JP2002504649A - ピストンポンプ - Google Patents

ピストンポンプ

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コンチネンタル・テベス・アーゲー・ウント・コンパニー・オーハーゲー
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Abstract

(57)【要約】 本発明は、少なくとも1つのピストン(5)、吸引バルブ(10)および圧力バルブ(11)を持った液圧アンチスリップブレーキシステムの、特に圧力が掛けられた流体を供給するためのピストンポンプ(1)に関する。吸引バルブ(10)および圧力バルブ(11)は、吸引バルブと圧力バルブ(10;11)の外部における検査が可能なように、独立して作動される構成部材(7)に具体化される。好ましくは、構成部材(7)は、その中にピストン(5)が案内されるスリーブ状のセグメント(8)を有する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】 本発明は、特に、請求項1の序文に示されたような液圧式スリップ制御ブレー
キシステムに使用されるピストンポンプに関する。
【0002】 上述したタイプのピストンポンプは、例えばEP0631050B1に開示さ
れている。この分野のピストンポンプは圧力バルブと吸引バルブとを有していて
、これらの2つはポンプハウジング内で互いに離間して設けられていて、異なっ
た構造である。さらに、従来の圧力バルブと吸引バルブとは、ポンプハウジング
内に連続して設けられていて、据え付け状態においてもはや検査することができ
ない。しかしながら、その組み立て前であってもバルブの最適な検査を実行する
ことが困難である。それは、そのような場合において、組み立てられた状態の環
境が正確にシミュレーションされなければならず、バルブが個別にのみ検査する
ことができるからである。
【0003】 ボールバルブとして構成された圧力バルブを現わすEP0631050の図1
1から図19によって開示されたものが、特に従来のピストンポンプの実施例で
あり、ボールは径方向の孔として形成された座に対して偏倚されていて、環状の
材料を使用している。この従来例のバルブは、環状の材料を圧力バルブのバルブ
本体部に設けることは実質的な努力を必要とし、それらのアタッチメントは特に
安定しないという趣旨のいくつかの欠点を有している。さらに、従来の配置は、
バルブ本体部がひねられることを阻止できないので、ボールはバルブ座からスリ
ップしやすく、または予備据え付け力の変更が生ずる。 さらに、EP0631050は、スプリングケージによって保持された螺旋ス
プリングにより予め応力が掛けられた軸線的に配置された吸引バルブを開示して
いて、螺旋スプリングと保持部材とは圧力チャンバーに面した吸引バルブの側に
配置されている。その理由のために、取り込まれるブレーキ流体がスプリングの
コイルを通って吸引され、それによって吸引抵抗が実質的に増加する。
【0004】 したがって、本発明が根拠とする問題点は、上述した技術が有する欠点を避け
ることにあり、特に、圧力バルブと吸引バルブとの両方が、ポンプハウジングに
組み立てられる前に外部で据え付けられ検査されるピストンポンプを提供するこ
とにある。 この問題点は、本発明の実行において、圧力バルブと吸引バルブとが個別に取
り扱われた構造用装置内に形成されることによって解決される。
【0005】 本発明の1つの利点は、外部において据え付け可能で検査可能なバルブカート
リッジ装置の形状の圧力バルブと吸引バルブの改良された構造の観点からみて、
使用される構成部品の数と不要なバルブの数とが減少し、それによって製造コス
トが減少することにある。さらに、本発明のピストンポンプを組み立てるのに必
要な時間は実質的に減少し、それによって同様に製造コストが減少することが本
発明の利点である。さらに、圧力バルブと吸引バルブとの構造的組み合わせは、
ポンプハウジング内におけるバルブ用に利用可能な空間の節約と、空間の最適使
用の両方をもたらす。圧力バルブと吸引バルブとの構造的組み合わせは、ポンプ
ハウジング内において別個のバルブを収容するために必要ではないので、バルブ
本体部に簡単に孔を開けられる。
【0006】 好ましくは、構造用装置は、基部とスリーブタイプの構造を有していて、これ
は、特に、ピストンを案内するための実質的に軸線的孔を含むスリーブタイプの
部分である。ピストンの支持面は、それ故、ブロックの処理操作によって生ずる
変形に鈍感である。さらに、ブロックは、ピストンの支持面の耐磨耗性を得るた
めに陽極処理をする必要がない。それ故、寿命的要求の観点からすると、耐磨耗
性は、構造用装置に適した材料の選択によってのみ改良される。 本発明の特にコスト効果的な実施例は、構造用装置がかしめ(cauking
)または曲げ止め(clinching)によってピストンポンプのハウジング
内に取着されるという事実から招来する。 例えば、空間節約の理由のための構造的観点下において、圧力バルブをスリー
ブタイプの部分に形成し、吸引バルブを基部に形成し、吸引バルブが構造用装置
に軸線的に配置され、圧力バルブが中心軸線に径方向の関係にあることは利点で
ある。
【0007】 本発明の好ましい実施例によれば、構造用装置は、PEEKのようなプラスチ
ック材料で作られている。この材料が好ましいことはコスト節約の理由のみでは
なく、同時にモールドするバルブ部材を可能とするからである。そのために、実
質的に軸線的な孔は、好ましくは、材料のコアが抽出されることを可能にするた
めに円錐状に形成されている。好ましくは、ピストンは同様に円錐状である。2
つの円錐は、ポンプの作動点において、ポンプの操作中の遊びを最小にするため
にシリンダー孔とピストンとの作動サイクルに調節される。 好ましくは、構造用装置は、実質的に一定の直径であるので、ポンプハウジン
グ内の簡単な孔が、構造用装置をその中に収容し取着するのに適切である。
【0008】 本発明の他の好ましい実施例によれば、基部は、別個の装置に形成されている
。構造用装置のこの二部構造による余分なコストは、シリンダー孔の小さい直径
により構造用装置内に組み立てられた吸引バルブを持った別の方法で接続された
コストおよび製造上の問題より多く補償される。 本発明の実施例の特に好ましい形状によれば、圧力バルブは閉成本体部とバル
ブ座とを有し、バルブ閉成本体部はそのバルブ座に対して予備据え付け部材によ
って予め応力が掛けられている。そのために、予備据え付け部材とバルブ閉成本
体部とは一体に形成することができ、それによって、バルブ閉成部材が組み立て
中および操作中に落下するのを阻止する。 好都合にも、予備据え付け部材は、構造用装置に取着されている。さらに、予
備据え付け部材を、構造用装置上に詰めるのに適した好ましくは舌状部のクリッ
プに形成することが好ましい。舌状部は、例えば打ち抜きによってクリップと共
に作ることができる。さらに、舌状部は、バルブ閉成本体部に及ぼされる接触圧
力が、バルブ座の磨耗を妨げるために常に垂直方向であることを確実にする。 好都合にも、クリップは、構造用装置上に押し被せることができる。上述した
タイプの構造を持って、バルブ閉成本体部への予備据え付けは影響されない。
【0009】 本発明の実施例の好ましい形状によれば、クリップは、互いに関して実質的に
垂直に延びた2つの部分を有していて、第1の部分が構造用装置上に押し被せら
れ、第2の部分がバルブ閉成本体部を予備据え付けするために設けられていて、
それ故、構造用装置への特別な設置手段の必要が省略される。組み立て中におい
て、予備据え付け用に役立つクリップの部分は使用されず、それ故最適な弾性的
