JP2002503895A - サンプリングノイズを低減するための回路および方法 - Google Patents

サンプリングノイズを低減するための回路および方法

Info

Publication number
JP2002503895A
JP2002503895A JP2000528014A JP2000528014A JP2002503895A JP 2002503895 A JP2002503895 A JP 2002503895A JP 2000528014 A JP2000528014 A JP 2000528014A JP 2000528014 A JP2000528014 A JP 2000528014A JP 2002503895 A JP2002503895 A JP 2002503895A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
electrode
current conducting
switch
sampling
switches
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2000528014A
Other languages
English (en)
Other versions
JP4344473B2 (ja
JP2002503895A5 (ja
Inventor
ホン・メリット・ワイ
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Motorola Solutions Inc
Original Assignee
Motorola Inc
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Motorola Inc filed Critical Motorola Inc
Publication of JP2002503895A publication Critical patent/JP2002503895A/ja
Publication of JP2002503895A5 publication Critical patent/JP2002503895A5/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4344473B2 publication Critical patent/JP4344473B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Lifetime legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • HELECTRICITY
    • H03ELECTRONIC CIRCUITRY
    • H03HIMPEDANCE NETWORKS, e.g. RESONANT CIRCUITS; RESONATORS
    • H03H19/00Networks using time-varying elements, e.g. N-path filters
    • H03H19/004Switched capacitor networks
    • GPHYSICS
    • G11INFORMATION STORAGE
    • G11CSTATIC STORES
    • G11C27/00Electric analogue stores, e.g. for storing instantaneous values
    • G11C27/02Sample-and-hold arrangements
    • G11C27/024Sample-and-hold arrangements using a capacitive memory element
    • HELECTRICITY
    • H03ELECTRONIC CIRCUITRY
    • H03HIMPEDANCE NETWORKS, e.g. RESONANT CIRCUITS; RESONATORS
    • H03H17/00Networks using digital techniques
    • H03H17/02Frequency selective networks
    • H03H17/0283Filters characterised by the filter structure
    • H03H17/0286Combinations of filter structures
    • H03H17/0291Digital and sampled data filters

