JP2003173144A - インモールド容器用ラベル - Google Patents
インモールド容器用ラベルInfo
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- B—PERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
- B29—WORKING OF PLASTICS; WORKING OF SUBSTANCES IN A PLASTIC STATE IN GENERAL
- B29C—SHAPING OR JOINING OF PLASTICS; SHAPING OF MATERIAL IN A PLASTIC STATE, NOT OTHERWISE PROVIDED FOR; AFTER-TREATMENT OF THE SHAPED PRODUCTS, e.g. REPAIRING
- B29C45/00—Injection moulding, i.e. forcing the required volume of moulding material through a nozzle into a closed mould; Apparatus therefor
- B29C45/14—Injection moulding, i.e. forcing the required volume of moulding material through a nozzle into a closed mould; Apparatus therefor incorporating preformed parts or layers, e.g. injection moulding around inserts or for coating articles
- B29C2045/1486—Details, accessories and auxiliary operations
- B29C2045/14901—Coating a sheet-like insert smaller than the dimensions of the adjacent mould wall
- B29C2045/14918—Coating a sheet-like insert smaller than the dimensions of the adjacent mould wall in-mould-labelling
Landscapes
- Injection Moulding Of Plastics Or The Like (AREA)
- Containers Having Bodies Formed In One Piece (AREA)
Abstract
とができ、そのラベル本体によりフランジが熱により変
形する温度を高めて、インモールド容器を高温状態に晒
す作業における作業効率を向上させることができるイン
モールド容器用ラベルを提供する。 【解決手段】ラベル本体13の第1円弧13a側には切
り込み13dが複数箇所に形成され、各ラベル片13e
の基端部にはミシン目13fが形成されている。インモ
ールド成形の際、切り込み13d及びミシン目13fに
より第1円弧13a側は、溶融樹脂圧によって容易に外
方へ折れ曲がり、フランジ12cの裏面全体にかけてイ
ンモールド容器用ラベル11が密着成形される。インモ
ールド容器用ラベル11によりフランジ12cが熱によ
り変形する温度が、耐熱ポリプロピレン樹脂の耐熱温度
130℃よりも高くなっている。
Description
円筒状の容器本体の外周面に、インモールド成形法によ
り密着成形されるインモールド容器用ラベルに関するも
のである。
容器としては、上面に開口を有する有底円筒状をなす容
器本体の周壁外面に、ラベル本体よりなるインモールド
容器用ラベルがインモールド成形法により密着成形され
たインモールド容器が使用されている。前記容器本体は
耐熱ポリプロピレン樹脂により形成され、また、容器本
体の開口端部には、容器本体の周方向に沿って外方へ延
びるフランジが形成されている。
を製造するには、まず、プリンの原料がインモールド容
器内に収容され、インモールド容器とともに、プリンの
原料が蒸される。続けて、インモールド容器とともに、
固化したプリンがオーブンにより加熱され、プリンに焼
き目が付けられる。最後に、フランジ部分にトップフィ
ルムが熱融着されてインモールド容器の開口が閉塞され
る。
モールド容器を形成する耐熱ポリプロピレン樹脂は13
0度を越えると軟化する性質を有している。そのため、
