JP2002509850A - 火災時に緊急脱出退避手段として作動可能なエレベータ・システムを有する多層階ビルディング - Google Patents

火災時に緊急脱出退避手段として作動可能なエレベータ・システムを有する多層階ビルディング

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JP2002509850A
JP2002509850A JP2000541084A JP2000541084A JP2002509850A JP 2002509850 A JP2002509850 A JP 2002509850A JP 2000541084 A JP2000541084 A JP 2000541084A JP 2000541084 A JP2000541084 A JP 2000541084A JP 2002509850 A JP2002509850 A JP 2002509850A
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トーマス エイチ アレン
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トーマス エイチ アレン
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    • B66B5/00Applications of checking, fault-correcting, or safety devices in elevators
    • B66B5/02Applications of checking, fault-correcting, or safety devices in elevators responsive to abnormal operating conditions
    • B66B5/021Applications of checking, fault-correcting, or safety devices in elevators responsive to abnormal operating conditions the abnormal operating conditions being independent of the system
    • B66B5/024Applications of checking, fault-correcting, or safety devices in elevators responsive to abnormal operating conditions the abnormal operating conditions being independent of the system where the abnormal operating condition is caused by an accident, e.g. fire

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Abstract

(57)【要約】 複数の階、それぞれの階に設置した複数の検知器(たとえば、煙検知器)、および緊急状態時たとえば、ビルディング火災時に階間でビルディング入居者を移動するために使用できるエレベータ・システムを有するビルディングである。エレベータ・システムは、緊急時避難帯域内内の選定した階間でエレベータ箱の移動を制御し、ビルディング入居者を指定した避難支援階に避難させる制御ユニットを包含する。緊急時避難の効率を高めるべく、ビルディング内の煙の検知に対してエレベータ箱の垂直方向移動が制御される。エレベータおよび煙検知システムは、停電時の作動のための緊急時電源を備えている。信号制御システムが、エレベータ・システム、空気処理システムおよび火災抑制システムを含むビルディング・システムから状況情報を受信する。信号制御システムは、防火ステーションに、または、ビルディングへの途中の消防隊員に状況情報を提供する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】 (発明の技術分野) 本発明は、多層階ビルディングに関する。一層詳しくは、本発明は、緊急時に
信頼性のある脱出退避手段としてエレベータを使用するのを可能にする緊急エレ
ベータ退避制御システムを利用するエレベータ・システムに関する。
【0002】 (発明の背景) 一般大衆によって使用されるすべてのビルディングにアクセスできる等しい機
会をすべての人々に保証する障害者差別禁止法が通った。この法律が採用されて
、歩行困難な人々は、一般的にすべてのビルディングに入ることができるように
はなったが、それでも、必ずしも緊急状況時にビルディングから出るときの保護
手段を与えらたというわけではない。ビルディング緊急時、たとえば、火災時に
、歩行可能ならびに歩行困難なビルディング入居者は、通常の環境では明晰な思
考を持った人々でさえ、パニックに陥ったり、不合理な判断を行ったりする可能
性があり、これが自身や他者にけがを負わせる可能性がある。
【0003】 難しい緊急状況に直面すると、多くの場合、人々は、彼らにとって最も不安の
ない振る舞いに戻る。非緊急状態時に多層階ビルディングを出るという点から見
ると、これはエレベータを使用することを意味する。人々は、通常、エレベータ
を経由してビルディングの上階に到達し、また、そこから離れるが、緊急階段シ
ステムを使用することは決してなかった。緊急状況に対する代表的な反応では、
人々は、自分にとって最も慣れ親しんだ移動経路をたどる。このことは、通常、
ビルディングから脱出するルートを見つけようとするときにエレベータの前に行
くことを含んでいる。
【0004】 緊急状況時、通常、エレベータは、消防隊が注意深く使用する場合を除いて、
非活動状態とされる。したがって、ビルディング入居者は、現在のところ、緊急
状況時(たとえば、火災時)には、安全で信頼性のある脱出手段としてエレベー
タを使用することはできない。したがって、人々は、不案内の階段通路を使用す
るか、救助されるまでビルディング内で待機するか、いずれかを選ばなければな
らない。歩行困難な人々および障害をもった人々は、階段を使用することができ
ないので、救助を待つほか仕方がない。
【0005】 多層階ビルディングにおいては、階段を経てビルディング入居者を避難させる
ことは難しい。一般的に、ビルディングは、火災と生命の安全に対して、高層ビ
ルディングと中層ビルディングの2つの分類される。ここでの大きな区別は、標
準のフック・ラダー式火災避難装置が地面上方約75フィートのビルディング部
分、すなわち、6階に達することができるというだけのことであり、したがって
、「高層」ビルディングの6階よりも上の階では、ビルディング内を伝わって避
難しなければならない。
【0006】 中層ビルディングにおいては、消防隊は階段を使用して人員および機器を火災
発生階へ運ぶ。これは、脱出階段システムの設計脱出容量と大きく干渉する。高
層ビルディングにおいては、居住者避難に伴う困難が増大する。エレベータ箱は
消防隊が使って火災発生階の下の選定した準備階に人員を運ぶことができるが、
多くの場合、準備階に到達するまでに、ホイストウェイ・シャフト内には煙が存
在する。ビルディング内の煙突効果圧力は、垂直なホイストウェイ・シャフトを
通してより多くに空気を移動させる。シャフトは、急速に、煙の充満した煙突と
なり、分単位でビルディング中に煙を運ぶことがしばしばである。
【0007】 消防隊がビルディングの外からビルディングの上方階に達することができない
ので、消防隊によって救助されるまで、ビルディング入居者は、脱出階段を使用
して避難するか、あるいは、燃えているビルディング内に留まるかしなければな
らない。消防隊員が1つの階段を使って火災現場に向かって進むとき、階段ドア
は、普通、消火ホースで開いたままになり、火災発生階から階段に煙が入ってし
まうことになる。したがって、この階段は、緊急時のビルディング入居者避難に
は不適となる。
【0008】 人々の避難は、消防隊の主要な責任である。ビルディング入居者が安全となる
まで、消防隊員が消火活動を開始しない。しかしながら、普通のビルディング入
居者の避難は、非常に時間がかかるプロセスである。火災時に、混沌とした環境
が避難作業の複雑さおよび危険性を高め、これもまた、通常、ビルディングから
避難するのに必要とする時間を増大させる。歩行困難、けがをした、および身体
に障害のある居住者を避難させることはさらに難しく、時間がかかることである
【0009】 利用できる場合であっても、普通のエレベータ・システムは、ビルディング火
災から脱出するには信頼性のない方法であり、現行の法規では、狭い状態範囲で
消防隊が使うことができるだけである。たとえば、エレベータ・システムは、停
電可能性が高い場合には使用されない。停電でエレベータ・システムが停止し、
階の間に乗員が閉じ込められる可能性があるからである。普通のエレベータ制御
システムは、機械室またはホイストウェイ・シャフトに入った水でショートしや
すい。当然生じる煙突効果圧力によって、ホイストウェイ・シャフトには煙が吸
い込まれやすく、ホイストウェイを急速に満たし、それによって、内臓呼吸装置
がなければ人々にとって安全でない環境を創り出す。
【0010】 したがって、エレベータは、ビルディング火災時に、信頼性のある脱出手段と
してビルディング入居者が使用することはできない。「火災時には、エレベータ
を使用しないで下さい」というビラが、普通、ホール呼び出しステーションの隣
に貼られ、居住者に緊急時の正しい脱出策を知らせている。したがって、歩行可
能な居住者は、超高層ビルディングの最上階からさえ、ビルディング火災から脱
出するのに脱出階段を使用させられる。
【0011】 (普通の緊急時避難手順) 緊急状態がビルディング内に発見されたとき、警報信号が、手動あるいは自動
的に、消防隊に送られる。警報信号を受信すると、消防隊は、即座に、警報装置
が作動したことを知ることはできるが、救援隊がビルディングに到着し、ビルデ
ィング・システムの火災警報パネルその他データ情報バンクにアクセスするまで
は、ビルディング・システムの状況を知ることはできない。その結果、救援隊は
、ビルディング状態を制御し、所望のビルディング避難シーケンスを確立し、そ
の特定のビルディングについての緊急救援戦略を立てることに関して貴重な時間
を失う。
【0012】 たとえビルディングに到着する消防隊反応時間が、代表的には、6、7分未満
であったとしても、避難シーケンスが開始される前に、容易に15分が過ぎてし
まう。高層ビルディングの上方階についての総避難時間は1時間もかかる可能性
がある。ビルディング火災時、時間は重大であり、不必要な遅れは状況の危険を
増す可能性がある。
【0013】 代表的な標準の事故対策命令手順によれば、事故対策命令司令所は、消防隊の
到着時にメイン・階・ロビーに設置される。消防隊員は、次に、エレベータ・シ
ステムをオーバーライドし、エレベータを使用して、火災発生階の下にある安全
ないくつかの階に調査隊を送り込むことができる。調査隊は、階段を使って火災
発生階に行き、火災波及範囲を査定し、必要な避難手順を決定することができる
。普通は、消防隊員および消防機器を、次に、火災発生階の下2つの階を確保し
、救出支援領域を火災発生階の下4つの階に確立する。最初は、ビルディング入
居者は、救出支援領域まで階段を使って避難する。
【0014】 (普通のエレベータ・システムおよび火災/煙検知システム) エレベータ・システムの基本的な構成および動作は良く知られている。多層階
ビルディングは、頂壁、底壁、エレベータ箱が階層間を移動する垂直構造壁によ
り構成された垂直エレベーターシャフトを含む。各階での構造壁の1つに設けた
開口がホイストウェイ入口を形成しており、非緊急状態時にエレベータ箱がホイ
ストウェイ入口に隣接しているときに、この入口を通してビルディング入居者が
エレベータ箱に問題なく出入りできる。エレベータ箱がホイストウェイ入口に隣
接して位置し、エレベータ箱ドアが開くか閉じるかしているときに、インターロ