Abstract

(57)【要約】 【課題】 空間領域において入力信号をオーバサンプリングすることによりサンプリングノイズを低減するスイッチドキャパシタ回路60を提供する。 【解決手段】 スイッチドキャパシタ回路60は5つの積分スイッチ71,73,75,77,79を介して一緒に直列に接続された4つのサンプリング容量72,74,76,78を含む。オーバサンプリングプロセスの各クロックサイクルはサンプリングフェーズと積分フェーズを有する。サンプリングフェーズにおいて、積分スイッチ71,73,75,77,79は非導通でありかつサンプリング容量72,74,76,78は入力信号を8つのサンプリングスイッチ81,82,83,84,85,86,87,88を介してサンプリングする。積分フェーズにおいては、サンプリング容量72,74,76,78に蓄積された電荷は積分器90に転送される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の背景】
本発明は、一般的には、信号処理回路に関し、かつより特定的には、スイッチ
ドキャパシタ回路(switched capacitor circuits
)に関する。
【0002】 スイッチドキャパシタ回路は、例えば、ろ波、アナログ−デジタル変換、デジ
タル−アナログ変換、その他のような信号処理の用途に広く使用されている。ス
イッチドキャパシタ回路の性能を劣化させる現象はサンプリングノイズである。
スイッチドキャパシタ回路に小さなキャパシタまたは容量を使用することは該ス
イッチドキャパシタ回路の電力効率および高周波性能を改善する。しかしながら
、サンプリングノイズの大きさは温度に実質的に比例しかつスイッチドキャパシ
タ回路におけるサンプリング容量の容量値に反比例する。したがって、小さな容
量は大きなサンプリングノイズを生じさせる。
【0003】 サンプリングノイズは入力信号を該入力信号の周波数よりも高い周波数でサン
プリングする、すなわち入力信号を時間領域でオーバサンプリングすることによ
り低減できる。例えば、入力信号は該入力信号のナイキスト周波数よりも2,3
,4,5その他の倍数または係数(factor)でより高い周波数でサンプル
することができる。入力信号のナイキスト周波数に対するサンプリング周波数の
比率は伝統的にサンプリングレート(X)と称される。サンプリングレートが1
より大きい場合、サンプリングはオーバサンプリングと称される。帯域幅が制限
された信号に対しては、サンプリングノイズは実質的にサンプリングレートに反
比例する。したがって、入力信号を4の比率またはレートでサンプリングするこ
とは、すなわち、4Xオーバサンプリングは、サンプリングノイズを1のレート
で入力信号をサンプリングすること、すなわち、1Xサンプリング、と比較して
ほぼ4の係数で低減する。しかしながら、時間領域におけるオーバサンプリング
は回路の電力消費を増大させる。さらに、サンプリングレートは回路における装
置またはデバイスの高周波特性により決定される上限を有する。
【0004】 したがって、サンプリングノイズを低減するためのスイッチドキャパシタ回路
および方法を持つことが有利であろう。その回路は簡単であることが望ましい。
また、その回路および方法は電力効率が良いことが望ましい。さらに、その回路
および方法は高周波の用途に使用するのに適していると好都合であろう。
【0005】 [図面の簡単な説明] 一般に、本発明はサンプリングノイズを低減するスイッチドキャパシタ回路お
よび方法を提供する。本発明によれば、サンプリングノイズの低減は空間領域(
space domain)において信号をオーバサンプリングすることにより
達成される。
【0006】 図1は、本発明の第1の実施形態に係わるスイッチドキャパシタ回路10の回
路図である。スイッチドキャパシタ回路10は入力端子12において入力信号を
受けるよう結合されかつ出力端子14において出力信号を伝送するよう結合され
ている。基準電圧VREF、例えば、グランド電圧、が電源導体15を介してス
イッチドキャパシタ回路10に供給される。内部には、スイッチドキャパシタ回
路10はサンプラ(sampler)20および積分器(integrator
)40を含む。
【0007】 サンプラ20はサンプリング容量またはキャパシタ23,25および27を含
む。好ましくは、容量23,25および27の容量値またはキャパシタンス値は
お互いに実質的に等しい。サンプラ20はまたはスイッチ22,24,26,2
8,33,34,35,36,37および38を含み、各スイッチは制御電極お
よび2つの電流導通電極を有する。サンプラ20においてスイッチ22,24,
26,28,33,34,35,36,37および38として使用できる装置は
絶縁ゲート電界効果トランジスタ(IGFETs)、金属半導体電界効果トラン
ジスタ(MESFETs)、バイポーラトランジスタ、絶縁ゲートバイポーラト
ランジスタ、その他を含む。スイッチ22,24,26,28,33,34,3
5,36,37および38は単一の種類の装置、例えば、nチャネルIGFET
s、あるいはいくつかの種類の装置の組み合わせから構成できる。電界効果トラ
ンジスタ(FET)をスイッチとして使用する場合は、当業者は該FETのゲー
ト電極は該スイッチの制御電極として機能し、かつ該FETのソースおよびドレ
イン電極は該スイッチの電流導通電極として機能することを理解するであろう。
バイポーラトランジスタをスイッチとして使用する場合は、当業者は該バイポー
ラトランジスタのベース電極は該スイッチの制御電極として機能し、かつ該バイ
ポーラトランジスタのエミッタおよびコレクタ電極は該スイッチの電流導通電極
として機能することを理解するであろう。
【0008】 容量23の第1の電極はスイッチ22を介して導体15にかつスイッチ33を
介して入力端子12に接続されている。容量23の第2の電極はスイッチ24を
介して容量25の第1の電極にかつスイッチ34を介して導体15に接続されて
いる。容量25の第1の電極はまたスイッチ35を介して入力端子12に接続さ
れている。容量25の第2の電極はスイッチ26を介して容量27の第1の電極
にかつスイッチ36を介して導体15に接続されている。容量27の第1の電極
はまたスイッチ37を介して入力端子12に接続されている。容量27の第2の
電極はスイッチ28を介してサンプラ20のサンプルされた信号を伝送するよう
結合されかつスイッチ38を介して導体15に接続されている。スイッチ33,
34,35,36,37および38の制御電極は第1のクロック信号Φ1を受け
るよう結合されている。スイッチ22,24,26および28の制御電極は第2
のクロック信号Φ2を受けるよう結合されている。
【0009】 後に説明するように、スイッチ33,34,35,36,37および38はサ
ンプリングフェーズの間に導通する。したがって、それらの制御電極に印加され
る第1のクロック信号Φ1はまたサンプリング信号と称される。これに対し、ス
イッチ22,24,26および28は積分フェーズの間に導通する。したがって
、それらの制御電極に印加される第2のクロック信号Φ2はまた積分信号と称さ
れる。サンプリング信号Φ1はスイッチ33,34,35,36,37および3
8がどのような種類の装置であるかに依存して、電圧信号、電流信号、その他と
することができる。同様に、積分信号Φ2はスイッチ22,24,26および2
8がどのような種類の装置であるかに依存して、電圧信号、電流信号、その他と
することができる。
【0010】 積分器40は演算増幅器42および積分容量44を含む。演算増幅器42は基
準電圧VREF1を受けるために導体45に接続された非反転入力、およびサン
プラ20のサンプルされた信号を受けるためにスイッチ28を介して容量27の
第2の電極に接続された反転入力を有する。導体45における基準電圧VREF は導体15における基準電圧VREFと同じであってもまたは異なってもよい
。演算増幅器42の出力はスイッチドキャパシタ回路10の出力端子14に接続
されている。容量44は演算増幅器42の反転入力と出力との間に接続されてい
る。
【0011】 動作においては、スイッチドキャパシタ回路10は入力端子12における入力
信号をサンプルし、該入力信号を積分し、かつ積分された信号を出力端子14に
伝送する。クロックサイクルにおいては、サンプリング容量23,25および2
7の各々はサンプリングフェーズの間に入力信号をサンプルする。サンプルされ
た信号はサンプリングフェーズに続く積分フェーズの間に積分器40に転送され
る。サンプリングフェーズの間に、スイッチドキャパシタ回路10の容量23,
25および27の各々は入力信号を1回サンプリングする。したがって、スイッ
チドキャパシタ回路10は3Xオーバサンプリングを行ないかつ信号対雑音比を
実質的に3の係数で改善する。スイッチ33,34,35,36,37および3
8はサンプリングフェーズの間に導通しかつ積分フェーズの間に非導通となる。
したがって、それらはまたサンプリングスイッチとも称される。これに対し、ス
イッチ22,24,26および28はサンプリングフェーズの間に非導通になり
、かつ積分フェーズの間に導通する。したがって、それらはまた積分スイッチと
称される。スイッチ22,24,26および28は容量23,25および27と
直列に接続されて交互の積分スイッチおよびサンプリング容量の構成またはパタ
ーンを形成する。スイッチ22および28はこの構成の2つのエンドポイントま
たは端点に位置し、かつしたがってエンドポイントスイッチ(endpoint
switches)とも称される。
【0012】 スイッチドキャパシタ回路10の構造は図1に示されるものに限られないこと
が理解されるべきである。例えば、別の実施形態では、スイッチドキャパシタ回
路10は差動入力信号を受けるよう結合される。そのような実施形態では、導体
15に接続する代わりに、容量23,25および27の第2の電極は、それぞれ
、スイッチ34,36および38を介して差動入力信号の一方の成分または要素
を受けるよう接続される。該差動入力信号の他方の成分または要素は入力端子1
2に印加される。さらに別の実施形態では、容量23,25および27の第2の
電極は、それぞれ、スイッチ34,36および38を介して積分器40の出力に
結合されたフィードバック回路(図示せず)によって発生されるフィードバック
信号を受けるよう結合される。さらに、スイッチドキャパシタ回路10は3つの
サンプリング容量、すなわち、容量23,25および27、を有するものに限定
されない。本発明によれば、スイッチドキャパシタ回路10はスイッチを介して
互いに接続された任意の複数の、例えば、2,4,5,6その他の、サンプリン
グ容量を持つことができる。一般に、スイッチドキャパシタ回路10のサンプリ
ングレートはその中のサンプリング容量の数に等しくされる。
【0013】 図2は、本発明に係わるオーバサンプリングプロセスにおいて図1のスイッチ
ドキャパシタ回路10に印加されるサンプリング信号Φ1および積分信号Φ2の
タイミング図50を示す。図2は1つのサンプリングフェーズおよび1つの積分
フェーズを含むオーバサンプリングプロセスにおける1クロックサイクルを示し
ている。図2はサンプリングスイッチ33,34,35,36,37および38
と積分スイッチ22,24,26および28の状態のタイミング関係を示すこと
を意図していることに注目すべきである。例えば、時間t0および時間t1の間
でサンプリング信号Φ1を高レベルまたはハイレベルにかつ積分信号Φ2を低レ
ベルまたはローレベルに描くことにより、図2は時間t0と時間t1の間の時間
インターバルでサンプリングスイッチ33,34,35,36,37および38
が導通しかつ積分スイッチ22,24,26および28が非導通であることを示
すことを意図している。ここで使用される、クロック信号Φ1およびΦ2は電圧
信号、電流信号、その他とすることができる。サンプリングスイッチの制御電極
に印加される信号はお互いに同じであるものに限定されないことに注目すべきで
ある。例えば、もしスイッチ33,34および35が、それぞれ、NPNバイポ
ーラトランジスタ、pチャネルFET、およびnチャネルFETであれば、スイ
ッチ33,34および35の制御電極に印加される信号は、時間t0および時間
t1の間で、それぞれ、電流信号、低電圧信号、および高電圧信号となる。さら
に、もしあるサンプリングスイッチ、例えば、スイッチ36がpチャネルFET
とnチャネルFETからなる2トランジスタパスゲートまたは転送ゲートを含ん
でおれば、該サンプリングスイッチに印加される信号は該サンプリングスイッチ
をオンに切り換えるためにpチャネルFETのゲートに印加される低電圧信号と
nチャネルFETのゲートに印加される高電圧信号を含むべきである。同様に、
積分スイッチの制御電極に印加される信号もお互いに同じであることに限定され
ない。
【0014】 サンプリングフェーズは時刻t0においてサンプリング信号Φ1が高レベルに
切り換わりかつ積分信号Φ2が低レベルにある場合にスタートする。スイッチ2
2,24,26および28は非導通でありかつ容量23,25および27はお互
いから電気的に分離されている。スイッチ33,34,35,36,37および
38はオンに切り換えられかつ導通している。容量23は、それぞれ、スイッチ
33および34を介して入力端子12と導体12との間に結合される。入力信号
inが容量23の両端に印加される。同様に、容量25は、それぞれ、スイッ
チ35および36を介して入力端子12と導体15との間に結合され、かつ入力
信号Vinが容量25にわたり印加される。さらに、容量27が、それぞれ、ス
イッチ37および38を介して入力端子12と導体15との間に結合され、かつ
入力信号Vinが容量27にわたり印加される。入力信号Vinはサンプリング
容量23,25および27を充電する。したがって、サンプリング容量23,2
5および27の各々は入力信号をサンプルする。容量23,25および27の各
々に蓄積された電荷は入力信号電圧Vinと各々の容量23,25および27の
容量すなわちキャパシタンスを乗算したものに実質的に等しくなる。
【0015】 時間t1において、サンプリング信号Φ1は低レベルに切り換わりかつ積分信
号Φ2は低レベルに留まっている。スイッチ22,24,26および28は非導
通に留まっている。スイッチ33,34,35,36,37および38はオフに
切り換わり、容量23,25および27を入力端子12および導体15から切り
離し、それによってサンプリングフェーズを終了させる。容量23,25および
27はお互いからおよび印加された電圧信号から電気的に分離または隔離される
【0016】 積分フェーズは時間t2でスタートし、該時間t2においてはサンプリング信
号Φ1は低レベルに留まっておりかつ積分信号Φ2は高レベルに切り換わる。ス
イッチ33,34,35,36,37および38は非導通に留まっている。スイ
ッチ22,24,26および28はオンに切り換わり、かつ導通する。容量23
,25および27は導体15と演算増幅器42の反転入力との間に直列に接続さ
れる。時間t2の直後に、もしVREF1が実質的にVREFに等しければ、一
時的にサンプルされた入力信号電圧Vinの3倍の負の値に実質的に等しくなる
(−3Vin)。そうでない場合は、演算増幅器42の反転入力における電圧に
直流(DC)電圧のオフセットが存在する。その後、演算増幅器42はその反転
入力の電圧を導体45における基準電圧VREF1へとドライブし、サンプリン
グ容量23,25および27に蓄積された電荷が積分容量44に転送されるよう
にする。容量44に転送された電荷は時間t2の前に既に容量44に存在する電
荷に加えられることに注目すべきである。
【0017】 時間t2において、サンプリング信号Φ1は低レベルに留まっておりかつ積分
信号Φ2は低レベルへと切り換わる。スイッチ33,34,35,36,37お
よび38は非導通に留まっている。スイッチ22,24,26および28はオフ
に切り換わり、積分フェーズおよび電流クロックサイクルを終了する。容量23
,25および27はお互いからおよび印加された電圧信号から電気的に分離され
る。スイッチドキャパシタ回路10は次のクロックサイクルにおいて入力端子1
2の入力信号をサンプルする用意ができる。
【0018】 容量23,25および27は積分フェーズにおいて導体15と演算増幅器42
の反転入力との間に直列に接続されるから、積分容量44に転送される電荷の量
は実質的に時間t2の前に容量23,25および27に蓄積された電荷の平均に
等しい。したがって、積分容量44に転送された電荷は容量23,25および2
7によってサンプルされた入力信号の3つのサンプルの平均値を表わす。したが
って、スイッチドキャパシタ回路10は入力端子12における入力信号の3Xオ
ーバサンプリングを達成する。この3Xオーバサンプリングは3の係数でスイッ
チドキャパシタ回路10のサンプリングノイズを効果的に低減する。サンプリン
グ容量23,25および27に換えて1つのサンプリング回路のみを有する従来
技術のスイッチドキャパシタ回路においては、サンプリングノイズの低減は入力
信号をより高い周波数でサンプリングすることにより達成される。スイッチドキ
ャパシタ回路10は3つのサンプリング容量23,25および27を使用してサ
ンプリング周波数を増大することなく入力信号をオーバサンプルする。このオー
バサンプリング機構は空間領域(space domain)におけるオーバサ
ンプリングと称される。
【0019】 図3は、本発明の第2の実施形態に係わるスイッチドキャパシタ回路60の回
路図である。スイッチドキャパシタ回路60は1対の入力端子61および62を
介して差動入力信号を受けるよう結合され、かつ1対の出力端子63および64
を介して差動出力信号を伝送するよう結合されている。例えばグランド電圧のよ
うな基準信号が電源導体65を介してスイッチドキャパシタ回路60に供給され
る。内部的には、スイッチドキャパシタ回路60はサンプラ70および積分器9
0を含む。
【0020】 サンプラ70はサンプリング容量72,74,76および78を含む。好まし
くは、容量72,74,76および78の容量値またはキャパシタンス値はお互
いに実質的に等しくされる。サンプラ70はまた、各々制御電極および2つの電
流導通電極を有する、スイッチ71,73,75,77,79,81,82,8
4,85,86,87および88を含む。図1に示されるスイッチドキャパシタ
回路10のスイッチ22,24,26および28のように、スイッチ71,73
,75,77および79もまた積分スイッチと称される。スイッチ71,73,
75,77および79は容量72,74,76および78と直列に接続されて交
互の積分スイッチおよびサンプリング容量の構成またはパターンを形成している
。図1のスイッチドキャパシタ回路10のスイッチ33,34,35,36,3
7および38と同様に、スイッチ81,82,83,84,85,86,87お
よび88もまたサンプリングスイッチと称される。サンプラ70にスイッチ71
,73,75,77,79,81,82,83,84,85,86,87および
88として使用できる装置またはデバイスはIGFETs、MESFETs、バ
イポーラトランジスタ、絶縁ゲートバイポーラトランジスタ、その他を含む。
【0021】 容量72の第1の電極はスイッチ81を介して導体65に接続されている。容
量72の第2の電極はスイッチ73を介して容量74の第1の電極にかつスイッ
チ82を介して入力端子61に接続されている。容量74の第1の電極もまたス
イッチ83を介して入力端子62に接続されている。容量74の第2の電極はス
イッチ75を介して容量76の第1の電極にかつスイッチ84を介して入力端子
61に接続されている。容量76の第1の電極はまたスイッチ85を介して入力
端子62に接続されている。容量76の第2の電極はスイッチ77を介して容量
78の第1の電極にかつスイッチ86を介して入力端子61に接続されている。
容量78の第1の電極はまたスイッチ87を介して入力端子62に接続されてい
る。容量78の第2の電極はスイッチ88を介して導体65に接続されている。
スイッチ81,82,83,84,85,86,87および88の制御電極はサ
ンプリング信号Φ1を受けるよう結合されている。スイッチ71,73,75,
77および79の制御電極は積分信号Φ2を受けるよう結合されている。
【0022】 積分器90は演算増幅器92および積分容量93および94を含む。好ましく
は、積分容量93および94の静電容量値またはキャパシタンス値は実質的に互
いに等しくされる。演算増幅器92はスイッチ71を介して容量72の第1の電
極に接続された非反転入力、スイッチ79を介して容量78の第2の電極に接続
された反転入力、出力端子63に接続された非反転出力、および出力端子64に