効果を確実にする。好ましくは、第2の部分は、実質的に180°曲げられた舌
状部を有していて、それ故、最小の空間要求を伴う達成されるべき最大の弾性的
長さが可能となる。本発明の好ましい実施例によれば、バルブ座は、孔に形成さ
れ、バルブ閉成本体部は、孔内でバルブ閉成本体部を案内するための案内部を有
し、その結果、組み立てが簡単になるのみではなく騒音も減少される。それは、
操作中において、案内部が孔内で摩擦を生じ、それによって、騒音の発生の結果
となるバルブ閉成本体部の発振を弱めるからである。 さらに好都合にも、予備据え付け部材は、好ましくは構造用装置の長手方向に
延びた薄板スプリングの形状に構成されていて、薄板スプリングは、好ましくは
構造用装置にその曲げ部領域で外部的に取着されている。
【0010】 本発明の更なる開発によると、ピストンポンプの吸引バルブはバルブ閉成本体
部と、バルブ閉成本体部をそのバルブ座に対して予備据え付けするためのスプリ
ング部材とを有していて、スプリング部材は、吸引バルブの吸引側に配置されて
いる。それ故、例えば螺旋スプリングのコイルによってスプリング部材を通過し
て、もはや吸引される必要がなくなるまでブレーキ流体の取り込み中における流
れ抵抗を実質的に減少する。 好都合にも、バルブ閉成本体部は、封止部と案内部とを有している。スプリン
グ部材の一端部を支持するための手段が案内部の外側に形成された場合、スプリ
ング部材用の付加的な保持部材はまったく必要ではない。 吸引バルブの予備組み立てを可能にする本発明の実施例の好ましい形状によれ
ば、吸引バルブ用のバルブ座が形成され、さらにスプリング部材の他端部を支持
するための手段を有する部材が設けられている。
【0011】 本発明の更なる利点と実施例とを、以下、添付した図面を参照しながらより詳
細に述べる。図において、同一のまたは類似の参照符号は同一のまたは対応する
項目に参照する。以下の図の記述は、特に実施例の種々の形状の差異に参照する
ことに注目しなければならない。それ故、共通の態様のために、参照は前に述べ
た実施例の形状について一般的になされる。 図1は、本発明によるピストンポンプ1を示す概略的断面図であって、特に、
スリップ制御された自動車のブレーキシステムの、アンチロックブレーキシステ
ム(ABS)、トラクションスリップ制御(ASR)または電子的安定性プログ
ラム(ESP)に使用するのに適している。図1の断面図によるピストンポンプ
1は、中心軸線Mにほぼ対称的に構成されている。ピストンポンプ1は、そのハ
ウジングに、偏心モータ(図示せず)によって作動される駆動軸3を有している
。駆動軸3に設けられた偏心カム4は、たとえば、結合リングを介してポンプピ
ストン5と相互に結合されている。駆動軸3の回転運動は、偏心カム4によって
ピストン5のストロークに伝達される。
【0012】 さらに、ポンプハウジング2は、構造用装置すなわちバルブカートリッジ7が
各設けられた好ましくは段状の少なくとも1つの孔6を有している。本発明によ
れば、構造用装置7は、気密的方法でポンプハウジング2内に、好ましくは、か
しめまたは曲げ止めによって取着されている。好ましくは、バルブカートリッジ
7は、プラスチック材料で形成されているけれども、異なった適切な材料で構成
することもまたできる。バルブカートリッジすなわち構造用装置7は、中心軸線
Mに関して内方の部分であるほぼスリーブタイプの部分8と、中心軸線Mに関し
て外方の部分である部分すなわち基部9とを有している。本発明によれば、バル
ブカートリッジ7のラグすなわち延在部によって示すことができるスリーブタイ
プの部分8は、ポンプピストン5用の案内面すなわち支持面として役立つ。
【0013】 本発明の実行において、圧力制御された吸引バルブ10用のバルブ座と、圧力
制御された圧力バルブ11とが、構造用装置7に形成されている。吸引バルブ1
0は、バルブカートリッジ7に形成されたバルブ座に対して圧縮スプリング13
によって強制されているバルブ閉成本体部12を有している。さらに、圧縮スプ
リング13を案内し、支承し、保持するための好ましくはカップ形状の保持部材
14がバルブカートリッジ7に設けられていて、保持部材14は、バルブカート
リッジ7に確実に接続されている。保持部材14には、液圧流体すなわちブレー
キ流体の通路用の少なくとも1つのポート24が設けられている。
【0014】 圧力バルブ11は、圧縮スプリング16によってバルブ座に対して一様に予圧
されたバルブ閉成本体部15を有している。図1によれば、バルブ閉成本体部1
2と15はボール状に形成されていて、圧縮スプリング13と16とは螺旋状の
スプリングの形状であるが、しかしながら、バルブ閉成本体部をボール状の形状
12と15以外にすることが可能であることを理解しなければならない。さらに
、圧縮スプリング13と16とは、螺旋状のスプリングとして形成されているが
、同様に、他の適切な予備負荷手段またはスプリング手段で形成することもでき
る。
【0015】 さらに図1は、吸引バルブ10がポンプピストン5用の円筒状の空間の軸線方
向端部に形成されていることを示している。本発明の実施例において、圧力バル
ブ11は、実質的にそれに直角に形成されている。すなわち、圧力バルブ11の
開成方向と閉成方向とは、円筒状の空間に関して、吸引バルブ10の開成方向と
閉成方向とに実質的に径方向に設けられている。 図1によれば、圧力バルブ11はバルブカートリッジすなわち構造用装置7の
基部9に各設けられていて、同様に、利点としてスリーブタイプの部分に設ける
こともできる。
【0016】 本発明の実行において、バルブカートリッジ7は個別に設けられ検査されるの
に適した構造用装置のように形成されている。それ故、バルブカートリッジと構
造用装置7とは、各、吸引バルブ10と圧力バルブ11と共に、それらの有用性
のために組み立てに先立って、また、ポンプハウジング2の外部で、有利に検査
できる。さらに、ピストン5は、ポンプハウジング2内で直接作動するのではな
く、むしろバルブカートリッジ7内で、特にバルブカートリッジ7のスリーブタ
イプの部分8内で作動する。構造用装置7のスリーブタイプの部分8の形成によ
って、ポンプピストン5の支持面は、ハウジング2での処理操作によって起こり
がちな変形、表面欠陥、または不規則性に対して無感覚である。さらに、ピスト
ン運動用の孔は、ポンプピストン5の支持面にある耐磨耗性を与えるための手当
てまたは陽極処理をすることは、もはや必要ではない。本発明によって得られる
他の利点は、ピストンポンプ1が、例えば、ASRまたはEPSシステムに採用
された場合、実質的な効果を有するハウジング2の変更または改変に代えて、バ
ルブカートリッジ7用の適切な材料を選択することによって、強調された要求に
適合できることにある。特に、これは、ABS、ASRまたはEPSシステムの
陽極コーティングの異なった強度を避けられる。
【0017】 本発明のピストンポンプ1の操作中に、加圧ストロークフェーズにおいて、ポ
ンプピストン5が中心軸線Mに関して外方向へ移動する間、ブレーキ流体すなわ
ち液圧流体の圧力は圧力チャンバー20内で増加する。漏洩を防止するために、
ポンプピストン5に形成された溝内に少なくとも1つのパッキング21を円周的
に設けることが可能である。しかしながら、好ましくは、パッキングはポンプカ
ートリッジ7の外周の溝内に設けられる(図1には示されていない)。圧力チャ
ンバー20内の加圧された流体は、圧力バルブ11のバルブ閉成本体部15を圧
縮スプリング15の偏倚に抗してその座から離れるようにし、それによって、加
圧流体を加圧流体の使用者、例えば自動車のホイールブレーキに伝達する。この
フェーズにおいて、吸引バルブ10はバルブカートリッジ7に形成されたその座
に対して閉成を維持するために指向される。引き続く吸引ストロークフェーズに