ック機構がホイストウェイ・ドアに対してエレベータ箱ドアを連結する。 ホイストウェイにおけるエレベータ箱の垂直方向移動は、普通のエレベータ制
御システムによって制御される。エレベータ制御システムは、代表的には、運動
コントローラと、各階に設置したホール呼び出しステーションからの信号を受信
する箱コントローラとを包含する。エレベータ制御システムは、信号発信階に隣
接して箱を位置させ、乗員が箱に出入りできるようにしている。箱内にある「送
信」または「階指定」ボタンが作動させられたとき、信号がエレベータ制御シス
テムに送られ、これが箱を指定階へ移動させ、ドアを開けて乗員が箱を出るのを
可能にする。したがって、エレベータ制御システムは、通常の状態では、多層階
ビルディングの階層間でビルディング入居者を迅速かつ効率よく移動させること
ができる。
【0015】 代表的な高層ビルディングは、火災報知器/煙検知システム(たとえば、Simp
lex Corporationの製造するシステム)を有する。この火災報知器/煙検知シス テムは、ビルディングを通じて遠隔設置してあり、ビルディング火災の兆候を早
期に検知することのできる複数の煙・熱検知装置からなる。これらの遠隔検知器
は、中央火災報知器パネルに電気的に接続されており、一連のリレー接点を開い
たり、閉じたりするように機能し、それによって、ビルディング保証ステーショ
ン、消防隊、そして、音響、ストロボ警報でビルディング入居者に警報を発する
警報システムに信号を送ることができる。中央火災報知器パネルは、ビルディン
グ内の防火ドア、空調システム等の動作を開始させる。しばしば、火災報知器/
煙検知システムは、エレベータ制御システムに機能的に接続した予備システムと
して補助リレー接点を有する。エレベータ制御システムは、中央火災報知器パネ
ルから特別な信号を受信したときに、すべてのエレベータ箱を予め指定した階(
たとえば、ロビー階)に呼び戻し、エレベータ箱が煙の検知された階で止まるの
を防止する。
【0016】 1973以前には、エレベータは、ビルディング火災の位置を考慮した安全対
策なしに、ビルディング火災時に完全に作動できる状態になっていた。火災から
迅速に逃れようとしている火災発生階のビルディング入居者は、エレベータ・ホ
ール呼び出しステーション・ボタンを押し、図らずも人で一杯のエレベータを火
災発生階に呼んでしまうことがあった。信号発信中の煙検知器を検査しているビ
ルディング保安員も同様に、エレベータ・ドアが火災発生階で開いたとき、火災
に直面する可能性があった。火災温度または防火用スプリンクラの起動で流れ出
る水も、エレベータ・ホール呼び出しステーション・ボタンをショートさせ、火
災発生階にエレベータを呼び、それによって、人員および機器を運ぶのにエレベ
ータを利用しようとしている消防隊員を危険にさらす。
【0017】 この危険な状況を最小限に抑える努力によって、すべての現代のエレベータ・
システムは、煙の検知によって自動的に、または、ビルディング保安員または消
防隊員によって手動で起動される呼び戻し機能を備えている。エレベータのため
ASME A17.1コードの1996年度エディションでは、すべてのエレベ
ータについての呼び戻しを規定している。ひとたび警報状態が発生したならば、
すべてのホール呼び出しステーションが消勢され、そして、すべてのエレベータ
箱がビルディングの予め指定した階に自動的に呼び戻される。予め指定した階が
煙の検知された階である場合には、エレベータ箱は、代わりの階に呼び戻される
。エレベータは、ドアが開いたまま、駐機し、一時的に不活動状態に置かれる。
到着時、消防隊は、消防隊キー・スイッチを起動させて呼び戻し機能を無効にし
、各エレベータ箱を個別に利用することができる。しかしながら、緊急時(たと
えば、ビルディング火災)においては、普通のエレベータは、消防隊の管制下で
もビルディングから居住者が脱出する安全な手段として使用することはできない
【0018】 多くの最新ビルディングは、また、産業基準に従って設計、据え付けられた煙
検知システムを備えている。少なくとも1つの煙検知器が、各エレベータ・ロビ
ーに設置され、エレベータ制御システムに機能的に接続されている。付加的な遠
隔煙検知器が、ビルディング全体にわたって設置され、エレベータ制御システム
に機能的に接続されている。ビルディング火災から生じた煙がエレベータ・ロビ
ー検知器、または、遠隔煙検知器によって検知されたとき、警報信号がビルディ
ング緊急時システムを起動させ、その結果、或る所定のドアを閉鎖したり、音響
警報を鳴らしたりなどすることになる。エレベータ呼び戻し機能は、自動的に、
または、手動で起動され、エレベータ制御システムはホール呼び出しステーショ
ンおよび階指定ボタンを停止させる。
【0019】 エレベータ箱が上方へ移動している場合には、エレベータ制御システムは、運
動コントローラへの通電を断ち、箱の上昇を止める。そして、運動コントローラ
を作動させて予め指定した脱出階に箱を位置させる。箱が下方へ移動している場
合には、エレベータ制御システムは、運動コントローラを作動させて予め指定し
た脱出階に向かって下降を続けさせる。
【0020】 緊急時脱出手段としてエレベータ箱を使用するには、4つの基本的要素が重要
となるが、すべてが普通のエレベータ・システムによって提供されるわけではな
い。すなわち、信頼できる電力と、煙のないホイストウェイ・シャフトと、水で
損害を受ける可能性のあるホイストウェイまたは機械室にシールドされていない
電子機器がないことと、移動する煙による変化するビルディング状態に反応する
エレベータ・システムの能力とである。停電は、エレベータ箱を立ち往生させ、
ホイストウェイ・シャフト内に乗員を閉じ込め、立ち往生した箱を移動させ、乗
員を避難させるのに消防隊資源をさらに消費させる可能性がある。緊急時電源は
、最高階まで75フィートより高いビルディングにおける義務的な建築コード規
定だけである。したがって、ビルディング火災または他の緊急時にビルディング
入居者の緊急避難に使用できるエレベータ・システムの必要性がある。
【0021】 普通のエレベータ・システムがビルディング火災時に緊急脱出のために使用さ
れないという1つの重要な理由は、煙による危険である。ホイストウェイ・ドア
のところに存在する煙は、エレベータ戸口における障害物があると電子アイによ
って解釈され、それによって、ドアを適切に閉じることが阻止される。煙は、ま
た、室温でさえ、人々にとって危険な環境を創り出す有毒ガスおよび燃焼副産物
を含む。エレベータ・ホイストウェイにおける煙は、エレベータ箱に乗っている
乗員を危険な環境に置き、増大する危険にさらすことになる。
【0022】 米国における少なくとも1つのモデル建築規則は、煙を制御するためにホイス
トウェイ・シャフトをビルディングの残りの部分から分離させるようにすべての
ビルディングに密閉されたエレベータ・ロビーを定めている。いくつかの建築規
則管轄区では、エレベータ・ホイストウェイ・シャフトを利用する空気与圧シス
テムにシャフトから火災発生階への空気流を創り出させ、煙をホイストウェイ・
シャフトから吹き飛ばすようにしている。煙がホイストウェイに入らないように
する自動展開式ホイストウェイ・ドア・ガスケット作用システムが、米国特許第
5,195,594号および同第5,383,510号に記載されている。ホイ
ストウェイ・ドアに煙バリアを設ける付加的な方法が、本発明者の審査中の出願
、すなわち、1996年10月18日に出願した米国特許出願通し番号08/7
32,129および1995年4月18日に出願した米国特許出願通し番号08
/423,958号に記載されている。これらの米国特許出願の全体が、参考資
料として、ここに援用される。
【0023】 緊急時脱出のためにエレベータ・システムを使用しない別の理由は、水がエレ
ベータ・システムに侵入したときにもたらされる危険である。火災抑圧のための
水、たとえば、自動防火用スプリンクラからの水や、消防隊ホースからの水は、
ビルディング火災時には常に存在する。水は、ホイストウェイに入り、エレベー
タ箱の頂部に設置された箱制御器をショートさせる可能性がある。ホイストウェ
イ・ドアのところの高くなった敷居あるいはホイストウェイ・ドアから離れ留方
向へのロビー階のわずかな傾斜が、ホイストウェイ・シャフトへ水が入るのを防
ぐ助けとなる可能性はある。ホイストウェイ・シャフトに入る水は、また、ホイ
ストウェイ・ドア用の水シールド/排出システム(1996年11月18日に出
願した本発明者の審査中の米国特許出願通し番号08/751,306に記載さ
れている)によっても制御され得る。この米国出願は、すべて、参考資料として
ここに援用する。
【0024】 「Routine Analysis of the People Movement Time for Elevator Evacuation
」において算出されるような避難時間は、ただ1つのエレベータを使用する11
階建てのビルディングについて、約約40分である。21階建てビルディングで
は、避難に3時間かかると推定された。実際の火災事故の後にビルディング入居
者のインタビューしたところ、最初に警報を聴いてからなんらかの避難シーケン
スを開始するまでの初期時間は30分を上回っている可能性があるというもので
あった。したがって、避難のために普通のエレベータ・システムを使用すること
は、その現行の形態においては、効率的でもないし、現実的でもない。
【0025】 (発明の概要) 本発明は、従来技術で経験される問題を解決し、付加的な利点を与える緊急避
難制御システムを有する搬送システムに向けたものである。本発明の一実施例は
、複数の階、複数の検知器(たとえば、煙検知器)およびビルディングにおける
緊急状態時に選定した階層間でビルディング入居者を移動させるのに使用できる
垂直搬送システムを有する多層階ビルディングを提供する。ビルディングは、空
気処理システム、緊急時抑制システムおよび信号制御システムを包含する。信号
制御システムは、検知器に接続してあって検知信号を受信する。そして、垂直搬
送システム、空気処理システムまたは緊急時抑制システムにも接続している。こ
れらのシステムの各々は、信号制御システムに状況信号を与える。信号制御シス
テムは、ビルディングから遠隔の位置(たとえば、消防隊)にある遠隔通信シス
テムに接続可能な通信機構を有する。通信機構は、検知信号と少なくとも1つの
状況信号を遠隔通信システムに送り、ビルディングから遠隔の位置にビルディン
グ状況情報を与える。垂直搬送システムは、選定した階に隣接した位置でビルデ
ィング内に設置できる搬送ユニットを包含する。搬送コントローラがこの搬送ユ
ニットに接続してあり、選定した階に隣接した位置へ搬送ユニットを移動させる
ようになっている。制御ユニットが、搬送コントローラに接続してあり、搬送コ
ントローラに選定した制御信号を送って搬送ユニットを1つの階へ移動させるよ
うになっている。制御ユニットは、ビルディング内の緊急状態を検知した信号発
信検知器から検知器信号を受信するように検知器に接続している。
【0026】 制御ユニットは、信号発信検知器が位置する階を識別するようにプログラムさ
れ、その階を信号発信階として定める。制御ユニットは、また、信号発信階に対
してビルディングの一部に避難帯域を定めるようにプログラムされている。避難
帯域は、信号発信階と、信号発信階から1階分離れて位置する優先避難階と、信
号発信階および優先避難階から離れた避難支援階とを包含する。制御ユニットは
、また、緊急状態時に、搬送コントローラに制御信号を送って、避難帯域内に搬
送ユニットを移動させ、信号発信階および優先避難階から避難支援階までビルデ
ィング入居者を避難させるようにプログラムされている。緊急時避難支援階およ
び信号発信階を定める情報は、遠隔通信システムに送られる垂直搬送システムの
状況信号に含まれている。
【0027】 本発明の別の実施例は、ビルディング火災その他の緊急状況時に、エレベータ
箱の活動を制御し、緊急状況時にエレベータが確実かつ連続的に作動できるよう
にするエレベータ・コントローラを有する避難制御システムである。各エレベー
タ箱のためのエレベータ・コントローラは、信号制御システムに作動状態で接続
される。或る実施例では、信号制御システムは、中央火災報知器パネルである。