接続された反転出力を有する。容量93は演算増幅器92の非反転入力に接続さ
れた1つの電極、および演算増幅器92の反転出力に接続された他の電極を有す
る。容量94は演算増幅器92の反転入力に接続された1つの電極および演算増
幅器92の非反転出力に接続された他の電極を有する。
【0023】 スイッチドキャパシタ回路60の構造は図3に示されたものに限定されないこ
とを理解すべきである。例えば、別の実施形態では、スイッチドキャパシタ回路
60は、それぞれ、スイッチ82,84および86を介して容量72,74およ
び76の第2の電極に印加されるシングルエンデッド入力信号を受けるよう結合
され、かつ容量74,76および78の第1の電極は、それぞれ、スイッチ83
,85および87を介して積分器90の出力に接続されたフィードバック回路(
図示せず)によって発生されるフィードバック信号を受けるよう結合される。さ
らに、スイッチドキャパシタ回路60は4つのサンプリング容量、すなわち、容
量72,74,76および78を有することに限定されない。本発明によれば、
スイッチドキャパシタ回路60のサンプリング容量の数は任意の複数の数、例え
ば、2,3,5,6,7その他、とすることができる。
【0024】 動作においては、スイッチドキャパシタ回路60は入力端子61および62に
おける差動入力信号をサンプルし、該差動入力信号を積分し、かつ積分された信
号を出力端子63および64に伝送する。スイッチドキャパシタ回路60は図2
のタイミング図50に示されるサンプリング信号Φ1および積分信号Φ2によっ
て動作することができる。前に述べたように、図2はサンプリングフェーズと積
分フェーズを含む1クロックサイクルを示している。
【0025】 サンプリングフェーズは時間t0で開始し、該時間t0においてサンプリング
信号Φ1が高レベルに切り換わりかつ積分信号Φ2は低レベルになっている。ス
イッチ71,73,75,77および79は非導通でありかつ容量72,74,
76および78はお互いから電気的に分離されている。スイッチ81,82,8
3,84,85,86,87および88はオンに切り換えられかつ導通する。容
量72は、それぞれ、スイッチ82および81を介して入力端子61および導体
65の間に接続されている。容量72の両端の電圧は実質的に入力信号の第1の
成分または要素の電圧レベル、例えば、Vin1と基準電圧レベル、例えば、グ
ランド電圧との間の差に等しい。容量74は、それぞれ、スイッチ84および8
3を介して入力端子61および62の間に接続されている。容量74の両端の電
圧は実質的に前記Vin1と入力信号の第2の成分または要素の電圧レベル、例
えば、Vin2との間の差に等しい。容量76は、それぞれ、スイッチ86およ
び85を介して入力端子61および62の間に接続されている。容量76の両端
の電圧は実質的に前記Vin1と前記Vin2との間の差に等しい。容量78は
、それぞれ、スイッチ88および87を介して導体65と入力端子62との間に
接続されている。容量78の両端の電圧は実質的にグランド電圧とVin2との
間の差に等しい。したがって、サンプリング容量72は入力信号の第1の成分を
サンプルし、サンプリング容量74および76の各々は入力信号の第1および第
2の成分の双方をサンプルし、かつサンプリング容量76は入力信号の第2の成
分をサンプルする。
【0026】 時間t1において、サンプリング信号Φ1は低レベルに切り換わりかつ積分信
号Φ2は低レベルに留まっている。スイッチ71,73,75,77および79
は非導通に留まっている。スイッチ81,82,83,84,85,86,87
および88はオフに切り換わり、容量72,74,76および78をそれぞれ印
加された電圧信号から切り離し、それによってサンプリングフェーズを終了する
。容量72,74,76および78はお互いからかつ印加された電圧信号から電
気的に分離されまたは隔離される。
【0027】 積分フェーズは時間t2で開始し、該時間t2においてはサンプリング信号Φ
1が低レベルに留まっておりかつ積分信号Φ2が高レベルに切り換わる。スイッ
チ81,82,83,84,85,86,87および88は非導通に留まってい
る。スイッチ71,73,75,77および79はオンに切り換えられる。容量
72,74,76および78は演算増幅器92の反転および非反転入力の間に直
列に接続されている。時間t2の直後に、演算増幅器92の反転および非反転入
力の間の電圧差は一時的に前記サンプルされた入力信号の第1および第2の成分
の間の電圧差の3倍、すなわち、3(Vin1−Vin2)、に等しくなる。演
算増幅器92はその非反転および反転入力の間の電圧差を実質的にゼロへと駆動
し、サンプリング容量72,74,76および78に蓄積された電荷が積分容量
93および94に転送されるようにする。
【0028】 もし電圧(Vin1−Vin2)が正であれば、非反転入力は始めは反転入力
よりも低い電圧レベルにある。負の電荷がスイッチ71を介して積分容量93に
転送されかつ正の電荷がスイッチ79を介して積分容量94に転送される。この
電荷の転送プロセスは出力端子63における電圧レベルを上昇させかつ出力端子
64における電圧レベルを低下させる。もし電圧(Vin1−Vin2)が負で
あれば、非反転入力は始めは反転入力よりも高い電圧レベルにある。正の電荷が
スイッチ71を介して積分容量93に転送されかつ負の電荷がスイッチ79を介
して積分容量94に転送される。この電荷転送プロセスは出力端子63における
電圧レベルを低下させかつ出力端子64における電圧レベルを上昇させる。した
がって、差動出力信号が出力端子63および64に伝送される。容量93および
94に転送された電荷は時間t2の前に、それぞれ、容量93および94に既に
存在しているかもしれない電荷に加えられることに注目すべきである。
【0029】 時間t3において、サンプリング信号Φ1は低レベルに留まっておりかつ積分
信号Φ2は低レベルへと切り換わる。スイッチ81,82,83,84,85,
86,87および88は非導通に留まっている。スイッチ71,73,75,7
7および79はオフに切り換えられ、積分フェーズおよび現在のクロックサイク
ルを終了する。容量72,74,76および78はお互いからかつ印加された電
圧信号から電気的に分離される。スイッチドキャパシタ回路60は次のクロック
サイクルにおいて入力端子61および62における入力信号をサンプルする用意
ができている。
【0030】 スイッチドキャパシタ回路60はサンプリング周波数を増大することなく空間
領域において4Xオーバサンプリングを行なうために4つのサンプリング容量7
2,74,76および78を使用する。積分フェーズの間は、容量72,74,
76および78にわたる初期電圧は3(Vin1−Vin2)である。したがっ
て、入力電圧信号は3/4の係数でスケーリングされる(scaled)。伝統
的なスイッチドキャパシタ回路と比較して、スイッチドキャパシタ回路60の信
号対雑音比は4X(3/4)、すなわち、9/4、の係数で改善される。スイ
ッチドキャパシタ回路60のものと同様の構造を有するがNのサンプリング容量
を有するスイッチドキャパシタ回路は一般にサンプリングノイズを(N−1) /Nの係数で低減することになる。
【0031】 図4は、本発明の第3の実施形態に係わるスイッチドキャパシタ回路110の
回路図である。スイッチドキャパシタ回路110は1対の入力端子111および
112を介して差動入力信号を受けるよう結合され、かつ1対の出力端子113
および114を介して差動出力信号を伝送するよう結合されている。基準信号V REF ,VREF1およびVREF2は、それぞれ、電圧供給導体115,11
8および119を介してスイッチドキャパシタ回路110に供給される。基準電
圧信号VREF,VREF1およびVREF2はお互いに異なってもよく、ある
いは実質的に互いに等しくてもよい。内部的には、スイッチドキャパシタ回路1
10はサンプラ120および積分器160を含む。
【0032】 サンプラ120はサンプリング容量122,124,126および128、そ
してスイッチ121,123,125,127,129,131,132,13
3,134,135,136,137および138を含む。好ましくは、容量1
22,124,126および128の静電容量値またはキャパシタンス値はお互
いに実質的に等しくされる。容量122の第1の電極はスイッチ121を介して
導体115に接続されかつスイッチ131を介して入力端子111に接続されて
いる。容量122の第2の電極はスイッチ123を介して容量124の第1の電
極にかつスイッチ132を介して導体118に接続されている。容量124の第
1の電極はまたスイッチ133を介して入力端子111に接続されている。容量
124の第2の電極はスイッチ125を介して容量126の第1の電極に、かつ
スイッチ134を介して導体118に接続されている。容量126の第1の電極
もまたスイッチ135を介して入力端子111に接続されている。容量126の
第2の電極はスイッチ127を介して容量128の第1の電極に、かつスイッチ
136を介して導体118に接続されている。容量128の第1の電極もまたス
イッチ137を介して入力端子111に接続されている。容量128の第2の電
極はスイッチ129を介してサンプラ120の第1のサンプルされた信号を伝送
するよう結合され、かつスイッチ138を介して導体118に接続されている。
スイッチ131,132,133,134,135,136,137および13
8の制御電極はサンプリング信号Φ1を受けるよう接続されている。スイッチ1
21,123,125,127および129の制御電極は積分信号Φ2を受ける
よう接続されている。
【0033】 サンプラ120はまたサンプリング容量142,144,146および148
、およびスイッチ141,143,145,147,149,151,152,
153,154,155,156,157および158を含む。好ましくは、容
量142,144,146および148の容量値は実質的にお互いに等しくかつ
容量122,124,126および128の容量値に等しくされる。容量142
の第1の電極はスイッチ141を介して導体115に、かつスイッチ151を介
して入力端子112に接続されている。容量142の第2の電極はスイッチ14
3を介して容量144の第1の電極に、かつスイッチ152を介して導体119
に接続されている。容量144の第1の電極はまたスイッチ153を介して入力
端子112に接続されている。容量144の第2の電極はスイッチ145を介し
て容量146の第1の電極に、かつスイッチ154を介して導体119に接続さ
れている。容量146の第1の電極はまたスイッチ155を介して入力端子11
2に接続されている。容量146の第2の電極はスイッチ147を介して容量1
48の第1の電極に、かつスイッチ156を介して導体119に接続されている
。容量148の第1の電極はまたスイッチ157を介して入力端子112に接続
されている。容量148の第2の電極はスイッチ149を介してサンプラ120
の第2のサンプルされた信号を伝送するよう結合され、かつスイッチ158を介
して導体119に接続されている。スイッチ151,152,153,154,
155,156,157および158の制御電極はサンプリング信号Φ1を受け
るよう接続されている。スイッチ141,143,145,147および149
の制御電極は積分信号Φ2を受けるよう接続されている。
【0034】 スイッチ121,123,125,127,129,131,132,133
,134,135,136,137,138,141,143,145,147
,149,151,152,153,154,155,156,157および1
58として使用することができる装置またはデバイスはIGFETs、MESF
ETs、バイポーラトランジスタ、絶縁ゲートバイポーラトランジスタその他を
含む。図1に示されるスイッチドキャパシタ回路10のスイッチ22,24,2
6および28と同様に、スイッチ121,123,125,127,129,1
41,143,145,147および149もまた積分スイッチと称される。ス
イッチ121,123,125,127および129は容量122,124,1
26および128と直列に接続されて交互の積分スイッチおよびサンプリング容
量の第1の構成または配列を形成する。スイッチ141,143,145,14
7および149は容量142,144,146および148と直列に接続されて
交互の積分スイッチおよびサンプリング容量の第2の構成または配列を形成する
。図1に示されるスイッチドキャパシタ回路10のスイッチ33,34,35,
36,37および38と同様に、スイッチ131,132,133,134,1
35,136,137,138,151,152,153,154,155,1
56,157および158もまたサンプリングスイッチと称される。
【0035】 積分器160は演算増幅器162、および積分容量163および164を含む
。好ましくは、積分容量163および164の静電容量値またはキャパシタンス
値は実質的に互いに等しくされる。演算増幅器162はスイッチ129を介して
容量128の第2の電極に接続された非反転入力、およびスイッチ149を介し
て容量148の第2の電極に接続された反転入力を有する。演算増幅器162は
また、それぞれ、出力端子113および114に接続された非反転出力および反
転出力を有する。容量163は演算増幅器162の非反転入力に接続された1つ
の電極および演算増幅器162の反転出力に接続された他の電極を有する。容量
164は演算増幅器162の反転入力に接続された1つの電極および演算増幅器
162の非反転出力に接続された他の電極を有する。
【0036】 スイッチドキャパシタ回路110の構造は図4に示されたものに限定されない
ことが理解されるべきである。例えば、別の実施形態では、容量122,124
,126,128,142,144,146および148の第2の電極が、それ
ぞれ、スイッチ132,134,136,138,152,154,156およ
び158を介して、積分器160の出力に接続されたフィードバック回路(図示
せず)によって発生されるフィードバック信号を受けるよう結合される。さらに
、スイッチドキャパシタ回路110は8個のサンプリング容量、すなわち、容量
122,124,126,128,142,144,146および148、を有
することに限定されない。本発明によれば、スイッチドキャパシタ回路110に
おけるサンプリング容量の数は2より大きな任意の偶数、例えば、4,6,10
,12,14その他、とすることができる。一般に、スイッチドキャパシタ回路
110のサンプリングレートはその中のサンプリング容量の数を2で割ったもの
に等しい。
【0037】 動作においては、スイッチドキャパシタ回路110は入力端子111および1
12における差動入力信号をサンプルし、該差動入力信号を積分し、かつ積分さ
れた信号を出力端子113および114に伝送する。スイッチドキャパシタ回路
110は図2のタイミング図50に示されるサンプリング信号Φ1および積分信
号Φ2によって動作することができる。上に述べたように、図2は1つのサンプ
リングフェーズおよび1つの積分フェーズを含む1クロックサイクルを示してい
る。
【0038】 サンプリングフェーズは時間t0で開始し、該時間t0においてサンプリング
信号Φ1が高レベルに切り換わりかつ積分信号Φ2は低レベルになっている。ス
イッチ121,123,125,127および129は非導通でありかつ容量1
22,124,126および128はお互いに電気的に分離されている。スイッ
チ131,132,133,134,135,136,137および138はオ
ンに切り換えられかつ導通する。容量122,124,126および128の各
々はそれぞれのスイッチを介して入力端子111と導体118の間に接続されて
いる。容量122,124,126および128の各々にわたる電圧は実質的に
入力信号の第1の成分の電圧レベル、例えば、Vin1、と基準電圧VREF1 との間の差に等しい。したがって、サンプリング容量122,124,126お
よび128の各々はサンプリングフェーズの間に入力信号を1回サンプルする。
同様に、スイッチ141,143,145,147および149は非導通であり
かつ容量142,144,146および148はお互いに電気的に分離されてい
る。スイッチ151,152,153,154,155,156,157および
158はオンに切り換わりかつ導通する。容量142,144,146および1
48の各々はそれぞれのスイッチを介して入力端子112と導体119の間に接
続されている。容量142,144,146および148の各々にわたる電圧は
入力信号の第2の成分の電圧レベル、例えば、Vin2、と基準電圧VREF2 との間の差に実質的に等しくなる。したがって、サンプリング容量142,14
4,146および148の各々はサンプリングフェーズの間に入力信号の第2の
成分を1回サンプルする。
【0039】 時間t1において、サンプリング信号Φ1は低レベルに切り換わりかつ積分信
号Φ2は低レベルに留まっている。スイッチ121,123,125,127,
129,141,143,145,147および149は非導通に留まっている
。スイッチ131,132,133,134,135,136,137,138
,151,152,153,154,155,156,157および158はオ
フに切り換わり、容量122,124,126,128,142,144,14
6および148をそれぞれの印加された電圧信号から切り離し、それによってサ
ンプリングフェーズを終了する。容量122,124,126,128,142
,144,146および148はお互いからかつ印加された電圧信号から電気的
に分離される。
【0040】 積分フェーズは時間t2で開始し、該時間t2においてサンプリング信号Φ1
は低レベルに留まっておりかつ積分信号Φ2は高レベルに切り換わる。スイッチ
131,132,133,134,135,136,137,138,151,
152,153,154,155,156,157および158は非導通に留ま
っている。スイッチ121,123,125,127,129,141,143
,145,147および149はオンに切り換わりかつ導通する。容量122,
124,126および128は導体115と演算増幅器162の非反転入力との
間に直列に接続されている。時間t2の直後に、演算増幅器162の非反転入力
の電圧レベルは、もしVREF1が実質的にVREFに等しければ、一時的に前
記サンプルされた入力信号の第1の成分と導体118における第1の基準信号と
の電圧差の4倍の負の値、すなわち、−4(Vin1−VREF1)に実質的に
等しくなる。そうでない場合は、演算増幅器162の非反転入力における電圧に
DC電圧オフセットが存在する。演算増幅器162はその非反転入力の電圧レベ
ルをグランド電圧に駆動し、サンプリング容量122,124,126および1
28に蓄積された電荷が積分容量163に転送されるようにする。積分容量16
3に転送される電荷の量は時間t2の前に容量122,124,126および1
28に蓄積された電荷の平均に実質的に等しくなる。したがって、積分容量16
3に転送される電荷は入力信号の第1の成分の4つのサンプルの平均値を表わす
。同様に、容量142,144,146および148は導体115と演算増幅器
162の反転入力との間に直列に接続され、演算増幅器162の反転入力の電圧
レベルは、もしVREF2が実質的にVREFに等しければ、一時的にサンプル
された入力信号の第2の成分と導体119における第2の基準信号との電圧差の
4倍の負の値、すなわち、−4(Vin2−VREF2)に実質的に等しくなる
。そうでない場合は、演算増幅器162の反転入力における電圧にDC電圧オフ
セットが生じる。演算増幅器162はその反転入力の電圧レベルをグランド電圧
に駆動し、サンプリング容量142,144,146および148に蓄積された
電荷が積分容量164に転送されるようにする。積分容量164に転送される電
荷の量は時間t2の前に容量142,144,146および148に蓄積された
電荷の平均値に実質的に等しくなる。したがって、積分容量164に転送される
電荷は入力信号の第2の成分の4つのサンプルの平均値を表わす。したがって、
スイッチドキャパシタ回路110は入力信号の4Xオーバサンプリングを達成す
る。容量163および164に転送される電荷は、それぞれ、時間t2の前に既
に容量163および164に存在する電荷に加えられることに注目すべきである
【0041】 時間t3において、サンプリング信号Φ1は低レベルに留まっておりかつ積分
信号Φ2は低レベルに切り換わる。スイッチ131,132,133,134,