前記オーブンによる加熱時、インモールド容器が130
度を超えた室内に晒されると、フランジが軟化、さらに
は変形してフランジ上面に凹凸が形成されてしまう。そ
の結果、トップフィルムとフランジとの接触面積が小さ
くなり、フランジに対してトップフィルムを安定して熱
融着することができず、トップフィルムとフランジとの
間のシール性が悪くなってしまうといった不具合が発生
していた。
を130度より低く設定し、さらに加熱時間を短く設定
しなければならず、インモールド容器を高温状態に晒す
作業における規制が多くなり、作業効率が非常に悪いと
いった問題があった。
に着目してなされたものであり、その目的とするところ
は、フランジにラベル本体を容易に密着成形することが
でき、そのラベル本体によりフランジが熱により変形す
る温度を高めて、インモールド容器を高温状態に晒す作
業における作業効率を向上させることができるインモー
ルド容器用ラベルを提供することにある。
めに、請求項1に記載の発明は、開口を有する有底筒状
をなすとともに、開口に沿って外方へ延びるフランジを
備えた容器本体に密着成形されるラベル本体よりなるイ
ンモールド容器用ラベルであって、インモールド容器
は、型締めされた一対の金型内に形成された前記容器本
体に対応するキャビティ内に前記ラベル本体が挿入さ
れ、当該ラベル本体が容器本体の外面側に位置すべくキ
ャビティの外周側に密着されるとともに、同ラベル本体
の一側縁部がフランジを成形するキャビティ内に配置さ
れた後、前記キャビティ内に溶融樹脂が注入されること
によりラベル本体が容器本体に密着されて成形され、前
記ラベル本体には、同ラベル本体の一側縁部が溶融樹脂
圧により外方へ折り曲げられて前記フランジを成形する
キャビティ内へ配置されるべくラベル本体の一側縁部の
端縁からラベル本体の内部に向かって延びる切り込み又
はハーフカットが形成されていることを要旨とする。
底筒状をなすとともに、開口に沿って外方へ延びるフラ
ンジを備えた容器本体に密着成形されるラベル本体より
なるインモールド容器用ラベルであって、インモールド
容器は、型締めされた一対の金型内に形成された前記容
器本体に対応するキャビティ内に前記ラベル本体が挿入
され、当該ラベル本体が容器本体の外面側に位置すべく
キャビティの外周側に密着されるとともに、同ラベル本
体の一側縁部がフランジを成形するキャビティ内に配置
された後、前記キャビティ内に溶融樹脂が注入されるこ
とによりラベル本体が容器本体に密着されて成形され、
前記ラベル本体には、同ラベル本体の一側縁部が溶融樹
脂圧により外方へ折り曲げられて前記フランジを成形す
るキャビティ内へ配置されるべくラベル本体の一側縁の
延びる方向に沿って延びるミシン目又はハーフカットが
形成されていることを要旨とする。
求項2に記載のインモールド容器用ラベルにおいて、前
記ラベル本体はフランジの幅方向に沿った長さの半分以
上に密着成形されていることを要旨とする。
リン収容用のインモールド容器に密着成形されたインモ
ールド容器用ラベルの一実施形態を図1〜図5に従って
説明する。
ールド容器用ラベル11は、開口を有する有底筒状をな
すとともに、開口に沿って外方へ延びるフランジ12c
を備えた容器本体12に密着成形されるラベル本体13
よりなるものである。そして、インモールド容器用ラベ
ル11がインモールド成形法により前記容器本体12に
密着成形されてインモールド容器としてのプリン容器1
0が形成される。
る。前記容器本体12は円板状をなす底壁12aと、そ
の底壁12aの周縁に沿って立設された周壁12bとよ
り形成されている。前記周壁12bは開口側に向かうに
連れて広がるテーパ形状に形成されている。周壁12b
の開口端部には、容器本体12の開口端に沿って外側方
へ延びるフランジ12cが突設されている。
について説明する。図2(a)に示すように、前記ラベ
ル本体13は、ラベル本体13の一側縁部としての第1
円弧13a及び同第1円弧13aより短く、第1円弧1
3aの延びる方向に沿って延びる第2円弧13bと、当
該第1円弧13a及び第2円弧13bの各端部同士を結
ぶ直線13cとにより囲まれた平面形状に形成されてい
る。
成される層状構造を有し、図2(b)に示すように、外
側(図2(b)では下側)から順に基材層14、印刷層
15、中間層16及び接着層17の4層から構成されて
いる。前記中間層16は第1中間層と第2中間層とに分
けられる場合もある。なお、前記基材層14と印刷層1
5との間又は印刷層15と中間層16との間には接着剤
層(図示せず)が設けられ、その接着剤層により基材層
