JP2002504511A - 癌処置のためのエポチロンの使用 - Google Patents

癌処置のためのエポチロンの使用

Info

Publication number
JP2002504511A
JP2002504511A JP2000533117A JP2000533117A JP2002504511A JP 2002504511 A JP2002504511 A JP 2002504511A JP 2000533117 A JP2000533117 A JP 2000533117A JP 2000533117 A JP2000533117 A JP 2000533117A JP 2002504511 A JP2002504511 A JP 2002504511A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
epothilone
treatment
tumor
proliferative disease
treating
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Withdrawn
Application number
JP2000533117A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2002504511A5 (ja
Inventor
テレンス・オレイリー
マルクス・バルトマン
マニュエル・リッチマン
パメラ・コーエン
Original Assignee
ノバルティス アクチエンゲゼルシャフト
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Priority claimed from GBGB9803907.6A external-priority patent/GB9803907D0/en
Priority claimed from GBGB9803905.0A external-priority patent/GB9803905D0/en
Priority claimed from GBGB9805937.1A external-priority patent/GB9805937D0/en
Priority claimed from GBGB9805936.3A external-priority patent/GB9805936D0/en
Priority claimed from US09/233,993 external-priority patent/US6302838B1/en
Application filed by ノバルティス アクチエンゲゼルシャフト filed Critical ノバルティス アクチエンゲゼルシャフト
Publication of JP2002504511A publication Critical patent/JP2002504511A/ja
Publication of JP2002504511A5 publication Critical patent/JP2002504511A5/ja
Withdrawn legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • AHUMAN NECESSITIES
    • A61MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
    • A61KPREPARATIONS FOR MEDICAL, DENTAL OR TOILETRY PURPOSES
    • A61K31/00Medicinal preparations containing organic active ingredients
    • A61K31/33Heterocyclic compounds
    • A61K31/395Heterocyclic compounds having nitrogen as a ring hetero atom, e.g. guanethidine or rifamycins
    • A61K31/41Heterocyclic compounds having nitrogen as a ring hetero atom, e.g. guanethidine or rifamycins having five-membered rings with two or more ring hetero atoms, at least one of which being nitrogen, e.g. tetrazole
    • A61K31/425Thiazoles
    • AHUMAN NECESSITIES
    • A61MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
    • A61PSPECIFIC THERAPEUTIC ACTIVITY OF CHEMICAL COMPOUNDS OR MEDICINAL PREPARATIONS
    • A61P35/00Antineoplastic agents

Landscapes

  • Health & Medical Sciences (AREA)
  • Veterinary Medicine (AREA)
  • Chemical & Material Sciences (AREA)
  • Medicinal Chemistry (AREA)
  • Pharmacology & Pharmacy (AREA)
  • Life Sciences & Earth Sciences (AREA)
  • Animal Behavior & Ethology (AREA)
  • General Health & Medical Sciences (AREA)
  • Public Health (AREA)
  • Epidemiology (AREA)
  • Chemical Kinetics & Catalysis (AREA)
  • General Chemical & Material Sciences (AREA)
  • Nuclear Medicine, Radiotherapy & Molecular Imaging (AREA)
  • Organic Chemistry (AREA)
  • Pharmaceuticals Containing Other Organic And Inorganic Compounds (AREA)
  • Heterocyclic Carbon Compounds Containing A Hetero Ring Having Oxygen Or Sulfur (AREA)