エレベータ・コントローラは、緊急状況時に緊急時避難帯域の選定した位置にエ
レベータ箱を位置させ、ビルディング入居者の緊急時避難を助けるようにプログ
ラムされている。
【0028】 本発明の或る実施例によれば、煙検知器あるいは予め確立した検知装置の寄せ
集め(たとえば、水流検知器または牽引ステーション)は、ビルディングを警報
状態にし、それによって、防火ドアおよびダンパーの閉鎖を開始させ、空気処理
装置を起動して垂直なシャフトおよび密閉したエレベータ・ロビー域に正圧力を
与える。或る実施例では、他のビルディング・システム、たとえば、緊急時抑制
システム(すなわち、スプリンクラ・システム)がある。特徴的には、検知装置
からの火元識別警報信号が信号制御システムによって受信され、これらの信号は
、中央処理ユニットに送られ、変換されてからエレベータ・コントローラに送ら
れる。エレベータ・コントローラは、この弁別信号に応答するようにプログラム
されている。ビルディング・システム(たとえば、防火ドアおよびダンパーおよ
び空気処理装置)からの状況信号が、信号制御システムにも送られ、また、遠隔
通信システムにも送られる。
【0029】 エレベータ・コントローラは、第1信号発信階(たとえば、警報信号が発生し
た階)を、火災の可能性のある階として識別するようにプログラムされている。
エレベータ・コントローラは、また、第1信号発信階(すなわち、火災発生階)
に対してビルディング内に緊急時避難帯域を定め、指示するようにプログラムさ
れている。緊急時避難帯域は、火災発生の可能性がある階、火災発生階の上2つ
の階、および火災発生階より下の1つの階によって構成される。エレベータ・コ
ントローラは、また、避難優先権を与えるようにもプログラムされている。この
場合、第1優先権は火災発生階の避難にあり、第2優先権は火災発生階のすぐ上
の階の避難にある。第3の優先権は、火災発生階のすぐ下の階の避難にあり、第
4の優先権は、火災発生階から2階分上の階の避難にある。エレベータ・コント
ローラは、また、火災発生階から離れた選定位置、たとえば、火災発生階の下2
つの階に救出支援階を確立するようにプログラムされている。優先避難階および
救出支援階を定める情報は、信号制御システムに与えられ、そして、遠隔通信シ
ステムに送られる。したがって、エレベータは、緊急状況時に救出支援階にビル
ディング入居者を避難させるのに使用され、この救出支援階で、居住者は、救急
看護員によって介護され、必要に応じて、ビルディングから避難させられる。こ
のような避難に関する状況情報は、ビルディングに到着する前に、救急看護員に
与えられる。
【0030】 避難作業中、エレベータ・コントローラは、エレベータ箱(単数または複数)
を準備の整った状態にある第1信号発信階に位置させ、エレベータ箱およびホイ
ストウェイのドアを開いた状態にする。緊急時避難帯域におけるホール呼び出し
ステーションだけが作動可能であり、他のホール呼び出しステーションは不活動
にされている。緊急時避難帯域内のホール呼び出しステーションは、下降ボタン
を連続的に点滅させることによって、緊急時避難状況を視覚で知らせる。エレベ
ータ箱到着ベルを連続して断続的に慣らすことによって、音響でも知らせる。エ
レベータ箱内に設置した送風機が付勢され、開いたドアを通してホイストウェイ
・シャフトから、持続して空気を吹き出させ、エレベータ箱に煙が入るのを防ぐ
【0031】 箱内の操作パネル上の任意の制御ボタンが押されか、あるいは、作動させられ
ると、エレベータ・コントローラは、エレベータ・ドアを閉め、エレベータ箱を
所定の救出支援階へ移動させてからドアを開き、箱からの脱出を可能にする。或
る実施例においては、エレベータ箱は、脱出活動を補佐する可聴指示を与える音
声録音警報機を備えている。居住者がエレベータ箱を出た後、エレベータ・コン
トローラは、ドアを閉め、上記の通りに第1信号発信階にエレベータ箱を再度位
置させ、緊急時避難帯域内の階から呼び出し信号を待つ。
【0032】 ビルディング入居者が火災発生階以外の緊急時避難帯域内の或る階からホール
呼び出しステーション・ボタンを押すと、エレベータ・コントローラは、第1信
号発信階から呼び出し階へ箱を移動させ、箱およびホイストウェイ・ドアを開け
る。それによって、居住者がエレベータ箱に入ることができる。次いで、エレベ
ータ・コントローラは、ドアを閉め、エレベータ箱を救出支援階へ移動させ、ド
アを開き、居住者が箱を出ることができるようにする。次ぎに、エレベータ箱は
、第1信号発信階に戻され、別の呼び出し信号を待つ。
【0033】 本発明の実施例によれば、ビルディング全体の煙検知器は、信号制御システム
によってポーリングされる。或るエレベータ・ロビー内に位置する煙検知器が煙
を検知した場合、信号が信号制御システム、たとえば、中央火災警報パネルに与
えられ、この中央火災警報パネルがエレベータ・コントローラに通知する。この
信号は、信号制御システムにも与えられ、信号制御システムにも与えられること
ができ、そして、遠隔通信システムにも与えられて救急看護員に緊急時の状況を
知らせることができる。エレベータ・コントローラは、また、エレベータ・ロビ
ーに煙が検知された階のホール呼び出しステーションへの通電を断ち、その階に
エレベータ箱があるときにはエレベータ箱のドアを開くのを阻止する。
【0034】 煙検知器は、ポーリングされ続け、煙がホイストウェイ・シャフト内に、また
は、エレベータ箱のところに検知されたならば、エレベータ・コントローラは、
ホイストウェイ内を移動しているすべてのエレベータを自動的にメイン・ロビー
階に呼び戻す。このとき、すべてのホール呼び出しステーションおよび箱ボタン
は、通電を断たれる。
【0035】 消防隊は、メイン・ロビーまたは中央火災報知器パネルからの緊急時避難シー
ケンスをオーバーライドし、メイン・ロビーに所望数のエレベータを呼び戻すこ
とができる。信号制御システムにアクセスすることによって、消防隊は、付加的
な避難階を指定し、緊急時避難帯域のサイズを増大させ、所望に応じて、ビルデ
ィング内のすべての階を含めるようにすることができる。
【0036】 本発明は、その多くの付随した利点、利益と共に、図面を参照しての発明の詳
細な説明を読み込むことによって、より良く理解して貰えよう。
【0037】 (発明の詳細な説明) さて、同様の参照符号が同じあるいは相当する部分を示している図面、特にそ
の図1を参照して、ここには、本発明の実施例によるビルディング脱出システム
4を有する多層階ビルディング2が示してある。このビルディング脱出システム
4は、垂直搬送システム(たとえば、エレベータ・システム6)を包含し、この
垂直搬送システムは、通信システムまたは相互接続システム10によって、煙・
火災検知/警報システム8に接続してある。エレベータ・システム6、検知/警
報システム8および相互接続システム10は、相互接続してあり、正常な非緊急
状態で使用され、火災その他の緊急状況時には、エレベータ・システムをビルデ
ィング2から脱出するためにビルディング入居者によって使用され得るようにな
っている。
【0038】 エレベータ・システム6は、エレベータ箱をビルディング2の選定した階21
へ移動させるエレベータ・コントローラ16によって制御される少なくとも1つ
のエレベータ箱20を包含する。エレベータ・コントローラ16(たとえば、Do
ver Elevator Corporation of Memphis, Tennesseeにより製造されるコントロー
ラ)は、エレベータ箱20の動作、移動のためのアナログまたはディジタルのプ
ロトコルを利用する通信言語でプログラムされた相互接続リレー・ネットワーク
または中央処理ユニット(CPU)を包含する。CPUのプロトコルは、エレベ
ータ・システム6内の望ましい作動状況を維持する情報フィードバック・ループ
を与える。
【0039】 煙・火災検知/警報システム8は、複数の煙/火災検知器22を包含する。こ
れらの検知器22は、検知/警報通信システム28によって信号制御システム2
5(たとえば、火災報知器パネル26)に接続してある。火災報知器パネル26
(たとえば、Simplex Time Recorder Corporation of Gardner, Massachusetts により製造されたもの)は、アナログまたはディジタルのプロトコルを利用して
いる通信言語でプログラムされた相互接続リレー・ネットワークまたは中央処理
ユニット(CPU)を包含する。CPUは、個々の煙/火災検知器22からの特
異な位置識別信号を受信し、識別するようにプログラムされている。CPUは、
また、ビルディング2内の普通の制御装置24にさらに弁別信号を送り、特殊な
ビルディング機能(たとえば、自動的に閉じている防火ドアおよびホイストウェ
イ与圧システム)を作動させるようにプログラムされている。CPUのプロトコ
ルは、煙・火災検知/警報システム8内の望ましい作動状況を維持する情報フィ
ードバック・ループを提供する。
【0040】 相互接続システム10は、火災報知器パネル26およびエレベータ・コントロ
ーラ16に作動状態で接続された相互接続システム・オペレータ34を有する。
この相互接続システム・オペレータ34は、相互接続リレー・ネットワークまた
は中央処理ユニット(CPU)38を包含し、これは、アナログまたはディジタ
ルのプロトコル(たとえば、ANSI/ASFIRAE 135-1995 BACnet Standardで
コンパイルしたもの)を利用して通信言語でプログラムされている。CPU38
は、信号制御システム25(たとえば、火災報知器パネル26または他の個々の
相互接続信号発信装置)からの弁別信号を確認、識別するようにプログラムされ
ている。CPU38は、また、弁別信号をエレベータ・コントローラ16または
他の相互接続システムに送り、弁別信号に信号応答装置(ビルディング火災時に
煙および火災の位置に応じて特異な相互接続機能を作動させる、たとえば、エレ
ベータ箱20を選択的に移動させるようにもプログラムされている。CPUのプ
ロトコルは、相互接続システム10内に望ましい作動状況を維持する情報フィー
ドバック・ループを提供する。
【0041】 工業基準に応じる緊急時電源システム40が、ビルディング脱出システム4に
接続してある。緊急時電源システム40は、一次ビルディング電力の停止時にビ
ルディング脱出システム4に絶えず二次電力を提供する。それによって、エレベ
ータを緊急状況時作動させ続けることができる。したがって、エレベータ・シス
テム6(多層階ビルディング2内の火災および煙の位置に応答する)は、ビルデ
ィング火災その他のビルディング緊急時に使用でき、居住者を安全かつ効率的に
緊急状況から脱出させることができる。
【0042】 (エレベータ・システム) ここで説明している実施例のビルディング脱出システム4は、単一のホイスト
ウェイ・シャフト42内を移動する単一のエレベータ箱20、あるいは、共通の
ホイストウェイ・シャフト内を移動する多数の箱、あるいは、多数のシャフト内
の多数の箱で使うことができる。ビルディング脱出システム4は、また、本発明
の実施例による種々のタイプのエレベータ・システム6を使用することができる
【0043】 図1で最も良くわかるように、この実施例のエレベータ・システム6は、エレ
ベータ・ホイストウェイ・シャフト42を包含し、このシャフトは、上限44、
下限46、上限、下限間を延びるホイストウェイ壁構造50を備えた中心点48
を有する。壁構造50に設けたホイストウェイ開口52は、ビルディング2の各
階21に設けてあり、可動ホイストウェイ・ドア組立体56によって閉じること
ができるホイストウェイ入口54を構成する。ホイストウェイ・シャフト42は
、階21の間で移動し、位置決め可能な少なくとも1つのエレベータ箱20を含
有する。各エレベータ箱20は、箱床プラットフォーム58、正面パネル60、
後部パネル62、側部パネル64、天井/屋根パネル66および可動箱ドア組立
体68を包含する。この箱ドア組立体68は、人々がエレベータ箱20に出入り
できるように閉鎖位置と開位置との間をホイストウェイ・ドア組立体56と共に
動くことができる。
【0044】 各エレベータ箱20は、箱支持ケーブル70によって、ホイストウェイ・シャ
