JP2002370814A

JP2002370814A - 搬送装置

Info

Publication number: JP2002370814A
Application number: JP2001178333A
Authority: JP
Inventors: Kazuo Ito; 一夫伊東
Original assignee: Ito Denki Co Ltd
Current assignee: Ito Denki Co Ltd
Priority date: 2001-06-13
Filing date: 2001-06-13
Publication date: 2002-12-24

Abstract

(57)【要約】【課題】倉庫内部への物品の搬送における作業効率が
高く、メンテナンスが容易である新規搬送装置の提供を
課題とした。【解決手段】搬送モジュール１を複数、連結手段３に
より連結した搬送装置２を倉庫１５の内部に配置すれ
ば、倉庫内部への物品の搬入が効率よく行える。また、
搬送装置２を倉庫１５の外部に搬出する場合、搬送装置
２は搬送モジュール１を直列的に連結したものであるた
め、倉庫１５の外部で順次連結手段３による連結を解除
できる。そのため、搬送装置２の搬出には倉庫１５の外
部に広大なスペースを必要としない。また、本発明の搬
送装置においてはガイドレール４と搬送装置２の車輪９
を係合するため、倉庫１５内における搬送装置２の位置
ズレがなく、搬送経路が曲路であっても容易に搬送装置
２を倉庫１５の内外に移動できる。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【発明の属する技術分野】本発明は搬送装置に関するも
のである。本発明の搬送装置は、倉庫内に設置される搬
送装置として好適であり、複数の搬送モジュールを連結
した搬送手段を用いたものである。

【０００２】

【従来の技術】物品を円滑に倉庫内に搬入するために、
従来よりコンベアを用いた搬送装置が採用されている。
図８は、従来技術の倉庫及び倉庫内に設置された搬送装
置を示す説明図である。従来技術の搬送装置１０１，１
０２は、図８の様に倉庫１００の入り口付近から倉庫の
奥側に至る、長尺のコンベアである。

【０００３】また一般に、倉庫１００内には、作業効率
の向上のため、長尺のコンベア装置からなる搬送装置１
０１，１０２が複数、並列的に設置されている。さらに
大型の倉庫では、複数の物品を仕分けして倉庫の所定の
位置に収納する必要から、図８の搬送装置１０２の様に
複数に枝分かれしたものが使用されている。すなわち搬
送装置１０２は、主搬送路１０５とこれから枝分かれし
た副搬送路１０６を持ち、主搬送路１０５の枝分け部分
には主搬送路１０５から副搬送路側１０６に物品を排出
する為の横搬出装置１０７が設けられている。

【０００４】また倉庫に使用される搬送装置１０１，１
０２には、ローラコンベアと称される装置が多用されて
いる。ローラコンベアとは多数のローラを平行に配列
し、その内の幾つかのローラを動力で回転し、ローラ上
の物品を移動させるものである。また近年、ローラコン
ベアには、モータ内蔵ローラと称されるローラ内にモー
タと減速機が内蔵された装置が多用されている。

【０００５】

【発明が解決しようとする課題】前記した様に、従来、
倉庫に使用されていた搬送装置は、倉庫の入り口付近か
ら奥側に至る程度の長さを有し、その全長は相当に長
い。

【０００６】前記した従来の搬送装置１０１，１０２の
ように、長尺のコンベアを倉庫の床面に配置すれば、倉
庫１００への物品の搬入における作業効率が高く、作業
の省力化が可能である。しかし、従来の搬送装置１０
１，１０２は、モータ内蔵ローラの故障などの理由でメ
ンテナンスが必要な場合、搬送装置１０１，１０２自体
が長尺かつ倉庫の床一面に配置されているが故にメンテ
ナンスが困難であるという問題がある。すなわち、搬送
装置１０１，１０２には多数のモータ内蔵ローラが取り
付けられているが、この内の一つが故障したとき、搬送
装置１０１，１０２を図８の二点鎖線で示す様に倉庫１
００から取り出した上でモータ内蔵ローラを取り替える
か、あるいは倉庫１００内に作業員が入ってモータ内蔵
ローラを取り替えることとなる。ここで従来技術の搬送
装置１０１，１０２は、いわゆる一本物であり、倉庫１
００の全長にわたる長さを持つ。さらに多くの場合、倉
庫１００内では、複数の搬送装置１０１，１０２が並列
的に配置されている場合が多く、作業スペースが狭い。
そのため従来技術の搬送装置１０１，１０２は、倉庫１
００から取り出すことが困難である。また搬送装置１０
１，１０２を倉庫１００から取り出して修理するには、
図８に示す様に搬送装置１０１，１０２を取り出して倉
庫外で仮置きする必要がある。そのため従来技術の搬送
装置１０１，１０２を採用する場合は、図８の様にメン
テナンスに備えて広いスペース１１０が必要となり、そ
のスペース確保に苦慮することとなる。

