JP2002500231A - 新規エリスロマイシン誘導体 - Google Patents

新規エリスロマイシン誘導体

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JP2002500231A
JP2002500231A JP2000527553A JP2000527553A JP2002500231A JP 2002500231 A JP2002500231 A JP 2002500231A JP 2000527553 A JP2000527553 A JP 2000527553A JP 2000527553 A JP2000527553 A JP 2000527553A JP 2002500231 A JP2002500231 A JP 2002500231A
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ウー,ヨン−ジン
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ファイザー・プロダクツ・インク
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    • C07H17/04Heterocyclic radicals containing only oxygen as ring hetero atoms
    • C07H17/08Hetero rings containing eight or more ring members, e.g. erythromycins
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    • A61MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
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    • AHUMAN NECESSITIES
    • A61MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
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    • AHUMAN NECESSITIES
    • A61MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
    • A61PSPECIFIC THERAPEUTIC ACTIVITY OF CHEMICAL COMPOUNDS OR MEDICINAL PREPARATIONS
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Abstract

(57)【要約】 本発明は新規なエリスロマイシン誘導体、特にC−13R13置換基を有するもの、およびそれらの医薬として許容される塩に関する。本発明の化合物は、ヒトを含む哺乳動物ならびに魚及び鳥において、抗菌剤および抗原虫剤ならびに他の用途(たとえば、抗癌、抗アテローム性動脈硬化症、抗胃運動性低下など)として有用である。本発明はまた、そのような化合物を含む医薬組成物および細菌性原虫感染症をそのような化合物を投与することによって治療する方法に関する。本発明はまた、そのような化合物を製造する方法およびそのような製造に有用な中間体にも関する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】 発明の背景 本発明は、魚及びトリに加えてヒトを含む哺乳動物において抗菌剤及び抗原虫
剤として、並びに他の用途(例えば、抗癌、アテローム性動脈硬化症、胃の運動
の低下等)に有用な新規エリスロマイシン誘導体に関する。また、本発明は、そ
の新規化合物を含む医薬組成物並びに哺乳動物、魚及びトリにおける細菌感染及
び原虫感染を治療する方法であって、そのような治療を必要とする哺乳動物、魚
及びトリにその新規化合物を投与することによる方法にも関する。
【0002】 マクロライド抗生物質は哺乳動物、魚及びトリにおける広範なスペクトルの細
菌感染及び原虫感染の治療に有用であることが知られている。このような抗生物
質にはエリスロマイシンAの様々な誘導体、例えば、アジスロマイシンが含まれ
、これは市販されており、かつ米国特許第 4,474,768 号及び第 4,517,359 号(
両者は参照することによりそれらの全体がここに組み込まれる)において言及さ
れている。さらなるマクロライドが1997年10月29日出願の米国特許出願
第 60/063676 号(Yong-Jin Wu)、1997年10月29日出願の米国出願第
60/063161 号(Yong-Jin Wu)、1997年8月6日出願の米国出願第 60/05
4866 号(Hiroko Masamune, Yong-Jin wu, Takushi Kaneko 及び Paul R. McGui
rk)、1997年6月11日出願の米国出願第 60/049980 号(Brian S. Bronk,
Michael A. Latavic, Takushi Kaneko 及び Bingwei V. Yang)、1997年6
月11日出願の米国出願第 60/049348 号(Brian S. Bronk, Hengmiao Cheng,
E. A. Glaser, Michael A. Letavic, Takushi Kaneko 及び Bingwei V. Yang)、
1997年7月4日出願の国際出願 PCT/GB97/01810 号(Peter Francis Lead
lay, James Staunton, Jesus Cortes 及び Michael Stephen Pacey)、1997
年7月4日出願の国際出願 PCT/GB97/01819 号(Peter Francis Leadlay, Jam
es Staunton, 及び Jesus Cortes)、1998年1月2日出願の米国出願第 60/
070343 号(Diriam)、1998年1月2日出願の米国出願第 60/070358 号(Yon
g-Jin Wu)及び1998年8月19日出願の米国出願第 60/097075 号(Hengmi
ao Cheng, Michael A. Letavic, Can B. Ziegler, Jason K. Dutra, Brian S. B
ronk)(これらの全ては参照することによりそれらの全体がここに組み込まれる )において言及されている。アジスロマイシン及び他のマクロライド抗生物質と
同様に、本発明の新規マクロライド化合物は、以下で説明されるように様々な細
菌感染及び原虫感染に対する強力な活性を有する。 発明の要約 本発明は下記式の化合物
【0003】
【化48】
【0004】 又はそれらの薬学的に許容し得る塩に関し、ここで: Rは、いずれもが1つ以上のヒドロキシル基で置換されていてもよい、アルフ
ァ分岐C3−C8アルキル、アルケニル、アルキニル、アルコキシアルキルもしく
はアルキルチオアルキル基;アルキル基がアルファ分岐C2−C5アルキル基であ
るC5−C8シクロアルキル基;いずれもがメチルもしくは1つ以上のヒドロキシ
ルもしくは1つ以上のC1−C4アルキル基もしくはハロ原子で置換されていても
よいC3−C8シクロアルキルもしくはC5−C8シクロアルケニル基;又は、飽和
であっても、完全にもしくは部分的に不飽和であってもよく、かつ1つ以上のC 1 −C4アルキル基もしくはハロ原子で置換されていてもよい3ないし6員の酸素
もしくはイオウ含有複素環であるか; 又はRは、C1−C4アルキル、C1−C4アルコキシ及びC1−C4アルキルチオ
基、ハロゲン原子、ヒドロキシル基、トリフルオロメチル、及びシアノから選択
される少なくとも1つの置換基で置換されていてもよいフェニルであるか; 又はRは以下に示す式(a)を有していてもよく、
【0005】
【化49】
【0006】 ここで、X1はO、Sもしくは−CH2−であり、a、b、c、及びdは各々独立
に0ないし2の範囲の整数から選択され、かつa+b+c+d≦5であるか; 又はRはCH224であり、ここでR24はH、C1−C8アルキル、C2−C8ア ルケニル、C2−C8アルキニル、各々のアルキルもしくはアルコキシ基に1ない
し6個の炭素原子を含むアルコキシアルキルもしくはアルキルチオアルキルであ
って該アルキル、アルコキシ、アルケニルもしくはアルキニル基のいずれもが1
つ以上のヒドロキシル基もしくは1つ以上のハロ原子で置換されていてもよいか
;又いずれもがメチルもしくは1つ以上のC1−C4アルキル基もしくはハロ原子
で置換されていてもよいC3−C8シクロアルキルもしくはC5−C8シクロアルケ
ニルであるか;又は飽和であっても、完全にもしくは部分的に不飽和であっても
よく、かつ1つ以上のC1−C4アルキル基もしくはハロ原子で置換されていても
よい3ないし6員の酸素もしくはイオウ含有複素環であるか;又は式SR23の基
であり、ここでR23はC1−C8アルキル、C2−C8アルケニル、C2−C8アルキ
ニル、C3−C8シクロアルキル、C5−C8シクロアルケニル、フェニルもしくは
置換フェニルであって該置換基はC1−C4アルキル、C1−C4アルコキシもしく
はハロ、又は飽和であっても、完全にもしくは部分的に不飽和であってもよく、
かつ1つ以上のC1−C4アルキル基もしくはハロ原子で置換されていてもよい3
ないし6員の酸素もしくはイオウ含有複素環であり;及び R4はH又は18個までの炭素原子を有する有機酸のアシルである。
【0007】 本発明は、さらに、下記式の化合物
【0008】
【化50】
【0009】 又はそれらの薬学的に許容し得る塩に関し、ここで: Rは、いずれもが1つ以上のヒドロキシル基で置換されていてもよい、アルフ
ァ分岐C3−C8アルキル、アルケニル、アルキニル、アルコキシアルキルもしく
はアルキルチオアルキル基;アルキル基がアルファ分岐C2−C5アルキル基であ
るC5−C8シクロアルキルアルキル基;いずれもがメチルもしくは1つ以上のヒ
ドロキシルもしくは1つ以上のC1−C4アルキル基もしくはハロ原子で置換され
ていてもよいC3−C8シクロアルキルもしくはC5−C8シクロアルケニル基;又
は、飽和であっても、完全にもしくは部分的に不飽和であってもよく、かつ1つ
以上のC1−C4アルキル基もしくはハロ原子で置換されていてもよい3ないし6
員の酸素もしくはイオウ含有複素環であるか; 又はRは、C1−C4アルキル、C1−C4アルコキシ及びC1−C4アルキルチオ
基、ハロゲン原子、ヒドロキシル基、トリフルオロメチル、及びシアノから選択
される少なくとも1つの置換基で置換されていてもよいフェニルであるか;又は
Rは以下に示す式(a)を有していてもよく、
【0010】
【化51】
【0011】 ここで、X1はO、Sもしくは−CH2−であり、a、b、c、及びdは各々独
立に0ないし2の範囲の整数から選択され、かつa+b+c+d≦5であり; Xは−(CR56g−もしくは−NR5−であって、gは0もしくは1であり
; Xが−NR5−であるとき、X及びR3は一緒に−N=CR78を形成してもよ
く、 又はXが−NR5−であるとき、X及びR3は一緒に下記式の複素環を形成して
もよく
【0012】
【化52】
【0013】 ここで、nは1ないし3の範囲の整数から選択され、pは1ないし3の範囲の
整数から選択され、qは0もしくは1であり、かつR9はCH2、O、S、C=O
、C=S、SO2、−CH=CH−、−CH(OH)CH(OH)−、及びNH から選択され; 又はXがNR5−であるとき、X及びR5は、−C(O)OR10、−OR10、C 1 −C10アルカノイル、ハロ、ニトロ、シアノ、R10、4−10員複素環、C6
10アリール、−C(O)NR1012、−NHC(O)R10、−NHC(O)N
1011、−NR1011、−SR10、−S(O)R10、−SO210及び−SO2 NR1011からなる群より選択される置換基を有する、上に定義される複素環を
一緒に形成するか; 又はRはCH224であり、ここでR24はH、C1−C8アルキル、C2−C8ア ルケニル、C2−C8アルキニル、各々のアルキルもしくはアルコキシ基に1ない
し6個の炭素原子を含むアルコキシアルキルもしくはアルキルチオアルキルであ
って該アルキル、アルコキシ、アルケニルもしくはアルキニル基のいずれもが1
つ以上のヒドロキシル基もしくは1つ以上のハロ原子で置換されていてもよいか
;又はいずれもがメチルもしくは1つ以上のC1−C4アルキル基もしくはハロ原
子で置換されていてもよいC3−C8シクロアルキルもしくはC5−C8シクロアル
ケニルであるか;又は飽和であっても、完全にもしくは部分的に不飽和であって
もよく、かつ1つ以上のC1−C4アルキル基もしくはハロ原子で置換されていて
もよい3ないし6員の酸素もしくはイオウ含有複素環であるか;又は式SR23
基であり、ここでR23はC1−C8アルキル、C2−C8アルケニル、C2−C8アル
キニル、C3−C8シクロアルキル、C5−C8シクロアルケニル、フェニルもしく
は置換フェニルであって該置換基はC1−C4アルキル、C1−C4アルコキシもし
くはハロ、又は飽和であっても、完全にもしくは部分的に不飽和であってもよく
、かつ1つ以上のC1−C4アルキル基もしくはハロ原子で置換されていてもよい
3ないし6員の酸素もしくはイオウ含有複素環であり; R10及びR11は各々独立にH、C1−C10アルキルから選択され; 又はR3はH、C(=O)Z、C(=O)OZ、(CR56mZ、C(=O)
7、C(=O)OR7、(CR56m7から選択され、ここでmは0ないし6
の範囲の整数であり; Zは4−10員複素環又はC6−C10アリールであり、ここで該複素環及びア リール基は−C(O)OR10、−OR10、C1−C10アルカノイル、ハロ、ニト ロ、シアノ、R10、4−10員複素環、C6−C10アリール、−C(O)NR1011、−NHC(O)R10、−NHC(O)NR1011、−NR1011、−SR 10 、−S(O)R10、−SO210及び−SO2NR1011からなる群より独立に
選択される1ないし3個の置換基で置換されていてもよく; R4はH又は18個までの炭素原子を有する有機カルボン酸のアシルであり; R5及びR6は各々独立にH、C1−C8アルキル、ハロゲンから選択され:かつ
5及びR6はmが1を上回るときに各々独立に変化することができ;並びに R7及びR8は各々独立にH、C1−C18アルキルから選択され、ここで該アル キルの1個もしくは2個の炭素はO、S及びNから選択されるヘテロ原子で置換
されていてもよく、かつ−C(O)OR10、−OR10、C1−C10アルカノイル 、ハロ、ニトロ、シアノ、R10、4−10員複素環、C6−C10アリール、NR1 011、−C(O)NR1011、−NHC(O)R10、−NHC(O)NR101 1 、−SR10、−S(O)R10、−SO210及び−SO2NR1011からなる群 より選択される1ないし3個の置換基で置換されていてもよい。
【0014】 本発明は、さらに、下記式の化合物
【0015】
【化53】
【0016】 又はそれらの薬学的に許容し得る塩に関し、ここで: Rは、いずれもが1つ以上のヒドロキシル基で置換されていてもよい、アルフ
ァ分岐C3−C8アルキル、アルケニル、アルキニル、アルコキシアルキルもしく
はアルキルチオアルキル基;アルキル基がアルファ分岐C2−C6アルキル基であ
るC5−C8シクロアルキルアルキル基;いずれもがメチルもしくは1つ以上のヒ
ドロキシルもしくは1つ以上のC1−C4アルキル基もしくはハロ原子で置換され
ていてもよいC3−C8シクロアルキルもしくはC5−C8シクロアルケニル基;又
は、飽和であっても、完全にもしくは部分的に不飽和であってもよく、かつ1つ
以上のC1−C4アルキル基もしくはハロ原子で置換されていてもよい3ないし6
員の酸素もしくはイオウ含有複素環であるか; 又はRは、C1−C4アルキル、C1−C4アルコキシ及びC1−C4アルキルチオ
基、ハロゲン原子、ヒドロキシル基、トリフルオロメチル、及びシアノから選択
される少なくとも1つの置換基で置換されていてもよいフェニルであるか;又は
Rは以下に示す式(a)を有していてもよく;
【0017】
【化54】
【0018】 ここで、X1はO、Sもしくは−CH2−であり、a、b、c、及びdは各々独
立に0ないし2の範囲の整数から選択され、かつa+b+c+d≦5であり; Xは−(CR56g−もしくは−NR5−であって、gは0もしくは1であり
; Xが−NR5−であるとき、X及びR3は一緒に−N=CR78を形成してもよ
く、 又はXが−NR5−であるとき、X及びR3は一緒に下記式の複素環を形成して
もよく
【0019】
【化55】
【0020】 ここで、nは1ないし3の範囲の整数から選択され、pは1ないし3の範囲の
整数から選択され、qは0もしくは1であり、かつR9はCH2、O、S、C=O
、C=S、SO2、−CH=CH−、−CH(OH)CH(OH)−、及びNH から選択され; 又はXがNR5−であるとき、X及びR5は、−C(O)OR10、−OR10、C 1 −C10アルカノイル、ハロ、ニトロ、シアノ、R10、4−10員複素環、C6
10アリール、−C(O)NR1011、−NHC(O)R10、−NHC(O)N
1011、−NR1011、−SR10、−S(O)R10、−SO210及び−SO2 NR1011からなる群より選択される置換基を有する、上に定義される複素環を
一緒に形成するか; 又はRはCH224であり、ここでR24はH、C1−C8アルキル、C2−C8ア ルケニル、C2−C8アルキニル、各々のアルキルもしくはアルコキシ基に1ない
し6個の炭素原子を含むアルコキシアルキルもしくはアルキルチオアルキルであ
って該アルキル、アルコキシ、アルケニルもしくはアルキニル基のいずれもが1
つ以上のヒドロキシル基もしくは1つ以上のハロ原子で置換されていてもよいか
;又はいずれもがメチルもしくは1つ以上のC1−C4アルキル基もしくはハロ原
子で置換されていてもよいC3−C8シクロアルキルもしくはC5−C8シクロアル
ケニルであるか;又は飽和であっても、完全にもしくは部分的に不飽和であって
もよく、かつ1つ以上のC1−C4アルキル基もしくはハロ原子で置換されていて
もよい3ないし6員の酸素もしくはイオウ含有複素環であるか;又は式SR23
基であり、ここでR23はC1−C8アルキル、C2−C8アルケニル、C2−C8アル
キニル、C3−C8シクロアルキル、C5−C8シクロアルケニル、フェニルもしく
は置換フェニルであって該置換基はC1−C4アルキル、C1−C4アルコキシもし
くはハロ、又は飽和であっても、完全にもしくは部分的に不飽和であってもよく
、かつ1つ以上のC1−C4アルキル基もしくはハロ原子で置換されていてもよい
3ないし6員の酸素もしくはイオウ含有複素環であり; R10及びR11は各々独立にH、C1−C10アルキルから選択され; 又はR3はH、C(=O)Z、C(=O)OZ、(CR56mZ、C(=O)
7、C(=O)OR7、(CR56m7から選択され、ここでmは0ないし6
の範囲の整数から選択され; Zは4−10員複素環又はC6−C10アリールであり;ここで該複素環及びア リール基は−C(O)OR10、−OR10、C1−C10アルカノイル、ハロ、ニト ロ、シアノ、R10、4−10員複素環、C6−C10アリール、−C(O)NR1011、−NHC(O)R10、−NHC(O)NR1011、−NR1011、−SR 10 、−S(O)R10、−SO210及び−SO2NR1011からなる群より独立に
選択される1ないし3個の置換基で置換されていてもよく; R4はH又は18個までの炭素原子を有する有機カルボン酸のアシルであり; R5及びR6は各々独立にH、C1−C6アルキル、ハロゲンから選択され:かつ
5及びR6はmが1を上回るときに各々独立に変化することができ; C9とC9が連結する窒素との間の結合が単結合である場合、R1及びR2はそ
れらが連結する窒素原子と共に−N=CR78を形成することができるか、又は
1及びR2はそれらが連結する窒素原子と共に下記式の複素環を形成することが
でき、
【0021】
【化56】
【0022】 ここで、nは1ないし3の範囲の整数から選択され、pは1ないし3の範囲の整
数から選択され、qは0もしくは1であり、かつR9はCH2、O、S、C=O、
C=S、SO2、−CH=CH−、−CH(OH)CH(OH)−、及びNHか ら選択され;又はX及びR5は、−C(O)OR10、−OR10、C1−C10アルカ
ノイル、ハロ、ニトロ、シアノ、R10、4−10員複素環、C6−C10アリール 、−C(O)NR1011、−NHC(O)R10、−NHC(O)NR1011、−
NR1011、−SR10、−S(O)R10、−SO210及び−SO2NR1011
らなる群より選択される置換基を有する、上に定義される複素環を一緒に形成し
;並びに R1、R2、R7、及びR8は各々独立にH、C1−C12アルキルから選択され、 ここで該アルキルの1個もしくは2個の炭素はO、S及びNから選択されるヘテ
ロ原子で置換されていてもよく、かつ−C(O)OR10、−OR10、C1−C10 アルカノイル、ハロ、ニトロ、シアノ、R10、4−10員複素環、C6−C10ア リール、−C(O)NR1011、−NHC(O)R10、−NHC(O)NR10 11 、NR1011、−SR10、−S(O)R10、−SO210及び−SO2NR10 11 からなる群より選択される1ないし3個の置換基で置換されていてもよく; C9とC9が連結する窒素との間の結合が二重結合である場合、R1は存在せ ず、かつR2はOR7であってR7は上に定義される通りである。
【0023】 本発明は、さらに、下記式の化合物
【0024】
【化57】
【0025】 又はそれらの薬学的に許容し得る塩に関し、ここで: Rは、いずれもが1つ以上のヒドロキシル基で置換されていてもよい、アルフ
ァ分岐C3−C8アルキル、アルケニル、アルキニル、アルコキシアルキルもしく
はアルキルチオアルキル基;アルキル基がアルファ分岐C2−C6アルキル基であ
るC5−C8シクロアルキルアルキル基;いずれもがメチルもしくは1つ以上のヒ
ドロキシルもしくは1つ以上のC1−C4アルキル基もしくはハロ原子で置換され
ていてもよいC3−C8シクロアルキルもしくはC5−C8シクロアルケニル基;又
は、飽和であっても、完全にもしくは部分的に不飽和であってもよく、かつ1つ
以上のC1−C4アルキル基もしくはハロ原子で置換されていてもよい3ないし6
員の酸素もしくはイオウ含有複素環であるか; 又はRは、C1−C4アルキル、C1−C4アルコキシ及びC1−C4アルキルチオ
基、ハロゲン原子、ヒドロキシル基、トリフルオロメチル、及びシアノから選択
される少なくとも1つの置換基で置換されていてもよいフェニルであるか; 又はRは以下に示す式(a)を有していてもよく;
【0026】
【化58】
【0027】 ここで、X1はO、Sもしくは−CH2−であり、a、b、c、及びdは各々独
立に0ないし2の範囲の整数から選択され、かつa+b+c+d≦5であり; 又はRはCH224であり、ここでR24はH、C1−C8アルキル、C2−C8ア ルケニル、C2−C8アルキニル、各々のアルキルもしくはアルコキシ基に1ない
し6個の炭素原子を含むアルコキシアルキルもしくはアルキルチオアルキルであ
って該アルキル、アルコキシ、アルケニルもしくはアルキニル基のいずれもが1
つ以上のヒドロキシル基もしくは1つ以上のハロ原子で置換されていてもよいか
;又はいずれもがメチルもしくは1つ以上のC1−C4アルキル基もしくはハロ原
子で置換されていてもよいC3−C8シクロアルキルもしくはC5−C8シクロアル
ケニルであるか;又は飽和であっても、完全にもしくは部分的に不飽和であって
もよく、かつ1つ以上のC1−C4アルキル基もしくはハロ原子で置換されていて
もよい3ないし6員の酸素もしくはイオウ含有複素環であるか;又は式SR23
基であり、ここでR23はC1−C8アルキル、C2−C8アルケニル、C2−C8アル
キニル、C3−C8シクロアルキル、C5−C8シクロアルケニル、フェニルもしく
は置換フェニルであって該置換基はC1−C4アルキル、C1−C4アルコキシもし
くはハロ、又は飽和であっても、完全にもしくは部分的に不飽和であってもよく
、かつ1つ以上のC1−C4アルキル基もしくはハロ原子で置換されていてもよい
3ないし6員の酸素もしくはイオウ含有複素環であり; R3、R2、R7、及びR8は各々独立にH、C1−C18アルキルから選択され、 ここで該アルキルの1個もしくは2個の炭素はO、S及びNから選択されるヘテ
ロ原子で置換されていてもよく、かつ−C(O)OR10、−OR10、C1−C10 アルカノイル、ハロ、ニトロ、シアノ、R10、4−10員複素環、C6−C10ア リール、−C(O)NR1011、−NHC(O)R10、−NHC(O)NR10 11 、NR1011、−SR10、−S(O)R10、−SO210及び−SO2NR10 11 からなる群より選択される1ないし3個の置換基で置換されていてもよく;並
びに R10及びR11は各々独立にH、C1−C10アルキルから選択され;並びに R4はH又は18個までの炭素原子を有する有機カルボン酸のアシルである。
【0028】 本発明は、さらに、下記式を有する化合物
【0029】
【化59】
【0030】 又はそれらの薬学的に許容し得る塩に関し、ここで: Rは、いずれもが1つ以上のヒドロキシル基で置換されていてもよい、アルフ
ァ分岐C3−C8アルキル、アルケニル、アルキニル、アルコキシアルキルもしく
はアルキルチオアルキル基;アルキル基がアルファ分岐C2−C5アルキル基であ
るC5−C8シクロアルキルアルキル基;いずれもがメチルもしくは1つ以上のヒ
ドロキシルもしくは1つ以上のC1−C4アルキル基もしくはハロ原子で置換され
ていてもよいC3−C8シクロアルキルもしくはC5−C8シクロアルケニル基;又
は、飽和であっても、完全にもしくは部分的に不飽和であってもよく、かつ1つ
以上のC1−C4アルキル基もしくはハロ原子で置換されていてもよい3ないし6
員の酸素もしくはイオウ含有複素環であるか; 又はRは、C1−C4アルキル、C1−C4アルコキシ及びC1−C4アルキルチオ
基、ハロゲン原子、ヒドロキシル基、トリフルオロメチル、及びシアノから選択
される少なくとも1つの置換基で置換されていてもよいフェニルであるか;又は
Rは以下に示す式(a)を有していてもよく、
【0031】
【化60】
【0032】 ここで、X1はO、Sもしくは−CH2−であり、a、b、c、及びdは各々独立
に0ないし2の範囲の整数から選択され、かつa+b+c+d≦5であるか; 又はRはCH224であり、ここでR24はH、C1−C8アルキル、C2−C8ア ルケニル、C2−C8アルキニル、各々のアルキルもしくはアルコキシ基に1ない
し6個の炭素原子を含むアルコキシアルキルもしくはアルキルチオアルキルであ
って該アルキル、アルコキシ、アルケニルもしくはアルキニル基のいずれもが1
つ以上のヒドロキシル基もしくは1つ以上のハロ原子で置換されていてもよいか
;又いずれもがメチルもしくは1つ以上のC1−C4アルキル基もしくはハロ原子
で置換されていてもよいC3−C8シクロアルキルもしくはC6−C8シクロアルケ
ニルであるか;又は飽和であっても、完全にもしくは部分的に不飽和であっても
よく、かつ1つ以上のC1−C4アルキル基もしくはハロ原子で置換されていても
よい3ないし6員の酸素もしくはイオウ含有複素環であるか;又は式SR23の基
であり、ここでR23はC1−C8アルキル、C2−C8アルケニル、C2−C8アルキ
ニル、C3−C8シクロアルキル、C5−C8シクロアルケニル、フェニルもしくは
置換フェニルであって該置換基はC1−C4アルキル、C1−C4アルコキシもしく
はハロ、又は飽和であっても、完全にもしくは部分的に不飽和であってもよく、
かつ1つ以上のC1−C4アルキル基もしくはハロ原子で置換されていてもよい3
ないし6員の酸素もしくはイオウ含有複素環であり; R10及びR11は独立にH、C1−C10アルキルから選択され; R3はH、C(=O)Z、C(=O)OZ、(CR56mZ、C(=O)R7 、C(=O)OR7、(CR56m7から選択され、ここでmは0ないし6の 範囲の整数から選択され; Zは4−10員複素環又はC6−C10アリールであり、ここで該複素環及びア リール基は−C(O)OR10、−OR10、C1−C10アルカノイル、ハロ、ニト ロ、シアノ、R10、4−10員複素環、C6−C10アリール、−C(O)NR1011、−NHC(O)R10、−NHC(O)NR1011、−NR1011、−SR 10 、−S(O)R10、−SO210及び−SO2NR1011からなる群より独立に
選択される1ないし3個の置換基で置換されていてもよく; R5及びR6は独立にH、C1−C8アルキル、ハロゲンから選択され:かつR5 及びR6はmが1を上回るときに各々独立に変化することができ; R2、R7及びR8は各々独立にH、C1−C18アルキルから選択され、ここで該
アルキルの1個もしくは2個の炭素はO、S及びNから選択されるヘテロ原子で
置換されていてもよく、かつ−C(O)OR10、−OR10、C1−C10アルカノ イル、ハロ、ニトロ、シアノ、R10、4−10員複素環、C6−C10アリール、 −C(O)NR1011、−NHC(O)R10、−NHC(O)NR1011、−N
1011、−SR10、−S(O)R10、−SO210及び−SO2NR1011から
なる群より選択される1ないし3個の置換基で置換されていてもよく;並びに R4はH又は18個までの炭素原子を有する有機カルボン酸のアシルである。
【0033】 好ましい式1の化合物には以下のものからなる群より選択されるものが含まれ
る: RがMeであり、かつR4がHである式1の化合物; Rがn−ブチルであり、かつR4がHである式1の化合物; RがMeSであり、かつR4がHである式1の化合物; RがEtSであり、かつR4がHである式1の化合物; Rがシクロプロピルであり、かつR4がHである式1の化合物; Rがシクロブチルであり、かつR4がHである式1の化合物; Rがシクロペンチルであり、かつR4がHである式1の化合物;及び Rがシクロヘキシルであり、かつR4がHである式1の化合物。
【0034】 好ましい式2の化合物には以下のものからなる群より選択されるものが含まれ
る: RがMeであり、R4がHであり、XがNHであり、かつR3が3−キノリン
−4−イル−プロピルである式2の化合物; RがMeであり、R4がHであり、XがCH2であり、かつR3が3−キノリ ン−4−イル−プロピルである式2の化合物; R=Meであり、R4がHであり、XがNHであり、かつR3が3−(4−フ
ェニル−イミダゾル−1−イル)−プロピルである式2の化合物; RがMeであり、R4がHであり、XがCH2であり、かつR3が3−(4− フェニル−イミダゾル−1−イル)−プロピルである式2の化合物; RがMeであり、R4がHであり、XがNHであり、かつR3が3−(4−(
3−ピリジニル)−1H−イミダゾル−1−イル)プロピルである式2の化合物
; RがMeであり、R4がHであり、XがCH2であり、かつR3が3−(4− (3−ピリジニル)−1H−イミダゾル−1−イル)プロピルである式2の化合
物; Rがn−ブチルであり、R4がHであり、XがNHであり、かつR3が3−キ
ノリン−4−イル−プロピルである式2の化合物; Rがn−ブチルであり、R4がHであり、XがCH2であり、かつR3が3− キノリン−4−イル−プロピルである式2の化合物; Rがn−ブチルであり、R4がHであり、XがNHであり、かつR3が3−(
4−フェニル−イミダゾル−1−イル)−プロピルである式2の化合物; Rがn−ブチルであり、R4がHであり、XがCH2であり、かつR3が3− (4−フェニル−イミダゾル−1−イル)−プロピルである式2の化合物; Rがn−ブチルであり、R4がHであり、XがNHであり、かつR3が3−(
4−(3−ピリジニル)−1H−イミダゾル−1−イル)プロピルである式2の
