JP2002362395A - 車両用制御装置 - Google Patents

車両用制御装置

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JP2002362395A
JP2002362395A JP2001176996A JP2001176996A JP2002362395A JP 2002362395 A JP2002362395 A JP 2002362395A JP 2001176996 A JP2001176996 A JP 2001176996A JP 2001176996 A JP2001176996 A JP 2001176996A JP 2002362395 A JP2002362395 A JP 2002362395A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 ドライバ自身による運転操作中に、その操作
対象を自動的に駆動する運転支援制御が自動的に実行さ
れることによってドライバが違和感を感じることを防止
する。 【解決手段】 制御ユニット1は、推定した逸脱予測時
間TLDが所定の基準値T2(<T1)以下のときには
逸脱回避支援制御を行うべき条件が成立したと判断し、
車両100の進行方向を能動的に変更べくステアリング
アクチュエータ8を安全方向に駆動する。その際、車線
逸脱を回避するためのドライバ自身による回避操舵が行
われている場合、その回避操舵に応じて発生する車両の
走行走行車線横方向への減速度AYdに所定値Aを加算
した値を、ステアリングアクチュエータ8に設定する制
御目標値AY2とすることにより、ドライバの回避操舵
に対する逸脱回避支援制御の介入の度合いを、ドライバ
が違和感を感じない程度に調整する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、車両用制御装置に
関し、例えば代表的な車両である自動車に搭載され、そ
の自動車のアクチュエータを制御して好適な制御装置に
関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、代表的な車両である自動車の
分野においては、ドライバが運転している車両が不安定
な走行状態になることを防止すべく、車速や進行方向を
自動的に調整することにより、ドライバの運転操作を支
援する技術が提案されている。
【0003】このような運転支援技術の一例として、特
開平11−029061号には、走行中の車両が車線か
ら逸脱することが予測された場合に、その旨をドライバ
に報知する警報として、ステアリング機構に所定の駆動
トルクを付与する車線逸脱防止システムが提案されてい
る。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】上記のような運転支援
技術によれば、走行中の車両が不安定な状態に陥る可能
性があることをドライバに未然に報知することができる
と共に、自動的な減速動作や進行方向の変更が適宜行わ
れるので、ドライバの運転操作を効率良く支援すること
ができる。
【0005】しかしながら、上記従来の運転支援技術に
おいては、ドライバ自らが予測した将来の車両状態、或
いは報知された警報が意味する将来の車両状態を回避す
べくドライバ自身が運転操作を行なっているときに、そ
の将来の車両状態を回避するための運転支援動作として
の自動的な制御動作が介入する場合もあるので、その制
御動作における制御量が大きすぎる場合にはドライバは
違和感を感じることがある。
【0006】そこで本発明は、ドライバ自身による運転
操作中に、その操作対象を自動的に駆動する運転支援制
御が自動的に実行されることによってドライバが違和感
を感じることを防止可能な車両用制御装置の提供を目的
とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
め、本発明に係る車両用制御装置は、以下の構成を特徴
とする。
【0008】即ち、車両の現在の走行状態に基づいて、
該車両の将来の走行状態を予測すると共に、その予測結
果から将来の走行状態が不安定な走行状態になるであろ
うと判定された場合には、予測された不安定な走行状態
に遷移することを回避すべく、該車両に搭載された所定
のアクチュエータを自動的に駆動することにより、ドラ
イバの運転操作を支援する制御手段を備える車両用制御
装置であって、前記予測結果から将来の走行状態が不安
定な走行状態になるであろうと判定された際に、前記所
定のアクチュエータを駆動可能なドライバの運転操作が
検出された場合には、その運転操作に応じて変化する前
記車両の走行状態量に応じて、前記所定のアクチュエー
タを自動的に駆動すべく設定する制御目標値を増大補正
することにより、前記不安定な走行状態への遷移を防止
する運転支援制御補正手段を備えることを特徴とする。
【0009】好適な実施形態において、前記制御手段
は、走行中の車線に対する前記車両の位置関係に基づい
て、前記車両の将来の走行状態が該車線から逸脱するか
否かを予測すると共に、その予測結果に基づいて、前記
所定のアクチュエータとしてのステアリング機構に、予
測された車線逸脱を回避可能な方向の駆動トルクを自動
的に付与する車線逸脱防止制御手段であって、前記運転
支援制御補正手段は、前記予測された車線逸脱を回避す
るためのドライバの前記ステアリング機構に対する運転
