JP2002361316A - 帯材の冷却装置 - Google Patents

帯材の冷却装置

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JP2002361316A JP2001166141A JP2001166141A JP2002361316A JP 2002361316 A JP2002361316 A JP 2002361316A JP 2001166141 A JP2001166141 A JP 2001166141A JP 2001166141 A JP2001166141 A JP 2001166141A JP 2002361316 A JP2002361316 A JP 2002361316A
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勝三 田代
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理 中川
Hiroyuki Taniguchi
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 帯材の冷却装置において、装置の簡素化を図
ると共にメンテナンス性の向上を図り、また、帯板の要
部だけを冷却して品質の向上を図る。 【解決手段】 圧延材Sの上方にその幅方向に沿って板
状冷却水Cを吐出するノズルヘッダ34を架設し、エア
シリンダ37により退避位置に移動可能とすると共に、
圧延材Sの側方に板状冷却水Cの端部を受け止め可能な
樋状のエッジマスク15,16を回動自在に設け、駆動
モータ23,24により退避位置に移動可能とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、鋼材などを熱間圧
延後に冷却して温度を調整する帯材の冷却装置に関す
る。
【0002】
【従来の技術】鋼材は熱間圧延設備で所定の板厚に圧延
処理された後、冷却装置により冷却され、圧延材として
巻取装置に巻き取られる。一般的な帯材の冷却装置は、
搬送中の圧延材に対して上方から板状の冷却水を落下さ
せて冷却するものである。ところが、圧延材は中央部に
比べて端部が冷却されやすいため、この圧延材に対して
冷却水を幅方向全域にわたって落下して冷却すると、圧
延材は端部に比べて中央部の温度が高くなり、幅方向の
品質を均一に保持することができない。
【0003】そこで、従来は、圧延材に対して上方から
板状の冷却水を落下させるが、圧延材の左右端部にマス
クを設け、中央部だけ冷却するようにしている。図7に
従来の帯材の冷却装置の正面視、図8に従来の帯材の冷
却装置の側面視を示す。
【0004】従来の帯材の冷却装置において、図7及び
図8に示すように、圧延材Sは複数の搬送ロール101に
より搬送可能となっており、この圧延材Sの搬送ライン
を跨ぐように架台102が設置されており、この架台102に
は搬送ラインと交差するように複数のノズルヘッダ103
が所定間隔で架設されている。この各ノズルヘッダ103
は基端部が図示しない給水設備に接続され、上面部に多
数のノズル104が長手方向に沿って形成されると共にそ
の両側にガイド105が取付けられている。そして、各ノ
ズルヘッダ103の下方に対応して排水ダクト106がそれぞ
れ架台102に架設されており、各排水ダクト106は排水管
107を介して図示しない排水設備に接続されている。
【0005】また、架台102には搬送ラインに直交する
方向に沿ってガイドレール108が固定されており、この
ガイドレール108には左右一対の台車109,110が車輪11
1,112により移動自在に支持されると共に、チェーン11
3及びワイヤ114の端部が連結されることで、互いに接近
離反自在となっている。そして、各台車109,110にはノ
ズルヘッダ103の間に垂下するブラケット115,116が固
定され、このブラケット115,116には排水ダクト106に
向けて斜めに延出するエッジマスク117,118が取付けら
れている。
【0006】従って、給水設備から各ノズルヘッダ103
に給水が行われると、多数のノズル104から上方に向け
て冷却水が吐出され、この冷却水は両側のガイド105に
案内されて落下し、搬送ロール101により搬送されてい
る圧延材Sに対して板状冷却水Cとして供給される。こ