14と印刷層15又は印刷層15と中間層16とが接着
されている。
4としての延伸ポリエチレンテレフタレートフィルム
(以下、単にPETと記す)(50μm)、印刷層1
5、中間層16としての未延伸ポリプロピレンフィルム
(以下、単にCPPと記す)(20〜30μm)及び接
着層17よりなるものが挙げられる。また、その他のラ
ベル本体13の構成としては、基材層14としてのPE
T(12μm)、印刷層15、中間層16のうちの第1
中間層としてのアルミ蒸着PET(12μm)と第2中
間層としてのCPP(20〜30μm)及び接着層17
よりなるものが挙げられる。
しては基材層14としてのPET(12μm)、印刷層
15、中間層16のうちの第1中間層としてのPET
(12μm)と第2中間層としてのCPP(20〜30
μm)及び接着層17よりなるものが挙げられる。ラベ
ル本体13は上記3種類のうちのいずれか一つが使用さ
れるが、本実施形態では基材層14としてのPET(5
0μm)、印刷層15、中間層16としてのCPP(2
0〜30μm)及び接着層17よりなるものを使用し
た。
汎用されているものが好適に使用され、前記接着層17
としてはヒートシール剤の他、汎用されているものが好
適に使用される。また、上記構成を有するラベル本体1
3は二軸延伸により延伸されたものである。そして、ラ
ベル本体13はPET及びCPPより主に構成され、C
PPは耐熱温度が130℃であり、PETは耐熱温度が
240℃であるため、ラベル本体13は240℃を越え
た雰囲気に晒されると軟化する性質を有している。
本体13の第1円弧13a側には、同第1円弧13aの
端縁からラベル本体13の内部方向へ直線状に延びる切
り込み13dが一定間隔をおいて複数箇所に形成されて
いる。前記切り込み13dはプリン容器10のインモー
ルド成形の際に、ラベル本体13の第1円弧13a側の
容器本体12の周壁12bからフランジ12cに沿った
変形、即ち外方への広がり、さらには溶融樹脂圧による
折り曲げを補助する機能を有している。そして、ラベル
本体13の第1円弧13a側の周縁部には隣接する切り
込み13d間にそれぞれラベル片13eが形成され、各
ラベル片13eの先端側はそれぞれ自由端となってい
る。
に、ラベル本体13の第1円弧13a側には、当該第1
円弧13aの延びる方向に沿って延びるミシン目13f
が形成されている。そして、前記ミシン目13fはプリ
ン容器10のインモールド成形の際に、ラベル本体13
の第1円弧13a側の容器本体12の周壁12bからフ
ランジ12cに沿った変形、即ち溶融樹脂圧による折り
曲げを補助する機能を有している。前記ミシン目13f
のラベル本体13の厚みに対する深さは、プリン容器1
0のインモールド成形の際に、ラベル本体13の第1円
弧13a側が折り曲げられるように形成されていればよ
く、本実施形態では、ミシン目13fの深さをラベル本
体13の厚みのほぼ半分に設定した。
13dは、前記ミシン目13fに対し、正面逆T字状に
繋がるように形成され、そのミシン目13fにより前記
各ラベル片13eの基端部の両側がそれぞれ切り込まれ
ている。また、図2(a)、(d)に示すように、ラベ
ル本体13の両直線13c側の端部に位置するミシン目
13fはラベル本体13を切断するように形成されてい
る。
に、前記周壁12bの外周面のほぼ全体、さらには周壁
12bからフランジ12cの裏面(下面)にかけてラベ
ル本体13がインモールド成形法により密着成形されて
インモールド容器用ラベル11と容器本体12とが一体
化されたプリン容器10が形成されている。前記インモ
ールド容器用ラベル11はフランジ12cの裏面のほぼ
全体に亘って密着成形されている。そして、そのインモ
ールド容器用ラベル11によりフランジ12cが熱によ
り変形する温度が、耐熱ポリプロピレン樹脂の耐熱温度
130℃よりも高くなっている。
面)に貼着されるトップフィルム(図示せず)としては
イージーオープンフィルムが使用される。このイージー
オープンフィルムは各層の合成樹脂を選定することによ
り、ヒートシール性を有し、異種材料のプラスチックに
対してピールオープン性を有する二軸延伸フィルムによ
り形成されたものである。
PET(50μm)、印刷層及びポリプロピレン(以
下、PPと記す)系イージーピールフィルム(30μ
m)のもの、PET(12μm)、印刷層、アルミ蒸着
PET(12μm)及びPP系イージーピールフィルム
(30μm)よりなるもの又はPET(12μm)、印
刷層、PET(12μm)及びPP系イージーピールフ
ィルム(30μm)よりなるものが挙げられる。トップ
