JP2002363087A - スーパーオキシドジスムターゼ様作用剤、エラスターゼ阻害剤、コラゲナーゼ阻害剤、コラーゲン産生促進作用剤、エストロゲン様作用剤、及びヒアルロン酸産生促進作用剤、並びに皮膚化粧料 - Google Patents
スーパーオキシドジスムターゼ様作用剤、エラスターゼ阻害剤、コラゲナーゼ阻害剤、コラーゲン産生促進作用剤、エストロゲン様作用剤、及びヒアルロン酸産生促進作用剤、並びに皮膚化粧料Info
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Abstract
リュウキュウチシャノキ及びチシャノキから選ばれるム
ラサキ科チシャノキ属植物から抽出されるスーパーオキ
シドジスムターゼ様作用剤、エラスターゼ阻害剤、コラ
ゲナーゼ阻害剤、コラーゲン産生促進作用剤、エストロ
ゲン様作用剤、及びヒアルロン酸産生促進作用剤、及
び、これらを有効成分として含む皮膚の老化予防・改善
効果を備えた皮膚化粧料を提供する。 【効果】 本発明のSOD様作用剤、エラスターゼ阻害
剤、コラゲナーゼ阻害剤、コラーゲン産生促進作用剤、
エストロゲン様作用剤、ヒアルロン酸産生促進剤は、優
れたSOD様作用、エラスターゼ阻害作用、コラゲナー
ゼ阻害作用、コラーゲン産生促進作用、エストロゲン様
作用及びヒアルロン酸産生促進作用を有しており、しか
も皮膚の適用した場合の使用感と安全性に優れているの
で、皮膚の老化を防止及び/又は改善するのに極めて有
用である。
Description
ドを過酸化水素に変換する触媒酵素であるスーパーオキ
シドジスムターゼ(以下、「SOD」と略記する)様作
用剤、エラスチンの減少・変性に関与するエラスターゼ
活性を阻害するエラスターゼ阻害作用剤、コラーゲンの
減少・変性に関与するコラゲナーゼ活性を阻害するコラ
ゲナーゼ阻害作用剤、線維芽細胞によるコラーゲンの産
生を活発化する作用を有するコラーゲン産生促進作用
剤、女性ホルモンの一種であるエストロゲンと同様の作
用を有するエストロゲン様作用剤、及び間充組織にみら
れるムコ多糖であるヒアルロン酸産生促進作用剤、並び
にこれら有効成分を含有し皮膚の老化予防・改善効果を
備えた皮膚化粧料に関するものである。
謝過程で生じるものであり、スーパーオキサイド(即
ち、酸素分子の一電子還元で生じるスーパーオキシドア
ニオン)(・O2−)、過酸化水素(H2O2)、ヒド
ロキシラジカル(・OH)等がある。
って必須であり、ウイルスや癌細胞の除去に重要な役割
を果たしているが、活性酸素の過剰な生成は生体内の膜
や組織を構成する生体内分子を攻撃し、コラーゲン等の
生体組織を分解、変性又は架橋したり、油脂類を酸化し
て細胞に障害を与える過酸化脂質を生成すると考えられ
ており、活性酸素によって引き起こされるこれらの障害
が、皮膚のシワ形成や皮膚の弾力低下等の老化の原因に
なるものと考えられている。
細胞内のスーパーオキシドジスムターゼ(SOD)の触
媒作用により逐次消去されるが、このSOD作用の低下
が問題となり、SODやSOD様物質を飲食品、皮膚化
粧料、医薬品に添加し摂取、投与することが試みられて
いる。
としては、グルタチオン、ビタミンC,E,B6、ブチ
ルヒドロキシトルエン、ブチルヒドロキシアニリン等が
有効であることが確認されたが、いずれも皮膚化粧料に
配合した場合の安定性及び安全性の点に問題がある。ま
た、SOD様物質として、種々の天然物が見出されてい
る(特開昭64−50877号公報、特開平3−835
48号公報等参照)。
線維芽細胞及びこれらの細胞の外にあって皮膚構造を支
持するエラスチン、コラーゲン等の細胞外マトリックス
により構成されている。若い皮膚においては、これら皮
膚組織の相互作用が恒常性を保つことにより水分保持、
柔軟性、弾力性等が確保され、肌は外見的にも張りや艶
があってみずみずしい状態に維持される。
にマトリックス系プロテアーゼの関与が指摘されてい
る。マトリックス系プロテアーゼの中でも、コラゲナー
ゼ、即ち、MMP−1(マトリックスメタロプロテアー
ゼ)は、皮膚の真皮マトリックスの主な構成成分である
タイプI,IIIコラーゲンを分解する酵素として知ら
れているが、その発現は紫外線の照射により大きく増加
し、紫外線によるコラーゲンの減少・変性の一因とな
り、皮膚のシワの形成等の大きな要因となることが考え
られる。従って、コラーゲン産生の促進や、コラゲナー
ゼ活性の阻害は、皮膚の老化を防止・改善する上で重要
である。
・改善するために最も普通に行われているのは、天然保
湿因子(NMF)である糖、アミノ酸、有機酸、ピロリ
ドンカルボン酸塩、コラーゲン、ヒアルロン酸等のムコ
多糖類、グリセリン、1,3−ブチレングリコール等の
保湿作用を有する物質を塗布して皮膚の保湿性を高める
ことである。
ンの一種であるエストロゲンの分泌が減退することが一
因であると考えられている。即ち、エストロゲンは成人
女性の健康維持に深く関わっていて、その分泌不足は種
々の内科的疾患を招く他、肌の過敏症、弾力性低下、潤
いの減少等、好ましくない肌の変化の原因となることが
知られている。
期以降の女性に対してエストロゲンと同様の作用をする
物質を経皮的又は経口的に投与することが行われてい
る。かかるエストロゲン様作用剤としては、従来、ステ
ロイド系エストロゲン、非ステロイド系エストロゲン、
フラボン系化合物等が使われている。
胞により産生され、皮膚のみずみずしさ、しなやかさ、
艶をよくするためには欠かせない糖タンパクであるが、
加齢に代表される皮膚老化の過程で減少する。従って、
ヒアルロン酸産生促進を高め、ヒアルロン酸の減少を補
うことができれば、皮膚老化の防止が可能になると考え
られる。
性、及び生産性に優れ、かつ安価でありながら、高い皮
膚の老化を防止・改善効果、美白効果を有するスーパー
オキシドジスムターゼ様作用剤、エラスターゼ阻害剤、
