JP2002361940A - インクジェット画像形成装置 - Google Patents

インクジェット画像形成装置

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JP2002361940A
JP2002361940A JP2001177565A JP2001177565A JP2002361940A JP 2002361940 A JP2002361940 A JP 2002361940A JP 2001177565 A JP2001177565 A JP 2001177565A JP 2001177565 A JP2001177565 A JP 2001177565A JP 2002361940 A JP2002361940 A JP 2002361940A
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ink
image forming
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forming apparatus
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JP2001177565A
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English (en)
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Koichi Irihara
紘一 入原
Hideto Hayazaki
英人 早▲崎▼
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Sharp Corp
Original Assignee
Sharp Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 装置の大型化を招くことなく、且つ製造コス
トが大幅に上昇してしまうこともなく、しかも複数ペー
ジに亘って画像形成を行った場合であっても各記録用紙
の上下が逆向きになってしまうことがなく、更には、画
像データが1ページ分のみである場合であっても画像形
成動作の高速化を図ることができるインクジェット画像
形成装置を提供する。 【解決手段】 記録用紙Pの搬送方向の2箇所にインク
キャリッジ71,72を配設する。各インクキャリッジ
71,72をキャリッジ移動機構8によって記録用紙搬
送方向に移動可能に支持する。画像形成動作の開始前
に、各インクキャリッジ71,72の間隔寸法を記録用
紙Pの搬送方向長さ寸法の半分の寸法に設定する。用紙
搬送方向下流側のインクキャリッジ71に記録用紙Pの
下流側端が対向した時点で、各インクキャリッジ71,
72のインクヘッド73,74からのインク滴吐出によ
る画像形成動作を開始する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、例えばインクジェ
ットプリンタに代表されるインクジェット方式の画像形
成装置に係る。特に、本発明は、画像形成動作の高効率
化を図るための対策に関する。
【0002】
【従来の技術】一般に、インクジェット方式の画像形成
装置(以下、インクジェットプリンタと称す)では、連
続給紙される記録用紙の上面にインク滴が吐出されて順
に画像形成が行われる。この画像形成動作として、例え
ば特開平10−138596号公報に開示されているよ
うに、インクヘッド及びインクタンクがインクキャリッ
ジに搭載され、このインクキャリッジが記録用紙の搬送
方向に直交する主走査方向で往復移動しながらインクヘ
ッドから記録用紙の上面にインク滴を吐出する方式が一
般に知られている。
【0003】このインクキャリッジを走査させるための
機構としては、上記公報にも開示されているように、主
走査方向に延びるガイドシャフトが備えられ、インクキ
ャリッジに形成されたシャフト挿通孔にガイドシャフト
が挿通されることにより、インクキャリッジが主走査方
向にスライド移動自在に支持されている。また、モータ
等の駆動源に連繋されて主走査方向に延びるタイミング
ベルトが配設され、このタイミングベルトの一部がイン
クキャリッジに固定されている。これにより、駆動源の
駆動によるタイミングベルトの走行に伴ってインクキャ
リッジがガイドシャフトに案内されながら主走査方向に
往復移動可能となっている。
【0004】ところで、この種のインクジェットプリン
タにおいては、画像形成動作の高速化を図って、単位時
間当たりの画像形成枚数をできるだけ増加させたいとい
った要求がある。
【0005】この要求に応える手段の一つとしてインク
ヘッドのノズル数を増加させるべくインクヘッドを大型
にすることが掲げられる。つまり、インクキャリッジの
一走査によって画像形成が行われる領域を大きく設定
し、1枚の記録用紙の全体に画像形成を行うための走査
回数を削減して画像形成時間の短縮化を図るものであ
る。また、走査動作の駆動源であるモータとして高速度
のものを採用し、インクキャリッジの走査速度の高速化
を図ることも掲げられる。しかしながら、何れの手段に
おいても画像形成動作の高速化には限界があり、更なる
高速度化が要求される場合には、それに応えることがで
きない。
【0006】また、上記の各手段を用いることなしに、
単位時間当たりの画像形成枚数を増加させる手法とし
て、例えば特開平10−34902号公報に開示されて
いるものがある。この公報には、1つのインクキャリッ
ジの両側(左右両側面)に、インク滴の吐出を並行する
ことが可能なインクヘッドを備えさせ、各インクヘッド
に対応して2つの用紙搬送路を備えさせている。そし
て、一方の用紙搬送路を搬送される記録用紙に対しては
奇数ページの画像形成を行い、他方の用紙搬送路を搬送
される記録用紙に対しては偶数ページの画像形成を行
う。奇数ページの記録用紙はそのまま排紙トレイ上にフ
ェイスダウン状態で排出される一方、偶数ページの記録
用紙は、排紙プレート上に一旦排出された後、その搬送
方向が逆転されて、上記排紙トレイに排出されている奇
数ページの記録用紙上にフェイスダウン状態で排出され
るようになっている。このようにして奇数ページの画像
形成と偶数ページの画像形成とを個別の画像形成ユニッ
トによって同時に行うことにより、単位時間当たりの画
像形成枚数を倍増可能とする手法が本公報には開示され
ている。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記公
報に開示されている手法では以下に述べる課題があっ
た。つまり、奇数ページの記録用紙をインクキャリッジ
に向けて搬送するための用紙搬送系と偶数ページの記録
用紙をインクキャリッジに向けて搬送するための用紙搬
送系とを個別に設ける必要があるために、給紙カセット
や用紙搬送路や用紙搬送ローラの個数を、通常のプリン
タに対して倍の個数だけ配設しておく必要がある。この
ため、プリンタ全体の大型化を避けることができず、ま
た、製造コストの大幅な上昇を招いてしまう。
【0008】また、個別の画像ユニットによって奇数ペ
ージと偶数ページとを画像形成しているため、偶数ペー
ジの記録用紙を排紙プレート上で搬送方向を逆転して排
紙トレイに排出した際に、既に排紙トレイに排出されて
いる奇数ページの記録用紙とは上下が逆向きとなって偶
数ページの記録用紙が重ね合わされてしまう可能性があ
る。この場合、画像形成動作の終了後には、各記録用紙