のとき、各車輪111,112を接近して各エッジマスク11
7,118を圧延材Sの端部の上方に位置させることで、圧
延材Sの端部に対応して落下する板状冷却水Cをこのエ
ッジマスク117,118により排水ダクト106に導く。その
ため、圧延材Sにはその幅Wよりも狭い範囲に板状冷却
水Cが供給されることとなり、圧延材Sにおける幅方向
の品質を均一に保持できる。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】ところで、板厚の薄い
圧延材Sを搬送して巻取装置で巻取るとき、何らかの原
因により巻取不良が発生すると、圧延材Sが上方に蛇行
して冷却装置の下方に滞留する。上述した従来の帯材の
冷却装置にあっては、圧延材Sの搬送ラインを跨ぐよう
に架台102を設置し、この架台102にノズルヘッダ103、
排水ダクト106、ガイドレール108、エッジマスク117,1
18を有する台車109,110等を設けているため、蛇行した
圧延材Sが各種機器に干渉して両者が損傷してしまうこ
とがある。
【0008】そして、圧延材Sがノズルヘッダ103や排
水ダクト106等に干渉したときには、圧延材Sの搬送を
停止し、蛇行した圧延材Sをクレーンを用いて排除しな
ければならない。ところが、従来の帯材の冷却装置で
は、ノズルヘッダ103や排水ダクト106等の機器が架台10
2に固定されているため、クレーンによる圧延材Sの排
除作業が困難なものとなり、復旧作業に多大な時間と労
力を要してしまうという問題がある。
【0009】本発明はこのような問題点を解決するもの
であって、装置の簡素化を図ると共にメンテナンス性の
向上を図り、また、帯板の要部だけを冷却して品質の向
上を図った帯材の冷却装置を提供することを目的とす
る。
【0010】
【課題を解決するための手段】上述の目的を達成するた
めの請求項1の発明の帯材の冷却装置は、搬送中の圧延
帯材に対して冷却水を落下させて冷却する装置におい
て、前記帯材の上方にその幅方向に沿って架設されて該
帯材に対して板状冷却水を吐出するノズルヘッダと、前
記帯板の側方に配設されて前記板状冷却水の側端部を受
け止め可能な樋状のエッジマスクと、該エッジマスクを
前記板状冷却水の側端部を受け止める作動位置と側方に
退避した退避位置とに移動させるエッジマスク駆動手段
と、前記エッジマスクが受け止めた冷却水を排出する排
水系とを具えたことを特徴とするのである。
【0011】請求項2の発明の帯材の冷却装置では、前
記ノズルヘッダを、前記帯板の上方に位置して該帯材に
対して板状冷却水を吐出する吐出位置と、側方に退避し
た退避位置とに移動させるノズルヘッダ駆動手段を設け
たことを特徴としている。
【0012】また、請求項3の発明の帯材の冷却装置
は、搬送中の圧延帯材に対して冷却水を落下させて冷却
する装置において、前記帯材の上方にその幅方向に沿っ
て架設されて該帯材に対して板状冷却水を吐出するノズ
ルヘッダと、該ノズルヘッダを前記帯板に対して板状冷
却水を吐出する吐出位置と側方に退避した退避位置とに
移動させるノズルヘッダ駆動手段と、前記ノズルヘッダ
に設けられて前記板状冷却水の吐出範囲を調整する吐出
範囲調整手段とを具えたことを特徴とするものである。
【0013】また、請求項4の発明の帯材の冷却装置で
は、前記吐出範囲調整手段は、前記ノズルヘッダの両側
部に軸方向に沿って移動自在に支持され、該ノズルヘッ
ダに軸方向に沿って設けられたノズル列の端部を閉塞可
能なエッジマスクであることを特徴としている。
【0014】また、請求項5の発明の帯材の冷却装置で
は、前記吐出範囲調整手段は、前記ノズルヘッダに周方
向に沿って相対回転自在に支持され、該ノズルヘッダに
軸方向に沿って設けられたノズル列の端部を閉塞するエ
ッジマスクであることを特徴としている。
【0015】
【発明の実施の形態】以下、図面に基づいて本発明の実
施の形態を詳細に説明する。
【0016】図1に本発明の第1実施形態に係る帯材の
冷却装置の正面視、図2に本実施形態の帯材の冷却装置
の側面視、図3に本実施形態の帯材の冷却装置による退
避状態を表す正面視を示す。
【0017】第1実施形態の帯材の冷却装置において、
図1及び図2に示すように、図示しない熱間圧延設備と
巻取装置との間に位置して多数の搬送ロール11からな
る搬送装置12が設置されており、帯材としての圧延材
Sは搬送装置12により搬送可能となっている。この搬
