JPWO2019082378A1 - 多翼送風機 - Google Patents

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Abstract

多翼送風機は羽根車を備え、羽根車は、周方向に配列した複数の翼と、複数の翼を支持する主板と、を有しており、羽根車の第1断面において、複数の翼のそれぞれは、内周端と外周端とを有しており、複数の翼は、複数の第1翼と複数の第2翼とを有しており、第1断面において、複数の第1翼のそれぞれは、複数の第2翼のそれぞれの翼長よりも長い翼長を有しており、第1断面において、回転軸と複数の第1翼のそれぞれの内周端との距離は、回転軸と複数の第2翼のそれぞれの内周端との距離よりも短くなっており、複数の第1翼のうち周方向で互いに隣り合う2つの第1翼の間には、複数の第2翼のうちの少なくとも1つの第2翼が配置されている。

Description

本発明は、羽根車を備えた多翼送風機に関するものである。
特許文献1には、遠心ファンの羽根車が記載されている。この羽根車の翼は、羽根車の内周側では圧力面側に凸となるターボファン形状を有しており、羽根車の外周側では圧力面側に凹となるシロッコファン形状を有している。
特開2005−69183号公報
特許文献1に記載されているような羽根車において、空気の流れが翼から大きく剥離しないようにするためには、翼の前縁となる内周端から翼の後縁となる外周端にかけて、翼の反りの曲率半径が小さくならないようにする必要がある。翼の反りの曲率半径を大きく確保すると翼長が長くなるため、羽根車の外径を維持する場合には翼の内周端を回転軸に近づける必要がある。翼の内周端が回転軸に近づけられると、翼の内周端の占める面積比率が増大することにより、翼間の空気流路の入口部が狭まってしまう。したがって、回転軸方向に流通する空気が翼間の空気流路に流入する際、翼間の空気流路の入口部での縮流が過大となるため、ファンの効率が低下してしまうという課題があった。
本発明は、上述のような課題を解決するためになされたものであり、効率を向上できる多翼送風機を提供することを目的とする。
本発明に係る多翼送風機は、回転軸を中心として回転する羽根車を備えた多翼送風機であって、前記羽根車は、前記回転軸を中心とする周方向に配列した複数の翼と、前記複数の翼を前記回転軸に沿う方向の一方側から支持する主板と、を有しており、前記回転軸に垂直な第1平面で切断された前記羽根車の第1断面において、前記複数の翼のそれぞれは、内周端と、前記内周端よりも外周側に設けられ、前記羽根車の回転方向で前方に向かって傾斜した外周端と、を有しており、前記複数の翼は、複数の第1翼と、複数の第2翼と、を有しており、前記第1断面において、前記複数の第1翼のそれぞれは、前記複数の第2翼のそれぞれの翼長よりも長い翼長を有しており、前記第1断面において、前記回転軸と前記複数の第1翼のそれぞれの前記内周端との距離は、前記回転軸と前記複数の第2翼のそれぞれの前記内周端との距離よりも短くなっており、前記複数の第1翼のうち前記周方向で互いに隣り合う2つの第1翼の間には、前記複数の第2翼のうちの少なくとも1つの第2翼が配置されているものである。
本発明によれば、周方向で互いに隣り合う2つの第1翼の間には、第1翼よりも翼長の短い少なくとも1つの第2翼が配置されるため、2つの第1翼の間に形成される空気流路の入口部が狭くなるのを防ぐことができる。したがって、翼間の空気流路の入口部での縮流を緩和することができるため、多翼送風機の効率を向上させることができる。
本発明の実施の形態1に係る多翼送風機を回転軸11に沿って見た構成を模式的に示す外観図である。 図1のII−II断面を模式的に示す図である。 本発明の実施の形態1に係る多翼送風機の羽根車10の構成を示す斜視図である。 図2のIV−IV断面を示す断面図である。 図2のV−V断面を示す断面図である。 本発明の実施の形態1に係る多翼送風機において第1断面での第1翼12Aの形状を説明する図である。
実施の形態1.
