JP3167569B2 - 生理用ナプキンの個別包装品及びその製造方法 - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】本発明は、生理用ナプキン、特
に、その長手方向後方部の両側に、フラップ固定用粘着
層を有する一対のバックフラップ部を備えた生理用ナプ
キンの個別包装品及びその製造方法に関する。

【０００２】

【従来の技術及び発明が解決しようとする課題】生理用
ナプキンの個別包装品及び個別包装方法に関する従来技
術としては。例えば、特開平６−７８９５３号公報に記
載された技術（以下、従来技術１という）、特開平５−
２９３１３９号公報に記載された技術（以下、従来技術
２という）、及び特開平５−１０３８１４号公報に記載
された技術（以下、従来技術３という）が知られてい
る。

【０００３】上記従来技術１及び従来技術２は、長さ方
向中間部にフラップ部を有する生理用ナプキンの個別包
装品に関するものであるが、従来技術１の生理用ナプキ
ンは、使用する時に剥離紙の処理を行わなければなら
ず、使い勝手が良いものではなかった。また、従来技術
２の生理用ナプキンは、剥離紙の処理は不要であるが、
剥離紙を伴って使用するために、パンツへ装着した際の
異物感があったり、接着性も良好ではなかった。

【０００４】一方、上記従来技術３は、フラップを有し
ない生理用ナプキンを、長手方向に三つ折りしてフィル
ムで包装した個別包装品及び方法に関するものである
が、構成が単純な生理用ナプキンを対象としたものであ
り、上記従来技術３を、長手方向後方部にバックフラッ
プ部を有する生理用ナプキンの個別包装にそのまま適用
しても、その使用時の簡便性等を向上させる得るもので
はない。

【０００５】従って、本発明の目的は、コンパクトで携
帯性に優れ、使用時に剥離紙の処理が不要で使い勝手の
良い生理用ナプキンの個別包装品及びその製造方法を提
供することにある。

【０００６】

【課題を解決するための手段】本発明は、液透過性表面
シート、液不透過性裏面シート、及びこれら両シート間
に位置する吸収体を有し、長手方向後方部の両側に、フ
ラップ固定用粘着層を有する一対のバックフラップ部を
設け、且つ上記液不透過性裏面シートに、本体固定用剥
離紙で被覆された本体固定用粘着層を設けた生理用ナプ
キンにおいて、上記一対のバックフラップ部を、上記フ
ラップ固定用粘着層を上方に向けて上記液透過性表面シ
ート側に折り返すと共に、折り返した該一対のバックフ
ラップ部の上記フラップ固定用粘着層に亘って、剥離処
理面側を該フラップ固定用粘着層に向けてフラップ固定
用剥離紙を接着した生理用ナプキンの個別包装品であっ
て、上記生理用ナプキンの上記本体固定用剥離紙の非剥
離処理面側に包装フィルムを第１の接着剤で接着し、上
記生理用ナプキンを、上記フラップ固定用剥離紙と該生
理用ナプキンの前方部の液不透過性裏面シート側とが対
向するように、上記包装フィルムと共に上記液透過性表
面シート側に三つ折りし、上記生理用ナプキンの前方部
を覆う上記包装フィルムと上記フラップ固定用剥離紙の
非剥離処理面とを第２の接着剤で接着すると共に、上記
生理用ナプキンの後方部の後端部を覆う上記包装フィル
ムと、上記生理用ナプキンの前方部及び中間部の折曲部
近傍を覆う上記包装フィルムとを接着用テープで固定し
ていることを特徴とする生理用ナプキンの個別包装品を
提供すことにより、上記目的を達成したものである。

