JPS6323080A - 配管の分岐接続方法とそれに用いる接続用ニツプル - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔発明の目的〕 （産業上の利用分野） 本発明は、配管の分岐接続方法及び接続用ニップルに関
するもので、更に詳しくは主管と小径分岐管又は主管に
接続される近傍にバルブ或は計器などを有する小径分岐
管との分岐接続を、特殊な接続用ニップルを用いて行な
う配管の分岐接続方法及び接続用ニップルに関するもの
である。

（従来の技術） 従来の配管の分岐接続方法は、単に主管の外表面に分岐
管を載置、あるいは挿入し、溶接接続する方法が採用さ
れている。

この方法によると、（ｉ）分岐管が小径の場合。

一般に肉厚が薄いため溶接施工が難しいうえに。

その強度に問題がある。また、（…）小径分岐管の先端
部（主管に接続される近傍部位）にバルブ。

圧力計などの計器の重量物が接続される場合、溶接時ま
たはバルブ等の操作時に分岐管付は根部に過大な応力（
ストレス）がかかる、また、配管においては地震等の振
動に備えて十分な補強が必要とされる。このため一般に
ガセットプレート（補強用支柱）や補強板が用いられて
いるが、その取付けが煩雑である。

これに対して、主管の外表面に孔を明け、これに溶接接
続して用いる配管分岐用管継手や小径分岐管と略同一サ
イズ（外径、内径）のものを主管に溶接接続して用いる
バルブ用管継手が市販されているが、価格が高いだけで
なく取付は施工や強度に問題なしとはいえない。また配
管サイズによって互換性がないため管理が大変である。

即ち、従来の配管分岐接続方法の問題点として。

■　分岐管が小径、薄肉であるため、肉厚測定の頻度を
多くして腐食状況の把握に万全を期さなければならない
。

その、際、配管周囲の保温、保冷材の取付、取外し、足
場の掛は払い、塗装等の検査作業に伴う付帯経費が大幅
なものになる。

■　ガセットプレートや補強板等により補強された分岐
管については、肉厚測定の測定条件に制約をきたし、充
分かつ精密な検査が出来ない場合が起る。

また、保温、保冷が必要とされる場合、これら補強手段
の端末部の保温、保冷処理が難しく、そこから雨水等が
浸入、腐食発生等防食上のネックとなる場合がある。

■　小径分岐管部の補強工作が難しく、施工。

検査において特に留意する必要がある。

以上の点から１分岐配管の施工が容易で、検査頻度及び
付帯作業経費の低減が図られ、かつ強度に優れた分岐構
造とすることができる配管の分岐接続方法の開発が切望
されている。

（発明が解決しようとする問題点） 本発明者らは、前記した従来技術による配管の分岐接続
方法の問題点に鑑み、主管と分岐管又は主管に接続され
る近傍にバルブ或は計器などを有する分岐管の分岐接続
方法について検討した結果、主管と分岐管の接続を主管
接続側に厚肉部を、また分岐管接続側に薄肉部を有する
接続用ニップルを用いて行なうことにより分岐接続の溶
接施工が容易で、かつ強度の優れた分岐接続構造とする
ことを見い出し２本発明を完成するに至った。

〔発明の構成〕

（問題点を解決するための手段） 本発明を概説すれば、第１の発明は、主管と分岐管又は
主管に接続される近傍にバルブ或は計器などを有する分
岐管の分岐接続方法において、主管に直接あるいは主管
に接続されるＴ型管継手又はカップリングに、 （ｉ）主管側が厚肉の大径部（外径）を１分岐管側が薄
肉部の小径部（外径）を有する接続用ニップル、または （３Ｘ）外径が略同一で主管側または中央部に厚肉部を
、分岐管側に薄肉部を有する接続用ニップの一端を溶接
接続するとともに、前記接続用ニップルの他端を分岐管
に溶接接続することを特徴とする主管と分岐管又は主管
に接続される近傍にバルブ或は計器などを有する分岐管
の分析接続方法に関し、第２の発明は前記第１の発明に
係る分岐接続方法に使用される接続用ニップルに関する
ものである。

以下、本発明の構成について詳しく説明する。

本発明の特徴とするところは、前記したように主管と小
径分岐管を直接、溶接接続するのではなく、 （ｉ）　　主管側が厚肉の大径部（外径）を１分岐管側
が薄肉の小径部（外径）を有する構造の接続用ニップル
、または、 （ｉｔ）　　外径が略同一で主管側または中央部に厚肉
部を、分岐管側に薄肉部を有する構造の接続用ニップル
を介在させて、両者を分岐接続させる点にある。

