JP4039959B2 - 乗用型田植機の予備苗のせ台構造 - Google Patents

乗用型田植機の予備苗のせ台構造 Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、乗用型田植機における予備苗のせ台の構造に関する。
【0002】
【従来の技術】
乗用型田植機では例えば特許文献1に開示されているように、機体左右方向の横軸芯周りに前後に揺動自在な支持リンク(特許文献1の第1図及び第2図中の30A,30B)を、機体の前部の横側部に備えて上方に延出し、機体左右方向の横軸芯周りに前後に揺動自在な支持フレームを支持リンクの上部に備え、苗を載置する予備苗載置部(特許文献1の第1図及び第2図中の28)を支持フレームに備えて、予備苗のせ台を構成したものがある。
これにより特許文献1の構造によると、予備苗載置部及び支持フレームを、機体の前部の横側部に位置する作業位置(特許文献1の第1図及び第2図の二点鎖線の状態参照)、及び作業位置よりも前方に位置する補給位置(特許文献1の第1図及び第2図の実線の状態参照)に亘り移動させることができる。
【0003】
従って、通常の植付作業の場合には、予備苗載置部及び支持フレームを作業位置に位置させておくのであり、機体の運転部の操縦者が予備苗載置部から苗を取り出して苗植付装置に補給する。畦から苗を補給する場合には、機体の前部が畦に接するような状態で機体を停止させ、予備苗載置部及び支持フレームを補給位置に移動させることにより、畦の作業者が予備苗載置部に苗を補給する。
【0004】
【特許文献1】
実公平2−32006号公報(第1図及び第2図)
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
特許文献1の構造のように、予備苗載置部及び支持フレームを作業位置及び補給位置に移動自在に構成した場合、予備苗載置部及び支持フレームを作業位置及び補給位置で保持及び保持解除自在なロック機構を備えて、予備苗載置部及び支持フレームが作業位置及び補給位置で安定するように構成する必要がある。
【0006】
本発明は乗用型田植機の予備苗のせ台構造において、予備苗載置部及び支持フレームを作業位置及び補給位置に移動自在に構成し、予備苗載置部及び支持フレームを作業位置及び補給位置で保持及び保持解除自在なロック機構を備えた場合、ロック機構を保持状態及び保持解除状態に操作することが容易に行えるように構成することを目的としている。
【0007】
【課題を解決するための手段】
[I]
〔構成〕
請求項1の特徴は、機体に対して機体左右方向の横軸芯周りに前後に揺動自在な支持リンクと、前記横軸芯と平行な別の横軸芯周りに前後に揺動自在な揺動リンクとを、機体の前部の横側部に備えて上方に延出し、
前記支持リンクと前記揺動リンクとの遊端部同士を、連結リンクを介して機体左右方向の横軸芯周りに揺動自在に連結して平行四連リンクを構成し、苗を載置する予備苗載置部を備えた支持フレームを前記連結リンクに固定し
前記平行四連リンクによって、前記予備苗載置部及び支持フレームを、機体の前部の横側部に位置する作業位置、及び作業位置よりも前方に位置する補給位置に亘り機体に対して平行移動自在に構成すると共に、
作業位置において、前記支持リンク及び支持フレームが側面視で機体に対して上下方向 に延出されて、前記支持リンク及び支持フレームが側面視で略一直線に並ぶように構成してある
〔作用〕
請求項1の特徴によると、予備苗載置部及び支持フレームの作業位置において支持リンク及び支持フレームが側面視で機体に対して上下方向に延出されており、支持リンク及び支持フレームが側面視で略一直線に並ぶように構成している。
これにより請求項1の特徴によると、予備苗載置部及び支持フレームの作業位置において、予備苗載置部に載置された苗の重量が支持フレーム及び支持リンクに掛かった場合、苗の重量が無理なく支持フレーム及び支持リンクに掛かって支持されるようになる。
【0008】
[II]
〔構成〕
請求項2の特徴は、予備苗載置部及び支持フレームを作業位置及び補給位置で保持及び保持解除自在なロック機構を備え、ロック機構を保持状態及び保持解除状態に操作するもので人為的に操作される操作具を、支持フレームに備えている点にある。
請求項2の特徴によると、請求項1の場合と同様に前項[I]に記載の「作用」を備えており、これに加えて以下のような「作用」を備えている。
〔作用〕
これにより、請求項の特徴によると、支持リンクが機体の前部の横側部に備えられて上方に延出され、支持フレームが支持リンクの上部に備えられているので、支持フレームが比較的高い位置に位置することになり、支持フレームに備えられる操作具も比較的高い位置に位置することになる。請求項の特徴のように操作具が比較的高い位置に位置していれば、機体の運転部の操縦者や畦の作業者が操作具を操作する場合、あまり腰を曲げなくても操作具を比較的容易に持って操作することができる。
【0009】
請求項の特徴によると、支持フレームに操作具が備えられていると、予備苗載置部及び支持フレームを作業位置及び補給位置に移動させた場合、操作具も予備苗載置部及び支持フレームと一緒に移動することになるので、予備苗載置部及び支持フレームの作業位置において、操作具が機体の運転部の操縦者に近い状態となるのであり、予備苗載置部及び支持フレームの作業位置において、操作具が畦の作業者に近い状態となる。
これにより請求項の特徴によると、予備苗載置部及び支持フレームの作業位置において、機体の運転部の操縦者にとって操作具を比較的容易に持って操作することができるのであり、予備苗載置部及び支持フレームの補給位置において、畦の作業者にとって操作具を比較的容易に持って操作することができる。
【0010】
[III]
請求項の特徴によると、請求項2の場合と同様に前項[II]に記載の「作用」を備えており、これに加えて以下のような「作用」を備えている。
請求項の特徴によると、ロック機構を保持状態側に付勢する付勢機構を備えているので、ロック機構が保持状態で安定することになり、ロック機構が保持状態から保持解除状態に操作され難くなる。
【0011】
[IV]
請求項の特徴によると、請求項1〜3のうちのいずれか一つの場合と同様に前項[I]〜[III]に記載の「作用」を備えており、これに加えて以下のような「作用」を備えている。