【０００７】また、本発明は、本発明の生理用ナプキン
の個別包装品の実施に用いる好ましい製造方法として、
上記フラップ固定用剥離紙及び上記フラップ固定用粘着
層を除く上記生理用ナプキンを、上記液透過性表面シー
トを上方に向け且つその長手方向を搬送方向として供給
し、次いで、上記一対のバックフラップ部を上記液透過
性表面シート側に折り返し、次いで、剥離処理面側にフ
ラップ固定用粘着層を備えたフラップ固定用剥離紙を、
該フラップ固定用粘着層を下方に向けて上記折り返した
一対のバックフラップ部に亘って接着し、次いで、上記
フラップ固定用剥離紙の非剥離処理面側に接着剤を塗工
し、次いで、接着剤層を備えた包装フィルムを、該接着
剤層を上方に向けて上記液不透過性裏面シートの下方に
供給して該包装フィルムと上記本体固定用剥離紙とを離
脱不能に接着し、次いで、上記生理用ナプキンを、該上
記フラップ固定用剥離紙と該生理用ナプキンの前方部の
液不透過性裏面シート側とが対向するように、上記包装
フィルムと共に上記液透過性表面シート側に三つ折りし
て上記生理用ナプキンの前方部を覆う上記包装フィルム
と上記フラップ固定用剥離紙とを離脱不能に接着し、次
いで、上記生理用ナプキンの後方部を覆う上記包装フィ
ルムを、該生理用ナプキンの前方部と中間部との折曲部
近傍を覆う上記包装フィルムに、接着用テープで接着す
ることを特徴とする生理用ナプキンの個別包装品の製造
方法を提供するものである。

【０００８】

【作用】本発明の請求項１に記載の生理用ナプキンの個
別包装品においては、長手方向後方部にバックフラップ
部を有する生理用ナプキンがバックフラップ部を納めた
状態で三つ折りにされているので、コンパクトで携帯性
に優れている。上記生理用ナプキンを取出す際には、上
記接着用テープを剥がして、ナプキン後方部を引き起こ
すと、上記包装フィルム側にフラップ固定用剥離紙が残
り、バックフラップ部に設けられたフラップ固定用粘着
層の粘着面が露出する。次いで、上記包装フィルムを、
そのナプキンの後方部を覆う側から剥がし、包装フィル
ムと生理用ナプキンとを分離させると、包装フィルム側
に本体固定用剥離紙が残り、液不透過性裏面シート側に
設けた本体固定用粘着層が露出する。従って、使用に際
しての剥離紙の処理が不要である。

【０００９】本発明の請求項２に記載の生理用ナプキン
の個別包装品の製造方法においては、まず、上記フラッ
プ固定用剥離紙及び上記フラップ固定用粘着層を除く上
記生理用ナプキンが、上記液透過性表面シートを上方に
向け且つその長手方向を搬送方向として供給される。次
いで、上記一対のバックフラップ部が上記液透過性表面
シート側に折り返され、次いで、剥離処理面側にフラッ
プ固定用粘着層を備えたフラップ固定用剥離紙が、該フ
ラップ固定用粘着層を下方に向けて上記折り返した一対
のバックフラップ部に亘って接着される。次いで、上記
フラップ固定用剥離紙の非剥離処理面側に接着剤が塗工
され、次いで、接着剤層を備えた包装フィルムが、該接
着剤層を上方に向けて上記液不透過性裏面シートの下方
に供給して該包装フィルムと上記本体固定用剥離紙とを
離脱不能に接着される。次いで、上記生理用ナプキン
が、該上記フラップ固定用剥離紙と該生理用ナプキンの
前方部の液不透過性裏面シート側とが対向するように、
上記包装フィルムと共に上記液透過性表面シート側に三
つ折りされ上記生理用ナプキンの前方部を覆う上記包装
フィルムと上記フラップ固定用剥離紙とが離脱不能に接
着される。次いで、上記生理用ナプキンの後方部を覆う
上記包装フィルムが、該生理用ナプキンの前方部と中間
部との折曲部近傍を覆う上記包装フィルムに、接着用テ
ープで接着される。このように、本発明の生理用ナプキ
ンの個別包装品の製造方法では、バックフラップ部が折
り畳まれた後に、ナプキンの折畳み、包装がなされるの
で、一連の製造工程が何等支障を来すことがなく行われ
る。