フィルムは上記3種類の内のいずれか一つが使用される
が、本実施形態では、PET(12μm)、印刷層、ア
ルミ蒸着PET(12μm)及びPP系イージーピール
フィルム(30μm)よりなる構成のトップフィルムと
して使用した。
ものが好適に使用され、印刷層の表面側又は裏面側のい
ずれかに隣接する層との接着を行うための接着剤層が設
けられている。また、印刷層は透明フィルムに印刷が施
されている。
ド容器用ラベル11を使用してプリン容器10のインモ
ールド成形を行うための成形型18について説明する。
成形型18は一対の金型としてのキャビティ型19と、
コア型20とより構成され、上下方向に型締め及び型開
きすることができるようになっている。
の外周形状とほぼ対応する凹部19aが凹設されてい
る。凹部19aの開口側は前記フランジ12cを成形す
べく外方へ拡径され、その拡径された部分に拡径凹部1
9cが凹設されている。
されたインモールド容器用ラベル11を凹部19aの内
周面に密着させるためのバキューム装置(図示せず)が
設けられている。また、キャビティ型19内には前記バ
キューム装置に連結されたエア吸引管21が凹部19a
内に臨むように配設されている。そして、バキューム装
置によりエアを吸引することによりエア吸引管21から
凹部19a内のエアを吸引し、凹部19a内周面にイン
モールド容器用ラベル11を吸着させることができるよ
うに形成されている。さらに、キャビティ型19の内底
面には図示しないゲートを介して樹脂射出器22が連結
されている。
閉塞可能な大きさに形成された蓋部20aと、同蓋部2
0aから延設され、先端へ向かうに従い連れて直径が縮
径するテーパ形状に形成されたコア部20bとより形成
されている。前記蓋部20aの裏面において、コア部2
0bの基端側の外周部分には前記フランジ12cを成形
すべく円環状をなす環状凹部20cが凹設されている。
0bが凹部19a内に挿入されてキャビティ型19とコ
ア型20とが型締めされると、凹部19aの内周面とコ
ア部20bの外周面との間に容器本体12の周壁12b
に対応する周壁キャビティ23が形成される。さらに、
前記拡径凹部19cと環状凹部20cとの間には、フラ
ンジ12cに対応するフランジキャビティ24が形成さ
れる。そして、前記樹脂射出器22から周壁キャビティ
23さらにはフランジキャビティ24に溶融樹脂が注入
されるように形成されている。
器10をインモールド成形法により成形する方法につい
て説明する。まず、図3に示すように、凹部19a内
に、ラベル本体13の基材層14が凹部19aの内周面
側に位置するようにインモールド容器用ラベル11を挿
入する。次いで、バキューム装置によりエアを吸引し、
インモールド容器用ラベル11を凹部19aの内周面に
吸着させる。さらに、ラベル本体13の第1円弧13a
側の周縁部が凹部19aの開口より若干上方へ突出する
ようにインモールド容器用ラベル11の位置を調節す
る。なお、ラベル本体13のミシン目13fが、凹部1
9aの内周面と拡径凹部19cとの境目に形成される段
差部と同じ位置又は上側に位置するようにインモールド
容器用ラベル11を配置するのが好ましい。
コア部20bを挿入し、キャビティ型19とコア型20
とを型締めする。すると、ラベル本体13の第1円弧1
3a側の周縁部は拡径凹部19cの内面によりキャビテ
ィ型19側へ押される。このとき、ラベル本体13の第
1円弧13a側は切り込み13dにより複数のラベル片
13eに細分化されている。そのため、切り込み13d
によりラベル本体13の第1円弧13a側はそれぞれ外
方へ容易に押し広げられる。
内に周壁キャビティ23及びフランジキャビティ24が
形成される。この型締め状態において、バキューム装置
のエア吸引により、インモールド容器用ラベル11が容
器本体12の外周面側に位置すべく周壁キャビティ23
の外周側に密着されている。また、ラベル本体13の第
1円弧13a側がフランジキャビティ24内に配置され
ている。
へ溶融樹脂が注入される。すると、溶融樹脂は周壁キャ
ビティ23からフランジキャビティ24内へと注入され
ていく。このとき、インモールド容器用ラベル11は凹
部19aの内周面に吸着されているため、溶融樹脂はコ
ア部20bの外周面とラベル本体13の接着層17との
間に注入されていく。そして、溶融樹脂の熱によりラベ
ル本体13の接着層17が溶融される。
ビティ24内に溶融樹脂が注入されると、溶融樹脂圧に
より各ラベル片13eはさらに外方へ折り曲げられ、フ
ランジキャビティ24内へ配置される。このとき、切り