【０００７】一方、倉庫１００内に作業員が入ってモー
タ内蔵ローラを取り替える方法についても相当の困難を
伴う。すなわち前記した様に、倉庫内では、複数の搬送
装置１０１，１０２が並列的に配置されている場合が多
く、隣接する搬送装置１０１，１０２同士の間隔は狭
い。そのため作業員が取り替え作業をするためのスペー
スを確保しがたい。

【０００８】すなわち従来の搬送装置１０１，１０２
は、装置が分割不可能な一体物の構造であるため、故障
部分のみを倉庫から取り出すことが不可能であることに
加え、コンベアが並列に倉庫内の床一面に並列配置され
ているため、倉庫内からコンベアを取り出すことが困難
であり、さらに倉庫内での作業スペースも少ないのでメ
ンテナンスが困難であるという問題を有する。

【０００９】そこで、本発明においては、上記した問題
点を踏まえ、倉庫内部への物品の搬入における作業効率
が高く、さらに故障などによりコンベアのメンテナンス
が必要な場合においても容易にメンテナンスを行うこと
ができる、新規搬送装置の提供を課題とした。

【００１０】

【課題を解決するための手段】そこで、上記した課題を
解決するために開発された請求項１に記載の発明は、所
定の長さを持ち、物品を載置して搬送する複数の搬送モ
ジュールを有し、当該搬送モジュールは直列に配置さ
れ、隣接する搬送モジュール同士を連結する連結手段を
備え、さらに前記搬送手段を所定の位置に誘導する誘導
手段を備えたことを特徴とする搬送装置である。

【００１１】本発明の搬送装置においては、搬送モジュ
ールを複数個、直列に連結することにより主となる搬送
手段が形成される。また隣接する搬送モジュール同士を
連結する連結手段を備え、さらに搬送手段を所定の位置
に誘導する誘導手段を備えている。そのため一つの搬送
モジュールを倉庫等の内部から引き出すと、隣接する搬
送モジュールが繋がって引かれ、倉庫等の外に取り出さ
れる。また本発明では、搬送装置は搬送モジュールが複
数個、連結されたものであるから、倉庫等の外でこれら
を個々の搬送モジュールに分割することができる。ま
た、倉庫等の内部に誘導手段が設けられるため、搬送ユ
ニットを倉庫等に搬入する作業を容易に行うことができ
る。

【００１２】請求項２に記載の発明は、搬送モジュール
は、ローラの内部にモータと減速機を内蔵したモータ内
蔵ローラが複数設けられた構造のコンベア装置であるこ
とを特徴とする請求項１に記載の搬送装置である。

【００１３】本発明の搬送装置に用いられる搬送モジュ
ールは、ローラの内部にモータと減速機を内蔵したモー
タ内蔵ローラが複数設けられた構造である。そのため、
当該搬送装置が設置された倉庫への物品の搬入は、内蔵
されたモータの動力により省力化され、所定位置への物
品の搬入が可能である。

【００１４】請求項３に記載の発明は、搬送モジュール
は、水平方向の軸を中心として回転し、物品を搬送する
ローラと、ローラの方向を変換する搬送方向変換手段に
より構成されていることを特徴とする請求項１に記載の
搬送装置である。

【００１５】本発明の搬送装置においては、物品を倉庫
内に搬送するためのローラの方向が適宜変更可能であ
る。そのため、当該搬送モジュールに積載された物品
は、ローラの方向を制御することにより、任意の位置へ
搬入することができる。

【００１６】請求項４に記載の発明は、誘導手段はガイ
ドであり、搬送モジュールには車輪が設けられ、当該車
輪がガイドと係合していることを特徴とする請求項１乃
至３のいずれかに記載の搬送装置である。