送装置12の両側には圧延材Sの搬送方向に沿って支持
台13,14が設置されており、この支持台13,14
に対応してエッジマスク15,16が配設されている。
このエッジマスク15,16は樋状をなし、先端部が圧
延材S側に延出する一方、基端部にアーム17,18が
一体に形成され、このアーム17,18に支持軸19,
20が貫通して一体に固結されている。そして、この支
持軸19,20が支持台13,14の両端部の軸受部2
1,22に回動自在に支持されている。
【0018】また、支持台13,14の端部にはエッジ
マスク駆動手段としての駆動モータ23,24が取付け
られており、この駆動モータ23,24は減速機25,
26を介して支持軸19,20の端部に駆動連結されて
いる。従って、この駆動モータ23,24により減速機
25,26及び支持軸19,20等を介してエッジマス
ク15,16を所定角度範囲内で回動することができ
る。
【0019】更に、エッジマスク15,16には底部に
開孔27,28が形成される一方、エッジマスク15,
16の下方には開孔27,28に対応して排水系として
の排水ダクト29,30が支持台13,14に取付けら
れており、排水ダクト29,30の連結された3つの排
水管31,32が搬送装置12の下方に形成された排水
路33まで延出されている。
【0020】一方、圧延材Sの搬送ラインに交差するよ
うに複数のノズルヘッダ34が上方に略水平をなして所
定間隔で架設されており、この各ノズルヘッダ34は基
端部が図示しない支持機構により上方に回動自在に支持
されると共に、図示しない給水設備に接続され、先端部
が閉塞されている。そして、ノズルヘッダ34は上面部
に多数のノズル35が長手方向に沿って形成されると共
にその両側にガイド36が取付けられている。また、一
方のエッジマスク15の後方に位置してノズルヘッダ駆
動手段としてのエアシリンダ37の基端部が枢着される
一方、駆動ロッド38の先端部がノズルヘッダ34に連
結されている。
【0021】このように構成された本実施形態の帯材の
冷却装置を作動させる場合、エアシリンダ37を収縮
し、各ノズルヘッダ34を搬送される圧延材Sの上方に
水平をなす吐出位置に停止させておく。また、圧延材S
における左右の端部に冷却水がかからないように、駆動
モータ23,24によりエッジマスク15,16を下方
に回動し、作動位置に停止させておく。このエッジマス
ク15,16の作動位置は、圧延材Sの幅に応じて調整
されるものであり、図1及び図2に示す幅W1の圧延材
Sの場合には、端部の幅Aが確保できるようにエッジマ
スク15,16の回動角度が設定される。
【0022】そして、圧延材Sが搬送装置12の各搬送
ロール11により搬送ラインに沿って搬送されると、給
水設備から各ノズルヘッダ34に給水が行われ、多数の
ノズル35から上方に向けて冷却水が吐出され、この冷
却水は両側のガイド36に案内されて落下し、搬送中の
圧延材Sに対して板状冷却水Cとして供給される。この
とき、圧延材Sの端部の上方にはエッジマスク15,1
6が位置しているため、圧延材Sの中央部分だけに板状
冷却水Cが導かれる。そのため、圧延材Sにはその幅W
1よりも狭い範囲、つまり、中央部だけ板状冷却水Cが
供給されることとなり、圧延材Sは幅方向に対して均一
な温度となり、品質を均一に保持できる。
【0023】なお、エッジマスク15,16が受け止め
た冷却水は各開孔27,28を通して排水ダクト29,
30に流れ落ち、排水管31,32を通って排水路33
に排出される。
【0024】また、搬送される圧延材Sの幅が変更され
たら、その幅情報に基づいてエッジマスク15,16の
回動角度を調整する。即ち、図1及び図2に示す幅W2
の圧延材Sの場合にも、端部の幅Aが確保できるように
エッジマスク15,16の回動角度が設定される。
【0025】そして、例えば、板厚の薄い圧延材Sを搬
送して巻取装置で巻取るとき、何らかの原因により巻取
不良が発生すると、圧延材Sは上方に蛇行して冷却装置
の下方に滞留する。この場合には、図3に示すように、
ノズルヘッダ34への給水を停止し、エアシリンダ37
を伸長して各ノズルヘッダ34を側方の退避位置に移動
すると共に、駆動モータ23,24によりエッジマスク
15,16を上方に回動し、退避位置に移動する。
【0026】そのため、蛇行した圧延材Sがノズルヘッ
ダ34やエッジマスク15,16に干渉するのを防止
