JP3649157B2 - 遠心ファン及び該遠心ファンを備えた空気調和機 - Google Patents

遠心ファン及び該遠心ファンを備えた空気調和機 Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
【0002】
本願発明は、遠心ファン及び該遠心ファンを備えた空気調和機に関するものである。
【従来の技術】
【0003】
近年、空気調和機においては、主として省エネ性の観点から、該空気調和機に用いられている遠心ファンの送風音低減技術の開発が求められている。
【0004】
ところで、遠心ファンにおいて、その送風音の低減を図るに際し、羽根面における空気の剥離を抑制することが有効であり、また剥離の抑制手段の一つとして、縦渦のもつエネルギーによって羽根面上の境界層の発達を抑制するという思想も知られており、かかる剥離抑制に関する思想は、従来一般的な遠心ファンにおいても、効果としては低いものの、羽根構造の一部に反映されている。
【0005】
即ち、図13には、従来一般的な遠心ファン41の要部を示している。この遠心ファン41は、モータ47に連結されて回転駆動されるハブ42と、該ハブ42に対して所定間隔をもって対向配置されるシュラウド43との間に、湾曲板状形態をもつ複数枚の羽根44を周方向に所定間隔で配置して構成されている。そして、この遠心ファン41においては、その回転に伴い、吸込口45から吸い込まれる空気は、同図に流線Aで示すように、上記羽根44にその前縁44a側から流入してその後縁44b側へ流れ、吹出口46から吹き出される。
【0006】
この場合、上記遠心ファン41においては、上記羽根44の前縁44aに角部44cが設けられているため、該羽根44に対してその前縁44a側から空気流Aが流入する際、この空気流Aが上記角部44cに衝突することで、縦渦48が生成され、この縦渦48のもつエネルギーが上記羽根44の表面上の境界層に供給されることで、該境界層での空気の剥離が抑制され、それだけ送風騒音の低減が期待できるものである。
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
ところが、図13に流線Aで示すように、上記遠心ファン41における空気流の主流は上記羽根44の上記角部44cよりも上記ハブ42寄りに偏って流れる。このため、上記角部44cにおいて生成される縦渦48による剥離抑制効果は、空気流の主流部分に対してはさほど有効には作用せず、遠心ファン41全体としてみた場合における送風音低減効果は僅かであり、送風音の更なる低減を実現する手段の開発が要請されるところである。
【0008】
そこで本願発明は、羽根の前縁構造の改善によって、より強力な縦渦を生成させ且つこれを境界層に対して効果的に供給することで羽根面上における空気の剥離を可及的に抑制し、送風音をより効果的に低減効果をより高水準の送風音低減効果が得られるようにした遠心ファン、及びこれを備えて構成される静粛運転性に優れた空気調和機を提供することを目的としてなされたものである。
【課題を解決するための手段】
【0009】
本願発明ではかかる課題を解決するための具体的手段として次のような構成を採用している。
【0010】
本願の第1の発明では、対向配置されるハブ2とシュラウド3の間に、周方向に所定間隔で羽根4,4,・・を取り付けてなる遠心ファンにおいて、上記羽根4の前縁4aを段差面13を備えた翼幅方向に不連続な形状とするとともに、該段差面13が回転軸線に垂直な面に対して所定の傾斜角をもつ傾斜面とする一方、上記羽根4を、上記前縁4aの上記段差面13よりも上記ハブ2寄りに位置するハブ側縁部4a1を該段差面13から該ハブ2に向かうに従って漸次前方へ突出する形状とすることで翼弦長が上記段差面13から上記ハブ2に近づくに従って増大変化するように構成したことを特徴としている。
【0011】
本願の第2の発明では、対向配置されるハブ2とシュラウド3の間に、周方向に所定間隔で羽根4,4,・・を取り付けてなる遠心ファンにおいて、上記羽根4を、前縁4aに段差面13を備え且つ翼弦長が翼幅方向において不連続に変化する形状とするとともに、該段差面13を回転軸線に垂直な面に対して所定の傾斜角をもつ傾斜面とする一方、上記羽根4を、上記前縁4aの上記段差面13よりも上記ハブ2寄りに位置するハブ側縁部4a1を該段差面13から該ハブ2に向かうに従って漸次前方へ突出する形状とすることで翼弦長が上記段差面13から上記ハブ2に近づくに従って増大変化するように構成したことを特徴としている。