操作が検出された場合に、前記車線逸脱防止制御手段が
前記ステアリング機構に設定する制御目標値を、前記車
両の走行状態量として検出したところの、該運転操作に
応じて発生する前記走行車線横方向への前記車両の減速
度に応じて増大補正することを特徴とする。
【0010】上記の装置構成において、例えば前記運転
支援制御補正手段は、ドライバの運転操作によって車線
逸脱を回避した場合の前記走行車線上における予測位置
が、前記車線逸脱防止制御手段が基準とする目標位置よ
り所定値を超えて逸脱することが予想される際に、前記
車両の車線逸脱を回避すべく、予想される逸脱の程度に
応じて、前記車線逸脱防止制御手段が前記ステアリング
機構に設定する制御目標値を増大補正することにより、
前記走行車線横方向への前記車両の減速度を大きくする
と良い。
【0011】この場合、前記運転支援制御補正手段にお
いて、前記所定値は、例えば前記車両の運転状態(車速
・逸脱量等)及び/または走行環境(路面μ・車線幅
等)に応じて設定すると良い。
【0012】また、好適な他の実施形態において、前記
制御手段は、前記車両が走行する走行車線の前方に存在
するカーブの曲率状態と、自車速との関係を検出すると
共に、その検出結果に基づいて、前記カーブを安定した
状態で走行可能な程度に前記車両を自動的に減速すべ
く、前記所定のアクチュエータとしての減速機構を駆動
する減速支援手段であって、前記運転支援制御補正手段
は、前記カーブに前記車両が進入するのに先立って、ド
ライバの前記減速機構に対する運転操作が検出された場
合に、前記減速支援手段が前記減速機構に設定する制御
目標値を、前記車両の走行状態量として検出したところ
の、該運転操作に応じて発生する前記走行車線前方向へ
の前記車両の減速度に応じて増大補正することを特徴と
する。
【0013】
【発明の効果】上記の本発明によれば、ドライバ自身に
よる運転操作中に、その操作対象を自動的に駆動する運
転支援制御が自動的に実行されることによってドライバ
が違和感を感じることを防止可能な車両用制御装置の提
供が実現する。
【0014】即ち、請求項1の発明によれば、予測され
た不安定な走行状態を回避すべくドライバ自身が運転操
作を行なっている場合には、その運転操作に応じて変化
する自車両の走行状態量に応じて、支援制御動作の制御
目標値が適宜増大補正されるので、ドライバに違和感を
与えることなく、最適な制御を行なうことができる。
【0015】また、請求項2の発明によれば、ドライバ
に違和感を与えることなく、車線逸脱防止制御を的確に
行なうことができる。
【0016】また、請求項3の発明によれば、ドライバ
の回避操作によっては車線逸脱を回避できないことが予
想される場合には、ステアリング機構に設定される制御
目標値が車線逸脱を回避可能な程度に増大補正され、運
転操作への介入の程度が大きくなるので、予想された車
線逸脱を確実に防止することができる。
【0017】また、請求項4の発明によれば、例えば、
車速が高い時、進入角度が大きい時、路面μが低い時、
車線幅が狭い時等のように、ドライバが車線逸脱の可能
性を強く意識するであろう運転状態または走行環境の場
合には、例えば、上記所定量を大きく補正することによ
り、運転操作への介入の程度がより大きくなるので、予
想された車線逸脱を確実に防止することができる。
【0018】また、請求項5の発明によれば、ドライバ
に違和感を与えることなく、カーブ進入時の減速支援制
御を的確に行なうことができる。
【0019】
【発明の実施の形態】以下、本発明に係る車両用制御装
置を、代表的な車両である自動車に適用した実施形態と
して、図面を参照して詳細に説明する。
【0020】[第1の実施形態]第1の実施形態では、
本発明に係る車両用制御装置を、走行中の車線からの逸
脱を防止する警報音制御及び逸脱回避支援制御に適用す
る。
【0021】図1は、第1の実施形態に係る車両用制御
装置を搭載した自動車の全体構成を示す図である。
【0022】同図において、2は、自車両(車両10
0)の前方を撮影する撮影装置の一例としてのCCD(C
harge Coupled Device)カメラである。3は、自車速V
を検出する車速センサである。6は、車両100の4つ
の車輪の回転速度を個別に検出する車輪速センサであ
る。
【0023】7は、各種情報を音声によって乗員に報知
するスピーカであり、本実施形態では、走行中の車線か
ら車両100が逸脱することが予想される場合に、その
旨をドライバに報知するために使用される。そして、8
は、車両100の操舵を行なうステアリングアクチュエ
ータであり、予想された車線逸脱を防止可能な方向に自
動的に駆動されることにより、ドライバの操舵を支援す
る。
【0024】そして、制御ユニット1は、上記のセンサ
の検出結果に基づいて、後述する警報音制御処理を実行
することにより、車両100が走行中の車線から逸脱す
ることが予想される場合に、スピーカ7から警報音を出
力する。
【0025】更に、制御ユニット1は、上記のセンサの
検出結果に基づいて、後述する逸脱回避支援制御処理を
実行することにより、車両100が走行中の車線から逸
脱することが予想される場合に、ステアリングアクチュ
エータ8を、予想される車線逸脱を回避可能な方向に自
動的に駆動することにより、ドライバによる車線逸脱回
避のための操舵を支援する。
【0026】尚、図1に示した各ブロックの構成自体は
