JP2002355601A - 塗布具 - Google Patents

塗布具

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JP2002355601A JP2001123357A JP2001123357A JP2002355601A JP 2002355601 A JP2002355601 A JP 2002355601A JP 2001123357 A JP2001123357 A JP 2001123357A JP 2001123357 A JP2001123357 A JP 2001123357A JP 2002355601 A JP2002355601 A JP 2002355601A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 液剤の減少に伴い、新たな空気が送り込まれ
るため、液剤を乾燥、強いては、固化させてしまう場合
があった。また、空気中に存在する雑菌なども液剤に混
入してしまい、その液剤が変質してしまい、前記の液剤
が化粧料のような場合には、特に、好ましくない。 【解決手段】 軸本体内に液体が収容され、また、その
軸本体の後方には前記液体を加圧する加圧手段が配置さ
れた塗布具であって、前記液体の後部に、その液体の減
少に伴って移動する逆流防止体を配置すると共に、その
逆流防止体と前記加圧手段との間に弁機構を配置した塗
布具。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、液体を収容する液
室を加圧する加圧手段を有する塗布に関するものであ
り、その塗布具の一例としては、アイライナーやマニュ
キュアなどの化粧具、ボールペンなどの筆記具や修正具
などが挙げられる。
【0002】
【従来の技術】従来技術の1例として、特開平10−2
8921号公報を挙げ説明する。液剤を収容する本体の
後方部には、シリンダ室が設けられており、そのシリン
ダ室にはピストンが摺動自在に配置されている。また、
シリンダ室の前方部には、コイルスプリングによって後
方に付勢された逆止弁が配置されており、その逆止弁よ
りも前方部分が液剤の収容部となっている。また、前記
本体の前端には、塗布先チップが取り付けられており、
その塗布先チップの塗布口には、コイルスプリングによ
って前方に付勢された弁体が配置されている。前記ピス
トンを前進させることによってシリンダ室の空気を加圧
し、その加圧力で前記逆止弁を解放させ、そして、加圧
された空気を液剤収容部内に送り込み、その液剤収容部
内の液剤を加圧するものである。そして、この加圧され
た状態で、前記弁体を紙面などに押し付けると、弁体が
後退し液剤が吐出する。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】上記の従来技術は、液
剤が加圧されているため、塗布器を上向きにしても塗布
することができると言った利点がある。しかし、液剤の
減少に伴い、新たな空気が送り込まれるため、液剤を乾
燥、強いては、固化させてしまう場合があった。また、
空気中に存在する雑菌なども液剤に混入してしまい、そ
の液剤が変質してしまい、前記の液剤が化粧料のような
場合には、特に、好ましくない。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明は上記問題点に鑑
みてなされたものであり、軸本体内に液体が収容され、
また、その軸本体の後方には前記液体を加圧する加圧手
段が配置された塗布具であって、前記液体の後部に、そ
の液体の減少に伴って移動する逆流防止体を配置すると
共に、その逆流防止体と前記加圧手段との間に弁機構を
配置したことを第1の要旨とし、軸本体内に液体が収容
され、また、その軸本体の後方には前記液体を加圧する
加圧手段が配置された塗布具であって、前記液体の後部
に、その液体の減少に伴って移動する逆流防止体を配置
すると共に、その逆流防止体と前記加圧手段との間に弁