本発明の実施の形態1に係る多翼送風機について説明する。図1は、本実施の形態に係る多翼送風機を回転軸11に沿って見た構成を模式的に示す外観図である。図2は、図1のII−II断面を模式的に示す図である。図1及び図2に示すように、多翼送風機は、回転軸11を中心として回転する羽根車10と、羽根車10を収容するケーシング30と、羽根車10を駆動する駆動モータ40と、を有している。
ケーシング30は、スクロール壁31と、吸込口32と、吹出口33と、を有している。スクロール壁31は、回転軸11に垂直な断面において拡大風路が形成されるようなスクロール形状を有している。吸込口32は、回転軸11を中心としたベルマウス状の環状部により形成された開口である。吸込口32は、ケーシング30の一方の側面に形成されている。吹出口33は、回転軸11に垂直な断面においてスクロール壁31の接線方向を向いて形成された開口である。
駆動モータ40は、吸込口32の形成された側面とは反対側のケーシング30の側面に隣接して配置されている。駆動モータ40のモータシャフト41は、回転軸11上に延びており、ケーシング30の側面を貫通してケーシング30の内部に挿入されている。
羽根車10は、回転軸11を中心とする周方向に配列した複数の翼12と、複数の翼12を回転軸11に沿う方向の一方側から支持する主板13と、を有している。主板13は、駆動モータ40側のケーシング30の側面に沿って、回転軸11に垂直となるように配置されている。主板13の中心部には、ケーシング30の内部に挿入されたモータシャフト41が固定されている。
駆動モータ40が運転されると、モータシャフト41及び主板13を介して、複数の翼12が回転軸11を中心として回転する。これにより、外部の空気が吸込口32から羽根車10の内部に吸い込まれ、羽根車10の昇圧作用によりケーシング30内に吹き出される。ケーシング30内に吹き出された空気は、スクロール壁31により形成される拡大風路で減速して静圧を回復し、吹出口33から外部に吹き出される。
図3は、本実施の形態に係る多翼送風機の羽根車10の構成を示す斜視図である。図4は、図2のIV−IV断面を示す断面図である。図4に示す断面は、回転軸11に垂直な第1平面51で羽根車10の主板13寄りの部分が切断された、羽根車10の第1断面である。図5は、図2のV−V断面を示す断面図である。図5に示す断面は、回転軸11に垂直な第2平面52で羽根車10の吸込口32寄りの部分が切断された、羽根車10の第2断面である。
図3〜図5に示すように、複数の翼12は、複数の第1翼12Aと、複数の第2翼12Bと、を有している。第1翼12Aは、内周端14Aと、内周端14Aよりも外周側に設けられ、羽根車10の回転方向で前方に向かって傾斜した外周端15Aと、を有している。内周端14Aは第1翼12Aの前縁となり、外周端15Aは第1翼12Aの後縁となる。第2翼12Bは、内周端14Bと、内周端14Bよりも外周側に設けられ、羽根車10の回転方向で前方に向かって傾斜した外周端15Bと、を有している。内周端14Bは第2翼12Bの前縁となり、外周端15Bは第2翼12Bの後縁となる。
回転軸11に沿う方向において吸込口32寄りの部分では、第1翼12Aの翼長は、第2翼12Bの翼長と等しくなっている(図5参照)。一方、回転軸11に沿う方向において主板13寄りの部分では、第1翼12Aの翼長は、第2翼12Bの翼長よりも長くなっており(図4参照)、かつ主板13に近づくほど長くなっている。このように、本実施の形態では、第1翼12Aの翼長は、回転軸11に沿う方向の少なくとも一部において、第2翼12Bの翼長よりも長くなっている。