【００１７】本発明の搬送装置では、搬送モジュールに
車輪が設けられ、この車輪がガイドと係合している。そ
のため搬送手段の倉庫等への搬入および搬出が容易であ
る。また搬送手段は誘導手段により倉庫等の内部の位置
が決定され、搬送手段の搬入および搬出による搬送手段
自身の位置のズレが生じない。

【００１８】またさらに請求項５に記載の発明は、搬送
モジュールは、無端ベルト又は複数のローラによって構
成される物品載置部を有し、物品載置部の全長はその幅
の２倍以下であることを特徴とする請求項１乃至４のい
ずれかに記載の搬送装置である。

【００１９】本発明の搬送装置では、搬送モジュール
は、無端ベルト又は複数のローラによって構成される物
品載置部を有するが、物品載置部の全長はその幅の２倍
以下であり、全長が短い。そのため搬送装置を倉庫等の
外部に引き出すとき、外部に出た部分の搬送モジュール
を順次切り離すことができる。そのため本発明の搬送装
置は、倉庫等から取り出す際、外部に要するスペースが
小さくて足る。

【００２０】また請求項６に記載の発明は、誘導手段は
ガイドであり、倉庫の内部に配置されていることを特徴
とする請求項１乃至５のいずれかに記載の搬送装置であ
る。

【００２１】本発明は、搬送装置を倉庫に適用したもの
であり、メンテナンスが容易である。

【００２２】

【発明の実施の形態】（第１実施形態）図１は、本発明
の実施形態である搬送装置の全体斜視図、連結手段の詳
細斜視図及び雄雌端子の詳細斜視図である。図１におい
て、１は搬送モジュールである。２は搬送装置であり、
搬送モジュール１を複数個直列に連結したものである。
３は搬送モジュール１同士を連結する連結手段であり、
４は倉庫の床面に敷設されたガイドレールである。以下
の説明において、上下および前後左右の関係は、当該搬
送装置が内部に設けられた倉庫を入り口側から見た場合
の姿勢を基準として示す。

【００２３】以下順次説明すると、搬送モジュール１
は、モータ内蔵ローラ７を使用したローラコンベアであ
る。すなわち搬送モジュール１は、内部にモータ（図示
せず）と減速機（図示せず）を内蔵したローラ５および
ローラ５から突出した軸（図示せず）を有し、前記ロー
ラ５と軸（図示せず）とが相対的に回転するモータ内蔵
ローラ７が使用されている。そして前記したモータ内蔵
ローラ７が複数本、鋼板製で上面と下面が開口したフレ
ーム８に並列に支持された構造である。

【００２４】また、搬送モジュール１は物品の搬送方向
に短尺で、フレーム８の下部には当該搬送モジュール１
が移動可能なように車輪９が設けられた構造である。搬
送モジュール１の全長は、前記した様に短く、具体的に
は商品載置部の長さＬがモータ内蔵ローラ７のローラ５
の長さＷの２倍以下である。数値を上げると搬送モジュ
ール１の商品載置部の長さＬは、１．５ｍ以下であり、
１ｍ程度である。

【００２５】また、搬送モジュール１のフレーム８は、
搬送モジュール１の連結方向の端部に図１（ｂ）に示す
連結手段３が設けられた構成である。すなわち、フレー
ム８の側面であって一方の端部寄りの位置には、左右に
フック１０ａ，１０ｂが設けられている。フック１０
ａ，１０ｂは、ピン１８によってフレーム８の側面に取
り付けられており、ピン１８を中心として揺動する。一
方、フレーム８の側面であって他端寄りの位置には、左
右にピン１１ａ，１１ｂが設けられている。前記したフ
ック１０ａ，１０ｂは、ピン１１ａ，１１ｂと係合す
る。すなわち本実施形態では、フック１０ａ，１０ｂお
よびピン１１ａ，１１ｂにより連結手段３が構成されて
いる。またフレーム８の一方からはリード線が引き出さ
れていて図１（ｃ）に示す雄端子１２が取り付けられ、
他端側からはリード線が引き出されて図１（ｃ）に示す
雌端子１３が取り付けられている。この雄端子１２及び
雌端子１３は、搬送モジュール１のモータ内蔵ローラ７
を駆動する電力を隣接する搬送モジュール１に伝送し、
またモータ内蔵ローラ７の駆動を制御する制御信号を伝
達するものである。

