JP6990026B2 - 電動送風機および電動掃除機、ならびにインペラの製造方法 - Google Patents

電動送風機および電動掃除機、ならびにインペラの製造方法 Download PDF

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本発明は、電動送風機および電動掃除機、ならびにインペラの製造方法に関する。
特開2011-226410号公報(特許文献1)および特許第4726503号公報(特許文献2)に開示されているように、複数のファンブレードを備えた多翼ファンが知られている。複数のファンブレードは、回転方向に沿って並ぶように環状に配置されており、回転することで回転半径方向の外方に向けてエアを吹き出す。このような多翼ファンは、たとえば電動送風機や電動掃除機に備えられ、気流の発生源として利用される。
特許文献1,2に開示された多翼ファンは、複数のファンブレードの各々が、回転方向に対して前向きとなるように湾曲している。換言すると、ファンブレードの長手方向における中央部が、ファンブレードの長手方向における両端部に対して回転方向の後方側に向かって反っている。このような多翼ファンは、いわゆるシロッコファンとして機能する。
これに対し、いわゆるターボファンとして機能する多翼ファン(インペラともいう)も存在している。このような多翼ファンにおいては、複数のファンブレードの各々が、回転方向に対して後向きとなるように湾曲している。換言すると、ファンブレードの長手方向における中央部が、ファンブレードの長手方向における両端部に対して回転方向の前方側に向かって反っている。
特開2011-226410号公報 特許第4726503号公報
後向きの多翼ファン(ターボファン)においては一般的に、ファンブレードの負圧面側の後縁部近傍においていわゆるすべり現象が生じやすい。具体的には、ファンブレードの回転によって気流が生成される。ファンブレードの負圧面に沿って流れる気流の運動エネルギーは、ファンブレードの前縁側から後縁側に向かうにつれて低下する。運動エネルギーの低下に伴って気流が負圧面から剥離することを、すべり現象と言う。すべり現象が生じた場合、送風性能および送風効率が低下し、騒音も増大する。
後向きの多翼ファンを備えた電動送風機を電動掃除機に適用することを考えた場合、近年では住宅事情などの変化によって人々の生活様式が大きく様変わりしてきており、小型化および軽量化された電動掃除機、たとえばハンディー型(あるいはスティック型)で操作しやすいコードレスの電動掃除機が社会的に強く要請されている。電動掃除機を小型化、軽量化するためには、その主要部である多翼ファンを小型化、小径化することが考えられるが、多翼ファンの小型化、小径化は、電動掃除機の吸込み力の低下に繋がりやすい。吸込み力低下の対策として、多翼ファンの大幅な高回転化が考えられるが、高回転化した多翼ファンには次のような新たな懸念がある。
即ち、多翼ファン(インペラ)を小型化、小径化することにより、隣り合うファンブレードとファンブレードとの間を流れる風の流れに対してファンブレードが十分な遠心力を供給できなくなり、上記した剥離(いわゆるすべり現象)が大きくなり、結果として剥離域が大きくなってしまうことが懸念される。特に、ファン径が小さくなってファンブレードとファンブレードとの間の間隔が小さくなることと、当該間隔が小さいにもかかわらず剥離域が大きくなることとは、電動送風機としての送風性能と送風効率とを低下させることに対して相乗的に作用するため、多翼ファン(インペラ)を小型化、小径化することは、これらの性能や効率が大きく低下してしまうことに繋がりかねない。
上記の懸念に加えて、多翼ファンを大幅に高回転化した結果、上記のようにして大きくなった剥離域に生じた渦などの乱れが回転方向の後方に位置するファンブレードに高速で衝突することで、極めて大きな騒音が生じてしまうことが懸念される。吸音材などによる消音手段を騒音対策として採用することも考えられるが、吸音材は重量増や大型化の原因ともなり得るため、小型化、軽量化等が強く望まれているたとえばハンディー型のコードレス掃除機への採用はあまり適していない。したがって、小型化、小径化された多翼ファンであって、高速回転駆動時であっても騒音の発生を抑制可能なものを備えた電動送風機が社会的な需要に遡及できると考えられる。
本発明は、上述のような実情に鑑みて創作されたものであって、送風性能および送風効率を向上させることができ、さらに騒音の発生を抑制可能な電動送風機および電動掃除機、ならびにインペラの製造方法を提供することを目的とする。
本発明のある形態に基づく電動送風機は、回転軸を有するモーターと、上記回転軸に取り付けられたインペラと、環状に形成された複数の案内翼を有し、複数の上記案内翼が上記インペラの周囲を取り囲むように配置されたエアガイドと、を備え、上記インペラは、回転方向に沿って並ぶように環状に配置され回転することで回転半径方向の外方に向けてエアを吹き出す複数のファンブレード対と、上記回転軸の方向において複数の上記ファンブレード対を両外側から挟持するように配置されたシュラウドおよびディスクと、を有し、複数の上記ファンブレード対の各々は、上記回転方向において前方に位置する第1前縁部と上記回転方向において後方に位置する第1後縁部とを有し、上記第1前縁部と上記第1後縁部との間の部分が上記回転方向の前方側に向かって反るように上記第1前縁部から上記第1後縁部まで略弓状に延在する第1ファンブレード部と、上記回転方向において前方に位置する第2前縁部と上記回転方向において後方に位置する第2後縁部とを有し、上記回転半径方向において上記第1後縁部の外側に位置するように設けられ、上記第2前縁部寄りの部分が上記第1ファンブレード部の上記第1後縁部寄りの部分に所定の間隔を空けた状態で上記回転半径方向において対向するように形成されているか、または、上記第2前縁部が上記第1ファンブレード部の上記第1後縁部に上記回転半径方向において所定の間隔を空けた状態で並ぶように形成されている、第2ファンブレード部と、を含む。
上記電動送風機においては、上記第1ファンブレード部は、最大厚み位置が上記第1後縁部よりも上記第1前縁部に近い位置に形成されていてもよい。
上記電動送風機においては、上記第1ファンブレード部の正圧面および上記第2ファンブレード部の正圧面はいずれも、上記回転方向の前方側に向かって凸形状となるように湾曲しており、上記第1ファンブレード部の最大反り位置における正圧面側の曲率は、上記第2ファンブレード部の最大反り位置における正圧面側の曲率よりも大きく形成されていてもよい。
上記電動送風機においては、上記第1ファンブレード部と上記第2ファンブレード部とが上記回転半径方向において相互に対向している箇所のうち、上記第1ファンブレード部と上記第2ファンブレード部との間の上記回転半径方向における距離が最小となる部分の上記所定の間隔をa[m]と定義し、上記インペラの直径をD[m]と定義したとすると、0.01≦a/D≦0.046の関係が成立していてもよい。
