JP2002373083A - 情報再生装置、再生プログラムの修正方法及び情報記録媒体 - Google Patents
情報再生装置、再生プログラムの修正方法及び情報記録媒体Info
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Abstract
いて再生プログラムを迅速に修正し、地域に依存して発
生する不具合に的確に対応可能な情報再生装置等を提供
する。 【解決手段】 修正データが記録されたディスク10が
装着された情報再生装置では、ROMローダ16のロー
ディングを行った後、修正データが対応する地域を示す
リージョン情報を取得する。そして、CPU15の制御
の下、識別情報とリージョン情報に基づいて、再生プロ
グラムの修正に用いるべき修正データを判別した上で、
これを読み出して第1RAM17又は第2RAM18に
一時的に保持するとともに、不揮発性の第1フラッシュ
メモリ19又は第2フラッシュメモリ19に格納し、修
正データに基づいて再生プログラムを修正する。その後
は、修正後の再生プログラムに従ってディスク10に記
録されたユーザデータが再生される。
Description
が記録された光ディスク等の情報記録媒体と、この情報
記録媒体からコンテンツに対応するデータを再生する情
報再生装置の技術分野に属し、特に、情報記録媒体に記
録された修正データを用いて情報再生装置の再生プログ
ラムを修正する再生プログラムの修正方法の関するもの
である。
D等の光ディスクの再生動作を行う光ディスクプレーヤ
は、製品出荷後、再生プログラムのバグに起因する動作
上の不具合が発生する場合がある。このような場合、光
ディスクプレーヤの製造メーカは、不具合を発見したユ
ーザからの連絡を受け、光ディスクプレーヤを調べてバ
グの原因を究明した上で、有効な対策を施すことが必要
となる。このような過程を経て光ディスクプレーヤへの
対策が行われるまでには、かなりの時間を要するので、
ユーザにとって不利益が大きく、製造メーカの側も不具
合が発生する都度、対策を施すことは手間やコスト上の
不利益が大きい。また、光ディスクプレーヤで生じる可
能性がある不具合は、コンテンツの相違、規格の解釈上
の相違、オーサリングツールに起因する問題などにより
複雑になる一方であり、抜本的な対策は困難になってい
る。
合が判明した場合、再生プログラムの修正データを生成
した上で、それ以降、修正データが所定エリアに記録さ
れた光ディスクを頒布し、光ディスクプレーヤの側で修
正データを読み出して再生プログラムを修正する方法が
提案されている(特開平7−85638号公報)。これ
によれば、修正データを記録した光ディスクが装着され
たとき、自動的に再生プログラムが修正されるので、上
記の問題を解消することができる。
な再生プログラムの不具合は、光ディスクプレーヤの機
種に依存したり、あるいは特定の地域に依存して発生す
ることが多い。例えば、再生プログラムにおいて、コン
テンツが対応する地域毎の言語処理に関連する部分にバ
グがある場合が該当する。
ツの再生を地域ごとに管理するためのリージョンコード
が記録されている。そして、光ディスクプレーヤが用い
られる地域が、光ディスクのリージョンコードが示す地
域と一致するときに再生動作が実行される。
ードが記録されている場合、再生プログラムのバグを有
する光ディスクプレーヤにおいて、例えば、言語処理等
に起因して、ある地域では再生動作に支障を来たすが、
別の地域では正常に再生動作が行われるという状況が考
えられる。この場合、再生プログラムの修正処理は、問
題がある特定の地域のみで行えば十分であり、それ以外
の地域では本来、不要な処理であり、また、その修正処
理により新たな不具合を引き起こすことが問題となる。
なされたものであり、情報記録媒体を再生するための再
生プログラムに不具合がある場合、情報記録媒体に記録
された修正データに基づいて迅速な修正を行うととも
に、地域に依存して発生する不具合に対し的確に対応す
ることができる情報再生装置及び再生プログラムの修正
方法を提供することを目的とする。
に、請求項1に記載の情報再生装置は、情報記録媒体に
記録された修正データを用いて再生プログラムを修正
し、前記情報記録媒体に記録された記録情報を再生する
情報再生装置であって、前記情報記録媒体から、前記修
正データが対応する前記再生プログラムの地域を示すリ