【００２６】搬送装置２は、隣接する搬送モジュール１
のうち一方の搬送モジュール１に設けられたフック１０
ａ，１０ｂと他方の搬送モジュール１に設けられたピン
１１ａ，１１ｂを係合し、複数の搬送モジュール１が直
列的に連結されることにより構成される。また、フレー
ム８の側面には搬送モジュール１を牽引するための牽引
フック１４が取り付けられている。さらにフレーム８の
下部に設けられた車輪９はガイドレール４と係合してお
り、前記した搬送装置２はあらかじめ倉庫の床面に敷設
されたガイドレール４上に配置され倉庫内部に押し込ま
れ、所定の位置に収容される。

【００２７】図２は本発明の搬送装置２を内部に配置し
た倉庫１５の平面図である。倉庫１５内部において、搬
送装置２により主搬送路１６とこれから枝分かれした副
搬送路１７が構成される。また、主搬送路１６の枝わけ
部分には、主搬送路１６から副搬送路１７へと物品を排
出するための横搬出装置２３が配置されている。

【００２８】倉庫１５の入り口近傍において主搬送路１
６を形成する搬送装置２上に積載された物品は、搬送装
置２上を移動し倉庫内部に搬入される。搬送装置２およ
び主搬送路１６の分岐部分に設けられた横搬送装置２３
の駆動は、前記した雄端子１２および雌端子１３の接続
により伝達される制御信号により制御され、物品が任意
の位置へと搬送される。

【００２９】一方、図２に示す搬送装置２がモータ内蔵
ローラ７の故障などのためにメンテナンスが必要な場合
がある。通常、倉庫１５においては作業性の向上のた
め、搬送装置２が複数、並列的に配置されているため、
搬送装置２を倉庫１５の内部に搬送装置２を配置したま
まの状態でメンテナンスを行うことは困難を極める。よ
って、より簡便にメンテナンス等の作業を行うために搬
送装置２を倉庫１５の内部より搬出する必要がある。以
下において、本実施形態の搬送装置２を倉庫１５の内部
より搬出する方法について、順を追って説明する。

【００３０】搬送装置２を倉庫１５から搬出するために
は、まず図３に示すように搬送装置２を構成する搬送モ
ジュール１のうち最も倉庫の入り口側に近い搬送モジュ
ールの端部に設けられた牽引フック１４を、倉庫１５の
外部方向に図示しないウインチなどに係合して引っ張
る。なお牽引フック１４に代わって予めロープやワイヤ
ー等の線材を搬送モジュールに取り付けておいてもよ
い。また倉庫の外部又は内部にウインチ等を常設してお
き、このウインチ等にロープやワイヤー等を結合してお
いてもよい。前記において引っ張られた搬送装置２は、
図４に示すように倉庫１５の外部に順次引き出される。
すなわち、搬送装置２は連結手段３により連結された複
数の搬送モジュール１の車輪９が、倉庫１５の床面に敷
設されたガイドレール４に沿って倉庫１５の外部へと移
動する。そのため搬送装置２は蛇行することなく倉庫１
５より搬出され、搬出時に車輪９に生じる摩擦も小さ
い。また、ガイドレール４が設けられているため、搬送
経路が曲部を有する形状であっても、搬送装置２の搬入
および搬出が円滑に行える

【００３１】倉庫１５の外部に引き出された搬送装置２
は、図５に示すようにフック１０ａ，１０ｂとピン１１
ａ，１１ｂの係合を解除することにより、倉庫１５の外
部においてそれぞれの搬送モジュール１に分離される。
実際の搬送装置２の搬出に際しては、倉庫１５の外部に
設けられたスペースに応じて搬送装置２の搬出および分
離を繰り返し、順次搬送装置２を倉庫１５の外部へと引
き出す。分離された搬送モジュールのうち、修理等のメ
ンテナンスが必要な搬送モジュール１については、倉庫
１５の外部でメンテナンスが施される。

