JP2010133254A - 遠心送風機及びこれを備えた空気調和機 - Google Patents

遠心送風機及びこれを備えた空気調和機 Download PDF

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Abstract

【課題】静圧特性、効率特性、騒音特性の更なる向上を図り得るようにした遠心送風機及びこれを備えた空気調和機を提供する。
【解決手段】羽根4の前縁4aの主板2側における主板面2aとのなす角度「θa」を鋭角に、後縁4bの主板2側における主板面2aとの傾斜角「θb」を鈍角にそれぞれ設定する。係る設定によれば、前縁4aの主板側端部4a1とシュラウド側端部4a2の半径方向における偏位量が大きくなり、これによって上記羽根4の前縁4aに流入する空気流の流れ方向における該前縁4aの回転方向の幅寸法が拡大され、流入する空気流相互間における干渉が抑制され、空気流の乱れも抑制される。その結果、前縁34a付近、特に上記シュラウド3近傍での空気流の乱れ抑制され、それだけ空力特性、送風効率及び静粛性が向上することになる。
【選択図】図1

Description

本願発明は、三次元形状の羽根を備えた遠心送風機、及びこの遠心送風機を備えて構成される空気調和機に関するものである。
例えば、天井埋込型の空気調和機に適用される遠心送風機においては、高効率化(省エネ化)及び低騒音化が課題とされ、これに関して種々の提案がなされている(例えば、特許文献1及び特許文献2参照)。
このような技術の流れの中で、遠心送風機の性能改善を、羽根形状の工夫によって実現するものとして、三次元形状の羽根を備えた遠心送風機も提案されている(例えば、特許文献3参照)。
ここで、三次元形状の羽根を備えた遠心送風機の一例を、図15及び図16に示している。この遠心送風機31における羽根34の形状は以下のように設定されている。
即ち、上記羽根34の前縁34aの半径方向長さ(即ち、前縁4aの半径方向範囲における、該前縁4aの形状に沿った実長さであって、図15、図16で符号「L01」で示す長さ)を拡大すべく、上記羽根34の前縁34aの主板32側における主板面32aとのなす角度「θa」を「θa≧90°」に、後縁34bの主板32側における主板面32aとの傾斜角「θb」を「80°≦θb≦90°」の範囲に、それぞれ設定する(図16参照)とともに、前縁34aの主板側端部34a1とシュラウド側端部34a2の回転方向における偏位角度「θf」を「θf<10°」に、後縁34bの主板側端部34b1とシュラウド側端部34b2の回転方向における偏位角度「θg」を「θg>2θf」に、それぞれ設定している。
特開平5−312189号公報 特開2002−61597号公報 特開2002−70793号公報
ところが、このような「羽根34の前縁34aの半径方向長さ「L01」を拡大する」手法によれば、その結果として、図15及び図16に示すように、前縁34aの回転方向長さ「L02」が短くなる。従って、図17に示すように、ファン吸込口35から羽根34の前縁34a側へ吸い込まれる空気流の流れを見ると、該シュラウド33のファン吸込口35から羽根34の前縁34a側への空気流の流入方向と前縁34aの延設方向が、特に該前縁34aのファン吸込口35寄りの領域Sにおいては近似することになる。このため、前縁34aに流入する空気流相互間の干渉によって空気流の乱れが生じ易く、前縁34a付近で空気流の剥離が生じ始め、この剥離に起因する渦流Cが翼間を通過するまでに次第に成長して大きな乱れを生じ、スムーズな翼間流れが阻害されることとなり、その結果、空力特性、送風効率及び静粛性の向上という点において問題である。
なお、この従来の遠心送風機における静圧特性、効率特性、騒音特性を、図5〜7に、それぞれ破曲線で示している。
また、小さな回転方向長さ「L02」の範囲内で回転方向長さ「L01」を確保する構成であることから、羽根34の各翼素において翼弦長、入口角及び出口角を変更することが必要となり、羽根4の形状の複雑化を招来するという問題もある。
そこで本願発明は、羽根の形状をさらに工夫することで、静圧特性、効率特性、騒音特性の更なる向上を図り得るようにした遠心送風機及びこれを備えた空気調和機を提供することを目的としてなされたものである。
本願発明ではかかる課題を解決するための具体的手段として次のような構成を採用している。
