JP7031826B2 - 吐出ノズル、冷菓製品製造装置及び冷菓製品製造方法 - Google Patents

吐出ノズル、冷菓製品製造装置及び冷菓製品製造方法 Download PDF

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Description

本発明は吐出ノズル、冷菓製品製造装置及び冷菓製品製造方法に関し、特に冷菓製品の製造に用いられる吐出ノズル、冷菓製品製造装置及び冷菓製品製造方法に関する。
冷菓の一態様であるアイスクリーム類を容器等に充填したアイスクリーム製品を機械で製造する際は、鉛直下方にアイスクリーム類を吐出する、比較的大きな径の1つの吐出口が形成されたノズルが一般的に用いられており、このノズルから吐出されたアイスクリーム類は、容器等の内部において、吐出口の中心の鉛直下方を頂点として周囲に広がる山盛りとなる(例えば、特許文献1参照。)。
特開平5-211844号公報(段落0018、図2、3等)
特許文献1に記載されているような比較的大きな径の1つの吐出口が形成された従来のノズルでは、アイスクリーム類が供給される容器等が比較的大きい場合に、容器等の外周部まで供給することができず、逆に外周部まで供給するために吐出量を増やすと山盛りの高さが高くなりすぎてしまっていた。
本発明は上述の課題に鑑み、冷菓を、高さを抑制しつつ広範囲に供給することができる吐出ノズル、冷菓製品製造装置及び冷菓製品製造方法を提供することを目的とする。
上記目的を達成するために、本発明の第1の態様に係る吐出ノズルは、例えば図1に示すように、冷菓IMを吐出するノズル1であって;冷菓IMが供給対象物Cに向けて吐出される吐出口15が複数形成されたノズル本体10を備え;複数の吐出口15のそれぞれは、冷菓IMが供給対象物Cに向けて吐出口15から吐出される際に、水平Hに対して30度~60度下向きに冷菓IMが吐出されると共に、吐出される冷菓IMのベクトルVの水平方向成分の向き(図1(A)参照)が異なるように形成されている。
このように構成すると、供給対象物に対して高さを抑制しつつ広範囲に冷菓を供給することができる。
また、本発明の第2の態様に係る吐出ノズルは、例えば図1(B)に示すように、上記本発明の第1の態様に係る吐出ノズル1において、ノズル本体10の外観形状が柱状に形成され;複数の吐出口15のそれぞれが、柱状の端面13と側面11とにまたがって形成されている。
このように構成すると、ノズル本体の端面の中心の下方近傍にも冷菓を供給することができる。
また、本発明の第3の態様に係る吐出ノズルは、例えば図1(A)に示すように、上記本発明の第1の態様又は第2の態様に係る吐出ノズル1において、吐出口15の数が4以上である。
このように構成すると、供給対象物に対して冷菓をより隙間が小さくなるように供給することができる。
また、本発明の第4の態様に係る吐出ノズルは、例えば図1を参照して示すと、上記本発明の第1の態様乃至第3の態様のいずれか1つの態様に係る吐出ノズル1において、吐出口15の内接円の直径が5mm~20mmに形成されている。
このように構成すると、吐出口の数を確保しつつ、各吐出口における、脂肪球の凝集による閉塞や、長時間フリージングした際に氷が成長した氷塊による閉塞を抑制することができる。
また、本発明の第5の態様に係る吐出ノズルは、例えば図1(A)に示すように、上記本発明の第1の態様乃至第4の態様のいずれか1つの態様に係る吐出ノズル1において、複数の吐出口15は、それぞれの吐出口15から吐出される冷菓IMのベクトルVの水平方向成分が等間隔に配置されている。
このように構成すると、吐出ノズルの周囲に冷菓を均等に供給することができる。
また、本発明の第6の態様に係る冷菓製品製造装置は、例えば図2に示すように、上記本発明の第1の態様乃至第5の態様のいずれか1つの態様に係る吐出ノズル1と;供給対象物Cに供給された冷菓IMを、押圧する押圧体30とを備える。
このように構成すると、高さを抑制しつつ広範囲に供給された冷菓を押圧することが可能となり、きれいな層状を持つ冷菓製品を製造することができる。吐出された冷菓の中央が山盛りになりがちな従来のノズルを用いる場合と異なり、本態様では冷菓が高さを抑制しつつ広範囲に供給されるために中央が山盛りにならずに比較的平坦になる。このような高さを抑制しつつ広範囲に冷菓を供給することができる吐出ノズルと押圧体とが協働して、きれいな層状を持つ冷菓製品を製造することができ、複数層冷菓を有する冷菓製品を製造する場合は各層をきれいな層状にすることができる。
また、本発明の第7の態様に係る冷菓製品製造方法は、例えば図1を参照して示すと、上記本発明の第1の態様乃至第5の態様のいずれか1つの態様に係る吐出ノズル1を用いて冷菓製品を製造する方法であって;吐出ノズル1を介して供給対象物のC内部に冷菓IMを供給する供給工程を備える。