【００３２】搬送モジュール１はメンテナンスの終了
後、再びフック１０ａ，１０ｂとピン１１ａ，１１ｂを
係合することにより、搬送装置２へと組み立てられる。
搬送装置２はガイドレール４に載せられ、倉庫の奥側に
図示しない動力源により引き込むことにより、所定の位
置に搬送装置２が配置され、一連の作業が終了する。な
お、実際の搬送装置２の倉庫１５内への搬入に際して
は、搬出の際と同様に倉庫１５の外部のスペースに応じ
て搬送モジュール１の連結および搬入を繰り返し、搬送
装置２の搬入を行う。なお搬送装置２を倉庫１５内に搬
入する際にも、ウインチ等によって引っ張ることが望ま
しい。この場合、ウインチ等は倉庫１５の内部に設置す
ることとなる。

【００３３】以上説明の通り、本実施形態においては、
搬送装置２が複数の搬送ユニット１の連結体である。よ
って、メンテナンス等のため搬送装置２を倉庫１５の外
部に取り出す場合には、倉庫１５の外部において搬送装
置２を搬送モジュール１に分離できるため、メンテナン
スのために予め倉庫１５の外部に広いスペースを確保す
る必要がない。また、搬送装置２のメンテナンスは搬送
モジュール１ごとに行うことができるため、メンテナン
スの作業性が高い。また、搬送モジュール１には車輪９
が設けられ、倉庫の床面にはガイドレール４が敷設され
た構成であるため、搬送装置２の移動が容易であり、搬
送装置２の倉庫１５内部での位置のズレが生じない。

【００３４】本実施形態においては、搬送モジュール１
としてモータ内蔵ローラ７が複数設けられた構造のロー
ラコンベアを用いたが、搬送モジュール１はローラコン
ベアに限らずベルトコンベアであってもよい。

【００３５】（第２実施形態）前記した第１実施形態の
搬送モジュール１を用いた搬送装置２においては、搬送
モジュール１を用いた場合、物品は予め搬送装置２によ
り設定された搬送経路に従った移動しかできない。その
ため、倉庫１５への物品の搬入を行う際の要望に応じて
物品の搬入位置を容易に調整できないという問題があ
る。

【００３６】そこで、本実施形態においては、図６に示
すような搬送モジュール２１を多数連結した搬送装置２
２を倉庫１５内に物品を搬入する搬送手段として採用し
た。以下において、本実施形態の搬送モジュール２１お
よびその連結体である搬送装置２２について順次説明す
る。なお、本実施形態の搬送装置は、前記実施形態の搬
送装置と一部同様の構成であるため、同一である部分の
説明については同一の符号を付し、詳細の説明について
は省略する。

【００３７】図６は本実施形態の搬送モジュール２１の
縦断面図である。また、図７は搬送モジュール２１を複
数連結した搬送装置２２の概略を示す平面図である。本
実施形態の搬送モジュール２１は大別すると駆動ユニッ
トｕと従動ユニットｕ’および駆動ユニットｕおよび従
動ユニットｕ’の下部にある基台２３により構成され
る。駆動ユニットｕは基台２３上に配置されたモータ２
４とモータ２４の回転に伴い回転する第１駆動体２５お
よび第２駆動体２６により構成される。また、従動ユニ
ットｕ’は前記した駆動ユニットｕと同一の基台２３上
に配置され第１駆動体２５の回転に連動して回転する第
１従動体２７と、前記した第２駆動体２６の回転に連動
して回転する第２従動体２８と、第２従動体２８に保持
され外周面が前記した第１従動体２７に当接した搬送用
ローラ２９により構成される。

【００３８】駆動ユニットｕの第１駆動体２５はモータ
２４に設けられたフランジ３０にワンウエイクラッチ３
１を介してキャリア板３２と当該キャリア板３２をモー
タ２４の軸に対して同心状に固定した外歯歯車３３によ
り構成される。また、第２駆動体２６は駆動ユニットｕ
の外ケースｕ₁にワンウエイクラッチ３４を介して取り
付けられた外歯歯車３５と、外歯歯車３５に前記したモ
ータ２４の軸と同心状に固定された内歯歯車３６により
構成される。また、キャリア板３２の外寄りの部分には
アイドラー３７が回転自在に取り付けられ、アイドラー
３７はモータ軸に固定された外歯歯車３８と内歯歯車３
６に噛み合わされている。