本願の第1の発明では、主板2とシュラウド3の間に複数の羽根4、4・・を配置してなる遠心送風機において、上記羽根4の前縁4aの主板2側における主板面2aとのなす角度「θa」を鋭角に、後縁4bの主板2側における主板面2aとの傾斜角「θb」を鈍角にそれぞれ設定したことを特徴としている。
本願の第2の発明では、上記第1の発明に係る遠心送風機において、上記羽根4の翼素を回転座標系に対して回転移動させ、前縁4aの主板側端部4a1とシュラウド側端部4a2の回転方向における偏位角度「θf」を「θf≧10°」に、後縁4bの主板側端部4b1とシュラウド側端部4b2の回転方向における偏位角度「θg」を「θg≦2θf」に、設定したことを特徴としている。
本願の第3の発明では、上記第1又は第2の発明に係る遠心送風機において、上記羽根4の後縁4b部分にセレーション61を設けたことを特徴としている。
本願の第4の発明では、上記第1又は第2の発明に係る遠心送風機において、上記羽根4の負圧面4B側にディンプル62を設けたことを特徴としている。
本願の第5の発明では、上記第1又は第2の発明に係る遠心送風機において、上記羽根4の前縁4aの上記主板2寄り部位に、前方側へ膨出する階段状の膨出部63を設けたことを特徴としている。
本願の第6の発明に係る空気調和機では、上記第1、第2、第3、第4又は第5の発明に係る遠心送風機を備えて構成されたことを特徴としている。
本願発明では次のような効果が得られる。
(a)本願の第1の発明に係る遠心送風機によれば、主板2とシュラウド3の間に複数の羽根4、4・・を配置してなる遠心送風機において、上記羽根4の前縁4aの主板2側における主板面2aとのなす角度「θa」を鋭角に、後縁4bの主板2側における主板面2aとの傾斜角「θb」を鈍角にそれぞれ設定している。
このような設定によれば、前縁4aの主板側端部4a1の位置に対してシュラウド側端部4a2の位置が回転方向に大きく偏位することから、例え前縁4aの半径方向長さが従来構成のものと同様であっても、前縁4aが回転方向後方側へ後傾した形体となり該前縁4aの回転方向長さが拡大される。従って、側面視における前縁4aに対する吸込空気流の流入角が大きくなり、流入する空気流相互間における干渉が抑制され、空気流の乱れも抑制される。その結果、前縁34a付近、特に上記シュラウド3近傍での空気流の乱れ抑制され、スムーズな翼間流れが実現され、これによって遠心送風機1の空力特性、送風効率及び静粛性が向上することになる。
(b)本願の第2の発明に係る遠心送風機では、上記羽根4の翼素を回転座標系に対して回転移動させ、前縁4aの主板側端部4a1とシュラウド側端部4a2の回転方向における偏位角度「θf」を「θf≧10°」に、後縁4bの主板側端部4b1とシュラウド側端部4b2の回転方向における偏位角度「θg」を「θg≦2θf」に、設定している。
係る設定によれば、従来のように前縁34aの小さい半径方向長さの範囲内で回転方向長さの拡大を図るものではなく、回転座標系で翼素を回転移動させることで前縁4aの回転方向長さの拡大を図るものであることから、上記羽根4の各翼素における翼弦長及び空気流の入口角及び出口角を変更する必要がなく、それだけ羽根4の形状の簡略化が図れ、延いては遠心送風機の低コスト化が促進される。
(c)本願の第3の発明に係る遠心送風機によれば、上記(a)又は(b)に記載の効果に加えて以下のような特有の効果が得られる。即ち、この発明では、上記羽根4の後縁4b部分にセレーション61を設けているので、後縁4bにおいては、該セレーション61の形状に対応して、翼長の長い部分と短い部分が交互に存在し、羽根4の 圧力面4Aを流れる空気流と、負圧面4Bを流れる空気流の後縁4b側での合流位置が該後縁4bの全長において交互に段階的に行なわれ、その結果、合流に伴う空気流の圧力勾配及び速度欠損が小さくなり、後縁4bから後方へ流れ出る後流の乱れが抑制され、送風音が低減され、遠心送風機1の静粛性が更に促進される。
(d)本願の第4の発明に係る遠心送風機によれば、上記(a)又は(b)に記載の効果に加えて以下のような特有の効果が得られる。即ち、この発明では、上記羽根4の負圧面4B側にディンプル62を設けているので、負圧面に沿って流れる空気流は、該負圧面に存在する上記ディンプル62の負圧吸引作用を受け、負圧面からの剥離が抑制され、その結果、空気流の剥離に起因する送風音の発生が抑制され、遠心送風機1の静粛性の更なる向上が期待できる。