の上下の向きを揃えるといった極めて煩雑な作業が必要
になり、実用性の面で大きな課題がある。
【0009】更には、上記公報に開示されている手法で
は、複数枚の記録用紙に亘る画像データを受信した場合
には、2ページ分の画像データに基づく画像形成を同時
に行えるので単位時間当たりの画像形成枚数を増加させ
ることができる。しかしながら、画像データが1ページ
分のみである場合、上記奇数ページの画像形成ユニット
または偶数ページの画像形成ユニットの何れか一方のみ
を使用して1ページ分の画像形成を行うことになるの
で、2つの画像形成ユニットを備えさせたことによる恩
恵を受けることができず、従来と同様の速度でしか画像
形成を行うことができない。
【0010】本発明は、かかる点に鑑みてなされたもの
であり、その目的とするところは、装置の大型化を招く
ことなく、且つ製造コストが大幅に上昇してしまうこと
もなく、しかも複数ページに亘って画像形成を行った場
合であっても各記録用紙の上下が逆向きになってしまう
ことがなく、更には、画像データが1ページ分のみであ
る場合であっても画像形成動作の高速化を図ることがで
きるインクジェット画像形成装置を提供することにあ
る。
【0011】
【課題を解決するための手段】−発明の概要− 上記の目的を達成するために、本発明は、記録媒体(記
録用紙)の搬送方向に所定寸法を存して複数のインクキ
ャリッジを備えさせ、各インクキャリッジのインクヘッ
ドからのインク滴の吐出によって画像形成を行うように
している。
【0012】−解決手段− 具体的に本発明は、記録媒体を搬送路に沿って搬送しな
がら画像形成手段からインク滴を吐出することにより記
録媒体の表面に画像形成を行うインクジェット画像形成
装置を前提とする。このインクジェット画像形成装置に
対し、画像形成手段に、記録媒体の搬送方向の複数箇所
に配設されたインクキャリッジと、各インクキャリッジ
にそれぞれ設けられたインクヘッドとを備えさせ、各イ
ンクヘッドから記録媒体に向けてインク滴の吐出を可能
に構成している。
【0013】この特定事項により、各インクキャリッジ
のインクヘッドから同時にインク滴の吐出を行って記録
媒体への画像形成を行うことが可能になる。つまり、1
枚の記録媒体の表面の複数箇所において画像形成動作が
並行されることになり、1枚の記録媒体全体に画像形成
を行うのに要する時間を短縮化することができる。ま
た、各インクキャリッジのインクヘッドからのインク滴
の吐出によってそれぞれ異なる記録媒体(複数枚の記録
媒体)への画像形成を行うようにすることもでき、この
場合には、1枚の記録媒体に対する画像形成時間内に複
数枚の記録媒体に対する画像形成を行うことが可能にな
る。本発明は、複数の搬送路に個別に記録媒体を搬送し
ながら個々に画像形成を行うといった従来の手法を採用
していないので、この従来のものに比べて装置の小型化
及び製造コストの削減が図れる。また、複数ページに亘
る画像形成動作を行う場合であっても、各記録媒体は同
一の搬送路を順次搬送されていくので、排出後に重なり
合う記録媒体同士の上下が逆向きになってしまうといっ
たこともない。更に、上述の如く1枚の記録媒体の表面
の複数箇所において画像形成動作を並行することが可能
であるので、画像データが1ページ分のみである場合で
あっても画像形成動作の高速化を図ることができる。
【0014】各インクキャリッジ周辺部の具体構成とし
て、各インクキャリッジを記録媒体の搬送方向に沿って
移動可能とするキャリッジ移動手段を設けている。ま
た、このキャリッジ移動手段の具体構成としては、以下
のものが掲げられる。つまり、キャリッジ移動手段に、
記録媒体の搬送方向に延びて各インクキャリッジを支持
するガイドシャフトを備えさせ、各インクキャリッジを
ガイドシャフト上で直線移動させることにより、それぞ
れのインクキャリッジの相対位置を変更可能に構成して
いる。また、キャリッジ移動手段を、搬送路を搬送され
る記録媒体の長さ寸法に応じて各インクキャリッジの移
動動作を行うよう構成している。これによれば、記録媒
体の長さ寸法に対して各インクキャリッジの位置を最適
な位置(例えば、記録媒体の表面を均等に分割するよう
な各インクキャリッジの位置)に設定しながら画像形成
動作を行わせることが可能になる。
【0015】また、各インクキャリッジの移動軌跡上に
メンテナンスステーションを配設し、インクヘッドから
のインク滴の吐出動作を行わないとき、そのインクヘッ
ドを搭載しているインクキャリッジがメンテナンスステ
ーションに位置するようにインクキャリッジを移動させ
るようにしている。このメンテナンスステーションは、
各インクキャリッジのインクヘッドに対し、各インクヘ
ッド先端部のインクをそれぞれ個別に同時吸引可能な構
成となっている。このため、画像形成動作を行うのに最
適な位置に各インクキャリッジを移動させるための手段
であるキャリッジ移動手段を有効に利用して、この各イ
ンクキャリッジをメンテナンスステーションまで移動さ
せるための手段として兼用することができる。
【0016】更に、キャリッジ移動手段は、画像形成動
作の開始前に、記録媒体の搬送方向長さをインクキャリ
ッジの配設個数で除した寸法をインクキャリッジ間の間
隔寸法とするように各インクキャリッジの相対位置を決
定して、各インクキャリッジを移動させるよう構成され
ている。この場合、各インクキャリッジは、記録媒体の
表面全体の画像形成領域のうち搬送方向長さが等しく分
割された画像形成領域を個別に受け持つことになる。そ
して、この分割された各画像形成領域に対する画像形成
動作が並行される。このため、各画像形成領域の画像形
成動作の終了タイミングは一致することになり、ロスタ
イムのない効率の良い画像形成動作が実現できる。本構
成を、インクキャリッジを2個備えたものに適用した場
合、キャリッジ移動手段は、画像形成動作の開始前に、
各インクキャリッジの間隔寸法を記録媒体の搬送方向長
さ寸法の半分の寸法に設定することになる。
【0017】上記各インクキャリッジに備えられたイン
クヘッドとしてはライン型ヘッドが採用されている。こ
のため、インクヘッドを用紙搬送方向に直交する方向へ
走査するための機構が不要になり、装置全体の構成の簡
素化を図ることができる。
【0018】各インクキャリッジに備えられたインクヘ
ッドのインク滴吐出方向は、共に記録媒体に向かう同一
方向に設定されている。また、各インクヘッドは、受信
した画像情報に応じてそれぞれ独立してインク滴の吐出
動作が行われる構成となっている。更に、各インクヘッ
ドにおける記録媒体上へのインク滴吐出位置は、記録媒
体の搬送方向に直交する方向で互いにずれている。この
構成を、インクキャリッジを2個備えたものに適用した
場合、一方のキャリッジに備えられたインクヘッドにお
ける記録媒体上へのインク滴吐出位置と、他方のキャリ
ッジに備えられたインクヘッドにおける記録媒体上への
インク滴吐出位置とのずれ寸法は、記録媒体の搬送方向
に直交する方向で隣接するインクドット間隔の半ピッチ
分に設定されることになる。このようにインク滴吐出位
置をずらすようにした場合であって、各インクキャリッ
ジのインクヘッドから吐出されるインク滴により記録媒
体上の同一領域に画像形成を行うようにすれば、高解像
度の画像形成を行うことができ、インクヘッドとしてイ
ンクノズルのピッチが小さいものを使用することなし
に、画像の高画質化を図ることができる。
【0019】また、各インクヘッドからのインク滴の吐
出開始タイミングとしては以下のように設定される。先
ず、複数のインクキャリッジのうち記録媒体の搬送方向