込み13d及びミシン目13fにより各ラベル片13e
が外方へ容易に折り曲げられ、最終的には各ラベル片1
3eの外面、即ち基材層14が拡径凹部19cの内底面
に密接する。
却すると、溶融樹脂が固化するとともに、溶融した接着
層17が固化して周壁12bに対して接着される。続け
て、成形型18を型開きをすることにより容器本体12
にインモールド容器用ラベル11が密着されたプリン容
器10が成形される。得られたプリン容器10はフラン
ジ12cの裏面全体にラベル本体13の第1円弧13a
側の周縁部、即ちラベル片13eが密着成形されてい
る。
プリンを製造するには、まず、プリン容器10のフラン
ジ12cを製造ラインの機器に固定して、同機器にプリ
ン容器10を保持させ、そのプリン容器10内にプリン
の原料を充填する。このとき、フランジ12cの裏面全
体に亘ってインモールド容器用ラベル11が一体化され
ている。そのため、フランジ12cにインモールド容器
用ラベル11が一体化されていない場合と比較して、同
フランジ12cの荷重に対する強度が高められている。
その結果、プリンの原料の荷重がフランジ12cに作用
しても、同フランジ12cが変形することが防止され
る。
プフィルム(図示せず)を配置する。そして、そのトッ
プフィルムの裏面の周縁部を部分的にフランジ12cの
表面(上面)に加熱融着し、プリン容器10の上部開口
を部分的に開放しておく。
固化させる。このときのプリン容器10は、フランジ1
2cにインモールド容器用ラベル11が一体化され、そ
のインモールド容器用ラベル11には耐熱温度が240
℃の物性を有するPETが使用されている。そのため、
フランジ12cが耐熱ポリプロピレン樹脂のみで成形さ
れている場合と異なり、フランジ12cが熱により変形
される温度が高くなっている。また、トップフィルムに
はアルミ蒸着PET層が形成されているため、そのアル
ミ蒸着PET層により熱が反射され、フランジ12cの
温度上昇を妨げるようになっている。そのため、蒸し工
程によりフランジ12cが変形することが防止され、フ
ランジ12cに融着されたトップフィルムがフランジ1
2cから剥がれる不具合が防止される。
りプリン容器10全体は170〜180℃に加熱されて
高温状態に晒され、プリンに焼き目が形成される。この
ときも、フランジ12cが熱により変形する温度は、耐
熱ポリプロピレン樹脂の耐熱温度130℃より高くなっ
ている。また、トップフィルムのアルミ蒸着PET層に
よりフランジ12cの温度上昇が妨げられている。その
ため、熱によりフランジ12cが変形することが防止さ
れ、フランジ12cの表面は平面状に維持される。
縁部全体をフランジ12cの表面に加熱融着して、プリ
ン容器10の開口をトップフィルムにより閉塞する。こ
のとき、フランジ12cの表面は平面状に維持されてい
るため、トップフィルムが安定した状態でフランジ12
cに融着され、トップフィルムとフランジ12cとの間
のシール機能の低下が防止される。
11によれば、以下のような特徴を得ることができる。 (1)ラベル本体13の第1円弧13a側は切り込み1
3dにより複数のラベル片13eに細分化されている。
そのため、切り込み13dが形成されず、ラベル片13
eが形成されていない場合と比較して、成形型18の型
締めの際に、ラベル本体13の第1円弧13a側の周縁
部を外方へ容易に押し広げ、さらに溶融樹脂圧によりラ
ベル片13eを確実に折り曲げることができる。従っ
て、得られるプリン容器10のフランジ12cの裏面に
インモールド容器用ラベル11を確実に密着成形するこ
とができる。
が周方向に沿って形成され、ミシン目13fはラベル片
13eの基端側に位置している。そのため、ミシン目1
3fが形成されていない場合と異なり、成形型18の型
締めの際に、各ラベル片13eを外方へ容易に折り曲げ
させることができる。さらには、溶融樹脂の注入の際
に、溶融樹脂圧により各ラベル片13eを拡径凹部19
c側へ容易に折り曲げさせることができ、ラベル片13
eをフランジ12cの裏側に確実に密着成形することが
できる。
用ラベル11が密着成形され、そのインモールド容器用
ラベル11には耐熱温度が240℃の物性を有するPE
Tが設けられているため、フランジ12cが耐熱ポリプ
ロピレン樹脂だけで形成されていた従来と異なり、フラ
ンジ12cが変形する温度を耐熱ポリプロピレン樹脂の
耐熱温度130℃より高めることができる。
170〜180℃の高温状態に晒されてもフランジ12
cの熱による変形を防止することができる。その結果、
フランジ12cの軟化、変形等を防止するため、加熱時