機構を配置し、また、その弁機構を後退・復帰可能に配
置すると共に、その弁機構が後退した際、前記加圧作用
が減少し、若しくは解除されるようにしたことを第2の
要旨とし、軸本体内に液体が収容され、また、その軸本
体の後方には前記液体を加圧する加圧手段が配置された
塗布具であって、前記液体の後部に、その液体の減少に
伴って移動する逆流防止体を配置すると共に、その逆流
防止体の後部には弁機構を配置し、その弁機構を介して
前記液体を加圧したことを第3の要旨とし、軸本体内に
液体が収容され、また、その軸本体の後方には前記液体
を加圧する加圧手段が配置された塗布具であって、前記
液体の後部に、その液体の減少に伴って移動する逆流防
止体を配置すると共に、その逆流防止体と前記加圧手段
との間に、前記液体の方向に向かって開閉する第1の弁
機構と、加圧手段の方向に向かって開閉する第2の弁機
構とを配置し、上記第1の弁機構よりも上記第2の弁機
構の閉鎖力を強くしたことを第4の要旨とする。
【0005】
【作用】本発明は、上記の構成により、外部から取り込
まれた空気は、加圧手段によって圧縮させられ、その圧
縮されらた空気は逆流防止体を介して液体を加圧するよ
うに作動する。
【0006】
【実施例】第1例を図1〜図10に示し説明する。軸本
体1の内部には、リフィル2が配置されている。そのリ
フィル2は、液体3を収容する収容管4と、その収容管
4の前方に圧入されたチップホルダー5と、そのチップ
ホルダー5の前方に圧入されたボールペンチップ6とか
ら構成されている。そのボールペンチップ6は、前記チ
ップホルダー5の内周面に形成された円周リブ7を弾性
変形せしめることによってチップホルダー5に圧入され
ている(図2参照)。また、ボールペンチップ6の前端
には、ボール8が回転自在に取り付けられているが、コ
イルスプリングなどの弾撥部材9によって、常に、前方
に付勢されており、常時は、ボールペンチップ6の先端
開口部10を塞いでいる。そして、ボールペンチップ6
のボール8を塗布面などに当接させると、その当接力に
よってボール8が後退し、前記先端開口部10が解放す
ることで、収容管4内の液体がボール8の回転と共に吐
出する。符号11は、前記ボールペンチップ6のチップ
ホルダー5への潜り込みを防止する周壁である。
【0007】前記液体3の後端部には、収容管4の後部
からの液体3の流出を防止する2種類のグリース12
(水性グリース12a、油性グリース12b)が介在し
ており、そのグリース12には合成樹脂製のフロート1
3が埋没している。そのフロート13は、前部が小径部
13aとなっており、後部が大径部13bとなっている
が(図3参照)、前記小径部13は前記チップホルダー
5の最小内径よりも大きな直径を有している。水性グリ
ース12aにもフロート13を埋没させることによっ
て、水性グリース12aの移動性を抑制し、この塗布具
を上向きにしたときの水性グリースの上昇を防止してい
るのである。勿論、液体3の比重が水性グリース12a
の比重に比し、小さい場合には、この小径部13aは必
要ではない。また、前記フロート13は、収容されてい
る液体3やグリース12の粘度が比較的高い場合や、リ
フィル2の内径が比較的小さい場合にも、必ずしも必要
なものではない。さらに、フロート13を収容管4にあ
る程度の圧入力で内接させた場合には、グリース12も
必ずしも必要なものではない。つまり、使用する液体の
粘度や比重、並びに、リフィルの内径などによって、前
記フロートやグリースの有無が適宜選択されるものであ
るが、フロート或いはグリースの少なくとも一方は必ず
配置されている。尚、後述もするが、これらグリース1
2やフロート13は、液体の減少と共に前進するもので
ある。尚、フロートへの表面張力による密着性を高めた
い場合には、前記小径部を十字状にしたり、或いは、小
径部の表面に微少な凹凸などを形成しても良い。
【0008】前記軸本体1は、前方部分で2分割(前軸