135,136,137,138,151,152,153,154,155,
156,157および158は非導通に留まっている。スイッチ121,123
,125,127,129,141,143,145,147および149はオ
フに切り換わり、積分フェーズおよび現在のクロックサイクルを終了する。容量
122,124,126,128,142,144,146および148はお互
いからかつ印加された電圧信号から電気的に分離される。スイッチドキャパシタ
回路110は引き続くクロックサイクルにおいて入力端子111および112の
入力信号をサンプルする用意ができている。上で述べたように、スイッチドキャ
パシタ回路110は入力端子111および112における入力信号の4Xオーバ
サンプリングを行なう。スイッチドキャパシタ回路110は8個のサンプリング
容量122,124,126,128,142,144,146および148を
使用してサンプリング周波数を増大することなく空間領域において入力信号をオ
ーバサンプルする。4Xオーバサンプリングはスイッチドキャパシタ回路110
のサンプリングノイズを4の係数で効果的に低減する。
【0042】 図5は、本発明の第4の実施形態に係るスイッチドキャパシタ回路210の回
路図である。スイッチドキャパシタ回路210は1対の入力端子211および2
12を介して差動入力信号を受けるよう結合されかつ1対の出力端子213およ
び214を介して差動出力信号を伝送するよう結合されている。基準信号VRE ,VREF1およびVREF2が、それぞれ、電源供給導体215,218お
よび219を介してスイッチドキャパシタ回路210に供給される。基準電圧信
号VREF,VREF1およびVREF2はお互いと異なっていてもあるいは実
質的に互いに等しくてもよい。内部的には、スイッチドキャパシタ回路210は
サンプラ220および積分器260を含む。
【0043】 サンプラ220はサンプリング容量222,224,226,228,242
,244,246および248を含む。好ましくは、容量222,224,22
6,228,242,244,246および248の静電容量またはキャパシタ
ンス値は実質的に互いに等しい。サンプラ220はまたスイッチ221,223
,225,227,229,231,232,233,234,235,236
,237,238,241,243,245,247,249,251,252
,253,254,255,256,257および258を含み、各々のスイッ
チは制御電極および2つの電流導通電極を有する。スイッチ231,232,2
33,234,235,236,237,238,251,252,253,2
54,255,256,257および258の制御電極はサンプリング信号Φ1
を受けるよう結合されている。スイッチ221,223,225,227,22
9,241,243,245,247および249の制御電極は積分信号Φ2を
受けるよう結合されている。
【0044】 容量222の第1の電極は並列に接続されたスイッチ221および231を介
して導体215に接続されている。容量222の第2の電極はスイッチ223を
介して容量224の第1の電極に、かつスイッチ232を介して導体218に接
続されている。容量224の第1の電極はまたスイッチ233を介して入力端子
211に接続されている。容量224の第2の電極はスイッチ225を介して容
量226の第1の電極に、かつスイッチ234を介して導体218に接続されて
いる。容量226の第1の電極はまたスイッチ235を介して入力端子211に
接続されている。容量226の第2の電極はスイッチ227を介して容量228
の第1の電極にかつスイッチ236を介して導体218に接続されている。容量
228の第1の電極はまたスイッチ237を介して入力端子211に接続されて
いる。容量228の第2の電極はスイッチ229を介してサンプラ220の第1
のサンプルされた信号を伝送するよう結合されかつスイッチ238を介して導体
218に接続されている。
【0045】 容量242の第1の電極は並列に接続されたスイッチ241および251を介
して導体215に接続されている。容量242の第2の電極はスイッチ243を
介して容量244の第1の電極にかつスイッチ252を介して導体219に接続
されている。容量244の第1の電極はまたスイッチ253を介して第1の入力
端子212に接続されている。容量244の第2の電極はスイッチ245を介し
て容量246の第1の電極にかつスイッチ254を介して導体219に接続され
ている。容量246の第1の電極はまたスイッチ255を介して入力端子212
に接続されている。容量246の第2の電極はスイッチ247を介して容量24
8の第1の電極に接続され、かつスイッチ256を介して導体219に接続され
ている。容量248の第1の電極はまたスイッチ257を介して入力端子212
に接続されている。容量248の第2の電極はスイッチ249を介してサンプラ
220の第2のサンプルされた信号を伝送するよう結合され、かつスイッチ25
8を介して導体219に接続されている。
【0046】 スイッチ221,223,225,227,229,231,232,233
,234,235,236,237,238,241,243,245,247
,249,251,252,253,254,255,256,257および2
58として使用できる装置またはデバイスはIGFETs、MESFETs、バ
イポーラトランジスタ、絶縁ゲートバイポーラトランジスタ、その他を含む。図
1に示されるスイッチドキャパシタ回路10のスイッチ22,24,26および
28と同様に、スイッチ221,223,225,227,229,241,2
43,245,247および249はまた積分スイッチと称される。スイッチ2
21,223,225,227および229は容量222,224,226およ
び228と直列に接続されて積分スイッチとサンプリング容量の交互の第1の構
成または配列を形成している。スイッチ241,243,245,247および
249は容量242,244,246および248と直列に接続されて積分スイ
ッチおよびサンプリング容量の交互の第2の構成または配列を形成している。図
1に示されるスイッチドキャパシタ回路10のスイッチ33,34,35,36
,37および38と同様に、スイッチ231,232,233,234,235
,236,237,238,251,252,253,254,255,256
,257,および258もまたサンプリングスイッチと称される。
【0047】 積分器260は演算増幅器262、および積分容量263および264を含む
。好ましくは、積分容量263および264の静電容量値は実質的にお互いに等
しくされる。演算増幅器262はスイッチ229を介して容量228の第2の電
極に接続された非反転入力、およびスイッチ249を介して容量248の第2の
電極に接続された反転入力を有する。演算増幅器262はまた、それぞれ、出力
端子213および214に接続された非反転出力および反転出力を有する。容量
263は演算増幅器262の非反転入力に接続された1つの電極および演算増幅
器262の反転出力に接続された他の電極を有する。容量264は演算増幅器2
62の反転入力に接続された1つの電極、および演算増幅器262の非反転出力
に接続された他の電極を有する。
【0048】 スイッチドキャパシタ回路210の構造は図5に示されるものに限定されない
ことが理解されるべきである。例えば、別の実施形態では、容量222,224
,226,242,244および246の第2の電極は、それぞれ、スイッチ2
32,234,236,252,254および256を介して積分器260の出
力に接続されたフィードバック回路(図示せず)によって発生されるフィードバ
ック信号を受けるよう接続されている。さらに、スイッチドキャパシタ回路21
0は8つのサンプリング容量、すなわち、容量222,224,226,228
,242,244,246および248、を有するものに限定されない。本発明
によれば、スイッチドキャパシタ回路のサンプリング容量の数は2より大きな任
意の偶数とすることができ、例えば、4,6,10,12,14,16、その他
とすることができる。
【0049】 動作においては、スイッチドキャパシタ回路210は入力端子211および2
12における差動入力信号をサンプルし、該差動入力信号を積分し、かつ積分さ
れた信号を出力端子213および214に伝送する。スイッチドキャパシタ回路
210は図2のタイミング図50に示されるサンプリング信号Φ1および積分信
号Φ2によって動作することができる。前に述べたように、図2はサンプリング
フェーズおよび積分フェーズを含む1クロックサイクルを示している。
【0050】 サンプリングフェーズは時間t0で開始し、該時間t0においてサンプリング
信号Φ1が高レベルに切り変わりかつ積分信号Φ2は低レベルになっている。ス
イッチ221,223,225,227および229は非導通であり、かつ容量
222,224,226および228はお互いから電気的に分離されている。ス
イッチ231,232,233,234,235,236,237および238
はオンに切り変わりかつ導通する。容量222は、それぞれ、スイッチ231お
よび232を介して導体215および導体218の間に結合されている。容量2
22にわたるまたは容量222の両端の電圧は基準電圧VREFおよびVREF の間の差に実質的に等しい。容量224は、それぞれ、スイッチ233および
234を介して入力端子211と導体218との間に接続されている。容量22
4にわたる電圧は実質的に入力信号の第1の成分の電圧レベル、例えば、Vin 、と電圧VREF1との間の差に等しい。容量226は入力端子211と容量
218との間に、それぞれ、スイッチ235および236を介して接続されてい
る。容量226にわたる電圧は実質的にVin1とVREF1との間の差に等し
い。容量228は、それぞれ、スイッチ237および238を介して入力端子2
11と導体215との間に接続されている。容量228にわたる電圧は実質的に
in1とVREFの間の差に等しい。同様に、スイッチ241,243,24
5,247および249は非導通であり、かつ容量242,244,246およ
び248はお互いから電気的に切り離されている。スイッチ251,252,2
53,254,255,256,257および258はオンに切り換えられかつ
導通する。容量242は、それぞれ、スイッチ251および252を介して導体
215と導体219の間に接続されている。容量242の両端の電圧は実質的に
基準電圧VREFおよびVREF2の間の差に等しい。容量244は、それぞれ
、スイッチ253および254を介して入力端子212と導体219との間に接
続されている。容量244にわたる電圧は実質的に入力信号の第2の成分の電圧
レベル、例えば、Vin2、と電圧VREF2との間の差に等しい。容量246
は、それぞれ、スイッチ255および256を介して入力端子212と導体21
9との間に接続されている。容量246にわたる電圧は実質的にVin2および
REF2の差に等しい。容量248は、それぞれ、スイッチ257および25
8を介して入力端子212と導体215との間に接続されている。容量248に
わたる電圧は実質的にVin2とVREFとの間の差に等しい。
【0051】 時間t1において、サンプリング信号Φ1は低レベルに切り変わりかつ積分信
号Φ2は低レベルに留まっている。スイッチ221,223,225,227,
229,241,243,245,247および249は非導通に留まっている
。スイッチ231,232,233,234,235,236,237,238
,251,252,253,254,255,256,257および258はオ
フに切り換えられ、容量222,224,226,228,242,244,2
46および248をそれぞれの印加電圧から切り離し、それによってサンプリン
グフェーズを終了する。容量222,224,226,228,242,244
,246および248はお互いからかつ印加された電圧信号から電気的に切り離
される。
【0052】 積分フェーズは時間t2で開始し、該時間t2においてはサンプリング信号Φ
1は低レベルに留まっておりかつ積分信号Φ2は高レベルに切り変わる。スイッ
チ231,232,233,234,235,236,237,238,251
,252,253,254,255,256,257および258は非導通に留
まっている。スイッチ221,223,225,227,229,241,24
3,245,247および249はオンに切り換えられかつ導通する。容量22
2,224,226および228は導体215と演算増幅器262の非反転入力
との間に直列に接続される。時間t2の直後に、もしVREF1が実質的にV EF に等しければ、演算増幅器262の非反転入力の電圧レベルは一時的に前記
サンプルされた入力信号の第1の成分と導体218における基準信号との間の電
圧差の3倍の負の値、すなわち、−3(Vin1−VREF1)、に実質的に等
しくなる。そうでない場合は、演算増幅器262の非反転入力に電圧のDC電圧
オフセットがある。演算増幅器262はその非反転入力における電圧レベルをグ
ランド電圧に駆動し、サンプリング容量222,224,226および228に
蓄積された電荷が積分容量263に転送されるようにする。同様に、容量242
,244,246および248は導体215と演算増幅器262の反転入力との
間に直列に接続され、かつ演算増幅器262の反転入力の電圧レベルは、もしV REF2 が実質的にVREFに等しければ、サンプルされた入力信号の第2の成
分と導体219における基準信号との電圧差の3倍の負の値、すなわち、−3(
in2−VREF2)に実質的に等しくなる。そうでない場合は、演算増幅器
262の反転入力における電圧にDC電圧オフセットが存在する。演算増幅器2
62はその反転入力における電圧レベルをグランド電圧に駆動し、サンプリング
容量242,244,246および248に蓄積された電荷が積分容量264に
転送されるようにする。容量263および264に転送される電荷は時間t2の
前に、それぞれ、容量263および264に既に存在する可能性のある電荷に加
えられることに注目すべきである。
【0053】 時間t3において、サンプリング信号Φ1は低レベルに留まっており、かつ積
分信号Φ2は低レベルに切り変わる。スイッチ231,232,233,234
,235,236,237,238,251,252,253,254,255
,256,257および258は非導通に留まっている。スイッチ221,22
3,225,227,229,241,243,245,247および249は
オフに切り変わり、積分フェーズおよび現在のクロックサイクルを終了する。容
量222,224,226,228,242,244,246および248はお
互いからおよび印加された電圧信号から電気的に切り離されている。スイッチド
キャパシタ回路210は次のクロックサイクルにおける入力信号をサンプルする
用意ができている。
【0054】 スイッチドキャパシタ回路210は8個のサンプリング容量222,224,
226,228,242,244,246および248を使用してサンプリング
周波数を増大すること無く空間領域(space domain)において4X
オーバサンプリングを達成する。積分フェーズの間に、サンプリング容量222
,224,226および228にわたる初期電圧は3(Vin1−VREF1
であり、かつサンプリング容量242,244,246および248にわたる初
期電圧は3(Vin2−VREF2)である。図3のサンプラ70と同様に、サ
ンプラ220は差動入力電圧信号を3/4の係数でスケーリングする。伝統的な
スイッチドキャパシタ回路と比較して、スイッチドキャパシタ回路210の信号
対雑音比は4X(3/4)、すなわち、9/4の係数で改善される。一般に、
スイッチドキャパシタ回路210と同様の構造を有するが2Nのサンプリング容
量を有するスイッチドキャパシタ回路はサンプリングノイズを(N−1)/N
の係数で低減する。
【0055】 図6は、本発明の第5の実施形態に係るスイッチドキャパシタ回路310の回
路図である。スイッチドキャパシタ回路310は入力端子312を介して入力信
号を受けるよう接続され、かつ出力端子314を介して出力信号を伝送するよう
接続されている。基準信号VREFおよびVREF1は、それぞれ、電源導体3
15および385を介してスイッチドキャパシタ回路310に供給される。基準
電圧信号VREFおよびVREF1はお互いから異なってもよく、あるいは実質
的に互いに等しくてもよいことに注目すべきである。内部的には、スイッチドキ
ャパシタ回路310はサンプラ320および積分器380を含む。
【0056】 サンプラ320はサンプリング容量322,324,326および328、お
よびスイッチ321,323,325,327,329,331,332,33
3,334,335,336,337および338を含む。好ましくは、容量3
22,324,326および328の容量値は実質的に互いに等しくされる。容
量322の第1の電極はスイッチ321を介して導体315に接続され、かつス
イッチ331を介して入力端子312に接続されている。容量322の第2の電
極はスイッチ323を介して容量324の第1の電極に、かつスイッチ332を
介して導体315に接続されている。容量324の第1の電極はまたスイッチ3
33を介して入力端子312に接続されている。容量324の第2の電極はスイ
ッチ325を介して容量326の第1の電極に、かつスイッチ334を介して導
体315に接続されている。容量326の第1の電極はまたスイッチ335を介
して入力端子312に接続されている。容量326の第2の電極はスイッチ32
7を介して容量328の第1の電極に、かつスイッチ336を介して導体315
に接続されている。容量328の第1の電極はまたスイッチ337を介して入力
端子312に接続されている。容量328の第2の電極はスイッチ329を介し
てサンプラ320のサンプルされた信号を伝送するよう接続され、かつスイッチ
338を介して導体315に接続されている。スイッチ331,332,333
,334,335,336,337および338の制御電極はサンプリング信号
Φ1を受けるよう接続されている。スイッチ321,323,325,327お
よび329の制御電極は積分信号Φ2を受けるよう接続されている。
【0057】 サンプラ320はまたフィードバック容量342,344,346および34
8、およびスイッチ341,343,345,347,351,352,353
,354,355,356および357を含む。好ましくは、容量342,34
4,346および348の静電容量値またはキャパシタンス値は実質的にお互い
に等しくかつ容量322,324,326および328の静電容量値に等しくさ
れる。サンプラ320はさらにフィードバックコントローラまたは制御部360
を含み、該フィードバックコントローラ360はスイッチ361,362,36
3,364,365,366,367および368、および動的回転要素または
ダイナミックローティションエレメント(dynamic rotation
element)370を含む。動作においては、フィードバックコントローラ
360は容量342,344,346および348と協働して多レベルまたはマ
ルチレベルのフィードバック信号を提供する。
【0058】 容量342の第1の電極はスイッチ341を介して導体315に、かつスイッ
チ351を介してスイッチ361および362の第1の電流導通電極に接続され
ている。容量342の第2の電極はスイッチ343を介して容量344の第1の
電極に、かつスイッチ352を介して導体315に接続されている。容量344
の第1の電極はまたスイッチ353を介してスイッチ363および364の第1
の電流導通電極に接続されている。容量344の第2の電極はスイッチ345を
介して容量346の第1の電極に、かつスイッチ354を介して導体315に接
続されている。容量346の第1の電極はまたスイッチ355を介してスイッチ
365および366の第1の電流導通電極に接続されている。容量346の第2
の電極はスイッチ347を介して容量348の第1の電極に、かつスイッチ35
6を介して導体315に接続されている。容量348の第1の電極はまたスイッ
チ357を介してスイッチ367および368の第1の電流導通電極に接続され
ている。容量348の第2の電極は容量328の第2の電極に接続されている。
スイッチ351,352,353,354,355,356および357の制御
電極はサンプリング信号Φ1を受けるよう接続されている。スイッチ341,3
43,345および347の制御電極は積分信号Φ2を受けるよう接続されてい
る。
【0059】 スイッチ361,362,363,364,365,366,367および3