おいて、ポンプピストン5が軸線Mに関して内方へ移動する間、圧力バルブ11
は閉成される。すなわち、バルブ閉成本体部15は、圧縮スプリング16の予め
与えられた力によってそのバルブ座に対して指向される。この吸引ストロークフ
ェーズ中、圧力チャンバー20内の流体の強調された容積と減少された圧力のた
めに、吸引バルブ10は開成される。ついで、好ましくは、低圧リザーバ(図示
せず)からの液圧流体は、通路22を介して圧力チャンバー20に入る。
【0018】 図2から図4を参照して、本発明のバルブカートリッジ7の第1の実施例にお
ける形状の圧力バルブ11の構造をより詳細に以下に述べる。バルブカートリッ
ジすなわち構造用装置7の部分9には、バルブカートリッジ7の長手方向の軸線
Lに実質的に垂直または径方向に延びた、各好ましくは二段式孔23が設けられ
ている。孔23の段部の代わりに、円錐形状の部分がバルブ閉成本体部15用の
バルブ座として役立つように設けられている。好ましくは可撓性の材料で形成さ
れた保持クリップ25は、バルブカートリッジ7の外周の好ましくは二段式外周
溝26を係合するバルブカートリッジ7にスナップタイプの接続で詰められてい
る。保持クリップ25には、バルブ閉成本体部15をその座に対して予備装填す
るのに役立つ圧縮スプリング16が設けられている。この実施例の形状の保持ク
リップ25は、実質的に環状の部材であって、バルブカートリッジ7の外周のほ
とんどの周りに延びている。保持クリップ25のほぼ中央には、圧力バルブ11
の開成状態において、圧力チャンバー20と圧力流体の使用者との間の流体接続
を提供するために、孔27が形成されている。バルブカートリッジ7に面した保
持クリップ25の内側の孔27の周りに圧縮スプリング16が設けられ、好都合
にも保持クリップ25と結合することを可能とする、圧縮スプリング16を収容
しすなわち設置する環状の溝28が設けられている。
【0019】 図5と図6とは、本発明の第2と第3の実施例の形状によるバルブカートリッ
ジ7の長手方向の断面を示す概略図である。図5と図6に示された実施例は、吸
引バルブ10の構成によって、すなわち、特にバルブ閉成本体部12と保持部材
14との形状によって、図2に関連して述べられた本発明のバルブカートリッジ
7の実施例と実質的に区別される。図6によるバルブ閉成本体部12が、図2の
バルブ閉成本体部12に対応する半球状の封止面を有するのに対し、図5のバル
ブ閉成本体部12は、所望であれば構造用装置7に形成されたバルブ座に対応す
る段部を持ったほぼ平坦な面を有する。保持部材14は、図5と図6とで等しく
、例えば、バルブカートリッジ7内に向けられるか他の方法でそれに接続された
実質的にディスク形状である。
【0020】 図7と図8とは、本発明の第4の実施例の形状によるバルブカートリッジ7を
概略的に示している。図7は、本発明の実施例において、ポンプピストン5が案
内されているバルブカートリッジ7がスリーブタイプの部分8を有していること
を伝えている。本発明の上述した実施例において必要な結合リングに代えて、こ
の場合、圧縮スプリング30が、ピストン5を復帰するのに役立つために設けら
れている。図8は、図7のVIII−VIII線に沿った断面図であって、かし
めVによってバルブカートリッジ7に設けられたスプリング鋼のテープ31が、
圧力バルブ11のバルブ閉成本体部15を予備装填するために設けられているこ
とを示している。かしめVが省略された場合、それにもかかわらず、保持クリッ
プまたは類似のものと一体に形成されたバルブ閉成本体部15用の予備装填手段
が可能である。
【0021】 図9は、本発明の第5の実施例によるバルブカートリッジ7の長手方向の断面
を概略的に示したものを表わしている。先に述べた実施例の形状に対し、バルブ
カートリッジすなわち構造用装置7は、この実施例では各実質的に一定の外形を
有している。圧力バルブ11のバルブ閉成本体部15を予備装填するために、バ
ルブカートリッジ7の長手方向の軸線Lに実質的に平行に配置された薄板スプリ
ング32が設けられている。薄板スプリング32は、一方において、長手方向の
軸線Lにほぼ平行に形成された凹部33内に挿入されるために曲げられている。
曲げ端部の張力は、薄板スプリング32を凹部33内に確実に保持する。薄板ス
プリング32は常にバルブ閉成本体部15をそのバルブ座上に垂直方向へ指向す
る。バルブカートリッジ7は、鋼またはプラスチック材料で形成できる。好まし
くは、バルブカートリッジ7は、その製造中にバルブ座を同時にモールドできる
ようにし、ポンプピストン5用の支持面を一体にするためにプラスチック材料で
形成される。バルブカートリッジがプラスチック材料で形成された場合、好まし
くは、円筒状の孔は心を抽出するために比較的小さい円錐を有しているので、ピ
ストン5は同一の円錐を有するように作られる。これらの2つの円錐は、円筒状
の孔34とポンプピストン5との作動サイクルに関して、ピストンポンプ1の作
動中の最小限の遊びを達成するために、ピストンポンプ1の作動点において調整
される。閉成用蓋35は、パッキングを省略するためにポンプハウジング12内
に圧力気密な方法でかしめられる。
【0022】 図10から図12を参照して、本発明のバルブカートリッジ7の第7の実施例
をより詳細に開示する。二段式の径方向の孔39がバルブカートリッジ7内に形
成されている。径方向の孔39の内方部を越えた外方部には、圧力バルブ11用
のバルブ座として役立つガスケット40が挿入されている。好ましくは、このガ
スケットは、PEEKのような硬質プラスチック材料で形成されている。ガスケ
ット40に応力下で重ねられた薄板スプリング41は、同時にバルブ閉成本体部
として、また予備装填部材として役立つ。薄板スプリング41は、軸線方向にお
いてバルブカートリッジ7の外側に配置されていて、バルブカートリッジ7の外
側に溶接接続、かしめあるいは類似の方法によってしっかりと接続されている。
特に、図12は、薄板スプリング41がバルブカートリッジの溶接点Sに設けら
れていることを示している。薄板スプリング41は、低い応力下でガスケット4
0に実質的に平らなように重ねられている。あるいは、薄板スプリング41は、
わずかに曲げられていてもよく、それによってガスケット40に予備負荷を発生
する。同様に、ガスケット40とバルブ座とはさらに径方向において平坦な薄板
スプリング41の設置点よりもわずかに高くすることができ、それによって、薄
板スプリング41の予備装填を達成する。図10から図12に示されたような本
発明の圧力バルブ11の実施例の第6の形状は、3つの部品のみからなる非常に
コンパクトな構成であるという利点を有する。圧力バルブ11は、バルブカート
リッジ7と一体にされ、組み立てない状態において検査することができる。図1
0から図12に示されたような本発明の第6の実施例の形状は、スリーブタイプ
のポンプにも使用できることを認識すべきである。
【0023】 図13から図16を参照して、本発明のバルブカートリッジ7の第7の実施例
の形状を以下に詳細に述べる。図10から図12で述べた本発明の第6の実施例
の形状に対して、バルブ座として役立つ付加的なガスケット40は第7の実施例
の形状においてまったくない。適切な位置において孔39の回りに形成された実
質的にリング形状のビード42は、バルブ座として役立つ。特にバルブ座7がP
EEKのようなプラスチック材料で形成されている場合において、リング形状の
ビード42は、特に射出成形によって製造される場合、バルブカートリッジ7の
製造中に同時にモールドすることができる。バルブカートリッジ7が射出成形に
よって製造される場合、バルブ座、すなわちリング形状のビード42は、わずか
に傾斜されるか、またはむしろわずかに曲げられ、それによって、薄板スプリン