Abstract

(57)【要約】 本発明は、特に具体的な処置レジメに従った、エポチロン、特にエポチロンAおよびより好ましくはエポチロンBでの増殖性疾患の処置;ならびにこのようなエポチロンでのある癌の処置に関する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】 本発明の要旨 本発明が関係する処置は、特に、エポチロン(epothilone)、特にエポチロンB
を用いる処置方式による増殖性疾患の処置であり、好ましくは胃腸の腫瘍、より
好ましくは(1)結腸および/または直腸の腫瘍(結直腸癌)、それは特に典型的な
すくなくとも1つを意味するタキサンクラスの抗癌剤、特にTAXOL(登録商 標)(臨床に使用の製剤型のパクリタクセル)に抗療性であるもの、および/また は他の化学療法薬、特に5-フルオロウラシルによる少なくとも1つの標準的処 置に抗療性であるもの、(2)生殖尿路の腫瘍、より好ましくは前立腺の腫瘍であ
り、原発性および転移性腫瘍を含み、特にホルモン療法(“ホルモン抗療性前立 腺癌”)および/または他の標準的化学療法薬による処置に抗療性のもの;(3) 類表皮癌、より好ましくは類表皮頭頚部腫瘍、最も好ましくは口腔腫瘍;(4)肺
の腫瘍、より好ましくは肺非小細胞腫瘍、特にこれら任意の腫瘍であって、1つ
またはそれ以上の他の化学療法薬(特に多剤耐性に起因する)、特に多くのタキサ
ンクラスの抗癌剤、特にTAXOL(登録商標)による処置に抗療性のある腫瘍;
または(5)乳癌、より好ましくは多剤耐性のものであって、特にタキサンクラス
の抗癌剤のメンバー、特にTAXOL(登録商標)による処置に抗療性のあるもの
;また特に関係する処置は、多剤耐性肺腫瘍(好ましくは、肺非小細胞腫瘍)、多
剤耐性乳癌、または多剤耐性類表皮癌の処置、または本発明の広い意味では、上
記処置または(本発明の広い意味では)任意の他の腫瘍処置、特に1つまたはそれ
以上の化学療法薬、特に多剤耐性および/またはTXAOL(登録商標)に抗療性
のあるもの、黒色腫、卵巣癌、膵臓癌、神経芽細胞腫、頭頚部癌もしくは膀胱癌
のようなものの処置の処置スケジュールであり、または広い意味では、腎臓癌、
脳腫瘍または胃癌の処置であり、細胞毒性剤(cytotoxic agent)としてエポチロ ン、特にエポチロンBの投与による処置に関係する。ここで、“処置”なる語は
、(i)当該疾患の処置方法(処置する方法)であって、当該細胞毒性剤(好ましく は、エポチロン、特にエポチロンB、各場合において好ましくは、医薬的に許容
される担体を伴う)を温血性動物に、特にその治療が必要な場合に、治療の有効 量を少なくとも一回の処置において投与することを含む処置;(ii)増殖性疾患の
処置のための当該細胞毒性剤の使用;(iii)当該増殖性疾患の処置用医薬調製物 の製造のための当該細胞毒性剤の使用(当該細胞毒性剤を医薬的に許容される担 体と混合することを含む);(iv)増殖性疾患の処置に適当な当該細胞毒性剤の用 量を含む医薬調製物を包含する。本発明は、好ましい実施態様では、(ヒト)患者
または患者群の処置を目的とするが、これは、他の処置、特に他の化学療法薬、
特に5-フルオロウラシルによる標準的処置またはTAXOL(登録商標)のよう なタキサンクラスの抗癌剤のメンバーによる治療が行えない場合である。増殖性
疾患、特に当該疾患が標準的治療による処置に抗療性である場合の処置に使用す
るエポチロン、特にエポチロンBに関係する。
【0002】 本発明の背景 癌は、未だ対処すべき医療必要の典型である。当該疾患の初期処置は、時折、
外科処置、放射線処置またはそれらの組合せであり、再発性(転移性)疾患は通常
生じるものである。殆どの癌の化学治療は、通常、効果がなく、疾患の進行を遅
延させるのみである。通常、腫瘍およびその転移は、多剤耐性の発生として知ら
れる現象の中で化学治療に抗療性となる。多くの場合、腫瘍は、幾つかのクラス
の化学療法薬に本質的に耐性である[DeVita V. T., Principles of Cancer Mana
gement: Chemotherapy. In: Cancer. Principles and Practice of Oncology. D
eVita V. T. et al(eds.), 5th edition, Lippincott-Raven, Philadelphia, Ne
w York (1977), pp. 333-347;or Cleton, F. J., Chemotherapy: general aspec
ts. In:Oxford Textbook of Oncology; Peckham, M., et al, Oxford Universit
y Press, Oxford, New York, Tokyo (1995), Vol. 1, pp. 445-453参照]。例え ば、これは、肺癌、特に肺非小細胞腫瘍癌腫の場合であり、または類表皮頭頚部
腫瘍のような類表皮腫瘍、特に口腔腫瘍であり、または乳癌の場合である。腫瘍
がなぜ治療できないのか(処置に抗療性であるか)という他の仕組みは、例えばチ
ュービュリン変異の存在によるか、またはグルタチオン仲介機構による。
【0003】 腸管、特に結腸直腸の癌は、癌治療において対処すべき医療必要性の特定の場
合となる。当該疾患の初期処置は、時折、外科処置、放射線処置またはそれらの
組合せであるが、再発性(転移性)疾患は通常生じるものである。再発性結直腸癌
の第一線の化学療法薬には5-フルオロウラシルが含まれる。しかし、腫瘍が処 置に通常抗療性であるとき、この処置により、最良の疾患進行の遅延が得られる
。疾患の抗療性段階の化学療法薬には、他の典型的な細胞毒性剤が含まれるが、
全て不十分であると思われる[Cohen et al., Cancer of the colon. In: Cancer
. Principles and Practice of Oncology; DeVita et al. (eds.) 5th edition,
Lippincott Raven. Philadelphia, New York 1997, pp. 1144-1197; or Rowins
ky, Ann. Rev. Med. 48, 353-74 (1997)参照]。また、生殖尿路の癌、特に前立 腺癌の場合(さらなる対処すべき医療必要性)、初期処置は、上記結直腸癌で記載
した通りであり、同様の問題が見られる。再発性前立腺癌の第一の系の化学療法
薬には、抗アンドロゲン剤が含まれ、再発はしばしばアンドロゲンに依存する。
しかし、腫瘍が6月から2年間内に抗アンドロゲン剤に対し殆ど常に抗療性とな
る場合(ホルモン抗療性前立腺腫瘍)、この処置により、疾患の進行が遅延するの
みである。疾患の抗アンドロゲン剤抗療性段階の化学療法薬には、ミトキサント
ロン(mitoxantrone)または他の典型的な抗癌細胞毒性剤が含まれるが、すべて不
十分であると思われる[Oesterling et al., Cancer of the prostate. In: Canc
er. Principles and Practice of Oncology. DeVita, V. T., et al., (eds.),
5th edition, Lippincott-Raven, Philadelphia, New York 1997, pp 1322-86;
Sternberg, Cancers of the genitourinary tract. In: Cavalli et al., (eds.
), Textbook of Medical Oncology; or Roth, B. J., Semin. Oncol. 23 (6 Sup
pl 14), 49-55 (1996)参照]。
【0004】 腫瘍処置の細胞毒性剤では、TAXOL(登録商標)(パクリタクセル)、微小管
安定化剤が、顕著な経済的成功を有する非常に重要な化合物となった[Rowinsky
E. K., The development and clinical utility of the taxane class of antim
icrotubule chemotherapy agents; Ann. Rev. Med. 48, 353-374 (1997)]。
【0005】 しかし、TAXOL(登録商標)には、多くの不都合がある。特に、水への極端
に低い溶解度は典型的な深刻な問題である。患者を死に到らしめる場合もあると
報告されている本質的なアレルギー反応の原因となる深刻な副作用を有するCrem
ophor EL(登録商標)(ポリオキシエチル化したひまし油;BASF, Ludwigshafen, G
ermany)で製剤したTAXOL(登録商標)を投与する必要がある。さらに深刻な ことに、ある型の腫瘍では、薬剤を前線の治療として投与するときでさえ、TA
XOL(登録商標)の処置に抗療性であることが知られ、また、当該腫瘍は、複数
回の投与の後にはTAXOL(登録商標)の耐性が高まることが知られている。
【0006】 タキサンクラスの抗微小管抗癌剤が、“過去数十年間のうち癌に対する化学治
療医療施設への恐らく最も重要な付加”であると言える[Rowinsky E. K., Ann.
Rev. Med. 48, 353-374 (1997)参照]けれども、そして、TAXOL(登録商標)
の経済的成功にもかかわらず、TAXOL(登録商標)の効力は制限されたままで
ある。TAXOL(登録商標)処置は、多くの重要な副作用と関連し、幾つかの主
要クラスの充実性腫瘍、すなわち結直腸癌および前立腺癌は、この化合物に対し
応答が弱い(Rowinsky E. K., loc. cit.参照)。特に単一の薬剤として、TAX OL(登録商標)は、直腸結腸、腎臓、前立腺、膵臓、胃および脳の癌に臨床的に
活性が低いと考えられている[Rowinsky E. K., loc. cit.:Bitton, R. J., et a
l., Drug Saf. 12, 196-208 (1995); or Arbuk, S. G., et al., J. Natl. Canc
er Inst. Monogr. 15, 11-24 (1993)]。例えば、TAXOL(登録商標)の効力は
、薬剤流出ポンプ(drug efflux pump)として機能するホスホグリコプロテインの
過剰発現のような種々の機構を介して生ずる獲得薬剤耐性機構により深刻にも制
限され得る。
【0007】 そのため、化合物探知を急ぐ必要があり、これら化合物による投薬計画により
、癌処置の、特にタキサンおよび他の抗癌化合物の処置が長期生存をもたらさな
い大部分の場合について、医療技術が拡大する。
【0008】 エポチロン、特にエポチロンAおよびBは、新規クラスの微小管安定化細胞毒
性剤(Gerth, K. et al., J. Antibiot. 49, 560-3 (1996); or Hoefle et al.,
DE 41 38 042参照)であり、式:
【化1】 [式中、Rは水素(エポチロンA)またはメチル(エポチロンB)である。] で表される。
【0009】 これらの化合物には、以下の利点がある: (i)TAXOL(登録商標)よりも水に対する溶解度がよく、そのため製剤化によ
り適し、そして、 (ii)細胞培養実験では、多剤耐性とするP-グリコプロテイン流出ポンプの活性 に起因し、他の化学療法薬、例えば、TAXOLの処置に耐性となる細胞の増殖
に対し活性があると報告されており[Bollag, D. M., et al.,“Epothilones, a
new class of microtubule-stabilizing agent with a Taxol-like mechanism o
f action”, Cancer Research 55, 2325-33 (1995); and Bollag D. M., Exp. O
pin. Invest. Drugs 6, 867-73 (1997)参照]、そして、 (iii)微小管にいおいて同一または立体的に近接の結合部位を明らかに占めるに もかかわらず、エポチロンは、部分的に変化したβ-チューブリンを有するTA XOL(登録商標)耐性卵巣癌細胞系に対し作用する[Kowalski, R. J., et al.,
J. Biol. Chem. 272 (4), 2534-2541 (1997)参照]。
【0010】 他方、それらは非常に毒性があり、そのため、インビボの癌処置における使用
は、事実上不可能であると考えられる[例えば、PNAS 95, 9642-7 (1998)参照]。
そのため、本発明により示されるのは、一方で、実際の用量摂取がエポチロン、
特にエポチロンBで腫瘍を処置し得ること、そして他方で、他の種の処置には非
応答の患者群を処置し得る方法であることが見出された(タキサン、例えばTA XOL(登録商標)で起こるような多剤耐性に起因する抗療性であれおよび/また
は任意の他の機構によるものであれ)。
【0011】 本発明は、エポチロン、好ましくはエポチロンAまたは特にエポチロンBによ
る処置であって、腫瘍、例えば、黒色腫、卵巣癌、膵臓癌、神経芽細胞腫、頭頚
部癌、膀胱癌、腎臓、脳、胃または好ましくは大腸、前立腺、乳、肺(特に肺非 小細胞)または類表皮、例えば、類表皮頭頚部腫瘍、特に口腔腫瘍の処置に有用 なインビボ方式を初めて提示することを目的とする。
【0012】 通常の処置スケジュールにより、既に第一線の処置である種々の腫瘍の型を処
置し得る一方、本発明は、好ましくは、他の化学療法薬による処置、例えば1つ
またはそれ以上の他の化学療法薬、特に5-フルオロウラシルによる標準的処置 および/またはタキサン、例えばTAXOL(登録商標)処置に抗療性であること
が予想されるか、または抗療性である腫瘍の処置に関係する。
【0013】 驚くべきことに、他の化学療法薬、例えば5-フルオロウラシルによる標準処 置および/またはタキサンクラスの化合物のメンバー、最も特にTAXOL(登 録商標)による処置であって、特に結直腸癌、特に標準処置、例えば5-フルオロ
ウラシルによる処置に抗療性であるもの、または肺癌、特に肺非小細胞癌、類表
皮、より好ましくは口腔腫瘍のような類表皮頭頚部腫瘍、または乳癌、および/
またはそれらの転移の処置に抗療性のある腫瘍細胞の増殖および腫瘍が減少また
は停止され得、腫瘍の退化または消失でさえ可能である。
【0014】 本発明の好ましい態様の詳細な説明 本発明は、本発明の一部として下記の事項を好ましくは取り扱う: 本明細書全体において“増殖性疾患の処置”または腫瘍または癌などの処置を記
載するときは、 a)増殖性疾患の処置(処置する)方法であって、当該方法には、エポチロン、特 にエポチロンAおよび/またはB、特にB(好ましくは医薬的に許容される担体 物質中において)を、当該処置を必要とし当該疾患を処置し得る用量(=治療的に
有効量)、好ましくは上記および下記により特定したような用量(量)で、温血性 動物、特にヒトに投与するステップが含まれ、 b)増殖性疾患の処置のためのエポチロン、好ましくはエポチロンAおよび/ま たはB、特にエポチロンB、または当該疾患の処置に使用する(特にヒト)エポチ
ロン、特にエポチロンBの使用、 c)増殖性疾患の処置用医薬調製物を製造するためのエポチロン、特にエポチロ ンAおよび/またはB、特にエポチロンBの使用、および/または d)増殖性疾患の処置に適当であるエポチロン、特にエポチロンAおよび/また はB、最も特にエポチロンBの用量を含む医薬調製、またはa)、b)、c)およ びd)の任意の組合せ、これは本願書を出願する国で特許化し得る内容と一致す る、 e)増殖性疾患の処置用医薬調製物の製造のためにエポチロンを使用する方法で あって、当該エポチロンを医薬的許容される担体と混合することを含む方法 を意味する。腫瘍疾患または特定腫瘍(例えば、結直腸腫瘍(colon tumor)、結直
腸癌腫(colon carcinoma)または結直腸癌(colon cancer)、または前立腺腫瘍(pr
ostate tumor)、前立腺癌腫(prostate carcinoma)または前立腺癌(prostate can
cer))が“増殖性疾患”の代わりに記載される場合、a)からe)のカテゴリーも また含まれ、各腫瘍疾患は“増殖性疾患”の代わりに上記a)からe)で占められ
特許可能な内容と一致し、好ましくはa)からe)の任意の処置はヒトの処置に関
係する。
【0015】 第一の態様では、本発明は、1つまたはそれ以上の他の化学療法薬による処置
に抗療性がある増殖性疾患の処置に関係し、この場合、エポチロン、特にエポチ
ロンAおよび/またはB、特にエポチロンBを、特に治療的に有効量で処置を必
要とする温血性動物、特にヒト、好ましくはヒトに投与する。
【0016】 第二の態様では、本発明は、増殖性疾患、特に、1つまたはそれ以上の他の化
学療法薬、特にタキサンクラスのTAXOL(登録商標)のようなものおよび/ま
たは5-フルオロウラシルによる処置に抗療性がある癌の処置のためのインビボ 摂取に関係し、この場合、エポチロン、特にエポチロンAおよび/またはB、特
にエポチロンBは、約1と約100%の間、好ましくは約25と100%の間の
(単一投与)最大耐量(MTD)で、温血性動物、特にヒトに投与され、1またはそ
れ以上(好ましくは2から7)の更なる用量は、好ましくは上記各用量範囲内にお
いて1または好ましくはそれ以上の処置サイクル、特に前述の処置後1週間また
はそれ以上の処置サイクルのインターバルで、より好ましくは約1から6週間、
最も好ましくは前述の処置後約1から約3週間、それぞれ投与する。通常、高用
量を2またはそれ以上の処置サイクルで1ないし6週間、好ましくは1ないし3
週間投与する当該処置摂取が、低用量の高頻度よりも好ましく、その場合、特に
入院回数および期間の減少が見られ、抗腫瘍効果が優れ、高頻度処置よりも毒性
が低く、低頻度処置よりも抗腫瘍効果が見られる。
【0017】 好ましくは、エポチロンBの場合、ヒトで使用する用量は、式(I)で計算され
る: 単一用量(mg/m2)=(0.1ないしy)×N (I) ここで、N(上記または下記の場合は自然数(1、2または3のような)または分 数(1.5または2.3のような)である)は、処置と処置の間の週の数(好ましく
は約1ないし約6(約1ないし約6週のインターバルに相当する)、特に約1ない
し約3(約1ないし3週間の好ましいインターバルに相当する))であり、yは6 または好ましくは5、より好ましくは4である。
【0018】 より好ましくは、処置用量は、式IIの通りに計算される: 単一用量(mg/m2)=(0.1ないし2.5)×N (II) より好ましくは式III 単一用量(mg/m2)=(0.1ないし1.7)×N (III) または最も好ましくは式IV 単一用量(mg/m2)=(0.1ないし1)×N (IV) ここで、式IIないしIVのそれぞれにおいて、Nは式Iの意味の通りである。式I
ないしIVの何れかにより計算した用量の場合、下記但書きを満たさなければなら
ない:より高く計算される場合であっても、単一用量は約18mg/m2を超え ない。
【0019】 好ましくは、週毎の処置では、当該用量は、約0.1ないし約6、好ましくは
約0.1ないし5mg/m2、より好ましくは約0.1ないし約3mg/m2、さ
らにより好ましくは0.1ないし1.7mg/m2、最も好ましくは約0.3な いし1mg/m2であり、3週間ごとの処置(すべての三週間またはすべての三番
目の週)では、当該用量は、約0.3ないし約18mg/m2、好ましくは約0.
3ないし約15mg/m2、より好ましくは約0.3ないし約12mg/m2、さ
らにより好ましくは約0.3ないし約7.5mg/m2、またより好ましくは約 0.3ないし約5mg/m2、最も好ましくは約1.0ないし約3.0mg/m2 である。この用量は、好ましくはヒトに静脈注射により投与し、当該投与は、2
ないし180分間、好ましくは2ないし120分間、より好ましくは約5ないし
約30分間、最も好ましくは約10ないし約30分間、例えば30分間行う。
【0020】 好ましくは、特に週ごとの処置の場合、前記の処置後、1週間以上、より好ま
しくは2ないし10週間以上、より好ましくは3ないし6週間の停止期間は、例
えば3、4、6、8、またはそれ以上の処置サイクルの後に患者の症状に依存し
て必要となり、前記処置からの十分な回復に重要となる。
【0021】 第三の本発明の態様では、本発明は、増殖性疾患、特に1つまたはそれ以上の
他の化学療法薬による処置に抗療性であるものの処置用のインビボ摂取に関係し
、この場合、エポチロン、好ましくはエポチロンAおよび/またはB、特にエポ
チロンBを、週毎に温血性動物、特にヒトに、最大耐量(MTD)の80%以下、
より好ましくは50%以下の用量を投与する。
【0022】 第四の態様では、本発明は、1つまたはそれ以上の化学療法薬、特に5-フル オロウラシルまたはタキサンクラス、特にTAXOL(登録商標)の微小管安定化
剤による処置に抗療性である増殖性疾患、例えば、多剤耐性腫瘍のインビボの処
置で関係し、ここでは、エポチロン、特にエポチロンBを温血性動物、特にヒト
に投与する。
【0023】 第五の態様では、本発明は、増殖性疾患のインビボの処置、特に1つまたはそ
れ以上の他の化学療法薬による処置に抗療性であるものに関係し、それは、(a)
エポチロン、好ましくはエポチロンAおよび/またはエポチロンB、特にエポチ
ロンBを(b)他の抗腫瘍化学療法薬と組合せる組合せ投与によるものであり、好
ましくは、当該組合せ処置は、成分(a)および(b)を、温血性動物、特にヒト( 特にその処置を必要とする)にエポチロン、より好ましくはエポチロンAおよび /またはエポチロンB、特にエポチロンBの投与により好ましくは処置し得る増
殖性疾患に対し共同治療効果のある量で組合せて、投与するように時間を合せ、
当該投与は、好ましくは、他の化学療法薬処置、例えば5-フルオロウラシルに よる処置または特にタキサンクラスのTAXOL(登録商標)のような抗癌剤のメ
ンバーによる処置に抗療性のある腫瘍を患うヒトに実施する。
【0024】 この点において、本発明は、先の段落で定義した成分(a)および(b)を含む合
剤にも関係する。
【0025】 本発明は、2つ前の段落で定義した成分(a)および(b)が、1つまたはそれ以
上の医薬的に許容される担体物質の存在下または非存在下、増殖性疾患を処置す
る当該温血性動物において成分(a)および成分(b)の両方の活性化合物について
共通して抗増殖性活性(特に増殖中の細胞)を促進するのに十分な短時間内に温血
性動物、特にヒトへの同時または時差投与用の合剤として含まれる製品にも関係
する。
【0026】 上記または下記で使用する通常の語は、特記しなければ以下の意味を有する:
増殖性疾患は主に腫瘍疾患(または癌)(および/または任意の転移)、腫瘍または
転移が存在する場所)であり、より特に乳癌、生殖尿路癌、肺癌、胃腸の癌、類 表皮癌、黒色腫、卵巣癌、前立腺癌、神経芽細胞腫、頭頚部癌(この単語を用い るときは、頭部および/または頚部の癌を意味し、頭部かつ頚部の癌のみを意味
するだけでなく、頭部または頚部のものも考えられる。)または膀胱癌を含む群 から選択される腫瘍、または広い意味では腎臓、脳または胃の癌であり、より好
ましくは(i)乳癌、類表皮癌、特に類表皮頭頚部腫瘍、特に口腔腫瘍、および肺
癌、特に肺非小細胞腫瘍から選択され、または胃腸の腫瘍、特に結直腸癌および
生殖尿路腫瘍、特に前立腺癌(特にホルモン抗療性前立腺癌)から選択される腫瘍
、または(ii)(より好ましくは)他の化学療法薬による処置に抗療性となる増殖性
疾患、特に相当する腫瘍(および/または任意の転移)、より特に、他の化学療法
薬、特に5-フルオロウラシルおよび/または(好ましくは)タキサンクラスの微 小管安定化剤、最も特にTAXOL(登録商標)による標準的処置に抗療性となる
腫瘍を含む群からなる腫瘍、またより好ましくは、胃腸、例えば大腸(特に標準 的な、例えば5-フルオロウラシルおよび/またはTAXOL(登録商標)処置に 抗療性がある)および生殖尿路、例えば前立腺腫瘍(および/またはその転移、特
にその転移)から選択される腫瘍、最も好ましくは胃腸の腫瘍、特に結直腸癌、 または(iii)多剤耐性の原因となる他の化学療法薬による処置に抗療性であり、 特にタキサンクラスの微小管安定化剤のメンバー、好ましくはTAXOL(登録 商標)、最も特に多薬剤、特にTAXOL(登録商標)に抗療性である腫瘍、耐性 肺腫瘍(特に肺非小細胞腫瘍)、多剤耐性乳癌、または多剤耐性類表皮、好ましく
は類表皮頭頚部腫瘍、最も好ましくは口腔腫瘍である。
【0027】 本発明の広い意味では、増殖性疾患は、過剰形成(hyperplasias)、繊維症(特 に肺、または腎繊維症のような他の型の繊維症)、脈管形成、乾癬、アテローム 性動脈硬化および血管形成後の狭窄または再狭窄のような血管中の平滑筋増殖の
ような過剰増殖(hyperproliferative)病状から更に選択され得る。
【0028】 上記および下記において腫瘍、腫瘍疾患、癌腫または癌を記載する場合、その
記載には、最初の器官または組織の転移および/または任意の位置での転移をも
含まれ、他にまたは加えて、腫瘍および/または転移のすべての位置が含まれる
【0029】 “抗療性”なる語が意味するのは、エポチロン以外の(少なくとも1つの)化学
療法薬による処置における各増殖性疾患(特に腫瘍および/またはその任意の転 移)において、その薬剤による当該処置の後、抗増殖応答が全く見られないか、 または弱まるのみであることをいい(腫瘍増殖の阻害をしなくなるかまたは弱め るのみ)、すなわち、温血性動物、特にヒトにおいて他の(好ましくは標準的な) 化学療法薬(好ましくは上記定義の通り、とくに5-フルオロウラシル(特に大腸 のような結直腸癌の場合)、抗アンドロゲン剤または好ましくはミトキサントロ ン(特に前立腺癌の場合)、またはレトロゾール(letrozole)(特に乳癌の場合)の ような抗エストロゲン剤、またはタキサンクラスの化学療法薬のメンバー、例え
ばTAXOTERE(商標登録)またはTAXOL(登録商標)によっても腫瘍が全
く処理されないか、結果が不十分である腫瘍であり、例えば、例えば腫瘍増殖が
停止せず、わずかに遅いのみであり、また退化は見られない。抗療性腫瘍などの
処置を記載する場合、本発明には、(a)1つまたはそれ以上の化学療法薬が患者
の処置期間中に容易に作用しなくなる腫瘍ばかりでなく、(a)化学療法薬存在下
の他の手段、例えば生検および培養により抗療性となる腫瘍もまた含まれると理
解される。“TAXOL(登録商標)に抗療性である”なる語を上記および下記で
使用する場合、この語は、最終製品に加えて、パクリタクセル、TAXOL(登 録商標)の活性物質を意味することをも目的とする。生殖尿路の腫瘍、特に前立 腺癌の場合、“ホルモン療法に抗療性である”または“ホルモン抗療性”は、抗
アンドロゲン剤による処置に抗療性であることを意味する。
【0030】 TAXOL(登録商標)は、パクリタクセルを含む最終製品を示すが、広い意味
では、任意の他のパクリタクセル製剤のパクリタクセル自身を1つまたはそれ以
上の担体物質と共に含むことをも意味する。
【0031】 好ましくは、抗療性なる語は、例えばインビボまたはインビトロ測定により化
学療法薬のない対照と比較したとき、標準用量により腫瘍増殖が50%未満(T /C%値が50%であるかそれ以上である)減少することを意味する。
【0032】 多剤耐性腫瘍は、タキサンクラスのもの、特にTAXOL(登録商標)またはア
ントラサイクリンクラス、特にADRIAMYCIN(登録商標)を含む1つまた
はそれ以上の化学療法薬に対し耐性が見られるものである。この耐性の理由は、
各腫瘍の細胞表面に位置するエネルギー(特にATP)-依存ポンプ、特にP-グリ
コプロテインファミリー、特にP-グリコプロテイン(P-pg)自身を介する輸出
である。本発明では、他にまたは他の機構に加えて、エポチロン以外の化学療法
薬による処置に抗療性である腫瘍が原因となり得る。例えば、薬剤標的(本発明 の場合特に微小管)では、化合物を不活性化し得る細胞内代謝の変化または薬剤 作用の機構の通過またはオーバーライドにより促進される細胞の生理学的変化に
より、その耐性が得られ得る。
【0033】 “他の化学療法薬”または“標準的化学療法薬”なる語は、特にエポチロン以
外の任意の化学療法薬を意味し、好ましくは序文で定義したようなもの、特に5
-フルオロウラシル(特に結腸直腸のような結直腸癌の場合)、抗アンドロゲン剤 またはミトキサントロン(特に前立腺癌の場合)またはレトロゾールのような抗エ
ストロゲン剤(特に乳癌の場合)であり、特に当該語は、5-フルオロウラシルを 意味するか、または(より好ましくは)Taxotere(登録商標)またはより好
ましくはTAXOL(登録商標)のようなタキサンクラスの微小管安定化剤のメン
バーを意味する。“他の化学療法薬による標準的処置”、“他の化学療法薬処置
”または“標準的化学治療”は、“他の”または“標準的治療”のようなものの
うち少なくとも1つによる処置を意味する。
【0034】 エポチロンなる語により、任意のエポチロンまたはエポチロン誘導体を意味す
る。好ましくは、“エポチロン”は、WO98/25929(本明細書に引用に より加える)に開示のエポチロンA、エポチロンB、任意のエポチロン誘導体、 またはそれらの任意の混合物を意味し、より好ましくはエポチロンAおよび/ま
たはエポチロンBを意味し、最も好ましくはエポチロンBに関係する。
【0035】 上記および下記すべてにおける投与は、経口で行い得るが、よりよい生物学的
利用能およびよりよく定義された生物学的利用能の観点では、より好ましくは、
非経口的に、特に静脈で、例えば点滴または注射により行う。以下“点滴”を用
