JP2002356346A - 高耐久性石英ガラス、これを用いた部材及び装置 - Google Patents

高耐久性石英ガラス、これを用いた部材及び装置

Info

Publication number
JP2002356346A
JP2002356346A JP2001166310A JP2001166310A JP2002356346A JP 2002356346 A JP2002356346 A JP 2002356346A JP 2001166310 A JP2001166310 A JP 2001166310A JP 2001166310 A JP2001166310 A JP 2001166310A JP 2002356346 A JP2002356346 A JP 2002356346A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
quartz glass
plasma
weight
quarts glass
durability
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2001166310A
Other languages
English (en)
Inventor
Yoshinori Harada
美徳 原田
Shuzo Mizutani
修三 水谷
Masakazu Kudo
正和 工藤
Naoki Miura
直樹 三浦
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Tosoh Quartz Corp
Tosoh Corp
Original Assignee
Tosoh Quartz Corp
Tosoh Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Tosoh Quartz Corp, Tosoh Corp filed Critical Tosoh Quartz Corp
Priority to JP2001166310A priority Critical patent/JP2002356346A/ja
Publication of JP2002356346A publication Critical patent/JP2002356346A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Glass Compositions (AREA)
  • Drying Of Semiconductors (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】ハロゲン化物ガスおよびそのプラズマを用いる
半導体製造装置または液晶製造装置の部材として好適に
使用することのできる耐久性の高い石英ガラスを、高純
度でかつ石英ガラスの持つ良好な加工性、低発塵性を失
うことなく提供すること、及びこのような優れた石英ガ
ラスを用いた装置を提供する。 【解決の手段】Mg、Ca、Sr、Ba、Y、Hf及び
Zrからなる群より選ばれる少なくとも1種以上の元素
を0.01重量%以上2重量%以下含有することを特徴
とする、プラズマを利用する装置用の石英ガラス、石英
ガラス部材、及びこれを用いた半導体製造装置または液
晶製造装置を用いる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は耐久性及び加工性が
改善された石英ガラス、これを用いたプラズマを使用す
る装置用の部材に関し、さらに詳しくはプラズマを用い
た半導体製造装置または液晶製造装置用部材として好適
に使用することのできる耐久性及び加工性に優れた石英
ガラス、石英ガラス部材及びこの石英ガラス部材を用い
た装置に関する。
【0002】
【従来の技術】半導体製造分野や液晶製造分野において
はプラズマを用いた製造装置が多用されており、特に近
年の半導体集積回路の微細化に伴いプラズマを用いたド
ライエッチング工程はその重要性を増しつつある。そし
てこれらの製造工程では弗素系ガスや塩素系ガス等のハ
ロゲン化物ガスが必要不可欠である。
【0003】このハロゲン化物ガスおよびそのプラズマ
は、その反応性の高さからドライエッチング工程におけ
るエッチングガスや熱CVD工程のクリーニングガスな
ど様々な工程で利用されており、利用されるハロゲン化
物ガスの種類も弗素系ガスであるHF、CF4、CH
3、NF3、塩素系ガスであるCl2、HCl、BC
3、CCl4、臭素系ガスであるBr2、HBr等その
種類は極めて豊富である。
【0004】また、プラズマを用いたこれら半導体製造
装置や液晶製造装置の内部では、プラズマ生成時に重要
である高周波透過性に優れ、かつ比較的安価に高純度な
複雑形状の部材を製造可能である石英ガラス部材が多用
されている。なお石英ガラス部材が比較的安価な理由と
しては、石英ガラスの原料である高純度の水晶粉末が安
価な点と、機械加工が容易で酸水素炎による溶着が可能
である等、加工性に優れている点が挙げられる。
【0005】これに対しアルミナや窒化珪素等のセラミ
ックス部材の利用も進んではいるが、高純度なものは石
英ガラスに比べ高価であり、また粒界から腐蝕が進行し
粒子脱落を起こすことでパーティクルの発生原因となる