フト42より上に位置した機械室74内に設置した運動コントローラ72に連結
してある。別の実施例において、エレベータ箱20は、液圧エレベータ・システ
ム(図示せず)の一部であり、このエレベータ箱は、運動コントローラ72に作
動可能状態で接続した液圧ピストンに取り付けられる。運動コントローラ72(
たとえば、普通のモータ従動ドラム、液圧ポンプ等)は、エレベータ通信システ
ム18に接続している。運動コントローラ72は、エレベータ・コントローラ1
6から弁別信号を受信し、送信する。エレベータ・コントローラ16は、各会2
1に設置したエレベータ呼び出し装置12その他の信号発信装置から弁別信号を
受信する。運動コントローラ72およびエレベータ・コントローラ16は、各階
21にあるエレベータ呼び出し装置12からの信号に応答して、エレベータ箱2
0の上下運動および位置決めを制御する。
【0045】 エレベータ・コントローラ16は、エレベータ通信システム18の移動用ケー
ブル76の一端に接続され、移動用ケーブルの反対端は、図3で最も良くわかる
ように、エレベータ箱20に装着した箱制御通信システム78に接続される。し
たがって、移動用ケーブル76は、エレベータ箱制御通信システム78をエレベ
ータ・コントローラ16に作動可能状態で接続する。箱制御通信システム78は
、エレベータ箱20内に装着した遠隔箱制御装置80と、箱制御装置に作動可能
状態で接続した信号応答装置82と、箱制御装置に作動可能状態で接続したエレ
ベータ箱コントローラ84とを包含する。
【0046】 実施例における箱制御装置80は、複数の階指定ボタン86と、ドア開放ボタ
ン88と、ドア閉鎖ボタン90と、緊急停止ボタン92と、緊急時防火用オーバ
ーライド・スイッチ94と、音響式箱通知装置96とを包含する。箱制御装置8
0は、箱作動パネル98上に設置してあり、箱コントローラ84およびエレベー
タ・コントローラ16(図1)に対する弁別信号の送受信を行うように機能する
。エレベータ箱20の正面パネル60内に位置する緊急時エレベータ電話100
も同様に、移動用ケーブル76に接続してあり、ビルディング保守オフィス(図
示せず)または外部電話回線に接続した自動ダイヤル装置で終わっている。
【0047】 各階指定ボタン86は、移動用ケーブル76を経てエレベータ・コントローラ
16(図1)に普通の方法によって作動可能状態で接続されている。階指定ボタ
ン86が起動すると、階指定ボタンはエレベータ・コントローラ16によって受
信される弁別信号を発生する。エレベータ・コントローラ16は、運動コントロ
ーラ72を付勢し、エレベータ箱20を所望の階へ移動させる。エレベータ箱2
0が選定した階21のホイストウェイ開口52と一致すると、箱は普通の進入/
脱出サイクルを実施し、そのとき、箱ドア組立体68およびホイストウェイ・ド
ア組立体56(図4)が開いて乗員が箱に出入りできるようにする。選定した時
間の後、ドア組立体68、6は閉じる。次いで、エレベータ箱20が次の選定し
た階21へ移動する準備が整う。
【0048】 図4で最も良くわかるように、実施例のエレベータ呼び出し装置12は、ビル
ディング2の各エレベータ・ロビー106におけるホイストウェイ・ドア組立体
56に近接して設置した複数のホール呼び出しステーション104を包含する。
ホール呼び出しステーション104は、上方向呼び出しボタン108および下方
向呼び出しボタン110を有する。各ボタンは、エレベータ通信システム18に
作動可能状態で接続された入出力ターミナル112に機能的に接続されている。
上方向または下方向の呼び出しボタン108または110が作動すると、たとえ
ば、ビルディング入居者が特定の階21を去ることを望むとき、入出力ターミナ
ル112がエレベータ通信システム18およびエレベータ・コントローラ16に
弁別信号を送り、運動コントローラ72を付勢し、エレベータ箱20を、ボタン
が押されたホール呼び出しステーション104のエレベータ・ロビー106へ移
動させる。
【0049】 図4で最も良くわかるように、箱到着インジケータ114が、ホイストウェイ
・ドア組立体56に近接してあるいはエレベータ箱ドア組立体68へ近接して設
置してある。この箱到着インジケータ114は、上方向灯116および下方向灯
118を有し、各方向灯は、エレベータ通信システム18に接続した入出力ター
ミナル120に作動可能状態で接続している。正常時すなわち非緊急時に、ホー
ル呼び出しステーション104が起動し、エレベータ箱20がエレベータ・ロビ
ー106に到着すると、エレベータ・コントローラ16は、箱到着インジケータ
114を作動させ、それぞれ上方向または下方向灯116または118を付勢す
ることによって、箱の移動方向を示す。エレベータ・コントローラ16は、音響
箱到着通知装置122を付勢して、上方または下方へ移動しているエレベータ箱
について特徴的な音を鳴らす。
【0050】 図4で最も良くわかるように、ホイストウェイ42内のエレベータ箱20の位
置は、ホイストウェイ内の位置センサ124および位置インジケータ127によ
ってわかる。位置センサ124は、エレベータ箱20に取り付けてあり、入出力
ターミナル126に接続されている。入出力ターミナル126は、移動用ケーブ
ル76に作動可能状態で接続されている。位置インジケータ127は、各エレベ
ータ・ロビー106近くでホイストウェイ・シャフト42内のホイストウェイ壁
構造50に取り付けてある。位置インジケータ127は、位置センサ124がこ
の位置インジケータ127と正しく一致したときに、弁別信号が位置センサ12
4からエレベータ・コントローラ16に送られるように位置決めされる。次ぎに
、エレベータ・コントローラ16が、運動コントローラ72(図1)への通電を
断ち、エレベータ箱の上下運動を止め、箱床プラットフォーム58をロビー階1
28と正しく一致させる。位置インジケータ127は、信号制御システム25に
作動可能状態で接続され、ホイストウェイ42内のエレベータ箱の位置を示す位
置状況信号を与える。
【0051】 箱床プラットフォーム58がロビー階128に隣接して静止状態に位置決めさ
れると、進入/脱出サイクルが開始される。箱コントローラ84は、普通のドア
運動コントローラ130を付勢する。このドア運動コントローラ130は、可動
箱ドア組立体68に作動可能状態で接続されており、インターロック・システム
132を介して箱ドア組立体およびホイストウェイ・ドア組立体56を開放位置
へ移動させ、それによって、乗員がエレベータ箱に出入りすることができる。所
定時間後(たとえば、10秒後)、エレベータ・コントローラ16は、ドア運動
コントローラ130を付勢し、ホイストウェイ、箱ドア組立体56、68を閉鎖
位置へ移動させる。
【0052】 図3で最も良くわかるように、エレベータ箱ドア組立体68の箱ドア前縁13
4は、普通の障害物センサに接続されており、この障害物センサは、箱制御通信
システム78に接続されている。障害物センサは、箱コントローラ84に弁別信
号を送る。そして、ドア組立体が閉じつつあるときに障害物(たとえば、乗員)
がホイストウェイ入口にいる場合、ドア運動コントローラを付勢し、ホイストウ
ェイ、箱ドア組立体56、68を自動的に再開放する(図4)。したがって、ド
ア閉鎖中にホイストウェイ、箱ドア組立体56、68(図4)を阻止している乗
員などにドアが傷害を与えないようになっている。
【0053】 箱コントローラ84は、所定時間後(たとえば、2秒後)にホイストウェイ、
箱ドア組立体56、68(図4)を再閉鎖するように予めプログラムされている
。箱コントローラ84は、さらに、所定回数の閉鎖試行後(たとえば、3階の試
行後)に、ホイストウェイ、箱ドア組立体56、68(図4)の再開放動作を止
めるようにもプログラムされている。この時、箱コントローラ84は、音響式箱
通知装置96を作動させるようにプログラムされており、ドアは閉鎖位置に向か
って動かされ、障害物と係合する。ひとたび障害物が除去され、ホイストウェイ
、箱ドア組立体56、68(図4)が完全に閉鎖位置へ移動したならば、箱コン
トローラ84は音響式箱通知装置96を停止させる。
【0054】 普通のドア閉鎖センサが、箱ドア組立体68に取り付けら、エレベータ通信シ
ステム18に作動可能状態で接続されて、箱ドア組立体68が閉鎖位置になると
きを決定する。ひとたび箱ドア組立体68が閉鎖位置になったならば、ドア閉鎖
センサは、エレベータ通信システム18およびエレベータ・コントローラ16に
弁別信号を与える。次いで、エレベータ・コントローラ16が、運動コントロー
ラ72を付勢して箱20を他の選定した階に向かって垂直方向へ移動させる。図
4でわかるように、ホイストウェイ・ドア組立体56は、インターロック・シス
テム132を介して箱ドア組立体68と再び係合するまで、閉鎖位置に留まり、
それによって、ホイストウェイ・シャフト42へ偶然的にアクセスするのを防ぐ
【0055】 普通の負荷センサが、運動コントローラ72に取り付けられており、エレベー
タ通信システム18およびエレベータ・コントローラ16に作動可能状態で接続
されている。エレベータ・コントローラ16は、負荷センサによって確立される
ような箱内の積載荷重を決定し、この荷重を箱の所定の総積載荷重容量と比較す
ることによって、エレベータ箱20の利用できる荷重容量を評価するようにプロ
グラムされている。エレベータ箱20が移動中にホール呼び出しステーション1
04の起動に応答すると、箱は、その安全な作動容量に達するまで、信号発信階
に停止することになる。この時、エレベータ箱は、他の信号発信ホール呼び出し
ステーションに応答することはない。
【0056】 積載荷重が許容荷重を上回ると、エレベータ・コントローラ16が、音響式箱
通知装置96を作動させ、運動コントローラ72にドア運動コントローラ130
を付勢させない。負荷センサが安全作動許容荷重より低い積載荷重を示した後、
エレベータ・コントローラ16は、音響式箱通知装置96を停止させ、運動コン
トローラ72にドア運動コントローラ130を付勢させる。 通常の非緊急時作動時、エレベータ・コントローラ16は、エレベータ箱20
が所望の階21の1つに移動している間、移動方向において作動させられた他の
ホール呼び出しステーション104に応答するように予めプログラムされている
。ひとたびエレベータ箱20が最も遠くで作動したホール呼び出しステーション
104に到達したならば、エレベータ・コントローラ16は、すべての動作中の
階階指定ボタンを消勢し、箱の移動方向を逆にする。
【0057】 各エレベータ箱20の位置、状況は、図1に示す、信号制御システム25内に
あり、火災報知器パネル26に近接して設置された普通の箱位置インジケータ1
50によってモニタされる。箱位置インジケータ150は、エレベータ通信シス
テム18を介してエレベータ・コントローラ16に普通の方法で接続される。箱
位置インジケータ150は、各エレベータ箱20の位置、移動方向、作動状況を
目で見えるように示す。
【0058】 (火災および煙検知システム) 先に説明し、図1で最も良くわかるように、煙・火災検知/警報システム8は
、複数の遠隔煙/火災検知器22を包含する。これらの煙/火災検知器22は、
場所毎の建築規則および消防規則に従って、ビルディング2の各階21を通じて
最大限の効率が得られるように設置される。検知器22は、燃焼副産物(たとえ
ば、煙または有毒煙霧)の存在を検知するように機能する。各検知器22は、煙
・火災検知/警報通信システム28に作動可能状態で接続される。個々の検知器
22は、煙または別の燃焼副産物が検知されたときには、特異な位置識別警報信
号を発生し、それを火災報知器パネル26に送るようにプログラムされか、また
は、構成されている。
【0059】 火災報知器パネル26は、各検知器22から受信した弁別信号を識別するよう
にプログラムされている。火災報知器パネル26は、さらに、各検知器22の位
置、タイプおよび作動パラメータで、ビルディング内のどこのおよびどの検知器
が煙等を検知して作動したかを決定するようにプログラムされている。
【0060】 火災報知器パネル26は、また、検知/警報通信システム28に作動可能状態
で接続されており、普通の音響/視覚式ビルディング警報装置を制御または起動