ージョン情報を取得し、前記リージョン情報に基づい
て、前記再生プログラムの修正に用いるべき修正データ
を判別する判別手段と、判別された前記修正データを前
記情報記録媒体から読み出して、当該修正データに基づ
いて前記再生プログラムを修正する修正制御手段と、前
記修正制御手段により修正された最新の前記再生プログ
ラムに従って前記情報記録媒体に記録された記録情報を
再生する再生制御手段とを備えることを特徴とする。
情報記録媒体の記録情報を再生する際、再生プログラム
に不具合があるとき、リージョン情報を取得して修正に
用いる修正データを判別し、再生プログラムを修正デー
タに基づき修正する。その後は、修正された最新の再生
プログラムにより情報記録媒体に対する再生動作が行わ
れる。よって、情報再生装置の再生プログラムの不具合
がある場合、事業者による製品回収は不要であるため、
不具合の対策に必要なコストや時間は少なくて済み、ユ
ーザにとって修正を意識することがなく便利である。ま
た、リージョン情報によって再生プログラムの修正の可
否が判別されるので、不具合の対策を地域や機種毎に容
易に限定でき、再生プログラムの修正を効率的に行うこ
とができる。
1に記載の情報再生装置において、前記修正データを格
納する不揮発性の記憶手段を備え、前記修正制御手段は
前記修正データを前記記憶手段の所定位置に記録し、前
記再生制御手段は、前記修正データの正常な記録が確認
された後、修正後の前記再生プログラムを実行すること
を特徴とする。
情報記録媒体の修正データが判別されると、その修正デ
ータを不揮発性の記憶手段の所定位置に記録し、正常な
記録の確認を待って修正後の再生プログラムを実行す
る。よって、いったん修正データにより再生プログラム
が修正されると、不揮発性の記憶手段に残すことがで
き、それ以降は複雑な制御を行うことなく自動的に修正
後の再生プログラムを実行することができる。
2に記載の情報再生装置において、前記修正制御手段
は、前記修正データの先頭位置を開始位置アドレスとし
て記録し、前記再生制御手段は、前記開始位置アドレス
を判別して前記修正後の再生プログラムを実行すること
を特徴とする。
の記憶手段に記録するとき、その先頭に対応する開始位
置アドレスを記録し、これを修正後の再生プログラムに
実行時に用いるようにしたので、修正データの記録位置
を明確に判別でき、確実に修正後の再生プログラムを実
行することができる。
2に記載の情報再生装置において、前記修正データの前
記記憶手段への記録動作中は、電源のオフ動作が禁止さ
れることを特徴とする。
判別された修正データを不揮発性の記憶手段の記録して
いる途中での電源のオフ動作を禁止したので、修正デー
タの記録中に電源がオフになり、修正データが破壊され
る事態を未然に防止することができる。
1に記載の情報再生装置において、前記修正データは、
元の再生プログラムとの間の差分データから構成され、
前記修正制御手段は、前記元の再生プログラムと前記差
分データとに基づいて前記再生プログラムを修正するこ
とを特徴とする。
情報記録媒体の修正データが判別されると、差分データ
として与えられた修正データと元の再生プログラムとか
ら、修正後の再生プログラムを得ることができる。よっ
て、修正データのデータサイズが小さくなるので、ユー
ザデータの記憶容量が圧迫されずに済む。
法は、情報記録媒体に記録された修正データを用いて再
生プログラムを修正する再生プログラムの修正方法であ
って、前記情報記録媒体から、前記修正データが対応す
る前記再生プログラムの地域を示すリージョン情報を取
得し、前記リージョン情報に基づいて、前記再生プログ
ラムの修正に用いるべき修正データを判別し、判別され
た前記修正データを読み出して、当該修正データに基づ
いて前記再生プログラムを修正することを特徴とする。
と同様の作用により、不具合の対策が必要な再生プログ
ラムを修正データに基づいて修正することができ、事業
者とユーザの双方にメリットがある再生プログラムの修
正方法を提供することができる。
法は、請求項6に記載の再生プログラムの修正方法にお
いて、前記修正データを不揮発性の記憶手段の所定位置
に記録するとともに、前記修正データの先頭位置を開始
位置アドレスとして記録することを特徴とする。
と同様の作用により、複雑な制御を行うことなく、修正
データを不揮発性の記憶手段に残して有効に利用するこ
とができる。