化合物; Rがn−ブチルであり、R4がHであり、XがCH2であり、かつR3が3− (4−(3−ピリジニル)−1H−イミダゾル−1−イル)プロピルである式2
の化合物; RがMeSであり、R4がHであり、XがNHであり、かつR3が3−キノリ
ン−4−イル−プロピルである式2の化合物; RがMeSであり、R4がHであり、XがCH2であり、かつR3が3−キノ リン−4−イル−プロピルである式2の化合物; RがMeSであり、R4がHであり、XがNHであり、かつR3が3−(4−
フェニル−イミダゾル−1−イル)−プロピルである式2の化合物; RがMeSであり、R4がHであり、XがCH2であり、かつR3が3−(4 −フェニル−イミダゾル−1−イル)−プロピルである式2の化合物; RがMeSであり、R4がHであり、XがNHであり、かつR3が3−(4−
(3−ピリジニル)−1H−イミダゾル−1−イル)プロピルである式2の化合
物; RがMeSであり、R4がHであり、XがCH2であり、かつR3が3−(4 −(3−ピリジニル)−1H−イミダゾル−1−イル)プロピルである式2の化
合物; RがEtSであり、R4がHであり、XがNHであり、かつR3が3−キノリ
ン−4−イル−プロピルである式2の化合物; RがEtSであり、R4がHであり、XがCH2であり、かつR3が3−キノ リン−4−イル−プロピルである式2の化合物; RがEtSであり、R4がHであり、XがNHであり、かつR3が3−(4−
フェニル−イミダゾル−1−イル)−プロピルである式2の化合物; RがEtSであり、R4がHであり、XがCH2であり、かつR3が3−(4 −フェニル−イミダゾル−1−イル)−プロピルである式2の化合物: RがEtSであり、R4がHであり、XがNHであり、かつR3が3−(4−
(3−ピリジニル)−1H−イミダゾル−1−イル)プロピルである式2の化合
物; RがEtSであり、R4がHであり、XがCH2であり、かつR3が3−(4 −(3−ピリジニル)−1H−イミダゾル−1−イル)プロピルである式2の化
合物; Rがシクロプロピルであり、R4がHであり、XがNHであり、かつR3が3
−キノリン−4−イル−プロピルである式2の化合物; Rがシクロプロピルであり、R4がHであり、XがCH2であり、かつR3が 3−キノリン−4−イル−プロピルである式2の化合物; Rがシクロプロピルであり、R4がHであり、XがNHであり、かつR3が3
−(4−フェニル−イミダゾル−1−イル)−プロピルである式2の化合物; Rがシクロプロピルであり、R4がHであり、XがCH2であり、かつR3が 3−(4−フェニル−イミダゾル−1−イル)−プロピルである式2の化合物; Rがシクロプロピルであり、R4がHであり、XがNHであり、かつR3が3
−(4−(3−ピリジニル)−1H−イミダゾル−1−イル)プロピルである式
2の化合物; Rがシクロプロピルであり、R4がHであり、XがCH2であり、かつR3が 3−(4−(3−ピリジニル)−1H−イミダゾル−1−イル)プロピルである
式2の化合物; Rがシクロブチルであり、R4がHであり、XがNHであり、かつR3が3−
キノリン−4−イル−プロピルである式2の化合物; Rがシクロブチルであり、R4がHであり、XがCH2であり、かつR3が3 −キノリン−4−イル−プロピルである式2の化合物; Rがシクロブチルであり、R4がHであり、XがNHであり、かつR3が3−
(4−フェニル−イミダゾル−1−イル)−プロピルである式2の化合物; Rがシクロブチルであり、R4がHであり、XがCH2であり、かつR3が3 −(4−フェニル−イミダゾル−1−イル)−プロピルである式2の化合物; Rがシクロブチルであり、R4がHであり、XがNHであり、かつR3が3−
(4−(3−ピリジニル)−1H−イミダゾル−1−イル)プロピルである式2
の化合物; Rがシクロブチルであり、R4がHであり、XがCH2であり、かつR3が3 −(4−(3−ピリジニル)−1H−イミダゾル−1−イル)プロピルである式
2の化合物; Rがシクロペンチルであり、R4がHであり、XがNHであり、かつR3が3
−キノリン−4−イル−プロピルである式2の化合物; Rがシクロペンチルであり、R4がHであり、XがCH2であり、かつR3が 3−キノリン−4−イル−プロピルである式2の化合物; Rがシクロペンチルであり、R4がHであり、XがNHであり、かつR3が3
−(4−フェニル−イミダゾル−1−イル)−プロピルである式2の化合物; Rがシクロペンチルであり、R4がHであり、XがCH2であり、かつR3が 3−(4−フェニル−イミダゾル−1−イル)−プロピルである式2の化合物; Rがシクロペンチルであり、R4がHであり、XがNHであり、かつR3が3
−(4−(3−ピリジニル)−1H−イミダゾル−1−イル)プロピルである式
2の化合物; Rがシクロペンチルであり、R4がHであり、XがCH2であり、かつR3が 3−(4−(3−ピリジニル)−1H−イミダゾル−1−イル)プロピルである
式2の化合物; Rがシクロヘキシルであり、R4がHであり、XがNHであり、かつR3が3
−キノリン−4−イル−プロピルである式2の化合物; Rがシクロヘキシルであり、R4がHであり、XがCH2であり、かつR3が 3−キノリン−4−イル−プロピルである式2の化合物; Rがシクロヘキシルであり、R4がHであり、XがNHであり、かつR3が3
−(4−フェニル−イミダゾル−1−イル)−プロピルである式2の化合物; Rがシクロヘキシルであり、R4がHであり、XがCH2であり、かつR3が 3−(4−フェニル−イミダゾル−1−イル)−プロピルである式2の化合物; Rがシクロヘキシルであり、R4がHであり、XがNHであり、かつR3が3
−(4−(3−ピリジニル)−1H−イミダゾル−1−イル)プロピルである式
2の化合物;及び Rがシクロヘキシルであり、R4がHであり、XがCH2であり、かつR3が 3−(4−(3−ピリジニル)−1H−イミダゾル−1−イル)プロピルである
式2の化合物。
【0035】 C−9とC−9が結合する窒素との間の結合が二重結合である好ましい式3の
化合物には以下のものからなる群より選択されるものが含まれる: RがMeであり、R4がHであり、XがNHであり、R3が3−キノリン−4
−イル−プロピルであり、かつR2がOMeである式3の化合物; RがMeであり、R4がHであり、XがNHであり、R3が3−(4−フェニ
ル−イミダゾル−1−イル)−プロピルであり、かつR2がOMeである式3の 化合物; RがMeであり、R4がHであり、XがNHであり、R3が3−(4−(3−
ピリジニル)−1H−イミダゾル−1−イル)プロピルであり、かつR2がOM eである式3の化合物; Rがn−ブチルであり、R4がHであり、XがNHであり、R3が3−キノリ
ン−4−イル−プロピルであり、かつR2がOMeである式3の化合物; Rがn−ブチルであり、R4がHであり、XがNHであり、R3が3−(4−
フェニル−イミダゾル−1−イル)−プロピルであり、かつR2がOMeである 式3の化合物; Rがn−ブチルであり、R4がHであり、XがNHであり、R3が3−(4−
(3−ピリジニル)−1H−イミダゾル−1−イル)プロピルであり、かつR2 がOMeである式3の化合物; RがMeSであり、R4がHであり、XがNHであり、R3が3−キノリン−
4−イル−プロピルであり、かつR2がOMeである式3の化合物; RがMeSであり、R4がHであり、XがNHであり、R3が3−(4−フェ
ニル−イミダゾル−1−イル)−プロピルであり、かつR2がOMeである式3 の化合物; RがMeSであり、R4がHであり、XがNHであり、R3が3−(4−(3
−ピリジニル)−1H−イミダゾル−1−イル)プロピルであり、かつR2がO Meである式3の化合物; RがEtSであり、R4がHであり、XがNHであり、R3が3−キノリン−
4−イル−プロピルであり、かつR2がOMeである式3の化合物; RがEtSであり、R4がHであり、XがNHであり、R3が3−(4−フェ
ニル−イミダゾル−1−イル)−プロピルであり、かつR2がOMeである式3 の化合物; RがEtSであり、R4がHであり、XがNHであり、R3が3−(4−(3
−ピリジニル)−1H−イミダゾル−1−イル)プロピルであり、かつR2がO Meである式3の化合物; Rがシクロプロピルであり、R4がHであり、XがNHであり、R3が3−キ
ノリン−4−イル−プロピルであり、かつR2がOMeである式3の化合物; Rがシクロプロピルであり、R4がHであり、XがNHであり、R3が3−(
4−フェニル−イミダゾル−1−イル)−プロピルであり、かつR2がOMeで ある式3の化合物; Rがシクロプロピルであり、R4がHであり、XがNHであり、R3が3−(
4−(3−ピリジニル)−1H−イミダゾル−1−イル)プロピルであり、かつ
2がOMeである式3の化合物; Rがシクロブチルであり、R4がHであり、XがNHであり、R3が3−キノ
リン−4−イル−プロピルであり、かつR2がOMeである式3の化合物; Rがシクロブチルであり、R4がHであり、XがNHであり、R3が3−(4
−フェニル−イミダゾル−1−イル)−プロピルであり、かつR2がOMeであ る式3の化合物; Rがシクロブチルであり、R4がHであり、XがNHであり、R3が3−(4
−(3−ピリジニル)−1H−イミダゾル−1−イル)プロピルであり、かつR 2 がOMeである式3の化合物; Rがシクロペンチルであり、R4がHであり、XがNHであり、R3が3−キ
ノリン−4−イル−プロピルであり、かつR2がOMeである式3の化合物; Rがシクロペンチルであり;R4がHであり、XがNHであり、R3が3−(
4−フェニル−イミダゾル−1−イル)−プロピルであり、かつR2がOMeで ある式3の化合物; Rがシクロペンチルであり、R4がHであり、XがNHであり、R3が3−(
4−(3−ピリジニル)−1H−イミダゾル−1−イル)プロピルであり、かつ
2がOMeである式3の化合物; Rがシクロヘキシルであり、R4がHであり、XがNHであり、R3が3−キ
ノリン−4−イル−プロピルであり、かつR2がOMeである式3の化合物; Rがシクロヘキシルであり;R4がHであり、XがNHであり、R3が3−(
4−フェニル−イミダゾル−1−イル)−プロピルであり、かつR2がOMeで ある式3の化合物;及び Rがシクロヘキシルであり、R4がHであり、XがNHであり、R3が3−(
4−(3−ピリジニル)−1H−イミダゾル−1−イル)プロピルであり、かつ
2がOMeである式3の化合物。
【0036】 C−9とC−9が結合する窒素との間の結合が単結合である他の好ましい式3
の化合物には以下のものが含まれる: R4がHであり、XがNHであり、R3が3−キノリン−4−イル−プロピル
であり、R1がHであり、かつR2がMe、Et、もしくはn−Prである式3の
化合物; RがMeであり、R4がHであり、XがNHであり、R3が3−(4−フェニ
ル−イミダゾル−1−イル)−プロピルであり;R1がHであり、かつR2がMe
、Et、もしくはn−Prである式3の化合物; RがMeであり、R4がHであり、XがNHであり、R3が3−(4−(3−
ピリジニル)−1H−イミダゾル−1−イル)プロピルであり、R1がHであり 、かつR2がMe、Et、もしくはn−Prである式3の化合物; Rがn−ブチルであり、R4がHであり、XがNHであり、R3が3−キノリ
ン−4−イル−プロピルであり、R1がHであり、かつR2がMe、Et、もしく
はn−Prである式3の化合物; Rがn−ブチルであり、R4がHであり、XがNHであり、R3が3−(4−
フェニル−イミダゾル−1−イル)−プロピルであり、R1がHであり、かつR2 がMe、Et、もしくはn−Prである式3の化合物; Rがn−ブチルであり、R4がHであり、XがNHであり、R3が3−(4−
(3−ピリジニル)−1H−イミダゾル−1−イル)プロピルであり、R1がH であり、かつR2がMe、Et、もしくはn−Prである式3の化合物; RがMeSであり、R4がHであり、XがNHであり、R3が3−キノリン−
4−イル−プロピルであり、R1がHであり、かつR2がMe、Et、もしくはn
−Prである式3の化合物; RがMeSであり、R4がHであり、XがNHであり、R3が3−(4−フェ
ニル−イミダゾル−1−イル)−プロピルであり、R1がHであり、かつR2がM
e、Et、もしくはn−Prである式3の化合物; RがMeSであり、R4がHであり、XがNHであり、R3が3−(4−(3
−ピリジニル)−1H−イミダゾル−1−イル)プロピルであり、R1がHであ り、かつR2がMe、Et、もしくはn−Prである式3の化合物; RがEtSであり、R4がHであり、XがNHであり、R3が3−キノリン−
4−イル−プロピルであり、R1がHであり、かつR2がMe、Et、もしくはn
−Prである式3の化合物; RがEtSであり、R4がHであり、XがNHであり、R3が3−(4−フェ
ニル−イミダゾル−1−イル)−プロピルであり、R1がHであり、かつR2がM
e、Et、もしくはn−Prである式3の化合物; RがEtSであり、R4がHであり、XがNHであり、R3が3−(4−(3
−ピリジニル)−1H−イミダゾル−1−イル)プロピルであり、R1がHであ り、かつR2がMe、Et、もしくはn−Prである式3の化合物; Rがシクロプロピルであり、R4がHであり、XがNHであり、R3が3−キ
ノリン−4−イル−プロピルであり、R1がHであり、かつR2がMe、Et、も
しくはn−Prである式3の化合物; Rがシクロプロピルであり、R4がHであり、XがNHであり、R3が3−(
4−フェニル−イミダゾル−1−イル)−プロピルであり、R1がHであり、か つR2がMe、Et、もしくはn−Prである式3の化合物; Rがシクロプロピルであり、R4がHであり、XがNHであり、R3が3−(
4−(3−ピリジニル)−1H−イミダゾル−1−イル)プロピルであり、R1 がHであり、かつR2がMe、Et、もしくはn−Prである式3の化合物; Rがシクロブチルであり、R4がHであり、XがNHであり、R3が3−キノ
リン−4−イル−プロピルであり、R1がHであり、かつR2がMe、Et、もし
くはn−Prである式3の化合物; Rがシクロブチルであり、R4がHであり、XがNHであり、R3が3−(4
−フェニル−イミダゾル−1−イル)−プロピルであり、R1がHであり、かつ R2がMe、Et、もしくはn−Prである式3の化合物; Rがシクロブチルであり、R4がHであり、XがNHであり、R3が3−(4
−(3−ピリジニル)−1H−イミダゾル−1−イル)プロピルであり、R1が Hであり、かつR2がMe、Et、もしくはn−Prである式3の化合物; Rがシクロペンチルであり、R4がHであり、XがNHであり、R3が3−キ
ノリン−4−イル−プロピルであり、R1がHであり、かつR2がMe、Et、も
しくはn−Prである式3の化合物; Rがシクロペンチルであり、R4がHであり、XがNHであり、R3が3−(
4−フェニル−イミダゾル−1−イル)−プロピルであり、R1がHであり、か つR2がMe、Et、もしくはn−Prである式3の化合物; Rがシクロペンチルであり、R4がHであり、XがNHであり、R3が3−(
4−(3−ピリジニル)−1H−イミダゾル−1−イル)プロピルであり、R1 がHであり、かつR2がMe、Et、もしくはn−Prである式3の化合物; Rがシクロヘキシルであり、R4がHであり、XがNHであり、R3が3−キ
ノリン−4−イル−プロピルであり、R1がHであり、かつR2がMe、Et、も
しくはn−Prである式3の化合物; Rがシクロヘキシルであり、R4がHであり、XがNHであり、R3が3−(
4−フェニル−イミダゾル−1−イル)−プロピルであり、R1がHであり、か つR2がMe、Et、もしくはn−Prである式3の化合物;及び Rがシクロヘキシルであり、R4がHであり、XがNHであり、R3が3−(
4−(3−ピリジニル)−1H−イミダゾル−1−イル)プロピルであり、R1 がHであり、かつR2がMe、Et、もしくはn−Prである式3の化合物。
【0037】 好ましい式5の化合物には以下のものからなる群より選択されるものが含まれ
る: RがMeであり、R4がHであり、R3が3−キノリン−4−イル−プロピル
であり、R7がHであり、R8がHであり、かつR2がH、Me、もしくはEtで ある式5の化合物; RがMeであり、R4がHであり、R3が3−(4−フェニル−イミダゾル−
1−イル)−プロピルであり、R7がHであり、R8がHであり、かつR2がH、 Me、もしくはEtである式5の化合物; RがMeであり、R4がHであり、R3が3−(4−(3−ピリジニル)−1
H−イミダゾル−1−イル)プロピルであり、R7がHであり、R8がHであり、
かつR2がH、Me、もしくはEtである式5の化合物; Rがn−ブチルであり、R4がHであり、R3が3−キノリン−4−イル−プ
ロピルであり、R7がHであり、R8がHであり、かつR2がH、Me、もしくは Etである式5の化合物; Rがn−ブチルであり、R4がHであり、R3が3−(4−フェニル−イミダ
ゾル−1−イル)−プロピルであり、R7がHであり、R8がHであり、かつR2 がH、Me、もしくはEtである式5の化合物; Rがn−ブチルであり、R4がHであり、R3が3−(4−(3−ピリジニル
)−1H−イミダゾル−1−イル)プロピルであり、R1がHであり、R7がHで
あり、R8がHであり、かつR2がH、Me、もしくはEtである式5の化合物; RがMeSであり、R4がHであり、R3が3−キノリン−4−イル−プロピ
ルであり、R7がHであり、R8がHであり、かつR2がH、Me、もしくはEt である式5の化合物; RがMeSであり、R4がHであり、R3が3−(4−フェニル−イミダゾル
−1−イル)−プロピルであり、R7が、R8がHであり、かつR2がH、Me、 もしくはEtである式5の化合物; RがMeSであり、R4がHであり、R3が3−(4−(3−ピリジニル)−
1H−イミダゾル−1−イル)プロピルであり、R7がHであり、R8がHであり
、かつR2がH、Me、もしくはEtである式5の化合物; RがEtSであり、R4がHであり、R3が3−キノリン−4−イル−プロピ
ルであり、R7がHであり、R8がHであり、かつR2がH、Me、もしくはEt である式5の化合物; RがEtSであり、R4がHであり、R3が3−(4−フェニル−イミダゾル
−1−イル)−プロピルであり、R7がHであり、R8がHであり、かつR2がH 、Me、もしくはEtである式5の化合物; RがEtSであり、R4がHであり、R3が3−(4−(3−ピリジニル)−
1H−イミダゾル−1−イル)プロピルであり、R7がHであり、R8がHであり
、かつR2がH、Me、もしくはEtである式5の化合物; Rがシクロプロピルであり、R4がHであり、R3が3−キノリン−4−イル
−プロピルであり、R7がHであり、R8がHであり、かつR2がH、Me、もし くはEtである式5の化合物; Rがシクロプロピルであり、R4がHであり、R3が3−(4−フェニル−イ
ミダゾル−1−イル)−プロピルであり、R7がHであり、R8がHであり、かつ
2がH、Me、もしくはEtである式5の化合物; Rがシクロプロピルであり、R4がHであり、R3が3−(4−(3−ピリジ
ニル)−1H−イミダゾル−1−イル)プロピルであり、R7がHであり、R8
Hであり、かつR2がH、Me、もしくはEtである式5の化合物; Rがシクロブチルであり、R4がHであり、R3が3−キノリン−4−イル−
プロピルであり、R7がHであり、R8がHであり、かつR2がH、Me、もしく はEtである式5の化合物; Rがシクロブチルであり、R4がHであり、R3が3−(4−フェニル−イミ
ダゾル−1−イル)−プロピルであり、R7がHであり、R8がHであり、かつR 2 がH、Me、もしくはEtである式5の化合物; Rがシクロブチルであり、R4がHであり、R3が3−(4−(3−ピリジニ
ル)−1H−イミダゾル−1−イル)プロピルであり、R7がHであり、R8がH
であり、かつR2がH、Me、もしくはEtである式5の化合物; Rがシクロペンチルであり、R4がHであり、R3が3−キノリン−4−イル
−プロピルであり、R7がHであり、R8がHであり、かつR2がH、Me、もし くはEtである式5の化合物; Rがシクロペンチルであり、R4がHであり、R3が3−(4−フェニル−イ
ミダゾル−1−イル)−プロピルであり、R7がHであり、R8がHであり、かつ
2がH、Me、もしくはEtである式5の化合物; Rがシクロペンチルであり、R4がHであり、R3が3−(4−(3−ピリジ
ニル)−1H−イミダゾル−1−イル)プロピルであり、R7がHであり、R8
Hであり、かつR2がH、Me、もしくはEtである式5の化合物; Rがシクロヘキシルであり、R4がHであり、R3が3−キノリン−4−イル
−プロピルであり、R7がHであり、R8がHであり、かつR2がH、Me、もし くはEtである式5の化合物; Rがシクロヘキシルであり、R4がHであり、R3が3−(4−フェニル−イ
ミダゾル−1−イル)−プロピルであり、R7がHであり、R8がHであり、かつ
2がH、Me、もしくはEtである式5の化合物;及び Rがシクロヘキシルであり、R4がHであり、R3が3−(4−(3−ピリジ
ニル)−1H−イミダゾル−1−イル)プロピルであり、R7がHであり、R8
Hであり、かつR2がH、Me、もしくはEtである式5の化合物。
【0038】 また、本発明は、哺乳動物、魚、又はトリにおける細菌感染又は原虫感染を治
療するための医薬組成物であって、治療上有効な量の式1、2、3、4もしくは
5の化合物又はそれらの薬学的に許容し得る塩、及び薬学的に許容し得る担体を
含む組成物にも関する。
【0039】 また、本発明は、哺乳動物、魚又はトリにおける細菌感染又は原虫感染の治療
方法であって、該哺乳動物、魚又はトリに治療上有効な量の式1、2、3、4も
しくは5の化合物又はそれら薬学的に許容し得る塩を投与することを含む方法に
も関する。
【0040】 また、本発明は、下記式の化合物又はそれらの薬学的に許容し得る塩の製造方
法であって、
【0041】
【化61】
【0042】 (ここで、 Rは、いずれもが1つ以上のヒドロキシル基で置換されていてもよい、メチル
、アルファ分岐C3−C8アルキル、アルケニル、アルキニル、アルコキシアルキ
ルもしくはアルキルチオアルキル基;アルキル基がアルファ分岐C2−C6アルキ
ル基であるC5−C8シクロアルキル基;いずれもがメチルもしくは1つ以上のヒ
ドロキシルもしくは1つ以上のC1−C4アルキル基もしくはハロ原子で置換され
ていてもよいC3−C8シクロアルキルもしくはC5−C8シクロアルケニル基;又
は、飽和であっても、完全にもしくは部分的に不飽和であってもよく、かつ1つ
以上のC1−C4アルキル基もしくはハロ原子で置換されていてもよい3ないし6
員の酸素もしくはイオウ含有複素環であるか; 又はRは、C1−C4アルキル、C1−C4アルコキシ及びC1−C4アルキルチオ
基、ハロゲン原子、ヒドロキシル基、トリフルオロメチル、及びシアノから選択
される少なくとも1つの置換基で置換されていてもよいフェニルであるか; 又はRは以下に示す式(a)を有していてもよく、
【0043】
【化62】
【0044】 ここで、X1はO、Sもしくは−CH2−であり、a、b、c、及びdは各々独立
に0ないし2の範囲の整数から選択され、かつa+b+c+d≦5であり;及び R4はH又は18個までの炭素原子を有する有機酸のアシルである。) 下記式の化合物
【0045】
【化63】
【0046】 (ここで、R及びR4は式1において定義される通りである。) を加水分解剤で処理することを含む方法にも関する。
【0047】 また、本発明は、下記式の化合物の製造方法であって、
【0048】
【化64】
【0049】 (ここで、R、R3、R4及びR5は式2において定義される通りであり、かつ式 2におけるXは−NR5である。) 下記式の化合物
【0050】
【化65】
【0051】 (ここで、R及びR4は式2において定義される通りである。) をアルキル化剤で処理することを含む方法にも関する。
【0052】 また、本発明は、下記式の化合物の製造方法であって、
【0053】
【化66】
【0054】 (ここで、R、R3、R4、R5及びR6は式2において定義される通りであり、か
つ式2におけるXは−(CR56g−である。) 下記式の化合物
【0055】
【化67】
【0056】 (ここで、Rは式2において定義される通りである) をR3−C(R56g−NH2(ここで、gは0もしくは1であり、かつR3、R 5 及びR6は式2において定義される通りである。)で処理することを含む方法に
も関する。
【0057】 また、本発明は、下記式の化合物の製造方法であって、
【0058】
【化68】
【0059】 (ここで、R及びR4は式2において定義される通りである。) 下記式の化合物
【0060】
【化69】
【0061】 (ここで、Rは式2において定義される通りである。) をNH2NH2で処理することを含む方法にも関する。
【0062】 また、本発明は、下記式の化合物の製造方法であって、
【0063】
【化70】
【0064】 (ここで、Rは式2において定義される通りである。) 下記式の化合物
【0065】
【化71】
【0066】 (ここで、Rは式2において定義される通りである。) をカルボニルジイミダゾールで処理することを含む方法にも関する。
【0067】 また、本発明は、下記式の化合物の製造方法であって、
【0068】
【化72】
【0069】 (ここで、Rは式2において定義される通りである。) 下記式の化合物
【0070】
【化73】
【0071】 (ここで、Rは式2において定義される通りである。) を塩基で処理することを含む方法にも関する。
【0072】 また、本発明は、下記式の化合物の製造方法であって、
【0073】
【化74】
【0074】 (ここで、Rは式2において定義される通りである。) 下記式の化合物
【0075】
【化75】
【0076】 (ここで、Rは式2において定義される通りである。) を酸化剤で処理することを含む方法にも関する。
【0077】 また、本発明は、下記式の化合物の製造方法であって、
【0078】
【化76】
【0079】 (ここで、Rは式2において定義される通りである。) 下記式の化合物
【0080】
【化77】
【0081】 (ここで、Rは式2において定義される通りである。) を酸で処理することを含む方法にも関する。
【0082】 また、本発明は、下記式の化合物の製造方法であって、
【0083】
【化78】
【0084】 (ここで、Rは式2において定義される通りである。) 下記式の化合物
【0085】
【化79】
【0086】 (ここで、Rは式2において定義される通りである。) をトリクロロメチルイソシアネート、エチレンカーボネート又はカルボニルジイ
ミダゾール(caronyyldiimidazole)で処理することを含む方法にも関する。
【0087】 また、本発明は、下記式の化合物の製造方法であって、
【0088】
【化80】
【0089】 (ここで、Rは式2において定義される通りである。) 下記式の化合物
【0090】
【化81】
【0091】 (ここで、Rは式2において定義される通りである。) をアシル化剤で処理することを含む方法にも関する。
【0092】 本発明は、さらに、下記式の化合物
【0093】
【化82】
【0094】 又はそれらの薬学的に許容し得る塩に関し、ここで: Rは、いずれもが1つ以上のヒドロキシル基で置換されていてもよい、アルフ
ァ分岐C3−C8アルキル、アルケニル、アルキニル、アルコキシアルキルもしく
はアルキルチオアルキル基;アルキル基がアルファ分岐C2−C5アルキル基であ
るC5−C8シクロアルキル基;いずれもがメチルもしくは1つ以上のヒドロキシ
ルもしくは1つ以上のC1−C4アルキル基もしくはハロ原子で置換されていても
よいC3−C8シクロアルキルもしくはC5−C8シクロアルケニル基;又は、飽和
であっても、完全にもしくは部分的に不飽和であってもよく、かつ1つ以上のC 1 −C4アルキル基もしくはハロ原子で置換されていてもよい3ないし6員の酸素
もしくはイオウ含有複素環であるか; 又はRは、C1−C4アルキル、C1−C4アルコキシ及びC1−C4アルキルチオ
基、ハロゲン原子、ヒドロキシル基、トリフルオロメチル、及びシアノから選択
される少なくとも1つの置換基で置換されていてもよいフェニルであるか; 又はRは以下に示す式(a)を有していてもよく、
【0095】
【化83】
【0096】 ここで、X1はO、Sもしくは−CH2−であり、a、b、c、及びdは各々独立
に0ないし2の範囲の整数から選択され、かつa+b+c+d≦5であるか; 又はRはCH224であり、ここでR24はH、C1−C8アルキル、C2−C8ア ルケニル、C2−C8アルキニル、各々のアルキルもしくはアルコキシ基に1ない
し6個の炭素原子を含むアルコキシアルキルもしくはアルキルチオアルキルであ
って該アルキル、アルコキシ、アルケニルもしくはアルキニル基のいずれもが1
つ以上のヒドロキシル基もしくは1つ以上のハロ原子で置換されていてもよいか
;又いずれもがメチルもしくは1つ以上のC1−C4アルキル基もしくはハロ原子
で置換されていてもよいC3−C8シクロアルキルもしくはC5−C8シクロアルケ
ニルであるか;又は飽和であっても、完全にもしくは部分的に不飽和であっても
よく、かつ1つ以上のC1−C4アルキル基もしくはハロ原子で置換されていても
よい3ないし6員の酸素もしくはイオウ含有複素環であるか;又は式SR23の基
であり、ここでR23はC1−C8アルキル、C2−C8アルケニル、C2−C8アルキ
ニル、C3−C8シクロアルキル、C5−C8シクロアルケニル、フェニルもしくは
置換フェニルであって該置換基はC1−C4アルキル、C1−C4アルコキシもしく
はハロ、又は飽和であっても、完全にもしくは部分的に不飽和であってもよく、
かつ1つ以上のC1−C4アルキル基もしくはハロ原子で置換されていてもよい3
ないし6員の酸素もしくはイオウ含有複素環であり;及び R4はH又は18個までの炭素原子を有する有機酸のアシルである。
【0097】 本発明は、さらに、下記式の化合物
【0098】
【化84】
【0099】 又はそれらの薬学的に許容し得る塩に関し、ここで: Rは、いずれもが1つ以上のヒドロキシル基で置換されていてもよい、アルフ
ァ分岐C3−C8アルキル、アルケニル、アルキニル、アルコキシアルキルもしく
はアルキルチオアルキル基;アルキル基がアルファ分岐C2−C5アルキル基であ
るC5−C8シクロアルキルアルキル基;いずれもがメチルもしくは1つ以上のヒ
ドロキシルもしくは1つ以上のC1−C4アルキル基もしくはハロ原子で置換され
ていてもよいC3−C8シクロアルキルもしくはC5−C8シクロアルケニル基;又
は、飽和であっても、完全にもしくは部分的に不飽和であってもよく、かつ1つ
以上のC1−C4アルキル基もしくはハロ原子で置換されていてもよい3ないし6
員の酸素もしくはイオウ含有複素環であるか; 又はRは、C1−C4アルキル、C1−C4アルコキシ及びC1−C4アルキルチオ
基、ハロゲン原子、ヒドロキシル基、トリフルオロメチル、及びシアノから選択
される少なくとも1つの置換基で置換されていてもよいフェニルであるか;又は
Rは以下に示す式(a)を有していてもよく、
【0100】
【化85】
【0101】 ここで、X1はO、Sもしくは−CH2−であり、a、b、c、及びdは各々独
立に0ないし2の範囲の整数から選択され、かつa+b+c+d≦5であり; Xは−(CR56g−もしくは−NR5−であって、gは0もしくは1であり
; Xが−NR5−であるとき、X及びR3は一緒に−N=CR78を形成してもよ
く、 又はXが−NR5−であるとき、X及びR3は一緒に下記式の複素環を形成して
もよく
【0102】
【化86】
【0103】 ここで、nは1ないし3の範囲の整数から選択され、pは1ないし3の範囲の
整数から選択され、qは0もしくは1であり、かつR9はCH2、O、S、C=O
