JP2002265037A

JP2002265037A - 水平複数方向搬送装置

Info

Publication number: JP2002265037A
Application number: JP2001117495A
Authority: JP
Inventors: Yasuhisa Choshoin; 泰久長松院
Original assignee: Individual
Current assignee: Individual
Priority date: 2001-03-12
Filing date: 2001-03-12
Publication date: 2002-09-18

Abstract

(57)【要約】（修正有）【課題】搬送装置の高速化、瞬時の搬送方向転換・移
動、装置のコンパクト化、電力消費量の軽減化を図るこ
と。【解決手段】複数の格納庫Ｐと、これら格納庫の同一水
平位置に停止して選択した格納庫へ物品を搬出入するよ
うにした昇降搬送装置Ａとからなり、この昇降搬送装置
Ａは左右方向へ切替自在とした複数の搬送チェーンとこ
れら複数の各チェーン間に設けて前後方向へ切換自在と
した複数の搬送ローラとを設けると共に、搬送チェーン
または搬送ローラのいずれか一方が、水平面に浮上して
左右または前後のいずれか一方向の搬送方向の搬送方向
を選択すると共に、複数の格納庫Ｐには昇降搬送装置Ａ
からの物品を強制的に出納する出納駆動装置Ｘ１、Ｘ
２、Ｙ１、Ｙ２を設け、昇降搬送装置Ａが格納庫Ｐと同
一水平位置に停止した時、搬送チェーンまたは搬送ロー
ラの駆動力をこの出納駆動装置Ｘ１、Ｘ２、Ｙ１、Ｙ２
の駆動に伝達するようにした。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【発明の属する技術分野】本発明は、水平位置に複数の
格納庫が設けられ、昇降装置によってこれら格納庫に車
やその他の物品を搬出入するようにしたた立体駐車場、
多段階格納倉庫、郵便物地域仕分装置等に利用される水
平複数方向搬送装置に関するものである。

【０００２】

【発明の背景】近時、立体駐車場、多段階格納倉庫、郵
便物地域仕分装置等においては、各格納庫への物品の搬
出入に際し、その高速化、瞬時の搬送方向転換・移動、
装置のコンパクト化、電力消費量の軽減等の技術的問題
を解決するための研究が盛んになされている。

【０００３】

【従来の技術】先行特許公報においては概ね以下に分類
する搬送・格納に関する提案がなされている。ターンテーブルを回転させて搬送方向を換える。（例
えば、特開平１０−２３８１５３）ターンテーブルとコンベアーを組み合わせて搬送方向
を選択して移送する。（例えば、特開平０９−２１７５
１６）パレット上に物品をのせてそのパレットごと格納庫に
搬送する。（例えば、特開平０９−１９６１４８、特開
平１１−０２２２３３）

【０００４】

【発明が解決しようとする課題】このような先行技術に
おいて、上記においては、ターンテーブルを昇降装
置に使用した場合、回転に要する広いスペースが必要と
なり、またターンテーブル側と格納庫側に別個の駆動装
置が必要となるため、装置の高速化、瞬時の搬送方向転
換・移動、装置のコンパクト化、電力消費量の軽減等の
技術的問題を十分解決することができない。

【０００５】また、上記においては、パレット上に物
品をのせてそのパレットごと格納庫に搬送する場合は、
高速での移動・回転・搬送がしにくい欠点が生じる。さ
らに、立体駐車場の場合、別の車を出庫するときには必
ずパレットを元の位置にもどさなければならず、これが
車の出納に時間を要する最大の欠点となっていた。

【０００６】

【発明が解決する手段】請求項１の発明は、水平位置に
設けた複数の格納庫Ｐ・・・と、これら格納庫の同一水
平位置に停止して選択した格納庫へ物品を搬出入するよ
うにした昇降搬送装置Ａとからなり、この昇降搬送装置
Ａは複数の格納庫Ｐ・・・のうち左右方向へ切換自在と
した複数の搬送チェーンＣ・・・とこれら複数の各チェ
ーン間に設けて前後方向へ切換自在とした複数の搬送ロ
ーラＲ・・・とを設けると共に、搬送チェーンＣ・・・
または搬送ローラＲ・・・のいずれか一方が、水平面に
浮上して左右または前後のいずれか一方向の搬送方向を
選択すると共に、前記複数の格納庫Ｐ・・・には昇降搬
送装置Ａからの物品を強制的に出納する出納駆動装置Ｘ
１、Ｘ２、Ｙ１、Ｙ２を設け、昇降搬送装置Ａが格納庫
Ｐ・・・と同一水平位置に停止した時、搬送チェーンＣ
・・・または搬送ローラＲ・・・の駆動力をこの出納駆
動装置Ｘ１、Ｘ２、Ｙ１、Ｙ２の駆動に伝達するように
した水平複数方向搬送装置を提供するものである。