【００３９】駆動ユニットｕにおいて、モータ２４が時
計方向に回転すると、その回転力がモータ２４の軸に固
定されている外歯歯車３８と、これと噛み合っているア
イドラー３７を介して、内歯歯車３６および外歯歯車３
５に伝達し、これらは逆回転しようとする。しかし、ワ
ンウエイクラッチ３４により内場歯車３６および外歯歯
車３５の回転が阻止され、第１駆動体２５のみが時計方
向に回転する。

【００４０】一方駆動ユニットｕにおいて、モータ２４
が反時計方向に回転すると、その回転力がモータ２４の
軸に固定されている外歯歯車３８および外歯歯車３８と
噛み合っているアイドラー３７を介してキャリア板３２
および外歯歯車３３に伝達し、それらが逆回転しようと
する。しかし、ワンウエイクラッチ３１によりキャリア
板３２および外歯歯車３３の回転が阻止され、第２駆動
体２６のみが時計方向に回転する。

【００４１】一方、従動ユニットｕ’の一部である第１
従動体２７および第２従動体２８は外歯歯車であり、そ
れぞれ前記した第１駆動体２５の外歯歯車３３および第
２駆動体２６の外歯歯車２６と噛み合わされている。ま
た、前記した搬送用ローラ２９を第２従動体２８に保持
させ、さらに外周面を第１従動体２７に当接させた構造
である。

【００４２】ここで第１駆動体２５が正回転すると、第
１駆動体２５の回転に連動して第１従動体２７が回転
し、外周面が第１従動体２７に当接している搬送用ロー
ラ２９が水平方向の軸を中心として回転する。また、第
２駆動体２６が図７の矢印方向に回転すると、その回転
に連動して第２従動体２８が図７の矢印方向回転し、第
２従動体２８に保持されている搬送用ローラ２９は向き
を変える。

【００４３】本実施形態の搬送モジュール２１は、以上
説明の通り、搬送用ローラ２９の回転および搬送用ロー
ラ２９の方向の転換ができる。

【００４４】本実施形態の搬送装置においては、当該搬
送モジュール２１を前記第１実施形態と同様に搬送モジ
ュール２１に設けられたフックとピン等から構成される
連結手段を係合することで直列に複数連結することによ
り搬送手段２２を構成し、当該搬送手段２２を倉庫の内
部に格納することにより構成される。すなわち先の実施
形態と同様に、ガイドレールに搬送モジュール２１に設
けられた車輪を係合し、所定の位置に搬送手段２２が配
置される。なお、本実施形態の搬送装置における搬送モ
ジュール２１の連結、搬送モジュール２１の連結体であ
る搬送装置２２の倉庫内部への格納および取り出しは、
前記した第１実施形態における搬送装置の場合と同様で
あるので、詳細の説明については省略する。

【００４５】本実施形態の搬送装置においては、前記実
施形態と異なり、搬送装置として搬送モジュール２１を
複数連結した搬送装置２２を採用する。そのため倉庫の
内部への物品の搬送が、倉庫の入り口側から倉庫の奥側
に至る直線的な移動に限らず、あらゆる方向への移動が
可能である。

【００４６】また、本実施形態の搬送装置においても、
前記第１実施形態の搬送装置と同様に、搬送装置２２が
複数の搬送モジュール２１の連結体である。よって、搬
送装置２２の一部が故障するなどして倉庫１５の外部で
メンテナンスが必要な場合であっても、搬送装置２２を
倉庫の外部で搬送モジュール２１に分離できるので、メ
ンテナンスに備えて倉庫の外部に広大なスペースを設け
る必要がない。また、搬送装置２２のメンテナンスは搬
送モジュール２１ごとに行えるため、メンテナンスが効
率よく行える。また搬送モジュール２１に車輪９が設け
られているため、搬送装置２２の移動が簡単であり、倉
庫の床面には前記した車輪９と係合するガイドレール４
が敷設された構成であるため、倉庫の内部へ搬送装置２
２を配置した際に設置位置がずれない。

【００４７】

【発明の効果】本発明の搬送装置においては、搬送手段
が所定の長さを有する搬送モジュールの連結体である。
そのため、外部において搬送モジュール同士の連結を解
除することができ、搬送手段を倉庫等の外部へ取り出す
ために外部に確保するスペースが小さくて済む。また、
倉庫内部に誘導手段が設けられているため、搬送手段の
倉庫内への搬入が容易であり、搬入された搬送手段の位
置を一定とすることができる。