(e)本願の第5の発明に係る遠心送風機によれば、上記(a)又は(b)に記載の効果に加えて以下のような特有の効果が得られる。即ち、この発明では、上記羽根4の前縁4aの上記主板2寄り部位に、前方側へ膨出する階段状の膨出部63を設けているので、前縁4aに流れ込む空気流は上記膨出部63の段差面63a部分に衝突して流れが乱れ、縦渦Dを発生する。この縦渦Dは、上記段差面63aに案内されて上記羽根4の圧力面4Aと負圧面4Bの何れか一方側において集中的に生成され且つ次第に発達して強力で大きなエネルギをもつことから、この縦渦Dによって上記羽根4の圧力面4A又は負圧面4Bでの空気流の剥離が効果的に抑制され、送風音が低減され、遠心送風機1の静粛性が更に促進される。
(f)本願の第6の発明に係る空気調和機によれば、上記第1、第2、第3、第4又は第5の発明に係る遠心送風機を備えて構成されているので、該遠心送風機がもつ高い空力特性、送風効率及び静粛性がそのまま空気調和機の特性として反映され、高効率で且つ静粛性に優れた空気調和機を得ることができる。
以下、本願発明を好適な実施形態に基づいて具体的に説明する。
I:第1の実施形態
図1には、本願発明の第1の実施形態に係る遠心送風機1を示している。この遠心送風機1は、主として天井埋込型空気調和機用の送風機として用いられるものであって、主板2とシュラウド3の間に複数の羽根4、4・・を所定間隔で配置して構成され、上記吸込口3の内周側をファン吸込口5とするとともに、対向する上記主板2とシュラウド3の外周面に開口する翼間開口をファン吹出口6、6、・・としている。この遠心送風機1は、図示しないモータによって回転駆動されることで、上記ファン吸込口5から吸い込んだ空気流を上記各ファン吹出口6、6、・・から周囲へ吹出すようになっている。
この遠心送風機1は、静圧特性、効率特性及び騒音特性の更なる向上を図り得るようにしたものであり、その最大の特徴は上記羽根4の形状設定にある。
即ち、上記羽根4は、図2及び図3に示すように、三次元形状をもつ斜形型羽根であって、その主要諸元は以下のように設定されている。
即ち、上記羽根4の圧力面4A側からの側面視においては、図2に示すように、上記羽根4の前縁4aの主板2側における主板面2aとのなす角度「θa」を「50°≦θa≦90°」の範囲の鋭角に、後縁4bの主板2側における主板面2aとの傾斜角「θb」を「100°≦θb<150°」の範囲の鈍角に、後縁4bと上記主板面2aとのなす角度「θc」を「40°≦θc≦70°」の範囲の鋭角に、それぞれ設定している。
また、上記羽根4の後縁4b側からの背面視においては、上記羽根4の圧力面4A側におけると後縁4bの上記主板面2aに対する傾斜角「θd」を「40°≦θd≦70°」範囲に、上記羽根4の負圧面4Bの上記主板面2aに対する傾斜角「θe」を「80°≦θe≦120°」の範囲に、それぞれ設定している。
さらに、上記遠心送風機1の平面視においては、図3に示すように、羽根4の各翼素を、上記主板2に接する一端面4cから上記シュラウド3に接する他端面4dにかけて、回転座標系で回転移動させている。そして、上記前縁4aの主板側端部4a1とシュラウド側端部4a2の回転方向における偏位角度「θf」を「θf≧10°」の範囲に設定するとともに、上記後縁4bの主板側端部4b1とシュラウド側端部4b2の回転方向における偏位角度「θg」を「θg≦2θf」の範囲に設定している。
このように上記羽根4の形状設定を行なった結果、以下のような作用効果が得られる。
(1) 上記羽根4の前縁4aの主板2側における主板面2aとのなす角度「θa」を「50°≦θa≦90°」の範囲の鋭角に、後縁4bの主板2側における主板面2aとの傾斜角「θb」を「100°≦θb<150°」の範囲の鈍角にそれぞれ設定したことで、図2及び図3にそれぞれ示すように、前縁4aの主板側端部4a1の位置に対してシュラウド側端部4a2の位置が回転方向後方側へ大きく偏位することから、例え前縁4aの半径方向長さが従来構成のものと同様であっても、前縁4aが回転方向後方側へ後傾した形体となる分だけ該前縁4aの回転方向長さ「L12」が拡大される。従って、側面視における前縁4aに対する吸込空気流の流入角が大きくなる(図4参照)。この結果、羽根4の前縁4aに流入する空気流相互間における干渉が可及的に抑制され、空気流の乱れが抑制され、該前縁34a付近、特に上記シュラウド3近傍の領域Sにおける空気流の乱れ抑制されることで、スムーズな翼間流れが実現され、これによって遠心送風機1の空力特性、送風効率及び静粛性が向上することになる。
