JP2002364591A - 遠心ファン及び該遠心ファンを備えた空気調和機 - Google Patents

遠心ファン及び該遠心ファンを備えた空気調和機

Info

Publication number
JP2002364591A
JP2002364591A JP2001170414A JP2001170414A JP2002364591A JP 2002364591 A JP2002364591 A JP 2002364591A JP 2001170414 A JP2001170414 A JP 2001170414A JP 2001170414 A JP2001170414 A JP 2001170414A JP 2002364591 A JP2002364591 A JP 2002364591A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
centrifugal fan
blade
hub
air
peripheral surface
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2001170414A
Other languages
English (en)
Other versions
JP3649157B2 (ja
Inventor
Toru Iwata
透 岩田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Daikin Industries Ltd
Original Assignee
Daikin Industries Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Daikin Industries Ltd filed Critical Daikin Industries Ltd
Priority to JP2001170414A priority Critical patent/JP3649157B2/ja
Publication of JP2002364591A publication Critical patent/JP2002364591A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3649157B2 publication Critical patent/JP3649157B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Structures Of Non-Positive Displacement Pumps (AREA)
  • Air-Conditioning Room Units, And Self-Contained Units In General (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 低騒音で且つ高い静圧性能をもつ遠心ファ
ン、及び該遠心ファンを備えた空気調和機を提供する。 【解決手段】 ハブ2とシュラウド3の間に所定間隔で
羽根4を取り付けてなる遠心ファンにおいて、羽根4の
前縁4aを、段差面13を備えた翼幅方向に不連続な形
状とするとともに、該段差面13を回転軸線に垂直な面
に対して所定の傾斜角をもつ傾斜面とする。かかる構成
とすることで、羽根4の前縁4aに流入する空気流は、
その不連続部分への衝突によってその流れが乱され、縦
渦21を生成する。この縦渦21は、上記段差面13に
案内されて羽根4の外周面4e側又は内周面4f側の何
れか一方側において集中的に生成され且つ発達し、強力
で大きなエネルギーをもつことから、該縦渦21によっ
て外周面4e又は内周面4fでの剥離が効果的に抑制さ
れ、送風騒音が確実に低減される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本願発明は、遠心ファン及び
該遠心ファンを備えた空気調和機に関するものである。
【0002】
【従来の技術】近年、空気調和機においては、主として
省エネ性の観点から、該空気調和機に用いられている遠
心ファンの送風音低減技術の開発が求められている。
【0003】ところで、遠心ファンにおいて、その送風
音の低減を図るに際し、羽根面における空気の剥離を抑
制することが有効であり、また剥離の抑制手段の一つと
して、縦渦のもつエネルギーによって羽根面上の境界層
の発達を抑制するという思想も知られており、かかる剥
離抑制に関する思想は、従来一般的な遠心ファンにおい
ても、効果としては低いものの、羽根構造の一部に反映
されている。
【0004】即ち、図13には、従来一般的な遠心ファ
ン41の要部を示している。この遠心ファン41は、モ
ータ47に連結されて回転駆動されるハブ42と、該ハ
ブ42に対して所定間隔をもって対向配置されるシュラ
ウド43との間に、湾曲板状形態をもつ複数枚の羽根羽
根44を周方向に所定間隔で配置して構成されている。
そして、この遠心ファン41においては、その回転に伴
い、吸込口45から吸い込まれる空気は、同図に流線A
で示すように、上記羽根44にその前縁44a側から流
入してその後縁44b側へ流れ、吹出口46から吹き出
される。
【0005】この場合、上記遠心ファン41において
は、上記羽根44の前縁44aに角部44cが設けられ
ているため、該羽根44に対してその前縁44a側から
空気流Aが流入する際、この空気流Aが上記角部44c
に衝突することで、縦渦48が生成され、この縦渦48
のもつエネルギーが上記羽根44の表面上の境界層に供
給されることで、該境界層での空気の剥離が抑制され、
それだけ送風騒音の低減が期待できるものである。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】ところが、図13に流