の最下流側に位置するインクキャリッジに対向する位置
に記録媒体の画像形成領域の最下流端が対向すると同時
に各インクヘッドからのインク吐出動作を開始させるよ
うにしている。また、記録媒体の搬送方向長さをインク
キャリッジの配設個数で除した寸法を搬送方向長さとす
る複数の画像エリアに記録媒体の表面を分割し、各イン
クキャリッジが、分割された各画像エリアの画像形成を
それぞれ個別に受け持つようになされており、各インク
キャリッジのインクヘッドが、それぞれが受け持つ画像
エリアの最下流端が対向すると同時に記録媒体へのイン
ク吐出動作を開始させるようにしてもよい。この構成
を、インクキャリッジを2個備えたものに適用した場
合、記録媒体の表面を搬送方向下流側の第1画像エリア
と搬送方向上流側の第2画像エリアとに2分割し、一方
のインクキャリッジが第1画像エリアの画像形成を、他
方のインクキャリッジが第2画像エリアの画像形成をそ
れぞれ個別に受け持ち、上記一方のインクキャリッジは
第1画像エリアの最下流端が対向すると同時に記録媒体
へのインク吐出動作を開始し、他方のインクキャリッジ
は第2画像エリアの最下流端が対向すると同時に記録媒
体へのインク吐出動作を開始することになる。
【0020】また、上記画像形成装置において、記録媒
体が搬送路を搬送されている間の少なくとも一部の時間
帯において各インクヘッドから同時にインク滴が吐出さ
れて記録媒体上に画像形成が行われるよう構成してい
る。この構成を、インクキャリッジを2個備えたものに
適用した場合には、記録媒体の搬送方向に配設された第
1及び第2のインクキャリッジを備えさせ、各インクキ
ャリッジにインクヘッドをそれぞれ設け、記録媒体が搬
送路を搬送されている間の少なくとも一部の時間帯にお
いて各インクヘッドから同時にインク滴が吐出されて記
録媒体上に画像形成が行われることになる。
【0021】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
に基づいて説明する。本形態では、画像形成装置として
カラーインクジェットプリンタに本発明を適用した場合
について説明する。
【0022】−カラーインクジェットプリンタの構成説
明− 先ず、本実施形態に係るカラーインクジェットプリンタ
1の構成を図1に基づいて説明する。図1はカラーイン
クジェットプリンタ1の内部構造を示す概略図である。
【0023】本カラーインクジェットプリンタ1は、キ
ャビネット2内の下部に給紙カセット3が収容されてお
り、また、キャビネット2の側面に画像形成後の記録用
紙Pが排出される排紙トレイ4が取り付けられている。
【0024】また、キャビネット2の内部には、給紙カ
セット3から排紙トレイ4に亘って、ピックアップユニ
ット5、用紙搬送ユニット6が設けられており、この用
紙搬送ユニット6の上方に画像形成手段としてのインク
ジェット機構7及びキャリッジ移動手段としてのキャリ
ッジ移動機構8が配設されている。
【0025】上記ピックアップユニット5は、一対のロ
ーラ51,51とこれらローラ51,51に架け渡され
たベルト52とを備えており、図示しない駆動モータの
駆動に伴うローラ51の回転によってベルト52が走行
し、給紙カセット3に収容されている記録媒体としての
記録用紙Pの1枚を取り出して用紙搬送ユニット6に供
給するようになっている。また、このピックアップユニ
ット5と用紙搬送ユニット6との間には記録用紙Pの搬
送を円滑に行うためのガイド板53が設けられている。
【0026】用紙搬送ユニット6は、ベルト機構61、
プラテン62、メンテナンスステーションMに配設され
たメンテナンスユニット63を備えている。以下、これ
ら各部材について説明する。
【0027】ベルト機構61は、用紙搬送方向(図1に
おける左右方向)の上流側及び下流側に配設された一対
のローラ61a,61aと、このローラ61a,61a
に架け渡され且つその上側に記録用紙搬送路が形成され
る無端ベルト61bとを備えている。一対のローラ61
a,61aのうちの一方には図示しない駆動モータの駆
動力が伝達可能となっており、この駆動力の伝達に伴う
ローラ61aの回転(図中の矢印参照)によってベルト
61bが記録用紙Pを搬送する方向に走行可能となって
いる。また、上記ベルト61bは通気性を有する発泡性
部材(例えばNBRやシリコンゴム等による発泡ゴム)
により構成されており、後述するプラテン62から作用
する負圧がベルト61bの表面にも作用するようになっ
ている。また、このベルト61bとしては、通気性を有
する発泡性部材に限らず、複数箇所に孔が形成されて上
記負圧がベルト61bの表面に作用するように構成され
たものであってもよい。
【0028】プラテン62は、上記ベルト機構61のロ
ーラ61a,61a同士の間で且つベルト61bの内側
に配設されており、その上面及び下面が、それぞれ対向
するベルト61bの内面に近接している。また、このプ
ラテン62は、上面に図示しない吸引孔が形成されてい
ると共に、下面に排気孔62aが形成されている。ま
た、この排気孔62aには吸引ファン62bが収容され
ている。これにより、吸引ファン62bの駆動に伴って
プラテン62の内部が負圧になり、この負圧が吸引孔を
経てベルト61bの表面に作用するようになっている。
つまり、この負圧によって記録用紙Pをベルト61bの
表面に吸着しながら搬送できるようになっている。
【0029】メンテナンスユニット63は、用紙搬送ユ
ニット6の側方(図1における右側)に配設されてお
り、プリンタ1の非作動時(待機時)に後述するインク
キャリッジ71,72が対向配置され、インクヘッド7
3,74内のインクの乾燥を防止するべく、このインク
ヘッド73,74に対してメンテナンスキャップを行う
ようになっている。また、このメンテナンスユニット6
3の内部には図示しない吸引ポンプが収容されており、
この吸引ポンプの駆動に伴って発生する負圧を利用して
インクヘッド73,74の先端部分の余剰インクを吸引
できるようになっている。
【0030】次に、本形態の特徴部分であるインクジェ
ット機構7及びキャリッジ移動機構8について説明す
る。インクジェット機構7の特徴は、図2にも示すよう
に、記録用紙Pの搬送方向の2箇所にインクキャリッジ
71,72を備えていることにある。また、キャリッジ
移動機構8の特徴は、これらインクキャリッジ71,7
2を記録用紙Pの搬送方向に沿って移動可能に支持して
いることにある。以下、詳細に説明する。
【0031】キャリッジ移動機構8は、記録用紙Pの搬
送方向(上記用紙搬送ユニット6におけるベルト走行方
向)に延びる一対のガイドシャフト81,81を備えて
いる。そして、インクジェット機構7の各インクキャリ
ッジ71,72には、これらガイドシャフト81,81
が挿通される挿通孔71a,72aが形成されており、
この挿通孔71a,72aにガイドシャフト81,81
が挿通されることにより、各インクキャリッジ71,7
2は、このガイドシャフト81,81の延長方向にスラ
イド移動自在に支持されている。各インクキャリッジ7
1,72のうち記録用紙Pの搬送方向の下流側に位置す
るものが第1インクキャリッジ71であり、記録用紙P
の搬送方向の上流側に位置するものが第2インクキャリ
ッジ72である。
【0032】インクキャリッジ71,72をガイドシャ
フト81,81に沿って移動させるキャリッジ移動機構
8の構成は、第1インクキャリッジ71及び第2インク
キャリッジ72共に同様である。従って、ここでは第1
インクキャリッジ71を移動させるための機構を代表し