いる場合、好ましくは、最も好ましい投与形態である静脈点滴を意味する。
【0036】 以下、成人用のデータを解説の基本とする。しかし、本発明は、言わずとも、
小児科の増殖性疾患の処置にも関係する。次いで、当該用量は、標準的方法、患
者の年齢、病状および他の特性に応じて変更しなければならない。
【0037】 最大耐量(MTD)は、標準的方法により決定され、好ましくは温血性動物にお
いて、経口または静脈投与の場合のMTDを、単一投与の用量として決定する。
この場合、死には至らず、40%未満、好ましくは25%未満の体重の減少が個
々の温血性動物(本明細書中でこの語は、動物を意味し、ヒトの場合は下記参照)
に見られる。
【0038】 MTDは、腫瘍型、年齢範囲、性別、腫瘍段階などにより決定し得る患者の母
集団に応じて変化し得る。動物において、最も好ましいMTD決定方法は、下記
実施例で示すものに類似し得、ヒトの場合、MTDが、非常に低い容量のある単
一の投与、例えばLD10(すなわち、10%の動物が死亡する)の1/10で開始
することにより通常測定され得、最も感度の高い動物種において、毒性試験が行
われ、例えばエポチロン(特にエポチロンB)の場合、0.1ないし25mg/m 2 の範囲、特にエポチロンBの場合、0.1ないし2.5mg/m2の範囲、最も
特に0.1ないし0.33mg/m2の範囲である。次の用量レベルへの用量漸 増は、US National Cancer Institute Revised Common Toxicity Criteriaによ りグレード2毒性が見られないならば、100%であり、この場合、用量漸増は
67%となる。その後の用量レベルへの用量漸増は25%ないし67%の範囲と
なる。例えば、3人の患者は、通常、ある用量レベルで処置され、ある一連の処
置において急性毒性を観察し、その後、任意の他の患者に行う。3人の患者のう
ち誰もDLT(用量制限毒性(dose limiting toxicity))を経験しなければ、次の
一群である3人の患者を次のより高い用量で処置する。3人の患者のうち2人ま
たはそれ以上が、DLTを経験した場合、6人の患者が既にその用量で処置され
ていなければ、さらに3人の患者を次に低い用量で処置する。3人の患者のうち
1人がDLTを経験する用量で処置した場合、さらに3人の患者を同じレベルで
処置する。これら患者のDLTの発生が6人中で1人である場合、さらなる一群
を次に高い用量で処理する。通常、6人の患者のうち2人またはそれ以上をDL
Tを経験する用量レベルで処置した場合、MTDは過剰であると考えられ、さら
なる3人の患者を上記のように次の低い用量で処置する。DLTの発生が33%
未満となるように試験した最も高い用量として、MTDを定義する。通常、同一
患者におけるその後の用量漸増、すなわち、同一患者の用量漸増は、行えない。
他に、用量ステップは、修飾Fibonacciシリーズにより決定され、続くレベルの 用量の増加は、出発用量を超え、すべてその後のレベルに対し100%、67%
、50%および40%、その後に33%となる。最終的にMTDは、Simon, R.,
et al., J. Nat. Cancer Inst. 89 (15), 1997, p. 1138-1147に記載の方法に より見うけられ得る。
【0039】 DLTは、通常、任意の薬剤放出死および有熱性好中球減少症(またUS Nation
al Cancer Institute Revised Common Toxicity Criteria参照)を含む殆どの薬 剤関連グレード3および4毒性を含むが、これらに制限されない。特に実施例参
照。ヒトの場合、望ましい処置用量は、上記式I、より好ましくは、式II、最も
好ましくはIIIにより、決定する(但し、単一用量は18mg/m2より高くはな い)。好ましくは週毎の処置の場合、用量は、約0.1ないし約6、好ましくは 約0.1ないし約5mg/m2、より好ましくは約0.1ないし約3mg/m2
さらにより好ましくは約0.1ないし約1.7mg/m2、最も好ましくは約0 .3ないし約1mg/m2であり、3週間ごとの処置の場合(各3週間目の処置) 、用量は約0.3ないし18mg/m2、好ましくは約0.3ないし約15mg /m2、より好ましくは約0.3ないし12mg/m2、さらにより好ましくは約
0.3ないし約7.5mg/m2、またより好ましくは約0.3ないし約5mg /m2、最も好ましくは約1.0ないし約3.0mg/m2である。この用量は、
好ましくは、ヒトに、静脈投与により、2ないし180分間、好ましくは2ない
し120分間、好ましくは約5ないし約30分間、最も好ましくは約10ないし
30分間、例えば約30分間かけて投与する。
【0040】 動物実験のデータの使用により、ヒト(成人)の適用用量は、おおよそ以下のよ
うに算出され得る: マウス1mg/kgの用量はヒト3mg/m2の用量に相当する。
【0041】 前述の処置からの十分な回復とは、温血性動物において、処置個体の体重が第
一投与前の出発レベル、好ましくは少なくとも当該体重の95%に回復すること
を意味する。ヒトでは、各事前の用量投与からの回復は、任意のグレード3また
は4毒性からの回復として好ましくは定義され、例えば、血液全体で少なくとも
100,000/mm3の血小板数および少なくとも1,500細胞/mm3の好
中球の達成を含む。
【0042】 処置は、第一処置後応答が起きないならば、腫瘍進行が見られるまで、または
他の応答(例えば、患者の病状)が処置の終結を必要とするまで、繰り返し得る。
ヒトでは、約25ないし約100%のMTDによる処置は、好ましくは、各1な
いし10、特に2ないし10週間繰り返し、好ましくは各1ないし10週間、ま
たは各3ないし6週間、疾患進行、認容し難い毒性、完全応答の確認の後1また
は好ましくは2サイクル、または何らかの理由による患者の同意による投与中止
まで繰り返す。
【0043】 好ましくは、エポチロンによるヒトの週毎のの処置の場合、用量は、約5ない
し約60%、好ましくは約10ないし60%、例えば約5ないし約35%のMT
D、特に、約30ないし35%のMTDの範囲である。好ましくは、エポチロン
Bの場合、用量は、約5ないし約60%、より好ましくは約10ないし約60%
、特に約10ないし約45%、最も特に約30ないし約45%の3週間毎のMT
Dの範囲である。
【0044】 より好ましくは、処置は、第三ないし第八の後、特に第三ないし第五の週毎の
投与、続いて、2ないし5、例えば2週間の停止、その後、さらに処置を再開し
、週毎に一度もしくは再度の投与かまたは週毎に二度の投与の何れかにより、行
う。特に、週毎のエポチロンB処置の場合、処置は、第三ないし第八の投与、続
いて、二ないし四、例えば二週間の停止、その後、週毎の投与による処置を再開
した後に、停止する。
【0045】 成分(a)の投与は、エポチロンAおよび/またはB、特にBであり、上記特定
の処置摂取の1つを使用し、好ましくは上記のように実施される。
【0046】 成分(b)の投与を、当業者に既知の処置スケジュールにより行う。
【0047】 ある実施態様では、成分(a)の前に成分(b)を、好ましくは、成分(a)による
処置の開始前に好ましくは1つまたはそれ以上の成分(b)の投与を含む処置にお
いて、投与し、そのため、好ましくは成分(b)による処置が少なくとも2、好ま
しくは5ないし10、例えば約5日間で終了し、その後、成分(a)による処置を
1回またはそれ以上、好ましくは1ないし5回、特に1または2回投与する。
【0048】 より好ましい実施態様では、成分(b)の前に成分(a)を、3週間毎のスケジュ
ールで、好ましくは、成分(b)による処置の開始前に成分(a)の1投与を含む処
置において、投与し、そのため、成分(a)による処置が、後に投与する成分(b)
による処置前に直接終了する。
【0049】 第二のより好ましい態様では、成分(a)を週毎のスケジュールで投与される。
他方、成分(b)は、成分(a)の3回目の終了後毎に各投与を行う3週間毎のスケ
ジュールで投与される。
【0050】 第三のより好ましい実施態様では、成分(b)の前に成分(a)を、週毎のスケジ
ュールで、好ましくは、成分(b)による処置の開始前に成分(a)の1投与を含む
処置において、投与し、そのため、より好ましくは、成分(a)による処置が、後
に投与する成分(b)による処置前に直接終了する。
【0051】 “他の化学療法薬”なる語は、下記クラスから誘導される化学療法薬のような
腫瘍疾患の処置に使用するか、または使用し得る特に任意の化学療法薬を意味す
る: (A)アルキル化剤、好ましくは架橋性化学療法薬、好ましくはビスアルキル化剤
、 (B)抗腫瘍抗生物質、好ましくはドキソルビシン(ADRIAMYCIN(登録商
標)、RUBEX(登録商標))、 (C)抗代謝物、 (D)植物アルカロイド、 (E)ホルモン剤およびアンタゴニスト、 (F)生体応答調節剤、好ましくはリポカインまたはインターフェロン、 (G)タンパク質チロシンキナーゼおよび/またはセリン/スレオニンキナーゼの
阻害剤、 (H)アンチセンスオリゴヌクレオチドまたはオリゴヌクレオチド誘導体、または (I)多種の薬剤もしくは他の作用機構もしくは未知の作用機構を有する薬剤。
【0052】 “エポチロンAおよび/またはエポチロンB、特にエポチロンBの投与により
処置され得る増殖性疾患に対し共同治療効果のある”なる文は、上記のような増
殖性疾患を意味し、特に腫瘍疾患であり、当該応答は、増殖減少、例えば減少し
た腫瘍増殖または(より好ましくは)腫瘍退化または(最も好ましくは)腫瘍消失( “完全応答”)において、好ましくはそれ自身明白となる。
【0053】 恐らく、“エポチロンAおよび/またはエポチロンB、特にエポチロンBの投
与により処置し得る増殖性疾患に対し共同治療効果のある量”なる文は、組合せ
の成分(a)および(b)の任意の量を意味し、当該組合せにおいて任意の既述の増
殖性疾患、特に腫瘍(転移を含む)細胞(特に減少腫瘍増殖)に応答し得る細胞増殖
を減少させるか、または退化の原因となるか、より好ましくは当該細胞が部分的
または完全に消失する(特に腫瘍退化、好ましくは腫瘍の消失を意味する完全応 答)。この言い方には、組合せなくとも既に抗増殖性効果を有するのと同様の方 法で投与する任意の成分(a)および(b)の組合せばかりでなく、単独では全く効
果がないか最小の効果しかないが、組み合わせると明らかに抗増殖性効果を示し
、すなわち、増殖を減少させ、または好ましくは増殖細胞の退化または増殖性疾
患を治療する任意の当該成分の用量も含まれる。加えて、“組合せ”なる語は、
固定化された本成分の組合せのみならず、成分(a)および成分(b)の両方の活性
化合物について共通して抗増殖性活性を促進するのに、例えば患者において、十
分な短時間内に、同時または時差使用用の成分(a)および(b)の任意の組合せを
もまた記載するのに使用される。
【0054】 “成分(a)および(b)を含む合剤”なる語は、一部のキットとして、または医
薬製品の型の成分(a)および(b)の単一の組合された組合せとして、任意の組み
合わせを意味し、すなわち、好ましくは、医薬的に許容される担体物質が存在す
る場合である。好ましい担体物質として、以下の“医薬調製物”参照。
【0055】 “成分(a)および成分(b)を含む製品”なる語には、好ましくは以下のものを
含む製品を意味する: (a)エポチロンAおよび(好ましくは)エポチロンBから選択される少なくとも1
つの化合物、および (b)少なくとも1つの他の化学療法薬、 1つまたはそれ以上の医薬的に許容される担体物質の存在下または非存在下であ
り、合剤として、活性化合物に応答する増殖性疾患の処置のため、成分(a)およ
び成分(b)の両方の活性化合物について共通して増殖細胞に対する抗増殖性活性
を促進するのに、特に患者において、十分な短時間内に、同時または時差使用を
目的とするものであり、特に、組合せの有効成分(a)および(b)を、独立して投
与し得るか、様々な時点において識別し得る量の任意の成分(a)および(b)を用
い別々に固定された組み合わせを使用することにより投与し得るという意味にお
いて“一部のキット”である。次いで、一部のキットの“一部”は、同時または
時差的に投与することができ、すなわち、様々な時点において、および一部のキ
ットの任意の一部のため同時または様々な時間インターバルで行い、好ましくは
、当該時間インターバルを一部の組合せ使用における増殖性疾患への効果が任意
の1つの成分(a)および(b)単独に使用により得られるか、または化合物が独立
して作用する方法(例えば、他方の各成分の効果を避けるため十分な期間をおく)
による両方の使用により得られる効果よりも大きくなるように、すなわち、増殖
の阻害、または好ましくは増殖性疾患の退化もしくは治療が、同じ用量の1つの
成分(a)および(b)のみを単独で同じ用量で投与するとき、または共通の効果を
有する成分(a)および(b)が排出されるのに十分な時間経過後よりも、より強力
となるように選択された条件で行う。それは、“共通して増殖細胞に対する抗増
殖性活性を促進するのに、特に患者において”なる語により意味され、好ましく
は成分(a)および(b)の効果の共通促進を意味し、特に相乗作用および/または
増殖細胞の退行を起す、完全破壊および特に成分(a)と(b)との強力な相乗効果
を含む相互強化を意味する。
【0056】 “増殖細胞”、特に病原性または異常性増殖細胞なる語は、腫瘍および/また
は腫瘍転移細胞のようなものを意味し、特に本明細書で定義された腫瘍が好まし
い。
【0057】 好ましいのは、単一成分単独と比較したときに見られる抗増殖性活性が促進さ
れた組合せであり、特に相乗効果が見られる組合せ(相乗効果的組合せ)または増
殖組織の退化および/または増殖性疾患の治療を導く組合せである。
【0058】 “相乗効果”なる語は、混合剤よりも強力な効果があることを示し、すなわち
、獲得した増殖の減少要因による到達よりも強力である任意の成分(a)と任意の
成分(b)との組合せの効果は、処置しない対照と比較したとき、すなわち、単独
かまたは組合せの何れかにおいて各(a)および(b)自体を組合せなしの単一処置
の用量と同じ用量で投与するとき、任意成分(a)単独または任意成分(b)単独の
増殖減少要因の増大であることを示す。解説するための理論上の例として、成分
(a)単独では、任意の処置をしない対照との比較において係数2によって腫瘍細
胞増殖を減少させ、成分(b)単独では、係数1.5により増殖は減少する場合、
混合の効果は、成分(a)および成分(b)の併用によって増殖は3倍に減少した( 1.5×2の乗算)。相乗効果は、例えば、3倍以上の増殖の減少が見られた場 合に生ずる。相乗作用の存在は、この分数生成法(fractional product method)[
Webb, in: "Enzymes and Metabolic Inhibitors", Vol. 1, 66-73 and 488-512,
Academic Press, New York]、他に、イソボログラム(isobologram)法[参考文献
Berenbaum Pharmacol. Rev. 41, 99-141 (1984)]および/または組合せ指数(C l)計算法[Chou et al., Trends Pharmacol. Sci. 4, 450-454 (1983); またはC
hou et al., New Aveneus in Developmental Cancer Chemotherapy; Bristol-My
ers Symposium Series, K. R. Harrap and I. A. Connors (eds.), 37-64, New
York, Academic Press (1987)]に見られる。
【0059】 “医薬的に許容される担体物質”なる語は、下記医薬調製の定義において示す
【0060】 もし、各分子において塩形成基が存在するならば、成分(b)(他の化学療法薬(
群))は、上記または下記において塩型で存在し得る。
【0061】 処置は、好ましくは、以下の何れかが生じたときに終結する: 例えばサウスウエストオンコロジーグループ(SWOG)応答基準の下、疾患の進
行;許容し得ない毒性(例えば、患者、調査者、またはその両方にとって);例え
ばサウスウエストグループ(SWOG)応答基準の下、完全応答の測定を超える処
置2サイクル;または患者の承諾の取消。
【0062】 成分の塩は、特に酸付加塩、塩基を有する塩であり、または塩形成基が存在す
るとき、所望により塩または内錯塩を混合する。塩は、特に医薬的に許容される
塩であり、例えば、実質的に非毒性のものである。
【0063】 そのような塩は、例えば、酸性基、例えばカルボキシ、ホスホジエステルまた
はホスホロチオネート基を有する化学療法薬から形成されるのものであり、例え
ば、元素の周期表の基Ia、Ib、IIaおよびIIbの金属から誘導する非毒性金
属塩のような塩基に適当な塩、例えばリチウム、ナトリウムまたはカリウム塩、
またはアンモニウム塩であって、それらの塩は、また、非置換またはヒドロキシ
置換モノ-、ジ-またはトリ-アルキルアミン、特にモノ-、ジ-またはトリ低級ア ルキルアミンのような有機性アミンで、または第四アンモニウム化合物で、例え
ばN-メチル-N-エチルアミン、ジエチルアミン、トリエチルアミン、モノ-、ビ
ス-またはトリス-(2-ヒドロキシエチル)アミンのようなモノ-、ビス-またはト リス-(2-ヒドロキシ-低級アルキル)アミン、2-ヒドロキシ-tert-ブチルアミン
またはトリス(ヒドロキシメチル)メチルアミン、N,N-ジメチル-N-(2-ヒドロ
キシエチル)-アミンまたはトリ-(2-ヒドロキシエチル)-アミンのようなN,N- ジ-低級アルキル-N-(ヒドロキシ-低級アルキル)アミン、またはN-メチル-D- グルカミン、またはテトラブチルアンモニウム塩のような第四アンモニウム塩で
形成される。塩基性基、例えば、アミノまたはイミノ基を有する化学療法薬は、
酸付加塩、例えば無機酸、例えば塩酸、硫酸またはリン酸のようなハロゲン化水
素酸により、または有機性カルボン酸、スルホン酸、硫酸またはリン酸または例
えば酢酸、プロピオン酸、グリコール酸、コハク酸、マレイン酸、ヒドロキシマ
レイン酸、メチルマレイン酸、フマル酸、リンゴ酸、酒石酸、グルコン酸、クエ
ン酸、または安息香酸のようなN-置換スルファミン酸により、また、アミノ酸 、例えば、α-アミノ酸により、ならびに、また、メタンスルホン酸、エタンス ルホン酸、2-ヒドロキシエタンスルホン酸、エタン-1,2-ジスルホン酸、ベン
ゼンスルホン酸、4-メチルベンゼンスルホン酸、ナフタレン-2-スルホン酸、 N-シクロヘキシルスルファミン酸(シクラメートの形成を伴う)により、または アスコルビン酸のような他の酸性有機化合物により酸付加塩が形成され得る。酸
性および塩基性の基を有する化合物は、内錯塩をもまた形成し得る。1を超える
塩形成基が存在するならば、混合塩が存在することもあり得る。
【0064】 上記および下記において、数を表す語を用いる場合、それは、上限または下限
を表す数字が含まれていることを意味する。例えば、“1と3の間”は、“1か
ら(1を含む)3まで(3を含む)”を意味し、“1から3の範囲において”は、“
1から(1を含む)3まで(3を含む)”を意味する。数字(例えば3)の代わりに数
字を示す語を用いる(例えば“三”)場合、同じ意味である。
【0065】 “含む”なる語を用いる場合、これは、好ましくは、“本質的に…からなる”
またはより好ましくは“…からなる”と置き換え得る。
【0066】 数字と関連して“約”を用いる場合、これは好ましくは、数字±15%、より
好ましくは数字+5%、最も好ましくは“約”を用いないその数字自体を意味す
る。例えば、“約100”は、“85から(85を含む)115まで(115を含 む)”を意味する。“約”を数の範囲との関係で用いる場合、例えば“約1から 約3”または“約1と約3との間”、好ましくは、前の文章における数に与える
“約”の定義は、隔てている範囲の開始と終わりを定義する各数に適用する。好
ましくは、“約”を任意の数値との関係で用いる場合、“約”は削除し得る。
【0067】 “週毎”は、“約一週間に一度”を意味し(一を超える処置が処置と処置との 間で約1週間のインターバルで行われることを意味する)、おおよそ本明細書中 では、好ましくは、±1日(すなわち、“6から8日ごとに”と言いかえれる);
最も好ましくは“週毎”は“7日毎に一度”を意味する。
【0068】 “3-週間毎”または“三-週間毎”は、“三週間ごとに約一度”を意味し(一 を超える処置が、処置と処置との間で約三週間のインターバルで行われることを
意味する)、おおよそ本明細書中では、±3日(すなわち、18から24日ごとに
と言いかえれる);最も好ましくは“週毎”は“21日毎に一度”(=三週間毎) を意味する。
【0069】 本発明の好ましい実施態様 本発明の下記好ましい実施態様では、通常の定義は、適当に上記および下記で
与えたより特定の定義と置き換え得る。
【0070】 (1)本発明は、増殖性疾患、特に癌、特に他の化学療法薬および/またはタキ
サンクラスの抗癌剤のメンバー、特にTAXOL(登録商標)による処置に抗療性
である癌、より特に上記または下記の好ましい疾患のうちの1つの処置であって
、エポチロン、特にエポチロンAまたは最も特にエポチロンBを週毎に(三週間 毎のインターバルまで)一度以上、ヒトに、式Iにより計算した用量で投与する ことを特徴とする処置に特に関係し 単一用量(mg/m2)=(0.1ないしy)×N (I) [式中、N(自然数または分数)は、処置と処置との間の週の数(約一から約三週間
)であり、すなわち、Nは約1から約3であり、より好ましくは、処置用量は、 式IIで計算される: 単一用量(mg/m2)=(0.1ないし2.5)×N (II); さらにより好ましくは式III 単一用量(mg/m2)=(0.1ないし1.7)×N (III); または、またより好ましくは式IV 単一用量(mg/m2)=(0.1ないし1)×N (IV) {式中、各式IIからIVにおいて、Nは約1から約3である(処置と処置との間が約
1から約3週間のインターバルに相当する)}]、 当該エポチロン、特にエポチロンBは、 (a)約0.1と約6との間、好ましくは約0.1と約5mg/m2、より好まし くは約0.1と約3mg/m2、さらにより好ましくは約0.1と約1.7mg /m2、最も好ましくは約0.3と約1mg/m2との間の用量でヒトに週毎に、
または (b)約0.3と約18mg/m2との間、好ましくは約0.3と約15mg/m2 、より好ましくは約0.3と約12mg/m2、さらにより好ましくは約0.3 と約7.5mg/m2、またより好ましくは約0.3と約5mg/m2、最も好ま
しくは約1.0と約3.0mg/m2との間の用量でヒトに3週間毎に、 好ましくは投与され、 当該投与は、2から120分間、より好ましくは約5から約30分間、最も好ま
しくは約10から約30分間、例えば30分間、静脈滴定により行う。
【0071】 (2)本発明は、好ましくは、他の化学療法薬、特に5-フルオロウラシル、好 ましくはタキサンクラスの微小管安定化剤、最も特にTAXOL(登録商標)から
選択されるものによる処置に抗療性である腫瘍疾患の処置にも関係し、当該腫瘍
は、胃腸、例えば大腸、腎臓、尿生殖器、例えば前立腺、膵臓、および脳腫瘍( および/または任意のそれらの転移)、最も好ましくは胃腸の腫瘍、特に結直腸 癌、より特に胃腸の癌、特に結直腸癌、すなわち、タキサンクラスの抗癌剤のメ
ンバー、特にTAXOL(登録商標)による処置に抗療性であるもの、または、非
常に特に、標準的な化学療法薬、特に5-フルオロウラシルによる処置のような 標準的化学治療に抗療性である腫瘍、または生殖尿路、特に前立腺癌、最も特に
ホルモン抗療性前立腺癌から選択され、この場合、エポチロンAおよび/または
B、特にエポチロンBを温血性動物、特にヒトに投与する。
【0072】 (3)本発明はまた、好ましくは、エポチロンAおよび/またはB、とりわけ
エポチロンBを温血動物、とりわけヒトに投与する場合の、腫瘍疾患、とりわけ
肺腫瘍、とりわけ非小細胞肺癌、とりわけタキサン群の抗癌剤のメンバー、とり
わけTAXOL(商標)での処置に抗療性であるような肺癌;胸部腫瘍、とりわけ
多剤抵抗性である胸部腫瘍;または類表皮腫瘍、とりわけこれが多剤抵抗性であ
る、および/またはタキサン群の抗癌剤のメンバー、特にTAXOL(商標)での
処置に抵抗性であるならば、好ましくは、類表皮の頭部および頸部、とりわけ口
内の腫瘍の処置にも関する。
【0073】 (4)本発明はまた、好ましくは、とりわけ腫瘍が他の化学療法剤、とりわけ
タキサン群の化学療法剤、最も特にはTAXOL(商標)での処置に抗療性である
場合の;エポチロンAおよび/またはB、とりわけエポチロンBをMTDの約2
0〜約100%である用量でヒトに1回投与する;そして必要ならば、各々が1
回目の用量に関して上述した用量範囲内での1回以上(好ましくは、2〜7回)の
さらなる用量を、さらなる処置サイクルにおいて、好ましくは、各々の前述の用
量投与から、処置した個体の十分な回復を可能とする期間が経過した後、とりわ
け前述の処置から2週間以上後、より特には前述の処置から2〜10週間、最も
特には3〜6週間後、とりわけその処置から3週間後の各々の用量で投与する場
合の、腫瘍疾患、とりわけ(i)胃腸管の腫瘍、最も特には結腸および/または
直腸の腫瘍(結腸直腸腫瘍);および/または(ii)尿生殖器路の腫瘍、とりわけ
前立腺腫瘍(好ましくは、ホルモン抗療性前立腺腫瘍)の処置に関するインビボで
のレジメンにも関する。
【0074】 より好ましくは、(1)〜(4)の下に、エポチロンBを約0.1〜約6、好 ましくは約0.1〜約5mg/m2、より好ましくは約0.1〜約3mg/m2、さらに
より好ましくは約0.1〜約1.7mg/m2、最も好ましくは約0.3〜約1mg/m 2 にある用量でヒトに週1回投与する;またはエポチロンBを約0.3〜約18mg
/m2、好ましくは約0.3〜約15mg/m2、より好ましくは約0.3〜約12mg
/m2、さらにより好ましくは約0.3〜約7.5mg/m2、一層より好ましくは約
0.3〜約5mg/m2、最も好ましくは約1.0〜約3.0mg/m2の用量で3週間 に1回(3週間毎に)投与する。この用量を、好ましくは2〜120分間、より好
ましくは約5〜約30分間、最も好ましくは約10〜約30分間、例えば、約3
0分間、静脈内(i.v.)投与によりヒトに投与する。
【0075】 より好ましくは、疾患の進行、許容され得ない毒性、完全なる応答の測定を超
えた1もしくは好ましくは2サイクル、または何らかの理由による患者の同意撤
回に直面するまで、該処置を約1〜約3週間毎に繰り返す。
【0076】 (5)本発明はまた、好ましくは、とりわけ腫瘍が他の化学療法剤、とりわけ
タキサン群の化学療法剤、最も特にはTAXOL(商標)での処置に抗療性である
場合(好ましくは、ホルモン抗療性前立腺腫瘍)の;エポチロンAおよび/または
B、とりわけエポチロンBを最大許容可能用量(MTD)の80%以下、より好ま
しくは50%以下である用量で温血動物に週1回投与する場合の、腫瘍疾患、と
りわけ(i)胃腸管の腫瘍、最も特には結腸および/または直腸の腫瘍(結腸直 腸腫瘍);および/または(ii)尿生殖器路の腫瘍、とりわけ前立腺腫瘍の処置 に関するインビボでのレジメンにも関する。
【0077】 好ましくは、該エポチロンでのヒトの週1回の処置の場合、その用量は、MT
Dの約1〜約60%、好ましくは約10〜約60%、例えば、約5〜約35%の
範囲、例えば、MTDの約30〜約35%の範囲にある。好ましくは、エポチロ
ンBに関して、その用量は、3週間に1回のMTDの約5〜約60%、好ましく
は約10〜約60%の範囲、とりわけ約10〜約45%、最も特には約30〜約
45%の範囲にある。特別な場合には、エポチロンBに関して、その用量は、約
2〜約18mg/m2となり得る。
【0078】 より好ましくは、3回目〜8回目、とりわけ3回目〜5回目の週1回の投与後
に処置を停止し、続いて、2〜5、例えば、2週間の休止期間後に、さらなる処
置を再開する。好ましくは、そして必要ならば、週1回のエポチロンBの投与の
場合、3回目〜8回目の投与後に処置を停止し、続いて、2〜4、例えば、2週
間の休止期間後に、処置を週1回の投与により再開する。
【0079】 (6)本発明はまた、好ましくは、 (A)アルキル化剤、好ましくは架橋化学療法剤、好ましくはビス−アルキル化
剤; (B)抗腫瘍抗生物質、好ましくはドキソルビシン(ADRIAMYCIN(商標
)、RUBEX(商標)); (C)代謝拮抗物質; (D)植物アルカロイド; (E)ホルモン剤およびアンタゴニスト; (F)生体応答調整物質、好ましくはリンホカインまたはインターフェロン; (G)タンパク質チロシンキナーゼおよび/またはセリン/スレオニンキナーゼ
の阻害剤; (H)アンチセンスオリゴヌクレオチドまたはオリゴヌクレオチド誘導体;また
は (I)他のまたは未知の作用機構をもつ種々の物質; よりなる群から選択される(b)他の化学療法剤と組み合わせての、(a)エポ
チロンAおよび/またはエポチロンB、とりわけエポチロンBの組み合わせ投与
による腫瘍疾患のインビボでの処置にも関し、その組み合わせ処置は、成分(a
)および(b)が、例えば、患者において、成分(a)および成分(b)の両方
の活性成分が増殖抑制活性を相互に高めるのに十分な短い期間内での、同時また
は経時的にずらしての使用のために組み合わされるよう、時間を調節する。
【0080】 (7)本発明はまた、とりわけ腫瘍が他の化学療法剤、とりわけタキサン群の化