【0012】
本願の第3の発明では、対向配置されるハブ2とシュラウド3の間に、周方向に所定間隔で羽根4,4,・・を取り付けてなる遠心ファンにおいて、上記羽根4の前縁4aを段差面13を備えた翼幅方向に不連続な形状とするとともに、該段差面13を回転軸線に垂直な面に対して所定の傾斜角をもつ傾斜面とする一方、上記段差面13を、上記羽根4の内周面4f側から外周面4e側へ向かうに従って上記ハブ2に接近するように傾斜する傾斜面としたことを特徴としている。
【0013】
本願の第4の発明では、対向配置されるハブ2とシュラウド3の間に、周方向に所定間隔で羽根4,4,・・を取り付けてなる遠心ファンにおいて、上記羽根4を、前縁4aに段差面13を備え且つ翼弦長が翼幅方向において不連続に変化する形状とするとともに、該段差面13を回転軸線に垂直な面に対して所定の傾斜角をもつ傾斜面とする一方、上記段差面13を、上記羽根4の内周面4f側から外周面4e側へ向かうに従って上記ハブ2に接近するように傾斜する傾斜面としたことを特徴としている。
【0014】
本願の第5の発明では、上記第1又は第2の発明に係る遠心ファンにおいて、上記段差面13を、上記羽根4の内周面4f側から外周面4e側へ向かうに従って上記ハブ2に接近するように傾斜する傾斜面としたことを特徴としている。
【0015】
本願の第6の発明では、ケーシング31内に遠心ファン1と熱交換器32とを配置して構成される空気調和機において、上記遠心ファン1として、上記第1、第2、第3、第4又は第5に記載の遠心ファンを適用したことを特徴としている。
【発明の効果】
【0016】
本願発明ではかかる構成とすることにより次のような効果が得られる。
【0017】
(イ) 本願の第1の発明にかかる遠心ファンによれば、対向配置されるハブ2とシュラウド3の間に、周方向に所定間隔で羽根4,4,・・を取り付けてなる遠心ファンにおいて、上記羽根4の前縁4aを、段差面13を備えた翼幅方向に不連続な形状とするとともに、該段差面13を回転軸線に垂直な面に対して所定の傾斜角をもつ傾斜面としているので、上記羽根4の前縁4aに流入する空気流は、該前縁4aが段差面13を備えた翼幅方向に不連続な形状であることから、この不連続部分への衝突によってその流れが乱され、該前縁4aから後縁4b側に向かうに従って次第に成長する縦渦21が生成される。
【0018】
この場合、上記段差面13が遠心ファンの回転軸線に垂直な面に対して所定の傾斜角をもつ傾斜面であることから、上記前縁4aの不連続部分に流入し縦渦21を生成する空気流は、該段差面13の傾斜に沿って羽根4の外周面4e側又は内周面4f側へ案内され、該外周面4e側又は内周面4f側において縦渦21を生成する。従って、ここで生成される縦渦21は、例えば上記不連続部分に流入した空気流が羽根4の外周面4e側と内周面4f側とに分流され、該各面側においてそれぞれ縦渦21を生成する場合に比して、強力で大きなエネルギーをもつことになる。
【0019】
このため、この縦渦21のもつ大きなエネルギーが上記外周面4e側又は内周面4f側の何れか一方の境界層に集中的に供給されることで、該外周面4e上又は内周面4f上における空気の剥離がより効果的に抑制され、送風騒音がより一層低減され、遠心ファンの静粛運転性が高められることになる。
【0020】
さらに、上記羽根4を、上記前縁4aの上記段差面13よりも上記ハブ2寄りに位置するハブ側縁部4a1を該段差面13から該ハブ2に向かうに従って漸次前方へ突出する形状とすることで翼弦長が上記段差面13から上記ハブ2に近づくに従って増大変化するように構成しているので、上記羽根4の上記ハブ側縁部4a1に対応する部位においては、上記ハブ2に近づくに従って翼弦長が長くなる分だけここを流れる空気流の安定化が促進されるとともに、該ハブ2の近傍を流れる流速の遅い空気流が前方へ突出した前縁部分によって積極的に羽根4側へ掻き寄せられることで該羽根4への流入性が向上することとなり、これらの相乗効果として、遠心ファンの送風効率、特に流速の遅い小風量領域における送風効率が向上し、結果的に、静粛運転性と送風効率とを両立させた遠心ファンを提供できることになる。
【0021】