図4に示す主板13寄りの第1断面において、回転軸11と第1翼12Aの内周端14Aとの距離、すなわち第1翼12Aの内径は、ri_Abである。回転軸11と外周端15Aとの距離、すなわち第1翼12Aの外径は、ro_Abである。距離ro_Abと距離ri_Abとの差は、第1断面での第1翼12Aの翼長L1bとなる(L1b=ro_Ab−ri_Ab)。ここで、一般的な多翼送風機では、回転軸に垂直な断面における翼の翼長は、回転軸方向での翼の幅寸法よりも短くなっている。本実施の形態においても、第1翼12Aの最大翼長、すなわち第1翼12Aの主板13寄り端部での翼長は、第1翼12Aの回転軸方向の幅寸法W(図2参照)よりも短くなっている。
また、第1断面において、回転軸11と第2翼12Bの内周端14Bとの距離、すなわち第2翼12Bの内径は、距離ri_Abよりも大きいri_Bbである(ri_Bb>ri_Ab)。回転軸11と外周端15Bとの距離、すなわち第2翼12Bの外径は、距離ro_Abと等しいro_Bbである(ro_Bb=ro_Ab)。距離ro_Bbと距離ri_Bbとの差は、第1断面での第2翼12Bの翼長L2bとなる(L2b=ro_Bb−ri_Bb)。第1断面での第2翼12Bの翼長L2bは、同断面での第1翼12Aの翼長L1bよりも短い(L2b<L1b)。
第1断面における第1翼12Aの出口角は、βbo_Abである。同断面における第2翼12Bの出口角は、βbo_Bbである。第2翼12Bの出口角βbo_Bbは、第1翼12Aの出口角βbo_Abと等しい(βbo_Bb=βbo_Ab)。
一方、図5に示す吸込口32寄りの第2断面において、回転軸11と第1翼12Aの内周端14Aとの距離は、ri_Aiである。距離ri_Aiは、第1断面での回転軸11と第1翼12Aの内周端14Aとの距離ri_Abよりも長い(ri_Ai>ri_Ab)。回転軸11と第1翼12Aの外周端15Aとの距離は、ro_Aiである。距離ro_Aiと距離ri_Aiとの差は、第2断面での第1翼12Aの翼長L1iとなる(L1i=ro_Ai−ri_Ai)。
また、第2断面において、回転軸11と第2翼12Bの内周端14Bとの距離は、ri_Biである。距離ri_Biは、同断面での回転軸11と第1翼12Aの内周端14Aとの距離ri_Aiと等しい(ri_Bi=ri_Ai)。回転軸11と第2翼12Bの外周端15Bとの距離は、ro_Biである。距離ro_Biは、同断面での回転軸11と第1翼12Aの外周端15Aとの距離ro_Aiと等しい(ro_Bi=ro_Ai)。距離ro_Biと距離ri_Biとの差は、第2断面での第2翼12Bの翼長L2iとなる(L2i=ro_Bi−ri_Bi)。第2断面での第2翼12Bの翼長L2iは、同断面での第1翼12Aの翼長L1iと等しい(L2i=L1i)。
図5では図示を省略しているが、第2断面においても、第1翼12Aの出口角と第2翼12Bの出口角とは等しい。
図3〜図5に示すように、周方向で互いに隣り合う2つの第1翼12Aの間には、少なくとも1つの第2翼12Bが配置されている。このため、第2翼12Bの数は、第1翼12Aの数と同数又はそれより多くなっている。本実施の形態では、2つの第1翼12Aの間には2つの第2翼12Bが配置されているため、第2翼12Bの数は、第1翼12Aの数の2倍となっている。
回転軸11と平行に見たとき、図5に示す第2断面での第1翼12Aは、図4に示す第1断面での第1翼12Aの輪郭からはみ出ないように当該第1翼12Aと重なっている。このため、ro_Ai≦ro_Ab、ri_Ai≧ri_Ab、及びL1i≦L1bの関係が満たされている。
同様に、回転軸11と平行に見たとき、図5に示す第2断面での第2翼12Bは、図4に示す第1断面での第2翼12Bの輪郭からはみ出ないように当該第2翼12Bと重なっている。このため、ro_Bi≦ro_Bb、ri_Bi≧ri_Bb、及びL2i≦L2bの関係が満たされている。
図6は、本実施の形態に係る多翼送風機において第1断面での第1翼12Aの形状を説明する図である。図6に示すように、第1断面での第1翼12Aは、回転軸11を中心として第2翼12Bの内周端14Bに接する円C1よりも外周側に位置する外周側翼部12A1と、円C1よりも内周側に位置する内周側翼部12A2と、を有している。