学療法剤、最も特にはTAXOL(商標)での処置に抗療性である場合の、腫瘍疾
患、とりわけ(i)胃腸管の腫瘍、最も特には結腸および/または直腸の腫瘍( 結腸直腸腫瘍);および/または(ii)尿生殖器路の腫瘍、とりわけ前立腺腫瘍 に対する活性を成分(a)および成分(b)の両方の活性成分が相互に高めるの
に十分な短い期間内での、ヒトへの同時または経時的にずらしての投与のための
組み合わせ製剤として、1つ以上の薬学的に許容され得る担体物質の存在下また
は不存在下、上の(6)の下に定義した成分(a)および成分(b)を含んでな
る、該腫瘍疾患を処置するための製品にも関する。
【0081】 (1)〜(7)またはその後の本発明の態様の下に、エポチロン、とりわけエ
ポチロンBの投与を、好ましくは、注入により、とりわけ静脈内注入により行う
【0082】 以下は、本発明の幾つかのとりわけ好ましい態様である。
【0083】 A1.他の化学療法剤での処置に抗療性である増殖性疾患の処置のための、エ
ポチロン、とりわけエポチロンAおよび/またはエポチロンBの使用;または他
の化学療法剤での処置に抗療性である増殖性疾患の処置のための、該エポチロン
の使用。
【0084】 A2.増殖性疾患がタキサン群の微小管安定化剤、とりわけTAXOL(商標)
に抗療性の腫瘍疾患である、A1に記載の使用。
【0085】 A3.増殖性疾患が結腸直腸腫瘍、および/またはその転移である、A1また
はA2のいずれかに記載の使用。
【0086】 A4.増殖性疾患が前立腺腫瘍、および/またはその転移;とりわけホルモン
抗療性前立腺腫瘍である、A1またはA2のいずれかに記載の使用。
【0087】 B1.温血動物における最大許容用量(MTD)の約1〜約100%である用量
での、他の化学療法剤での処置に抗療性である増殖性疾患の処置のための該温血
動物への、該エポチロンの1回投与に適当である医薬品製剤の製造のための、エ
ポチロンの使用。
【0088】 B2.エポチロンがエポチロンAおよび/またはエポチロンB、好ましくはエ
ポチロンBである、B1に記載の使用。
【0089】 B3.用量が最大許容用量の25〜100%であって、温血動物がヒトである
、B1またはB2のいずれかに記載の使用。
【0090】 B4.成人に関する用量単位がエポチロンBの3週間に1回の処置で約0.3 〜約18、好ましくは約0.3〜約12、より好ましくは約0.3〜約7.5、最 も好ましくは約1.0〜約3mg/m2;週1回の処置で約0.1〜約6、好ましく は約0.1〜約5、より好ましくは約0.1〜約3、最も好ましくは約0.3〜約 1mg/m2の範囲にある、B1〜B3のいずれかに記載の使用。
【0091】 B5.前述の用量投与から、処置した個体の十分な回復を可能とする期間が経
過した後、さらなる用量を投与することができるよう、用量を選択する、B1〜
B4のいずれかに記載の使用。
【0092】 B6.増殖性疾患が腫瘍である、B1〜B5のいずれかに記載の使用。
【0093】 B7.増殖性疾患が結腸直腸腫瘍、および/またはその転移である、B1〜B
6のいずれかに記載の使用。
【0094】 B8.増殖性疾患が前立腺腫瘍、および/またはその転移である、B1〜B6
のいずれかに記載の使用。
【0095】 B9.腫瘍がタキサンの微小管安定化剤、薬剤の微小管安定化群、とりわけT
AXOL(商標)での処置に抗療性の腫瘍である、B1〜B8のいずれかに記載の
使用。
【0096】 C1.用量がMTDの80%以下、好ましくは50%以下である場合の、該エ
ポチロンの週1回の投与に適当である医薬品製剤の製造のための、エポチロン、
好ましくはエポチロンAおよび/またはエポチロンB、とりわけエポチロンBの
使用。
【0097】 D1.他の化学療法剤での処置に抗療性である増殖性疾患、とりわけ結腸直腸
または前立腺腫瘍および/またはその転移を患っている温血動物への、(b)別
の抗腫瘍化学療法剤と組み合わせての、(a)エポロチン、好ましくはエポチロ
ンAおよび/またはエポチロンBの組み合わせ投与に適当である医薬品製剤の製
造のための、エポチロン、とりわけエポチロンAおよび/またはエポチロンBの
使用。
【0098】 E1.ヒトにおける増殖性疾患、とりわけ腫瘍疾患、とりわけ上記または下記
で好ましいものとして特徴付ける腫瘍疾患のうちの1つの処置のための医薬品製
剤であって、最大許容可能用量(MTD)の1〜100%、好ましくは25〜10
0%の範囲にある用量でのエポチロン、とりわけエポチロンB、および薬学的に
許容され得る担体を含んでなる製剤。
【0099】 F1.(a)エポチロンAまたは好ましくはエポチロンBおよび(b)1つ以
上の他の抗腫瘍化学治療剤、並びに薬学的に許容され得る担体を含んでなる組み
合わせ製剤。
【0100】 G1.温血動物における抗腫瘍活性を成分(a)および成分(b)の両方の活
性化合物が相互に高めるのに十分な短い期間内での、該温血動物、とりわけヒト
への同時または経時的にずらしての投与のための組み合わせ製剤として、1つ以
上の薬学的に許容され得る担体物質の存在下または不存在下、成分(a)として
エポチロンAおよび/またはB、好ましくはエポチロンB、および成分(b)と
して幾つかの他の抗腫瘍化学治療剤を含んでなる、増殖性疾患を処置するための
製品。
【0101】 本発明は、最も特には、以下の腫瘍/癌タイプのエポチロンBでの処置に関す
る。
【0102】 (i)タキサン群の代表的な抗癌剤、特にTAXOL(商標);またはより特に
は標準的な化学療法での、とりわけ5−フルオロウラシル、および/またはTA
XOL(商標)での処置に抗療性である胃腸管、とりわけ結腸直腸腫瘍。
【0103】 (ii)より特にはホルモン処置に抗療性であるならば、原発性およびとりわけ
転移性腫瘍を含め、尿生殖器路の腫瘍、とりわけ前立腺腫瘍。
【0104】 (iii)類表皮腫瘍、より特には類表皮の頭部および頸部、最も特には類表皮 の口内の腫瘍、とりわけ他の化学療法剤での処置、とりわけ多剤抵抗性により、
とりわけタキサン群の抗癌剤のメンバー、とりわけTAXOL(商標)での処置に
抗療性であるこれらのうちの1つ。
【0105】 (iv)他の化学療法剤での処置、とりわけ(主として)多剤抵抗性により、とり
わけタキサン群の抗癌剤のメンバー、とりわけTAXOL(商標)での処置に抗療
性である肺腫瘍、とりわけ非小細胞肺癌。
【0106】 (v)胸部腫瘍、とりわけ多剤抵抗性である胸部腫瘍、より特にはタキサン群
の抗癌剤のメンバー、とりわけTAXOL(商標)での処置に抗療性である胸部腫
瘍。
【0107】 好ましくは、本発明は、上述した腫瘍タイプ(i)〜(v)のいずれか1つの
処置、最も好ましくは(i)、(ii)、(iv)および(v)の処置に関する。
【0108】 より好ましくは、本発明は、エポチロンBの2〜120分間にわたる、好まし
くは約5〜約30分間、より好ましくは約10〜約30分間、最も好ましくは約
30分間の静脈内注入での処置による、(i)〜(v)の下に、上述した腫瘍タ
イプのいずれかの処置、とりわけそれらのいずれか1つに関する。
【0109】 該投与を1〜3週間毎、好ましくは1週間毎(週1回)または3週間毎に繰り返
す。
【0110】 ここで、エポチロンBの用量を、好ましくは、式I: 単回用量(mg/m2) = (0.1〜y) × N (I) [式中、 N(整数または分数)は、約1〜約3週間に及ぶ処置期間の週数であり、すなわ
ち、Nは1〜約3であり;および yは6、好ましくは5、より好ましくは4である。] により定義する。
【0111】 より好ましくは、処置用量を、式II: 単回用量(mg/m2) = (0.1〜2.5) × N (II); により、さらにより好ましくは式III: 単回用量(mg/m2) = (0.1〜1.7) × N (III); により、または最も好ましくは式IV: 単回用量(mg/m2) = (0.1〜1) × N (IV); [式中、式II〜IVの各々において、Nは約1〜約3(好ましくは、週1回〜3週 間に1回の処置を表わしている)に対応する。] により計算する。
【0112】 より好ましくは、週1回の処置に関して、その用量は、約0.1〜約6、好ま しくは約0.1〜約5mg/m2、より好ましくは約0.1〜約3mg/m2、さらによ
り好ましくは約0.1〜約1.7mg/m2、最も好ましくは約0.3〜約1mg/m2 であり;または3週間に1回の処置に関しては、約0.3〜約18mg/m2、好ま
しくは約0.3〜約15mg/m2、より好ましくは約0.3〜約12mg/m2、さら
により好ましくは約0.3〜約7.5mg/m2、一層より好ましくは約0.3〜約5
mg/m2、最も好ましくは約1.0〜約3.0mg/m2である。
【0113】 より好ましくは、患者の状態により、前述の処置後から1週間以上、より好ま
しくは2〜10週間、より好ましくは3〜6週間が、例えば、3回、4回、6回
、8回以上のサイクルの後、前述の処置からの十分な回復を可能とするのに必要
となり得る(とりわけ週1回の処置の場合)。
【0114】 実施例において述べる処置状態および製剤に類似した処置状態および製剤もま
た、とりわけ好ましい。
【0115】 医薬品製剤 本発明はまた、上に定義した腫瘍疾患に対する使用を目的とした医薬品製剤の
製造のための、エポチロンAおよび/またはB、とりわけエポチロンAまたは好
ましくはエポチロンBの使用;エポチロンAおよび/またはB、とりわけエポチ
ロンAまたは好ましくはエポチロンB、および薬学的に許容され得る担体を含ん
でなる、該腫瘍疾患の処置のための医薬品製剤にも関する。
【0116】 本発明はまた、増殖性疾患、とりわけ上記で好ましいものとして定義した腫瘍
疾患の処置のための、エポチロンAおよび/またはB、とりわけエポチロンBを
含んでなる医薬組成物、および該処置のための医薬品製剤の製造にも関する。
【0117】 エポチロンAおよび/またはBは、例えば、有意量の無機または有機の固体ま
たは液体の薬学的に許容され得る担体と一緒に、または混合した状態で、有効量
の活性成分を含んでなる医薬組成物の製造に使用することができる。
【0118】 本発明はまた、本明細書中で前に定義した増殖性疾患の処置のための、温血動
物、とりわけヒトへの投与に適当である医薬組成物であって、少なくとも1つの
薬学的に許容され得る担体と一緒に、該増殖性疾患の処置に有効である、ある量
のエポチロンAおよび/またはB、とりわけエポチロンBを含んでなる医薬組成
物にも関する。
【0119】 本発明による医薬組成物は、温血動物(ヒトまたは動物)への、鼻腔、直腸もし
くは経口といったような経腸投与、または好ましくは筋肉内もしくは静脈内とい
ったような非経腸投与のための医薬組成物であって、単独で、または有意量の薬
学的に許容され得る担体と一緒に、有効量の薬理学的に活性な成分を含んでなる
。活性成分の用量は、温血動物の種類、体重、年齢および個々の状態、個々の薬
物動態学的データ、処置すべき疾患および投与方法により;好ましくは、その用
量は、上に定義した好ましい用量のうちの1つであり、小児科の処置を意図する
場合には、適当に調節する。
【0120】 その医薬組成物は、活性成分を約0.00002〜約95%、とりわけ(例えば
、使用が容易である注入希釈液の場合)0.0001〜0.02%、または(例えば
、注入濃縮液の場合)約0.1%〜約95%、好ましくは約20%〜約90%含ん
でなる。本発明による医薬組成物は、例えば、アンプル、バイアル、坐剤、糖衣
錠またはカプセル剤の形態といったような単位用量形態となり得る。
【0121】 好ましくは、腫瘍疾患の1回または疎らな処置に関して上述したMTDに基づ
いての処置レジメンを可能とするよう、用量を選択する。
【0122】 本発明の医薬組成物は、本質的に知られている方法で、例えば、従来の溶解、
凍結乾燥、混合、粒状化または調製方法によって製造する。
【0123】 活性成分の溶液、およびまた縣濁液、およびとりわけ等張水溶液または縣濁液
を使用するのが好ましく、例えば、活性成分を単独で、または薬学的に許容され
得る担体、例えば、マンニトールと一緒に含んでなる凍結乾燥組成物の場合、そ
のような溶液または縣濁液に関して、使用前に製造することが可能である。その
医薬組成物は、滅菌するのがよく、および/または賦形剤、例えば、保存剤、安
定剤、湿潤剤および/または乳化剤、可溶化剤、浸透圧を調節するための塩/緩
衝液を含んでなり得、そして本質的に知られている方法で、例えば、従来の溶解
または凍結乾燥方法によって製造する。該溶液または縣濁液は、カルボキシメチ
ルセルロースナトリウム、カルボキシメチルセルロース、デキストラン、ポリビ
ニルピロリドまたはゼラチンといったような、粘度を増加させる物質を含んでな
り得る。
【0124】 油中の縣濁液は、注射の目的には通例、油成分として、植物、合成または半合
成油を含んでなる。酸成分として、8〜22個、とりわけ12〜22個の炭素原
子を有する長鎖脂肪酸を含む、そのようなとりわけ液体の脂肪酸エステルとして
は、例えば、ラウリン酸、トリデシル酸、ミリスチン酸、ペンタデシル酸、パル
ミチン酸、マルガリン酸、ステアリン酸、アラキジン酸、ベヘン酸、または所望
ならば、抗酸化剤、例えば、ビタミンE、β−カロチンまたは3,5−ジ−tert −ブチル−4−ヒドロキシトルエンを加えた、対応する不飽和酸、例えば、オレ
イン酸、エライジン酸、エルカ酸、ブラシジン酸またはリノール酸を挙げること
ができる。それらの脂肪酸エステルのアルコール成分は、最大6個の炭素原子を
有し、モノまたはポリヒドロキシ、例えば、モノ、ジまたはトリヒドロキシアル
コール、例えば、メタノール、エタノール、プロパノール、ブタノールもしくは
ペンタノールまたはそれらの異性体であるが、とりわけグリコールおよびグリセ
ロールである。従って、以下の脂肪酸エステルの例:オレイン酸エチル、ミリス
チン酸イソプロピル、パルミチン酸イソプロピル、「Labrafil M 2375」(
トリオレイン酸ポリオキシエチレングリセロール、Gattefosse、Paris)、「M
iglyol 812」(C8〜C12の長鎖をもつ飽和脂肪酸のトリグリセリド、Huels
AG、Germany)を挙げることができるが、しかし、綿実油、扁桃油、オリーブ 油、ヒマシ油、ゴマ油、大豆油およびより特には落花生油といったような、とり
わけ植物油も挙げることができる。
【0125】 注射および注入組成物は、無菌条件下、通例の方法で製造する;それをまた適
用して、組成物をアンプルまたはバイアルへと導入し、容器を密封する。
【0126】 エポチロンAおよび/またはエポロチンB、とりわけエポチロンB、および薬
学的に許容され得る有機溶媒を含んでなる注入製剤が好ましい。
【0127】 その製剤は、界面活性剤の使用を必要としない。Cremophorのような界面活性
剤は、アレルギー反応を引き起こし得、それらはまた、標準的なPVC容器から
可塑剤を浸出させ得る。その結果、それらを使用する場合は、特別な注入装置、
例えば、ニトログリセリン管材料、およびガラス管材料等のような非可塑化容器
を使用することが必要である。
【0128】 本発明による製剤中で使用する薬学的に許容され得る有機溶媒は、当業界で知
られている幾つかのそのような有機溶媒から選択することができる。好ましくは
、その溶媒は、アルコール、例えば、無水エタノールまたはエタノール/水の混
合物、より好ましくは70% エタノール、ポリエチレングリコール 300、ポ
リエチレングリコール 400、ポリプロピレングリコールまたはN−メチルピ ロリジン、最も好ましくはポリプロピレングリコールまたは70% エタノール またはとりわけポリエチレングリコール 300から選択する。
【0129】 エポチロンは、製剤中、好ましくは約0.1〜約100mg/ml、より好ましく は約1〜約100mg/ml、一層より好ましくは約1〜約10mg/mlの濃度で(と りわけ注入濃度で)存在し得る。
【0130】 エポチロンAおよびエポチロンBは、純粋な物質として、またはエポチロンA
およびBの混合物として使用するのがよい。より優れたエポチロンBの抗腫瘍活
性を与えるためには、製剤中、エポチロンBをエポチロンAより低い濃度で使用
するのがよい。その純粋な形で使用する場合は、5〜100mg/ml、好ましくは
10〜50mg/mlのエポチロンAの濃度を使用するのが好ましいが、エポチロン
Bをその純粋な形で使用する場合は、好ましくは0.1〜10、より好ましくは 1〜10、一層より好ましくは1〜2mg/mlの濃度(この数値は、とりわけ、処 置前に適宜希釈する注入濃度について言及する、以下を参照されたい)で使用す る。
【0131】 そのような製剤は、バイアルまたはアンプルに便利に保存する。典型的には、
そのバイアルまたはアンプルは、ガラス、例えば、ホウケイ酸ガラスまたはソー
ダ石灰ガラスから作られる。そのバイアルまたはアンプルは、当業界で従来から
のいずれかの容量のものであり得、好ましくは、それらは、0.5〜5mlの製剤 を収容するのに十分な大きさのものである。その製剤は、保存期間に関して、少
なくとも2〜8℃の温度で12〜24ヶ月安定である。
【0132】 製剤を静脈内投与に適当な水性媒体で希釈しなければならず、その後、エポチ
ロンを患者に投与することができる。
【0133】 注入溶液は、好ましくは、体液と同じまたは本質的には同じ浸透圧を有してい
なければならない。従って、水性媒体は、好ましくは、注入溶液の浸透圧を体液
と同じまたは本質的には同じにする効果を有する等張剤を含む。
【0134】 等張剤は、当業界で知られている等張剤の幾つか、例えば、マンニトール、デ
キストロース、グルコースおよび塩化ナトリウムから選択することができる。好
ましくは、等張剤は、グルコースまたは塩化ナトリウムである。等張剤は、注入
溶液に体液と同じまたは本質的には同じ浸透圧を与える量で使用することができ
る。必要とする正確な量は、慣例の実験により測定することができ、注入溶液の
組成物および等張剤の性質による。ある特定の等張剤の選択には、活性物質の特
性を考慮する。
【0135】 水性媒体中の等張剤の濃度は、使用する個々の等張剤の性質による。グルコー
スを使用する場合は、1〜5% w/v、より詳しくは5% w/vの濃度で使用
するのが好ましい。等張剤が塩化ナトリウムである場合は、1% w/vまで、 特に0.9% w/vの量で使用するのが好ましい。
【0136】 注入製剤を水性媒体で希釈するのがよい。希釈剤として使用する水性媒体の量
は、注入溶液中のエポチロンの所望の濃度により選択する。好ましくは、注入溶
液は、前述した注入濃縮液のバイアルまたはアンプルを水性媒体と混合し、その
容量を水性媒体で20ml〜200ml、好ましくは約50〜約100mlとすること
により製造する。
【0137】 注入溶液は、静脈内投与すべき製剤で一般的に使用される他の賦形剤を含み得
る。賦形剤には、抗酸化剤が含まれる。
【0138】 抗酸化剤を使用して、エポチロンを酸化的分解から保護することができる。抗
酸化剤は、当業界で知られており、静脈内製剤に適当な抗酸化剤の幾つかから選
択することができる。抗酸化剤の量は、慣例の実験により決定することができる
。抗酸化剤の添加とは別のものとして、またはそれに加えて、抗酸化剤の効果は
、酸素(空気)を注入溶液との接触から外すことにより得ることができる。これは
、該注入溶液の入っている容器を不活性ガス、例えば、窒素でパージすることに
より、便利に行うことができる。
【0139】 注入溶液は、適当な容器、例えば、注入バッグまたはボトル中、製剤のアンプ
ルまたはバイアルを水性媒体、例えば、WFI中の5% w/v グルコース溶液
またはとりわけ0.9% 塩化ナトリウム溶液と混合することにより製造すること
ができる。
【0140】 注入溶液は、一度形成したら、直ちにまたは形成されてから短時間以内に、例
えば、6時間以内に使用するのが好ましい。
【0141】 注入溶液を入れる容器は、注入溶液と非反応性である幾つかの便利な容器から
選択することができる。前述したガラスタイプから作られたガラス容器が適当で
あるが、プラスチック容器、例えば、プラスチック注入バッグを使用するのも好
ましくあり得る。
【0142】 プラスチック容器は、主に、熱可塑性ポリマーからなるプラスチック容器であ
るのがよい。プラスチック物質は、添加剤、例えば、可塑剤、充填剤、抗酸化剤
、静電防止剤および当業界で従来からの他の添加剤をさらに含んでなり得る。
【0143】 本発明に適当なプラスチックは、熱滅菌に必要とする高温に耐性でなければな
らない。好ましいプラスチック注入バッグは、当業界で知られているPVCプラ
スチック物質から作られたプラスチック注入バッグである。
【0144】 広範囲にわたる容器の大きさを使用することができる。容器の大きさを選択す
る場合は、水性媒体中のエポチロンの溶解性および取り扱いの容易さ、そして適
当ならば、容器の保管を考慮し得る。
【0145】 約250〜1000ml、好ましくは約50〜約120mlの注入溶液を収容でき
る容器を使用するのが好ましい。
【0146】 注入溶液は、微小管相互作用剤であるパクリタクセルの注入溶液と同様の方法
で作用し、パクリタクセルを使用することができるであろう状態を処置するのに
有利である。ある腫瘍に関して、エポチロンは、パクリタクセルと比べて高めら
れた有利な効果を提供する。
【0147】 投薬形態は、エポチロンAを100mg/m2までおよびエポチロンBを約18m
g/m2までの投薬量で便利に静脈内投与することができる。必要とする正確な投
薬量および投与期間は、状態の重篤度および投与速度により、好ましくは、上に
定義した通りである。その用量を静脈内に送達し得る時には、受け入れられた用
量および血中濃度は、知られているインビボおよびインビトロでの技術を基礎と
して正確に測定することができる。
【0148】 経口投与のための医薬組成物は、活性成分を固体担体と組み合わせ、所望なら
ば、その結果得られた混合物を粒状化して、所望または必要ならば、適当な賦形
剤を加えた後、その混合物を錠剤、糖衣錠コアまたはカプセル剤へと処理するこ
とにより得ることができる。それらに関しては、活性成分を拡散する、または正
確に測った量で放出させるプラスチック担体に組み込むこともまた可能である。
【0149】 適当な薬学的に許容され得る担体は、とりわけ、糖、例えば、ラクトース、サ
ッカロース、マンニトールまたはソルビトール、セルロース製剤および/または
リン酸カルシウム、例えば、リン酸トリカルシウムまたはリン酸水素カルシウム
といったような充填剤、および例えば、トウモロコシ、小麦、米またはジャガイ
モデンプンを使用するデンプン糊、ゼラチン、トラガカント、メチルセルロース
、ヒドロキシプロピルメチルセルロース、カルボキシメチルセルロースナトリウ
ムおよび/またはポリビニルピロリドンといったような結合剤、および/または
所望ならば、上述したデンプン、そしてまたカルボキシメチルデンプン、架橋ポ
リビニルピロリドン、寒天、アルギン酸またはアルギン酸ナトリウムのようなそ
の塩といったような崩壊剤である。賦形剤は、とりわけ、流動調節剤および滑沢
剤、例えば、ケイ酸、タルク、ステアリン酸またはステアリン酸マグネシウムも
しくはカルシウムといったようなその塩、および/またはポリエチレングリコー
ルである。糖衣錠コアは、適当で場合により腸溶性のコーティングを与え、中で
も、アラビアゴム、タルク、ポリビニルピロリドン、ポリエチレングリコールお
よび/または二酸化チタンを含んでなり得る濃縮糖溶液、または適当な有機溶媒
中のコーティング溶液、または腸溶性コーティングの調製のための、フタル酸エ
チルセルロースもしくはフタル酸ヒドロキシプロピルメチルセルロースといった
ような、適当なセルロース調製物の溶液を使用する。カプセル剤は、ゼラチンか
ら作られた乾燥充填カプセル剤、並びにゼラチンおよびグリセロールまたはソル
ビトールといったような可塑剤から作られた軟封入カプセル剤である。乾燥充填
カプセル剤は、例えば、ラクトースのような充填剤、デンプンのような結合剤、
および/またはタルクもしくはステアリン酸マグネシウムといったようなグライ
ダント(glidant)と共に、および所望ならば、安定剤と共に、活性成分を顆粒の 形態で含んでなり得る。軟カプセル剤において、活性成分を、脂肪油、パラフィ
ン油または液体ポリエチレングリコールといったような、適当な油性賦形剤に溶
解する、または縣濁させるのが好ましく、そしてまた安定剤および/または抗菌
物質を加えてもよい。例えば、同定の目的には、または様々な用量の活性成分を
示すために、色素または顔料を錠剤もしくは糖衣錠コーティングまたはカプセル
剤包装に加えてもよい。
【0150】 他の化学療法剤との組み合わせの場合、上に定義した2つ以上の成分(a)お
よび(b)または2つ以上の独立製剤(例えば、部分キットにおける)の固定組み
合わせを上記したように製造し、または市販されていて、当業者に知られている
標準的な製剤中、他の化学療法剤を使用する。
【0151】 実施例: 以下の実施例は、本発明を説明しようとするものであって、その範囲を限定し
ようとするものではない。とりわけ、そこに述べるセルラインは、単に代表的な
ものにすぎず、代表的である別のセルラインおよび腫瘍細胞で置き換えることが
できるので、本発明の範囲を限定するとは見なされない。
【0152】 化合物溶液の調製 DMSO中、エポチロンBの保存溶液を10mg/mlで調製して、−20℃で保
存する。最終濃度が5% v/v DMSO、0.05% v/v Tween 80(ポ リオキシエチレン−ソルビタン−モノオレエート;ICI Americas, Inc.)、
および95% v/v 生理食塩水(0.9% w/v NaCl)となるまで、アリコ ートを水溶液に希釈する。
【0153】 細胞および細胞培養条件 ヒト結腸直腸腺癌セルライン HCT−15(ATCC CCL 225)をAmer
ican Type Culture Collection(Rockville,MD,USA)から入手して、 提供者により薦められた通り、その細胞をインビトロで培養する。HCT−15
は、P−糖タンパク質の過剰発現(P−gp,gp170,MDR−1;Anticancer
Res. 11:1309−12[1991];J. Biol. Chem. 264:18 031−40[1989];Int. J. Cancer 1991;49:696−70
3[1991])およびグルタチオン依存抵抗性機構(Int. J. Cancer 199
1;49:688−95[1991])によって多剤抵抗性である上皮様セルラ イン(Cancer Res. 39:1020−25[1979])である。
【0154】 Colo 205 セルラインはまた、患者の腹水液から単離された結腸癌セルラ イン(ATCC No. CCL 222;Cancer Res. 38,1345−55[1
978]もまた参照されたい)でもあり、上皮様形態を示し、一般には薬物感受 性であると考えられる。
【0155】 ヒトアンドロゲン非依存性前立腺癌セルラインを使用して、マウスにおける皮
下および正位置(orthotopic)モデルを確立する。ヒト転移性前立腺癌 PC−3 MをI. J. Fidler博士(MD Anderson Cancer Center,Houston,TX,
USA)から得て、7% v/v FBSを補ったHamのF12K培地で培養する 。そのPC−3M セルラインは、PC−3細胞[ATCC CRL 1435; American Type Culture Collection(Rockville,MD,USA)]の脾臓内
注射の後、ヌードマウスにおいてもたらされる肝臓転移からの単離の結果であり
、それらは、10% ウシ胎児血清、ピルビン酸ナトリウム、非必須アミノ酸、 L−グルタミン、2倍のビタミン溶液(Gibco Laboratories,Long Island,
N. Y.)およびペニシリン−ストレプトマイシン(Flow Laboratories,Rockv
ille, Md.)を補ったEagleのMEMで増殖することができる。PC−3M セル
ラインは、ホルモン非感受性である(すなわち、それは、アンドロゲンの不存在 下に増殖する)。PC−3 セルラインは、恐らく、誘導PC−3M セルライン であるので、アンドロゲン受容体ネガティブである。PC−3は、ATCC(A TCC CRL 1435)から入手可能なセルラインであり、62年齢のカフカ ス人男性から単離されたグレードIVの前立腺癌に対応する;その細胞は、低い酸
性ホスファターゼおよびテストステロン−5−α−レダクターゼ活性を示す。そ
の細胞は、形態上の染色体数が62本である、ほぼ三倍体である。正常なY染色
体は、Qバンド分析では検出することができない。
【0156】 ヒト肺腺癌 A549(ATCC CCL 185;58年齢のカフカス人男性由
来の肺癌組織から外植片培養として単離された)は、上皮形態を示し、シチジン ジホスホコリン経路を利用して、レシチンを高いパーセンテージの不飽和化脂肪
酸で合成することができ;染色体6本および長腕の染色体1本を伴う下部末端動
原体マーカー染色体が全ての中期において見出される。ヒト乳癌 ZR−75− 1(ATCC CRL 1500;管癌が浸潤している63年齢のカフカス人女性 の悪性腹水滲出液から単離された)は、乳房上皮起源のものであり;その細胞は 、エストロゲンおよび他のステロイドホルモンの受容体を有し、三倍体を越える
染色体数を持つ。
【0157】 ヒト表皮(口腔)癌セルライン KB−8511(類表皮(口腔) KB−31 癌セ
ルラインから誘導されるP−gp 過剰発現セルライン)をR. M. Baker博士,R