68の制御電極はデータバス373を介してダイナミックローティションエレメ
ント370の出力ポート372に接続されている。ダイナミックローティション
エレメント370の入力は制御信号を受けるためにフィードバックコントローラ
360の制御端子374に接続されている。スイッチ361,363,365お
よび367の第2の電流導通電極は導体315に接続されている。スイッチ36
2,364,366および368の第2の電流導通電極はフィードバック信号V fb を受けるためにフィードバックコントローラ360の端子376に接続され
ている。
【0060】 スイッチ321,323,325,327,329,331,332,333
,334,335,336,337,338,341,343,345,347
,351,352,353,354,355,356,357,361,362
,363,364,365,366,367および368として使用可能な装置
またはデバイスはIGFETs、MESFETs、バイポーラトランジスタ、絶
縁ゲートバイポーラトランジスタ、その他を含む。図1のスイッチドキャパシタ
回路10におけるスイッチ22,24,26および28と同様に、スイッチ32
1,323,325,327,329,341,343,345および347も
また積分スイッチ(integrating switches)と称される。
スイッチ321,323,325,327および329は容量322,324,
326および328と直列に接続されて積分スイッチおよびサンプリング容量の
交互の構成または配列を形成する。スイッチ341,343,345および34
7は容量342,344,346および348と直列に接続されて積分スイッチ
およびフィードバック容量の交互の構成または配列を形成する。図1に示される
スイッチドキャパシタ回路10のスイッチ33,34,35,36,37および
38と同様に、スイッチ331,332,333,334,335,336,3
37,338,351,352,353,354,355,356および357
はまたサンプリングスイッチと称される。フィードバックコントローラ360に
おいては、スイッチ361,363,365および367の各々はその電流導通
電極の1つが導体315における基準電圧VREFに接続されかつシャントスイ
ッチ(shunt switch)と称される。スイッチ362,364,36
6および368の各々はその電流導通電極の1つが端子376におけるフィード
バック信号Vfbに接続されかつフィードバックスイッチと称される。
【0061】 積分器380は演算増幅器382、および積分容量384を含む。演算増幅器
382は導体385に接続された非反転入力、およびスイッチ329を介して容
量328および348の第2の電極に接続された反転入力を有する。演算増幅器
382はまた出力端子314に接続された出力を有する。容量384は演算増幅
器382の反転入力に接続された1つの電極および演算増幅器382の出力に接
続された他の電極を有する。
【0062】 スイッチドキャパシタ回路310はまたフィードバック回路390を含む。フ
ィードバック回路390の入力は演算増幅器382の出力に接続されている。フ
ィードバック回路390の出力はフィードバックコントローラ360の端子37
6に接続されている。フィードバック回路390はまたフィードバックコントロ
ーラ360の制御端子374に接続された制御出力を有する。好ましい実施形態
では、フィードバック回路390はフィードバック信号Vfbを発生する比較器
(図示せず)を含む。フィードバック回路390はまた、好ましくは、その制御
出力にデジタル制御信号を発生するためのデジタル−アナログ変換器(図示せず
)を含む。したがって、フィードバック回路390の制御出力はまたデジタル制
御信号ポートと称される。
【0063】 スイッチドキャパシタ回路310の構造は図6に示されたものに限定されない
ことを理解すべきである。例えば、スイッチドキャパシタ回路310は4つのサ
ンプリング容量、すなわち、容量322,324,326および328、を有す
るものに限定されない。本発明によれば、スイッチドキャパシタ回路310にお
けるサンプリング容量の数は1より大きな任意の数、例えば、2,3,5,6そ
の他、とすることができる。一般に、スイッチドキャパシタ回路310のサンプ
リングレートはその中のサンプリング容量の数に等しい。前に述べたように、ダ
イナミックローティションエレメント370はサンプリングノイズおよびフィー
ドバック容量342,344,346および348の間の不整合の影響を最小に
するよう作用する。好ましいものではあるが、ダイナミックローティションエレ
メント370はフィードバックコントローラ360において任意選択的なもので
ある。
【0064】 動作においては、スイッチドキャパシタ回路は入力端子312における入力信
号をサンプルし、該入力信号を積分し、かつ積分された信号を出力端子314に
伝送する。スイッチドキャパシタ回路310は図2のタイミング図50に示され
るサンプリング信号Φ1および積分信号Φ2によって動作することができる。前
に述べたように、図2は1つのサンプリングフェーズおよび1つの積分フェーズ
を含む1クロックサイクルを示している。
【0065】 サンプリングフェーズは時間t0に開始し、該時間t0においてサンプリング
信号Φ1は高レベルに切り換わりかつ積分信号Φ2は低レベルになっている。ス
イッチ321,323,325,327および329は非導通であり、かつ容量
322,324,326および328はお互いから電気的に切り離されている。
スイッチ331,332,333,334,335,336,337および33
8はオンに切り換わりかつ導通する。容量322,324,326および328
はそれぞれのスイッチを介して入力端子312と導体315との間に接続されて
いる。容量322,324,326および328の各々にわたる電圧は入力信号
の電圧レベル、例えば、Vin、と基準電圧VREFとの間の差に実質的に等し
い。したがって、サンプリング容量322,324,326および328の各々
はサンプリングフェーズの間に入力信号を1回サンプルする。
【0066】 同様に、スイッチ341,343,345および347は非導通でありかつ容
量342,344,346および348はお互いから電気的に切り離されている
。スイッチ351,352,353,354,355,356および357はオ
ンに切り換わりかつ導通する。容量342,344,346および348の各々
はフィードバックコントローラ360と導体315の間にそれぞれのスイッチを
介して接続されている。フィードバック回路390はデジタル制御信号およびフ
ィードバック信号Vfbをフィードバックコントローラ360の、それぞれ、端
子374および376に送る。好ましくは、制御信号およびフィードバック信号
fbは演算増幅器382の出力にしたがって発生される。好ましい実施形態で
は、制御端子374におけるデジタル制御信号は5つの異なるデジタル値を有す
る。したがって、前記制御信号は3ビットの2進数で符号化できる。
【0067】 フィードバックコントローラ360はフィードバック回路390により発生さ
れるデジタル制御信号にしたがってフィードバック容量342,344,346
および348を選択的に充電する。一例として、前記制御信号が000の2進値
を有する場合、スイッチ361,363,365および367が導通しかつスイ
ッチ362,364,366および368が非導通になる。したがって、フィー
ドバック容量342,344,346および348の第1の電極は導体315に
接続される。容量342,344,346および348の各々にわたる電圧は実
質的にゼロである。前記制御信号が001の2進値を有する場合、シャントスイ
ッチ361,363,365および367の1つが非導通になり、他の3つが導
通する。さらに、フィードバックスイッチ362,364,366および368
の内前記非導通のシャントスイッチに対応する1つが導通し、かつ他の3つは非
導通になる。したがって、前記フィードバック容量342,344,346およ
び348の1つにわたる電圧は実質的に(Vfb−VREF)に等しく、かつ他
の3つのフィードバック容量にわたる電圧は実質的にゼロである。前記制御信号
が010の2進値を有する場合、シャントスイッチ361,363,365およ
び367の内の2つが非導通になり、他の2つが導通する。さらに、フィードバ
ックスイッチ362,364,366および368の内前記2つの非導通のシャ
ントスイッチに対応する2つが導通し、他の2つは非導通になる。したがって、
フィードバック容量342,344,346および348の内の2つにわたる電
圧は実質的に(Vfb−VREF)であり、他の2つのフィードバック容量にわ
たる電圧は実質的にゼロである。前記制御信号が011の2進値を有する場合、
シャントスイッチ361,363,365および367の内の3つが非導通にな
り、他の1つは導通する。さらに、前記3つの非導通のシャントスイッチに対応
するフィードバックスイッチ362,364,366および368の内の3つが
導通し、かつ他の1つが非導通になる。したがって、フィードバック容量342
,344,346および348の内の3つにわたる電圧は実質的に(Vfb−V REF )に等しく、かつ他の1つのフィードバック容量にわたる電圧は実質的に
ゼロである。前記制御信号が100の2進値を有する場合、スイッチ361,3
63,365および367は非導通になりかつスイッチ362,364,366
および368は導通する。したがって、フィードバック容量342,344,3
46および348の第1の電極は端子376に接続される。容量342,344
,346および348の各々にわたる電圧は実質的に(Vfb−VREF)に等
しい。
【0068】 ダイナミックローテイションエレメント370はフィードバック回路390か
らデジタル制御信号を受けかつそこに格納されたアルゴリズムにしたがって構成
または形成信号(configuration signal)を発生する。該
構成信号はスイッチ361,362,363,364,365,366,367
および368の制御電極に伝送されかつそれらの構成(configurati
on)を決定する。前記デジタル制御信号が001の2進値を有する場合、どの
フィードバック容量が端子376におけるフィードバック信号Vfbと導体31
5における基準電圧VREFの間に結合されるかに関して4つの可能な選択肢が
ある。前記デジタル制御信号が010の2進値を有する場合、どの対のフィード
バック容量が前記フィードバック信号Vfbと前記基準電圧VREFとの間に接
続されるかに関して6つの可能な選択肢がある。前記デジタル制御信号が011
の2進値を有する場合、フィードバック容量のどの3つ組(trio)が前記フ
ィードバック信号Vfbと前記基準電圧VREFの間に接続されるかに関して4
つの可能な選択肢がある。好ましくは、ダイナミックローテイションエレメント
370に格納されるアルゴリズムは前記デジタル制御信号が001,010また
は011の2進値を有する度ごとに、端子376と導体315との間に接続され
るフィードバック容量の組み合わせが前記デジタル制御信号が同じ2進値を有す
る最後の時から異なるようにされるものである。したがって、各々のフィードバ
ック容量は他のフィードバック容量のものと実質的に同じであるVfbとVRE との間に接続される確率を有する。その結果、サンプリングノイズが最小にな
る。さらに、フィードバック容量342,344,346および348の間の何
らかの可能な不整合の影響が時間領域におけるオーバサンプリングを含むオーバ
サンプリング処理の間において信号帯域幅内で最小にされる。
【0069】 時間t1において、サンプリング信号Φ1は低レベルに切り換わりかつ積分信
号Φ2は低レベルに留まっている。スイッチ321,323,325,327,
329,341,343,345および347は非導通に留まっている。スイッ
チ331,332,333,334,335,336,337,338,351
,352,353,354,355,356および357はオフに切り換えられ
、容量322,324,326,328,342,344,346および348
をそれぞれの印加された電圧信号から切り離し、それによってサンプリングフェ
ーズを終了する。容量322,324,326,328,342,344,34
6および348はお互いからかつ印加された電圧信号から電気的に切り離される
【0070】 積分フェーズは時間t2で開始し、該時間t2においてサンプリング信号Φ1
は低レベルに留まっておりかつ積分信号Φ2は高レベルに切り換わる。スイッチ
331,332,333,334,335,336,337,338,351,
352,353,354,355,356および357は非導通に留まっている
。スイッチ321,323,325,327,329,341,343,345
および347はオンに切り換わりかつ導通する。サンプリング容量322,32
4,326および328は導体315と演算増幅器382の反転入力との間に直
列に接続される。同様に、フィードバック容量342,344,346および3
48は導体315と演算増幅器382の反転入力の間に直列に接続される。時間
t2の直後に、演算増幅器382の非反転入力の電圧レベルは直列に接続された
サンプリング容量322,324,326および328にわたる電圧および直列
に接続されたフィードバック容量342,344,346および348にわたる
電圧によって決定される。直列に接続されたサンプリング容量322,324,
326および328にわたる電圧はサンプルされた入力信号と導体315におけ
る基準電圧との電圧差の4倍、すなわち、4(Vin−VREF)に実質的に等
しい。直列に接続されたフィードバック容量342,344,346および34
8にわたる電圧は、制御端子374におけるデジタル制御信号の2進値に応じて
、実質的にゼロ、(Vfb−VREF)、2(Vfb−VREF)、3(Vfb −VREF)または4(Vfb−VREF)に等しくなる。演算増幅器382は
その反転入力の電圧レベルを基準電圧レベルVREF1へと駆動し、サンプリン
グ容量322,324,326および328およびフィードバック容量342,
344,346および348に蓄積された電荷が積分容量384に転送されるよ
うにする。積分容量384に転送される電荷の量は実質的にサンプリング容量3
22,324,326,328に蓄積された電荷の平均値と時間t2の前にフィ
ードバック容量342,344,346および348に蓄積された電荷の平均値
とを加えたものに等しくなる。したがって、積分容量384に転送される電荷は
フィードバック信号Vfbにより変調された入力信号の4つのサンプルの平均値
を表わす。したがって、スイッチドキャパシタ回路310は入力信号の4Xオー
バサンプリングを達成する。容量384に転送される電荷は時間t2の前に容量
384に既に存在しているかもしれない電荷に加えられることに注目すべきであ
る。
【0071】 時間t3において、サンプリング信号Φ1は低レベルに留まっておりかつ積分
信号Φ2は低レベルに切り換わる。スイッチ331,332,333,334,
335,336,337,338,351,352,353,354,355,
356および357は非導通に留まっている。スイッチ321,323,325
,327,329,341,343,345および347はオフに切り換わり、
積分フェーズおよび現在のクロックサイクルを終了する。容量322,324,
326,328,342,344,346および348はお互いからかつ電荷さ
れた電圧信号から電気的に切り離される。スイッチドキャパシタ回路310は次
のクロックサイクルに対して入力端子312における入力信号をサンプルする用
意ができている。
【0072】 前に述べたように、スイッチドキャパシタ回路310は入力端子312におけ
る入力信号を4Xオーバサンプリングを行なう。スイッチドキャパシタ回路31
0は4つのサンプリング容量322,324,326および328、および4つ
のフィードバック容量342,344,346および348を使用してサンプリ
ング周波数を増大することなく空間領域において入力信号のオーバサンプルを行
なう。4Xオーバサンプリングは4の係数でスイッチドキャパシタ回路310の
サンプリングノイズを効率的に低減する。
【0073】 時間t0およびt1の間のサンプリングフェーズの間に、シャントスイッチ3
61,363,365および367およびフィードバックスイッチ362,36
4,366および368の状態は制御端子374におけるデジタル制御信号およ
びダイナミックローテイションエレメント370によって前に述べたように決定
される。時間t0およびt1の間の時間インターバル以外では、スイッチ351
,353,355および357は非導通である。したがって、スイッチ361,
362,363,364,365,366,367および368の状態はスイッ
チドキャパシタ回路310の動作に影響を与えることなくいくつかの構成(co
nfigurations)を持つことができる。例えば、好ましい実施形態に
おいては、フィードバックコントローラ360はまたサンプリング信号Φ1によ
って制御され、したがってスイッチ361,362,363,364,365,
366,367および368は全て、図2に示されるように、サンプリング信号
Φ1が低レベルである時間t0およびt1の間以外の時間インターバルでは非導
通である。別の実施形態では、スイッチ361,362,363,364,36
5,366,367および368の状態は時間t2およびt3の間の積分フェー
ズの間に構成または構築される。該構成された状態は引き続くクロックサイクル
における積分フェーズの開始まで不変に留まっている。スイッチ361,362
,363,364,365,366,367および368の状態は異なる構成と
なることが可能であるが、それらの第1の電流導通電極が互いに接続された、シ
ャントスイッチ、例えば、スイッチ361、およびフィードバックスイッチ、例
えば、スイッチ362、は同時に導通することができないことに注目すべきであ
る。
【0074】 図7は、本発明の第6の実施形態に係わるスイッチドキャパシタ回路410の
回路図である。スイッチドキャパシタ回路410は1対の入力端子411および
412を介して差動入力信号を受けるよう接続され、かつ1対の出力端子413
および414を介して差動出力信号を伝送するよう接続されている。例えば、グ
ランド電圧のような基準信号が電源導体415を介してスイッチドキャパシタ回
路410に供給される。内部的には、スイッチドキャパシタ回路410はサンプ
ラ420および積分器480を含む。
【0075】 サンプラ420はサンプリング容量422,424,426および428、お
よびスイッチ421,423,425,427,429,431,432,43
3,434,435,436,437および438を含む。好ましくは、容量4
22,424,426および428の静電容量値はお互いに実質的に等しくされ
る。容量422の第1の電極はスイッチ421を介して積分器480の第1の入
力端子485に接続され、かつスイッチ431を介して導体415に接続されて
いる。容量422の第2の電極はスイッチ423を介して容量424の第1の電
極に接続され、かつスイッチ432を介して入力端子411に接続されている。
容量424の第1の電極はまたスイッチ433を介して入力端子412に接続さ
れている。容量424の第2の電極はスイッチ425を介して容量426の第1
の電極に、かつスイッチ434を介して入力端子411に接続されている。容量
426の第1の電極はまたスイッチ435を介して入力端子412に接続されて
いる。容量426の第2の電極はスイッチ427を介して容量428の第1の電
極に、かつスイッチ436を介して入力端子411に接続されている。容量42
8の第1の電極はまたスイッチ437を介して入力端子412に接続されている
。容量428の第2の電極はスイッチ429を介して積分器480の第2の入力
端子486に、かつスイッチ438を介して導体415に接続されている。スイ
ッチ431,432,433,434,435,436,437および438は
サンプリング信号Φ1を受けるよう接続されいる。スイッチ421,423,4
25,427および429の制御電極は積分信号Φ2を受けるよう接続されてい
る。
【0076】 サンプラ420はまたフィードバック容量442,444,446および44
8、およびスイッチ441,443,445,447,451,452,453
,454,455,456および457を含む。好ましくは、容量442,44
4,446および448の静電容量値は実質的にお互いに等しくかつ容量422