乗用型田植機において機体の運転部から見た場合、平行四連リンク、予備苗載置部及び支持フレームは右(左)斜め前方に位置することになるのであり、支持フレームは上部に位置することになる。
請求項の特徴によると平行四連リンクに1つの支持フレームを備えて構成しているので、支持リンクに複数の支持フレームを備えて構成する場合に比べて、機体の運転部の操縦者にとって、支持フレームが右(左)斜め前方の視界の邪魔になり難い。
【0012】
【0013】
[V]
請求項5の特徴によると、請求項〜4のうちのいずれか一つの場合と同様に前項[II]〜[IV]に記載の「作用」を備えており、これに加えて以下のような「作用」を備えている。
支持フレームに予備苗載置部を上下方向に複数個備えることが多くある。これにより、支持フレームに操作具を備える場合、支持フレームにおいて上側の予備苗載置部と下側の予備苗載置部との間の部分に操作具を備えると、下側の予備苗載置部から予備苗を取り出す際に操作具が邪魔になることがある。
【0014】
請求項5の特徴によると、予備苗載置部と略同じ高さに位置するように、操作具を支持フレームに備えており、支持フレームにおいて上側の予備苗載置部と下側の予備苗載置部との間の部分に操作具が位置するようなことがないので、予備苗載置部から苗を取り出す際に操作具が邪魔になるようなことがない。
【0015】
[VI]
請求項6の特徴によると、請求項〜5のうちのいずれか一つの場合と同様に前項[II]〜[V]に記載の「作用」を備えており、これに加えて以下のような「作用」を備えている。
請求項6の特徴によると、操作具を前方及び後方に延出しているので、機体の運転部の操縦者にとって後方に延出された操作具が近い状態となるのであり、畦の作業者にとって前方に延出された操作具が近い状態となる。
これにより、請求項6の特徴によると、機体の運転部の操縦者にとって後方に延出された操作具を比較的容易に持って操作することができるのであり、畦の作業者にとって前方に延出された操作具を比較的容易に持って操作することができる。
【0016】
[VII]
請求項7の特徴によると、請求項6の場合と同様に前項[II]〜[VI]に記載の「作用」を備えておりこれに加えて以下のような「作用」を備えている。
体左右方向の横軸芯周りに前後に揺動自在な支持リンクを、機体の前部の横側部に備えて上方に延出し、機体左右方向の横軸芯周りに前後に揺動自在な支持フレームを支持リンクの上部に備えた場合、予備苗載置部及び支持フレームを作業位置から補給位置に移動させる際、支持リンクの上部が円弧軌跡に沿って移動することによって、予備苗載置部及び支持フレームが作業位置から補給位置に斜め前方下方に移動する状態となる。逆に予備苗載置部及び支持フレームを補給位置から作業位置に移動させる際、支持リンクの上部が円弧軌跡に沿って移動することによって、予備苗載置部及び支持フレームが補給位置から作業位置に斜め後方上方に移動する状態となる。
【0017】
請求項7の特徴によると、後方に延出された操作具を下方に操作することによりロック機構が保持解除状態に操作され、前方に延出された操作具を上方に操作することによりロック機構が保持解除状態に操作されるように構成している。
これにより請求項7の特徴によると、予備苗載置部及び支持フレームの作業位置において、機体の運転部の操縦者が後方に延出された操作具を持って下方に操作してロック機構を保持解除状態に操作し、予備苗載置部及び支持フレームを斜め前方下方に移動させることにより、予備苗載置部及び支持フレームを作業位置から補給位置に移動させることができる。このように機体の運転部の操縦者にとって、予備苗載置部及び支持フレームを作業位置から補給位置に移動させる場合、後方に延出された操作具を下方に操作する動作と、予備苗載置部及び支持フレームが作業位置から補給位置に斜め前方下方に移動する状態とが、同じような方向となる。
【0018】
逆に予備苗載置部及び支持フレームの補給位置において、畦の作業者が前方に延出された操作具を持って上方に操作してロック機構を保持解除状態に操作し、予備苗載置部及び支持フレームを斜め後方上方に移動させることにより、予備苗載置部及び支持フレームを補給位置から作業位置に移動させることができる。このように畦の作業者にとって、予備苗載置部及び支持フレームを補給位置から作業位置に移動させる場合、前方に延出された操作具を上方に操作する動作と、予備苗載置部及び支持フレームが補給位置から作業位置に斜め後方上方に移動する状態とが、同じような方向となる。
【0019】
[VIII]
請求項8の特徴によると、請求項6又は7の場合と同様に前項[II]〜[VII]に記載の「作用」を備えており、これに加えて以下のような「作用」を備えている。
請求項8の特徴によると、操作具の前側の端部及び後側の端部に、機体左右方向で予備苗載置部側に延出された握り部を備えている。これにより、請求項8の特徴によると、機体の運転部の操縦者(畦の作業者)が手を延ばして、後方(前方)に延出された操作具を持つ場合、機体左右方向に延出された操作具の握り部は持ち易いものとなる。
【0020】
この場合、請求項8の特徴によると、操作具の握り部が予備苗載置部側に延出されており、平面視で予備苗載置部の左右幅の範囲から操作具の握り部があまり出ない状態となるので、後方(前方)に延出された操作具を操作しない状態において、操作具の握り部が邪魔になるようなことが少ない。
【0021】
[IX]
請求項9の特徴によると、請求項〜8のうちのいずれか一つの場合と同様に前項[II]〜[VIII]に記載の「作用」を備えており、これに加えて以下のような「作用」を備えている。
前項[I]に記載のように、機体左右方向の横軸芯周りに前後に揺動自在な支持リンクを、機体の前部の横側部に備えて上方に延出し、機体左右方向の横軸芯周りに前後に揺動自在な支持フレームを支持リンクの上部に備えた場合、支持リンクに対する支持フレームの姿勢を保持すれば、機体に対する支持リンクの姿勢も保持される。
【0022】
請求項9の特徴によると、ロック機構を支持リンクと支持フレームとの接続部分に備えて、ロック機構により支持リンクと支持フレームとの姿勢を保持及び保持解除することにより、予備苗載置部及び支持フレームを作業位置及び補給位置で保持及び保持解除自在に構成している。