oswell Park Memorial Institute(Buffalo,N. Y.,USA)(記述に関し ては、Akiyamaら,Somat. Cell, Mol. Genetics 11,117−126( 1985)およびFojo A.ら,Cancer Res. 45,3002−3007(1 985)を参照されたい)から得て、前記の通り培養する(Meyer,T.ら,Int.
J. Cancer 43,851−856(1989))。KB−31のようなKB−
8511細胞は、KB セルライン(ATCC)から誘導され、それらはヒト表皮 癌細胞であり;KB−31細胞は、10% ウシ胎児血清(M. A. Bioproducts
)、L−グルタミン(Flow)、ペニシリン(50単位/ml)およびストレプトマイシ
ン(50μg/ml(Flow))を含むDulbeccoの修飾されたEagleの培地(D−MEM
)を使用して、単層で増殖することができ;次いで、それらを22時間の倍加時 間で増殖し、それらの相対的コロニー形成率は約60%である。KB−8511
は、コルヒチン処置サイクルの使用により、KB−31 セルラインから誘導さ れるセルラインであり;それは、KB−31細胞と比べた場合、コルヒチンに対
して40倍の相対的抵抗性を示し;それは、KB−31と同じ条件下に増殖する
ことができる。
【0158】 セルラインの特徴に関してより詳細には、ATCCカタログおよびその中に引
用されている文献、または上に引用した他の文献を参照されたい。
【0159】 上述した以下のセルラインは、Deutsche Sammlung von Mikroorganismen u
nd Zellkulturen GmbH(DSMZ,Mascheroder Weg 1b,D−38124
Braunschweig,Germany)での1998年2月20日のブダペスト条約の下、 各々、以下の取得番号:PC−3M:DSM ACC2338;A−549:D SM ACC2337;KB−8511:DSM ACC2342にて寄託されて
いる。
【0160】 加えて、上述した以下のセルラインは、Deutsche Sammlung von Mikroorga
nismen und Zellkulturen GmbH(DSMZ,Mascheroder Weg 1b,D−3
8124 Braunschweig,Germany)での1998年12月1日のブダペスト条 約の下、各々、以下の取得番号:ZR−75−1:DSM ACC2376;H CT−15:ACC2377にて寄託されている。
【0161】 以下において、行った試験に関する一般的な方法を記載する。特定条件を述べ
る場合、これらは、次のパラグラフに提示する一般的な記述より優先する。
【0162】 抗増殖アッセイ 抗増殖アッセイを先に記載したように行う(Int. J. Cancer 43,851 −6(1989))。簡単に言えば、細胞を96ウェルのマイクロタイタープレ ートに1.5×103細胞/ウェルで播種して、一晩インキュベートする。1日目
に、化合物を連続希釈で加える。次いで、そのプレートをさらに2〜5日間イン
キュベートし、少なくとも1つの細胞倍加(セルライン依存性)を可能とした後、
細胞を3.3% v/v グルタルアルデヒドで固定し、水で洗浄して、0.05%
w/v メチレンブルーで染色する。洗浄した後、染料を3% v/v HClで 溶出して、光学密度をSpectraMax 340(Bucherer,Basel,Switzerland)
で665nmにて測定する。式: (OD試験−OD開始)/(OD対照−OD開始)×100 を使用して、IC50値をコンピューターシステム(SoftPro,Bucherer,Ba
sel,Switzerland)により決定する。IC50は、インキュベーション期間が終
わった時点で対照培養(100%)と比べて1ウェルあたり細胞を50%へと導く
薬物濃度として定義される。
【0163】 皮下移植した腫瘍に対するインビボでの抗腫瘍活性 雌または雄のBALB/c nu/nu(ヌード)マウスを、食物および水を自由に 摂取させながら、無菌条件下に保つ(III型 ケージ1つあたり10〜12匹のマ ウス)。腫瘍移植の時点で、マウスの体重は20〜25グラムである。キャリア マウス(1セルラインあたり4−8匹のマウス)における細胞(PBSまたは媒体 100μl中、最小限で2×106細胞)の皮下注射により、腫瘍を確立する。処 置開始前に、その結果得られた腫瘍を最低限3回の連続移植に連続的にかける。
マウスをForene(Abbott,Switzerland)麻酔にかけながら、腫瘍フラグメント
(約25mg)を動物の左側腹部に13ゲージのトロカール針で皮下移植する。
【0164】 腫瘍増殖および体重を週1回または2回モニターする。処置は全て、静脈内(i
.v.)投与で施し、腫瘍タイプにより、平均腫瘍体積が約100〜250mm3とな ったら開始する。式: (L×D×π)/6 (Cancer Chemother. Pharmacol. 24:148−154[1989]を参照 されたい)を使用して、腫瘍体積を測定する。エポチロンBでの処置は、投与用 量および回数が様々である。予め決定しておいた最適処置レジメンにより、コン
パラトール物質を投与する。処置過程にわたり腫瘍体積の変化があることに加え
て、抗腫瘍活性をT/C%(処置した動物の腫瘍体積の平均増加を対照動物の腫 瘍体積の平均増加で割って100を掛けたもの)として表わす。式: 退行(%)= (1−Vend/Vstart)×100 (Vend=最終的な平均腫瘍体積、Vstart=処置開始時点での平均腫瘍体積)によ
り、腫瘍退行(%)は、処置開始時点での平均腫瘍体積と比べて最も少ない平均腫
瘍体積を表わす。腫瘍が約1.5〜2.5cm3を超える大きさに達した動物をいず れも屠殺する。詳細は、以下に見出すことができる。
【0165】 正位置に注射した細胞に対するインビボでの抗腫瘍活性 先に記載した方法(Stephensonら,J. Natl. Cancer Inst. 84,951
−7(1992)を参照されたい)により、ヒト前立腺癌 PC−3M細胞(リン 酸緩衝食塩水20μlあたり1×106細胞)を各々の動物(n=6−9/グループ
)の前立腺の左室に注射する。処置を細胞注射後14日目に開始する。この時点 で、20mgまでの平均腫瘍重量を確立する。エポチロンBを1回または週1回投
与する。マウスを腫瘍接種後42日目に屠殺して、前立腺を注意して摘出し、付
着組織を切除して、重量を測る。メセンゲアル(Mesengeal)リンパ節を転移の存
在に関して試験し、付着組織を切除して、重量を測る。腸間膜リンパ節を転移の
存在に関して試験し、付着組織を切除して、重量を測る。
【0166】 腫瘍重量および体重を週1回または2回モニターする。処置は全て、静脈内(i
.v.)投与で施し、細胞注射後14日目に開始する。エポチロンBでの処置は、投
与用量および回数が様々である。抗腫瘍活性をT/C%(処置した動物の平均腫 瘍重量を対照動物の平均腫瘍重量で割って100を掛けたもの)として表わす。
【0167】 統計分析 統計分析に関する基本方法は、多重比較のための試験を使用し、処置グループ
間での相違、およびグループ内での相違(すなわち、試験開始と比べること)に関
する統計上の有意性を判断して、処置が安定な疾患または腫瘍退行を誘発するか
どうかを決定することである。皮下腫瘍体積は、通常、分散しないので、ランク
付けしたデータ(Rank総合試験)に対するノンパラメトリックなKruskal−Wall
isの一方向性ANOVA試験を使用して、処置グループ間での皮下腫瘍体積にお
ける相違を決定し、Dunnett試験を使用して、対照グループと比べての処置グル
ープ間での相違に関する統計上の有意性を決定する。Student−Newman−Keul
s(SNK)方法を使用して、全てのグループ間での二点比較を行う。臓器重量は 、通常、正常分散せず、ノンパラメトリック試験(上記の通り)を使用して分析す
るか、または正規性(Log[臓器重量])に変換して、一方向性ANOVA、続いて
、Dunnett試験(対照との比較)により、またはTukey(グループ間での比較)を使
用して分析する。Δ腫瘍体積に関する統計分析は、ランク付けしたデータに対す
るKruskal−Wallisの一方向性ANOVA試験を使用し、Dunnettの試験によ り処置グループをビヒクル対照と比べる。処置グループとビヒクル対照との間で
の体重における相違を二点t試験により分析する。Fisherの完全試験を使用して
、グループ間での死亡率における相違の有意性を決定する。全ての試験に関して
、有意性のレベルをp<0.05で設定するが、これらの小さな試料の大きさに 関しては、0.8という所望の粉末レベルは決して得られないことに注目された い。正位置モデルに関して、FisherのExact Testを使用して、転移を有する マウスの割合が処置グループと対照との間で相違しているかどうかを測定する。
いずれの統計計算もSigmaStat 2.0(Jandel Scientific)を使用して行う。
【0168】 材料 エポチロンBは、粘液細菌Sorangium cellulosumの培養から、Biopharmaceuti
cals Production and Development Department, Novartis Pharma, Basel, Swit
zerlandにより精製される。TAXOL(登録商標)(臨床使用のために製剤された
パクリタクセル)はBristol Myers Squibb(USA)から、パクリタクセルはCalbioch
em(USA)および5−フルオロウラシル(Fluoro-uracil(登録商標))はRoche(Switze
rland)から購入する。細胞培養材料はIntegra BioScience(Wallisellen, Switze
rland)からである。液体媒体、ウシ胎児血清(FBS)および媒体添加剤はGibco/
BRL(Basel, Switzerland)からである。BALB/c nu/nu(ヌード)マウスはBomholtga
ard(Copenhagen, Denmark)から、またはNovartis Animal Farm(Sisseln, Switze
rland)から得る。正常BALB/cマウスはIffa Credo(France)から、またはNovartis
Animal Farm(Sisseln, Switzerland)から得る。
【0169】 最大耐量(MTD)の測定 MTD測定のために、雌BALB/cヌードマウスまたはBALB/cマウス(Novartis An
imal Farm, Sisseln, Switzerlandから得た)を一度エポチロンB(投与量グルー プあたりn=3)で処置する。投与量を増加させ(2、4、6、8、10および1
2mg/kg)、マウスを医薬処置の後10日間、明白な毒性効果の出現に関して観 察する。
【0170】 実施例1:最大耐量(MTD)の測定 最大耐量(MTD)試験の結果を表1および表2に示す。
【表1】
【0171】 エポチロンBを2、4、6、8、10または12mg/kgの投与量で1回i.v.ボ ーラスとして投与する。マウスの生存および体重を毎日追跡する。体重の変化( Δ)を、最後に測定した体重と処置前のものの比較により決定する。
【0172】
【表2】
【0173】 エポチロンBを2、4、6、8、10または12mg/kgの投与量で1回i.v.ボ ーラスとして投与する。マウスの生存および体重を毎日追跡する。体重の変化( Δ)を、最後に測定した体重と処置前のものの比較により決定する。 これらの実験から、正常マウスにおいてMTDは約4mg/kg、一方ヌードマウ
スではMTDは約6mg/kgであることが導かれる。
【0174】 実施例2:エポチロンBの毒性(マウスにおける2週間静脈内比較毒性実験) エポチロンBの亜慢性静脈内毒性を評価するために、致死率、臨床的兆候、体
重、餌消費、血液学、臨床生化学、尿検査および臓器重量、ならびに巨視的およ
び微視的試験を含む、非GLP2週間i.v.毒性実験を、非腫瘍担持、正常雌BALB
/cマウスで行う。実験は、各々3mg/kgおよび10mg/kgのエポチロンBを1日
目および8日目に投与する2種の異なる投与量レジメに基づく(グループ当たり 8匹)。動物の半分を15日目(主グループ)に殺し、検死を行う。残りの半分(回
復グループ)に関して、5週間の回復期間を2回目の投与の後に殺す前に与え、 続いて43日目に検死する。しかし、10mg/kg投与量において、回復グループ
の全ての動物を、不健康な一般的状態のために19日目に早めに殺している。
【0175】 いずれの濃度でも処置期間(1−14日目)に致死は起こらず、3mg/kgのグル
ープに関して、回復グループの全ての動物が実験の最後まで生存する。体重減少
が、10mg/kg投与量グループのすべての動物で第1および第2週の間に観察さ
れるが、3mg/kg投与量での体重減少は第2週でのみ明らかである。回復期間中
の体重増加は処置およびコントロール動物で同じである。
【0176】 両方の投与レベルのエポチロンBは多くの白血球、特に好中球およびリンパ球
の数の減少を全ての処置動物(15日目)で誘導するが、効果は10mg/kg投与量
でより明白である。加えて、好塩基球数のわずかな上昇および単球の減少したレ
ベルが両方の投与レベルで数匹の動物で観察される。赤血球細胞のパラメーター
のわずかに低下した値が増加した網状赤血球および血小板と共に、10mg/kg投
与量でのみ記録される。回復期間の最後(43日目)に、血液学的パラメーターは
3mg/kg投与量回復グループの4匹中2匹の動物で正常であるが、他の2匹はま
だ白血球細胞数減少に罹患している。
【0177】 処置動物の臨床化学プロフィールで、エポチロンBでの処置に明らかに関係が
あるはずがない、わずかな変化のみが観察される。 両方の投与量でのエポチロンBの処置は、胸腺、脾臓および子宮重量に明白な
変化を導く(15日目)。加えて、肝臓重量のわずかな変化が観察される。(臓器 重量は、副腎、肝臓、胸腺、脾臓、脳、卵巣、腎臓、子宮および心臓に関して測
定)。3mg/kg投与量に関して、回復期間の最後(43日目)の臓器重量はコント ロール動物と同等であり、完全な回復を示す。(10mg/kg投与量回復グループ の殺した動物に関して臓器重量は計っていない)。
【0178】 15日目に殺した動物の組織学的に処理した選択組織の微視的調査は、3mg/
kgおよび10mg/kg投与量の各々で、胸腺の中程度から著しい萎縮を明らかにす
る。加えて、脾臓のリンパの極小の萎縮、胸骨骨髄における極小から軽微な脊髄
形成不全、および脾臓における極小に増加した造血が10mg/kgで観察される。
3mg/kgにおいて、胸骨骨髄は極小から軽微な赤血球および骨髄球萎縮を示す。
極小単一細胞壊死が、両方の投与レベルで腸粘膜(小および大腸)で記されるが、
10mg/kg投与量で高い発生率である。
【0179】 両方の投与レベルからの回復グループはわずかな脊髄過形成および/または骨
髄の萎縮を示す。10mg/kgで、わずかなリンパ萎縮がまた脾臓で見られ、加え
て、軽微から中程度なヘモジデリン沈着が存在する。10mg/kgで、微視的試験
に利用可能な胸腺組織は存在せず、胸腺萎縮がこれらのマウスで起こっているは
ずであることを示す。胸腺における組織学的変化は、3mg/kg投与量回復グルー
プからの動物に関して43日目で見られない。
【0180】 結論として、3mg/kg(1日目および8日目に投与)エポチロンBの投与レベル
が、43日の全観察期間について致死なしで耐容性であったが、10mg/kgを投
与された動物は、不健康な状態のために19日目に殺す。体重減少は両方の投与
レベルで処置期間中に起こる。血液学は、両方の投与グループにおいて、白血球
、好中球およびリンパ球の低い値を、数匹のマウスに関する好塩基球の高いおよ
び単球の低い数と共に確認する。臨床化学的プロフィールに対する効果は観察さ
れない。中程度から著しい胸腺の萎縮が処置期間後のみ(15日目)に3および1
0mg/kgで、10mg/kg投与量の極小リンパ萎縮と共に観察される。加えて、骨
髄における脊髄形成不全および脾臓の増加した造血が10mg/kgで検出可能であ
る。骨髄の軽微な赤血球および骨髄球萎縮が3mg/kgで見られる。単一細胞壊死
が3および10mg/kgで処置期間の最後のみに腸粘膜で検出される。
【0181】 結論 エポチロンBの毒性学的発見に関する実施例1および2の要約データから明ら
かになる最も重要な結論は以下の通り要約できる: BALB/cバックグラウンドの正常およびヌードマウスへのエポチロンBの1回投
与量i.v.投与のMTDは各々4mg/kgおよび6mg/kgに対応する。ヌードマウス
は、従って、正常マウスよりも化合物の毒性効果に感受性が低い。 正常マウスにおいて、1週間離れて投与した2回の3mg/kgの投与は十分耐容
性であり、最初の投与の43日後まで致死をもたらさない。10mg/kg投与レベ
ルの同じ投与レジメは、全ての処置動物の死(または殺すこと)をもたらす。
【0182】 実施例3:細胞系に対するエポチロンのインビトロ活性 エポチロンBの強い抗増殖活性が、あるヒト癌細胞系で確認される;これらの
実験の結果を表3に要約する。エポチロンBは一般にパクリタクセルより高い効
果を、特に多剤耐性(MDR)表現型(例えば、KB-8511、HCT-15)に対して示す。
【0183】
【表3】 a 平均±SD、n=2。b 2日曝露;c 3日曝露 MDR=多剤耐性
【0184】 実施例4:ヒト結腸直腸腺癌HCT−15に対するエポチロンの抗腫瘍活性 腫瘍容量を単独または組合わせで使用する抗腫瘍剤の活性の腫瘍な指標として
使用し、体重の変化を処置耐容性の指標として測定する。
【0185】 表4から導き出されるように、エポチロンBの1回4mg/kg投与は、医薬耐性
、P−gp過発現、HCT−15大腸腫瘍において腫瘍の退行をもたらすことが
できる(p<0.05対媒体コントロール;Dunnett's)(図1および表1)。この活
性は、TAXOL(登録商標)の5回20mg/kg投与または2回75mg/kgの5−
フルオロウラシルよりも優れている(p<0.05対エポチロンB;SNK検定) 。HCT−15腫瘍はTAXOL(登録商標)および5−フルオロウラシルに耐性
であり、各々50%および88%の最終T/C値が得られる(両方p>0.05対
コントロール;Dunnett's)。エポチロンB処置は、体重が処置下で安定している
ため十分耐容性である;媒体処置マウスは体重が増加する。処置による致死はエ
ポチロンBで観察されない。比較して、TAXOL(登録商標)処置で幾分かの致
死(1/8[12.5%]死亡)が、およびより高い程度の致死が5−フルオロウラ シルで観察される(4/8[50%]致死);しかし、処置グループが少数であるた
め、これは統計的有意には到達しない(p>0.05対コントロール;Fiser's Ex
at Test)。いずれかの処置で生存したマウスは、安定な体重を証明する。
【0186】 この結果は、エポチロンBが、TAXOL(登録商標)および5−フルオロウラ
シルに耐性なHCT−15腫瘍に対して明白な抗腫瘍効果をもたらし、この4mg
/kg投与量で十分耐容性であることを示す。
【0187】
【表4】
【0188】 約25mgの腫瘍断片を各雌ヌードマウスの左横腹に移植する(グループあたり n=8)。処置を腫瘍移植14日後に開始する。エポチロンBを1回4mg/kg、i
.v.で14日目に投与する。5−フルオロウラシルを75mg/kg、i.v.で14日 目および21日目に投与する。TAXOL(登録商標)をi.v.で20mg/kg/日で
、2日毎に5回処置(14、16、18、20および22日目)投与する。抗腫瘍
活性をT/C%(処置動物の腫瘍容量の平均増加をコントロール動物の腫瘍容量 の平均増加で割り100倍する)として示す。腫瘍抑制(%)は処置の開始時の平 均腫瘍容量と比較した最終平均腫瘍容量を示す。Δ腫瘍容量は最後の処置の日の
腫瘍容量から処置の最初の日の腫瘍容量を引いたものである。Δ腫瘍容量におけ
る統計学的分析は、Dunnett's検定を使用し、処置グループをコントロールと比 較する。体重変化における統計学的分析は、t−検定を使用し、処置前の体重と
処置の最後を比較する;処置開始時のマウス体重〜20−25g。有意差なしは
、略語“ns”で示す。示すデータは、実験の最後まで生存した動物の平均±S
EMで示す。
【0189】 実施例5:皮下的に移植した雌BALB/cヌードマウスにおけるヒトKB−8511
類表皮癌に対するTAKOL(登録商標)と比較したエポチロンBの抗腫瘍効果 表5から導き出されるように、エポチロンBの種々のレジメがヌードマウスに
おけるTAXOL(登録商標)耐性KB−8511腫瘍の生育の阻害に可能である
。4mg/kgエポチロンBの1回投与は一過性抑制(移植後25日目に−51%; p<0.05対媒体コントロール、Dunnett)を示すが、腫瘍は処置後40日目ま でに再生育し、24%の最終T/Cとなる(p<0.05対媒体コントロール、Du
nnett)。この1回エポチロンB投与は十分耐容性であり安定な体重となり、致死
は起こらない。
【0190】 エポチロンBの1週間1回の投与は、腫瘍生育の用量依存的阻害をもたらす:
4mg/kgは98%抑制(p<0.05対媒体コントロール、Dunnett)をもたらす;
2mg/kgは一過性44%抑制および14%の最終T/Cをもたらす(両方ともp <0.05対媒体コントロール、Dunnett);1mg/kgは最終T/C81%をもた らす(p>0.05対媒体コントロール、Dunnett)。TAXOL(登録商標)はKB
−8511腫瘍に不活性である(T/C 132%、p>0.05対媒体コントロ
ール、Dunnett)。実験の最後に、4mg/kg/週エポチロンBで処置した5/8の
マウスおよび2mg/kg/週エポチロンBで処置した1/8のマウスは検出可能な
腫瘍はない。1週間に1回4mg/kgは体重を減少させる傾向にあるが(−5±7 %)、この値は統計学的有意には到達しない。媒体コントロール、2および1mg /kg/週エポチロンBおよびTAXOL(登録商標)グループは全て体重の増加を
示し、致死はなく、十分に耐容性の処置を示す。 これらの結果は、エポチロンBが、TAXOL(登録商標)耐性である実験的類
表皮腫瘍に対して有効であることを示す。
【0191】
【表5】
【0192】 約25mgの腫瘍断片を各雌ヌードマウスの左横腹に移植する(グループあたり n=8)。処置を腫瘍移植13日後に開始する。エポチロンBを1回4mg/kg、i
.v.で13日目に、または4、2または1mg/kg i.v.で1週間に1回投与する 。TAXOL(登録商標)をi.v.で20mg/kg/日で、2日毎に5回処置(13、 15、17、19および21日目)投与する。抗腫瘍活性をT/C%(処置動物の
腫瘍容量の平均増加をコントロール動物の腫瘍容量の平均増加で割り100倍す
る)として示す。腫瘍抑制(%)は処置の開始時の平均腫瘍容量と比較した最終平 均腫瘍容量を示す。腫瘍容量の変化(Δ)は最後の処置の日の腫瘍容量から処置の
最初の日の腫瘍容量を引いたものである。Δ腫瘍容量における統計学的分析は、
Dunnett's検定を使用し、処置グループをコントロールと比較する。体重変化に おける統計学的分析は、t検定を使用し、処置前の体重と処置の最後を比較する
;処置開始時のマウス体重〜20−25g。有意差なしは、略語“ns”で示す
。示すデータは、実験の最後まで生存した動物の平均±SEMで示す。 この実験から、TAXOL(登録商標)は有効ではないが、エポチロンB処置は
有効な抗腫瘍活性を示すことが導かれる;抑制は4mg/kg投与量でしか見られな
いが。
【0193】 実施例6:正位置に注入したPC−3M前立腺細胞に対するエポチロンの抗腫瘍
活性 最初に前立腺で生育し、次いでメセンゲアルリンパ節に転位を形成したPC−
3M腫瘍に対するエポチロンBの活性の測定の結果を表6に示す。 本実験的前立腺癌モデルにおいて、PC−3M細胞を最初に前立腺で生育させ
、次いで腸間膜リンパ節に転位を形成させる。臓器重量を処置の抗腫瘍活性の評
価に使用する。
【0194】 表6はリンパ節への影響が観察されない細胞注入後14日目(処置の開始)から
、前立腺および腸間膜リンパ節が劇的に重量を増加させる細胞注入後42日目の
進行を示す。エポチロンBの全ての投与レジメは、前立腺重要の減少および腸間
膜リンパ節への腫瘍の転移の予防に非常に有効である(全てp<0.05対コント
ロール:対数変換データにおけるDunnett's検定)。進行中の処置の全て、抗腫瘍
活性は同等である(p>0.05;Dunn's)。媒体試験コントロールの全ての動物 と比較して、各エポチロンB処置グループにおいて、1匹の動物のみが検出可能
な転移があり(p<0.05;Fisher's Exact test)、エポチロンBでの処置が検
出可能な転移の形成を有意に減少させることを示す。
【0195】 エポチロンB処置は高用量では十分耐容性ではない。6mg/kg1回投与、また
は4mg/kg2回投与は体重減少の傾向があるだけであるが、8mg/kg1回または
5mg/kg1週間1回の投与は体重の有意な減少をさせる(表6)。処置は腫瘍担持
マウスの生存を促進するように見える;しかし、処置グループ当たり少数である
ために、これは6mg/kg(1回)レジメでのみ統計学的有意に到達する(最終生存 数のFisher's Exact test)。
【0196】 エポチロンBはこのモデルで、初期腫瘍の減少および転移の予防の両方の観点
から優れた抗腫瘍活性を有する。しかし、エポチロンBは、あるレジメでは耐容
性が乏しい。
【0197】 本実験の結果は、エポチロンBがヒト前立腺癌に対してインビトロおよびイン
ビボ(実施例3参照)の両方で活性であることを示す。エポチロンBはまた、前立
腺癌の正位置モデルで初期腫瘍の減少および検出可能な転移の形成の強い阻害を
できる。更に、それはまた付加的実験で試験する必要があるが、これらの腫瘍担
持マウスの生存を促進する可能性がある。この強力な抗腫瘍活性と並行して、エ
ポチロンBは試験した投与レジメで有意な体重減少をする。しかし、この乏しい
耐容性の理由は未知である。
【0198】 正位置PC−3MモデルにおけるエポチロンBの活性は特に注目すべきである
。正位置モデルは初期腫瘍がヒトで位置している組織内に腫瘍を位置し、殆どの
皮下腫瘍移植モデルと異なり、転移が頻繁に起こる。したがって、エポチロンB
の前立腺における初期腫瘍生育の抑制および腸間膜リンパ節転移の形成および/
または生育の阻害はエポチロンBの有意な活性を示す。
【0199】 要約として、相対的に化学療法に耐性であると考えられる実験的前立腺癌モデ
ルにおける強い抗腫瘍活性のために(Br. J. Cancer 75, 1593-600 (1997))、エ ポチロンBは前立腺癌の将来有望な薬剤であると考えられる。
【0200】
【表6】
【0201】 20μL PBS中の1×106 PC−3M細胞を各雄ヌードマウスの前立 腺の左室に注入する(グループ当たりn=9)。処置を腫瘍細胞注入後14日目に
開始する。エポチロンBをi.v.で1回6または8mg/kg、または1週間に1回4
または5mg/kg投与する。抗腫瘍活性をT/C%(処置動物の腫瘍容量の平均増 加をコントロール動物の腫瘍容量の平均増加で割り100倍する)として示す。 体重の差は実験の最後まで(42日目)生存している動物に対してのみ考える。Δ
体重における統計学的分析は、t検定を使用し、処置前の体重と処置の最後を比
較する;処置開始時のマウス体重〜20−25g。有意差なしは、略語“ns”
で示す。
【0202】 実施例7:ヒト肺非小細胞癌A549に対するエポチロンBの効果 3百万から1千万の細胞を、異系交配無胸腺(nu/nu)マウスの右腋窩(側面)にs
.c.移植し、約100mm3の腫瘍容量が確立されるまで生育させる。エポチロンB
は蒸留水中の5%グルコース中1%DMSOの溶液(D5W)中製剤し、i.v.で1
回のみ、1週間1回、1週間3回または1週間5回投与する。陽性コントロール
をD5Wで6倍に希釈して製剤し、i.v. 3回/週で投与するTAXOL(登録 商標)の臨床製剤で行う。
【0203】 抗腫瘍活性を実験の最後にT/C%(処置グループのΔ腫瘍容量と媒体コント ロールグループの比較)。抑制は式:−(T/T0−1)×100%(式中、Tは実 験の最後の処置グループの腫瘍容量およびT0は実験の最初の腫瘍容量)を使用し
て計算する。統計学的有意は片側Student t検定を使用して評価する。
【0204】 結果:表7はA549腫瘍の結果を要約する。エポチロンBは、6mg/kg投与し
たとき、有意な腫瘍抑制を(T/C=41%)を検出可能な毒性なしに誘導する。
1回/1週間の4mg/kg投与(4mg/週)は、腫瘍静止(T/C=7%)を誘導する
が、13%の体重減少をする。比較して、3回/週の1.5mg/kg投与(4.5mg /週)では、全ての動物を毒性のために実験の最初の週で安楽死させる。0.5mg
/kg、5回/週(2.5mg/週)は1回のみのレジメと同等な腫瘍阻害を誘導する が(T/C=41%)、23%体重減少をもたらす蓄積的毒性が明らかである。T
AXOL(登録商標)、20mg/kgの3回/週投与は腫瘍生育を阻害せず、16%
の体重減少を8匹中1匹の死亡と共に誘導する。
【0205】
【表7】
【0206】 処置を移植後16日目に開始する(1千万細胞/動物)。エポチロンBをi.v.で
6mg/kg(16日目) 1回、4mg/kg1週間1回(16、23および30日目)、 1.5mg/kg1週間3回(16、18、21、23、25、28、30、32およ