線Aで示すように、上記遠心ファン41における空気流
の主流は上記羽根44の上記角部44cよりも上記ハブ
42寄りに偏って流れる。このため、上記角部44cに
おいて生成される縦渦48による剥離抑制効果は、空気
流の主流部分に対してはさほど有効には作用せず、遠心
ファン41全体としてみた場合における送風音低減効果
は僅かであり、送風音の更なる低減を実現する手段の開
発が要請されるところである。
【0007】そこで本願発明は、羽根の前縁構造の改善
によって、より強力な縦渦を生成させ且つこれを境界層
に対して効果的に供給することで羽根面上における空気
の剥離を可及的に抑制し、送風音をより効果的に低減効
果をより高水準の送風音低減効果が得られるようにした
遠心ファン、及びこれを備えて構成される静粛運転性に
優れた空気調和機を提供することを目的としてなされた
ものである。
【0008】
【課題を解決するための手段】本願発明ではかかる課題
を解決するための具体的手段として次のような構成を採
用している。
【0009】本願の第1の発明では、対向配置されるハ
ブ2とシュラウド3の間に、周方向に所定間隔で羽根
4,4,・・を取り付けてなる遠心ファンにおいて、上
記羽根4の前縁4aを、段差面13を備えた翼幅方向に
不連続な形状とするとともに、該段差面13を回転軸線
に垂直な面に対して所定の傾斜角をもつ傾斜面としたこ
とを特徴としている。
【0010】本願の第2の発明では、対向配置されるハ
ブ2とシュラウド3の間に、周方向に所定間隔で羽根
4,4,・・を取り付けてなる遠心ファンにおいて、上
記羽根4を、前縁4aに段差面13を備え且つ翼弦長が
翼幅方向において不連続に変化する形状とするととも
に、該段差面13を回転軸線に垂直な面に対して所定の
傾斜角をもつ傾斜面としたことを特徴としている。
【0011】本願の第3の発明では、上記第1又は第2
の発明にかかる遠心ファンにおいて、上記羽根4を、上
記前縁4aの上記段差面13よりも上記ハブ2寄りに位
置するハブ側縁部4a1を該段差面13から該ハブ2に
向かうに従って漸次前方へ突出する形状とすることで翼
弦長が上記段差面13から上記ハブ2に近づくに従って
増大変化するように構成したことを特徴としている。
【0012】本願の第4の発明では、上記第1、第2又
は第3の発明にかかる遠心ファンにおいて、上記段差面
13を、上記羽根4の内周面4f側から外周面4e側へ
向かうに従って上記ハブ2に接近するように傾斜する傾
斜面としたことを特徴としている。
【0013】本願の第5の発明では、ケーシング31内
に遠心ファン1と熱交換器32とを配置して構成される
空気調和機において、上記遠心ファン1として、請求項
1,2,3又は4に記載の遠心ファンを適用したことを
特徴としている。
【0014】
【発明の効果】本願発明ではかかる構成とすることによ
り次のような効果が得られる。
【0015】 本願の第1の発明にかかる遠心ファン
によれば、対向配置されるハブ2とシュラウド3の間
に、周方向に所定間隔で羽根4,4,・・を取り付けて
なる遠心ファンにおいて、上記羽根4の前縁4aを、段
差面13を備えた翼幅方向に不連続な形状とするととも
に、該段差面13を回転軸線に垂直な面に対して所定の
傾斜角をもつ傾斜面としているので、上記羽根4の前縁
4aに流入する空気流は、該前縁4aが段差面13を備
えた翼幅方向に不連続な形状であることから、この不連
続部分への衝突によってその流れが乱され、該前縁4a
から後縁4b側に向かうに従って次第に成長する縦渦2
1が生成される。
【0016】この場合、上記段差面13が遠心ファンの
回転軸線に垂直な面に対して所定の傾斜角をもつ傾斜面
であることから、上記前縁4aの不連続部分に流入し縦
渦21を生成する空気流は、該段差面13の傾斜に沿っ
て羽根4の外周面4e側又は内周面4f側へ案内され、
該外周面4e側又は内周面4f側において縦渦21を生
成する。従って、ここで生成される縦渦21は、例えば
上記不連続部分に流入した空気流が羽根4の外周面4e
側と内周面4f側とに分流され、該各面側においてそれ
ぞれ縦渦21を生成する場合に比して、強力で大きなエ
ネルギーをもつことになる。
【0017】このため、この縦渦21のもつ大きなエネ
ルギーが上記外周面4e側又は内周面4f側の何れか一
方の境界層に集中的に供給されることで、該外周面4e
上又は内周面4f上における空気の剥離がより効果的に
抑制され、送風騒音がより一層低減され、遠心ファンの
静粛運転性が高められることになる。
【0018】 本願の第2の発明にかかる遠心ファン
によれば、対向配置されるハブ2とシュラウド3の間
に、周方向に所定間隔で羽根4,4,・・を取り付けて
なる遠心ファンにおいて、上記羽根4を、前縁4aに段
差面13を備え且つ翼弦長が翼幅方向において不連続に
変化する形状とするとともに、該段差面13を回転軸線
に垂直な面に対して所定の傾斜角をもつ傾斜面としてい
るので、上記羽根4の前縁4aに流入する空気流は、該
前縁4aが段差面13を備え且つ翼弦長が翼幅方向にお
いて不連続に変化する形状であることから、この不連続
部分への衝突によってその流れが乱され、該前縁4aか
ら後縁4b側に向かうに従って次第に成長する縦渦21
が生成される。
【0019】この場合、上記段差面13が遠心ファンの
回転軸線に垂直な面に対して所定の傾斜角をもつ傾斜面
であることから、上記前縁4aの不連続部分に流入し縦
渦21を生成する空気流は、該段差面13の傾斜に沿っ
て羽根4の外周面4e側又は内周面4f側へ案内され、
該外周面4e側又は内周面4f側において縦渦21を生
成する。従って、ここで生成される縦渦21は、例えば
上記不連続部分に流入した空気流が羽根4の外周面4e
側と内周面4f側とに分流され、該各面側においてそれ