グ41の輪郭に一致する。本発明の第7の実施例の形状、特に、圧力バルブ11
の構造は、図13から図16に示されたように、スリーブタイプのポンプにもま
た採用できることを認識すべきである。
【0024】 図17と図18とは、本発明の第8の実施例の形状を概略的に示している。圧
力バルブ11は、先に述べた実施例の形状のようにバルブカートリッジ7内に一
体になっている。孔39は二段式構造になっている。孔39の段状の端部は、球
形の構造の圧力バルブ11のバルブ閉成本体部15用のバルブ座として役立つ。
バルブ閉成本体部をその基部に対して予備装填するために、例えばEPDMチュ
ーブ45のような可撓性のリング状の部材が、その可撓性によってバルブ閉成本
体部15を下方へバルブ座に対して指向する。バルブカートリッジは、EPDM
チューブ45が設置され配置された円周状の溝46を有している。孔39から、
その予め定められた点からブレーキ流体を放出することを可能にするために、軸
線的な切り欠き部47が、バルブ閉成本体部15の点で通路39の両側に延びて
バルブカートリッジ7の外側に設けられている。さらに切り欠き部47は、圧力
補償を可能にするので、従来のブレーキプロセス中、すなわちボールがその座に
対して指向されるために力が適用された場合、EPDMチューブ45は孔39内
に指向されない。図示された圧力バルブ11は、2つの構成部品、すなわち簡単
でコスト効果的な方法で製造することができるバルブ閉成本体部15とEPDM
チューブ45のみで形成されている。バルブ閉成本体部は、好ましくは、標準化
された部品であるのに対し、EPDMホース45は、商業的に利用可能なEPD
Mチューブから所望のサイズに切断することができる。コンパクトな構成に加え
て、この実施例の形状は圧力バルブ11がわずかな公差しか有していないという
特別の利点を提供する。開示された実施例の他の利点は、それらの組み立てが修
正された構造を必要としないので、組み立てが容易であるということに有る。E
PDMホース45は、開示された実施例において、圧力バルブ11の後方の流れ
方向において付加的なスロットルまたは限定された点を形成するので、試験にお
いて見出されたようなバルブ11の閉成中の騒音発生を減少する。
【0025】 図19と図20とを参照して、本発明の第9の実施例の形状を以下に詳細に説
明する。図19と図20とに示されたこの第9の実施例の形状は、図17と図1
8とに示された第8の実施例の形状にほぼ類似している。しかしながら、圧力バ
ルブ11のこの構成において、バルブ閉成本体部として役立つバルブ閉成部材4
4が、たとえば2構成部品技術または接着結合によって、EPDMチューブにし
っかりと結合されている点でそれらと識別される。それによってバルブ閉成部材
44とEPDMチューブ45とは、予備組み立て装置を形成しバルブカートリッ
ジ7を横切って全体を引くことができる。配置を容易にするために、好ましくは
、EPDMチューブ45は、バルブカートリッジ7の外側に形成された凹部を係
合するラグ48を有している。本発明の第9の実施例の形状におけるバルブ閉成
部材44は、PEEKのような硬質プラスチック材料で形成されていて、標準化
された部品を形成していず、本発明の第8の実施例の形状による球形の形状のバ
ルブ閉成本体部15と比較してより複雑な輪郭をしている。
【0026】 図21と図22とは、本発明の第10の実施例の形状を示している。本発明の
第9の実施例の形状とは反対に、圧力バルブ11が板状のバルブで構成されてい
る。平坦なバルブ閉成部材44は、ディスクまたは板状の形状で、PEEKのよ
うなプラスチック材料で作られていて、EPDMチューブ45にしっかりと接続
されている。
【0027】 図23から図26は、本発明の第11の実施例の形状を概略的に示している。
バルブカートリッジすなわち構造用装置7は、本発明の第11の実施例の形状に
よれば、好ましくは、PEEKのようなプラスチック材料で作られている。予備
応力すなわちバルブ部材50は、好ましくは同様にPEEKのようなプラスチッ
ク材料で作られていて、好ましくは、一体に形成されたバルブ閉成本体部として
役立つ閉成部材44と、予備負荷として役立つアーム51とを有している。閉成
部材44はほぼ球形の形状である。アーム51は、実質的に平坦で舌のような形
状の構成である。バルブ部材50が、閉成部材44に対向したアーム51の端部
に溶接接続または類似の方法で固定されている。バルブカートリッジ7のバルブ
部材50とバルブカートリッジ7との間の良好な溶接接続を達成するために、2
つの構成部品は、好ましくは同一の材料で作られている。アーム51は、バルブ
部材50をバルブカートリッジ7に固定するために役立つだけではなく、バルブ
閉成本体部44を孔39のように形成されたそのバルブ座に対して予備応力のた
めのスプリング力を与える。バルブ部材50は、好ましくはダイキャスト部品で
ある。本発明に示唆されたようなバルブ部材50の構造によって、バルブ閉成本
体部は、従来の状態により起きる圧力パルスによってもはや座から押し出されな
い。圧力バルブ11の組み立ては、閉成部材44が留め金すなわちスタンプ54
によってバルブ座に向けられているという効果がある。他の留め金すなわちスタ
ンプ55が、部分50に向き合ったアーム51の端部をバルブカートリッジ7に
向け、2つの部品を一体に溶接する。アーム51を掛け留めることによって、ア
ーム51の偏倚が達成され、アーム51がバルブカートリッジ7に同じ方法で接
続される。溶接操作中に部分50をバルブ座に掛け留めることは、部分50をバ
ルブ座に封止嵌合するのを確実にする。好都合にも、圧力バルブ11の公差は、
溶接接続の公差補償Tによって相殺できることに注目すべきである。
【0028】 図27は、本発明の第12の実施例の形状の長手方向の断面図を概略的に示し
ている。この図27に示された本発明の第12の実施例の形状は、図9に示され
たような第5の実施例の形状にほぼ類似している。しかしながら、軸線的に延び
た薄板スプリング32が、球15に向き合った端部において、例えばレーザーま
たはかしめによる溶接接続Sによって、金属で作られたバルブカートリッジ7に
取着されていることで区別される。
【0029】 図28から図31を参照して、本発明の第13の実施例の形状を以下に詳細に
説明する。圧力バルブ11は、保持クリップ60によって径方向の孔39に対し
て予備装填された球形のバルブ閉成本体部15を有している。図17の断面図に
よると、保持クリップ60は実質的にU字状の構成である。保持クリップ60は
鋼板から打ち抜かれ、凹部63と64とが各設けられた2つの脚部61と62を
有する。バルブカートリッジ7はプラスチック材料で作られていて、その側部は
平坦にされている。バルブカートリッジ7はその平坦な側部において、バルブカ
ートリッジ7の製造中に射出成形されたラグによって同様に示される突起部65
と66とを有している。
【0030】 保持クリップ60の脚部61と62の各凹部63と64は、バルブカートリッ
ジ7の側部に各形成された突起部65と66とを係合する。スプリング舌状部に
よって同様に示すことができるフラップ68は、保持クリップ60の基部67に
形成されていて、フラップは、バルブ閉成本体部15をそのバルブ座に向かって
偏倚するように保持する。フラップ68を形成するために必要な凹部63、64
および凹部70は、保持クリップ60の外形を打ち抜くときに形成されることに
注目すべきである。ついで、脚部61と62とは曲げられる。したがって、保持
クリップ60の形成中、バルブ予備装填部材すなわちフラップ68は曲げられな
い。保持クリップ60を曲げている間、バルブカートリッジ7の平坦な側と互い
に向き合った対応する脚部61と62の予め定められた偏倚は、保持クリップ6