び35日目)、または0.5mg/kg1週間5回(16−18、21−25、28− 32および35−36日目)投与する。TAXOL(登録商標)をi.v.で1週間3 回20mg/kg(16、18、21、23、25、28、30、32および35日 目)、1時間離して10mg/kgの分割量として投与する。媒体コントロール(1%
DMSO/D5W)をi.v.で1週間3回(16、18、21、23、25、28、
30、32および35日目)投与する。全ての最終データを37日目にとる。ア スタリスク1個(*)は、片側Student's t検定を使用して、p<0.05およびア
スタリスク2個(**)はp<0.01を示す。“NE”:評価せず−動物を化合物 毒性のために安楽死。
【0207】 実施例8:ヌードマウスにおけるA549肺非小細胞癌に対するTAXOL(登 録商標)と比較したエポチロンBの効果 ヒト腫瘍異種移植片モデルの調製のための材料および方法は先に記載の通りで
ある。1千万のまたは1百万の細胞(A549)を、異系交配無胸腺(nu/nu)マウ スの右腋窩(側面)にs.c.移植し、約100mm3の腫瘍容量が確立されるまで生育 させる。エポチロンBは蒸留水中の5%グルコース中1%DMSOの溶液(D5 W)中製剤し、i.v.で1週間1回、3週間投与する。陽性コントロールをD5W で4倍に希釈して製剤し、i.v. 3回/週で3週間、1時間離して(2回10mg /kg)分割量として投与するTAXOL(登録商標)の臨床製剤で行う。
【0208】 抗腫瘍活性を実験の最後にT/C%(処置グループのΔ腫瘍容量と媒体コント ロールグループの比較)。抑制は式:(T/T0−1)×100%(式中、Tは実験 の最後の処置グループの腫瘍容量およびT0は実験の最初の腫瘍容量)を使用して
計算する。測定は、定期の3週間実験の終了後更に2週間行い、医薬誘導体重減
少の回復および抗腫瘍効果の持続性を評価する。統計学的有意は片側Student t
検定、Dunnett'sまたはDunn's検定を使用して評価する。
【0209】 結果:表8は標準3週間実験のA549腫瘍の結果を要約する。エポチロンBの
1週間1回の投与は統計学的に有意な、腫瘍生育の用量依存的抑制を示し、医薬
の最高濃度で腫瘍静止に近づく。エポチロンBは3.5および3mg/kgで腫瘍生 育の著しい阻害をする(各々T/C=15%および23%)。療法の投与量ともか
なりの、しかし回復可能な(表8参照)、約15%の体重減少をもたらす。2およ
び1mg/kg投与量は、統計学的に有意な43%および74%T/Cをもたらし、
2mg/kgでは体重は増えず、1mg/kgでは通常の体重増加である。2回10mg/
kgの分割量で投与するTAXOL(登録商標)は、腫瘍生育を阻害しないが、19
%体重減少をもたらす。
【0210】
【表8】
【0211】 処置を移植後13日目に開始する(1千万細胞/動物)。エポチロンBをi.v.で
1、2、3および3.5mg/kgで1週間に1回3週間(13、20および27日目
)投与する。TAXOL(登録商標)をi.v.で1週間3回20mg/kg(14、17、
19、21、24、26、28、31および33日目)、1時間離して10mg/k
gの分割量として投与する。最終データを34日目に取る。アスタリスク1個(*)
は片側Student's t検定を使用してp<0.05およびアスタリスク2個(**)はD
unnett'sまたはDunn's検定を使用してp<0.05を示す。
【0212】 測定を、定期の3週間実験の終了後、更に2週間行い、5週目の最終データを
表9に要約する。抗腫瘍効果は未変化のままであり、一方動物体重は回復する。
3.5、3、2および1mg/kg投与レベルのエポチロンBのT/C値は各々12 %、16%、49%および72%であり、全てのグループは正常の体重増加をす
る。TAXOL(登録商標)は効果のないままであり、動物はわずかに2%の体重
増加しかしない。
【0213】
【表9】
【0214】 表1に記載の実験の測定を更に2週間伸ばす。最終データを48日目に記録す
る。アスタリスク1個(*)は片側Student's t検定を使用してp<0.05および
アスタリスク2個(**)はDunnett'sまたはDunn's検定を使用してp<0.05を示
す。
【0215】 実施例9:ZR−75−1乳腫瘍におけるエポチロンBの抗腫瘍効果 表10は乳癌細胞系ZR−75−1におけるTAXOL(登録商標)とエポチロ
ンのB効果を比較した実験の結果を示す。本腫瘍モデルに使用した方法は上記に
載されている。 データから(抗腫瘍活性から判断して)、最良の投与スケジュールは、4mg/kg
の1週間毎の投与である。しかし、全ての投与量で致死が観察され、ZR−75
−1腫瘍は他の腫瘍タイプと比較してマウスの全体的な健康に影響し得ることを
示す。
【0216】
【表10】
【0217】 約25mgの腫瘍断片を各雌ヌードマウスの左横腹に移植する(グループあたり n=6);皮下エストロゲンペレットを逆の横腹に入れる。処置を腫瘍移植19 日後に開始する。エポチロンBを1、2または4mg/kgの量で、1週間に1回( 19、26および33日目)または2週間毎(19および33日目)に投与する。 示すデータはコントロールの最終日である47日目に生存する動物からである。
抗腫瘍活性をT/C%(処置動物の腫瘍容量の平均増加をコントロール動物の腫 瘍容量の平均増加で割り100倍する)として示す。腫瘍抑制(%)は、処置開始 時の平均腫瘍用量と比較した最終平均腫瘍用量を示す。腫瘍容量の変化(Δ)は最
後の処置の日の腫瘍容量から処置の最初の日の腫瘍容量を引いたものである。
【0218】 実施例10:皮下的に移植したColo205大腸腫瘍に対する5−フルオロウ
ラシルと比較したエポチロンBの抗腫瘍効果 表11は皮下的に移植したColo205腫瘍に対するエポチロンBの効果お
よび5−フルオロウラシルの効果を示す。5−フルオロウラシルでの標準処置ま
たはTAXOL(登録商標)での処置が有効でないHCT−15細胞系腫瘍の処置
と比較して、ここでは5−フルオロウラシルでの処置はまだ有効であるが、エポ
チロンBでより低い。
【0219】 HCT−15細胞がTAXOL(登録商標)および5−フルオロウラシルでの標
準大腸癌処置の療法に反応しない(抗療性である)実施例4のデータと合わせて、
これはエポチロンBが実際既知の標準処置に抗療性である腫瘍の処置に適してい
ることを示す。他方、標準処置が働くものでもより有効である。好ましい処置ス
ケジュールは、2週間毎の4mg/kgであると推定できる(腫瘍抑制、死亡動物な し)。この処置は、抑制がみられないが7匹中4匹の動物のみが生存する5−フ ルオロウラシルよりもより良い。
【0220】
【表11】
【0221】 約25mgの腫瘍断片を各雌ヌードマウスの左横腹に移植する(グループあたり n=7)。処置を腫瘍移植14日後に開始する。エポチロンBを4mg/kg、i.v. で1回または1週間に1回(14、21、28日目)または2週間毎(14および 28日目)に投与する。5−フルオロウラシルをi.v.で75mg/kg/日で、14 、21、28日目に投与する。示すデータは、処置4日後の32日目に生存して
いる動物からである。抗腫瘍活性をT/C%(処置動物の腫瘍容量の平均増加を コントロール動物の腫瘍容量の平均増加で割り100倍する)として示す。腫瘍 抑制(%)は処置の開始時の平均腫瘍容量と比較した最終平均腫瘍容量を示す。腫
瘍容量の変化(Δ)は最後の処置の日の腫瘍容量から処置の最初の日の腫瘍容量を
引いたものである。
【0222】 実施例11:フェーズ1、進行した固体腫瘍の成人患者へのエポチロンB単剤で
の1週間1回投与の用量調査研究 治験センターの数 2 目的 第1:急性および蓄積性毒性の両方を含む安全プロフィールの特徴付け、およ
び標準全身治療が失敗したまたはその患者のための標準全身治療が存在しない進
行した固体腫瘍の成人患者への1週間1回の静脈内点滴による単剤エポチロンB
投与の最大耐量の決定のため。 第2:1.この患者の集団への1週間1回の静脈内点滴により投与された単剤
エポチロンBの抗腫瘍活性の薬物動態学の特徴付け;得られるデータは、安全性
および効果の予測を助ける薬物動態学/薬物動力学(PK/PD)相関を成すため
に薬物動態学データ(例えば、血液学的パラ−メーター)と対比する。 2.この患者の集団への1週間1回の静脈内点滴により投与された単剤エポチ
ロンBの抗腫瘍活性の予備的証拠を得るため。 3.1週間1回の静脈内点滴により単剤エポチロンBを投与された進行した固
体腫瘍の成人患者の間の腫瘍内医薬レベルを、前臨床モデルと相関させるため。 4.効果および反応と関係する遺伝子を同定するための、利用可能であり、評
価可能な治療前および治療後の腫瘍生検サンプルの薬物動態情報を得るため;こ
れは個々の遺伝子発現(例えば、p53、Map4およびmdr1発現状態)の遺
伝的分析または遺伝子チップ法のいずれかで行う。
【0223】 設計 これは標準全身治療が失敗したまたはその患者のための標準全身治療が存
在しない進行した固体腫瘍の成人患者への1週間1回の静脈内点滴による単剤エ
ポチロンB投与の安全性、薬物動態学および薬力学の公開ラベル、用量漸増試験
である。
【0224】 処置期間は24週投与までである。許容できない毒性または疾病進行を経験し
た患者は早くに打ち切る。完全なまたは部分的反応を達成した患者、または23
回投与の最後に安定した疾病状態の患者は、研究者の判断により、スポンサーに
よる許可の後に延長プロトコールに従って更に処置を続ける。適格な患者は疾病
進行または許容できない毒性まで、更なるサイクルを受ける。
【0225】 MTDを確立するための一団あたり3−6名の登録患者の標準フェーズ1プロ
トコールを用いる。用量漸増は修飾Fibonacciスキームに従い、各一団の患者の 最初の4週間の毒性に基づいて進行する。最初の量は0.1mg/m2であり、下記
の用量に続く:0.2、0.3、0.5、0.7および0.9mg/m2
【0226】 暫定MTDは3−6名の患者の少なくとも2名に用量限定毒性(DLT)が観察
される用量レベルの直ぐ下と定義する。暫定MTDと定義された一団に、次いで
エポチロンBの安全性、薬物動態学および薬力学プロフィールの更なる評価を介
してMTDを確認するために合計12名の更なる患者を登録する。 全ての毒性は改定US National Cancer Institute Common Toxicity Criteria に従って定義する。DLTを本プロトコールで定義する;しかし、一般に、DL
Tの性質は、不治の固体腫瘍の設定においてさえ許容できないと考えられるもの
である。
【0227】 患者 包含基準 本試験への包含のために以下の基準を満たすべきである: 1.男性または女性患者18歳。 2.標準全身的治療および1回までの付加的全身治療に失敗したもの、または
その患者のための標準全身治療が存在しない、組織学的に証明された進行した固
体腫瘍。 3.正常の制度上の上限を超えた腫瘍マーカー値を含む、Southwestern Oncol
ogy Group(SWOG) Solid Tumor Response Criteriaにより定義された少なくとも 一つの測定可能な、または評価可能なまたは評価不可能な疾病の部位。 4.妊娠している可能性のある女性は試験医薬の開始前に血清β−HCG妊娠
試験が陰性でなければならない。生殖の可能性のある男性および女性患者は試験
の間中および試験医薬の中止後3ヶ月間、避妊に有効な方法を行うことに同意し
なければならない。 5.2の世界保健機関(WHO)Performance Status Score。 6.少なくとも3ヶ月の余命。 7.スクリーニング法の前に得た署名された告知に基づく同意。
【0228】 除外基準 以下のものが当てはまる場合、試験からの除外が必要である: 1.妊娠または授乳中の女性患者。閉経後の女性は妊娠の可能性がないことの
考慮のために少なくとも12ヶ月無月経でなければならない。 2.重篤なおよび/または抑制できない医学的疾病の患者(即ち、抑制できな い糖尿病、鬱血性心疾患、試験の6ヶ月以内の心筋梗塞、慢性腎臓病、または活
動正抑制不可能な感染)、 3.識別できる脳転移を有する患者。 4.急性または既知の慢性肝臓疾患の患者(即ち、慢性活動性肝炎、硬変)、 5.ヒト免疫不全ウイルス(HIV)感染の既知の診断。 6.試験参加前30日以内に治験薬を投与された患者。 7.試験参加前4週間以内に化学療法を受けた患者(ニトロソウレアまたはマ イトマイシンCに関しては6週間)。 8.試験参加前4週間以内に事前の放射線治療を受けた患者。 9.先に骨髄の25%に放射線治療を受けた患者。 10.試験参加前2週間以内に大手術を受けた患者。
【0229】 11.肝臓、腎臓の障害または以下の臨床試験パラメーターにより定義される
血液学的機能の患者: 血小板数<100×109/L 絶対的好中球数<1.5×109/L 血清ALT(SGPT)>2.5×正常の制度上の上限(IULN) 血清総ビルビリン>1.5×IULN 血清クレアチニン>1.5×IULN 14.患者は<5年他の初期悪性腫瘍がないか、または、元の場所の非黒色腫
皮膚癌および子宮頸癌の場合、活動性疾患がない。 サンプルサイズ 本試験は約40名の患者を必要とする。
【0230】 処置 透明、無色静脈内濃縮物として1mg/1mlに調剤された個々の2mgガラス
バイアルにエポチロンBを入れる。物質をポリエチレングリコール300(PE G300)中に調剤し、50から100ml0.9%Sodium Chloride Injection, U
SPで希釈し、輸液のための所望の最終濃度を達成する。1回30分静脈内点滴と
して、7日毎に投与する。
【0231】 出発レベルは0.1mg/m2である。この投与量はイヌであるエポチロンBに関
して最も感受性の種における最低毒性用量(TDL)の3分の1として計算する。
上記のように、投与量漸増は修飾Fibonacciスキームに従う。試験は、エポチロ ンBによりもたらされることが既知の血液学的または他の毒性を経験した個体に
関する処置延期、投与減少または処置の中断を決める。処置は、患者が疾病進行
または許容不可能な毒性を経験しない限り、最大24週投与まで続ける。24回
投与の最後に、完全なまたは部分的な反応を達成した患者および安定な疾病の患
者は、研究者の判断により、スポンサーによる許可の後に延長プロトコールに従
って更に処置を続ける。
【0232】 安全性調査項目 エポチロンBの安全性は身体検査により、および生命徴候、臨
床検査室結果、有害な事象、および付随する医薬の使用の評価により評価する。
有害な事象は、顕在化したものおよび申告の両方であり、US National Cancer I
nstitute Expanded Common Toxicity Criteriaを使用して等級付けする。
【0233】 効果調査項目 このフェーズ1試験は効果の検出のために設計されていないが、
活性は目標腫瘍反応および無進行の長さおよび全体的生存の割合の関数として証
明される。基底腫瘍評価は、全ての測定可能な、評価可能なおよび評価不可能な
疾病の最適な試験を含む。評価は身体検査および胸部X線、および、適当な場合
、胸郭、腹部および骨盤のコンピューター化断層写真;腹部および骨盤のソノグ
ラフ;全ての骨性領域の骨レントゲン写真を伴う骨シンチグラム;および腫瘍マ
ーカー値の測定を含む。追跡試験は6週間毎および処置の停止後に行う。
【0234】 目標状態は、SWOG反応基準を基本にしたNovartisガイドラインを使用した臨床
評価である。全ての完全なおよび部分的な反応は少なくとも4週間後の第2評価
により確認しなければならない。最良の腫瘍反応を、SWOG反応基準を使用して、
各患者に関して計算する。
【0235】 薬物動態学 以下の薬物動態学パラメーターを計算し、サイクル1および2に関
して分析する:tmax、Cmax、λZ、t1/2、AUCおよびRA・RA=AUTτサイ クル 2 /AUTτサイクル 1を蓄積の指標として評価する。投与比例の先の評価は、異な る投与グループの中の最後の投与量からのAUCに基づく。PK/PDと観察さ
れる毒性(例えば、造血)の相関は安全性の予測物として行う。
【0236】 薬力学 腫瘍生検サンプルを、実行でき、利用できる予備治療および治療の最初
のサイクルの後で得る。これらの生検サンプルを遺伝子チップ法を使用した遺伝
子発現の分析のために調製し、次いでp53状態、MAP4 RNA発現およびmdr1 RNA
発現に関して別々に分析する。
【0237】 統計方法 処置誘導臨床有害事象(特に、用量限定毒性)または、臨床試験、生命
徴候、または健康診断異常(新たに発生したまたはベースラインからの悪化)を同
定し、値をフラッグする。異常の割合を一団により作表する。目的の反応割合( 完全および部分的反応を含む)を一団により示す。説明的統計学は、一団による 基本的薬物動態学パラメーターの要約に使用する。
【0238】 実施例12:フェーズ1、進行した固体腫瘍の成人患者へのEPO906(エポチロン B)単剤での3週間1回投与の用量調査研究 治験センターの数 2 場所 グラスゴー、イギリスおよびニューカースル、イギリス 目的 第1:急性および蓄積性毒性の両方を含む安全プロフィールの特徴付け、およ
び標準全身治療が失敗したまたはその患者のための標準全身治療が存在しない進
行した固体腫瘍の成人患者への3週間1回の静脈内点滴による単剤エポチロンB
投与の最大耐量の決定のため。 第2:1.この患者の集団への3週間1回の静脈内点滴により投与された単剤
エポチロンBの抗腫瘍活性の薬物動態学の特徴付け;得られるデータは、安全性
および効果の予測を助ける薬物動態学/薬物動力学(PK/PD)相関を成すため
に薬物動態学データと協調する。 2.この患者の集団への3週間1回の静脈内点滴により投与された単剤エポチ
ロンBの抗腫瘍活性の予備的証拠を得るため。 3.3週間1回の静脈内点滴により単剤エポチロンBを投与された進行した固
体腫瘍の成人患者の間の腫瘍内医薬レベルを、前臨床モデルと相関させるため。
1週間1回の静脈内点滴により単剤エポチロンBを投与された進行した固体腫瘍
の成人患者の間の腫瘍内医薬レベルの、前臨床モデルに対する補正のため。 4.効果および反応と関係する遺伝子を同定するための、利用可能であり、評
価可能な治療前および治療後の腫瘍生検サンプルの薬物動態情報を得るため。
【0239】 企画 これは標準全身治療が失敗したまたはその患者のための標準全身治療が存
在しない進行した固体腫瘍の成人患者への3週間毎の静脈内点滴による単剤エポ
チロンB投与の安全性、薬物動態学および薬力学の公開ラベル、用量漸増試験で
ある。
【0240】 処置期間は6回21日サイクルまでである。許容できない毒性または疾病進行
を経験した患者は早くに打ち切る。完全なまたは部分的反応を達成した患者、ま
たは6サイクルの最後に安定した疾病状態の患者は、研究者の判断により、スポ
ンサーによる許可の後に延長プロトコールに従って更に処置を続ける。適格な患
者は疾病進行または許容できない毒性まで、更なるサイクルを受ける。
【0241】 用量限定毒性(DLT)の非存在下で、用量漸増は下記の通り進行する: 1.最初の用量漸増:100%用量増加(グレード2の毒性が第1団で観察され ない限り、この場合の用量漸増は25%−67%)。 2.第1から第2団からの100%用量増加に続く用量漸増:グレード2の毒性
が同定されない限り、67%用量増加。 3.グレード2の毒性の同定に続く最終用量漸増:研究者およびスポンサーの間
で到達した一致に基づいた、25%−67%用量増加。 用量漸増は患者の各団に関する第1サイクルの毒性に基づく。暫定MTDは3
−6名の患者の少なくとも2名に用量限定毒性(DLT)が観察される用量レベル
のすぐしたと定義する。暫定MTDと定義された一団に、次いでエポチロンBの
安全性、薬物動態学および薬力学プロフィールの更なる評価を介してMTDを確
認するために合計12名の更なる患者を登録する。
【0242】 患者内(intrapatient)の用量漸増は認められない。 全ての毒性は改定US National Cancer Institute Common Toxicity Criteria に従って定義する。DLTを本プロトコールで定義する;しかし、一般に、DL
Tの性質は、不治の固体腫瘍の設定においてさえ許容できないと考えられるもの
である。
【0243】 患者 包含基準 本試験への包含のために以下の基準を満たすべきである: 1.男性または女性患者18歳。 2.標準全身的治療および1回までの付加的全身治療に失敗したもの、または
その患者のための標準全身治療が存在しない、組織学的に証明された進行した固
体腫瘍。 3.正常の制度上の上限を超えた腫瘍マーカー値を含む、Southwestern Oncol
ogy Group(SWOG) Solid Tumor Response Criteriaにより定義された少なくとも 一つの測定可能な、または評価可能なまたは評価不可能な疾病の部位。 4.妊娠している可能性のある女性は試験医薬の開始前に血清β−HCG妊娠
試験が陰性でなければならない。生殖の可能性のある男性および女性患者は試験
の間中および試験医薬の中止後3ヶ月間、避妊に有効な方法を行うことに同意し
なければならない。 5.2の世界保健機関(WHO)Performance Status Score。 6.少なくとも3ヶ月の余命。 7.スクリーニング法の前に得た署名された告知に基づく同意。
【0244】 除外基準 以下のものが当てはまる場合、試験からの除外が必要である: 1.妊娠または授乳中の女性患者。閉経後の女性は妊娠の可能性がないことの
考慮のために少なくとも12ヶ月無月経でなければならない。 2.重篤なおよび/または抑制できない医学的疾病の患者(即ち、抑制できな い糖尿病、鬱血性心疾患、試験の6ヶ月以内の心筋梗塞、慢性腎臓病、または活
動正抑制不可能な感染)。 3.識別できる脳転移を有する患者。 4.急性または既知の慢性肝臓疾患の患者(即ち、慢性活動性肝炎、硬変)。 5.ヒト免疫不全ウイルス(HIV)感染の既知の診断。 6.試験参加前30日以内に治験薬を投与された患者。 7.試験参加前4週間以内に化学療法を受けた患者(ニトロソウレアまたはマ イトマイシンCに関しては6週間)。 8.試験参加前4週間以内に事前の放射線治療を受けた患者。 9.先に骨髄の25%に放射線治療を受けた患者。 10.試験参加前2週間以内に大手術を受けた患者。
【0245】 11.医療レジメに対する不従順の経歴のある患者 12.肝臓、腎臓の障害または以下の臨床試験パラメーターにより定義される
血液学的機能の患者: 血小板数<100×109/L 絶対的好中球数(ANC)<1.5×109/L 血清ALT(SGPT)またはAST(SGOT)>2.5×正常の制度上の上限(I
ULN)(肝臓転移の患者では>5×IULN) 血清総ビルビリン>1.5×IULN 血清クレアチニン>1.5×IULN 13.患者は<5年他の初期悪性腫瘍がないか、または、元の場所の非黒色腫
皮膚癌および子宮頸癌の場合、活動性疾患がない。
【0246】 サンプルサイズ 本試験は約40名の患者を必要とする。 処置 透明、無色静脈内濃縮物として1mg/1mlに調剤された個々の2mgガラス
バイアルにエポチロンBを入れる。物質をポリエチレングリコール300(PE G300)中に調剤し、50から100ml0.9%Sodium Chloride Injection, U
SPで希釈し、輸液のための所望の最終濃度を達成する。1回30分静脈内点滴と
して、21日毎に6サイクル投与する。
【0247】 出発レベルは0.3mg/m2である。この投与量はイヌであるエポチロンBに関
して最も感受性の種における最低毒性用量(TDL)の3分の1として計算する。
GLP毒性試験−−0.1mg/kg、3週間後に1回に繰り返す−−においてイヌ で2倍投与量以下で致死が見られなったため、TLDは0.05mg/kgの範囲を 概算する。イヌのmg/kgをヒトのkg/m2に変換するため、出発用量を 1/3×0.05mg/kg×20kg/m2=0.3mg/m2 と計算する。
【0248】 用量漸増は上記に概説の方法に従う。 試験は、エポチロンBによりもたらされることが既知の血液学的または他の毒
性を経験した個体に関する処置延期、投与減少または処置の中断を決める。処置
は、患者が疾病進行または許容不可能な毒性を経験しない限り、最大6サイクル
投与まで続ける。6サイクルの最後に、完全なまたは部分的な反応を達成した患
者および安定な疾病の患者は、研究者の判断により、スポンサーによる許可の後
に延長プロトコールに従って更に処置を続ける。
【0249】 安全性可変性 エポチロンBの安全性は身体検査により、および生命徴候、臨床
検査室結果、有害な事象、および付随する医薬の使用の評価により評価する。有
害な事象は、顕在化したものおよび申告の両方であり、US National Cancer Ins
titute Expanded Common Toxicity Criteriaを使用して等級付けする。
【0250】 効果可変性 このフェーズ1試験は効果の検出のために設計されていないが、活
性は目標腫瘍反応および無進行の長さおよび全体的生存の割合の関数として証明
される。基底腫瘍評価は、全ての測定可能な、評価可能なおよび評価不可能な疾
病の最適な試験を含む。評価は身体検査および胸部X線、および、適当な場合、
胸郭、腹部および骨盤のコンピューター化断層写真;腹部および骨盤のソノグラ
フ;全ての骨性領域の骨レントゲン写真を伴う骨シンチグラム;および腫瘍マー
カー値の測定を含む。追跡試験は毎2サイクル後および処置の停止後に行う。
【0251】 目標状態は、SWOG反応基準を基本にしたNovartisガイドラインを使用した臨床
評価である。全ての完全なおよび部分的な反応は少なくとも4週間後の第2評価
により確認しなければならない。最良の腫瘍反応を、SWOG反応基準を使用して、
各患者に関して計算する。
【0252】 薬物動態学 以下の薬物動態学パラメーターを計算し、サイクル1および2に関
して分析する:tmax、Cmax、λZ、t1/2、AUCおよびRA・RA=AUTτサイ クル 2 /AUTτサイクル 1を蓄積の指標として評価する。投与比例の先の評価は、異な る投与グループの中の最後の投与量からのAUCに基づく。PK/PDと観察さ
れる毒性(例えば、造血)の相関は安全性の予測物として行う。
【0253】 薬力学 腫瘍生検サンプルを、実行でき、利用できる予備治療および治療の最初
のサイクルの後で得、効果および反応と相関した生物学的因子を同定する。
【0254】 統計方法 処置誘導臨床有害事象(特に、用量限定毒性)または、研究室、生命徴
候、または健康診断異常(新たに発生したまたはベースラインからの悪化)を同定
し、値をフラッグする。異常の割合を一団により作表する。目的の反応割合(完 全および部分的反応を含む)を一団により示す。説明的統計学は、一団による基 本的薬物動態学パラメーターの要約に使用する。
【0255】 考察:一緒に考えて、実施例はエポチロンBでの処置が a)また標準処置が失敗した腫瘍、例えば、5−フルオロウラシル処置が失敗し た大腸腫瘍、またはTAXOL(登録商標)が失敗したものに対して; b)またTAXOL(登録商標)処置が失敗した腫瘍、例えば、肺、特に非小細胞 胚癌、および/または類上皮、特に子宮頸癌に対して; c)また正位置腫瘍および、例えば、前立腺癌における転移の形成に対して; d)またインビトロアッセイ(実施例3)において、エポチロンBがTAXOL(登
録商標)より高い活性を示す乳癌に対して 有効である証拠を提供する。
【0256】 好ましい投与レジメは、MTDの約1/3から2/3での毎週の処置からMT
D1回までの範囲であり、最良の処置は毎週から3週間に1回投与の範囲である
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (31)優先権主張番号 9805936.3 (32)優先日 平成10年3月19日(1998.3.19) (33)優先権主張国 イギリス(GB) (31)優先権主張番号 9805937.1 (32)優先日 平成10年3月19日(1998.3.19) (33)優先権主張国 イギリス(GB) (31)優先権主張番号 09/233,993 (32)優先日 平成11年1月19日(1999.1.19) (33)優先権主張国 米国(US) (81)指定国 EP(AT,BE,CH,CY, DE,DK,ES,FI,FR,GB,GR,IE,I T,LU,MC,NL,PT,SE),OA(BF,BJ ,CF,CG,CI,CM,GA,GN,GW,ML, MR,NE,SN,TD,TG),AP(GH,GM,K E,LS,MW,SD,SZ,UG,ZW),EA(AM ,AZ,BY,KG,KZ,MD,RU,TJ,TM) ,AL,AM,AT,AU,AZ,BA,BB,BG, BR,BY,CA,CH,CN,CU,CZ,DE,D K,EE,ES,FI,GB,GD,GE,GH,GM ,HR,HU,ID,IL,IN,IS,JP,KE, KG,KP,KR,KZ,LC,LK,LR,LS,L T,LU,LV,MD,MG,MK,MN,MW,MX ,NO,NZ,PL,PT,RO,RU,SD,SE, SG,SI,SK,SL,TJ,TM,TR,TT,U A,UG,UZ,VN,YU,ZW (72)発明者 マニュエル・リッチマン アメリカ合衆国07666ニュージャージー州 ティーネック、ウィンスロップ・ロード 797番 (72)発明者 パメラ・コーエン アメリカ合衆国07670ニュージャージー州 テナフライ、ダウニー・ドライブ131番 Fターム(参考) 4C071 AA01 BB01 CC12 DD35 EE02 FF18 GG01 HH05 HH08 HH09 JJ04 LL01 4C086 AA01 AA02 CA03 MA01 MA04 MA66 NA14 ZA59 ZA66 ZA81 ZB26