ぞれ縦渦21を生成する場合に比して、強力で大きなエ
ネルギーをもつことになる。
【0020】このため、この縦渦21のもつ大きなエネ
ルギーが上記外周面4e側又は内周面4f側の何れか一
方の境界層に集中的に供給されることで、該外周面4e
上又は内周面4f上における空気の剥離がより効果的に
抑制され、送風騒音がより一層低減され、遠心ファンの
静粛運転性が高められることになる。
【0021】 本願の第3の発明にかかる遠心ファン
によれば、上記又はに記載の効果が得られるのに加
えて次のような特有の効果が得られる。即ち、この発明
では、上記第1又は第2の発明にかかる遠心ファンにお
いて、上記羽根4を、上記前縁4aの上記段差面13よ
りも上記ハブ2寄りに位置するハブ側縁部4a1を該段
差面13から該ハブ2に向かうに従って漸次前方へ突出
する形状とすることで翼弦長が上記段差面13から上記
ハブ2に近づくに従って増大変化するように構成してい
るので、上記羽根4の上記ハブ側縁部4a1に対応する
部位においては、上記ハブ2に近づくに従って翼弦長が
長くなる分だけここを流れる空気流の安定化が促進され
るとともに、該ハブ2の近傍を流れる流速の遅い空気流
が前方へ突出した前縁部分によって積極的に羽根4側へ
掻き寄せられることで該羽根4への流入性が向上するこ
ととなり、これらの相乗効果として、遠心ファンの送風
効率、特に流速の遅い小風量領域における送風効率が向
上し、結果的に、静粛運転性と送風効率とを両立させた
遠心ファンを提供できることになる。
【0022】 本願の第4の発明にかかる遠心ファン
によれば、上記,又はに記載の効果に加えて、次
のような特有の効果が得られる。即ち、この発明の遠心
ファンでは、上記段差面13を、上記羽根4の内周面4
f側から外周面4e側へ向かうに従って上記ハブ2に接
近するように傾斜する傾斜面としているので、上記段差
面13側に流入する空気流は、該段差面13に案内され
て上記羽根4の外周面4e側へ集中的に流れ、該外周面
4e側において強力な縦渦21を生成し、該外周面4e
における境界層の発達を抑制し、これによって空気流の
剥離を抑制し送風騒音を低減させる如く作用する。
【0023】ここで、遠心ファン1の風量と羽根4の両
面における剥離域の発生形態との関係をみると、回転速
度の大きい大風量域においては羽根4の外周面4e側に
剥離域が生じるのに対して、回転速度の小さい小風量域
においては羽根4の内周面4f側に剥離域が生じるとい
う関係がある。さらに、遠心ファンにおいては、小風量
域においては静圧の減少変化に対する風量の落ち込みが
大きいという特性があり、このため一般に、遠心ファン
の実使用風量域を大風量域に設定している。
【0024】これらのことから、この発明のように、上
記段差面13を、上記羽根4の内周面4f側から外周面
4e側へ向かうに従って上記ハブ2に接近するように傾
斜する傾斜面とし、該外周面4e側において強力な縦渦
21を生成させる構成とすることで、実用域において高
水準の送風騒音低減効果をもつ実用性に優れた遠心ファ
ンを提供することができることになる。
【0025】 本願の第5の発明にかかる空気調和機
によれば、ケーシング31内に遠心ファン1と熱交換器
32とを配置して構成されるものにおいて、上記遠心フ
ァン1として、上記第1、第2、第3又は第4の発明に
かかる遠心ファンを適用しているので、該遠心ファンの
特性に基づき、静粛運転性と高い空調性能とを兼ね備え
た空気調和機が得られるものである。
【0026】
【発明の実施の形態】以下、本願発明にかかる遠心ファ
ン及び空気調和機を好適な実施形態に基づいて具体的に
説明する。
【0027】A:遠心ファン A−1:第1の実施形態 図1及び図2には、本願発明の第1の実施形態にかかる
遠心ファン1を示している。この実施形態の遠心ファン
1は、その中央部にモーター7が連結され該モーター7
によって回転駆動されるハブ2と、その中央部に吸込口
5を備え且つ上記ハブ2に対して所定間隔をもって同軸
状に対向配置されるシュラウド3と、上記ハブ2の内面
とシュラウド3の内面との間に跨がって立設状態で配置
される複数枚の羽根4,4,・・とを備えて構成され
る。また、上記ハブ2とシュラウド3の外周部で且つ上
記各羽根4,4,・・間位置には、それぞれ吹出口6が
形成されている。
【0028】上記羽根4は、本願発明の要旨をなすもの
であって、図2〜図4に示すように、その前縁4aから
後縁4bに向かって滑らかに湾曲する湾曲板状の基本形
態をもつものであって、適宜の樹脂材により一体形成さ
れている。
【0029】そして、この羽根4においては、その前縁
4aを、次述のハブ側縁部4a1とシュラウド側縁部4
2及び傾斜縁部4a3の三つの部分で構成している。
【0030】上記ハブ側縁部4a1は、上記羽根4のハ
ブ側端縁4c寄りに位置し且つ回転軸線に対して略平行
に延出する直線形状とされている。
【0031】上記シュラウド側縁部4a2は、上記ハブ
側縁部4a1のシュラウド側端縁4d寄りに位置し、且
つ回転軸線に対して略平行に延出する直線形状とされる
とともに、その前端位置は上記ハブ側縁部4a1の前端
位置よりも上記羽根4の中心線方向の後方側へ所定寸法
だけ偏位している。従って、上記ハブ側縁部4a1とシ
ュラウド側縁部4a2とは、その境界部に段差面13を
もつこととなり、この段差面13の存在によって、上記
前縁4aは羽根4の翼幅方向において不連続な形状とな
っている。さらに、この実施形態においては、図3に示
すように、上記段差面13を、上記羽根4の内周面4f
側から外周面4e側に向かうに従って上記ハブ2に次第
に接近するように傾斜する傾斜面としている。この場
合、上述のように上記羽根4がその翼幅方向を回転軸線
に対して略平行に設定しているので、上記段差面13は