本発明においては、前記接続用ニップルによす主管と小
径分岐管を接続させるに際して、さらに十分な肉厚をも
ったＴ型管継手またはカップリングを前記接続用ニップ
ルと主管の間に介在させて接続させても良い。

まず、前記（ｉ）または（五）で規定される接続用ニッ
プルのみを用いて両者（主管及び小径分岐管）を接続す
る方法について説明する。

接続用ニップルは、孔明けされた主管上に載置、または
挿入し、溶接接続される。

この時、接続用ニップルの主管側端部が、十分な肉厚を
もった厚肉部で構成されているため、従来の薄肉分岐管
と比較して強度の優れた分岐配管を作ることができ、溶
接施工が極めて容易であり。

かつ信頼性の高い溶接が得られる。

なお、本発明においては接続用ニップルの主管側端部の
外表面部を所望により開先加工したもの、あるいは内表
面部をＲ加工したものを用いることができることはいう
までもないことである。

接続用ニップルの主管側厚肉部を主管に溶接接続したあ
と、接続用ニップルの他端に小径分岐管を接続する。そ
の際接続用ニップルの他端の構造を、小径分岐管に挿嵌
するよう（ソケット型）にし、または小径分岐管に螺嵌
するよう（ネジ込み型）にし、あるいは逆に小径分岐管
端部を接続用ニップルに挿嵌するようにして、接続用ニ
ップルの他端に小径分岐管が接合され、最終的に両者は
溶接接続される。このようにして、接続用ニップルを介
して主管と小径分岐管が容易に溶接施工され、ガセット
プレートや補強板などの補強手段を不要とする高強度の
分岐接続配管が得られる。

次に、主管と分岐管を前記接続用ニップルのみにより分
岐接続する方法とは別の態様、即ち前記接続用ニップル
の他に、さらにＴ型管継手またはカップリングを用いて
分岐接続する方法について説明する。

この方法も、前記方法と同様に溶接施工が容易であり、
かつ高強度の分岐接続配管とすることができる。

Ｔ型管継手として、差し込み溶接式のもの、あるいは突
合せ溶接式のものが使用される。また、Ｔ型管継手とし
て、同径または異径のものが使用される。通常は主管側
と分岐管側の呼び径比が０．３以上の異径継手が使用さ
れるが、主管側の呼び径が１．５インチ以下の場合は分
岐側が主管側と同径の継手を使用しても差支えない。

Ｔ型管継手を用いる場合、まずＴ型管継手と主管を溶接
接続し、次いでＴ型管継手と前記接続用ニップルが、最
後に当該ニップルと分岐管が溶接接続される。

カップリングを用いる場合、十分な肉厚をもつカップリ
ングの一端を主管に載置あるいは主管に挿入し、溶接接
続する０次いで接続用ニップルの一端をカップリングの
他端部に挿嵌あるいは螺嵌し、溶接接続する。最後に接
続用ニップルの他端部に分岐管を溶接接続する。

なお１本発明の前記接続方法において使用される接続用
ニップルとして、そのＴ型管継手側あるいはカップリン
グ側端部の外表面部を、これらとの接合に便利なように
開先加工したり、螺嵌用のネジを設けたり、あるいは、
端部の内表面を開先加工またはＲ加工したものを用いる
ことができることはいうまでもない。

本発明で使用される接続用ニップルの外形形状は、外径
の小径部と大径部の境界に段部をもつもの、小径部から
徐々に径を増大させて大径部に至る傾斜面をもつもの、
など接続用ニップルが実質的にその主管側に厚肉の大径
部を、分岐管側に薄肉の小径部を有するものであればそ
の形状に限定されるものではない。傾斜タイプの形状の
ものにおいては、溶接施工、溶接強度の観点から傾斜度
３０〜６０°が好ましい。接続ニップルの厚肉端部の開
先加工の角度も同様な角度が好ましい。