コラゲナーゼ阻害剤、コラーゲン産生促進作用剤、エス
トロゲン様作用剤、及びヒアルロン酸産生促進作用剤に
対する需要者の要望は極めて強く、未だ十分満足し得る
ものが提供されていないのが現状である。
る諸問題を解決し、以下の目的を達成することを課題と
する。即ち、本発明は、スーパーオキサイドを過酸化水
素に変換する触媒酵素であるSOD様作用剤、エラスチ
ンの減少・変性に関与するエラスターゼ活性を阻害する
エラスターゼ阻害作用剤、コラーゲンの減少・変性に関
与するコラゲナーゼ活性を阻害するコラゲナーゼ阻害作
用剤、線維芽細胞によるコラーゲンの産生を活発化する
作用を有するコラーゲン産生促進作用剤、女性ホルモン
の一種であるエストロゲンと同様の作用を有するエスト
ロゲン様作用剤、及び間充組織にみられるムコ多糖であ
るヒアルロン酸産生促進作用剤、並びにこれら有効成分
を含有し皮膚の老化予防・改善作用、更には美白効果を
備えた皮膚化粧料を提供することを目的とする。
解決するため鋭意研究を重ねた結果、ムラサキ科チシャ
ノキ属(Ehretia)植物の抽出物が、SOD様作
用、エラスターゼ阻害作用、コラゲナーゼ阻害作用、コ
ラーゲン産生促進作用、エストロゲン様作用及びヒアル
ロン酸産生促進作用を有することを知見した。
キ、リュウキュウチシャノキ及びチシャノキから選ばれ
るムラサキ科チシャノキ属(Ehretia)植物の抽
出物、特にチャングバットの葉部、茎部、枝部又はこれ
らの混合部位を水若しくは親水性有機溶媒又はこれらの
混合溶媒で抽出して得られる有効成分が、優れたSOD
様作用、エラスターゼ阻害作用、コラゲナーゼ阻害作
用、コラーゲン産生促進作用、エストロゲン様作用、及
びヒアルロン酸産生促進作用を有し、該有効成分を含有
する皮膚化粧料が、高い安全性と皮膚の老化を防止及び
/又は改善し得ることを見出し、本発明をなすに至っ
た。
ドジスムターゼ様作用剤、エラスターゼ阻害剤、コラゲ
ナーゼ阻害剤、コラーゲン産生促進作用剤、エストロゲ
ン様作用剤、及びヒアルロン酸産生促進作用剤、並びに
皮膚化粧料を提供する。
バチチシャノキ、リュウキュウチシャノキ及びチシャノ
キから選ばれるムラサキ科チシャノキ属植物から抽出さ
れるスーパーオキシドジスムターゼ(SOD)様物質を
有効成分として含むことを特徴とするSOD様作用剤で
ある。
部、茎部、枝部又はこれらの混合部位を、水若しくは親
水性有機溶媒又はこれらの混合溶媒で抽出して得られる
SOD様物質を有効成分として含む請求項1記載のSO
D様作用剤である。
バチチシャノキ、リュウキュウチシャノキ及びチシャノ
キから選ばれるムラサキ科チシャノキ属植物から抽出さ
れるエラスターゼ阻害物質を有効成分として含むことを
特徴とするエラスターゼ阻害剤である。
部、茎部、枝部又はこれらの混合部位を、水若しくは親
水性有機溶媒又はこれらの混合溶媒で抽出して得られる
エラスターゼ阻害物質を有効成分として含む請求項3記
載のエラスターゼ阻害剤である。
チチシャノキ、リュウキュウチシャノキ及びチシャノキ
から選ばれるムラサキ科チシャノキ属植物から抽出され
るコラゲナーゼ阻害物質を有効成分として含むことを特
徴とするコラゲナーゼ阻害剤である。
部、茎部、枝部又はこれらの混合部位を、水若しくは親
水性有機溶媒又はこれらの混合溶媒で抽出して得られる
コラゲナーゼ阻害物質を有効成分として含む請求項5記
載のコラゲナーゼ阻害剤である。
バチチシャノキ、リュウキュウチシャノキ及びチシャノ
キから選ばれるムラサキ科チシャノキ属植物から抽出さ
れるコラーゲン産生促進物質を有効成分として含むこと
を特徴とするコラーゲン産生促進作用剤である。
部、茎部、枝部又はこれらの混合部位を、水若しくは親
水性有機溶媒又はこれらの混合溶媒で抽出して得られる
コラーゲン産生促進物質を有効成分として含む請求項7
記載のコラーゲン産生促進作用剤である。
バチチシャノキ、リュウキュウチシャノキ及びチシャノ
キから選ばれるムラサキ科チシャノキ属植物から抽出さ
れるエストロゲン様物質を有効成分として含むことを特
徴とするエストロゲン様作用剤である。
部、茎部、枝部又はこれらの混合部位を、水若しくは親
水性有機溶媒又はこれらの混合溶媒で抽出して得られる
エストロゲン様物質を有効成分として含む請求項9記載
のエストロゲン様作用剤である。
ルバチチシャノキ、リュウキュウチシャノキ及びチシャ
ノキから選ばれるムラサキ科チシャノキ属植物から抽出
されるヒアルロン酸産生促進物質を有効成分として含む
ことを特徴とするヒアルロン酸産生促進作用剤である。
部を、水若しくは親水性有機溶媒又はこれらの混合溶媒
で抽出して得られるヒアルロン酸産生促進物質を有効成
分として含む請求項11記載のヒアルロン酸産生促進作
用剤である。
いずれか1項記載の有効成分を含有することを特徴とす
る皮膚化粧料である。
粧料全体に対し0.01〜10質量%配合した請求項1
3記載の皮膚化粧料である。
ビン酸又はその誘導体、プラセンタエキス、カミツレエ
キス、アルブチン、エラグ酸、ルシノール及びコウジ酸
から選ばれる1種又は2種以上である請求項14記載の
皮膚化粧料である。
あるムラサキ科チシャノキ属植物(特にチャングバッ
ト)は、民間薬、特に茶として飲用されてきた安全性の
高いものであるが、これら植物がSOD様作用、エラス
ターゼ阻害作用、コラゲナーゼ阻害作用、コラーゲン産
生促進作用、エストロゲン様作用及びヒアルロン酸産生
促進作用を有し、皮膚の老化を防止及び/又は改善に有
効であることは全く知られておらず、このことは本発明
者の新知見である。
説明する。本発明のSOD様作用剤、エラスターゼ阻害
剤、コラゲナーゼ阻害剤、コラーゲン産生促進作用剤、
エストロゲン様作用剤、及びヒアルロン酸産生促進作用
剤は、それぞれムラサキ科チシャノキ属植物から抽出さ
れるSOD様物質、エラスターゼ阻害物質、コラゲナー
ゼ阻害物質、コラーゲン産生促進物質、エストロゲン様