など課題が多い。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】このように、石英ガラ
スは優れた特性を多数有するものの、ハロゲン化物ガス
およびそのプラズマと接触する部位では石英ガラス表面
からエッチングが進行するため、石英ガラス部材がその
使用と共に徐々にエッチングされ減肉される現象が生じ
ていた。この石英ガラスの減肉現象は石英ガラス部材の
寿命を低下させるだけでなく、異常放電の原因ともなり
うるため、解決すべき問題点であった。
【0007】これに対しアルミナや窒化珪素等はこの減
肉現象が極めて小さいという利点があるものの、高純度
の原料粉末を製造することが難しく、また粒界を持つこ
とから減肉時に粒子脱落を起こし半導体や液晶の歩留ま
りを低下させる等の問題を抱えていた。
【0008】本発明は、かかる事情に鑑みてなされたも
のであって、ハロゲン化物ガスおよびそのプラズマを用
いる半導体製造装置または液晶製造装置の部材として好
適に使用することのできる耐久性の高い石英ガラスを、
高純度でかつ石英ガラスの持つ良好な加工性、低発塵性
を失うことなく提供すること、及びこのような優れた石
英ガラスを用いた装置を提供することを目的としてい
る。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、かかる課
題を解決するために鋭意検討した結果、Mg、Ca、S
r、Ba、Y、Hf及びZrからなる群より選ばれる1
種以上の元素を石英ガラス中に0.01重量%以上2重
量%以下含有させることで、ハロゲン化物ガスおよびそ
のプラズマを用いる半導体製造装置または液晶製造装置
の部材として好適に使用することのできる耐久性の高い
石英ガラスを、高純度でかつ石英ガラスの持つ良好な加
工性、低発塵性を失うことなく提供できることを見出
し、本願発明を完成するに至った。
【0010】石英ガラス中に含有させたMg、Ca、S
r、Ba、Y、HfおよびZr(以下、「添加元素」と
略す。)は、石英ガラスのハロゲン化物ガスおよびその
プラズマに対する耐久性を向上させる働きを担う。より
詳細に説明すると、ハロゲン化物ガスおよびそのプラズ
マによるエッチングは、ハロゲン化物ガスおよびそのプ
ラズマが被エッチング物をフッ化する過程と、この過程
で生成したハロゲン化物分子が真空中に昇華する過程の
2つの過程により進行する。この両過程の進行速度が大
きければエッチング速度も大となるが、被エッチング物
のハロゲン化物の昇華温度あるいは沸点が十分高けれ
ば、ハロゲン化物の真空中への昇華速度が極端に遅くな
り、エッチング速度は低下することとなる。上述の添加
元素はハロゲン化物の昇華温度あるいは沸点が石英ガラ
スの構成元素であるSiO2のハロゲン化物であるSi
Cl4に比べ遙かに高く、それがゆえに添加元素のハロ
ゲン化物が真空中に昇華する速度も石英ガラスに比べ遙
かに小さい。このような理由から、添加元素は石英ガラ
スに比べエッチング速度が極めて小さいという特徴を有
する。
【0011】さらに、石英ガラス中に含有させた添加元
素は石英ガラスに比べ極めてエッチング速度が小さいこ
とから、ハロゲン化物ガスおよびそのプラズマによるエ
ッチングが進行するに従い添加元素は徐々に石英ガラス
表面に析出/濃縮されることとなる。その結果、エッチ
ングがある程度進行した段階で石英ガラス表面には添加
元素が多量に存在することとなり、ハロゲン化物ガスお
よびそのプラズマと石英ガラスとの接触を妨げる作用を
及ぼすようになる。これにより石英ガラス自身のエッチ
ングも抑制され、ハロゲン化物ガスおよびそのプラズマ
に対する石英ガラスの耐久性を向上させることが可能と
なる。
【0012】石英ガラスに含有させる添加元素の濃度は
高ければ高いほどハロゲン化物ガスおよびそのプラズマ
に対する耐久性が上がる傾向があるが、その反面添加元
素濃度の増加に伴い急速に石英ガラスの機械的特性は悪
化していく。これは添加元素が石英ガラスを構成するS
iO2のネットワークを切断するためであり、また同時
にSiO2中の添加元素がクラック源として作用するた
めと考えられる。そのため石英ガラス中に含有させるべ
き添加元素は2重量%以下であることが望ましく、更に
は添加元素濃度は0.5重量%以下であることがより望
ましい。これを超えた濃度の添加元素を含有させると石
英ガラスの機械的特性が悪化し、切断や研削作業中に石
英ガラスの望ましからぬ破損を招くことになる。また一
方、添加元素の濃度が0.01重量%以下では石英ガラ
スのハロゲン化物ガスおよびそのプラズマに対する耐久
性を向上させることができず、当初の目的を達成するこ
とができない。そのため添加元素の濃度を0.01重量
%以上、より望ましくは0.05重量%以上とすること
で石英ガラスの耐久性を向上させることが可能となる。
以上の理由から石英ガラスに含有させる添加元素濃度を
0.01重量%以上2重量%以下、より望ましくは0.
05重量%以上0.5重量%以下とすることで、石英ガ
ラスの良好な機械的特性を失うことなく耐久性を向上す
ることが可能となる。
【0013】
【発明の実施の形態】本発明の石英ガラス部材は、M
g、Ca、Sr、Ba、Y、HfおよびZrの群から選
ばれる少なくとも1種以上の元素を0.01重量%以上
2重量%以下含有することを特徴とし、ハロゲン化物ガ