(ロ) 本願の第2の発明にかかる遠心ファンによれば、対向配置されるハブ2とシュラウド3の間に、周方向に所定間隔で羽根4,4,・・を取り付けてなる遠心ファンにおいて、上記羽根4を、前縁4aに段差面13を備え且つ翼弦長が翼幅方向において不連続に変化する形状とするとともに、該段差面13を回転軸線に垂直な面に対して所定の傾斜角をもつ傾斜面としているので、上記羽根4の前縁4aに流入する空気流は、該前縁4aが段差面13を備え且つ翼弦長が翼幅方向において不連続に変化する形状であることから、この不連続部分への衝突によってその流れが乱され、該前縁4aから後縁4b側に向かうに従って次第に成長する縦渦21が生成される。
【0022】
この場合、上記段差面13が遠心ファンの回転軸線に垂直な面に対して所定の傾斜角をもつ傾斜面であることから、上記前縁4aの不連続部分に流入し縦渦21を生成する空気流は、該段差面13の傾斜に沿って羽根4の外周面4e側又は内周面4f側へ案内され、該外周面4e側又は内周面4f側において縦渦21を生成する。従って、ここで生成される縦渦21は、例えば上記不連続部分に流入した空気流が羽根4の外周面4e側と内周面4f側とに分流され、該各面側においてそれぞれ縦渦21を生成する場合に比して、強力で大きなエネルギーをもつことになる。
【0023】
このため、この縦渦21のもつ大きなエネルギーが上記外周面4e側又は内周面4f側の何れか一方の境界層に集中的に供給されることで、該外周面4e上又は内周面4f上における空気の剥離がより効果的に抑制され、送風騒音がより一層低減され、遠心ファンの静粛運転性が高められることになる。
【0024】
さらに、上記第1又は第2の発明にかかる遠心ファンにおいて、上記羽根4を、上記前縁4aの上記段差面13よりも上記ハブ2寄りに位置するハブ側縁部4a1を該段差面13から該ハブ2に向かうに従って漸次前方へ突出する形状とすることで翼弦長が上記段差面13から上記ハブ2に近づくに従って増大変化するように構成しているので、上記羽根4の上記ハブ側縁部4a1に対応する部位においては、上記ハブ2に近づくに従って翼弦長が長くなる分だけここを流れる空気流の安定化が促進されるとともに、該ハブ2の近傍を流れる流速の遅い空気流が前方へ突出した前縁部分によって積極的に羽根4側へ掻き寄せられることで該羽根4への流入性が向上することとなり、これらの相乗効果として、遠心ファンの送風効率、特に流速の遅い小風量領域における送風効率が向上し、結果的に、静粛運転性と送風効率とを両立させた遠心ファンを提供できることになる。
【0025】
(ハ) 本願の第3の発明にかかる遠心ファンによれば、対向配置されるハブ2とシュ ラウド3の間に、周方向に所定間隔で羽根4,4,・・を取り付けてなる遠心ファンにおいて、上記羽根4の前縁4aを、段差面13を備えた翼幅方向に不連続な形状とするとともに、該段差面13を回転軸線に垂直な面に対して所定の傾斜角をもつ傾斜面としているので、上記羽根4の前縁4aに流入する空気流は、該前縁4aが段差面13を備えた翼幅方向に不連続な形状であることから、この不連続部分への衝突によってその流れが乱され、該前縁4aから後縁4b側に向かうに従って次第に成長する縦渦21が生成される。
【0026】
この場合、上記段差面13が遠心ファンの回転軸線に垂直な面に対して所定の傾斜角をもつ傾斜面であることから、上記前縁4aの不連続部分に流入し縦渦21を生成する空気流は、該段差面13の傾斜に沿って羽根4の外周面4e側又は内周面4f側へ案内され、該外周面4e側又は内周面4f側において縦渦21を生成する。従って、ここで生成される縦渦21は、例えば上記不連続部分に流入した空気流が羽根4の外周面4e側と内周面4f側とに分流され、該各面側においてそれぞれ縦渦21を生成する場合に比して、強力で大きなエネルギーをもつことになる。
【0027】
このため、この縦渦21のもつ大きなエネルギーが上記外周面4e側又は内周面4f側の何れか一方の境界層に集中的に供給されることで、該外周面4e上又は内周面4f上における空気の剥離がより効果的に抑制され、送風騒音がより一層低減され、遠心ファンの静粛運転性が高められることになる。
【0028】
さらに、上記段差面13を、上記羽根4の内周面4f側から外周面4e側へ向かうに従って上記ハブ2に接近するように傾斜する傾斜面としているので、上記段差面13側に流入する空気流は、該段差面13に案内されて上記羽根4の外周面4e側へ集中的に流れ、該外周面4e側において強力な縦渦21を生成し、該外周面4eにおける境界層の発達を抑制し、これによって空気流の剥離を抑制し送風騒音を低減させる如く作用する。
【0029】