上記電動送風機においては、上記インペラの直径をD[m]と定義し、上記第1ファンブレード部の上記第1後縁部と上記第2ファンブレード部の上記第2後縁部との間の直線距離をb[m]と定義し、上記第1ファンブレード部と上記第2ファンブレード部とが上記回転半径方向において相互に対向している箇所での翼弦方向における距離をc[m]と定義したとすると、0.06≦b/D≦0.17の関係、および、0≦c/D≦0.26の関係が成立していてもよい。
上記電動送風機においては、上記インペラの回転数をn[s-1]と定義し、上記インペラの直径をD[m]と定義したとすると、24[m/s]≦n*D≦108[m/s]の関係が成立していてもよい。
上記電動送風機においては、上記第1ファンブレード部の翼厚は、上記回転軸の方向において上記シュラウド側に位置する部分の翼厚よりも上記ディスク側に位置する部分の翼厚の方が厚くなるように形成され、上記第2ファンブレード部の翼厚は、上記回転軸の方向において上記ディスク側に位置する部分の翼厚よりも上記シュラウド側に位置する部分の翼厚の方が厚くなるように形成されていてもよい。
本発明のある形態に基づく電動掃除機は、本発明のある形態に基づく上記の電動送風機を備える。
本発明のある形態に基づくインペラの製造方法は、本発明のある形態に基づく上記のインペラの製造方法であって、上記ディスクおよび上記シュラウドのうちの一方と複数の上記第1ファンブレード部とを一体成型した第1パーツと、上記ディスクおよび上記シュラウドのうちの他方と複数の上記第2ファンブレード部とを一体成型した第2パーツとを準備する工程と、上記第1パーツと上記第2パーツとを相互に接合して上記インペラを形成する工程と、を備える。
本発明によれば、送風性能および送風効率を向上させることができ、さらに騒音の発生を抑制可能な電動送風機および電動掃除機、ならびにインペラの製造方法を提供することが可能となる。
実施の形態1における電動掃除機100を示す側面図である。 実施の形態1における電動掃除機100に備えられる電動送風機20を示す斜視図である。 実施の形態1における電動掃除機100に備えられる電動送風機20の分解した状態を示す斜視図(部分的には断面斜視図)である。 実施の形態1における電動送風機20に備えられるインペラ40の分解した状態を示す斜視図である。 実施の形態1における電動送風機20に備えられるインペラ40のディスク44および複数のファンブレード対50を示す平面図である。 図5中のVI線に囲まれた領域を拡大して示す平面図である。 比較例におけるインペラ40Zのディスク44および複数のファンブレード50Zを示す斜視図である。 比較例におけるインペラ40Zの作用および効果を説明するための平面図である。 実施の形態1に関する他の構成1を説明するための断面図であり、図6中のIX-IX線に沿った矢視断面図である。 実施の形態1に関する他の構成2を説明するための断面図である。 実施の形態1に関する他の構成3を説明するための平面図である。 実施の形態1に関する他の構成4を説明するための平面図である。 図13(A)は、実施の形態1に関する他の構成5を説明するための平面図であり、図13(B)は、実施の形態1に関する他の構成5に関する実験結果(b/Dおよびc/Dを変化させた場合に得られる送風効率)を示す図である。 実施の形態1に関する他の構成6を説明するための実験結果を示す図である。 実施の形態2におけるインペラ40B1のディスク44および複数のファンブレード対50を示す平面図である。 図16は、図15中のXVI線に囲まれた領域を拡大して示す平面図である。 実施の形態2に関する他の構成1におけるインペラ40B2のディスク44および複数のファンブレード対50を示す平面図である。 図17中のXVIII線に囲まれた領域を拡大して示す平面図である。 実施の形態2に関する他の構成2におけるインペラ40B3のディスク44および複数のファンブレード対50を示す平面図である。 図20は、図19中のXX線に囲まれた領域を拡大して示す平面図である。 実施の形態2に関する他の構成3におけるインペラ40B4のディスク44および複数のファンブレード対50を示す平面図である。 図21中のXXII線に囲まれた領域を拡大して示す平面図である。 実施の形態2に関する他の構成4におけるインペラ40B5のディスク44および複数のファンブレード対50を示す平面図である。 図23中のXXIV線に囲まれた領域を拡大して示す平面図である。 実施の形態3におけるインペラ40C1のディスク44および複数のファンブレード対50を示す平面図である。 図25中のXXVI線に囲まれた領域を拡大して示す平面図である。 実施の形態3に関する他の構成1におけるインペラ40C2のディスク44および複数のファンブレード対50を示す平面図である。 図27中のXXVIII線に囲まれた領域を拡大して示す平面図である。 実施の形態3に関する他の構成2におけるインペラ40C3のディスク44および複数のファンブレード対50を示す平面図である。 図29中のXXX線に囲まれた領域を拡大して示す平面図である。 実施の形態3に関する他の構成3におけるインペラ40C4のディスク44および複数のファンブレード対50を示す平面図である。 図30中のXXXII線に囲まれた領域を拡大して示す平面図である。 実施の形態3に関する他の構成4におけるインペラ40C5のディスク44および複数のファンブレード対50を示す平面図である。 図33中のXXXIV線に囲まれた領域を拡大して示す平面図である。 比較例および実施例1~3の各々について、風量と静圧との関係(いわゆるPQ特性)を示す図である。 比較例および実施例1~3の各々について、風量と効率との関係を示す図である。 比較例および実施例1~3の各々について、風量と仕事との関係を示す図である。 比較例および実施例1~3の各々について、入力、バッテリー駆動時間、回転数、騒音を、比較例に対する実施例1~3の相対値を示した図である。 実施の形態1の構成(インペラ40)と、実施の形態2の他の構成1~4(インペラ40B2,40B3,40B4,40B5)と、実施の形態3の他の構成1~4(インペラ40C2,40C3,40C4,40C5)とに関する効果を確認するために行なった検証実験の結果を示す図である。 実施の形態の他の構成における電動掃除機200を示す斜視図である。
実施の形態について、以下、図面を参照しながら説明する。同一の部品および相当部品には同一の参照番号を付し、重複する説明は繰り返さない場合がある。
[実施の形態1]
(電動掃除機100)
図1は、実施の形態1における電動掃除機100を示す側面図である。電動掃除機100は、吸塵ノズル10、吸気パイプ11、支持杆12、把手13、集塵室14、本体部15、および電動送風機20を備え、いわゆるハンディー型(あるいはスティック型)でコードレスの電動掃除機として機能することができる。集塵室14は、紙パック式であってもサイクロン式(遠心分離式)であってもよい。電動送風機20は、本体部15の内部に配置され、電動送風機20が気流を発生させることで、吸塵ノズル10および吸気パイプ11を通して吸い込んだ塵埃等は、集塵室14に送り込まれることとなる。
(電動送風機20)
図2は、電動送風機20を示す斜視図であり、図3は、電動送風機20の分解した状態を示す斜視図(部分的には断面斜視図)である。電動送風機20(図3)は、エアガイド30、インペラ40(多翼ファン)、ケース体34、およびモーター38を備える。