上記回転軸線に直交する面に対して所定の傾斜角をもつ
ことになる。
【0032】上記傾斜縁部4a3は、上記シュラウド側
縁部4a2の端部から上記シュラウド3の上記吸込口5
の近傍へ向けて斜めに延出する縁部であって、上記ハブ
側縁部4a1との境界部には角部14が形成されてい
る。
【0033】尚、上記段差面13の形成によって、該段
差面13とシュラウド側縁部4a2の連続部分には角部
11が、該段差面13とハブ側縁部4a1の連続部分に
は角部12が、それぞれ形成される。
【0034】このように構成された上記羽根4を備えて
構成される遠心ファン1においては、次に述べるような
特有の作用効果が得られるものである。
【0035】即ち、この実施形態の遠心ファン1におい
ては、上記羽根4の前縁4aを、段差面13を備えた翼
幅方向に不連続な形状とするとともに、該段差面13を
回転軸線に垂直な面に対して所定の傾斜角をもつ傾斜面
とし、さらに上記段差面13の傾斜方向を上記羽根4の
内周面4fから外周面4eに向かうに伴って上記ハブ2
に接近するような方向に設定している。
【0036】従って、上記遠心ファン1の回転に伴って
上記吸込口5から吸い込まれた空気が、上記羽根4によ
って速度エネルギーを付与され、上記吹出口6から吹き
出される場合、その吸入空気のうちの一部は、図5に流
線Aで示すように、上記段差面13部分に流入し、該段
差面13の傾斜によって外周面4e側へ案内され、該外
周面4e側を集中的に流れることになる。
【0037】そして、この段差面13側へ流れる空気流
Aは、上記段差面13及びその前後に位置する角部11
及び角部12にそれぞれ衝突することでその流れが乱さ
れ、縦渦21を生成する。この場合、上述のように、上
記段差面13の傾斜によって空気流Aが外周面4e側を
集中的に流れることから、例えば該空気流Aが上記段差
面13部分への衝突後、ここで分流されて外周面4eと
内周面4fの双方へそれぞれ流れる場合に比して、該空
気流Aによって生成される縦渦21は強力な流れとな
り、大きなエネルギーをもつことになる。
【0038】このように強力で大きなエネルギーをもつ
縦渦21が上記外周面4e上に形成された境界層に供給
されることで、該縦渦21のもつエネルギーによって該
境界層の発達が効果的に抑制され、空気流の剥離が可及
的に防止される。この結果、空気流の剥離に起因する送
風騒音が可及的に低減され、遠心ファン1の静粛運転性
が実現されるものである。
【0039】尚、上記段差面13部分に流入する空気流
Aにより生成される縦渦21の外に、上記前縁4aの上
記シュラウド側縁部4a2と傾斜縁部4a3の境界部の角
部14においても、既述の従来構造の遠心ファンの場合
と同様に、空気流の乱れが生じ、縦渦が生成され、この
縦渦によって上記外周面4e及び内周面4fでの剥離が
抑制され、送風騒音の低減効果が得られることは勿論で
ある。
【0040】ここで、上記段差面13の傾斜方向を、上
記羽根4の内周面4fから外周面4eへ向かうに従って
上記ハブ2に接近するような傾斜方向に設定したことの
技術的意義を説明する。
【0041】図6には、遠心ファン1の羽根4の周りの
空気の流れ状態を示している。遠心ファン1において
は、その風量は回転数に対応して変化し、回転数の上昇
に伴って風量も増加する。また、遠心ファン1の回転数
に対応して上記羽根4の前縁4aに流入する空気流の流
入方向も異なり、大風量運転時には矢印A1で示す方向
から、小風量運転時には矢印A2で示す方向からそれぞ
れ流入する。
【0042】これらの結果、上記羽根4においては、大
風量運転時にはその外周面4e側に剥離域Z1が発生
し、また少風量運転時にはその内周面4f側に剥離域Z
2が発生することになる。従って、上記縦渦21によっ
て羽根面での剥離を抑制しようとすれば、大風量運転時
には外周面4e側において縦渦21を集中的に発生さ
せ、小風量運転時には内周面4f側において縦渦21を
集中的に発生させれば良いことになる。
【0043】ところが、図7に示す遠心ファンの「風量
−送風音」特性図、及び「風量−静圧」特性図から分か
るように、小風量域においては風量変化に対する静圧曲
線の傾斜が小さく、従って、この小風量域においては静
圧の少しの低下によって風量が大きく落ち込むこととな
り、特に空気調和機用遠心ファンのように熱交換器の目
詰まり等によって静圧が変化し易い条件下において用い
られるものとしては好ましい特性ではない。このため、
特に空気調和機用の遠心ファンにおいては、上述の如き
問題の少ない大風量域を実使用風量域に設定するのが通
例である。
【0044】以上のことからして、この実施形態の遠心
ファン1のように、上記羽根4の前縁4aに設けられる
上記段差面13を該羽根4の外周面4e側に傾斜させる
構成は、実用域において高水準の送風騒音低減効果をも
つ実用性に優れた遠心ファンを得る上においては必要不
可欠な構成であるとも言え、実使用風量域で高い静粛運
転性を発揮する遠心ファンを提供するという点において
極めて重要な意義をもつものである。
【0045】A−2:第2の実施形態 図8には、本願発明の第2の実施形態にかかる遠心ファ
ン1の羽根4部分を示している。この遠心ファン1は、
上記第1の実施形態にかかる遠心ファン1と基本構造を
同じとし、これと異なる点は、上記羽根4の前縁4aの
構造のみである。従って、以下においては、上記羽根4
の構成のみについて説明し、それ以外の構成に関しては
上記第1の実施形態の該当説明を援用する。
【0046】上記羽根4は、本願発明の要旨をなすもの
であって、図8及び〜図9に示すように、その前縁4a
から後縁4bに向かって滑らかに湾曲する湾曲板状の基
本形態をもつものであって、適宜の樹脂材により一体形
成されている。
【0047】そして、この羽根4においては、その前縁
4aを、次述のハブ側縁部4a1とシュラウド側縁部4