接続用ニップルの大きさは、主管、小径分岐管の大きさ
に応じて決められるもので特に限定されない。例えば長
さ６５〜１４０ｍｍ、大径部３０〜６０ｎｎ。

小径部２０〜４０＋ｍのものなどが使用される。

（実施例） 次に、図面を用いて本発明になる配管の分岐接続方法の
実施例について説明するが、本発明はこれら実施例のも
のに限定されるものではない。

第１図のものは、主管■の外表面孔部に接続用ニップル
（３）の大径部を載に、溶接接続し１次いで小径部に分
岐管■を溶接接続したものである。

第２図のものは、主管■の透孔部に接続用ニップル■の
大径肉厚部を挿入、溶接接続し、次いで小径部に分岐管
■を溶接接続したものである。

第３図のものは、主管■を突合せ溶接用Ｔ型管継手（イ
）に主管■を突合せ、溶接により接続し、Ｔ型管継手の
分岐管接続部に、まず接続用ニップル０１次いで小径分
岐管■を溶接接続したものである。

第４図のものは、差し込み溶接用Ｔ型管継手（イ）に主
管■を差し込み、溶接接続し、Ｔ型管継手の分岐管接続
部に、まず接続用ニップル■、次いでバルブ■を挿嵌ま
たは螺嵌して溶接接続したものである。

第５図のものは、突合せ溶接用Ｔ型管継手（イ）に主管
（１）を突合せ、溶接接続し、Ｔ型管継手の分岐管接続
部に、まず接続用ニップル■、次いでバルブ■を挿嵌ま
たは螺嵌して溶接接続したものである。

第６図のものは、大口径の主管■の透孔部に、第４図の
ものと比較して肉厚の接続用ニップル■を挿嵌、溶接接
続し、次いでバルブ■を挿嵌または螺嵌して溶接接続し
たものである６ 第７図は、主管にカップリング■を溶接した後、本発明
の接続用ニップルを介してバルブを溶接接続したもので
ある。

第８図は、本発明になる各種形状の接続用ニップルを示
すもので、第８図（ａ）は、主に小径分岐管の接続に使
用されるもので、第８図（ｂ）　、　（ｃ）　、　（ｄ
）のものはバルブの接続に使用されるものである。

計器の接続には、同図（ｂ）〜（ｄ）と相似形で、より
薄肉の接続用ニップルが使用される。

なお、第８図（ｂ）　、　（ｃ）　、　（ｄ）それぞれ
の左側のものは小径分岐管端部に挿嵌されるソケット型
のものを、また右側のものはその端部にネジが切られて
おり小径分岐管、カップリングに螺嵌されるネジ込み型
のものである。

〔発明の効果〕

本発明の接続用ニップルを用いてなる配管の分岐接続方
法は、従来の方法に較べ ■　主管及び分岐管との接続部の溶接施工が容易であり
、かつ信頼性の高い溶接が得られること、■　長期間に
わたりメインテナンスフリーであり、かつ防食効果が高
いこと、 ■　接続用ニップルが補強機能を有するため、従来から
用いられているガセットプレートや補強板などの補強手
段を要しないこと、 （イ）保温・保冷系において、外装の連続性が保たれ、
かつ保温、保冷効果が高いこと、■　資材としての接続
用ニップルは各種配管に共有性があるので安価で、工事
費もローコストであること。

など、本発明により優れた配管の分岐接続方法が提供さ
れる。

【図面の簡単な説明】

第１図は主管の外表面の孔部に載置された接続用ニップ
ルを介して主管と小径分岐管を接続したものの縦断面図
、第２図は主管の透孔部に挿嵌された接続用ニップルを
介して主管と小径分岐管を接続したものの縦断面図、第
３図は突合せ溶接用Ｔ型管継手と接続用ニップルを介し
て主管とバルブを接続したものの縦断面図、第４図は差
し込み溶接用Ｔ型管継手と接続用ニップルを介して主管
とバルブを接続したものの縦断面図、第５図は第３図の
ものにおいて小径分岐管をバルブとしたものの縦断面図
、第６図は大口径の主管の透孔部に第４図のものよりも
肉厚の接続用ニップルを挿嵌して主管とバルブを接続し
たものの縦断面図、第７図は主管に溶接したカップリン
グに本発明の接続用ニップルを介してバルブを接続した
ものの縦断面図、第８図は本発明になる各種形状の接続
用ニップルの縦断面図を示す。 １：主管 ２：小径分岐管 ３：接続用ニップル ４：Ｔ型管継手 ５：カップリング 突合１！溶接式丁型ば継手 差し込み溶）１式１型管継手 第７図

