JP2002360179A - チョコレート入りアイスクリームの製造方法 - Google Patents

チョコレート入りアイスクリームの製造方法

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Abstract

(57)【要約】 【課題】 アイスクリームの内部に薄いチョコレート層
が網状又は層状に形成されたチョコレート入りアイスク
リームの製造方法を提供する。 【解決手段】 アイスクリームノズル31から吐出され
たアイスクリーム生地21に向けてチョコレートノズル
32からチョコレート生地22を吐出させてアイスクリ
ーム生地の外周に付着させ、合流した生地を線状に引延
しながら容器10内に折り重なるように堆積させること
により、チョコレート生地が線条又は薄片状をなし、か
つ、網目状又は多層状をなして均一に含有されたチョコ
レート入りアイスクリーム50を得る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、チョコレート入り
のアイスクリームの製造方法に関し、更に詳しくはアイ
スクリームの内部に薄いチョコレートを網状又は層状に
設けることができる製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】アイスクリームとチョコレートを組み合
わせたものとしては、チョコレートでアイスクリームの
表面全体をコーティングしたアイスクリームが知られて
おり、市場でも大変人気のある商品であるが、外表面の
みにチョコレート層が存在し、内部はアイスクリームの
みからなるために、チョコレートとアイスクリームとを
分離して味わうこととなり両者のバランスが悪く、ま
た、外観も単調なものとなってしまう。
【0003】また、チップ状のチョコレート入りアイス
クリームも別途知られているが、この場合には柔軟なア
イスクリームの中に硬いチョコレート粒が入っているた
め、食したときに違和感を感じ、しかも口の中で両者が
うまく混ざらず、望ましい味覚のものとは言えなかっ
た。
【0004】このような問題点に鑑み、本発明者等は、
特公平5−14537号公報において、アイスクリーム
用のノズルよりアイスクリーム生地を流出させて下の容
器等に充填する際、ノズルより流出するアイスクリーム
生地の流れに向けてチョコレート用のノズルよりチョコ
レート生地を勢いよく射出させ、アイスクリーム生地の
中に射出したチョコレート生地の先端が深く流入するよ
うにし、これにより流下するアイスクリーム生地の中に
薄板状のチョコレート層が生じるようにするチョコレー
ト入りアイスクリームの製造法において、アイスクリー
ム生地の流れの外周より内部に向いた凹部が生じるよう
に流下させ、該凹部にチョコレート生地を射出する方法
を提案している。
【0005】この方法では、図8(A)、(B)に示す
ように、気泡61aを有するアイスクリーム生地61に
対して、チョコレート生地62が半径方向に深く挿入さ
れた断面形状の線状体となって容器に充填されて成形さ
れる。すなわち、アイスクリーム生地61の流れに向け
てチョコレート生地62が勢いよく射出されることによ
り、アイスクリーム生地61中に射出したチョコレート
生地62が深く入り込んだ状態となっている。なお、図
8(A)は合流したアイスクリーム生地とチョコレート
生地の流下する途中の横断面図、(B)は(A)のA−
A'断面図である。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、特公平
5−14537号公報の方法においては、アイスクリー
ム生地61中に射出したチョコレート生地62が深く入
り込むため、チョコレート生地62がアイスクリーム生
地61の品温によって直ちに固化してしまい、チョコレ
ート生地62を薄く引き伸ばすための時間が足りず、薄
いチョコレート層を設けることが困難であった。
【0007】また、落下途中でチョコレート生地62が
固化するため、合流した生地60の粘度が高くなり流動
性が悪く、生地60を細い線状にはできない。このた
め、容器内に堆積させる際に一層あたりの厚みが大きく
なってしまい、チョコレート層を多層状に形成できなか
った。
【0008】したがって、本発明の目的は、アイスクリ
ームの内部に薄いチョコレート層が網状又は層状に形成
され、食べる時にチョコレート層が口の中でパリパリと
容易に砕け、良好な食感及び風味を有するようにしたチ