【００１０】

【実施例】以下、本発明の実施例を添付図面を参照しな
がら詳細に説明する。

【００１１】図１及び図２は、本発明に係る生理用ナプ
キンの個別包装品（以下、単に「ナプキンの個装品」と
いう）の一実施例を示したものである。図において、符
号１は、ナプキンの個装品を示している。

【００１２】図１及び図２に示したように、上記ナプキ
ンの個装品１は、生理用ナプキン（以下、「ナプキン」
という）２が、包装フィルム３で個別包装されたもので
ある。

【００１３】上記ナプキン２は、図３の（ａ）〜（ｂ）
に示すように、表面シート（液透過性表面シート）４、
裏面シート（液不透過性裏面シート）５、及びこれら両
シート間に位置する吸収体６を有するナプキン本体２０
を主体として構成されている。これら表面シート４及び
裏面シート５は平面視して略同形状に形成され、上記吸
収体６を内部に封じるように周縁部が所定幅を有して熱
溶着されている。そして、この熱溶着された周縁部によ
り、後述するフラップ部７が形成されている。また、裏
面シート５には、剥離紙８で被覆された粘着層９（本体
固定用粘着層）が設けられている（図４（ｂ）及び図５
参照）。

【００１４】上記フラップ部７は、ナプキン２の後方部
に進むにつれて漸次拡幅するバックフラップ部７０と、
このバックフラップ部７０に連続し、ナプキン２の前方
部まで至る略一定幅のサイドフラップ部７１とを有して
いる。

【００１５】上記バックフラップ部７０は、裏面シート
５側に粘着層（フラップ固定用粘着層）１０を有してお
り、この粘着層１０を上方に向けて表面シート４側に折
り返されている。そして、図４の（ａ）及び（ｂ）に示
すように、折り返したバックフラップ部７０の粘着層１
０に亘って、剥離処理面側を粘着層１０に向けて剥離紙
（フラップ固定用剥離紙）１１が接着されている。この
バックフラップ部７０は、ナプキン２を装着した際にお
いて、使用者が仰向けになったときに、当該ナプキン２
の後方部側方からの漏れを防止するものであり、且つこ
のバックフラップ部７０を上記粘着層１０によってパン
ツ等に固定することで、装着時のヒップ圧を利用して当
該ナプキン２のずれを防止するものである。

【００１６】上記サイドフラップ部７１は、図３の
（ｂ）に示すように、上記吸収体６の幅方向両端部を起
点にしてまず表面シート４側に折り返され、さらに外側
に折り返されて防漏壁を形成している。そして、斯る防
漏壁によって、横漏れを防止するようになしてある。こ
のサイドフラップ部７１は、上記表面シート４及裏面シ
ート５の周縁部を接着する際に、ゴム等からなるの伸縮
自在の帯状弾性材を伸長状態で上記外側に折り返す部分
に固定しておき、その弾性復帰力によって上記防漏壁に
ギャザー状の形態を付与し、そのフィット性を高めて横
漏れ防止効果を向上させることが好ましい。

【００１７】上記包装フィルム３は、展開平面が矩形状
に形成されており、その長さ及び幅は、上記ナプキン２
の長さ及び幅よりも長く設定されている。

【００１８】そして、図１に示したように、上記ナプキ
ンの個装品１は、上記包装フィルム３の略中央にナプキ
ン２が位置するように、上記剥離紙８の非剥離処理面側
に接着剤（第１の接着剤）Ｂ１で接着され、上記ナプキ
ン２が、上記剥離紙１１とナプキン２の前方部の裏面シ
ート側とが対向するように、包装フィルム３と共に表面
シート４側に三つ折され、さらに、ナプキン２の前方部
を覆う包装フィルム３と剥離紙１１の非剥離処理面側と
が接着剤（第２の接着剤）Ｂ２で接着されていると共
に、ナプキン２の後方部の後端部を覆う包装フィルム３
と、ナプキン２の前方部及び中間部の折曲部近傍を覆う
包装フィルム３とが接着用テープ１２で固定されてい
る。