外周側翼部12A1の弦線20の長さを外周側翼部12A1の弦長L_Ab1とし、弦線20と外周側翼部12A1の反り線22との最大距離を外周側翼部12A1の反り高さd_Ab1とする。ここで、羽根車10の回転方向の逆方向への反り高さを正の値で表し、羽根車10の回転方向への反り高さを負の値で表すものとする。外周側翼部12A1は羽根車10の回転方向とは逆方向に反っているため、反り高さd_Ab1は正の値となる(d_Ab1>0)。弦長L_Ab1に対する反り高さd_Ab1の比(d_Ab1/L_Ab1)を、外周側翼部12A1の反り比とする。
また、内周側翼部12A2の弦線21の長さを内周側翼部12A2の弦長L_Ab2とし、弦線21と内周側翼部12A2の反り線23との最大距離を内周側翼部12A2の反り高さd_Ab2とする。本実施の形態では、内周側翼部12A2は羽根車10の回転方向に反っているため、反り高さd_Ab2は負の値となる(d_Ab2<0)。ただし、内周側翼部12A2は、羽根車10の回転方向の逆方向に反っていてもよい。弦長L_Ab2に対する反り高さd_Ab2の比(d_Ab2/L_Ab2)を、内周側翼部12A2の反り比とする。このとき、外周側翼部12A1の反り比(d_Ab1/L_Ab1)は、内周側翼部12A2の反り比(d_Ab2/L_Ab2)よりも大きくなっている(d_Ab1/L_Ab1>d_Ab2/L_Ab2)。
以上説明したように、本実施の形態に係る多翼送風機は、回転軸11を中心として回転する羽根車10を備えた多翼送風機である。羽根車10は、回転軸11を中心とする周方向に配列した複数の翼12と、複数の翼12を回転軸11に沿う方向の一方側から支持する主板13と、を有している。回転軸11に垂直な第1平面51で切断された羽根車10の第1断面(例えば、図4に示す断面)において、複数の翼12のそれぞれは、内周端(例えば、内周端14A又は内周端14B)と、内周端よりも外周側に設けられ、羽根車10の回転方向で前方に向かって傾斜した外周端(例えば、外周端15A又は外周端15B)と、を有している。複数の翼12は、複数の第1翼12Aと、複数の第2翼12Bと、を有している。上記第1断面において、複数の第1翼12Aのそれぞれは、複数の第2翼12Bのそれぞれの翼長L2bよりも長い翼長L1bを有している。上記第1断面において、回転軸11と複数の第1翼12Aのそれぞれの内周端14Aとの距離ri_Abは、回転軸11と複数の第2翼12Bのそれぞれの内周端14Bとの距離ri_Bbよりも短くなっている。複数の第1翼12Aのうち周方向で互いに隣り合う2つの第1翼12Aの間には、複数の第2翼12Bのうちの少なくとも1つの第2翼12Bが配置されている。
この構成によれば、第1翼12Aの翼長L1bが第2翼12Bの翼長L2bよりも長いため、少なくとも第1翼12Aにおいて遠心力による昇圧作用を高めることができる。一方で、周方向で互いに隣り合う2つの第1翼12Aの間には、第1翼12Aよりも翼長の短い少なくとも1つの第2翼12Bが配置される。これにより、2つの第1翼12Aの間に形成される空気流路の入口部が狭くなるのを防ぐことができるため、翼間の空気流路の入口部での縮流を緩和することができる。したがって、上記構成によれば、多翼送風機の効率を向上させることができるとともに、多翼送風機の所要動力を低減することができる。
また、本実施の形態に係る多翼送風機では、上記第1断面において、複数の第1翼12Aのそれぞれは、回転軸11を中心として複数の第2翼12Bのそれぞれの内周端14Bに接する円C1よりも外周側に位置する外周側翼部12A1と、円C1よりも内周側に位置する内周側翼部12A2と、を有している。外周側翼部12A1及び内周側翼部12A2のそれぞれにおいて、弦長に対する反り高さの比を反り比とし、上記回転方向の逆方向への反り高さを正の値で表し、上記回転方向への反り高さを負の値で表す。このとき、外周側翼部12A1の反り比(d_Ab1/L_Ab1)は、内周側翼部12A2の反り比(d_Ab2/L_Ab2)よりも大きい。