ョコレート入りアイスクリームの製造方法を提供するこ
とにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、本発明のチョコレート入りアイスクリームの製造方
法は、上方にアイスクリーム生地とチョコレート生地の
ノズルを、下方に生地を受ける容器を配置し、前記アイ
スクリーム生地のノズルからアイスクリーム生地を吐出
させると共に、前記チョコレート生地のノズルからチョ
コレート生地を吐出させて前記アイスクリーム生地の外
周に付着させ、前記アイスクリーム生地及び前記チョコ
レート生地を線状に引延しながら落下させて、前記容器
内に折り重なるように堆積させることを特徴とする。
【0010】本発明の製造方法によれば、アイスクリー
ム生地の外周にチョコレート生地を付着させ、この合流
した生地を線状に引延しながら落下させる過程で、自重
による加速度によって落下スピードが速くなり細く延さ
れると共に、表面に付着されたチョコレート生地も延さ
れて薄層化する。このとき、チョコレート生地はアイス
クリーム生地の内部に入り込んでいないので、落下中に
チョコレート生地が硬化することがなく、このため、生
地の落下速度が速く、直ちに生地を細い線状に引延すこ
とができる。そして、容器内に堆積する際にチョコレー
ト生地が更にアイスクリーム表面を流動し、折り重なる
ように堆積して線状又は薄片状の層となる。このチョコ
レート層は、網目状又は多層状の模様をなして、アイス
クリーム層の表面だけでなく内部にも形成されるので、
アイスクリームのソフトな食感とチョコレート層のパリ
パリとした食感とが違和感なく融合すると共に、外観的
にも優れたチョコレート入りアイスクリームを製造する
ことが可能となる。
【0011】本発明の実施に際しては、前記アイスクリ
ーム生地及び前記チョコレート生地を、線状に引延しな
がら落下させて前記容器内に堆積させる際、自然に円運
動、楕円運動又は往復運動しながら前記容器内に堆積す
るように、前記アイスクリーム生地の温度、前記チョコ
レート生地の融点、及び前記チョコレート生地のノズル
と前記容器底面との距離を設定することが好ましい。
【0012】これによれば、ノズル部分や容器を回転、
往復させることなく、生地自身の粘度と自重によって、
前記アイスクリーム生地及び前記チョコレート生地を、
自然に円運動、楕円運動又は往復運動させながら堆積さ
せることができる。その結果、アイスクリーム生地とチ
ョコレート生地とが所定のパターンをなして均一に折り
重なり、チョコレート生地がアイスクリーム生地中に均
一に、かつ、所定の模様をなして含有されたチョコレー
ト入りアイスクリームを製造することができる。
【0013】また、前記アイスクリーム生地の温度を−
10〜0℃とし、前記チョコレート生地の融点を20〜
40℃とし、かつ前記チョコレート生地のノズル出口と
前記容器底面との距離を10〜20cmとすることが更
に好ましい。これによれば、前記アイスクリーム生地及
び前記チョコレート生地を堆積させる際に、円運動、楕
円運動又は往復運動が自然に起こりやすくすることがで
きる。
【0014】
【発明の実施の形態】以下、図面を用いて本発明の一実
施形態について説明する。図1は本発明の製造方法の一
実施形態を示す工程概略図、図2はアイスクリーム生地
及びチョコレート生地を吐出するノズル部分の拡大図、
図3は図2のB−B'及びC−C'断面図、図4は合流し
た生地の容器内での落下状態を示す原理図、図5は円筒
容器への生地の堆積状態を示す断面図、図6は底面が楕
円の容器への生地の堆積状態を示す断面図、図7は本発
明の製造方法により得られたチョコレート入りアイスク
リームの一例を示す一部切欠き斜視図である。
【0015】本実施形態においては、図1(a)〜
(e)に示すように、モールド10内に生地20をノズ
ル30によって分注させる工程(図1(b))、分注後
の生地内にスティック40を挿入する工程(図1
(c))、モールド10を外部から冷却する工程(図1
(d))、最後にモールド10からチョコレート入りア
イスクリーム50を取り出す工程(図1(e))からな
っている。
【0016】まず、図1(b)に示すように、本発明に
おける容器としてのモールド10をノズル30の直下に
配置する。ノズル30は、アイスクリームノズル31及
びチョコレートノズル32より構成され、アイスクリー
ムノズル31はモールド10に対して所定の距離を置い