【０００７】この発明においては、昇降搬送装置Ａによ
り上下の格納階層に物品を移送すると共に、水平位置に
設けた複数の格納庫Ｐ・・・に停止して、選択した格納
庫へ物品を瞬時に搬出入でき、水平位置で回転させた
り、パレットにより搬出入しないので装置の高速化、瞬
時の搬送方向転換・移動、装置のコンパクト化を計るこ
とができる。

【０００８】請求項２の発明は、前記搬送チェーンＣ・
・・または搬送ローラＲ・・・の駆動と連動する駆動伝
達チェーン機構Ｄを前記昇降搬送装置Ａに設け、前記複
数の格納庫Ｐ・・・の出納駆動装置Ｘ１、Ｘ２、Ｙ１、
Ｙ２にこの駆動伝達チェーン機構Ｄの回転力を伝達する
連結ギヤーＥを設け、昇降搬送装置Ａが収納庫Ｐ・・・
と同一水平位置に停止する時、押圧装置ＬＭを介して駆
動伝達チェーン機構ＤのチェーンＦを連結ギヤーＥに強
制的に噛み合わせるようにすると共に、連結ギヤーＥと
出納駆動装置Ｘ１、Ｘ２、Ｙ１、Ｙ２とを遊星ギヤーＧ
を介して連動させて昇降搬送装置Ａの搬送チェーンＣ・
・・または搬送ローラＲ・・・の搬送方向と出納駆動装
置Ｘ１、Ｘ２、Ｙ１、Ｙ２の搬送方向とを同一とさせた
前記請求項１記載の水平複数方向搬送装置を提供するも
のである。

【０００９】この発明においては、昇降搬送装置Ａが収
納庫Ｐ・・・と同一水平位置に停止する時、昇降搬送装
置Ａの駆動力を駆動伝達チェーン機構Ｄ、連結ギヤー
Ｅ、遊星ギヤーＧを介して収納庫Ｐ・・・に物品を強制
的に出納するもので、出納の高速化を計ることができる
と共に、出納駆動装置Ｘ１、Ｘ２側に多くの駆動モータ
を使用する必要がない。

【００１０】

【実施例１】本発明の１実施例を図面に基ずき説明す
る。図１において、Ａは本発明の昇降装置、Ｘ１、Ｘ
２、Ｙ１、Ｙ２は複数の格納庫Ｐ・・・に設置するか、
それ自体が格納庫を構成する出納駆動装置である。

【００１１】昇降搬送装置Ａは図２及び図３に示すごと
く、この昇降搬送装置の外ケースＯ上端に回転自在に支
持される軸３に設けるスプロケット１・・・、２・・・
間に搬送チェーンＣ・・・を巻着し、この搬送チェーン
Ｃ・・・上に物品を搭載するもので、一方のスプロケッ
ト１と同軸３上に設けた外部伝達ギアー４にチェーン５
を介して主モータ６のスプロケット７に駆動連結し、こ
の主モータ６の切り換えにより搬送チェーンＣ・・・の
搬送方向Ｄ１、Ｄ２のいずれかを選択するようにしてい
る。

【００１２】前記スプロケット１と同軸３には、昇降搬
送装置Ａが格納庫Ｐ・・・と同一水平位置に停止したと
き、出納駆動装置Ｘ１、Ｘ２に駆動を連結する後述の駆
動伝達チェーン機構Ｄが設けられている。