させするようになっている。検知/警報通信システム28は、また、普通の場内
放送式通告システム、外部電話回線に接続した自動ダイヤル装置のような消防署
通知装置、および他の普通の煙・火災検知/警報システム信号応答装置を作動さ
せる。
【0061】 火災報知器パネル26は、また、複数のビルディング・システムにも作動可能
状態で接続されており、これらのシステムからの状況信号を受信するようになっ
ている。したがって、火災報知器パネルは、ビルディングの状況(たとえば、火
災または他の緊急状態が検知されたときにそれを決定するのに用いられる。たと
えば、火災報知器パネル26は、それぞれのエレベータ・ロビー106をビルデ
ィングの他の部分から分離するように閉じる各階21にある自動閉鎖式防火ドア
に作動可能状態で接続されている。火災報知器パネル26は、また、ビルディン
グ内の空気処理機器(すなわちHVACシステム)にも作動可能状態で接続され
ており、ロビーおよびホイストウェイ・シャフトから煙を排除し続けるようにエ
レベータ・ロビー106およびエレベータ・ホイストウェイ・シャフト42内に
正空気圧を与えるようになっている。火災報知器パネルは、緊急状態を検知した
際に作動する1つまたはそれ以上の緊急時抑制システム(たとえば、スプリンク
ラ・システム等)にも接続されている。
【0062】 検知器22(図1で最も良くわかる)は、1階あたり最小1つずつ、ビルディ
ング2の全体にわたって最大限の効率が得られるように設置される。ロビー煙検
知器174は、各エレベータ・ロビー106あたり最低限1つずつ、ビルディン
グ2の全体にわたって最大限の効率が得られるように設置される。エレベータ箱
煙検知器176(図3で最も良くわかる)は、エレベータ箱20上に装着され、
移動用ケーブル76によって煙・火災検知/警報通信システム28に作動可能状
態で接続される。
【0063】 図1で最も良くわかるように、複数のホイストウェイ煙検知器178がホイス
トウェイ・シャフト42内に設置されている。上方のホイストウェイ煙検知器1
80は、ホイストウェイ・シャフトの上限44近くで壁構造50に連結されてい
る。下方のホイストウェイ煙検知器182は、ホイストウェイ・シャフトの下限
46近くで壁構造50に連結されている。中間ホイストウェイ煙検知器184は
、ホイストウェイ・シャフトの中心点48近くで壁構造50に連結されている。
検知器22が煙等を検知すると、この検知器は、火災報知器パネルに弁別信号を
送り、信号発信検知器がどこに位置しているかを決定させる。
【0064】 火災報知器パネル26は、また、上述したように、エレベータ通信システム1
8を介してエレベータ・コントローラ16に接続したエレベータ呼び戻しスイッ
チ186を有する。このエレベータ呼び戻しスイッチ186は、検知器22が起
動したときなどに自動的に起動してもよい。エレベータ呼び戻しスイッチ186
は、非火災緊急時などで、手動で起動してもよい。エレベータ呼び戻しスイッチ
186は、エレベータ・コントローラ16に信号を与え、このエレベータ・コン
トローラ16が、すべてのホール呼び出しステーション104およびすべてのエ
レベータ箱20内の階指定ボタン86を不活動とすると共に、運動コントローラ
72を付勢し、すべてのエレベータ箱を予め指定した呼び戻し階188(代表的
には、ビルディング2から素早く脱出できる一階が選ばれる)に移動させる。
【0065】 呼び戻し階煙検知器190は、最大限の効率が得られるように予め指定した呼
び戻し階188に設置してあり、エレベータ通信システム18に接続されている
。このエレベータ通信システム18は、上述したように、エレベータ・コントロ
ーラ16に作動可能状態で接続されている。呼び戻し階煙検知器190が煙を検
知したときには、弁別信号がエレベータ・コントローラ16に送られ、このエレ
ベータ・コントローラ16が、予め指定した別の呼び戻し階(代表的には、一階
の上2つの階離れた階が選ばれる)までエレベータ箱20を移動させるように運
動コントローラ72を付勢する。
【0066】 (制御プロトコル・インタフェース) 非緊急時の正常動作時、煙・火災検知/警報システム8および相互接続システ
ム10は、正常モードのままである。このとき、エレベータ・システム6は、普
通の非緊急時要領で作動する。この正常動作中、火災報知器パネル26は、煙/
火災検知器22および選定した他のビルディング・システムにポーリングし、モ
ニタする。図5で最も良くわかるように、ビルディング火災の場合、火災からの
煙または熱が1つまたはそれ以上の検知器22によって検知され、検知器は火災
報知器パネル26に特異な第1警報信号200を送る。第1警報信号200は、
火災報知器パネル26によって相互接続通信システム10を経てCPU38に送
信され、BACnetプロトコル言語によって翻訳され、それによって、緊急時
エレベータ避難シーケンス194を開始させる。
【0067】 火災または他のビルディング緊急時、ここに説明し、図2に概略的に示したよ
うな実施例のビルディング脱出システム4の構成要素は、1つまたはそれ以上の
エレベータ箱20を利用してビルディング2の選定部分を避難させる緊急時エレ
ベータ避難シーケンスにおいて一緒に作動する。相互接続システムのCPU38
は、予めプログラムされた緊急時エレベータ避難シーケンスを開始するように設
計され、プログラムされている。避難シーケンスの間、CPU38は、火災報知
器パネル26から受信した特徴的な入力信号に応答してエレベータ・コントロー
ラ16に特徴的な出力信号を送る。出力信号を受信すると、エレベータ・コント
ローラ16は、1つまたはそれ以上のエレベータ箱20を選定した階に最大限の
効率が得られるように位置させ、ビルディング2のその部分の避難を開始させる
。CPU38は、また、エレベータ・コントローラ16の発生した特徴的な入力
信号に応答して火災報知器パネル26に特徴的な出力信号を送り、それによって
、火災報知器パネル26にすべてのエレベータ箱20の状況を知らせる。さらに
詳細に以下に説明するように、火災報知器パネル26は、消防隊または他の遠隔
緊急救急隊とコンタクトし、ビルディング2の現状に関する情報を与える。次い
で、緊急時避難シーケンスが開始される。
【0068】 (緊急時避難シーケンス) 緊急時エレベータ避難シーケンスは、図1で最も良くわかるように、緊急時避
難帯域202を確立する。この緊急時避難帯域202は、第1信号発信階(FS
F)上下の4階分の領域を含み、ここに、検知器22の第1信号発信遠隔煙/火
災検知器204が設置されている。第1信号発信階206は、緊急時避難帯域2
02の避難中、CPU38によって、最優先権を割り当てられる。緊急時避難帯
域202は、また、第1信号発信階206から1階上の第2優先避難階208と
、第1信号発信階から1階下の第3優先避難階210と、第1信号発信階から2
階上の第4優先避難階212とを含む。緊急時避難帯域202は、また、第1信
号発信階206の4階分下の避難支援階214も含む。緊急時避難帯域202の
外の階21は、非緊急階215と定義される。もし第1信号発信階206が一階
より上7階以内にあるならば、避難支援階(EAF)214は、予め指定した呼
び戻し階188(通常、一階)に確立される。
【0069】 緊急時帯域202の構成は、ホイストウェイ・シャフト42における気流方向
応じて変えてもよい。実施例においては、気流検知装置216(図1に示す)が
、ホイストウェイ・シャフト42に装着してあり、相互接続システム・オペレー
タ34のCPU38に作動可能状態で接続されている。この気流検知装置216
は、ホイストウェイ・シャフト42内の気流方向を識別する。気流検知装置21
6は、ホイストウェイ・シャフト42の上限44近くでその壁構造50に連結さ
れた上方センサ218と、ホイストウェイ・シャフト42の下限46近くでその
壁構造50に連結された下方センサ220とを包含する。これらのセンサは、各
々、相互接続通信システム36に作動可能状態で接続されている。
【0070】 気流が上向きであるならば、ホイストウェイ・シャフト内の煙も同様に上方階
に向かって上昇し、そこは、上述したように、緊急時避難帯域202である。し
かしながら、気流が下向きの場合には、煙は下方階に向かって下方へ移動する。
CPU38は、上述した緊急時避難帯域202内の階の順序を逆にするようにプ
ログラムされている。したがって、避難支援階214は、第1信号発信階206
より4階分上に位置する。第2優先避難階208は、第1信号発信階2061階
下になり、第3優先避難階210は、第1信号発信階の2階下となり、第4優先
避難階は、第1信号発信階より1階上となる。
【0071】 したがって、緊急時エレベータ避難シーケンス194は、密集した6階分の帯
域においてエレベータ箱20を通して緊急時避難を行わせるように機能する。し
たがって、避難時間は、この6階分の帯域内でのエレベータ移動に対するもので
あり、ビルディング2の全高内でのエレベータ箱移動に対するものではない。
【0072】 (煙が検知されたとき) 検知器22の1つが煙等を検知すると、図5で最も良く示してあるように、こ
の検知器は、相互接続システム・オペレータのCPU38に第1警報信号200
を送る。そして、CPUは、緊急時エレベータ避難シーケンス194を開始する
。CPU38は、信号発信階206、避難支援階214、第2〜第4の優先避難
階208、210、212の位置を含めて、緊急時帯域202を識別する火災報
知器パネル26に弁別信号を送る。CPU38は、さらに、エレベータ・コント
ローラ16に弁別信号を送り、このエレベータ・コントローラ16が、箱送風機
222(図3参照)を付勢し、この箱送風機222が、エレベータ箱20内にエ
レベータ・ホイストウェイ・シャフト42から空気を移動させる。ステップ22
4において、エレベータ・コントローラは、緊急時避難帯域202にある階のホ
ール呼び出しステーション104をポーリングし、ステップ226において、緊
急時避難帯域外の階のすべてのホール呼び出しステーションを不活動にする。ス
テップ228において、エレベータ・コントローラは、さらに、緊急時避難帯域
202内に位置するホール呼び出しステーション104の下方向灯114を付勢
し、連続的に点滅させる。ステップ230において、エレベータ・コントローラ
16は、さらに、エレベータ箱20内のすべての階指示ボタン86を不活動にす
る。
【0073】 ステップ232において、エレベータ・コントローラ16は、また、箱状況を
ポーリングし、エレベータ箱20が動いているかどうかを、ステップ234にお
いて決定する。エレベータ箱が動いていない場合、ステップ236において、エ
レベータ・コントローラ16は、運動コントローラ72に弁別信号を送り、この
運動コントローラ72は、ステップ238において、エレベータ箱を第1信号発
信階206へ移動させる。エレベータ・コントローラ16は、ステップ240に
おいて、避難準備完了モードを開始し、このとき、ホイストウェイ、箱ドア組立
体56、68が開いた位置へ動かされ、下方向灯が点滅し、箱到着通知装置12
2が付勢されて連続的、間歇的にベルを鳴らす。
【0074】 ステップ242でエレベータ箱20が動いているならば、エレベータ・コント
ローラ16は、ステップ244で、箱移動方向をポーリングする。ステップ24
6で箱運動方向が上向きの場合には、エレベータ・コントローラ16は、ステッ
プ248において、避難支援階214に対するエレベータ箱の位置をポーリング
する。ステップ250でエレベータ箱が避難支援階214より上にある場合には
、エレベータ・コントローラは、ステップ252で箱の上昇を止め、ステップ2
54において、避難支援階214についての箱階指定ボタン86を付勢し、ステ
ップ256において、箱を避難支援階へ移動させる。上述したように、次いで、
エレベータ・コントローラ16は、ステップ258において、進入/脱出サイク
ルを開始させる。エレベータ箱20がステップ246において上方へ移動してお
り、かつ、ステップ260で避難支援階の下にある場合には、ステップ254に
おいて、エレベータ・コントローラ16は、避難支援階214についての箱階指
定ボタン86を付勢し、ステップ256において、箱を避難支援階へ移動させ、