【００１９】そして更に、上記ナプキン２の両側におい
て包装フィルム３の端部が熱溶着されて接着され、ナプ
キン２が個別包装されている（図２参照）。

【００２０】本発明の生理用ナプキンの個別包装品にお
いて、生理用ナプキンを構成する上記液透過性表面シー
ト、液不透過性表面シート、及び吸収体は、従来から生
理用ナプキンに使用されている公知のものが使用され
る。また、本体固定用剥離紙及びフラップ固定用剥離紙
に使用される剥離紙、上記第１の接着剤及び第２の接着
剤に使用される接着剤、上記本体固定用粘着層及びフラ
ップ固定用粘着層に使用される粘着剤、上記包装フィル
ム、並びに上記剥離紙の剥離処理面への剥離処理の方法
は、従来から生理用ナプキンの個別包装に使用される公
知のものを適用することができる。

【００２１】次に、上記ナプキンの個装品１からナプキ
ン２を取出す際の手順の一例を図１、図６、及び図７を
参照しながら説明する。

【００２２】まず、図１の状態から、接着用テープ１２
を剥がし、図６に示すように、包装フィルム３とともに
ナプキン２の後方部を引き起こす。この際、包装フィル
ム３側に剥離紙１１が残り、バックフラップ部７０に設
けられた粘着層１０の粘着面が露出する。

【００２３】次いで、図７に示すように、包装フィルム
３を、そのナプキン２の後方部を覆う側から剥がし、包
装フィルム３とナプキン２とを分離させる。この際、包
装フィルム３側に剥離紙８が残り、裏面シート５側に設
けた粘着層９が露出する。

【００２４】このように、本実施例のナプキンの個装品
１は、長手方向後方部にバックフラップ部７０を有する
ナプキン２がバックフラップ部７０を納めた状態で三つ
折りにされているので、コンパクトで携帯性に優れてお
り、また従来のような使用に際しての剥離紙の処理が不
要であるため、使い勝手が良いものである。

【００２５】次に、本発明の生理用ナプキンの個別包装
品の製造方法の手順を、上記実施例のナプキンの個装品
１の製造工程に基づいて、図１、及び図８〜図１０を参
照しながら説明する。

【００２６】図８に示したように、まず、剥離紙１１及
び粘着層１０を除くナプキン２を、上記表面シート４側
を上方に向け且つその長手方向を搬送方向として供給す
る。

【００２７】次いで、上記バックフラップ部７０を上記
表面シート４側に折り返す（図９参照）。

【００２８】次いで、剥離紙ロールＲ１１から供給され
る剥離紙１１剥離処理面側に塗工装置Ｄ１によって粘着
剤を塗工して粘着層１０を設ける。そして、この粘着層
１０を備えた剥離紙１１を、粘着層１０を下方に向けて
上記折り返したバックフラップ部７０に亘って接着する
（図９参照）。

【００２９】次いで、方向変換装置Ｓによって、ナプキ
ン２の幅方向が搬送方向となるように当該ナプキン２の
９０°回転させる。そして、塗工装置Ｄ２によって上記
剥離紙１１の非剥離処理面側に上記接着剤Ｂ２を塗工す
る（図１０参照）。

【００３０】次いで、フィルムロールＲ３から供給され
る包装フィルム３に、塗工装置Ｄ３によって接着剤Ｂ１
塗工し、接着剤Ｂ１からなる接着剤層を備えた包装フィ
ルム３を、該接着剤Ｂ１を上方に向けて上記裏面シート
５の下方に供給する。そして、包装フィルム３と上記剥
離紙８の非剥離処理面とを接着し、ナプキン２を包装フ
ィルム３に固定する（図１参照）。

【００３１】次いで、上記ナプキン２を、接着剤Ｂ２を
塗工した上記剥離紙１１とナプキン２の前方部の裏面シ
ート５側とが対向するように、包装フィルム３と共に上
記表面シート４側に三つ折りし、ナプキン２の前方部を
覆う包装フィルム３と上記剥離紙１１とを接着する。