エアガイド30は、外装部30aおよび静翼部30bを含む。外装部30aと静翼部30bとは、互いに別部材として構成され、相互に一体化されることでエアガイド30を構成している。外装部30aは、筒状壁31aおよび傾斜壁31bを有し、傾斜壁31bの内面には静翼部30bに設けられた案内翼32を嵌め込むための溝31cが形成されている。傾斜壁31bの内周縁は、吸入口31を構成している。
静翼部30bは、環状の形状を有する円盤部32aと、円盤部32aの外縁から表面側(図3中の上側)に向かって起立するように設けられた複数の案内翼32と、円盤部32aの裏面から垂れ下がるように設けられた3つの翼板32c、とを有している。円盤部32aには、貫通孔32bが形成されており、図示しないネジなどが、貫通孔32bを通してケース体34(プレート37)のボス部37bに螺合することで、静翼部30bはケース体34に固定される。
複数の案内翼32は、環状に配置され、エアガイド30(静翼部30b)は、複数の案内翼32がインペラ40の周囲を取り囲むように配置される。ケース体34は、ベース35、モーターハウジング36およびプレート37を含む。モーターハウジング36の内部にモーター38が収容され、モーター38の回転軸38Tはプレート37の中央から突出している。プレート37には、排出口37Hが形成されている。エアガイド30がプレート37に取り付けられることで、インペラ40はエアガイド30とプレート37とにより覆われ、静翼部30bの翼板32cは排出口37Hの内側に配置されることとなる。
インペラ40は、ボルト39を利用して回転軸38Tに取り付けられ、モーター38によって矢印AR方向に回転駆動される。インペラ40が回転することによって、エアガイド30の吸入口31、インペラ40の吸込口41H、インペラ40の内部(具体的には、シュラウド41と、隣り合う2つのファンブレード対50と、ディスク44とによってこれらの間に区画される空間)、インペラ40の吐出口46H、隣り合う2つの案内翼32,32の間の隙間、プレート37の排出口37Hへと順次流れる気流が発生する。
(インペラ40)
図4は、インペラ40の分解した状態を示す斜視図である。図5は、インペラ40のディスク44および複数のファンブレード対50を示す平面図である。図6は、図5中のVI線に囲まれた領域を拡大して示す平面図である。
インペラ40(図4)は、シュラウド41、ディスク44、および複数の(ここでは、8つの)ファンブレード対50を有する。ディスク44は、円盤状の板形状を有する。ディスク44の表面45の中央にはボス47が形成されており、ボス47には回転軸38Tを挿通させるための貫通孔48が設けられている。ディスク44の裏面46は平坦な平面形状を呈している。
シュラウド41は、中央部が凸状を呈するように湾曲した環状の板形状を有しており、シュラウド41の中央部は吸込口41Hを形成している。シュラウド41の表面42(図4)は、エアガイド30(図3に示す外装部30a)に対向するように配置され、シュラウド41の裏面43(図4)は、複数のファンブレード対50と一体化される。図4では、ディスク44および複数のファンブレード対50に対してシュラウド41が分離されている様子が図示されているが、シュラウド41は、シュラウド41とディスク44とで複数のファンブレード対50を回転軸38Tの方向において両外側から挟持するように配置される(図3参照)。
(ファンブレード対50)
複数のファンブレード対50は、回転方向(矢印AR)に沿って並ぶように環状に配置され、回転することで回転半径方向の外方に向けてエアを吹き出す。複数のファンブレード対50の各々は(換言すると、ひとつひとつのファンブレード対50は)、第1ファンブレード部51と、第2ファンブレード部52とを含む。1つの第1ファンブレード部51と1つの第2ファンブレード部52とによって、1つのファンブレード対50が構成されている。
第1ファンブレード部51は、回転方向(矢印AR)において前方に位置する第1前縁部51Fと、回転方向(矢印AR)において後方に位置する第1後縁部51Rとを有する。第1ファンブレード部51は、全体として湾曲した略板状の形状を有しており、第1前縁部51Fと第1後縁部51Rとの間の部分が回転方向(矢印AR)の前方側に向かって反るように、第1前縁部51Fから第1後縁部51Rまで略弓状に延在している。すなわち第1ファンブレード部51は、回転方向に対して後向きとなるように湾曲しており、第1ファンブレード部51の第1後縁部51Rがディスク44(表面45)の外縁に到達しない長さで、第1ファンブレード部51は第1前縁部51Fから第1後縁部51Rまで延在している。第1ファンブレード部51の第1後縁部51Rがディスク44(表面45)の外縁に到達する長さで、第1ファンブレード部51は第1前縁部51Fから第1後縁部51Rまで延在していてもよい。
第2ファンブレード部52は、回転方向(矢印AR)において前方に位置する第2前縁部52Fと、回転方向(矢印AR)において後方に位置する第2後縁部52Rとを有する。第2ファンブレード部52も、全体として湾曲した略板状の形状を有している。第2ファンブレード部52も、第2前縁部52Fと第2後縁部52Rとの間の部分が回転方向(矢印AR)の前方側に向かって反るように、第2前縁部52Fから第2後縁部52Rまで略弓状に延在している。すなわち第2ファンブレード部52は、回転方向に対して後向きとなるように湾曲しており、第2ファンブレード部52の第2後縁部52Rがディスク44(表面45)の外縁に到達する(外縁と一致するような)長さで、第2ファンブレード部52は第2前縁部52Fから第2後縁部52Rまで延在している。
第2ファンブレード部52は、回転半径方向において第1後縁部51Rの外側に位置するように設けられている。「第2ファンブレード部52が回転半径方向において第1後縁部51Rの外側に位置する」とは、第1後縁部51Rを回転半径方向において外側に仮想的に移動させた場合(図6中の矢印AR1参照)、移動させたその第1後縁部51Rが第2ファンブレード部52に重なることを意味する。本実施の形態における第2ファンブレード部52はさらに、回転方向(矢印AR)において第1後縁部51Rの前方側に位置している。「第2ファンブレード部52が回転方向(矢印AR)において第1後縁部51Rの前方側に位置する」とは、第1後縁部51Rを回転方向において前方側に仮想的に移動させた場合(図6中の矢印AR2参照)、移動させたその第1後縁部51Rが第2ファンブレード部52に重なることを意味する。
第2ファンブレード部52の第2前縁部52F寄りの部分は、第1ファンブレード部51の第1後縁部51R寄りの部分に、所定の間隔S(図6)を空けた状態で回転半径方向において相互に対向するように形成されている。第2ファンブレード部52は、第2前縁部52Fが第1ファンブレード部51の第1後縁部51Rに回転半径方向において所定の間隔を空けた状態で並ぶ(換言すると、第1後縁部51Rと第2前縁部52Fとが回転半径方向において間隔を空けた状態で並ぶ)ように形成されていてもよい。
