JP2002362612A - 容器蓋の固定方法 - Google Patents

容器蓋の固定方法

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JP2002362612A
JP2002362612A JP2001175631A JP2001175631A JP2002362612A JP 2002362612 A JP2002362612 A JP 2002362612A JP 2001175631 A JP2001175631 A JP 2001175631A JP 2001175631 A JP2001175631 A JP 2001175631A JP 2002362612 A JP2002362612 A JP 2002362612A
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lid member
container
edge
peripheral surface
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JP2001175631A
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Atsushi Sada
淳 佐田
Makoto Yamaguchi
誠 山口
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Toppan Inc
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Toppan Printing Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】環境問題を生じ難い例えば紙の如き材料を使用
し、複数の隅部を有した形状の開口を伴った容器本体や
蓋部材を形成しても、上記開口に蓋部材を隙間無くきれ
いに固定出来る、容器蓋の固定方法を提供することであ
る。 【解決手段】この方法では:開口近傍領域に感熱接着機
能部分10cを伴う筒状容器本体10と閉塞部12a及びその縁
部を有する蓋部材12とが準備され、上記縁部が、閉塞部
周縁から閉塞部の平面に交差する方向に伸びた第1部分
12cと第1部分延出端で略180度湾曲した湾曲部分12d
と湾曲部分湾曲端から第1部分とは正反対に延出した第
2部分12eとを有しこれらの部分で開口の縁に対応した
寸法形状を有した溝12bを構成し;蓋部材は閉塞部が上
記開口中に挿入され開口の縁に縁部の溝が被せられ、第
1,第2部分が容器本体の内周面,外周面の開口近傍領
域に押圧され、感熱接着機能部分を加熱して第1部分が
接着され固定される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、蓋部材を容器本
体の開口に固定する方法に関係しており、より詳細に
は、少なくとも1つの開口を有した筒状の容器本体の上
記開口に蓋部材を固定する方法に関係している。
【0002】
【従来の技術】筒状の容器本体の開口に蓋部材を固定す
る為に従来では、上記容器本体及び蓋部材の両方または
蓋部材を比較的弾性を有する合成樹脂材料により形成
し、合成樹脂材料の弾性を利用して容器本体の上記開口
に蓋部材を係合させることにより固定している。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら近年の環
境問題の高まりの中では、使用済み後の廃棄やリサイク
ル処理に問題が生じている合成樹脂材料の使用は無くす
ことが好ましい。合成樹脂材料に代わって、これらの問
題を生じない例えば紙の如き環境問題を生じ難い材料を
使用して少なくとも1つの開口を有する筒状の容器本体
及び蓋部材を形成し、筒状の容器本体の上記開口に蓋部
材を固定することが望まれている。そして、紙の如き材
料を使用した場合には、容器本体の開口が複数の隅部を