スおよびそのプラズマを利用する半導体製造装置や液晶
製造装置の内部にて用いられる耐久性に優れた石英ガラ
ス部材である。ここで言う製造装置の内部とは、ハロゲ
ン化物ガスおよびそのプラズマに接触する部材を指して
いる。
【0014】本発明の石英ガラス部材は半導体製造装置
や液晶製造装置の内部に設置された反応容器内にてハロ
ゲン化物ガスを導入し、これに高周波やマイクロ波を印
加しプラズマを発生させる装置において使用されるもの
であり、特に石英ガラス部材の減肉が著しいドライエッ
チング装置等において好適に用いることができる。
【0015】ハロゲン化物ガスとしては弗素系ガスであ
るHF、CF4、CHF3、NF3、塩素系ガスであるC
2、HCl、BCl3、CCl4、臭素系ガスであるB
2、HBr等が挙げられる。本発明はこれらのハロゲ
ン化物ガスおよびそのプラズマによる石英ガラス部材の
腐蝕を低減し、高い耐久性を付与することに主たる目的
があるが、この目的を実現しているのは本発明の石英ガ
ラス中に含まれるMg、Ca、Sr、Ba、Y、Hfお
よびZrの働きによるものである。
【0016】すなわちこれらの添加元素は、そのハロゲ
ン化物の沸点あるいは昇華温度がSiX4(Xはハロゲ
ン元素)よりも高温度であることから、添加元素のハロ
ゲン化物ガスおよびそのプラズマによるエッチング速度
が石英ガラス単体のエッチング速度よりも極めて小さ
い。その結果としてエッチング時に本発明の石英ガラス
表面に添加元素の酸化物あるいはハロゲン化物が濃縮さ
れ、あたかも保護膜であるかのように作用することによ
り、添加元素が石英ガラスのハロゲン化物ガスおよびそ
のプラズマに対する耐久性向上に寄与するのである。そ
してこの効果は本発明の石英ガラスのどの位置において
も発現可能な現象であり、石英ガラスの減肉現象がどれ
ほど進行しようともその効果が低下することがないた
め、これらの添加元素を石英ガラス表面に薄膜化して用
いる場合よりも遙かに寿命が長いという特徴を有してい
る。
【0017】ハロゲン化物の沸点あるいは昇華温度がS
iX4よりも遙かに高温である元素はMg、Ca、S
r、Ba、Y、HfまたはZr以外にも何種類か存在す
るが、例えばAlであればフッ化物の昇華温度が高いも
のの塩化物の昇華温度は180℃程度と十分ではなく、
また例えばNaやCuは半導体への汚染が特に懸念され
る元素であり、また例えばCdであれば環境への汚染が
懸念される元素であり、また例えばScはあまりに高価
であるなど、Mg、Ca、Sr、Ba、Y、Hf、Zr
以外の元素の使用には好ましからぬ性質が含まれてお
り、本発明の石英ガラス部材に好適に用いることができ
ない。
【0018】一方、Mg、Ca、Sr、Ba、Y、Hf
またはZrを主成分とするセラミックス部材は石英ガラ
ス部材に比べ高純度の素材を得ることが難しいため、N
aを始めとする不純物が半導体や液晶へ悪影響を及ぼす
ことが懸念される。さらにこれらのセラミックスは粒界
を持つため、粒界から腐食が進行し、ひいては粒子の脱
落によるパーティクルの増加をもたらすという欠点を有
している。そのため、半導体や液晶製造分野で用いる部
材には、Mg、Ca、Sr、Ba、Y、HfまたはZr
を主成分とするセラミックスを用いるよりも、これらの
元素を石英ガラスに添加する方が望ましい結果を得るこ
とができる。
【0019】本発明の石英ガラスに添加するMg、C
a、Sr、Ba、Y、HfまたはZrの濃度は高濃度で
あるほど耐久性が向上するが、その反面添加元素濃度が
増すに従い半導体や液晶製造工程にとって望ましくない
不純物の濃度が増加する上、石英ガラスの機械的強度も
急速に低下するため、石英ガラス部材の製造に必要不可
欠である研削や切断等の機械加工が困難になり、ひいて
は石英ガラス素材の製造コストを上昇せしめることにな
る。更に、添加元素濃度が増すに従い石英ガラス部材を
加熱した際の破壊が起こりやすくなるため、酸水素炎を
用いた溶融接合も困難となる。そのため、本発明の石英
ガラスに添加すべきMg、Ca、Sr、Ba、Y、Hf
またはZrの濃度は2重量%以下であることが望まし
く、0.5重量%以下であれば更に望ましい機械的特性
を得ることができる。
【0020】ところが一方、添加元素濃度があまりに低
濃度であれば、エッチング中に石英ガラス表面で生じる
添加元素の濃縮効果が不十分となり、効果的に耐久性を
向上させることができないため、本発明の石英ガラスに
添加すべきMg、Ca、Sr、Ba、Y、HfまたはZ
rの濃度は0.01重量%以上であることが望ましく、
0.05重量%以上であれば更に望ましい。
【0021】なお、本発明の石英ガラスに添加すべき元
素としては、その酸化物の安定性から半導体製造プロセ
スなどへの悪影響が最も少ないことが予想されるZrが
最適である。
【0022】更に本発明をその製造方法を例示すること
によって詳しく説明するが、本発明はこれらの製造法に
より何ら限定されるものではない。
【0023】まず、Mg、Ca、Sr、Ba、Y、Hf
またはZrの硝酸塩等を水等の溶媒に溶解させ、この溶
液に水晶粉末を入れ、十分攪拌しながら溶媒を蒸発させ
る。これにより水晶粉末表面には上記添加元素の硝酸塩
が析出する。これを酸水素炎にて溶融し本発明の石英ガ
ラスを得る。
【0024】このようにして得た石英ガラスは基本的に