【００１３】また、昇降搬送装置の外部ケースＯの内方
にはコロ８・・・を介して内部ケースＩが上下動するよ
うに設けられている。外部ケースＯの下方の枠９にはモ
ータ１０が固定され、内部ケースＩ底面にはこのモータ
１０に貫装されるネジ１１が固定され、モータ１１の駆
動により内部ケースＩが外部ケースＯ内で上下動するよ
うになっている。

【００１４】図２、図３に示すごとく、この内部ケース
Ｉの上方には、前記各搬送チェーンＣ・・・間に配設さ
れる搬送ローラＲ・・・が軸１２・・・を介して回転自
在に支持されている。また、各搬送ローラＲ・・・の中
央には駆動スプロケット１３・・・がそれぞれ設けら
れ、内部ケースＩに搭載するローラ駆動モータ１４にギ
ヤー１５、１６、１７を介して駆動連結し、これらを駆
動スプロケット１８・・・に巻着するチェーン１９によ
って全体の搬送ローラＲ・・・を駆動するようにしてい
る。

【００１５】そして、昇降搬送装置Ａが格納庫Ｐ・・・
と同一水平位置に停止し、出納駆動装置Ｘ１、Ｘ２側に
物品を出納するとき、前記内部ケースＩは下降してお
り、搬送ローラＲ・・・を各搬送チェーンＣ・・・間の
下方に位置させて、物品は搬送チェーンＣ・・・上に搭
載されたまま搬送チェーンＣ・・・により出納駆動装置
Ｘ１、Ｘ２の左右いずれかの格納庫Ｐ側に搬送され、後
述する駆動伝達チェーン機構Ｄを介して出納駆動装置Ｘ
１、Ｘ２を連動駆動し、格納庫Ｐに格納される。左右の
格納庫Ｐのいずれかから出庫する場合は、モータ６を逆
に回転させる。

【００１６】一方、出納駆動装置Ｙ１、Ｙ２側に物品を
出納するとき、前記内部ケースＩの搬送ローラＲ・・・
はモータ１０を駆動し、内部ケースＩを上昇させて、搬
送ローラＲ・・・を搬送チェーンＣ・・・より上方に浮
上させる。これにより物品は搬送ローラＲ・・・上に搭
載されてまま出納駆動装置Ｘ１、Ｘ２の左右いずれかの
格納庫Ｐに搬送される。

【００１７】図４、図５は、格納庫Ｐ・に設置するか、
それ自体が格納庫Ｐ・である出納駆動装置Ｘ１、Ｘ２で
ある。これら出納駆動装置Ｘ１、Ｘ２は外枠２０に並行
に複数本回転自在に配設された回転軸２１・・・、２１
ａにそれぞれスプロケット２２・・・を設け、これらに
出納用チェーン２３・・・をそれぞれ巻着している。さ
らに、これら出納用チェーン２３・・・の一対には物品
を搭載するキャタピラー２４、２４が固定されている。

【００１８】出納駆動装置Ｘ１、Ｘ２の物品出納側、即
ち昇降搬送装置Ａと面する側には軸２５が外枠２０に回
転自在に設けられ、これらの両端には前記昇降搬送装置
Ａの駆動伝達チェーン機構Ｄからの駆動力を受ける取る
連結ギヤーＥ、Ｅが固定されている。また、この軸２５
の中央には前記出納用チェーン２３・・・に駆動連結す
る連結ギヤーＧが設けられ、この連結ギヤーＧは昇降搬
送装置Ａと面する側に近い回転軸２１ａのギヤー２７と
駆動連結されている。このようにして昇降搬送装置Ａが
出納駆動装置Ｘ１、Ｘ２の水平位置に停止したとき、昇
降搬送装置Ａの駆動伝達チェーン機構Ｄからの駆動力は
連結ギヤーＥ、Ｅ、連結ギヤーＧ、ギヤー２７、スプロ
ケット２２・・・を介して出納用チェーン２３・・・を
出納方向にに駆動し、キャタピラー２４、２４上の物品
を出納方向に搬送する。

【００１９】図６は前述の駆動伝達チェーン機構Ｄであ
り、主モータ６によって駆動されるスプロケット１と同
軸３には上部スプロケット２８が設けられ、この上部ス
プロケット２８には下部スプロケット２９が駆動伝達チ
ェーンＦを介して一体的に設けられている。下部スプロ
ケット２９は図３、図７に示すように内部ケースＩに設
けるリニアーモータＬＭによる押圧動作によって駆動伝
達チェーンＦが出納駆勅装置Ｘ１、Ｘ２の連結ギヤーＥ
に噛み合うようになっている。