0がバルブカートリッジ7と非係合になるのを阻止し、フラップ68がバルブ閉
成本体部15と非係合になるのを阻止するように設けられている。図30と31
とは、脚部61と62とが保持クリップ60の基部67のほぼ中央に形成されて
いて、基部67のほぼ半分の幅であることを示している。
【0031】 図32と図33とは、保持クリップ60をバルブカートリッジ7に取着するた
めの変形例を概略的に示している。図32と図33とは、この変形例によれば、
脚部61と62との各端部71と72とが折り曲げられていることを示している
。本発明のこの変形例によれば、バルブカートリッジ7は断面が円形であって、
その外側に2つの凹部73と74とが設けられている。径方向の孔39と凹部7
3、74とは、バルブカートリッジ7の外周を横切って各ほぼ等距離で設けられ
ている。保持クリップ60をバルブカートリッジ7に設ける場合、折り曲げられ
た端部71と72とは、各一致する凹部73と74とを係合する。この変形例が
有する利点は、フラップ68をバルブカートリッジ7に恒久的に予備装填状態で
嵌合するために必要な曲げが、保持クリップ60の狭い脚部61と62内で主と
して行われることにある。スプリング舌状部68をバルブ閉成本体部15から取
り除くことは、このようにして、脚部61と62との形状によって阻止される。 図28から図33による保持クリップ60をバルブカートリッジ7に取着する
選択された方法は、舌状部68が回転することから阻止することに注目すべきで
ある。
【0032】 図34と図35とは、本発明の第14の実施例の形状を示している。バルブカ
ートリッジ7は、スリーブ77と閉成用蓋体78とを有する実質的に二部構造で
ある。スリーブ77内の圧力バルブ11は、実質的に径方向の構造である。閉成
用蓋体78内の吸引バルブ10は、実質的に軸線方向の構造である。圧力バルブ
11と吸引バルブ10とは、一般に、本発明の上述した実施例と類似した構造で
ある。バルブカートリッジ7は、ポンプハウジング2内の収容孔79に例えばか
しめによって取着されている。ついで、孔79は特にかしめにより閉成用蓋体8
0によって圧力気密な方法で封止されている。好ましくは、閉成用蓋体78は、
スリーブ77に対してO−リング81によって封止されている。しかしながら、
漏洩が圧力形成フェーズにおいてのみ生ずるので、O−リング81は完全に必要
であるわけではない。スリーブ77と閉成用蓋体78との間に詰め物が設けられ
ていない場合、これらの2つの構成部品間の嵌合は比較的きつくなる。バルブカ
ートリッジ7の二部構造は、一見すると、比較的多い部品点数の観点からしてコ
ストが増加するという欠点があるように見えることに注目すべきである。しかし
ながら、例えば本発明の第13の実施例に示されたようなバルブカートリッジ7
の一体型の構造において、吸引バルブ19の取着は、シリンダーの小さい直径の
観点から製造とコストの問題を構成する。したがって、バルブカートリッジの二
部構造は、全体から見てコスト効果があり、製造が容易である。
【0033】 図36から図41を参照して、本発明の第15の実施例の形状を以下に詳細に
述べる。バルブカートリッジ内に径方向に形成された圧力バルブ11は、PEE
Kのようなプラスチック材料のバルブ閉成本体部15を有している。これは、鋼
のバルブ閉成本体部が、圧力バルブ11の多孔性に帰着するバルブ座に入り込む
ので利点がある。バルブ閉成本体部15は、その上側に形成されたわずかな湾曲
部86を有する上部85を備えている。さらに、バルブ閉成本体部15は、径方
向の孔39内に案内された軸首の形状の案内部87を備えている。案内部87は
ブレーキ流体がそこを通って通過することができるように形成されている。さら
に、案内部87は、図40と図41とに最良のものが示されているように、約1
20°によって互い違いになるように形成された3つのリブ88を有している。
湾曲部48は、案内部を孔39の内面に恒久的に向けるために役立つ。バルブ閉
成本体部15は、上部85と案内部87との間に設けられ、バルブ座がその面を
横切って封止されるのを補償するための封止部89を有している。そのために、
封止部88は、実質的に球形の構造である。案内部87は、圧力バルブ11の開
成と閉成中に、径方向の孔39の内面に摩擦を生じ、それによって、バルブ閉成
本体部15を細くしている。これは、特にピストンポンプを作動するモータの回
転数が低いときに、多分バルブ閉成本体部15の振動に起因するヒューというノ
イズが起こりがちであるので利点である。案内部87の移動に課された摩擦は、
それ故、そのような種類のノイズを減少する。それに代わるものとして、本発明
の実行において、薄板スプリング32に代えて螺旋状の圧縮スプリングを使用し
た場合、または、そのコイルの摩擦に起因して減少に同等の効果がある円錐状の
スプリングを使用した場合、そのような減少を生ずることができる。
【0034】 図42と図43とは、本発明の第16の実施例の形状を概略的に示している。
バルブカートリッジ7は、高圧抵抗の圧力バルブ11を有している。図23によ
る本発明の実施例の第11の形状のように単一部材90が設けられていて、バル
ブ閉成本体部を予備装填するためのスプリング手段と、スプリング手段をバルブ
カートリッジ7に取着するための据え付け手段とが、バルブ閉成本体部と一体に
なっている。部材90は、PEEKのような高温抵抗熱可塑性材料から射出成形
によって製造される。部材90は、案内部91、バルブ閉成部92および保持ク
リップ部93を有している。案内部91は、十文字に配置されたウェブ93を有
する実質的な軸首であり、球形に構成されたバルブ閉成部92を案内するのに役
立つ。図示されたような案内部91の構造は、既に述べたように、特にノイズ減
少に役立つ。図43に示されたように、保持クリップ部93は、U字状の断面で
ある。保持クリップ部93は、基部94と垂直方向に曲げられた2つの脚部95
、96とを有している。脚部95、96の端部の内側に、部材90をバルブカー
トリッジ7に取着するための、2つの係止ラグ97と98が各形成されている。
バルブカートリッジ7は、その側部に、係止ラグ97と98によって各係合され
る切り欠き部99、100を有していて、それにより、バルブカートリッジ7に
単に嵌め込むだけで部材90がそれに取着されることを可能にする。この実施例
の形状において、保持クリップ部93は、閉成本体部92への予め定められた最
小接触力と、切り欠き部99と100内での各係合ラグ97と98との遊びなし
嵌合となるように、2つの方向へ偏倚されていることに注目しなければならない
【0035】 図44と図45とは、本発明の第18の実施例の形状を概略的に示している。
バルブカートリッジ7は、好適な流れ条件を確実にする据え付け容易な吸引バル
ブ10を有している。吸引バルブ10は、PEEKのような高温抵抗熱可塑性材
料で形成されたバルブ閉成本体部12を有している。バルブ閉成本体部12は、
封止部110と案内部111とを有している。封止部110は、そのバルブ座に
したがって円錐状の構成されている。バルブカートリッジ7内でバルブ本体部1
2を軸線方向の孔113に案内するのに役立つ案内部111は、4つの軸線方向
のリブ114を有していて、その外側に吸引側において、螺旋スプリングとして
構成された圧縮スプリング116の一端部を支持するための突起部115が形成
されている。圧縮スプリング116の他端部は、同様に吸引側で孔113内に形
成された段部に設けられている。図示された実施例の形状は、圧縮スプリング1
16用に必要な他の保持部材を省略できるので特に利点がある。さらに、軸線的
孔113内の段部内における圧縮スプリング116の配置は、取り込まれるブレ
ーキ流体が圧縮スプリング116のコイルを通って吸引される必要がないので、