法は、請求項6に記載の再生プログラムの修正方法にお
いて、前記修正データは、元の再生プログラムとの間の
差分データから構成され、前記元の再生プログラムと前
記差分データとに基づいて前記再生プログラムを修正す
ることを特徴とする。
と同様の作用により、差分データとしての修正データの
データサイズを小さくすることができる。
報が記録されるとともに情報再生装置の再生プログラム
を修正するための修正データが記録された情報記録媒体
であって、前記修正データが対応する前記再生プログラ
ムの地域を示すリージョン情報が、前記修正データとと
もに記録されていることを特徴とする。
ン情報とともに情報記録媒体に記録し、これを利用して
上述したように再生プログラムを修正するようにしたの
で、再生専用の情報記録媒体の一般的な流通過程の中で
修正を行うことができ、事業者とユーザ双方にとってメ
リットが大きい。
項9に記載の情報記録媒体において、前記修正データ
は、前記記録情報の記録フォーマットと異なる記録フォ
ーマットで記録されていることを特徴とする。
ユーザデータと修正データはフォーマットが異なるの
で、修正データの解析を困難にしたり暗号化するなど
し、第三者の悪用を未然に防止することができる。
項9に記載の情報記録媒体において、前記修正データ
は、元の再生プログラムとの間の差分データから構成さ
れることを特徴とする。
と同様の作用により、データサイズの小さい差分データ
という形で修正データを記録し、ユーザデータの記憶容
量が圧迫されない情報記録媒体を提供することができ
る。
図面に基づいて説明する。本実施形態においては、予め
データが記録された情報記録媒体の再生を行う情報再生
装置に対し、本発明を適用した場合について説明する。
しての光ディスクプレーヤの要部構成を示すブロック図
である。本実施形態に係る光ディスクプレーヤは、再生
専用の情報記録媒体であるROM型のディスク10を装
着し、コンテンツに対応するユーザデータを再生する構
成を備える。図1においては、光ディスクプレーヤの要
部の構成要素として、ピックアップ11、データ復調部
12、MPEG復調部13、NTSCビデオ変調部1
4、CPU15、ROMローダ16、第1RAM17、
第2RAM18、第1フラッシュメモリ19、第2フラ
ッシュメモリ20が示されている。
れるディスク10のデータ構造を説明する。図2は、デ
ィスク10のデータ構造の概略を示す図である。このデ
ィスク10は、例えば、映画などのコンテンツに対応す
るデータがMPEG等の符号化処理を施された上で記録
され、この状態で市販される。図2に示すように、ディ
スク10の記録領域には、ディスク内周側からディスク
外周側にかけて、リードインエリア、ユーザデータエリ
ア、リードアウトエリアの3つのエリアが配列されてい
る。
にコンテンツを暗号化する役割を担う暗号情報や、ディ
スク10の物理特性を示すためのディスク情報が記録さ
れている。ユーザデータエリアには、コンテンツをファ
イル化して記録するときのデータ構造を示すファイルシ
ステム情報や、再生制御に必要なメニューやシーケンス
を示すナビゲーション情報が記録されるとともに、コン
テンツの本体に対応するビデオデータやオーディオデー
タを含むユーザデータが製造時に予め記録されている。
リードアウトエリアは、ディスク10に記録されたデー
タの終端部であることを示すエリアである。
0には、光ディスクプレーヤの再生プログラムを修正す
るために必要な修正データが予め記録されている。すな
わち、光ディスクプレーヤにおいて、特定のコンテンツ
を再生するときに問題となる不具合を解消するために、
光ディスクプレーヤで利用可能な形態でディスク10に
修正データを埋め込むものである。この修正データは、
ディスク10のリードインエリア、ユーザデータエリ
ア、リードアウトエリアのいずれに埋め込んでもよい。
なお、光ディスクプレーヤにおいて修正データを用いた
再生プログラムの具体的な修正方法については後述す
る。
回転駆動されるディスク10の記録トラック上に光学系
を介して光ビームを照射するとともに、ディスク10の
情報記録面からの反射光を受光して光電変換された読み
取り信号を出力する。
らの読み取り信号に対し、波形整形処理、復調処理、A
/D変換処理等の各種信号処理を施して、コンテンツに
対応するディジタル信号を出力する。また、データ復調
部12では上述の修正データが出力され、後述するよう