、C=S、SO2、−CH=CH−、−CH(OH)CH(OH)−、及びNH から選択され; 又はXがNR5−であるとき、X及びR5は、−C(O)OR10、−OR10、C 1 −C10アルカノイル、ハロ、ニトロ、シアノ、R10、4−10員複素環、C6
10アリール、−C(O)NR1012、−NHC(O)R10、−NHC(O)N
1011、−NR1011、−SR10、−S(O)R10、−SO210及び−SO2 NR1011からなる群より選択される置換基を有する、上に定義される複素環を
一緒に形成するか; 又はRはCH224であり、ここでR24はH、C1−C8アルキル、C2−C8ア ルケニル、C2−C8アルキニル、各々のアルキルもしくはアルコキシ基に1ない
し6個の炭素原子を含むアルコキシアルキルもしくはアルキルチオアルキルであ
って該アルキル、アルコキシ、アルケニルもしくはアルキニル基のいずれもが1
つ以上のヒドロキシル基もしくは1つ以上のハロ原子で置換されていてもよいか
;又はいずれもがメチルもしくは1つ以上のC1−C4アルキル基もしくはハロ原
子で置換されていてもよいC3−C8シクロアルキルもしくはC5−C8シクロアル
ケニルであるか;又は飽和であっても、完全にもしくは部分的に不飽和であって
もよく、かつ1つ以上のC1−C4アルキル基もしくはハロ原子で置換されていて
もよい3ないし6員の酸素もしくはイオウ含有複素環であるか;又は式SR23
基であり、ここでR23はC1−C8アルキル、C2−C8アルケニル、C2−C8アル
キニル、C3−C8シクロアルキル、C5−C8シクロアルケニル、フェニルもしく
は置換フェニルであって該置換基はC1−C4アルキル、C1−C4アルコキシもし
くはハロ、又は飽和であっても、完全にもしくは部分的に不飽和であってもよく
、かつ1つ以上のC1−C4アルキル基もしくはハロ原子で置換されていてもよい
3ないし6員の酸素もしくはイオウ含有複素環であり; R10及びR11は各々独立にH、C1−C10アルキルから選択され; 又はR3はH、C(=O)Z、C(=O)OZ、(CR56mZ、C(=O)
7、C(=O)OR7、(CR56m7から選択され、ここでmは0ないし6
の範囲の整数であり; Zは4−10員複素環又はC6−C10アリールであり、ここで該複素環及びア リール基は−C(O)OR10、−OR10、C1−C10アルカノイル、ハロ、ニト ロ、シアノ、R10、4−10員複素環、C6−C10アリール、−C(O)NR1011、−NHC(O)R10、−NHC(O)NR1011、−NR1011、−SR 10 、−S(O)R10、−SO210及び−SO2NR1011からなる群より独立に
選択される1ないし3個の置換基で置換されていてもよく; R4はH又は18個までの炭素原子を有する有機カルボン酸のアシルであり; R5及びR6は各々独立にH、C1−C8アルキル、ハロゲンから選択され:かつ
5及びR6はmが1を上回るときに各々独立に変化することができ;並びに R7及びR8は各々独立にH、C1−C18アルキルから選択され、ここで該アル キルの1個もしくは2個の炭素はO、S及びNから選択されるヘテロ原子で置換
されていてもよく、かつ−C(O)OR10、−OR10、C1−C10アルカノイル 、ハロ、ニトロ、シアノ、R10、4−10員複素環、C6−C10アリール、−N R1011、−C(O)NR1011、−NHC(O)R10、−NHC(O)NR1011、−SR10、−S(O)R10、−SO210及び−SO2NR1011からなる
群より選択される1ないし3個の置換基で置換されていてもよい。
【0104】 本発明は、さらに、下記式の化合物
【0105】
【化87】
【0106】 又はそれらの薬学的に許容し得る塩に関し、ここで: Rは、いずれもが1つ以上のヒドロキシル基で置換されていてもよい、アルフ
ァ分岐C3−C8アルキル、アルケニル、アルキニル、アルコキシアルキルもしく
はアルキルチオアルキル基;アルキル基がアルファ分岐C2−C6アルキル基であ
るC5−C8シクロアルキルアルキル基;いずれもがメチルもしくは1つ以上のヒ
ドロキシルもしくは1つ以上のC1−C4アルキル基もしくはハロ原子で置換され
ていてもよいC3−C8シクロアルキルもしくはC5−C8シクロアルケニル基;又
は、飽和であっても、完全にもしくは部分的に不飽和であってもよく、かつ1つ
以上のC1−C4アルキル基もしくはハロ原子で置換されていてもよい3ないし6
員の酸素もしくはイオウ含有複素環であるか; 又はRは、C1−C4アルキル、C1−C4アルコキシ及びC1−C4アルキルチオ
基、ハロゲン原子、ヒドロキシル基、トリフルオロメチル、及びシアノから選択
される少なくとも1つの置換基で置換されていてもよいフェニルであるか;又は
Rは以下に示す式(a)を有していてもよく;
【0107】
【化88】
【0108】 ここで、X1はO、Sもしくは−CH2−であり、a、b、c、及びdは各々独
立に0ないし2の範囲の整数から選択され、かつa+b+c+d≦5であり; Xは−(CR56g−もしくは−NR5−であって、gは0もしくは1であり
; Xが−NR5−であるとき、X及びR3は一緒に−N=CR78を形成してもよ
く、 又はXが−NR5−であるとき、X及びR3は一緒に下記式の複素環を形成して
もよく
【0109】
【化89】
【0110】 ここで、nは1ないし3の範囲の整数から選択され、pは1ないし3の範囲の
整数から選択され、qは0もしくは1であり、かつR9はCH2、O、S、C=O
、C=S、SO2、−CH=CH−、−CH(OH)CH(OH)−、及びNH から選択され; 又はXがNR5−であるとき、X及びR5は、−C(O)OR10、−OR10、C 1 −C10アルカノイル、ハロ、ニトロ、シアノ、R10、4−10員複素環、C6
10アリール、−C(O)NR1011、−NHC(O)R10、−NHC(O)N
1011、−NR1011、−SR10、−S(O)R10、−SO210及び−SO2 NR1011からなる群より選択される置換基を有する、上に定義される複素環を
一緒に形成するか; 又はRはCH224であり、ここでR24はH、C1−C8アルキル、C2−C8ア ルケニル、C2−C8アルキニル、各々のアルキルもしくはアルコキシ基に1ない
し6個の炭素原子を含むアルコキシアルキルもしくはアルキルチオアルキルであ
って該アルキル、アルコキシ、アルケニルもしくはアルキニル基のいずれもが1
つ以上のヒドロキシル基もしくは1つ以上のハロ原子で置換されていてもよいか
;又はいずれもがメチルもしくは1つ以上のC1−C4アルキル基もしくはハロ原
子で置換されていてもよいC3−C8シクロアルキルもしくはC5−C8シクロアル
ケニルであるか;又は飽和であっても、完全にもしくは部分的に不飽和であって
もよく、かつ1つ以上のC1−C4アルキル基もしくはハロ原子で置換されていて
もよい3ないし6員の酸素もしくはイオウ含有複素環であるか;又は式SR23
基であり、ここでR23はC1−C8アルキル、C2−C8アルケニル、C2−C8アル
キニル、C3−C8シクロアルキル、C5−C8シクロアルケニル、フェニルもしく
は置換フェニルであって該置換基はC1−C4アルキル、C1−C4アルコキシもし
くはハロ、又は飽和であっても、完全にもしくは部分的に不飽和であってもよく
、かつ1つ以上のC1−C4アルキル基もしくはハロ原子で置換されていてもよい
3ないし6員の酸素もしくはイオウ含有複素環であり; R10及びR11は各々独立にH、C1−C10アルキルから選択され; 又はR3はH、C(=O)Z、C(=O)OZ、(CR56mZ、C(=O)
7、C(=O)OR7、(CR56m7から選択され、ここでmは0ないし6
の範囲の整数から選択され; Zは4−10員複素環又はC6−C10アリールであり;ここで該複素環及びア リール基は−C(O)OR10、−OR10、C1−C10アルカノイル、ハロ、ニト ロ、シアノ、R10、4−10員複素環、C6−C10アリール、−C(O)NR1011、−NHC(O)R10、−NHC(O)NR1011、−NR1011、−SR 10 、−S(O)R10、−SO210及び−SO2NR1011からなる群より独立に
選択される1ないし3個の置換基で置換されていてもよく; R4はH又は18個までの炭素原子を有する有機カルボン酸のアシルであり; R5及びR6は各々独立にH、C1−C6アルキル、ハロゲンから選択され:かつ
5及びR6はmが1を上回るときに各々独立に変化することができ; C9とC9が連結する窒素との間の結合が単結合である場合、R1及びR2はそ
れらが連結する窒素原子と共に−N=CR78を形成することができるか、又は
1及びR2はそれらが連結する窒素原子と共に下記式の複素環を形成することが
でき、
【0111】
【化90】
【0112】 ここで、nは1ないし3の範囲の整数から選択され、pは1ないし3の範囲の整
数から選択され、qは0もしくは1であり、かつR9はCH2、O、S、C=O、
C=S、SO2、−CH=CH−、−CH(OH)CH(OH)−、及びNHか ら選択され;又はX及びR5は、−C(O)OR10、−OR10、C1−C10アルカ
ノイル、ハロ、ニトロ、シアノ、R10、4−10員複素環、C6−C10アリール 、−C(O)NR1011、−NHC(O)R10、−NHC(O)NR1011、−
NR1011、−SR10、−S(O)R10、−SO210及び−SO2NR1011
らなる群より選択される置換基を有する、上に定義される複素環を一緒に形成し
;並びに R1、R2、R7、及びR8は各々独立にH、C1−C12アルキルから選択され、 ここで該アルキルの1個もしくは2個の炭素はO、S及びNから選択されるヘテ
ロ原子で置換されていてもよく、かつ−C(O)OR10、−OR10、C1−C10 アルカノイル、ハロ、ニトロ、シアノ、R10、4−10員複素環、C6−C10ア リール、−C(O)NR1011、−NHC(O)R10、−NHC(O)NR10 11 、NR1011、−SR10、−S(O)R10、−SO210及び−SO2NR10 11 からなる群より選択される1ないし3個の置換基で置換されていてもよく; C9とC9が連結する窒素との間の結合が二重結合である場合、R1は存在せ ず、かつR2はOR7であってR7は上に定義される通りである。
【0113】 また、本発明は下記式の化合物
【0114】
【化91】
【0115】 又はそれらの薬学的に許容し得る塩にも関し、ここで: Rは、いずれもが1つ以上のヒドロキシル基で置換されていてもよい、アルフ
ァ分岐C3−C8アルキル、アルケニル、アルキニル、アルコキシアルキルもし
くはアルキルチオアルキル基;アルキル基がアルファ分岐C2−C5アルキル基
であるC5−C8シクロアルキルアルキル基;いずれもがメチルもしくは1つ以
上のヒドロキシルもしくは1つ以上のC1−C4アルキル基もしくはハロ原子で置
換されていてもよいC3−C8シクロアルキルもしくはC5−C8シクロアルケ
ニル基;又は、飽和であっても、完全にもしくは部分的に不飽和であってもよく
、かつ1つ以上のC1−C4アルキル基もしくはハロ原子で置換されていてもよい
3ないし6員の酸素もしくはイオウ含有複素環であるか; 又はRは、C1−C4アルキル、C1−C4アルコキシ及びC1−C4アルキルチオ
基、ハロゲン原子、ヒドロキシル基、トリフルオロメチル、及びシアノから選択
される少なくとも1つの置換基で置換されていてもよいフェニルであるか; 又はRは以下に示す式(a)を有していてもよく;
【0116】
【化92】
【0117】 ここで、X1はO、Sもしくは−CH2−であり、a、b、c、及びdは各々独
立に0ないし2の範囲の整数から選択され、かつa+b+c+d≦5であり; 又はRはCH224であり、ここでR24はH、C1−C8アルキル、C2−C8ア ルケニル、C2−C8アルキニル、各々のアルキルもしくはアルコキシ基に1ない
し6個の炭素原子を含むアルコキシアルキルもしくはアルキルチオアルキルであ
って該アルキル、アルコキシ、アルケニルもしくはアルキニル基のいずれもが1
つ以上のヒドロキシル基もしくは1つ以上のハロ原子で置換されていてもよいか
;又はいずれもがメチルもしくは1つ以上のC1−C4アルキル基もしくはハロ原
子で置換されていてもよいC3−C8シクロアルキルもしくはC5−C8シクロアル
ケニルであるか;又は飽和であっても、完全にもしくは部分的に不飽和であって
もよく、かつ1つ以上のC1−C4アルキル基もしくはハロ原子で置換されていて
もよい3ないし6員の酸素もしくはイオウ含有複素環であるか;又は式SR23
基であり、ここでR23はC1−C8アルキル、C2−C8アルケニル、C2−C8アル
キニル、C3−C8シクロアルキル、C5−C8シクロアルケニル、フェニルもしく
は置換フェニルであって該置換基はC1−C4アルキル、C1−C4アルコキシもし
くはハロ、又は飽和であっても、完全にもしくは部分的に不飽和であってもよく
、かつ1つ以上のC1−C4アルキル基もしくはハロ原子で置換されていてもよい
3ないし6員の酸素もしくはイオウ含有複素環であり; R3、R2、R7、及びR8は独立にH、C1−C18アルキルから選択され、ここ で該アルキルの1個もしくは2個の炭素はO、S及びNから選択されるヘテロ原
子で置換されていてもよく、かつ−C(O)OR10、−OR10、C1−C10アル カノイル、ハロ、ニトロ、シアノ、R10、4−10員複素環、C6−C10アリー ル、−C(O)NR1011、−NHC(O)R10、−NHC(O)NR1011
−NR1011、−SR10、−S(O)R10、−SO210及び−SO2NR1011 からなる群より選択される1ないし3個の置換基で置換されていてもよく;並び
に R10及びR11は各々独立にH、C1−C10アルキルから選択され;並びに R4はH又は18個までの炭素原子を有する有機カルボン酸のアシルである。
【0118】 また、本発明は下記式を有する化合物
【0119】
【化93】
【0120】 又はそれらの薬学的に許容し得る塩にも関し、ここで: Rは、いずれもが1つ以上のヒドロキシル基で置換されていてもよい、アルフ
ァ分岐C3−C8アルキル、アルケニル、アルキニル、アルコキシアルキルもしく
はアルキルチオアルキル基;アルキル基がアルファ分岐C2−C5アルキル基であ
るC5−C8シクロアルキルアルキル基;いずれもがメチルもしくは1つ以上のヒ
ドロキシルもしくは1つ以上のC1−C4アルキル基もしくはハロ原子で置換され
ていてもよいC3−C8シクロアルキルもしくはC5−C8シクロアルケニル基;又
は、飽和であっても、完全にもしくは部分的に不飽和であってもよく、かつ1つ
以上のC1−C4アルキル基もしくはハロ原子で置換されていてもよい3ないし6
員の酸素もしくはイオウ含有複素環であるか; 又はRは、C1−C4アルキル、C1−C4アルコキシ及びC1−C4アルキルチオ
基、ハロゲン原子、ヒドロキシル基、トリフルオロメチル、及びシアノから選択
される少なくとも1つの置換基で置換されていてもよいフェニルであるか;又は
Rは以下に示す式(a)を有していてもよく、
【0121】
【化94】
【0122】 ここで、X1はO、Sもしくは−CH2−であり、a、b、c、及びdは各々独立
に0ないし2の範囲の整数から選択され、かつa+b+c+d≦5であるか; 又はRはCH224であり、ここでR24はH、C1−C8アルキル、C2−C8ア ルケニル、C2−C8アルキニル、各々のアルキルもしくはアルコキシ基に1ない
し6個の炭素原子を含むアルコキシアルキルもしくはアルキルチオアルキルであ
って該アルキル、アルコキシ、アルケニルもしくはアルキニル基のいずれもが1
つ以上のヒドロキシル基もしくは1つ以上のハロ原子で置換されていてもよいか
;又はいずれもがメチルもしくは1つ以上のC1−C4アルキル基もしくはハロ原
子で置換されていてもよいC3−C8シクロアルキルもしくはC6−C8シクロアル
ケニルであるか;又は飽和であっても、完全にもしくは部分的に不飽和であって
もよく、かつ1つ以上のC1−C4アルキル基もしくはハロ原子で置換されていて
もよい3ないし6員の酸素もしくはイオウ含有複素環であるか;又は式SR23
基であり、ここでR23はC1−C8アルキル、C2−C8アルケニル、C2−C8アル
キニル、C3−C8シクロアルキル、C5−C8シクロアルケニル、フェニルもしく
は置換フェニルであって該置換基はC1−C4アルキル、C1−C4アルコキシもし
くはハロ、又は飽和であっても、完全にもしくは部分的に不飽和であってもよく
、かつ1つ以上のC1−C4アルキル基もしくはハロ原子で置換されていてもよい
3ないし6員の酸素もしくはイオウ含有複素環であり; R10及びR11は独立にH、C1−C10アルキルから選択され; R3はH、C(=O)Z、C(=O)OZ、(CR56mZ、C(=O)R7 、C(=O)OR7、(CR56m7から選択され、ここでmは0ないし6の 範囲の整数から選択され; Zは4−10員複素環又はC6−C10アリールであり、ここで該複素環及びア リール基は−C(O)OR10、−OR10、C1−C10アルカノイル、ハロ、ニト ロ、シアノ、R10、4−10員複素環、C6−C10アリール、−C(O)NR1011、−NHC(O)R10、−NHC(O)NR1011、−NR1011、−SR 10 、−S(O)R10、−SO210及び−SO2NR1011からなる群より独立に
選択される1ないし3個の置換基で置換されていてもよく; R5及びR6は独立にH、C1−C8アルキル、ハロゲンから選択され:かつR5 及びR6はmが1を上回るときに各々独立に変化することができ; R2、R7及びR8は各々独立にH、C1−C18アルキルから選択され、ここで該
アルキルの1個もしくは2個の炭素はO、S及びNから選択されるヘテロ原子で
置換されていてもよく、かつ−C(O)OR10、−OR10、C1−C10アルカノ イル、ハロ、ニトロ、シアノ、R10、4−10員複素環、C6−C10アリール、 −C(O)NR1011、−NHC(O)R10、−NHC(O)NR1011、−N
1011、−SR10、−S(O)R10、−SO210及び−SO2NR1011から
なる群より選択される1ないし3個の置換基で置換されていてもよく;並びに R4はH又は18個までの炭素原子を有する有機カルボン酸のアシルである。
【0123】 “治療”という用語には、ここで用いられる場合、他に指示されない限り、本
発明の方法において提供される細菌感染又は原虫感染の治療又は予防が含まれる
【0124】 ここで用いられる場合、他に指示されない限り、“細菌感染(1種類もしくは
複数種類)”又は“原虫感染”という用語には哺乳動物、魚及びトリにおいて生
じる細菌感染及び原虫感染はもちろん、本発明の化合物のような抗生物質を投与
することによって治療又は予防することができる、細菌感染及び原虫感染に関連
する障害が含まれる。このような細菌感染及び原虫感染並びにそのような感染に
関連する障害には以下のものが含まれる:肺炎連鎖球菌(Streptococcus pneumo
niae)、インフルエンザ菌(Haemophilus influenzae)、モラクセラ・カタルラ
リス(Moraxella catarrhalis)、黄色ブドウ球菌(Staphylococcus aureus)、
もしくはペプトストレプトコッカス(Peptostreptococcus)種の感染に関連する
肺炎、中耳炎、副鼻腔炎、気管支炎、扁桃炎及び乳様突起炎;化膿連鎖球菌(St
reptococcus pyogenes)、C及びG群連鎖球菌、クロストリジウム・ジプテリエ
(Clostridium diptheriae)、もしくはアクチノバチラス・ヘモリチクム(Acti
nobacillus haemolyticum)の感染に関連する咽頭炎、リウマチ熱、及び糸球体 腎炎;肺炎マイコプラズマ(Mycoplasma pneumonias)、レジオネラ・ニューモフ
ィラ菌(Legionella pneumophila)、肺炎連鎖球菌、インフルエンザ菌、もしく
はクラミジア・ニューモニエ(Chlamydia pneumoniae)の感染に関連する気道感
染;黄色ブドウ球菌、凝固酵素陽性ブドウ球菌(すなわち、表在性ブドウ球菌(
S. epidermidis、S.ヘモリチカス(S. hemolyticus)等)、化膿連鎖球菌、ス
トレプトコッカス・アガラクチエ(Streptococcus agalactiae)、C−F群連鎖
球菌(微小コロニー連鎖球菌)、緑色連鎖球菌(viridans streptococci)、コ リネバクテリウム・ミヌチシヌム(Corynebacterium minutissimum)、クロスト
リジウム種、もしくはバルトネラ・ヘンセレ(Bartonella henselae)の感染に 関連する無併発性の皮膚及び軟部組織感染、膿瘍及び骨髄炎、並びに産褥熱;ス
タフィロコッカス・サプロフィチカス(Staphylococcus saprophyticus)もしく
はエンテロコッカス種の感染に関連する無併発性急性尿路感染;トラコーマクラ
ミジア(Chlamydia trachomatis)、軟性下疳菌(Haemophilus ducreyi)、梅毒
トレポネーマ(Treponema pallidum)、ウレアプラズマ・ウレアリチクム(Urea
plasma urealyticum)、もしくは淋菌(Neiserria gonorrheae)の感染に関連す
る尿道炎及び子宮頸管炎並びに性的感染症;黄色ブドウ球菌(食中毒及び毒素シ
ョック症候群)もしくはA、B、及びC群連鎖球菌の感染に関連する毒素疾患;
ヘリコバクター・ピロリ(Helicobacter pylori)の感染に関連する潰瘍;ボレ リア・レクルレンチス(Borrelia racurrentis)の感染に関連する全身性発熱症
候群;ボレリア・ブルグドルフェリ(Borrelia burgdorferi)の感染に関連する
ライム病;トラコーマクラミジア、淋菌、黄色ブドウ球菌、肺炎連鎖球菌、化膿
連鎖球菌、インフルエンザ菌、もしくはリステリア種の感染に関連する結膜炎、
角膜炎、涙嚢炎(dacrocystitis);鳥結核菌(Mycobacterium avium)もしくは
マイコバクテリウム・イントラセルラレ(Mycobacterium intracellulare)の感
染に関連する汎発鳥結核菌細胞内複合体(MAC)疾患;カンピロバクター・ジ
ェジュニ(Campylobacter jejuni)の感染に関連する胃腸炎;クリプトスポリジ
ウム種の感染に関連する腸内原虫;緑色連鎖球菌の感染に関連する歯の感染;百
日咳菌(Bordetella pertussis)の感染に関連する持続性の咳;クロストリジウ
ム・ペルフリンゲンス(Clostridium perfringens)もしくはバクテロイデス種 の感染に関連するガス壊疸;並びにヘリコバクター・ピロリもしくはクラミジア
・ニューモニエ(Chlamydia pneumoniae)の感染に関連するアテローム性動脈硬
化。動物において治療又は予防することができる細菌感染及び原虫感染並びにそ
のような感染に関連する疾患には以下のものが含まれる:P.ヘム(P. haem) 、P.マルトシダ(P. multocida)、マイコプラズマ・ボビス(Mycoplasma bov
is)、もしくはボルデテラ種の感染に関連するウシ呼吸器疾患;大腸菌(E. col
i)もしくは原虫(すなわち、コクシジウム、クリプトスポリジウム等)の感染 に関連するウシ腸疾患;黄色ブドウ球菌、ストレプトコッカス・ウベリス(Stre
p. uberis)、ストレプトコッカス・アガラクチエ、ストレプトコッカス・ジス ガラクチエ(Strep. dysgalactiae)、クレブシエラ種、コリネバクテリウム、 もしくはエンテロコッカス種の感染に関連する乳牛乳腺炎;A.プレウロ(A. p
leuro)、P.マルトシダ、マイコプラズマ種の感染に関連するブタ呼吸器疾患 ;大腸菌、ローソニア・イントラセルラリス(Lawsonia intracellularis)、サ
ルモネラ、もしくはセルプリナ・ヒオジシンテリエ(Serpulina hyodyisinteria
e)の感染に関連するブタ腸疾患;フソバクテリウム種(Fusobacterium spp.) の感染に関連するウシ腐蹄病;大腸菌の感染に関連するウシ子宮炎;フソバクテ
リウム・ネクロホルム(Fusobacterium necrophorum)もしくはバクテロイデス ・ノドスス(Bacteroides nodosus)の感染に関連するウシの有毛疣(hairy war
ts);モラクセラ・ボビス(Moraxella bovis)の感染に関連するウシ伝染性角 結膜炎(pink-eye);原虫(すなわち、ネオスポリウム(neosporium))の感染
に関連するウシの早産;大腸菌の感染に関連するイヌ及びネコにおける尿路感染
;表在性連鎖球菌、スタフィロコッカス・インターメジウス(Staph. intermedi
us)、凝固酵素陰性連鎖球菌もしくはP.マルトシダの感染に関連するイヌ及び
ネコにおける皮膚及び軟部組織感染;並びにアルカリゲネス(Alcaligenes)種 、バクテロイデス種、クロストリジウム(Clostridium)種、エンテロバクター 種、ユーバクテリウム(Eubacterium)、ペプトストレプトコッカス、ポルフィ ロモナス(Porphyromonas)、もしくはプレボテラ(Prevotella)の感染に関連 するイヌ及びネコにおける歯もしくは口内の感染。本発明の方法に従って治療又
は予防することができる他の細菌感染及び原虫感染並びにそのような感染に関連
する疾患は、J. P. Sanford et al., "The Sanford Guide To Antimicrobial Th
erapy," 26th Edition, (Antimicrobial Therapy, Inc., 1996) で言及されてい
る。
【0125】 また、本発明は、上記式1、2、3、4、及び5の化合物の製造方法にも関す
る。
【0126】 本発明の化合物は以下のように製造することができる。式1、2、3、4、及
び5の化合物の製造において用いられる出発物質は、以下に記載され、さらには
1997年7月4日出願の国際出願 PCT/GB97/01810 (Peter Francis Leadl
ay、James Staunton、Jesus Cortes 及び Michael Stephen Pacey)及び199 7年7月4日出願の国際出願 PCT/GB97/01819 (Peter Francis Leadlay、Jam
es Staunton、及び Jesus Cortes)(これらの両者は参照することによりそれら
の全体がここに組み込まれる)に記載される方法を用いて調製することができる
。その後、式1、2、3、4、及び5の化合物をこれらの出発化合物から当業者
に公知の通常の方法を用いて製造することができる。
【0127】 また、本発明は、上記式1、2、3、4又は5の化合物及びそれらの薬学的に
許容し得る塩の製造において有用である式2ないし20の化合物にも関する。
【0128】 ポリケチド、並びにそれらを製造するための方法及び手段、特には本発明の化
合物の製造において有用である新規マクロライドは、適切な微生物を式RCO2 H(ここで、Rは式1の化合物で定義される通りである。)のカルボン酸の存在
下において発酵させることによって調製する。好ましい微生物は、好ましくは所
望の化合物の合成を指向することが可能な組み込みプラスミドを含む、サッカロ
ポリスポラ・エリスラエ(Saccharopolyspora erythraea)である。そのような 新規ポリケチドの製造において、異なるポリケチド生合成遺伝子クラスターから
誘導することができるポリケチド生合成遺伝子又はそれらの一部を操作して新規
エリスロマイシンを産生させる。
【0129】 ポリケチドは巨大で構造的な多様なクラスの天然産生物であり、これには抗生
物質又は他の薬理学的特性を有する多くの化合物、例えば、エリスロマイシン、
テトラサイクリン、ラパマイシン、アベルメクチン、ポリエーテル・イオノフォ
ア、及びFK506が含まれる。特には、ポリケチドはストレプトマイセス及び
関連放線菌によって大量に産生される。これらは脂肪酸の生合成に類似する様式
でのアシルチオエステルの反復段階的縮合によって合成される。“スターター(
starter)”又は“エキステンダー(extender)”単位としての(通常は)アセ テート又はプロピオネートの選択から;及び各々の縮合の後に観察されるb−ケ
ト基の処理程度の相違から、天然ポリケチド系列内に大きな構造上の多様性が見
出された。処理工程の例には、b−ヒドロキシアシル−への還元、2−エノイル
−への脱水が続く還元、及び飽和アシルチオエステルへの完全な還元が含まれる
。これらの処理工程の立体化学的な結果も鎖伸長の各サイクルについて指定され
る。ポリケチドの生合成はポリケチドシンターゼとして知られる一群の鎖形成酵
素によって開始する。2つのクラスのポリケチドシンターゼ(PKS)が放線菌
類において記載されている。しかしながら、本発明の化合物の製造において用い
られるこれらの新規ポリケチド及び方法はI型PKSによって合成され、これは
マクロライド・エリスロマイシン、アベルメクチン及びラパマイシンのPKSに
代表され、かつポリケチド鎖伸長の各サイクルの酵素の異なる組、すなわち“モ
ジュール”からなる(Cortes,J. et al. Nature (1990) 348:176-178;Donadio,
S. et al. Science (1991) 252:675-679;MacNeil,D. J. et al. Gene (1992),
115:119-125;Schwecke, T. et al. Proc. Natl. Acad. Sci. USA (1995) 92:78
39-7843)。注:“天然モジュール”という用語は、ここで用いられる場合、b −ケトアシルシンターゼ(“KS”)遺伝子から次のアシルキャリアタンパク質
(“ACP”)遺伝子までの連続ドメインの組を指し、これはポリケチド鎖伸長
の1サイクルをなす。“組み合わせモジュール”という用語は、第1天然モジュ
ールの第1の点から第2天然モジュールの第2の等価点まで伸びる連続ドメイン
(及びドメインの一部)のあらゆる群を指すのに用いられる。これらの第1及び
第2点は、一般には、全てのモジュールに存在するコアドメイン、すなわちそれ
ぞれのKS、AT(アシルトランスフェラーゼ)、ACPドメインの等価点の両
者、又はドメイン間のリンカー領域に存在する。
【0130】 エリスロマイシン産生PKS(別名6−デオキシエリスロノリドBシンターゼ
、DEBS)遺伝子の構成にはDEBSポリペプチドをコードする3つの読取り
枠が含まれる。これらの遺伝子は6つの反復単位に組織化され、これがモジュー
ルと呼ばれる。第1の読取り枠は3つのモジュール:ローディングモジュール(
ery−load)及び2つの伸長モジュール(モジュール1及び2)からなる
第1の多酵素、すなわちカセット(DEBS1)をコードする。このローディン
グモジュールはアシルトランスフェラーゼ及びアシルキャリアタンパク質を含む
。これは WO93/13663 (下記参照)の図1と対照的であるかもしれない。これ はORF1が2つのモジュールのみからなることを示し、その第1のものは実際
にはローディングモジュール及び第1伸長モジュールの両者に存在する。
【0131】 DEBS内のモジュール5のケトレダクターゼドメインの一部をコードするD
NAの枠内欠失がエリスロマイシン類似体5,6−ジデオキシ−3−ミカロシル
−5−オキソエリスロノリドB、5,6−ジデオキシ−5−オキソエリスロノリ
ドB及び5,6−ジデオキシ−6,6−エポキシ−5−オキソエリスロノリドB
の形成につながることが示されている(Donadio,S. et al. Science、(1991) 252
:675-679)。同様に、DEBS内のモジュール4のエノイルレダクターゼドメイ
ンにおける活性部位を、PKSをコードする対応DNAの遺伝子を操作してそれ
をサッカロポリスポラ・エリスラエに導入することによって改変することで、6
,7−アンヒドロエリスロマイシンCの産生につながった(Donadio S. et al.