14、後軸15)されており、螺合や螺合などの手段に
よって着脱自在に合体されている。その後軸15の後部
内側には、弾撥部材16によって後方に付勢されたピス
トン部材17が摺動自在に配置されているが、実質的に
は、ピストン部材17の中間部に圧入された弾性部材か
らなるOリング18が、前記後軸15の内面との摺動部
となっているが、Oリング18に変え、ピストン部材1
7の外周面に周状突起(図示せず)などを一体形成して
も良い。また、前記ピストン部材17の後部には、押圧
部19が一体成形されており、その後部を前記後軸15
の後端部から突出させているが、前記ピストン部材17
と押圧部19とを別部材で構成し、それらを圧入などの
手段によって一体化させても良い。さらに、前記後軸1
5の後部内面には、縦溝20が形成されており、常態
(押圧部材19の最後退位置)においては、前記ピスト
ン部材17のOリング18が前記縦溝20の中間部に位
置している。つまり、常態においては、その縦溝20に
よって、後軸15の内部と外部とが連通した状態になっ
ている。尚、前記後軸15の後部には、スリット15a
が対向した位置に形成されており、そのスリット15a
に嵌り込む弾性突起17aが前記ピストン部材17の外
面に形成されている。その弾性突起17aは、ピストン
部材17の側面にコ字型のスリット17cを形成するこ
とによって構成されている。そして、これらが嵌り込
み、係合することによって、ピストン部材17の後軸1
5からの飛び出しが防止されている(図4、図5参
照)。
【0009】また、前記後軸15の中間部であって、前
記リフィル2の後部には、ゴム状弾性体からなる弁機構
21が配置されている。その弁機構21は、図6に示す
ように、縮径された底部22を有する筒状体23である
が、底部22にはスリット24が形成されている。そし
て、筒状体23の後部外面には、鍔部25が形成されて
おり、前記後軸15の内面に形成された周状段部26に
当接しているが、前記ピストン部材17を付勢する弾撥
部材16の端部によって周状段部26に押し付けられ、
前記後軸15に対して固定された状態になっている。こ
の弁機構21は、順次縮径する(即ち、テーパー状とな
った)筒状体23を形成することによって、その筒状体
23の方向(後部方向)からの圧力に対しては、前記ス
リット24が拡開し易く、逆の方向(前方方向)からの
圧力に対しては、拡開しにくい構造となっている。つま
り、圧力の受ける部分の面積を小さくすることによっ
て、変形しにくくしているのである。尚、この弁機構2
1を後軸15の中間部に配置することによって、後軸1
5内は、2つの室が形成されるが、弁機構21の後方に
形成される室を加圧室27と称し、前方に形成される室
を圧力保持室28と称して、以下説明する。前記前軸1
4には、その前軸14を覆うようにキャップ29が着脱
自在に取り付けられている。また、そのキャップ29の
中間部内面には、前記前軸14の外周面に当接する周状
突起30が形成されており、この当接によって、キャッ
プ29内が密封されるように密閉部が形成されている。
尚、本例においては、前記密閉部をキャップの内面に一
体に形成(周状突起30)しているが、その周状突起
(周状突起30)に変え、Oリングなどを介在させても
良いが、着脱している最中に脱落してしまう危険性があ
るため、好ましくは、本例のようにキャップに一体成形
した周状突起自体によって、前記ボールペンチップを密
封した方が良い。また、その周状突起30の内側に位置
する箇所には、縦リブ31が放射状に形成されている
が、上下の2箇所に形成してもよく、その縦リブ31に
よって前記リフィル2(実際には、収容管4)を挟持
し、前記リフィル2を軸本体1から引き抜く際、前軸1
4と一体的に引き抜くことができるようになっている。
尚、その前軸14の内面であって、前記縦リブ31の前
方に円周状リブを形成し、その円周状リブを前記チップ
ホルダ5に密閉状態で当接させてもよい。ボールペンチ
ップ6をきわめて微少な空間で覆うことができ、もっ