に再生プログラムを修正するときに必要となる。
にて復調されたディジタル信号に対し、MPEGフォー
マットに従った復調処理を施し、コンテンツに対応する
ビデオデータとオーディオデータを別々に生成して出力
する。このビデオデータは、NTSCビデオ変調部14
に送出され、NTSC方式に対応するビデオ出力が生成
されて外部出力される。一方、オーディオデータとして
は、ステレオ用のオーディオL出力とオーディオR出力
が得られ、それぞれ外部出力される。
ーヤの動作を総括的に制御する。CPU15は、データ
バスを介して各種メモリ手段に接続されるとともにRO
Mローダ16に接続されている。CPU15が利用可能
なメモリ手段としては、データを一時的に保持する第1
RAM17、第2RAM18と、不揮発性のメモリであ
る第1フラッシュメモリ19、第2フラッシュメモリ2
0がある。このCPU15は、他の構成要素と相まって
本発明の判別手段、修正制御手段、再生制御手段として
の役割を担う。
10に対する再生動作に先立って、CPU15の制御の
下でローディング処理を行う手段である。再生処理の開
始時において、ROMローダ16により、第1フラッシ
ュメモリ19又は第2フラッシュメモリ20に格納され
る再生プログラムが第1RAM17又は第2RAM18
にロードされる。
PU15による処理に用いられる揮発性の記憶手段であ
り、上述の再生プログラムが保持されるが、電源投入の
度にロードする必要がある。一方、第1フラッシュメモ
リ19及び第2フラッシュメモリ20は、上記の第1R
AM及び第2RAMに保持される再生プログラムを常時
格納するための不揮発性の記憶手段である。よって、光
ディスクプレーヤが電源オフの状態になり、第1RAM
及び第2RAM18の内容が消去されても、第1フラッ
シュメモリ19及び第2フラッシュメモリ20に再生プ
ログラムを保持しておくことができる。
ッシュメモリをそれぞれ2系統設けたのは、再生プログ
ラムを修正する場合を想定した構成である。つまり、一
方の系統のメモリ手段により再生プログラムを実行して
いるとき、ディスク10に記録されている修正データを
用いて修正された再生プログラムを他方の系統のメモリ
手段に記録するものであるが、詳しくは後述する。
スクプレーヤにより行われる再生プログラムの修正処理
を示すフローチャートである。本実施形態では、光ディ
スクプレーヤの電源が投入されると図3に示す処理が開
始される、まず、光ディスクプレーヤに装着されている
ディスク10の有無をチェックし(ステップS11)、
存在が確認された場合(ステップS11;YES)、デ
ィスク10が回転駆動される(ステップS12)。
ップS13)。フォーカスサーボループがクローズされ
てフォーカスサーボのロックを確認すると(ステップS
14;YES)、トラッキングサーボを起動する(ステ
ップS15)。続いて、トラッキングサーボループがク
ローズされてトラッキングサーボのロックを確認すると
(ステップS16;YES)、ディスク10の回転数を
チェックする(ステップS17)。その結果、所定時間
内に所定の回転数に達している場合(ステップS1
7)、ディスク10のリードインエリアに記録されてい
る各種情報を読み出すべく、ディスク情報の先頭部にサ
ーチする(ステップS18)。
れない場合(ステップS14;NO)、トラッキングサ
ーボのロックが確認されない場合(ステップS16;N
O)、あるいは、ディスク10が所定時間内に所定の回
転数に達しない場合(ステップS17;NO)には、い
ずれも異常終了の処理に移る。
んだ情報に基づいて、このディスク10が修正データを
有すると判断されると(ステップS19;YES)、リ
ードインエリアのディスク情報に含まれる識別情報とし
てのディスクIDを読み出す(ステップS20)。一
方、ディスク10が修正データを有していないと判断さ
れると(ステップS19;NO)、図4の処理を終え
る。
ィスクIDに基づき、対応する修正データにより光ディ
スクプレーヤの再生プログラムが過去に未修正であると
判断されると(ステップS21;NO)、ディスク10
の所定エリアに設けられている修正データテーブルの先
頭アドレスにサーチし、その内容を読み出す(ステップ
S22)。一方、上記の修正データにより光ディスクプ
レーヤの再生プログラムが修正済みであると判断される
と(ステップS21;YES)、図4の処理を終える。
れる修正データテーブルの構成を示す図ある。図5に示