Proc. Natl. Acad. Sci. USA (1993) 90:7119-7123)。
【0132】 国際特許出願 WO 93/13663(これは参照することによりその全体がここに組 み込まれる)には、改変ポリケチドを産生することが可能である、DEBS遺伝
子のさらなる型の遺伝子操作が記述されている。しかしながら、そのような試み
の多くは非産生的であることが報告されている(Hutchinson C. R. and Fujii,
I. Annu. Rev. Microbiol. (1995) 49:201-238, at p.231)。大環状免疫抑制剤
ポリケチド・ラパマイシンの生合成を支配するモジュラー1型PKSをコードす
る、ストレプトマイセス・ハイグロスコピクス(Streptomyces hygroscopicus)
由来の遺伝子の完全なDNA配列が開示されている(Schwecke, T. et al. (199
5) Proc. Natl. Acad. Sci. USA 92:7839-7843)。このDNA配列は受付番号X
86780としてEMBL/ジーンバンク・データベース(EMBL/Genbank Datab
ase)に寄託されている。
【0133】 モジュラーI型PKSによって産生される複合ポリケチドは特に価値のあるも
のであり、それらは駆虫剤、殺昆虫剤、免疫抑制剤、抗真菌剤、及び/又は抗菌
剤としての既知の有用性を有する化合物を含む。それらの構造が複雑であるため
、そのような新規ポリケチドは完全な化学合成、又は既知ポリケチドの化学的修
飾によって容易に得ることはできない。国際出願 PCT/GB97/01810 に記述され
るように、I型PKS遺伝子組立体はローディングモジュールとそれに続いて伸
長モジュールをコードする。ローディングモジュールが伸長モジュールとは異種
のもので、改変スターター単位を有するポリケチドにつながるようなものである
ハイブリッドPKS遺伝子組立体を提供することが特に有用である。国際出願 P
CT/GB97/01810 において注記されているように、これがローディングモジュー
ルの存在を認識していないため、これは従来技術では全く知られていない概念で
ある。WO93/13663 では、1つの機能(すなわち、1つの酵素)を不活性化する
ことによるか、又は欠失、挿入もしくは置換によって“全モジュール”に影響を
及ぼすことによるPKS遺伝子の改変に言及している。ローディング組立体は、
それらの用語としては、モジュールではない。
【0134】 ローディングモジュールが多くの異なるカルボン酸単位を受容するものである
場合、そのハイブリッド遺伝子組立体を多くの異なるポリケチドの産生に用いる
ことができる。例えば、ハイブリッド遺伝子組立体でeryエクステンダーモジ
ュールを伴うavrローディングモジュールをコードする核酸を用いることがで
きる。ローディングモジュールは非天然酸単位及びそれらの誘導体を受容するこ
とができる;avrローディングモジュールはこれに関して特に有用である(Du
tton et al., (1991) J. Antibiot、44:357-365)。加えて、非天然スターター単
位に対する天然ローディングモジュールの特性を決定し、そのローディングモジ
ュールの緩和された特異性を利用して新規ポリケチドを産生させることができる
。例えば、国際出願 PCT/GB97/01810 には、非天然カルボン酸及びそれらの誘
導体を組み込んでDEBS遺伝子のみを有するエリスロマイシン産生株において
新規エリスロマイシンを産生するeryローディングモジュールの予期せざる能
力が記述されている。もちろん、異なる酸化状態にあり、及び/又は異なる立体
化学を有するケチド単位をもたらすもので、特には伸長モジュールを置換するこ
とにより、産生物ポリケチド内を改変することもできる。一般には、ポリケチド
鎖内のメチル基の立体化学はアシルトランスフェラーゼによって決定されるもの
と想定されているが、実際にはそれはそのPKSの他のドメインの特徴であり、
したがってそれらのドメインを個別に、又はモジュール置換によって置換するこ
とによってのみ変異に通じる。メチル及び他の置換基はアシルトランスフェラー
ゼドメインの置換又は全モジュール置換によって付加又は除去することができる
。したがって、広範囲の新規エリスロマイシンを産生する機構として、エリスロ
マイシン・ローディングモジュールの緩和された基質特異性の使用を伸長モジュ
ール置換及び伸長モジュール置換を伴うハイブリッド・ローディングモジュール
置換と組み合わせることが可能であることも当業者には明らかになる。例えば、
国際出願 PCT/GB97/01810 には非形質転換生物による新規エリスロマイシンの
産生が記述され、また形質転換生物において新規エリスロマイシンを産生させる
ための遺伝子組立体、そのような遺伝子組立体を含むベクター、及びそれらを発
現し得る形質転換体生物も記述されている。形質転換体生物は組換えプラスミド
を有することも、それらのプラスミドを一体化することもできる。Int配列を
有するプラスミドを宿主の染色体の特異的結合部位(att)に組み込む。形質
転換体生物は、例えばエリスロマイシンの産生においては正常である生合成の改
変の全て、又はその幾つかを行うことにより、初期産生物を改変することが可能
である。しかしながら、正常経路の幾つかを遮断するように、例えば WO 91/16
334 又は Weber et al. (1985) J. Bacteriol. 164:425-433(これらは参照する
ことによりそれらの全体がここに組み込まれる)に記述される通り、例えば1つ
以上の“天然”ヒドロキシ基もしくは糖基なしに産生物が産生されるように、変
異体生物を用いることができる。あるいは、例えば WO 97/06266(これは参照 することによりその全体がここに組み込まれる)に記述されるように、所望の産
生物の産生における潜在的な律速段階を克服するため、正常経路の幾つかが過剰
発現する生物を用いることもできる。
【0135】 この方法のこの側面は、所望の型の酵素系、したがって新規エリスロマイシン
産生物の構築に用いることができる基本要素としてのPKS遺伝子モジュールの
処理に大きく関わる。これは、一般には、切り出し及びモジュールの組み立て及
び複数モジュールの分類を含む。モジュール間の結合を作製及び破壊するための
論理的位置はモジュール間の連結領域内に存在する。しかしながら、事実上ドメ
インの内部(すなわち、酵素をコードする部分)でそれらの端部に近い場所で切
断及び結合することが好ましいこともある。DNAは全てのモジュラーPKSの
間で高度に保存されており、これは転写可能なハイブリッドの構築を補助する可
能性がある。また、これはコードされた酵素の活性部位の間隔の維持を補助する
可能性もあり、これは重要なことであり得る。例えば、eryローディングモジ
ュールをavrローディングモジュールで置換することによるハイブリッド遺伝
子の産生においては、eryモジュールをそれに続く少量のケトシンターゼ(K
S)ドメインと共に除去した。このKSドメインの出発点(活性部位から十分に
離れている)は高度に保存され、したがって、適切なスプライシング部位をロー
ディングドメインとKSドメインの出発点との間のリンカー領域の代わりとして
提供する。次に、切り取られたeryモジュールをavrローディングモジュー
ルで置き換えた。
【0136】 実際には、ローディングモジュールを置換するときには、ローディングモジュ
ール・ドメイン(一般にはアシルトランスフェラーゼ(AT)及びアシルキャリ
アタンパク質(ACP))だけではなく、続く伸長ドメインの出発点のKSをも
置換することが望ましいものであり得る。典型的には、切り取られたローディン
グモジュールはプロピオネート・スターター(propionate starter)を提供して
おり、置換体は1つ以上の異なるスターターを提供しようとするものである。し
かしながら、プロピオネートは宿主細胞のプロピオネート・プールから伸長モジ
ュールのKSに供給されることがあり、これは所望の産生物の希釈につながる。
これは、KSドメインの全てか、もしくはその大部分を含む伸長したローディン
グモジュールを置換することによってほとんど防止することができる。(スプラ
イス部位はKS遺伝子の末端領域、又は続くAT遺伝子の早期、又はそれらの間
のリンカー領域に存在し得る)。
【0137】 “モジュール”を置換するときは、“天然”モジュールに限定されない。例え
ば、切除及び/又は置換及び/又は挿入しようとする“組み合わせモジュール”
は、2つの天然型モジュールの対応するドメインから、例えば、一方のモジュー
ルのATから次のもののATまで、又はKSからKSまで伸びるものであっても
よい。それらのスプライス部位は対応する保存辺縁領域又はリンカー領域に存在
する。組み合わせモジュールは、2つ以上のモジュールを一度に付加するため、
‘二重’もしくはより多重のものであってもよい。
【0138】 国際出願 PCT/GB97/01810 には前の側面によって得ることができる新規エリ
スロマイシンが記述されている。
【0139】 C−13位の置換基Rがエチル以外の側鎖、一般には直鎖C3−C6アルキル
基、分岐C3−C8アルキル基、C3−C8シクロアルキルもしくはシクロアルケニ
ル基(例えば、1つ以上のヒドロキシ、C1-4アルキルもしくはアルコキシ基も しくはハロゲン原子で置換されていてもよい)、又は飽和であっても、あるいは
完全にもしくは部分的に不飽和であってもよく、(シクロアルキルについては)
置換されていてもよい、OもしくはSを含む3−6員複素環を有するか、又はR
がC1−C4アルキル、C1−C4アルコキシ及びC1−C4アルキルチオ基、ハロゲ
ン原子、トリフルオロメチル、並びにシアノから選択される少なくとも1つの置
換基で置換されていてもよいフェニルであるか;又はRが以下に示す式(a)を
有する基
【0140】
【化95】
【0141】 (ここで、X1はO、Sもしくは−CH2−であり、a、b、c、及びdは各々独
立に0ないし2であり、かつa+b+c+d≦5である。) であるエリスロマイシン類似体(14員環を有するマクロライド化合物)。C−
13置換基Rの好ましい候補は、avrスターターモジュール又はラパマイシン
・スターター変種によって基質として利用可能なカルボキシレート単位RCOO
R’の群である。好ましい基質はカルボン酸R”COOHである。効率的に用い
ることができる代わりの基質はカルボン酸塩、カルボン酸エステル、又はアミド
である。好ましいエステルはN−アセチル−システアミンチオエステルであり、
これは EP 0350187(これは参照することによりその全体がここに組み込まれる )において Dutton らによって説明されるように、avrスターターモジュール
が基質として容易に利用することができる。好ましいアミドはN−アシルイミダ
ゾルである。用いることができる他の代替基質はカルボン酸の酸化前駆体である
誘導体である;したがって、例えば、適切な基質は式RCH(NH2)COOH のアミノ酸、式RCOCOOHのグリオキサル酸、式RCH2NH2のメチルアミ
ン誘導体、式RCH2OHのメタノール誘導体、式RCHOのアルデヒド又は式 R(CH2nCOOH(ここで、nは2、4、もしくは6である)の置換アルカ
ン酸である。したがって、好ましい基質の例にはイソブチレート(R=i−Pr
)及び2−メチルブチレート(R=1−メチルプロピル)が含まれる。他の可能
性にはn−ブチレート、シクロプロピルカルボキシレート、シクロブチルカルボ
キシレート、シクロペンチルカルボキシレート シクロヘキシルカルボキシレー
ト、シクロヘプチルカルボキシレート、シクロヘキセニルカルボキシレート、シ
クロヘプテニルカルボキシレート、及び環状カルボキシレートの環メチル化変種
並びにそれらの前述の誘導体が含まれる。
【0142】 このエリスロマイシン類似体はPKSの初期産生物(6−デオキシエリスロノ
リド)又は1つ以上の正常生合成工程の後の産生物に相当し得る。これらには6
−ヒドロキシル化;3−O−グリコシル化;5−O−グリコシル化;12−ヒド
ロキシル化;及び特定の糖のメチル化が含まれる。
【0143】 したがって、これらの類似体には6−デオキシエリスロノリドB、エリスロマ
イシンA、及び様々な中間体並びにそれらの代替物が含まれ得る。
【0144】 (ii)1つ以上のケチド単位の酸化状態において対応する“天然”と異なるエ
リスロマイシン類似体(すなわち、群:−CO−、−CH(OH)−、=CH−
、及び−CH2−からの代替物の選択)。
【0145】 あらゆる−CH(OH)−の立体化学も独立に選択可能である。
【0146】 (iii)‘天然’メチル側鎖が存在しない点で対応する‘天然’化合物と異な るエリスロマイシン類似体(これは変種ATを用いることによって達成可能であ
る)。正常な伸長モジュールではC2もしくはC3単位のいずれかが非メチル化及
びメチル化ケチド単位をもたらすのに用いられている。メチル化単位が天然であ
る場合には非メチル化単位を提供することができ(天然非メチル化単位が存在す
る系においては逆も同様)、またより大きな単位、例えばC4を提供してエチル 置換をもたらすこともできる。
【0147】 (iv)‘天然’メチル;及び/又はメチル以外の環置換の立体化学の点で対応
する‘天然’化合物と異なるエリスロマイシン類似体。
【0148】 (v)(i)ないし(iv)項の2つ以上の特徴を有するエリスロマイシン類似
体。
【0149】 (vi)非PKS酵素によるさらなる処理、例えば、ヒドロキシル化、エポキシ
ド化、グリコシル化、及びメチル化の1つ以上を受けている、上記のいずれかの
誘導体。
【0150】 国際出願 PCT/GB97/01810 には、本発明の化合物の製造において有用な新規
エリスロマイシンの製造方法が記述されている。最も簡単な方法においては、非
天然スターター単位(限定されるものではないが、好ましくは、その非天然スタ
ーター単位のカルボン酸類似体)をエリスロマイシンの産生が可能な非形質転換
生物に導入する。好ましいアプローチはスターター単位をエリスロマイシン産生
生物の発酵ブロスに導入することを含み、このアプローチはエリスロマイシンの
産生が可能な形質転換生物により有効である。しかしながら、スターター単位類
似体はエリスロマイシン産生生物の代替調製品、例えば、分画もしくは非分画細
胞破壊調製品に導入することもできる。ここでもやはり、このアプローチはエリ
スロマイシンの産生が可能な形質転換細胞に等しく有効である。別の方法におい
ては、異種I型PKS(“ドナー”PKS)内の個々のモジュールもしくはドメ
インをコードするDNAの1つ以上のセグメントを、それぞれ、エリスロマイシ
ン産生生物のDEBS遺伝子内の個々のモジュールもしくはドメインをコードす
るDNAの置換に用いている。あらゆる天然もしくは非天然I型PKSに由来す
るローディングモジュール及び伸長モジュールがこの“ドナー”PKSに適切で
はあるが、この目的に特に適するのは、エリスロマイシン、ラパマイシン、アベ
ルメクチン、テトロナシン、オレアンドマイシン、モネンシン、アンホテリシン
、及びリファマイシンを生合成するためのI型PKSの成分であり、その遺伝子
及びモジュール構成は、少なくとも部分的には、遺伝子配列解析によって公知で
ある。ドナーPKSのローディングモジュールの特に好ましい例は、緩和された
特異性を示すローディングモジュール、例えば、ストレプトマイセス・アベルミ
チリス(Streptomyces avermitilis)のアベルメクチン(avr)産生PKSの
ローディングモジュール;又は独特の特異性を有するローディングモジュール、
例えば、ラパマイシン、FK506及びアスコマイシン産生PKSのローディン
グモジュールであり、これらの全てはシキミ酸誘導スターター単位を自然に受容
する。予期せぬことに、非形質転換エリスロマイシン産生生物及び遺伝的に加工
されたエリスロマイシン産生生物の両者が適切な条件の下で培養したときに非天
然エリスロマイシンを産生することが見出されており、適切であるならば、それ
らの産生物は天然エリスロマイシンと同じ処理を受けることが見出される。
【0151】 国際出願 PCT/GB97/01810 には、さらに、“ドナー”PKS DNAを含む
プラスミドを、そのプラスミドがエリスロマイシン産生株の染色体上のDEBS
遺伝子に組み込まれるようになる条件下で宿主細胞に導入し、ハイブリッドPK
Sを作製することが記述されている。好ましい態様は、そのドナーPKS DN
Aがローディングモジュールをコードするセグメントを、このローディングモジ
ュールが染色体上のDEBS遺伝子に連結されるような方式で含む場合である。
このようなハイブリッドPKSは、ここに記載される適切な条件下で培養したと
き、価値のある新規エリスロマイシン産生物を産生する。具体的には、DEBS
遺伝子のローディングモジュールをアベルメクチン産生(avr)PKSのロー
ディングモジュールで置換した場合、その新規エリスロマイシン産生物はavr
PKSが用いるものに典型的なスターター単位を含む。したがって、ery
PKSのローディングモジュールをavrローディングモジュールで置換した場
合、そのようなハイブリッドPKSを含むサッカロポリスポラ・エリスラエ株は
avr PKSが典型的に用いるスターター単位を含む14員マクロライドを産
生することが見出される。
【0152】 国際出願 PCT/GB97/01810 において注記されるように、そのようなS.エリ
スラエの組換え細胞によって産生される14員マクロライドポリケチドがエリス
ロマイシンAの誘導体を含むことが見出されることは予期せざることであり、こ
れは、ハイブリッドPKSの産生物を新規の治療上価値のあるエリスロマイシン
A誘導体に変換するの必要とされる幾つかの処理工程が正しく行われていること
を示す。国際出願 PCT/GB97/01810 には、これらのハイブリッド・エリスロマ
イシン遺伝子のいずれの転写もを、それらのハイブリッド遺伝子をそれ自身の特
異的活性化遺伝子に連結するII型PKS遺伝子のプロモーターの制御の下におい
た場合に特異的に増加させることが可能であるという予期せざる驚くべき知見が
記述されている。そのような制御の下にある、ハイブリッド・エリスロマイシン
遺伝子を有する遺伝的に加工された細胞をエリスロマイシンの産生に適する条件
下で培養したとき、産生される新規エリスロマイシンの濃度が非常に増加するこ
とは特に注目に値する。価値のあるエリスロマイシン産生物の収量のこのような
特異的な増加はII型PKS及び活性化遺伝子の制御の下におかれた天然エリスロ
マイシンPKSにも見られる。好ましい態様においては、SCP2*誘導プラス ミド上に存在する所望の遺伝子を、ストレプトマイセス・コエリコロール(Stre
ptomyces coelicolor)のアクチノロジン(actinorhodin)生合成遺伝子クラス ターから誘導される双方向性actlプロモーターの制御の下におき、そのベク
ターは特異的活性化タンパク質Act II−orf 4をコードする構造遺伝子
をも含む。この組換えプラスミドを、導入されたPKS遺伝子、又は宿主株に既
存のPKS遺伝子のいずれかがactlプロモーターの制御の下で発現する条件
下でサッカロポリスポラ・エリスラエに導入する。
【0153】 このような株は所望のエリスロマイシン産生物を産生し、活性化遺伝子は特異
的プロモーターの存在のみを必要とするが、これはそのプロモーターからの転写
効率を高めるためである。これはActII−orf4ファミリーの活性化因子が
DNA結合タンパク質の認知されたクラスに属さないということで、特に驚くべ
きことである。したがって、アクチノロジン又は関連イソクロマンキノン色素を
産生することが知られていない異種宿主における活性化にはさらなるタンパク質
又は他の制御要素が必要となることが予想される。これらの組換え株が、同じP
KS遺伝子が天然プロモーターの制御の下にある場合よりも10倍を上回るエリ
スロマイシン産生物を産生することが可能であり、特定のエリスロマイシン産生
物が成長期から定常期への移行中だけではなく成長する培養物において早期にも
産生されることも驚くべきことであり、かつ有用である。このようなエリスロマ
イシンは抗生物質として、及びヒト及び獣医学における他の多くの目的に有用で
ある。例えば、遺伝的に加工された細胞がサッカロポリスポラ・エリスラエであ
る場合、その活性化因子及びプロモーターをアクチノロジンPKS遺伝子クラス
ターから誘導し、低コピー数プラスミドベクターの部位特異的組み込みによりa
ctI/actII−orf4制御ery PKS遺伝子クラスターを染色体に格
納し、これらの細胞を適切な条件下で培養することで、そのような異種制御の下
にはない匹敵する株におけるものよりも合計で10倍を上回る14員マクロライ
ド産生物が産生され得る。このようなS.エリスラエの遺伝的に加工された細胞
において、この異種制御の下にあるPKS遺伝子が、その構成がここに記載され
るハイブリッドI型PKS遺伝子である場合、そのような制御の下にはない同じ
ハイブリッドI型PKS遺伝子と比較して10倍を上回るハイブリッドポリケチ
ド産生物を得ることができる。具体的には、ハイブリッドI型PKS遺伝子が、
ローダーモジュール(loder module)がavrローディングモジュールで置換さ
れているery PKS遺伝子である場合、ここに記載される適切な条件下で培
養したときにその遺伝的に加工された細胞によって産生される新規14員マクロ
ライドの総量に10倍の増加が見出される。
【0154】 非形質転換エリスロマイシン産生細胞及び遺伝的に加工されたエリスロマイシ
ン産生細胞を成長させる適切かつ好ましい手段、及び新規エリスロマイシンを単
離、同定、及び実際に利用するための適切かつ好ましい手段は、国際出願 PCT/
GB97/01810 により十分に記載されている。
【0155】 国際出願 PCT/GB97/01810 に記載されるエリスロマイシン誘導体は、非形質
転換の、又は形質転換された、エリスロマイシンの産生が可能な生物の発酵によ
って産生され、この生物には、限定されるものではないが、サッカロポリスポラ
種、ストレプトマイセス・グリセオプラヌス(Streptomyces griseoplanus)、 ノカルジア種(Nocardia sp.)、マイクロモノスポラ種(Micromonospora sp.)
、アルトバクター種(Arthobacter sp.)及びストレプトマイセス・アンチビオ チクス(Streptomyces antibioticus)が含まれるが、S.コエリコロール(S. c
oelicolor)は除外される。これに関して特に適切なものはサッカロポリスポラ ・エリスラエの非形質転換及び形質転換株、例えば、NRRL2338、186
43、21484である。特に好ましい形質転換株は、エリスロマイシン・ロー
ディングモジュールがアベルメクチン産生体、ストレプトマイセス・アベルミチ
リス、又はラパマイシン産生体、ストレプトマイセス・ハイグロスコピクスに由
来するローディングモジュールで置換されているものである。化合物の好ましい
製造方法は、式R1COOH(ここで、R1は国際出願 PCT/GB97/01810 の式 1もしくは2において定義される通りであり、又は本発明の化合物のRである)
の適切なカルボン酸、又はそれらの塩、エステル(特に好ましいものはN−アセ
チルシステアミンチオエステル)、もしくはアミド又はそれらの酸化前駆体の存
在下での適切な生物の発酵によるものである。この酸又はそれらの誘導体は、接
種の際又は発酵の合間のいずれかに発酵物に添加する。化合物の産生は、発酵物
から試料を取り出し、有機溶媒で抽出して、例えば高速液体クロマトグラフィー
を用いる、クロマトグラフィーによって化合物の出現を追跡することによって監
視することができる。インキュベーションは式1もしくは2の化合物の収量が最
大になるまで、一般には4ないし10日間継続する。カルボン酸又はそれらの誘
導体の各々の添加の好ましい濃度は0.05ないし4.0g/Lである。式1も
しくは2からの化合物の最良の収量は、一般には、酸又は誘導体を発酵に徐々に
添加することによるもの、例えば、数日間にわたって毎日添加することによるも
のである。この発酵に用いられる培地は、同化し得る炭素源、窒素及び痕跡元素
を含む通常の複合培地であり得る。
【0156】 avrローディングモジュールが許容する広範囲のスターター単位が従来の研
究において包括的に確立されている(例えば、欧州特許出願 0 214 731、0 350
187、0 317 148、これらはそれらの全体がここに組み込まれる)。したがって、
本発明がこれらの例の具体的な詳細に限定されるものではなく、単にavrロー
ディングモジュールの有効性を確認する役目を果たすことは理解されるべきであ
る。さらに、plG1又はpND30構築体を用いる例は、avrローディング
モジュールに連結したときに本発明の新規化合物の発現を強化するactlプロ
モーター及びその同族活性化遺伝子actII−orf4の能力を明瞭に示す。サ
ッカロポリスポラ・エリスラエの非形質転換株も外部から供給される基質を利用
して新規エリスロマイシンポリケチドを産生することが容易にできることも例か
ら明らかである。したがって、適切なエリスロマイシン産生株(所望の株にpl
G1又はpND30プラスミドが組み込まれていてもよい)を選択し、その発酵
に適切なスターター単位を補足することによって本発明の特定の新規化合物を容
易に産生し得ることも当業者には明らかである。例えば、本発明の6−デオキシ
エリスロマイシン及び6,12−ジデオキシエリスロマイシン誘導体は、U.S.
5,141,926 及び WO 97/06266 において示されるように、サッカロポリスポラ ・エリスラエNRRL18643又はNRRL21484を用いて容易に産生さ
せることができる。同様に、J. Bacteriol., 164:425-433, 1991 において Webe
r らによって記載されるサッカロポリスポラ・エリスラエ株も本発明の所望の新
規類似体を得るのに用いることができる。例えば、UW24株を用いて(plG
1又はpND30で形質転換されていてもよい)エリスロノリドBの新規類似体
を得ることができる。
【0157】 “Me”という用語は、ここで用いられる場合、他に指示されない限り、メチ
ルを指す。
【0158】 “Et”という用語は、ここで用いられる場合、他に指示されない限り、エチ
ルを指す。
【0159】 “Pr”という用語は、ここで用いられる場合、他に指示されない限り、プロ
ピルを指す。
【0160】 “Ac”という用語は、ここで用いられる場合、他に指示されない限り、アシ
ルを指す。
【0161】 “ヒドロキシ保護基”という用語には、ここで用いられる場合、他に指示され
ない限り、アセチル、ベンジルオキシカルボニル、及び T. W. Greene, P. G.