て説明する。
【0033】図3(キャリッジ移動機構8及びその周辺
の平面図)に示すように、ガイドシャフト81の延長方
向の一方側には駆動モータ82が配設されている。この
駆動モータ82の出力軸には駆動プーリ83が回転一体
に取り付けられている。一方、ガイドシャフト81の延
長方向の他方側には従動プーリ84が配設されている。
これら両プーリ83,84の間にはタイミングベルト8
5が架け渡されており、このタイミングベルト85の一
部に上記インクキャリッジ71から延びるブラケット7
1bが固定されている。このため、上記駆動モータ82
の駆動に伴うタイミングベルト85の走行によってイン
クキャリッジ71がガイドシャフト81,81の延長方
向に移動可能となっている(図2及び図3における矢印
参照)。図2では、タイミングベルト85及びブラケッ
ト71bを省略している。このインクキャリッジ71の
移動位置は、駆動モータ82の回転方向及び回転量に応
じて決定される。
【0034】各インクキャリッジ71,72には、搬送
される記録用紙Pに向かって鉛直下方にインク滴を吐出
するインクヘッド73,74が設けられている。このイ
ンクヘッド73,74はラインヘッドにより構成されて
いる。つまり、図1の紙面に対して直交する方向に延
び、記録用紙Pの幅方向(用紙搬送方向に直交する方
向)の全体に対向するようインク吐出ノズルが配設され
たラインヘッドとして構成されている。また、各インク
キャリッジ71,72には、Bk(ブラック),C(シ
アン),M(マゼンタ),Y(イエロー)の各インクを
個別に収容したインクカートリッジ(インクタンク)7
5,75,…が搭載されている。上記インクヘッド7
3,74には、各インクカートリッジ75,75,…か
ら延びる図示しない供給路に繋がる複数のインクノズル
が設けられている。このインクノズルは、同色のインク
滴を吐出するインクノズルがインクヘッドの延長方向
(図1において紙面に直交する方向)に並設されてい
る。
【0035】また、各インクキャリッジ71,72の側
方(図2における奥側)には、ガイドシャフト81の延
長方向に沿ってタイミングフェンス86が配設されてい
る。各インクキャリッジ71,72には、このタイミン
グフェンス86に対向し、このタイミングフェンス86
上に設けられているピッチマークを検出可能な位置検出
センサ76が備えられている。つまり、この位置検出セ
ンサ76によってタイミングフェンス86上のピッチマ
ークを検出することにより、個々のインクキャリッジ7
1,72とタイミングフェンス86との相対位置を検出
して、現在のインクキャリッジ71,72の位置が認識
できるように構成されている。具体的には、この位置検
出センサ76からの出力信号(カウント数や時間間隔)
に基づいてインクキャリッジ71,72の位置を検知
し、このインクキャリッジ71,72の移動距離や移動
速度を認識して、所望の位置までインクキャリッジ7
1,72を移動させることができるように駆動モータ8
2の制御を行うように構成されている。
【0036】また、本カラーインクジェットプリンタ1
は各部を制御する図示しないコントロールユニットを有
している。尚、以下に説明するカラーインクジェットプ
リンタ1での処理および動作は、このコントロールユニ
ットが制御するものとする。
【0037】−プリント動作の説明− 次に、上述の如く構成されたカラーインクジェットプリ
ンタ1のプリント動作について説明する。先ず、このカ
ラーインクジェットプリンタ1の基本動作としては、給
紙カセット3に収容されている記録用紙Pの1枚が、ピ
ックアップユニット5により取り出され、ガイド板53
に案内されて用紙搬送ユニット6に送られる。この用紙
搬送ユニット6では、駆動モータの駆動に伴うローラ6
1aの回転によってベルト61bが記録用紙Pを排紙ト
レイ4に向かう方向に搬送する。また、この際、プラテ
ン62内の吸引ファン62bの駆動に伴ってベルト61
bの表面に負圧が作用し、この負圧によって記録用紙P
をベルト61bの表面に吸着しながら搬送する。
【0038】そして、この記録用紙Pの搬送と同時に、
画像情報(図示しないコンピュータ等から送信された情
報)に応じて各インクキャリッジ71,72に備えられ
たインクヘッド73,74の各ノズルから記録用紙Pに
向かって各色のインク滴が個別に吐出され、これによ
り、記録用紙Pの上面に対して画像形成が行われる(こ
の画像形成動作の詳細については後述する)。
【0039】そして、表面の略全域に画像が形成された
記録用紙Pは、用紙搬送ユニット6から排紙トレイ4に
向かって排出される。これにより、所定の画像形成が行
われた記録用紙Pが排紙トレイ4にフェースアップ状態
(画像形成面が上向きの状態)で排出される。
【0040】次に、上記画像形成動作時の詳細について
説明する。この画像形成動作としては、以下の2つのモ
ードがある。「第1のモード」は、2個のインクキャリ
ッジ71,72によって1枚の記録用紙Pに対して画像
形成を行うものである。「第2のモード」は、2個のイ
ンクキャリッジ71,72のそれぞれによって個別の
(2枚の)記録用紙P,Pに対して画像形成を行うもの
である。以下、各モードについて説明する。これら各モ
ードは、必ずしも1台のカラーインクジェットプリンタ
1が選択して実行できるようになっている必要はなく、
何れか一方のモードのみがカラーインクジェットプリン
タ1によって実行されるようになっていてもよい。
【0041】−第1モードの説明− 上記第1モードは、更に以下の2パターンが掲げられ
る。「第1のパターン」は、記録用紙Pのサイズに応じ
て各インクキャリッジ71,72の移動位置を決定して
画像形成動作を行うものである。「第2のパターン」
は、各インクキャリッジ71,72の位置を記録用紙P
のサイズに拘わりなく所定位置に決定して画像形成を行
うものである。これら各パターンについても、必ずしも
1台のカラーインクジェットプリンタ1が選択して実行
できるようになっている必要はなく、何れか一方のパタ
ーンのみがカラーインクジェットプリンタ1によって実
行されるようになっていてもよい。
【0042】(第1パターンの説明)第1パターンの画
像形成動作では、画像形成動作の前に、搬送される記録
用紙Pのサイズを判別し、このサイズに合わせて各イン
クキャリッジ71,72の移動位置を決定する。そし
て、この記録用紙Pが各インクキャリッジ71,72に
対向した位置まで搬送された時点からインク滴吐出によ
る画像形成を行う。
【0043】具体的には、画像情報中に含まれる用紙サ
イズデータを認識することにより、給紙カセット3から
取り出される記録用紙Pのサイズを判別する。そして、
キャリッジ移動機構8は、この判別されたサイズの記録
用紙Pの搬送方向長さの半分の寸法が各インクキャリッ
ジ71,72の間隔寸法になるように駆動モータ82を
駆動して各インクキャリッジ71,72の位置を決定す
る。図4(a)はA4サイズの記録用紙Pが搬送路上を
搬送されている状態であり、図4(b)はB5サイズの
記録用紙Pが搬送路上を搬送されている状態である。こ
れら図に示すように、何れのサイズの記録用紙Pが搬送
されている場合であっても、各インクキャリッジ71,
72の間隔寸法は、記録用紙Pの搬送方向長さの半分の
寸法に設定される。つまり、記録用紙PがA4サイズ
(長手方向の寸法297mm)である場合には各インクキ
ャリッジ71,72の間隔寸法は148.5mmに設定さ
れ、記録用紙PがB5サイズ(長手方向の寸法210m