このように構成すると、供給対象物に対して高さを抑制しつつ広範囲に冷菓が供給された冷菓製品を製造することができる。
また、本発明の第8の態様に係る冷菓製品製造方法は、例えば図1乃至図3を参照して示すと、上記本発明の第1の態様乃至第5の態様のいずれか1つの態様に係る吐出ノズル1を用いて冷菓製品を製造する方法であって;供給対象物のC内部に、第1の冷菓IM1を供給する第1供給工程(S4)と;供給対象物Cに供給された第1の冷菓IM1の表面形状を整える整形工程(S5)と;表面形状が整えられた第1の冷菓IM1よりも上方に、吐出ノズル1Bを介して第2の冷菓IM2を供給する第2供給工程(S7)と;第2供給工程(S7)において供給された第2の冷菓IM2の表面を、冷却された押圧体30Bで押圧する押圧工程(S8)とを備える。ここで、第1の冷菓よりも上方に第2の冷菓を供給するとは、第1の冷菓と第2の冷菓との間に他種の可食物(クッキーやソース等)が存在してもしなくてもよいことを意味している。
このように構成すると、きれいな層状を持つ複数層冷菓製品を製造することができる。
本発明によれば、供給対象物に対して高さを抑制しつつ広範囲に冷菓を供給することができる。
本発明の第1の実施の形態に係る吐出ノズルの概略構成を示す図であり、(A)は底面図、(B)は部分断面図である。 本発明の第2の実施の形態に係る冷菓製品製造装置の模式的系統図である。 本発明の第3の実施の形態に係る冷菓製品製造方法の手順を示すフローチャートである。 本発明の第1の実施の形態に係る吐出ノズルの吐出口の変形例を示す部分断面図である。
以下、図面を参照して本発明の実施の形態について説明する。なお、各図において互いに同一又は相当する部材には同一あるいは類似の符号を付し、重複した説明は省略する。
まず図1を参照して、本発明の第1の実施の形態に係る吐出ノズル1を説明する。図1は、吐出ノズル1の概略構成を示す図であり、(A)は底面図、(B)は部分断面図である。吐出ノズル1は、供給対象物としてのカップ容器Cに向けてアイスクリーム類IMを吐出するノズルである。カップ容器Cは、本実施の形態では、紙製又は樹脂(典型的には合成樹脂)製の容器であり、一端面が開口された円筒状に形成されている。カップ容器Cは、典型的には、円筒状の一端の開口された面から、他端の閉塞された面に向けて直径が徐々に小さくなるように形成されているが、開口面から閉塞面にかけて同じ直径に形成されていてもよい。カップ容器Cの大きさには制限はないが、好ましくはカップ容器Cの水平方向の最大断面積が25cm以上、より好ましくは45cm以上400cm以下、さらに好ましくは55cm以上100cm以下である。
アイスクリーム類IMは、冷菓の一態様である。冷菓は、アイスクリーム類IMのほか、乳等省令(乳及び乳製品の成分規格等に関する省令)で定義されるアイスクリーム類に属さないジェラート、氷菓等が含まれる。乳等省令で定義されるアイスクリーム類は、アイスクリーム、アイスミルク、及びラクトアイスの総称である。アイスクリーム類IMは、典型的には、乳固形分を少なくとも3重量%含んでいるとよい。アイスクリーム類IMに配合される原料は、乳原料、卵黄原料、油脂原料、甘味料、乳化剤、増粘剤やセルロース等の安定剤、香料、アルコール類、ソース、固形製菓材料(プレザーブ、ナッツ、チョコチップ等)など、目的に応じて適宜選択することができる。卵黄原料の添加量としては、アイスクリーム類の層の重量に対し、卵黄固形分として、冷却された押し型を用いて形成した表面にドライ性を持たせる観点からは0.1重量%以上が好ましく、0.3重量%以上がより好ましく、0.7重量%以上がさらに好ましく、乳化状態を保持しつつ大きな脂肪粒が形成されやすくなるのを回避する観点からは3重量%以下が好ましく、2.5重量%以下がより好ましく、1.5重量%以下がさらに好ましい。
乳原料は、生乳、粉乳、濃縮乳、脱塩乳、脱脂乳、脱脂濃縮乳、ホエイ粉等、通常のアイスクリーム類の製造に用いるものを単独又は混合して用いることができる。油脂原料は、植物油脂、クリーム、バター等、通常のアイスクリーム類の製造に用いるものを単独又は混合して用いることができる。甘味料は、単糖、二糖、オリゴ糖、水飴、デキストリン、糖アルコール、高甘味度甘味料等、通常のアイスクリーム類の製造に用いるものを単独又は混合して用いることができる。乳化剤は、グリセリン脂肪酸エステル、ショ糖脂肪酸エステル、有機酸グリセリド、ソルビタン脂肪酸エステル等、通常のアイスクリーム類の製造に用いるものを単独又は混合して用いることができ、添加量は、例えば、0.01~0.5重量%程度とすることができる。増粘剤は、ローカストビーンガム、グアーガム、カラギナン、タマリンドガム、キサンタンガム等、通常のアイスクリーム類の製造に用いるものを単独又は混合して用いることができ、添加量は、例えば、0.01~0.5重量%程度とすることができる。香料は、ミント系、フルーツ系、スパイス系、ナッツ系、フローラル系、リカー系等、天然もしくは合成、油系もしくは水性、液体もしくは乳化物又は粉末を問わず、単独又は混合して用いることができ、バニラフレーバー、チョコレートフレーバー、ストロベリーフレーバー、ココアフレーバー等を挙げることもできる。