【００３２】次いで、上記ナプキン２の後方部を覆う包
装フィルム３と、ナプキン２の前方部と中間部との折曲
部近傍を覆う包装フィルム３と、テープロールＲ１２か
ら所定長さにカットされて供給される接着用テープ１２
で接着する（図１参照）。

【００３３】次いで、上記ナプキン２の両側において上
記包装フィルム３を接着切断装置Ｃによって接着、切断
し、図１に示すナプキンの個別品１の製造を完了する。

【００３４】このように、本発明の生理用のナプキンの
個別包装品の製造方法の実施による上記ナプキンの個装
品１の製造によれば、幅広のバックフラップ部７０を折
り畳んで固定し、その後ナプキン２を三つ折りして包装
フィルム３で包装するので、一連の製造工程が何等支障
を来すことなく行われる。従って、上記効果を奏するナ
プキンの個装品１を効率よく製造することができる。

【００３５】本発明に係る生理用ナプキンの個別包装品
及び個別包装方法は、上記実施例に限定されるものでは
なく、本発明の目的を逸脱しない範囲において、その寸
法、形状等を適宜変更することができる。

【００３６】例えば、包装する生理用ナプキンは、長手
方向後方部にバックフラップ部を有するものであれば特
に制限されるものではなく、該バックフラップ部以外
に、ナプキンの長手方向中間部の両側に、液不透過性裏
面シートから構成される固定用フラップ部等を有してい
るものであってもよい。また、上記実施例のナプキン２
のように、液透過性表面シート及び液不透過性裏面シー
トが溶着されたバックフラップ部７０を有するものに限
られるものではなく、バックフラップ部として、フラッ
プ固定用粘着層を有する液不透過性裏面シートのみから
なるものを備えているものであってもよい。

【００３７】本発明に係る生理用ナプキンの個別包装品
の製造方法は、上記実施例のナプキンの個装品１の製造
に限定されるものではないことは言うまでもない。

【００３８】

【発明の効果】本発明に係る生理用ナプキンの個別包装
品及び製造方法によれば、以下の効果を奏することがで
きる。請求項１に記載の生理用ナプキンの個別包装品
は、長手方向後方部にバックフラップ部を有する生理用
ナプキンがバックフラップ部を納めた状態で三つ折りに
されているので、コンパクトで携帯性に優れており、ま
た従来のような使用に際しての剥離紙の処理が不要で、
使い勝手が良いものである。

【００３９】請求項２に記載の生理用ナプキンの個別包
装品の製造方法によれば、バックフラップ部を折り畳ん
だ後に、ナプキンの折畳み、包装を行うので、一連の製
造工程を何等支障なく行うことができる。従って、上記
効果を奏する本発明の生理用ナプキンの個別包装品を効
率よく製造することができる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明に係る生理用ナプキンの個別包装品の一
実施例を示す側断面図である。

【図２】同実施例の生理用ナプキンの個別包装品を示す
斜視図である。

【図３】同実施例の生理用ナプキンの個別包装品におけ
る生理用ナプキンのバックフラップ部を開いた状態を示
す図であり、（ａ）は平面図、（ｂ）は（ａ）のＡ−Ａ
断面図、（ｃ）は（ａ）のＢ−Ｂ断面図である。

【図４】同実施例の生理用ナプキンの個別包装品におけ
る生理用ナプキンのバックフラップ部を固定した状態を
示す図であり、（ａ）は平面図、（ｂ）は（ａ）のＡ−
Ａ断面図である。

