JP2002501731A - 食品および飲料になめらかでつるつるとした口当たりを与える付与剤 - Google Patents

食品および飲料になめらかでつるつるとした口当たりを与える付与剤

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Abstract

(57)【要約】 本発明は、食品および飲料になめらかな口当たりを与える付与剤(本明細書では「なめらかな口当たり付与剤」と称する)に関する。前記付与剤は、水に不溶性の成分および水溶性成分を含む。前記水に不溶性の成分は、平均粒子直径サイズが約0.1から約3.0ミクロンの粒子を有し、(a)約5から約70%の微小粒子成分、(b)約0から約60%の油脂成分、(c)約0から約5%の乳化剤成分、(d)約5%までの微結晶性セルロース成分を含む。前記水溶性成分は、(a)約0.05から約40%の増粘剤、(b)約0から約10%のカゼイン酸ナトリウム、(c)0から約40%の乳固形物、および(d)約0から約4%の加工助剤を含む。本発明のなめらかな口当たり付与剤は、約0から約10%の風味物質を含み、前記風味物質は、水に不溶性の成分、水溶性成分、またはその両方の一部とすることが可能である。水に不溶性の成分は、なめらかな口当たり付与剤の全固形物の少なくとも60%を構成する。本発明のなめらかな口当たり付与剤は、こくがあり、なめらかな口当たりが望ましい食品および飲料製品に使用することができ、特にクリーマ製品が従来使用されていた食品組成物で好ましい。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】 (技術分野) 本発明は、食品および飲料製品になめらかで(creamy)、つるつるして
(lubricious)、濃厚で(thick)および/またはこくのある(
rich)口当たりを与える付与剤に関する。本発明はまた、この付与剤の生成
方法、並びに様々な食品および飲料製品におけるこの付与剤の使用に関する。
【0002】 (背景) なめらかで、つるつるとした口当たりは、フレーバ飲料(コーヒー、ホットチ
ョコレート、茶、なめらかなジュース飲料、ミルクセーキなど)、マヨネーズ、
サラダドレッシング、ソース、グレービーソース、プッディング、およびムース
などの多くのインスタントやすぐに食べられすぐに飲める食品および飲料製品に
望ましい。通常消費者はこれらの製品に、特になめらかな口当たり、こく、甘味
およびフレーバ感を望む。これらの特性は通常、商用に調製されたクリーマ、ま
たは親水コロイド、ペクチンおよび/または澱粉によってもたらされる。別の方
法では、食品または飲料製品は高濃度の固形物を含むように配合することが可能
である。
【0003】 これらの食品および飲料製品の多くは、すぐに食べられる/すぐに飲めるよう
に売られ、通常10%以上の固形物を有する。これらの製品の多くは「インスタ
ント」製品として乾燥混合物の形態で消費者に売られ、消費者が水、ミルク、ジ
ュースまたは他の適切な液体を使用して消費の最終形態に調製する。インスタン
ト製品が消費者によって再構成されるときに、固形物濃度を容易かつ確実にコン
トロールすることができない場合、消費者はこれらの製品を薄くて水っぽいと感
じる可能性がある。飲料製品では、泡っぽい食感または泡立ちの良い泡を発揮す
ることはできない可能性がある。
【0004】 なめらかなおよび/またはこくのある食品および飲料製品は、典型的に細かく
分散した脂肪(すなわち、均質化した脂肪)によって望ましい口当たりを発揮す
る。この乳化した脂肪は、通常液体または噴霧乾燥した非乳製品クリーマ、全乳
、または低脂肪乳によってもたらされる。通常これらの製品に認められる脂肪濃
度では、口当たりの良さをもたらすには不十分である。これらの口当たりの良さ
は、脂肪の濃度を上昇させるか、より多くの脂肪クリーマを使用するか、または
食品または飲料製品に追加量の脂肪を添加することによって高めることができる
。しかし、脂肪濃度を上昇させると、酸化反応に対する脂肪の安定性、好ましく
ないフレーバの発生、細く分散した脂肪をもたらすように考案されたエマルジョ
ンの潜在的不安定性などの他の問題を引き起こす。さらに、典型的な非乳製品ク
リーマは典型的にほんの35〜50%の脂肪を含むだけなので、口当たりの良さ
を高めるためには、かなり大量または大用量の粉末製品を必要とすることがある
。このため、これらの粉末製品はスプーンですくって使用するには有用ではない
【0005】 食品および飲料製品に口当たりをもたらす他の方法は、製品の濃厚さ(粘度)
を増加する成分を使用することである。しかし、飲料の粘度の増加が、必ずしも
望ましい口当たりの特性の増加につながるわけではない。口当たりは、濃厚な感
覚を与える粘度に寄与する効果とは明らかに異なる効果によって影響を受けるも
っと感覚的な認知である。親水コロイドガムおよび水溶性澱粉は、典型的に飲料
の濃厚さ(すなわち、粘度)を増加させるために使用される。しかし、親水コロ
イドガムは限られた口当たりだけを強め、しばしば「ぬるぬる(slimine
ss)」または「ねばねば(stringiness)」と言った不快な食感を
もたらす。さらに、高濃度の親水コロイドガムを入れた飲料製品、特に温かい飲
料は、冷却時にゲルになりやすい。
【0006】 水溶性澱粉も粘度を増加し、限られた口当たりをもたらすために使用すること
ができる。しかし、これらの特性を発揮するために必要な水溶性澱粉の量は通常
とても多いため、多くの固形物を添加しても、インスタント製品中の固形物の望
ましい目標用量を実現することはできない。口当たり、こく、なめらかさ、甘味
およびフレーバ感は、高用量の固形物をもたらすことによって増加することがで
きる。しかし、高濃度の固形物では、大量の製品を使用する必要がある。一般に
、このことは、食品および飲料製品の最終適用に対して様々に変化する配合の困
難さにつながる。たとえば、インスタント飲料製品では、これは通常飲料を調製
するために必要な乾燥製品の量(通常はスプーンの杯数)の増加につながる。プ
ディング、ムース、ドレッシング、グレービーソース、およびソースでは、最終
製品を形成するために必要な乾燥物質の量が劇的に増加する。これは、同量の完
成した、消費できる製品に必要な包装の大きさの増加につながり、包装も、同量
の消費する食品を準備するために大きくしなければならないか(このことは環境
問題および保管問題につながる)、または消費者は現在の包装サイズからより少
量を取り出す(消費者の不都合につながる)であろう。さらに、固形物が高濃度
になると、フレーバおよび口当たりは損なわれる。高濃度の固形物は、高濃度の
脂肪および/またはカロリー、ならびにコストの増加につながる。
【0007】 (発明の概要) 本発明は、食品および飲料になめらかな口当たりをもたらすための薬剤(本明
細書では「なめらかな口当たり付与剤」と称する)に関する。前記付与剤は、水
に不溶性の成分および水溶性の成分を含む。前記水に不溶性の成分は、平均粒子
直径サイズが約0.1から約3.0ミクロンの粒子を有し、(a)約5から約7
0%の微小粒子成分、(b)約0から約60%の油脂成分、(c)約0から約5
%の乳化剤成分、(d)約5%までの微結晶性セルロース成分を含む。前記水溶
性成分は、(a)約0.05から約40%の増粘剤、(b)約0から約10%の
カゼイン酸ナトリウム、(c)約0から約40%の乳固形物、および(d)約0
から約4%の加工助剤を含む。なめらかな口当たり付与剤は、約0から約10%
の風味物質も含む。前記風味物質は、水に不溶性部分、水溶性部分、またはその
両方の一部となることができる。水に不溶性の成分は、なめらかな口当たり付与
剤の全固形物の少なくとも約40%、好ましくは約60%を構成し、および/ま
たは水に不溶性の成分の水溶性成分に対する比率(I/S)は約0.8以上、好
ましくは約1.5以上である。
【0008】 本発明のなめらかな口当たり付与剤は、こくがあって、なめらかな口当たりが
望ましい食品および飲料製品で使用することができ、特にクリーマ製品が従来使
用されてきた食品組成物(たとえば、インスタントフレーバコーヒー)において
特に好ましい。なめらかな口当たり付与剤の使用が適した製品には、インスタン
トおよびすぐに準備できる飲料(フレーバのついたおよびフレーバのないコーヒ
ーおよび茶、ホットチョコレート、ジュースを含む飲料、セーキ、モルトなどの
形態の栄養飲料(たとえば、Ensure(登録商標))、プディング、ソース
、グレービーソース、ドレッシング、ムース、アイスクリーム、ヨーグルト、ク
リームチーズ、チーズディップおよび/またはスプレッド、サワークリーム、野
菜ディップおよび/またはスプレッド、アイシング、ホイップトッピング、冷菓
、ミルク、コーヒーホワイトナ、コーヒーライトナ、およびディップおよびスプ
レッドが含まれる。
【0009】 本発明は、本発明の口当たり付与剤を生成する方法にも関する。前記方法は、
まず水に不溶性の成分(たとえば、脂肪および乳化剤)を混合し、次いで高剪断
混合下で水を添加することを必要とする。その後、水に不溶性の成分、(コーン
シロップ固形物、澱粉、ガム)を添加してエマルジョンを形成する。次いで微小
粒子成分を低剪断混合しながら添加する。この口当たり付与剤を通常のホモジェ
ナイザを用いて1000/4600psiで均質化する。
【0010】 (本発明の詳細な説明) A.定義 本明細書中で用いられる、「すぐに準備できる」食品または飲料、「すぐに食
べられる」食品、「すぐに飲める」飲料という用語は、互換性を持って使用され
、すぐに使用できる消費形態の食品および飲料を指す。
【0011】 本明細書中で用いられる、「インスタント」および「可溶性」という用語は食
品および飲料製品に関連しており、互換性を持って使用され、インスタントコー
ヒーまたは可溶性コーヒー製品などの水、特に温水に比較的可溶性である食品お
よび飲料製品を指す。混合物(粉末、乾燥混合物、濃縮物またはエマルジョン形
態のいずれでもよい)を製造者が販売し、通常消費者が水性の液体または希釈剤
、すなわち水、ミルクまたは他の水性溶媒と混合して、すぐに準備できる食品ま
たは飲料を提供する。
【0012】 「かさ密度」とは、COFFEE PROCESSING TECHNOLO
GY、Avy Publishing Company、Westport、C
onn、1963年、Vol.IIのpp127〜131に記述された方法で測
定した多数の粒子の全体密度を指す。
【0013】 「水分」および「水」という用語は本明細書では互換性を持って使用される。
【0014】 本明細書の粒子サイズはすべて、U.S.Standard Sieve S
creen Series.に基づいている。Sivetz&Desrosie
r、COFFEE TECHNOLOGY(Avi Publishing C
o.1979)を参照のこと。
【0015】 本明細書中で用いられる「固形物」という用語は、全ての水に不溶性の成分お
よび水溶性成分を指すために使用される。
【0016】 本明細書中で用いられる、「水に不溶性の成分」という用語は、水に溶解しな
いまたは混和しないが、典型的に水層に分散して、顕微鏡で観察すると見ること
のできる物質を指す。水に不溶性の成分は、典型的に油脂成分、微小粒子成分、
および乳化剤を含み、任意に風味物質および微結晶性セルロースを含むことが可
能である。普通の当業者であれば、水に不溶性の成分は複数の原成分から得るこ
とが可能で、1つの原成分から複数の水に不溶性の成分が与えられることは容易
に理解するであろう。
【0017】 本明細書中で用いられる、「水溶性成分」という用語は、水に可溶性または完
全に混和して、顕微鏡で観察した時見ることのできない物質を指す。水溶性成分
には典型的に、甘味料、塩(すなわち、重炭酸ナトリウム、リン酸二カリウム)
から得た緩衝剤、および酸(すなわち、クエン酸)、加水分解澱粉などの増粘剤
(たとえば、マルトデキストリン)、α化澱粉、化学修飾食品澱粉、親水コロイ
ドガム(たとえば、カルボキシメチルセルロース)、加工助剤(たとえば、二酸
化ケイ素などの流動助剤)および風味物質が含まれる。普通の当業者であれば、
水溶性成分は複数の原成分から得ることができ、1つの原成分から複数の水溶性
成分が与えられることは容易に理解するであろう。
【0018】 本明細書中で用いられる、「微小粒子成分」という用語および「微小粒子」と
いう用語は互換性があり、0.1から3.0ミクロンの間、好ましくは約0.4
から約2.0ミクロンの平均粒子直径サイズを有し、好ましくは3.0ミクロン
を超える粒子が約2%を下回る粒子を指す。微小粒子は蛋白質、炭水化物、澱粉
、ペクチンおよびガム(親水コロイド)、またはそれらの混合物から、当業者に
とって公知の微小粒子化方法を使用して得ることができる。
【0019】 本明細書中で用いられる、「親水コロイド」という用語は、天然に生じるポリ
マー物質(ガム、澱粉、蛋白質など)の全範囲を指す。「親水コロイドガム」ま
たは単に「ガム」という用語は、冷水または温水のいずれにも分散して粘稠な混
合物または溶液を生じさせる植物または微生物の多糖類またはそれらの誘導体を
指す。
【0020】 本明細書中で用いられる、「含む」という用語は、様々な成分および工程段階
が、なめらかな口当たり付与剤およびこれらを用いて作られる食品および飲料製
品、並びに本発明によるなめらかな口当たり付与剤を調製する工程に、共同して
使用できることを意味する。したがって、「含む」という用語は、より限定的な
用語「本質的に含む」および「からなる」を包含する。
【0021】 本明細書で使用する全ての量、部、比率およびパーセンテージは他の指定のな
い限り、質量によるものである。
【0022】 B.なめらかな口当たり付与剤で使用される成分の源 1.水に不溶性の成分 水に不溶性の成分は、本発明のなめらかな口当たり付与剤の全固形物の少なく
とも60%を構成する。
【0023】 油脂成分。「脂肪」および「油」という用語は、本明細書では他の指定のない
限り、互換性を持って使用される。「脂肪」または「油」という用語は、一般的
意味で食用脂肪物質を指し、たとえば部分的または完全な水素化またはその他の
修飾が可能なダイズ油、トウモロコシ油、綿実油、ヒマワリ油、パーム油、ココ
ナツ油、キャノーラ油、魚油、ラードおよび牛脂などの本質的にトリグリセリド
からなる天然油脂または合成油脂、ならびに本明細書では非消化性脂肪と称した
部分的または完全に消化できない可能性のある物質であり、トリグリセリドと同
様の特性を有する非毒性の脂肪物質を含む。減カロリー脂肪および食用非消化性
脂肪、油脂代用物もこの用語に含まれる。
【0024】 「非消化性脂肪」という用語は、部分的または完全に消化できない食用脂肪物
質を指し、たとえば、OLEAN(商標)などのポリオール脂肪酸ポリエステル
のことである。
【0025】 「脂肪」または「油」という用語はまた、トリグリセリドと同様の特性を有す
る100%非毒性の脂肪物質も指す。「脂肪」または「油」という用語は、一般
に、部分的または完全に消化できない可能性のある脂肪代用物を含む。
【0026】 「ポリオール」は、少なくとも4、好ましくは4から11個の水酸基を含む多
価アルコールを意味する。ポリオールには糖(すなわち、単糖類、二糖類および
三糖類)、糖アルコール、他の糖誘導体(すなわち、アルキルグルコシド)、ジ
グリセロールおよびトリグリセロールなどのポリグリセロール、ペンテアリスリ
トール(pentearythritol)、ソルビタンおよびポリビニルアル
コールなどの糖エーテルが含まれる。適切な糖、糖アルコールおよび糖誘導体の
具体的な例としては、キシロース、アラビノース、リボース、キシリトール、エ
リスリトール、グルコース、メチルグルコシド、マンノース、ガラクトース、フ
ルクトース、ソルビトール、マルトース、ラクトース、スクロース、ラフィノー
ス、およびマルトトリオースが含まれる。
【0027】 「ポリオール脂肪酸ポリエステル」は、少なくとも4個の脂肪酸エステル基を
有するポリオールを意味する。脂肪酸エステル基を3個以下含むポリオール脂肪
酸エステルは一般に、ほとんど普通のトリグリセリド油脂のように腸管で消化さ
れて、消化された生成物は腸管から吸収されるが、一方脂肪酸エステル基を4個
以上含むポリオール脂肪酸エステルは、実質的に非消化性で、したがって人体内
では非吸収性である。ポリオールの水酸基が全てエステル化されている必要はな
いが、非消化性であるためには二糖類分子に含まれるエステル化させていない水
酸基が3個以下であることが好ましい。典型的に、実質的には全ての、たとえば
ポリオールの水酸基の少なくとも約85%がエステル化されている。スクロース
ポリエステルの場合、典型的にポリオールの約7から8個の水酸基がエステル化
される。
【0028】 ポリオール脂肪酸エステルは、典型的に少なくとも4個の炭素原子から26個
までの炭素原子を有する脂肪酸遊離基を含む。これらの脂肪酸遊離基は、天然に
生じる脂肪酸または合成脂肪酸から得ることができる。脂肪酸遊離基は、位置ま
たは幾何異性体、たとえばcis−またはtrans−異性体を含み、飽和また
は不飽和であることができ、全エステル基は同じであることができ、または異な
る脂肪酸の混合物であることができる。
【0029】 液体非消化性油も、本発明に実施に使用することができる。約37℃を下回る
完全な融点を有する液体非消化性油には、液体ポリオール脂肪酸ポリエステル(
Jandacekの米国特許第4,005,195号、1977年1月25日発
行参照)、トリカルバリル酸の液体エステル(Hammの米国特許第4,508
,746号、1985年4月2日発行参照)、マロン酸およびコハク酸の誘導体
などのジカルボン酸の液体ジエステル(Fulcherの米国特許第4,582
,927号、1986年4月15日発行参照)、α−枝分かれ鎖カルボン酸の液
体トリグリセリド(Whyteの米国特許第3,579,548号1971年5
月18日発行)、ネオペンチル部分を含む液体エーテルおよびエーテルエステル
(Minichの米国特許第2,962,419号、1960年11月29日発
行参照)、ポリグリセロールの液体脂肪ポリエーテル(Hunter他の米国特
許第3,932,532号、1976年1月13日発行参照)、液体アルキルグ
リコシド脂肪酸ポリエステル(Meyer他の米国特許第4,840,815号
、1989年6月20日発行)、2個のエーテル結合したヒドロキシポリカルボ
ン酸(たとえば、クエン酸またはイソクエン酸)の液体ポリエステル(Huhn
他の米国特許第4,888,195号、1988年12月19日発行参照)、液
体エステル化プロポキシルグリセリンなどのエポキシド伸長ポリオールの液体エ
ステルを含む種々の液体エステル化アルコキシルポリオール(White他の米
国特許第4,861,613号、1989年8月29日発行、Cooper他、
米国特許第5,399,729号、1995年3月21日発行、Mazurek
の米国特許第5,589,217号、1996年12月31日発行、およびMa
zurekの米国特許第5,597,605号、1997年1月28日発行参照
)、液体エステル化エトキシル化糖および糖アルコールエステル(Ennis他
の米国特許第5,077,073号参照)、液体エステル化エトキシル化アルキ
ルグリコシド(Ennis他の米国特許第5,059,443号、1991年1
0月22日発行)、液体エステル化アルコキシル化多糖類(Cooperの米国
特許第5,273,772号、1993年12月28日発行参照)、液体結合エ
ステル化アルコキシルポリオール(Ferenzの米国特許第5,427,81
5号、1995年6月27日発行およびFerenz他の米国特許第5,374
,446号、1994年12月20日発行参照)、液体エステル化ポリオキシア
ルキレンブロック共重合体(Cooperの米国特許第5,308,634号、
1994年5月3日発行)、開環オキソラン単位を含む液体エステル化ポリエー
テル(Cooper、米国特許第5,389,392号、1995年2月14日
発行参照)、液体アルコキシル化ポリグリセロールポリエステル(Harris
、米国特許第5,399,371号、1995年3月21日発行参照)、液体部
分エステル化多糖類(Whiteの米国特許第4,959,466号、1990
年9月25日発行)、ならびに液体ポリジメチルシロキサン(たとえば、Dow
Corning製のFluid Silicones)が含まれる。液体非消
化性油成分に関する前記の特許は全て、本明細書に参照により組み入れられてい
る。固形非消化性脂肪または他の固形物質を液体非消化性油に添加して、受動的
油損失を防ぐことができる。特に好ましい非消化性脂肪組成物は、Corrig
anによる1996年発行の米国特許第5,490,995号、Corriga
n他による1996年発行の米国特許第5,480,667号、Johnsto
n他による1995年発行の米国特許第5,451,416号、およびElse
n他による1995年発行の米国特許第5,422,131号に記載されている
ものである。Seiden他による1995年発行の米国特許第5,419,9
25号は、本明細書中で使用することのできる減カロリートリグリセリドおよび
ポリオールポリエステルの混合物について記載している。しかし、この後者の組
成物はより消化性の脂肪を提供することが可能である。
【0030】 好ましい非消化性脂肪は、スクロースポリエステルなどのトリグリセリドと同
様の特性を有する脂肪物質である。好ましい非消化性脂肪であるOLEAN(商
標)は、The Procter and Gamble Companyによ
って製造されている。これらの好ましい非消化性油脂代用組成物は、Young
他の米国特許第5,085,884号、1992年2月4日発行、およびEls
en他の米国特許第5,422,131号、1995年6月6日発行に記載され
ている。
【0031】 当業界で公知の他の成分も、食用油脂に添加することが可能であり、TBHQ
アスコルビン酸などの抗酸化剤、クエン酸などのキレート剤およびジメチルポリ
シロキサンなどの消泡剤が含まれる。
【0032】 乳化剤。乳化剤は、本発明のなめらかな口当たり付与剤を用いて作られる食品
および飲料製品(インスタントおよびすぐに準備できるもの)中で油脂の分散を
助ける。食用製品に含めるのに適した食品等級の乳化剤を使用することができる
。適切な乳化剤の例としては、長鎖脂肪酸のモノ−およびジ−グリセリド、好ま
しくは飽和脂肪酸が含まれ、最も好ましくはステアリン酸およびパルミチン酸の
モノ−およびジ−グリセリドが含まれる。プロピレングリコールエステルも、こ
れらの食用混合物に有用である。レシチンは、食用混合物および本発明のすぐに
準備できる飲料に使用するのに特に好ましい乳化剤である。乳化剤は、モノ−お
よびジ−グリセリド、レシチン、スクロースモノエステル、ポリグリセロールエ
ステル、ソルビタンエステル、ポリエトキシル化グリセロールおよびこれらの混
合物などの食品適合乳化剤であることができる。約3%まで、好ましくは0.1
%から3%までの安定剤または乳化剤を使用する。適した乳化剤は、ラクチル化
モノ−およびジ−グリセリド、プロピレングリコールモノエステル、ポリグリセ
ロールエステル、ソルビタンエステル、モノ−およびジ−グリセリドのジアセチ
ル化酒石酸エステル、モノグリセリドのクエン酸エステル、ステアロイル−2−
ラクチレート、ポリソルベート、スクシニル化モノグリセリド、アセチル化モノ
グリセリド、エトキシル化モノグリセリド、レシチン、スクロースモノエステル
、およびそれらの混合物である。適した乳化剤には、Danisco Food
s, Inc.製造のDimodan(登録商標)O、Dimodan(登録商
標)PV、およびPanodan(登録商標)FDPが含まれる。乳化剤は共乳
化剤と共に使用することが可能である。特定の選択された配合に応じて、適切な
共乳化剤は、食品適合共乳化剤または乳化剤から選択されることが可能である。
特に好ましい乳化剤/共乳化剤系には、Dimodan(登録商標)O、Dim
odan(登録商標)PV、およびPanodan(登録商標)FDPが含まれ
る。
【0033】 微小粒子成分。本発明のなめらかな口当たり付与剤に有用な微小粒子成分は、
実質的に球体をしており、平均直径分布が約0.1から約3ミクロンの範囲、3
ミクロンを超える粒子の全数が約2%未満であるときに、脂肪のような口当たり
特性を示す微小粒子から成り立っている。この粒子は、非凝集性であり、水中油
型エマルジョンのなめらかな官能特性を示す。
【0034】 これらの微小粒子は、直径サイズが0.1から3ミクロンの範囲で、実質的に
球形または実質的に円形を達成することのできる炭水化物から調製することがで
きる。これらの微小粒子には、限定はしないが、LITA(登録商標)、アラビ
アゴムと組み合わせたゼイン蛋白質を含む。たとえば、いずれも本明細書に参照
により組み入れられている、米国特許第4,911,946号(Singer他
)、1990年3月27日発行、および米国特許第5,153,020号(Si
nger他)、1992年10月6日発行を参照のこと。適した炭水化物には、
澱粉、ガムおよび/またはセルロース、並びにそれらの混合物が含まれる。この
澱粉は典型的に、当業界でよく知られた方法を使用してデンプン粒の過剰な膨潤
を防ぐために、架橋結合によって修飾されている。他の適切な炭水化物には、ア
ルギン酸カルシウム、架橋デキストラン、ゲランガム、カードラン、コンニャク
マンナン、キチン、シゾフィランおよびキトサンが含まれる。天然では円形をし
ていない炭水化物は、実質的な球形を達成するために処理しなければならない。
このことは、前記直径を有する限られた分布のゲル化微小粒子を形成するように
、炭水化物の溶液を作成して、この溶液を(通常高い剪断力で)迅速かつ均一に
ゲルに変換することによって実現することができる。通常、炭水化物溶液流は、
ゲル化した微小粒子が形成される高速乱流反応ゾーンに導入される。高速の混合
剪断条件も使用することができる。アルギン酸カルシウムの微小粒子は、アルギ
ン酸ナトリウム溶液を作成して、この溶液をたとえば超音波噴霧ノズルまたは直
径3ミクロン未満の小滴を生成することのできる装置を通してカルシウムイオン
を含む溶液に導入して形成することができる。ゲランは、球形の微小粒子となる
3ミクロン未満の小滴を生成できる装置によって、熱いゲラン剤溶液を噴霧冷却
することによって微小粒子化することができる。コンニャクマンナンは、溶液を
乱流加熱アルカリ反応ゾーンに導入することによって微小粒子化することができ
る。いったん炭水化物の微小粒子が形成されると、それは実質的に非凝集性で、
そのまま残存する。凝集阻止剤、たとえばレシチンおよびキサンタンガムを、微
小粒子に添加して粒子を安定化することができる。参照により組み入れられてい
る米国特許第4,734,287号(Singer他)、1988年3月29日
発行を参照のこと。
【0035】 微小粒子成分の微小粒子は、直径サイズの範囲が0.1から3ミクロンである
実質的に球形または実質的に円形を達成することのできる蛋白質からも調製でき
る。これらの微小粒子には、Simplesse 100(登録商標)(ホエー
蛋白質)およびDAIRY−LO(登録商標)(ホエー蛋白質)またはそれらの
混合物を含む。いずれも本明細書中に参照により組み入れられている米国特許第
4,734,287号(Singer他)、1988年3月29日発行、および
米国特許第4,961,953号(Singer他)、1989年6月16日発
行を参照のこと。このような微小粒子の調製に適した蛋白質源には、卵およびミ
ルク蛋白質、植物蛋白質(特に綿、パーム、ナタネ、ベニバナ、ココア、ヒマワ
リ、ゴマ、ダイズ、ラッカセイなどから得た脂肪種子蛋白質を含む)、並びに酵
母蛋白質およびいわゆる「単細胞」蛋白質などの微生物蛋白質が含まれる。好ま
しい蛋白質には、乳製品ホエー蛋白質(特に甘い乳製品ホエー蛋白質)、および
ウシ血清アルブミン、卵白アルブミンなどの非乳製品ホエー蛋白質、およびダイ
ズ蛋白質などの植物ホエー蛋白質(すなわち、非乳製品ホエー蛋白質)が含まれ
る。微小粒子は、望ましい大きさおよび形状の非凝集蛋白様微小粒子が形成でき
る物理的化学的状況において、蛋白質の制御された変性を容易にする加熱条件お
よび高剪断条件の制御された適用によって、これらの蛋白質の溶液から容易に調
製される。変性中に形成された粒子は、通常球形で平均直径が約0.1ミクロン
を超える。直径が約2ミクロンを超える粒子の形成および/または凝集直径が2
ミクロンを超える小粒子の凝集物の形成は、実質的に排除される。別法として、
5.5立方ミクロンを超える体積を有する粒子および粒子凝集の形成は、かなり
の数の5×10-4立方ミクロン以上の体積を有する粒子が形成する間は回避され
る。用いる蛋白質変性温度および加熱処理時間は、特定の蛋白質出発物質に依存
して変化するであろう。同様にして、蛋白質溶液を剪断する時間を含めた特定の
高剪断条件も変化するであろう。変性処理の間、溶液中の非変性蛋白質は、相互
反応して不溶性の凝固を形成し、加熱および高剪断力の制御された適用によって
、所望する範囲内のサイズの非凝集粒子の形成を確実にするように作用する。溶
解した市販の蛋白物質の特性およびこれらの物質の溶液中の非蛋白質構成要素の
特性に依存しており、加熱および高剪断の適用のみでうまく、大きすぎる粒子の
凝集を避けることはできない。このような状況では、1つまたは複数のレシチン
、キサンタンガム、マルトデキストリン、カラギーナン、datemエステル、
アルギン酸塩などの(「凝集阻止剤」と呼ばれる)物質を、蛋白質溶液に添加で
きることができ、最も好ましいのは熱変性処理の前に添加することである。
【0036】 微結晶性セルロース。本発明のなめらかな口当たり付与剤は、微結晶性セルロ
ースを含むことができる。時によっては「セルロースゲル」と呼ばれる微結晶性
セルロースは、繊維質の植物物質と希釈無機酸溶液とからパルプとして得られる
部分解重合セルロースによって調製される、非繊維質形態のセルロースである。
加水分解後、ヒドロセルロースを濾過によって精製して、水性スラリーを噴霧乾
燥して、広い粒度分布を有する、乾燥した、白色、無臭、無味の多孔性粒子を形
成する。微結晶性セルロースの調整法を開示している米国特許第3,023,1
04号、1962年2月27日発行、米国特許第2,978,446号および米
国特許第3,141,875号(いずれも参照により組み入れられている)を参
照のこと。適切な市販の微結晶性セルロースには、Edward Mendel
l Co.、Inc.製のEMCOCEL(登録商標)およびFMC Corp
.製のAvicel(登録商標)が含まれる。さらに、微結晶性セルロースは、
微生物発酵法によっても生成することができる。市販されている発酵法によって
生成された微結晶性セルロースには、The Nutrasweet Kelc
o Company製のPrimaCEL(商標)が含まれる。
【0037】 2.水溶性成分 緩衝剤。本発明のなめらかな口当たり付与剤は、緩衝剤、好ましくは安定化塩
を使用して、蛋白質のコロイド可溶性を高め、最終飲料のpHを最適な安定性お
よびフレーバのために6.2から7.0に維持する。クエン酸および/またはリ
ン酸の二ナトリウム塩または二カリウム塩が最もよく使用される。リン酸塩の使
用は特に、製造に使用される水の硬度が高カルシウムまたは高マグネシウムのと
きに望ましい。
【0038】 増粘剤。本発明のなめらかな口当たり付与剤は、増粘剤を含むことができる。
これらの増粘剤には、天然および合成のガム、および天然および化学修飾された
澱粉を含む。適切なガムには、イナゴマメガム、ガーゴム、ゲランガム、キサン
タンガム、ガッチゴム、修飾ガッチゴム、トラガカントゴム、カラギーナン、お
よび/またはカルボキシメチルセルロース、カルボキシメチルセルロースナトリ
ウムなどのセルロースから得られる陰イオンポリマーならびにこれらのガムの混
合物が含まれる。適切な澱粉には、α化澱粉(トウモロコシ、麦、タピオカ)、
高アミロース含有α化澱粉、水解α化澱粉(マルトデキストリン、コーンシロッ
プ固形物)、置換α化澱粉などの化学修飾澱粉(たとえば、N−Creamer
、N−Lite LP、TEXTRAなどのコハク酸オクテニル修飾澱粉)、な
らびにこれらの澱粉の混合物が含まれる。特に好ましいのは、増粘剤が主に澱粉
から形成されていることで、増粘剤の20%以下、より好ましくは10%以下が
ガムから形成されている。これらの増粘剤も、噴霧乾燥非発泡性クリーマーの乳
化脂肪の担体の一部として、これらのなめらかな口当たり付与剤に混合すること
ができる。
【0039】 カゼイン酸ナトリウム。本発明のなめらかな口当たり付与剤は、3〜15%、
好ましくは2.5〜8%、およびさらに好ましくは3〜7%のカゼイン酸ナトリ
ウムを含む。この蛋白質は、クリーマに多目的の機能をもたらす。それは、乳化
作用、何らかの白色化作用、および風味の授与である。カゼイン酸ナトリウムは
、脂肪小球をカプセル化する能力があるため安定なエマルジョンを実現する。カ
ゼイン酸ナトリウムは通常、吸収された蛋白様層が乾燥機内の極度の条件に十分
耐えることができるので、噴霧乾燥粉末中で安定な脂肪小滴を生成するために必
要とされる。
【0040】 乳固形物。乳固形物も本発明のなめらかな口当たり付与剤に含むことができる
。これらの乳固形物は、ミルクを乾燥して、蛋白質、ミネラル、ホエーおよび乾
燥形態の他の乳成分の混合物を生成することにより調製できる。これらの固形物
には、乳脂肪固形物およびクリーム粉末を含むことができるが、低脂肪乾燥乳お
よび無脂肪乳固形物、すなわち脂肪を除去したミルクから得た固形物が好ましい
。無脂肪乳または他の乳固形物の市販原料も使用することができる。
【0041】 加工助剤。本発明の飲料製品における任意成分は、流動助剤、抗固化剤、分散
剤などの加工助剤である。特に好ましいのは、二酸化ケイ素およびアルミン酸シ
リカ(silica aluminates)などの流動助剤である。澱粉は、
増粘剤として用いられるのと別に、固化から種々の成分を保護するためにも含め
ることができる。
【0042】 3.風味物質 本発明のなめらかな口当たり付与剤は、典型的に可溶性飲料成分に内在する風
味物質以外の風味物質を含む。これらの風味物質は、水に不溶性の成分、水溶性
成分、またはその両方に含まれることが可能である。好ましくは、このようなフ
レーバはカプセル化フレーバまたは液体フレーバを原料とする。これらのフレー
バは、天然または人工の原料から得ることができる。好ましいフレーバには、ア
ーモンドナッツ、アマレット、アニゼット、ブランディー、カプチーノ、ミント
、シナモン、シナモンアーモンド、クレームドマーント、Grand Mari
ner(登録商標)、ハッカ棒、ピスタチオ、サンブーカ、リンゴ、カモミール
、シナモンスパイス、クレーム、クレームドマーント、バニラ、フレンチバニラ
、アイリッシュクレーム、Kahlua(登録商標)、レモン、ミント、ペパー
ミント、マカダミアナッツ、オレンジ、オレンジ葉、モモ、イチゴ、ブドウ、キ
イチゴ、サクランボ、コーヒー、チョコレート、ココア、モカなどと、アセトア
ルデヒド、ハーブ、スパイスなどの香味を高める物質、ならびにこれらのフレー
バの混合物が含まれる。
【0043】 4.水に不溶性の成分 油脂。「脂肪」および「油」という用語は、本明細書では他の指定のない限り
、互換性を持って使用される。「脂肪」または「油」という用語は、一般的意味
で食用脂肪物質を指し、たとえば部分的または完全な水素化またはその他の修飾
が可能なダイズ油、トウモロコシ油、綿実油、ヒマワリ油、パーム油、ココナツ
油、キャノーラ油、魚油、ラードおよび牛脂などの本質的にトリグリセリドから
なる天然油脂または合成油脂、ならびに本明細書では非消化性脂肪と称した部分
的または完全に消化できない可能性のある物質であり、トリグリセリドと同様の
特性を有する非毒性の脂肪物質を含む。減カロリー脂肪および食用非消化性脂肪
、油脂代用物もこの用語に含まれる。
【0044】 「非消化性脂肪」という用語は、部分的または完全に消化できない食用脂肪物
質を指し、たとえば、OLEAN(商標)などのポリオール脂肪酸ポリエステル
のことである。
【0045】 「脂肪」または「油」という用語はまた、トリグリセリドと同様の特性を有す
る100%非毒性の脂肪物質も指す。「脂肪」または「油」という用語は、一般
に、部分的または完全に消化できない可能性のある脂肪代用物を含む。
【0046】 「ポリオール」は、少なくとも4、好ましくは4から11個の水酸基を含む多
価アルコールを意味する。ポリオールには糖(すなわち、単糖類、二糖類および
三糖類)、糖アルコール、他の糖誘導体(すなわち、アルキルグルコシド)、ジ
グリセロールおよびトリグリセロールなどのポリグリセロール、ペンテアリスリ
トール(pentearythritol)、ソルビタンおよびポリビニルアル
コールなどの糖エーテルが含まれる。適切な糖、糖アルコールおよび糖誘導体の
具体的な例としては、キシロース、アラビノース、リボース、キシリトール、エ
リスリトール、グルコース、メチルグルコシド、マンノース、ガラクトース、フ
ルクトース、ソルビトール、マルトース、ラクトース、スクロース、ラフィノー
ス、およびマルトトリオースが含まれる。
【0047】 「ポリオール脂肪酸ポリエステル」は、少なくとも4個の脂肪酸エステル基を
有するポリオールを意味する。脂肪酸エステル基を3個以下含むポリオール脂肪
酸エステルは一般に、ほとんど普通のトリグリセリド油脂のように腸管で消化さ
れて、消化された生成物は腸管から吸収されるが、一方脂肪酸エステル基を4個
以上含むポリオール脂肪酸エステルは、実質的に非消化性で、したがって人体内
では非吸収性である。ポリオールの水酸基が全てエステル化されている必要はな
いが、非消化性であるためには二糖類分子に含まれるエステル化させていない水
酸基が3個以下であることが好ましい。典型的に、実質的には全ての、たとえば
ポリオールの水酸基の少なくとも約85%がエステル化されている。スクロース
ポリエステルの場合、典型的にポリオールの約7から8個の水酸基がエステル化
される。
【0048】 ポリオール脂肪酸エステルは、典型的に少なくとも4個の炭素原子から26個
までの炭素原子を有する脂肪酸遊離基を含む。これらの脂肪酸遊離基は、天然に
生じる脂肪酸または合成脂肪酸から得ることができる。脂肪酸遊離基は、位置ま
たは幾何異性体、たとえばcis−またはtrans−異性体を含み、飽和また
は不飽和であることができ、全エステル基は同じであることができ、または異な
る脂肪酸の混合物であることができる。
【0049】 液体非消化性油も、本発明に実施に使用することができる。約37℃を下回る
完全な融点を有する液体非消化性油には、液体ポリオール脂肪酸ポリエステル(
Jandacekの米国特許第4,005,195号、1977年1月25日発
行参照)、トリカルバリル酸の液体エステル(Hammの米国特許第4,508
,746号、1985年4月2日発行参照)、マロン酸およびコハク酸の誘導体
などのジカルボン酸の液体ジエステル(Fulcherの米国特許第4,582
,927号、1986年4月15日発行参照)、α−枝分かれ鎖カルボン酸の液
体トリグリセリド(Whyteの米国特許第3,579,548号1971年5
月18日発行)、ネオペンチル部分を含む液体エーテルおよびエーテルエステル
(Minichの米国特許第2,962,419号、1960年11月29日発
行参照)、ポリグリセロールの液体脂肪ポリエーテル(Hunter他の米国特
許第3,932,532号、1976年1月13日発行参照)、液体アルキルグ
リコシド脂肪酸ポリエステル(Meyer他の米国特許第4,840,815号
、1989年6月20日発行)、2個のエーテル結合したヒドロキシポリカルボ
ン酸(たとえば、クエン酸またはイソクエン酸)の液体ポリエステル(Huhn
他の米国特許第4,888,195号、1988年12月19日発行参照)、液
体エステル化プロポキシルグリセリンなどのエポキシド伸長ポリオールの液体エ
ステルを含む種々の液体エステル化アルコキシルポリオール(White他の米
国特許第4,861,613号、1989年8月29日発行、Cooper他、
米国特許第5,399,729号、1995年3月21日発行、Mazurek
の米国特許第5,589,217号、1996年12月31日発行、およびMa
zurekの米国特許第5,597,605号、1997年1月28日発行参照
)、液体エステル化エトキシル化糖および糖アルコールエステル(Ennis他
の米国特許第5,077,073号参照)、液体エステル化エトキシル化アルキ
ルグリコシド(Ennis他の米国特許第5,059,443号、1991年1
0月22日発行)、液体エステル化アルコキシル化多糖類(Cooperの米国
特許第5,273,772号、1993年12月28日発行参照)、液体結合エ
ステル化アルコキシルポリオール(Ferenzの米国特許第5,427,81
5号、1995年6月27日発行およびFerenz他の米国特許第5,374
,446号、1994年12月20日発行参照)、液体エステル化ポリオキシア
ルキレンブロック共重合体(Cooperの米国特許第5,308,634号、
1994年5月3日発行)、開環オキソラン単位を含む液体エステル化ポリエー
テル(Cooper、米国特許第5,389,392号、1995年2月14日
発行参照)、液体アルコキシル化ポリグリセロールポリエステル(Harris
、米国特許第5,399,371号、1995年3月21日発行参照)、液体部
分エステル化多糖類(Whiteの米国特許第4,959,466号、1990
年9月25日発行)、ならびに液体ポリジメチルシロキサン(たとえば、Dow
Corning製のFluid Silicones)が含まれる。液体非消
化性油成分に関する前記の特許は全て、本明細書に参照により組み入れられてい
る。固形非消化性脂肪または他の固形物質を液体非消化性油に添加して、受動的
油損失を防ぐことができる。特に好ましい非消化性脂肪組成物は、Corrig
anによる1996年発行の米国特許第5,490,995号、Corriga
n他による1996年発行の米国特許第5,480,667号、Johnsto
n他による1995年発行の米国特許第5,451,416号、およびElse
n他による1995年発行の米国特許第5,422,131号に記載されている
ものである。Seiden他による1995年発行の米国特許第5,419,9
25号は、本明細書中で使用することのできる減カロリートリグリセリドおよび
ポリオールポリエステルの混合物について記載している。しかし、この後者の組
成物はより消化性の脂肪を提供することが可能である。
【0050】 好ましい非消化性脂肪は、スクロースポリエステルなどのトリグリセリドと同
様の特性を有する脂肪物質である。好ましい非消化性脂肪であるOLEAN(商
標)は、The Procter and Gamble Companyによ
って製造されている。これらの好ましい非消化性油脂代用組成物は、Young
他の米国特許第5,085,884号、1992年2月4日発行、およびEls
en他の米国特許第5,422,131号、1995年6月6日発行に記載され
ている。
【0051】 当業界で公知の他の成分も、食用油脂に添加することが可能であり、TBHQ
アスコルビン酸などの抗酸化剤、クエン酸などのキレート剤およびジメチルポリ
シロキサンなどの消泡剤が含まれる。
【0052】 適切な粒度分布(約0.1から約3.0ミクロン)を有する食用油脂は、しば
しばクリーマからもたらされる。
【0053】 乳化剤。乳化剤は本発明の飲料製品中で脂肪の分散を助ける。食用製品に含め
るのに適した食品等級の乳化剤を使用することができる。適切な乳化剤の例とし
ては、長鎖脂肪酸のモノ−およびジ−グリセリド、好ましくは飽和脂肪酸が含ま
れ、最も好ましくはステアリン酸およびパルミチン酸のモノ−およびジ−グリセ
リドが含まれる。プロピレングリコールエステルも、これらの食用混合物に有用
である。レシチンは、食用混合物および本発明のすぐに準備できる飲料に使用す
るのに特に好ましい乳化剤である。乳化剤は、モノ−およびジ−グリセリド、レ
シチン、スクロースモノエステル、ポリグリセロールエステル、ソルビタンエス
テル、ポリエトキシル化グリセロールおよびこれらの混合物などの食品適合乳化
剤であることができる。約3%まで、好ましくは0.1%から3%までの安定剤
または乳化剤を使用する。適した乳化剤は、ラクチル化モノ−およびジ−グリセ
リド、プロピレングリコールモノエステル、ポリグリセロールエステル、ソルビ
タンエステル、モノ−およびジ−グリセリドのジアセチル化酒石酸エステル、モ
ノグリセリドのクエン酸エステル、ステアロイル−2−ラクチレート、ポリソル
ベート、スクシニル化モノグリセリド、アセチル化モノグリセリド、エトキシル
化モノグリセリド、レシチン、スクロースモノエステル、およびそれらの混合物
である。適した乳化剤には、Danisco Food Ingredient
s製造のDimodan(登録商標)O、Dimodan(登録商標)PV、お
よびPanodan(登録商標)FDPが含まれる。乳化剤は共乳化剤と共に使
用することが可能である。特定の選択された配合に応じて、適切な共乳化剤は、
食品適合共乳化剤または乳化剤から選択されることが可能である。特に好ましい
乳化剤/共乳化剤系には、Dimodan(登録商標)O、Dimodan(登
録商標)PV、およびPanodan(登録商標)FDPが含まれる。
【0054】 微小粒子成分。本発明のフレーバ飲料製品に有用な微小粒子成分を作成する微
小粒子は、実質的に球体をしており、平均直径分布が約0.1から約3ミクロン
の範囲、好ましくは3ミクロン以上の粒子の全数が約2%未満であるときに、脂
肪のような口当たり特性を示す。この粒子は、非凝集性であり、実質的に水中油
型エマルジョンのなめらかな官能特性を示す。
【0055】 これらの微小粒子は、直径サイズが0.1から3ミクロンの範囲で、実質的に
球形または実質的に円形を達成することのできる炭水化物から調製することがで
きる。これらの微小粒子には、限定はしないが、LITA(登録商標)、ゼイン
蛋白質とアラビアゴムとの混合物、またはそれらの混合物を含む。たとえば、い
ずれも本明細書に参照により組み入れられている、米国特許第4,911,94
6号(Singer他)、1990年3月27日発行、および米国特許第5,1
53,020号(Singer他)、1992年10月6日発行を参照のこと。
適した炭水化物には、澱粉、ガムおよび/またはセルロース、並びにそれらの混
合物が含まれる。この澱粉は典型的に、当業界でよく知られた方法を使用してデ
ンプン粒の過剰な膨潤を防ぐために、架橋結合によって修飾されている。他の適
切な炭水化物には、アルギン酸カルシウム、架橋デキストラン、ゲランガム、カ
ードラン、コンニャクマンナン、キチン、シゾフィランおよびキトサンが含まれ
る。天然では円形をしていない炭水化物は、実質的な球形を達成するために処理
しなければならない。このことは、前記直径を有する限られた分布のゲル化微小
粒子を形成するように、炭水化物の溶液を作成して、この溶液を(通常高い剪断
力で)迅速かつ均一にゲルに変換することによって実現することができる。通常
、炭水化物溶液流は、ゲル化した微小粒子が形成される高速乱流反応ゾーンに導
入される。高速の混合剪断条件も使用することができる。アルギン酸カルシウム
の微小粒子は、アルギン酸ナトリウム溶液を作成して、この溶液をたとえば超音
波噴霧ノズルまたは直径3ミクロン未満の小滴を生成することのできる装置を通
してカルシウムイオンを含む溶液に導入して形成することができる。ゲランは、
球形の微小粒子となる3ミクロン未満の小滴を生成できる装置によって、熱いゲ
ラン剤溶液を噴霧冷却することによって微小粒子化することができる。コンニャ
クマンナンは、溶液を乱流加熱アルカリ反応ゾーンに導入することによって微小
粒子化することができる。いったん炭水化物の微小粒子が形成されると、それは
実質的に非凝集性で、そのまま残存する。凝集阻止剤、たとえばレシチンおよび
キサンタンガムを、微小粒子に添加して粒子を安定化することができる。参照に
より組み入れられている米国特許第4,734,287号(Singer他)、
1988年3月29日発行を参照のこと。
【0056】 これらの微小粒子は、直径サイズが0.1から3ミクロンの範囲の大きさの実
質的に球形または実質的に円形を達成できる蛋白質からも調製することができる
。これらの微小粒子には、限定はしないが、いずれもホエー蛋白質であるSim
plessee 100(登録商標)およびDAIRY−LO(登録商標)また
はそれらの混合物が含まれる。いずれも本明細書中に参照により組み入れられて
いる米国特許第4,734,287号(Singer他)、1988年3月29
日発行、および米国特許第4,961,953号(Singer他)、1989
年6月16日発行を参照のこと。このような微小粒子の調製に適した蛋白質源に
は、卵およびミルク蛋白質、植物蛋白質(特に綿、パーム、ナタネ、ベニバナ、
ココア、ヒマワリ、ゴマ、ダイズ、ラッカセイなどから得た脂肪種子蛋白質を含
む)、並びに酵母蛋白質およびいわゆる「単細胞」蛋白質などの微生物蛋白質が
含まれる。好ましい蛋白質には、乳製品ホエー蛋白質(特に甘い乳製品ホエー蛋
白質)、およびウシ血清アルブミン、卵白アルブミンなどの非乳製品ホエー蛋白
質、およびダイズ蛋白質などの植物ホエー蛋白質(すなわち、非乳製品ホエー蛋
白質)が含まれる。微小粒子は、望ましい大きさおよび形状の非凝集蛋白様微小
粒子が形成できる物理的化学的状況において、蛋白質の制御された変性を容易に
する加熱条件および高剪断条件の制御された適用によって、これらの蛋白質の溶
液から容易に調製される。変性中に形成された粒子は、通常球形で平均直径が約
0.1ミクロンを超える。直径が約2ミクロンを超える粒子の形成および/また
は凝集直径が2ミクロンを超える小粒子の凝集物の形成は、実質的に排除される
。別法として、5.5立方ミクロンを超える体積を有する粒子および粒子凝集の
形成は、かなりの数の5×10-4立方ミクロン以上の体積を有する粒子が形成す
る間は回避される。用いる蛋白質変性温度および加熱処理時間は、特定の蛋白質
出発物質に依存して変化するであろう。同様にして、蛋白質溶液を剪断する時間
を含めた特定の高剪断条件も変化するであろう。変性処理の間、溶液中の非変性
蛋白質は、相互反応して不溶性の凝固を形成し、加熱および高剪断力の制御され
た適用によって、所望する範囲内のサイズの非凝集粒子の形成を確実にするよう
に作用する。溶解した市販の蛋白物質の特性およびこれらの物質の溶液中の非蛋
白質構成要素の特性に依存しており、加熱および高剪断の適用のみでうまく大き
すぎる粒子の凝集を避けることはできない。このような状況では、1つまたは複
数のレシチン、キサンタンガム、マルトデキストリン、カラギーナン、date
mエステル、アルギン酸塩などの(「凝集阻止剤」と呼ばれる)物質を、蛋白質
溶液に添加できることが好ましく、最も好ましいのは熱変性処理の前に添加する
ことである。
【0057】 微結晶性セルロース。これらの炭水化物−由来または蛋白質−由来微小粒子は
、微結晶性セルロースで部分的に置換することができる。微結晶性セルロース(
時によっては「セルロースゲル」と呼ばれる)は、繊維質の植物物質と希釈無機
酸溶液とからパルプとして得られる部分解重合セルロースによって調製される、
非繊維質形態のセルロースである。加水分解後、ヒドロセルロースを濾過によっ
て精製して、水性スラリーを噴霧乾燥して、広い粒度分布を有する、乾燥した、
白色、無臭、無味の多孔性粒子を形成する。微結晶性セルロースの調整法を開示
している米国特許第3,023,104号、1962年2月27日発行、米国特
許第2,978,446号および米国特許第3,141,875号(いずれも参
照により組み入れられている)を参照のこと。適切な市販の微結晶性セルロース
には、Edward Mendell Co.、Inc.製のEMCOCEL(
登録商標)およびFMC Corp.製のAvicel(登録商標)が含まれる
。さらに、微結晶性セルロースは、微生物発酵法によっても生成することができ
る。市販されている発酵法によって生成された微結晶性セルロースには、The
Nutrasweet Kelco Company製のPrimaCEL(
商標)が含まれる。
【0058】 S/I比率、I/S比率、およびI/V比率 本発明の飲料製品は(特に好ましくはインスタントコーヒー製品は)、低用量
の固形物(5〜10%、好ましくは6.5〜8.5%、およびさらに好ましくは
7.5%)で、すっきりとした良い口当たりがあり「ぬるぬる」または「ねばね
ば」のない濃厚さならびに高いフレーバ感がある、なめらかで、こくのある、好
ましくは泡立ちの良い飲料を実現することができる。これは、(1)製品中に細
かく分散した水に不溶性の成分を(a)水に不溶性の成分に対する水溶性成分の
比率(S/I)が約3.3以下、または(b)水溶性成分に対する水に不溶性の
成分の比率(I/S)が0.30以上、好ましくは少なくとも0.40以上、最
も好ましくは約0.40から約0.80の間であるようにして、および/または
(2)単位体積当たりの水に不溶性の成分の量(I/V)が、少なくとも立法セ
ンチメートル当たり約0.019グラムになるようにした前記飲料製品を配合す
ることによって実現される。
【0059】 (なめらかな口当たり付与剤の製造方法) なめらかな口当たり付与剤を調製する好ましい方法は以下の通りである。油お
よび乳化剤をブレンドして、脂肪が全て融解するまで華氏150度(65.5℃
)まで加熱する。華氏180度(82℃)の温水を油/乳化剤ブレンドに添加し
て、高剪断ミキサで混合して適切なエマルジョンを形成する。高剪断混合を続け
ながら水溶性の成分を添加する。微小粒子化成分を添加して、粒子が全て分散す
る(塊が見えなくなる)まで低剪断ミキサで混合する。このブレンドを二段階A
PV Gaulinホモジェナイザを用いて1000/4600psiで均質化
する。この均質化したなめらかな口当たり付与剤は、乳製品用の標準の条件を用
いた噴霧乾燥において、インスタント用途のために乾燥することができる。
【0060】 (分析方法) 蛋白質/安定剤粒子の粒子サイズの測定方法。本発明飲料の水に不溶性の成分
の粒度分布は、レーザー散乱システム、Horiba LA900(Horib
a、CA)を使用して測定する。2種類の分布を、粒子サイズを適切に定義する
ために使用する。第1に、体積分布は構造変化および少数の大きな粒子の効果を
追跡するために使用される。この体積分布は通常二頂(時には三頂)曲線になる
。第2に、数の分布は、所与の粒子サイズ中央値の粒子数を測定するために使用
される。典型的に、数の分布は、中央値によって適切に特徴づけられる単一のピ
ークになる。粒子サイズ中央値が0.5を下回る場合、粒子サイズの中央値と平
均値の間には顕著な違いはない。しかし、正規分布からはずれる場合も適切に説
明するために、粒子サイズ中央値を使用する方が好ましい。機器製造者推奨の方
法にしたがって、1から2mlの試料を準備する。
【0061】 (実施例) (実施例1) 液体のなめらかな口当たり付与剤。液体のなめらかな口当たり付与剤(約290
0ml)は以下の成分から調製する。
【0062】
【表1】
【0063】 油および乳化剤を4000mlのビーカー内でブレンドして、脂肪が全て融解
するまで華氏150度(65.5℃)まで加熱する。水1000mlを華氏18
0度(82℃)で油/乳化剤ブレンドに添加して、高剪断ミキサーで1分間混合
して適切なエマルジョンを形成する。高剪断混合を続けている間に、澱粉、コー
ンシロップ固形物、微結晶性セルロース、カルボキシメチルセルロース、リン酸
二カリウムおよび水1290mlを華氏180度(82℃)で添加する。別の1
500mlのビーカーで、Simplesse(登録商標)100を、全粒子が
分散するまで(塊が見えなくなるまで)マグネチックスターラーを使用して華氏
180度(82℃)で温水500mlと混合する。このSimplesse(登
録商標)100分散液を油/乳化剤/固形物エマルジョンと混合し、スパチュラ
を用いて手動で混合する。このブレンドを2段階APVGaulinホモジェナ
イザーを用いて1000/4600psiで均質化する。この液体のなめらかな
口当たり付与剤は全部で3.7%の固形物(可溶性および不溶性の固形物)を含
む。
【0064】 (実施例2) 乾燥したなめらかな口当たり付与剤。濃縮したなめらかな口当たり付与剤(約3
353g)は以下の成分から調製する。
【0065】
【表2】
【0066】 油および乳化剤を4000mlのビーカー内でブレンドし、脂肪が全部融解す
るまで華氏150度(65.5℃)まで加熱する。2333グラムの水を華氏1
80度(82℃)で油/乳化剤ブレンドに添加して、高剪断ミキサで1分間混合
して適切なエマルジョンを形成する。澱粉、コーンシロップ固形物、カゼイン酸
ナトリウム、およびリン酸二カリウムを高剪断混合を続けている間に添加する。
Simplesse(登録商標)100を油/乳化剤/可溶性固形物エマルジョ
ンに添加して混合する。このブレンドを、二段階APV Gaulinホモジェ
ナイザを用いて1000/4600psiで均質化する。この濃縮した液体のな
めらかな口当たり付与剤は、全部で30%の固形物(可溶性および不溶性の固形
物)を含む。このなめらかな口当たり付与剤は、以下の条件で噴霧乾燥する。吸
気温度=215〜230℃、出口温度=110〜120℃。
【0067】 (実施例3) フレーバインスタント茶製品(1000g)は以下の成分から調製する。
【0068】
【表3】
【0069】 全成分をHobartミキサに入れて5分間混合する。
【0070】 なめらかなフレーバ茶飲料。飲料(1000ml)は、乾燥混合物75グラム
を混合し、華氏180度(82℃)で水925mlを添加して調製する。この飲
料は全部で7.5%の固形物(可溶性および不溶性の固形物)を含む。
【0071】 (実施例4) すぐに飲める飲料。すぐに飲めるオレンジ飲料は以下の配合物から調製する。
【0072】
【表4】
【0073】 完成製品のバッチのため、飲料用のなめらかな口当たり付与剤をプレブレンド
した溶液は、以下のように、高剪断ミキサーを備えた容器中で調製する。このタ
ンクに、温水(華氏160度(71.1℃))を注ぐ。攪拌しながら、飲料のな
めらかな口当たり付与剤を塊の認められないむらのない混合物の得られるような
速度で添加する。このためには数分を要する。高速で攪拌しながら、乾燥クエン
酸粉末を15ポンド(6.80kg)/分の速度で80mMの濃度になるまで添
加する。なめらかな口当たり付与剤の粒子の粒子サイズ中間値は、0.30ミク
ロンから0.80ミクロンの範囲である。
【0074】 次に、飲料用のなめらかな口当たり付与剤をプレブレンドした溶液を、他の成
分の入ったブレンドタンクに添加する。ブレンドタンクを掃引撹拌機によって2
8rpmで撹拌する。このブレンドを華氏187度±華氏3度(約86.1±1
.7℃)で13±3秒間低温殺菌して通常に瓶詰めする。
【0075】 (実施例5) A.チョコレート乾燥混合物。チョコレート粉末混合物は以下の成分から調製
する。
【0076】
【表5】
【0077】 このチョコレート粉末は、粉末が均質化するまで前記成分を一緒に混合するこ
とによって調製する。飲むことのできる飲料はこの粉末25gをミルク240m
lに添加した後、激しく攪拌することによって調製する。
【0078】 この飲料は、全部で19.4%の固形物(可溶性および不溶性)を含む。
【0079】 B.すぐに飲める強化飲料。すぐに飲める栄養強化飲料の調製は、少なくとも
ココアパウダー、なめらかな口当たり付与剤、鉄原料、ビタミンおよび他のミネ
ラルなどの乾燥混合物に関連するので、飲料混合物を調製する方法(前記のA参
照)と同様の方法で実施することができる。主な違いは、典型的には、完成した
すぐに準備できる飲料製品の約60から約98%、好ましくは約75から約95
%の量の水性液体を添加することである。適した水性液体には、水およびミルク
が含まれる。適したミルク原料には、全乳、低脂肪乳、スキムミルク、水などで
ミルク粉末を再構成することによって形成されたミルク液体が含まれる。
【0080】 (実施例6) マヨネーズ。マヨネーズは以下の成分から調製される。
【0081】
【表6】
【0082】 全卵、卵黄、レモンジュース、塩、スパイス、およびなめらかな口当たり付与
剤の10分の1をブレンダー内で低速で1分間混合する。次いで低速でブレンド
しながらなめらかな口当たり付与剤を1分間かけて添加する。
【0083】 (実施例7) ディップ。スナックのディップは以下の成分から調製する。
【0084】
【表7】
【0085】 中速で回転するブレンダー内で、脱脂乳固形物、フレーバをゆっくり1分間か
けて水に添加する。なめらかな口当たり付与剤を添加して、ブレンディングを1
分間続ける。この混合物を混合ボウルに移して、サワークリームおよびハーブ混
合物を入れて手動で混合する。次いでこの混合物を数時間冷蔵する。
【0086】 (実施例8) チョコレートムース。チョコレートムースは以下の成分から調製する。
【0087】
【表8】
【0088】 チョコレートおよび水#2を、二重釜でチョコレートが融解するまで加熱する
。卵黄を軽くかき混ぜて、少量のチョコレート混合物を添加してよく混合し、得
られた混合物を二重釜中の残りのチョコレート−水混合物に添加して、常に攪拌
しながら1.5分間煮る。混合物の加熱を止め、バニラ抽出物を添加する。水#
1の重さを量ってブレンダーに入れる。中高速でブレンダーを回転させながら、
脱脂乳固形物をゆっくり添加して、混合物が均質になるまでブレンディングを続
ける。クリーマを添加し、ブレンディングを約30秒間続けて、得られた混合物
をチョコレート混合物に加える。ヘビークリームを、柔らかい突出が形成するま
で泡立て、次いで混合物に加える。卵白を柔らかい突出が形成するまで攪拌して
、ブレンドされるまで混合物をゆっくり切るように加える。この混合物を覆いを
して一晩冷蔵する。
【0089】 (実施例9) なめらかな飲料。実施例4に記載した方法を使用したなめらか飲料。なめらか
な飲料は、以下の構成物を使用して調製する。
【0090】
【表9】
【0091】 チョコレートおよび水#2を、二重釜でチョコレートが融解するまで加熱する
。卵黄を軽くかき混ぜて、少量のチョコレート混合物を添加してよく混合し、得
られた混合物を二重釜中の残りのチョコレート−水混合物に添加して、常に攪拌
しながら1.5分間煮る。混合物の加熱を止め、バニラ抽出物を添加する。水#
1の重さを量ってブレンダーに入れる。中高速でブレンダーを回転させながら、
脱脂乳固形物をゆっくり添加して、混合物が均質になるまでブレンディングを続
ける。クリーマを添加し、ブレンディングを約30秒間続けて、得られた混合物
をチョコレート混合物に加える。ヘビークリームを、柔らかい突出が形成するま
で泡立て、次いで混合物に加える。卵白を柔らかい突出が形成するまで攪拌して
、ブレンドされるまで混合物にゆっくり切るように加える。この混合物を覆いを
して一晩冷蔵する。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (81)指定国 EP(AT,BE,CH,CY, DE,DK,ES,FI,FR,GB,GR,IE,I T,LU,MC,NL,PT,SE),OA(BF,BJ ,CF,CG,CI,CM,GA,GN,GW,ML, MR,NE,SN,TD,TG),AP(GH,GM,K E,LS,MW,SD,SZ,UG,ZW),EA(AM ,AZ,BY,KG,KZ,MD,RU,TJ,TM) ,AL,AM,AT,AU,AZ,BA,BB,BG, BR,BY,CA,CH,CN,CU,CZ,DE,D K,EE,ES,FI,GB,GD,GE,GH,GM ,HR,HU,ID,IL,IN,IS,JP,KE, KG,KP,KR,KZ,LC,LK,LR,LS,L T,LU,LV,MD,MG,MK,MN,MW,MX ,NO,NZ,PL,PT,RO,RU,SD,SE, SG,SI,SK,SL,TJ,TM,TR,TT,U A,UG,UZ,VN,YU,ZW (72)発明者 バターバーグ ジェフリー リー アメリカ合衆国 45208 オハイオ州 シ ンシナティー グローブデイル プレイス 3704 (72)発明者 スモール レオナード エドウィン アメリカ合衆国 45229 オハイオ州 シ ンシナティー サニースロープ ドライブ 1083 (72)発明者 サージェント ジェフリー アラン アメリカ合衆国 45069 オハイオ州 ウ ェスト チェスター トラバース コート 5206 (72)発明者 ドリア グレン ジェイムズ アメリカ合衆国 45013 オハイオ州 ハ ミルトン レイハイ ロード 4707 Fターム(参考) 4B017 LC02 LG14 LK01 LK10 LK13 LK15 LK18 LL05 LL06 4B035 LC03 LE03 LG01 LG06 LG12 LG13 LG15 LG20 LG21 LG24 LG25 LG26 LG27 LG44 LK13

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 食品および飲料製品用のなめらかな口当たり付与剤であって
    、 a)平均粒子直径サイズが約0.1から約3.0ミクロンである粒子を有する水
    に不溶性の成分であって、 1)微小粒子成分5から70%、好ましくは10から50%、 2)油脂(fat/oil)成分0から60%、好ましくは20から40%、 3)乳化剤成分0から5%、好ましくは0.5から3%、 4)微結晶性セルロース成分0から5%、好ましくは0から3% を含む水に不溶性の成分と、 b)水溶性成分であって、 1)増粘剤0.05から40%、好ましくは0.05から20%、 2)カゼイン酸ナトリウム0から10%、好ましくは0から8%、 3)加工助剤0から4%、好ましくは0から2%、および 4)乳固形物0から40%、好ましくは0から20% を含む水溶性成分と を含み、 前記のなめらかな口当たり付与剤が0から10%の風味物質を含み、前記の水
    に不溶性の成分がなめらかな口当たり付与剤の全固形物の少なくとも40%、好
    ましくは少なくとも60%を構成することを特徴とする、食品および飲料製品用
    のなめらかな口当たり付与剤。
  2. 【請求項2】 乳化剤がレシチン、Dimodan(登録商標)O、Dim
    odan(登録商標)PV、Panodan(登録商標)FDP、またはそれら
    の混合物を含むことを特徴とする、請求項1に記載のなめらかな口当たり付与剤
  3. 【請求項3】 微小粒子成分が、Simplesse 100(登録商標)
    、DAIRY−LO(登録商標)、LITA(登録商標)、またはそれらの混合
    物、好ましくはSimplesse 100(登録商標)を含むことを特徴とす
    る、前記請求項のいずれかに記載のなめらかな口当たり付与剤。
  4. 【請求項4】 微小粒子が、澱粉、ガム、セルロース、アルギン酸カルシウ
    ム、架橋結合デキストラン、ゲランガム(gellan gum)、カードラン
    、コンニャクマンナン、キチン、シゾフィランおよびキトサン、またはそれらの
    混合物から成る群から選択される炭水化物から調製されることを特徴とする、前
    記請求項のいずれかに記載のなめらかな口当たり付与剤。
  5. 【請求項5】 微小粒子が、卵蛋白質、乳製品ホエー蛋白質、非乳製品ホエ
    ー蛋白質、植物蛋白質、および微生物蛋白質、好ましくは乳製品ホエー蛋白質お
    よび非乳製品ホエー蛋白質から選択される蛋白質から調製されることを特徴とす
    る、前記請求項のいずれかに記載のなめらかな口当たり付与剤。
  6. 【請求項6】 緩衝剤が、クエン酸またはリン酸の二ナトリウム塩または二
    カリウム塩またはそれらの混合物であることを特徴とする、前記請求項のいずれ
    かに記載のなめらかな口当たり付与剤。
  7. 【請求項7】 増粘剤が、イナゴマメガム、ガーゴム、ゲランガム、キサン
    タンガム、ガッチゴム(gum ghatti)、修飾ガッチゴム、トラガカン
    トゴム、カラギーナン、カルボキシメチルセルロース、カルボキシメチルセルロ
    ースナトリウム、コーンスターチ、小麦澱粉、タピオカ澱粉、高アミロース含有
    α化澱粉、水解α化澱粉、マルトデキストリン、コーンシロップ固形物、化学修
    飾澱粉から選択されることを特徴とする、前記請求項のいずれかに記載のなめら
    かな口当たり付与剤。
  8. 【請求項8】 二酸化ケイ素、アルミン酸シリカ(silica alum
    inates)、またはそれらの混合物を含む流動助剤を0から4%含むことを
    特徴とする、前記請求項のいずれかに記載のなめらかな口当たり付与剤。
  9. 【請求項9】 流動助剤、抗固化剤、分散助剤、またはそれらの混合物を0
    から4%含むことを特徴とする、なめらかな口当たり付与剤。
  10. 【請求項10】 油脂成分がOLEAN(登録商標)を含むことを特徴とす
    る、前記請求項のいずれかに記載のなめらかな口当たり付与剤。
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