ここで、遠心ファン1の風量と羽根4の両面における剥離域の発生形態との関係をみると、回転速度の大きい大風量域においては羽根4の外周面4e側に剥離域が生じるのに対して、回転速度の小さい小風量域においては羽根4の内周面4f側に剥離域が生じるという関係がある。さらに、遠心ファンにおいては、小風量域においては静圧の減少変化に対する風量の落ち込みが大きいという特性があり、このため一般に、遠心ファンの実使用風量域を大風量域に設定している。
【0030】
これらのことから、この発明のように、上記段差面13を、上記羽根4の内周面4f側から外周面4e側へ向かうに従って上記ハブ2に接近するように傾斜する傾斜面とし、該外周面4e側において強力な縦渦21を生成させる構成とすることで、実用域において高水準の送風騒音低減効果をもつ実用性に優れた遠心ファンを提供することができることになる。
【0031】
(ニ) 本願の第4の発明にかかる遠心ファンによれば、対向配置されるハブ2とシュラウド3の間に、周方向に所定間隔で羽根4,4,・・を取り付けてなる遠心ファンにおいて、上記羽根4を、前縁4aに段差面13を備え且つ翼弦長が翼幅方向において不連続に変化する形状とするとともに、該段差面13を回転軸線に垂直な面に対して所定の傾斜角をもつ傾斜面としているので、上記羽根4の前縁4aに流入する空気流は、該前縁4aが段差面13を備え且つ翼弦長が翼幅方向において不連続に変化する形状であることから、この不連続部分への衝突によってその流れが乱され、該前縁4aから後縁4b側に向かうに従って次第に成長する縦渦21が生成される。
【0032】
この場合、上記段差面13が遠心ファンの回転軸線に垂直な面に対して所定の傾斜角をもつ傾斜面であることから、上記前縁4aの不連続部分に流入し縦渦21を生成する空気 流は、該段差面13の傾斜に沿って羽根4の外周面4e側又は内周面4f側へ案内され、該外周面4e側又は内周面4f側において縦渦21を生成する。従って、ここで生成される縦渦21は、例えば上記不連続部分に流入した空気流が羽根4の外周面4e側と内周面4f側とに分流され、該各面側においてそれぞれ縦渦21を生成する場合に比して、強力で大きなエネルギーをもつことになる。
【0033】
このため、この縦渦21のもつ大きなエネルギーが上記外周面4e側又は内周面4f側の何れか一方の境界層に集中的に供給されることで、該外周面4e上又は内周面4f上における空気の剥離がより効果的に抑制され、送風騒音がより一層低減され、遠心ファンの静粛運転性が高められることになる。
【0034】
さらに、上記段差面13を、上記羽根4の内周面4f側から外周面4e側へ向かうに従って上記ハブ2に接近するように傾斜する傾斜面としているので、上記段差面13側に流入する空気流は、該段差面13に案内されて上記羽根4の外周面4e側へ集中的に流れ、該外周面4e側において強力な縦渦21を生成し、該外周面4eにおける境界層の発達を抑制し、これによって空気流の剥離を抑制し送風騒音を低減させる如く作用する。
【0035】
ここで、遠心ファン1の風量と羽根4の両面における剥離域の発生形態との関係をみると、回転速度の大きい大風量域においては羽根4の外周面4e側に剥離域が生じるのに対して、回転速度の小さい小風量域においては羽根4の内周面4f側に剥離域が生じるという関係がある。さらに、遠心ファンにおいては、小風量域においては静圧の減少変化に対する風量の落ち込みが大きいという特性があり、このため一般に、遠心ファンの実使用風量域を大風量域に設定している。
【0036】
これらのことから、この発明のように、上記段差面13を、上記羽根4の内周面4f側から外周面4e側へ向かうに従って上記ハブ2に接近するように傾斜する傾斜面とし、該外周面4e側において強力な縦渦21を生成させる構成とすることで、実用域において高水準の送風騒音低減効果をもつ実用性に優れた遠心ファンを提供することができることになる。
【0037】
(ホ)本願の第5の発明にかかる遠心ファンによれば、上記(イ)又は(ロ)に記載の効果に加えて次のような特有の効果が得られる。即ち、この発明では、上記段差面13を、上記羽根4の内周面4f側から外周面4e側へ向かうに従って上記ハブ2に接近するように傾斜する傾斜面としているので、上記段差面13側に流入する空気流は、該段差面13に案内されて上記羽根4の外周面4e側へ集中的に流れ、該外周面4e側において強力な縦渦21を生成し、該外周面4eにおける境界層の発達を抑制し、これによって空気流の剥離を抑制し送風騒音を低減させる如く作用する。
【0038】