吐出ノズル1は、本実施の形態では、ノズル本体10と、貯留筒20とを備えている。ノズル本体10及び貯留筒20は、それぞれ、円筒状に形成されている。換言すれば、ノズル本体10及び貯留筒20のそれぞれは、外観形状が円柱状に形成され、その内部に空間が形成されている。ノズル本体10は、円筒状の側面部11の外径を、例えば15mm~50mmとすることができ、本実施の形態では22mm~25mmとしているが、カップ容器Cの大きさに応じて30mm、40mm、45mm、60mm等としてもよい。ノズル本体10は、円筒状の一端面が開口しており、他端面は閉塞した端面部13となっている。端面部13は、外面が、典型的には平坦であるが、外側に向けて凸レンズ状あるいは凹レンズ状であってもよい。
吐出ノズル1は、貯留筒20の軸線(貯留筒軸線20a)に直交する断面積における直径が、ノズル本体10の軸線(本体軸線10a)に直交する断面積における直径に対して概ね2倍となっている。したがって、ノズル本体10の側面部11の外径が15mm~50mmのとき、貯留筒20の円筒状の側面に相当する貯留側面21の外径は概ね30mm~100mmとなる。吐出ノズル1は、典型的には本体軸線10aと貯留筒軸線20aとが平行の状態で、ノズル本体10の開口した一端面が、貯留筒20の貯留端面23に接続されている。ノズル本体10は、その直径が貯留筒20の半径に重なる位置で、貯留端面23に接続されている。このように構成されることで、吐出ノズル1は、ノズル本体10と貯留筒20とが一体に構成されている。ノズル本体10の内部及び貯留筒20の内部には、一体の空間が形成されている。
貯留筒20の内部には、板状に形成されたシャッタ25が設けられている。シャッタ25は、ノズル本体10の円筒状の端面と同じか一回り大きい大きさに形成されている。シャッタ25は、板状の一端が貯留端面23の中心に取り付けられ、貯留端面23の内側に対して摺動可能になっている。シャッタ25は、アイスクリーム類IMをノズル本体10に向けて圧送する流量ポンプ(不図示)と連動して貯留端面23の内側を摺動することで、ノズル本体10の内部空間と貯留筒20の内部空間とを、区画した状態(閉状態)と連通した状態(開状態)とを切り替えることができるように構成されている。
吐出ノズル1は、典型的には、本体軸線10a及び貯留筒軸線20aが鉛直に延びた状態で、かつ、ノズル本体10の端面部13が下向きの状態で、用いられる。以降の吐出ノズル1の説明では、特に言及した場合を除き、典型的に用いられる状態に置かれていることを前提とする。したがって、図1(B)では、紙面の上下が典型的な使用状態の上下に対応する。
ノズル本体10には、アイスクリーム類IMを吐出する吐出口15が複数形成されている。吐出口15の数は、アイスクリーム類IMをカップ容器Cに充填した際の隙間を極力小さくする観点から4以上が好ましい。吐出口15の数の上限は、側面部11の外径に応じて、アイスクリーム類IMを吐出する際の閉塞を抑制できる吐出口15の大きさを確保する観点から決定するとよく、例えば側面部11の外径が25mm以下の場合は10以下が好ましい。吐出口15の数は、本実施の形態では6個としているが、8個や7個等であってもよく、5個であってもよい。各吐出口15は、アイスクリーム類IMの水平Hに対する下向きの吐出角度θが30度~60度となるようにノズル本体10に形成されている。換言すれば、各吐出口15は、アイスクリーム類IMが、水平Hに対して30度~60度下向きに吐出されるように形成されている。吐出角度θは、カップ容器Cの中心付近と周囲との供給量のバランスを考慮すると35度~55度とするのが好ましく、本実施の形態では、図1(B)に示すように、各吐出口15が、端面部13と側面部11とにまたがって形成されていることで、吐出角度θが45度に形成されている。また、各吐出口15が、円筒状の1つの部材に対して穿孔して形成されていることで、複数の吐出口が個別の管状に分かれている形状と比べて凹凸が少なくなり、ノズル本体10の外部及び内部が洗浄しやすく、衛生面において優れている。