有した形状、例えば多角形状、をしていて、上記複数の
隅部の夫々の先端部の角度が急になればなるほど、蓋部
材を対応する容器本体の開口に隙間無くきれいに固定す
る、例えば密封する、ことが難しくなっている。
【0004】この発明は上記事情の下でなされ、この発
明の目的は、合成樹脂材料に代わり、上述した如き環境
問題を生じ難い例えば紙の如き材料を使用して、複数の
隅部を有した形状、例えば多角形状、の開口を伴った容
器本体や蓋部材を形成した場合でも、このような容器本
体の上記開口に蓋部材を隙間無くきれいに固定する、例
えば密封する、ことが出来る、容器蓋の固定方法を提供
することである。
【0005】
【課題を解決するための手段】上述したこの発明の目的
を達成する為に、この発明に従った容器蓋の固定方法
は:少なくとも1つの開口を有しており、内周面におい
て上記開口の近傍に位置した開口近傍領域に感熱接着機
能部分を伴う筒状の容器本体を準備する容器本体準備工
程と;上記筒状の容器本体の上記開口よりも大きな面積
を有しているとともに、上記開口に対応する開口閉塞部
と、上記開口の縁に対応した寸法と形状を有している溝
を有していて上記閉塞部の周縁から上記閉塞部の平面に
対し交差する一方向に伸びた第1部分と第1部分の延出
端において略180度湾曲した湾曲部分と上記湾曲部分
の湾曲端から上記第1部分とは正反対の方向に延出した
第2部分とを有していて第1部分,湾曲部分,そして第
2部分で上記溝を構成している縁部と、を備えている蓋
部材を準備する蓋部材準備工程と;上記容器本体の上記
開口中に上記蓋部材の開口閉塞部を挿入して上記開口を
閉塞するとともに上記容器本体の上記開口の縁に上記蓋
部材の上記縁部の上記溝を被せる蓋部材配置工程と;そ
して、上記容器本体の上記開口の縁に被せられた上記蓋
部材の上記縁部の第1部分及び第2部分を上記容器本体
の内周面及び外周面における開口近傍領域に向かい押圧
し、上記容器本体の内周面の上記感熱接着機能部分を加
熱し、加熱された上記感熱接着機能部分に上記容器本体
の上記開口の縁に被せられた上記蓋部材の上記縁部の第
1部分を接着し固定する接着固定工程と;を備えている
ことを特徴としている。
【0006】ここにおいては、少なくとも1つの開口を
有しており、内周面において上記開口の近傍に位置した
開口近傍領域に感熱接着機能部分を伴う筒状の容器本体
を準備する容器本体準備工程と、は独立して蓋部材準備
工程が設けられていて、しかもこの蓋部材準備工程で
は、上記筒状の容器本体の上記開口よりも大きな面積を
有しているとともに、上記開口に対応する開口閉塞部
と、上記開口の縁に対応した寸法と形状を有している溝
を有していて上記閉塞部の周縁から上記閉塞部の平面に
対し交差する一方向に伸びた第1部分と第1部分の延出
端において略180度湾曲した湾曲部分と上記湾曲部分
の湾曲端から上記第1部分とは正反対の方向に延出した
第2部分とを有していて第1部分,湾曲部分,そして第
2部分で上記溝を構成している縁部と、を備えている蓋
部材が予め準備される。
【0007】このために、合成樹脂材料に代わり、上述
した如き環境問題を生じ難い例えば紙の如き材料を使用
して、複数の隅部を有した形状、例えば多角形状、の開
口を伴った容器本体や蓋部材を形成した場合でも、容器
本体や蓋部材を予め十分精度良くきれいに準備しておく
ことが出来る。
【0008】そして、その後に:蓋部材配置工程で、上
記容器本体の上記開口中に上記蓋部材の開口閉塞部を挿
入して上記開口を閉塞するとともに上記容器本体の上記
開口の縁に上記蓋部材の上記縁部の上記溝を被せ;最後
に、接着固定工程において、上記容器本体の上記開口の
縁に被せられた上記蓋部材の上記縁部の第1部分及び第
2部分を上記容器本体の内周面及び外周面における開口
近傍領域に向かい押圧し、上記容器本体の内周面の上記
感熱接着機能部分を加熱し、加熱された上記感熱接着機
能部分に上記容器本体の上記開口の縁に被せられた上記
蓋部材の上記縁部の第1部分を接着し固定するだけで;