ステップ258において、進入/脱出サイクルを開始させる。
【0075】 ステップ262において、エレベータ箱20が下方へ移動している場合には、
ステップ264において、エレベータ・コントローラ16は、下方へ移動してい
る箱の位置をポーリングする。ステップ266において、エレベータ箱が避難支
援階より上にある場合には、エレベータ・コントローラ16は、避難支援階21
4についての箱階指定ボタン86を付勢し、ステップ256において、箱を避難
支援階へ移動させ、ステップ258において、進入/脱出サイクルを開始させる
【0076】 ステップ262において、エレベータ箱20が下方へ移動しており、かつ、ス
テップ268において、避難支援階214の下にある場合には、エレベータ・コ
ントローラ16は、ステップ270において、避難支援階214についての箱階
指定ボタン86を付勢し、ステップ272において、箱を避難支援階または指定
された別の階へ移動させ、ステップ258において、進入/脱出サイクルを開始
させる。ひとたび進入/脱出サイクルが完了したならば、そして、居住者が避難
支援階214に箱から出たならば、ステップ274において、エレベータ・コン
トローラは、箱を第1信号発信階206へ移動させ、ステップ240において、
箱コントローラが避難準備完了モードを開始する。
【0077】 (第1信号発信階での避難準備完了モード) 避難準備完了モード時、すなわち、図6に最も良く示すように、緊急時エレベ
ータ避難シーケンスのステップ240において、エレベータ箱は、第1信号発信
階に位置し、ドアを開いたまま乗員の到着を待つ。ステップ276において、乗
員が箱に入り、任意の箱ボタン86、88または90を押すと、ステップ278
において、エレベータ・コントローラ16は、避難支援階214についての箱階
指定ボタンを付勢する。箱の負荷センサがエレベータ箱内の重量追加(たとえば
、乗員が箱に入ったときの重量増加)を検知すると、エレベータ・コントローラ
は、また、自動的に避難支援階についての箱階指定ボタンを付勢する。ステップ
280において、エレベータ・コントローラ16は、ホイストウェイ、箱ドア組
立体56、68を閉じ、ステップ282において、第1信号発信階206から避
難支援階214までエレベータ箱を移動させ、ステップ284において、乗員が
箱から出られるように進入/脱出サイクルを開始する。ステップ286において
、エレベータ・コントローラは、エレベータ箱を第1信号発信階206へ戻し、
ステップ240において、ステップ240の避難準備完了モードを再開する。
【0078】 エレベータ箱20は、避難準備完了モードでは、所定量の時間(たとえば、3
0秒)、第1信号発信階206に留まる。ステップ288において、箱ボタン8
6、88または90が所定時間内に手動で、または、自動的に押されない場合に
は、エレベータ箱は、緊急時避難帯域202内の他の階におけるホール呼び出し
ステーション104の起動に応答するように利用できる。ステップ290におい
て、ホール呼び出しステーション104が緊急時避難帯域202内の別の階で押
されると、ステップ292において、エレベータ・コントローラ16は、ホイス
トウェイ、箱ドア組立体56、68を閉じ、箱をホール呼び出しステーションが
押された階へ移動させる。上述したように、エレベータ・コントローラは、次に
、ステップ240の避難準備完了モードを開始する。ホール呼び出しステーショ
ン104が緊急時避難帯域202内の2つ以上の階で押された場合には、エレベ
ータ・コントローラ16は、エレベータ箱を、第2優先避難階208、第3優先
避難階210または第4優先避難階212の最高優先権を有する階へ移動させる
【0079】 ステップ294において、乗員が箱階指定ボタン86を押すか、あるいは、負
荷センサが所定時間内でエレベータ箱内の重量増加を検知した場合には、ステッ
プ278において、エレベータ・コントローラ16は、避難支援階214につい
ての箱階指定ボタン86を付勢する。ステップ280において、エレベータ・コ
ントローラは、ホイストウェイ、箱ドア組立体56、68を閉ざし、ステップ2
82において、エレベータ箱を避難支援階214へ移動させ、ステップ284に
おいて、進入/脱出サイクルを開始させる。ステップ240において、エレベー
タ・コントローラは、次に、エレベータ箱20を第1信号発信階206へ戻し、
避難準備完了モードを開始させる。
【0080】 ステップ296において、エレベータ箱が、ステップ240の避難準備完了モ
ードにおいて、第1信号発信階206以外の階にあり、かつ、階指定箱ボタン8
6が手動でも自動でも所定時間内で付勢されない場合には、ステップ298にお
いて、エレベータ・コントローラ16は、ホイストウェイ、箱ドア56、68を
閉ざし、ステップ300において、箱を第1信号発信階206へ戻し、ドア組立
体を開け、ステップ240の避難準備完了モードを開始する。 エレベータ箱は、ステップ288において、箱ボタン86、88または90が
押されか、あるいは、ステップ290において、負荷センサが箱内の重量増加を
検知するか、あるいは、緊急時避難帯域202内のホール呼び出しステーション
104が押されるまで、第1信号発信階206におけるステップ240の避難準
備完了モードに留まる。
【0081】 実施例において、エレベータ・コントローラ16は、各トリップ・サイクル内
でのほんの一回のホール呼び出しステーション104の起動にだけ応答し、乗員
を安全に避難支援階214へ脱出させるようにプログラムされている。エレベー
タ・コントローラは、さらに、上述したように、最高優先権を持つ第1信号発信
階206に応答し、次いで、避難階の優先順位に従うようにプログラムされてい
る。こうして、緊急時避難帯域202から避難支援階214へのビルディング入
居者の避難が、迅速に、能率的に、そして、安全に達成される。
【0082】 (煙が移動するとき) 図7に概略的に示すように、ステップ304において、エレベータ・ロビーに
設置されていない遠隔煙/火災検知器22の1つによって煙が検知されると、ス
テップ306において、遠隔検知器は、第1弁別検知信号を火災報知器パネル2
6に送る。相互接続システム・オペレータのCPU38は、火災報知器パネル2
6からの信号を受信し、この信号を翻訳し、そして、エレベータ・コントローラ
16に信号を送る。図5に関連して上述したように、エレベータ・コントローラ
16は、次に、ステップ194の緊急時エレベータ避難シーケンスを開始する。
ステップ30において、緊急時避難帯域202内の任意階のエレベータ・ロビー
に設置した煙/火災検知器22が起動すると、ステップ310において、ロビー
煙/火災検知器は、火災報知器パネル26に第2の弁別検知信号を送る。或る信
号がCPU38に送られ、ここで、翻訳され、エレベータ・コントローラ16に
送られる。次ぎに、ステップ312において、エレベータ・コントローラ16は
、ロビー煙/火災検知器が起動した階のホール呼び出しステーション104を不
活動にし、それによって、その階で箱ドア組立体68が開くのを阻止する。その
結果、その階の上の居住者は、避難支援階214に避難のため階段を使用しなけ
ればならない。或る実施例において、エレベータが使えないため、避難のために
階段吹き抜けへ居住者を導く指示を与えるように記録の指示が音声ガイド・シス
テムで放送される。
【0083】 ステップ309において、箱煙検知器176が煙を検知すると、または、ステ
ップ178において、ホイストウェイ煙検知器178が煙を検知すると、ステッ
プ314において、煙検知器は、第3の弁別検知信号を火災報知器パネル26に
送る。火災報知器パネル26は、相互接続システム・オペレータのCPU38に
この信号を送る。CPU38は、信号を翻訳し、それをエレベータ・コントロー
ラ16に送る。ステップ316において、エレベータ・コントローラ16は、次
に、緊急時呼び戻しシーケンスを開始させ、そのとき、すべてのホール呼び出し
ステーション104および箱階指定ボタン86が不活動にされ、すべての箱が予
め指定した階188に移動させられ、そこに駐機される。次ぎに、エレベータ・
コントローラは、パワーダウンし、箱を不使用にする。音響式指示が、緊急時避
難帯域202の階にある録音音声指示器を通して行われ、エレベータが使えない
ので避難のためには階段吹き抜けに進むようにと放送される。残っているすべて
ビルディング入居者は、救出のための消防隊の到着を待つか、避難のためにビル
ディング脱出階段を使用するかしなければならない。
【0084】 実施例において、箱コントローラ84(図3参照)は、緊急時電池を備えてい
る。この電池は、緊急時電源40が中断された場合に、ホイストウェイ、箱ドア
組立体56、68を開閉する電気容量を有する。ビルディング電源または緊急電
源を利用できないときには、緊急時電池がドア運動コントローラ130を付勢し
、ホイストウェイ、箱ドア組立体56、68を閉鎖位置へ移動させる。次いで、
箱コントローラ84が、火災報知器パネル26に警報信号を送り、標準のエレベ
ータ箱に知らせる。
【0085】 実施例においては、図8に示すプラカード320のようなサイン・プラカード
が、図3に示すように、各エレベータ・ロビーの各エレベータ箱に設けられる。
プラカードは、エレベータでの緊急時避難に関してビルディング入居者に指示を
与える。プラカード320は、また、避難のために階段を使用することについて
居住者に情報を与える。
【0086】 本発明のビルディング脱出システム4の実施例は、ホイストウェイ・シャフト
42内を移動しているエレベータ乗員についての保護レベルを高め、緊急時(た
とえば、ビルディング火災時)に、安全な方法でビルディング入居者を避難させ
る避難シーケンスを提供する。個々の煙/火災検知器22での煙等の検知からの
時間を測定し、煙がビルディング内で広がる速度をモニタし、予測するように相
互接続システム10をプログラムすることを含めて、特定のビルディング構成の
ためのビルディング脱出システムについて、本発明の範囲でさらなる変更および
改良をなすことができる。
【0087】 (付加的な火災発生階) ビルディングのエレベータ・システム6が2つ以上のエレベータ箱20を有し
、煙が緊急時避難帯域202にある階で検知された場合、第2の緊急時避難帯域
が、上記に要領で、相互接続システム・オペレータのCPU38によって確立さ
れる。避難支援階214は、先に示し、説明したままで残る。利用できるエレベ
ータ箱の半分が、第2の緊急時避難帯域の緊急時避難に割り当てられる。煙が緊
急時避難帯域202外の別の階で検知された場合、別の緊急時避難帯域が上記の
要領で確立され、第2の避難支援階に指定される。第3の緊急時避難帯域が確立
された場合には、利用できる箱の4分の1が第1緊急時避難帯域専用に使われ、
利用できるエレベータ箱の4分の1が第2の緊急時避難帯域専用となり、利用で
きるエレベータ箱の4分の1が第3の緊急時避難帯域専用となる。次いで、緊急
時避難シーケンスが各避難帯域で完了すると、その避難帯域のための利用できる
エレベータ箱が割り当てられる。
【0088】 (消防隊への通信) 実施例において、火災報知器パネル26は、消防隊に自動的に連絡し、消防隊
に直接警報信号およびビルディング状況情報を提供するようになっている。した
がって、緊急状態時に、消防隊員が火災住宅を去る準備をしている間、または、
ビルディングに向かっている間、消防隊はビルディング2の状況を知ることがで
きる。消防隊員は、ビルディングに到着すると、ビルディングの状況を決定する
貴重な時間を失うことのなく、直ちに緊急状態を掌握することができる。 図5で最も良くわかるように、信号制御システム25(たとえば、火災報知器
パネル26)は、複数のビルディング・システム350(たとえば、エレベータ
・システム6、煙検知器22、火災抑制システム353、空気処理システム35
5、防火ドア・システムおよびエレベータ制御システム)に作動可能状態で接続
されている。火災報知器パネル26は、選定したビルディング・システム350
から状況情報を受け取り、収集し、記憶する。したがって、火災報知器パネル2
6は、ビルディング2の現状を定めるデータを含む。