物質、及びヒアルロン酸産生物質を有効成分として含む
ものである。
etia)植物としては、チャングバット(Ehret
ia microphylla Lam.)、マルバチ
チシャノキ(Ehretia dicksonii H
ance)、リュウキュウチシャノキ(Ehretia
dichotoma Bl.)及びチシャノキ(Eh
retia ovalifolia Hassk.)か
ら選ばれる1種又は2種以上が挙げられ、これらの中で
も、チャングバットが好ましい。
呼ばれる)は、ムラサキ科チシャノキ属に属する高さ1
〜3mの常緑低木で、奄美大島以南の琉球、中国南部、
マレーシア、インドに分布する。葉は濃緑色で短枝に束
生し、倒卵形で長さ2〜5cmである。
て飲用されてきたが、SOD様作用、エラスターゼ阻害
作用、コラゲナーゼ阻害作用、コラーゲン産生促進作
用、エストロゲン様作用及びヒアルロン酸産生促進作用
を有することは全く知られていない。
茎及び枝のいずれの部位を使用してもよく、異なる2種
以上の部位を組み合わせて使用することもできる。
a)植物が含有するSOD様物質、エラスターゼ阻害物
質、コラゲナーゼ阻害物質、コラーゲン産生促進物質、
エストロゲン様物質、及びヒアルロン酸産生物質の詳細
は不明であるが、上記抽出原料を用いて、植物の抽出に
一般に用いられている抽出方法により得ることができ
る。なお、抽出液、該抽出液の希釈液、該抽出液を乾燥
して得られる乾燥物、又はこれらの粗精製物もしくは精
製物のいずれもが含まれる。
にチャングバットの葉部、茎部、枝部又はこれらの混合
部位)を乾燥した後、そのまま又は粗砕機を用い粉砕し
て溶媒抽出に供することにより得ることができる。乾燥
は天日で行ってもよいし、通常使用される乾燥機を用い
て行ってもよい。また、チャングバットの葉部、茎部、
枝部又はこれらの混合部位は、ヘキサン、ベンゼン等の
非極性溶媒によって脱脂等の前処理を施してから抽出原
料として使用してもよい。脱脂等の前処理を行うことに
より、チャングバットの葉部、茎部、枝部又はこれらの
混合部位の極性溶媒による抽出処理を効率よく行うこと
ができる。
水性有機溶媒又はこれらの混合液を室温乃至溶媒の沸点
以下の温度で用いることが好ましい。
水、水道水、井戸水、鉱泉水、鉱水、温泉水、湧水、淡
水等の他、これらに各種処理を施したものが含まれる。
水に施す処理としては、例えば、精製、加熱、殺菌、滅
菌、ろ過、イオン交換、浸透圧の調整、緩衝化等が含ま
れる。従って、本発明において抽出溶媒として使用し得
る水には、精製水、熱水、イオン交換水、生理食塩水、
リン酸緩衝液、リン酸緩衝生理食塩水等も含まれる。
ノール、エタノール、プロピルアルコール、イソプロピ
ルアルコール等の炭素数1〜5の低級アルコール;アセ
トン、メチルエチルケトン等の低級脂肪族ケトン;1,
3−ブチレングリコール、プロピレングリコール、イソ
プロピレングリコール、グリセリン等の炭素数2〜5の
多価アルコールなどが挙げられ、これら親水性有機溶媒
と水との混合溶媒などを用いることができる。なお、水
と親水性有機溶媒との混合系溶媒を使用する場合には、
低級アルコールの場合は水10質量部に対して1〜90
質量部、低級脂肪族ケトンの場合は水10質量部に対し
て1〜40質量部、多価アルコールの場合は水10質量
部に対して10〜90質量部添加することが好ましい。
ターゼ(SOD)様物質、エラスターゼ阻害物質、コラ
ゲナーゼ阻害物質、コラーゲン産生促進物質、エストロ
ゲン様物質、及びヒアルロン酸産生物質を抽出するにあ
たり特殊な抽出方法を採用する必要はなく、室温乃至還
流加熱下で、任意の装置を用いて抽出することができ
る。
に、ムラサキ科チシャノキ属植物(特にチャングバット
の葉部、茎部、枝部又はこれらの混合部位)を投入し、
必要に応じて時々攪拌しながら、30分〜2時間静置し
て可溶性成分を溶出した後、濾過して固形物を除去し、
得られた抽出液から抽出溶媒を溜去し、乾燥することに
より抽出物が得られる。抽出溶媒量は通常、抽出原料の
5〜15倍量(質量比)であり、抽出条件は、抽出溶媒
として水を用いた場合には、通常50〜95℃で1〜4
時間程度である。また、抽出溶媒として水とエタノール
との混合溶媒を用いた場合には、通常40〜80℃で3
0分〜4時間程度である。なお、溶媒で抽出することに
より得られる抽出液は、抽出溶媒が安全性の高いもので
あればそのまま配合して本発明の各種有効成分として用
いることができるが、濃縮液又はその乾燥物としたもの
のほうが利用しやすい。
くは濃縮液、該抽出液の乾燥物、又はこれらの粗精製物
若しくは精製物を得るために、常法に従って希釈、濃
縮、乾燥、精製等の処理を施してもよい。
用剤、エラスターゼ阻害剤、コラゲナーゼ阻害剤、コラ
ーゲン産生促進作用剤、エストロゲン様作用剤及びヒア
ルロン酸産生促進剤として使用することができるが、濃
縮液又はその乾燥物としたものの方が利用しやすい。抽
出液の乾燥物を得るにあたっては、吸湿性を改善するた
めにデキストリン、シクロデキストリン等のキャリアー
を添加してもよい。
ャノキ属植物は特有の匂いを有しているため、その生理
活性の低下を招かない範囲で脱色、脱臭等を目的とする
精製を行うことも可能であるが、化粧料に添加する場合
には大量に使用するものではないから、未精製のままで
も実用上支障はない。なお、精製は、具体的には活性炭
処理、吸着樹脂処理、イオン交換樹脂処理等によって行
うことができる。
ーゼ阻害剤、コラゲナーゼ阻害剤、コラーゲン産生促進
作用剤、エストロゲン様作用剤及びヒアルロン酸産生促
進剤には、必要に応じて、他のSOD様作用、エラスタ
ーゼ阻害作用、コラゲナーゼ阻害作用、コラーゲン産生
促進作用、エストロゲン様作用又はヒアルロン酸産生促
進作用を有する天然抽出物を配合して有効成分として用
いることができる。