合成樹脂材料に代わり、上述した如き環境問題を生じ難
い例えば紙の如き材料を使用して、複数の隅部を有した
形状、例えば多角形状、の開口を伴った容器本体や蓋部
材を形成した場合でも、このような容器本体の上記開口
に蓋部材を隙間無くきれいに固定する、例えば密封す
る、ことが出来る。
【0009】上述した如く構成されたことを特徴とする
この発明に従った容器蓋の固定方法においては、上記接
着固定工程では、上記蓋部材の上記縁部の上記第1部分
が加熱されている、ことが出来る。
【0010】このようであれば、上記容器本体の内周面
における開口近傍部分の感熱接着機能部分に対し、蓋部
材配置工程に続く接着固定工程において、より早くより
確実に蓋部材の縁部の第1部分を隙間無くきれいに固定
する、例えば密封する、ことが出来る。
【0011】上述した如く構成されたことを特徴とする
この発明に従った容器蓋の固定方法においては:上記容
器本体準備工程において、上記容器本体の外周面で上記
開口の近傍にも感熱接着機能部分が設けられていて;上
記接着固定工程において、上記容器本体の外周面におけ
る開口近傍部分または上記蓋部材の上記縁部の上記第2
部分が加熱されて、上記容器本体の外周面における開口
近傍部分の感熱接着機能部分に上記蓋部材の上記縁部の
上記第2部分が接着固定される、ことも可能である。
【0012】このようであれば、上記容器本体の開口に
対する上記蓋部材の固定や上記蓋部材による上記容器本
体の開口の密封をより強固にすることが出来る。
【0013】上述した如く構成されたことを特徴とする
この発明に従った容器蓋の固定方法においては、さら
に:上記接着固定工程に続き、少なくとも上記容器本体
の内周面の上記感熱接着機能部分に接着固定された上記
蓋部材の上記縁部の第1部分を冷却する冷却工程を備え
ている、ことが出来る。
【0014】このような冷却工程の存在により、上記接
着固定をより短時間で行なうことが可能になり、しかも
上記接着固定の強度が向上される。
【0015】上述した如く:上記容器本体準備工程にお
いて、上記容器本体の外周面で上記開口の近傍にも感熱
接着機能部分が設けられていて;上記接着固定工程にお
いて、上記容器本体の外周面における開口近傍部分また
は上記蓋部材の上記縁部の上記第2部分が加熱されて、
上記容器本体の外周面における開口近傍部分の感熱接着
機能部分に上記蓋部材の上記縁部の上記第2部分が接着
固定される、場合には、上記接着固定工程に続き、上記
容器本体の内周面及び外周面の上記感熱接着機能部分に
接着固定された上記蓋部材の上記縁部の第1部分及び第
2部分を冷却する冷却工程を備えている、ことが出来
る。
【0016】このような冷却工程の存在により、上記容
器本体の内周面及び外周面における開口近傍部分の感熱
接着機能部分に対する上記蓋部材の上記縁部の上記第1
部分及び上記第2部分の接着固定をより短時間で行なう
ことが可能になり、しかも上記接着固定の強度が向上さ
れる。
【0017】上述した如く構成されたことを特徴とする
この発明に従った容器蓋の固定方法においては、また:
上記容器本体準備工程において、上記容器本体の上記内
周面で記開口の近傍に位置した開口近傍領域に感熱接着
機能部分が全周に渡り設けられており、上記接着固定工
程において上記容器本体の内周面の上記感熱接着機能部
分の全周に渡り上記蓋部材の上記縁部の第1部分が接着
し固定されることにより上記容器の上記開口が上記蓋部
材により密封される、ことが出来る。
【0018】上述した如く構成されたことを特徴とする
この発明に従った容器蓋の固定方法においては、上記蓋
部材準備工程と上記蓋部材配置工程との間で、上記容器
本体の内周面の上記感熱接着機能部分を加熱する加熱工
程を備えている、ことが好ましい。
【0019】上記蓋部材準備工程と上記蓋部材配置工程
との間に上記容器本体の内周面の上記感熱接着機能部分
を加熱する加熱工程を備えていることにより、上記蓋部
材配置工程の後の上記接着固定工程で上記蓋部材の上記