M. Wuts, "Protective Groups In Organic Synthesis,"(J. Wiley & Sons, 199
1)において言及されている基を含めて当業者が精通する様々なヒドロキシ保護 基が含まれる。
【0162】 “ハロ”という用語には、ここで用いられる場合、他に指示されない限り、フ
ルオロ、クロロ、ブロモ又はヨードが含まれる。
【0163】 “アルキル”という用語には、ここで用いられる場合、他に指示されない限り
、直鎖、環状もしくは分岐部分、又はそれらの混合物を有する飽和一価炭化水素
基が含まれる。環状部分が意図される場合、そのアルキルには少なくとも3つの
炭素が存在しなければならなことは理解されるであろう。このような環状部分に
はシクロプロピル、シクロブチル及びシクロペンチルが含まれる。
【0164】 “アルコキシ”という用語には、ここで用いられる場合、他に指示されない限
り、アルキルが上に定義される通りである−O−アルキル基が含まれる。
【0165】 “アリール”という用語には、ここで用いられる場合、他に指示されない限り
、芳香族炭化水素から1つの水素を除去することによって誘導される有機基、例
えば、フェニル又はナフチルが含まれる。
【0166】 “4−10員複素環”という用語には、ここで用いられる場合、他に指示され
ない限り、各々O、S及びNから選択される1つ以上のヘテロ原子を有する芳香
族及び非芳香族複素環基が含まれ、ここで各複素環基はその環系に4−10個の
原子を有する。非芳香族複素環基にはそれらの環系に僅かに4つの原子しか持た
ない基が含まれるが、芳香族複素環基はそれらの環系に少なくとも5個の原子を
有していなければならない。これらの複素環基にはベンゾ融合環系及び1つ以上
のオキソ部分で置換されている環系が含まれる。4員複素環基の一例は(アゼチ
ジンから誘導される)アゼチジニルである。5員複素環基の一例はチアゾリルで
あり、10員複素環の一例はキノリニルである。非芳香族複素環基の例は、ピロ
リジニル、テトラヒドロフラニル、テトラヒドロチエニル、テトラヒドロピラニ
ル、テトラヒドロチオピラニル、ピペリジノ、モルホリノ、チオモルホリノ、チ
オキサニル、ピペラジニル、アゼチジニル、オキゼタニル、チエタニル、ホモピ
ペリジニル、オキゼパニル、チエパニル、オキザゼピニル、ヂアゼピニル、チア
ゼピニル、1,2,3,6−テトラヒドロピリジニル、2−ピロリニル、3−ピ
ロリニル、インドリニル、2H−ピラニル、4H−ピラニル、ジオキサニル、1
,3−ジオキソラニル、ピラゾリニル、ジチアニル、ジチオラニル、ジヒドロピ
ラニル、ジヒドロチエニル、ジヒドロフラニル、ピラゾリジニル、イミダゾリニ
ル、イミダゾリジニル、3−アザビシクロ[3.1.0]へキサニル、3−アザ
ビシクロ[4.1.0]ヘプタニル、3H−インドリル及びキノリジニルである
。芳香族複素環基の例は、ピリジニル、イミダゾリル、ピリミジニル、ピラゾリ
ル、トリアゾリル、ピラジニル、テトラゾリル、フリル、チエニル、イソキサゾ
リル、チアゾリル、オキサゾリル、イソチアゾリル、ピロリル、キノリニル、イ
ソキノリニル、インドリル、ベンズイミダゾリル、ベンゾフラニル、シノリニル
、インダゾリル、インドリジニル、フタラジニル、ピリダジニル、トリアジニル
、イソインドリル、プテリジニル、プリニル、オキサジアゾリル、チアジアゾリ
ル、フラザニル、ベンゾフラザニル、ベンゾチオフェニル、ベンゾチアゾリル、
ベンゾキサゾリル、キナゾリニル、キノキサリニル、ナフチリジニル、及びフロ
ピリジニルである。上記化合物から誘導される前述の基は、それが可能であるな
らば、C−結合であってもN−結合であってもよい。例えば、ピロールから誘導
される基はピロール−1−イル(N−結合)であってもピロール−3−イル(C
−結合)であってもよい。
【0167】 “薬学的に許容し得る塩(1種類もしくは複数種類)”という句には、ここで
用いられる場合、他に指示されない限り、本発明の化合物中に存在し得る酸基又
は塩基基の塩が含まれる。自然状態で塩基性である本発明の化合物は様々な無機
及び有機酸と広く様々な塩を形成することができる。そのような本発明の塩基性
化合物の薬学的に許容し得る酸付加塩の調製に用いることができる酸は、非毒性
酸付加塩、すなわち、薬理学的に許容し得るアニオンを含む塩、例えば、塩酸塩
、臭化水素酸塩、ヨウ化水素酸塩、硝酸塩、硫酸塩、重硫酸塩、リン酸塩、酸性
リン酸塩、イソニコチン酸塩、酢酸塩、乳酸塩、サリチル酸塩、クエン酸塩、酸
性クエン酸塩、酒石酸塩、パントテン酸塩、重酒石酸塩、アスコルビン酸塩、コ
ハク酸塩、マレイン酸塩、ゲンチシネート(gentisinate)、フマル酸塩、グル コン酸塩、グルカロネート(glucaronate)、サッカリン酸塩、ギ酸塩、安息香 酸塩、グルタミン酸塩、メタンスルホン酸塩、エタンスルホン酸塩、ベンゼンス
ルホン酸塩、p−トルエンスルホン酸塩及びパモ酸塩[すなわち、1,1’−メ
チレン−ビス−(2−ヒドロキシ−3−ナフトエート)]を形成するものである
。アミノ部分を含む本発明の化合物は、上述の酸に加えて、様々なアミノ酸と薬
学的に許容し得る塩を形成することができる。
【0168】 自然状態で酸性である本発明の化合物は様々な薬理学的に許容し得るカチオン
と塩基塩を形成することができる。そのような塩の例には本発明の化合物のアル
カリ金属もしくはアルカリ土類金属塩、特には、カルシウム、マグネシウム、ナ
トリウム及びカリウム塩が含まれる。
【0169】 本発明の特定の化合物は非対称中心を有し、したがって、異なる鏡像異性形態
及びジアステレオマー形態で存在することがある。本発明は本発明の化合物の全
ての光学異性体及び立体異性体、並びにそれらの混合物の使用に関し、かつそれ
らを用いるか、もしくはそれらを含む全ての医薬組成物及び治療方法に関する。
【0170】 本発明は、1つ以上の水素、炭素又は他の原子がそれらの同位体で置換されて
いる本発明の化合物、及びそれらの薬学的に許容し得る塩を含む。そのような化
合物は、代謝薬物動態研究及び結合検定において研究及び診断ツールとして有用
であり得る。 発明の詳細な説明 本発明の化合物は下記スキーム1−3に従って調製することができる。
【0171】 スキーム1
【0172】
【化96】
【0173】 スキーム1続き
【0174】
【化97】
【0175】 スキーム1続き
【0176】
【化98】
【0177】 スキーム1続き
【0178】
【化99】
【0179】 スキーム2
【0180】
【化100】
【0181】 スキーム2続き
【0182】
【化101】
【0183】 スキーム2続き
【0184】
【化102】
【0185】 スキーム2続き
【0186】
【化103】
【0187】 スキーム2続き
【0188】
【化104】
【0189】 スキーム3
【0190】
【化105】
【0191】 本発明の化合物は容易に調製される。式1、2、3、4及び5の化合物の調製
において用いられる、以下に記述される化合物は、1997年7月4日出願の国
際出願 PCT/GB97/01810(Peter Francis Leadlay、James Staunton、Jesus Co
rtes 及び Michael Stephen Pacey)、及び1997年7月4日出願の国際出願
PCT/GB97/01819(Peter Francis Leadlay、James Staunton、及び Jesus Cort
es)(これらの両者は参照することによりそれら全体がここに組み込まれる)に
記載される方法を用いて調製することができる。
【0192】 本発明の式1の化合物は、スキーム1に図示されるように、実質的に Watanab
e ら(Journal of Antibiotics, 1993, 46, 1161-1167)によって記述されるも のと同じ手順を用いて調製することができる。式6の出発化合物は、1997年
7月4日出願の国際出願 PCT/GB97/01810(Peter Francis Leadlay、James St
aunton、Jesus Cortes 及び Michael Stephen Pacey)、及び1997年7月4 日出願の国際出願 PCT/GB97/01819(Peter Francis Leadlay、James Staunton
、及び Jesus Cortes)(これらの両者は参照することによりそれら全体がここ に組み込まれる)に記載される方法を用いて調製することができる。スキーム1
の工程1を参照して、式6の化合物のオキシム化を、式6の化合物を当業者に公
知の方法、例えば、ピリジンのような極性溶媒中、約40ないし80℃の温度で
、約8ないし約50時間のNH2OH・HClでの処理を用いて処理することに よって達成し、式7の化合物を得ることができる。式7のオキシムヒドロキシル
基は当業者に公知の方法を用いて、例えば、DMFのような溶媒中、水酸化カリ
ウムのような塩基の存在下において、塩化ベンジル又は臭化ベンジルを用いるこ
とによってそのオキシムヒドロキシル基をベンジル基として保護することにより
保護することができる。式9の化合物は式8の化合物から当業者に公知の方法を
用いて、例えば、酢酸エチルのような溶媒中で1−(トリメチルシリル)−イミ
ダゾールで処理することによって調製することができる。式9の化合物のメチル
化は当業者に公知の方法を用いて、例えば、DMSO(メチルスルホキシド)及
びTHF(テトラヒドロフラン)の混合液のような溶媒中、ヨウ化メチルのよう
なメチル化剤及び水酸化カリウムのような塩基で処理することによって行い、式
10の化合物を得ることができる。式10の化合物のベンジル及びシリル基の除
去は当業者に公知の方法を用いて、例えば、メタノールのような溶媒中でのパラ
ジウム付着炭素、ギ酸及びギ酸アンモニウムを用いる触媒性転移水素化によって
同時に行い、式11の化合物を生成させることができる。式11の化合物は、当
業者に公知の、加水分解剤での処理による方法を用いる脱オキシム化により、例
えば、メタノールのような溶媒中、約40ないし約80℃の温度で、約1ないし
約50時間、亜硫酸水素ナトリウムで処理することによって式12の化合物に変
換することができる。
【0193】 R基がイオウ官能性を有する式1の化合物の合成は上記説明とは異なり、イオ
ウ含有官能性は他の官能基から当業者に公知の通常の方法を用いて誘導すること
ができる。
【0194】 スキーム2にはXが−NR5である式2の化合物の合成が説明されている。式 12の出発化合物はスキーム1に従って調製することができる。式12の化合物
のC−4”及びC−2’ヒドロキシルのアシル化を、式12の化合物を当業者に
公知の適切なアシル化剤、例えば、無水酢酸を用いて、ジクロロメタンのような
溶媒中、4−ジメチルアミノピリジン(DMAP)のような塩基の存在下におい
て、室温で、約10ないし約30時間処理することによって達成し、式13の化
合物のジアセテートを得ることができる。式13の化合物は、当業者に公知の様
々な条件、例えば、塩基の存在下におけるトリクロロメチルイソシアネートもし
くはエチレンカーボネート、又は塩基の存在下におけるカルボニルジイミダゾー
ルの下で式14の化合物のカーボネートに変換することができる。式14の化合
物のクラジノース部分の開裂は当業者に公知の適切な酸性条件、例えば、エタノ
ール中の塩酸水溶液の下で行い、式15の化合物を得ることができる。式15の
化合物のヒドロキシル基は、酸化剤を用いて、当業者に公知の様々な条件、例え
ば、DMSOの存在下における1−(3−ジメチルアミノプロピル)−3−エチ
ルカルボジイミド塩酸塩及びトリフルオロ酢酸ピリジウムの下で酸化し、式16
の化合物のケトリドを生成させることができる。式16の化合物のカーボネート
のB−脱離は当業者に公知の適切な塩基性条件、例えば、DBUの下、50−8
0℃で行い、エノン17を得ることができる。式18の化合物のアシルイミダゾ
ールは、式17の化合物から、当業者に公知の方法を用いて、例えば、水素化ナ
トリウムのような塩基の存在下においてカルボニルジイミダゾールで処理するこ
とにより調製することができる。式18の化合物に、当業者に公知の方法を用い
て、例えば、MeCNのような溶媒中、約60ないし約100℃の温度で、約5
ないし約28時間NH2NH2で処理することにより環化を施し、カルバゼート
(carbazate)19を得る。式19の化合物は、Patel ら(J. Mad. Chem., 1986
, 39, 4197-4210)によって記述されるものと実質的に同じ手順に従う還元アル キル化によって式20の化合物に変換することができる。
【0195】 スキーム3には、Xが−(CR56g−(ここで、gは0もしくは1)であ る式2の化合物の合成が説明されている。式18の出発化合物はスキーム2に従
って調製することができる。式18の化合物のアシルイミダゾールを式R3−C (R56g−NH2(ここで、gは0もしくは1であり、かつR3、R5、R6は 上述の通り定義される)で処理することで式21の化合物を得ることができる。
【0196】 R基がイオウ官能性を有する式2の化合物の合成は上記説明とは異なり、イオ
ウ含有官能性は他の官能基から当業者に公知の通常の方法を用いて誘導すること
ができる。
【0197】 C−9とC−9が結合する窒素との間の結合が二重結合であり、R1が存在せ ず、R2がOR7である式3の化合物の合成は、式2の化合物から、1997年6
月11日出願の米国特許出願第 60/049349 号(Yong-Jin Wu)に記述されるも のと実質的に同じ合成系列に従って準備することができる。
【0198】 C−9とC−9が結合する窒素との間の結合が単結合である式3の化合物の合
成は、C−9とC−9が結合する窒素との間の結合が二重結合であり、R1が存 在せず、R2がOR7である式3の化合物から、1997年10月29日出願の米
国特許出願第 60/063676 号(Yong-Jin Wu)に記述されるものと実質的に同じ 合成系列に従って準備することができる。
【0199】 式4の化合物の合成は、式2の化合物から、1997年5月公開のPCT出願
WO 97/17356 に記述されるものと実質的に同じ合成系列に従って準備すること
ができる。
【0200】 式5の化合物の合成は、Xが−NR5−である式3の化合物から、1997年 10月29日出願の米国出願第 60/063161 号(Yong-Jin Wu)に記述されるも のと実質的に同じ合成系列に従って準備することができる。
【0201】 本発明の化合物は非対称炭素原子を有し、したがって、異なる鏡像異性形態及
びジアステレオマー形態で存在することがある。ジアステレオマー混合物は、そ
れらの物理化学的相違に基づき、当業者に公知の方法、例えば、クロマトグラフ
ィー又は分画結晶化によってそれらの個々のジアステレオマーに分離することが
できる。鏡像異性体は、適切な光学活性化合物(例えば、アルコール)と反応さ
せることによってジアステレオマー混合物に変換し、それらのジアステレオマー
を分離し、個々のジアステレオマーを対応する純粋な鏡像異性体に変換する(例
えば、加水分解する)ことにより分離することができる。ジアステレオマー混合
物及び純粋鏡像異性体を含むそのような異性体全ての使用は本発明の一部である
ものと考えられる。
【0202】 自然状態で塩基性である本発明の化合物は様々な無機及び有機酸と広く様々な
異なる塩を形成することができる。そのような塩は哺乳動物への投与について薬
学的に許容し得るものでなければならないが、実際には、最初に本発明の化合物
を反応混合物から薬学的に許容し得ない塩として単離し、次いで後者をアルカリ
試薬で処理することによって単純に遊離塩基に変換し、続いて後者の遊離塩基を
薬学的に許容し得る酸付加塩に変換することがしばしば望ましい。本発明の塩基
化合物の酸付加塩は、その塩基化合物を、水性溶媒媒体中又は適切な有機溶媒、
例えば、メタノールもしくはエタノール中で、実質的に等量の選択された無機も
しくは有機酸で処理することによって容易に調製される。溶媒を注意深く蒸発さ
せることにより、所望の固体塩が容易に得られる。所望の塩は、有機溶媒中の遊
離塩基の溶液から、その溶液に適切な無機もしくは有機酸を添加することによっ
て沈殿させることもできる。
【0203】 自然状態で酸性である本発明の化合物は様々なカチオンと塩基塩を形成するこ
とができる。哺乳動物、魚又はトリにに投与しようとする化合物については、そ
のような塩は薬学的に許容し得るものでなければならない。薬学的に許容し得る
塩が必要とされる場合、最初に本発明の化合物を反応混合物から薬学的に許容し
得ない塩として単離し、次いで後者を、薬学的に許容し得ない酸付加塩を薬学的
に許容し得る塩に変換することに関連して上に記述されるものに類似するプロセ
スで単純に薬学的に許容し得る塩に変換することが望ましいものであり得る。塩
基塩の例にはアルカリ金属もしくはアルカリ土類金属塩、特には、ナトリウム、
アミン及びカリウム塩が含まれる。これらの塩は全て通常の技術によって調製さ
れる。本発明の薬学的に許容し得る塩の調製に試薬として用いられる化学塩基は
本発明の酸性化合物と非毒性塩基塩を形成するものである。このような非毒性塩
基塩には、ナトリウム、カリウム、カルシウム、マグネシウム、様々なアミンカ
チオン等のような薬理学的に許容し得るカチオンから誘導されるものが含まれる
。これらの塩は、対応する酸性化合物を、ナトリウム、カリウム、カルシウム、
マグネシウム、様々なアミンカチオンのようなカチオンを有する望ましい薬理学
的に許容し得る塩基を含む水溶液で処理し、次いで得られた溶液を、好ましくは
減圧下で、蒸発乾燥させることによって容易に調製することができる。あるいは
、酸性化合物の低級アルカノール溶液及び望ましいアルカリ金属アルコキシドを
一緒に混合し、次いで得られた溶液を前と同じ方法で蒸発乾燥させることによっ
ても調製することができる。いずれの場合においても、反応の完了及び所望の最
終生成物の最大収量を保証するために化学量論的量の試薬が好ましく用いられる
【0204】 本発明の化合物の細菌及び原虫病原体に対する活性を、ヒト(検定I)又は動
物(検定II及びIII)病原体の定義された株の成長を阻害するこれらの化合物の 能力によって示す。
【0205】 検定I 以下に記述される検定Iは通常の方法論及び解釈基準を用いており、マクロラ
イド耐性の定義された機構を回避する化合物につながり得る化学的修飾の指針を
提供するように設計されている。検定Iにおいて、細菌株のパネルは、既に特徴
付けられているマクロライド耐性機構を代表するものを含めて、様々な標的病原
体種を含むように構築されている。このパネルを用いることで、効力、活性のス
ペクトル、及び耐性機構を回避するのに必要であり得る構造要素又は修飾に関し
て化学的構造/活性の関係を決定することが可能となる。このスクリーニングパ
ネルを構成する細菌病原体を下記表に示す。多くの場合において、マクロライド
感受性親株及びそれから誘導されるマクロライド耐性株の両者を、耐性機構を回
避する化合物の能力のより正確な評価を得るのに利用することができる。erm
A/ermB/ermCの名称を有する遺伝子を含む株はマクロライド、リンコ
サミド(lincosamides)、及びストレプトグラミンB(streptogramin B)抗生 物質に耐性であるが、これはEmメチラーゼによる23S rRNA分子の修飾
(メチル化)のためであり、それにより一般には3つの構造クラスの全ての結合
が妨げられる。2つの型のマクロライド流出が記述されている;msrAはブド
ウ球菌における流出系の成分をコードし、これはマクロライド及びストレプトグ
ラミンの侵入を妨げ、これに対してmefA/Eは膜貫通タンパク質をコードし
、これはマクロライドのみを流出させるように思われる。マクロライド抗生物質
の不活性化は、2’−ヒドロキシ(mph)のリン酸化又は大環状ラクトンの開
裂(エステラーゼ)のいずれかによって生じ、又はそれらが介在する可能性があ
る。これらの株は通常のポリメラーゼ連鎖反応(PCR)技術を用いて、及び/
又は耐性決定基の配列決定により特徴付けることができる。本願におけるPCR
技術の使用は、J. Sutcliffe et al., "Detection Of Erythromycin-Resistant
Determinants By PCR", Antimicrobial Agents and Chemotherapy, 40(11), 256
2-2566 (1996)に記載されている。抗菌検定はマイクロタイタートレーにおいて
行い、Performance Standards for Antimicrobial Disk Susceptibility Tests
- Sixth Edition: Approved Standard, published by The National Committee
for Clinical Laboratory Standards (NCCLS) guidelines に従って解釈する; 最小阻害濃度(MIC)を株の比較に用いる。acrAB又はacrAB様は内
在性多剤流出ポンプがその株内に存在することを示す。化合物は、まず、ジメチ
ルスルホキシド(DMSO)に40mg/mlストック溶液として溶解する。
【0206】
【表1】
【0207】 検定IIはパスツレラ・マルトシダ(Pasteurella multocida)に対する活性に ついて試験するのに利用し、検定IIIはパスツレラ・ヘモリチカ(Pasteurella h
aemolytica)に対する活性について試験するのに利用する。
【0208】 検定II この検定は微量滴定形式での液体希釈法に基づく。P.マルトシダ(59A0
67株)の1つのコロニーを5mlのブレインハート・インフュージョン(BH
I)ブロスに接種する。1mgの化合物を125μlのジメチルスルホキシド(
DMSO)に可溶化することにより試験化合物を調製する。この試験化合物の希
釈液を未接種BHIブロスを用いて調製する。用いる試験化合物の濃度は2倍連
続希釈で200μg/mlないし0.098μg/mlの範囲である。P.マル
トシダ接種BHIを未接種BHIブロスで希釈し、200μl当たり104細胞 の懸濁液を作製する。このBHI細胞懸濁液を試験化合物のそれぞれの連続希釈
液と混合し、37℃で18時間インキュベートする。最小阻害濃度(MIC)は
、未接種対照との比較による決定でP.マルトシダの成長の100%阻害を示す
化合物の濃度に等しい。
【0209】 検定III この検定は Steers Replicator を用いる寒天希釈法に基づく。寒天プレート から単離した2つないし5つのコロニーをBHIブロスに接種し、振盪しながら
(200rpm)37℃で一晩インキュベートする。翌朝、300μlの完全に
成長したP.ヘモリチカ予備培養物を3mlの新鮮なBHIブロスに接種し、振
盪しながら(200rpm)37℃でインキュベートする。適切な量の試験化合
物をエタノールに溶解し、一連の2倍連続希釈液を調製する。それぞれの連続希
釈液2mlを18mlの溶融BHI寒天と混合し、固化する。接種したP.ヘモ
リチカ培養物が0.5マクファーランド標準密度(McFarland standard density
)に到達したとき、約5μlのP.ヘモリチカ培養物を、様々な濃度の試験化合
物を含むBHI寒天プレートに Steers Replicator を用いて接種し、37℃で 18時間インキュベートする。試験化合物の初期濃度は100−200μg/m
lの範囲である。MICは、未接種対照との比較による決定でP.ヘモリチカの
成長の100%阻害を示す試験化合物の濃度に等しい。
【0210】 式(I)の化合物のイン・ビボ活性は、通常はマウスにおいて行われる、当業
者に公知の通常の動物保護研究によって決定することができる。
【0211】 マウスを生存中にケージに振り分け(ケージ当たり10匹)、用いる前に最小
で48時間馴化させる。動物に0.5mlの3×103CFU/ml細菌懸濁液 (P.マルトシダ59A006株)を腹腔内に接種する。各々の実験は少なくと
も3つの非投薬対照群を含み、これには0.1×攻撃誘発用量に感染させた1群
及び1×攻撃誘発用量に感染させた2群が含まれる;10×攻撃誘発データ群を
用いることもできる。一般には、所定の研究における全てのマウスを、特に反復
シリンジ(例えば、Cornwall(登録商標)シリンジ)を攻撃誘発の投与に用いる
場合、30−90分以内に攻撃誘発することができる。攻撃誘発開始の30分後
、第1の化合物治療を施す。30分の最後の時点で全ての動物が攻撃誘発されて
いない場合、化合物の投与を開始するのに第2の人物が必要となることがある。
投与経路は皮下又は経口投与である。皮下投与は首の背部の緩んだ皮膚に投与し
、これに対して経口投与は給餌針により投与する。両者の場合において、マウス
当たり0.2mlの体積を用いる。化合物を攻撃誘発の30分後、4時間後、及
び24時間後に投与する。同じ経路で投与する既知効力の対照化合物を各試験に
含める。動物を毎日観察し、各群の生存数を記録する。このP.マルトシダモデ
ルの監視を攻撃誘発後96時間(4日間)継続する。
【0212】 PD50は、試験した化合物が、薬物治療が存在しない状態では致死的である細
菌感染による死亡から1つのマウス群の50%を保護する算出用量である。
【0213】 式1、2、3、4及び5の化合物、それらの薬学的に許容し得る塩(以下、“
活性化合物”)は細菌及び原虫感染の治療において経口、非経口、局所、又は直
腸経路によって投与することができる。一般にこれらの化合物は、治療を受ける
被験者の種、体重及び状態並びに選択された特定の投与経路に依存して必然的に
変動が生じるものの、毎日体重kg当たり約0.2mg(mg/kg/日)ない
し200mg/kg/日の範囲の投与量で、単一の、もしくは分割した用量とし
て(すなわち、毎日1ないし4用量)最も望ましく投与される。しかしながら、
約4mg/kg/日ないし約50mg/kg/日の範囲にある用量レベルが最も
望ましく用いられる。それでもやはり、治療を受ける哺乳動物、魚又はトリの種
及びその薬物に対する個々の応答に加えて、選択される医薬処方のタイプ並びに
そのような投与を行う期間及び間隔に依存して変動が生じることがある。幾つか
の場合には、前記範囲の下限を下回る用量レベルがより適切であることがあり、
これに対して別の場合には、さらに多い用量を、そのようなより多い用量をその
日を通して投与するためにまず幾つかの小用量に分割するという条件で、いかな
る有害な副作用を生じることもなく用いることができる。
【0214】 活性化合物は単独で、又は薬学的に許容し得る担体もしくは希釈剤と組み合わ
せて、前に示される経路によって投与することができ、そのような投与は単一の
、もしくは複数の用量で行うことができる。特には、活性化合物は広く様々な異
なる剤形で投与することができ、すなわち、錠剤、カプセル、ロゼンジ、トロー
チ、ハードキャンディ、粉末、スプレー、クリーム、軟膏(salves)、座剤、ゼ
リー、ゲル、ペースト、ローション、軟膏(ointments)、水性懸濁液、注射液 、エリキシル、シロップ等の形態で様々な薬学的に許容し得る不活性担体と組み
合わせることができる。このような担体には固体希釈剤もしくは充填剤、無菌の
水性媒体及び様々な非毒性有機溶媒等が含まれる。さらに、経口医薬組成物は適
切に甘み付け及び/又は香り付けをすることができる。一般には、活性化合物は
そのような剤形中に約5.0重量%ないし約7.0重量%の範囲の濃度レベルで
存在する。
【0215】 経口投与については、様々な賦形剤、例えば、微結晶セルロース、クエン酸ナ
トリウム、炭酸カルシウム、リン酸二カルシウム及びグリシンを含む錠剤を、様
々な崩壊剤、例えば、デンプン(好ましくは、トウモロコシ、ジャガイモもしく
はタピオカデンプン)、アルギン酸及び特定の複合ケイ酸塩と共に、ポリビニル
ピロリドン、ショ糖、ゼラチン及びアカシアゴムのような造粒結合剤と一緒に用
いることができる。加えて、ステアリン酸マグネシウム、ラウリル硫酸ナトリウ
ム及びタルクのような潤滑剤が打錠のためにしばしば非常に有用である。同様の
タイプの固体組成物もゼラチンカプセルにおいて充填剤として用いることができ
る;これに関して好ましい物質にはラクトース、すなわち乳糖に加えて、高分子
量ポリエチレングリコールも含まれる。水性懸濁液及び/又はエリキシルが経口
投与に望ましい場合、活性化合物を、水、エタノール、プロピレングリコール、
グリセリン及びそれらの様々な組み合わせのような希釈剤と共に、様々な甘味料
もしくは香味料、着色物質もしくは染料、及び、望むのであれば、乳化剤及び/
又は懸濁剤とも組み合わせることができる。
【0216】 非経口投与については、ゴマ油もしくはラッカセイ油中又はプロピレングリコ
ール水溶液中のいずれかの活性化合物の溶液を用いることができる。水溶液は必
要であれば適切に緩衝する(好ましくは、8を上回るpH)べきであり、希釈液
をまず等張にする。これらの水溶液は静脈内注射の目的に適する。油性溶液は動
脈内、筋肉内及び皮下注射の目的に適する。無菌条件下でのこれらの溶液全ての
調製は、当業者に公知の標準薬学技術によって容易に達成される。
【0217】 加えて、本発明の活性化合物を局所投与することも可能であり、これは標準的
な薬学の実務に従ってクリーム、ゼリー、ゲル、ペースト、パッチ、軟膏等によ
って行うことができる。
【0218】 ヒト以外の動物、例えば、ウシ又は家畜への投与については、活性化合物は動
物の飼料中に含めて投与することも、水薬組成物として経口投与することもでき
る。
【0219】 活性化合物はリポソーム送達系、例えば、小単層ビヒクル、大単層ビヒクル及
び多層ビヒクルの形態で投与することもできる。リポソームは様々なリン脂質、
例えば、コレステロール、ステアリルアミン又はホスファチジルコリンから形成
することができる。
【0220】 活性化合物は目標設定可能な薬物担体としての可溶性ポリマーと結合させるこ
ともできる。このようなポリマーにはポリビニルピロリドン、ピラン共重合体、
ポリヒドロキシプロピルメタクリルアミドフェニル、ポリヒドロキシエチルアス
パルトアミド−フェノール、又はパルミトイル残基で置換したポリエチレンオキ
シド−ポリリジンが含まれる。さらに、活性化合物は、薬物の制御放出の達成に
有用である生分解性ポリマーのクラス、例えば、ポリ乳酸、ポリグリコール酸、
ポリ乳酸及びポリグリコール酸の共重合体、ポリイプシロンカプロラクトン、ポ
リヒドロキシ酪酸、ポリオルトエステル、ポリアセタール、ポリジヒドロピラン
、ポリシアノアクリレート及びヒドロゲルの架橋もしくは両親媒性ブロック共重
合体に結合させることもできる。
【0221】 以下の例では本発明の方法及び中間体をさらに説明する。本発明が以下に示さ
れる実施例の具体的な詳細に限定されるものではないことは理解されるべきであ
る。 実施例1 13−シクロブチルエリスロマイシンA 9−オキシム ピリジン(50mL)中の13−シクロブチルエリスロマイシンA(3.67
g、4.83ミリモル)の溶液にNH2OH・HCl(2.68g、38.57 ミリモル)を添加し、得られた溶液を60℃で16時間加熱した。その反応混合
液を飽和NaHCO3で塩基性にし、CH2Cl2(×4)で抽出した。合わせた 有機層をH2O(×2)及び食塩水(×1)で洗浄し、Na2SO4で乾燥させ、 真空中で蒸発させた。その粗製生成物をシリカゲルフラッシュクロマトグラフィ
ー(0.3%NH3・H2O−3%MeOH−96.7%CH2Cl2)で精製し、
表題の化合物を白色固体として得た(2.85g)。
【0222】 MS:m/z 775(M+H)。 実施例2 13−シクロブチルエリスロマイシンA 9−(O−ベンジルオキシム) DMF(N,N−ジメチルホルムアミド)(20mL)中の13−シクロブチ
ルエリスロマイシンA 9−オキシム(2.85g、3.67ミリモル)の溶液
に塩化ベンジル(0.51mL g、4.41ミリモル)及び85%KOH粉末
(0.29g、4.41ミリモル)を添加し、その混合液を氷浴内で75分間攪
拌した。その反応混合液をH2Oで処理し、EtOAc(×5)で抽出した。合 わせた有機層をH2O(×2)及び食塩水(×1)で洗浄し、Na2SO4で乾燥 させ、真空中で蒸発させた。その粗製生成物をシリカゲルフラッシュクロマトグ
ラフィー(1%NH3・H2O−10%MeOH−89%CH2Cl2)で精製し、
表題の化合物を白色固体として得た。
【0223】 MS:m/z 865(M+H)。 実施例3 2’,4”−O−ビス(トリメチルシリル)−13−シクロブチル−エリスロマ
イシンA 9−(O−ベンジルオキシム) EtOAc(2mL)中のクロロトリメチルシラン(0.36mL、2.84
ミリモル)及び1−トリメチルシリルイミダゾール(0.42mL、2.84ミ
リモル)の混合物をEtOAc(10mL)中の13−シクロブチルエリスロマ
イシンA 9−(O−ベンジルオキシム)(1.23g、1.42ミリモル)の
溶液に室温で添加し、得られた溶液を室温で45分間攪拌した。次に、その反応
混合液をヘキサン(25mL)で希釈し、H2O(2×25mL)で洗浄した。 洗浄液をヘキサン(2×15mL)で抽出し、合わせた有機層をH2O(×2) 及び食塩水(×1)で洗浄してNa2SO4で乾燥させ、真空中で蒸発させて表題
の化合物を白色固体として得た。
【0224】 MS:m/z 1009(M+H)。 実施例4 2’,4”−O−ビス(トリメチルシリル)−13−シクロブチル−6−O−メ
チルエリスロマイシンA 9−(O−ベンジルオキシム) DMSO及びTHFの1:1混合液(22mL)中の2’,4”−O−ビス(
トリメチルシリル)−13−シクロブチルエリスロマイシンA 9−(O−ベン
ジルオキシム)(1.42g、1.41ミリモル)の溶液にMeI(0.14m
L、1.83ミリモル)、次いで85%KOH粉末(102mg、1.55ミリ
モル)を添加し、得られた混合物を氷冷しながら1.5時間攪拌した。その反応
混合物をH2Oで処理し、ヘキサン(×4)で抽出した。合わせた有機層をH2
(×2)及び食塩水(×1)で洗浄してNa2SO4で乾燥させ、真空中で蒸発さ
せて表題の化合物を白色固体として得た(1.31g)。
【0225】 MS:m/z 1024(M+H)。 実施例5 13−シクロブチル−6−O−メチルエリスロマイシンA 9−オキシム MeOH(13mL)中の2’,4”−O−ビス(トリメチルシリル)−13
−シクロブチル−6−O−メチルエリスロマイシンA 9−(O−ベンジルオキ
シム)(1.31g、1.28ミリモル)の溶液に10%Pd−C(206mg
)、ギ酸(0.82mL、21.79ミリモル)、及びギ酸アンモニウム(13
7mg、2.18ミリモル)を添加し、その反応混合物を60℃で2時間加熱し
た。触媒を濾別し、H2Oを添加した後に濾液を2N NaOHで塩基性にした 。大部分のメタノールを真空中で蒸発させ、残滓をCH2Cl2(×4)で抽出し
た。合わせた有機層をH2O(×2)及び食塩水(×1)で洗浄し、Na2SO4 で乾燥させ、真空中で蒸発させて表題の化合物を白色固体として得た(956m
g)。
【0226】 MS:m/z 789(M+H)。 実施例6 13−シクロブチル−6−O−メチルエリスロマイシンA EtOH(4.3mL)及びH2O(4.3mL)中の13−シクロブチル− 6−O−メチルエリスロマイシンA 9−オキシム(931mg、1.18ミリ
モル)の溶液にギ酸(107μL、2.83ミリモル)及び亜硫酸水素ナトリウ
ム(500mg、4.84ミリモル)を添加し、この反応混合物を80℃で1.