藤茶抽出物、イチョウ葉抽出物、柿渋、バーベリー樹皮
抽出物、フユベゴニア根茎部抽出物、甘草葉抽出物、褐
藻類のヒバマタ属、アスコフィラム属、レッソニア属又
はダービリア属に属する海藻抽出物、エンドウの種子抽
出物、ヒマラヤユキノシタ属植物の抽出物、シラカバ、
ケイヒ、フユボダイジュ、ナツボダイジュ、西洋シナノ
キ、シナノキ、ビワ及びハマメリスからなる群より選ば
れる植物抽出物、タマリンドハスク抽出物、ウラジロガ
シ及び/又はシラカシ抽出物から選ばれる1種又は2種
以上の植物からの抽出物などが挙げられ、これらの1種
を単独で又は2種以上を組み合わせて用いることができ
る(詳細については、特開平5−316963号公報、
特開平8−231347号公報、特開平11−1717
58号公報、特開平11−199504号公報、特開平
11−315007号公報、特開2000−53578
号公報、特開2000−191498号公報、特開20
00−212058号公報、特開2000−22987
1号公報、特開2000−290190号公報、特開2
001−64191号公報、特開2001−97873
号公報等参照)。なお、有効成分の配合割合は、ムラサ
キ科チシャノキ属植物の抽出物:前記天然抽出物=1:
0.01〜1:5(質量比)の範囲であることが好まし
い。
物は、そのままでもSOD様作用剤、エラスターゼ阻害
剤、コラゲナーゼ阻害剤、コラーゲン産生促進作用剤、
エストロゲン様作用剤、及びヒアルロン酸産生促進剤と
して使用することができるが、常法に従って製剤化して
提供することもできる。製剤化する場合、保存や取扱い
を容易にするために、デキストリン、シクロデキストリ
ン等の薬学的に許容され得るキャリアー、その他任意の
助剤を添加することができる。ムラサキ科チシャノキ属
植物抽出物からの抽出物は、製剤化により粉末状、顆粒
状、錠剤状等、任意の剤形とすることができる。
害剤、コラゲナーゼ阻害剤、コラーゲン産生促進作用
剤、エストロゲン様作用剤、ヒアルロン酸産生促進剤は
皮膚の老化を防止及び/又は改善することができると共
に、皮膚に適用した場合の使用感と安全性に優れている
ため、皮膚化粧料に配合するのに最適なものである。
害剤、コラゲナーゼ阻害剤、コラーゲン産生促進作用
剤、エストロゲン様作用剤、及びヒアルロン酸産生促進
剤の配合量は、皮膚化粧料の種類や抽出物の生理活性等
によって適宜調整することができるが、好適な配合率は
標準的なチャングバットの抽出物に換算して皮膚化粧料
全体に対し約0.01〜10質量%である。
剤、エラスターゼ阻害剤、コラゲナーゼ阻害剤、コラー
ゲン産生促進作用剤、エストロゲン様作用剤、及びヒア
ルロン酸産生促進剤から選ばれる1種又は2種以上を有
効成分として配合することができる。この場合、更に美
白剤を皮膚化粧料全体に対し0.01〜10質量%、特
に0.1〜5質量%配合することが好ましい。
ン酸又はその誘導体、イオウ、胎盤加水分解物、エラグ
酸又はその誘導体、コウジ酸又はその誘導体、グルコサ
ミン又はその誘導体、アルブチン又はその誘導体、ヒド
ロキシケイヒ酸又はその誘導体、グルタチオン、アルニ
カエキス、オウゴンエキス、ソウハクヒエキス、サイコ
エキス、ボウフウエキス、マンネンタケ菌糸体培養物又
はその抽出物、シナノキエキス、モモ葉エキス、エイジ
ツエキス、クジンエキス、ジユエキス、トウキエキス、
ヨクイニンエキス、カキ葉エキス、ダイオウエキス、ボ
タンピエキス、ハマメリスエキス、マロニエエキス、オ
トギリソウエキス、油溶性カンゾウエキス(カンゾウ疎
水性フラボン、グラブリジン、グラブレン、リコカルコ
ンA)などが挙げられ、これらの1種を単独で又は2種
以上を組み合わせて用いることができる。これらの中で
も、本発明の皮膚化粧料においては、美白効果を向上さ
せる観点から、アスコルビン酸又はその誘導体、プラセ
ンタエキス、カミツレエキス、アルブチン、エラグ酸、
ルシノール及びコウジ酸から選ばれる1種又は2種以上
を用いることが好ましい。
様作用剤、エラスターゼ阻害剤、コラゲナーゼ阻害剤、
コラーゲン産生促進作用剤、エストロゲン様作用剤、及
びヒアルロン酸産生促進剤、更には美白剤と共に構成成
分として利用可能なものとしては、特に制限されない
が、収斂剤、殺菌・抗菌剤、紫外線吸収剤、保湿剤、細
胞賦活剤、消炎・抗アレルギー剤、抗酸化・活性酸素除
去剤、油脂類、ロウ類、炭化水素類、脂肪酸類、アルコ
ール類、エステル類、界面活性剤、香料などが用いられ
る。これらの構成成分は、前記チャングバット、マルバ
チチシャノキ、リュウキュウチシャノキ及びチシャノキ
から選ばれるムラサキ科チシャノキ属植物の抽出物と共
に、併用した場合、相乗的に作用して、通常期待される
以上の優れた使用効果をもたらすことがある。
はその塩類、酒石酸又はその塩類、乳酸又はその塩類、
塩化アルミニウム、硫酸アルミニウム・カリウム、アラ
ントインクロルヒドロキシアルミニウム、アラントイン
ジヒドロキシアルミニウム、パラフェノールスルホン酸
亜鉛、硫酸亜鉛、ジユエキス、エイジツエキス、ハマメ
リスエキス、ゲンノショウコエキス、チャカテキン類、
オドリコソウエキス、オトギリソウエキス、ダイオウエ
キス、ヤグルマソウエキス、キズタエキス、キューカン
バーエキス、マロニエエキス、サルビアエキス、メリッ
サエキスなどが挙げられ、これらの1種を単独で又は2
種以上を組み合わせて用いることができる。
香酸、安息香酸ナトリウム、パラオキシ安息香酸エステ
ル、塩化ジステアリルメチルアンモニウム、塩化ベンゼ
トニウム、塩酸クロルヘキシジン、感光素101号、感
光素201号、サリチル酸、サリチル酸ナトリウム、ソ
ルビン酸、ハロカルバン、レゾルシン、パラクロロフェ
ノール、フェノキシエタノール、ビサボロール、ヒノキ
チオール、メントール、キトサン、キトサン分解物、ジ
ユエキス、クジンエキス、エンメイソウエキス、ビワエ