現在では一般的であるため、本実施形態における詳細な
説明は省略する。
【0027】次に、図1に示す各センサの検出結果を利
用して制御ユニット1が行う制御処理について、図2を
参照して説明する。
【0028】図2は、第1の実施形態に係る車両用制御
装置にて行われる警報音制御処理及び逸脱回避支援制御
処理を説明するブロック図であり、制御ユニット1に設
けられた不図示のマイクロコンピュータが、予め格納さ
れた制御プログラムを実行することによって実現する機
能を概説する図である。
【0029】同図において、制御ユニット1は、大別し
て、警報音制御処理と、逸脱回避支援制御処理とを実行
する。
【0030】即ち、制御ユニット1は、警報音制御処理
として、走行中の車線に対する車両100の位置(横偏
差)に基づいて逸脱予想時間TDLを算出すると共に、
算出した逸脱予想時間TDLが予め設定された値(T
1)より小さくなることが判定される際に、ドライバに
対して、その旨を、警報音によって報知する。更に、制
御ユニット1は、上記の如く車線を逸脱する旨の警報を
ドライバに報知しても安全方向への運転操作(操舵)が
行われない場合、並びにドライバによる運転操作が検出
された場合であってもその操舵量によっては車両100
が車線を逸脱することが予想される場合に、逸脱回避支
援制御処理として、ステアリングアクチュエータ8を安
全方向に自動的に駆動することにより、車線逸脱に対す
る車両100の回避動作を支援する。
【0031】より具体的に、制御ユニット1は、CCD
カメラ2による撮影画像に基づいて走行車線を区画する
ライン(白線等)を検出し、検出したラインに基づい
て、当該走行車線上における自車両の位置(横偏差)を
検出すると共に、当該検出したラインと、車速センサ3
によって検出された車速とに基づいて、自車両の走行車
線に対する横方向への移動速度(横方向速度)を算出す
る。
【0032】次に、算出した横方向速度と横偏差とに基
づいて、自車両が走行車線から逸脱するであろう逸脱予
測時間TLDを推定する。ここで、例えば制御ユニット
1の制御周期毎に算出される逸脱予測時間TLDは、車
線逸脱を回避するための運転操作が行われない場合、走
行車線に対する車両100のずれ量が大きくなるのに従
って、次第に小さな値が算出されることになる。
【0033】そして、推定した逸脱予測時間TLDが、
所定の基準値T1以下になったときには、車線逸脱警報
を行うべき条件が成立したと判断し、スピーカ7から所
定の警報音を発報する。ここで、基準値T1は、ドライ
バによる車線逸脱のための回避操舵が行われた場合に、
その回避操舵によって車両100の車線逸脱が実際に回
避可能なために必要とされる最小限度の時間である。
【0034】また、制御ユニット1は、推定した逸脱予
測時間TLDが上記の基準値T1より小さい場合であっ
て、新たに算出した逸脱予測時間TLDが所定の基準値
T2(<T1)以下になったときには、逸脱回避支援制
御を行うべき条件が成立したと判断し、ステアリングア
クチュエータ8を安全方向に駆動することによって車両
100の進行方向を能動的に変更する。ここで、基準値
T2は、車線逸脱を回避すべく制御ユニット1による自
動的なステアリング操作が行われた場合に、そのステア
リング操作によって車両100の車線逸脱が実際に回避
可能なために必要とされる最小限度の時間である。
【0035】更に、制御ユニット1は、逸脱回避支援制
御を実行するに際して、予測された車線逸脱を回避する
ためのドライバ自身による操舵が行われていることが検
出された場合には、ステアリングアクチュエータ8に設
定する制御目標値AY2を、ドライバの運転操作に応じ
て車両に発生する横減速度(AYd)に、増加横減速度
分(所定値A)を加算した値とする。本実施形態におい
て、係る増加横減速度分は、車輪速センサ6の検出結果
に基づいて算出した路面μ(摩擦係数)に応じて調整さ
れる。
【0036】より具体的には、ドライバの運転操作によ
って車線逸脱を回避した場合の走行車線上における予測
位置が、基準とする目標位置(本実施形態では白線等の
走行車線を区画するライン)より所定値を超えて逸脱す
ることが予想される際に、車両100の車線逸脱を回避
すべく、予想される逸脱の程度に応じて、ステアリング
アクチュエータ8に設定する制御目標値AY2を増大補
正することにより、ドライバの回避操舵への介入の度合
いを大きくし、その結果として、走行車線横方向への車
両100の減速度を大きくする。係る制御目標値AY2
の補正は、ドライバ自身による回避操舵と、前記の制御
目標値AY2に基づく逸脱回避支援制御とが、予測され
た車線逸脱を回避するためには必要十分でないことによ
り、係るドライバの回避操舵と逸脱回避支援制御とによ
っては車両100に実際に発生する減速度(横方向減速
度)が十分に小さくならない場合に行われる。
【0037】尚、本実施形態では、制御目標値AY2
を、横減速度AYdと増加横減速度分(所定値A)とを
加算することによって増大補正するが、この処理構成に
限られるものではなく、例えば、ドライバの回避操舵に
応じて大きな値を採る1以上の所定比率と、制御目標値
AY2との積を算出することにより、増大補正しても良
い。
【0038】また、CCDカメラ2による撮影画像に基
づいて検出した走行車線を区画するラインに基づいて横
位置を検出する方法、当該ラインと自車速とに基づい