これにより、請求項9の特徴のように、ロック機構を支持リンクと支持フレームとの接続部分に備えることにより、1つのロック機構によって支持リンクに対する支持フレームの姿勢の保持、機体に対する支持リンクの姿勢の保持を行うことができて、予備苗載置部及び支持フレームを作業位置及び補給位置で保持することができる。
【0023】
[X]
請求項10の特徴によると、請求項9の場合と同様に、前項[II]〜[IX]に記載の「作用」を備えており、これに加えて以下のような「作用」を備えている。
前項[IX]に記載のように、ロック機構を支持リンクと支持フレームとの接続部分に備えた場合、請求項10の特徴によると、ロック機構を構成する部材を支持リンクに固定し、ロック機構を構成する部材を支持フレームの基部に当て付けて、支持リンクに対する支持フレームの機体左右方向の傾斜を防止するように構成している。これにより、請求項10の特徴によると、ロック機構を構成する部材が、支持リンクに対する支持フレームの機体左右方向の傾斜を防止する部材に兼用される。
【0024】
[XI]
請求項11の特徴によると、請求項〜10のうちのいずれか一つの場合と同様に前項[II]〜[X]に記載の「作用」を備えており、これに加えて以下のような「作用」を備えている。
例えば畦を越えて機体を水田に入れる場合や畦を越えて路上に出す場合に、近年では機体の運転部から操縦者が降りて地上から機体を操縦することにより、畦を越えて機体を水田に入れたり、畦を越えて路上に出すような操作を行うことがある。この場合、地上の操縦者は機体の前部の前側や横側に立って機体を操縦することになるので、機体の前部の横側部に予備苗載置部及び支持フレームが備えられていると、予備苗載置部及び支持フレームが邪魔になって、地上の操縦者にとって機体の操縦が行い難くなることがある。
【0025】
請求項11の特徴によると、予備苗載置部及び支持フレームを、作業位置よりも後方に位置する退避位置に移動自在に構成し、ロック機構により予備苗載置部及び支持フレームを退避位置で保持及び保持解除自在に構成している。
これにより、請求項11に特徴によると、例えば畦を越えて機体を水田に入れる場合や畦を越えて路上に出す場合に、予備苗載置部及び支持フレームを退避位置に移動させればよい。従って、地上の操縦者が機体の前部の前側や横側に立って機体を操縦する場合、退避位置の予備苗載置部及び支持フレームが地上の操縦者から後方に比較的離れた位置に位置することになるので、地上の操縦者にとって退避位置の予備苗載置部及び支持フレームが邪魔になり難い。
【0026】
請求項11の特徴によると、前述のように例えば畦を越えて機体を水田に入れる場合や畦を越えて路上に出す場合以外に、例えば乗用型田植機を納屋に格納するような場合、予備苗載置部及び支持フレームを退避位置に移動させれば、予備苗載置部及び支持フレームが邪魔になることなく乗用型田植機を納屋に格納することができる。
請求項11の特徴によると、機体左右方向の横軸芯周りに前後に揺動自在な支持リンクを、機体の前部の横側部に備えて上方に延出し、機体左右方向の横軸芯周りに前後に揺動自在な支持フレームを支持リンクの上部に備え、苗を載置する予備苗載置部を支持フレームに備えているので、予備苗載置部及び支持フレームを作業位置、補給位置及び退避位置に移動させる際に、予備苗載置部及び支持フレームが右(左)の横外側に変位するようなことがない。これにより、請求項11の特徴によると、前述のように納屋において予備苗載置部及び支持フレームを退避位置に移動させる際に、予備苗載置部及び支持リンクを納屋の他物に当ててしまうようなことが少ない。
請求項11の特徴によると、ロック機構により予備苗載置部及び支持フレームを退避位置で保持及び保持解除自在に構成しているので、予備苗載置部及び支持フレームをロック機構により退避位置に安定して保持することができる。
【0027】
【発明の実施の形態】
[1]
図1及び図2に示すように、前輪1及び後輪2で支持された機体に、運転部3が備えられ、機体の後部にリンク機構4及び油圧シリンダ5を介して苗植付装置6が昇降駆動自在に支持されて、乗用型田植機が構成されている。
【0028】
図1及び図2に示すように、苗植付装置6は4条植型式に構成されており、2個の伝動ケース21、伝動ケース21の後部の右及び左の横側部に回転駆動自在に支持された植付ケース22、植付ケース22の両端に備えられた一対の植付アーム23、接地フロート24、及び苗が載置される苗のせ台25等を備えて構成されている。これにより、苗のせ台25が左右に往復横送り駆動されるのに伴って、植付ケース22が回転駆動され、苗のせ台25の下部から植付アーム23が交互に苗を取り出して田面に植え付ける。
【0029】
図1及び図2に示すように、運転部3においてフロア7の後方の上方に運転座席8が備えられており、運転座席8の後側に肥料を貯留するホッパー26、繰り出し部27及びブロア28が備えられている。接地フロート24に作溝器29が備えられて、繰り出し部27と作溝器29とに亘ってホース30が接続されている。これにより、前述のような苗の植え付けに伴って、ホッパー26から肥料が所定量ずつ繰り出し部27によって繰り出されて、ブロア28の送風により肥料がホース30を通って作溝器29に供給されるのであり、作溝器29を介して肥料が田面に供給される。
【0030】
[2]
次に、運転部3の付近の構造について説明する。
図1,2,3に示すように、フロア7の後方の上方に運転座席8が備えられ、エンジン(図示せず)を覆うボンネット9がフロア7の前方に備えられており、ボンネット9の右及び左の横側部に、フロア7につながる右及び左のステップ10が備えられている。前輪1を操向操作するステアリングハンドル11がボンネット9の上部に備えられており、ボンネット9の上部においてステアリングハンドル11の右の横側部に、エンジンのアクセル部を操作するアクセルレバー15及び昇降レバー12が備えられ、ステアリングハンドル11の左の横側部に、主変速レバー13が備えられている。ボンネット9の後面における左の横側部に副変速レバー16が備えられている。
【0031】