はガラス質であり、添加元素近傍もガラス化しているこ
とが望ましいが、添加元素近傍のみが結晶化していても
構わない。
【0025】また、この石英ガラスは気泡や粒界を持た
ず緻密であることが望ましい。これはハロゲン化物ガス
およびそのプラズマによる減肉現象が粒界や気泡のある
場所で特に進行しやすいためであり、また粒界や気泡の
存在は機械的特性の悪化にもつながるためである。
【0026】また、添加元素と石英ガラスの相溶性を改
善するための成分として、またプレス成形する際のバイ
ンダー成分として、石英ガラス中にMg、Ca、Sr、
Ba、Y、HfまたはZr以外の元素を微量に添加して
も構わない。例えば、Zrを添加する際にAl等を微量
に添加して石英ガラスとの相溶性を向上させたり、プレ
ス成型用のバインダーとしてアクリル系有機物質等を添
加しても構わない。
【0027】このようにして得た石英ガラスを加工して
半導体製造装置または液晶製造装置の部材とする際、そ
の表面形状は特に限定されない。ただし、表面の凹凸は
ハロゲン化物ガスおよびそのプラズマによる減肉を増長
させる傾向があるため、特にハロゲン化物ガスおよびそ
のプラズマによる減肉が激しい部位については研磨やフ
ァイアーポリッシュなどの方法によりその表面粗さを低
く抑えた方がより望ましい。
【0028】
【実施例】以下、本発明を実施例を用いてさらに詳細に
説明するが、本発明はこれらに限定されるものではな
い。
【0029】粒径5μm以下の各種添加元素の酸化物と
粒径200μmの水晶粉末を入れ、十分攪拌・混合を行
った。これを酸水素炎または電気炉にて溶融し石英ガラ
スを作製した。こうして得られた石英ガラスに含まれる
添加元素の濃度は、石英ガラスを加圧酸分解(フッ酸)
により溶解した後、ICP発光分光法により定量分析を
行うことで求めた。
【0030】次に、作製した石英ガラスからスライドグ
ラス大の板材を切り出し、これを鏡面研磨し、研磨面に
マスクを施した。これを平行平板型プラズマエッチング
装置の電極上に配置し、CF4/O2混合ガス又はBCl
3/Cl2ガス中で100W、1時間プラズマエッチング
を行った。その後マスクを除去し、マスク部(非エッチ
ング部)とエッチング部の段差を表面粗さ計にて測定す
ることで、石英ガラスの耐久性を評価した。この結果を
表1に示した。添加元素未添加の通常の石英ガラスと比
較し、耐久性向上が認められなかったものを×、多少な
りとも耐久性の向上が確認できたものを△、明確に耐久
性向上が認められたものを○とした。
【0031】更に、作成した石英ガラスの3点曲げ測定
を行い、得られた曲げ強度を加工性の目安とした。この
結果についても表1に示した。添加元素未添加の通常の
石英ガラスと比較し、3点曲げ強度の低下が認められな
いか或いは僅かな強度低下しか認められなかったものを
○、加工可能な程度の強度低下が認められたものは△、
加工が困難になるほど強度の低下が認められたものを×
とした。
【0032】なお、表1の総合評価は、耐久性と加工性
のどちらか一方でも×がついたものには×を、どちらか
一方でも△がついたもには△を、共に○であったものに
は○をつけた。
【0033】
【表1】 表1から判るように、石英ガラスの耐久性は添加元素濃
度が増すに従い改善された。しかし、添加元素の濃度が
0.01重量%未満ではプラズマによる耐久性は殆ど改
善されておらず、添加元素濃度は0.01重量%以上、
より望ましくは0.05重量%以上であることが望まし
いことが分かった。
【0034】一方、添加元素の濃度が0.50重量%を
超えるあたりから石英ガラスの加工性が徐々に悪化し、
2重量%を超えると研磨加工や酸水素炎による溶融接合
時に石英ガラスが破壊すると言った現象を生じるような
った。このため、石英ガラスの加工性の良さを失わない
ようにするには添加元素の濃度が2重量%以下、より望
ましくは0.50重量%以下であることが分かった。
【0035】
【発明の効果】以上のように、ハロゲン化物ガスおよび
そのプラズマを用いる半導体製造装置または液晶製造装
置の部材として好適に使用することのできる耐久性の高
い石英ガラス部材を、高純度でかつ石英ガラスの持つ良
好な加工性、低発塵性を失うことなく製造することがで
きる。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 三浦 直樹 山形県山形市東原町3−3−34−202 Fターム(参考) 4G062 AA01 BB02 DA08 DB01 DC01 DD01 DE01 DF01 EA01 EA10 EB01 EC01 ED01 ED02 ED03 EE01 EE02 EE03 EF01 EF02 EF03 EG01 EG02 EG03 FA01 FA10 FB01 FC01 FC02 FC03 FD01 FE01 FF01 FG01 FH01 FJ01 FJ02 FJ03 FK01 FL01 GA01 GA10 GB01 GC01 GD01 GE01 HH01 HH03 HH05 HH07 HH09 HH11 HH13 HH15 HH17 HH18 HH20 JJ01 JJ03 JJ05 JJ07 JJ10 KK01 KK03 KK05 KK07 KK10 MM01 NN34 5F004 AA15 BB29 DA00 DA01 DA04 DA05 DA20