図4を参照して、第1ファンブレード部51および第2ファンブレード部52のディスク44側に位置する部分と、ディスク44の表面45とは、一体的に成型されているか、あるいは別部品として作製された後、接着や溶着等の手段によって互いに接合されている。第1ファンブレード部51および第2ファンブレード部52のシュラウド41側に位置する端部51T,52Tと、シュラウド41の裏面43とは、一体的に成型されているか、あるいは別部品として作製された後、接着や溶着等の手段によって互いに接合されている。
詳細は図9を参照して後述するが、好適な実施の形態としては、ディスク44およびシュラウド41のうちの一方と複数の第1ファンブレード部51とを一体成型した第1パーツ(たとえば図9に示す第1パーツPT1)と、ディスク44およびシュラウド41のうちの他方と複数の第2ファンブレード部52とを一体成型した第2パーツ(たとえば図9に示す第2パーツPT2)とを準備し、その後、第1パーツと第2パーツとを相互に接合してインペラ40を形成することが好ましい。
(作用および効果)
インペラ40が矢印AR方向に回転すると、複数の(ここでは計8つの)ファンブレード対50の各々について、第1ファンブレード部51のうちの回転方向における前方側に位置する表面が正圧面51Pを形成し、第1ファンブレード部51のうちの回転方向における後方側に位置する表面が負圧面51Nを形成することとなる。同様に、第2ファンブレード部52のうちの回転方向における前方側に位置する表面が正圧面52Pを形成し、第2ファンブレード部52のうちの回転方向における後方側に位置する表面が負圧面52Nを形成することとなる。
冒頭で述べたとおり、後向きの多翼ファン(ターボファン)においては一般的に、ファンブレードの負圧面側の後縁部近傍においていわゆるすべり現象が生じやすい。これに対して本実施の形態においては、複数のファンブレード対50の各々について、ファンブレード対50の負圧面側の後縁部近傍の運動エネルギーが低下して剥離するといういわゆるすべり現象が生じ得る箇所は、第2ファンブレード部52の負圧面52N側の第2後縁部52Rの近傍となる(矢印DR2に示す気流の第2後縁部52Rの近傍となる)。
本実施の形態のインペラ40によれば、第2ファンブレード部52の負圧面52N側の第2後縁部52Rの近傍に、第1ファンブレード部51の正圧面51Pに沿って流通した高い運動エネルギーを有する流れ(矢印DR1に示す気流)が、第1ファンブレード部51と第2ファンブレード部52の間(間隔S)を通して流れ込む。高い運動エネルギーを有する流れ(矢印DR1に示す気流)が流れ込むことにより、矢印DR2に示す気流が第2後縁部52Rの近傍において剥離しようとすることが物理的に抑え込まれる(矢印DR3参照)。
したがって、一般的な多翼ファンを小型化、小径化した場合には負圧面側の後縁部近傍において運動エネルギーが低下することに伴って気流が負圧面から剥離し、いわゆる剥離域が大きくなりすべり現象が発生しやすくなってしまうところ、本実施の形態のインペラ40によればそのような懸念も少なくて済む。インペラ40を小型化、小径化した場合であっても、インペラ40を高回転化した場合であっても、送風性能や送風効率の低下、騒音増大を抑制することができる。
[比較例]
図7は、比較例におけるインペラ40Zのディスク44および複数のファンブレード50Zを示す斜視図である。インペラ40Zのシュラウドは、実施の形態1のシュラウド41と同様な構成を有しており、説明上の便宜のため図7には図示していない。
比較例におけるインペラ40Zは、実施の形態1におけるファンブレード対50の代わりに、回転方向(矢印AR)に沿って並ぶように環状に配置された複数のファンブレード50Zを有している。複数のファンブレード50Zの各々は、回転方向(矢印AR)において前方に位置する前縁部50Fと、回転方向(矢印AR)において後方に位置する後縁部50Rとを有する。
ファンブレード50Zは、全体として湾曲した略板状の形状を有しており、前縁部50Fと後縁部50Rとの間の部分が回転方向(矢印AR)の前方側に向かって反るように、前縁部50Fから後縁部50Rまで略弓状に延在している。ファンブレード50Zは、回転方向に対して後向きとなるように湾曲しており、ファンブレード50Zの後縁部50Rがディスク44(表面45)の外縁に到達する(外縁と一致するような)長さで、ファンブレード50Zは前縁部50Fから後縁部50Rまで延在している。
図8に示すように、インペラ40Zが矢印AR方向に回転すると、複数の(ここでは計8つの)ファンブレード50Zの各々について、ファンブレード50Zのうちの回転方向における前方側に位置する表面が正圧面50Pを形成し、ファンブレード50Zのうちの回転方向における後方側に位置する表面が負圧面50Nを形成する。インペラ40Zの場合には、ファンブレード50Zの負圧面50N側の後縁部50R近傍(矢印DR2に示す気流の後縁部50Rの近傍)において運動エネルギーが低下し、剥離(いわゆるすべり現象)が大きくなり、結果として剥離域R1(図8)が大きくなってしまうことが懸念される。
これに対して上述の実施の形態1のインペラ40によれば(図6参照)、第2ファンブレード部52の負圧面52N側の第2後縁部52Rの近傍に、第1ファンブレード部51の正圧面51Pに沿って流通した高い運動エネルギーを有する流れ(矢印DR1に示す気流)が、第1ファンブレード部51と第2ファンブレード部52の間(間隔S)を通して流れ込む。高い運動エネルギーを有する流れ(矢印DR1に示す気流)が流れ込むことにより、矢印DR2に示す気流が第2後縁部52Rの近傍において剥離しようとすることが物理的に抑え込まれる(矢印DR3参照)。結果として、インペラ40を小型化、小径化した場合であっても、インペラ40を高回転化した場合であっても、送風性能や送風効率の低下、騒音増大を抑制することが可能となる。
[実施の形態1に関する他の構成1]
図9は、図6中のIX-IX線に沿った矢視断面図である。実施の形態1に関する他の構成として、第1ファンブレード部51の翼厚は、回転軸38Tの方向においてシュラウド41側に位置する部分の翼厚TH51Sよりも、ディスク44側に位置する部分の翼厚TH51Dの方が厚くなるように形成され、第2ファンブレード部52の翼厚は、回転軸38Tの方向においてディスク44側に位置する部分の翼厚TH52Dよりも、シュラウド41側に位置する部分の翼厚TH52Sの方が厚くなるように形成されていてもよい。
当該構成によれば、第1ファンブレード部51と第2ファンブレード部52とが相互に対向している部分である間隔Sの幅W(図9)を、回転軸38Tの方向においてシュラウド41側からディスク44側について略同一に設定することが容易に可能となる。結果として、高い運動エネルギーを有する流れ(図6中の矢印DR1に示す気流)が間隔Sに流れ込むことにより図6中の矢印DR2に示す気流が第2後縁部52Rの近傍において剥離しようとすることを物理的に抑え込もうとする力が、回転軸38Tの方向においてシュラウド41側からディスク44側について略均一に設定することが可能となる。
第1ファンブレード部51や第2ファンブレード部52を樹脂成型により作製する場合には、抜き勾配が発生しやすい。たとえば図9に示すように、ディスク44と第1ファンブレード部51とを一体的に備えた第1パーツPT1を樹脂成型により作製する場合には、抜き勾配を利用することで、第1ファンブレード部51の翼厚を、回転軸38Tの方向においてシュラウド41側に位置する部分の翼厚TH51Sよりも、ディスク44側に位置する部分の翼厚TH51Dの方が厚くなるように容易に形成することができる。