縁部の上記第1部分を上記容器本体の上記感熱接着機能
部分にさらに素早く確実に接着固定させることが可能に
なる。
【0020】しかしながら、この加熱工程は、それを行
なうことにより容器本体の内部空間に格納される物体に
悪影響を及ぼす可能性があれば省略することが可能であ
る。
【0021】
【発明の実施の形態】以下、この発明の一実施の形態に
従った容器蓋の固定方法を添付の図面を参照しながら詳
細に説明する。
【0022】この発明に従った容器蓋の固定方法では、
先ず最初に、図1の(A)中に示されている如く、少な
くとも1つの開口10aを有しており、内周面10bに
おいて開口10aの近傍に位置した開口近傍領域に感熱
接着機能部分10cを伴う筒状の容器本体10が準備さ
れる(容器本体準備工程)。
【0023】開口10aの平面形状は例えば丸や四角を
含む種々の多角形であることが出来る。容器本体10
は、所望の種々の材料から作成することが出来、これら
種々の材料は例えば紙や合成樹脂やこれらの組合せや、
これらに液密及び/又は気密のような種々の機能性膜が
被覆されている材料を含んでいる。感熱接着機能部分1
0cは、容器本体10の内周面において少なくとも開口
10aの近傍に位置した開口近傍領域に被覆された公知
の感熱接着機能膜であることが出来、公知の感熱接着機
能膜には感熱接着剤や加熱溶融接着膜が含まれる。例え
ば、液密の為に、容器本体10の内周面の最も外側(容
器本体10の内部空間に直接対面する側)にポリエチレ
ンの如き熱溶着性フィルムを配置した場合、この熱溶着
性フィルムが加熱溶融接着膜を構成することが出来る。
【0024】この発明に従った容器蓋の固定方法では、
上述した容器本体準備工程から独立して、上述した容器
本体準備工程において準備される容器本体10の少なく
とも1つの開口10aを閉塞する為の蓋部材12が、図
1の(B−1),(B−2),そして(B−3)中に示
されている蓋部材準備工程において準備される。
【0025】蓋部材準備工程では、容器本体10の開口
10aよりも大きな平面積を有しているシート状の素材
12’が成形型14a,14bを使用してプレス加工さ
れる。この実施例において成形型14a,14bは、素
材12’の精密で破損のないプレス加工を容易にする為
に加熱されている。そして、成形型14a,14bにお
いて素材12’に対するプレス加工時に素材12’と接
するプレス加工型表面部位の温度は、素材12’の材料
や厚さに応じて、素材12’を精密で破損無く所望の形
状寸法の蓋部材12に容易にプレス加工することが出来
るように設定されている。
【0026】このような熱を伴ったプレス加工は、蓋部
材12の平面形状が隅部を伴う多角形状であり、しかも
隅部の先端の角度や隅部の先端に設けられるRが小さい
場合に、素材12’を精密で破損無く所望の形状寸法の
蓋部材12にプレス加工するために特に有効である。
【0027】このために、合成樹脂材料に代わり、環境
問題を生じ難い例えば紙の如き材料を使用して、複数の
隅部を有した形状、例えば多角形状、の蓋部材12を形
成した場合でも、蓋部材12を予め十分精度良くきれい
に準備しておくことが出来る。
【0028】なお図1の(B−1)は、成形型14a,
14bにおける所定のプレス加工位置に蓋部材12の為
の素材12’が設置される様子を概略的に示す縦断面図
であり;図1の(B−2)は、成形型14a,14bに
より素材12aが蓋部材12へとプレス加工されている
間の様子を概略的に示す縦断面図であり;そして、図1
の(B−3)は、プレス加工後に成形型14a,14b
から取り出された後の蓋部材12を概略的に示す縦断面
図である。
【0029】図1の(B−3)中に示されている如く、
蓋部材12は、容器本体10の開口10aに対応する開
口閉塞部12aと、容器本体10の開口10aの縁10
dに対応した寸法と形状を有している溝12bを有して
いて閉塞部12aの周縁から閉塞部12aの平面に対し
交差する一方向に伸びた第1部分12cと第1部分12