し、圧延材Sやノズルヘッダ34、エッジマスク15,
16等の各種機器の損傷を防止することができる。その
後、圧延材Sの搬送を停止し、蛇行した圧延材Sを排除
する必要があるが、既にノズルヘッダ34やエッジマス
ク15,16等が側方の退避位置に移動し、搬送ライン
の上方が開放されているため、クレーンによる圧延材S
の排除作業が容易となり、復旧作業を短時間で容易に行
うことができる。
【0027】このように本実施形態の帯材の冷却装置に
あっては、圧延材Sの上方にその幅方向に沿って板状冷
却水Cを吐出するノズルヘッダ34を架設し、エアシリ
ンダ37により退避位置に移動可能とすると共に、圧延
材Sの側方に板状冷却水Cの端部を受け止め可能な樋状
のエッジマスク15,16を回動自在に設け、駆動モー
タ23,24により退避位置に移動可能としている。従
って、圧延材Sが蛇行したときには、ノズルヘッダ34
やエッジマスク15,16等の各種機器を退避させ、損
傷を防止すると共にその後の圧延材Sの排除作業を容易
とし、復旧作業を短時間で容易に行うことができる。
【0028】また、駆動モータ23,24によりエッジ
マスク15,16を回動し、圧延材Sの幅に応じてその
作動位置を設定することで、確実に圧延材Sの端部への
冷却水の供給を防止することができ、また、構造を簡素
化して設備費、メンテナンス費等を低減できる。
【0029】図4に本発明の第2実施形態に係る帯材の
冷却装置の正面視、図5に本実施形態のノズルヘッダの
断面、図6に本発明の第3実施形態に係る帯材の冷却装
置におけるノズルヘッダの分解斜視を示す。なお、前述
した実施形態で説明したものと同様の機能を有する部材
には同一の符号を付して重複する説明は省略する。
【0030】第2実施形態の帯材の冷却装置において、
図4に示すように、搬送ロール11による圧延材Sの搬
送ラインの側方には架台41が設置されており、この架
台41の上部には搬送ラインと交差するように複数の上
部ノズルヘッダ42が所定間隔で架設され、基端部が上
方に回動自在に支持されると共に、給水管43を介して
図示しない給水設備に接続されている。そして、架台4
1に装着されたエアシリンダ44の駆動ロッド45の先
端部が上部ノズルヘッダ42に連結されている。また、
架台41の下部には同様に複数の下部ノズルヘッダ46
が所定間隔で架設され、基端部に給水管47を介して給
水設備に接続されている。そして、下部ノズルヘッダ4
6の下方に対応して排水路48が設けられている。
【0031】この上部ノズルヘッダ42において、図5
に示すように、管状のヘッダ本体51の上面部には多数
のノズル52が長手方向に沿って形成されると共にその
両側にガイド(図示略)が取付けられ、先端部が閉塞さ
れている。そして、このヘッダ本体51内にはノズル5
2の両側に位置して管状のエッジマスク53,54が軸
方向移動自在に嵌合しており、各基端部にヘッダ本体5
1のスリット55,56を貫通して外方に突出する操作
片57,58が取付けられている。なお、図示しない
が、ヘッダ本体51と各エッジマスク53,54との間
にはシール部材が介装されている。
【0032】従って、図4及び図5に示すように、給水
設備から各ノズルヘッダ42,46に給水が行われる
と、搬送中の圧延材Sに対してその上方及び下方から冷
却水が供給されて冷却される。このとき、各エッジマス
ク53,54を互いに接近させて端部に位置するノズル
52を閉止することで、圧延材Sに落下する板状冷却水
Cの幅を調整することができる。そのため、この圧延材
Sの中央部のみ板状冷却水Cを供給して冷却することが
でき、この圧延材Sは幅方向に対して均一な温度とな
り、品質を均一に保持できる。
【0033】また、上部ノズルヘッダ42にエッジマス
ク53,54を設けて板状冷却水Cの幅を調整可能とし
たことで、全体の装置の小型軽量化が可能となり、圧延
材Sが蛇行したとき、エアシリンダ44により上部ノズ
ルヘッダ42のみを退避させることで、損傷を防止でき
ると共にその後の圧延材Sの排除排除作業が可能とな
り、復旧作業を短時間で容易に行うことができる。
【0034】第3実施形態の帯材の冷却装置において、
図6に示すように、ノズルヘッダ61は図示しないエア
シリンダにより側方に回動して退避可能となっており、
このノズルヘッダ61において、管状のヘッダ本体62
の上面部には多数のノズル63が長手方向に沿って形成