(2) 上記前縁4aの半径方向長さの拡大手法として、従来のように小さい偏位角度「θf」の範囲内で前縁34aを湾曲させて回転方向長さを拡大する手法(図15参照)をとることなく、図3に示すように、上記羽根4の翼素を回転座標系に対して回転移動させ、前縁4aの主板側端部4a1とシュラウド側端部4a2の回転方向における偏位角度「θf」を「θf≧10°」に、後縁4bの主板側端部4b1とシュラウド側端部4b2の回転方向における偏位角度「θg」を「θg≦2θf」に、それぞれ設定することで、従来のように前縁4aの小さい回転方向長さの範囲内で半径方向長さの拡大を図るものではなく、回転座標系で翼素を回転移動させることで前縁4aの回転方向長さ「L12」の拡大を図るものであることから、上記羽根4の各翼素における翼弦長及び空気流の入口角及び出口角を変更する必要がなく、それだけ羽根4の形状の簡略化が図れ、延いては遠心送風機1の低コスト化が促進されることになる。
なお、図5〜7に、この実施形態の遠心送風機1における静圧特性、効率特性、騒音特性を、それぞれ実曲線で示している。破曲線で示す従来の遠心送風機における静圧特性、効率特性、騒音特性と対比することで、この実施形態の遠心送風機1が空力特性、送風効率及び静粛性という面において優れていることが理解される。
II:第2の実施形態
図8及び図9には、本願発明の第2の実施形態に係る遠心送風機1を示している。この遠心送風機1は、上記第1の実施形態に係る遠心送風機1を基本構成とし、この遠心送風機1における上記羽根4の後縁4bの全範囲にセレーション61を設けた点に特徴を有している。
このように、上記羽根4の後縁4bの全範囲にセレーション61を設けることで、上記羽根4の後縁4bにおいては、該セレーション61の形状に対応して、翼長の長い部分と短い部分が交互に存在し、羽根4の 圧力面4Aを流れる空気流Aと、負圧面4Bを流れる空気流Aの後縁4b側での合流位置が該後縁4bの全長において交互に段階的に行なわれる。その結果、合流に伴う空気流の圧力勾配及び速度欠損が小さくなり、後縁4bから後方へ流れ出る後流の乱れが抑制され、送風音が低減され、遠心送風機1の静粛性が更に促進されるものである。
なお、上記以外の遠心送風機1の基本構成及びこれによる作用効果は、上記第1の実施形態の場合と同様であるので、該第1の実施形態の該当説明を援用し、ここでの説明を省略する。
III:第3の実施形態
図10及び図11には、本願発明の第3の実施形態に係る遠心送風機1を示している。この遠心送風機1は、上記第1の実施形態に係る遠心送風機1を基本構成とし、この遠心送風機1における上記羽根4の負圧面4B側にディンプル62を設けた点に特徴を有している。
このように上記羽根4の負圧面4B側にディンプル62を設けることで、負圧面4Bに沿って流れる空気流Aは、該負圧面4Bに存在する上記ディンプル62の負圧吸引作用を受け、負圧面4Bからの剥離が抑制される。その結果、空気流Aの剥離に起因する送風音の発生が抑制され、遠心送風機1の静粛性の更なる向上が期待できるものである。
なお、上記以外の遠心送風機1の基本構成及びこれによる作用効果は、上記第1の実施形態の場合と同様であるので、該第1の実施形態の該当説明を援用し、ここでの説明を省略する。
IV:第4の実施形態
図12及び図13には、本願発明の第4の実施形態に係る遠心送風機1を示している。この遠心送風機1は、上記第1の実施形態に係る遠心送風機1を基本構成とし、この遠心送風機1における上記羽根4の前縁4aの上記主板2寄り部位に、前方側へ膨出する階段状の膨出部63を設けた点に特徴を有している。
このように上記羽根4の前縁4aの上記主板2寄り部位に上記膨出部63を設けることで、前縁4aに流れ込む空気流Aは上記膨出部63の段差面63a部分に衝突して流れが乱れ、縦渦Dを発生する。この縦渦Dは、上記段差面63aに案内されて上記羽根4の圧力面4Aと負圧面4Bの何れか一方側において集中的に生成され且つ次第に発達して強力で大きなエネルギをもつことから、この縦渦Dによって上記羽根4の圧力面4A又は負圧面4Bでの空気流の剥離が効果的に抑制され、送風音が低減され、遠心送風機1の静粛性が更に促進されるものである。