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】Mg、Ca、Sr、Ba、Y、Hf及びZ
    rからなる群より選ばれる1種以上の元素を0.01重
    量%以上2重量%以下含有することを特徴とする高耐久
    性石英ガラス。
  2. 【請求項2】元素を0.05重量%以上0.5重量%以
    下含有することを特徴とする請求項1に記載の高耐久性
    石英ガラス。
  3. 【請求項3】ハロゲン化物ガス及びそのプラズマを使用
    する装置に用いられることを特徴とする請求項1又は請
    求項2に記載の高耐久性石英ガラス部材。
  4. 【請求項4】請求項3に記載の高耐久性石英ガラス部材
    を用いた半導体製造装置。
  5. 【請求項5】請求項3に記載の高耐久性石英ガラス部材
    を用いた液晶製造装置。
JP2001166310A 2001-03-26 2001-06-01 高耐久性石英ガラス、これを用いた部材及び装置 Pending JP2002356346A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2001166310A JP2002356346A (ja) 2001-03-26 2001-06-01 高耐久性石英ガラス、これを用いた部材及び装置

Applications Claiming Priority (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2001-87082 2001-03-26
JP2001087082 2001-03-26
JP2001166310A JP2002356346A (ja) 2001-03-26 2001-06-01 高耐久性石英ガラス、これを用いた部材及び装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2002356346A true JP2002356346A (ja) 2002-12-13