て真上に配置されている。また、図2に示すように、チ
ョコレートノズル32はアイスクリームノズル31より
吐出するアイスクリーム生地21の外周にチョコレート
生地22が付着するように、アイスクリームノズル31
のやや下方に向けて、アイスクリームノズル31を取り
囲むように放射状に複数本配置されており、本実施形態
においては4本のチョコレートノズル32が放射状に等
角度で配置されている。なお、チョコレートノズル32
の本数は適宜選択可能であり、特に限定されない。
【0017】アイスクリームノズル31の内径は製造す
るアイスクリームの大きさに応じて決定されるが、好ま
しくは5〜30mmの範囲である。また、好ましいチョ
コレートノズル32の内径としては1〜3mmの範囲で
ある。それぞれのノズル31、32は、その横断面にお
ける内周形状が円形をなすものが好ましいが、楕円形、
長方形等をなすものであってもよい。
【0018】また、本発明において、モールド(容器)
10の底面からノズル32の吐出口までの距離は、10
〜20cmであることが好ましく、より好ましくは12
〜16cmである。10cmより短いとチョコレート生
地22が十分に延びないので薄くならず、容器内に積層
した際にきれいな薄片を形成しないので好ましくない。
また、20cmより大きいとチョコレート生地22が容
器内に到達する前に固化して割れてしまい、やはりきれ
いな薄片を形成せず、更に生地全体が細くなりすぎて途
切れてしまう虞れがあるので充填が不安定となり好まし
くない。
【0019】次に、図2〜図6を用いて充填時の作用に
ついて説明する。本発明に使用可能なアイスクリーム生
地としては、いわゆるアイスクリーム生地のみならず、
アイスミルク、ラクトアイス等も含めたアイスクリーム
類である。また、チョコレート生地としては、ココアバ
ターを使用したものに限定されず、その他の油脂を使用
した油脂性菓子生地が使用できる。
【0020】図2に示すように、まず、アイスクリーム
ノズル31より気泡21aを含有するアイスクリーム生
地21が吐出される。ここで、吐出されたアイスクリー
ム生地21は適度な粘度を有しているので、落下時に自
重により加速して線状に引延され、B−B'断面である
図3(A)、C−C'断面である図3(B)のように徐
々に細くなりながらモールド10内に向けて落下する。
【0021】ここで、本発明においては、アイスクリー
ム生地21の温度が−10〜0℃であることが好まし
く、−7〜−3℃の範囲が特に好ましい。生地の温度が
−10℃より低い場合には付着後のチョコレート生地の
硬化が早くなるので、薄く延すことができずにチョコレ
ートが途中で割れてしまうことがあり、また、0℃より
高いとチョコレートの硬化が遅すぎて、アイスクリーム
生地とチョコレート生地が混合され、チョコレートの薄
片が形成されにくくなるので好ましくない。
【0022】一方、4本のチョコレートノズル32から
も同時にアイスクリーム生地21に向けてチョコレート
生地22が吐出され、アイスクリーム生地21の外周に
付着し、図3(A)、(B)に示すように、アイスクリ
ーム生地21と共に線状に引延されながら落下する。こ
のとき、チョコレート生地22の融点は、20〜40℃
であることが好ましく、30〜40℃の範囲が特に好ま
しい。融点が20℃より低い場合には、アイスクリーム
生地と接触してからチョコレート生地が硬化するまで時
間がかかるのでアイスクリーム生地とチョコレート生地
が混合されてしまい、チョコレートの薄片が形成されに
くくなるので好ましくない。また、40℃より高いと直
ちにチョコレートが硬化してしまい、薄く延すことがで
きずにチョコレートが途中で割れてしまうことがあるの
で、やはり好ましくない。
【0023】チョコレート生地22が付着した後の生地
20は自重により落下することにより引延されて細い線
状となり、このときチョコレート生地22は薄く延され
る。そして、生地20は、アイスクリーム生地21の温
度や、チョコレート生地22の融点を例えば上記のよう
な範囲に設定することにより、適度な粘度を有している
ので、図4に示すように、丁度ロープが落下して積もる
ような状態となり、基本的には円運動、楕円運動又は往
復運動しながら、モールド10内の内周形状に沿って徐
々に堆積する。
【0024】このとき、モールド10の内周形状が円形
の場合には、図5に示すように円運動をしながらモール
ド10内に折り重なるように堆積し、モールド10の内
周形状が楕円形又は長方形等の場合には、図6に示すよ