て、横方向速度、並びに逸脱予測時間TLDを算出する
方法は、現在では一般的であるため、本実施形態におけ
る個々の検出方法についての詳細な説明は省略する。
【0039】次に、上述した動作を実現する制御ユニッ
ト1の制御処理の手順について図3を参照して説明す
る。
【0040】図3及び図4は、第1の実施形態における
制御ユニット1の制御処理のフローチャートであり、制
御ユニット1の不図示のCPUが行う処理の手順を示
す。
【0041】同図において、ステップS1:図1を参照
して説明した各センサの検出値を更新する。
【0042】ステップS2,ステップS3:ステップS
1にて更新されたCCDカメラ2による撮影画像と車速
センサ3によって検出した車速とに基づいて、上記の如
く一般的な手順により、自車両の走行車線に対する横方
向への移動速度(横方向速度)VYを算出する(ステッ
プS2)と共に、当該走行車線から逸脱するまでの余裕
距離(逸脱余裕距離)LLDを算出する(ステップS
3)。
【0043】ステップS4:算出した逸脱余裕距離LL
D及び横方向速度VYに基づいて、自車両が走行車線か
ら逸脱するであろう逸脱予測時間TLDを算出する。こ
こで、逸脱予測時間TLDは、逸脱余裕距離LLDを、
横方向速度VYで割った値に近似することができる。
【0044】尚、本実施形態において、横方向速度VY
は、図6に例示するように、車両100が走行車線から
逸脱しようとする方向を+(プラス)に採る。即ち、車
両100の走行車線における車速V(速度ベクトル)
は、当該走行車線に平行な前方方向成分VFと、当該走
行車線に直角な横方向成分(横方向速度)VYとからな
り、算出した横方向成分VYが正の値の場合には、当該
走行車線から対向車線に車両100が逸脱すると推定す
ることができる。
【0045】ステップS5:前回の制御周期においてド
ライバの運転操作に対する逸脱回避支援制御による介入
が既に行われているかを、例えば内部フラグの状態を参
照することによって判断し、既に制御介入中の場合には
ステップS26に進み、未だ制御介入を行なっていない
場合にはステップS6に進む。
【0046】ステップS6,ステップS7:ステップS
4にて算出した逸脱予測時間TLDが基準値T2以下で
あるかを判断し(ステップS6)、TLD>T2の場合
にはステップS21に進み、TLD≦T2の場合には、
車両100が走行車線から逸脱するまでに余裕が無い状
態であると判断できるので、逸脱回避支援制御を実行す
べきタイミングであるが、その実行に際してステアリン
グアクチュエータ8に設定すべき制御目標値AY2を補
正する必要があるかを判断するために、ドライバによる
逸脱回避のための操舵が行われているかを判断する(ス
テップS7)。ここで、逸脱回避のための操舵は、操舵
角センサ(不図示)等によって検出した操舵方向と、ス
テップS2にて算出した横方向速度VYとによって判断
すれば良い。
【0047】ステップS8:ステップS7にてドライバ
による逸脱回避のための操舵が行われていると判断され
ているので、本ステップでは、ステップS2にて算出し
た横方向速度VYを微分することにより、ドライバによ
って実行されている逸脱回避操舵によって車両100に
生じる横減速度AYdを算出する。尚、横減速度AYd
は、加速度センサによって検出しても良い。
【0048】ステップS9:横減速度AYdに所定値A
を加算することにより、逸脱回避支援制御としてステア
リングアクチュエータ8に設定すべき制御目標値AY2
を算出する。ここで、所定値Aは、制御目標値AY2を
車両100の運転状態(車速・逸脱量等)や走行環境
(路面μ・車線幅等)に応じて適宜補正するための値で
あって、図5(a)及び図5(b)に示す特性が予め設
定されたテーブルを参照することによって求める。
【0049】即ち、図5(a)に示す特性において、所
定値Aは、検出した車速または推定した自車両の逸脱進
入角度が大きな値になるのに応じて、大きな値を採る。
また、図5(b)に示す特性において、所定値Aは、車
輪速センサ6の検出結果に基づいて算出した路面摩擦係
数μまたはCCDカメラ2による撮影画像に基づいて検
出した車線幅が大きな値になるのに応じて、小さな値を
採る。
【0050】図5に示すテーブル特性によれば、例え
ば、車速が高い時、進入角度が大きい時、路面μが低い
時、車線幅が狭い時等のように、ドライバが車線逸脱の
可能性を強く意識するであろう車両状態及び/または走
行環境の場合に、所定値Aは大きな値を採ることにな
る。
【0051】このようなテーブル特性に設定した理由
は、複数の被験者に対して行なった実験の結果から、一
般に、ドライバは、運転中の車両の車線逸脱の進入角度
(例えば対向車線に進入しようとする自車両の向き)が
大きいときほど、逸脱を回避しようとしてドライバ自身
が操舵することによって当該車両に発生する横減速度は
大きいという知見が得られており、このことを換言すれ
ば、走行中の車線からの逸脱の危険性をドライバが強く
感じるときほど、そのドライバによる逸脱回避のための
操舵によって車両に発生する横加速度は大きくなるた
め、ドライバが逸脱の危険性を感じているときには、そ
のドライバが逸脱回避支援システムに要求する介入量も
大きいと考えられるからである。
【0052】ステップS10:逸脱回避必要距離LP2
を、 LP2=τ2×VY+1/2×(VYt2−VY2)/AY2 ・・・・・( 1), なる数式(1)によって算出する。ここで、逸脱回避必