キス、ユッカエキス、アロエエキス、ケイヒエキス、ガ
ジュツエキスなどが挙げられ、これらの1種を単独で又
は2種以上を組み合わせて用いることができる。
イソプロピルフラノン誘導体、ウロカニン酸、ウロカニ
ン酸エチル、オキシベンゾン、オキシベンゾンスルホン
酸、テトラヒドロキシベンゾフェノン、ジヒドロキシジ
メトキシベンゾフェノン、ジヒドロキシベンゾフェノ
ン、シノキサート、ジイソプロピルケイヒ酸メチル、メ
トキシケイヒ酸オクチル、パラアミノ安息香酸グリセリ
ル、パラジメチルアミノ安息香酸アミル、パラジメチル
安息香酸オクチル、パラアミノ安息香酸、パラアミノ安
息香酸エチル、酸化チタン、β-カロチン、γ-オリザノ
ール、コメヌカエキス、アロエエキス、カバノキエキ
ス、シラカンバエキス、カミツレエキス、ヘンナエキ
ス、チョウチグルミエキス、イチョウ葉エキス、カミツ
レエキス、セイヨウサンザシエキス、油溶性カンゾウエ
キスなどが挙げられ、これらの1種を単独で又は2種以
上を組み合わせて用いることができる。
リシン、スレオニン、アラニン、コラーゲン、加水分解
コラーゲン、ヒドロネクチン、フィブロネクチン、ケラ
チン、エラスチン、ローヤルゼリー、コンドロイチン硫
酸ヘパリン、グリセロリン脂質、グリセロ糖脂質、スフ
ィンゴリン脂質、スフィンゴ糖脂質、リノール酸又はそ
のエステル類、エイコサペンタエン酸又はそのエステル
類、ペクチン、ビフィズス菌発酵物、乳酸発酵物、酵母
抽出物、レイシ菌糸体培養物又はその抽出物、小麦胚芽
油、アボガド油、米胚芽油、ホホバ油、ダイズリン脂
質、γ-オリザノール、ビロウドアオイエキス、ヨクイ
ニンエキス、ジオウエキス、タイソウエキス、カイソウ
エキス、キダチアロエエキス、ゴボウエキス、マンネン
ロウエキス、アルニカエキス、小麦フスマなどが挙げら
れ、これらの1種を単独で又は2種以上を組み合わせて
用いることができる。
ラビン又はその誘導体、ピリドキシン又はその誘導体、
ニコチン酸又はその誘導体、パントテン酸又はその誘導
体、α−トコフェロール又はその誘導体、アルニカエキ
ス、ニンジンエキス、ナタネニンジンエキス、ヘチマエ
キス(サポニン)、シコンエキス、オウバクエキス、ボ
タンピエキス、シャクヤクエキス、ムクロジエキス、ベ
ニバナエキス、アシタバエキス、ビワ葉エキス、ヒキオ
コシエキス、ユキノシタエキス、黄杞エキス、サルビア
エキス、ニンニクエキス、マンネンロウエキスなどが挙
げられ、これらの1種を単独で又は2種以上を組み合わ
せて用いることができる。
ば、アズレン、アラントイン、アミノカプロン酸、イン
ドメタシン、塩化リゾチーム、イプシロンアミノカプロ
ン酸、オキシベンゾン、グリチルリチン酸又はその誘導
体、グリチルレチン酸又はその誘導体、感光素301
号、感光素401号、塩酸ジフェンヒドラミン、トラネ
キサム酸又はその誘導体、アデノシンリン酸、エストラ
ジオール、エスロン、エチニルエストラジオール、コル
チゾン、ヒドロコルチゾン、プレドニゾン、プロゲステ
ロン、コルチコステロン、アルニカエキス、インチンコ
ウエキス、サンシシエキス、ジュウヤクエキス、カンゾ
ウエキス、トウキエキス、ヨモギエキス、ワレモコウエ
キス、リンドウエキス、サイコエキス、センキュウエキ
ス、セイヨウノコギリソウエキス、オウレンエキス、シ
ソエキスなどが挙げられ、これらの1種を単独で又は2
種以上を組み合わせて用いることができる。
えば、ジブチルヒドロキシトルエン、ブチルヒドロキシ
アニソール、没子食酸プロピル、バイカリン、バイカレ
イン、スーパーオキサイドディスムターゼ、カタラー
ゼ、ローズマリーエキス、メリッサエキス、オウゴンエ
キス、エイジツエキス、ビワ葉エキス、ホップエキス、
ハマメリスエキス、シャクヤクエキス、セージエキス、
キナエキス、カミツレエキス、ユーカリエキス、シソエ
キス、イチョウ葉エキス、タイムエキス、カルダモンエ
キス、キャラウェイエキス、ナツメグエキス、メースエ
キス、ローレルエキス、クローブエキス、ターメリック
エキス、ヤナギタデエキスなどが挙げられ、これらの1
種を単独で又は2種以上を組み合わせて用いることがで
きる。
マニ油、ゴマ油、ヌカ油、綿実油、ナタネ油、サフラワ
ー油、トウモロコシ油、オリーブ油、ツバキ油、アーモ
ンド油、ヒマシ油、落花生油、カカオ油、パーム核油、
牛脂、ミンク油、ホホバ油、月見草油、馬油などが挙げ
られ、これらの1種を単独で又は2種以上を組み合わせ
て用いることができる。
ロウ、キャンデリラロウ、蜜ロウ、サラシ蜜ロウ、鯨ロ
ウ、セラックス、ラノリン類などが挙げられ、これらの
1種を単独で又は2種以上を組み合わせて用いることが
できる。
ラフィン、ワセリン、マイクロスリスタリンワックス、
セレシン、スクワラン、ポリエチレン末などが挙げら
れ、これらの1種を単独で又は2種以上を組み合わせて
用いることができる。
ン酸、リノール酸、ラウリン酸、ミリスチン酸、パルミ
チン酸、ヘベニン酸、ラノリン酸、オレイン酸、ウンデ
シレン酸、イソステアリン酸などが挙げられ、これらの
1種を単独で又は2種以上を組み合わせて用いることが
できる。
リルアルコール、セチルアルコール、ステアリルアルコ
ール、ラノリンアルコール、水添ラノリンアルコール、
オレイルアルコール、ヘキサデシルアルコール、2−オ
クチルドデカノール、グリセリン、ソルビトール、プロ
ピレングリコール、1,3−ブチレングリコール、エチ
レングリコール又はその重合体、ブドウ糖、白糖、コレ
ステロール、フィトステロール、セトステアリルアルコ
ールなどが挙げられ、これらの1種を単独で又は2種以
上を組み合わせて用いることができる。
ン酸デシル、ステアリン酸ブチル、ミリスチン酸ミリス
チル、ラウリン酸ヘキシル、パルミチン酸イソプロピ
ル、ミリスチン酸イソプロピル、ミリスチン酸オクチル
ドデシル、ジメチルオクタン酸ヘキシルデシル、ジオレ
イン酸プロピレングリコール、フタル酸ジエチル、モノ