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １、主管と分岐管又は主管に接続される近傍にバルブ或
   は計器などを有する分岐管の分岐接続方法において、主
   管に直接あるいは主管に接続されるＴ型管継手又はカッ
   プリングに、 （ｉ）主管側が厚肉の大径部（外径）を、分岐管側が薄
   肉部の小径部（外径）を有する接続用ニップル、または （ｉｉ）外径が略同一で主管側または中央部に厚肉部を
   、分岐管側に薄肉部を有する接続用ニップル の一端を溶接接続するとともに、前記接続用ニップルの
   他端を分岐管に溶接接続することを特徴とする主管と分
   岐管又は主管に接続される近傍にバルブ或は計器などを
   有する分岐管の分岐接続方法。 ２、接続用ニップルが、主管に載置又は挿入して主管に
   溶接接続されることを特徴とする特許請求の範囲第１項
   記載の分岐接続方法。 ３、Ｔ型管継手が、主管を差込み又は突合せして主管に
   溶接接続されることを特徴とする特許請求の範囲第１項
   記載の分岐接続方法。 ４、Ｔ型管継手が、主管と同径又は異径のものであるこ
   とを特徴とする特許請求の範囲第３項記載の分岐接続方
   法。 ５、カップリングが、主管に載置又は挿入して主管に溶
   接接続されることを特徴とする特許請求の範囲第１項記
   載の分岐接続方法。 ６、カップリングの接続用ニップルとの接合部が、接続
   用ニップル端部を挿嵌または螺嵌できるものであること
   を特徴とする特許請求の範囲第５項記載の分岐接続方法
   。 ７、主管と分岐管又は主管に接続される近傍にバルブ或
   は計器などを有する分岐管とを分岐接続する方法に用い
   る接続用ニップルが、 （ｉ）主管側が厚肉の大径部（外径）で、分岐管側が薄
   肉の小径部（外径）を有するか、または（ｉｉ）外径が
   略同一で主管側に厚肉部を、分岐管側に薄肉部を有する
   構造のものであることを特徴とする接続用ニップル。 ８、接続用ニップルの分岐管側端部が、分岐管端部に挿
   嵌するようにしたソケット型のものであることを特徴と
   する特許請求の範囲第７項記載の接続用ニップル。 ９、接続用ニップルの分岐管側端部が、分岐管端部に螺
   嵌するようにしたネジ込み型のものであることを特徴と
   する特許請求の範囲第７項記載の接続用ニップル。 １０、接続用ニップルの主管側端部が、主管に接続され
   たカップリング端部に挿嵌するようにしたものであるこ
   とを特徴とする特許請求の範囲第７項記載の接続用ニッ
   プル。 １１、接続用ニップルの主管側端部が、主管に接続され
   たカップリング端部に螺嵌するようにネジ込み型にした
   ものであることを特徴とする特許請求の範囲第７項記載
   の接続用ニップル。 １２、接続用ニップルの分岐管側端部と主管側端部の両
   端部に分岐管及び主管に接続されたカップリング端部に
   螺嵌するようにネジ込み型にしたものであることを特徴
   とする特許請求の範囲第７項記載の接続用ニップル。 １３、接続用ニップルの分岐管側端部が、分岐管端部を
   挿嵌させるようにしたことを特徴とする特許請求の範囲
   第７項記載の接続用ニップル。 １４、接続用ニップルの主管側端部を開先加工してなる
   ものであることを特徴とする特許請求の範囲第７項記載
   の接続用ニップル。 １５、開先加工を、接続用ニップルの主管側端部の外表
   面部にしてなるものであることを特徴とする特許請求の
   範囲第１４項記載の接続用ニップル。 １６、開先加工を、接続用ニップルの主管側端部の外表
   面部及び又は内表面部にしてなるものであることを特徴
   とする特許請求の範囲第１４項記載の接続用ニップル。 １７、接続用ニップルの主管側端部の内表面部をＲ加工
   してなるものであることを特徴とする特許請求の範囲第
   １４項記載の接続用ニップル。 １８、接続用ニップルの厚肉部と薄肉部が傾斜面によっ
   て形成されてなることを特徴とする特許請求の範囲第１
   ４項記載の接続用ニップル。 １９、接続用ニップルの厚肉部と薄肉部の境界に段部を
   設けてなることを特徴とする特許請求の範囲第１４項記
   載の接続用ニップル。