Family

ID=26612019

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2001166310A Pending JP2002356346A (ja) 2001-03-26 2001-06-01 高耐久性石英ガラス、これを用いた部材及び装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2002356346A (ja)

Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2002356347A (ja) * 2001-06-01 2002-12-13 Tosoh Corp ジルコニウムの均一な分散性を有する石英ガラス、その製造方法、これを用いた部材及び装置
JP2005097722A (ja) * 2003-08-25 2005-04-14 Tosoh Corp 耐蝕性部材及びその製造方法
JP2005336011A (ja) * 2004-05-27 2005-12-08 Tosoh Corp 耐食性ガラス部材およびその製造方法並びにそれを用いた装置
WO2009017020A1 (ja) * 2007-08-02 2009-02-05 Shin-Etsu Quartz Products Co., Ltd. プラズマエッチング用石英ガラス部材
JP2012224544A (ja) * 2012-08-10 2012-11-15 Shinetsu Quartz Prod Co Ltd ドープ石英ガラスの製造方法

Citations (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2002220252A (ja) * 2001-01-16 2002-08-09 Shinetsu Quartz Prod Co Ltd 石英ガラス及びその製造方法
JP2002220257A (ja) * 2001-01-16 2002-08-09 Shinetsu Quartz Prod Co Ltd 石英ガラス及び石英ガラス治具並びにそれらの製造方法
JP2002220242A (ja) * 2001-01-16 2002-08-09 Shinetsu Quartz Prod Co Ltd 石英ガラスの製造方法及び石英ガラス
JP2002265231A (ja) * 2001-03-08 2002-09-18 Toshiba Ceramics Co Ltd 耐プラズマ性部材およびその製造方法