されると共にその両側にガイド(図示略)が取付けら
れ、先端部が閉塞されている。このヘッダ本体62内に
は管状のエッジマスク64が周方向回動自在に嵌合して
おり、各端部にヘッダ本体62のスリット65を貫通し
て外方に突出する操作片66が取付けられている。そし
て、このエッジマスク64には軸方向に沿った複数の長
孔67a,67b,67c・・が形成されており、各長
孔67a,67b,67cは異なる長さとなっている。
なお、図示しないが、ヘッダ本体62と各エッジマスク
64との間にはシール部材が介装されている。
【0035】従って、給水設備からノズルヘッダ61に
給水が行われると、搬送中の圧延材Sに対してその上方
から冷却水が供給されて冷却される。このとき、エッジ
マスク64を回動し、所定の長さの長孔67a,67
b,67cをノズル63の位置に合わせることで、端部
に位置するノズル63を閉止し、圧延材Sに落下する板
状冷却水Cの幅を調整することができる。そのため、こ
の圧延材Sの中央部のみ板状冷却水Cを供給して冷却す
ることができ、この圧延材Sは幅方向に対して均一な温
度となり、品質を均一に保持できる。
【0036】また、ノズルヘッダ42にエッジマスク6
4を回動自在に設けて板状冷却水Cの幅を調整可能とし
たことで、ノズルヘッダ42の長さを長くすることな
く、且つ、全体の装置の小型軽量化が可能となり、圧延
材Sが蛇行したとき、このノズルヘッダ61のみを側方
に退避させることで、損傷を防止できると共にその後の
圧延材Sの排除排除作業が可能となり、復旧作業を短時
間で容易に行うことができる。
【0037】なお、上述の各実施形態では、ノズルヘッ
ダから冷却水を上方に吐出し、ガイドにより両側に振り
分けて落下させて板状冷却水Cを形成したが、下方に吐
出して直接板状冷却水Cを形成してもよい。また、エッ
ジマスクやノズルヘッダを回動して側方に退避させるよ
うにしたが、スライドにより退避させてもよい。
【0038】
【発明の効果】以上、実施形態において詳細に説明した
ように請求項1の発明の帯材の冷却装置によれば、帯材
に対して板状冷却水を吐出するノズルヘッダを帯材の上
方にその幅方向に沿って架設すると共に、板状冷却水の
側端部を受け止め可能な樋状のエッジマスクを帯板の側
方に配設し、エッジマスク駆動手段によりエッジマスク
を板状冷却水の側端部を受け止める作動位置と側方に退
避した退避位置とに移動可能とし、エッジマスクが受け
止めた冷却水を排出する排水系を設けたので、帯材が蛇
行したときにエッジマスクを退避位置に移動し、損傷を
防止すると共にその後の帯材排除作業を容易とし、復旧
作業を短時間で容易に行うことができ、その結果、装置
の小型軽量化を図ることができると共にメンテナンス性
の向上を図ることができ、また、帯板の要部だけを冷却
して品質の向上を図ることができる。
【0039】請求項2の発明の帯材の冷却装置によれ
ば、ノズルヘッダを帯板の上方に位置して帯材に対して
板状冷却水を吐出する吐出位置と側方に退避した退避位
置とに移動させるノズルヘッダ駆動手段を設けたので、
帯材が蛇行したときにエッジマスクと共にノズルヘッダ
も退避位置に移動し、損傷を防止することができると共
にその後の帯材排除作業を容易とすることができる。
【0040】請求項3の発明の帯材の冷却装置によれ
ば、帯材に対して板状冷却水を吐出するノズルヘッダを
帯材の上方にその幅方向に沿って架設し、ノズルヘッダ
駆動手段によりノズルヘッダを帯板に対して板状冷却水
を吐出する吐出位置と側方に退避した退避位置とに移動
可能とし、このノズルヘッダに板状冷却水の吐出範囲を
調整する吐出範囲調整手段を設けたので、ノズルヘッダ
とは別に吐出範囲調整手段を設ける必要がなくなって装
置の簡素化を図ることができると共に、帯材が蛇行した
ときにノズルヘッダを退避位置に移動し、損傷を防止す
ると共にその後の帯材排除作業を容易とし、復旧作業を
短時間で容易に行うことができ、その結果、装置の小型
軽量化を図ることができると共にメンテナンス性の向上
を図ることができ、また、帯板の要部だけを冷却して品
質の向上を図ることができる。
【0041】請求項4の発明の帯材の冷却装置によれ
ば、吐出範囲調整手段を、ノズルヘッダの両側部に軸方
向に沿って移動自在に支持し、ノズルヘッダに軸方向に
沿って設けられたノズル列の端部を閉塞可能なエッジマ
スクとしたので、簡単な構造で容易に板状冷却水の吐出