同様に、シュラウド41と第2ファンブレード部52とを備えた第2パーツPT2を樹脂成型により作製する場合には、抜き勾配を利用することで、第2ファンブレード部52の翼厚を、回転軸38Tの方向においてディスク44側に位置する部分の翼厚TH52Dよりも、シュラウド41側に位置する部分の翼厚TH52Sの方が厚くなるように容易に形成することができる。
上記のようにして第1パーツPT1および第2パーツPT2を準備した工程の後、第1パーツPT1と第2パーツPT2とを相互に接合してインペラ40を形成する工程が実施される。たとえば、溶着部61を介して第1ファンブレード部51の端部51Tとシュラウド41の裏面43とを接合し、溶着部62を介して第2ファンブレード部52の端部52Tとディスク44の表面45とを接合する。以上のような工程を実施することで、図9に示すインペラ40を容易に得ることができる。接着または溶着などで生ずるバリなどの製造上において制御/管理しにくい構成を、たとえば第1ファンブレード部51はシュラウド41側に形成し、第2ファンブレード部52はディスク44側に形成することで、バリなどの影響を分散することができるため、第2ファンブレード部52の負圧面52N側の第2後縁部52R近傍に注ぎ込む流れの運動エネルギーをより高めることができる。
[実施の形態1に関する他の構成2]
図9に示す場合に限られず、図10に示すインペラ40Aが採用されてもよい。インペラ40Aにおいては、第1ファンブレード部51および第2ファンブレード部52の双方がディスク44に形成されており、第1ファンブレード部51と第2ファンブレード部52とが相互に対向している部分である間隔Sの幅W(図10)は、回転軸38Tの方向においてシュラウド41側からディスク44側に向かうにつれて徐々に狭くなる。
インペラ40Aによっても、上述の実施の形態1の説明で述べたように(図6)、第2ファンブレード部52の負圧面52N側の第2後縁部52Rの近傍に、第1ファンブレード部51の正圧面51Pに沿って流通した高い運動エネルギーを有する流れ(矢印DR1に示す気流)が、第1ファンブレード部51と第2ファンブレード部52の間(間隔S)を通して流れ込む。高い運動エネルギーを有する流れ(矢印DR1に示す気流)が流れ込むことにより、矢印DR2に示す気流が第2後縁部52Rの近傍において剥離しようとすることが物理的に抑え込まれる(矢印DR3参照)。結果として、インペラ40を小型化、小径化した場合であっても、インペラ40を高回転化した場合であっても、送風性能や送風効率の低下、騒音増大を抑制することが可能となる。
[実施の形態1に関する他の構成3]
図11を参照して、第1ファンブレード部51の正圧面51Pおよび第2ファンブレード部52の正圧面52Pはいずれも、回転方向(矢印AR)の前方側に向かって凸形状となるように湾曲しており、かつ、第1ファンブレード部51の最大反り位置P1における正圧面51P側の曲率(点P2における曲率)は、第2ファンブレード部52の最大反り位置Q1における正圧面52P側の曲率(点Q2における曲率)よりも大きく形成されていてもよい。
第1ファンブレード部51の最大反り位置P1とは、次のように定義される。すなわち、第1ファンブレード部51の第1前縁部51Fと第1後縁部51Rとを結ぶ直線L1に対して直交する方向L3において、直線L1から第1ファンブレード部51の翼厚の中心線L2までの距離が最大となる位置が、第1ファンブレード部51の最大反り位置P1となる。直線L1に対して直交する方向L3において最大反り位置P1を通る直線を描いた場合、当該直線と正圧面51Pとが交差している位置が点P2となる。
第2ファンブレード部52の最大反り位置Q1とは、次のように定義される。すなわち、第2ファンブレード部52の第2前縁部52Fと第2後縁部52Rとを結ぶ直線M1に対して直交する方向M3において、直線M1から第2ファンブレード部52の翼厚の中心線M2までの距離が最大となる位置が、第2ファンブレード部52の最大反り位置Q1となる。直線M1に対して直交する方向M3において最大反り位置Q1を通る直線を描いた場合、当該直線と正圧面52Pとが交差している位置が点Q2となる。
点P2における曲率が点Q2における曲率よりも大きく形成されているという構成が採用される場合には、当該構成が採用されていない場合に比べて、第1ファンブレード部51において揚力を効果的に発生させることが可能となるとともに、第1ファンブレード部51をより軽量にすることができるため、モーター38の軸動力を低減して送風効率を向上させることが可能となる。
[実施の形態1に関する他の構成4]
図12を参照して、第1ファンブレード部51と第2ファンブレード部52とが回転半径方向において相互に対向している箇所Rのうち、第1ファンブレード部51と第2ファンブレード部52との間の回転半径方向における距離が最小となる部分の所定の間隔をa[m]と定義し、インペラの直径をD[m]と定義したとすると、0.01≦a/D≦0.046の関係が成立していてもよい。直径Dはたとえば0.044[m](44mm)である。
「第1ファンブレード部51と第2ファンブレード部52とが回転半径方向において相互に対向している箇所R」とは、回転軸38Tと第1後縁部51Rとを通る直線J1を描き、回転軸38Tと第2前縁部52Fとを通る直線J2を描いたとすると、直線J1,J2、正圧面51P、および負圧面52Nによって囲まれる領域である。間隔aとは、この箇所Rのうち、第1ファンブレード部51と第2ファンブレード部52との間の回転半径方向J3における距離(正圧面51P上の点K1と負圧面52N上の点K2との間の距離)が最小となる部分の間隔である。
0.01≦a/D≦0.046の関係が成立しているという構成が採用される場合には、当該構成が採用されていない場合に比べて、第1ファンブレード部51の正圧面51Pに沿って流通した高い運動エネルギーを有する流れ(図6中の矢印DR1)を、第2ファンブレード部52の負圧面52N側の第2後縁部52R近傍に注ぎ込む際に、運動エネルギーの低下を最小限に抑えることが可能となるため、第2ファンブレード部52の負圧面52N側の第2後縁部52R近傍により高い運動エネルギーを有する流れを注ぎ込むことができ、剥離域の抑制効果を高めることができる。望ましくは、0.012≦a/D≦0.036の関係が成立するように構成され、より望ましくは、0.0135≦a/D≦0.028の関係が成立するように構成され、さらに望ましくは、0.015≦a/D≦0.022の関係が成立するように構成されるとよい。
[実施の形態1に関する他の構成5]
図13(A)を参照して、インペラ40の直径をD[m]と定義し、第1ファンブレード部51の第1後縁部51Rと第2ファンブレード部52の第2後縁部52Rとの間の直線距離をb[m]と定義し、第1ファンブレード部51と第2ファンブレード部52とが回転半径方向において相互に対向している箇所Rでの翼弦方向における距離をc[m]と定義したとする。この場合には、0.06≦b/D≦0.17の関係、および、0≦c/D≦0.26の関係が成立していてもよい。