要距離LP2は、ステップS9にて算出した制御目標値
AY2によってステアリングアクチュエータ8を駆動し
た際に、車両100の車線逸脱を回避するためにどれ位
の距離が必要かを表わす予測値である。また、上記の数
式(1)において、τ2はステアリングアクチュエータ
8の反応遅れ時間であり、VYtは目標値(本実施形態
ではVYt=0:即ち走行車線を区画するライン上に相
当)である。
【0053】ステップS11:算出した逸脱回避必要距
離LP2と、ステップS3にて算出した逸脱余裕距離L
LDとの差分が、所定値B以上であるかを判断し、(L
P2−LLD)≧Bの場合にはステップS12に進み、
(LP2−LLD)<Bの場合にはステップS13に進
む。
【0054】ステップS12:ステップS11にて(L
P2−LLD)≧Bと判断されており、このままでは車
線逸脱を回避できない、即ち、所定の目標位置(本実施
形態ではラインBから所定値Bだけズレた位置)にて車
両100の挙動を横方向速度VY=0にすることができ
ないため、より積極的に運転支援を行なうべく、ステッ
プS9にて算出した制御目標値AY2を、大きな値に補
正する必要がある。そこで、本ステップでは、制御目標
値AY2を、 AY2=−0.5×VY2/(LLD+B−VY×τ2) ・・・・・(2 ), なる数式(2)によって算出する。
【0055】ステップS13,ステップS14:ステッ
プS11にて(LP2−LLD)<Bと判断されてお
り、ステップS9にて算出した制御目標値AY2による
運転操作への介入で必要十分である。そこで、本ステッ
プでは、ステップS9と同様に、最新のセンサ出力に基
づいて図5(a)及び図5(b)に示すテーブルを参照
することにより、所定値Aを補正し(ステップS1
3)、得られた所定値Aに横減速度AYdに所定値Aを
加算することにより、制御目標値AY2を算出する。 ステップS15:ステップS7では、ドライバによる逸
脱回避操作が行なわれていないと判断されたので、本ス
テップでは、制御目標値AY2を、 AY2=−0.5×VY2/(LLD−VY×τ2) ・・・・・(3), なる数式(3)によって算出する。
【0056】ステップS16,ステップS17:今回の
制御周期以前から既に実行していた警報音制御処理の実
行を停止する(ステップS16)と共に、ステップS1
2、ステップS14、或いはステップS15にて算出し
た制御目標値AY2に基づいて、ステアリングアクチュ
エータ8を安全方向(即ち、車線逸脱を回避可能な方
向)に自動的に駆動する逸脱回避支援制御処理を開始し
(ステップS17)、ステップS1にリターンする。こ
こで、逸脱回避支援制御処理では、算出された横速度V
Yに基づくステアリングアクチュエータ8のフィードバ
ック制御が行われる。
【0057】ステップS21〜ステップS23:今回の
制御周期以前から警報音制御処理を既に実行中であるか
を判断し(ステップS21)、実行中である場合にはス
テップS24に進み、未だ実行中でない場合には、ステ
ップS4にて算出した逸脱予測時間TLDが基準値T1
以下であるかを判断し(ステップS22)、TLD>T
1の場合には警報音制御を開始するまでには余裕がある
と判断できるのでステップS1にリターンし、TLD≦
T1の場合には、警報音制御処理として、車線逸脱の可
能性をドライバに報知すべく、スピーカ7からの警報音
の発報を開始し(ステップS23)、ステップS1にリ
ターンする。
【0058】ステップS24,ステップS25:ステッ
プS21の判断で警報音制御処理が既に実行されている
と判断されたので、警報音の発報に応じてドライバが安
全方向への操舵を行なっているかをステップS7と同様
に判断し(ステップS24)、ドライバによる逸脱回避
操舵が行われていない場合にはステップS26に進み、
ドライバによる逸脱回避操舵が行われている場合には、
ステップS8と同様に、ドライバによって実行されてい
る逸脱回避操舵によって車両100に生じる横減速度A
Ydを算出し(ステップS25)、ステップS26に進
む。
【0059】ステップS26,ステップS27:車両1
00の挙動が走行車線から車線逸脱を回避可能な走行状
態に変化したか否かを判断すべく、横方向速度VYがゼ
ロ以下となったかを判断し(ステップS26)、VY>
0の場合には未だ車線逸脱の可能性があるのでステップ
S1にリターンし、VY≦0の場合には、車線逸脱は回
避できたと判断できるので、現在実行中の警報音制御処
理または逸脱回避支援制御処理を中止し(ステップS2
7)、ステップS1にリターンする。
【0060】制御ユニット1によって上述した制御処理
が行われる本実施形態によれば、ドライバの回避操作に
よっては車線逸脱を回避できないことが予想される場合
には、ステアリング機構に設定される制御目標値が車線
逸脱を回避可能な程度に補正され、運転操作への介入の
程度が大きくなるので、予想された車線逸脱を確実に防
止することができる。
【0061】また、本実施形態では、車速が高い時、進
入角度が大きい時、路面μが低い時、車線幅が狭い時等
のように、ドライバが車線逸脱の可能性を強く意識する
であろう運転状態または走行環境の場合には、所定値A
を大きな値に補正することにより、運転操作への介入の
程度がより大きくなるので、予想された車線逸脱を確実
に防止することができる。
【0062】尚、上述した本実施形態では、走行車線に