うに楕円運動又は往復運動をしながらモールド10内に
折り重なるように堆積する。そして、引延されたチョコ
レート生地22は、モールド10内へ堆積し、流動しな
がら固化していくので、チョコレート層が線状又は薄片
状の模様となって形成される。
【0025】モールド10内に落下する直前における生
地20の直径は、アイスクリームノズル31やチョコレ
ートノズル32の内径、アイスクリーム生地21及びチ
ョコレート生地22の吐出量及び速度、ノズル32から
モールド(容器)底面までの距離により決定され、特に
限定されるものではないが、上記円運動、楕円運動又は
往復運動がスムーズに行われるようにするため、上記生
地20の直径は5〜15mmの範囲であることが好まし
い。
【0026】このように、この製造方法によれば、アイ
スクリーム生地の表面にチョコレート生地が付着して合
流した生地が、落下中及び落下してからもアイスクリー
ムの表面を自由に動ける状態にある。そして、合流した
生地20は、落下する過程で、自重による加速度で瞬時
に細く延されると共に、表面に付着されたチョコレート
生地22も延され、モールド(容器)10内に積もると
き、更にアイスクリーム生地21表面を流動するので、
チョコレート生地22の薄い層が線状又は薄片状に形成
される。また、このチョコレート層は、網目状又は多層
状の模様をなして、アイスクリーム層の表面だけでなく
内部にも形成される。
【0027】上記充填工程後、図1(c)に示すように
スティック40が直ちに挿入される。そして、図1
(d)の冷却工程で急速に冷却される。冷却は従来公知
の冷媒を用いたブライン冷却等が好ましく用いられる
が、特にこれに限定されるものではない。そして最後に
図1(e)に示すようにモールド10内から製品を取出
し、図7に示されるような最終製品であるチョコレート
入りアイスクリーム50を得ることができる。このチョ
コレート入りアイスクリーム50は、アイスクリーム生
地21中に、チョコレート生地22が、線状又は薄片状
をなし、かつ、網目状又は多層状の模様をなして均一に
挿入されて固化されている。
【0028】このため、アイスクリームのソフトな食感
とチョコレート層のパリパリとした食感とが違和感なく
融合すると共に、外観的にも優れたチョコレート入りア
イスクリーム50を得ることができる。
【0029】なお、本発明においては、本実施形態のよ
うにモールド10内に充填した後、これを抜き出して成
形体として最終製品を得てもよく、モールドの代わりに
従来公知のコーンや紙、プラスチックの容器を用い、こ
れをそのまま包装容器として最終製品とすることも可能
である。
【0030】
【実施例】実施例 図1、2に示すような構成の装置を用い、アイスクリー
ム生地用のノズルの外周面に向かって4本のノズルを用
いてチョコレート生地を図3のように合流させて落下さ
せ、モールド内に充填させて図7に示すような形状のス
ティック付きのチョコレート入りアイスクリームを製造
した。このとき、モールドとしては、直径20mm×高
さ120mmの円筒形のものを用い、ノズル32出口と
前記モールド上面との距離が20mm、すなわちモール
ド底面から140mmとなるように配置した。
【0031】まず、アイスクリーム生地として、乳製
品、砂糖、安定剤、乳化剤、香料からなる生地を常法に
より製造し、また、チョコレート生地として、ココア、
砂糖、ヤシ油からなる生地を常法により製造した。この
とき、チョコレート生地は融点25℃のものを用いた。
【0032】次に、上記の生地を図2に示す構成のノズ
ルから吐出させて、アイスクリーム生地の周囲4ヶ所に
チョコレート生地を付着させて落下させた。このとき、
アイスクリーム生地の温度は−5℃とし、アイスクリー
ム生地、チョコレート生地のノズル径はそれぞれ10m
mと1mm、生地の吐出量はそれぞれ、45ml、8m
lの条件で製造した。
【0033】その結果、合流した生地は細い紐状とな
り、モールドへの落下直前における生地の直径は6mm
であった。また、生地は容器内面に沿って円を描くよう
に積層していき、充填2秒間で容器上面まで充填でき
た。また、充填後にスティックを挿入して冷却した後に
モールドから取り出して製品を得た。
【0034】また、目視によりチョコレート薄片の積層
状態を確認したところ30層に積層されており、外観的
にも不規則にチョコレート薄片が線状模様となってアイ
スクリーム中に並んで視覚的にも優れたものであった。