「第1ファンブレード部51と第2ファンブレード部52とが回転半径方向において相互に対向している箇所R」とは、回転軸38Tと第1後縁部51Rとを通る直線J1を描き、回転軸38Tと第2前縁部52Fとを通る直線J2を描いたとすると、直線J1,J2、正圧面51P、および負圧面52Nによって囲まれる領域である。箇所Rでの翼弦方向における距離cとは、直線J1と正圧面51Pとが交差する点E1と、第2前縁部52Fとの間の中心点E2を定義し、直線J2と負圧面52Nとが交差する点F1と、第1後縁部51Rとの間の中心点F2を定義したとすると、中心点E2と中心点F2との間の翼弦方向における距離である。
図13(B)は、実施の形態1に関する他の構成5に関する実験結果(b/Dおよびc/Dを変化させた場合に得られる送風効率)を示す図である。図13(B)を参照して、0.06≦b/D≦0.17の関係、および、0≦c/D≦0.26の関係が成立しているという構成が採用される場合には、送風性能や送風効率の低下、騒音増大を抑制することがより一層可能となるだけでなく、当該関係に基づいて設計することで第1ファンブレード部51と第2ファンブレード部52との間の間隔Sを容易に設定することが可能となり、ファンの設計に必要な労力や時間などを低減することができる。c=0であっても構わない。この場合には、第2ファンブレード部52は、第2前縁部52Fが第1ファンブレード部51の第1後縁部51Rに回転半径方向において所定の間隔を空けた状態で並ぶ(換言すると、第1後縁部51Rと第2前縁部52Fとが回転半径方向において間隔を空けた状態で並ぶ)ように形成される。望ましくは、0.07≦b/D≦0.15の関係、および、0.04≦c/D≦0.23の関係が成立するように構成され、さらに望ましくは、0.078≦b/D≦0.14の関係、および、0.07≦c/D≦0.21の関係が成立するように構成されるとよい。
[実施の形態1に関する他の構成6]
図14を参照して、インペラ40の回転数をn[s-1]と定義し、インペラ40の直径をD[m]と定義したとすると、24[m/s]≦n*D≦108[m/s]の関係が成立しているとよい。
「回転数n*直径D」という構成に関して様々なパラメータに基づく評価を行なったところ、図14に示すような結果が得られた。たとえば、図14中の一番左上に着目すると、回転数nが83.3[s-1]であり、直径Dが0.24[m]の場合には、評価Bという結果が得られた。所定の指標に基づき改善効果が大きく得られた順に、評価S(改善効果:大)、評価A、評価B、評価C(改善効果:小)を付与している。所定の指標について、評価Aに比べて110%以上の改善が見られた場合に評価Sを付与している。
図14に示すように、「回転数n*直径D」という構成に関して様々なパラメータに基づく評価を行なった結果、24[m/s]≦n*D≦108[m/s]の関係が成立していると好ましいことが分かった。また、50[m/s]≦n*D≦80[m/s]とすることによって、より好ましい顕著な効果が得られることが分かった。
[実施の形態2]
図15は、実施の形態2におけるインペラ40B1のディスク44および複数のファンブレード対50を示す平面図である。図16は、図15中のXVI線に囲まれた領域を拡大して示す平面図である。実施の形態1におけるインペラ40と実施の形態2におけるインペラ40B1とは、以下の点において相違している。
インペラ40B1においては、上述の実施の形態1に関する他の構成3が採用されている。すなわち、第1ファンブレード部51の正圧面51Pおよび第2ファンブレード部52の正圧面52Pはいずれも、回転方向(矢印AR)の前方側に向かって凸形状となるように湾曲しており、かつ、第1ファンブレード部51の最大反り位置P1における正圧面51P側の曲率(点P2における曲率)は、第2ファンブレード部52の最大反り位置Q1における正圧面52P側の曲率(点Q2における曲率)よりも大きく形成されている。
インペラ40B1においてはさらに、第1ファンブレード部51は、最大厚み位置が第1後縁部51Rよりも第1前縁部51Fに近い位置に形成されている。第1ファンブレード部51の厚みとは、第1ファンブレード部51の翼厚の中心線L2に対して直交する方向における、正圧面51Pと負圧面51Nとの間の距離である。最大厚み位置とは、第1ファンブレード部51の厚みが最大となる中心線L2上の位置であり、本実施の形態においては最大厚み位置は、最大反り位置P1に一致している。最大厚み位置(最大反り位置P1)から第1前縁部51Fまでの中心線L2上の距離は、最大厚み位置(最大反り位置P1)から第1後縁部51Rまでの中心線L2上の距離よりも短い。
第1ファンブレード部51は、最大厚み位置が第1後縁部51Rよりも第1前縁部51Fに近い位置に形成されているという構成が採用される場合には、当該構成が採用されていない場合に比べて、第1ファンブレード部51において揚力を効果的に発生させることが可能となり、モーター38の軸動力を低減して送風効率を向上させることが可能となる。
[実施の形態2に関する他の構成1]
図17は、実施の形態2に関する他の構成1におけるインペラ40B2のディスク44および複数のファンブレード対50を示す平面図である。図18は、図17中のXVIII線に囲まれた領域を拡大して示す平面図である。当該他の構成におけるインペラ40B2は、実施の形態2におけるインペラ40B1に比べて、第1ファンブレード部51の全体としての翼厚が薄くなるように構成されている。当該構成によっても、実施の形態1の場合と同様の作用および効果が得られるとともに、第1ファンブレード部51において揚力を効果的に発生させることが可能となり、モーター38の軸動力を低減して送風効率を向上させることが可能となる。
[実施の形態2に関する他の構成2]
図19は、実施の形態2に関する他の構成2におけるインペラ40B3のディスク44および複数のファンブレード対50を示す平面図である。図20は、図19中のXX線に囲まれた領域を拡大して示す平面図である。当該他の構成におけるインペラ40B3は、上述のインペラ40B2に比べて、第1ファンブレード部51の全体としての翼厚がさらに薄くなるように構成されている。当該構成によっても、実施の形態1の場合と同様の作用および効果が得られるとともに、第1ファンブレード部51において揚力を効果的に発生させることが可能となり、モーター38の軸動力を低減して送風効率を向上させることが可能となる。
[実施の形態2に関する他の構成3]
図21は、実施の形態2に関する他の構成3におけるインペラ40B4のディスク44および複数のファンブレード対50を示す平面図である。図22は、図21中のXXII線に囲まれた領域を拡大して示す平面図である。当該他の構成におけるインペラ40B4は、上述のインペラ40B3に比べて、第1ファンブレード部51の全体としての翼厚がさらに薄くなるように構成されている。当該構成によっても、実施の形態1の場合と同様の作用および効果が得られるとともに、第1ファンブレード部51において揚力を効果的に発生させることが可能となり、モーター38の軸動力を低減して送風効率を向上させることが可能となる。