対する自車両の位置(ずれ量)を、CCDカメラ2の撮
影画像に基づいて検出する装置構成を採用したが、係る
装置構成に限られるものではなく、走行路に埋設された
磁気ネイルが発する磁力線に基づいて、或いは、路車間
通信機やナビゲーション装置を介して取得した情報に基
づいて、走行車線に対する自車両の位置を検出する装置
構成を採用しても良い。
【0063】[第2の実施形態]第2の実施形態では、
本発明に係る車両用制御装置を、走行中の車線の前方に
存在するカーブに侵入する際の警報制御及び自動減速制
御に適用する。
【0064】図7は、第2の実施形態に係る車両用制御
装置を搭載した自動車の全体構成を示す図である。
【0065】同図において、5は、車両100が走行す
る車線の前方に存在するカーブの形状等を制御ユニット
1Aに入手するためのナビゲーションユニットである。
9は、ドライバによる車両100の減速操作を検出する
ブレーキスイッチである。10は、ドライバによる減速
操作に応じて車両100を減速すると共に、自動減速制
御として自動的に車両100を減速するブレーキアクチ
ュエータである。
【0066】また、車両100は、第1の実施形態と同
様に、車速センサ3及びスピーカ7を備える。
【0067】そして、制御ユニット1Aは、上記のセン
サの検出結果に基づいて、後述する警報音制御処理を実
行することにより、車両100が前方に存在するカーブ
を安定した状態で走行するのには速すぎる走行速度の場
合に、その旨をドライバに報知すべく、スピーカ7から
警報音を出力する。
【0068】更に、制御ユニット1Aは、上記のセンサ
の検出結果に基づいて、後述する自動減速制御処理を実
行することにより、車両100が前方に存在するカーブ
を安定した状態で走行するのには速すぎる走行速度の場
合に、ブレーキアクチュエータ10を自動的に駆動する
ことによって車両100を減速し、ドライバによる運転
操作を支援する。
【0069】尚、図7に示した各ブロックの構成自体は
現在では一般的であるため、本実施形態における詳細な
説明は省略する。
【0070】次に、図7に示す各センサの検出結果を利
用して制御ユニット1Aが行う制御処理について、図8
を参照して説明する。
【0071】図8は、第2の実施形態に係る車両用制御
装置にて行われる警報音制御処理及び自動減速制御処理
を説明するブロック図であり、制御ユニット1Aに設け
られた不図示のマイクロコンピュータが、予め格納され
た制御プログラムを実行することによって実現する機能
を概説する図である。
【0072】同図において、制御ユニット1Aは、大別
して、警報音制御処理と、自動減速制御処理とを実行す
る。
【0073】<警報音制御処理>制御ユニット1Aは、
ナビゲーションユニット5から入手した走行車線前方の
形状を表わす情報(例えば複数箇所の座標値からなる点
列)に基づいて、車両100の前方に存在するカーブの
カーブ曲率を算出すると共に、算出したカーブ曲率に応
じて、車両100が当該カーブに安定した状態で進入す
るために減速する際に、減速動作を終了すべき目標位置
(目標減速終了位置)を設定し、設定した目標減速終了
位置と、ナビゲーションユニット5から入手した走行車
線前方の形状を表わす情報に基づいて、減速を開始すべ
き目標位置までの余裕距離LCAを算出する。
【0074】次に、制御ユニット1Aは、先に算出した
カーブ曲率に応じて、当該カーブを車両100が安定し
た状態で走行することができる目標車速Vsを設定し、
その目標車速と車速センサ3によって検出した自車速と
の差分に基づいて、ドライバが減速操作を行なった際に
当該目標車速まで減速するのに必要な距離(減速必要距
離)LN1を算出すると共に、余裕距離LCAが係る減
速必要距離LN1以下の場合には、警報が必要なタイミ
ングであると判断できるので、前方に存在するカーブを
安定した状態で走行すべくドライバに減速操作を要求す
る警報音を、スピーカから出力する。
【0075】<自動減速制御処理>更に、制御ユニット
1Aは、上述した警報音制御の場合と同様の手順で、目
標車速まで減速するのに必要な距離LN2を算出する。
但し、減速必要距離LN2は、ブレーキアクチュエータ
8を自動的に駆動する場合に必要とされる距離であり、
ドライバによる減速操作において必要とされる減速必要
距離LN1より短い値である。そして、制御ユニット1
Aは、余裕距離LCAが係る距離LN2以下の場合に
は、自動減速が必要なタイミングであると判断できるの
で、自動的な減速が必要と判断できるので、ブレーキア
クチュエータ8を駆動することによる自動的な減速を開
始する。
【0076】また、制御ユニット1Aは、上記の如く自
動減速制御処理の要否判断を行なうのに先立って、ドラ
イバによる減速操作が行われていることをブレーキスイ
ッチ9の作動状態(オン状態)によって検出した場合に
は、減速必要距離LN2を算出する際に、ドライバによ
る減速操作に応じて車両100に実際に生じている減速
度axと、自動減速による減速度の増加分αとを考慮す
ることにより、ドライバ自身による減速操作に対して自
動減速制御処理による自動減速によって介入するタイミ
ングを調整する。
【0077】尚、ナビゲーションユニット5から取得し
た情報に基づいてカーブ曲率を算出する方法、目標減速
終了位置、目標車速Vs、並びに余裕距離LCAを算出
する方法は、現在では一般的であるため、本実施形態に
おける個々の検出方法についての詳細な説明は省略す