【００２０】このようにして昇降搬送装置Ａが出納駆動
装置Ｘ１、Ｘ２の水平位置に停止したとき、昇降搬送装
置Ａの主モータ６の駆動力は上部スプロケット２８から
駆動伝達チェーンＦを介して出納駆動装置Ｘ１、Ｘ２の
連結ギヤーＥに連動される。したがって、物品は昇降搬
送装置Ａの搬送チェーンＣ・・・によって出納駆動装置
Ｘ１、Ｘ２側に運ばれ、次に出納駆動装置Ｘ１、Ｘ２の
出納用チェーン２３・・・によって駆動されるキャタピ
ラー２４上に乗って入庫側に運ばれて、入庫が完了する
と主モータ６は停止する。なお、駆動伝達チェーンＦは
連結ギヤーＥに充分に噛み合うよう、即ち連結ギヤーＥ
外周の噛み合い長さを長くできるように噛み合い側のテ
ンションを和らげて若干弛みＴをもたせてある。

【００２１】図８、図９は、格納庫Ｐ・に設置するか、
それ自体が格納庫Ｐ・である出納駆動装置Ｙ１、Ｙ２で
ある。これら出納駆動装置Ｙ１、Ｙ２は外枠３０に並行
に複数本回転自在に配設された回転軸３１・・・、３１
ａにそれぞれローラ３２・・・を設け、これらに回転軸
３１・・・、３１ａにローラ駆動用チェーン３３・・・
をそれぞれ巻着している。そして出納駆動装置Ｙ１、Ｙ
２の物品出納側、即ち昇降搬送装置Ａ側の回転軸３１ａ
はチェーン３４を介して駆動モータ３５により駆動さ
れ、ローラ駆動用チェーン３３・・・を介して全体のロ
ーラ３２・・・を出納方向に駆動する。

【００２２】なお、出納駆動装置Ｙ１、Ｙ２に換えて上
記出納駆動装置Ｘ１、Ｘ２を使用することもできる。こ
の場合、駆動伝達チェーン機構Ｄは、昇降搬送装置Ａの
スプロケット１と同軸３の出力は、適当なギヤー構造に
より前記と直角の方向に回転軸を変換すればよい。

【００２３】図１０は上記装置を例えば立体駐車場に利
用したもので、本発明の昇降搬送装置Ａは３方に設けら
れた多段階の格納庫Ｐ・・・に昇降して各階に停止し、
車両Ｊを水平方向に移送して格納庫に出納するようにし
ている。この場合、１階の入口には昇降搬送装置Ａに車
両Ｔを出納する前述の納出納駆動装置Ｙまたは一般のタ
ーンテーブルが設けられている。

【００２４】図１１はこの立体駐車場の制御系を示すも
ので、格納庫指定ボタンＢのを押すと確認ランプが点
灯する。ＯＫであればＯＫボタンを押すと、納出納駆動
装置Ｙは車両Ｔをイ方向に搬送して昇降搬送装置Ａ上に
搭載させる。次に図示しない昇降装置により昇降搬送装
置Ａを４階に上昇させて、４階の格納庫Ｐ１、Ｐ２、Ｐ
３の出納駆動装置Ｘ１、Ｘ２、Ｙ１、Ｙ２との平面位置
に停止する。これと同時に昇降搬送装置Ａの主モータ６
が駆動し、格納庫Ｐ１のロ側へ車両Ｔを搬送すると同時
に、リニアーモータＬＭによる押圧動作により駆動伝達
チェーンＦが出納駆動装置Ｘの連結ギヤーＥ外周の噛み
合い納駆動装置Ｘを格納側へ駆動する。車両Ｔの格納庫
Ｐ１への格納が終了してその確認がなされると、主モー
タ６とリニアーモータＬＭは停止する。車両Ｔの格納庫
Ｐ１への格納安全確認後、図示しない昇降装置により昇
降搬送装置Ａを１階に下降させて次の搬送を待機する。