図1,2,3に示すように、昇降レバー12は上昇位置、中立位置、下降位置及び植付位置に操作自在であり、後側から前側に向けて上昇位置、中立位置、下降位置及び植付位置が、この順序で配置されている(図2に示す状態は、昇降レバー12を中立位置に操作している状態)。昇降レバー12を上昇位置に操作すると、苗植付装置6に動力を伝達する植付クラッチ(図示せず)が遮断状態に操作されて、油圧シリンダ5により苗植付装置6が上昇駆動される。昇降レバー12を中立位置に操作すると、植付クラッチが遮断状態に操作されて、油圧シリンダ5が停止する。昇降レバー12を下降位置に操作すると、植付クラッチが遮断状態に操作されて、油圧シリンダ5により苗植付装置6が下降駆動される。昇降レバー12を植付位置に操作すると、植付クラッチが伝動状態に操作されて、苗植付装置6が田面から設定高さに維持されるように油圧シリンダ5により自動的に昇降駆動される。
【0032】
静油圧式無段変速装置(図示せず)及びギヤ変速式の副変速装置(図示せず)が備えられており、エンジンの動力がベルト型式のテンションクラッチ(図示せず)を介して静油圧式無段変速装置に伝達され、静油圧式無段変速装置から副変速装置を介して、前輪1及び後輪2に伝達される。静油圧式無段変速装置は中立位置、前進の高速側及び後進の高速側に無段階に変速自在に構成されており、副変速装置は低速の植付走行位置及び高速の路上走行位置の2位置切換式に構成されている。
【0033】
図1及び図2に示す状態は主変速レバー13を中立位置に操作している状態であり、静油圧式無段変速装置が中立位置に操作されて機体は停止している。主変速レバー13を中立位置から前方の前進変速域に操作すると、静油圧式無段変速装置が前進の高速側に操作されるのであり、主変速レバー13を中立位置から後方の後進変速域に操作すると、静油圧式無段変速装置が後進の高速側に操作される。図1に示すように、副変速レバー16を上方及び下方に操作することによって、副変速装置が低速の植付走行位置及び高速の路上走行位置に操作される。
【0034】
図2及び図3に示すように、右のステップ10におけるフロア7に近い部分に操作ペダル14が備えられており、操作ペダル14を下方の踏み位置に操作すると、静油圧式無段変速装置が中立位置に操作され、前輪1及び後輪2を制動可能なブレーキ(図示せず)が制動側に操作される。操作ペダル14を上方の戻し位置に操作すると、静油圧式無段変速装置が中立位置に残された状態で、ブレーキが制動解除側に操作されるのであり、バネ(図示せず)により操作ペダル14が上方の戻し位置側に付勢されている。
【0035】
図2及び図3に示すように、操作ペダル14におけるボンネット9側に隣接する位置に操作レバー17が備えられており、操作レバー17が上方の走行位置及び下方の停止位置に上下に操作自在に構成されて、上方の走行位置に付勢されている。操作レバー17を上方の走行位置に操作すると、前述のテンションクラッチが伝動状態に操作されて前述のブレーキが制動解除側に操作されるのであり、操作レバー17を下方の停止位置に操作すると、前述のテンションクラッチが遮断状態に操作されて前述のブレーキが制動側に操作される。
【0036】
図2及び図3に示すように、操作ペダル14及び操作レバー17を連結及び連結解除自在な連結金具49が操作レバー17に備えられている。これにより、連結金具49により操作ペダル14及び操作レバー17を連結していない状態で、操作ペダル14及び操作レバー17を独立に上方の戻し位置及び下方の踏み位置(上方の走行位置及び下方の停止位置)に操作することができる。連結金具49により操作ペダル14及び操作レバー17を連結した状態で、操作ペダル14及び操作レバー17を一緒に上方の戻し位置及び下方の踏み位置(上方の走行位置及び下方の停止位置)に操作することができる。
【0037】
図2及び図3に示すように、右のステップ10において、操作ペダル14及び操作レバー17の前側の部分にロックレバー18が備えられている。連結金具49により操作ペダル14及び操作レバー17を連結していない状態で、ロックレバー18により、操作ペダル14及び操作レバー17を独立に下方の踏み位置及び下方の停止位置に保持することができる。連結金具49により操作ペダル14及び操作レバー17を連結した状態で、ロックレバー18により操作ペダル14及び操作レバー17を一緒に下方の踏み位置及び下方の停止位置に保持することができる。
【0038】
図1,2,3に示すように、エンジンを支持する前フレーム19が機体の前部の下部に備えられており、前フレーム19の機体左右方向の横軸芯P1周りに、操作アーム20が揺動自在に支持されている。操作アーム20は正面視で逆U字状に構成されて、図1に示すように上方に起立した格納位置、及び機体の前部から前方に出た作業位置に亘り揺動自在に構成されている。操作アーム20を作業位置に操作すると、前輪1及びステアリングハンドル11が直進位置で保持されて、操作アーム20を格納位置に操作すると、前輪1及びステアリングハンドル11の保持が解除されるように構成されている。
【0039】
[3]
次に、機体の前部の右及び左の横側部に備えられる予備苗のせ台について説明する。
図1及び図3に示すように、前フレーム19に固定された支持フレーム31が右及び左の横外側に延出されており、板材をU字状に折り曲げて構成された支持部材32が支持フレーム31の端部に固定されて、支持部材32が右及び左のステップ10の右及び左の横外側に位置している。
【0040】
図4及び図5に示すように、支持部材32の機体左右方向の横軸芯P2周りに支持リンク33が前後に揺動自在に支持されて上方に延出され、支持部材32の機体左右方向の横軸芯P3周りに、前リンク(揺動リンクの一例)34が前後に揺動自在に支持されて上方に延出されており、板材を逆U字状に折り曲げて構成された支持部材(連結リンクの一例)35が支持リンク33及び前リンク34の上部における機体左右方向の横軸芯P4,P5周りに揺動自在に支持されている。これにより、支持リンク33及び前リンク34、支持部材32、支持部材35により平行四連リンクが構成されている。
【0041】
図4及び図5に示すように、1つの支持フレーム36が支持部材35に固定されて上方に延出されている。平面視コ字状の支持部材37,38が支持フレーム36に上下2箇所に固定されており、支持部材37,38の機体前後方向の横軸芯P6,P7周りに、予備苗載置部39が右(左)の横外方に向く作業位置及び上方に向き格納位置に揺動自在に支持されている。