ポンプピストン5の吸引ストロークの流れ抵抗を実質的に減少するという利点を
有する。
【0036】 図46に概略的に示された本発明の第19の実施例の形状において、吸引バル
ブ10用のバルブ座すなわち特に軸線方向の孔113は、バルブカートリッジ7
内に形成されているのではなく、むしろ別個のバルブ座部材120である。バル
ブ座部材120は、バルブカートリッジ7の軸線的孔内に設けられているので、
バルブカートリッジ7外での吸引バルブ10の予備組み立てが可能である。
【0037】 図47と図48とを参照して、本発明の第20の実施例の形状を以下に詳細に
説明する。圧力バルブ11は、バルブカートリッジ7に取着された鋼板の保持ク
リップ131のスプリング部130によって、径方向の孔39内に形成されたバ
ルブ座に対して指向されている球形のバルブ閉成本体部15を有している。保持
クリップ131は、スプリング部130に加えて、これと垂直に形成されほぼ閉
じた状態の環状部132を有している。環状部132は、据え付けの目的で前側
からバルブカートリッジ7を横切って軸線方向へ引かれていて、バルブカートリ
ッジ7の全体の外周をほとんど通って確実な接続に保持される。環状部132を
軸線方向に引くことによって、環状部132のみが拡張され、それゆえに、後で
据え付けられるスプリング部130もまた依然として高い把持力を呈する。スプ
リング部130は、バルブ閉成本体部15から離れて面した側で、最小の組み立
て長さを持って最大の弾性長さを達成するために、実質的にU字状の形状の方法
で曲げられる。さらに、スプリング部130を180°曲げることは、バルブ閉
成本体部15をそのバルブ座に対して正常に指向することを常に可能にする。バ
ルブ閉成本体部15を斜めの方向へ指向することは、スプリング部材を通る力の
斜めの導入がバルブ座の一側での磨耗の結果となるので欠点である。この点にお
いて、本発明の先に述べた幾つかの実施例(特に図23、28および34参照)
において、径方向の孔がバルブ閉成本体部15を常にそのバルブ座に対して垂直
な方向へ指向するために斜めの構成であることに注目しなければならない。
【0038】 バルブカートリッジ7での保持クリップ131の軸線的ひねりおよび移動を妨
げるために、図49に示された本発明の第21の実施例の形状による保持クリッ
プ131は、径方向にU字状の形状に曲げられ、バルブカートリッジ7の外側に
形成された孔141と係合する部分140を有している。孔141は、径方向の
孔39とU字状の形状に曲げられたスプリング部130の端部との間に設けられ
ている。保持クリップ131に形成された突起部のような、保持クリップ131
をセンタリングするために好適な他の手段を設けることも勿論可能である。 本発明の第21の実施例の形状による保持クリップ131の形成は、したがっ
て、矯正された(cured)バルブカートリッジ7の場合、図16に示された
ようにかしめによって薄板スプリング32のようなスプリング部材の設置が可能
ではないので特に利点がある。矯正されたバルブカートリッジ7を使用する必要
性は、それ故、例えば約200バールでの恒久的高いポンプ圧力でのポンプピス
トン5がバルブカートリッジ7内に「掘る(dig)」という事実から生ずる。
【0039】 図50から図52は、本発明の第22の実施例の形状を示している。本発明の
実施例において、バルブカートリッジ7は、個別に取り扱われた構造装置を形成
している吸引バルブ10と圧力バルブ11とを有している。バルブカートリッジ
すなわち構造用装置7は、各ポンプハウジング(図示せず)に圧力気密的方法で
O−リング145の手段によって挿入できる。この位置におけるO−リングの配
置は、先に既に述べたようなピストンの配置のために好ましい。圧力バルブ11
は、先の実施例の形状と比較して、バルブカートリッジすなわちポンプカートリ
ッジ7に接続するのが困難である薄板スプリング131を有している。図9、図
34および図35の実施例の形状は、特に、圧力バルブ11の薄板スプリングを
収容するための斜めに切断された溝が、バルブカートリッジへの溝の形成の強烈
なコストをもたらすという問題に遭遇する。図10から図16、図23から図2
7および図36に示されたような薄板スプリングがポンプカートリッジ7にかし
めまたは溶接されている場合、薄板スプリングは、最大ひずみの領域においてバ
ルブカートリッジに接続される。その理由のために、この実施例の形状において
、薄板スプリング131のアタッチメントをスプリング131の高いひずみ曲げ
部領域146から離してバルブカートリッジ7にシフトすることが示唆される。
好都合にも、薄板スプリング131は、ここでカートリッジ7の溝149を係合
する2つの部分147、148を有している。薄板スプリングは、好都合にも、
溝149の段部151でカートリッジ7に複数のかしめ領域150によって接続
されている。かしめ部Vは、好都合にも、高いひずみ曲げ部領域146から横方
向に十分離間して実行される。溝149は、例えば金属カートリッジを回転する
ことによって、または、プラスチックカートリッジを鋳造することによって、低
いコストで製造される。
【0040】 図53から図55に示されたような本発明の第23の実施例の形状は、実質的
に先の実施例に類似しているので、参照はそれらの内容でなされる。しかしなが
ら、薄板スプリング131は、折り曲げられたスプリング部分130を有してい
て、それによって、スプリング131の弾性長さを拡大し、薄板スプリング13
1全体を比較的小さく保持されるようにしている。
【0041】 図56から図58に示されたような本発明の第24の実施例の形状は、ポンプ
ピストン5と薄板スプリング131とを有するバルブカートリッジ7を示してい
る。この実施例の形状において、薄板スプリング131は先の実施例と類似した
ような方法で折り曲げられていて、弾性的な部分130を有している。異なる点
はスプリング131の部分147、148であって、脚部タイプの延在部152
、153が設けられていて、それによって、特に予備組み立ての目的で、スプリ
ング131をバルブカートリッジ7にクランプすることを可能にする。特に構造
用装置すなわちバルブカートリッジ7が金属で作られている場合、この実施例の
形状は、かしめ部Vを両側でバルブカートリッジ7の孔の軸線または長手方向の
軸線Lのレベルにシフトすることを示唆していて、それによって、かしめ行程中
のカートリッジ7を保持するハウジング装置(図示せず)の機械的負荷を実質的
に減少する。図57の円弧の形状で示されたカートリッジ7のかしめられた材料
は、薄板スプリング131の溝154内に入り込み、それによってスプリング1
31とバルブカートリッジ7との間の正確な接続を確実にする。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明によるピストンポンプの概略的に示された断面図。
【図2】 本発明の第1の実施例によるバルブカートリッジすなわち構造用装置の概略的
に示された長手方向断面図。
【図3】 図2のIII−III線に沿って概略的に示された断面図。
【図4】 図2と図3との実施例の形状によるスプリングを含む保持クリップの個別的図
【図5】 本発明の第2の実施例の形状によるバルブカートリッジの概略的に示された長
手方向断面図。
【図6】 本発明の第3の実施例による構造用装置すなわちバルブカートリッジの概略的
に示された長手方向断面図。
【図7】 本発明の第4の実施例によるバルブカートリッジの概略的に示された図。
【図8】 図7のVIII−VIII線に沿って概略的に示された背景のない断面図。
【図9】 本発明の第5の実施例の形状によるバルブカートリッジの概略的に示された長
手方向断面図。
【図10】 本発明の第6の実施例の形状によるバルブカートリッジの一部分の長手方向断