2及び傾斜縁部4a3の三つの部分で構成している。
【0048】上記ハブ側縁部4a1は、上記羽根4のハ
ブ側端縁4c寄りに位置し、該ハブ側端縁4cに近づく
に従って前方へ突出する傾斜形状とされている。従っ
て、上記羽根4は、このハブ側縁部4a1に対応する部
分においては、上記ハブ側端縁4cに近づくに従って翼
弦長が次第に増大することになる。
【0049】上記シュラウド側縁部4a2は、上記ハブ
側縁部4a1のシュラウド側端縁4d寄りに位置し、且
つ回転軸線に対して略平行に延出する直線形状とされる
とともに、その前端位置は上記ハブ側縁部4a1の前端
位置よりも上記羽根4の中心線方向の後方側へ所定寸法
だけ偏位している。従って、上記ハブ側縁部4a1とシ
ュラウド側縁部4a2とは、その境界部に段差面13を
もつこととなり、この段差面13の存在によって、上記
前縁4aは羽根4の翼幅方向において不連続な形状とな
っている。さらに、この実施形態においては、上記段差
面13を、上記羽根4の内周面4f側から外周面4e側
に向かうに従って上記ハブ2に次第に接近するように傾
斜する傾斜面としている(図3を参照)。この場合、上
述のように上記羽根4がその翼幅方向を回転軸線に対し
て略平行に設定しているので、上記段差面13は上記回
転軸線に直交する面に対して所定の傾斜角をもつことに
なる。
【0050】上記傾斜縁部4a3は、上記シュラウド側
縁部4a2の端部から上記シュラウド3の上記吸込口5
の近傍へ向けて斜めに延出する縁部であって、上記ハブ
側縁部4a1との境界部には角部14が形成されてい
る。
【0051】尚、上記段差面13の形成によって、該段
差面13とシュラウド側縁部4a2の連続部分には角部
11が、該段差面13とハブ側縁部4a1の連続部分に
は角部12が、それぞれ形成される。
【0052】このように構成された上記羽根4を備えて
構成される遠心ファン1においては、上記第1の実施形
態にかかる遠心ファン1の場合と同様の作用効果が得ら
れることは勿論であるが、それに加えて次のような特有
の効果が得られるものである。
【0053】即ち、この実施形態の遠心ファン1におい
ては、上記羽根4の上記前縁4aのうち、上記段差面1
3よりも上記ハブ2寄りに位置する上記ハブ側縁部4a
1を、該段差面13から該ハブ2に向かうに従って漸次
前方へ突出する形状とすることで翼弦長が上記段差面1
3から上記ハブ2に近づくに従って増大変化するように
構成している。
【0054】このため、上記羽根4の上記ハブ側縁部4
1に対応する部位においては、上記ハブ2に近づくに
従って翼弦長が長くなる分だけ、ここを流れる空気流の
安定化が促進されるとともに、該ハブ2の近傍を流れる
流速の遅い空気流が前方へ突出した前縁部分によって積
極的に羽根4側へ掻き寄せられることで該羽根4への流
入性が向上することになる。これらの相乗効果として、
遠心ファン1の送風効率、特に流速の遅い小風量領域に
おける送風効率が向上し、結果的に、静粛運転性と送風
効率とを両立させた遠心ファン1を提供することができ
るものである。尚、上記以外の作用効果については、上
記第1の実施形態の該当説明を援用することで、ここで
の説明を省略する。
【0055】B:空気調和機 図11には上記第1の実施形態にかかる遠心ファン1を
備えて構成された空気調和機X1を、また図12には上
記第2の実施形態にかかる遠心ファン1を備えて構成さ
れた空気調和機X2を、それぞれ示している。
【0056】これら各空気調和機X1,X2は、共に、天
井に埋め込み配置されるセパレート型空気調和機の室内
機であって、ケーシング31内の略中央部に上記遠心フ
ァン1をその吸込口5を下方に向けて配置するととも
に、該遠心ファン1の外周側にその吹出口6に対向する
ようにして熱交換器32を配置して構成される。そし
て、上記遠心ファン1の運転により、上記ケーシング3
1の下面の中央部に設けた吸込口33から吸入した室内
空気を、上記熱交換器32において熱交換して温風ある
いは冷風とした後、該下面の外周部に設けた吹出口34
から室内へ吹き出すようになっている。
【0057】これら各空気調和機X1,X2においては、
それぞれ、遠心ファンとして、上記第1、第2の実施形
態にかかる遠心ファン1を備えることで、既述した遠心
ファン1の特性、即ち、送風騒音が低く且つ高い送風効
率が得られるという特性に基づいて、静粛運転性と高い
空調性能とを兼ね備えた空気調和機が得られるものであ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本願発明の第1の実施形態にかかる遠心ファン
の平面図である。
【図2】図1のII−II要部拡大断面図である。
【図3】図2に示した遠心ファンの羽根の拡大斜視図で
ある。
【図4】図2のIV−IV要部拡大図である。
【図5】羽根における空気の流れ状態の説明図である。
【図6】羽根の前縁側における空気流の剥離状態説明図
である。
【図7】遠心ファンの「風量−静圧・送風音」特性図で
ある。
【図8】本願発明の第2の実施形態にかかる遠心ファン
における羽根の拡大図である。
【図9】図7に示した遠心ファンの羽根の拡大斜視図で
ある。
【図10】羽根における空気の流れ状態の説明図であ
る。
【図11】上記第1の実施形態にかかる遠心ファンを備
えて構成される空気調和機の断面図である。
【図12】上記第2の実施形態にかかる遠心ファンを備
えて構成される空気調和機の断面図である。
【図13】従来の遠心ファンの羽根部分を示す断面図で
ある。
【符号の説明】
1は遠心ファン、2はハブ、3はシュラウド、4は羽
根、5は吸込口、6は吹出口、7はモーター、11及び
12は角部、13は段差面、21及び22は縦渦、31
はケーシング、32は熱交換器、33は吸込口、34は
吹出口である。