各吐出口15は、本実施の形態では、吐出されるアイスクリーム類IMのベクトルVに直交する断面における形状が円に形成されている。各吐出口15は、ベクトルVに直交する断面における口径が、脂肪球の凝集あるいは氷塊(典型的にはアイスクリーム類IMを長時間フリージングした際に氷が成長して生成される)による吐出口15の閉塞を抑制する観点から5mm以上が好ましく、5.5mm以上がより好ましく、側面部11の外径にもよるが、ノズル本体10に形成する吐出口15の数を確保する観点及び隣接する吐出口15の間の壁厚を確保する観点から20mm以下が好ましく、12mm以下がより好ましく、特に側面部11の外径を25mm以下とする場合は10mm以下が好ましく、8mm以下がより好ましいところ、本実施の形態では6mmとしている。なお、吐出口15は、ベクトルVに直交する断面における形状が、円形以外の、三角形や四角形や六角形等の多角形(典型的には正多角形)、あるいは楕円形等でもよく、その場合は各形状の内接円の径が上記の大きさ(5mm~20mm)であることが好ましい。なお、吐出口15の形状が多角形の場合は、角部に丸みをもたせてもよい。各吐出口15は、形成された流路の長さ(ベクトルVが延びる方向の長さ)が、脂肪球の凝集あるいは氷塊による吐出口15の閉塞を抑制する観点からできるだけ短く形成されていることが好ましい。
複数(本実施の形態では6個)の吐出口15は、図1(A)の底面図に現れる、吐出されるアイスクリーム類IMのベクトルVの水平方向成分が、等間隔(隣り合うベクトルV間のなす角(中心角)が等しい)で放射状になるように配置されている。このように、複数のベクトルVの水平方向成分の向きが相互に異なるようにすることで、カップ容器C内の広範囲にアイスクリーム類IMを供給することができる。また、複数のベクトルVの水平方向成分が等間隔となるようにすることで、カップ容器C内にアイスクリーム類IMを均等に供給することができる。
次に図2を参照して、本発明の第2の実施の形態に係る冷菓製品製造装置100を説明する。図2は、冷菓製品製造装置100の模式的系統図である。冷菓製品製造装置100は、冷菓製品(流通する冷菓の製品)を製造する装置であり、上述した吐出ノズル1と、押圧体30とを備えている。本実施の形態では、吐出ノズル1として、同じ構成の第1吐出ノズル1A及び第2吐出ノズル1Bの2つが設けられているが、共通の性質について説明する場合は「吐出ノズル1」と総称する。同様に、押圧体30として、同じ構成の第1押圧体30A及び第2押圧体30Bの2つが設けられているが、共通の性質について説明する場合は「押圧体30」と総称する。冷菓製品製造装置100は、本実施の形態では、さらに、第1素材充填機51と、第2素材充填機52と、コンベヤ59とを備えている。
押圧体30は、カップ容器Cに供給されたアイスクリーム類IMの表面形状を整えるための部材である。押圧体30は、本実施の形態では、円筒状のカップ容器Cの形状に対応させて、外観の基本形状が円柱状に形成されている。押圧体30は、カップ容器C内のアイスクリーム類IMに接触したときにアイスクリーム類IMが溶けてしまうことを抑制することができるように、冷却可能に構成されている。押圧体30の冷却手段として冷媒を用いることができ、冷媒として好ましくは液体窒素が用いられる。冷媒による押圧体30の冷却は、押圧体30の外部から行われてもよく、内部から行われるように構成されていてもよい。押圧体30は、典型的には金属で形成されており、好ましくはステンレス鋼が用いられる。押圧体30の大きさは、用いられるカップ容器Cの大きさに応じて適宜決定するとよい。押圧体30は、円柱状の一端面に、カップ容器Cに供給されたアイスクリーム類IMに接する押圧面31が形成されている。押圧面31の形状は、目的に応じて、平面、凸レンズ状、凹レンズ状、外径の異なる複数の円柱が小径の順に同軸で連なった形状等、種々の形状とすることができる。押圧面31が平面の場合、押圧されたアイスクリーム類IMの表面形状も平面となり、押圧面31が凸レンズ状の場合、押圧されたアイスクリーム類IMの表面形状は凹レンズ状となる。押圧体30は、押圧面31が鉛直下方を向くように配設されている。また、押圧体30は、鉛直上下に往復移動することができるように構成されている。
第1素材充填機51は、ソースや固形製菓材料(プレザーブ、ナッツ、チョコチップ等)など、アイスクリーム類IM以外の原料(第1素材R1)をカップ容器C内に供給する機器である。第2素材充填機52も、第1素材充填機51と同様、アイスクリーム類IM以外の原料(第2素材R2)をカップ容器C内に供給する機器である。第1吐出ノズル1A、第1押圧体30A、第1素材充填機51、第2吐出ノズル1B、第2押圧体30B、第2素材充填機52は、この順で一直線上に配列されており、これらの部材1A、30A、51、1B、30B、52の下方にコンベヤ59が設けられている。コンベヤ59は、載置されたカップ容器Cを、一直線上に配列された各部材1A、30A、51、1B、30B、52の下方に順次移動させることができるように構成されている。