【００２５】

【発明の効果】この発明においては、昇降搬送装置によ
り上下の格納階層に物品を移送すると共に、水平位置に
設けた複数の格納庫停止して、選択した格納庫へ物品を
瞬時に搬出入でき、水平位置で回転させたり、パレット
により搬出入しないので装置の高速化、瞬時の搬送方向
転換・移動、装置のコンパクト化を計ることができる。
また、昇降搬送装置が収納庫と同一水平位置に停止する
時、昇降搬送装置の駆動力を駆動伝達チェーン機構、連
結ギヤー、遊星ギヤーを介して収納庫に物品を強制的に
出納するもので、出納の高速化を計ることができると共
に、出納駆動装置側に駆動モータを必要としない等の効
果がある。

【００２６】

【図面の簡単な説明】

【図１】昇降搬送装置と出納駆動装置との一部断面全体
図

【図２】昇降搬送装置の平面図

【図３】昇降搬送装置のＩ−Ｉ線断面視図

【図４】出納駆動装置Ｘの一部断面平面図

【図５】出納駆動装置Ｘの側面図

【図６】駆動伝達チェーン機構の拡大説明図

【図７】駆動伝達チェーン機構の拡大動作説明図

【図８】出納駆動装置Ｙの一部断面平面図

【図９】出納駆動装置Ｙの側面図

【図１０】本発明を立体駐車場に利用した場合の立体駐
車場全体説明図

【図１１】図１０の駆動系を示すフローチャート

【符号の説明】

Ａ昇降搬送装置Ｐ格納庫Ｃ・・・搬送チェーンＲ・・・搬送ローラＸ１、Ｘ２、Ｙ１、Ｙ２出納駆動装置Ｄ駆動伝達チェーン機構Ｅ連結ギヤー

Claims

【特許請求の範囲】

【請求項１】水平位置に設けた複数の格納庫Ｐ・・・
と、これら格納庫の同一水平位置に停止して選択した格
納庫へ物品を搬出入するようにした昇降搬送装置Ａとか
らなり、この昇降搬送装置Ａは複数の格納庫Ｐ・・・の
うち左右方向へ切換自在とした複数の搬送チェーンＣ・
・・とこれら複数の各チェーン間に設けて前後方向へ切
換自在とした複数の搬送ローラＲ・・・とを設けると共
に、搬送チェーンＣ・・・または搬送ローラＲ・・・の
いずれか一方が、水平面に浮上して左右または前後のい
ずれか一方向の搬送方向を選択すると共に、前記複数の
格納庫Ｐ・・・には昇降搬送装置Ａからの物品を強制的
に出納する出納駆動装置Ｘ１、Ｘ２、Ｙ１、Ｙ２を設
け、昇降搬送装置Ａが格納庫Ｐ・・・と同一水平位置に
停止した時、搬送チェーンＣ・・・または搬送ローラＲ
・・・の駆動力をこの出納駆動装置Ｘ１、Ｘ２、Ｙ１、
Ｙ２の駆動に伝達するようにした水平複数方向搬送装
置。
【請求項２】前記搬送チェーンＣ・・・または搬送ロー
ラＲ・・・の駆動と連動する駆動伝達チェーン機構Ｄを
前記昇降搬送装置Ａに設け、前記複数の格納庫Ｐ・・・
の出納駆動装置Ｘ１、Ｘ２、Ｙ１、Ｙ２にこの駆動伝達
チェーン機構Ｄの回転力を伝達する連結ギヤーＥを設
け、昇降搬送装置Ａが収納庫Ｐ・・・と同一水平位置に
停止する時、押圧装置ＬＭを介して駆動伝達チェーン機
構ＤのチェーンＦを連結ギヤーＥに強制的に噛み合わせ
るようにすると共に、連結ギヤーＥと出納駆動装置Ｘ
１、Ｘ２、Ｙ１、Ｙ２とを遊星ギヤーＧを介して連動さ
せて昇降搬送装置Ａの搬送チェーンＣ・・・または搬送
ローラＲ・・・の搬送方向と出納駆動装置Ｘ１、Ｘ２、
Ｙ１、Ｙ２の搬送方向とを同一とさせた前記請求項１記
載の水平複数方向搬送装置。