て、ボールペンチップ6の乾燥を防止することができ
る。
【0010】ここで、逆流防止体を形成する前記水性グ
リース12aの具体例としては、水やエチレングリコー
ル、グリセリンなどが挙げられが、それらを増粘剤で増
粘させても良い。また、油性グリース12bの具体例と
しては、シリコーンや流動パラフィン、ポリブデン、ア
ルファーオレフィンをゲル化剤や増粘剤でゲル化、或い
は増粘化したものが好適な材質として挙げられる。さら
に、前記ゴム状弾性体から形成される弁機構21の材質
としては、ニトリルゴムやスチレンブタジエンラバー、
シリコーンゴム、フッ素ゴム、ブチルゴムなどのゴム
や、スチレンエチレンブタジエンスチレンやスチレンエ
チレンプロピレンスチレンなどのエラストマーや、軟質
ポリエチレンやポリプロピレンなどの樹脂が挙げられ
る。さらに、前記収容管4の材質としては、ステンレス
や真鍮などの金属材質、フッ素やナイロンなどの樹脂材
質、あるいは、そのナイロンの表面にアルミ蒸着や酸化
珪素蒸着を施したもの、樹脂中にアルミ粉末やガラス粉
末などを混入させたものなどが挙げられる。
【0011】次に、図1,図8乃至図10を参照して動
作について説明する。押圧部19を弾撥部材16の弾撥
力に抗して押圧すると、ピストン部材17がスリット1
5aに案内されながら直線的に前進する。また、ピスト
ン部材17の前進移動過程で、Oリング18がピストン
部材20と一体に縦溝20を通過するが、この時から加
圧室27の加圧が開始される。そして、その加圧室27
の圧力がある程度高まると、弁機構21のスリット24
が外側、即ち、圧力保持室28側に拡開し(図8参
照)、加圧された空気が圧力保持室28内へと移動す
る。この加圧空気の移動により、圧力保持室28の圧力
も高まり、その結果、フロート13がグリース12を伴
って前進し、液体3が加圧された状態となる。即ち、空
気が液体に接触した状態でその液体が加圧されるのでは
なく、フロートやグリースが液体に接触した状態で、そ
の液体を加圧するのである。ここで、前記押圧部19の
押圧操作を解除すると、ピストン部材17が復帰する
が、この復帰過程で、ピストン部材17のOリング18
が、前記後軸15の縦溝20に達すると、加圧室27と
外部とが連通されるため、新たな空気が前記加圧室27
内に入り込み、前記加圧室27内の減圧状態が解消され
る。このように、本例においては、ピストン部材を一定
量前進(後退)させることができるため、圧力保持室内
に加える圧力も、一定量ごと加圧することができる。ま
た、弁機構21を変形可能なゴム状弾性体から構成して
いるため、過大な圧力を圧力保持室28に付与させてし
まったときには、ピストン部材の復帰後、弁部材21の
スリット24が内側に拡開し(図9参照)、余分な圧力
を加圧室27に戻すと共に、後軸15の縦溝20から排
出されるようになっている。
【0012】また、液体3の使用に連れ、前記グリース
12やフロート13が前進するが、やがてフロート12
の小径部13aは、前記チップホルダー5の最小内径部
の内周面に周状に当接し(図10参照)、フロート12
の前進移動が阻止される。即ち、チップホルダー6の後
端が封鎖されることになり、これによって、前記グリー
ス12の吐出が防止されるのである。ちなみに、液体が
無くなったのにも関わらず、グリースが吐出してしまう
と、そのグリースによって塗布(筆記)面などを汚して
しまう危険性がある。本発明は、上記のように、軸本体
内に液体が収容され、また、その軸本体の後方には前記
液体を加圧する加圧手段が配置された塗布具であって、
前記液体の後部に、その液体の減少に伴って移動する逆
流防止体を配置すると共に、その逆流防止体と前記加圧
手段との間に弁機構を配置したので、空気が、直接、液
体に触れることがなく、もって、液体の固化や変質を防
止することができる。
【0013】図11〜図15を参照して本発明の第2例
を説明する。図中、同一または同様な部材部位について
は同様の符号を付して説明する。まず、軸本体1の内部