次に図3を参照して、本発明の第3の実施の形態に係る冷菓製品製造方法(冷菓製品を製造する方法)を説明する。図3は、冷菓製品製造方法の手順を示すフローチャートである。ここで説明する冷菓製品製造方法は、上述した冷菓製品製造装置100を用いることとするが、冷菓製品製造装置100以外の装置を用いて以下に説明する冷菓製品製造を実行してもよい。以下の冷菓製品製造方法の説明は、冷菓製品製造装置100の作用の説明を兼ねている。以下、冷菓製品製造装置100に言及しているときは適宜図2を参照し、その中で吐出ノズル1に言及しているときは適宜図1を参照することとする。
冷菓製品製造に際し、カップ容器Cに充填するアイスクリーム類IMを製造する(S1)。アイスクリーム類IMは、典型的には以下の要領で製造する。まず、目的に応じて選択された複数の原料を調製してアイスクリームミックスを生成する。原料の調製は、雑菌の侵入等を防止するため、通常、パイプで接続された複数の装置内で、常温又は30℃以上80℃以下の加温下で行われる。次いで、生成されたアイスクリームミックスの溶液をろ過して不純物を除去し、例えばホモジナイザーを用いて脂肪等の粒径を調整することで、アイスクリームミックスの溶液を均質化する。脂肪等の粒径の調整は、例えば、50℃以上70℃以下の環境下で2μm以下へ微粒化することが行われる。その後、粒径が調整されたアイスクリームミックスを、例えば68℃以上75℃以下に加熱した状態を30分間保持して殺菌し、次いで1℃以上5℃以下に冷却する。この冷却は、アイスクリームミックスの溶液を冷凍させずに流動性を持たせた状態を保持するように行う。香料等の加熱に適さない原料を添加する場合は、この冷却状態にあるアイスクリームミックスの溶液に添加するとよい。アイスクリームミックスを冷却したら、エージングを行い、脂肪を結晶化させると共にタンパク質を水和させてアイスクリームミックスを安定化させる。エージングは、例えば1℃以上5℃以下の環境下で15時間程度貯蔵することにより行われる。エージング処理が完了したアイスクリームミックスに対して、例えば-2℃~-10℃の環境下で所定時間攪拌するフリージングを行うことで、アイスクリームミックスが冷却されて水分等が凍結し、カップ容器Cに充填されるアイスクリーム類IMとなる。本実施の形態では、第1吐出ノズル1Aから供給される第1アイスクリーム類IM1と、第2吐出ノズル1Bから供給される第2アイスクリーム類IM2とが製造される。第1アイスクリーム類IM1と第2アイスクリーム類IM2とは、典型的には成分及び/又はオーバーランが異なり、第1吐出ノズル1Aあるいは第2吐出ノズル1Bに導かれるまでは、別々のフリーザー(不図示)で貯蔵される。
製造されたアイスクリーム類IMをカップ容器Cに供給するのに際し、フリーザー(不図示)で貯蔵されているアイスクリーム類IMを、吐出ノズル1に連結されているホッパー(不図示)へ移送する(S2)。ホッパー(不図示)に移送されたアイスクリーム類IMは、吐出ノズル1にも充填される。このとき、吐出ノズル1は、シャッタ25が閉じられており、アイスクリーム類IMが吐出されないようになっている。アイスクリーム類IMがホッパー(不図示)に移送されたら、又は移送されている最中に、空のカップ容器Cをコンベヤ59に配置する(S3)。
次いで、カップ容器Cが配置されたコンベヤ59を動かし、カップ容器Cが第1吐出ノズル1Aの直下に到達したら、第1吐出ノズル1Aから第1アイスクリーム類IM1をカップ容器Cの内部に供給する(第1供給工程:S4)。第1吐出ノズル1Aから吐出される第1アイスクリーム類IM1の温度は、-5℃~-4℃が好適である。また、最終的に凍結固化するまでに要する時間と整形性の向上とに鑑みて、第1アイスクリーム類IM1は4000~12000mPa・sの粘度(B型粘度計(東機産業株式会社製 単一円筒型回転粘度計 TVB-10 M4ロータ使用)にて、60rpm、30秒、-4.8℃で測定した場合)で吐出されるとよい。第1アイスクリーム類IM1のカップ容器Cへの供給及び停止は、流量ポンプ(不図示)と連動して作動するシャッタ25の開閉によって行われる。第1吐出ノズル1Aによってカップ容器C内に供給された第1アイスクリーム類IM1は、高さが抑制されつつ、カップ容器C内の平面視における広範囲に均等に存在することとなる。仮に、従来の比較的大きな径の1つの吐出口が鉛直下方に向けて形成されたノズルによって第1アイスクリーム類IM1を供給する場合、カップ容器C内の平面視における広範囲に行き渡らせるには、アイスクリーム類IMをカップ容器Cへ充填するときの降伏値を低くして流動性を上げる方法が考えられるが、流動性の高いアイスクリーム類IMは凍結固化し難いだけでなく、上層に別のアイスクリーム類IMの層を形成する際に表面に凹凸ができてしまう可能性がある。本実施の形態では、このような従来の不都合を回避することができる。