cの延出端において略180度湾曲した湾曲部分12d
と湾曲部分12dの湾曲端から第1部分12cとは正反
対の方向に延出した第2部分12eとを有していて第1
部分12c,湾曲部分12d,そして第2部分12eで
溝12bを構成している縁部と、を備えている。
【0030】閉塞部12aの周縁の寸法形状は、容器本
体10の開口10aの縁10dの内周の寸法形状に対応
している。
【0031】素材12aの材料もまた、所望の種々の材
料から作成することが出来るが、後で詳細に述べるが、
容器本体10の内周面の開口10aの感熱接着機能部分
10cに接着されることになる蓋部材12の縁部の第1
部分12cの外周面が少なくとも、感熱接着機能部分1
0cに接着可能な材質でなければならない。
【0032】そして、素材12aの材料は、容器本体1
0の前述した材料と同様に、例えば紙や合成樹脂やこれ
らの組合せや、これらに液密及び/又は気密のような種
々の機能性膜が被覆されている材料を含んでいる。
【0033】図1の(A)を参照しながら前述した如く
容器本体準備工程において筒状の容器本体10が準備さ
れるとともに、図1の(B−1),(B−2),そして
(B−3)を参照しながら前述した如く蓋部材準備工程
において蓋部材12が準備された後に、蓋部材12が筒
状の容器本体10の少なくとも1つの開口10aに接着
固定される。以下に、この接着固定までの種々の工程を
添付の図面中の図1の(C)乃至(G)を参照しながら
詳細に説明する。
【0034】蓋部材12が筒状の容器本体10の少なく
とも1つの開口10aに配置される前に、図1の(C)
中に示されている如く、容器本体10の少なくとも1つ
の開口10aに公知の加熱手段16が挿入され、容器本
体10の内周面における少なくとも1つの開口10aの
近傍領域の感熱接着機能部分10cが加熱される(加熱
工程)。なおこの実施の形態では、加熱手段16は高温
空気噴出装置により構成されていて、摂氏約70度乃至
約80度の範囲に加熱される。
【0035】なお、容器本体10の内部空間に物体が既
に収納されている時、そして特に上記物体が加熱が好ま
しくないものである時、図1の(C)の加熱工程は省略
することが出来る。
【0036】次に、筒状の容器本体10の少なくとも1
つの開口10aに、図1の(D)中に示されている如
く、蓋部材12を配置し、蓋部材12の閉塞部12aを
挿入して開口10aを閉塞するとともに容器本体10の
開口10aの縁10dに蓋部材12の縁部の溝12eを
被せる(蓋部材配置工程)。この配置により、蓋部材1
2の縁部の第1部分12cは、容器本体10の内周面に
おいて少なくとも1つの開口10aの近傍の開口近傍領
域に配置された感熱接着機能部分10dに対面し、また
蓋部材12の縁部の第2部分12eは、容器本体10の
外周面において少なくとも1つの開口10aの近傍の開
口近傍領域に配置された感熱接着機能部分10dに対面
する。
【0037】さらに、図1の(E)中に示されている如
く、蓋部材12の縁部の外形状及び外形寸法と略等しい
形状及び寸法を有した型溝16aを有した加熱型部材1
6が、型溝16aを容器本体10の開口10aの縁10
d上の蓋部材12の縁部の湾曲部12dに対応させて湾
曲部12dに向かい押圧され、この結果として型溝16
a中に容器本体10の開口10aの縁10d上の蓋部材
12の縁部の第1部分12c,湾曲部12d,そして第
2部分12eを挿入させる。
【0038】上記挿入により加熱型部材16の型溝16
a中で、容器本体10の開口10aの縁10dに被せら
れた蓋部材12の縁部の第1部分12c及び第2部分1
2eが容器本体10の内周面及び外周面における開口近
傍部分に向かい押圧される。
【0039】容器本体10の内周面の感熱接着機能部分
10cは、図1の(C)中に示されていた加熱工程にお
いて予め加熱されていて、しかも加熱型部材16は感熱
接着機能部分10cを活性化するのに必要な温度まで公