また、食べたときにはチョコレートが口の中でパリパリ
と砕けてアイスクリームと混ざり、食感にも優れるもの
であった。
【0035】比較例1 図8に示すような生地の断面となるように、アイスクリ
ーム生地の流れに向けてチョコレート生地を勢い良く吐
出して、アイスクリーム生地中にチョコレート生地が深
く入り込んだ状態で生地を合流させた以外は実施例1と
同条件でチョコレート入りアイスクリームを製造した。
【0036】その結果、合流した生地のモールドへの落
下直前における直径は10mmで実施例に比べて太かっ
た。また、合流した生地は流動性が悪く、充填2秒間で
容器内に積層したが、積層数は10層であり、また、食
感においてもチョコレートのパリパリ感が不十分であっ
た。
【0037】比較例2 実施例と同様の構成の装置及び生地を用い、同条件でノ
ズル構成を用いてアイスクリーム生地とチョコレート生
地を合流させるとともに、ノズル部分全体を60rpm
で回転させながら2秒間充填した。その結果、チョコレ
ート層の積層数は8層しか得られなかった。また、回転
数を120rpmとしたところ、回転の遠心力でアイス
クリームが飛び散ってしまい、充填ができなかった。
【0038】
【発明の効果】以上説明したように、本発明の製造方法
によれば、アイスクリーム中にチョコレートの線状又は
薄片状の層が、網目状又は多層状の模様をなして均一に
含有されたチョコレート入りのアイスクリームを生産性
よく製造することができ、このチョコレート入りのアイ
スクリームは、アイスクリームのソフトな食感とチョコ
レート層のパリパリとした食感とが違和感なく融合して
いると共に、外観的にも優れている。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の製造方法の一実施形態を示す工程概
略図である。
【図2】 アイスクリーム生地及びチョコレート生地を
吐出するノズル部分の拡大図である。
【図3】 図2のB−B'及びC−C'断面図である。
【図4】 合流した生地の容器内での落下状態を示す原
理図である。
【図5】 円筒容器への生地の堆積状態を示す断面図で
ある。
【図6】 底面が楕円の容器への生地の堆積状態を示す
断面図である。
【図7】 本発明の製造方法により得られたチョコレー
ト入りアイスクリームの一例を示す一部切欠き斜視図で
ある。
【図8】 従来の製造方法におけるアイスクリーム生地
及びチョコレート生地が合流した点の断面図及びそのA
−A'断面図である。
【符号の説明】
10 モールド 20 生地 21 アイスクリーム生地 22 チョコレート生地 30 ノズル 31 アイスクリームノズル 32 チョコレートノズル 40 スティック 50 チョコレート入りアイスクリーム

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 上方にアイスクリーム生地とチョコレー
    ト生地のノズルを、下方に生地を受ける容器を配置し、
    前記アイスクリーム生地のノズルからアイスクリーム生
    地を吐出させると共に、前記チョコレート生地のノズル
    からチョコレート生地を吐出させて前記アイスクリーム
    生地の外周に付着させ、前記アイスクリーム生地及び前
    記チョコレート生地を線状に引延しながら落下させて、
    前記容器内に折り重なるように堆積させることを特徴と
    するチョコレート入りアイスクリームの製造方法。
  2. 【請求項2】 前記アイスクリーム生地及び前記チョコ
    レート生地を、線状に引延しながら落下させて前記容器
    内に堆積させる際、自然に円運動、楕円運動又は往復運
    動しながら前記容器内に堆積するように、前記アイスク
    リーム生地の温度、前記チョコレート生地の融点、及び
    前記チョコレート生地のノズルと前記容器底面との距離
    を設定する請求項1記載のチョコレート入りアイスクリ
    ームの製造方法。
  3. 【請求項3】 前記アイスクリーム生地の温度を−10
    〜0℃とし、前記チョコレート生地の融点を20〜40
    ℃とし、かつ前記チョコレート生地のノズル出口と前記
    容器底面との距離を10〜20cmとする請求項1又は
    2に記載のチョコレート入りアイスクリームの製造方
    法。
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