次に、第1アイスクリーム類IM1が供給されたカップ容器Cを載せたコンベヤ59を動かし、カップ容器Cが第1押圧体30Aの直下に到達したら、冷却された第1押圧体30Aをカップ容器C内の第1アイスクリーム類IM1に押し付けて、第1アイスクリーム類IM1の表面形状を整える(整形工程:S5)。冷却された第1押圧体30Aをカップ容器C内の第1アイスクリーム類IM1に押し付けることで、押し付け前には平面視においてカップ容器C内で隙間が存在していた第1アイスクリーム類IM1がカップ容器C内に充填されて層状となる。次いで、表面形状を整えた第1アイスクリーム類IM1が収容されたカップ容器Cを載せたコンベヤ59を動かし、カップ容器Cが第1素材充填機51の直下に到達したら、第1アイスクリーム類IM1の上に第1素材R1を供給する(S6)。
次に、第1アイスクリーム類IM1の上に第1素材R1が供給されたカップ容器Cを載せたコンベヤ59を動かし、カップ容器Cが第2の吐出ノズル1Bの直下に到達したら、第2吐出ノズル1Bから第2アイスクリーム類IM2をカップ容器Cの内部に供給する(第2供給工程:S7)。第2吐出ノズル1Bから吐出される第2アイスクリーム類IM2は、典型的には第1吐出ノズル1Aから吐出される第1アイスクリーム類IM1と同じ条件(温度及び粘度)の下で同じ要領(シャッタ25の開閉)で吐出される。第2吐出ノズル1Bによってカップ容器C内の第1アイスクリーム類IM1よりも上方に供給された第2アイスクリーム類IM2は、高さが抑制されつつ、カップ容器C内の平面視における広範囲に均等に存在することとなる。
次に、第2アイスクリーム類IM2が供給されたカップ容器Cを載せたコンベヤ59を動かし、カップ容器Cが第2押圧体30Bの直下に到達したら、冷却された第2押圧体30Bをカップ容器C内の第2アイスクリーム類IM1に押し付けて、第2アイスクリーム類IM2の表面を押圧する(押圧工程:S8)。冷却された第2押圧体30Bをカップ容器C内の第2アイスクリーム類IM2に押し付けることで、押し付け前には平面視においてカップ容器C内で隙間が存在していた第2アイスクリーム類IM2がカップ容器C内に充填されて層状となる。本実施の形態では、第2吐出ノズル1Bを用いて、第2アイスクリーム類IM2が、高さを抑制しつつ平面視における広範囲に供給されているので、第2押圧体30Bで押圧された第2アイスクリーム類IM2が、下層の第1アイスクリーム類IM1の狭い範囲に集中して力を及ぼすことを回避することができ、カップ容器C内にきれいな層をなした第1アイスクリーム類IM1の層と第2アイスクリーム類IM2の層とを持つ冷菓製品を製造することができる。仮に、従来の比較的大きな径の1つの吐出口が鉛直下方に向けて形成されたノズルによって供給された第2アイスクリーム類IM2を第2押圧体30Bで押圧した場合、山盛りとなった部分が押圧された際に下方の第1アイスクリーム類IM1の層を押し込んでしまい、下方の第1アイスクリーム類IM1の層の上面に意図しない凹みができてしまう。本実施の形態では、このような従来の不都合を回避することができる。
次に、表面が押圧された第2アイスクリーム類IM2が収容されたカップ容器Cを載せたコンベヤ59を動かし、カップ容器Cが第2素材充填機52の直下に到達したら、第2アイスクリーム類IM2の上に第2素材R2を供給する(S9)。次いで、第2アイスクリーム類IM2の上に第2素材R2が供給されたカップ容器Cを載せたコンベヤ59を、カップ容器Cに蓋をしたうえで急速冷凍室(不図示)に動かし、-18℃以下の温度で急速に冷凍する(S10)。この急速冷凍は、-30℃以下の強い風を、第2アイスクリーム類IM2の上に第2素材R2が供給されたカップ容器Cに当てることで行ってもよく、-35℃以下の急凍庫に入れることで行ってもよい。以上でカップ容器Cにアイスクリーム類IMが充填された冷菓製品の製造が完了する。製造された冷菓製品は、-25℃以下の冷凍庫で保管することが好ましい。なお、上述した冷菓製品製造方法における冷菓製品製造装置100を構成する各機器は、制御装置(不図示)で制御される。
以上で説明したように、本実施の形態に係る吐出ノズル1によれば、アイスクリーム類IMを、高さを抑制しつつ、カップ容器C内の平面視における広範囲に均等に存在するようにカップ容器C内に供給することができる。また、本実施の形態に係る冷菓製品製造装置100及び冷菓製品製造方法によれば、カップ容器C内にきれいな層をなした複数のアイスクリーム類IMの層を持つ冷菓製品を製造することができる。
以上の説明では、供給対象物が、一端面が開口された円筒状に形成された紙製又は樹脂製の容器であるとしたが、紙製又は樹脂製以外の、モナカ、コーン、チョコレート、焼菓子等の可食物で作られたものであってもよく、型であってもよい。形状については、円筒状以外に、軸直角断面が四角形や五角形等の多角形あるいは楕円形であってもよい。なお、供給対象物の軸直角断面の形状が多角形の場合は、角部に丸みをもたせてもよい。