m)である場合には各インクキャリッジ71,72の間
隔寸法は105mmに設定される。
【0044】そして、図4に示すように、記録用紙Pの
搬送方向の下流端が第1インクキャリッジ71のインク
ヘッド73に対向した位置に達した時点で各インクヘッ
ド73,74からのインク滴の吐出が同時に開始されて
画像形成を行っていく。この際の記録用紙Pの搬送速度
としては、図4に示す状態に達するまでは、ベルト61
bの走行速度を比較的高く、つまり、ベルト61bの走
行速度を高くして記録用紙Pの搬送速度を比較的高く
(高速搬送速度に)設定する。そして、記録用紙Pが図
4に示す状態に達すると、ベルト61bの走行速度を低
くして、画像形成動作を行うのに適した記録用紙Pの搬
送速度(画像形成速度)に設定して、所定の画像形成動
作を行う。
【0045】上記図4に示す状態では、第1インクキャ
リッジ71のインクヘッド73は記録用紙Pの搬送方向
の下流端に対向し、第2インクキャリッジ72のインク
ヘッド74は記録用紙Pの搬送方向の中央部に対向して
いる。この状態から上記画像形成速度で記録用紙Pを搬
送しながら各インクヘッド73,74からのインク滴吐
出により画像形成動作を行うことになるので、第1イン
クキャリッジ71のインクヘッド73は記録用紙Pの下
流側端から中央部までの領域を画像形成領域として受け
持つことになる一方、第2インクキャリッジ72のイン
クヘッド74は記録用紙Pの中央部から上流側端までの
領域を画像形成領域として受け持つことになる。
【0046】従って、図5(a),(b)に示すよう
に、記録用紙Pの搬送方向の中央部が第1インクキャリ
ッジ71のインクヘッド73に対向する位置まで記録用
紙Pが搬送された時点では、この記録用紙Pの中央部よ
りも下流側では第1インクキャリッジ71のインクヘッ
ド73からのインク滴による画像形成が完了しており、
また、記録用紙Pの中央部よりも上流側では第2インク
キャリッジ72のインクヘッド74からのインク滴によ
る画像形成が完了している。このため、記録用紙Pの表
面全体の画像形成が完了していることになる。つまり、
記録用紙Pをその搬送方向長さの半分だけ上記画像形成
速度によって搬送することで、この記録用紙Pの表面全
体に対する画像形成動作が完了することになり、従来の
ものに比較して画像形成に要する時間が約半分で済む。
【0047】このようにして画像形成動作が完了した後
は、ベルト61bの走行速度を比較的高く、つまり、記
録用紙Pの搬送速度を比較的高く設定して、上記高速搬
送速度によって排紙トレイ4への排紙動作を迅速に行
う。
【0048】上記画像データが複数ページに及ぶもので
ある場合には、次の記録用紙Pが給紙カセット3から取
り出され、上述と同様にして画像形成動作が行われる。
そして、全ての画像情報について画像形成動作が完了す
るまで、このような動作が繰り返される。
【0049】(第2パターンの説明)第2パターンの画
像形成動作では、画像形成動作の前に、搬送される記録
用紙Pのサイズを判別することなく、各インクキャリッ
ジ71,72の移動位置を所定位置に固定しておく。例
えば、使用される可能性のある記録用紙Pの各サイズの
うち最も小さいサイズ(例えばB5サイズ)の記録用紙
Pの搬送方向長さの半分の寸法が各インクキャリッジ7
1,72の間隔寸法になるように駆動モータ82を駆動
して各インクキャリッジ71,72の位置を決定してお
き、何れのサイズの記録用紙Pが搬送されてきたとして
も、この位置に各インクキャリッジ71,72を固定し
て画像形成動作を行う。
【0050】この場合、使用される可能性のある記録用
紙Pの各サイズのうち最も小さいサイズ(B5サイズ)
の記録用紙Pが搬送される場合には、上記第1パターン
の場合と同様に、記録用紙Pの搬送方向の下流側半分と
上流側半分とをそれぞれのインクキャリッジ71,72
が個別に受け持ち、記録用紙Pをその搬送方向長さの半
分だけ搬送させることで、この記録用紙Pの表面全体に
対する画像形成動作が完了し、従来のものに比較して画
像形成に要する時間が約半分で済む。
【0051】一方、使用される可能性のある記録用紙P
の各サイズのうち最も小さいサイズよりも大きいサイズ
(例えばA4サイズ)の記録用紙Pが搬送される場合に
は、図6(a)に示すように、記録用紙Pの搬送方向の
下流端が第1インクキャリッジ71のインクヘッド73
に対向した位置に達した時点では、第2インクキャリッ
ジ72のインクヘッド74は記録用紙Pの搬送方向中央
部よりも下流側(図中の位置A)に位置することにな
る。この状態から記録用紙Pを搬送して各インクヘッド
73,74からのインク滴吐出により画像形成動作を行
うことになるので、第1インクキャリッジ71のインク
ヘッド73は記録用紙Pの下流側端から図中位置Aまで
の領域を画像形成領域として受け持つことになる一方、
第2インクキャリッジ72のインクヘッド74は記録用
紙Pの図中位置Aから上流側端までの領域を画像形成領
域として受け持つことになる。
【0052】従って、図6(b)に示すように、記録用
紙Pの図中位置Aが第1インクキャリッジ71のインク
ヘッド73に対向する位置まで記録用紙Pが搬送された
時点で、この第1インクキャリッジ71のインクヘッド
73による画像形成動作は停止される。その後、第2イ
ンクキャリッジ72のインクヘッド74による画像形成
動作によって記録用紙Pの上流側端部分までの画像形成
が行われ、記録用紙Pの表面全体に対する画像形成動作
が完了した後(図6(c)に示す状態)、記録用紙Pの
搬送速度を高速搬送速度に切り換えて、排紙トレイ4へ
の排紙動作を迅速に行う。
【0053】逆に、使用される可能性のある記録用紙P
の各サイズのうち最も小さいサイズの搬送方向長さの半
分の寸法よりも大きい寸法が各インクキャリッジ71,
72の間隔寸法になるように各インクキャリッジ71,
72の位置を決定しておいた場合であって、この間隔寸
法の2倍よりも小さいサイズの記録用紙Pが搬送される
場合には、図7(a)に示すように、記録用紙Pの搬送
方向の下流端が第1インクキャリッジ71のインクヘッ
ド73に対向した位置に達した時点では、第2インクキ
ャリッジ72のインクヘッド74は記録用紙Pの搬送方
向中央部よりも上流側(図中の位置B)に位置すること
になる。この状態から記録用紙Pを搬送して各インクヘ
ッド73,74からのインク滴吐出により画像形成動作
を行うことになるので、第1インクキャリッジ71のイ
ンクヘッド73は記録用紙Pの下流側端から図中位置B
までの領域を画像形成領域として受け持つことになる一
方、第2インクキャリッジ72のインクヘッド74は記
録用紙Pの図中位置Bから上流側端までの領域を画像形
成領域として受け持つことになる。
【0054】従って、図7(b)に示すように、記録用
紙Pの上流側端が第2インクキャリッジ72のインクヘ
ッド74に対向する位置まで記録用紙Pが搬送された時
点で、この第2インクキャリッジ72のインクヘッド7
4による画像形成動作は停止される。その後、第1イン
クキャリッジ71のインクヘッド73による画像形成動
作によって記録用紙Pの図中位置Bまでの画像形成が行
われ、記録用紙Pの表面全体に対する画像形成動作が完
了した後、記録用紙Pの搬送速度を高速搬送速度に切り
換えて、排紙トレイ4への排紙動作を迅速に行う。
【0055】尚、上記図6に示す場合において、記録用
紙Pの搬送方向の中央部が第2インクキャリッジ72の
インクヘッド74に対向するまでは、このインクヘッド
74からのインク滴吐出を行わず、この記録用紙Pの搬
送方向の中央部が第2インクキャリッジ72のインクヘ