面図。
【図11】 図10のXI−XI線に沿って概略的に示された断面図。
【図12】 図10の本発明によるバルブカートリッジの圧力バルブの平面図。
【図13】 本発明の第7の実施例の形状によるバルブカートリッジの概略的に示された長
手方向断面図。
【図14】 図13のXIV−XIV線に沿った断面図。
【図15】 図13のXV−XV線に沿って概略的に示された断面図。
【図16】 図13の本発明によるバルブカートリッジの圧力バルブの概略的に示された平
面図。
【図17】 本発明の第8の実施例の形状によるバルブカートリッジの概略的に示された長
手方向断面図。
【図18】 図17のXVIII−XVIII線に沿って概略的に示された断面図。
【図19】 本発明の第9の実施例の形状によるバルブカートリッジの一部分の概略的に示
された長手方向断面図。
【図20】 図19のXX−XX線に沿って概略的に示された断面図。
【図21】 本発明の第10の実施例の形状によるバルブカートリッジの概略的に示された
長手方向断面図。
【図22】 図19のXXII−XXII線に沿って概略的に示された断面図。
【図23】 本発明の第11の実施例の形状によるバルブカートリッジの概略的に示された
長手方向断面図。
【図24】 図23の本発明の第11の実施例の形状の概略的に示された側面図。
【図25】 図23の本発明の第11の実施例の形状の概略的に示された上面図。
【図26】 図23の本発明の第11の実施例の形状の概略的に示された斜視図。
【図27】 本発明の第12の実施例の形状によるバルブカートリッジの概略的に示された
長手方向断面図。
【図28】 本発明の第13の実施例の形状によるバルブカートリッジの概略的に示された
長手方向断面図。
【図29】 図28のXXIX−XXIX線に沿って概略的に示された断面図。
【図30】 図28の本発明の第13の実施例の概略的に示された上面平面図。
【図31】 図28から図30の本発明の第13の実施例の形状に使用される保持クリップ
の概略的に示された斜視図。
【図32】 図31に示された保持クリップの変形例の概略的に示された斜視図。
【図33】 図32に描かれた保持クリップのアタッチメントを示す図29に描かれたもの
に対応する概略的に示された斜視図。
【図34】 本発明の第14の実施例の形状によるバルブカートリッジの概略的に示された
長手方向分解断面図。
【図35】 図34によるバルブカートリッジの組み立てられた状態における概略的に示さ
れた長手方向断面図。
【図36】 本発明の第15の実施例の形状によるバルブカートリッジの概略的に示された
長手方向断面図。
【図37】 図36によるバルブカートリッジの切除したものを概略的に示された斜視図。
【図38】 図36と図37とに示された本発明の第15の実施例の形状によるバルブ本体
部の概略的に示された長手方向断面図。
【図39】 図38による本発明のバルブ本体部の概略的側面図。
【図40】 図38と図39とによる本発明のバルブ本体部の概略的斜視図。
【図41】 図38から図40のバルブ本体部の概略的上面平面図。
【図42】 本発明の第16の実施例の形状によるバルブカートリッジの概略的に示された
長手方向断面図。
【図43】 図42のXLIII−XLIII線に沿った概略的側面図。
【図44】 本発明の第17の実施例の形状によるバルブカートリッジの概略的に示された
長手方向断面図。
【図45】 本発明の第18の実施例の形状によるバルブカートリッジの概略的に示された
長手方向断面図。
【図46】 本発明の第19の実施例の形状によるバルブカートリッジの概略的に示された
長手方向断面図。
【図47】 本発明の第20の実施例の形状によるバルブカートリッジの概略的に示された
長手方向断面図。
【図48】 本発明の第20の実施例の形状に使用される保持クリップの概略的に示された
斜視図。
【図49】 本発明の第21の実施例の形状によるバルブカートリッジの概略的に示された
長手方向断面図。
【図50】 本発明の第22の実施例の形状によるバルブカートリッジの概略的に示された
長手方向断面図。
【図51】 本発明の圧力バルブを有する図50によるバルブカートリッジの上面平面図。
【図52】 図51の圧力バルブの薄板スプリングの概略的に示された側面図。
【図53】 本発明の第23の実施例の形状によるバルブカートリッジの概略的に示された
長手方向断面図。
【図54】 本発明の圧力バルブを有する図53のバルブカートリッジの上面平面図。
【図55】 図54の圧力バルブの薄板スプリングの概略的に示された側面図。
【図56】 本発明の第24の実施例の形状によるバルブカートリッジの概略的に示された
長手方向断面図。
【図57】 本発明の圧力バルブを有する図56のバルブカートリッジの側面図。
【図58】 A−A線に沿った図57のバルブカートリッジ、ピストンおよび薄板スプリン
グの断面図。
【符号の説明】
1……ピストンポンプ 2……ハウジング 3……駆動軸 4……偏心カム 5……ポンプピストン 6……孔 7……バルブカートリッジすなわち構造用装置 8……スリーブタイプの部分 9……基部 10……吸引バルブ 11……圧力バルブ 12……バルブ閉成本体部 13……圧縮スプリング 14……保持部材 15……バルブ閉成本体部 16……圧縮スプリング 20……圧力チャンバー 21……パッキング 22……通路 23……孔 24……開口部 25……保持クリップ 26……溝 27……孔 28……環状の溝 30……圧縮スプリング 31……テープ 32……薄板スプリング 33……凹部 34……(円筒状の)孔 35……閉成用蓋 39……孔 40……各ガスケットすなわちバルブ座 41……薄板スプリング 42……ビードすなわちバルブ座 44……閉成部材すなわちバルブ閉成本体部 45……EPDMホース 46……円周上の溝 47……切り欠き部 48……ラグ 49……凹部 50……予備据え付け部すなわちバルブ部材 51……アーム 54……パンチ 55……パンチ 60……保持クリップ 61……脚部 62……脚部 63……凹部 64……凹部 65……突起部すなわちラグ 66……突起部すなわちラグ 67……底部部分 68……フラップすなわちスプリングの舌状部 70……凹部 71……端部 72……端部 73……凹部 74……凹部 77……スリーブ 78……閉成用蓋 79……収容孔 80……閉成用蓋 81……O−リング 85……部分 86……湾曲部 87……案内部 88……リブ 89……封止部 90……部材 91……案内部 92……バルブ閉成部 93……保持クリップ部 94……基部 95……脚部 96……脚部 97……係止ラグ 98……係止ラグ 99……切り欠き部 100……切り欠き部 110……パッキング部 111……案内部 113……孔 114……リブ 115……突起部 116……圧縮スプリング 120……バルブ座部材 130……スプリング部 131……薄板スプリング 132……リング部すなわちリング部分 140……部分 141……孔 145……O−リング 146……曲げ部領域 147……部分 148……部分 149……溝 150……かしめ領域 151……段部 152……脚部 153……脚部 154……溝 M……中心軸線 L……長手方向の軸線 S……溶接スポット T……公差補償 V……かしめ部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 ライナルツ、ハンス−ディーター ドイツ連邦共和国、デー − 60439 フ ランクフルト・アム・マイン、イン・デ ア・レーマーシュタット 169 (72)発明者 シュテッフェス、ヘルムート ドイツ連邦共和国、デー − 65795 ハ ッタースハイム、アム・ゼー 22 (72)発明者 ゾンネンシャイン、ゲオルク