以上の説明では、ノズル本体10及び貯留筒20の両方の外観形状が円柱状に形成されているとしたが、一方又は両方が円柱状以外の軸直角断面の外縁が四角形や五角形等の多角形あるいは楕円形であってもよい。つまり、ノズル本体10及び貯留筒20の一方又は両方の外観形状は、軸直角断面が円形や多角形の柱状に形成されていてもよい。なお、ノズル本体10及び/又は貯留筒20の軸直角断面の外縁の形状が多角形の場合は、角部に丸みをもたせてもよい。
以上の説明では、吐出ノズル1がノズル本体10と貯留筒20とを備えていることとしたが、貯留筒20を省略して、ノズル本体10にホッパーあるいはアイスクリーム類IMの移送管が連結した構成としてもよい。この場合、アイスクリーム類IMのカップ容器Cへの供給及び停止は、シャッタによらず、ホッパーや移送管等に連結した流量調節バルブによって行うこととしてもよい。
以上の説明では、シャッタ25が、ノズル本体10の円筒状の端面と同じか一回り大きい大きさに形成されているとしたが、これに限らず、例えばカメラのシャッタのように複数枚の羽根で構成されて、開閉すべき円形の開口が、同心円で徐々に小さくなるようにして閉まり、同心円で徐々に大きくなるようにして開くように構成してもよい。このように構成する場合、開いたシャッタを収納するスペースが小さくて済むため、貯留筒20を設ける場合でも、貯留筒20の軸直角断面の直径を、ノズル本体10の軸直角断面の直径の2倍よりも小さく(例えば1.2~1.5倍程度)することができる。また、シャッタ25が、貯留筒20内の貯留端面23に沿って設けられているとしたが、貯留筒20の外側やノズル本体10の外側等に設けられていてもよい。
以上の説明では、各吐出口15の吐出角度θが45度であるとしたが、各吐出口15の吐出角度θはすべて同じ角度でなくてもよく、例えば1つおきに角度を変えて、高さ及び到達距離(半径)の異なる複数のアイスクリーム類IMをカップ容器Cに供給して、押圧体30で押圧したときにより広範囲に満遍なく充填されるようにしてもよい。
以上の説明では、各吐出口15の流路の軸線に直交する断面積が一定であるとしたが(図1(B)参照)、ノズル本体10の内側から外側にかけて断面積が徐々に大きくなるように構成してもよく、その際、相似形に大きくなるだけでなく、図4に示すように偏って大きくなることとしてもよい。吐出口15の流路の軸線に直交する断面積が変化する場合、吐出口15の口径とは、最小となる部分の大きさをいうこととする。
以上の説明では、吐出されるアイスクリーム類IMのベクトルVの水平方向成分が等間隔となるように各吐出口15が配置されているとしたが、等間隔でなくてもよい。等間隔にこだわらなければ吐出ノズル1の製作の自由度が上がる。しかしながら、カップ容器C内に平面視において均等にアイスクリーム類IMを供給する観点から等間隔が好ましい。
以上の説明では、第1アイスクリーム類IM1と第2アイスクリーム類IM2とは成分及び/又はオーバーランが異なる別種(味及び/又は色及び/又は舌触り等が異なる)のものであるとしたが、同種のものであってもよい。第1アイスクリーム類IM1と第2アイスクリーム類IM2とが同種の場合、第1吐出ノズル1Aあるいは第2吐出ノズル1Bに導かれるまで同じフリーザー(単一のフリーザー)に貯蔵してもよい。
以上の説明では、第1アイスクリーム類IM1及び第2アイスクリーム類IM2共に吐出ノズル1(1A、1B)で供給することとしたが、第1アイスクリーム類IM1は吐出ノズル1以外のノズルで供給することとしてもよい。しかしながら、吐出ノズル1で供給すると、アイスクリーム類IMを、高さを抑制しつつ、カップ容器C内の平面視における広範囲に均等に存在するように供給することができるので好ましい。
以上の説明では、冷菓製品製造装置100におけるコンベヤ59は、図2では、第1吐出ノズル1A、第1押圧体30A、第1素材充填機51、第2吐出ノズル1B、第2押圧体30B、第2素材充填機52の下方に1つが配置されているように示したが、各部材1A、30A、51、1B、30B、52の1つ分又は複数分の下方でカップ容器Cを動かすように、複数のコンベヤで構成されていてもよい。例えば、第1押圧体30A及び/又は第2押圧体30Bの下方に、他の部材1A、51、1B、52の下方に配置されたコンベヤから独立したコンベヤを設け、これまでの説明では鉛直上下に往復移動することができるように構成されているとした押圧体30を固定して、押圧体30の下方に配置されたコンベヤを鉛直上下に動かすことでコンベヤに載置されたカップ容器Cが鉛直上下に往復移動するように構成されていてもよい。また、押圧体30を固定してカップ容器Cが鉛直上下に往復移動する構成の別の例として、各部材1A、30A、51、1B、30B、52の下方に配置するコンベヤを、長手方向(カップ容器Cが移動する方向)には1つとし、幅方向(カップ容器Cの移動方向に直交する方向)には隙間をあけて2つ配置して、幅方向で見た2つのコンベヤでカップ容器Cの両端を支えるように構成すると共に、押圧体30の鉛直下方の2つのコンベヤの間にリフターを設け、カップ容器Cが押圧体30の下方に到達したときにリフターによってカップ容器Cを押圧体30に向けて持ち上げることとしてもよい。これらのように、押圧体30とコンベヤ上のカップ容器Cとは、相対的に接近及び離れるように構成されていればよい。