75時間加熱した。その反応混合物をH2Oで希釈し、1N NaOHで塩基性 にし、CH2Cl2(×3)で抽出した。合わせた有機層をH2O(×2)及び食 塩水(×1)で洗浄し、Na2SO4で乾燥させ、真空中で蒸発させた。その粗製
生成物をシリカゲルフラッシュクロマトグラフィー(1%NH3+H2O−10%
MeOH−89%CH2Cl2)で精製し、表題の化合物(337mg)を白色固
体(956mg)として得た。
【0227】 MS:m/z 774(M+H)。 実施例7 2’,4”−ジ−O−アセチル−13−シクロブチル−6−O−メチルエリスロ
マイシンA CH2Cl2(4.0mL)中の13−シクロブチル−6−O−メチルエリスロ
マイシンA(327mg、0.42ミリモル)の溶液にAc2O(120μL、 1.26ミリモル)及びDMAP(41mg、0.34ミリモル)を添加し、そ
の反応混合物を室温で18時間攪拌した。飽和NaHCO3を添加し、その反応 混合物をCH2Cl2(×3)で抽出した。合わせた有機層をH2O(×2)及び 食塩水(×1)で洗浄し、Na2SO4で乾燥させ、真空中で蒸発させて表題の化
合物を白色固体として得た(363mg)。
【0228】 MS:m/z 858(M+H)。 実施例8 2’,4”−ジ−O−アセチル−13−シクロブチル−6−O−メチルエリスロ
マイシンA、11,12−カーボネート CH2Cl2(4.0mL)中の2’,4”−ジ−O−アセチル−13−シクロ
ブチル−6−O−メチルエリスロマイシンA(363mg、0.42ミリモル)
の溶液にトリクロロアセチルイソシアネート(0.15mL、1.27ミリモル
)を添加し、その反応混合物を室温で18時間攪拌した。MeOH(3mL)を
添加し、その反応混合物を室温で1時間攪拌した。飽和NaHCO3を添加し、 その反応混合物をCH2Cl2(×3)で抽出した。合わせた有機層をH2O(×
2)及び食塩水(×1)で洗浄し、Na2SO4で乾燥させ、真空中で蒸発させて
表題の化合物を白色固体として得た。
【0229】 MS:m/z 884(M+H)。 実施例9 2’−O−アセチル−13−シクロブチル−5−O−デソサミニル−6−O−メ
チルエリスロマイシンA、11,12−カーボネート EtOH(3.5mL)中の実施例8から得られる2’,4”−ジ−O−アセ
チル−13−シクロブチル−6−O−メチルエリスロマイシンA、11,12−
カーボネートの溶液に2N HCl(6mL)を添加し、その反応混合物を室温
で3日間攪拌した。その溶液を飽和NaHCO3で塩基性にし、大部分のEtO Hを蒸発させ、その水溶液をCH2Cl2(×3)で抽出した。合わせた有機層を
2O(×2)及び食塩水(×1)で洗浄し、Na2SO4で乾燥させ、真空中で 蒸発させた。その粗製生成物を分離用TLC(1%NH3・H2O−10%MeO
H−89%CH2Cl2)で精製し、表題の化合物(134mg)を白色固体とし
て得た。
【0230】 MS:m/z 684(M+H)。 実施例10 2’−O−アセチル−13−シクロブチル−5−O−デソサミニル−6−O−メ
チル−3−オキソ−エリスロノリドA、11,12−カーボネート CH2Cl2(2.0mL)中の2’−O−アセチル−13−シクロブチル−5
−O−デソサミニル−6−O−メチルエリスロノリドA、11,12−カーボネ
ート(134mg、0.20ミリモル)の溶液にDMSO(348μL、4.9
ミリモル)、Py−TFA(293.6mg、1.52ミリモル)及びEDAC
(291mg、1.62ミリモル)を添加し、その反応混合物を室温で2日間攪
拌した。その溶液を飽和NaHCO3で塩基性にし、その水溶液をCH2Cl2( ×3)で抽出した。合わせた有機層をH2O(×2)及び食塩水(×1)で洗浄 し、Na2SO4で乾燥させ、真空中で蒸発させて表題の化合物(134mg)を
白色固体として得た。
【0231】 MS:m/z 682(M+H)。 実施例11 2’−O−アセチル−10,11−アンヒドロ−13−シクロブチル−5−O−
デソサミニル−6−O−メチル−3−オキソ−エリスロノリドA C66(6mL)中の2’−O−アセチル−13−シクロブチル−5−O−デ
ソサミニル−6−O−メチル−3−オキソエリスロノリドA、11,12−カー
ボネート(134mg、0.20ミリモル)の溶液にDBU(378μL、2.
53ミリモル)を添加し、その反応混合物を90℃で2時間加熱した。飽和Na
2PO4を添加し、その水溶液をEtOAc(×5)で抽出した。合わせた有機
層をH2O(×2)及び食塩水(×1)で洗浄し、Na2SO4で乾燥させ、真空 中で蒸発させて表題の化合物(122mg)を白色固体として得た。
【0232】 MS:m/z 638(M+H)。 実施例12 2’−O−アセチル−10,11−アンヒドロ−13−シクロブチル−5−O−
デソサミニル−12−O−イミダゾリルカルボニル−6−O−メチル−3−オキ
ソエリスロノリドA THF(1.2mL)中の2’−O−アセチル−10,11−アンヒドロ−1
3−シクロブチル−5−O−デソサミニル−6−O−メチル−3−オキソエリス
ロノリドA(61mg、0.10ミリモル)の溶液にNaH(純度95%、5m
g、0.20ミリモル)及びCDl(49mg、0.30ミリモル)を添加し、
その反応混合物を室温で15時間攪拌した。飽和NaHCO3を添加し、その水 溶液をCH2Cl2(×5)で抽出した。合わせた有機層をH2O(×2)及び食 塩水(×1)で洗浄し、Na2SO4で乾燥させ、真空中で蒸発させて表題の化合
物を白色固体として得た。
【0233】 MS:m/z 732(M+H)。 実施例13 13−シクロブチル−11−デオキシ−5−O−デソサミニル−11−ヒドラゾ
−6−O−メチル−3−オキソエリスロノリドA、11,12−カルバメート MeCN(1.0mL)中の実施例12から得られた2’−O−アセチル−1
0,11−アンヒドロ−13−シクロブチル−5−O−デソサミニル−12−O
−イミダゾリルカルボニル−6−O−メチル−3−オキソエリスロノリドAの溶
液にNH2NH2(42μL、1.34ミリモル)及びCDl(49mg、0.3
0ミリモル)を添加し、その反応混合物を90℃で15時間加熱した。MeCN
を真空中で蒸発させ、その粗製生成物を分離用TLC(1%NH3・H2O−10
%MeOH−89%CH2Cl2)で精製して表題の化合物(134mg)を白色
固体として得た。
【0234】 MS:m/z 654(M+H)。 実施例14 13−シクロブチル−11−デオキシ−5−O−デソサミニル−6−O−メチル
−3−オキソ−11−(3−キノリン−4−イル−プロピリデン)ヒドラゾエリ
スロノリドA、11,12−カルバメート トルエン(1.0mL)中の実施例13から得られた13−シクロブチル−1
1−デオキシ−5−O−デソサミニル−11−ヒドラゾ−6−O−メチル−3−
オキソエリスロノリドA、11,12−カルバメートの溶液に3−(4−キノリ
ニル)プロピオンアルデヒド(27mg、0.14ミリモル)を添加し、その反
応混合物を90℃で15時間加熱した。EtOHを真空中で蒸発させ、表題の化
合物を白色固体として得た。
【0235】 MS:m/z 821(M+H)。 実施例15 13−シクロブチル−11−デオキシ−5−O−デソサミニル−6−O−メチル
−3−オキソ−11−(3−キノリン−4−イル−プロピル)ヒドラゾエリスロ
ノリドA、11,l2−カルバメート MeOH(1.0mL)中の実施例14から得られた13−シクロブチル−1
1−デオキシ−5−O−デソサミニル−6−O−メチル−3−オキソ−11−(
3−キノリン−4−イル−プロピリデン)ヒドラゾエリスロノリドA、11,1
2−カルバメートの溶液に室温でNaBH3CN(60mg、0.96ミリモル )及びHOAc(88μL、1.53ミリモル)を添加し、得られた溶液を室温
で14時間攪拌した。その溶液を飽和NaHCO3で塩基性にし、その水溶液を CH2Cl2(×3)で抽出した。合わせた有機層をH2O(×2)及び食塩水( ×1)で洗浄し、Na2SO4で乾燥させ、真空中で蒸発させた。その粗製生成物
を分離用TLC(1%NH3・H2O−10%MeOH−89%CH2Cl2)で精
製し、表題の化合物を白色固体として得た。
【0236】 1H NMR(CDCl3、400MHz)d:1.04(3H、d、J=6.
8Hz)、1.15(3H、d、J=7.2Hz)、1.22(3H、d、J=
6.4Hz)、1.29(3H、d、J=6.4Hz)、1.31(3H、s)
、1.33(3H、d、J=6.8Hz)、1.43(3H、s)、2.26(
6H、s)、2.63(3H、s)、3.67(1H、s)、3.83(1H、
q、J=6.8Hz)。
【0237】 13C NMR(CDCl3、100MHz)d:14.30、14.42、1 5.05、15.39、18.54、18.91、19.86、21.18、2
4.88、26.57、28.29、28.61、29.57、35.09、3
9.51、39.58、40.24、44.63、47.26、48.41、5
0.13、51.07、58.19、65.92、69.55、70.27、7
8.09、78.16、79.08、81.42、103.79、121.03
、123.87、126.27、127.62、128.90、130.04、
148.32、150.21、156.15、169.78,203.88、及
び217.99。
【0238】 MS:m/z 823(M+H)。 実施例16 13−シクロブチル−11−デオキシ−5−O−デソサミニル−11−6−O−
メチル−3−オキソ−11−(4−(4−(3−ピリジニル)−1H−イミダゾ
ル−1−イル)ブチル)アミノエリスロノリドA、11,12−カルバメート MeOH(1.0mL)中の実施例12から得られた2’−O−アセチル−1
0,11−アンヒドロ−13−シクロブチル−5−O−デソサミニル−12−O
−イミダゾリルカルボニル−6−O−メチル−3−オキソエリスロノリドAの溶
液に4−(4−(3−ピリジニル)−1H−イミダゾル−1−イル)ブチルアミ
ンを添加し、その反応混合物を90℃で15時間加熱した。MeCNを真空中で
蒸発させ、飽和NaHCO3を添加し、その水溶液をCH2Cl2(×4)で抽出 する。合わせた有機層をH2O(×2)及び食塩水(×1)で洗浄し、Na2SO 4 で乾燥させ、真空中で蒸発させる。その粗製生成物を分離用TLC(1%NH3 ・H2O−10%MeOH−89%CH2Cl2)で精製し、表題の化合物を白色 固体として得る。
【0239】 1M NMR(CDCl3、400MHz)δ:0.95(3H、d、J=6.
8Hz)、1.13(3H、d、J=7.2Hz)、1.21(3H、d、J=
6.0Hz)、1.27(3H、d、J=7.6Hz)、1.30(3H、s)
、1.33(3H、d、J=6.8Hz)、1.42(3H、s)、2.24(
6H、s)、2.59(3H、s)、3.48(1H、s)、3.83(1H、
q、J=6.8Hz)。
【0240】 13C NMR(CDCl3、100MHz)δ:13.89、14.30、1 5.15、15.88、18.37、18.91、19.74、21.17、2
4.30、24.95、26.53、28.13、28.62、35.26、3
8.89、39.52、40.23、42.41、44.89、46.82、4
7.60、49.78、51.24、60.35、65.83、69.61、7
0.29、78.20、78.24、79.50、82.88、103.88、
115.50、123.49、130.26、131.98、137.78、1
39.08、148.38、147.57、157.32、169.88、20
3.67及び216.36。
【0241】 MS:m/z 838(M+H)。
【手続補正書】
【提出日】平成12年6月30日(2000.6.30)
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】請求項1
【補正方法】変更
【補正内容】
【化1】 (ここで: Rは、いずれもが1つ以上のヒドロキシル基で置換されていてもよい、アルフ
ァ分岐C3−C8アルキル、アルケニル、アルキニル、アルコキシアルキルもしく
はアルキルチオアルキル基;アルキル基がアルファ分岐C2−C5アルキル基であ
るC5−C8シクロアルキル基;いずれもがメチルもしくは1つ以上のヒドロキシ
ルもしくは1つ以上のC1−C4アルキル基もしくはハロ原子で置換されていても
よいC3−C8シクロアルキルもしくはC5−C8シクロアルケニル基;又は、飽和
であっても、完全にもしくは部分的に不飽和であってもよく、かつ1つ以上のC 1 −C4アルキル基もしくはハロ原子で置換されていてもよい3ないし6員の酸素
もしくはイオウ含有複素環であるか; 又はRは、C1−C4アルキル、C1−C4アルコキシ及びC1−C4アルキルチオ
基、ハロゲン原子、ヒドロキシル基、トリフルオロメチル、及びシアノから選択
される少なくとも1つの置換基で置換されていてもよいフェニルであるか; 又はRは以下に示す式(a)を有していてもよく、
【化2】 ここで、X1はO、Sもしくは−CH2−であり、a、b、c、及びdは各々独
立に0ないし2の範囲の整数から選択され、かつa+b+c+d≦5であるか; 又はRはCH224であり、ここでR24はH、2 −C8アルキル、C2−C8ア ルケニル、C2−C8アルキニル、各々のアルキルもしくはアルコキシ基に1ない
し6個の炭素原子を含むアルコキシアルキルもしくはアルキルチオアルキルであ
って該アルキル、アルコキシ、アルケニルもしくはアルキニル基のいずれもが1
つ以上のヒドロキシル基もしくは1つ以上のハロ原子で置換されていてもよいか
;又はいずれもがメチルもしくは1つ以上のC1−C4アルキル基もしくはハロ原
子で置換されていてもよいC3−C8シクロアルキルもしくはC5−C8シクロアル
ケニルであるか;又は飽和であっても、完全にもしくは部分的に不飽和であって
もよく、かつ1つ以上のC1−C4アルキル基もしくはハロ原子で置換されていて
もよい3ないし6員の酸素もしくはイオウ含有複素環であるか;又は式SR23
基であり、ここでR23はC1−C8アルキル、C2−C8アルケニル、C2−C8アル
キニル、C3−C8シクロアルキル、C5−C8シクロアルケニル、フェニルもしく
は置換フェニルであって該置換基はC1−C4アルキル、C1−C4アルコキシもし
くはハロ、又は飽和であっても、完全にもしくは部分的に不飽和であってもよく
、かつ1つ以上のC1−C4アルキル基もしくはハロ原子で置換されていてもよい
3ないし6員の酸素もしくはイオウ含有複素環であり;及び R4はH又は18個までの炭素原子を有する有機酸のアシルである。)
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) A61P 33/02 171 A61P 33/02 171 (81)指定国 EP(AT,BE,CH,CY, DE,DK,ES,FI,FR,GB,GR,IE,I T,LU,MC,NL,PT,SE),OA(BF,BJ ,CF,CG,CI,CM,GA,GN,GW,ML, MR,NE,SN,TD,TG),AP(GH,GM,K E,LS,MW,SD,SZ,UG,ZW),EA(AM ,AZ,BY,KG,KZ,MD,RU,TJ,TM) ,AL,AM,AT,AU,AZ,BA,BB,BG, BR,BY,CA,CH,CN,CU,CZ,DE,D K,EE,ES,FI,GB,GD,GE,GH,GM ,HR,HU,ID,IL,IS,JP,KE,KG, KP,KR,KZ,LC,LK,LR,LS,LT,L U,LV,MD,MG,MK,MN,MW,MX,NO ,NZ,PL,PT,RO,RU,SD,SE,SG, SI,SK,SL,TJ,TM,TR,TT,UA,U G,US,UZ,VN,YU,ZW

Claims (32)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 下記式の化合物又はそれらの薬学的に許容し得る塩。 【化1】 (ここで: Rは、いずれもが1つ以上のヒドロキシル基で置換されていてもよい、アルフ
    ァ分岐C3−C8アルキル、アルケニル、アルキニル、アルコキシアルキルもしく
    はアルキルチオアルキル基;アルキル基がアルファ分岐C2−C5アルキル基であ
    るC5−C8シクロアルキル基;いずれもがメチルもしくは1つ以上のヒドロキシ
    ルもしくは1つ以上のC1−C4アルキル基もしくはハロ原子で置換されていても
    よいC3−C8シクロアルキルもしくはC5−C8シクロアルケニル基;又は、飽和
    であっても、完全にもしくは部分的に不飽和であってもよく、かつ1つ以上のC 1 −C4アルキル基もしくはハロ原子で置換されていてもよい3ないし6員の酸素
    もしくはイオウ含有複素環であるか; 又はRは、C1−C4アルキル、C1−C4アルコキシ及びC1−C4アルキルチオ
    基、ハロゲン原子、ヒドロキシル基、トリフルオロメチル、及びシアノから選択
    される少なくとも1つの置換基で置換されていてもよいフェニルであるか; 又はRは以下に示す式(a)を有していてもよく、 【化2】 ここで、X1はO、Sもしくは−CH2−であり、a、b、c、及びdは各々独
    立に0ないし2の範囲の整数から選択され、かつa+b+c+d≦5であるか; 又はRはCH224であり、ここでR24はH、C1−C8アルキル、C2−C8ア ルケニル、C2−C8アルキニル、各々のアルキルもしくはアルコキシ基に1ない
    し6個の炭素原子を含むアルコキシアルキルもしくはアルキルチオアルキルであ
    って該アルキル、アルコキシ、アルケニルもしくはアルキニル基のいずれもが1
    つ以上のヒドロキシル基もしくは1つ以上のハロ原子で置換されていてもよいか
    ;又はいずれもがメチルもしくは1つ以上のC1−C4アルキル基もしくはハロ原
    子で置換されていてもよいC3−C8シクロアルキルもしくはC5−C8シクロアル
    ケニルであるか;又は飽和であっても、完全にもしくは部分的に不飽和であって
    もよく、かつ1つ以上のC1−C4アルキル基もしくはハロ原子で置換されていて
    もよい3ないし6員の酸素もしくはイオウ含有複素環であるか;又は式SR23
    基であり、ここでR23はC1−C8アルキル、C2−C8アルケニル、C2−C8アル
    キニル、C3−C8シクロアルキル、C5−C8シクロアルケニル、フェニルもしく
    は置換フェニルであって該置換基はC1−C4アルキル、C1−C4アルコキシもし
    くはハロ、又は飽和であっても、完全にもしくは部分的に不飽和であってもよく
    、かつ1つ以上のC1−C4アルキル基もしくはハロ原子で置換されていてもよい
    3ないし6員の酸素もしくはイオウ含有複素環であり;及び R4はH又は18個までの炭素原子を有する有機酸のアシルである。)
  2. 【請求項2】 下記式の化合物又はそれらの薬学的に許容し得る塩。 【化3】 (ここで: Rは、いずれもが1つ以上のヒドロキシル基で置換されていてもよい、アルフ
    ァ分岐C3−C8アルキル、アルケニル、アルキニル、アルコキシアルキルもしく
    はアルキルチオアルキル基;アルキル基がアルファ分岐C2−C5アルキル基であ
    るC5−C8シクロアルキルアルキル基;いずれもがメチルもしくは1つ以上のヒ
    ドロキシルもしくは1つ以上のC1−C4アルキル基もしくはハロ原子で置換され
    ていてもよいC3−C8シクロアルキルもしくはC5−C8シクロアルケニル基;又
    は、飽和であっても、完全にもしくは部分的に不飽和であってもよく、かつ1つ
    以上のC1−C4アルキル基もしくはハロ原子で置換されていてもよい3ないし6
    員の酸素もしくはイオウ含有複素環であるか; 又はRは、C1−C4アルキル、C1−C4アルコキシ及びC1−C4アルキルチオ
    基、ハロゲン原子、ヒドロキシル基、トリフルオロメチル、及びシアノから選択
    される少なくとも1つの置換基で置換されていてもよいフェニルであるか;又は
    Rは以下に示す式(a)を有していてもよく、 【化4】 ここで、X1はO、Sもしくは−CH2−であり、a、b、c、及びdは各々独
    立に0ないし2の範囲の整数から選択され、かつa+b+c+d≦5であり; Xは−(CR56g−もしくは−NR5−であって、gは0もしくは1であり
    ; Xが−NR5−であるとき、X及びR3は一緒に−N=CR78を形成してもよ
    く、 又はXが−NR5−であるとき、X及びR3は一緒に下記式の複素環を形成して
    もよく 【化5】 ここで、nは1ないし3の範囲の整数から選択され、pは1ないし3の範囲の
    整数から選択され、qは0もしくは1であり、かつR9はCH2、O、S、C=O
    、C=S、SO2、−CH=CH−、−CH(OH)CH(OH)−、及びNH から選択され; 又はXがNR5−であるとき、X及びR5は、−C(O)OR10、−OR10、C 1 −C10アルカノイル、ハロ、ニトロ、シアノ、R10、4−10員複素環、C6
    10アリール、−C(O)NR1012、−NHC(O)R10、−NHC(O)N
    1011、−NR1011、−SR10、−S(O)R10、−SO210及び−SO2 NR1011からなる群より選択される置換基を有する、上に定義される複素環を
    一緒に形成するか; 又はRはCH224であり、ここでR24はH、C1−C8アルキル、C2−C8ア ルケニル、C2−C8アルキニル、各々のアルキルもしくはアルコキシ基に1ない
    し6個の炭素原子を含むアルコキシアルキルもしくはアルキルチオアルキルであ
    って該アルキル、アルコキシ、アルケニルもしくはアルキニル基のいずれもが1
    つ以上のヒドロキシル基もしくは1つ以上のハロ原子で置換されていてもよいか
    ;又はいずれもがメチルもしくは1つ以上のC1−C4アルキル基もしくはハロ原
    子で置換されていてもよいC3−C8シクロアルキルもしくはC5−C8シクロアル
    ケニルであるか;又は飽和であっても、完全にもしくは部分的に不飽和であって
    もよく、かつ1つ以上のC1−C4アルキル基もしくはハロ原子で置換されていて
    もよい3ないし6員の酸素もしくはイオウ含有複素環であるか;又は式SR23
    基であり、ここでR23はC1−C8アルキル、C2−C8アルケニル、C2−C8アル
    キニル、C3−C8シクロアルキル、C5−C8シクロアルケニル、フェニルもしく
    は置換フェニルであって該置換基はC1−C4アルキル、C1−C4アルコキシもし
    くはハロ、又は飽和であっても、完全にもしくは部分的に不飽和であってもよく
    、かつ1つ以上のC1−C4アルキル基もしくはハロ原子で置換されていてもよい
    3ないし6員の酸素もしくはイオウ含有複素環であり; R10及びR11は各々独立にH、C1−C10アルキルから選択され; 又はR3はH、C(=O)Z、C(=O)OZ、(CR56mZ、C(=O)
    7、C(=O)OR7、(CR56m7から選択され、ここでmは0ないし6
    の範囲の整数であり; Zは4−10員複素環又はC6−C10アリールであり、ここで該複素環及びア リール基は−C(O)OR10、−OR10、C1−C10アルカノイル、ハロ、ニト ロ、シアノ、R10、4−10員複素環、C6−C10アリール、−C(O)NR1011、−NHC(O)R10、−NHC(O)NR1011、−NR1011、−SR 10 、−S(O)R10、−SO210及び−SO2NR1011からなる群より独立に
    選択される1ないし3個の置換基で置換されていてもよく; R4はH又は18個までの炭素原子を有する有機カルボン酸のアシルであり; R5及びR6は各々独立にH、C1−C8アルキル、ハロゲンから選択され:かつ
    5及びR6はmが1を上回るときに各々独立に変化することができ;並びに R7及びR8は各々独立にH、C1−C18アルキルから選択され、ここで該アル キルの1個もしくは2個の炭素はO、S及びNから選択されるヘテロ原子で置換
    されていてもよく、かつ−C(O)OR10、−OR10、C1−C10アルカノイル 、ハロ、ニトロ、シアノ、R10、4−10員複素環、C6−C10アリール、−N R1011、−C(O)NR1011、−NHC(O)R10、−NHC(O)NR1011、−SR10、−S(O)R10、−SO210及び−SO2NR1011からなる
    群より選択される1ないし3個の置換基で置換されていてもよい。)
  3. 【請求項3】 下記式の化合物又はそれらの薬学的に許容し得る塩。 【化6】 (ここで: Rは、いずれもが1つ以上のヒドロキシル基で置換されていてもよい、アルフ
    ァ分岐C3−C8アルキル、アルケニル、アルキニル、アルコキシアルキルもしく
    はアルキルチオアルキル基;アルキル基がアルファ分岐C2−C6アルキル基であ
    るC5−C8シクロアルキルアルキル基;いずれもがメチルもしくは1つ以上のヒ
    ドロキシルもしくは1つ以上のC1−C4アルキル基もしくはハロ原子で置換され
    ていてもよいC3−C8シクロアルキルもしくはC5−C8シクロアルケニル基;又
    は、飽和であっても、完全にもしくは部分的に不飽和であってもよく、かつ1つ
    以上のC1−C4アルキル基もしくはハロ原子で置換されていてもよい3ないし6
    員の酸素もしくはイオウ含有複素環であるか; 又はRは、C1−C4アルキル、C1−C4アルコキシ及びC1−C4アルキルチオ
    基、ハロゲン原子、ヒドロキシル基、トリフルオロメチル、及びシアノから選択
    される少なくとも1つの置換基で置換されていてもよいフェニルであるか;又は
    Rは以下に示す式(a)を有していてもよく; 【化7】 ここで、X1はO、Sもしくは−CH2−であり、a、b、c、及びdは各々独
    立に0ないし2の範囲の整数から選択され、かつa+b+c+d≦5であり; Xは−(CR56g−もしくは−NR5−であって、gは0もしくは1であり
    ; Xが−NR5−であるとき、X及びR3は一緒に−N=CR78を形成してもよ
    く、 又はXが−NR5−であるとき、X及びR3は一緒に下記式の複素環を形成して
    もよく 【化8】 ここで、nは1ないし3の範囲の整数から選択され、pは1ないし3の範囲の
    整数から選択され、qは0もしくは1であり、かつR9はCH2、O、S、C=O
    、C=S、SO2、−CH=CH−、−CH(OH)CH(OH)−、及びNH から選択され; 又はXがNR5−であるとき、X及びR5は、−C(O)OR10、−OR10、C 1 −C10アルカノイル、ハロ、ニトロ、シアノ、R10、4−10員複素環、C8
    10アリール、−C(O)NR1011、−NHC(O)R10、−NHC(O)N
    1011、−NR1011、−SR10、−S(O)R10、−SO210及び−SO2 NR1011からなる群より選択される置換基を有する、上に定義される複素環を
    一緒に形成するか; 又はRはCH224であり、ここでR24はH、C1−C8アルキル、C2−C8ア ルケニル、C2−C8アルキニル、各々のアルキルもしくはアルコキシ基に1ない
    し6個の炭素原子を含むアルコキシアルキルもしくはアルキルチオアルキルであ
    って該アルキル、アルコキシ、アルケニルもしくはアルキニル基のいずれもが1
    つ以上のヒドロキシル基もしくは1つ以上のハロ原子で置換されていてもよいか
    ;又はいずれもがメチルもしくは1つ以上のC1−C4アルキル基もしくはハロ原
    子で置換されていてもよいC3−C8シクロアルキルもしくはC5−C8シクロアル
    ケニルであるか;又は飽和であっても、完全にもしくは部分的に不飽和であって
    もよく、かつ1つ以上のC1−C4アルキル基もしくはハロ原子で置換されていて
    もよい3ないし6員の酸素もしくはイオウ含有複素環であるか;又は式SR23
    基であり、ここでR23はC1−C8アルキル、C2−C8アルケニル、C2−C8アル
    キニル、C3−C8シクロアルキル、C5−C8シクロアルケニル、フェニルもしく
    は置換フェニルであって該置換基はC1−C4アルキル、C1−C4アルコキシもし
    くはハロ、又は飽和であっても、完全にもしくは部分的に不飽和であってもよく
    、かつ1つ以上のC1−C4アルキル基もしくはハロ原子で置換されていてもよい
    3ないし6員の酸素もしくはイオウ含有複素環であり; R10及びR11は各々独立にH、C1−C10アルキルから選択され; 又はR3はH、C(=O)Z、C(=O)OZ、(CR56mZ、C(=O)
    7、C(=O)OR7、(CR56m7から選択され、ここでmは0ないし6
    の範囲の整数から選択され; Zは4−10員複素環又はC6−C10アリールであり;ここで該複素環及びア リール基は−C(O)OR10、−OR10、C1−C10アルカノイル、ハロ、ニト ロ、シアノ、R10、4−10員複素環、C6−C10アリール、−C(O)NR1011、−NHC(O)R10、−NHC(O)NR1011、−NR1011、−SR 10 、−S(O)R10、−SO210及び−SO2NR1011からなる群より独立に
    選択される1ないし3個の置換基で置換されていてもよく; R4はH又は18個までの炭素原子を有する有機カルボン酸のアシルであり; R5及びR6は各々独立にH、C1−C6アルキル、ハロゲンから選択され:かつ
    5及びR6はmが1を上回るときに各々独立に変化することができ; C9とC9が連結する窒素との間の結合が単結合である場合、R1及びR2はそ
    れらが連結する窒素原子と共に−N=CR78を形成することができるか、又は
    1及びR2はそれらが連結する窒素原子と共に下記式の複素環を形成することが
    でき、 【化9】 ここで、nは1ないし3の範囲の整数から選択され、pは1ないし3の範囲の整
    数から選択され、qは0もしくは1であり、かつR9はCH2、O、S、C=O、
    C=S、SO2、−CH=CH−、−CH(OH)CH(OH)−、及びNHか ら選択され;又はX及びR5は、−C(O)OR10、−OR10、C1−C10アルカ
    ノイル、ハロ、ニトロ、シアノ、R10、4−10員複素環、C6−C10アリール 、−C(O)NR1011、−NHC(O)R10、−NHC(O)NR1011、−
    NR1011、−SR10、−S(O)R10、−SO210及び−SO2NR1011
    らなる群より選択される置換基を有する、上に定義される複素環を一緒に形成し
    ;並びに R1、R2、R7、及びR8は各々独立にH、C1−C12アルキルから選択され、 ここで該アルキルの1個もしくは2個の炭素はO、S及びNから選択されるヘテ
    ロ原子で置換されていてもよく、かつ−C(O)OR10、−OR10、C1−C10 アルカノイル、ハロ、ニトロ、シアノ、R10、4−10員複素環、C6−C10ア リール、−C(O)NR1011、−NHC(O)R10、−NHC(O)NR10 11 、NR1011、−SR10、−S(O)R10、−SO210及び−SO2NR10 11 からなる群より選択される1ないし3個の置換基で置換されていてもよく; C9とC9が連結する窒素との間の結合が二重結合である場合、R1は存在せ ず、かつR2はOR7であってR7は上に定義される通りである。)
  4. 【請求項4】 下記式の化合物又はそれらの薬学的に許容し得る塩。 【化10】 (ここで: Rは、いずれもが1つ以上のヒドロキシル基で置換されていてもよい、アルフ
    ァ分岐C3−C8アルキル、アルケニル、アルキニル、アルコキシアルキルもしく