ここで、遠心ファン1の風量と羽根4の両面における剥離域の発生形態との関係をみると、回転速度の大きい大風量域においては羽根4の外周面4e側に剥離域が生じるのに対して、回転速度の小さい小風量域においては羽根4の内周面4f側に剥離域が生じるという関係がある。さらに、遠心ファンにおいては、小風量域においては静圧の減少変化に対する風量の落ち込みが大きいという特性があり、このため一般に、遠心ファンの実使用風量域を大風量域に設定している。
【0039】
これらのことから、この発明のように、上記段差面13を、上記羽根4の内周面4f側から外周面4e側へ向かうに従って上記ハブ2に接近するように傾斜する傾斜面とし、該外周面4e側において強力な縦渦21を生成させる構成とすることで、実用域において高水準の送風騒音低減効果をもつ実用性に優れた遠心ファンを提供することができることになる。
【0040】
(ヘ) 本願の第6の発明にかかる空気調和機によれば、ケーシング31内に遠心ファン1と熱交換器32とを配置して構成されるものにおいて、上記遠心ファン1として、上記第1、第2、第3、第4又は第5の発明にかかる遠心ファンを適用しているので、該遠心ファンの特性に基づき、静粛運転性と高い空調性能とを兼ね備えた空気調和機が得られるものである。
【発明の実施の形態】
【0041】
以下、本願発明にかかる遠心ファン及び空気調和機を好適な実施形態に基づいて具体的に説明する。
【0042】
A:遠心ファン
A−1:第1の実施形態
図1及び図2には、本願発明の第1の実施形態にかかる遠心ファン1を示している。この実施形態の遠心ファン1は、その中央部にモーター7が連結され該モーター7によって回転駆動されるハブ2と、その中央部に吸込口5を備え且つ上記ハブ2に対して所定間隔をもって同軸状に対向配置されるシュラウド3と、上記ハブ2の内面とシュラウド3の内面との間に跨がって立設状態で配置される複数枚の羽根4,4,・・とを備えて構成される。また、上記ハブ2とシュラウド3の外周部で且つ上記各羽根4,4,・・間位置には、それぞれ吹出口6が形成されている。
【0043】
上記羽根4は、本願発明の要旨をなすものであって、図2〜図4に示すように、その前縁4aから後縁4bに向かって滑らかに湾曲する湾曲板状の基本形態をもつものであって、適宜の樹脂材により一体形成されている。
【0044】
そして、この羽根4においては、その前縁4aを、次述のハブ側縁部4a1とシュラウド側縁部4a2及び傾斜縁部4a3の三つの部分で構成している。
【0045】
上記ハブ側縁部4a1は、上記羽根4のハブ側端縁4c寄りに位置し且つ回転軸線に対して略平行に延出する直線形状とされている。
【0046】
上記シュラウド側縁部4a2は、上記ハブ側縁部4a1のシュラウド側端縁4d寄りに位置し、且つ回転軸線に対して略平行に延出する直線形状とされるとともに、その前端位置は上記ハブ側縁部4a1の前端位置よりも上記羽根4の中心線方向の後方側へ所定寸法だけ偏位している。従って、上記ハブ側縁部4a1とシュラウド側縁部4a2とは、その境界部に段差面13をもつこととなり、この段差面13の存在によって、上記前縁4aは羽根4の翼幅方向において不連続な形状となっている。さらに、この実施形態においては、図3に示すように、上記段差面13を、上記羽根4の内周面4f側から外周面4e側に向かうに従って上記ハブ2に次第に接近するように傾斜する傾斜面としている。この場合、上述のように上記羽根4がその翼幅方向を回転軸線に対して略平行に設定しているので、上記段差面13は上記回転軸線に直交する面に対して所定の傾斜角をもつことになる。
【0047】
上記傾斜縁部4a3は、上記シュラウド側縁部4a2の端部から上記シュラウド3の上記吸込口5の近傍へ向けて斜めに延出する縁部であって、上記ハブ側縁部4a1との境界部には角部14が形成されている。
【0048】
尚、上記段差面13の形成によって、該段差面13とシュラウド側縁部4a2の連続部分には角部11が、該段差面13とハブ側縁部4a1の連続部分には角部12が、それぞれ形成される。
【0049】
このように構成された上記羽根4を備えて構成される遠心ファン1においては、次に述べるような特有の作用効果が得られるものである。
【0050】
即ち、この実施形態の遠心ファン1においては、上記羽根4の前縁4aを、段差面13を備えた翼幅方向に不連続な形状とするとともに、該段差面13を回転軸線に垂直な面に対して所定の傾斜角をもつ傾斜面とし、さらに上記段差面13の傾斜方向を上記羽根4の内周面4fから外周面4eに向かうに伴って上記ハブ2に接近するような方向に設定している。
【0051】