すように、修正データテーブルには、ディスク10に対
応する修正データに関連するデータとして、会社名、製
品識別番号、修正データバージョン、対応リージョン、
修正データ先頭アドレス、修正データサイズが書き込ま
れている。このように、修正データテーブルに基づい
て、ディスク10に固有の情報及び修正データに関する
情報を判別できる。なお、製品種別等の依存して複数の
修正データが用意されるときは、それぞれの修正データ
に対応して、修正データテーブルにおいて修正データ先
頭アドレスや修正データサイズが複数記録される。
ーブルに含まれる会社名、製品識別番号、修正データバ
ージョンと、光ディスクプレーヤ側が記憶している会社
名、製品識別番号、再生プログラムのバージョンとを比
較して修正が必要か否かを判断する(ステップS2
3)。光ディスクプレーヤ側の記憶内容が製品識別番号
等に合致せず(ステップS23;NO)、修正が不要で
ある場合は、直ちに図4の処理を終える。一方、修正が
必要である場合には(ステップS23;YES)、修正
データテーブルに含まれる対応リージョンと、光ディス
クプレーヤ側が持つリージョン(プレーヤ販売地域情
報)とを比較して修正の可否を判断する(ステップS2
4)。すなわち、コンテンツ自体のリージョンとは別に
修正データに対応する対応リージョンが修正の必要性を
判断させる役割を担う。これにより、特定メーカの機種
や特定地域の言語等に依存して再生プログラムの不具合
が生じる場合、その対策が必要な地域は、対応リージョ
ンによって示される地域に限定することができる。よっ
て、無駄な修正処理が行われるのを防止することができ
る。
対応リージョンに合致しなければ(ステップS24;N
O)、直ちに図4の処理を終える。一方、光ディスクプ
レーヤが対応リージョンに合致するときは(ステップS
24;YES)、電源のオフ動作やユーザによるコマン
ド動作などの各種動作を禁止する(ステップS25)。
続いて、ディスク10からの修正データを読み出すとと
もに、修正データを第2RAM18及び第2フラッシュ
メモリ20に記録する(ステップS26)。なお、ステ
ップS25で各種動作を禁止しているのは、ステップS
26における読み出し及び記録の処理に支障を来たさな
いようにするためである。
修正データテーブルに含まれる修正データ先頭アドレス
と修正データサイズを読み出し、先頭アドレスにサーチ
して所定のサイズ分の修正データを読み出す。そして揮
発性の第2RAM18と不揮発性の第2フラッシュメモ
リ20の双方に、同様の修正データが展開される。
ザデータの記録フォーマットと異なる記録フォーマット
でディスク10に記録することが望ましい。もし、ユー
ザデータと共通の記録フォーマットで修正データが記録
されると、修正データを読み出して解析したり、コピー
や配布することが容易になる。よって、修正データを記
録したディスク10が悪意の第三者に渡る場合を考慮
し、通常の記録フォーマットと異なる記録フォーマット
で、修正データの解析等を困難にする必要がある。な
お、修正データを暗号化した上でディスク10に記録し
てもよい。
データに対応する映像データや音声データ中にウォータ
ーマークとして埋め込むことができる。例えば、複数の
コンテンツのうち特定のコンテンツの不具合に対応する
修正データを、それ以外のコンテンツの映像データや音
声データにウォーターマークとして埋め込むことが有効
である。これにより、ウォーターマークを埋め込まれた
コンテンツを再生中に、このウォーターマークに基づい
て修正データを読み出して再生プログラムを修正するこ
とができる。この場合、データサイズの大きいユーザデ
ータにおいて修正データが埋め込められている位置を判
別することが困難となり、修正データの保護に有効であ
る。
れた再生プログラムを直接記録する場合に加え、元の再
生プログラムとの差分データを記録してもよい。この場
合、修正データによって示される差分データと元の再生
プログラムを用いて、修正後の再生プログラムを生成す
る必要がある。このように修正データとして差分データ
を用いることにより、ディスク10に修正後の再生プロ
グラムを直接記録する場合に比べ、データサイズが小さ
くて済むというメリットがある。
び記録が正常に終了したと判断されると(ステップS2
7;YES)、開始位置アドレスを変更する(ステップ
S28)。この開始位置アドレスは、修正データに対応