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 対向配置されるハブ(2)とシュラウド
    (3)の間に、周方向に所定間隔で羽根(4),
    (4),・・を取り付けてなる遠心ファンであって、 上記羽根(4)の前縁(4a)が段差面(13)を備え
    た翼幅方向に不連続な形状とされるとともに、該段差面
    (13)が回転軸線に垂直な面に対して所定の傾斜角を
    もつ傾斜面とされていることを特徴とする遠心ファン。
  2. 【請求項2】 対向配置されるハブ(2)とシュラウド
    (3)の間に、周方向に所定間隔で羽根(4),
    (4),・・を取り付けてなる遠心ファンであって、 上記羽根(4)が、前縁(4a)に段差面(13)を備
    え且つ翼弦長が翼幅方向において不連続に変化する形状
    とされるとともに、該段差面(13)が回転軸線に垂直
    な面に対して所定の傾斜角をもつ傾斜面とされているこ
    とを特徴とする遠心ファン。
  3. 【請求項3】 請求項1又は2において、 上記羽根(4)が、上記前縁(4a)の上記段差面(1
    3)よりも上記ハブ(2)寄りに位置するハブ側縁部
    (4a1)を該段差面(13)から該ハブ(2)に向か
    うに従って漸次前方へ突出する形状とすることで翼弦長
    が上記段差面(13)から上記ハブ(2)に近づくに従
    って増大変化するように構成されていることを特徴とす
    る遠心ファン。
  4. 【請求項4】 請求項1,2又は3において、 上記段差面(13)が、上記羽根(4)の内周面(4
    f)側から外周面(4e)側へ向かうに従って上記ハブ
    (2)に接近するように傾斜する傾斜面であることを特
    徴とする遠心ファン。
  5. 【請求項5】 ケーシング(31)内に遠心ファン
    (1)と熱交換器(32)とを配置して構成される空気
    調和機であって、 上記遠心ファン(1)として、請求項1,2,3又は4
    に記載の遠心ファンが適用されていることを特徴とする
    空気調和機。
JP2001170414A 2001-06-06 2001-06-06 遠心ファン及び該遠心ファンを備えた空気調和機 Expired - Fee Related JP3649157B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2001170414A JP3649157B2 (ja) 2001-06-06 2001-06-06 遠心ファン及び該遠心ファンを備えた空気調和機