【0042】
以上の構造により、図4に示すように、予備苗載置部39及び支持フレーム36、支持リンク33が、機体の前部の横側部に位置して略上方に向く作業位置A1、作業位置A1よりも前方の下方に位置して略上方に向く補給位置A2、及び作業位置A1よりも後方の下方に位置して略上方に向く退避位置A3に亘り、略平行に移動自在となっている。
【0043】
図3,4,5に示すように、トーションバー44が支持フレーム31と平行に備えられており、トーションバー44の内側の端部44aが前フレーム19に固定され、トーションバー44の外側の端部44bが支持リンク33に接続されている。図4に示すように、予備苗載置部39及び支持フレーム36、支持リンク33の作業位置A1において、トーションバー44が自由状態となっており、予備苗載置部39及び支持フレーム36、支持リンク33が作業位置A1から補給位置A2側及び退避位置A3側に移動すると、予備苗載置部39及び支持フレーム36、支持リンク33を作業位置A1側に付勢しようとする付勢力が、トーションバー44に発生する。
【0044】
図4に示すように、支持部材35の後部にストッパー35aが固定され、予備苗載置部39及び支持フレーム36、支持リンク33の補給位置A2において、支持リンク33が支持部材35のストッパー35aに接当することにより、予備苗載置部39及び支持フレーム36、支持リンク33が補給位置A2から前方に移動する状態が止められる。支持部材32の一部が延出され折り曲げられてストッパー32aが構成されており、予備苗載置部39及び支持フレーム36、支持リンク33の退避位置A3において、支持リンク33が支持部材32のストッパー32aに接当することによって、予備苗載置部39及び支持フレーム36、支持リンク33が退避位置A3から後方に移動する状態が止められる。
【0045】
[4]
次に、予備苗のせ台の保持及び保持解除の構造について説明する。
図5及び図6(イ)に示すように半円状に形成された保持部材(ロック機構を構成する部材の一例)40が備えられており、保持部材40の下部40aが下方に延出されてL字状に折り曲げられて、保持部材40の下部40aが支持リンク33の上部に固定されている。これにより、図5に示すように、保持部材40と支持リンク33の上部との間に支持部材35が挟み込まれる状態となっており、支持リンク33に対する支持フレーム36(支持部材35)の機体左右方向の傾斜が防止されている。
【0046】
図5及び図6(イ)に示すように、保持部材40の上部に機体前後方向に沿って5個の係合孔40bが備えられている。支持フレーム36にブラケット41が固定されて、固定ロッド42がブラケット41に上下動自在に支持されており、固定ロッド42を下方(保持部材40の係合孔40bへの挿入側)に付勢するバネ43が、ブラケット41に備えられている。
【0047】
図5及び図6(イ)に示すように、固定ロッド42を保持部材40の係合孔40bに挿入及び抜き出すことによって、支持リンク33に対する予備苗載置部39及び支持フレーム36の姿勢を保持及び保持解除することができるのであり、機体に対する支持リンク33の姿勢を保持及び保持解除することができる。従って、固定ロッド42を保持部材40の係合孔40bに挿入及び抜き出すことによって、予備苗載置部39及び支持フレーム36、支持リンク33を図4に示すように作業位置A1、補給位置A2及び退避位置A3、作業位置A1と補給位置A2との間の位置、作業位置A1と退避位置A3との間の位置に保持及び保持解除することができる。以上のように、保持部材40及び固定ロッド42により、ロック機構45が構成されている。
【0048】
図5及び図6(イ)に示すように、支持部材38の一部が下方に延出されU字状に折り曲げられて、ブラケット38aが構成されており、支持部材38のブラケット38aの機体左右方向の横軸芯P8周りに、丸パイプ状の操作具46が上下に揺動自在に支持されている。支持部材38の一部が下方に延出されU字状に折り曲げられて、ストッパー38b,38cが構成されており、支持部材38のストッパー38b,38cに操作具46が接当する範囲で、操作具46が上下に揺動自在に構成されている。固定ロッド42の上端部42aが折り曲げられて、操作具46の開口46cに固定ロッド42の上端部42aが挿入されている。
【0049】
図1,2,3に示すように、操作具46が前方及び後方に延出されて、操作具46の前側の端部が予備苗載置部39の前部から前方に出ており、操作具46の後側の端部が予備苗載置部39の後部から後方に出ている。操作具46の前側の端部及び後側の端部が折り曲げられて握り部46a,46bが構成されており、操作具46の前側及び後側の握り部46a,46bが、機体左右方向で予備苗載置部39側に延出されている。
【0050】
これにより、図2に示すように、操作具46の前側及び後側の握り部46a,46bが右及び左のステップ10とは反対の右及び左の横外方に向く状態となっており、操作具46の前側及び後側の握り部46a,46bが予備苗載置部39から右及び左の横外方に出ない状態となっている(操作具46の前側及び後側の握り部46a,46bが、平面視で予備苗載置部39の左右幅の範囲からあまり出ない状態となっている)。
【0051】
[5]
次に、予備苗のせ台の保持及び保持解除の操作について説明する。
図4及び図6(イ)に示す状態は、予備苗載置部39及び支持フレーム36、支持リンク33が作業位置A1に位置している状態であり、固定ロッド42が保持部材40の係合孔40bに挿入されて、予備苗載置部39及び支持フレーム36、支持リンク33が作業位置A1に保持されている状態である。
【0052】
前述のように、予備苗載置部39及び支持フレーム36、支持リンク33が作業位置A1に位置している状態において、図4に示す側面視で支持リンク33及び支持フレーム36が機体に対して真っ直ぐに上方に延出されており、支持リンク33及び支持フレーム36が略一直線に並ぶ状態となっている。図6(イ)に示す側面視で、バネ43の付勢力により操作具46が支持部材38のストッパー38bに接当することにより、操作具46が予備苗載置部39と略同じ高さで予備苗載置部39と略平行な状態となっており、図2に示すように、操作具46の前側の握り部46aが予備苗載置部39の前部から所定間隔を置いて前方に位置し、操作具46の後側の握り部46bが予備苗載置部39の後部から所定間隔を置いて後方に位置している。