知の加熱手段により予め加熱されているので、容器本体
10の内周面の感熱接着機能部分10に対し押圧された
蓋部材12の縁部の第1部分12cは感熱接着機能部分
10に容易に直ぐに接着され固定される(接着固定工
程)。
【0040】ここにおいては、蓋部材12の縁部の第2
部分12eもまた加熱型部材16の型溝16a中で、容
器本体10の外周面における開口近傍領域に向かい押圧
されているので、上記外周面における開口近傍領域に密
着される。
【0041】この実施の形態では、容器本体10の外周
面における開口近傍領域には感熱接着機能部分が設けら
れていなかったが、上記外周面における開口近傍領域に
感熱接着機能部分を設けることも出来る。この感熱接着
機能部分は、容器本体10の内周面における開口近傍領
域の感熱接着機能部分10cと同様の構成とすることが
出来る。
【0042】この場合には、蓋部材12の縁部の第2部
分12eにおいて容器本体10の外周面における開口近
傍領域に対面した表面領域を少なくとも上記外周面にお
ける開口近傍領域に感熱接着機能部分に接着可能な材料
で構成すれば、加熱型部材16の型溝16a中で、容器
本体10の外周面における開口近傍領域の感熱接着機能
部分に向かい押圧されることにより、第2部分12eも
また容器本体10の外周面における開口近傍領域の感熱
接着機能部分に接着固定される。
【0043】なお、容器本体10の内周面における開口
近傍領域の感熱接着機能部分10c、そしてもしあれば
容器本体10の外周面における開口近傍領域の感熱接着
機能部分もまた、要望に応じて上記内周面及び/又は上
記外周面の全周に渡り連続して、或いは点在して設ける
ことが出来る。
【0044】容器本体10の内周面における開口近傍領
域の感熱接着機能部分10cまたは容器本体10の外周
面における開口近傍領域の感熱接着機能部分が上記内周
面又は上記外周面の全周に渡り連続して設けられていれ
ば、容器本体10の内周面における開口近傍領域の感熱
接着機能部分10cまたは容器本体10の外周面におけ
る開口近傍領域の感熱接着機能部分に対し、蓋部材12
の縁部の第1部分12c又は第2部分12eが接着固定
されることにより、容器本体10の少なくとも1つの開
口10aを蓋部材12により密封することが出来る。
【0045】容器本体10の内周面における開口近傍領
域に感熱接着機能部分10cを設けるとともに外周面に
おける開口近傍領域にも感熱接着機能部分を設け、これ
らの感熱接着機能部分に蓋部材12の縁部の第1部分1
2c及び第2部分12eを接着固定させることにより、
容器本体10の少なくとも1つの開口10aに対する蓋
部材12の固定をより強固にすることが出来る。
【0046】さらに、容器本体10の内周面における開
口近傍領域の感熱接着機能部分10c及び容器本体10
の外周面における開口近傍領域の感熱接着機能部分を上
記内周面及び上記外周面の全周に渡り連続して設けると
ともに、これらの感熱接着機能部分に蓋部材12の縁部
の第1部分12c及び第2部分12eを接着固定させる
ことにより、容器本体10の少なくとも1つの開口10
aに対する蓋部材12による密封をより強固にすること
が出来る。
【0047】図1の(E)を参照しながら前述した接着
固定工程が終了すると、代わりに、図1の(F)中に示
されている如く、蓋部材12の縁部の外形状及び外形寸
法と略等しい形状及び寸法を有した型溝18aを有した
冷却型部材18が、型溝18aを容器本体10の開口1
0aの縁10d上の蓋部材12の縁部の湾曲部12dに
対応させて湾曲部12dに向かい押圧され、この結果と
して型溝18a中に容器本体10の開口10aの縁10
d上の蓋部材12の縁部の第1部分12c,湾曲部12
d,そして第2部分12eを挿入させる。
【0048】上記挿入により冷却型部材18の型溝18
a中で、容器本体10の開口10aに固定された蓋部材
12の縁部の第1部分12c及び第2部分12eが容器
本体10の内周面及び外周面における開口近傍部分に向
かい再度押圧される。