この構成によれば、2つの第1翼12Aの間に形成される空気流路の入口部において、空気の流れ方向と第1翼12Aの翼面との角度差を小さくすることができる。これにより、翼間の空気流路での剥離を抑制できるため、多翼送風機の効率をさらに向上させることができる。
また、本実施の形態に係る多翼送風機において、回転軸11に垂直な平面であって主板13からの距離が上記第1平面と主板13との距離よりも長い平面を第2平面52とする。第2平面52で切断された羽根車10の第2断面(例えば、図5に示す断面)における回転軸11と複数の第1翼12Aのそれぞれの内周端14Aとの距離ri_Aiは、上記第1断面における回転軸11と複数の第1翼12Aのそれぞれの内周端14Aとの距離ri_Abよりも長い。
この構成によれば、回転軸11を中心とする第1翼12Aの内径は、羽根車10の主板13側よりも羽根車10の吸込口32側で大きくなる。このため、羽根車10の吸込口32側では、吸込口32から羽根車10内部に流入し回転軸11に沿って流れる空気の流路断面積を大きくすることができる。これにより、羽根車10内部に流入した空気の回転軸11方向の速度成分を減少させることができるため、羽根車10内部に流入した空気の流れが羽根車10の径方向に曲げられるときの損失を低減することができる。したがって、多翼送風機の効率をさらに向上させることができる。一方、羽根車10内部を流通する空気は、吸込口32から主板13に向かう回転軸11方向の運動量を有している。このため、羽根車10から流出する空気の風量分布は、回転軸11方向において主板13寄りに偏る。上記構成では、第1翼12Aの翼長が主板13寄りの部分で長くなっているため、第1翼12Aでの昇圧作用を風量分布が多い部分で高めることができる。したがって、多翼送風機の出力を効果的に向上させることができる。
また、本実施の形態に係る多翼送風機において、回転軸11と平行に見たとき、上記第2断面における複数の翼12のそれぞれは、上記第1断面における複数の翼12のそれぞれの輪郭からはみ出ないように上記第1断面における複数の翼12のそれぞれと重なっている。
この構成によれば、回転軸11方向に開く簡易的な金型を用いて、主板13と複数の翼12とを一体的に成形することができる。したがって、多翼送風機の製造コストを削減することができる。
また、本実施の形態に係る多翼送風機では、上記第1断面において、複数の第1翼12Aのそれぞれの外周端15Aと回転軸11との距離ro_Abは、複数の第2翼12Bのそれぞれの外周端15Bと回転軸11との距離ro_Bbと等しい。上記第1断面において、複数の第1翼12Aのそれぞれの出口角βbo_Abは、複数の第2翼12Bのそれぞれの出口角βbo_Bbと等しい。
この構成によれば、羽根車10から流出する気流の向きを羽根車10の周方向位置によらず均一にすることができる。仮に、羽根車10から流出する気流の向きが羽根車10の周方向位置によって変動する場合、回転音などの騒音が生じる。したがって、上記構成によれば、回転音などの騒音を抑制することができる。
なお、上記実施の形態では、主板13の一方側のみに複数の翼12が形成された片吸込型の羽根車10を備えた多翼送風機を例に挙げたが、本発明は、主板の両側にそれぞれ複数の翼が形成された両吸込型の羽根車を備えた多翼送風機にも適用できる。
10 羽根車、11 回転軸、12 翼、12A 第1翼、12A1 外周側翼部、12A2 内周側翼部、12B 第2翼、13 主板、14A、14B 内周端、15A、15B 外周端、20、21 弦線、22、23 反り線、30 ケーシング、31 スクロール壁、32 吸込口、33 吹出口、40 駆動モータ、41 モータシャフト、51 第1平面、52 第2平面、C1 円。