従って、上記遠心ファン1の回転に伴って上記吸込口5から吸い込まれた空気が、上記羽根4によって速度エネルギーを付与され、上記吹出口6から吹き出される場合、その吸入空気のうちの一部は、図5に流線Aで示すように、上記段差面13部分に流入し、該段差面13の傾斜によって外周面4e側へ案内され、該外周面4e側を集中的に流れることになる。
【0052】
そして、この段差面13側へ流れる空気流Aは、上記段差面13及びその前後に位置する角部11及び角部12にそれぞれ衝突することでその流れが乱され、縦渦21を生成する。この場合、上述のように、上記段差面13の傾斜によって空気流Aが外周面4e側を集中的に流れることから、例えば該空気流Aが上記段差面13部分への衝突後、ここで分流されて外周面4eと内周面4fの双方へそれぞれ流れる場合に比して、該空気流Aによって生成される縦渦21は強力な流れとなり、大きなエネルギーをもつことになる。
【0053】
このように強力で大きなエネルギーをもつ縦渦21が上記外周面4e上に形成された境界層に供給されることで、該縦渦21のもつエネルギーによって該境界層の発達が効果的に抑制され、空気流の剥離が可及的に防止される。この結果、空気流の剥離に起因する送風騒音が可及的に低減され、遠心ファン1の静粛運転性が実現されるものである。
【0054】
尚、上記段差面13部分に流入する空気流Aにより生成される縦渦21の外に、上記前縁4aの上記シュラウド側縁部4a2と傾斜縁部4a3の境界部の角部14においても、既述の従来構造の遠心ファンの場合と同様に、空気流の乱れが生じ、縦渦が生成され、この縦渦によって上記外周面4e及び内周面4fでの剥離が抑制され、送風騒音の低減効果が得られることは勿論である。
【0055】
ここで、上記段差面13の傾斜方向を、上記羽根4の内周面4fから外周面4eへ向かうに従って上記ハブ2に接近するような傾斜方向に設定したことの技術的意義を説明する。
【0056】
図6には、遠心ファン1の羽根4の周りの空気の流れ状態を示している。遠心ファン1においては、その風量は回転数に対応して変化し、回転数の上昇に伴って風量も増加する。また、遠心ファン1の回転数に対応して上記羽根4の前縁4aに流入する空気流の流入方向も異なり、大風量運転時には矢印A1で示す方向から、小風量運転時には矢印A2で示す方向からそれぞれ流入する。
【0057】
これらの結果、上記羽根4においては、大風量運転時にはその外周面4e側に剥離域Z1が発生し、また少風量運転時にはその内周面4f側に剥離域Z2が発生することになる。従って、上記縦渦21によって羽根面での剥離を抑制しようとすれば、大風量運転時には外周面4e側において縦渦21を集中的に発生させ、小風量運転時には内周面4f側において縦渦21を集中的に発生させれば良いことになる。
【0058】
ところが、図7に示す遠心ファンの「風量−送風音」特性図、及び「風量−静圧」特性図から分かるように、小風量域においては風量変化に対する静圧曲線の傾斜が小さく、従って、この小風量域においては静圧の少しの低下によって風量が大きく落ち込むこととなり、特に空気調和機用遠心ファンのように熱交換器の目詰まり等によって静圧が変化し易い条件下において用いられるものとしては好ましい特性ではない。このため、特に空気調和機用の遠心ファンにおいては、上述の如き問題の少ない大風量域を実使用風量域に設定するのが通例である。
【0059】
以上のことからして、この実施形態の遠心ファン1のように、上記羽根4の前縁4aに設けられる上記段差面13を該羽根4の外周面4e側に傾斜させる構成は、実用域において高水準の送風騒音低減効果をもつ実用性に優れた遠心ファンを得る上においては必要不可欠な構成であるとも言え、実使用風量域で高い静粛運転性を発揮する遠心ファンを提供するという点において極めて重要な意義をもつものである。
【0060】
A−2:第2の実施形態
図8には、本願発明の第2の実施形態にかかる遠心ファン1の羽根4部分を示している。この遠心ファン1は、上記第1の実施形態にかかる遠心ファン1と基本構造を同じとし、これと異なる点は、上記羽根4の前縁4aの構造のみである。従って、以下においては、上記羽根4の構成のみについて説明し、それ以外の構成に関しては上記第1の実施形態の該当説明を援用する。
【0061】
上記羽根4は、本願発明の要旨をなすものであって、図8及び〜図9に示すように、その前縁4aから後縁4bに向かって滑らかに湾曲する湾曲板状の基本形態をもつものであって、適宜の樹脂材により一体形成されている。
【0062】