    はアルキルチオアルキル基;アルキル基がアルファ分岐C2−C6アルキル基であ
    るC5−C8シクロアルキルアルキル基;いずれもがメチルもしくは1つ以上のヒ
    ドロキシルもしくは1つ以上のC1−C4アルキル基もしくはハロ原子で置換され
    ていてもよいC3−C8シクロアルキルもしくはC5−C8シクロアルケニル基;又
    は、飽和であっても、完全にもしくは部分的に不飽和であってもよく、かつ1つ
    以上のC1−C4アルキル基もしくはハロ原子で置換されていてもよい3ないし6
    員の酸素もしくはイオウ含有複素環であるか; 又はRは、C1−C4アルキル、C1−C4アルコキシ及びC1−C4アルキルチオ
    基、ハロゲン原子、ヒドロキシル基、トリフルオロメチル、及びシアノから選択
    される少なくとも1つの置換基で置換されていてもよいフェニルであるか; 又はRは以下に示す式(a)を有していてもよく; 【化11】 ここで、X1はO、Sもしくは−CH2−であり、a、b、c、及びdは各々独
    立に0ないし2の範囲の整数から選択され、かつa+b+c+d≦5であり; 又はRはCH224であり、ここでR24はH、C1−C8アルキル、C2−C8ア ルケニル、C2−C8アルキニル、各々のアルキルもしくはアルコキシ基に1ない
    し6個の炭素原子を含むアルコキシアルキルもしくはアルキルチオアルキルであ
    って該アルキル、アルコキシ、アルケニルもしくはアルキニル基のいずれもが1
    つ以上のヒドロキシル基もしくは1つ以上のハロ原子で置換されていてもよいか
    ;又はいずれもがメチルもしくは1つ以上のC1−C4アルキル基もしくはハロ原
    子で置換されていてもよいC3−C8シクロアルキルもしくはC5−C8シクロアル
    ケニルであるか;又は飽和であっても、完全にもしくは部分的に不飽和であって
    もよく、かつ1つ以上のC1−C4アルキル基もしくはハロ原子で置換されていて
    もよい3ないし6員の酸素もしくはイオウ含有複素環であるか;又は式SR23
    基であり、ここでR23はC1−C8アルキル、C2−C8アルケニル、C2−C8アル
    キニル、C3−C8シクロアルキル、C5−C8シクロアルケニル、フェニルもしく
    は置換フェニルであって該置換基はC1−C4アルキル、C1−C4アルコキシもし
    くはハロ、又は飽和であっても、完全にもしくは部分的に不飽和であってもよく
    、かつ1つ以上のC1−C4アルキル基もしくはハロ原子で置換されていてもよい
    3ないし6員の酸素もしくはイオウ含有複素環であり; R3、R2、R7、及びR8は各々独立にH、C1−C18アルキルから選択され、 ここで該アルキルの1個もしくは2個の炭素はO、S及びNから選択されるヘテ
    ロ原子で置換されていてもよく、かつ−C(O)OR10、−OR10、C1−C10 アルカノイル、ハロ、ニトロ、シアノ、R10、4−10員複素環、C6−C10ア リール、−C(O)NR1011、−NHC(O)R10、−NHC(O)NR10 11 、NR1011、−SR10、−S(O)R10、−SO210及び−SO2NR10 11 からなる群より選択される1ないし3個の置換基で置換されていてもよく;並
    びに R10及びR11は各々独立にH、C1−C10アルキルから選択され;並びに R4はH又は18個までの炭素原子を有する有機カルボン酸のアシルである。 )
  5. 【請求項5】 下記式を有する化合物又はそれらの薬学的に許容し得る塩。 【化12】 (ここで: Rは、いずれもが1つ以上のヒドロキシル基で置換されていてもよい、アルフ
    ァ分岐C3−C8アルキル、アルケニル、アルキニル、アルコキシアルキルもしく
    はアルキルチオアルキル基;アルキル基がアルファ分岐C2−C5アルキル基であ
    るC5−C8シクロアルキルアルキル基;いずれもがメチルもしくは1つ以上のヒ
    ドロキシルもしくは1つ以上のC1−C4アルキル基もしくはハロ原子で置換され
    ていてもよいC3−C8シクロアルキルもしくはC5−C8シクロアルケニル基;又
    は、飽和であっても、完全にもしくは部分的に不飽和であってもよく、かつ1つ
    以上のC1−C4アルキル基もしくはハロ原子で置換されていてもよい3ないし6
    員の酸素もしくはイオウ含有複素環であるか; 又はRは、C1−C4アルキル、C1−C4アルコキシ及びC1−C4アルキルチオ
    基、ハロゲン原子、ヒドロキシル基、トリフルオロメチル、及びシアノから選択
    される少なくとも1つの置換基で置換されていてもよいフェニルであるか;又は
    Rは以下に示す式(a)を有していてもよく、 【化13】 ここで、X1はO、Sもしくは−CH2−であり、a、b、c、及びdは各々独
    立に0ないし2の範囲の整数から選択され、かつa+b+c+d≦5であるか; 又はRはCH224であり、ここでR24はH、C1−C8アルキル、C2−C8ア ルケニル、C2−C8アルキニル、各々のアルキルもしくはアルコキシ基に1ない
    し6個の炭素原子を含むアルコキシアルキルもしくはアルキルチオアルキルであ
    って該アルキル、アルコキシ、アルケニルもしくはアルキニル基のいずれもが1
    つ以上のヒドロキシル基もしくは1つ以上のハロ原子で置換されていてもよいか
    ;又いずれもがメチルもしくは1つ以上のC1−C4アルキル基もしくはハロ原子
    で置換されていてもよいC3−C8シクロアルキルもしくはC6−C8シクロアルケ
    ニルであるか;又は飽和であっても、完全にもしくは部分的に不飽和であっても
    よく、かつ1つ以上のC1−C4アルキル基もしくはハロ原子で置換されていても
    よい3ないし6員の酸素もしくはイオウ含有複素環であるか;又は式SR23の基
    であり、ここでR23はC1−C8アルキル、C2−C8アルケニル、C2−C8アルキ
    ニル、C3−C8シクロアルキル、C5−C8シクロアルケニル、フェニルもしくは
    置換フェニルであって該置換基はC1−C4アルキル、C1−C4アルコキシもしく
    はハロ、又は飽和であっても、完全にもしくは部分的に不飽和であってもよく、
    かつ1つ以上のC1−C4アルキル基もしくはハロ原子で置換されていてもよい3
    ないし6員の酸素もしくはイオウ含有複素環であり; R10及びR11は独立にH、C1−C10アルキルから選択され; R3はH、C(=O)Z、C(=O)OZ、(CR56mZ、C(=O)R7 、C(=O)OR7、(CR56m7から選択され、ここでmは0ないし6の 範囲の整数から選択され; Zは4−10員複素環又はC6−C10アリールであり、ここで該複素環及びア リール基は−C(O)OR10、−OR10、C1−C10アルカノイル、ハロ、ニト ロ、シアノ、R10、4−10員複素環、C6−C10アリール、−C(O)NR1011、−NHC(O)R10、−NHC(O)NR1011、−NR1011、−SR 10 、−S(O)R10、−SO210及び−SO2NR1011からなる群より独立に
    選択される1ないし3個の置換基で置換されていてもよく; R5及びR6は独立にH、C1−C8アルキル、ハロゲンから選択され:かつR5 及びR6はmが1を上回るときに各々独立に変化することができ; R2、R7及びR8は各々独立にH、C1−C18アルキルから選択され、ここで該
    アルキルの1個もしくは2個の炭素はO、S及びNから選択されるヘテロ原子で
    置換されていてもよく、かつ−C(O)OR10、−OR10、C1−C10アルカノ イル、ハロ、ニトロ、シアノ、R10、4−10員複素環、C6−C10アリール、 −C(O)NR1011、−NHC(O)R10、−NHC(O)NR1011、−N
    1011、−SR10、−S(O)R10、−SO210及び−SO2NR1011から
    なる群より選択される1ないし3個の置換基で置換されていてもよく;並びに R4はH又は18個までの炭素原子を有する有機カルボン酸のアシルである。 )
  6. 【請求項6】 以下のものからなる群より選択される請求項1に記載の化合物: RがMeであり、かつR4がHである請求項1の化合物; Rがn−ブチルであり、かつR4がHである請求項1の化合物; RがMeSであり、かつR4がHである請求項1の化合物; RがEtSであり、かつR4がHである請求項1の化合物; Rがシクロプロピルであり、かつR4がHである請求項1の化合物; Rがシクロブチルであり、かつR4がHである請求項1の化合物; Rがシクロペンチルであり、かつR4がHである請求項1の化合物;及び Rがシクロヘキシルであり、かつR4がHである請求項1の化合物。
  7. 【請求項7】 以下のものからなる群より選択される請求項2に記載の化合物: RがMeであり、R4がHであり、XがNHであり、かつR3が3−キノリン
    −4−イル−プロピルである請求項2の化合物; RがMeであり、R4がHであり、XがCH2であり、かつR3が3−キノリ ン−4−イル−プロピルである請求項2の化合物; R=Meであり、R4がHであり、XがNHであり、かつR3が3−(4−フ
    ェニル−イミダゾル−1−イル)−プロピルである請求項2の化合物; RがMeであり、R4がHであり、XがCH2であり、かつR3が3−(4− フェニル−イミダゾル−1−イル)−プロピルである請求項2の化合物; RがMeであり、R4がHであり、XがNHであり、かつR3が3−(4−(
    3−ピリジニル)−1H−イミダゾル−1−イル)プロピルである請求項2の化
    合物; RがMeであり、R4がHであり、XがCH2であり、かつR3が3−(4− (3−ピリジニル)−1H−イミダゾル−1−イル)プロピルである請求項2の
    化合物; Rがn−ブチルであり、R4がHであり、XがNHであり、かつR3が3−キ
    ノリン−4−イル−プロピルである請求項2の化合物; Rがn−ブチルであり、R4がHであり、XがCH2であり、かつR3が3− キノリン−4−イル−プロピルである請求項2の化合物; Rがn−ブチルであり、R4がHであり、XがNHであり、かつR3が3−(
    4−フェニル−イミダゾル−1−イル)−プロピルである請求項2の化合物; Rがn−ブチルであり、R4がHであり、XがCH2であり、かつR3が3− (4−フェニル−イミダゾル−1−イル)−プロピルである請求項2の化合物; Rがn−ブチルであり、R4がHであり、XがNHであり、かつR3が3−(
    4−(3−ピリジニル)−1H−イミダゾル−1−イル)プロピルである請求項
    2の化合物; Rがn−ブチルであり、R4がHであり、XがCH2であり、かつR3が3− (4−(3−ピリジニル)−1H−イミダゾル−1−イル)プロピルである請求
    項2の化合物; RがMeSであり、R4がHであり、XがNHであり、かつR3が3−キノリ
    ン−4−イル−プロピルである請求項2の化合物; RがMeSであり、R4がHであり、XがCH2であり、かつR3が3−キノ リン−4−イル−プロピルである請求項2の化合物; RがMeSであり、R4がHであり、XがNHであり、かつR3が3−(4−
    フェニル−イミダゾル−1−イル)−プロピルである請求項2の化合物; RがMeSであり、R4がHであり、XがCH2であり、かつR3が3−(4 −フェニル−イミダゾル−1−イル)−プロピルである請求項2の化合物; RがMeSであり、R4がHであり、XがNHであり、かつR3が3−(4−
    (3−ピリジニル)−1H−イミダゾル−1−イル)プロピルである請求項2の
    化合物; RがMeSであり、R4がHであり、XがCH2であり、かつR3が3−(4 −(3−ピリジニル)−1H−イミダゾル−1−イル)プロピルである請求項2
    の化合物; RがEtSであり、R4がHであり、XがNHであり、かつR3が3−キノリ
    ン−4−イル−プロピルである請求項2の化合物; RがEtSであり、R4がHであり、XがCH2であり、かつR3が3−キノ リン−4−イル−プロピルである請求項2の化合物; RがEtSであり、R4がHであり、XがNHであり、かつR3が3−(4−
    フェニル−イミダゾル−1−イル)−プロピルである請求項2の化合物; RがEtSであり、R4がHであり、XがCH2であり、かつR3が3−(4 −フェニル−イミダゾル−1−イル)−プロピルである請求項2の化合物: RがEtSであり、R4がHであり、XがNHであり、かつR3が3−(4−
    (3−ピリジニル)−1H−イミダゾル−1−イル)プロピルである請求項2の
    化合物; RがEtSであり、R4がHであり、XがCH2であり、かつR3が3−(4 −(3−ピリジニル)−1H−イミダゾル−1−イル)プロピルである請求項2
    の化合物; Rがシクロプロピルであり、R4がHであり、XがNHであり、かつR3が3
    −キノリン−4−イル−プロピルである請求項2の化合物; Rがシクロプロピルであり、R4がHであり、XがCH2であり、かつR3が 3−キノリン−4−イル−プロピルである請求項2の化合物; Rがシクロプロピルであり、R4がHであり、XがNHであり、かつR3が3
    −(4−フェニル−イミダゾル−1−イル)−プロピルである請求項2の化合物
    ; Rがシクロプロピルであり、R4がHであり、XがCH2であり、かつR3が 3−(4−フェニル−イミダゾル−1−イル)−プロピルである請求項2の化合
    物; Rがシクロプロピルであり、R4がHであり、XがNHであり、かつR3が3
    −(4−(3−ピリジニル)−1H−イミダゾル−1−イル)プロピルである請
    求項2の化合物; Rがシクロプロピルであり、R4がHであり、XがCH2であり、かつR3が 3−(4−(3−ピリジニル)−1H−イミダゾル−1−イル)プロピルである
    請求項2の化合物; Rがシクロブチルであり、R4がHであり、XがNHであり、かつR3が3−
    キノリン−4−イル−プロピルである請求項2の化合物; Rがシクロブチルであり、R4がHであり、XがCH2であり、かつR3が3 −キノリン−4−イル−プロピルである請求項2の化合物; Rがシクロブチルであり、R4がHであり、XがNHであり、かつR3が3−
    (4−フェニル−イミダゾル−1−イル)−プロピルである請求項2の化合物; Rがシクロブチルであり、R4がHであり、XがCH2であり、かつR3が3 −(4−フェニル−イミダゾル−1−イル)−プロピルである請求項2の化合物
    ; Rがシクロブチルであり、R4がHであり、XがNHであり、かつR3が3−
    (4−(3−ピリジニル)−1H−イミダゾル−1−イル)プロピルである請求
    項2の化合物; Rがシクロブチルであり、R4がHであり、XがCH2であり、かつR3が3 −(4−(3−ピリジニル)−1H−イミダゾル−1−イル)プロピルである請
    求項2の化合物; Rがシクロペンチルであり、R4がHであり、XがNHであり、かつR3が3
    −キノリン−4−イル−プロピルである請求項2の化合物; Rがシクロペンチルであり、R4がHであり、XがCH2であり、かつR3が 3−キノリン−4−イル−プロピルである請求項2の化合物; Rがシクロペンチルであり、R4がHであり、XがNHであり、かつR3が3
    −(4−フェニル−イミダゾル−1−イル)−プロピルである請求項2の化合物
    ; Rがシクロペンチルであり、R4がHであり、XがCH2であり、かつR3が 3−(4−フェニル−イミダゾル−1−イル)−プロピルである請求項2の化合
    物; Rがシクロペンチルであり、R4がHであり、XがNHであり、かつR3が3
    −(4−(3−ピリジニル)−1H−イミダゾル−1−イル)プロピルである請
    求項2の化合物; Rがシクロペンチルであり、R4がHであり、XがCH2であり、かつR3が 3−(4−(3−ピリジニル)−1H−イミダゾル−1−イル)プロピルである
    請求項2の化合物; Rがシクロヘキシルであり、R4がHであり、XがNHであり、かつR3が3
    −キノリン−4−イル−プロピルである請求項2の化合物; Rがシクロヘキシルであり、R4がHであり、XがCH2であり、かつR3が 3−キノリン−4−イル−プロピルである請求項2の化合物; Rがシクロヘキシルであり、R4がHであり、XがNHであり、かつR3が3
    −(4−フェニル−イミダゾル−1−イル)−プロピルである請求項2の化合物
    ; Rがシクロヘキシルであり、R4がHであり、XがCH2であり、かつR3が 3−(4−フェニル−イミダゾル−1−イル)−プロピルである請求項2の化合
    物; Rがシクロヘキシルであり、R4がHであり、XがNHであり、かつR3が3
    −(4−(3−ピリジニル)−1H−イミダゾル−1−イル)プロピルである請
    求項2の化合物;及び Rがシクロヘキシルであり、R4がHであり、XがCH2であり、かつR3が 3−(4−(3−ピリジニル)−1H−イミダゾル−1−イル)プロピルである
    請求項2の化合物。
  8. 【請求項8】 以下のものからなる群より選択される、C−9とC−9が結合する窒素との間
    の結合が二重結合である請求項3に記載の化合物: RがMeであり、R4がHであり、XがNHであり、R3が3−キノリン−4
    −イル−プロピルであり、かつR2がOMeである請求項3の化合物; RがMeであり、R4がHであり、XがNHであり、R3が3−(4−フェニ
    ル−イミダゾル−1−イル)−プロピルであり、かつR2がOMeである請求項 3の化合物; RがMeであり、R4がHであり、XがNHであり、R3が3−(4−(3−
    ピリジニル)−1H−イミダゾル−1−イル)プロピルであり、かつR2がOM eである請求項3の化合物; Rがn−ブチルであり、R4がHであり、XがNHであり、R3が3−キノリ
    ン−4−イル−プロピルであり、かつR2がOMeである請求項3の化合物; Rがn−ブチルであり、R4がHであり、XがNHであり、R3が3−(4−
    フェニル−イミダゾル−1−イル)−プロピルであり、かつR2がOMeである 請求項3の化合物; Rがn−ブチルであり、R4がHであり、XがNHであり、R3が3−(4−
    (3−ピリジニル)−1H−イミダゾル−1−イル)プロピルであり、かつR2 がOMeである請求項3の化合物; RがMeSであり、R4がHであり、XがNHであり、R3が3−キノリン−
    4−イル−プロピルであり、かつR2がOMeである請求項3の化合物; RがMeSであり、R4がHであり、XがNHであり、R3が3−(4−フェ
    ニル−イミダゾル−1−イル)−プロピルであり、かつR2がOMeである請求 項3の化合物; RがMeSであり、R4がHであり、XがNHであり、R3が3−(4−(3
    −ピリジニル)−1H−イミダゾル−1−イル)プロピルであり、かつR2がO Meである請求項3の化合物; RがEtSであり、R4がHであり、XがNHであり、R3が3−キノリン−
    4−イル−プロピルであり、かつR2がOMeである請求項3の化合物; RがEtSであり、R4がHであり、XがNHであり、R3が3−(4−フェ
    ニル−イミダゾル−1−イル)−プロピルであり、かつR2がOMeである請求 項3の化合物; RがEtSであり、R4がHであり、XがNHであり、R3が3−(4−(3
    −ピリジニル)−1H−イミダゾル−1−イル)プロピルであり、かつR2がO Meである請求項3の化合物; Rがシクロプロピルであり、R4がHであり、XがNHであり、R3が3−キ
    ノリン−4−イル−プロピルであり、かつR2がOMeである請求項3の化合物 ; Rがシクロプロピルであり、R4がHであり、XがNHであり、R3が3−(
    4−フェニル−イミダゾル−1−イル)−プロピルであり、かつR2がOMeで ある請求項3の化合物; Rがシクロプロピルであり、R4がHであり、XがNHであり、R3が3−(
    4−(3−ピリジニル)−1H−イミダゾル−1−イル)プロピルであり、かつ
    2がOMeである請求項3の化合物; Rがシクロブチルであり、R4がHであり、XがNHであり、R3が3−キノ
    リン−4−イル−プロピルであり、かつR2がOMeである請求項3の化合物; Rがシクロブチルであり、R4がHであり、XがNHであり、R3が3−(4
    −フェニル−イミダゾル−1−イル)−プロピルであり、かつR2がOMeであ る請求項3の化合物; Rがシクロブチルであり、R4がHであり、XがNHであり、R3が3−(4
    −(3−ピリジニル)−1H−イミダゾル−1−イル)プロピルであり、かつR 2 がOMeである請求項3の化合物; Rがシクロペンチルであり、R4がHであり、XがNHであり、R3が3−キ
    ノリン−4−イル−プロピルであり、かつR2がOMeである請求項3の化合物 ; Rがシクロペンチルであり;R4がHであり、XがNHであり、R3が3−(
    4−フェニル−イミダゾル−1−イル)−プロピルであり、かつR2がOMeで ある請求項3の化合物; Rがシクロペンチルであり;R4がHであり、XがNHであり、R3が3−(
    4−(3−ピリジニル)−1H−イミダゾル−1−イル)プロピルであり、かつ
    2がOMeである請求項3の化合物; Rがシクロヘキシルであり、R4がHであり、XがNHであり、R3が3−キ
    ノリン−4−イル−プロピルであり、かつR2がOMeである請求項3の化合物 ; Rがシクロヘキシルであり;R4がHであり、XがNHであり、R3が3−(
    4−フェニル−イミダゾル−1−イル)−プロピルであり、かつR2がOMeで ある請求項3の化合物;及び Rがシクロヘキシルであり、R4がHであり、XがNHであり、R3が3−(
    4−(3−ピリジニル)−1H−イミダゾル−1−イル)プロピルであり、かつ
    2がOMeである請求項3の化合物。
  9. 【請求項9】 以下のものからなる群より選択される、C−9とC−9が結合する窒素との間
    の結合が単結合である請求項3に記載の化合物: R4がHであり、XがNHであり、R3が3−キノリン−4−イル−プロピル
    であり、R1がHであり、かつR2がMe、Et、もしくはn−Prである請求項
    3の化合物; RがMeであり、R4がHであり、XがNHであり、R3が3−(4−フェニ
    ル−イミダゾル−1−イル)−プロピルであり;R1がHであり、かつR2がMe
    、Et、もしくはn−Prである請求項3の化合物; RがMeであり、R4がHであり、XがNHであり、R3が3−(4−(3−
    ピリジニル)−1H−イミダゾル−1−イル)プロピルであり、R1がHであり 、かつR2がMe、Et、もしくはn−Prである請求項3の化合物; Rがn−ブチルであり、R4がHであり、XがNHであり、R3が3−キノリ
    ン−4−イル−プロピルであり、R1がHであり、かつR2がMe、Et、もしく
    はn−Prである請求項3の化合物; Rがn−ブチルであり、R4がHであり、XがNHであり、R3が3−(4−
    フェニル−イミダゾル−1−イル)−プロピルであり、R1がHであり、かつR2 がMe、Et、もしくはn−Prである請求項3の化合物; Rがn−ブチルであり、R4がHであり、XがNHであり、R3が3−(4−
    (3−ピリジニル)−1H−イミダゾル−1−イル)プロピルであり、R1がH であり、かつR2がMe、Et、もしくはn−Prである請求項3の化合物; RがMeSであり、R4がHであり、XがNHであり、R3が3−キノリン−
    4−イル−プロピルであり、R1がHであり、かつR2がMe、Et、もしくはn
    −Prである請求項3の化合物; RがMeSであり、R4がHであり、XがNHであり、R3が3−(4−フェ
    ニル−イミダゾル−1−イル)−プロピルであり、R1がHであり、かつR2がM
    e、Et、もしくはn−Prである請求項3の化合物; RがMeSであり、R4がHであり、XがNHであり、R3が3−(4−(3
    −ピリジニル)−1H−イミダゾル−1−イル)プロピルであり、R1がHであ り、かつR2がMe、Et、もしくはn−Prである請求項3の化合物; RがEtSであり、R4がHであり、XがNHであり、R3が3−キノリン−
    4−イル−プロピルであり、R1がHであり、かつR2がMe、Et、もしくはn
    −Prである請求項3の化合物; RがEtSであり、R4がHであり、XがNHであり、R3が3−(4−フェ
    ニル−イミダゾル−1−イル)−プロピルであり、R1がHであり、かつR2がM
    e、Et、もしくはn−Prである請求項3の化合物; RがEtSであり、R4がHであり、XがNHであり、R3が3−(4−(3
    −ピリジニル)−1H−イミダゾル−1−イル)プロピルであり、R1がHであ り、かつR2がMe、Et、もしくはn−Prである請求項3の化合物; Rがシクロプロピルであり、R4がHであり、XがNHであり、R3が3−キ
    ノリン−4−イル−プロピルであり、R1がHであり、かつR2がMe、Et、も
    しくはn−Prである請求項3の化合物; Rがシクロプロピルであり、R4がHであり、XがNHであり、R3が3−(
    4−フェニル−イミダゾル−1−イル)−プロピルであり、R1がHであり、か つR2がMe、Et、もしくはn−Prである請求項3の化合物; Rがシクロプロピルであり、R4がHであり、XがNHであり、R3が3−(
    4−(3−ピリジニル)−1H−イミダゾル−1−イル)プロピルであり、R1 がHであり、かつR2がMe、Et、もしくはn−Prである請求項3の化合物 ; Rがシクロブチルであり、R4がHであり、XがNHであり、R3が3−キノ
    リン−4−イル−プロピルであり、R1がHであり、かつR2がMe、Et、もし
    くはn−Prである請求項3の化合物; Rがシクロブチルであり、R4がHであり、XがNHであり、R3が3−(4
    −フェニル−イミダゾル−1−イル)−プロピルであり、R1がHであり、かつ R2がMe、Et、もしくはn−Prである請求項3の化合物; Rがシクロブチルであり、R4がHであり、XがNHであり、R3が3−(4
    −(3−ピリジニル)−1H−イミダゾル−1−イル)プロピルであり、R1が Hであり、かつR2がMe、Et、もしくはn−Prである請求項3の化合物; Rがシクロペンチルであり、R4がHであり、XがNHであり、R3が3−キ
    ノリン−4−イル−プロピルであり、R1がHであり、かつR2がMe、Et、も
    しくはn−Prである請求項3の化合物; Rがシクロペンチルであり、R4がHであり、XがNHであり、R3が3−(
    4−フェニル−イミダゾル−1−イル)−プロピルであり、R1がHであり、か つR2がMe、Et、もしくはn−Prである請求項3の化合物; Rがシクロペンチルであり、R4がHであり、XがNHであり、R3が3−(
    4−(3−ピリジニル)−1H−イミダゾル−1−イル)プロピルであり、R1 がHであり、かつR2がMe、Et、もしくはn−Prである請求項3の化合物 ; Rがシクロヘキシルであり、R4がHであり、XがNHであり、R3が3−キ
    ノリン−4−イル−プロピルであり、R1がHであり、かつR2がMe、Et、も
    しくはn−Prである請求項3の化合物; Rがシクロヘキシルであり、R4がHであり、XがNHであり、R3が3−(
    4−フェニル−イミダゾル−1−イル)−プロピルであり、R1がHであり、か つR2がMe、Et、もしくはn−Prである請求項3の化合物;及び Rがシクロヘキシルであり、R4がHであり、XがNHであり、R3が3−(
    4−(3−ピリジニル)−1H−イミダゾル−1−イル)プロピルであり、R1 がHであり、かつR2がMe、Et、もしくはn−Prである請求項3の化合物 。
  10. 【請求項10】 以下のものからなる群より選択される、請求項5に記載の化合物: RがMeであり、R4がHであり、R3が3−キノリン−4−イル−プロピル
    であり、R7がHであり、R8がHであり、かつR2がH、Me、もしくはEtで ある請求項5の化合物; RがMeであり、R4がHであり、R3が3−(4−フェニル−イミダゾル−
    1−イル)−プロピルであり、R7がHであり、R8がHであり、かつR2がH、 Me、もしくはEtである請求項5の化合物; RがMeであり、R4がHであり、R3が3−(4−(3−ピリジニル)−1
    H−イミダゾル−1−イル)プロピルであり、R7がHであり、R8がHであり、
    かつR2がH、Me、もしくはEtである請求項5の化合物; Rがn−ブチルであり、R4がHであり、R3が3−キノリン−4−イル−プ
    ロピルであり、R7がHであり、R8がHであり、かつR2がH、Me、もしくは Etである請求項5の化合物; Rがn−ブチルであり、R4がHであり、R3が3−(4−フェニル−イミダ
    ゾル−1−イル)−プロピルであり、R7がHであり、R8がHであり、かつR2 がH、Me、もしくはEtである請求項5の化合物; Rがn−ブチルであり、R4がHであり、R3が3−(4−(3−ピリジニル
    )−1H−イミダゾル−1−イル)プロピルであり、R1がHであり、R7がHで
    あり、R8がHであり、かつR2がH、Me、もしくはEtである請求項5の化合
    物; RがMeSであり、R4がHであり、R3が3−キノリン−4−イル−プロピ
    ルであり、R7がHであり、R8がHであり、かつR2がH、Me、もしくはEt である請求項5の化合物; RがMeSであり、R4がHであり、R3が3−(4−フェニル−イミダゾル
    −1−イル)−プロピルであり、R7が、R8がHであり、かつR2がH、Me、 もしくはEtである請求項5の化合物; RがMeSであり、R4がHであり、R3が3−(4−(3−ピリジニル)−
    1H−イミダゾル−1−イル)プロピルであり、R7がHであり、R8がHであり
    、かつR2がH、Me、もしくはEtである請求項5の化合物; RがEtSであり、R4がHであり、R3が3−キノリン−4−イル−プロピ
    ルであり、R7がHであり、R8がHであり、かつR2がH、Me、もしくはEt である請求項5の化合物; RがEtSであり、R4がHであり、R3が3−(4−フェニル−イミダゾル
    −1−イル)−プロピルであり、R7がHであり、R8がHであり、かつR2がH 、Me、もしくはEtである請求項5の化合物; RがEtSであり、R4がHであり、R3が3−(4−(3−ピリジニル)−
    1H−イミダゾル−1−イル)プロピルであり、R7がHであり、R8がHであり
    、かつR2がH、Me、もしくはEtである請求項5の化合物; Rがシクロプロピルであり、R4がHであり、R3が3−キノリン−4−イル
    −プロピルであり、R7がHであり、R8がHであり、かつR2がH、Me、もし くはEtである請求項5の化合物; Rがシクロプロピルであり、R4がHであり、R3が3−(4−フェニル−イ
    ミダゾル−1−イル)−プロピルであり、R7がHであり、R8がHであり、かつ
    2がH、Me、もしくはEtである請求項5の化合物; Rがシクロプロピルであり、R4がHであり、R3が3−(4−(3−ピリジ
    ニル)−1H−イミダゾル−1−イル)プロピルであり、R7がHであり、R8
    Hであり、かつR2がH、Me、もしくはEtである請求項5の化合物; Rがシクロブチルであり、R4がHであり、R3が3−キノリン−4−イル−
    プロピルであり、R7がHであり、R8がHであり、かつR2がH、Me、もしく はEtである請求項5の化合物; Rがシクロブチルであり、R4がHであり、R3が3−(4−フェニル−イミ