する再生プログラムに先頭を示すアドレスであり、例え
ば、第1フラッシュメモリ19又は第2フラッシュメモ
リ20の所定領域に記録される。このようにステップS
28で変更された開始位置アドレスを参照することによ
り、修正データにより修正された再生プログラムを実行
する場合の開始位置を判別することができる。
を変更する代わりに、修正データに対応する再生プログ
ラムの先頭に、正常に記録が行われたことを示すフラグ
を付加してもよい。この場合、修正データのより修正さ
れた再生プログラムを実行する際、このフラグをサーチ
したのち、フラグが検出された位置から再生プログラム
を実行すればよい。
ログラムの修正が正常に完了した場合は(ステップS2
9;YES)、ステップS25で禁止された各種動作の
禁止状態を解除し(ステップS30)、電源のオフ動作
やユーザによるコマンド動作を受け付けるようにする。
また、同ディスクで再び修正処理を行わないよう、ディ
スクIDをCPU15内のメモリに保存する(ステップ
S31)。これにより、図3及び図4の処理が正常に終
了する。
び記録が正常に終了しない場合(ステップS27;N
O)、異常終了の処理に移る。また、再生プログラムの
修正が正常に完了しなかった場合は(ステップS29;
NO)、ステップS28で変更された開始位置アドレス
を復帰し(ステップS32)、異常終了の処理に移る。
行され、正常に終了した場合には、第2RAM18及び
第2フラッシュメモリ20に修正後の再生プログラムが
記録された状態になる。その後は、揮発性の第2RAM
18に保持される修正後の再生プログラムを用いて光デ
ィスクプレーヤにおける再生処理が継続的に実行され
る。また、光ディスクプレーヤの電源をオフにした場
合、不揮発性の第2フラッシュメモリ20に保持される
修正後の再生プログラムをROMローダ16によりロー
ドして用いればよい。この状態で、再生プログラムの更
なる修正を行う場合は、ステップS27において第1フ
ラッシュメモリ19に記録する必要がある。以上の処理
のより、最新の再生プログラムは修正を行う度に第1フ
ラッシュメモリ19と第2フラッシュメモリ20に交互
に記憶保持されることなる。
読み出し中に、急に電源がオフになるなど何らかの理由
で事故が発生し、正常に読み出しが終了しなかった場合
であっても、次回の再生動作に支障を来たすことはな
い。この場合、ステップS28で開始位置アドレスが変
更されることがないため、2系統設けたRAM及びフラ
ッシュメモリのうち、元の再生プログラムが記録された
方を用いて正常に再生動作を実行することができる。
明を情報記録再生装置に適用する場合を説明する。ここ
では、情報記録再生装置としての光ディスクレコーダに
より、記録可能なディスク10への記録を行う場合を説
明する。この場合、ディスク10には、光ディスクレコ
ーダで実行される記録再生プログラムを修正するための
修正データが記録される。なお、光ディスクレコーダに
おける修正処理の基本的な流れは、上記光ディスクプレ
ーヤの場合と概ね共通している。しかし、記録可能なデ
ィスク10は、ブランクディスクであるため、特定のコ
ンテンツに結びつく不具合とは無関係に、光ディスクレ
コーダが本来有している記録再生プログラムの不具合に
関する修正データを記録することになる。
データを予め記録すべく物理的に種々の形態が考えられ
る。例えば、記録可能なディスク10には、記録トラッ
クとガイドトラックとを交互に設け、記録トラックには
ユーザデータを記録する一方、ガイドトラックを蛇行さ
せて形成し、回転の基準信号を抽出する構成をとる。よ
って、ディスク10のガイドトラックの形成時に、修正
データに対応する変調を施すガイドトラックに施すこと
により、再生時に修正データを抽出することができる。
これにより、悪意の第三者がディスク10の修正データ
を改変すること防止することができる。
光ディスクレコーダにおけるトラッキングは、プッシュ
プル方式が採用され、上記の修正データはプッシュプル
信号から抽出される。よって、トラッキングにDPD方
式を採用するDVDの光ディスクプレーヤと異なる方式
で修正データを読み出すことができ、より安全性が高く
なる。
情報ピットがグルーブトラックに記録されるが、ランド
トラック上に修正データを担うピットを形成し、これを
プッシュプル方式で読み出してもよい。この場合も、光
ディスクプレーヤにおける一般的な読み出しの方法と異