【0089】 火災報知器パネル26は、また、パネルのCPUに接続され、また、1つまた
はそれ以上の電話回線に接続されたモデム351または他の通信機構を包含する
。上述した通信プロトコルを介して、火災報知器パネルのCPUは、モデムおよ
び電話回線を通じて、ビルディング2から遠い消防署の遠隔通信システム352
に状況情報を伝える。或る実施例においては、火災報知器パネルのCPUおよび
遠隔通信システムは、消防署から、あるいは、適当な通信システムを備えた消防
車からさえ、選定したビルディング・システム350のいくつかあるいはすべて
を制御するのを可能とするようにプログラムされている。その結果、消防隊員は
、緊急状態にあるビルディング2に到着する前に、最初の警報信号を受信したと
きに、ビルディングの状況をモニタし、制御することができる。火災報知器パネ
ルのCPUは、また、ビルディングの状態と共にビルディングの間取り図および
システムの概略を消防隊に提供し、消防隊は、その特定のビルディングについて
の緊急時救出シーケンスを確立することができる。
【0090】 作動時、火災報知器パネル26が、火災報知信号200等を受信したとき、火
災報知器パネル26は、選定したビルディング・システム350をポーリングし
、状況情報を収集する。たとえば、状況情報は、信号発信階、避難支援階、緊急
時避難帯域および緊急時避難帯域内の優先避難階の位置を含む。状況情報は、ま
た、煙がホイストウェイ内またはエレベータ箱内で検知されたかどうかを示す、
ホイストウェイ、エレベータ箱検知器からのデータも含む。状況情報は、また、
緊急状態時に、エレベータ箱および空気処理システム355の状況を定めるデー
タも含む。
【0091】 火災報知器パネル26は、自動的に遠隔消防隊に連絡し、警報信号および状況
-情報を消防隊通信システム352に送る。次ぎに、消防隊員は、ビルディング ・システムの状況および特定の緊急場所、状態を識別する情報を読む。ビルディ
ング状態が、上述したように指定された階への自動的に創り出された確立した緊
急時避難シーケンスを考慮することを保証している場合には、消防隊員は、次に
、選択的にビルディング・システムを制御することになる。たとえば、ホイスト
ウェイ加圧、エレベータ箱呼び戻しを制御することになる。したがって、消防隊
員がビルディングに到着するまでに、緊急信号が受信するとすぐに、消防隊は、
ビルディング・システムを遠隔制御することができる。そのとき、消防隊員は、
ビルディング内から直接ビルディング・システムを制御してもよい。
【0092】 (消防隊による再プログラミング) 実施例においては、相互接続システム・オペレータのCPU38は、ビルディ
ング緊急時、エレベータ箱20の機能を制御するように消防隊員によって再プロ
グラミング可能である。すべてのエレベータ箱の状況、モードおよび位置につい
ての可視表示が、火災報知器パネル26に隣接した箱位置インジケータ150で
与えられるので、消防隊は、標準プログラミングを無効にする前に、各エレベー
タ箱20の状況を完全に掌握することができる。任意数のエレベータを予め指定
した脱出階188に呼び戻してもよい。次ぎに、消防隊は、緊急時避難帯域20
2、避難支援階214またはビルディング2の残りの部分から人々を避難させる
ために手動でエレベータ箱を制御することができる。消防隊は、また、手動でエ
レベータ箱を制御して、火災発生階に対する選定した階21に人員、機材を運ぶ
ことができる。消防隊は、また、付加的な緊急時避難帯域を確立すると共に、修
正した避難手順に従って避難階の優先度を変えることもできる。
【0093】 本発明の特殊な実施例を説明してきたが、当業者には明らかなように、本発明
の精神と範囲から逸脱することなく、種々の変更、修正を行うことができる。た
とえば、緊急時避難帯域における階のサイズ、間隔および優先度を、たとえば、
より多くのエレベータ箱を緊急時避難手順のために利用できるときなどに、より
大きい緊急時避難帯域を得るように修正することができる。
【0094】 一般的に、本願特許請求の範囲において使用する用語は、発明をここに開示し
た特定の実施例に限定するものではなく、特許請求の範囲に従ってすべての緊急
避難システムおよび方法を含むものと解釈されるべきである。したがって、本発
明は、開示内容によって限定されず、その代わりに、特許請求の範囲から発明の
範囲は判断されるべきである。
【図面の簡単な説明】
【図1】 図1は、本発明の実施例によるビルディング脱出システムを有す
る多層階ビルディングの断面図であり、明確化のために避難帯域および緊急避難
支援階をハッシュ・マークで示す図である。
【図2】 図2は、図1のビルディング脱出システムの一例を示す概略図で
ある。
【図3】 図3は、図1のビルディングにおけるエレベータ箱の拡大概略図
斜視図である。
【図4】 図4は、図1のビルディングのエレベータ・ロビーをホイストウ
ェイ・ドア域に向かって見ている拡大立面図であり、エレベータ箱を破線で示す
図である。
【図5】 図5は、本発明の一実施例による、遠隔煙検知器の起動時の緊急
時避難シーケンスの一例を示す部分概略フローチャートである。
【図6】 図6は、図5の緊急時避難シーケンスの緊急時避難モードの一例
を示す部分概略フローチャートである。
【図7】 図7は、本発明の一実施例による、ビルディング火災のさらに発
達したステージでの緊急時避難シーケンスの一例を示す概略フローチャートであ
る。
【図8】 図8は、本発明で使用するためにエレベータ箱内および各エレベ
ータ・ロビーに置いたサイン・プラカードである。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (81)指定国 EP(AT,BE,CH,CY, DE,DK,ES,FI,FR,GB,GR,IE,I T,LU,MC,NL,PT,SE),OA(BF,BJ ,CF,CG,CI,CM,GA,GN,GW,ML, MR,NE,SN,TD,TG),AP(GH,GM,K E,LS,MW,SD,SL,SZ,UG,ZW),E A(AM,AZ,BY,KG,KZ,MD,RU,TJ ,TM),AL,AM,AT,AU,AZ,BA,BB ,BG,BR,BY,CA,CH,CN,CU,CZ, DE,DK,EE,ES,FI,GB,GE,GH,G M,HR,HU,ID,IL,IN,IS,JP,KE ,KG,KP,KR,KZ,LC,LK,LR,LS, LT,LU,LV,MD,MG,MK,MN,MW,M X,NO,NZ,PL,PT,RO,RU,SD,SE ,SG,SI,SK,SL,TJ,TM,TR,TT, UA,UG,US,UZ,VN,YU,ZA,ZW

Claims (36)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 多層階ビルディング、 複数の階と、複数の検知器とを包含し、検知器の少なくとも1つが、それぞれの
    階に設置してあり、各検知器が、選定した緊急状態を検知するように位置してお
    り、緊急状態を検知した検知器が、緊急状態を検知した際に検知器信号を生成す
    る信号発信検知器となり、また、緊急状態時に選定した階の間でビルディング入
    居者を移動させるに使用でき、第1状況信号を提供する垂直搬送システムと、垂
    直搬送システムに接続した空気処理システムであり、第2状況信号を提供する空
    気処理システムと、選定した階に抑制部材を有する緊急時抑制システムであり、
    第3状況信号を提供する緊急時抑制システムと、信号発信検知器からの検知器信
    号を受信するように検知器に接続した信号制御システムとを包含し、この信号制
    御システムが、垂直搬送システム、空気処理システムおよび緊急時抑制システム
    の1つに接続してあり、また、第1、第2、第3の状況信号の1つを受信し、信
    号制御システムが、ビルディングから遠隔の位置で遠隔通信システムに接続可能
    な通信機構を有し、この通信機構が、検知器信号と、第1、第2、第3の状況信
    号のうちの1つとを遠隔通信システムに送り、ビルディングから遠隔の位置にビ
    ルディング状況情報を与えるようになっており、また、通信機構が、遠隔通信シ
    ステムから信号を受信して垂直搬送システム、空気処理システムおよび緊急時抑
    制システムの少なくとも1つを制御するように構成してあることを特徴とする多
    層階ビルディング。
  2. 【請求項2】 請求項1の多層階ビルディングにおいて、信号制御システム
    が、第1、第2、第3の状況信号を受信し、第1、第2、第3の状況信号を遠隔
    通信システムに与えることを特徴とする多層階ビルディング。
  3. 【請求項3】 請求項1の多層階ビルディングにおいて、通信機構が、モデ
    ムであることを特徴とする多層階ビルディング。
  4. 【請求項4】 請求項1の多層階ビルディングにおいて、緊急時抑制システ
    ムが、火災抑制システムであることを特徴とする多層階ビルディング。
  5. 【請求項5】 請求項1の多層階ビルディングにおいて、空気処理システム
    が、ホイストウェイ与圧システムを包含することを特徴とする多層階ビルディン
    グ。
  6. 【請求項6】 請求項1の多層階ビルディングにおいて、垂直搬送システム
    が、エレベータ箱とエレベータ・コントローラとを有するエレベータ・システム
    を包含することを特徴とする多層階ビルディング。
  7. 【請求項7】 請求項1の多層階ビルディングにおいて、複数の階が、ビル
    ディング脱出階を包含し、垂直搬送システムが、少なくとも一人のビルディング
    入居者を保持するようなサイズで、ビルディング内で垂直方向に移動できる搬送
    ユニットを包含し、この搬送ユニットが、ビルディング内の選定した階に隣接し
    た位置に設置可能であり、また、垂直搬送ユニットが、搬送ユニットに接続して
    あって搬送ユニットを選定した階に隣接した位置へ移動させる搬送コントローラ
    と、搬送コントローラに接続してあり、選定した制御信号を搬送コントローラに
    送り、搬送ユニットを選定した階に隣接した位置のうち選定した1つの位置へ移
    動させる制御ユニットとを包含し、この制御ユニットが、信号発信検知器から検
    知器信号を受信するように検知器に接続してあり、制御ユニットが、信号発信階
    として信号発信検知器を設置した階を定め、ビルディング脱出階と異なっており
    、信号発信階から隔たっている避難支援階を定め、そして、緊急状態時に、ビル
    ディング入居者が信号発信階から避難しつつある間に、搬送ユニットがビルディ
    ング入居者を受け入れることを制限する非緊急階と考えられる階を定め、制御ユ
    ニットが、緊急状態時に、搬送コントローラに制御信号を送り、信号発信階と避
    難支援階との間に搬送ユニットを移動させ、非緊急階には移動させず、緊急状態
    時にビルディング入居者を信号発信階から避難支援階に避難させることを特徴と
    する多層階ビルディング。
  8. 【請求項8】 請求項7のビルディングにおいて、第1状況信号が、制御ユ
    ニットによって定められた緊急時避難支援階の位置を定めるデータを含むことを
    特徴とするビルディング。
  9. 【請求項9】 請求項7のビルディングにおいて、第1状況信号が、第1信
    号発信階の位置を定めるデータを含むことを特徴とするビルディング。
  10. 【請求項10】 請求項7のビルディングにおいて、制御ユニットが、第1
    優先避難階としての信号発信階と、信号発信階から1階分離れた第2優先避難階
    とを含む避難帯域を確立するように構成してあり、制御ユニットが、第1、第2
    優先避難階のどれが最も高い優先権を持っているかを決定し、搬送コントローラ
    を制御して搬送ユニットを移動させ、最初に最高優先避難階を避難させることを
    特徴とするビルディング。
  11. 【請求項11】 請求項10のビルディングにおいて、第1状況信号が、避
    難帯域の位置を定めるデータを包含していることを特徴とするビルディング。
  12. 【請求項12】 請求項10のビルディングにおいて、第1優先避難階が、