以上の説明では、第1アイスクリーム類IM1と第2アイスクリーム類IM2との間に第1素材R1が存在し、第2アイスクリーム類IM2の上に第2素材R2を供給することとしたが、第1素材R1及び/又は第2素材R2はなくてもよい、第1素材R1及び/又は第2素材R2を供給しない場合、第1素材充填機51及び第2素材充填機52のうちの供給しない素材を供給するものを設けなくてよい。
以上の説明では、カップ容器C内に形成されるアイスクリーム類IMの層が2層であるとしたが、単層でもよく、3層以上の多層でもよい。単層の場合は、典型的には吐出ノズル1でアイスクリーム類IMが供給される。多層の場合は、少なくとも1つの層を形成するアイスクリーム類IMが吐出ノズル1で供給されるものの、下方にアイスクリーム類IMの層が存在する層を形成するアイスクリーム類IMを供給するノズルは、下方の層に意図しない凹みができることを回避する観点から、吐出ノズル1であることが好ましい。
以上の説明では、冷菓がアイスクリーム類IMであるとしたが、アイスクリーム類に属さないジェラートや氷菓等であってもよい。
1 吐出ノズル
10 ノズル本体
11 側面部
13 端面部
15 吐出口
30 押圧体
C カップ容器
IM アイスクリーム類
V ベクトル

Claims (8)

  1. 冷菓を吐出するノズルであって;
    外観形状が柱状に形成されて内部に空間が形成されたノズル本体であって、前記柱状の側面に対応する側面部と、前記柱状の一方の端面に対応する閉塞した端面部とを有し、前記柱状の他方の端面が開口している、ノズル本体を備え;
    前記ノズル本体は、前記冷菓が供給対象物に向けて吐出される吐出口が、1つの前記柱状の部材に対して穿孔することで複数形成されており
    複数の前記吐出口のそれぞれは、前記冷菓が前記供給対象物に向けて前記吐出口から吐出される際に、水平に対して30度~60度下向きに前記冷菓が吐出されると共に、吐出される前記冷菓のベクトルの水平方向成分の向きが異なるように形成され;
    前記吐出口の内接円の直径が5mm~20mmに形成された;
    吐出ノズル。
  2. 複数の前記吐出口のそれぞれが、前記端前記側面とにまたがって形成された;
    請求項1に記載の吐出ノズル。
  3. 前記吐出口の数が4以上である;
    請求項1又は請求項2に記載の吐出ノズル。
  4. 複数の前記吐出口は、それぞれの前記吐出口から吐出される前記冷菓のベクトルの水平方向成分が等間隔に配置された;
    請求項1乃至請求項3のいずれか1項に記載の吐出ノズル。
  5. 外観形状が柱状に形成されて内部に空間が形成された貯留筒を備え;
    前記貯留筒の柱状の一方の端面である貯留端面に、前記ノズル本体の開口した端面が接続されており;
    前記貯留筒は、前記貯留端面の内側に摺動可能に設けられて前記ノズル本体の内部空間と前記貯留筒の内部空間とを区画した状態と連通した状態とに切り替え可能なシャッタを有する;
    請求項1乃至請求項4のいずれか1項に記載の吐出ノズル。
  6. 請求項1乃至請求項のいずれか1項に記載の吐出ノズルと;
    前記供給対象物に供給された前記冷菓を、押圧する押圧体とを備える;
    冷菓製品製造装置。
  7. 請求項1乃至請求項のいずれか1項に記載の吐出ノズルを用いて冷菓製品を製造する方法であって;
    前記吐出ノズルを介して前記供給対象物の内部に前記冷菓を供給する供給工程を備える;
    冷菓製品製造方法。
  8. 請求項1乃至請求項のいずれか1項に記載の吐出ノズルを用いて冷菓製品を製造する方法であって;
    前記供給対象物の内部に、第1の冷菓を供給する第1供給工程と;
    前記供給対象物に供給された前記第1の冷菓の表面形状を整える整形工程と;
    前記表面形状が整えられた前記第1の冷菓よりも上方に、前記吐出ノズルを介して第2の冷菓を供給する第2供給工程と;
    前記第2供給工程において供給された前記第2の冷菓の表面を、冷却された押圧体で押圧する押圧工程とを備える;
    冷菓製品製造方法。
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