Claims (52)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 増殖性疾患の処置のためのエポチロンの使用;増殖性疾患の
    処置のための医薬製剤の製造のためのエポチロンの使用;増殖性疾患の処置に適
    した一定量のエポチロンを含む医薬製剤;または少なくとも1回の処置において
    、治療的有効量のエポチロンを、薬学的に許容される担体と共に、処置を必要と
    する温血性動物に投与する段階を含む、増殖性疾患の処置法。
  2. 【請求項2】 エポチロンがエポチロンBである、請求項1に記載の処置の
    ための使用;医薬製剤の製造のためのエポチロンの使用;医薬製剤;または増殖
    性疾患の処置法。
  3. 【請求項3】 エポチロンBを約1週間から約6週間の処置間の間隔で1回
    より覆い処置数において使用する、請求項2に記載の処置のための使用;医薬製
    剤の製造のためのエポチロンの使用;医薬製剤;または増殖性疾患の処置法。
  4. 【請求項4】 エポチロンBを式(I) 1回量(mg/m2)=(0.1からy)×N (I) (式中、Nは処置間の週の数およびyは6) に従って計算したヒトへの投与量で使用する、請求項2に記載の処置のための使
    用;医薬製剤の製造のためのエポチロンの使用;医薬製剤;または増殖性疾患の
    処置法。
  5. 【請求項5】 エポチロンBを式(II) 1回量(mg/m2)=(0.1から2.5)×N (II) に従って計算したヒトへの投与量で使用する、請求項2に記載の処置のための使
    用;医薬製剤の製造のためのエポチロンの使用;医薬製剤;または増殖性疾患の
    処置法。
  6. 【請求項6】 エポチロンBを約0.1から約6mg/m2の間の用量で週1回
    使用する、請求項4に記載の処置のための使用;医薬製剤の製造のためのエポチ
    ロンの使用;医薬製剤;または増殖性疾患の処置法。
  7. 【請求項7】 エポチロンBを約0.1から約5mg/m2の間の用量で6から
    8日毎に使用する、請求項4に記載の処置のための使用;医薬製剤の製造のため
    のエポチロンの使用;医薬製剤;または増殖性疾患の処置法。
  8. 【請求項8】 エポチロンBを約0.1から約3mg/m2の間の用量で6から
    8日毎に使用する、請求項4に記載の処置のための使用;医薬製剤の製造のため
    のエポチロンの使用;医薬製剤;または増殖性疾患の処置法。
  9. 【請求項9】 エポチロンBを約0.3から約1mg/m2の間の用量で毎週使
    用する、請求項4に記載の処置のための使用;医薬製剤の製造のためのエポチロ
    ンの使用;医薬製剤;または増殖性疾患の処置法。
  10. 【請求項10】 エポチロンBを約0.3から約18mg/m2の間の用量で3
    週間毎に使用する、請求項4に記載の処置のための使用;医薬製剤の製造のため
    のエポチロンの使用;医薬製剤;または増殖性疾患の処置法。
  11. 【請求項11】 エポチロンBを約0.3から約12mg/m2の間の用量で1
    8から24日毎に使用する、請求項4に記載の処置のための使用;医薬製剤の製
    造のためのエポチロンの使用;医薬製剤;または増殖性疾患の処置法。
  12. 【請求項12】 エポチロンBを約0.3から約7.5mg/m2の間の用量で 18から24日毎に使用する、請求項4に記載の処置のための使用;医薬製剤の
    製造のためのエポチロンの使用;医薬製剤;または増殖性疾患の処置法。
  13. 【請求項13】 エポチロンBを約1.0から約3.0mg/m2の間の用量で 3週間毎に使用する、請求項4に記載の処置のための使用;医薬製剤の製造のた
    めのエポチロンの使用;医薬製剤;または増殖性疾患の処置法。
  14. 【請求項14】 エポチロンBを静脈内点滴により投与する、請求項4に記
    載の処置のための使用;医薬製剤の製造のためのエポチロンの使用;医薬製剤;
    または増殖性疾患の処置法。
  15. 【請求項15】 エポチロンを静脈内点滴により投与する、請求項6に記載
    の処置のための使用;医薬製剤の製造のためのエポチロンの使用;医薬製剤;ま
    たは増殖性疾患の処置法。
  16. 【請求項16】 各点滴を約5から約30分行う、請求項15に記載の処置
    のための使用;医薬製剤の製造のためのエポチロンの使用;医薬製剤;または増
    殖性疾患の処置法。
  17. 【請求項17】 エポチロンを静脈内点滴により投与する、請求項10に記
    載の処置のための使用;医薬製剤の製造のためのエポチロンの使用;医薬製剤;
    または増殖性疾患の処置法。
  18. 【請求項18】 各点滴を約5から約30分行う、請求項17に記載の処置
    のための使用;医薬製剤の製造のためのエポチロンの使用;医薬製剤;または増
    殖性疾患の処置法。
  19. 【請求項19】 増殖性疾患がエポチロン以外の1個またはそれ以上の化学
    療法での処置に抗療性であり、エポチロン、特にエポチロンBを処置を必要とす
    るヒトに該疾患の処置に適当な用量で投与する、請求項1から18に記載の処置
    のための使用;医薬製剤の製造のためのエポチロンの使用;医薬製剤;または増
    殖性疾患の処置法。
  20. 【請求項20】 処置する抗療性腫瘍腫瘍が肺、結腸直腸、前立腺、胸また
    は類表皮頭頸部腫瘍から選択される、請求項19に記載の処置のための使用;医
    薬製剤の製造のためのエポチロンの使用;医薬製剤;または増殖性疾患の処置法
  21. 【請求項21】 処置する腫瘍が、タキサンクラスの抗癌剤のメンバーの少
    なくとも一つに抗療性である結腸直腸腫瘍である、請求項19に記載の処置のた
    めの使用;医薬製剤の製造のためのエポチロンの使用;医薬製剤;または増殖性
    疾患の処置法。
  22. 【請求項22】 処置する結腸直腸腫瘍が、更に、少なくとも一つの他の標
    準化学療法に抗療性である、請求項21に記載の処置のための使用;医薬製剤の
    製造のためのエポチロンの使用;医薬製剤;または増殖性疾患の処置法。
  23. 【請求項23】 処置する腫瘍が、TAXOLおよび5−フルオロウラシル
    処置に抗療性である、請求項21に記載の処置のための使用;医薬製剤の製造の
    ためのエポチロンの使用;医薬製剤;または増殖性疾患の処置法。
  24. 【請求項24】 処置する腫瘍が、ホルモン処置に抗療性である前立腺腫瘍
    、および/またはその転移である、請求項19に記載の処置のための使用;医薬
    製剤の製造のためのエポチロンの使用;医薬製剤;または増殖性疾患の処置法。
  25. 【請求項25】 処置する腫瘍が、少なくとも一つの他の化学療法に抗療性
    である類表皮頭頸部癌である、請求項19に記載の処置のための使用;医薬製剤
    の製造のためのエポチロンの使用;医薬製剤;または増殖性疾患の処置法。
  26. 【請求項26】 類表皮頭頸部腫瘍がTAXOLに抗療性である、請求項2
    5に記載の処置のための使用;医薬製剤の製造のためのエポチロンの使用;医薬
    製剤;または増殖性疾患の処置法。
  27. 【請求項27】 処置する腫瘍が、少なくとも一つの他の化学療法に抗療性
    である肺腫瘍である、請求項19に記載の処置のための使用;医薬製剤の製造の
    ためのエポチロンの使用;医薬製剤;または増殖性疾患の処置法。
  28. 【請求項28】 処置する腫瘍が肺非小細胞癌である、請求項27に記載の
    処置のための使用;医薬製剤の製造のためのエポチロンの使用;医薬製剤;また
    は増殖性疾患の処置法。
  29. 【請求項29】 肺非小細胞癌がTAXOLの処置に抗療性である、請求項
    28に記載の処置のための使用;医薬製剤の製造のためのエポチロンの使用;医
    薬製剤;または増殖性疾患の処置法。
  30. 【請求項30】 処置する腫瘍が乳腫瘍である、請求項19に記載の処置の
    ための使用;医薬製剤の製造のためのエポチロンの使用;医薬製剤;または増殖
    性疾患の処置法。
  31. 【請求項31】 処置する腫瘍が標準化学療法に抗療性である結腸直腸腫瘍
    である、請求項19に記載の処置のための使用;医薬製剤の製造のためのエポチ
    ロンの使用;医薬製剤;または増殖性疾患の処置法。
  32. 【請求項32】 処置する腫瘍が、多剤耐性のために他の化学療法の少なく
    とも一つでの処置に抗療性である類表皮頭頸部腫瘍である、請求項19に記載の
    処置のための使用;医薬製剤の製造のためのエポチロンの使用;医薬製剤;また
    は増殖性疾患の処置法。
  33. 【請求項33】 処置する増殖性疾患が結腸直腸腫瘍、尿生殖器管の腫瘍、
    類表皮腫瘍、肺腫瘍および乳腫瘍からなる群から洗濯される、請求項1から18
    のいずれかに記載の処置のための使用;医薬製剤の製造のためのエポチロンの使
    用;医薬製剤;または増殖性疾患の処置法。
  34. 【請求項34】 処置する増殖性疾患が、タキサンクラスの抗癌剤のメンバ
    ーの少なくとも一つおよび/または標準化学療法に抗療性である、請求項33に
    記載の処置のための使用;医薬製剤の製造のためのエポチロンの使用;医薬製剤
    ;または増殖性疾患の処置法。
  35. 【請求項35】 処置する増殖性疾患が前立腺腫瘍である、請求項33に記
    載の処置のための使用;医薬製剤の製造のためのエポチロンの使用;医薬製剤;
    または増殖性疾患の処置法。
  36. 【請求項36】 前立腺腫瘍がホルモン処置に抗療性である、請求項35に
    記載の処置のための使用;医薬製剤の製造のためのエポチロンの使用;医薬製剤
    ;または増殖性疾患の処置法。
  37. 【請求項37】 増殖性疾患が類表皮頭部または頸部腫瘍である、請求項3
    3に記載の処置のための使用;医薬製剤の製造のためのエポチロンの使用;医薬
    製剤;または増殖性疾患の処置法。
  38. 【請求項38】 頭部または頸部腫瘍が多剤耐性である、請求項37に記載
    の処置のための使用;医薬製剤の製造のためのエポチロンの使用;医薬製剤;ま
    たは増殖性疾患の処置法。
  39. 【請求項39】 増殖性疾患が肺非小細胞癌である、請求項33に記載の処
    置のための使用;医薬製剤の製造のためのエポチロンの使用;医薬製剤;または
    増殖性疾患の処置法。
  40. 【請求項40】 肺非小細胞癌がタキサンクラスの抗癌剤のメンバーでの処
    置に抗療性である、請求項39に記載の処置のための使用;医薬製剤の製造のた
    めのエポチロンの使用;医薬製剤;または増殖性疾患の処置法。
  41. 【請求項41】 増殖性疾患が乳腫瘍である、請求項33に記載の処置のた
    めの使用;医薬製剤の製造のためのエポチロンの使用;医薬製剤;または増殖性
    疾患の処置法。
  42. 【請求項42】 乳腫瘍がタキサンクラスの抗癌剤のメンバーの少なくとも
    一つでの処置に抗療性である、請求項41に記載の処置のための使用;医薬製剤
    の製造のためのエポチロンの使用;医薬製剤;または増殖性疾患の処置法。
  43. 【請求項43】 処置する増殖性疾患が多剤耐性腫瘍である、請求項1から
    19のいずれかに記載の処置のための使用;医薬製剤の製造のためのエポチロン
    の使用;医薬製剤;または増殖性疾患の処置法。
  44. 【請求項44】 処置する増殖性疾患が黒色腫、卵巣癌、膵臓癌、神経芽細
    胞腫、頭部または頸部腫瘍、膀胱癌、腎臓癌、脳の癌および胃癌からなる群から
    選択される、請求項1から19のいずれかに記載の処置のための使用;医薬製剤
    の製造のためのエポチロンの使用;医薬製剤;または増殖性疾患の処置法。
  45. 【請求項45】 エポチロンBを最大耐量(MTD)の約1から約100%の
    間の量でヒトに投与する;そして1から3週間の間の間隔の後、少なくとも1回
    の付加的処置において、1回またはそれ以上最大耐量(MTD)の約1から約10
    0%の間の量で投与する、請求項19に記載の処置のための使用;医薬製剤の製
    造のためのエポチロンの使用;医薬製剤;または増殖性疾患の処置法。
  46. 【請求項46】 投与する用量がMTDの25から100%の間である、請
    求項45に記載の処置のための使用;医薬製剤の製造のためのエポチロンの使用
    ;医薬製剤;または増殖性疾患の処置法。
  47. 【請求項47】 エポチロンBを最大耐量(MTD)の80%より少ない用量
    でヒトに毎週投与する、請求項19に記載の処置のための使用;医薬製剤の製造
    のためのエポチロンの使用;医薬製剤;または増殖性疾患の処置法。
  48. 【請求項48】 投与量がMTDの50%より少ない、請求項47に記載の
    処置のための使用;医薬製剤の製造のためのエポチロンの使用;医薬製剤;また
    は増殖性疾患の処置法。
  49. 【請求項49】 更に(a)エポチロンBと(b)他の抗腫瘍治療を組み合わせ
    て投与する段階を含み、組合わせた処置は成分(a)と(b)が処置を必要とするヒ
    トに、組合わせて、該増殖性疾患に対して合わせて治療的に有効な量で投与する
    ような回数である、請求項1から48のいずれかに記載の処置のための使用;医
    薬製剤の製造のためのエポチロンの使用;医薬製剤;または増殖性疾患の処置法
  50. 【請求項50】 増殖性疾患がタキサンクラスの抗癌剤での処置に抗療性で
    ある腫瘍であり、該腫瘍が結腸直腸、前立腺、膵臓および脳の腫瘍からなる群か
    ら選択される、請求項2に記載の処置のための使用;医薬製剤の製造のためのエ
    ポチロンの使用;医薬製剤;または増殖性疾患の処置法。
  51. 【請求項51】 増殖性疾患が多剤耐性肺非小細胞癌、多剤耐性乳腫瘍、ま
    たは多剤耐性表皮頭頸部腫瘍である、請求項2に記載の処置のための使用;医薬
    製剤の製造のためのエポチロンの使用;医薬製剤;または増殖性疾患の処置法。
  52. 【請求項52】 ヒトの増殖性疾患の処置に使用するためのエポチロンB。
JP2000533117A 1998-02-25 1999-02-23 癌処置のためのエポチロンの使用 Withdrawn JP2002504511A (ja)