る。
【0078】次に、上述した動作を実現する制御ユニッ
ト1Aの制御処理の手順について図9を参照して説明す
る。
【0079】図9は、第2の実施形態における制御ユニ
ット1Aの制御処理のフローチャートであり、制御ユニ
ット1の不図示のCPUが行う処理の手順を示す。
【0080】同図において、ステップS31:図7を参
照して説明した各センサの検出値を更新する。
【0081】ステップS32,ステップS33:ナビゲ
ーションユニット5から取得した情報に基づいてカーブ
曲率を算出すると共に、算出したカーブ曲率に応じた目
標減速終了位置を算出し(ステップS32)、その目標
減速終了位置までの余裕距離LCAを算出する(ステッ
プS33)。
【0082】ステップS34:ステップS32にて算出
したカーブ曲率に応じて、当該カーブを車両100が安
定した状態で走行することができる目標車速Vsを算出
する。
【0083】ステップS35:不図示のメモリに予め格
納されているところの、ドライバの反応遅れ時間τ1、
ステアリングアクチュエータ8の反応遅れ時間τ2、予
測減速度AX1を当該メモリから読み出す。ここで、反
応遅れ時間τ1と予測減速度AX1とは、一般的なドラ
イバの運転操作に対する遅れ時間及び減速度であり、複
数の被験者に対して行なった実験の結果に基づく値であ
る。そして、反応遅れ時間τ2は、予め計測したステア
リングアクチュエータ8の動作遅れ時間である。
【0084】ステップS36:減速必要距離LN1を、 LN1=車速V×τ1+0.5×(Vs2−V2)/AX1 ・・・・・(4 ), なる数式(4)によって算出する。
【0085】ステップS37,ステップS38:車両1
00の車速Vが目標車速Vsより遅いかを判断し(ステ
ップS37)、V>Vsの場合はステップS39に進
み、V≦Vsの場合は、現在の自車速Vで前方のカーブ
に進入すればそのカーブを安定した状態で走行すること
ができると判断できるので、現在実行中の警報音制御処
理または自動減速制御処理を停止し(ステップS3
8)、ステップS31にリターンする。
【0086】ステップS39:ステップS37にてV>
Vsと判断されているため、まずステップS39では、
ステップS33にて算出した余裕距離LCAがステップ
S36にて算出した減速必要距離LN1以下であるかを
判断し、LCA≦LN1の場合はステップS40に進
み、LCA>LN1の場合は自動減速も警報音の発報も
必要無いのでステップS31にリターンする。
【0087】ステップS40〜ステップS43:ブレー
キスイッチ9がオン状態であるかを判断し(ステップS
40)、当該スイッチがオン状態の場合には、ドライバ
の減速操作によって車両100に発生している減速度a
xを算出する(ステップS41)と共に、算出した減速
度axに自動減速による減速度の増加分αを加算するこ
とにより、制御目標値AX2を算出し(ステップS4
2)、一方、当該スイッチがオフ状態の場合には、ステ
ップS35にてメモリから読み込んだ予測減速度AX1
に自動減速による減速度の増加分αを加算することによ
り、制御目標値AX2を算出する(ステップS43)。
【0088】ステップS44:減速必要距離LN2を、 LN2=車速V×τ2+0.5×(Vs2−V2)/AX2 ・・・・・(5 ), なる数式(5)によって算出する。
【0089】ステップS45〜ステップS48:ステッ
プS33にて算出した余裕距離LCAがステップS44
にて算出した減速必要距離LN2以下であるかを判断し
(ステップS45)、LCA>LN2の場合は、自動減
速は未だ必要無いが警報音の発報は必要なタイミングで
あると判断できるので、スピーカ7から所定の警報音を
発報する警報音制御処理を開始し(ステップS48)、
ステップS31にリターンする。
【0090】一方、LCA≦LN2の場合は、自動減速
が必要なタイミングであると判断できるので、前回の制
御周期までに既に実行中の警報音の発報を停止する(ス
テップS46)と共に、ステップS42またはステップ
S43にて算出した制御目標値AX2に基づいて、ブレ
ーキアクチュエータ10を駆動する自動減速制御処理を
開始し(ステップS47)、ステップS31にリターン
する。
【0091】制御ユニット1Aによって上述した制御処
理が行われる本実施形態によれば、ドライバによって減
速操作が行われている際に自動減速制御処理が実行され
る場合の制御目標値(減速度)AX2の値は、ドライバ
による減速操作によって車両100に生じる減速度ax
に応じて補正されるので、ドライバに違和感を与えるこ
となく、カーブ進入時の減速支援制御を的確に行なうこ
とができる。
【0092】尚、本実施形態において、制御ユニット1
Aは、車両100の前方の走行路のカーブの状態(形
状)をナビゲーションユニット5を利用して取得した。
しかしながら、本実施形態におけるカーブ侵入警報制御
は、係る装置構成に限られるものではなく、上述した第
1の実施形態のように、CCDカメラ2による撮像画像
に一般的な画像処理を施すことによって自車両前方の走
行路の状態(形状)を取得する場合にも適用することが
できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1の実施形態に係る車両用制御装置を搭載し
た自動車の全体構成を示す図である。
【図2】第1の実施形態に係る車両用制御装置にて行わ
れる警報音制御処理及び逸脱回避支援制御処理を説明す