ッド74に対向した時点からインクヘッド74からのイ
ンク滴吐出による画像形成動作を行うようにしてもよ
い。つまり、第1インクキャリッジ71のインクヘッド
73が記録用紙Pの下流側端から中央部までの領域を画
像形成領域として受け持つ一方、第2インクキャリッジ
72のインクヘッド74が記録用紙Pの中央部から上流
側端までの領域を画像形成領域として受け持つようにし
たものである。この場合、第2インクキャリッジ72の
インクヘッド74からのインク滴吐出終了よりも第1イ
ンクキャリッジ71のインクヘッド73からのインク滴
吐出終了が先に行われることになる。
【0056】また、上記図7に示す場合において、記録
用紙Pの搬送方向の中央部が第2インクキャリッジ72
のインクヘッド74に対向した時点で、この第2インク
キャリッジ72のインクヘッド74からのインク吐出の
みを先に行うようにしてもよい。つまり、上記と同様
に、第1インクキャリッジ71のインクヘッド73が記
録用紙Pの下流側端から中央部までの領域を画像形成領
域として受け持つ一方、第2インクキャリッジ72のイ
ンクヘッド74が記録用紙Pの中央部から上流側端まで
の領域を画像形成領域として受け持つようにしたもので
ある。この場合、第1インクキャリッジ71のインクヘ
ッド73からのインク滴吐出終了よりも第2インクキャ
リッジ72のインクヘッド74からのインク滴吐出終了
が先に行われることになる。
【0057】−第2モードの説明− 次に、上記第2モードの動作について説明する。この第
2のモードは、2個のインクキャリッジ71,72のそ
れぞれによって個別の(2枚の)記録用紙P,Pに対し
て画像形成を行うものである。
【0058】このモードでは、先ず、画像形成動作の前
に、搬送される記録用紙Pのサイズを判別し、このサイ
ズに合わせて各インクキャリッジ71,72の移動位置
を決定する。そして、この記録用紙Pの搬送方向下流端
が各インクキャリッジ71,72のインクヘッド73,
74に対向した位置まで搬送された時点からインク滴吐
出による画像形成を行う。
【0059】具体的には、画像情報中に含まれる用紙サ
イズデータを認識することにより、給紙カセット3から
取り出された記録用紙Pのサイズを判別する。そして、
キャリッジ移動機構8は、この判別されたサイズの記録
用紙Pの搬送方向長さに所定の用紙間隔寸法(図中の寸
法C)を加算した寸法が各インクキャリッジ71,72
の間隔寸法になるように駆動モータ82を駆動して各イ
ンクキャリッジ71,72の位置を決定する。この所定
の用紙間隔寸法とは、用紙搬送ユニット6に連続して記
録用紙Pを搬送した場合に、この両記録用紙P,P同士
の間の寸法である。このため、用紙搬送ユニット6に連
続して記録用紙Pを搬送した場合には、図8(a)に示
すように、両記録用紙P,Pの下流端は、各インクキャ
リッジ71,72のインクヘッド73,74に同時に対
向することになる。
【0060】この状態から記録用紙Pを搬送して各イン
クヘッド73,74からのインク滴により画像形成動作
を行うことになる。このため、第1インクキャリッジ7
1のインクヘッド73は2枚の記録用紙Pのうち下流側
に位置する記録用紙(例えば奇数ページの記録用紙)P
に対する画像形成を受け持つことになる一方、第2イン
クキャリッジ72のインクヘッド74は2枚の記録用紙
Pのうち上流側に位置する記録用紙(例えば偶数ページ
の記録用紙)Pに対する画像形成を受け持つことにな
る。
【0061】従って、図8(b)に示すように、各記録
用紙Pの上流端が各インクキャリッジ71,72のイン
クヘッド73,74に対向する位置まで記録用紙Pが搬
送された時点で、2枚の記録用紙P,Pの表面全体の画
像形成が同時に完了することになる。つまり、1枚分の
搬送方向長さだけ記録用紙Pを搬送させることで、2枚
の記録用紙Pの表面全体に対する画像形成動作が完了す
ることになり、従来のものに比較して同じ時間で画像形
成枚数を倍増することができる。
【0062】このようにして画像形成動作が完了した後
は、記録用紙Pの搬送速度を上記高速搬送速度に切り換
えて、2枚の記録用紙P,Pを連続して排紙トレイ4へ
排紙する。
【0063】上記画像データが多数ページに及ぶもので
ある場合には、次の2枚の記録用紙Pが給紙カセット3
から連続して取り出され、上述と同様にして画像形成動
作が行われる。そして、全ての画像情報について画像形
成動作が完了するまで、このような動作が繰り返され
る。
【0064】−メンテナンス動作の説明− 本プリンタ1において、画像形成動作を行わないときに
は各インクキャリッジ71,72がメンテナンスステー
ションMに移動され、メンテナンスユニット63による
メンテナンスが行われる。具体的には、キャリッジ移動
機構8の駆動モータ82を駆動し、各インクキャリッジ
71,72をメンテナンスステーションMまで移動させ
る。そして、図9に示すように、メンテナンスユニット
63を各インクキャリッジ71,72に当接させ、各イ
ンクヘッド73,74の先端部のインクをそれぞれ個別
に同時吸引すると共に、インクヘッド73,74内のイ
ンクの乾燥を防止するべく、このインクヘッド73,7
4に対してメンテナンスキャップを行う。
【0065】−インクノズルの変形例− 上述した実施形態のインクヘッド73,74は共に同一
形状としていた。本例にものは、各インクヘッド73,
74のインクノズルの位置を互いに異ならせたものであ
る。具体的には、図10(上側が第1インクキャリッジ
71のインクヘッド73から吐出されたインク滴D1の
吐出位置を示し、下側が第2インクキャリッジ72のイ
ンクヘッド74から吐出されたインク滴D2の吐出位置
を示している)のように、各インクヘッド73,74に
おける記録用紙P上へのインク滴吐出位置は、記録用紙
Pの搬送方向に直交する方向で互いにずれている。具体
的には、第1インクキャリッジ71のインクヘッド73
からのインク滴D1の吐出位置と、第2インクキャリッ
ジ72のインクヘッド74からのインク滴D2の吐出位
置とのずれ寸法が、記録用紙Pの搬送方向に直交する方
向で隣接するインクドット間隔の半ピッチ分に設定され
る。
【0066】このようにインク滴吐出位置をずらすよう
にした場合であって、各インクキャリッジ71,72の
インクヘッド73,74から吐出されるインク滴により
記録用紙P上の同一領域に画像形成を行うようにすれ
ば、高解像度の画像形成を行うことが可能になり、イン
クヘッド73,74としてインクノズルのピッチが小さ
いものを使用することなしに、つまり、従来と同様のピ
ッチのインクノズルを備えたインクヘッド73,74を
そのまま使用しながらも画像の高画質化を図ることがで
きる。
【0067】−実施形態の効果− 以上説明したように、本形態は、キャリッジ移動機構8
によって記録用紙搬送方向に移動可能に支持された一対
のインクキャリッジ71,72を備えさせ、各インクキ
ャリッジ71,72のインクヘッド73,74からのイ
ンク滴の吐出によって記録用紙Pへの画像形成を行うよ
うにしている。このため、1枚の記録用紙Pに対して各
インクキャリッジ71,72のインクヘッド73,74
から同時にインク滴を吐出して画像形成を行うことが可
能になり、1枚の記録用紙Pに画像形成を行うのに要す
る時間を短縮化することができ、効率の良い画像形成動
作を実現することができる。また、各インクキャリッジ
71,72のインクヘッド73,74からのインク滴の
吐出によって複数枚の記録用紙Pへの画像形成を同時に
行うことも可能であるので、1枚の記録用紙Pに対する