間や加熱時間の規制が存在した従来と異なり、プリン容
器10を高温状態に晒す作業の簡易化を図り、その作業
効率を向上させることができる。また、フランジ12c
の軟化、変形によるトップフィルムの剥離を防止するこ
とができ、得られる製品の不具合量を低下させて、プリ
ン容器10を使用して製造される製品の生産効率を向上
させることができる。さらには、フランジ12cから剥
離したトップフィルムをフランジ12cに再度融着させ
る手間を省いて生産効率の向上に寄与することができ
る。
が形成されているため、型締めの際に、ラベル本体13
の第1円弧13a側の周縁部を外方へ容易に押し広げる
ことができる。従って、ミシン目13fが形成されず、
型締めの際にラベル片13eが外方へ変形せず、インモ
ールド容器用ラベル11の中央部等にしわが形成された
り、インモールド容器用ラベル11が凹部19aの内周
面から離れたりしてプリン容器10のインモールド容器
用ラベル11部分における外観が低下するといった不具
合を防止することができる。
とが繋がるように形成され、ラベル片13eの基端部の
両側にもミシン目13fが形成されているため、型締め
の際にラベル片13eをより一層容易に押し広げること
ができ、溶融樹脂圧によりラベル片13eをより一層容
易に折り曲げることができる。
端部はそれぞれ切断されているため、型締めの際、イン
モールド容器用ラベル11の長さ方向における両直線1
3c側の端部を容易に外方へ押し広げることができ、さ
らには、溶融樹脂圧により容易に折り曲げることができ
る。
注入の際に、ミシン目13fと切り込み13dとの協働
によりラベル片13eをより効果的に外方へ押し広げ、
さらに折り曲げることができる。従って、フランジ12
cの裏面にインモールド容器用ラベル11が配置された
プリン容器10をより確実に製造することができる。
用ラベル11とが一体化されているため、フランジ12
cにインモールド容器用ラベル11が一体化されていな
い場合と比較して、フランジ12cの荷重等の外力に対
する強度が高められている。そのため、例えば、フラン
ジ12cが機器に固定された状態でプリン容器10内に
プリンの原料が充填されたとき、プリンの原料の荷重に
よりフランジ12cが変形する不具合を防止することが
できる。従って、フランジ12cの変形により機器によ
るフランジ12cの固定が不安定となり、機器からプリ
ン容器10が落下するおそれをなくすことができる。
った長さの半分以上、具体的にはフランジ12cの裏面
のほぼ全体にインモールド容器用ラベル11が密着成形
されている。そのため、フランジ12c全体を熱により
変形しにくくすることができる。
もよい。 ・ 実施形態では、切り込み13dと各ミシン目13f
とが逆T字状に繋がるように形成したが、切り込み13
dと各ミシン目13fとが繋がらなく、それぞれ独立し
ていてもよい。また、実施形態では、切り込み13dと
各ミシン目13fとが逆T字状に繋がるように形成した
が、各ラベル片13eの基端部の一側のみに各ミシン目
13fが形成されるように切り込み13dと各ミシン目
13fとをL字状又は逆L字状に繋がるように形成して
もよい。
線状に形成したが、各ミシン目13fを円形状に形成
し、その円形状をなすミシン目13fと切り込み13d
とを繋がるように形成してもよく、繋がっていなくても
よい。
部を切断したが、ラベル本体13の両直線13c側の端
部を切断しなくてもよい。また、切断する代わりにミシ
ン目又はハーフカットを形成し、そのミシン目又はハー
フカットの深さを任意に調節してもよい。
込み13d及びミシン目13fを形成したが、切り込み
13d及びミシン目13fのいずれか一方のみをラベル
本体13に形成してもよい。
に沿ってインモールド容器用ラベル11を密着成形させ
たが、図6(a)に示すように、フランジ12cの裏面
からさらにフランジ12cの側端縁に沿ってインモール
ド容器用ラベル11が密着するようにしてもよい。この
とき、図6(b)に示すように、インモールド容器用ラ
ベル11の第1円弧13a側縁部に別のミシン目13f
又はハーフカットを形成し、インモールド容器用ラベル
11の第1円弧13a側端縁を折り曲げやすくしてもよ
い。
の裏面に沿ってインモールド容器用ラベル11を密着成
形させたが、フランジ12c内にインモールド容器用ラ
ベル11の第1円弧13a側の周縁部が埋め込まれた状
態でフランジ12cとインモールド容器用ラベル11と
を一体成形してもよい。
ほぼ全体にインモールド容器用ラベル11が位置するよ
うにプリン容器10をインモールド成形したが、フラン