本発明に係る多翼送風機は、回転軸を中心として回転する羽根車を備えた多翼送風機であって、前記羽根車は、前記回転軸を中心とする周方向に配列した複数の翼と、前記複数の翼を前記回転軸に沿う方向の一方側から支持する主板と、を有しており、前記回転軸に垂直な第1平面で切断された前記羽根車の第1断面において、前記複数の翼のそれぞれは、内周端と、前記内周端よりも外周側に設けられ、前記羽根車の回転方向で前方に向かって傾斜した外周端と、を有しており、前記複数の翼は、複数の第1翼と、複数の第2翼と、を有しており、前記第1断面において、前記複数の第1翼のそれぞれは、前記複数の第2翼のそれぞれの翼長よりも長い翼長を有しており、前記第1断面において、前記回転軸と前記複数の第1翼のそれぞれの前記内周端との距離は、前記回転軸と前記複数の第2翼のそれぞれの前記内周端との距離よりも短くなっており、前記複数の第1翼のうち前記周方向で互いに隣り合う2つの第1翼の間には、前記複数の第2翼のうちの少なくとも1つの第2翼が配置され、前記複数の第1翼のそれぞれは、前記回転軸に沿う方向における前記主板寄りの一部分から構成され、翼長が前記主板に近づくほど長くなるように形成された第1部分と、前記第1部分以外の他の部分から構成され、翼長が一定となるように形成された第2部分とを有しているものである。

Claims (5)

  1. 回転軸を中心として回転する羽根車を備えた多翼送風機であって、
    前記羽根車は、前記回転軸を中心とする周方向に配列した複数の翼と、前記複数の翼を前記回転軸に沿う方向の一方側から支持する主板と、を有しており、
    前記回転軸に垂直な第1平面で切断された前記羽根車の第1断面において、前記複数の翼のそれぞれは、内周端と、前記内周端よりも外周側に設けられ、前記羽根車の回転方向で前方に向かって傾斜した外周端と、を有しており、
    前記複数の翼は、複数の第1翼と、複数の第2翼と、を有しており、
    前記第1断面において、前記複数の第1翼のそれぞれは、前記複数の第2翼のそれぞれの翼長よりも長い翼長を有しており、
    前記第1断面において、前記回転軸と前記複数の第1翼のそれぞれの前記内周端との距離は、前記回転軸と前記複数の第2翼のそれぞれの前記内周端との距離よりも短くなっており、
    前記複数の第1翼のうち前記周方向で互いに隣り合う2つの第1翼の間には、前記複数の第2翼のうちの少なくとも1つの第2翼が配置されている多翼送風機。
  2. 前記第1断面において、前記複数の第1翼のそれぞれは、前記回転軸を中心として前記複数の第2翼のそれぞれの前記内周端に接する円よりも外周側に位置する外周側翼部と、前記円よりも内周側に位置する内周側翼部と、を有しており、
    前記外周側翼部及び前記内周側翼部のそれぞれにおいて、弦長に対する反り高さの比を反り比とし、前記回転方向の逆方向への反り高さを正の値で表し、前記回転方向への反り高さを負の値で表したとき、
    前記外周側翼部の反り比は、前記内周側翼部の反り比よりも大きい請求項1に記載の多翼送風機。
  3. 前記回転軸に垂直な平面であって前記主板からの距離が前記第1平面と前記主板との距離よりも長い平面を第2平面としたとき、
    前記第2平面で切断された前記羽根車の第2断面における前記回転軸と前記複数の第1翼のそれぞれの前記内周端との距離は、前記第1断面における前記回転軸と前記複数の第1翼のそれぞれの前記内周端との距離よりも長い請求項1又は請求項2に記載の多翼送風機。
  4. 前記回転軸と平行に見たとき、前記第2断面における前記複数の翼のそれぞれは、前記第1断面における前記複数の翼のそれぞれの輪郭からはみ出ないように前記第1断面における前記複数の翼のそれぞれと重なっている請求項3に記載の多翼送風機。
  5. 前記第1断面において、前記複数の第1翼のそれぞれの前記外周端と前記回転軸との距離は、前記複数の第2翼のそれぞれの前記外周端と前記回転軸との距離と等しく、
    前記第1断面において、前記複数の第1翼のそれぞれの出口角は、前記複数の第2翼のそれぞれの出口角と等しい請求項1〜請求項4のいずれか一項に記載の多翼送風機。
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