,424,426および428の静電容量値に等しくされる。サンプラ420は
さらにフィードバックコントローラ460を含み、該フィードバックコントロー
ラ460はスイッチ461,462,463,464,465,466,467
,468,469,472,473および474、およびダイナミックローテイ
ションエレメント470を含む。スイッチ461,462,463,464,4
65,466,467,468,469,472,473および474の各々は
制御電極および2つの電流導通電極を有する。動作においては、フィードバック
コントローラ460および容量442,444,446および448は多レベル
またはマルチレベルフィードバック信号を提供する。
【0077】 容量442の第1の電極はスイッチ441を介して入力端子485に、および
スイッチ451を介して導体415に接続されている。容量442の第2の電極
はスイッチ443を介して容量444の第1の電極に、かつスイッチ452を介
してスイッチ461および462の第1の電流導通電極に接続されている。容量
444の第1の電極はまたスイッチ453を介してスイッチ463および464
の第1の電流導通電極に接続されている。容量444の第2の電極はスイッチ4
45を介して容量446の第1の電極に、かつスイッチ454を介してスイッチ
465および466の第1の電流導通電極に接続されている。容量446の第1
の電極はまたスイッチ455を介してスイッチ467および468の第1の電流
導通電極に接続されている。容量446の第2の電極はスイッチ447を介して
容量448の第1の電極に、かつスイッチ456を介してスイッチ469および
472の第1の電流導通電極に接続されている。容量448の第1の電極はまた
スイッチ457を介してスイッチ473および474の第1の電流導通電極に接
続されている。容量448の第2の電極は容量428の第2の電極に接続されて
いる。スイッチ451,452,453,454,455,456および457
の制御電極はサンプリング信号Φ1を受けるよう接続されている。スイッチ44
1,443,445および447の制御電極は積分信号Φ2を受けるよう接続さ
れている。
【0078】 スイッチ461,462,463,464,465,466,467,468
,469,472,473および474の制御電極はデータバス476を介して
ダイナミックローテイションエレメント470の出力ポート475に接続されて
いる。ダイナミックローテイションエレメント470の入力は制御信号を受ける
ためにフィードバックコントローラ460の制御端子477に接続されている。
スイッチ461,463,465,467,469および473の第2の電流導
通電極は導体415に接続されている。スイッチ462,466および472の
第2の電流導通電極は第1のフィードバック信号Vfb1を受けるためにフィー
ドバックコントローラ460の端子478に接続されている。スイッチ466,
468および474の第2の電流導通電極は第2のフィードバック信号Vfb2 を受けるためにフィードバックコントローラ460の端子479に接続されてい
る。スイッチ421,423,425,427,429,431,432,43
3,434,435,436,437,438,441,443,445,44
7,451,452,453,454,455,456,457,461,46
2,463,464,465,466,467,468,469,472,47
3および474として使用可能な装置またはデバイスはIGFETs、MESF
ETs、バイポーラトランジスタ、絶縁ゲートバイポーラトランジスタ、その他
を含む。図1に示されるスイッチドキャパシタ回路10のスイッチ22,24,
26および28と同様に、スイッチ421,423,425,427,429,
441,443,445および447もまた積分スイッチと称される。スイッチ
421,423,425,427および429は容量422,424,426お
よび428と直列に接続されて交互の積分スイッチおよびサンプリング容量の構
成または配列を形成する。スイッチ441,443,445および447は容量
442,444,446および448と直列に接続されて交互の積分スイッチお
よびフィードバック容量の構成または配列を形成する。図1に示されるスイッチ
ドキャパシタ回路10のスイッチ33,34,35,36,37および38と同
様に、スイッチ431,432,433,434,435,436,437,4
38,451,452,453,454,455,456および457もまたサ
ンプリングスイッチと称される。フィードバックコントローラ460において、
スイッチ461,463,465,467,469および473の各々はその第
2の電流導通電極が導体415に接続されかつまたシャントスイッチと称される
。スイッチ462,466および472の各々はその第2の電流導通電極が端子
478におけるフィードバック信号Vfb1に接続されている。スイッチ464
,468および474の各々はその第2の電流導通電極が端子479におけるフ
ィードバック信号Vfb2に接続されている。スイッチ462,464,466
,468,472および474もまたフィードバックスイッチと称される。
【0079】 積分器480は演算増幅器482、および積分容量483および484を含む
。演算増幅器482は積分器480の入力端子485に接続された非反転入力、
および積分器480の入力端子486に接続された反転入力を有する。演算増幅
器482はまた出力端子413に接続された非反転出力、および出力端子414
に接続された反転出力を有する。容量483は演算増幅器482の非反転入力に
接続された1つの電極、および演算増幅器482の反転出力に接続された他の電
極を有する。容量484は演算増幅器482の反転入力に接続された1つの電極
、および演算増幅器482の非反転出力に接続された他の電極を有する。
【0080】 スイッチドキャパシタ回路410はまたフィードバック回路490を含む。フ
ィードバック回路490の2つの入力は演算増幅器482の2つの出力に接続さ
れている。フィードバック回路490の第1の出力はフィードバックコントロー
ラ460の端子478に接続されている。フィードバック回路490の第2の出
力はフィードバックコントローラ460の端子479に接続されている。フィー
ドバック回路490はまたフィードバックコントローラ460の制御端子477
に接続された制御出力を有する。好ましい実施形態においては、フィードバック
回路490は、それぞれ、端子478および479においてフィードバック信号
fb1およびVfb2を発生する比較器(図示せず)を含む。フィードバック
回路490はまた好ましくは制御端子477に接続されたその制御出力において
デジタル制御信号を発生するためにデジタル−アナログ変換器(図示せず)を含
む。したがって、フィードバック回路490の制御出力はまたデジタル制御信号
ポートと称される。
【0081】 スイッチドキャパシタ回路410の構造は図7に示されるものに限定されない
ことが理解されるべきである。例えば、スイッチドキャパシタ回路410は4つ
のサンプリング容量、すなわち、容量422,424,426および428、を
有することに限定されない。本発明によれば、スイッチドキャパシタ回路410
のサンプリング容量の数は1より大きな任意の数、例えば、2,3,5,6その
他とすることができる。図6に示されるダイナミックローテイションエレメント
370と同様に、ダイナミックローテイションエレメント470はサンプリング
ノイズおよびフィードバック容量442,444,446および448の間の不
整合の影響を最小にするよう作用しかつフィードバックコントローラ460にお
いて任意選択的な特徴機能部である。
【0082】 動作においては、スイッチドキャパシタ回路410は入力端子411および4
12における差動入力信号をサンプルし、該差動入力信号を積分し、かつ積分さ
れた信号を出力端子413および414に伝送する。スイッチドキャパシタ回路
410は図2のタイミング図50に示されるサンプリング信号Φ1および積分信
号Φ2によって動作することができる。前に述べたように、図2は1つのサンプ
リングフェーズおよび1つの積分フェーズを含む1クロックサイクルを示してい
る。
【0083】 サンプリングフェーズは時間t0で開始し、該時間t0においてサンプリング
信号Φ1は高レベルに切り換わりかつ積分信号Φ2は低レベルに留まっている。
スイッチ421,423,425,427および429は非導通でありかつ容量
422,424,426および428はお互いから電気的に切り離されている。
スイッチ431,432,433,434,435,436,437および43
8はオンに切り換わりかつ導通している。容量422は入力端子411と導体4
15との間に、それぞれ、スイッチ432および431を介して接続されている
。容量422にわたるまたは容量422の両端の電圧は入力信号の第1の成分の
電圧レベル、例えば、Vin1、と基準電圧レベル、例えば、グランド電圧、と
の間の差に実質的に等しい。容量424は入力端子411と412の間に、それ
ぞれ、スイッチ434および433を介して接続されている。容量424にわた
る電圧は電圧Vin1と入力信号の第2の成分の電圧レベル、例えば、Vin2 、との間の差に実質的に等しい。容量426は入力端子411と412の間に、
それぞれ、スイッチ436および435を介して接続されている。容量426に
わたる電圧は電圧Vin1と電圧Vin2との間の差に実質的に等しい。容量4
28は導体415と入力端子412との間に、それぞれ、スイッチ438および
437を介して接続されている。容量428にわたる電圧はグランド電圧と電圧
in2との間の差に実質的に等しい。したがって、サンプリング容量422は
入力信号の第1の成分をサンプルし、サンプリング容量424および426の各
々は入力信号の第1および第2の成分の双方をサンプルし、かつサンプリング容
量428は入力信号の第2の成分をサンプルする。
【0084】 同様に、スイッチ441,443,445および447は非導通でありかつ容
量442,444,446および448はお互いから電気的に切り離されている
。スイッチ451,452,453,454,455,456および457はオ
ンに切り換わりかつ導通している。フィードバックコントローラ460の動作は
図6に示されるフィードバックコントローラ360の動作と同様である。容量4
42,444,446および448の各々に印加される電圧は制御端子477に
おけるデジタル制御信号およびダイナミックローテイションエレメント470に
記憶されたアルゴリズムにしたがって決定される。好ましい実施形態では、容量
442にわたる電圧はゼロまたは−Vfb1であり、容量444にわたる電圧は
ゼロまたはVfb2−Vfb1であり、容量446にわたる電圧はゼロまたはV fb2 −Vfb1であり、そして容量448にわたる電圧はゼロまたはVfb2 である。
【0085】 時間t1においては、サンプリング信号Φ1は低レベルに切り換わり、かつ積
分信号Φ2は低レベルに留まっている。スイッチ421,423,425,42
7,429,441,443,445および447は非導通に留まっている。ス
イッチ431,432,433,434,435,436,437,438,4
51,452,453,454,455,456および457はオフに切り換わ
り、容量422,424,426,428,442,444,446および44
8をそれぞれの印加電圧信号から切り離し、それによってサンプリングフェーズ
を終了させる。容量422,424,426,428,442,444,446
および448はお互いからかつ印加された電圧信号から電気的に切り離される。
【0086】 積分フェーズはサンプリング信号Φ1が低レベルに留まっておりかつ積分信号
Φ2が高レベルに切り換わる時間t2において開始する。スイッチ431,43
2,433,434,435,436,437,438,451,452,45
3,454,455,456および457は非導通に留まっている。スイッチ4
21,423,425,427,429,441,443,445および447
はオンに切り換わりかつ導通している。サンプリング容量422,424,42
6および428は積分器480の入力端子485および486の間に直列に接続
されている。同様に、フィードバック容量442,444,446および448
は入力端子485および486の間に直列に接続されている。時間t2の直後に
、演算増幅器の非反転および反転入力の間の電圧差は直列に接続されたサンプリ
ング容量422,424,426および428にわたる合計電圧および直列に接
続されたフィードバック容量442,444,446および448にわたる合計
電圧によって決定される。直列に接続されたサンプリング容量422,424,
426および428にわたる電圧は実質的に前記サンプルされた入力信号の第1
および第2の成分の間の電圧の3倍、すなわち、3(Vin1−Vin2)に等
しい。直列に接続されたフィードバック容量442,444,446および44
8にわたる電圧は、例えば、−Vfb1,Vfb2,Vfb2−Vfb1,V b2 −2Vfb1,2Vfb2−Vfb1,2(Vfb2−Vfb1),2V b2 −3Vfb1,3Vfb2−2Vfb1または3(Vfb2−Vfb1)の
ような、制御端子477におけるデジタル制御信号の2進値に依存して、実質的
にゼロに等しいかあるいは端子478および479の2つのフィードバック信号
のリニアな組み合わせに等しくなる。
【0087】 演算増幅器482はその非反転入力と反転入力との間の電圧差を実質的にゼロ
になるよう駆動し、サンプリング容量422,424,426および428およ
びフィードバック容量442,444,446および448に蓄積された電荷が
積分容量483および484に転送されるようにする。積分フェーズにおける積
分器480の動作は図3に示される積分器90と同様である。その結果、出力端
子413および414に差動出力信号が発生される。積分容量483および48
4に転送される電荷は時間t2の前に、それぞれ、既に容量483および484
に存在し得る電荷に加えられることに注目すべきである。
【0088】 時間t3において、サンプリング信号Φ1は低レベルに留まっておりかつ積分
信号Φ2は低レベルに切り換わる。スイッチ431,432,433,434,
435,436,437,438,451,452,453,454,455,
456および457は非導通に留まっている。スイッチ421,423,425
,427,429,441,443,445および447はオフに切り換えられ
、積分フェーズおよび現在のクロックサイクルを終了する。容量422,424
,426,428,442,444,446および448はお互いからかつ印加
された電圧信号から電気的に切り離される。スイッチドキャパシタ回路410は
引き続くクロックサイクルにおいて入力端子411および412における入力信
号をサンプルする用意ができている。
【0089】 スイッチドキャパシタ回路410は4つのサンプリング容量422,424,
426および428および4つのフィードバック容量442,444,446お
よび448を使用してサンプリング周波数を増大することなく空間領域において
入力信号をオーバサンプルする。積分フェーズの間に、容量422,424,4
26および428にわたる初期電圧は3(Vin1−Vin2)である。言い換
えれば、入力電圧信号は3/4の係数でスケーリングされる。伝統的なスイッチ
ドキャパシタ回路と比較して、スイッチドキャパシタ回路410の信号対雑音比
は4X(3/4)、すなわち、9/4の係数で改善される。一般に、スイッチ
ドキャパシタ回路410と同様の構造を有するがNのサンプリング容量を有する
スイッチドキャパシタ回路は一般にサンプリングノイズを(N−1)/Nの係
数で低減する。
【0090】 時間t0およびt1の間のサンプリングフェーズの間に、シャントスイッチ4
61,463,465,467,469および473およびフィードバックスイ
ッチ462,464,466,468,472および474の状態は、前に述べ
たように、制御端子477におけるデジタル制御信号およびダイナミックローテ
イションエレメント470によって決定される。時間t0およびt1の間の時間
インターバル以外では、スイッチ451,453,455および457は非導通
である。したがって、スイッチ461,462,463,464,465,46
6,467,468,469,472,473および474の状態はスイッチド
キャパシタ回路410の動作に影響を与えることなくいくつかの構成(conf
igurations)を持つことができる。例えば、好ましい実施形態におい
ては、フィードバックコントローラ460はまたサンプリング信号Φ1によって
制御され、したがってスイッチ461,462,463,464,465,46
6,467,468,469,472,473および474は、図2に示される
ように、サンプリング信号Φ1が低レベルである、時間t0およびt1の間の時
間インターバル以外の時間インターバルでは全て非導通である。スイッチ461
,462,463,464,465,466,467,468,469,472
,473および474の状態は異なる構成とすることができるが、それらの第1
の電流導通電極がお互いに接続された、シャントスイッチ、例えば、スイッチ4
61、およびフィードバックスイッチ、例えば、スイッチ462、は同時に導通
することはできないことに注目すべきである。
【0091】 本発明の範囲は図1および図3〜図7を参照して上に説明した実施形態に限定
されないことを理解すべきである。異なる回路構成および機能を達成するために
当業者により上で説明した実施形態に種々の変更を加えることができる。例えば
、図6に示されるスイッチドキャパシタ回路310におけるフィードバック回路
390およびフィードバックコントローラ360は変更されかつ図4に示される
スイッチドキャパシタ回路110と組み合わせることができる。同様に、図7に
示されるスイッチドキャパシタ回路410におけるフィードバック回路490お
よびフィードバックコントローラ460は変更されかつ図5に示されるスイッチ
ドキャパシタ回路210と組み合わせることができる。さらに、本発明の空間領
域におけるオーバサンプリングは時間領域におけるオーバサンプリングと組み合
わせて使用して空間領域のオーバサンプリングまたは時間領域のオーバサンプリ
ングのものより高いサンプリングレートを達成することができる。さらに、本発
明のスイッチドキャパシタ回路は積分回路において使用されることに限定されな
い。それはまた、例えば、シグマ−デルタ(Sigma−Delta)変調器、
デジタル−アナログ変換器、その他のような、他の信号処理回路において使用す
ることができる。
【0092】 上においてはスイッチドキャパシタ回路およびその中でサンプリングノイズを
低減する方法が提供されたことが理解されるべきである。本発明によれば、サン
プリングノイズの低減は空間領域において信号をオーバサンプリングすることに
より達成される。時間領域におけるオーバサンプリングのように、空間領域にお
けるオーバサンプリングはサンプリングノイズを低減する。しかしながら、空間
領域におけるオーバサンプリングはサンプリング周波数を増大させない。したが
って、本発明のスイッチドキャパシタ回路およびオーバサンプリング機構は電力
効率がよくかつ低周波および高周波の双方の用途に使用するのに適している。例
えば、本発明のスイッチドキャパシタ回路は無線通信の用途に使用できる。無線
通信装置、例えば、デジタルセルラ電話、ページャその他、においては、エネル
ギ消費が主な関心事である。本発明の空間領域のオーバサンプリング機構を使用
することにより、セルラ電話のバッテリ寿命を効率よく延長することが可能にな
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の第1の実施形態に係わるスイッチドキャパシタ回路を示す電気回路図
である。
【図2】 本発明に係わるオーバサンプリングプロセスの間にスイッチドキャパシタ回路
に印加される信号のタイミング図である。
【図3】 本発明の別の実施形態に係わるスイッチドキャパシタ回路の電気回路図である
【図4】 本発明の別の実施形態に係わるスイッチドキャパシタ回路の電気回路図である
【図5】 本発明の別の実施形態に係わるスイッチドキャパシタ回路の電気回路図である
【図6】 本発明の別の実施形態に係わるスイッチドキャパシタ回路の電気回路図である
【図7】 本発明の別の実施形態に係わるスイッチドキャパシタ回路の電気回路図であ
る。
【符号の説明】
10 スイッチドキャパシタ回路 12 入力端子 14 出力端子 15 電源導体 20 サンプラ 40 積分器