[実施の形態2に関する他の構成4]
図23は、実施の形態2に関する他の構成3におけるインペラ40B5のディスク44および複数のファンブレード対50を示す平面図である。図24は、図23中のXXIV線に囲まれた領域を拡大して示す平面図である。当該他の構成におけるインペラ40B5は、上述のインペラ40B4に比べて、第1ファンブレード部51の全体としての翼厚がさらに薄くなるように構成されている。当該構成によっても、実施の形態1の場合と同様の作用および効果が得られるとともに、第1ファンブレード部51において揚力を効果的に発生させることが可能となり、モーター38の軸動力を低減して送風効率を向上させることが可能となる。
[実施の形態3]
図25は、実施の形態3におけるインペラ40C1のディスク44および複数のファンブレード対50を示す平面図である。図26は、図25中のXXVI線に囲まれた領域を拡大して示す平面図である。実施の形態2におけるインペラ40B1と実施の形態3におけるインペラ40C1とは、以下の点において相違している。
インペラ40C1においても、上述の実施の形態1に関する他の構成3が採用されている。すなわち、第1ファンブレード部51の正圧面51Pおよび第2ファンブレード部52の正圧面52Pはいずれも、回転方向(矢印AR)の前方側に向かって凸形状となるように湾曲しており、かつ、第1ファンブレード部51の最大反り位置P1における正圧面51P側の曲率(点P2における曲率)は、第2ファンブレード部52の最大反り位置Q1における正圧面52P側の曲率(点Q2における曲率)よりも大きく形成されている。
インペラ40C1においてはさらに、第1ファンブレード部51の厚みが、第1前縁部51F側から第1後縁部51Rの側に向かうにつれて略均一となるように構成されている。図26においては、インペラ40B1における負圧面51Nの位置を(図15参照)、二点鎖線LNを用いて仮想的に示している。第1ファンブレード部51の厚みが、第1前縁部51F側から第1後縁部51Rの側に向かうにつれて略均一となるように構成されているという構成が採用される場合には、当該構成が採用されていない場合に比べて、第1ファンブレード部51を軽量に構成することが可能となり、モーター38の軸動力をより低減して送風効率を向上させることが可能となる。
[実施の形態3に関する他の構成1]
図27は、実施の形態3に関する他の構成1におけるインペラ40C2のディスク44および複数のファンブレード対50を示す平面図である。図28は、図27中のXXVIII線に囲まれた領域を拡大して示す平面図である。当該他の構成におけるインペラ40C2は、実施の形態3におけるインペラ40C1に比べて、反りの程度が小さくなるように構成されている。当該構成によっても、実施の形態1の場合と同様の作用および効果が得られるとともに、第1ファンブレード部51において揚力を効果的に発生させることが可能となり、第1ファンブレード部51を軽量に構成することが可能となり、モーター38の軸動力を低減して送風効率を向上させることが可能となる。
[実施の形態3に関する他の構成2]
図29は、実施の形態3に関する他の構成2におけるインペラ40C3のディスク44および複数のファンブレード対50を示す平面図である。図30は、図29中のXXX線に囲まれた領域を拡大して示す平面図である。当該他の構成におけるインペラ40C3は、上述のインペラ40C2に比べて、反りの程度がより小さくなるように構成されている。当該構成によっても、実施の形態1の場合と同様の作用および効果が得られるとともに、第1ファンブレード部51において揚力を効果的に発生させることが可能となり、第1ファンブレード部51を軽量に構成することが可能となり、モーター38の軸動力を低減して送風効率を向上させることが可能となる。
[実施の形態3に関する他の構成3]
図31は、実施の形態3に関する他の構成3におけるインペラ40C4のディスク44および複数のファンブレード対50を示す平面図である。図32は、図30中のXXXII線に囲まれた領域を拡大して示す平面図である。当該他の構成におけるインペラ40C4は、上述のインペラ40C3に比べて、反りの程度がより小さくなるように構成されている。当該構成によっても、実施の形態1の場合と同様の作用および効果が得られるとともに、第1ファンブレード部51において揚力を効果的に発生させることが可能となり、第1ファンブレード部51を軽量に構成することが可能となり、モーター38の軸動力を低減して送風効率を向上させることが可能となる。
[実施の形態3に関する他の構成4]
図33は、実施の形態3に関する他の構成4におけるインペラ40C5のディスク44および複数のファンブレード対50を示す平面図である。図34は、図33中のXXXIV線に囲まれた領域を拡大して示す平面図である。当該他の構成におけるインペラ40C5は、上述のインペラ40C4に比べて、反りの程度がより小さくなるように構成されている。当該構成によっても、実施の形態1の場合と同様の作用および効果が得られるとともに、第1ファンブレード部51において揚力を効果的に発生させることが可能となり、第1ファンブレード部51を軽量に構成することが可能となり、モーター38の軸動力を低減して送風効率を向上させることが可能となる。
[検証実験]
図35~図39を参照して、実施の形態1~3に関する効果を確認するために行なった検証実験およびその結果について説明する。図35~図38に示す検証実験は、比較例として、上述の「比較例」に基づくインペラ40Zを採用し、実施例1として、上述の「実施の形態1」に基づくインペラ40を採用し、実施例2として、上述の「実施の形態2」に基づくインペラ40Bを採用し、実施例3として、上述の「実施の形態3」に基づくインペラ40Cを採用した。
図35は、比較例および実施例1~3の各々について、風量と静圧との関係(いわゆるPQ特性)を示す図である。図35に示す結果によれば、風量が大きい程、実施例1~3は比較例に対してPQ特性が改善する傾向にあることが読み取れる。
図36は、比較例および実施例1~3の各々について、風量と効率との関係を示す図である。図36に示す結果によれば、風量に関わらず実施例1~3は比較例に対して効率が向上する傾向にあることが読み取れる。
図37は、比較例および実施例1~3の各々について、風量と仕事との関係を示す図である。図37に示す結果によれば、風量が大きい程、実施例1~3は比較例に対して仕事率が向上する傾向にあることが読み取れる。
図38は、比較例および実施例1~3の各々について、入力、バッテリー駆動時間、回転数、騒音を、比較例に対する実施例1~3の相対値を示した図である。図38に示す結果によれば、実施例1~3は比較例に対していずれのパラメータも向上する傾向にあることが読み取れ、特に、実施例1、2、3の順に特性が改善していることが読み取れる。
図39は、実施の形態1の構成(インペラ40)と、実施の形態2の他の構成1~4(インペラ40B2,40B3,40B4,40B5)と、実施の形態3の他の構成1~4(インペラ40C2,40C3,40C4,40C5)とに関する効果を確認するために行なった検証実験の結果を示す図である。所定の指標に基づき改善効果が大きく得られた順に、評価S(改善効果:大)、評価A、評価B、評価C(改善効果:小)を付与している。