【0049】これにより、容器本体10の内周面及び外
周面における開口近傍部分に接着又は密着されている蓋
部材12の縁部の第1部分12c及び第2部分12eか
ら急速に熱を奪い取り、上記接着又は密着を急速に安定
させるとともに、上記接着又は密着の強度を向上させる
(冷却工程)。
【0050】図1の(F)を参照しながら前述した冷却
工程が終了すると、冷却型部材18が容器本体10の開
口10aに固定されている蓋部材12から遠ざけられ、
容器本体10の開口10aに対する蓋部材12の接着固
定作業が終了する。
【0051】この状態が、図1の(G)中に記載されて
いる。
【0052】この後、容器本体10の他方の開口10e
は、必要に応じて公知の種々の方法で閉塞させることが
出来るし、或いは、図1の(C)ないし(F)中に示さ
れている容器本体10の一方の開口10aに対する蓋部
材12の接着固定作業の前に公知の種々の方法で閉塞さ
せておくことが出来るし、さらには、容器本体準備工程
において、1つの開口のみを有する容器本体を提供して
も良い。
【0053】
【発明の効果】以上詳述したことから明らかなように、
この発明に従った容器蓋の固定方法によれば、合成樹脂
材料に代わり、上述した如き環境問題を生じ難い例えば
紙の如き材料を使用して、複数の隅部を有した形状、例
えば多角形状、の開口を伴った容器本体や蓋部材を形成
した場合でも、このような容器本体の上記開口に蓋部材
を隙間無くきれいに固定する、例えば密封する、ことが
出来る。
【図面の簡単な説明】
【図1】(A)は、この発明の実施の形態に従った容器
蓋の固定方法中の容器本体準備工程において準備された
容器本体の概略的な縦断面図であり;(B−1),(B
−2),そして(B−3)は、この発明の実施の形態に
従った容器蓋の固定方法中の蓋部材準備工程において蓋
部材の為の素材から蓋部材が準備されるまでの手順を概
略的に示す縦断面図であり;(C)は、この発明の実施
の形態に従った容器蓋の固定方法中の加熱工程におい
て、容器本体準備工程で準備された容器本体の内周面の
開口近傍領域が加熱される様子を概略的に示す縦断面図
であり;(D)は、この発明の実施の形態に従った容器
蓋の固定方法中の蓋部材配置工程において、加熱工程で
内周面の開口近傍領域が加熱された容器本体の開口に、
蓋部材準備工程で準備された蓋部材が配置された様子を
概略的に示す縦断面図であり;(E)は、この発明の実
施の形態に従った容器蓋の固定方法中の接着固定工程に
おいて、蓋部材配置工程で容器本体の開口に配置された
蓋部材が加熱型部材により上記開口に接着固定される様
子を概略的に示す縦断面図であり;(F)は、この発明
の実施の形態に従った容器蓋の固定方法中の接着固定工
程において、加熱型部材により容器本体の開口に接着固
定された蓋部材が冷却型部材により上記接着固定を急速
に冷却される様子を概略的に示す縦断面図であり;そし
て、(G)は、この発明の実施の形態に従った容器蓋の
固定方法に従い、容器本体の開口に対する蓋部材の接着
固定が終了した後の蓋部材と容器本体との組合せを概略
的に示す縦断面図である。
【符号の説明】
10 容器本体 10a 開口 10b 内周面 10c 感熱接着機能部分 10d 縁 12 蓋部材 12a 閉塞部 12b 溝 12c 第1部分 12d 湾曲部 12e 第2部分 14a,14b 成形型 16 加熱型部材 18 冷却型部材
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 3E075 BA01 CA01 DD03 DD34 DD49 GA04 3E084 AA02 AA12 AA34 BA01 CA01 CB03 CC07 DA01 FD13 GA10 GB12 HA01 HB01 HC04 HC09 HD01

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 少なくとも1つの開口を有しており、内