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 サンプリングノイズを低減するための方法であって、 第1の入力信号を使用して第1の複数の容量を充電する段階、 前記第1の複数の容量を一緒に直列に接続する段階、そして 前記第1の複数の容量に蓄積された電荷を積分器に転送する段階、 を具備することを特徴とするサンプリングノイズを低減するための方法。
  2. 【請求項2】 前記第1の複数の容量を充電する段階は前記第1の入力信号
    および基準電圧を前記第1の複数の容量における各々の容量にわたり印加する段
    階を含み、そして 前記第1の複数の容量に蓄積された電荷を積分器に転送する段階は前記複数の
    第1の容量を前記積分器の第1の入力と前記基準電圧との間に直列に接続する段
    階を含む、 請求項1に記載の方法。
  3. 【請求項3】 前記第1の複数の容量を充電する段階は基準電圧および前記
    第1の入力信号を前記第1の複数の容量における第1の容量にわたり印加し、前
    記第1の入力信号および第2の入力信号を前記第1の複数の容量における第2の
    容量にわたり印加し、そして前記第2の入力信号および前記基準信号を前記第1
    の複数の容量における第3の容量にわたり印加する段階を含み、そして 前記第1の複数の容量に蓄積された電荷を積分器に転送する段階は前記第1の
    複数の容量を前記積分器の第1の入力および第2の入力の間に直列に接続する段
    階を含む、 請求項1に記載の方法。
  4. 【請求項4】 さらに、 前記積分器の第1の出力信号から第1のフィードバック信号を発生する段階、 前記第1のフィードバック信号を使用して第2の複数の容量における容量を選
    択的に充電する段階、そして 前記第1の複数の容量に蓄積された電荷を積分器に転送する一方で前記第2の
    複数の容量に蓄積された電荷を前記積分器に転送する段階、 を具備する請求項1に記載の方法。
  5. 【請求項5】 回路であって、該回路は、 第1の複数の積分スイッチであって、前記第1の複数の積分スイッチにおける
    各々の積分スイッチは第1のクロック信号を受けるよう接続された制御電極、第
    1の電流導通電極、および第2の電流導通電極を有するもの、 前記第1の複数の積分スイッチと直列に接続されて積分スイッチとサンプリン
    グ容量の交互の第1の配列を形成する第1の複数のサンプリング容量であって、
    前記第1の配列における各サンプリング容量は前の積分スイッチの前記第2の電
    流導通電極に接続された第1の電極、および引き続く積分スイッチの第1の電流
    導通電極に接続された第2の電極を有し、前記第1の配列における第1の積分ス
    イッチの前記第1の電流導通電極は第1の基準電圧を受けるよう接続されている
    もの、 第1の複数のサンプリングスイッチであって、該第1の複数のサンプリングス
    イッチにおける各々のサンプリングスイッチは第1のクロック信号を受けるよう
    接続された制御電極、前記第1の配列における対応するサンプリング容量の前記
    第1の電極に接続された第1の電流導通電極、および第1の入力信号を受けるよ
    う接続された第2の電流導通電極を有するもの、 第2の複数のサンプリングスイッチであって、該第2の複数のサンプリングス
    イッチにおける各々のサンプリングスイッチは前記第2のクロック信号を受ける
    よう接続された制御電極、前記第1の配列における対応するサンプリング容量の
    前記第2の電極に接続された第1の電流導通電極、および第1の基準信号を受け
    るよう接続された第2の電流導通電極を有するもの、そして 積分器であって、該積分器は前記第1の配列における最後の積分スイッチの第
    2の電流導通電極に接続された第1の入力、および第1の出力信号を伝送するよ
    う接続された第1の出力を有するもの、 を具備することを特徴とする回路。
  6. 【請求項6】 さらに、 前記積分器の第1の出力に接続された入力、出力、およびデジタル制御信号ポ
    ートを有するフィードバック回路、 第2の複数の積分スイッチであって、該第2の複数の積分スイッチにおける各
    々の積分スイッチは前記第1のクロック信号を受けるよう接続された制御電極、
    第1の電流導通電極、および第2の電流導通電極を有するもの、 前記第2の複数の積分スイッチと直列に接続されて積分スイッチとフィードバ
    ック容量の交互の配列を形成する複数のフィードバック容量であって、前記配列
    における各々のフィードバック容量は前の積分スイッチの前記第2の電流導通電
    極に接続された第1の電極、引き続く積分スイッチの前記第1の電流導通電極に
    接続された第2の電極を有し、前記配列における第1の積分スイッチの前記第1
    の電流導通電極は前記第1の基準電圧を受けるよう接続されているもの、 第3の複数のサンプリングスイッチであって、該第3の複数のサンプリングス
    イッチにおける各々のサンプリングスイッチは前記第2のクロック信号を受ける
    よう接続された制御電極、前記配列における対応するフィードバック容量の前記
    第1の電極に接続された第1の電流導通電極、および第2の電流導通電極を有す
    るもの、 第4の複数のサンプリングスイッチであって、該第4の複数のサンプリングス
    イッチにおける各々のサンプリングスイッチは前記第2のクロック信号を受ける
    よう接続された制御電極、前記配列における対応するフィードバック容量の前記
    第2の電極に接続された第1の電流導通電極、および前記第1の基準電圧を受け
    るよう接続された第2の電流導通電極、 複数のシャントスイッチであって、該複数のシャントスイッチにおける各々の
    シャントスイッチは前記フィードバック回路の前記デジタル制御信号ポートに接
    続された制御電極、前記第3の複数のサンプリングスイッチにおける対応するサ
    ンプリングスイッチの第2の電流導通電極に接続された第1の電流導通電極、お
    よび前記第1の基準電圧を受けるよう接続された第2の電流導通電極を有するも
    の、そして 複数のフィードバックスイッチであって、該複数のフィードバックスイッチに
    おける各々のフィードバックスイッチは前記フィードバック回路の前記デジタル
    制御信号ポートに接続された制御電極、対応するシャントスイッチの前記第1の
    電流導通電極に接続された第1の電流導通電極、および前記フィードバック回路
    の出力に接続された第2の電流導通電極を有するもの、 を具備する請求項5に記載の回路。
  7. 【請求項7】 前記複数のシャントスイッチの制御電極および前記複数のフ
    ィードバックスイッチの制御電極はダイナミックローテイションエレメントを介
    して前記フィードバック回路の前記デジタル制御信号ポートに接続され、前記ダ
    イナミックローテイションエレメントは前記フィードバック回路の前記デジタル
    制御信号に接続された入力、および前記複数のシャントスイッチの制御電極にか
    つ前記複数のフィードバックスイッチの制御電極に接続された出力ポートを有す
    る請求項6に記載の回路。
  8. 【請求項8】 回路であって、該回路は、 第1の電極および第2の電極を有する第1のサンプリング容量、 第1の電極および第2の電極を有する第2のサンプリング容量、 第1の電極および第2の電極を有する第3のサンプリング容量、 第1のクロック信号を受けるよう接続された制御電極、前記第1のサンプリン
    グ容量の前記第1の電極に接続された第1の電流導通電極、および第2の電流導
    通電極を有する第1のサンプリングスイッチ、 前記第1のクロック信号を受けるよう接続された制御電極、前記第1のサンプ
    リング容量の前記第2の電極に接続された第1の電流導通電極、および第2の電
    流導通電極を有する第2のサンプリングスイッチ、 前記第1のクロック信号を受けるよう接続された制御電極、前記第2のサンプ
    リング容量の前記第1の電極に接続された第1の電流導通電極、および第2の電
    流導通電極、および第2の電流導通電極を有する第3のサンプリングスイッチ、 前記第1のクロック信号を受けるよう接続された制御電極、前記第2のサンプ
    リング容量の前記第2の電極に接続された第1の電流導通電極、および前記第2
    のサンプリングスイッチの前記第2の電流導通電極に接続された第2の電流導通
    電極を有する第4のサンプリングスイッチ、 前記第1のクロック信号を受けるよう接続された制御電極、前記第3のサンプ
    リング容量の前記第1の電極に接続された第1の電流導通電極、および前記第3
    のサンプリングスイッチの前記第2の電流導通電極に接続された第2の電流導通
    電極を有する第5のサンプリングスイッチ、 前記第1のクロック信号を受けるよう接続された制御電極、前記第3のサンプ
    リング容量の前記第2の電極に接続された第1の電流導通電極、および前記第1
    のサンプリングスイッチの前記第2の電流導通電極に接続された第2の電流導通
    電極を有する第6のサンプリングスイッチ、 第2のクロック信号を受けるよう接続された制御電極、第1の電流導通電極、
    および前記第1のサンプリング容量の前記第1の電極に接続された第2の電流導
    通電極を有する第1の積分スイッチ、 前記第2のクロック信号を受けるよう接続された制御電極、前記第1のサンプ
    リング容量の前記第2の電極に接続された第1の電流導通電極、および前記第2
    のサンプリング容量の前記第1の電極に接続された第2の電流導通電極を有する
    第2の積分スイッチ、 前記第2のクロック信号を受けるよう接続された制御電極、前記第2のサンプ
    リング容量の前記第2の電極に接続された第1の電流導通電極、および前記第3
    のサンプリング容量の前記第1の電極に接続された第2の電流導通電極を有する
    第3の積分スイッチ、そして 前記第1の積分スイッチの前記第1の電流導通電極に接続された第1の入力、
    第1の出力、および第2の出力を有する積分器、 を具備することを特徴とする回路。
  9. 【請求項9】 さらに、 前記第2のクロック信号を受けるよう接続された制御電極、前記第3のサンプ
    リング容量の前記第2の電極に接続された第1の電流導通電極、および第2の電
    流導通電極を有する第4の積分スイッチを具備し、前記積分器はさらに前記第4
    の積分スイッチの前記第2の電流導通電極に接続された第2の入力を有する請求
    項8に記載の回路。
  10. 【請求項10】 さらに、 前記積分器の第1の出力に接続された第1の入力、前記積分器の第2の出力に
    接続された第2の入力、第1の出力、第2の出力、およびデジタル制御信号ポー
    トを有するフィードバック回路、 前記第1のサンプリング容量の前記第1の電極に接続された第1の電極、およ
    び第2の電極を有する第1のフィードバック容量、 第1の電極および第2の電極を有する第2のフィードバック容量、 第1の電極および第2の電極を有する第3のフィードバック容量、 前記第1のクロック信号を受けるよう接続された制御電極、前記第1のフィー
    ドバック容量の前記第2の電極に接続された第1の電流導通電極、および第2の
    電流導通電極を有する第7のサンプリングスイッチ、 前記第1のクロック信号を受けるよう接続された制御電極、前記第2のフィー
    ドバック容量の前記第1の電極に接続された第1の電流導通電極、および第2の
    電流導通電極を有する第8のサンプリングスイッチ、 前記第1のクロック信号を受けるよう接続された制御電極、前記第2のフィー
    ドバック容量の前記第2の電極に接続された第1の電流導通電極、および第2の
    電流導通電極を有する第9のサンプリングスイッチ、 前記第1のクロック信号を受けるよう接続された制御電極、前記第3のフィー
    ドバック容量の前記第1の電極に接続された第1の電流導通電極、および第2の
    電流導通電極を有する第10のサンプリングスイッチ、 前記第1のクロック信号を受けるよう接続された制御電極、前記第3のフィー
    ドバック容量の前記第2の電極に接続された第1の電流導通電極、および前記第
    6のサンプリングスイッチの前記第2の電流導通電極に接続された第2の電流導
    通電極を有する第11のサンプリングスイッチ、 前記フィードバック回路の前記デジタル制御信号ポートに接続された制御電極
    、前記第7のサンプリングスイッチの前記第2の電流導通電極に接続された第1
    の電流導通電極、および基準電圧を受けるよう接続された第2の電流導通電極を
    有する第1のシャントスイッチ、 前記フィードバック回路の前記デジタル制御信号に接続された制御電極、前記
    第8のサンプリングスイッチの前記第2の電流導通電極に接続された第1の電流
    導通電極、および前記基準電圧を受けるよう接続された第2の電流導通電極を有
    する第2のシャントスイッチ、 前記フィードバック回路の前記デジタル制御信号ポートに接続された制御電極
    、前記第9のサンプリングスイッチの前記第2の電流導通電極に接続された第1
    の電流導通電極、および前記基準電圧を受けるよう接続された第2の電流導通電
    極を有する第3のシャントスイッチ、 前記フィードバック回路の前記デジタル制御信号ポートに接続された制御電極
    、前記第10のサンプリングスイッチの前記第2の電流導通電極に接続された第
    1の電流導通電極、および前記基準電圧を受けるよう接続された第2の電流導通
    電極を有する第4のシャントスイッチ、 前記フィードバック回路の前記デジタル制御信号ポートに接続された制御電極
    、前記第1のシャントスイッチの前記第1の電流導通電極に接続された第1の電
    流導通電極、および前記フィードバック回路の前記第1の出力に接続された第2
    の電流導通電極を有する第1のフィードバックスイッチ、 前記フィードバック回路の前記デジタル制御信号ポートに接続された制御電極
    、前記第2のシャントスイッチの前記第1の電流導通電極に接続された第1の電
    流導通電極、および前記フィードバック回路の前記第2の出力に接続された第2
    の電流導通電極を有する第2のフィードバックスイッチ、 前記フィードバック回路の前記デジタル制御信号ポートに接続された制御電極
    、前記第3のシャントスイッチの前記第1の電流導通電極に接続された第1の電
    流導通電極、および前記フィードバック回路の前記第1の出力に接続された第2
    の電流導通電極を有する第3のフィードバックスイッチ、 前記フィードバック回路の前記デジタル制御信号ポートに接続された制御電極
    、前記第4のシャントスイッチの前記第1の電流導通電極に接続された第1の電
    流導通電極、および前記フィードバック回路の前記第2の出力に接続された第2
    の電流導通電極を有する第4のフィードバックスイッチ、 前記第2のクロック信号を受けるよう接続された制御電極、前記第1のフィー
    ドバック容量の前記第2の電極に接続された第1の電流導通電極、および前記第
    2のフィードバック容量の前記第1の電極に接続された第2の電流導通電極を有
    する第5の積分スイッチ、 前記第2のクロック信号を受けるよう接続された制御電極、前記第2のフィー
    ドバック容量の前記第2の電極に接続された第1の電流導通電極、および前記第
    3のフィードバック容量の前記第1の電極に接続された第2の電流導通電極を有
    する第6の積分スイッチ、そして 前記第2のクロック信号を受けるよう接続された制御電極、前記第3のフィー
    ドバック容量の前記第2の電極に接続された第1の電流導通電極、および前記第
    4の積分スイッチの前記第2の電流導通電極に接続された第2の電流導通電極を
    有する第7の積分スイッチ、 を具備する請求項9に記載の回路。
JP2000528014A 1998-01-05 1998-12-29 サンプリングノイズを低減するための回路および方法 Expired - Lifetime JP4344473B2 (ja)