には、図1〜図10に示した第1例で採用したリフィル
2に代えて、液体3がそのまま収容されており、また、
前方には、ボールペンチップ6が取り付けられている。
図示例では、ボールペンチップ3の前端には、ボール8
が回転自在に取り付けられているが、前記第1例のよう
にコイルスプリングなどの弾撥部材9によって常に前方
に付勢し、ボールペンチップ6の先端開口部10を塞い
でも良い。そして、ボールペンチップ6のボール8を塗
布面をに押し当てることで、その当接力でボール8が後
退し、先端開口部10が開放することで、軸本体1内の
液体3がボール8の回転とともに吐出するようにするこ
とも可能である。液体3の後端部には、軸本体1の後方
部への液体3の移動・流出を防止するグリース12が介
在しており、そのグリース12には合成樹脂製のフロー
ト13が埋没している。前記第1例で説明したように、
これらグリース12やフロート13は、液体3の減少と
共に前進するものである。軸本体1の後部には、コイル
スプリングなどの弾撥部材16によって後方に付勢され
た押圧部材19がその後部を突出させた状態で摺動自在
に配置されているが、実質的には、押圧部材19の中間
部に圧入された弾性部材からなるOリング18が、軸本
体1の内面との摺動部となっているが、Oリング18に
代え、押圧部材19に周状突起などを一体形成しても良
い。また、前記押圧部材19の側壁には、内方に向かっ
て弾性変形可能な係合爪又は突起17aが形成されてお
り(図12参照)、軸本体1の後部に形成された長孔1
5aに前後動可能に填り込んでいる。軸本体1に、押圧
部材19の係合爪17aを内包に変形することによっ
て、組み立てられるようになっている。そして、組み立
てられた後では、係合爪17aが長孔15aに填り込
み、弾性復帰し係合するようになっている。
【0014】また、軸本体1の内面後部であって、長孔
15aの前方には、溝部20が形成されており、常態
(押圧部材19の最後退位置)においては、押圧部材1
9のOリング18がその溝20の中間部に位置してい
る。即ち、常態においては、その溝部20によって、軸
本体1の内部と外部とが連通した常態となっている(図
11、図14参照)。軸本体1の中間部には、図15に
示すようにゴム状弾性体からなる弁機構21が配置され
ている。弁機構21は、前記第1例と同様に底部22を
有する先細りの筒状体23であり、その底部22にはス
リット24が形成されている。筒状体23のの後部外面
には鍔部25が形成されており、軸本体1の内面に形成
された周状段部26に当接しているが、押圧部材19を
後方に向け付勢する弾撥部材16の他端部によって周状
段部26に押し付けられており、後退・復帰が可能とな
っている。弁機構21は、上記のように先細り筒状体2
3を形成することによって、その筒状体23の方向から
の圧力に対しては、スリット24が拡開し易く、逆の方
向からの圧力に対しては、拡開しにくい構造となってい
ること、前記第1例にて説明したと同様である。即ち、
押圧部材19による加圧作用に対しては、スリット24
が拡開し易く、加圧された液体3側からの逆流が防止で
きる構造となっている。また、軸本体1の中間部に形成
された周状段部26の後方には、溝部40が対向した位
置に形成されているが、放射状に複数個形成しても良
い。尚、この弁機構21を軸本体1の中間部に配置する
ことによって、軸本体1内は、2つの室が形成される
が、弁機構21の後方に形成される室を加圧室27と
し、前方に形成される室を圧力保持室28とすること、
前記第1の例と同様である。図11において、符号29
は不使用時に於けるボールの乾燥を防止するキャップ部
材であり、キャップ部材29の内側には、ボール8が当
接するゴム状パッキン37が設けられている。前記グリ
ース12や、前記ゴム状弾性体から形成される弁機構2
1の材質は、いずれも前記第1例にて説明した物質を採
用できる。
【0015】つぎに、上記第2例の動作について説明す