ステアリン酸グリセリン、トリミリスチン酸グリセリ
ン、乳酸セチルなどが挙げられ、これらの1種を単独で
又は2種以上を組み合わせて用いることができる。
活性剤、アニオン性界面活性剤、カチオン性界面活性
剤、両性界面活性剤などを使用することができるが、中
でも皮膚疾患の発生のない、又は軽微な化粧品原料基準
に収載された界面活性剤が好ましい。例えば、大豆レシ
チン、卵黄レシチン、サポニン、オリゴ配糖体、リン脂
質系バイオサーファクタント、アシルペプチド系バイオ
サーファクタント、ポリオキシエチレンポリオキシプロ
ピレングリコール、ポリオキシエチレンポリオキシプロ
ピレンセチルエーテル、ポリオキシエチレンポリオキシ
プロピレンブチルエーテル、ポリオキシエチレンヤシ油
脂肪酸モノエタノールアミド、ポリオキシエチレンラウ
リルエーテル、ポリオキシエチレンラウリルエーテル硫
酸トリエタノールアミン、ポリオキシエチレンラウリル
エーテル硫酸ナトリウム、ポリオキシエチレンラウリル
エーテルリン酸、ポリオキシエチレンラウリルエーテル
リン酸ナトリウム、ポリオキシエチレンラノリン、ポリ
オキシエチレンラノリンアルコール、ポリオキシプロピ
レンブチルエーテル、ポリビニルアルコール、ポリビニ
ルピロリドン、ポリリン酸ナトリウム、モノオレイン酸
ソルビタン、モノオレイン酸ポリエチレングリコール、
モノオレイン酸ポリオキシエチレンソルビタン、モノス
テアリン酸エチレングリコール、モノステアリン酸ソル
ビタン、モノステアリン酸プロピレングリコール、モノ
ステアリン酸ポリエチレングリコール、モノステアリン
酸ポリオキシエチレングリセリン、モノステアリン酸ポ
リオキシエチレンソルビタン、モノパルミチン酸ソルビ
タン、モノパルミチン酸ポリオキシエチレンソルビタ
ン、モノラウリン酸ソルビタン、モノラウリン酸ポリエ
チレングリコール、モノラウリン酸ポリオキシエチレン
ソルビタン、モノラウリン酸ポリオキシエチレンソルビ
ット、ヤシ油脂肪酸ジエタノールアミドなどの界面活性
剤が挙げられ、これらの1種を単独で又は2種以上を組
み合わせて用いることができる。
カルボン、オイゲノール、アネトール、ハッカ油、スペ
アミント油、ペパーミント油、ユーカリ油、アニス油な
どが挙げられ、これらの1種を単独で又は2種以上を組
み合わせて用いることができる。
の老化を防止及び/又は改善効果を有しており、例え
ば、軟膏、クリーム、乳液、化粧水、ローション、パッ
ク、入浴剤等に幅広く用いることができる。
に具体的に説明するが、本発明は、下記実施例に何ら限
定されるものではない。
retia microphylla)の葉部、茎部又
は枝部の粗粉砕物それぞれ100gを50質量%エタノ
ール1000mLに投入し、穏やかに攪拌しながら2時
間、80℃に保った。その後、ろ過し、残渣を得、この
残渣に再び50質量%エタノール1000mLに投入
し、穏やかに攪拌しながら2時間、80℃に保った。2
度の抽出により得られたろ液を合わせ、40℃で減圧下
にて濃縮し、更に、減圧乾燥機で乾燥してチャングバッ
ト抽出物を得た。抽出物の各部位毎の収率は表1に示し
たとおりであった。
験(NBT法) 3mMキサンチン、0.05M Na2CO3緩衝液
(pH10.2)、3mM EDTA、BSA溶液、及
び0.75mM NBT各0.1mLを試験管にとり、
これに製造例1の試料No.1〜3溶液(溶媒:DMS
O+水)0.1mLを添加し、25℃で10分間放置し
た。
素溶液)を加えて素早く攪拌し、25℃で20分間静置
した。その後、6mM塩化銅0.1mLを加えて反応を
停止させ、波長560nmにおける吸光度を測定した。
同様の操作と吸光度の測定を、酵素溶液を添加せずに行
った。更に、試料溶液を添加せずに蒸留水を添加した場
合についても同様の測定を行った。
めた。
の測定を行い、スーパーオキサイドの消去率が50%に
なる試料濃度(ppm)を内挿法により求めた。結果を
表2に示す。
SOD様作用を有することが確認できた。
害作用を試験した。具体的には、以下のようにして試験
を行った。
に対して各試料溶液(溶媒:DMSO+水)50μL及
びエラスターゼ溶液(酵素溶液)50μLを添加し、更
に、基質溶液100μLを添加し混合した。
5nmの吸光度を測定した。上記と同様の酵素反応と吸
光度測定を、試料溶液の代わりに試料溶液と等量の溶媒
のみを添加して行った。更に、それぞれの場合につい
て、エラスターゼ溶液の代わりに緩衝液を添加して同じ
操作と測定を行った。
シグマ社製 エラスターゼTypeIII 5mgをp
H8の0.2mol/L トリス塩酸緩衝液1mLに溶
解し、使用時に250倍に希釈したものを使用した。基
質溶液は、シグマ社製 N−SUCCINYL−ALA
−ALA−ALAp−NITROANILIDEをDM
SOに溶解した濃度45.14mg/mLの溶液をpH
8の0.2mol/L トリス塩酸緩衝液で100倍に
希釈して使用した。
ターゼ阻害率を求めた。
ゼ阻害率(%)の測定を行った。結果を表3に示す。
の抽出物がエラスターゼ阻害作用を有することが確認で
きた。また、かかるチャングバット抽出物のエラスター
ゼ阻害作用の強さは、チャングバット抽出物の濃度に依
存して変化し、チャングバット抽出物の濃度を調節する
ことによりエラスターゼ阻害作用の強さを調節できるこ
とが確認できた。
害作用を試験した。具体的には、以下のようにして試験
を行った。
液)50μL、コラゲナーゼ溶液(酵素溶液)50μL
及び基質溶液400μLを混合し、37℃で30分間イ
ンキュベーションした。
応を停止し、酢酸エチル5mLで抽出した。得られた抽
出液について、波長320nmの吸光度(対照液:酢酸
エチル)を測定した。
料溶液の代わりに試料溶液と等量の緩衝液を添加して行
った。更に、それぞれの場合について、コラゲナーゼ溶
液の代わりに緩衝液を添加して同じ操作と測定を行っ