なる方式で修正データを読み出すことができる。
報再生装置において情報記録媒体を再生する場合、少な
くともリージョン情報によって判別された修正データを
読み出して、これを用いて再生プログラムを修正するよ
うにしたので、再生プログラムの不具合を迅速に修正で
き、事業者とユーザの双方にとってメリットが大きい。
また、情報記録媒体には修正データとともにリージョン
情報を記録したので、地域や機種に依存して発生する不
具合に対し的確に対応することができる。
スクプレーヤの要部構成を示すブロック図である。
ータ構造の概略を示す図である。
ラムの修正処理を示す第1のフローチャートである。
ラムの修正処理を示す第2のフローチャートである。
タテーブルの構成を示す図である。
Claims (11)
- 【請求項1】 情報記録媒体に記録された修正データを
用いて再生プログラムを修正し、前記情報記録媒体に記
録された記録情報を再生する情報再生装置であって、 前記情報記録媒体から、前記修正データが対応する前記
再生プログラムの地域を示すリージョン情報を取得し、
前記リージョン情報に基づいて、前記再生プログラムの
修正に用いるべき修正データを判別する判別手段と、 判別された前記修正データを前記情報記録媒体から読み
出して、当該修正データに基づいて前記再生プログラム
を修正する修正制御手段と、 前記修正制御手段により修正された最新の前記再生プロ
グラムに従って前記情報記録媒体に記録された記録情報
を再生する再生制御手段と、 を備えることを特徴とする情報再生装置。 - 【請求項2】 前記修正データを格納する不揮発性の記
憶手段を備え、 前記修正制御手段は前記修正データを前記記憶手段の所
定位置に記録し、 前記再生制御手段は、前記修正データの正常な記録が確
認された後、修正後の前記再生プログラムを実行するこ
とを特徴とする請求項1に記載の情報再生装置。 - 【請求項3】 前記修正制御手段は、前記修正データの
先頭位置を開始位置アドレスとして記録し、 前記再生制御手段は、前記開始位置アドレスを判別して
前記修正後の再生プログラムを実行することを特徴とす
る請求項2に記載の情報再生装置。 - 【請求項4】 前記修正データの前記記憶手段への記録
動作中は、電源のオフ動作が禁止されることを特徴とす
る請求項2に記載の情報再生装置。 - 【請求項5】 前記修正データは、元の再生プログラム
との間の差分データから構成され、 前記修正制御手段は、前記元の再生プログラムと前記差
分データとに基づいて前記再生プログラムを修正するこ
とを特徴とする請求項1に記載の情報再生装置。 - 【請求項6】 情報記録媒体に記録された修正データを
用いて再生プログラムを修正する再生プログラムの修正
方法であって、 前記情報記録媒体から、前記修正データが対応する前記
再生プログラムの地域を示すリージョン情報を取得し、
前記リージョン情報に基づいて、前記再生プログラムの
修正に用いるべき修正データを判別し、判別された前記
修正データを読み出して、当該修正データに基づいて前
記再生プログラムを修正することを特徴とする再生プロ
グラムの修正方法。 - 【請求項7】 前記修正データを不揮発性の記憶手段の
所定位置に記録するとともに、前記修正データの先頭位
置を開始位置アドレスとして記録することを特徴とする
請求項6に記載の再生プログラムの修正方法。 - 【請求項8】 前記修正データは、元の再生プログラム
との間の差分データから構成され、 前記元の再生プログラムと前記差分データとに基づいて
前記再生プログラムを修正することを特徴とする請求項
6に記載の再生プログラムの修正方法。 - 【請求項9】 記録情報が記録されるとともに情報再生
装置の再生プログラムを修正するための修正データが記
録された情報記録媒体であって、 前記修正データが対応する前記再生プログラムの地域を
示すリージョン情報が、前記修正データとともに記録さ
れていることを特徴とする情報記録媒体。 - 【請求項10】 前記修正データは、前記記録情報の記
録フォーマットと異なる記録フォーマットで記録されて
いることを特徴とする請求項9に記載の情報記録媒体。 - 【請求項11】 前記修正データは、元の再生プログラ
ムとの間の差分データから構成されることを特徴とする
請求項9に記載の情報記録媒体。
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