画像形成時間内に複数枚の記録用紙Pに対する画像形成
を行うことが可能になって、この場合にも効率の良い画
像形成動作を実現することができる。このように、本形
態は、複数の搬送路に個別に記録用紙を搬送しながら個
々に画像形成を行うといった従来の手法を採用していな
いので、この従来のものに比べて装置の小型化及び製造
コストの削減を図ることができる。また、複数ページに
亘る画像形成動作を行う場合であっても、各記録用紙P
は同一の搬送路を順次搬送されていくので、排出後に重
なり合う記録用紙P同士の上下が逆向きになってしまう
といったこともない。更に、1枚の記録用紙Pの表面の
複数箇所において各インクキャリッジ71,72のイン
クヘッド73,74からのインク滴の吐出により画像形
成動作を並行することが可能であるので、画像データが
1ページ分のみである場合であっても画像形成動作の高
速化を図ることができる。
【0068】また、記録用紙Pに対して画像形成を行う
際にのみ比較的低速度の「画像形成速度」によって記録
用紙Pを搬送する一方、それ以外では、比較的高速度の
「高速搬送速度」によって記録用紙Pを搬送するように
しているため、記録用紙Pを給紙カセット3から取り出
して、画像形成を行って排紙トレイ4に排出するまでの
時間の短縮化を図ることができる。
【0069】−その他の実施形態− 上記実施形態では、カラーインクジェットプリンタに本
発明を適用した場合について説明した。本発明は、これ
に限らず、モノクロ印字のインクジェットプリンタにも
適用可能である。
【0070】また、上記実施形態では、インクジェット
機構7として2個のインクキャリッジ71,72を備え
させた場合について説明した。本発明はこれに限らず、
3個以上のインクキャリッジを備えさせることも可能で
あり、このインクキャリッジの数が多いほど、画像形成
に要する時間の短縮化を図ることが可能である。
【0071】また、上記実施形態のインクジェット機構
7は、ライン型のインクヘッド73,74を備えたもの
であったが、シリアル型のインクヘッドを備えたインク
ジェットプリンタに適用することも可能である。
【0072】更に、本発明では、必ずしもキャリッジ移
動機構8は必要ではなく、上記第2パターンで説明した
動作のみを行う場合には、各インクキャリッジ71,7
2は移動不能となっていてもよい。
【0073】
【発明の効果】以上のように、本発明によれば、記録媒
体の搬送方向に所定寸法を存して複数のインクキャリッ
ジを備えさせ、各インクキャリッジのインクヘッドから
のインク滴の吐出によって画像形成を行うようにしてい
る。このため、各インクキャリッジのインクヘッドから
同時にインク滴の吐出を行って記録媒体への画像形成を
行うことが可能になり、1枚の記録媒体全体に画像形成
を行うのに要する時間を短縮化することができる。ま
た、各インクキャリッジのインクヘッドからのインク滴
の吐出によってそれぞれ異なる記録媒体への画像形成を
行うようにすることもでき、この場合には、1枚の記録
媒体に対する画像形成時間内に複数枚の記録媒体に対す
る画像形成を行うことが可能になる。そして、本発明
は、複数の給紙カセットや搬送路を必要とすることがな
いので、装置の小型化及び製造コストの削減を図ること
ができる。また、複数ページに亘る画像形成動作を行う
場合であっても、各記録媒体は同一の搬送路を順次搬送
されていくので、排出後に重なり合う記録媒体同士の上
下が逆向きになってしまうといったこともなく、排出後
に記録媒体の向きを揃えるといった作業が不要であり実
用性に富むものである。更に、上述の如く1枚の記録媒
体の表面の複数箇所において画像形成動作を並行するこ
とが可能であるので、画像データが1ページ分のみであ
る場合であっても画像形成動作の高速化を図ることがで
きる。
【0074】また、画像形成動作の開始前に、記録媒体
の搬送方向長さをインクキャリッジの配設個数で除した
寸法をインクキャリッジ間の間隔寸法とするように各イ
ンクキャリッジの相対位置を決定して、各インクキャリ
ッジを移動させるようにした場合には、各画像形成領域
の画像形成動作の開始タイミング及び終了タイミングを
一致させることができ、ロスタイムのない効率の良い画
像形成動作が実現できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施形態に係るカラーインクジェットプリンタ
の内部構造を示す概略図である。
【図2】インクジェット機構及びキャリッジ移動機構を
示す斜視図である。
【図3】キャリッジ移動機構を説明するための平面図で
ある。
【図4】第1モードの第1パターンにおける画像形成動
作開始時の状態を示し、(a)はA4サイズの記録用紙
が搬送されている状態を、(b)はB5サイズの記録用
紙が搬送されている状態をそれぞれ示す搬送路周辺の側
面図である。
【図5】第1モードの第1パターンにおける画像形成動
作終了時の状態を示す図4相当図である。
【図6】第1モードの第2パターンを説明するための図
であって、(a)は画像形成動作開始時、(b)は第1
インクキャリッジのインクヘッドのインク吐出停止時、
(c)は画像形成動作終了時の状態をそれぞれ示す搬送
路周辺の側面図である。
【図7】第1モードの第2パターンの他の例を説明する
ための図であって、(a)は画像形成動作開始時、
(b)は第2インクキャリッジのインクヘッドのインク
吐出停止時、(c)は画像形成動作終了時の状態をそれ
ぞれ示す搬送路周辺の側面図である。
【図8】第2モードを説明するための図であって、
(a)は画像形成動作開始時、(b)は画像形成動作終
了時の状態をそれぞれ示す搬送路周辺の側面図である。
【図9】メンテナンス動作を説明するためのメンテナン
スユニットの断面図である。
【図10】変形例における各インクヘッドから吐出され
たインク滴の吐出位置を示す図である。
【符号の説明】
1 カラーインクジェットプリンタ(インクジ
ェット画像形成装置) 7 インクジェット機構(画像形成手段) 71,72 インクキャリッジ 73,74 インクヘッド 8 キャリッジ移動機構(キャリッジ移動手
段) 81 ガイドシャフト P 記録用紙(記録媒体) M メンテナンスステーション

Claims (18)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 記録媒体を搬送路に沿って搬送しながら
    画像形成手段からインク滴を吐出することにより記録媒
    体の表面に画像形成を行うインクジェット画像形成装置
    において、 上記画像形成手段は、記録媒体の搬送方向の複数箇所に
    配設されたインクキャリッジと、各インクキャリッジに
    それぞれ設けられたインクヘッドとを備えており、各イ
    ンクヘッドから記録媒体に向けてインク滴の吐出が可能
    に構成されていることを特徴とするインクジェット画像
    形成装置。
  2. 【請求項2】 請求項1記載のインクジェット画像形成
    装置において、 各インクキャリッジを、記録媒体の搬送方向に沿って移
    動可能とするキャリッジ移動手段が設けられていること
    を特徴とするインクジェット画像形成装置。
  3. 【請求項3】 請求項1または2記載のインクジェット
    画像形成装置において、 各インクキャリッジに備えられたインクヘッドはライン
    型ヘッドであることを特徴とするインクジェット画像形
    成装置。
  4. 【請求項4】 請求項1、2または3記載のインクジェ