ジ12cの幅方向に沿った長さの半分以上にインモール
ド容器用ラベル11が位置し、フランジ12cが熱によ
り変形する温度が130℃より高くなる位置であればい
ずれに位置にしていてもよい。このとき、型締めにより
ラベル片13eが押し広げられない場合が生じるが、溶
融樹脂圧によりラベル片13eを外方へ折り曲げること
ができる。
ル本体13の厚みに対してほぼ半分程度の深さとなるよ
うに形成したが、ラベル本体13の厚みを貫通するよう
にミシン目13fを形成してもよい。
ン目13fを形成したが、ミシン目13fを省略しても
よい。又はミシン目13fの代わりに第1円弧13aの
周方向に沿って延びるハーフカットを形成してもよい。
aに沿って延びるミシン目13f又はハーフカットをラ
ベル本体13に二本以上形成してもよい。このように構
成した場合、一本のミシン目13f又はハーフカットが
凹部19aの内周面と拡径凹部19cとの境目に形成さ
れる段差部より下側に位置していても、別のミシン目1
3f又はハーフカットが前記段差部より上側に位置して
いればラベル片13eを外方へ折り曲げることができ
る。
円弧13aの周方向の長さに沿って複数箇所に形成した
が、一箇所だけでもよく、第1円弧13aの周方向の長
さを二等分する位置、三等分する位置、四等分する位置
又は任意に分割する位置等に切り込み13dを形成して
もよい。
ラベル本体13の第1円弧13a側を細分化して外方へ
押し広げやすくしたが、切り込み13dの代わりにラベ
ル本体13の第1円弧13a側端縁からラベル本体13
内方へ延びるハーフカットを形成してもよい。
きプリン収容用のプリン容器10に具体化したが、茶碗
蒸、プリン、ケーキ、ゼリー等の食品の収容用に具体化
してもよい。
技術的思想について、それらの効果とともに以下に追記
する。 (1) 前記ラベル本体の一側縁部に、当該一側縁の延
びる方向に沿って延びるミシン目又はハーフカットが形
成されていることを特徴とする請求項1に記載のインモ
ールド容器用ラベル。このように構成した場合、切り込
み又はハーフカットとミシン目又はハーフカットとの協
働によりインモールド成形の際に、ラベル本体の一側縁
部を外方へより一層容易に折り曲げさせることができ
る。従って、フランジにラベル本体を容易に密着成形す
ることができ、そのラベル本体によりフランジが熱によ
り変形する温度を高めて、インモールド容器を高温状態
に晒す作業における作業効率を向上させることができ
る。
側は切断され、インモールド成形の際に、前記切断部分
によりラベル本体の一側縁部の両端側における溶融樹脂
圧による外方へ折り曲げが補助されていることを特徴と
する請求項1〜請求項3及び前記技術的思想(1)のい
ずれか一項に記載のインモールド容器用ラベル。このよ
うに構成した場合、インモールド成形の際、ラベル本体
の一側縁部の両端側を外方へ容易に折り曲げることがで
きる。
間に形成されるラベル片の基端側に前記ミシン目又はハ
ーフカットが形成されるべく切り込みとミシン目又はハ
ーフカットとが繋がるように形成されていることを特徴
とする前記技術的思想(1)に記載のインモールド容器
用ラベル。このように構成した場合、ラベル本体の一側
縁部をより一層折り曲げやすくすることができる。
3のいずれか一項に記載の発明によれば、フランジにラ
ベル本体を容易に密着成形することができ、そのラベル
本体によりフランジが熱により変形する温度を高めて、
インモールド容器を高温状態に晒す作業における作業効
率を向上させることができる。
リン容器を示す部分断面図。
図、(b)はインモールド容器用ラベルを示す平面図、
(c)は図2(a)の2c−2c線断面図、(d)はイ
ンモールド容器用ラベルを示す側面図。
挿入した状態を模式的に示す断面図。
図。
示す断面図。
図、(b)は別例のインモールド容器用ラベルを示す部
分正面図。
ンモールド容器用ラベル、12…容器本体、12c…フ
ランジ、13…ラベル本体、13d…切り込み、13f
…ミシン目、19…一対の金型を構成するキャビティ
型、20…一対の金型を構成するコア型、23…周壁キ
ャビティ、24…フランジキャビティ。
Claims (3)
- 【請求項1】開口を有する有底筒状をなすとともに、開
口に沿って外方へ延びるフランジを備えた容器本体に密
着成形されるラベル本体よりなるインモールド容器用ラ
ベルであって、インモールド容器は、型締めされた一対
の金型内に形成された前記容器本体に対応するキャビテ
ィ内に前記ラベル本体が挿入され、当該ラベル本体が容
器本体の外面側に位置すべくキャビティの外周側に密着
されるとともに、同ラベル本体の一側縁部がフランジを