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2001170414A JP3649157B2 (ja) 2001-06-06 2001-06-06 遠心ファン及び該遠心ファンを備えた空気調和機

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2002364591A true JP2002364591A (ja) 2002-12-18
JP3649157B2 JP3649157B2 (ja) 2005-05-18

Family

ID=19012339

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2001170414A Expired - Fee Related JP3649157B2 (ja) 2001-06-06 2001-06-06 遠心ファン及び該遠心ファンを備えた空気調和機

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3649157B2 (ja)

Cited By (10)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2005046590A (ja) * 2003-07-28 2005-02-24 Lg Electronics Inc 空気清浄器
WO2006030542A1 (ja) * 2004-09-13 2006-03-23 Matsushita Electric Industrial Co., Ltd. 多翼ファン
JP2007205268A (ja) * 2006-02-02 2007-08-16 Daikin Ind Ltd 遠心ファン
WO2009143920A1 (de) * 2008-05-27 2009-12-03 Ebm-Papst St. Georgen Gmbh & Co. Kg Radiallüfter
WO2013071020A2 (en) * 2011-11-09 2013-05-16 Baker Hughes Incorporated Impeller vane with leading edge enhancement
KR101282101B1 (ko) * 2005-02-21 2013-07-04 플레크트 우즈 에이비 래디얼 블레이드 휠
WO2018151013A1 (ja) * 2017-02-20 2018-08-23 株式会社デンソー 遠心送風機
JP2018135876A (ja) * 2017-02-20 2018-08-30 株式会社デンソー 遠心送風機
JPWO2019082378A1 (ja) * 2017-10-27 2020-11-05 三菱電機株式会社 多翼送風機
WO2022055136A1 (ko) * 2020-09-09 2022-03-17 삼성전자주식회사 팬, 팬을 갖는 공기조화기 및 팬의 제조방법