【0053】
図4及び図6(イ)に示すように、予備苗載置部39及び支持フレーム36、支持リンク33が作業位置A1に位置している状態において、図4の二点鎖線及び図6(ロ)に示すように、操作具46の前側の握り部46aを上方に操作すると(操作具46の後側の握り部46bを下方に操作すると)、固定ロッド42が上昇して保持部材40の係合孔40bから抜き出される。
【0054】
これにより、予備苗載置部39及び支持フレーム36、支持リンク33をトーションバー44に抗して斜め前方下方に移動させることにより、予備苗載置部39及び支持フレーム36、支持リンク33を、図4に示すように作業位置A1から作業位置A1と補給位置A2との間の位置、補給位置A2に移動させることができ、予備苗載置部39及び支持フレーム36、支持リンク33をトーションバー44に抗して斜め後方下方に移動させることにより、予備苗載置部39及び支持フレーム36、支持リンク33を作業位置A1から作業位置A1と退避位置A3との間の位置、退避位置A3に移動させることができる。
【0055】
この後、図4の実線及び図6(イ)に示すように、操作具46の前側の握り部46aを下方に操作すると(操作具46の後側の握り部46bを上方に操作すると)、固定ロッド42が下降し保持部材40の係合孔40bに挿入して、予備苗載置部39及び支持フレーム36、支持リンク33が補給位置A2及び退避位置A3、作業位置A1と補給位置A2との間の位置、作業位置A1と退避位置A3との間の位置に保持される。
【0056】
図4に示すように、予備苗載置部39及び支持フレーム36、支持リンク33を補給位置A2、作業位置A1と補給位置A2との間の位置から斜め後方上方に移動させて作業位置A1に移動させる場合、予備苗載置部39及び支持フレーム36、支持リンク33を退避位置A3、作業位置A1と退避位置A3との間の位置から斜め前方上方に移動させて作業位置A1に移動させる場合、前述と同様に操作具46の前側の握り部46aを下方に操作するのであるが(操作具46の後側の握り部46bを上方に操作するのであるが)、この場合にはトーションバー44が予備苗載置部39及び支持フレーム36、支持リンク33の移動の補助になる。
【0057】
[発明の実施の第1別形態]
前述の[発明の実施の形態]の支持部材38及び操作具46の構造に代えて、図7(イ)(ロ)(ハ)に示すように構成してもよい。
図7(イ)に示すように、支持部材38のブラケット38a、及びストッパー38b,38c(図6(イ)(ロ)参照)を廃止して、支持部材38からブラケット38dを延出し、支持部材38のブラケット38dに円弧状の長孔38eを備える。操作具46に機体左右方向の横向きの一対のピン46dを備えて、操作具46のピン46dを支持部材38の長孔38eに挿入し、操作具46の開口46cに固定ロッド42の上端部42aを挿入する。これにより、操作具46の前側の握り部46aが上方に操作可能、操作具46の後側の握り部46bが上方に操作可能となる。
【0058】
図7(イ)に示す状態は、固定ロッド42が下方に操作されて保持部材40の係合孔40bに挿入されている状態であり、図7(ロ)に示すように操作具46の前側の握り部46aを上方に操作しても、図7(ハ)に示すように操作具46の後側の握り部46bを上方に操作しても、固定ロッド42が上方に操作されて保持部材40の係合孔40bから抜き出される。
【0059】
[発明の実施の第2別形態]
前述の[発明の実施の形態]の支持部材38及び操作具46の構造に代えて、図8(イ)(ロ)(ハ)に示すように構成してもよい。
図8(イ)に示すように、支持部材38のブラケット38a及びストッパー38b,38c(図6(イ)(ロ)参照)を廃止して、支持部材38に機体前後方向の一対の長孔38fを備える。操作具46に上下に揺動自在な一対のリンク47を備えて、リンク47の端部を支持部材38の長孔38fにスライド自在に挿入し、操作具46の開口46cに固定ロッド42の上端部42aを挿入する。これにより、操作具46の前側の握り部46aが上方に操作可能、操作具46の後側の握り部46bが上方に操作可能となる。
【0060】
図8(イ)に示す状態は、固定ロッド42が下方に操作されて保持部材40の係合孔40bに挿入されている状態であり、図8(ロ)に示すように操作具46の前側の握り部46aを上方に操作しても、図8(ハ)に示すように操作具46の後側の握り部46bを上方に操作しても、固定ロッド42が上方に操作されて保持部材40の係合孔40bから抜き出される。
【0061】
[発明の実施の第3別形態]
前述の[発明の実施の形態]の支持部材38及び操作具46の構造に代えて、図9(イ)(ロ)に示すように構成してもよい。
図9(イ)に示すように、支持部材38のブラケット38a及びストッパー38b,38c(図6(イ)(ロ)参照)を廃止して、支持部材38にブラケット38gを備える。操作軸46を支持部材38のブラケット38gの機体前後方向の横軸芯P9周りに回転自在に支持し、操作具46の前側の端部及び後側の端部を予備苗載置部39側に折り曲げて握り部46a,46bを構成し、操作軸46に固定されたアーム46eに固定ロッド42を接続する。
【0062】
図9(イ)に示す状態は、固定ロッド42が下方に操作されて保持部材40の係合孔40bに挿入されている状態であり、操作具46の前側の握り部46a(後側の握り部46b)を持って、図9(ロ)に示すように操作具46を横軸芯P9周りに紙面反時計方向に回転操作すると、固定ロッド42が上方に操作されて保持部材40の係合孔40bから抜き出される。
【0063】
[発明の実施の第4別形態]
前述の[発明の実施の形態]の支持部材38及び操作具46の構造に代えて、図10に示すように構成してもよい。