【図５】図４の（ａ）の底面図である。

【図６】同実施例の生理用ナプキンの個別包装品の開封
状態を示す斜視図である。

【図７】同実施例の生理用ナプキンの個別包装品の開封
状態を示す側断面図である。

【図８】本発明に係る生理用ナプキンの個別包装品の製
造方法を上記実施例の生理用ナプキンの個別包装品の製
造に適用した実施例を示す概略工程図である。

【図９】同実施例における生理用ナプキンのフラップ部
の固定工程を示す概略図である。

【図１０】同実施例における生理用ナプキンと包装フィ
ルムとの折り返し工程を示す概略図である。

【符号の説明】

１ ナプキンの個装品（生理用ナプキンの個別包装品） ２ ナプキン（生理用ナプキン） ３ 包装フィルム ４ 表面シート（液透過性表面シート） ５ 裏面シート（液不透過性裏面シート） ６ 吸収体 ７０ バックフラップ部 ８ 剥離紙（本体固定用剥離紙） ９ 粘着層（本体固定用粘着層） １０ 粘着層（フラップ固定用粘着層） １１ 剥離紙（フラップ固定用剥離紙） １２ 接着用テープ Ｂ１ 接着剤（第１の接着剤） Ｂ２ 接着剤（第２の接着剤）

Claims (2)

(57)【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 液透過性表面シート、液不透過性裏面シ
   ート、及びこれら両シート間に位置する吸収体を有し、
   長手方向後方部の両側に、フラップ固定用粘着層を有す
   る一対のバックフラップ部を設け、且つ上記液不透過性
   裏面シートに、本体固定用剥離紙で被覆された本体固定
   用粘着層を設けた生理用ナプキンにおいて、上記一対の
   バックフラップ部を、上記フラップ固定用粘着層を上方
   に向けて上記液透過性表面シート側に折り返すと共に、
   折り返した該一対のバックフラップ部の上記フラップ固
   定用粘着層に亘って、剥離処理面側を該フラップ固定用
   粘着層に向けてフラップ固定用剥離紙を接着した生理用
   ナプキンの個別包装品であって、 上記生理用ナプキンの上記本体固定用剥離紙の非剥離処
   理面側に包装フィルムを第１の接着剤で接着し、 上記生理用ナプキンを、上記フラップ固定用剥離紙と該
   生理用ナプキンの前方部の液不透過性裏面シート側とが
   対向するように、上記包装フィルムと共に上記液透過性
   表面シート側に三つ折りし、 上記生理用ナプキンの前方部を覆う上記包装フィルムと
   上記フラップ固定用剥離紙の非剥離処理面とを第２の接
   着剤で接着すると共に、上記生理用ナプキンの後方部の
   後端部を覆う上記包装フィルムと、上記生理用ナプキン
   の前方部及び中間部の折曲部近傍を覆う上記包装フィル
   ムとを接着用テープで固定していることを特徴とする生
   理用ナプキンの個別包装品。
2. 【請求項２】 請求項１に記載の生理用ナプキンの個別
   包装品の製造方法であって、 上記フラップ固定用剥離紙及び上記フラップ固定用粘着
   層を除く上記生理用ナプキンを、上記液透過性表面シー
   トを上方に向け且つその長手方向を搬送方向として供給
   し、 次いで、上記一対のバックフラップ部を上記液透過性表
   面シート側に折り返し、 次いで、剥離処理面側にフラップ固定用粘着層を備えた
   フラップ固定用剥離紙を、該フラップ固定用粘着層を下
   方に向けて上記折り返した一対のバックフラップ部に亘
   って接着し、 次いで、上記フラップ固定用剥離紙の非剥離処理面側に
   接着剤を塗工し、 次いで、接着剤層を備えた包装フィルムを、該接着剤層
   を上方に向けて上記液不透過性裏面シートの下方に供給
   して該包装フィルムと上記本体固定用剥離紙とを離脱不
   能に接着し、 次いで、上記生理用ナプキンを、該上記フラップ固定用
   剥離紙と該生理用ナプキンの前方部の液不透過性裏面シ
   ート側とが対向するように、上記包装フィルムと共に上
   記液透過性表面シート側に三つ折りして上記生理用ナプ
   キンの前方部を覆う上記包装フィルムと上記フラップ固
   定用剥離紙とを離脱不能に接着し、 次いで、上記生理用ナプキンの後方部を覆う上記包装フ
   ィルムを、該生理用ナプキンの前方部と中間部との折曲
   部近傍を覆う上記包装フィルムに、接着用テープで接着
   することを特徴とする生理用ナプキンの個別包装品の製
   造方法。