【００４８】また請求項２に記載の搬送装置において
は、搬送モジュールがモータ内蔵ローラを有するため、
コンベア装置自身が有する動力により搬入すべき物品が
搬送され、倉庫内部への物品の搬入が省力化され、作業
効率が高いという効果が得られる。

【００４９】請求項３に記載の発明においては、物品を
倉庫内に搬送するためのローラの方向を任意の方向に変
更できる。そのため、当該搬送モジュールによれば、ロ
ーラの方向を制御することにより搬送モジュールに積載
した物品を、任意の位置へ搬入することができる。

【００５０】請求項４に記載の発明によれば、搬送モジ
ュールに設けられた車輪とガイドが係合するため倉庫等
への搬送手段の搬入および搬出が容易に行え、さらに搬
入時における搬送手段の設置位置がずれないという効果
がある。

【００５１】請求項５に記載の発明においては、搬送装
置を構成する搬送モジュールの全長が短く、搬送装置を
取り出す場合に外部に必要となるスペースが小さくて済
む。

【００５２】請求項６に記載の発明の搬送装置において
は、倉庫の床面上に搬送手段の誘導手段としてガイドが
敷設され、搬送手段の搬入および搬出が容易に行えると
いう効果がある。また、搬送手段の搬入および搬出にお
いて搬送手段の位置のズレが生じない。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明の実施形態である搬送装置の全体斜視
図、連結手段の詳細斜視図及び雄雌端子の詳細斜視図で
ある。

【図２】本発明の第１実施形態の搬送装置を内部に配置
した倉庫の平面図である。

【図３】本発明の搬送装置を倉庫内部から搬出する第１
過程を示す説明図である。

【図４】本発明の搬送装置を倉庫内部から搬出する第２
過程を示す説明図である。

【図５】本発明の搬送装置を倉庫内部から搬出する第３
過程を示す説明図である。

【図６】本発明の第２実施形態の搬送モジュールの縦断
面図である。

【図７】本発明の第２実施形態の搬送装置の平面図であ
る。

【図８】従来の搬送装置を内部に配置した倉庫の平面図
である。

【符号の説明】

１，２１搬送モジュール２，２２搬送装置３連結手段４ガイドレール５ローラ７モータ内蔵ローラ９車輪１０ａ，１０ｂフック１１ａ，１１ｂピン１２雄端子１３雌端子１４牽引フック１５倉庫２５第１駆動体２６第２駆動体２７第１従動体２８第２従動体２９搬送用ローラ３１，３４ワンウエイクラッチ３３，３５，３８外歯歯車３６内歯歯車ｕ駆動ユニットｕ’ 従動ユニット

Claims

【特許請求の範囲】

【請求項１】所定の長さを持ち、物品を載置して搬送
する複数の搬送モジュールを有し、当該搬送モジュール
は直列に配置され、隣接する搬送モジュール同士を連結
する連結手段を備え、さらに前記搬送手段を所定の位置
に誘導する誘導手段を備えたことを特徴とする搬送装
置。
【請求項２】搬送モジュールは、ローラの内部にモー
タと減速機を内蔵したモータ内蔵ローラが複数設けられ
た構造のコンベア装置であることを特徴とする請求項１
に記載の搬送装置。
【請求項３】搬送モジュールは、水平方向の軸を中心
として回転し、物品を搬送するローラと、ローラの方向
を変換する搬送方向変換手段により構成されていること
を特徴とする請求項１に記載の搬送装置。
【請求項４】誘導手段はガイドであり、搬送モジュー
ルには車輪が設けられ、当該車輪がガイドと係合してい
ることを特徴とする請求項１乃至３のいずれかに記載の
搬送装置。
【請求項５】搬送モジュールは、無端ベルト又は複数
のローラによって構成される物品載置部を有し、物品載
置部の全長はその幅の２倍以下であることを特徴とする
請求項１乃至４のいずれかに記載の搬送装置。
【請求項６】誘導手段はガイドであり、倉庫の内部に
配置されていることを特徴とする請求項１乃至５のいず
れかに記載の搬送装置。