    ット画像形成装置において、 各インクキャリッジに備えられたインクヘッドは、共に
    記録媒体に向かう同一方向にインク滴を吐出可能に構成
    されていることを特徴とするインクジェット画像形成装
    置。
  5. 【請求項5】 請求項2記載のインクジェット画像形成
    装置において、 キャリッジ移動手段は、記録媒体の搬送方向に延びて各
    インクキャリッジを支持するガイドシャフトを備えてお
    り、各インクキャリッジをガイドシャフト上で直線移動
    させることにより、それぞれのインクキャリッジの相対
    位置が変更可能に構成されていることを特徴とするイン
    クジェット画像形成装置。
  6. 【請求項6】 請求項1〜5のうち何れか一つに記載の
    インクジェット画像形成装置において、 各インクヘッドは、受信した画像情報に応じてそれぞれ
    独立してインク滴の吐出動作が行われる構成とされてい
    ることを特徴とするインクジェット画像形成装置。
  7. 【請求項7】 請求項2または5記載のインクジェット
    画像形成装置において、 キャリッジ移動手段は、搬送路を搬送される記録媒体の
    長さ寸法に応じて各インクキャリッジの移動動作を行う
    よう構成されていることを特徴とするインクジェット画
    像形成装置。
  8. 【請求項8】 請求項2、5または7記載のインクジェ
    ット画像形成装置において、 各インクキャリッジの移動軌跡上にはメンテナンスステ
    ーションが配設されており、 キャリッジ移動手段は、インクヘッドからのインク滴の
    吐出動作を行わないとき、そのインクヘッドを搭載して
    いるインクキャリッジがメンテナンスステーションに位
    置するようにインクキャリッジを移動させる構成とされ
    ていることを特徴とするインクジェット画像形成装置。
  9. 【請求項9】 請求項8記載のインクジェット画像形成
    装置において、 メンテナンスステーションは、各インクキャリッジのイ
    ンクヘッドに対し、各インクヘッド先端部のインクをそ
    れぞれ個別に同時吸引可能な構成とされていることを特
    徴とするインクジェット画像形成装置。
  10. 【請求項10】 請求項1〜9のうち何れか一つに記載
    のインクジェット画像形成装置において、 各インクヘッドにおける記録媒体上へのインク滴吐出位
    置は、記録媒体の搬送方向に直交する方向で互いにずれ
    ていることを特徴とするインクジェット画像形成装置。
  11. 【請求項11】 請求項10記載のインクジェット画像
    形成装置において、 2個のインクキャリッジを備えており、 一方のキャリッジに備えられたインクヘッドにおける記
    録媒体上へのインク滴吐出位置と、他方のキャリッジに
    備えられたインクヘッドにおける記録媒体上へのインク
    滴吐出位置とのずれ寸法は、記録媒体の搬送方向に直交
    する方向で隣接するインクドット間隔の半ピッチ分に設
    定されていることを特徴とするインクジェット画像形成
    装置。
  12. 【請求項12】 請求項2、5、7、8または9記載の
    インクジェット画像形成装置において、 キャリッジ移動手段は、画像形成動作の開始前に、記録
    媒体の搬送方向長さをインクキャリッジの配設個数で除
    した寸法をインクキャリッジ間の間隔寸法とするように
    各インクキャリッジの相対位置を決定して、各インクキ
    ャリッジを移動させるよう構成されていることを特徴と
    するインクジェット画像形成装置。
  13. 【請求項13】 請求項12記載のインクジェット画像
    形成装置において、 2個のインクキャリッジを備えており、 キャリッジ移動手段は、画像形成動作の開始前に、各イ
    ンクキャリッジの間隔寸法を記録媒体の搬送方向長さ寸
    法の半分の寸法に設定することを特徴とするインクジェ
    ット画像形成装置。
  14. 【請求項14】 請求項1〜13のうち何れか一つに記
    載のインクジェット画像形成装置において、 画像形成手段は、複数のインクキャリッジのうち記録媒
    体の搬送方向の最下流側に位置するインクキャリッジに
    対向する位置に記録媒体の画像形成領域の最下流端が対
    向すると同時に各インクヘッドからのインク吐出動作を
    開始させるよう構成されていることを特徴とするインク
    ジェット画像形成装置。
  15. 【請求項15】 請求項1〜14のうち何れか一つに記
    載のインクジェット画像形成装置において、 記録媒体の搬送方向長さをインクキャリッジの配設個数
    で除した寸法を搬送方向長さとする複数の画像エリアに
    記録媒体の表面を分割し、各インクキャリッジは、分割
    された各画像エリアの画像形成をそれぞれ個別に受け持
    つようになされており、各インクキャリッジのインクヘ
    ッドは、それぞれが受け持つ画像エリアの最下流端が対
    向すると同時に記録媒体へのインク吐出動作を開始させ
    るよう構成されていることを特徴とするインクジェット
    画像形成装置。
  16. 【請求項16】 請求項15記載のインクジェット画像
    形成装置において、 2個のインクキャリッジを備えており、 記録媒体の表面を搬送方向下流側の第1画像エリアと搬
    送方向上流側の第2画像エリアとに2分割し、一方のイ
    ンクキャリッジは第1画像エリアの画像形成を、他方の
    インクキャリッジは第2画像エリアの画像形成をそれぞ
    れ個別に受け持ち、上記一方のインクキャリッジは第1
    画像エリアの最下流端が対向すると同時に記録媒体への
    インク吐出動作を開始し、他方のインクキャリッジは第
    2画像エリアの最下流端が対向すると同時に記録媒体へ
    のインク吐出動作を開始するよう構成されていることを
    特徴とするインクジェット画像形成装置。
  17. 【請求項17】 記録媒体を搬送路に沿って搬送しなが
    ら画像形成手段からインク滴を吐出することにより記録
    媒体の表面に画像形成を行うインクジェット画像形成装
    置において、 上記画像形成手段は、記録媒体の搬送方向の複数箇所に
    配設されたインクキャリッジと、各インクキャリッジに
    それぞれ設けられたインクヘッドとを備えており、 記録媒体が搬送路を搬送されている間の少なくとも一部
    の時間帯において各インクヘッドから同時にインク滴が
    吐出されて記録媒体上に画像形成が行われるよう構成さ
    れていることを特徴とするインクジェット画像形成装
    置。
  18. 【請求項18】 記録媒体を搬送路に沿って搬送しなが
    ら画像形成手段からインク滴を吐出することにより記録
    媒体の表面に画像形成を行うインクジェット画像形成装
    置において、 上記画像形成手段は、記録媒体の搬送方向に配設された
    第1及び第2のインクキャリッジを備えており、各イン
    クキャリッジにはインクヘッドがそれぞれ設けられ、 記録媒体が搬送路を搬送されている間の少なくとも一部
    の時間帯において各インクヘッドから同時にインク滴が
    吐出されて記録媒体上に画像形成が行われるよう構成さ
    れていることを特徴とするインクジェット画像形成装
    置。
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