成形するキャビティ内に配置された後、前記キャビティ
内に溶融樹脂が注入されることによりラベル本体が容器
本体に密着されて成形され、 前記ラベル本体には、同ラベル本体の一側縁部が溶融樹
脂圧により外方へ折り曲げられて前記フランジを成形す
るキャビティ内へ配置されるべくラベル本体の一側縁部
の端縁からラベル本体の内部に向かって延びる切り込み
又はハーフカットが形成されていることを特徴とするイ
ンモールド容器用ラベル。 - 【請求項2】開口を有する有底筒状をなすとともに、開
口に沿って外方へ延びるフランジを備えた容器本体に密
着成形されるラベル本体よりなるインモールド容器用ラ
ベルであって、インモールド容器は、型締めされた一対
の金型内に形成された前記容器本体に対応するキャビテ
ィ内に前記ラベル本体が挿入され、当該ラベル本体が容
器本体の外面側に位置すべくキャビティの外周側に密着
されるとともに、同ラベル本体の一側縁部がフランジを
成形するキャビティ内に配置された後、前記キャビティ
内に溶融樹脂が注入されることによりラベル本体が容器
本体に密着されて成形され、 前記ラベル本体には、同ラベル本体の一側縁部が溶融樹
脂圧により外方へ折り曲げられて前記フランジを成形す
るキャビティ内へ配置されるべくラベル本体の一側縁の
延びる方向に沿って延びるミシン目又はハーフカットが
形成されていることを特徴とするインモールド容器用ラ
ベル。 - 【請求項3】前記ラベル本体はフランジの幅方向に沿っ
た長さの半分以上に密着成形されていることを特徴とす
る請求項1又は請求項2に記載のインモールド容器用ラ
ベル。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2001373282A JP3928924B2 (ja) | 2001-12-06 | 2001-12-06 | インモールド容器の製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
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Publication Number | Publication Date |
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JP2003173144A true JP2003173144A (ja) | 2003-06-20 |
JP3928924B2 JP3928924B2 (ja) | 2007-06-13 |
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JP (1) | JP3928924B2 (ja) |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2011150149A (ja) * | 2010-01-22 | 2011-08-04 | Kisco Ltd | インモールドラベル |
WO2019161964A1 (de) * | 2018-02-22 | 2019-08-29 | Georg Menshen Gmbh & Co. Kg | Label für das in-mould-labeling-verfahren |
JP2020157523A (ja) * | 2019-03-25 | 2020-10-01 | 住友重機械工業株式会社 | インモールドラベル容器成形用金型及びインモールドラベル容器 |
-
2001
- 2001-12-06 JP JP2001373282A patent/JP3928924B2/ja not_active Expired - Fee Related
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WO2019161964A1 (de) * | 2018-02-22 | 2019-08-29 | Georg Menshen Gmbh & Co. Kg | Label für das in-mould-labeling-verfahren |
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JP7305391B2 (ja) | 2019-03-25 | 2023-07-10 | 住友重機械工業株式会社 | インモールドラベル容器の成形方法及びインモールドラベル容器 |
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