    周面において上記開口の近傍に位置した開口近傍領域に
    感熱接着機能部分を伴う筒状の容器本体を準備する容器
    本体準備工程と;上記筒状の容器本体の上記開口よりも
    大きな面積を有しているとともに、上記開口に対応する
    開口閉塞部と、上記開口の縁に対応した寸法と形状を有
    している溝を有していて上記閉塞部の周縁から上記閉塞
    部の平面に対し交差する一方向に伸びた第1部分と第1
    部分の延出端において略180度湾曲した湾曲部分と上
    記湾曲部分の湾曲端から上記第1部分とは正反対の方向
    に延出した第2部分とを有していて第1部分,湾曲部
    分,そして第2部分で上記溝を構成している縁部と、を
    備えている蓋部材を準備する蓋部材準備工程と;上記容
    器本体の上記開口中に上記蓋部材の開口閉塞部を挿入し
    て上記開口を閉塞するとともに上記容器本体の上記開口
    の縁に上記蓋部材の上記縁部の上記溝を被せる蓋部材配
    置工程と;そして、上記容器本体の上記開口の縁に被せ
    られた上記蓋部材の上記縁部の第1部分及び第2部分を
    上記容器本体の内周面及び外周面における開口近傍領域
    に向かい押圧し、上記容器本体の内周面の上記感熱接着
    機能部分を加熱し、加熱された上記感熱接着機能部分に
    上記容器本体の上記開口の縁に被せられた上記蓋部材の
    上記縁部の第1部分を接着し固定する接着固定工程と;
    を備えていることを特徴とする容器蓋の固定方法。
  2. 【請求項2】 上記接着固定工程では、上記蓋部材の上
    記縁部の上記第1部分が加熱されている、ことを特徴と
    する請求項1に記載の容器蓋の固定方法。
  3. 【請求項3】 上記容器本体準備工程においては、上記
    容器本体の外周面において上記開口の近傍の開口近傍領
    域にも感熱接着機能部分が設けられていて;上記接着固
    定工程において、少なくとも上記容器本体の外周面にお
    ける開口近傍領域または上記蓋部材の上記縁部の上記第
    2部分が加熱されて、上記容器本体の外周面における開
    口近傍領域の感熱接着機能部分に上記蓋部材の上記縁部
    の上記第2部分が接着固定される、ことを特徴とする請
    求項1または2に記載の容器蓋の固定方法。
  4. 【請求項4】 上記接着固定工程に続き、少なくとも上
    記容器本体の内周面の上記感熱接着機能部分に接着固定
    された上記蓋部材の上記縁部の第1部分を冷却する冷却
    工程を備えている、ことを特徴とする請求項1乃至3の
    いずれか1項に記載の容器蓋の固定方法。
  5. 【請求項5】 上記接着固定工程に続き、上記容器本体
    の内周面及び外周面の上記感熱接着機能部分に接着固定
    された上記蓋部材の上記縁部の第1部分及び第2部分を
    冷却する冷却工程を備えている、ことを特徴とする請求
    項3に記載の容器蓋の固定方法。
  6. 【請求項6】 上記容器本体準備工程においては、上記
    容器本体の上記内周面において上記開口の近傍に位置し
    た開口近傍領域に感熱接着機能部分が全周に渡り設けら
    れており、上記接着固定工程において上記容器本体の内
    周面の上記感熱接着機能部分の全周に渡り上記蓋部材の
    上記縁部の第1部分が接着し固定されることにより上記
    容器の上記開口が上記蓋部材により密封される、ことを
    特徴とする請求項1乃至5のいずれか1項に記載の容器
    蓋の固定方法。
  7. 【請求項7】 上記蓋部材準備工程と上記蓋部材配置工
    程との間で、上記容器本体の内周面の上記感熱接着機能
    部分を加熱する加熱工程を備えている、ことを特徴とす
    る請求項1乃至6のいずれか1項に記載の容器蓋の固定
    方法。
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