そして、この羽根4においては、その前縁4aを、次述のハブ側縁部4a1とシュラウド側縁部4a2及び傾斜縁部4a3の三つの部分で構成している。
【0063】
上記ハブ側縁部4a1は、上記羽根4のハブ側端縁4c寄りに位置し、該ハブ側端縁4cに近づくに従って前方へ突出する傾斜形状とされている。従って、上記羽根4は、このハブ側縁部4a1に対応する部分においては、上記ハブ側端縁4cに近づくに従って翼弦長が次第に増大することになる。
【0064】
上記シュラウド側縁部4a2は、上記ハブ側縁部4a1のシュラウド側端縁4d寄りに位置し、且つ回転軸線に対して略平行に延出する直線形状とされるとともに、その前端位置は上記ハブ側縁部4a1の前端位置よりも上記羽根4の中心線方向の後方側へ所定寸法だけ偏位している。従って、上記ハブ側縁部4a1とシュラウド側縁部4a2とは、その境界部に段差面13をもつこととなり、この段差面13の存在によって、上記前縁4aは羽根4の翼幅方向において不連続な形状となっている。さらに、この実施形態においては、上記段差面13を、上記羽根4の内周面4f側から外周面4e側に向かうに従って上記ハブ2に次第に接近するように傾斜する傾斜面としている(図3を参照)。この場合、上述のように上記羽根4がその翼幅方向を回転軸線に対して略平行に設定しているので、上記段差面13は上記回転軸線に直交する面に対して所定の傾斜角をもつことになる。
【0065】
上記傾斜縁部4a3は、上記シュラウド側縁部4a2の端部から上記シュラウド3の上記吸込口5の近傍へ向けて斜めに延出する縁部であって、上記ハブ側縁部4a1との境界部には角部14が形成されている。
【0066】
尚、上記段差面13の形成によって、該段差面13とシュラウド側縁部4a2の連続部分には角部11が、該段差面13とハブ側縁部4a1の連続部分には角部12が、それぞれ形成される。
【0067】
このように構成された上記羽根4を備えて構成される遠心ファン1においては、上記第1の実施形態にかかる遠心ファン1の場合と同様の作用効果が得られることは勿論であるが、それに加えて次のような特有の効果が得られるものである。
【0068】
即ち、この実施形態の遠心ファン1においては、上記羽根4の上記前縁4aのうち、上記段差面13よりも上記ハブ2寄りに位置する上記ハブ側縁部4a1を、該段差面13から該ハブ2に向かうに従って漸次前方へ突出する形状とすることで翼弦長が上記段差面13から上記ハブ2に近づくに従って増大変化するように構成している。
【0069】
このため、上記羽根4の上記ハブ側縁部4a1に対応する部位においては、上記ハブ2に近づくに従って翼弦長が長くなる分だけ、ここを流れる空気流の安定化が促進されるとともに、該ハブ2の近傍を流れる流速の遅い空気流が前方へ突出した前縁部分によって積極的に羽根4側へ掻き寄せられることで該羽根4への流入性が向上することになる。これらの相乗効果として、遠心ファン1の送風効率、特に流速の遅い小風量領域における送風効率が向上し、結果的に、静粛運転性と送風効率とを両立させた遠心ファン1を提供することができるものである。 尚、上記以外の作用効果については、上記第1の実施形態の該当説明を援用することで、ここでの説明を省略する。
【0070】
B:空気調和機
図11には上記第1の実施形態にかかる遠心ファン1を備えて構成された空気調和機X1を、また図12には上記第2の実施形態にかかる遠心ファン1を備えて構成された空気調和機X2を、それぞれ示している。
【0071】
これら各空気調和機X1,X2は、共に、天井に埋め込み配置されるセパレート型空気調和機の室内機であって、ケーシング31内の略中央部に上記遠心ファン1をその吸込口5を下方に向けて配置するとともに、該遠心ファン1の外周側にその吹出口6に対向するようにして熱交換器32を配置して構成される。そして、上記遠心ファン1の運転により、上記ケーシング31の下面の中央部に設けた吸込口33から吸入した室内空気を、上記熱交換器32において熱交換して温風あるいは冷風とした後、該下面の外周部に設けた吹出口34から室内へ吹き出すようになっている。
【0072】
これら各空気調和機X1,X2においては、それぞれ、遠心ファンとして、上記第1、第2の実施形態にかかる遠心ファン1を備えることで、既述した遠心ファン1の特性、即ち、送風騒音が低く且つ高い送風効率が得られるという特性に基づいて、静粛運転性と高い空調性能とを兼ね備えた空気調和機が得られるものである。
【図面の簡単な説明】
【0073】
【図1】 本願発明の第1の実施形態にかかる遠心ファンの平面図である。
