JPH0554330U - 易開封包装体 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】 周縁部，鍔部等を，熱溶着により密封する包
装容器の開封を，新規で，簡単な構造により完全，容易
に行うことを目的とする。 【構成】 開封時の剥離開始部（捲くりしろ）を熱溶着
前に紫外線硬化型塗材を塗布，硬化して，ノンシ−ル部
を形成させる。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】

この考案は，硬質，軟質を問わず，プラスチック成形品，若しくはプラスチッ クシ−ト類等を用いた袋，容器等の熱溶着（ヒ−トシ−ル）による密封体を容易 に開封するための構造に関する考案である。

【０００２】

【従来の技術】

従来は，例えば図２（ａ）に示すように，本体１と蓋体２の開封時の剥離開始 個所（通常捲くりしろという）３のみ密封シ−ル時に加熱されないように，加熱 熱盤を加工するか，（ｂ）に示すように，捲くりしろ部を段落とし成形し，若し くは成形材料を予めハ−フスリットして開封時に裂開する等が行われている。

【０００３】

【考案が解決しようとする課題】

上記のように，従来この種の包装体において，開封容易な捲くりしろを成形さ せるためには，シ−ル用熱盤の加工又は材料の特殊成形加工，若しくは材料の加 工工程の増加等の問題が存在した。

【０００４】 この考案は，上記のような従来の包装体を改良し，極めて簡易な構造により， 開封容易な包装体を提供するため，種々試験研究の結果完成されたものである。

【０００５】

【課題を解決するための手段及びその作用】

以下に，本考案の構成を実施の例を示した図面に基づいて説明する。

【０００６】 周縁部，鍔部等を熱溶着により密封する包装容器，例えば，図１における本体 部１と蓋部２が鍔部（11，21）において，熱シ−ルにより密封される容器におい て，開封時に剥離を開始個所，即ち捲くりしろ３に熱溶着前に紫外線硬化型のイ ンキ，ニス等を塗布して硬化したノンシ−ル部31とすることを特徴とするもので ある。

【０００７】 紫外線硬化型インキ若しくはニスは，紫外線硬化型樹脂を使用したものであっ て，紫外線照射により硬化し，通常のシ−ル温度で溶融することのないものであ る。

【０００８】 紫外線硬化型インキ若しくはニスは，何等特定するものではないが，例えばメ ジウム等を使用した中外インキ社製 ＵＶインキ，ＵＶニス等を印刷することに よって，通常の全面シ−ルによって鍔部，周縁部を熱溶着しても，該印刷個所は ヒ−トシ−ルが出来ず，容易にノンシ−ル部を形成するものである。

【０００９】

【考案の効果】

この考案は，新規な構成によって，極めて開封容易な，密閉包装体の捲くりし ろの構造を完成したものであり，従来のように，熱盤，金型等に特殊加工を要す るとか，或いはハ−フスリット，ハ−フカット等の別工程を必要とせず，製造上 も使用上も大きな利点を有するものである。 尚本願考案は，上記実施例等に拘束されるものでなく，あらゆる熱溶着型包装 容器に適用され得るものである。

【図面の簡単な説明】

【図１】本考案に係る易開封包装体の（ａ）密封前斜視
図，（ｂ）開封時斜視図。

【図２】（ａ），（ｂ）共従来例の斜視図

【符号の説明】

１ 容器本体 11 本体ヒ−トシ−ル部 ２ 蓋部 21 蓋部ヒ−トシ−ル部 ３ 捲くりしろ 31 ＵＶインキ印刷部 ４ 非熱圧着開封部 ５ 段落とし成形部

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 周縁部，鍔部等を熱溶着により密封する
   包装容器において，開封時に剥離開始個所を，熱溶着前
   に紫外線硬化型塗材を塗布，硬化したノンシ−ル部とす
   ることを特徴とする易開封包装体。