範囲を調整することができる。
【0042】請求項5の発明の帯材の冷却装置によれ
ば、吐出範囲調整手段を、ノズルヘッダに周方向に沿っ
て相対回転自在に支持し、ノズルヘッダに軸方向に沿っ
て設けられたノズル列の端部を閉塞するエッジマスクと
したので、簡単な構造で容易に板状冷却水の吐出範囲を
調整することができると共に、ノズルヘッダの大型化を
防止することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施形態に係る帯材の冷却装置の
正面図である。
【図2】本実施形態の帯材の冷却装置の側面図である。
【図3】本実施形態の帯材の冷却装置による退避状態を
表す正面図である。
【図4】本発明の第2実施形態に係る帯材の冷却装置の
正面図である。
【図5】本実施形態のノズルヘッダの断面図である。
【図6】本発明の第3実施形態に係る帯材の冷却装置に
おけるノズルヘッダの分解斜視図である。
【図7】従来の帯材の冷却装置の正面図である。
【図8】従来の帯材の冷却装置の側面図である。
【符号の説明】
11 搬送ロール 12 搬送装置 15,16 エッジマスク 19,20 支持軸 23,24 駆動モータ(エッジマスク駆動手段) 29,30 排水ダクト(排水系) 34 ノズルヘッダ 37 エアシリンダ(ノズルヘッダ駆動手段) 42,61 ノズルヘッダ 44 エアシリンダ(ノズルヘッダ駆動手段) 53,54,64 エッジマスク(吐出範囲調整手段) C 板状冷却水 S 圧延材(帯材)
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 谷口 浩之 広島県広島市西区観音新町四丁目6番22号 三菱重工業株式会社広島製作所内 Fターム(参考) 4K043 AA01 CB01 EA07 FA13

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 搬送中の圧延帯材に対して冷却水を落下
    させて冷却する装置において、前記帯材の上方にその幅
    方向に沿って架設されて該帯材に対して板状冷却水を吐
    出するノズルヘッダと、前記帯板の側方に配設されて前
    記板状冷却水の側端部を受け止め可能な樋状のエッジマ
    スクと、該エッジマスクを前記板状冷却水の側端部を受
    け止める作動位置と側方に退避した退避位置とに移動さ
    せるエッジマスク駆動手段と、前記エッジマスクが受け
    止めた冷却水を排出する排水系とを具えたことを特徴と
    する帯材の冷却装置。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の帯材の冷却装置におい
    て、前記ノズルヘッダを、前記帯板の上方に位置して該
    帯材に対して板状冷却水を吐出する吐出位置と、側方に
    退避した退避位置とに移動させるノズルヘッダ駆動手段
    を設けたことを特徴とする帯材の冷却装置。
  3. 【請求項3】 搬送中の圧延帯材に対して冷却水を落下
    させて冷却する装置において、前記帯材の上方にその幅
    方向に沿って架設されて該帯材に対して板状冷却水を吐
    出するノズルヘッダと、該ノズルヘッダを前記帯板に対
    して板状冷却水を吐出する吐出位置と側方に退避した退
    避位置とに移動させるノズルヘッダ駆動手段と、前記ノ
    ズルヘッダに設けられて前記板状冷却水の吐出範囲を調
    整する吐出範囲調整手段とを具えたことを特徴とする帯
    材の冷却装置。
  4. 【請求項4】 請求項3記載の帯材の冷却装置におい
    て、前記吐出範囲調整手段は、前記ノズルヘッダの両側
    部に軸方向に沿って移動自在に支持され、該ノズルヘッ
    ダに軸方向に沿って設けられたノズル列の端部を閉塞可
    能なエッジマスクであることを特徴とする帯材の冷却装
    置。
  5. 【請求項5】 請求項3記載の帯材の冷却装置におい
    て、前記吐出範囲調整手段は、前記ノズルヘッダに周方
    向に沿って相対回転自在に支持され、該ノズルヘッダに
    軸方向に沿って設けられたノズル列の端部を閉塞するエ
    ッジマスクであることを特徴とする帯材の冷却装置。
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