    第2優先避難階より高い優先の避難階であることを特徴とするビルディング。
  13. 【請求項13】 請求項10のビルディングにおいて、第2優先避難階が、
    第1方向において信号発信階から離れた1つの階であり、避難帯域が、第2方向
    において信号発信階から1階分離れた第3優先避難階を有し、そして、制御ユニ
    ットが、搬送コントローラに制御信号を送り、搬送ユニットを第1、第2、第3
    優先避難階および避難支援階の間で移動させ、ビルディング入居者を第1、第2
    、第3優先避難階から避難支援階に避難させるように構成してあることを特徴と
    するビルディング。
  14. 【請求項14】 請求項7のビルディングにおいて、信号発信階が、第1優
    先避難階であり、ビルディングが、さらに、信号発信階より1階分上に位置した
    第2優先避難階と、信号発信階より1階分下に位置する第3優先避難階と、信号
    発信階より2階分上に位置した第4優先避難階とを包含し、制御ユニットが、搬
    送コントローラに制御信号を送り、第1、第2、第3、第4優先避難階と避難支
    援階との間で搬送ユニットを移動させ、第1、第2、第3、第4優先避難階から
    避難支援階へビルディング入居者を避難させるように構成してあることを特徴と
    するビルディング。
  15. 【請求項15】 請求項14のビルディングにおいて、制御ユニットが、搬
    送コントローラに制御信号を送って、より低い優先の階の前により高い優先の階
    からビルディング入居者を避難させるように構成してあり、そして、第1優先避
    難階が、最も高い優先の避難階であり、第2優先避難階が、第2に高い優先の避
    難階であり、第3優先避難階が、第3に高い優先の避難階であり、第4優先避難
    階が、第4に高い優先の避難階であることを特徴とするビルディング。
  16. 【請求項16】 請求項14のビルディングにおいて、第1状況信号が、第
    1、第2、第3、第4優先避難階の位置および優先度を定めるデータを包含する
    ことを特徴とするビルディング。
  17. 【請求項17】 請求項7のビルディングにおいて、搬送ユニットが、エレ
    ベータ箱であり、搬送コントローラが、エレベータ・コントローラであることを
    特徴とするビルディング。
  18. 【請求項18】 請求項1のビルディングにおいて、検知器は、煙検知器で
    あることを特徴とするビルディング。
  19. 【請求項19】 請求項7のビルディングにおいて、信号制御システムが、
    検知器を作動可能に接続した火災報知器パネルであり、制御ユニットが、検知器
    および搬送コントローラと連通する相互接続装置であり、この相互接続装置が、
    中央処理ユニットを有し、この中央処理ユニットが、緊急状態の検知時に避難帯
    域を確立し、この避難帯域が、信号発信階と、搬送ユニットが緊急状態時にビル
    ディング入居者を受け入れ、避難支援階に避難させる少なくとも1つの付加的な
    階とを含むことを特徴とするビルディング。
  20. 【請求項20】 請求項7のビルディングにおいて、さらに、搬送ユニット
    が垂直方向へ移動できるホイストウェイ内に設置したときに緊急状態を検知する
    ホイストウェイ検知器を包含し、このホイストウェイ検知器が、制御ユニットに
    接続してあり、ホイストウェイ検知器が、ホイストウェイの緊急状態を検知した
    ときに、制御ユニットにホイストウェイ検知信号を送り、制御ユニットが、ホイ
    ストウェイ検知信号を受信したときに、それに応答して、搬送コントローラに非
    活動化信号を送り、搬送ユニットを非活動状態に置くことを特徴とするビルディ
    ング。
  21. 【請求項21】 請求項20のビルディングにおいて、ホイストウェイ検知
    器が、信号制御システムにホイストウェイ検知信号を送り、通信機構が、遠隔通
    信システムにホイストウェイ検知信号を送ってホイストウェイ状況情報をビルデ
    ィングから遠隔の位置に与えることを特徴とするビルディング。
  22. 【請求項22】 請求項20のビルディングにおいて、搬送コントローラが
    、非活動化信号を受け取ったときに、それに応答して、搬送ユニットを駐機位置
    すなわち非活動位置に移動させることを特徴とするビルディング。
  23. 【請求項23】 請求項7のビルディングにおいて、垂直搬送システムが、
    搬送ユニットが内部に可動状態で設置されたホイストウェイと、搬送ユニット上
    に装着した搬送検知器とを包含し、この搬送検知器が、制御ユニットに作動可能
    に接続してあり、搬送検知器が緊急状態を検知したときに制御ユニットに緊急時
    検知信号を送るようになっており、制御ユニットが、緊急時検知信号を受信した
    ときに、それに応答して、搬送コントローラに非活動化信号を送り、搬送ユニッ
    トを非活動状態にさせ、搬送コントローラが、非活動信号に応答して、搬送ユニ
    ットを駐機位置すなわち非活動位置へ移動させることを特徴とするビルディング
  24. 【請求項24】 請求項23のビルディングにおいて、搬送検知器が、信号
    制御システムに緊急時検知信号を送り、通信機構が、遠隔通信システムに緊急時
    検知信号を送ってビルディングから遠隔の位置に搬送ユニット状況情報を与える
    ことを特徴とするビルディング。
  25. 【請求項25】 請求項7のビルディングにおいて、複数の階が、各々、階
    ・ロビーを有し、階・ロビーの各々が、階・ロビー検知器を有し、これらの階・
    ロビー検知器が制御ユニットに接続しており、各階・ロビー検知器が、階・ロビ
    ーにおける緊急状態を検知したときに、制御ユニットに緊急信号を与え、それに
    応答して、制御ユニットが、バイパス信号を搬送コントローラに送り、搬送コン
    トローラが、搬送ユニットを、緊急状態を検知した階・ロビー検知器を有する階
    からビルディング入居者を避難させるのに使用させないようにすることを特徴と
    するビルディング。
  26. 【請求項26】 請求項25のビルディングにおいて、階・ロビー検知器の
    1つが階・ロビーにおける緊急状態を検知したときに、階・ロビー検知器が、信
    号制御システムに緊急信号を与え、通信機構が、遠隔通信システムに緊急信号を
    送ることを特徴とするビルディング。
  27. 【請求項27】 ビルディング脱出階を含む複数の階と、選定した複数の階
    に隣接した位置に位置決め可能であるエレベータ箱を有するエレベータ・システ
    ムとを有するビルディングからビルディング入居者を避難させる方法であって、
    ビルディング内の信号発信階での緊急状態を検知する段階と、緊急状態時にビル
    ディングの一部に避難帯域を定める段階であり、この避難帯域が、信号発信階と
    、信号発信階から離れており、ビルディング脱出階でない選定数の階である避難
    支援階とを含み、避難帯域が、避難支援階以外の非緊急階であると考えられる階
    を含まないように定められる段階と、信号制御システムに複数の状況信号を送る
    段階であり、これらの状況信号がビルディング・システムの状況データを与え、
    複数の状況信号が、信号発信階から信号制御システムへ送り、信号制御システム
    にどの階が信号発信階であるかを識別させる第1状況信号と、エレベータ・シス
    テムから信号制御システムへ送り、エレベータ・システムに関する状況情報を与
    える第2状況信号とを含む段階と、複数の状況信号を信号制御システムからビル
    ディングから遠隔の位置にある遠隔通信システムへ送り、ビルディング状況情報
    を与える段階と、エレベータ箱で一人あるいはそれ以上のビルディング入居者を
    避難帯域から避難支援階へ避難させる段階とを包含することを特徴とする方法。
  28. 【請求項28】 請求項27の方法において、第1、第2、第3の状況信号
    を送る段階が、ビルディングから遠隔の消防隊に第1、第2、第3の状況信号を
    送る段階を包含することを特徴とする方法。
  29. 【請求項29】 請求項27の方法において、複数の況信号を送る段階が、
    遠隔通信システムに電話回線を通じてモデムによって状況信号を送る段階を包含
    することを特徴とする方法。
  30. 【請求項30】 請求項27の方法において、一人またはそれ以上のビルデ
    ィング入居者をエレベータ箱で避難させる段階が、ビルディングへの緊急時支援
    員の到着とは無関係に、ビルディング入居者を自動的に避難させる段階を包含す
    ることを特徴とする方法。
  31. 【請求項31】 請求項27の方法において、一人あるいはそれ以上のビル
    ディング入居者を避難させる段階が、エレベータ箱を信号発信階へ移動させ、ビ
    ルディング入居者を信号発信階からエレベータ箱に入らせる段階と、少なくとも
    一人のビルディング入居者が信号発信階からエレベータ箱に入った後に信号発信
    階からエレベータ箱を避難支援階に移動させ、信号発信階からのビルディング入
    居者をエレベータ箱から避難支援階へ出させる段階と、ビルディング入居者が信
    号発信階から避難している間、避難支援階以外の非緊急階にエレベータ箱が移動
    しないようにエレベータ箱の移動を制限する段階とを包含することを特徴とする
    方法。
  32. 【請求項32】 請求項27の方法において、緊急状態を検知する段階が、
    信号発信階にある煙検知器で煙を検知する段階を包含することを特徴とする方法
  33. 【請求項33】 請求項27の方法において、避難帯域を定める段階が、信
    号発信階と、第1方向において信号発信階から1階分離れた第1優先避難階と、
    第2の方向において信号発信階から1階分離れた第2優先避難階と、第1の方向
    において信号発信階から2階分離れた第3優先避難階とを含むような避難帯域を
    定める段階を包含し、さらに、第1、第2、第3優先避難階および信号発信階の
    うちの1つにエレベータ箱を移動させ、ビルディング入居者をエレベータ箱に入
    らせ、次いで、エレベータ箱を避難支援階へ移動させる段階を包含することを特
    徴とする方法。
  34. 【請求項34】 請求項33の方法において、さらに、第1、第2、第3優
    先避難階および信号発信階のうちの少なくとも2つの異なった階から発した複数
    のエレベータ呼び出し信号を識別する段階を包含し、第1、第2、第3優先避難
    階および信号発信階のうち前記1つの階へエレベータ箱を移動させる段階が、信
    号発信階を第1の避難最高優先権を有すると考え、第1優先避難階が第2に高い
    避難優先権を有し、第2優先避難階が第3に高い避難優先権を有し、第3優先避
    難階が第4に高い避難優先権を有すると考え、エレベータ箱を、エレベータ呼び
    出し信号を発したと識別された、最高の優先権を持つ階へ移動させる段階を包含
    することを特徴とする方法。
  35. 【請求項35】 請求項27の方法であって、ビルディングがホイストウェ
    イを有し、エレベータ箱がホイストウェイ内に可動状態で設置されたときに使用
    するための方法において、さらに、緊急状態についてホイストウェイをモニタす
    る段階と、ホイストウェイにおける緊急状態の検知時に、ホイストウェイ緊急信
    号を遠隔通信システムに送り、ホイストウェイにおける緊急状態を表示させる段
    階とを包含することを特徴とする方法。
  36. 【請求項36】 請求項27の方法において、さらに、緊急状態についてエ
    レベータ箱をモニタする段階と、エレベータ箱で緊急状態を検知したときに、エ
    レベータ箱緊急信号を遠隔通信システムに送り、エレベータ箱における緊急状態
    を表示させる段階とを包含することを特徴とする方法。
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