図10に示すように、支持部材38のブラケット38a及びストッパー38b,38c(図6(イ)(ロ)参照)を廃止して、支持フレーム36にブラケット48を備える。操作軸46を支持ブラケット48の機体前後方向の横軸芯P10周りに回転自在に支持し、操作具46の前側の端部及び後側の端部を上方に折り曲げて握り部46a,46bを構成し、操作軸46に固定されたアーム46eに固定ロッド42を接続する。
【0064】
図10に示す状態は、固定ロッド42が下方に操作されて保持部材40の係合孔40bに挿入されている状態であり、操作具46の前側の握り部46a(後側の握り部46b)を持って、操作具46を横軸芯P10周りに図10の紙面時計方向に回転操作すると、固定ロッド42が上方に操作されて保持部材40の係合孔40bから抜き出される。
【0065】
【発明の効果】
請求項1の特徴によると、予備苗載置部及び支持フレームの作業位置において予備苗載置部に載置された苗の重量が無理なく支持フレーム及び支持リンクに掛かって支持されるようになるので、予備苗載置部及び支持フレームの作業位置において、苗を安定して支持することができるようになった。
請求項2の特徴によると、請求項1の場合と同様に前述の請求項1の「発明の効果」を備えており、この「発明の効果」に加えて以下のような「発明の効果」を備えている。
請求項2の特徴によると、乗用型田植機の予備苗のせ台構造において、予備苗載置部及び支持フレームを作業位置及び補給位置に移動自在に構成し、予備苗載置部及び支持フレームを作業位置及び補給位置で保持及び保持解除自在なロック機構を備えた場合、ロック機構を保持状態及び保持解除状態に操作する操作具が比較的高い位置に位置している点、予備苗載置部及び支持フレームの作業位置において操作具が機体の運転部の操縦者に近い状態となる点、並びに、予備苗載置部及び支持フレームの作業位置において操作具が畦の作業者に近い状態となる点により、機体の運転部の操縦者や畦の作業者にとって操作具を比較的容易に持って操作することができるようになって、操作具の操作性を向上させることができた。
【0066】
請求項3の特徴によると、請求項2の場合と同様に前述の請求項2の「発明の効果」を備えており、この「発明の効果」に加えて以下のような「発明の効果」を備えている。
請求項3の特徴によると、ロック機構を保持状態側に付勢する付勢機構によって、ロック機構が保持状態で安定し、ロック機構が保持状態から保持解除状態に操作され難くなるので、予備苗載置部及び支持フレームの作業位置及び補給位置での安定性を向上させることができた。
【0067】
請求項4の特徴によると、請求項1〜3のうちのいずれか一つの場合と同様に前述の請求項1〜3の「発明の効果」を備えており、この「発明の効果」に加えて以下のような「発明の効果」を備えている。
請求項4の特徴によると、機体の運転部の操縦者にとって、支持フレームが右(左)斜め前方の視界の邪魔になり難いようにすることができ、視界の確保により機体の操縦性を向上させることができた。
【0068】
【0069】
請求項5の特徴によると、請求項〜4のうちのいずれか一つの場合と同様に前述の請求項〜4の「発明の効果」を備えており、この「発明の効果」に加えて以下のような「発明の効果」を備えている。
請求項5の特徴によると、支持フレームにおいて上側の予備苗載置部と下側の予備苗載置部との間の部分に操作具が位置するようなことがなく、予備苗載置部から苗を取り出す際に操作具が邪魔になるようなことがないので、苗の取り扱いに関する作業性を向上させることができた。
【0070】
請求項6の特徴によると、請求項〜5のうちのいずれか一つの場合と同様に前述の請求項〜5の「発明の効果」を備えており、この「発明の効果」に加えて以下のような「発明の効果」を備えている。
請求項6の特徴によると、機体の運転部の操縦者にとって後方に延出された操作具を比較的容易に持って操作することができるのであり、畦の作業者にとって前方に延出された操作具を比較的容易に持って操作することができるようになって、操作具の操作性を向上させることができた。
【0071】
請求項7の特徴によると、請求項6の場合と同様に前述の請求項6の「発明の効果」を備えており、この「発明の効果」に加えて以下のような「発明の効果」を備えている。
請求項7の特徴によると、後方に延出された操作具を下方に操作する動作と、予備苗載置部及び支持フレームが作業位置から補給位置に斜め前方下方に移動する状態とが同じような方向となる点、並びに、前方に延出された操作具を上方に操作する動作と、予備苗載置部及び支持フレームが補給位置から作業位置に斜め後方上方に移動する状態とが同じような方向となる点により、後方(前方)に延出された操作具の下方(上方)への操作が、予備苗載置部及び支持フレームの作業位置から補給位置への移動(補給位置から作業位置への移動)に無駄なく伝達されるようになって、操作具の操作性を向上させることができた。
【0072】
請求項8の特徴によると、請求項6又は7の場合と同様に前述の請求項6又は7の「発明の効果」を備えており、この「発明の効果」に加えて以下のような「発明の効果」を備えている。
請求項8の特徴によると、機体の運転部の操縦者(畦の作業者)にとって、操作具の握り部が持ち易いものとなっている点、並びに、後方(前方)に延出された操作具を操作しない状態において、操作具の握り部が邪魔になるようなことが少ない点により、操作具の操作性を向上させることができた。
【0073】
請求項9の特徴によると、請求項〜8のうちのいずれか一つの場合と同様に前述の請求項〜8の「発明の効果」を備えており、この「発明の効果」に加えて以下のような「発明の効果」を備えている。
請求項9の特徴によると、1つのロック機構によって支持リンクに対する支持フレームの姿勢の固定、機体に対する支持リンクの姿勢の固定を行うことができて、予備苗載置部及び支持フレームを作業位置及び補給位置で保持することができるようになるので、ロック機構の構造の簡素化の面で有利なものとなった。
【0074】
請求項10の特徴によると請求項9の場合と同様に前述の請求項9の「発明の効果」を備えており、この「発明の効果」に加えて以下のような「発明の効果」を備えている。
請求項10の特徴によると、ロック機構を支持リンクと支持フレームとの接続部分に備えた場合、ロック機構を構成する部材が、支持リンクに対する支持フレームの機体左右方向の傾斜を防止する部材に兼用されるので、構造の簡素化の面で有利なものとなった。
【0075】