た。
シグマ社製コラゲナーゼTypeIV 5mgを20m
mol/Lの塩化カルシウムを含有するトリス塩酸緩衝
液1mLに溶解させ、使用時に50倍に希釈したものを
使用した。基質溶液は、20mmol/Lの塩化カルシ
ウムを含有するトリス塩酸緩衝液にBACHEM Fe
nichemikalien AG社Pz−ペプチドを
濃度が0.5mol/Lになるように溶解したものを使
用した。
害率を算出した。
の測定を行い、コラゲナーゼの活性を50%阻害する試
料溶液濃度を内挿法により求めた。結果を表4に示す。
の抽出物がコラゲナーゼ阻害作用を有することが確認で
きた。また、かかるチャングバット抽出物のコラゲナー
ゼ阻害作用の強さは、チャングバット抽出物の濃度に依
存して変化し、チャングバット抽出物の濃度を調節する
ことによりコラゲナーゼ阻害作用の強さを調節できるこ
とが確認できた。
験 製造例1の試料No.1〜3について、Webster
らの方法(Anal.Biochem.,Vol.9
6,220,1979)に準拠して試験を行った。具体
的には、以下のようにして試験を行った。
plateに播種し、37℃、5%CO2−95%ai
rの下にて、各試料添加培地(試料濃度:50ppm、
12.5ppm)で数日間培養した後、β−アミノプロ
ピオニトリルと〔3H〕−プロリンとを添加し、更に2
4時間培養した。当該培養液全体にペプシン/酢酸溶液
を加えて4℃下で16時間消化した。
0.7mol/L食塩水溶液で沈殿させ、更に中性条件
下で再溶解させて、4.2mol/L食塩水溶液で再沈
殿させた。得られた沈殿物を20%エタノールで洗浄し
た後、その沈殿物の放射活性を測定した。
放射活性を100%として算出した。各試料のコラーゲ
ン産生促進率(%)を表5に示す。
の抽出物が線維芽細胞のコラーゲン産生を促進する作用
を有することが確認できた。
存性細胞の増殖に対する影響を調べるThomasらの
方法(In Vitro Cell.Dev.Bio
l.28A,595−602,1992)に準拠して試
験を行った。具体的には、以下のようにして試験を行っ
た。
75cm2フラスコでコンフルエント様になるまで培養
し、トリプシン処理によりこのMCF−7細胞を集め、
10%FBS(活性炭処理済み)、1%NEAA及び1
mMピルビン酸ナトリウムを含みフェノールレッドを含
まないMEM培地(以下、MEM培地と略記する)を用
いて、3×104cells/mLに調整した。
ll plateに0.9mLづつ播種し、これを定着
させるために37℃、5%CO2−95%airの下で
培養した。6時間後(0日日)、MEM培地で終濃度の
10倍の濃度(125ppm及び31.25ppm)に
調製した各試料溶液100μLを上記plateに添加
し、培養を続けた。
ol/L MTTを含むMEM培地に交換し、2時間培
養後、培地をイソプロパノールに交換して細胞内に生成
したブルーホルマザンを抽出した。溶出したブルーホル
マザンを含有するイソプロパノールについて、ブルーホ
ルマザンの吸収極大点がある570nmの吸光度を測定
した。
時に650nmの吸光度も測定し、両吸光度の差をもっ
てブルーホルマザンの生成量に比例する値とした(下記
の計算式における吸光度はこの補正済み吸光度であ
る)。
ルエストラジオールを使用した。エストロゲン様作用率
(エストロゲン依存性増殖作用)の強さは、試料無添加
時の吸光度を100%として次式により算出した。結果
を表6に示す。
の抽出物がエストロゲン様作用を有することが確認でき
た。また、チャングバット抽出物のエストロゲン様作用
の強さは、チャングバット抽出物の濃度に依存して変化
し、チャングバット抽出物の濃度を調節することにより
エストロゲン様作用の強さを調節できることが確認でき
た。
個を75cm2フラスコでRITC80−7(極東製
薬)+10%FBS培養液(pH7.2)、37℃、5
%CO2下で7日間培養し、トリプシン処理により細胞
を集め、RITC80−7+1%FBS培養液を用いて
96wellのマイクロプレートに2.2×104ce
lls/100μL/wellずつ分注し、37℃、5
%CO2下で一夜培養した。
たRITC80−7+1%FBS培養液を各wellに
100μLずつ添加し、37℃、5%CO2下で3日間
培養した。
のPBS(−)で10倍希釈し、このうちの50μLに
ついて、予めヒアルロン酸をコーティングして調製した
ELISAプレートに添加してELISA法によりヒア
ルロン酸を定量した。結果を表7に示す。なお、ヒアル
ロン酸の定量は予め作成しておいた検量線を用いて行っ
た。
ロン酸産生促進作用を有することが確認できた。また、
チャングバットの抽出物のヒアルロン酸産生促進作用の
強さは、チャングバットの抽出物の濃度に依存して変化
し、チャングバットの抽出物の濃度を調節することによ
りヒアルロン酸産生促進作用の強さを調節できることが
確認できた。
化防止・改善作用)試験 製造例1のチャングバット葉部からの抽出物(試料N
o.1)を配合した下記組成の乳液(以下、「本発明乳
液」という)を常法に従って調製した。
を含まない以外は本発明乳液と同じ組成からなる比較乳
液とについて、下記の評価試験を行った。
が消え、広範囲の角質がめくれている(表8に示す評価
が1)、又は皮溝・皮丘が不鮮明で、角質が部分的にめ
くれている(表8に示す評価が2)、肌荒れと判定され
た20名を選抜して被験者とした。
発明乳液を、左半分には比較乳液を、朝夕各1回、30
日間塗布させた。
後、シルフロ(FLEXICL DEVELOPMEN
TS LTD製)によるレプリカ法を用いて顔のレプリ
カをとり、50倍の顕微鏡で皮紋の状態及び角質剥離の
状態を観察し、表8に示す評価基準で肌の状態を判定し
た。判定結果を表9に示す。
液を塗布した領域に比べて顕著に肌荒れ(皮膚の老化)
が改善されることが確認できた。