ドイツ連邦共和国、デー − 65760 エ ッシュボルン、ハウプトシュトラーセ 31 (72)発明者 ミュラー、マルコ ドイツ連邦共和国、デー − 35633 ラ ーナウ、ツォルシュトック 28 (72)発明者 フォーゲル、ギュンター ドイツ連邦共和国、デー − 63303 ド ライアイヒ、ブーフシュラーガー・アレー 11 (72)発明者 グライフ、ウベ ドイツ連邦共和国、デー − 61352 バ ート・ホムブルク・ブイ・ディー・エイ チ、イン・デン・ブリュールビーゼン 12 (72)発明者 ワグナー、クリストフ ドイツ連邦共和国、デー − 61231 バ ート・ナウハイム、ケッテラーシュトラー セ 11 (72)発明者 ベーイング、ヨアヒム ドイツ連邦共和国、デー − 65936 フ ランクフルト、アム・クンツェンガルテン 14 Fターム(参考) 3D046 BB11 BB28 LL37 3H070 AA01 BB02 BB11 BB21 CC31 CC32 CC37 DD01 DD64 DD91 EE09 3H071 AA03 BB01 BB12 CC31 CC32 DD06 DD12 DD13 DD82 EE09

Claims (26)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 液圧式スリップ制御ブレーキシステムの圧力流体搬送用のピ
    ストンポンプ(1)であって、少なくとも1つのピストン(5)と、吸引バルブ
    (10)と、圧力バルブ(11)とを有し、吸引バルブ(10)と圧力バルブ(
    11)とが別個に取り扱われる構造用装置(7)に形成されていることを特徴と
    するピストンポンプ。
  2. 【請求項2】 構造用装置(7)は、その中でピストン(5)が案内される
    スリーブタイプの部分(8)を有することを特徴とする請求項1記載のピストン
    ポンプ。
  3. 【請求項3】 構造用装置(7)は、かしめまたは曲げ止めによってピスト
    ンポンプ(1)のハウジング(2)内に取着されていることを特徴とする請求項
    1記載のピストンポンプ。
  4. 【請求項4】 基部(9)とスリーブタイプの構造部(8)とを有している
    ことを特徴とする請求項1記載のピストンポンプ。
  5. 【請求項5】 圧力バルブ(11)は、スリーブタイプの構造部(8)に形
    成されていることを特徴とする請求項2または4記載のピストンポンプ。
  6. 【請求項6】 吸引バルブ(10)は、基部(9)に形成されていることを
    特徴とする請求項3ないし5いずれか1項記載のピストンポンプ。
  7. 【請求項7】 構造用装置(7)の長手方向の軸線(L)に関して、吸引バ
    ルブ(10)は軸線的に設けられているのに対し、圧力バルブ(11)は径方向
    に設けられていることを特徴とする請求項1ないし6いずれか1項記載のピスト
    ンポンプ。
  8. 【請求項8】 構造用装置(7)は、PEEKのようなプラスチック材料で
    作られていることを特徴とする請求項1ないし7いずれか1項記載のピストンポ
    ンプ。
  9. 【請求項9】 実質的に軸線的な孔とピストン(5)とは、少なくともわず
    かに円錐状の形状であることを特徴とする請求項8記載のピストンポンプ。
  10. 【請求項10】 構造用装置(7)は、実質的に一定の外径を有しているこ
    とを特徴とする請求項1ないし9いずれか1項記載のピストンポンプ。
  11. 【請求項11】 基部(9)は、別個の構造用装置(7)として形成されて
    いることを特徴とする請求項4記載のピストンポンプ。
  12. 【請求項12】 バルブ閉成本体部(15;40;44;90;92)と、
    バルブ座とを有するピストンポンプ(1)用の圧力バルブ(11)であって、バ
    ルブ閉成本体部(15;40;44;90;92)は、そのバルブ座に対して予
    備据え付け部材(32;41;45;50;68;90;93;131)によっ
    て偏倚されていることを特徴とする請求項1ないし11いずれか1項記載の圧力
    バルブ。
  13. 【請求項13】 予備据え付け部材(45;90)とバルブ閉成本体部(4
    4;90)とは一体に形成されていることを特徴とする請求項12記載の圧力バ
    ルブ。
  14. 【請求項14】 予備据え付け部材(32;41;45;50;68;90
    ;93;131)は、構造用装置(7)に接続されていることを特徴とする請求
    項12または13記載の圧力バルブ。
  15. 【請求項15】 予備据え付け部材(32;41;45;50;68;90
    ;93;131)は、クリップ(60;90;131)に形成されていることを
    特徴とする請求項12または13記載の圧力バルブ。
  16. 【請求項16】 クリップ(60;90;131)は、構造用装置(7)上
    に押し被せられるかまたはクランプされることを特徴とする請求項15記載の圧
    力バルブ。
  17. 【請求項17】 クリップ(131)は、互いに関して実質的に垂直に延び
    た2つの部分を有していて、第1の部分(132)が構造用装置(7)上に押し
    被せられ、第2の部分(130)がバルブ閉成本体部(15)を予備据え付けす
    るために設けられていることを特徴とする請求項12ないし16いずれか1項記
    載の圧力バルブ。
  18. 【請求項18】 第2の部分(130)は、実質的に180°曲げられた舌
    状部を有していることを特徴とする請求項17記載の圧力バルブ。
  19. 【請求項19】 バルブ座は、孔(39)に形成され、バルブ閉成本体部(
    15)は、孔(39)内でバルブ閉成本体部(15)を案内するための案内部(
    87;91)を有することを特徴とする請求項12ないし18いずれか1項記載
    の圧力バルブ。
  20. 【請求項20】 予備据え付け部材は、薄板スプリング(32;41;50
    ;131)の形状であることを特徴とする請求項12記載の圧力バルブ。
  21. 【請求項21】 薄板スプリング(32;41;50;131)は、構造用
    装置(7)の長手方向(L)に延びていることを特徴とする請求項20記載の圧
    力バルブ。
  22. 【請求項22】 薄板スプリング(131)は、その曲げ部領域(146)
    の外方で構造用装置(7)に接続されていることを特徴とする請求項20または
    21記載の圧力バルブ。
  23. 【請求項23】 ピストンポンプ(1)用の吸引バルブ(10)であって、
    バルブ閉成本体部(12)と、バルブ閉成本体部(12)をバルブ座に対して偏
    倚するためのスプリング部材(116)とを有し、スプリング部材(116)は
    、吸引バルブ(10)の入力側に設けられていることを特徴とする請求項1ない
    し11いずれか1項記載の吸引バルブ。
  24. 【請求項24】 バルブ閉成本体部(12)は、封止部(110)と案内部
    (111)とを有することを特徴とする請求項23記載の吸引バルブ。
  25. 【請求項25】 スプリング部材(116)の一端部を支持するための手段
    (115)は、案内部(111)の外側に形成されていることを特徴とする請求
    項24記載の吸引バルブ。
  26. 【請求項26】 吸引バルブ(10)用のバルブ座が形成され、さらにスプ
    リング部材(116)の他端部を支持するための支持手段を有する部材(120
    )が設けられていることを特徴とする請求項25記載の吸引バルブ。
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