請求項11の特徴によると、請求項〜10のうちのいずれか一つの場合と同様に前述の請求項〜10の「発明の効果」を備えており、この「発明の効果」に加えて以下のような「発明の効果」を備えている。 請求項11の特徴によると、地上の操縦者が機体の前部の前側や横側に立って機体を操縦する場合、予備苗載置部及び支持フレームを退避位置に移動させることにより、地上の操縦者にとって退避位置の予備苗載置部及び支持フレームが邪魔になり難いようにすることができて、地上の操縦者が機体の前部の前側や横側に立って機体を操縦する場合の操縦性を向上させることができた。
【0076】
請求項11の特徴によると、例えば乗用型田植機を納屋に格納するような場合に、予備苗載置部及び支持フレームを退避位置に移動させることにより、予備苗載置部及び支持フレームが邪魔になることなく乗用型田植機を納屋に格納することができる点、並びに、納屋において予備苗載置部及び支持フレームを退避位置に移動させる際に、予備苗載置部及び支持フレームを納屋の他物に当ててしまうようなことが少ない点によって、予備苗載置部及び支持フレームの機能性が高いものとなっている。
請求項11の特徴によると、予備苗載置部及び支持フレームをロック機構により退避位置に安定して保持することができるようになって、予備苗載置部及び支持フレームの退避位置での安定性を向上させることができた。
【図面の簡単な説明】
【図1】 乗用型田植機の全体側面図
【図2】 乗用型田植機の全体平面図
【図3】 乗用型田植機の正面図
【図4】 作業位置(補給位置及び退避位置)での予備苗載置部及び支持フレーム、支持リンクの付近の側面図
【図5】 予備苗載置部及び支持フレーム、支持リンクの付近の正面図
【図6】 操作具の前側の握り部を下方及び上方に操作した状態(操作具の後側の握り部を上方及び下方に操作した状態)を示す予備苗載置部及び支持フレームの付近の縦断側面図
【図7】 発明の実施の第1別形態において、操作具の前側及び後側の握り部を上方に操作した状態を示す操作具の付近の側面図
【図8】 発明の実施の第2別形態において、操作具の前側及び後側の握り部を上方に操作した状態を示す操作具の付近の側面図
【図9】 発明の実施の第3別形態において、操作具を回転操作した状態を示す操作具の付近の正面図
【図10】 発明の実施の第4別形態において、操作具の付近の正面図
【符号の説明】
33 支持リンク
34 前リンク(揺動リンク)
35 支持部材(連係リンク)
36 支持フレーム
39 予備苗載置部
40 保持部材(ロック機構を構成する部材)
43 バネ(付勢機構)
45 ロック機構
46 操作具
46a,46b 握り部
A1 作業位置
A2 補給位置
A3 退避位置
P2,P3,P4,P5 横軸芯

Claims (11)

  1. 機体に対して機体左右方向の横軸芯周りに前後に揺動自在な支持リンクと、前記横軸芯と平行な別の横軸芯周りに前後に揺動自在な揺動リンクとを、機体の前部の横側部に備えて上方に延出し、
    前記支持リンクと前記揺動リンクとの遊端部同士を、連結リンクを介して機体左右方向の横軸芯周りに揺動自在に連結して平行四連リンクを構成し、苗を載置する予備苗載置部を備えた支持フレームを前記連結リンクに固定し
    前記平行四連リンクによって、前記予備苗載置部及び支持フレームを、機体の前部の横側部に位置する作業位置、及び作業位置よりも前方に位置する補給位置に亘り機体に対して平行移動自在に構成すると共に、
    作業位置において、前記支持リンク及び支持フレームが側面視で機体に対して上下方向に延出されて、前記支持リンク及び支持フレームが側面視で略一直線に並ぶように構成してある乗用型田植機の予備苗のせ台構造
  2. 前記予備苗載置部及び支持フレームを、作業位置及び補給位置で保持及び保持解除自在なロック機構を備え、前記ロック機構を保持状態及び保持解除状態に操作するもので人為的に操作される操作具を、前記支持フレームに備えている請求項1記載の乗用型田植機の予備苗のせ台構造。
  3. 前記ロック機構を保持状態側に付勢する付勢機構を備えてある請求項記載の乗用型田植機の予備苗のせ台構造。
  4. 前記平行四連リンクに1つの前記支持フレームを備えてある請求項1〜3のうちのいずれか一つに記載の乗用型田植機の予備苗のせ台構造。
  5. 前記予備苗載置部と略同じ高さに位置するように、前記操作具を前記支持フレームに備えてある請求項〜4のうちのいずれか一つに記載の乗用型田植機の予備苗のせ台構造。
  6. 前記操作具を前方及び後方に延出してある請求項〜5のうちのいずれか一つに記載の乗用型田植機の予備苗のせ台構造。
  7. 前記後方に延出された操作具を下方に操作することにより、前記ロック機構が保持解除状態に操作され、
    前記前方に延出された操作具を上方に操作することにより、前記ロック機構が保持解除状態に操作されるように構成してある請求項6に記載の乗用型田植機の予備苗のせ台構造。
  8. 前記操作具の前側の端部及び後側の端部に、機体左右方向で前記予備苗載置部側に延出された握り部を備えてある請求項6又は7に記載の乗用型田植機の予備苗のせ台構造。
  9. 前記ロック機構を前記支持リンクと支持フレームとの接続部分に備えて、
    前記ロック機構により前記支持リンクと支持フレームとの姿勢を保持及び保持解除することにより、前記予備苗載置部及び支持フレームを作業位置及び補給位置で保持及び保持解除自在に構成してある請求項〜8のうちのいずれか一つに記載の乗用型田植機の予備苗のせ台構造。
  10. 前記ロック機構を構成する部材を前記支持リンクに固定し、前記ロック機構を構成する部材を前記支持フレームの基部に当て付けて、前記支持リンクに対する前記支持フレームの機体左右方向の傾斜を防止するように構成してある請求項9に記載の乗用型田植機の予備苗のせ台構造。
  11. 前記予備苗載置部及び支持フレームを、作業位置よりも後方に位置する退避位置に移動自在に構成し、前記ロック機構により前記予備苗載置部及び支持フレームを退避位置で保持及び保持解除自在に構成してある請求項〜10のうちのいずれか一つに記載の乗用型田植機の予備苗のせ台構造。
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