図39に示すように、実施の形態2の他の構成1~4(インペラ40B2,40B3,40B4,40B5)は、正圧面51Pの形状が同一であるにもかかわらず、実施の形態2の場合には、実施の形態2の他の構成3(図21,22に示すインペラ40B4)が良い結果が得られたことがわかる。また、実施の形態3の他の構成1~4(インペラ40C2,40C3,40C4,40C5)も、正圧面51Pの形状が同一であるにもかかわらず、実施の形態3の場合には、実施の形態3の他の構成1(図27,28に示すインペラ40C2)が良くなることがわかる。これは、負圧面51N側の形状を大きく凹ませることで、隣り合う第1ファンブレード部51の間の隙間が増大し、揚力を維持したまま、風路を確保できるためであると推察される。
[実施の形態の他の構成]
図40は、実施の形態の他の構成における電動掃除機200を示す斜視図である。上述の各実施の形態は、ハンディー型(あるいはスティック型)でコードレスの電動掃除機100(図1)に基づき説明したが、上述した各実施の形態における思想は、図40に示すような電動掃除機200にも適用可能である。
以上、実施の形態について説明したが、上記の開示内容はすべての点で例示であって制限的なものではない。本発明の技術的範囲は特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。
10 吸塵ノズル、11 吸気パイプ、12 支持杆、13 把手、14 集塵室、15 本体部、20 電動送風機、30 エアガイド、31 吸入口、32 案内翼、34 ケース体、35 ベース、36 ハウジング、37 プレート、37H 排出口、38 モーター、38T 回転軸、39 ボルト、40,40A,40B,40B1,40B2,40B3,40B4,40B5,40C,40C1,40C2,40C3,40C4,40C5,40Z インペラ、41 シュラウド、41H 吸込口、42,45 表面、43,46 裏面、44 ディスク、46H 吐出口、47 ボス、48 貫通孔、50 ファンブレード対、50F 前縁部、50N,51N,52N 負圧面、50P,51P,52P 正圧面、50R 後縁部、50Z ファンブレード、51 第1ファンブレード部、51F 第1前縁部、51R 第1後縁部、51T,52T 端部、52 第2ファンブレード部、52F 第2前縁部、52R 第2後縁部、61,62 溶着部、100,200 電動掃除機、PT1 第1パーツ、PT2 第2パーツ、R1 剥離域、S 間隔、TH51D,TH51S,TH52S,TH52D 翼厚。

Claims (8)

  1. 回転軸を有するモーターと、
    前記回転軸に取り付けられたインペラと、
    環状に形成された複数の案内翼を有し、複数の前記案内翼が前記インペラの周囲を取り囲むように配置されたエアガイドと、を備え、
    前記インペラは、回転方向に沿って並ぶように環状に配置され回転することで回転半径方向の外方に向けてエアを吹き出す複数のファンブレード対と、前記回転軸の方向において複数の前記ファンブレード対を両外側から挟持するように配置されたシュラウドおよびディスクと、を有し、
    複数の前記ファンブレード対の各々は、
    前記回転方向において前方に位置する第1前縁部と前記回転方向において後方に位置する第1後縁部とを有し、前記第1前縁部と前記第1後縁部との間の部分が前記回転方向の前方側に向かって反るように前記第1前縁部から前記第1後縁部まで略弓状に延在する第1ファンブレード部と、
    前記回転方向において前方に位置する第2前縁部と前記回転方向において後方に位置する第2後縁部とを有し、前記回転半径方向において前記第1後縁部の外側に位置するように設けられ、前記第2前縁部寄りの部分が前記第1ファンブレード部の前記第1後縁部寄りの部分に所定の間隔を空けた状態で前記回転半径方向において対向するように形成されているか、または、前記第2前縁部が前記第1ファンブレード部の前記第1後縁部に前記回転半径方向において所定の間隔を空けた状態で並ぶように形成されている、第2ファンブレード部と、を含み、
    前記第1ファンブレード部の正圧面および前記第2ファンブレード部の正圧面はいずれも、前記回転方向の前方側に向かって凸形状となるように湾曲しており、
    前記第1ファンブレード部の最大反り位置における正圧面側の曲率は、前記第2ファンブレード部の最大反り位置における正圧面側の曲率よりも大きく形成されている、
    電動送風機。
  2. 前記第1ファンブレード部は、最大厚み位置が前記第1後縁部よりも前記第1前縁部に近い位置に形成されている、
    請求項1に記載の電動送風機。
  3. 前記第1ファンブレード部と前記第2ファンブレード部とが前記回転半径方向において相互に対向している箇所のうち、前記第1ファンブレード部と前記第2ファンブレード部との間の前記回転半径方向における距離が最小となる部分の前記所定の間隔をa[m]と定義し、前記インペラの直径をD[m]と定義したとすると、0.01≦a/D≦0.046の関係が成立している、
    請求項1または請求項2に記載の電動送風機。
  4. 前記インペラの直径をD[m]と定義し、
    前記第1ファンブレード部の前記第1後縁部と前記第2ファンブレード部の前記第2後縁部との間の直線距離をb[m]と定義し、
    前記第1ファンブレード部と前記第2ファンブレード部とが前記回転半径方向において相互に対向している箇所での翼弦方向における距離をc[m]と定義したとすると、0.06≦b/D≦0.17の関係、および、0≦c/D≦0.26の関係が成立している、
    請求項1から請求項3のいずれか1項に記載の電動送風機。
  5. 前記インペラの回転数をn[s-1]と定義し、前記インペラの直径をD[m]と定義したとすると、24[m/s]≦n*D≦108[m/s]の関係が成立している、
    請求項1から請求項4のいずれか1項に記載の電動送風機。
  6. 前記第1ファンブレード部の翼厚は、前記回転軸の方向において前記シュラウド側に位置する部分の翼厚よりも前記ディスク側に位置する部分の翼厚の方が厚くなるように形成され、
    前記第2ファンブレード部の翼厚は、前記回転軸の方向において前記ディスク側に位置する部分の翼厚よりも前記シュラウド側に位置する部分の翼厚の方が厚くなるように形成されている、
    請求項1から請求項5のいずれか1項に記載の電動送風機。
  7. 請求項1から請求項6のいずれか1項に記載の電動送風機を備えた、
    電気掃除機。
  8. 請求項1から請求項6のいずれか1項に記載のインペラの製造方法であって、
    前記ディスクおよび前記シュラウドのうちの一方と複数の前記第1ファンブレード部とを一体成型した第1パーツと、前記ディスクおよび前記シュラウドのうちの他方と複数の前記第2ファンブレード部とを一体成型した第2パーツとを準備する工程と、
    前記第1パーツと前記第2パーツとを相互に接合して前記インペラを形成する工程と、を備える、
    インペラの製造方法。
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