るブロック図である。
【図3】第1の実施形態における制御ユニット1の制御
処理のフローチャートである。
【図4】第1の実施形態における制御ユニット1の制御
処理のフローチャートである。
【図5】所定値Aを決定するために参照するテーブルの
特性を例示する図である。
【図6】走行車線における車両100の車速Vと横方向
速度VYとの関係を説明する図である。
【図7】第2の実施形態に係る車両用制御装置を搭載し
た自動車の全体構成を示す図である。
【図8】第2の実施形態に係る車両用制御装置にて行わ
れる警報音制御処理及び自動減速制御処理を説明するブ
ロック図である。
【図9】第2の実施形態における制御ユニット1Aの制
御処理のフローチャートである。
【符号の説明】
1,1A:制御ユニット, 2:CCDカメラ, 3:車速センサ, 4:操舵角センサ, 5:ナビゲーションユニット, 6:車輪速センサ, 7:スピーカ, 8:ステアリングアクチュエータ, 9:ブレーキスイッチ, 10:ブレーキアクチュエータ, 100:車両,
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) B60R 21/00 628 B60R 21/00 628B 628C G08G 1/16 G08G 1/16 C // B62D 101:00 B62D 101:00 137:00 137:00

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 車両の現在の走行状態に基づいて、該車
    両の将来の走行状態を予測すると共に、その予測結果か
    ら将来の走行状態が不安定な走行状態になるであろうと
    判定された場合には、予測された不安定な走行状態に遷
    移することを回避すべく、該車両に搭載された所定のア
    クチュエータを自動的に駆動することにより、ドライバ
    の運転操作を支援する制御手段を備える車両用制御装置
    であって、 前記予測結果から将来の走行状態が不安定な走行状態に
    なるであろうと判定された際に、前記所定のアクチュエ
    ータを駆動可能なドライバの運転操作が検出された場合
    には、その運転操作に応じて変化する前記車両の走行状
    態量に応じて、前記所定のアクチュエータを自動的に駆
    動すべく設定する制御目標値を増大補正することによ
    り、前記不安定な走行状態への遷移を防止する運転支援
    制御補正手段を備えることを特徴とする車両用制御装
    置。
  2. 【請求項2】 前記制御手段は、走行中の車線に対する
    前記車両の位置関係に基づいて、前記車両の将来の走行
    状態が該車線から逸脱するか否かを予測すると共に、そ
    の予測結果に基づいて、前記所定のアクチュエータとし
    てのステアリング機構に、予測された車線逸脱を回避可
    能な方向の駆動トルクを自動的に付与する車線逸脱防止
    制御手段であって、 前記運転支援制御補正手段は、前記予測された車線逸脱
    を回避するためのドライバの前記ステアリング機構に対
    する運転操作が検出された場合に、前記車線逸脱防止制
    御手段が前記ステアリング機構に設定する制御目標値
    を、前記車両の走行状態量として検出したところの、該
    運転操作に応じて発生する前記走行車線横方向への前記
    車両の減速度に応じて増大補正することを特徴とする請
    求項1記載の車両用制御装置。
  3. 【請求項3】 前記運転支援制御補正手段は、 ドライバの運転操作によって車線逸脱を回避した場合の
    前記走行車線上における予測位置が、前記車線逸脱防止
    制御手段が基準とする目標位置より所定値を超えて逸脱
    することが予想される際に、前記車両の車線逸脱を回避
    すべく、予想される逸脱の程度に応じて、前記車線逸脱
    防止制御手段が前記ステアリング機構に設定する制御目
    標値を補正することにより、前記走行車線横方向への前
    記車両の減速度を大きくすることを特徴とする請求項2
    記載の車両用制御装置。
  4. 【請求項4】 前記運転支援制御補正手段において、前
    記所定値は、前記車両の運転状態及び/または走行環境
    に応じて設定されることを特徴とする請求項3記載の車
    両用制御装置。
  5. 【請求項5】 前記制御手段は、前記車両が走行する走
    行車線の前方に存在するカーブの曲率状態と、自車速と
    の関係を検出すると共に、その検出結果に基づいて、前
    記カーブを安定した状態で走行可能な程度に前記車両を
    自動的に減速すべく、前記所定のアクチュエータとして
    の減速機構を駆動する減速支援手段であって、 前記運転支援制御補正手段は、前記カーブに前記車両が
    進入するのに先立って、ドライバの前記減速機構に対す
    る運転操作が検出された場合に、前記減速支援手段が前
    記減速機構に設定する制御目標値を、前記車両の走行状
    態量として検出したところの、該運転操作に応じて発生
    する前記走行車線前方向への前記車両の減速度に応じて
    増大補正することを特徴とする請求項1記載の車両用制
    御装置。
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