Applications Claiming Priority (11)

Application Number Priority Date Filing Date Title
GBGB9803907.6A GB9803907D0 (en) 1998-02-25 1998-02-25 Organic compounds
GBGB9803905.0A GB9803905D0 (en) 1998-02-25 1998-02-25 Organic compounds
GBGB9805937.1A GB9805937D0 (en) 1998-03-19 1998-03-19 Organic compounds
GBGB9805936.3A GB9805936D0 (en) 1998-03-19 1998-03-19 Organic compounds
US9805936.3 1999-01-19
US09/233,993 US6302838B1 (en) 1998-02-25 1999-01-19 Cancer treatment with epothilones
US9803907.6 1999-01-19
US9805937.1 1999-01-19
US09/233,993 1999-01-19
US9803905.0 1999-01-19
PCT/EP1999/001147 WO1999043320A1 (en) 1998-02-25 1999-02-23 Use of epothilones for the treatment of cancer

Related Child Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2011128592A Division JP2011173928A (ja) 1998-02-25 2011-06-08 癌処置のためのエポチロンの使用

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2002504511A true JP2002504511A (ja) 2002-02-12
JP2002504511A5 JP2002504511A5 (ja) 2010-08-19

Family

ID=27517450

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2000533117A Withdrawn JP2002504511A (ja) 1998-02-25 1999-02-23 癌処置のためのエポチロンの使用

Country Status (10)

Country Link
US (4) US6635666B2 (ja)
EP (1) EP1056453B1 (ja)
JP (1) JP2002504511A (ja)
AU (1) AU755944B2 (ja)
BE (1) BE1011980A5 (ja)
CA (1) CA2319752A1 (ja)
FR (1) FR2775187B1 (ja)
IT (1) ITMI990375A1 (ja)
NZ (1) NZ506187A (ja)
WO (1) WO1999043320A1 (ja)

Cited By (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2005525360A (ja) * 2002-03-01 2005-08-25 シエーリング アクチエンゲゼルシャフト 増殖過程に関連する脳疾患の処理へのエポチロンの使用
JP2005538044A (ja) * 2002-04-15 2005-12-15 プロテオジス アクチェンゲゼルシャフト 腫瘍の治療のための物質の使用
JP2006504727A (ja) * 2002-10-11 2006-02-09 ダナ−ファーバー キャンサー インスティテュート,インコーポレイテッド 多発性骨髄腫の処置のためのラクトン誘導体
JP2008514569A (ja) * 2004-09-24 2008-05-08 バイエル・シエーリング・ファーマ アクチエンゲゼルシャフト 骨転移の治療へのエポチロンの使用
JP2009513486A (ja) * 2003-06-27 2009-04-02 ノバルティス アクチエンゲゼルシャフト エポチロンでの癌処置
JP2009536153A (ja) * 2006-04-05 2009-10-08 ノバルティス アクチエンゲゼルシャフト 癌を処置するための治療剤の組合せ

Families Citing this family (59)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
EP1440973A3 (de) 1995-11-17 2004-10-20 Gesellschaft für biotechnologische Forschung mbH (GBF) Epothilonderivate, Herstellung und Mittel
HU229833B1 (en) 1996-11-18 2014-09-29 Biotechnolog Forschung Gmbh Epothilone d production process, and its use as cytostatic as well as phytosanitary agents
DE69734362T2 (de) * 1996-12-03 2006-07-20 Sloan-Kettering Institute For Cancer Research Synthese von epothilonen, zwischenprodukte dazu, analoga und verwendungen davon
US6867305B2 (en) 1996-12-03 2005-03-15 Sloan-Kettering Institute For Cancer Research Synthesis of epothilones, intermediates thereto and analogues thereof
US6204388B1 (en) 1996-12-03 2001-03-20 Sloan-Kettering Institute For Cancer Research Synthesis of epothilones, intermediates thereto and analogues thereof
US6605599B1 (en) 1997-07-08 2003-08-12 Bristol-Myers Squibb Company Epothilone derivatives
US6365749B1 (en) 1997-12-04 2002-04-02 Bristol-Myers Squibb Company Process for the preparation of ring-opened epothilone intermediates which are useful for the preparation of epothilone analogs
FR2775187B1 (fr) * 1998-02-25 2003-02-21 Novartis Ag Utilisation de l'epothilone b pour la fabrication d'une preparation pharmaceutique antiproliferative et d'une composition comprenant l'epothilone b comme agent antiproliferatif in vivo
US6399638B1 (en) 1998-04-21 2002-06-04 Bristol-Myers Squibb Company 12,13-modified epothilone derivatives
US6498257B1 (en) 1998-04-21 2002-12-24 Bristol-Myers Squibb Company 2,3-olefinic epothilone derivatives
US6410301B1 (en) 1998-11-20 2002-06-25 Kosan Biosciences, Inc. Myxococcus host cells for the production of epothilones
NZ511722A (en) 1998-11-20 2004-05-28 Kosan Biosciences Inc Recombinant methods and materials for producing epothilone and epothilone derivatives
US20020058286A1 (en) * 1999-02-24 2002-05-16 Danishefsky Samuel J. Synthesis of epothilones, intermediates thereto and analogues thereof
EP1154819A2 (en) * 1999-02-26 2001-11-21 Napro Biotherapeutics, Inc. Treatment regimen for hormone-sensitive cancers
WO2000050021A2 (en) * 1999-02-26 2000-08-31 Napro Biotherapeutics, Inc. Treatment regimen for prostate cancer, initiated after androgen ablative therapy has started
US20050042275A1 (en) * 1999-08-04 2005-02-24 Jean-Claude Sonntag Epothilone compositions
US6414015B1 (en) 2000-01-28 2002-07-02 Utah State University Laulimalide microtubule stabilizing agents
US6518421B1 (en) * 2000-03-20 2003-02-11 Bristol-Myers Squibb Company Process for the preparation of epothilone analogs
US6593115B2 (en) 2000-03-24 2003-07-15 Bristol-Myers Squibb Co. Preparation of epothilone intermediates
UA75365C2 (en) * 2000-08-16 2006-04-17 Bristol Myers Squibb Co Epothilone analog polymorph modifications, a method for obtaining thereof (variants), a pharmaceutical composition based thereon
SK8552003A3 (en) * 2001-01-25 2004-06-08 Bristol Myers Squibb Co Parenteral formulation containing epothilone analogs
MXPA03006412A (es) * 2001-01-25 2003-10-15 Bristol Myers Squibb Co Metodos para administrar analogos de epotilona para tratamiento de cancer.
WO2002058699A1 (en) * 2001-01-25 2002-08-01 Bristol-Myers Squibb Company Pharmaceutical forms of epothilones for oral administration
NZ526870A (en) 2001-01-25 2005-11-25 Bristol Myers Squibb Co Methods of administering epothilone analogs for the treatment of cancer
HUP0303175A2 (hu) 2001-02-20 2003-12-29 Bristol-Myers Squibb Co. Epotilonszármazékok alkalmazása makacs tumorok kezelésére alkalmas gyógyszerkészítmény előállítására
HUP0400041A2 (hu) 2001-02-20 2004-04-28 Bristol-Myers Squibb Co. Epotilonszármazékok alkalmazása makacs tumorok kezelésére szolgáló gyógyszerkészítmények előállítására
CA2440555A1 (en) 2001-03-14 2002-09-19 Bristol-Myers Squibb Company Combination of epothilone analogs and chemotherapeutic agents for the treatment of proliferative diseases
JP2004532888A (ja) 2001-06-01 2004-10-28 ブリストル−マイヤーズ スクイブ カンパニー エポチロン誘導体
TWI315982B (en) * 2001-07-19 2009-10-21 Novartis Ag Combinations comprising epothilones and pharmaceutical uses thereof
AU2008203233B2 (en) * 2001-07-19 2010-04-29 Novartis Ag Combinations comprising epothilones and pharmaceutical uses thereof
TW200408407A (en) * 2001-11-30 2004-06-01 Dana Farber Cancer Inst Inc Methods and compositions for modulating the immune system and uses thereof
TWI287986B (en) * 2001-12-13 2007-10-11 Novartis Ag Use of Epothilones for the treatment of the carcinoid syndrome
JP5384777B2 (ja) * 2001-12-18 2014-01-08 有限会社大長企画 強筋肉剤、抗炎症剤
KR20040078123A (ko) 2002-01-14 2004-09-08 노파르티스 아게 에포틸론 및 대사길항물질을 포함하는 조합물
WO2003077903A1 (en) 2002-03-12 2003-09-25 Bristol-Myers Squibb Company C12-cyano epothilone derivatives
TW200403994A (en) 2002-04-04 2004-03-16 Bristol Myers Squibb Co Oral administration of EPOTHILONES
TW200400191A (en) 2002-05-15 2004-01-01 Bristol Myers Squibb Co Pharmaceutical compositions and methods of using C-21 modified epothilone derivatives
WO2003105828A1 (en) 2002-06-14 2003-12-24 Bristol-Myers Squibb Company Combination of epothilone analogs and chemotherapeutic agents for the treatment of proliferative diseases
ES2281692T3 (es) * 2002-08-23 2007-10-01 Sloan-Kettering Institute For Cancer Research Sintesis de epotilones, sus intermediarios, sus analogos y sus usos.
US7649006B2 (en) 2002-08-23 2010-01-19 Sloan-Kettering Institute For Cancer Research Synthesis of epothilones, intermediates thereto and analogues thereof
TWI291464B (en) 2002-09-23 2007-12-21 Bristol Myers Squibb Co Methods for the preparation, isolation and purification of epothilone B, and X-ray crystal structures of epothilone B
EP1572193A1 (en) * 2002-12-09 2005-09-14 Novartis AG Microtubule stabilisers for treating stenosis in stents
US20040146632A1 (en) * 2003-01-23 2004-07-29 Cristina Sayman Effective multi-component penetrating and flavoring marinade
CN1870995A (zh) * 2003-09-02 2006-11-29 诺瓦提斯公司 使用埃坡霉素的癌症治疗
GB0405898D0 (en) 2004-03-16 2004-04-21 Novartis Ag Organic compounds
EP1824458A1 (en) * 2004-11-18 2007-08-29 Bristol-Myers Squibb Company Enteric coated bead comprising epothilone or an epothilone analog, and preparation and administration thereof
KR20070084325A (ko) * 2004-11-18 2007-08-24 브리스톨-마이어스 스큅 컴퍼니 익사베필론을 포함하는 장용성 코팅된 비드 및 그의 제조방법
JO2596B1 (en) * 2004-11-30 2011-02-27 نوفارتيس ايه جي Compositions include epothelones and tyrosine protein kinase inhibitors and their pharmaceutical uses
US20060121511A1 (en) 2004-11-30 2006-06-08 Hyerim Lee Biomarkers and methods for determining sensitivity to microtubule-stabilizing agents
DE102005008309A1 (de) * 2005-02-17 2006-08-24 Schering Ag Pharmazeutische Mittel enthaltend fluoralkylhaltige Metallkomplexe und Epothilone
EP2997973A1 (en) * 2006-11-15 2016-03-23 Dana-Farber Cancer Institute, Inc. Stabalized maml peptides and uses thereof
EP2170473A1 (en) 2007-06-20 2010-04-07 Saluc Technologie S.A. Convertible dining / billiard table
EP2065054A1 (en) 2007-11-29 2009-06-03 Bayer Schering Pharma Aktiengesellschaft Combinations comprising a prostaglandin and uses thereof
EP2070521A1 (en) 2007-12-10 2009-06-17 Bayer Schering Pharma Aktiengesellschaft Surface-modified nanoparticles
DE102007059752A1 (de) 2007-12-10 2009-06-18 Bayer Schering Pharma Aktiengesellschaft Funktionalisierte, feste Polymernanopartikel enthaltend Epothilone
CA2744088A1 (en) 2009-01-14 2010-07-22 Aileron Therapeutics, Inc. Peptidomimetic macrocycles
EP2210584A1 (en) 2009-01-27 2010-07-28 Bayer Schering Pharma Aktiengesellschaft Stable polymeric composition comprising an epothilone and an amphiphilic block copolymer
US9862692B2 (en) * 2013-01-23 2018-01-09 The University Of Toledo Highly selective anti-cancer agents targeting non-small cell lung cancer and other forms of cancer
WO2017004548A1 (en) 2015-07-01 2017-01-05 Aileron Therapeutics, Inc. Peptidomimetic macrocycles

Family Cites Families (45)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US203938A (en) * 1878-05-21 Improvement in wire fences
US260098A (en) * 1882-06-27 Rolls for longitudinally slitting railroad-rails
US203876A (en) * 1878-05-21 Improvement in piston water-meters
US34452A (en) * 1862-02-18 Improvement in railroad joints or chairs
US176429A (en) * 1876-04-25 Improvement in nut-locks
US127432A (en) * 1872-06-04 Improvement in tuckers for sewing-machines
US142990A (en) * 1873-09-23 Improvement in machines for burnishing the shanks of boots and shoes
US220295A (en) * 1879-10-07 Improvement in hinges
US253697A (en) * 1882-02-14 John halley and alexandee baee
US87634A (en) * 1869-03-09 Improvement in grain-storehouses
DE4138042C2 (de) 1991-11-19 1993-10-14 Biotechnolog Forschung Gmbh Epothilone, deren Herstellungsverfahren sowie diese Verbindungen enthaltende Mittel
DE69402714T2 (de) * 1993-07-15 1997-07-31 Pfizer Amid-derivate von 16-gliedrige heterocyclen als antibiotische macrolide
EP1440973A3 (de) * 1995-11-17 2004-10-20 Gesellschaft für biotechnologische Forschung mbH (GBF) Epothilonderivate, Herstellung und Mittel
US5969145A (en) * 1996-08-30 1999-10-19 Novartis Ag Process for the production of epothilones and intermediate products within the process
JP2001500851A (ja) 1996-08-30 2001-01-23 ノバルティス アクチエンゲゼルシャフト エポシロンの製造法および製造過程中に得られる中間生産物
HU229833B1 (en) 1996-11-18 2014-09-29 Biotechnolog Forschung Gmbh Epothilone d production process, and its use as cytostatic as well as phytosanitary agents
US6515016B2 (en) 1996-12-02 2003-02-04 Angiotech Pharmaceuticals, Inc. Composition and methods of paclitaxel for treating psoriasis
DE69734362T2 (de) * 1996-12-03 2006-07-20 Sloan-Kettering Institute For Cancer Research Synthese von epothilonen, zwischenprodukte dazu, analoga und verwendungen davon
US6204388B1 (en) * 1996-12-03 2001-03-20 Sloan-Kettering Institute For Cancer Research Synthesis of epothilones, intermediates thereto and analogues thereof
US6441186B1 (en) 1996-12-13 2002-08-27 The Scripps Research Institute Epothilone analogs
US6660758B1 (en) * 1996-12-13 2003-12-09 The Scripps Research Institute Epothilone analogs
US6380394B1 (en) * 1996-12-13 2002-04-30 The Scripps Research Institute Epothilone analogs
DE19701758A1 (de) 1997-01-20 1998-07-23 Wessjohann Ludgar A Dr Epothilone-Synthesebausteine
DE19713970B4 (de) 1997-04-04 2006-08-31 R&D-Biopharmaceuticals Gmbh Epothilone-Synthesebausteine II - Prenylderivate
US6348551B1 (en) * 1997-04-18 2002-02-19 Studiengesellschaft Kohle Mbh Selective olefin metathesis of bifunctional or polyfunctional substrates in compressed carbon dioxide as reaction medium
DE19821954A1 (de) 1997-05-15 1998-11-19 Biotechnolog Forschung Gmbh Verfahren zur Herstellung eines Epothilon-Derivats
DE19720312A1 (de) * 1997-05-15 1998-11-19 Hoechst Ag Zubereitung mit erhöhter in vivo Verträglichkeit
DE19726627A1 (de) 1997-06-17 1998-12-24 Schering Ag Zwischenprodukte, Verfahren zu ihrer Herstellung und ihre Verwendung zur Herstellung von Epothilon
US6605599B1 (en) * 1997-07-08 2003-08-12 Bristol-Myers Squibb Company Epothilone derivatives
DE59814067D1 (de) 1997-08-09 2007-09-06 Bayer Schering Pharma Ag Neue epothilon-derivate, verfahren zu deren herstellung und ihre pharmazeutische verwendung
BR9907647B1 (pt) * 1998-02-05 2014-04-01 Novartis Ag Novartis S A Novartis Inc Formulação farmacêutica na forma de um concentrado para infusão, o qual deve ser diluído antes da administração, e solução para infusão
US6194181B1 (en) * 1998-02-19 2001-02-27 Novartis Ag Fermentative preparation process for and crystal forms of cytostatics
NZ506742A (en) 1998-02-25 2003-09-26 Sloan Kettering Inst Cancer Synthesis of desoxyepothilones and hydroxy acid derivative intermediates
FR2775187B1 (fr) * 1998-02-25 2003-02-21 Novartis Ag Utilisation de l'epothilone b pour la fabrication d'une preparation pharmaceutique antiproliferative et d'une composition comprenant l'epothilone b comme agent antiproliferatif in vivo
US6302838B1 (en) * 1998-02-25 2001-10-16 Novartis Ag Cancer treatment with epothilones
GB9810659D0 (en) * 1998-05-18 1998-07-15 Ciba Geigy Ag Organic compounds
US6121029A (en) * 1998-06-18 2000-09-19 Novartis Ag Genes for the biosynthesis of epothilones
NZ508326A (en) 1998-06-18 2003-10-31 Novartis Ag A polyketide synthase and non ribosomal peptide synthase genes, isolated from a myxobacterium, necessary for synthesis of epothiones A and B
WO1999067253A2 (en) 1998-06-22 1999-12-29 Novartis Ag Desmethyl epothilones
WO2000000485A1 (de) 1998-06-30 2000-01-06 Schering Aktiengesellschaft Epothilon-derivate, verfahren zu deren herstellung, zwischenprodukte und ihre pharmazeutische verwendung
DE19848306A1 (de) * 1998-10-14 2000-04-20 Schering Ag Verfahren zur Herstellung von Epothilon B und Derivaten sowie Zwischenprodukte für dieses Verfahren
NZ511722A (en) 1998-11-20 2004-05-28 Kosan Biosciences Inc Recombinant methods and materials for producing epothilone and epothilone derivatives
US6780620B1 (en) * 1998-12-23 2004-08-24 Bristol-Myers Squibb Company Microbial transformation method for the preparation of an epothilone
KR20070092334A (ko) 2000-04-28 2007-09-12 코산 바이오사이언시즈, 인코포레이티드 폴리케타이드의 제조방법
CA2558600C (en) * 2004-03-10 2013-07-09 Kureha Corporation A substituted-trialkyl amine compound with anti-viral activity based on antagonism against a chemokine receptor cxcr4

Non-Patent Citations (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Title
JPN5001008509, J. Bio. Chem., 1997, Vol. 272, 2534−2541 *
JPN5001008510, Angew. Chem. Int. Ed. Engl., 1997, Vol. 36, 2093−2096 *
JPN5001008513, Cancer Res, 1995, Vol. 55, 2325−2333 *
JPN5001008516, Nature, 1997, Vol.387, 268−272 *
JPN5001008520, J. Biol. Chem., 1997, Vol.272, 17118−17125 *

Cited By (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2005525360A (ja) * 2002-03-01 2005-08-25 シエーリング アクチエンゲゼルシャフト 増殖過程に関連する脳疾患の処理へのエポチロンの使用
JP2005538044A (ja) * 2002-04-15 2005-12-15 プロテオジス アクチェンゲゼルシャフト 腫瘍の治療のための物質の使用
JP2006504727A (ja) * 2002-10-11 2006-02-09 ダナ−ファーバー キャンサー インスティテュート,インコーポレイテッド 多発性骨髄腫の処置のためのラクトン誘導体
JP2009513486A (ja) * 2003-06-27 2009-04-02 ノバルティス アクチエンゲゼルシャフト エポチロンでの癌処置
JP2008514569A (ja) * 2004-09-24 2008-05-08 バイエル・シエーリング・ファーマ アクチエンゲゼルシャフト 骨転移の治療へのエポチロンの使用
JP2009536153A (ja) * 2006-04-05 2009-10-08 ノバルティス アクチエンゲゼルシャフト 癌を処置するための治療剤の組合せ

Also Published As

Publication number Publication date
US20050165071A1 (en) 2005-07-28
AU2927999A (en) 1999-09-15
US7091226B2 (en) 2006-08-15
ITMI990375A1 (it) 1999-08-25
EP1056453A1 (en) 2000-12-06
NZ506187A (en) 2003-11-28
AU755944B2 (en) 2003-01-02
CA2319752A1 (en) 1999-09-02
EP1056453B1 (en) 2010-10-06
WO1999043320A1 (en) 1999-09-02
FR2775187A1 (fr) 1999-08-27
US20060223867A1 (en) 2006-10-05
US7875601B2 (en) 2011-01-25
FR2775187B1 (fr) 2003-02-21
US20020028839A1 (en) 2002-03-07
US20040024033A1 (en) 2004-02-05
US6635666B2 (en) 2003-10-21
BE1011980A5 (fr) 2000-03-07

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP2002504511A (ja) 癌処置のためのエポチロンの使用
US6302838B1 (en) Cancer treatment with epothilones
KR101943230B1 (ko) 항암제로서 라파마이신 및 알부민을 포함하는 나노입자
JP2002504511A5 (ja)
US20090069394A1 (en) Cancer treatment with epothilones
KR20040106422A (ko) 간암 및 다른 암 질병 치료용 에포틸론 유도체
KR20070037498A (ko) 에포틸론 조합물
US20020065234A1 (en) Method for treating neoplasia using combination chemotherapy
US20030149088A1 (en) HIV treatment
EP3782620B1 (en) Pharmaceutical composition comprising 1,2-naphthoquinone derivative for use in preventing or treating acute myeloid or lymphoblastic leukemia
AU2003202508B2 (en) Use of epothilones for the treatment of cancer
RU2242229C2 (ru) Применение эпотилонов для лечения рака
AU2004251444B2 (en) Cancer treatment with epothilones
ES2354193T3 (es) Utilización de epotilonas para el tratamiento del cáncer.
EP1354589A1 (en) Angiogenesis inhibitors

Legal Events

Date Code Title Description
A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20060222

A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20060222

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20100302

A601 Written request for extension of time

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A601

Effective date: 20100602

A602 Written permission of extension of time

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A602

Effective date: 20100609

A524 Written submission of copy of amendment under article 19 pct

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A524

Effective date: 20100630

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A821

Effective date: 20100630

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20110208

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20110608

A761 Written withdrawal of application

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A761

Effective date: 20110719