Patent Citations (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2002220252A (ja) * 2001-01-16 2002-08-09 Shinetsu Quartz Prod Co Ltd 石英ガラス及びその製造方法
JP2002220257A (ja) * 2001-01-16 2002-08-09 Shinetsu Quartz Prod Co Ltd 石英ガラス及び石英ガラス治具並びにそれらの製造方法
JP2002220242A (ja) * 2001-01-16 2002-08-09 Shinetsu Quartz Prod Co Ltd 石英ガラスの製造方法及び石英ガラス
JP2002265231A (ja) * 2001-03-08 2002-09-18 Toshiba Ceramics Co Ltd 耐プラズマ性部材およびその製造方法

Cited By (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2002356347A (ja) * 2001-06-01 2002-12-13 Tosoh Corp ジルコニウムの均一な分散性を有する石英ガラス、その製造方法、これを用いた部材及び装置
JP2005097722A (ja) * 2003-08-25 2005-04-14 Tosoh Corp 耐蝕性部材及びその製造方法
JP2005336011A (ja) * 2004-05-27 2005-12-08 Tosoh Corp 耐食性ガラス部材およびその製造方法並びにそれを用いた装置
JP4732712B2 (ja) * 2004-05-27 2011-07-27 東ソー株式会社 耐食性ガラス部材およびその製造方法並びにそれを用いた装置
WO2009017020A1 (ja) * 2007-08-02 2009-02-05 Shin-Etsu Quartz Products Co., Ltd. プラズマエッチング用石英ガラス部材
JP5284960B2 (ja) * 2007-08-02 2013-09-11 信越石英株式会社 プラズマエッチング用石英ガラス部材
JP2012224544A (ja) * 2012-08-10 2012-11-15 Shinetsu Quartz Prod Co Ltd ドープ石英ガラスの製造方法

Similar Documents

Publication Publication Date Title
CN1064986C (zh) 一种清洗和腐蚀电子显示器以及衬片的组合物
KR100828112B1 (ko) 다성분을 가지는 글라스 기판용 미세가공 표면처리액
JP4709158B2 (ja) 石英ガラス面の仕上げ方法及びその方法により製造された部品
KR100284105B1 (ko) 반도체용 지그 및 그 제조 방법
JP5502479B2 (ja) 半導体製造用石英ガラスの組成物及びその製造方法
JP2746448B2 (ja) 混合ガス組成物
KR20080059391A (ko) 강유전체 단결정, 그것을 이용한 탄성 표면파 필터 및 그제조방법
TW200304436A (en) Highly durable silica glass, process for producing same, member comprised thereof, and apparatus provided therewith
JP2002356346A (ja) 高耐久性石英ガラス、これを用いた部材及び装置
JP2007137736A (ja) サファイア基板の製造方法
JP4439192B2 (ja) 高耐久性石英ガラス、製造方法、これを用いた部材及び装置
JP4544425B2 (ja) 希土類金属部材の製造方法
JPH06188163A (ja) 半導体装置作製用SiC単結晶基板とその製造方法
JPH10279349A (ja) 耐プラズマ性に優れたアルミナセラミックス
WO2010134185A1 (ja) 洗浄液及び洗浄方法
JP4614403B2 (ja) プラズマ耐食性ガラス部材
JP7028353B1 (ja) シリコンウェーハの製造方法
JP2009234877A (ja) プラズマ処理装置用部材
JP4126461B2 (ja) プラズマプロセス装置用部材
JP2002356339A (ja) 高耐久性石英ガラス部材
JP2001257163A (ja) 炭化珪素部材、耐プラズマ部材及び半導体製造用装置
TWI414503B (zh) 電漿蝕刻用石英玻璃構件
KR100415261B1 (ko) 전자표시장치및기판용세정및식각조성물
JP2002193634A (ja) プラズマ耐食性に優れた石英ガラス及び石英ガラス治具
JPH07267679A (ja) 石英ガラス表面処理液およびその使用方法

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20080514

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20101201

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20110510

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20110927