Applications Claiming Priority (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
US09/002,789 1998-01-05
US09/002,789 US6147551A (en) 1998-01-05 1998-01-05 Switched capacitor circuit and method for reducing sampling noise
PCT/US1998/027640 WO1999035741A1 (en) 1998-01-05 1998-12-29 Circuit and method for reducing sampling noise

Publications (3)

Publication Number Publication Date
JP2002503895A true JP2002503895A (ja) 2002-02-05
JP2002503895A5 JP2002503895A5 (ja) 2006-02-09
JP4344473B2 JP4344473B2 (ja) 2009-10-14

Family

ID=21702522

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2000528014A Expired - Lifetime JP4344473B2 (ja) 1998-01-05 1998-12-29 サンプリングノイズを低減するための回路および方法

Country Status (7)

Country Link
US (1) US6147551A (ja)
EP (1) EP1066684B1 (ja)
JP (1) JP4344473B2 (ja)
KR (1) KR100599326B1 (ja)
CN (1) CN1173469C (ja)
DE (1) DE69837891T2 (ja)
WO (1) WO1999035741A1 (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008011493A (ja) * 2006-03-07 2008-01-17 Matsushita Electric Ind Co Ltd 離散時間ダイレクトサンプリング回路及び受信機
JP2012080382A (ja) * 2010-10-04 2012-04-19 Seiko Epson Corp スイッチトキャパシター回路、フィルター回路、物理量測定装置及び電子機器

Families Citing this family (25)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR20000074616A (ko) * 1999-05-24 2000-12-15 윤종용 스위치드 커패시터 기법을 이용한 이득 조절장치
US6463566B1 (en) * 2000-02-04 2002-10-08 Massachusetts Institute Of Technology Dynamic double sampling charge integrator
US6768443B2 (en) * 2000-11-30 2004-07-27 John Willis Switch capacitor circuit and applications thereof
US6522277B2 (en) * 2001-02-05 2003-02-18 Asahi Kasei Microsystems, Inc. Circuit, system and method for performing dynamic element matching using bi-directional rotation within a data converter
JP3493187B2 (ja) * 2001-06-13 2004-02-03 松下電器産業株式会社 逐次比較型a/d変換器
US6670902B1 (en) * 2002-06-04 2003-12-30 Cirrus Logic, Inc. Delta-sigma modulators with improved noise performance
US6927722B2 (en) * 2003-05-20 2005-08-09 Freescale Semiconductor, Inc. Series capacitive component for switched-capacitor circuits consisting of series-connected capacitors
US7049990B2 (en) * 2003-09-05 2006-05-23 Broadcom Corporation Single loop feed-forward modulator with summing flash quantizer and multi-bit feedback
JP5022672B2 (ja) * 2005-11-22 2012-09-12 パナソニック株式会社 サンプリングミキサおよび受信機
TWI281322B (en) * 2005-11-29 2007-05-11 Alpha Imaging Technology Corp Digital analog converter apparatus and digital analog converter thereof
CN101060321B (zh) * 2006-04-19 2011-04-06 北京希格玛和芯微电子技术有限公司 电荷转移装置、触摸感应装置及方法
TW200805878A (en) * 2006-07-12 2008-01-16 Sunplus Technology Co Ltd Programmable gain amplifier
TW200827755A (en) * 2006-09-11 2008-07-01 Sony Corp Charge sampling filter circuit and charge sampling method
US7973586B2 (en) * 2007-03-29 2011-07-05 Panasonic Corporation Sampling mixer, filter device, and radio device
US7969204B1 (en) * 2009-12-21 2011-06-28 Himax Media Solutions, Inc. Sample hold circuit and method thereof for eliminating offset voltage of analog signal
US8344794B2 (en) * 2010-06-22 2013-01-01 O2Micro Inc. Signal monitoring systems
CN102281033A (zh) * 2011-03-30 2011-12-14 上海北京大学微电子研究院 减少开关电容采样噪声的技术
US8436642B1 (en) * 2011-08-23 2013-05-07 Xilinx, Inc. Control of termination capacitance for maximum transmitter bandwidth extension
CN102832938A (zh) * 2012-09-03 2012-12-19 江苏国石半导体有限公司 一种电流输入的adc电路
CN103825596B (zh) * 2014-03-07 2016-09-28 中国科学院半导体研究所 适用于温度传感器的可编程开关电容积分器
US20170229955A1 (en) * 2014-03-20 2017-08-10 Robert C. Schober Capacitor strings and application thereof to precision analog performance without precision parts
CN104052441B (zh) * 2014-06-10 2017-05-03 中国科学院高能物理研究所 预充电平衡负载开关电容电路和包含其的开关电容比较器
CN105208300B (zh) * 2014-06-23 2018-06-22 上海箩箕技术有限公司 图像传感器、非晶硅tft像素单元的读取电路及方法
KR102083386B1 (ko) * 2016-12-30 2020-03-02 주식회사 레이언스 검출회로
US10910714B2 (en) 2017-09-11 2021-02-02 Qualcomm Incorporated Configurable power combiner and splitter

Family Cites Families (14)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
FR2437734A1 (fr) * 1978-09-26 1980-04-25 Thomson Csf Amplificateur a capacites commutees, filtre a capacites commutees et filtre a transfert de charges comportant un tel amplificateur
US4331894A (en) * 1980-05-29 1982-05-25 American Microsystems, Inc. Switched-capacitor interolation filter
US4604584A (en) * 1985-06-10 1986-08-05 Motorola, Inc. Switched capacitor precision difference amplifier
US5182521A (en) * 1987-08-28 1993-01-26 The University Of Melbourne Time-multiplexed switched capacitor circuit having reduced capacitance
US4894620A (en) * 1988-04-11 1990-01-16 At&T Bell Laboratories Switched-capacitor circuit with large time constant
FR2641924B1 (fr) * 1988-12-28 1991-05-03 Sgs Thomson Microelectronics Generateur de forme d'onde de signal analogique
US5065157A (en) * 1990-04-06 1991-11-12 General Electric Company High order sigma delta oversampled analog-to-digital converter integrated circuit network with minimal power dissipation and chip area requirements
CA2027083C (en) * 1990-10-05 1996-05-28 Kuang-Lu Lee Fully differential sample and hold adder circuit
US5103230A (en) * 1991-04-02 1992-04-07 Burr-Brown Corporation Precision digitized current integration and measurement circuit
US5162801A (en) * 1991-12-02 1992-11-10 Hughes Aircraft Company Low noise switched capacitor digital-to-analog converter
US5514997A (en) * 1993-04-14 1996-05-07 U.S. Philips Corporation Inverting delay circuit
US5608401A (en) * 1994-12-28 1997-03-04 Lucent Technologies Inc. Three-level digital-to-analog converter for low-power consumption
US5736895A (en) * 1996-01-16 1998-04-07 Industrial Technology Research Institute Biquadratic switched-capacitor filter using single operational amplifier
US5680072A (en) * 1996-01-24 1997-10-21 Harris Corporation Differential interpolating switched capacitor filter and method

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008011493A (ja) * 2006-03-07 2008-01-17 Matsushita Electric Ind Co Ltd 離散時間ダイレクトサンプリング回路及び受信機
JP2012080382A (ja) * 2010-10-04 2012-04-19 Seiko Epson Corp スイッチトキャパシター回路、フィルター回路、物理量測定装置及び電子機器

Also Published As

Publication number Publication date
DE69837891D1 (de) 2007-07-19
KR20010033851A (ko) 2001-04-25
CN1295736A (zh) 2001-05-16
WO1999035741A1 (en) 1999-07-15
JP4344473B2 (ja) 2009-10-14
KR100599326B1 (ko) 2006-07-14
DE69837891T2 (de) 2007-10-18
US6147551A (en) 2000-11-14
EP1066684B1 (en) 2007-06-06
EP1066684A1 (en) 2001-01-10
CN1173469C (zh) 2004-10-27

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP4344473B2 (ja) サンプリングノイズを低減するための回路および方法
CN100471068C (zh) 高精度模拟/数字转换器
US7319425B2 (en) Comparator-based switched capacitor circuit for scaled semiconductor fabrication processes
EP1146648B1 (en) Delta sigma analog-to-digital converter
US9136867B2 (en) ΔΣ-modulator and ΔΣ-A/D converter
US6437720B1 (en) Code independent charge transfer scheme for switched-capacitor digital-to-analog converter
TW200904012A (en) Low power, low noise digital-to-analog converter reference circuit
US5872469A (en) Switched capacitor circuit adapted to store charge on a sampling capacitor related to a sample for an analog signal voltage and to subsequently transfer such stored charge
US20210044301A1 (en) Analog-to-digital converter having quantization error duplicate mechanism
US7068198B2 (en) Double-sampled integrator system and method thereof
US6956515B2 (en) Digital to analog converter augmented with direct charge transfer techniques
US20130050003A1 (en) Sigma-delta analog to digital converter
TW427053B (en) Low voltage switched capacitor integrator having offset voltage compensation and the filter using the same
US20190097609A1 (en) Five-Level Switched-Capacitance DAC Using Bootstrapped Switches
JP3450837B2 (ja) デルタシグマ型アナログ・デジタル変換器
US20090146717A1 (en) Increasing charge capacity of charge transfer circuits without altering their charge transfer characteristics
JP3396580B2 (ja) Mosスイッチング回路
CN107046405B (zh) 使用高级相关的电平移动的增益增强
JP3109263B2 (ja) スイッチトキャパシタサンプルホールド遅延回路
TWI710203B (zh) 諧振開關電容器轉換器
JPH05268097A (ja) D/a変換器、及びオーバーサンプルa/d変換器
JPS6089114A (ja) オフセツト電圧補償回路
JP3150537B2 (ja) D/a変換装置
JPS59135927A (ja) A/d変換器
CN116781053A (zh) 采样复位电路和模拟前端电路

Legal Events

Date Code Title Description
A711 Notification of change in applicant

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A711

Effective date: 20041217

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20051216

A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20051216

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20081028

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20090128

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20090310

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20090610

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20090707

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20090713

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120717

Year of fee payment: 3

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120717

Year of fee payment: 3

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130717

Year of fee payment: 4

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

S533 Written request for registration of change of name

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313533

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

EXPY Cancellation because of completion of term