【図2】 図1のII−II要部拡大断面図である。
【図3】 図2に示した遠心ファンの羽根の拡大斜視図である。
【図4】 図2のIV−IV要部拡大図である。
【図5】 羽根における空気の流れ状態の説明図である。
【図6】 羽根の前縁側における空気流の剥離状態説明図である。
【図7】 遠心ファンの「風量−静圧・送風音」特性図である。
【図8】 本願発明の第2の実施形態にかかる遠心ファンにおける羽根の拡大図である。
【図9】 図7に示した遠心ファンの羽根の拡大斜視図である。
【図10】 羽根における空気の流れ状態の説明図である。
【図11】 上記第1の実施形態にかかる遠心ファンを備えて構成される空気調和機の断面図である。
【図12】 上記第2の実施形態にかかる遠心ファンを備えて構成される空気調和機の断面図である。
【図13】 従来の遠心ファンの羽根部分を示す断面図である。
【符号の説明】
【0074】
1は遠心ファン、2はハブ、3はシュラウド、4は羽根、5は吸込口、6は吹出口、7はモーター、11及び12は角部、13は段差面、21及び22は縦渦、31はケーシング、32は熱交換器、33は吸込口、34は吹出口である。

Claims (6)

  1. 対向配置されるハブ(2)とシュラウド(3)の間に、周方向に所定間隔で羽根(4),(4),・・を取り付けてなる遠心ファンであって、
    上記羽根(4)の前縁(4a)が段差面(13)を備えた翼幅方向に不連続な形状とされるとともに、該段差面(13)が回転軸線に垂直な面に対して所定の傾斜角をもつ傾斜面とされる一方、
    上記羽根(4)が、上記前縁(4a)の上記段差面(13)よりも上記ハブ(2)寄りに位置するハブ側縁部(4a1)を該段差面(13)から該ハブ(2)に向かうに従って漸次前方へ突出する形状とすることで翼弦長が上記段差面(13)から上記ハブ(2)に近づくに従って増大変化するように構成されていることを特徴とする遠心ファン。
  2. 対向配置されるハブ(2)とシュラウド(3)の間に、周方向に所定間隔で羽根(4),(4),・・を取り付けてなる遠心ファンであって、
    上記羽根(4)が、前縁(4a)に段差面(13)を備え且つ翼弦長が翼幅方向において不連続に変化する形状とされるとともに、該段差面(13)が回転軸線に垂直な面に対して所定の傾斜角をもつ傾斜面とされる一方、
    上記羽根(4)が、上記前縁(4a)の上記段差面(13)よりも上記ハブ(2)寄りに位置するハブ側縁部(4a1)を該段差面(13)から該ハブ(2)に向かうに従って漸次前方へ突出する形状とすることで翼弦長が上記段差面(13)から上記ハブ(2)に近づくに従って増大変化するように構成されていることを特徴とする遠心ファン。
  3. 対向配置されるハブ(2)とシュラウド(3)の間に、周方向に所定間隔で羽根(4),(4),・・を取り付けてなる遠心ファンであって、
    上記羽根(4)の前縁(4a)が段差面(13)を備えた翼幅方向に不連続な形状とされるとともに、該段差面(13)が回転軸線に垂直な面に対して所定の傾斜角をもつ傾斜面とされる一方、
    上記段差面(13)が、上記羽根(4)の内周面(4f)側から外周面(4e)側へ向かうに従って上記ハブ(2)に接近するように傾斜する傾斜面であることを特徴とする遠心ファン。
  4. 対向配置されるハブ(2)とシュラウド(3)の間に、周方向に所定間隔で羽根(4),(4),・・を取り付けてなる遠心ファンであって、
    上記羽根(4)が、前縁(4a)に段差面(13)を備え且つ翼弦長が翼幅方向において不連続に変化する形状とされるとともに、該段差面(13)が回転軸線に垂直な面に対して所定の傾斜角をもつ傾斜面とされる一方、
    上記段差面(13)が、上記羽根(4)の内周面(4f)側から外周面(4e)側へ向かうに従って上記ハブ(2)に接近するように傾斜する傾斜面であることを特徴とする遠心ファン。
  5. 請求項1又は2において、
    上記段差面(13)が、上記羽根(4)の内周面(4f)側から外周面(4e)側へ向かうに従って上記ハブ(2)に接近するように傾斜する傾斜面であることを特徴とする遠心ファン。
  6. ケーシング(31)内に遠心ファン(1)と熱交換器(32)とを配置して構成される空気調和機であって、
    上記遠心ファン(1)として、請求項1,2,3,4又は5に記載の遠心ファンが適用されていることを特徴とする空気調和機。
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