について、本発明乳液と比較乳液とを比較した場合の優
劣を被験者全員に質問した。回答の集計結果を表10に
示す。
同様の効果と、優れた使用感とが確認できた。
グバットの葉部からの抽出物を配合した皮膚化粧料が皮
膚の老化防止・改善作用(肌荒れ改善作用)を有すると
共に、皮膚に適用した場合の使用感と安全性に優れてい
ることが確認できた。
過酸化水素に変換する触媒酵素であるSOD様作用剤、
エラスチンの減少・変性に関与するエラスターゼ活性を
阻害するエラスターゼ阻害作用剤、コラーゲンの減少・
変性に関与するコラゲナーゼ活性を阻害するコラゲナー
ゼ阻害作用剤、線維芽細胞によるコラーゲンの産生を活
発化する作用を有するコラーゲン産生促進作用剤、女性
ホルモンの一種であるエストロゲンと同様の作用を有す
るエストロゲン様作用剤、及び間充組織にみられるムコ
多糖であるヒアルロン酸産生促進作用剤が得られる。
エラスターゼ阻害剤、コラゲナーゼ阻害剤、コラーゲン
産生促進作用剤、エストロゲン様作用剤、ヒアルロン酸
産生促進剤が配合された皮膚化粧料が得られる。
用剤、エラスターゼ阻害剤、コラゲナーゼ阻害剤、コラ
ーゲン産生促進作用剤、エストロゲン様作用剤、ヒアル
ロン酸産生促進剤は、それぞれ優れたSOD様作用、エ
ラスターゼ阻害作用、コラゲナーゼ阻害作用、コラーゲ
ン産生促進作用、エストロゲン様作用、及びヒアルロン
酸産生促進作用を有しており、しかも、皮膚の適用した
場合の使用感と安全性に優れているので、皮膚の老化を
防止及び/又は改善するのに極めて有用である。
Claims (15)
- 【請求項1】 チャングバット、マルバチチシャノキ、
リュウキュウチシャノキ及びチシャノキから選ばれるム
ラサキ科チシャノキ属植物から抽出されるスーパーオキ
シドジスムターゼ(SOD)様物質を有効成分として含
むことを特徴とするSOD様作用剤。 - 【請求項2】 チャングバットの葉部、茎部、枝部又は
これらの混合部位を、水若しくは親水性有機溶媒又はこ
れらの混合溶媒で抽出して得られるSOD様物質を有効
成分として含む請求項1記載のSOD様作用剤。 - 【請求項3】 チャングバット、マルバチチシャノキ、
リュウキュウチシャノキ及びチシャノキから選ばれるム
ラサキ科チシャノキ属植物から抽出されるエラスターゼ
阻害物質を有効成分として含むことを特徴とするエラス
ターゼ阻害剤。 - 【請求項4】 チャングバットの葉部、茎部、枝部又は
これらの混合部位を、水若しくは親水性有機溶媒又はこ
れらの混合溶媒で抽出して得られるエラスターゼ阻害物
質を有効成分として含む請求項3記載のエラスターゼ阻
害剤。 - 【請求項5】 チャングバット、マルバチチシャノキ、
リュウキュウチシャノキ及びチシャノキから選ばれるム
ラサキ科チシャノキ属植物から抽出されるコラゲナーゼ
阻害物質を有効成分として含むことを特徴とするコラゲ
ナーゼ阻害剤。 - 【請求項6】 チャングバットの葉部、茎部、枝部又は
これらの混合部位を、水若しくは親水性有機溶媒又はこ
れらの混合溶媒で抽出して得られるコラゲナーゼ阻害物
質を有効成分として含む請求項5記載のコラゲナーゼ阻
害剤。 - 【請求項7】 チャングバット、マルバチチシャノキ、
リュウキュウチシャノキ及びチシャノキから選ばれるム
ラサキ科チシャノキ属植物から抽出されるコラーゲン産
生促進物質を有効成分として含むことを特徴とするコラ
ーゲン産生促進作用剤。 - 【請求項8】 チャングバットの葉部、茎部、枝部又は
これらの混合部位を、水若しくは親水性有機溶媒又はこ
れらの混合溶媒で抽出して得られるコラーゲン産生促進
物質を有効成分として含む請求項7記載のコラーゲン産
生促進作用剤。 - 【請求項9】 チャングバット、マルバチチシャノキ、
リュウキュウチシャノキ及びチシャノキから選ばれるム
ラサキ科チシャノキ属植物から抽出されるエストロゲン
様物質を有効成分として含むことを特徴とするエストロ
ゲン様作用剤。 - 【請求項10】 チャングバットの葉部、茎部、枝部又
はこれらの混合部位を、水若しくは親水性有機溶媒又は
これらの混合溶媒で抽出して得られるエストロゲン様物
質を有効成分として含む請求項9記載のエストロゲン様
作用剤。 - 【請求項11】 チャングバット、マルバチチシャノ
キ、リュウキュウチシャノキ及びチシャノキから選ばれ
るムラサキ科チシャノキ属植物から抽出されるヒアルロ
ン酸産生促進物質を有効成分として含むことを特徴とす
るヒアルロン酸産生促進作用剤。 - 【請求項12】 チャングバットの葉部を、水若しくは
親水性有機溶媒又はこれらの混合溶媒で抽出して得られ
るヒアルロン酸産生促進物質を有効成分として含む請求
項11記載のヒアルロン酸産生促進作用剤。 - 【請求項13】 請求項1乃至12のいずれか1項記載
の有効成分を含有することを特徴とする皮膚化粧料。 - 【請求項14】 更に美白剤を皮膚化粧料全体に対し
0.01〜10質量%配合した請求項13記載の皮膚化
粧料。 - 【請求項15】 美白剤が、アスコルビン酸又はその誘
導体、プラセンタエキス、カミツレエキス、アルブチ
ン、エラグ酸、ルシノール及びコウジ酸から選ばれる1
種又は2種以上である請求項14記載の皮膚化粧料。
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Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2001163980A JP5072148B2 (ja) | 2001-05-31 | 2001-05-31 | スーパーオキシドジスムターゼ様作用剤、エラスターゼ阻害剤、コラゲナーゼ阻害剤、コラーゲン産生促進作用剤、エストロゲン様作用剤、及びヒアルロン酸産生促進作用剤、並びに皮膚化粧料 |
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