なお、上記以外の遠心送風機1の基本構成及びこれによる作用効果は、上記第1の実施形態の場合と同様であるので、該第1の実施形態の該当説明を援用し、ここでの説明を省略する。
V:第5の実施形態
図14には、本願発明の第5の実施形態として、上記第1の実施形態に係る遠心送風機1を備えて構成される空気調和機の天井埋込型室内機10を示しており、同図において、符号11は天井18内に埋め込み配置されるケーシング、12は化粧パネルであり、該化粧パネル12には吸込口13と吹出口14が設けられている。また、符号15はベルマウス、17は熱交換器である。
この室内機10では、上記吸込口13を通して上記ファン吸込口5側に吸い込まれた室内空気を、熱交換器17において熱交換され、冷風あるいは温風として上記吹出口14から室内へ吹出される。
このように上記遠心送風機1を備えた室内機10においては、該遠心送風機1がもつ高い空力特性、送風効率及び静粛性がそのまま室内機10の特性として反映され、高効率で且つ静粛性に優れた空気調和機を得ることができる。
なお、上記遠心送風機1として、第1の実施形態に係る遠心送風機1に限らず、第2〜第4の実施形態に係る遠心送風機1をも適用できるものである。
本願発明の第1の実施の形態に係る遠心送風機の斜視図である。 図1に示した遠心送風機に備えられた羽根の単体図である。 図1に示した遠心送風機の要部拡大平面図である。 図2に示した羽根における空気の流れ状態説明図である。 遠心送風機の[流量−静圧]特性図である。 遠心送風機の[流量−全圧]特性図である。 遠心送風機の[流量−比騒音]特性図である。 本願発明の第2の実施の形態に係る遠心送風機の斜視図である。 図8に示した遠心送風機に備えられた羽根の単体図である。 本願発明の第3の実施の形態に係る遠心送風機の斜視図である。 図10に示した遠心送風機に備えられた羽根の単体図である。 本願発明の第4の実施の形態に係る遠心送風機の斜視図である。 図12に示した遠心送風機に備えられた羽根の単体図である。 本願発明に係る遠心送風機を備えた天井埋込型空気調和機の室内機の構成を示す断面図である。 従来の遠心送風機の要部平面図である。 図15に示した遠心送風機に備えられた羽根の単体図である。 図16に示した羽根における空気の流れ状態説明図である。
符号の説明
1 ・・遠心送風機
2 ・・主板
3 ・・シュラウド
4 ・・羽根
4a ・・前縁
4b ・・後縁
4A ・・正圧面
4B ・・負圧面
5 ・・ファン吸込口
6 ・・ファン吹出口
10 ・・室内機
11 ・・ケーシング
12 ・・化粧パネル
13 ・・吸込口
14 ・・吹出口
15 ・・ベルマウス
16 ・・モータ
17 ・・熱交換器
18 ・・天井

Claims (6)

  1. 主板(2)とシュラウド(3)の間に複数の羽根(4)、(4)・・を配置してなる遠心送風機であって、
    上記羽根(4)の前縁(4a)の主板(2)側における主板面(2a)とのなす角度「θa」を鋭角に、後縁(4b)の主板(2)側における主板面(2a)との傾斜角「θb」を鈍角にそれぞれ設定したことを特徴とする遠心送風機。
  2. 請求項1において、
    上記羽根(4)の翼素を回転座標系に対して回転移動させ、前縁(4a)の主板側端部(4a1)とシュラウド側端部(4a2)の回転方向における偏位角度「θf」を「θf≧10°」に、後縁(4b)の主板側端部(4b1)とシュラウド側端部(4b2)の回転方向における偏位角度「θg」を「θg≦2θf」に、設定したことを特徴とする遠心送風機。
  3. 請求項1又は2において、
    上記羽根(4)の後縁(4b)部分にセレーション(61)を設けたことを特徴とする遠心送風機。
  4. 請求項1又は2において、
    上記羽根(4)の負圧面(4B)側にディンプル(62)を設けたことを特徴とする遠心送風機。
  5. 請求項1又は2において、
    上記羽根(4)の前縁(4a)の上記主板(2)寄り部位に、前方側へ膨出する階段状の膨出部(63)を設けたことを特徴とする遠心送風機。
  6. 請求項1,2,3,4又は5に記載の遠心送風機を備えて構成されたことを特徴とする空気調和機。
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