    ダゾル−1−イル)−プロピルであり、R7がHであり、R8がHであり、かつR 2 がH、Me、もしくはEtである請求項5の化合物; Rがシクロブチルであり、R4がHであり、R3が3−(4−(3−ピリジニ
    ル)−1H−イミダゾル−1−イル)プロピルであり、R7がHであり、R8がH
    であり、かつR2がH、Me、もしくはEtである請求項5の化合物; Rがシクロペンチルであり、R4がHであり、R3が3−キノリン−4−イル
    −プロピルであり、R7がHであり、R8がHであり、かつR2がH、Me、もし くはEtである請求項5の化合物; Rがシクロペンチルであり、R4がHであり、R3が3−(4−フェニル−イ
    ミダゾル−1−イル)−プロピルであり、R7がHであり、R8がHであり、かつ
    2がH、Me、もしくはEtである請求項5の化合物; Rがシクロペンチルであり、R4がHであり、R3が3−(4−(3−ピリジ
    ニル)−1H−イミダゾル−1−イル)プロピルであり、R7がHであり、R8
    Hであり、かつR2がH、Me、もしくはEtである請求項5の化合物; Rがシクロヘキシルであり、R4がHであり、R3が3−キノリン−4−イル
    −プロピルであり、R7がHであり、R8がHであり、かつR2がH、Me、もし くはEtである請求項5の化合物; Rがシクロヘキシルであり、R4がHであり、R3が3−(4−フェニル−イ
    ミダゾル−1−イル)−プロピルであり、R7がHであり、R8がHであり、かつ
    2がH、Me、もしくはEtである請求項5の化合物;及び Rがシクロヘキシルであり、R4がHであり、R3が3−(4−(3−ピリジ
    ニル)−1H−イミダゾル−1−イル)プロピルであり、R7がHであり、R8
    Hであり、かつR2がH、Me、もしくはEtである請求項5の化合物。
  11. 【請求項11】 哺乳動物、魚、又はトリにおける細菌感染又は原虫感染を治療するための医薬
    組成物であって、治療上有効な量の式1、2、3、4もしくは5の化合物又はそ
    れらの薬学的に許容し得る塩、及び薬学的に許容し得る担体を含む組成物。
  12. 【請求項12】 哺乳動物、魚又はトリにおける細菌感染又は原虫感染の治療方法であって、該
    哺乳動物、魚又はトリに治療上有効な量の式1、2、3、4もしくは5の化合物
    又はそれら薬学的に許容し得る塩を投与することを含む方法。
  13. 【請求項13】 下記式の化合物又はそれらの薬学的に許容し得る塩の製造方法であって、 【化14】 (ここで、 Rは、メチル、いずれもが1つ以上のヒドロキシル基で置換されていてもよい
    アルファ分岐C3−C8アルキル、アルケニル、アルキニル、アルコキシアルキル
    もしくはアルキルチオアルキル基;アルキル基がアルファ分岐C2−C5アルキル
    基であるC5−C8シクロアルキル基;いずれもがメチルもしくは1つ以上のヒド
    ロキシルもしくは1つ以上のC1−C4アルキル基もしくはハロ原子で置換されて
    いてもよいC3−C8シクロアルキルもしくはC5−C8シクロアルケニル基;又は
    、飽和であっても、完全にもしくは部分的に不飽和であってもよく、かつ1つ以
    上のC1−C4アルキル基もしくはハロ原子で置換されていてもよい3ないし6員
    の酸素もしくはイオウ含有複素環であるか; 又はRは、C1−C4アルキル、C1−C4アルコキシ及びC1−C4アルキルチオ
    基、ハロゲン原子、ヒドロキシル基、トリフルオロメチル、及びシアノから選択
    される少なくとも1つの置換基で置換されていてもよいフェニルであるか; 又はRは以下に示す式(a)を有していてもよく、 【化15】 ここで、X1はO、Sもしくは−CH2−であり、a、b、c、及びdは各々独
    立に0ないし2の範囲の整数から選択され、かつa+b+c+d≦5であり;及
    び R4はH又は18個までの炭素原子を有する有機酸のアシルである。) 下記式の化合物 【化16】 (ここで、R及びR4は式1において定義される通りである。) を加水分解剤で処理することを含む方法。
  14. 【請求項14】 加水分解剤が亜硫酸水素ナトリウムである請求項13に記載の方法。
  15. 【請求項15】 R4がHである請求項13に記載の方法。
  16. 【請求項16】 下記式の化合物の製造方法であって、 【化17】 (ここで、R、R3、R4及びR5は式2において定義される通りであり、かつ式 2におけるXは−NR5である。) 下記式の化合物 【化18】 (ここで、R及びR4は式2において定義される通りである。) をアルキル化剤で処理することを含む方法。
  17. 【請求項17】 R4がHである請求項16に記載の方法。
  18. 【請求項18】 下記式の化合物の製造方法であって、 【化19】 (ここで、R、R3、R4、R5及びR6は式2において定義される通りであり、か
    つ式2におけるXは−(CR56g−である。) 下記式の化合物 【化20】 (ここで、Rは式2において定義される通りである。) をR3−C(R56g−NH2(ここで、gは0もしくは1であり、かつR3、R 5 及びR6は式2において定義される通りである。)で処理することを含む方法。
  19. 【請求項19】 下記式の化合物の製造方法であって、 【化21】 (ここで、R及びR4は式2において定義される通りである。) 下記式の化合物 【化22】 (ここで、Rは式2において定義される通りである。) をNH2NH2で処理することによる方法。
  20. 【請求項20】 R4がHである請求項19に記載の方法。
  21. 【請求項21】 下記式の化合物の製造方法であって、 【化23】 (ここで、Rは式2において定義される通りである。) 下記式の化合物 【化24】 (ここで、Rは式2において定義される通りである。) をカルボニルジイミダゾールで処理することを含む方法。
  22. 【請求項22】 下記式の化合物の製造方法であって、 【化25】 (ここで、Rは式2において定義される通りである。) 下記式の化合物 【化26】 (ここで、Rは式2において定義される通りである。) を塩基で処理することを含む方法。
  23. 【請求項23】 下記式の化合物の製造方法であって、 【化27】 (ここで、Rは式2において定義される通りである。) 下記式の化合物 【化28】 (ここで、Rは式2において定義される通りである。) を酸化剤で処理することを含む方法。
  24. 【請求項24】 下記式の化合物の製造方法であって、 【化29】 (ここで、Rは式2において定義される通りである。) 下記式の化合物 【化30】 (ここで、Rは式2において定義される通りである。) を酸で処理することを含む方法。
  25. 【請求項25】 下記式の化合物の製造方法であって、 【化31】 (ここで、Rは式2において定義される通りである。) 下記式の化合物 【化32】 (ここで、Rは式2において定義される通りである。) をトリクロロメチルイソシアネート、エチレンカーボネート又はカルボニルジイ
    ミダゾール(caronyyldiimidazole)で処理することを含む方法。
  26. 【請求項26】 下記式の化合物の製造方法であって、 【化33】 (ここで、Rは式2において定義される通りである。) 下記式の化合物 【化34】 (ここで、Rは式2において定義される通りである。) をアシル化剤で処理することを含む方法。
  27. 【請求項27】 アシル化剤が無水酢酸である請求項26に記載の方法。
  28. 【請求項28】 下記式の化合物又はそれらの薬学的に許容し得る塩。 【化35】 (ここで: Rは、いずれもが1つ以上のヒドロキシル基で置換されていてもよい、アルフ
    ァ分岐C3−C8アルキル、アルケニル、アルキニル、アルコキシアルキルもしく
    はアルキルチオアルキル基;アルキル基がアルファ分岐C2−C5アルキル基であ
    るC5−C8シクロアルキル基;いずれもがメチルもしくは1つ以上のヒドロキシ
    ルもしくは1つ以上のC1−C4アルキル基もしくはハロ原子で置換されていても
    よいC3−C8シクロアルキルもしくはC5−C8シクロアルケニル基;又は、飽和
    であっても、完全にもしくは部分的に不飽和であってもよく、かつ1つ以上のC 1 −C4アルキル基もしくはハロ原子で置換されていてもよい3ないし6員の酸素
    もしくはイオウ含有複素環であるか; 又はRは、C1−C4アルキル、C1−C4アルコキシ及びC1−C4アルキルチオ
    基、ハロゲン原子、ヒドロキシル基、トリフルオロメチル、及びシアノから選択
    される少なくとも1つの置換基で置換されていてもよいフェニルであるか; 又はRは以下に示す式(a)を有していてもよく、 【化36】 ここで、X1はO、Sもしくは−CH2−であり、a、b、c、及びdは各々独
    立に0ないし2の範囲の整数から選択され、かつa+b+c+d≦5であるか; 又はRはCH224であり、ここでR24はH、C1−C8アルキル、C2−C8ア ルケニル、C2−C8アルキニル、各々のアルキルもしくはアルコキシ基に1ない
    し6個の炭素原子を含むアルコキシアルキルもしくはアルキルチオアルキルであ
    って該アルキル、アルコキシ、アルケニルもしくはアルキニル基のいずれもが1
    つ以上のヒドロキシル基もしくは1つ以上のハロ原子で置換されていてもよいか
    ;又いずれもがメチルもしくは1つ以上のC1−C4アルキル基もしくはハロ原子
    で置換されていてもよいC3−C8シクロアルキルもしくはC5−C8シクロアルケ
    ニルであるか;又は飽和であっても、完全にもしくは部分的に不飽和であっても
    よく、かつ1つ以上のC1−C4アルキル基もしくはハロ原子で置換されていても
    よい3ないし6員の酸素もしくはイオウ含有複素環であるか;又は式SR23の基
    であり、ここでR23はC1−C8アルキル、C2−C8アルケニル、C2−C8アルキ
    ニル、C3−C8シクロアルキル、C5−C8シクロアルケニル、フェニルもしくは
    置換フェニルであって該置換基はC1−C4アルキル、C1−C4アルコキシもしく
    はハロ、又は飽和であっても、完全にもしくは部分的に不飽和であってもよく、
    かつ1つ以上のC1−C4アルキル基もしくはハロ原子で置換されていてもよい3
    ないし6員の酸素もしくはイオウ含有複素環であり;及び R4はH又は18個までの炭素原子を有する有機酸のアシルである。)
  29. 【請求項29】 下記式の化合物又はそれらの薬学的に許容し得る塩。 【化37】 (ここで: Rは、いずれもが1つ以上のヒドロキシル基で置換されていてもよい、アルフ
    ァ分岐C3−C8アルキル、アルケニル、アルキニル、アルコキシアルキルもしく
    はアルキルチオアルキル基;アルキル基がアルファ分岐C2−C5アルキル基であ
    るC5−C8シクロアルキルアルキル基;いずれもがメチルもしくは1つ以上のヒ
    ドロキシルもしくは1つ以上のC1−C4アルキル基もしくはハロ原子で置換され
    ていてもよいC3−C8シクロアルキルもしくはC5−C8シクロアルケニル基;又
    は、飽和であっても、完全にもしくは部分的に不飽和であってもよく、かつ1つ
    以上のC1−C4アルキル基もしくはハロ原子で置換されていてもよい3ないし6
    員の酸素もしくはイオウ含有複素環であるか; 又はRは、C1−C4アルキル、C1−C4アルコキシ及びC1−C4アルキルチオ
    基、ハロゲン原子、ヒドロキシル基、トリフルオロメチル、及びシアノから選択
    される少なくとも1つの置換基で置換されていてもよいフェニルであるか;又は
    Rは以下に示す式(a)を有していてもよく、 【化38】 ここで、X1はO、Sもしくは−CH2−であり、a、b、c、及びdは各々独
    立に0ないし2の範囲の整数から選択され、かつa+b+c+d≦5であり; Xは−(CR56g−もしくは−NR5−であって、gは0もしくは1であり
    ; Xが−NR5−であるとき、X及びR3は一緒に−N=CR78を形成してもよ
    く、 又はXが−NR5−であるとき、X及びR3は一緒に下記式の複素環を形成して
    もよく 【化39】 ここで、nは1ないし3の範囲の整数から選択され、pは1ないし3の範囲の
    整数から選択され、qは0もしくは1であり、かつR9はCH2、O、S、C=O
    、C=S、SO2、−CH=CH−、−CH(OH)CH(OH)−、及びNH から選択され; 又はXがNR5−であるとき、X及びR5は、−C(O)OR10、−OR10、C 1 −C10アルカノイル、ハロ、ニトロ、シアノ、R10、4−10員複素環、C6
    10アリール、−C(O)NR1012、−NHC(O)R10、−NHC(O)N
    1011、−NR1011、−SR10、−S(O)R10、−SO210及び−SO2 NR1011からなる群より選択される置換基を有する、上に定義される複素環を
    一緒に形成するか; 又はRはCH224であり、ここでR24はH、C1−C8アルキル、C2−C8ア ルケニル、C2−C8アルキニル、各々のアルキルもしくはアルコキシ基に1ない
    し6個の炭素原子を含むアルコキシアルキルもしくはアルキルチオアルキルであ
    って該アルキル、アルコキシ、アルケニルもしくはアルキニル基のいずれもが1
    つ以上のヒドロキシル基もしくは1つ以上のハロ原子で置換されていてもよいか
    ;又はいずれもがメチルもしくは1つ以上のC1−C4アルキル基もしくはハロ原
    子で置換されていてもよいC3−C8シクロアルキルもしくはC5−C8シクロアル
    ケニルであるか;又は飽和であっても、完全にもしくは部分的に不飽和であって
    もよく、かつ1つ以上のC1−C4アルキル基もしくはハロ原子で置換されていて
    もよい3ないし6員の酸素もしくはイオウ含有複素環であるか;又は式SR23
    基であり、ここでR23はC1−C8アルキル、C2−C8アルケニル、C2−C8アル
    キニル、C3−C8シクロアルキル、C5−C8シクロアルケニル、フェニルもしく
    は置換フェニルであって該置換基はC1−C4アルキル、C1−C4アルコキシもし
    くはハロ、又は飽和であっても、完全にもしくは部分的に不飽和であってもよく
    、かつ1つ以上のC1−C4アルキル基もしくはハロ原子で置換されていてもよい
    3ないし6員の酸素もしくはイオウ含有複素環であり; R10及びR11は各々独立にH、C1−C10アルキルから選択され; 又はR3はH、C(=O)Z、C(=O)OZ、(CR56mZ、C(=O)
    7、C(=O)OR7、(CR56m7から選択され、ここでmは0ないし6
    の範囲の整数であり; Zは4−10員複素環又はC6−C10アリールであり、ここで該複素環及びア リール基は−C(O)OR10、−OR10、C1−C10アルカノイル、ハロ、ニト ロ、シアノ、R10、4−10員複素環、C6−C10アリール、−C(O)NR1011、−NHC(O)R10、−NHC(O)NR1011、−NR1011、−SR 10 、−S(O)R10、−SO210及び−SO2NR1011からなる群より独立に
    選択される1ないし3個の置換基で置換されていてもよく; R4はH又は18個までの炭素原子を有する有機カルボン酸のアシルであり; R5及びR6は各々独立にH、C1−C8アルキル、ハロゲンから選択され:かつ
    5及びR6はmが1を上回るときに各々独立に変化することができ;並びに R7及びR8は各々独立にH、C1−C18アルキルから選択され、ここで該アル キルの1個もしくは2個の炭素はO、S及びNから選択されるヘテロ原子で置換
    されていてもよく、かつ−C(O)OR10、−OR10、C1−C10アルカノイル 、ハロ、ニトロ、シアノ、R10、4−10員複素環、C6−C10アリール、−N R1011、−C(O)NR1011、−NHC(O)R10、−NHC(O)NR1011、−SR10、−S(O)R10、−SO210及び−SO2NR1011からなる
    群より選択される1ないし3個の置換基で置換されていてもよい。)
  30. 【請求項30】 下記式の化合物又はそれらの薬学的に許容し得る塩。 【化40】 (ここで: Rは、いずれもが1つ以上のヒドロキシル基で置換されていてもよい、アルフ
    ァ分岐C3−C8アルキル、アルケニル、アルキニル、アルコキシアルキルもしく
    はアルキルチオアルキル基;アルキル基がアルファ分岐C2−C6アルキル基であ
    るC5−C8シクロアルキルアルキル基;いずれもがメチルもしくは1つ以上のヒ
    ドロキシルもしくは1つ以上のC1−C4アルキル基もしくはハロ原子で置換され
    ていてもよいC3−C8シクロアルキルもしくはC5−C8シクロアルケニル基;又
    は、飽和であっても、完全にもしくは部分的に不飽和であってもよく、かつ1つ
    以上のC1−C4アルキル基もしくはハロ原子で置換されていてもよい3ないし6
    員の酸素もしくはイオウ含有複素環であるか; 又はRは、C1−C4アルキル、C1−C4アルコキシ及びC1−C4アルキルチオ
    基、ハロゲン原子、ヒドロキシル基、トリフルオロメチル、及びシアノから選択
    される少なくとも1つの置換基で置換されていてもよいフェニルであるか;又は
    Rは以下に示す式(a)を有していてもよく; 【化41】 ここで、X1はO、Sもしくは−CH2−であり、a、b、c、及びdは各々独
    立に0ないし2の範囲の整数から選択され、かつa+b+c+d≦5であり; Xは−(CR56g−もしくは−NR5−であって、gは0もしくは1であり
    ; Xが−NR5−であるとき、X及びR3は一緒に−N=CR78を形成してもよ
    く、 又はXが−NR5−であるとき、X及びR3は一緒に下記式の複素環を形成して
    もよく 【化42】 ここで、nは1ないし3の範囲の整数から選択され、pは1ないし3の範囲の
    整数から選択され、qは0もしくは1であり、かつR9はCH2、O、S、C=O
    、C=S、SO2、−CH=CH−、−CH(OH)CH(OH)−、及びNH から選択され; 又はXがNR5−であるとき、X及びR5は、−C(O)OR10、−OR10、C 1 −C10アルカノイル、ハロ、ニトロ、シアノ、R10、4−10員複素環、C6
    10アリール、−C(O)NR1011、−NHC(O)R10、−NHC(O)N
    1011、−NR1011、−SR10、−S(O)R10、−SO210及び−SO2 NR1011からなる群より選択される置換基を有する、上に定義される複素環を
    一緒に形成するか; 又はRはCH224であり、ここでR24はH、C1−C8アルキル、C2−C8ア ルケニル、C2−C8アルキニル、各々のアルキルもしくはアルコキシ基に1ない
    し6個の炭素原子を含むアルコキシアルキルもしくはアルキルチオアルキルであ
    って該アルキル、アルコキシ、アルケニルもしくはアルキニル基のいずれもが1
    つ以上のヒドロキシル基もしくは1つ以上のハロ原子で置換されていてもよいか
    ;又はいずれもがメチルもしくは1つ以上のC1−C4アルキル基もしくはハロ原
    子で置換されていてもよいC3−C8シクロアルキルもしくはC5−C8シクロアル
    ケニルであるか;又は飽和であっても、完全にもしくは部分的に不飽和であって
    もよく、かつ1つ以上のC1−C4アルキル基もしくはハロ原子で置換されていて
    もよい3ないし6員の酸素もしくはイオウ含有複素環であるか;又は式SR23
    基であり、ここでR23はC1−C8アルキル、C2−C8アルケニル、C2−C8アル
    キニル、C3−C8シクロアルキル、C5−C8シクロアルケニル、フェニルもしく
    は置換フェニルであって該置換基はC1−C4アルキル、C1−C4アルコキシもし
    くはハロ、又は飽和であっても、完全にもしくは部分的に不飽和であってもよく
    、かつ1つ以上のC1−C4アルキル基もしくはハロ原子で置換されていてもよい
    3ないし6員の酸素もしくはイオウ含有複素環であり; R10及びR11は各々独立にH、C1−C10アルキルから選択され; 又はR3はH、C(=O)Z、C(=O)OZ、(CR56mZ、C(=O)
    7、C(=O)OR7、(CR56m7から選択され、ここでmは0ないし6
    の範囲の整数から選択され; Zは4−10員複素環又はC6−C10アリールであり;ここで該複素環及びア リール基は−C(O)OR10、−OR10、C1−C10アルカノイル、ハロ、ニト ロ、シアノ、R10、4−10員複素環、C6−C10アリール、−C(O)NR1011、−NHC(O)R10、−NHC(O)NR1011、−NR1011、−SR 10 、−S(O)R10、−SO210及び−SO2NR1011からなる群より独立に
    選択される1ないし3個の置換基で置換されていてもよく; R4はH又は18個までの炭素原子を有する有機カルボン酸のアシルであり; R5及びR6は各々独立にH、C1−C6アルキル、ハロゲンから選択され:かつ
    5及びR6はmが1を上回るときに各々独立に変化することができ; C9とC9が連結する窒素との間の結合が単結合である場合、R1及びR2はそ
    れらが連結する窒素原子と共に−N=CR78を形成することができるか、又は
    1及びR2はそれらが連結する窒素原子と共に下記式の複素環を形成することが
    でき、 【化43】 ここで、nは1ないし3の範囲の整数から選択され、pは1ないし3の範囲の
    整数から選択され、qは0もしくは1であり、かつR9はCH2、O、S、C=O
    、C=S、SO2、−CH=CH−、−CH(OH)CH(OH)−、及びNH から選択され;又はX及びR5は、−C(O)OR10、−OR10、C1−C10アル
    カノイル、ハロ、ニトロ、シアノ、R10、4−10員複素環、C6−C10アリー ル、−C(O)NR1011、−NHC(O)R10、−NHC(O)NR1011
    −NR1011、−SR10、−S(O)R10、−SO210及び−SO2NR1011 からなる群より選択される置換基を有する、上に定義される複素環を一緒に形成
    し;並びに R1、R2、R7、及びR8は各々独立にH、C1−C12アルキルから選択され、 ここで該アルキルの1個もしくは2個の炭素はO、S及びNから選択されるヘテ
    ロ原子で置換されていてもよく、かつ−C(O)OR10、−OR10、C1−C10 アルカノイル、ハロ、ニトロ、シアノ、R10、4−10員複素環、C6−C10ア リール、−C(O)NR1011、−NHC(O)R10、−NHC(O)NR10 11 、NR1011、−SR10、−S(O)R10、−SO210及び−SO2NR10 11 からなる群より選択される1ないし3個の置換基で置換されていてもよく; C9とC9が連結する窒素との間の結合が二重結合である場合、R1は存在せ ず、かつR2はOR7であってR7は上に定義される通りである。)
  31. 【請求項31】 下記式の化合物又はそれらの薬学的に許容し得る塩。 【化44】 (ここで: Rは、いずれもが1つ以上のヒドロキシル基で置換されていてもよい、アルフ
    ァ分岐C3−C8アルキル、アルケニル、アルキニル、アルコキシアルキルもし
    くはアルキルチオアルキル基;アルキル基がアルファ分岐C2−C5アルキル基
    であるC5−C8シクロアルキルアルキル基;いずれもがメチルもしくは1つ以
    上のヒドロキシルもしくは1つ以上のC1−C4アルキル基もしくはハロ原子で置
    換されていてもよいC3−C8シクロアルキルもしくはC5−C8シクロアルケ
    ニル基;又は、飽和であっても、完全にもしくは部分的に不飽和であってもよく
    、かつ1つ以上のC1−C4アルキル基もしくはハロ原子で置換されていてもよい
    3ないし6員の酸素もしくはイオウ含有複素環であるか; 又はRは、C1−C4アルキル、C1−C4アルコキシ及びC1−C4アルキルチオ
    基、ハロゲン原子、ヒドロキシル基、トリフルオロメチル、及びシアノから選択
    される少なくとも1つの置換基で置換されていてもよいフェニルであるか; 又はRは以下に示す式(a)を有していてもよく; 【化45】 ここで、X1はO、Sもしくは−CH2−であり、a、b、c、及びdは各々独
    立に0ないし2の範囲の整数から選択され、かつa+b+c+d≦5であり; 又はRはCH224であり、ここでR24はH、C1−C8アルキル、C2−C8ア ルケニル、C2−C8アルキニル、各々のアルキルもしくはアルコキシ基に1ない
    し6個の炭素原子を含むアルコキシアルキルもしくはアルキルチオアルキルであ
    って該アルキル、アルコキシ、アルケニルもしくはアルキニル基のいずれもが1
    つ以上のヒドロキシル基もしくは1つ以上のハロ原子で置換されていてもよいか
    ;又はいずれもがメチルもしくは1つ以上のC1−C4アルキル基もしくはハロ原
    子で置換されていてもよいC3−C8シクロアルキルもしくはC5−C8シクロアル
    ケニルであるか;又は飽和であっても、完全にもしくは部分的に不飽和であって
    もよく、かつ1つ以上のC1−C4アルキル基もしくはハロ原子で置換されていて
    もよい3ないし6員の酸素もしくはイオウ含有複素環であるか;又は式SR23
    基であり、ここでR23はC1−C8アルキル、C2−C8アルケニル、C2−C8アル
    キニル、C3−C8シクロアルキル、C5−C8シクロアルケニル、フェニルもしく
    は置換フェニルであって該置換基はC1−C4アルキル、C1−C4アルコキシもし
    くはハロ、又は飽和であっても、完全にもしくは部分的に不飽和であってもよく
    、かつ1つ以上のC1−C4アルキル基もしくはハロ原子で置換されていてもよい
    3ないし6員の酸素もしくはイオウ含有複素環であり; R3、R2、R7、及びR8は独立にH、C1−C18アルキルから選択され、ここ で該アルキルの1個もしくは2個の炭素はO、S及びNから選択されるヘテロ原
    子で置換されていてもよく、かつ−C(O)OR10、−OR10、C1−C10アル カノイル、ハロ、ニトロ、シアノ、R10、4−10員複素環、C6−C10アリー ル、−C(O)NR1011、−NHC(O)R10、−NHC(O)NR1011
    −NR1011、−SR10、−S(O)R10、−SO210及び−SO2NR1011 からなる群より選択される1ないし3個の置換基で置換されていてもよく;並び
    に R10及びR11は各々独立にH、C1−C10アルキルから選択され;並びに R4はH又は18個までの炭素原子を有する有機カルボン酸のアシルである。 )
  32. 【請求項32】 下記式を有する化合物又はそれらの薬学的に許容し得る塩。 【化46】 (ここで: Rは、いずれもが1つ以上のヒドロキシル基で置換されていてもよい、アルフ
    ァ分岐C3−C8アルキル、アルケニル、アルキニル、アルコキシアルキルもしく
    はアルキルチオアルキル基;アルキル基がアルファ分岐C2−C5アルキル基であ
    るC5−C8シクロアルキルアルキル基;いずれもがメチルもしくは1つ以上のヒ
    ドロキシルもしくは1つ以上のC1−C4アルキル基もしくはハロ原子で置換され
    ていてもよいC3−C8シクロアルキルもしくはC5−C8シクロアルケニル基;又
    は、飽和であっても、完全にもしくは部分的に不飽和であってもよく、かつ1つ
    以上のC1−C4アルキル基もしくはハロ原子で置換されていてもよい3ないし6
    員の酸素もしくはイオウ含有複素環であるか; 又はRは、C1−C4アルキル、C1−C4アルコキシ及びC1−C4アルキルチオ
    基、ハロゲン原子、ヒドロキシル基、トリフルオロメチル、及びシアノから選択
    される少なくとも1つの置換基で置換されていてもよいフェニルであるか;又は
    Rは以下に示す式(a)を有していてもよく、 【化47】 ここで、X1はO、Sもしくは−CH2−であり、a、b、c、及びdは各々独
    立に0ないし2の範囲の整数から選択され、かつa+b+c+d≦5であるか; 又はRはCH224であり、ここでR24はH、C1−C8アルキル、C2−C8ア ルケニル、C2−C8アルキニル、各々のアルキルもしくはアルコキシ基に1ない
    し6個の炭素原子を含むアルコキシアルキルもしくはアルキルチオアルキルであ
    って該アルキル、アルコキシ、アルケニルもしくはアルキニル基のいずれもが1
    つ以上のヒドロキシル基もしくは1つ以上のハロ原子で置換されていてもよいか
    ;又はいずれもがメチルもしくは1つ以上のC1−C4アルキル基もしくはハロ原
    子で置換されていてもよいC3−C8シクロアルキルもしくはC6−C8シクロアル
    ケニルであるか;又は飽和であっても、完全にもしくは部分的に不飽和であって
    もよく、かつ1つ以上のC1−C4アルキル基もしくはハロ原子で置換されていて
    もよい3ないし6員の酸素もしくはイオウ含有複素環であるか;又は式SR23
    基であり、ここでR23はC1−C8アルキル、C2−C8アルケニル、C2−C8アル
    キニル、C3−C8シクロアルキル、C5−C8シクロアルケニル、フェニルもしく
    は置換フェニルであって該置換基はC1−C4アルキル、C1−C4アルコキシもし
    くはハロ、又は飽和であっても、完全にもしくは部分的に不飽和であってもよく
    、かつ1つ以上のC1−C4アルキル基もしくはハロ原子で置換されていてもよい
    3ないし6員の酸素もしくはイオウ含有複素環であり; R10及びR11は独立にH、C1−C10アルキルから選択され; R3はH、C(=O)Z、C(=O)OZ、(CR56mZ、C(=O)R7 、C(=O)OR7、(CR56m7から選択され、ここでmは0ないし6の 範囲の整数から選択され; Zは4−10員複素環又はC6−C10アリールであり、ここで該複素環及びア リール基は−C(O)OR10、−OR10、C1−C10アルカノイル、ハロ、ニト ロ、シアノ、R10、4−10員複素環、C6−C10アリール、−C(O)NR1011、−NHC(O)R10、−NHC(O)NR1011、−NR1011、−SR 10 、−S(O)R10、−SO210及び−SO2NR1011からなる群より独立に
    選択される1ないし3個の置換基で置換されていてもよく; R5及びR6は独立にH、C1−C8アルキル、ハロゲンから選択され:かつR5 及びR6はmが1を上回るときに各々独立に変化することができ; R2、R7及びR8は各々独立にH、C1−C18アルキルから選択され、ここで該
    アルキルの1個もしくは2個の炭素はO、S及びNから選択されるヘテロ原子で
    置換されていてもよく、かつ−C(O)OR10、−OR10、C1−C10アルカノ イル、ハロ、ニトロ、シアノ、R10、4−10員複素環、C6−C10アリール、 −C(O)NR1011、−NHC(O)R10、−NHC(O)NR1011、−N
    1011、−SR10、−S(O)R10、−SO210及び−SO2NR1011から
    なる群より選択される1ないし3個の置換基で置換されていてもよく;並びに R4はH又は18個までの炭素原子を有する有機カルボン酸のアシルである。 )
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