Families Citing this family (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2014061094A1 (ja) 2012-10-16 2014-04-24 三菱電機株式会社 ターボファンおよび空気調和機
CN104154035B (zh) * 2014-08-29 2017-11-14 珠海格力电器股份有限公司 离心式风机及具有其的空调器

Cited By (14)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2005046590A (ja) * 2003-07-28 2005-02-24 Lg Electronics Inc 空気清浄器
WO2006030542A1 (ja) * 2004-09-13 2006-03-23 Matsushita Electric Industrial Co., Ltd. 多翼ファン
US7744350B2 (en) 2004-09-13 2010-06-29 Panasonic Corporation Multiblade fan
KR101282101B1 (ko) * 2005-02-21 2013-07-04 플레크트 우즈 에이비 래디얼 블레이드 휠
JP2007205268A (ja) * 2006-02-02 2007-08-16 Daikin Ind Ltd 遠心ファン
WO2009143920A1 (de) * 2008-05-27 2009-12-03 Ebm-Papst St. Georgen Gmbh & Co. Kg Radiallüfter
WO2013071020A2 (en) * 2011-11-09 2013-05-16 Baker Hughes Incorporated Impeller vane with leading edge enhancement
WO2013071020A3 (en) * 2011-11-09 2013-07-18 Baker Hughes Incorporated Impeller vane with leading edge enhancement
US9133849B2 (en) 2011-11-09 2015-09-15 Baker Hughes Incorporated Impeller vane with leading edge enhancement
RU2598501C2 (ru) * 2011-11-09 2016-09-27 Бейкер Хьюз Инкорпорейтед Лопатка рабочего колеса с усовершенствованной передней кромкой
WO2018151013A1 (ja) * 2017-02-20 2018-08-23 株式会社デンソー 遠心送風機
JP2018135876A (ja) * 2017-02-20 2018-08-30 株式会社デンソー 遠心送風機
JPWO2019082378A1 (ja) * 2017-10-27 2020-11-05 三菱電機株式会社 多翼送風機
WO2022055136A1 (ko) * 2020-09-09 2022-03-17 삼성전자주식회사 팬, 팬을 갖는 공기조화기 및 팬의 제조방법

Also Published As

Publication number Publication date
JP3649157B2 (ja) 2005-05-18

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP4396775B2 (ja) 遠心ファン
JP4994421B2 (ja) 遠心ファン及び空気調和機
EP1783376B1 (en) Blower
JP4823294B2 (ja) 送風機及びこの送風機を用いたヒートポンプ装置
WO2009139422A1 (ja) 遠心送風機
US7037077B2 (en) Radiator fan and engine cooling device using the same
WO2014061642A1 (ja) ターボファンおよび空気調和機
JP2010133254A (ja) 遠心送風機及びこれを備えた空気調和機
KR20080104169A (ko) 다익 팬
WO2014125710A1 (ja) 車両用空気調和装置の室外冷却ユニット
JP2002364591A (ja) 遠心ファン及び該遠心ファンを備えた空気調和機
JP4014887B2 (ja) 遠心ファンおよびその遠心ファンを備えた加熱調理器
JP3391319B2 (ja) 遠心ファン及び該遠心ファンを備えた空気調和機
JP3677214B2 (ja) 軸流ファン
JP4140236B2 (ja) 送風装置および空気調和機用室外機
JPH09280196A (ja) 送風機
JP6739656B2 (ja) 羽根車、送風機、及び空気調和装置
JP2000234600A (ja) 多翼送風機
JP2001159396A (ja) 遠心ファン及び該遠心ファンを備えた空気調和機
JP2000345995A (ja) ファン
JP2003013892A (ja) 送風機及び該送風機を備えた空気調和機
EP1382856B1 (en) Blower and air conditioner with the blower
JP2001182692A (ja) 遠心式送風機
JP6265843B2 (ja) 換気送風機
JP2002357194A (ja) 貫流ファン

Legal Events

Date Code Title Description
A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20040826

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20041005

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20041202

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20050125

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20050207

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20080225

Year of fee payment: 3

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090225

Year of fee payment: 4

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090225

Year of fee payment: 4

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100225

Year of fee payment: 5

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110225

Year of fee payment: 6

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110225

Year of fee payment: 6

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120225

Year of fee payment: 7

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120225

Year of fee payment: 7

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130225

Year of fee payment: 8

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130225

Year of fee payment: 8

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20140225

Year of fee payment: 9

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees