JP2002360009A - 田植機の線引きマーカ - Google Patents

田植機の線引きマーカ

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JP2002360009A
JP2002360009A JP2001171502A JP2001171502A JP2002360009A JP 2002360009 A JP2002360009 A JP 2002360009A JP 2001171502 A JP2001171502 A JP 2001171502A JP 2001171502 A JP2001171502 A JP 2001171502A JP 2002360009 A JP2002360009 A JP 2002360009A
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stopper
planting
drawing marker
rice transplanter
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Inventor
Yuichi Kato
祐一 加藤
Makoto Inoue
誠 井上
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Yanmar Co Ltd
Original Assignee
Yanmar Agricultural Equipment Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 線引きマーカの張出しの応答性を向上させる
とともに、マーカモータ駆動伝達のロスを無くし、マー
カモータの故障を防止する。 【解決手段】 田植機の植付部15の左右両側に設けら
れる線引きマーカ140であって、該線引きマーカ14
0の基部は回動支点にて回動可能に支持され、張出し及
び収納を可能とする構成において、前記線引きマーカ1
40の基部の回動を規制するストッパー201を作動さ
せるアクチュエータ167を、前記ストッパー201の
近傍に配置した。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、田植機の線引きマ
ーカの構造に関するものであって、より詳しくは、該線
引きマーカの張出しの規制及び解除を行う「ロック解除
機構」に関する。
【0002】
【従来の技術】田植機の走行部に昇降可能に植付部を装
着し、該植付部に線引きマーカを備え、植付作業を行う
ときの目標となる線を、線引きマーカによって圃場に描
く技術は公知となっている。この線引きマーカは通例、
その基部が、機体の左右外端部となる苗載台を保護する
サイドバンパーや植付フレーム等の外端部に回動可能に
支持され、外下方に広げ(張出し状態)、又は、上方へ
収納(収納状態)する構成としている。また、座席に着
座してのマーカ操作レバーの操作により、マーカの基部
に係止するストッパーを、「伝達部材」としてのワイヤ
を介して回動操作し、マーカの基部とストッパーの係合
を解いて、収納状態から、張出し状態へ戻す機構、いわ
ゆる「ロック解除機構」を備えたものも周知となってい
る。
【0003】該「ロック解除機構」の構造においては、
いわゆる、「機械式」の構造として、マーカ操作レバー
の基部近傍に、略「く」字型の中間部材を回動可能に配
置し、該中間部材の一側端部と前記ストッパーとをワイ
ヤで連結し、他側端部に前記マーカ操作レバーを当接さ
せて中間部材を回動し、前記ワイヤを引っ張ることでロ
ックを解除する構造のものと、いわゆる、「電機式」の
構造として、マーカ操作レバーの操作により、走行部に
備えるアクチュエータを作動させ、一端をアクチュエー
タに、他端をストッパーに接続するワイヤを、該アクチ
ュエータに引かせる構造とに大別される。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかし、前述の「機械
式」の構造においては、マーカ操作レバーの操作時に、
中間部材を回動させるべく、いわゆる操作荷重がかかる
ことから、作業者の負担となり、改良が望まれている。
そして、走行部に備えるマーカ操作レバーと、植付部に
備えるストッパー間では、お互いに離れて配置されてい
るため、両者を連結するワイヤの抵抗が、上記操作荷重
を増加させる要因となり、場合によっては、中間部材が
変形するという不具合も生じていた。
【0005】さらに、「機械式」・「電機式」のいずれ
の構造においても、上記ワイヤの「抵抗」や、「たる
み」のため、駆動ロスが生じ、ワイヤによる前記ストッ
パーの引き代が十分でなく、ストッパーが適正に作動せ
ずに、マーカが張出し状態とならない不具合が発生する
恐れがある。この不具合は、「機械式」においては、ス
トッパーとマーカ操作レバーとの距離、「電機式」にお
いては、ストッパーとアクチュエータの距離が遠くなる
程、顕著に発生する恐れがある。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明の解決しようとす
る課題は以上の如くであり、以下、この課題を解決する
ための手段を説明する。
【0007】即ち、請求項1においては、田植機の植付
部の左右両側に設けられる線引きマーカであって、該線
引きマーカの基部は回動支点にて回動可能に支持され、
張出し及び収納を可能とする構成において、前記線引き
マーカの基部の回動を規制するストッパーを作動させる
アクチュエータを、前記ストッパーの近傍に配置したこ
とである。
【0008】請求項2においては、前記ストッパーと、
アクチュエータとを、棒状又は板状の部材で連結したこ
とである。
【0009】
【発明の実施の形態】次に、本発明の実施例について説
明する。図1は本発明に係る田植機の線引きマーカを備
える田植機の全体的な構成を示す側面図、図2は同じく
平面図、図3は操向ハンドルの近傍の操作機器の配置を
示す平面図、図4は植付部の構成を示す左側面図、図5
は同じく平面図、図6は同じく正面図、図7は同じく背
面図、図8は図2における矢印Aから臨む斜視図、図9
は同じく矢印Bから臨む斜視図、図10は図2における
矢印Dから臨む線引きマーカ解除機構の動作を示す図、
図11は同じく平面図、図12は線引きマーカ解除機構
の構成を示す左側面図、図13はマーカ引上機構の詳細
を示す左側面図である。
【0010】まず、本発明に係る線引きマーカを備えた
田植機の全体構成について説明する。なお、本実施例で
は、乗用田植機に適用した例として説明するが、これに
限定されるものではなく、歩行式の田植機にも適応する
ことができる。また、植付部は、六条植え式としている
が、これに限定されるものではない。
【0011】図1乃至図3に示す如く、乗用田植機は走
行部1の後部に昇降リンク機構27を介して植付部15
が配置されている。該走行部1は機体フレーム3前部上
方にエンジン2を搭載し、前下部にフロントアクスルケ
ース5を介して前輪6を支持させると共に、後部にリア
アクスルケース7を介して後輪8を支持している。そし
て、前記エンジン2はボンネット9に覆われ、該ボンネ
ット9の両側には予備苗載台30が配設され、該ボンネ
ット9の後部には操向ハンドル14が配置されている。
そして、該操向ハンドル14の下方には操作パネル4等
が配置されている。
【0012】図3は、操向ハンドル14の近傍の操作機
器の配置関係を示しており、操向ハンドル14の左側方
に主変速レバー51、右側方に植付部昇降レバー71・
アクセルレバー61等が配設されとともに、前記メイン
ステップ10の前方には、油圧無段変速機構(HST)
を操作する副変速ペダル32や、ブレーキレペダル33
等が配設されている。これらの操作機器のなかで、植付
部昇降レバー71について説明すると、該植付部昇降レ
バー71は、レバーガイド134における上昇位置H・
中立位置M・植付位置Lでデテント状態となり、植付部
15の上下位置を決定するとともに、植付位置Lにおい
ては、左右方向にマーカーレーン135を構成し、該マ
ーカーレーン135において左位置ML・右位置MRに
植付部昇降レバー71を倒すことで、該植付部昇降レバ
ー71の立設基部に配するリミットスイッチ(不図示)
が作動して、後述する線引きマーカ解除機構150(図
9)を作動させて、線引きマーカ140を左右方向に張
り出すことができるようになっている。このように、植
付部昇降レバー71は、植付部15の昇降状態の切り替
えの役割とともに、線引きマーカ140の張出しを操作
する役割も果たすものとなっている。
【0013】また、前記植付部15は、図1、図2、図
4、図5に示す如く、苗載台16や植付爪17・17・
・・やセンターフロート34やサイドフロート35等か
ら構成されており、前記苗載台16は前高後低に配設し
て、苗載台16の下部は下ガイドレール18、前面の上
部は上ガイドレール19によって左右往復摺動自在に支
持し、該上ガイドレール19は、植付伝動フレーム20
より前方上方に立設した苗台支持フレーム116に支持
されている。
【0014】また、図5に示すごとく、植付伝動フレー
ム20の前中央部に、ヒッチ台24aが構成され、該ヒ
ッチ台24aにヒッチ24(図4)を嵌合固定し、図示
せぬローリング支点軸を該ヒッチ台24a及びヒッチ2
4の両者に穿設した穴に挿通する構成としている。そし
て、図4に示すごとく、トップリンク25及びロワーリ
ンク26を含む昇降リンク機構27の後部に前記ヒッチ
24を連結し、前記昇降リンク機構27を昇降駆動させ
る昇降シリンダ(不図示)をロワーリンク26に連結し
たリフトアーム28に枢結して、植付部15を昇降でき
るようにしている。そして、前記前輪6・6及び後輪8
・8を走行駆動して移動する際には、左右に往復摺動可
能な苗載台16から、一株分の苗を各植付爪17・17
・・・によって取り出し、連続的に苗植え作業を行う構
成としている。
【0015】また、図6に示すごとく、植付伝動フレー
ム20の左右端部近傍より、支持パイプ130・130
を左右方向に延設し、該支持パイプ130・130の端
部には、線引きマーカ140(140R・140L)
を、昇降回動可能に備えるとともに、線引きマーカ解除
機構150(150R・150L)を載置固定してい
る。そして、支持パイプ130の下方より、苗載台16
を保護するサイドバンパー131が、該支持パイプ13
0の側方であって、機体後方に向かうように備えられて
いる。こうして、該サイドバンパー131が、畦際での
植付作業や畦越え等の際に、障害物が苗載台16下部側
方及び下方から衝突するのを防止している。さらに、支
持パイプ130の植付伝動フレーム20との固設部に
は、防泥板122・122が備えられ、前記サイドフロ
ート35・35に、後輪8が跳ね上げる泥土が堆積する
のを防止している。
【0016】以下、各部の構成の詳細について説明す
る。まず、植付部15の植付伝動フレーム20の構成に
ついて説明する。図5に示す如く、本実施例においては
植付部15を六条植え式としており、回転ケース22と
二本の植付爪17・17からなるロータリ植付装置21
・21・・・を六組備え、計十二本の植付爪17・17
・・・を有している。これに伴い、前記植付爪17・1
7・・・を回転駆動させる機構を備えた回転ケース22
・22・・・に動力を伝達する植付駆動軸を内装する伝
動パイプ55・55・55を三本配設する構成となって
いる。該伝動パイプ55・55・55より後方を、以下
の説明においては、植付ユニット29と表現することに
する。
【0017】前記植付ユニット29・29・29の前部
に位置する伝動パイプ55・55・55は、十字管継手
41L・41C・41R及び入力十字管継手40を介し
て連結パイプ57L・57C・57Rで連結され、平面
視略「くし」型の植付伝動フレーム20を形成してい
る。この伝動パイプ55・55・55と連結パイプ57
L・57C・57Rの内部には、図示せぬ伝動軸・植付
駆動軸等が軸支される。なお、本実施例においては中央
十字管継手41Cと右側十字管継手41Rの間に植付伝
動フレーム20への入力部である入力十字管継手40が
配設されて、中央十字管継手41Cと入力十字管継手4
0、入力十字管継手40と右側十字管継手41Rが夫々
連結パイプ57C・57Rで連結されている。また、前
記中央十字管継手41Cの上部には、前記ヒッチ24
(図4)を載置固定するヒッチ台24aが固設されてい
る。
【0018】次に、苗台支持フレーム116の構成につ
いて説明する。図6及び図7に示すごとく、苗台支持フ
レーム116は、左右一対の縦フレーム116R・11
6Lと、該縦フレーム116R・116Lの上端部に横
架される横フレーム116Tとから「門型」を形成して
いる。
【0019】縦フレーム116R・116Lは、図5に
示すごとく、植付伝動フレーム20の前方上方に立設し
た支持部材115R・115Lに固設することで、図4
に示す側面視において、該縦フレーム116R・116
Lが、苗載台16に対して略平行となるように構成して
いる。また、図6に示すごとく、走行時や格納時に該線
引きマーカ140が邪魔にならないようにすべく、線引
きマーカ140を引き上げて収納位置とした状態で、線
引きマーカ140を苗載台16左右端部の直前方に係止
するためのマーカ収納フック114・114が、縦フレ
ーム116R・116Lの上部に備えられている。
【0020】また、前記横フレーム116Tには、左右
端部、及び中途部の複数箇所に、上ガイドレール取付部
材19f・19f・・・を立設し、該上ガイドレール取
付部材19f・19f・・・の上方に、上ガイドレール
19が横設されている。
【0021】また、図6及び図7に示すごとく、植付伝
動フレーム20の左右中央部と、苗台支持フレーム11
6の左右曲り部の近傍(縦フレーム116R・116L
と横フレーム116Tの連設部)との間には、斜めフレ
ーム117R・117Lを斜設(正面・後面視)してい
る。本実施例では、前記植付伝動フレーム20の左右中
央部を、ヒッチ台24aとすることで、斜めフレーム1
17R・117Lが後面視略「V」字となるようにして
いる。
【0022】また、斜めフレーム117Lの略中途部に
は、ロッドエンド支持部118が構成され、前記ヒッチ
24上部に横設するローリングシリンダ119のロッド
120の端部を枢設している。
【0023】該ローリングシリンダ119は、アクチュ
エータ124により、ロッド120を摺動させ、苗台支
持フレーム116及び植付伝動フレーム20の水平を保
つように機能するものである。該ローリングシリンダ1
19の配置は、ヒッチ24におけるトップリンク枢結部
25a及びロワーリンク枢結部26aの間としている。
【0024】さらに、ロッドエンド支持部118と、左
右一側の縦フレーム116Lとの間に、補強横フレーム
121が横設されている。
【0025】そして、ロッドエンド支持部118と、前
記補強横フレーム121が固設される側の縦フレーム1
16Lの立設基部との間に、補強斜めフレーム123が
斜設されている。本実施例では、縦フレーム116Lの
立設基部を支持部材115L(図5)とし、該支持部材
115Lに補強斜めフレーム123の端部を溶接固定し
た。尚、該支持部材115Lに固設することなく、縦フ
レーム116Rに固設する形態とすることもできる。
【0026】次に、本発明に係る田植機の線引きマーカ
140の構成について説明する。図6乃至図8に示すご
とく、前記線引きマーカ140は、基部を回動昇降可能
に支持される棒状の支持杆99と、該支持杆99の先端
に回動可能に支持される棒状の支持アーム137と、該
支持アーム137の先端に取り付けられる線引き体13
6とから構成されている。
【0027】該線引きマーカ140の基部近傍の構成に
ついて説明すると、図8乃至図9に示すごとく、前記植
付伝動フレーム20の左右端部近傍より、支持パイプ1
30を左右方向に延設し、該支持パイプ130の端部に
パイプ状のピン支持部85(図11)を形成し、該ピン
支持部85には回動軸101が回動自在に挿通され、該
回動軸101の一側端部に、線引きマーカ140の基部
を構成する起伏板100が固設されている。該起伏板1
00には、線引きマーカの支持杆99が溶接固定されて
おり、前記回動軸101を回動支点として、線引きマー
カ140(支持杆99)が昇降回動可能となっている。
【0028】前記ピン支持部85及び回動軸101の軸
の方向は、機体平面視において、機体進行方向と水平方
向であり、機体左側面視(図12)においては、前低後
高として、前記起伏板100が、機体左側面視において
前側に傾いた構成としている。この起伏板100の傾斜
により、支持杆99が収納状態において、前傾となり、
図4に示すごとく、前記苗載台16と機体左側面視にお
いて、略同一の傾斜をなすように構成している。
【0029】以上の線引きマーカ140については、収
納状態に戻る際に、作業者に圃場の土・泥水が降りかか
ることを防ぐ工夫がされている。この点について以下詳
述する。線引きマーカ140が、張出し状態から収納状
態に変わる際には、線引き体136が、背面視におい
て、回動軸101を中心とした円運動(中心角が略90
度の円弧を描く)をすることになる。このことから、線
引き体136に遠心力が生じ、該遠心力により、線引き
体130に付着した圃場の土・泥水が飛散することにな
る。この遠心力に着目すると、側面視における線引き体
130の収納状態(正確には線引きマーカ140の収納
状態)における位置が、張出し状態の位置よりも前方で
ある場合は、前記遠心力は、側面視において、機体前方
に向かうベクトルを有することになり、遠心力により飛
散する土・泥水は、前方、即ち、作業者に向かって飛散
することになる。この前方への飛散は、側面視におい
て、線引き体130の収納状態の位置と、張出し状態の
位置との前後方向の距離が離れている程、発生しやすく
なる(前記機体前方に向かうベクトルがより大きくなる
為)。
【0030】そこで、本発明は、以上の点に鑑みて、図
12に示す側面視のごとく、前記ピン支持部85及び回
動軸101の前傾を、機体左側面視において15度以下
(図12における角度R15)に構成し、収納状態にお
ける支持杆99(線引きマーカ140)の前傾を極力小
さくなるようにして、側面視における、線引き体130
の収納状態の位置と、張出し状態の位置との前後方向の
距離が、極力短くなるように構成した。こうして、図4
に示すごとく、従来の線引き体136の収納状態におけ
る位置Uを、側面視において該位置Uよりも後方となる
位置Tとし、線引き体136に付着した圃場の土・泥水
が、前方へ飛散して、作業者に降りかかることを防止し
ている。
【0031】また、図9に示すごとく、前記起伏板10
0の前側における回動軸101の左右方向外側に構成し
た係止孔109には、マーカ用コイルバネ103の一端
が係止される一方、該マーカ用コイルバネ103の他端
を、支持パイプ130の下面に溶接固定された係止具1
26に係止させることで、起伏板100をマーカ用コイ
ルバネ103の付勢力で、係止孔109を引っ張るよう
にして、回動軸101を中心に回転するように構成し、
線引きマーカ140の支持杆99が、常時左右外方へ張
り出す方向へ付勢するようになっている。
【0032】そして、前記回動軸101を挟んで、係止
孔109と対向する位置には、係止凸部58(起伏板1
00にピン状部材を溶接固定した構成)を形成し、該係
止凸部58に、アウターワイヤ94aに内設するマーカ
引上ワイヤ94の端部が、緩衝用のバネ112を介して
係止されている。
【0033】さらに、図10に示すごとく、支持パイプ
130の上方であって、前記起伏板100の後側には、
棒状の係止ピン104が突設され、後述するストッパー
201と係合する構成としている。
【0034】ここで、線引きマーカ140を引き上げる
マーカ引上機構300について説明する。図11で示す
マーカ引上ワイヤ94の一端は、図13に示すごとく、
ロワーリンク26前部に左右方向に突設したインナーワ
イヤステー97に係止されている。ここで、左右方向に
突設しているのは、左右二本の線引きマーカ140(1
40R・140L)の為の、二本のマーカ引上げワイヤ
94・94を係止するためである。また、図13に示す
ごとく、ヒッチ24の上部には、アウタワイヤステー9
5・95を左右方向に突設し、該アウタワイヤステー9
5・95に前記アウターワイヤ94aの端部を、ストッ
パナット96・96で締結している。
【0035】この図13に示す構成で、例えば、植付を
終了し、植付部昇降レバー71(図3)の操作で、昇降
シリンダ27aにより、トップリンク25及びロワーリ
ンク26を上昇させると、インナーワイヤステー97が
上昇するとともに、マーカ引上ワイヤ94が引張られる
ことで起伏板100(図12)が回動し、線引きマーカ
140が引き上げられるようになっている。このよう
に、植付部15の上昇と連動して線引きマーカ140が
引き上げられる構成となっている。
【0036】一方で、植付部昇降レバー71(図3)の
操作で、昇降シリンダ27aにより、トップリンク25
及びロワーリンク26を下降させると、インナーワイヤ
ステー97が下降するとともに、マーカ引上ワイヤ94
が弛んで、起伏板100(図12)が回動自由な状態に
なる。尚、後述する線引きマーカ解除機構150(スト
ッパー201)により、起伏板100の回動が規制され
ている場合には、線引きマーカ140は収納状態を保
ち、起伏板100の回動が規制されていない場合には、
前記マーカ用コイルバネ103の付勢により、起伏板1
00が回動して、線引きマーカ140が圃場側に広がっ
て、張出し状態とする構成となっている。
【0037】次に、前記マーカ用コイルバネ103(図
10)の付勢による線引きマーカ140の左右外方への
張り出しをロックすると共に、該ロックを解除する機能
を果たす線引きマーカ解除機構150の構成について説
明する。
【0038】図10及び図11に示すごとく、前記支持
パイプ130端部であって、ピン支持部85よりも内側
となる位置に、フックピン支持部88(図11)を形成
し、該フックピン支持部88にフックピン89を回動自
在に挿通している。そして、線引きマーカ104の張出
しの規制及び解除を行うストッパー201が、その下部
で、該フックピン89の両端を支持パイプ130の上側
から挟むようにして固設されている。該ストッパー20
1の上部は、フック形状として、前記係止ピン104に
係止する構成としている。また、ストッパー201にお
いて、支持パイプ130を挟んで起伏板100の反対側
となる下端部127(図11)には、ロックスプリング
202の一端を係止する一方、該ロックスプリング20
2の他端を前記係止具126の一側に係止することで、
ストッパー201を常時左右外方へ張り出す方向へ付勢
して、前記マーカ用コイルバネ103の付勢力に抗し
て、前記係止ピン104との係止を維持する構成として
いる。
【0039】また、前記ストッパー201の近傍に、ア
クチュエータであるストッパー回動用モータ167(図
11)を備えた線引きマーカ解除機構150が配置され
ている。図10に示すごとく、該ストッパ回動用モータ
167へは、前記植付部昇降レバー71の操作による指
令が、ケーブル203を通じて入力され、回転軸204
が駆動される構成となっている。そして、該回転軸20
4からは、クランクとして機能するリンク206を延設
し、該リンク206の先端部に、連結節として機能する
リンク207の一端が枢結されている。該リンク207
の他側は、前記ストッパー201の上部に枢結されてい
る。尚、図9においては、マーカ解除機構150の構造
を示すため、図8に示すアクチュエータカバー267を
取り外した状態を示している。通常は、泥水が付着しな
いように、アクチュエータカバー267が、ストッパー
回動用モータ167等を覆い隠す構成となっている。
【0040】以上の構成で、図10に示すごとく、回転
軸204によるリンク206回転の回転により、リンク
207を介して、ストッパー201がフックピン89を
揺動中心として、左右方向に揺動運動する。尚、図10
に示すリンク206の停止位置を、ストッパー201が
係止ピン104と係合する係止位置Cとし、該係止位置
Cを回転軸204の回転の開始・停止位置としている。
【0041】また、リンク207は、ストッパー201
の揺動において撓むことのない棒状又は板状の固形部材
で構成されており、例えば、金属ワイヤ等の可撓性の部
材で構成した場合と比較して、ストッパー201の揺動
運動の応答性が良好となっている。
【0042】このように、従来の「電機式」の構造とは
異なり、アクチュエータは、「走行部」ではなく、「植
付部」(より詳しくは支持パイプ130)であって、か
つ、ストッパー201の近傍に備えていることから、両
者(アクチュエータとマーカ基部)間の距離が近いた
め、ストッパー回動用モータ167の駆動のロスを少な
くし、ストッパーを適正に作動させ、線引きマーカ14
0を確実に張出し状態とすることができる。
【0043】さらに、従来の「電機式」の構造とは異な
り、ストッパー回動用モータ167とストッパー(スト
ッパー201)との間を連結する「伝達部材」には、ワ
イヤではなく、棒状又は板状の固形部材であるリンク2
07で繋いでいることから、従来のワイヤで構成した場
合におけるワイヤの「抵抗」や、「たるみ」が生じるこ
とがなく、ストッパーを適正に作動させ、線引きマーカ
140を確実に張出し状態とすることができる。尚、植
付部昇降レバー71の操作においては、左右に傾けて、
スイッチを入れる構成となっていることから、従来の
「機械式」のように力を加える必要がなく、また、中間
部材の変形といったような部品の損傷がないことは言う
までもない。
【0044】次に、以上のごとく構成した線引きマーカ
解除機構150による、線引きマーカ140の張出し状
態/収納状態の切換えついて説明する。
【0045】まず、張出し状態から収納状態への切換え
について説明する。畦越え時等において、植付部昇降レ
バー71(図3)を上昇位置に切り替え、植付部15を
上昇させると、前記マーカ引上機構300(図13)に
よるマーカ引上ワイヤ94の引き寄せが開始される。該
マーカ引上ワイヤ94の引き寄せが始まると、起伏板1
00が回動軸101を回動中心として、時計回り(図1
0)に回動を始める。そして、該起伏板100より立設
する係止ピン104が、ストッパー201に当接し、該
ストッパー201を、ロックスプリング202の付勢力
に抗してフックピン89を回動中心として、時計回り
(図10)に回動させる。該係止ピン104は、回動が
進むにつれ、ストッパー201上部のフック形状の内側
に当接することになる。
【0046】そして、線引きマーカ140が収納状態と
なり、起伏板100の回動が終了すると、ロックスプリ
ング202の付勢力により、ストッパー201が係止ピ
ン104に係止して、起伏板100のマーカ用コイルバ
ネ103の付勢力による回動が規制される。以上の一連
の流れで、線引きマーカ140が張出し状態から収納状
態となり、ロックスプリング202の付勢力によるスト
ッパー201の係合によって、収納状態が維持される。
【0047】次に、収納状態から張出し状態への切換え
について説明する。植付作業をする際に、植付部昇降レ
バー71(図3)を植付位置Lに切り替え、植付部15
を下降させると、上述したごとく、前記マーカ引上機構
300(図13)によるマーカ引上ワイヤ94の引き寄
せが解除されて、マーカ用コイルバネ103(図9)の
付勢力により、線引きマーカ140を左右方向に回動す
る方向への、起伏板100の回動が可能となるが、係止
ピン104とストッパー201の係合が保たれるため、
線引きマーカ140の収納状態が保たれたままで、植付
部15が下降した状態となる。
【0048】この状態で、植付部昇降レバー71(図
3)を、マーカーレーン135の左位置MLに倒すと、
図7に示す線引きマーカ解除機構150Lが作動し、前
記ロックスプリング202の付勢力に抗して、係止ピン
104とストッパー201(図10)の係合が解かれ、
線引きマーカ140がマーカ用コイルバネ103(図1
0)の付勢力によって、左側(図7)に倒されて張出し
状態となる。同様に、植付部昇降レバー71(図3)
を、マーカーレーン135の右位置MRに倒すと、図7
に示す線引きマーカ解除機構150Rが作動し、前記ロ
ックスプリング202の付勢力に抗して、係止ピン10
4とストッパー201(図10)の係合が解かれ、線引
きマーカ140Rがマーカ用コイルバネ103(図1
0)の付勢力によって、右側(図7)に倒されて張出し
状態となる。
【0049】
【発明の効果】本発明は、以上のように構成したので、
以下に示す効果を奏する。
【0050】即ち、請求項1に示す如く、田植機の植付
部の左右両側に設けられる線引きマーカであって、該線
引きマーカの基部は回動支点にて回動可能に支持され、
張出し及び収納を可能とする構成において、前記線引き
マーカの基部の回動を規制するストッパーを作動させる
アクチュエータを、前記ストッパーの近傍に配置したの
で、両者(アクチュエータとマーカ基部)間の距離が近
いため、アクチュエータ(ストッパー回動用モータ)の
駆動のロスを少なくし、ストッパーを適正に作動させ、
線引きマーカを確実に張出し状態とすることができる。
【0051】請求項2に示す如く、前記ストッパーと、
アクチュエータとを、棒状又は板状の部材で連結したの
で、従来のごとく、「伝達部材」をワイヤで構成した場
合におけるワイヤの「抵抗」や、「たるみ」が生じるこ
とがなく、ストッパーを適正に作動させ、線引きマーカ
を確実に張出し状態とすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る田植機の線引きマーカを備える田
植機の全体的な構成を示す側面図である。
【図2】同じく平面図である。
【図3】操向ハンドルの近傍の操作機器の配置を示す平
面図である。
【図4】植付部の構成を示す左側面図である。
【図5】同じく平面図である。
【図6】同じく正面図である。
【図7】同じく背面図である。
【図8】図2における矢印Aから臨む斜視図である。
【図9】同じく矢印Bから臨む斜視図である。
【図10】図2における矢印Dから臨む線引きマーカ解
除機構の動作を示す図である。
【図11】同じく平面図である。
【図12】線引きマーカ解除機構の構成を示す左側面図
である。
【図13】マーカ引上機構の詳細を示す左側面図であ
る。
【符号の説明】
15 植付部 140 線引きマーカ 167 アクチュエータ 201 ストッパー
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 2B043 AA01 AB19 BA02 BB06 CA03 CB03 CB06 2B062 AA01 AB01 BA35

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 田植機の植付部の左右両側に設けられる
    線引きマーカであって、該線引きマーカの基部は回動支
    点にて回動可能に支持され、張出し及び収納を可能とす
    る構成において、前記線引きマーカの基部の回動を規制
    するストッパーを作動させるアクチュエータを、前記ス
    トッパーの近傍に配置したことを特徴とする田植機の線
    引きマーカ。
  2. 【請求項2】 前記ストッパーと、アクチュエータと
    を、棒状又は板状の部材で連結したことを特徴とする請
    求項1に記載の田植機の線引きマーカ。
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