る。まず、押圧部材19を弾撥部材16の弾撥力に抗し
て押圧すると、Oリング18が溝部20から通過した段
階から、加圧室27の加圧が開始される。そして、加圧
室27の圧力がある程度高まると、弁機構21のスリッ
ト24が拡開し、加圧された空気が圧力保持室28内へ
と移動する。この移動により、圧力保持室28の圧力も
高まり、その結果、フロート13がグリース12と共に
前進し、液体3が加圧された状態となる。ここで、押圧
部材19の押圧操作を解除すると、弁機構21のスリッ
ト24が閉鎖し、前記加圧室27内が一時的に減圧状態
となるが、押圧部材19のOリング18が軸本体1の溝
部20に達すると、加圧室27と外部とが連通されるた
め、新たな空気が前記加圧室27内に入り込み、前記の
減圧状態が解消される。ここで、圧力保持室28内に、
過剰なまでの圧力を付与してしまった場合には弁機構2
1が弾撥部材16の弾撥力に抗して後退し、余分な圧力
が加圧室27に戻されると共に、溝部20から排出され
る。また、不使用状態において、気温が急激に上昇し、
圧力保持室28内の圧力が急に高まってしまった場合に
おいても、弁機構21が後退し、高まり過ぎた圧力を減
少させる。本発明の第3例を図17と図18A及び18
Bを参照して説明する。この実施例は前記押圧部材19
と弁機構21の変形例である。軸本体1の後端には、自
己伸張可能で伸縮自在なゴム状、或いは、樹脂成形品か
らなる蛇腹状の押圧部材19が取り付けれらている。そ
の押圧部材19の頂部で、押圧する際、指が当たる部分
には、貫通孔19aが形成されている。この押圧部材1
9の材質としては、例えば、天然ゴムやブチルゴム、ニ
トリルゴム、シリコーンゴム、ポリプロピレン、ポリエ
チレン、軟質エラストマーなどの伸縮性に優れた材質が
好ましい。一方、軸本体1の中間部には、平板状の弁機
構21が弁押さえ41と共に弾撥部材16によって前方
に向け付勢された状態で配置されているが、その前方へ
の移動は、軸本体1の中間部に形成された周状段部26
によって阻止されている。即ち、この実施例において
も、弁機構21は、弾撥部材16の弾撥力に抗して後退
・復帰可能なものとなっている。そして、弁機構21が
後退した際には、加圧室27と圧力保持室28とが溝部
40によって連通するようになっている。
【0016】次に、この実施例の弁機構21について説
明する。この実施例における弁機構21は、板状の構成
を成しているが、その材質は前例と同様にゴム状弾性体
から形成されている。外周には、リング部33が形成さ
れ、その内側には円弧状の連結部34を介して弁部35
が形成されている。また、弁部35の上面には前記弁押
さえ41の貫通孔41aの前端面と接触する周状突部3
6が形成されている。尚、この実施例においては、液体
3やグリース12の粘度が比較的高いため、前の実施例
で採用したフロート(例えば図1及び図11の符号1
3)は使用していない。即ち、逆流防止体としてはグリ
ースのみを使用している。因みに、比較的粘度の高い液
体の例としては、ベールペンの油性インキや糊、修正
液、化粧料としてはマニキュアやアイライナーなどが挙
げられる。次に動作について説明する。図17に示す状
態より、押圧部19の頂部の貫通孔19aを塞ぐように
親指などを当て、押圧すると、加圧室27の空気が加圧
され、その加圧された空気によって弁機構21の弁部3
5が押され、貫通孔41aを開放し、圧力保持室28が
加圧される。この圧力保持室28の加圧作用によって、
グリース12が液体3を前方に加圧する。ここで、押圧
部材19の押圧操作を解除すると、弁部35が再び貫通
孔41aを封鎖するため、圧力保持室28内の圧力が保
たれることになる。一方、前記加圧室27は、押圧部材
19の復帰によって減圧しようとするが、その貫通孔1
9aが開放しているため、その貫通孔19aから新たな
空気が加圧室27内へと入り込んでくる。また、前記第
2例と同様に、圧力保持室28の圧力が、過剰なまでに
高くなった場合には、弁機構21が弾撥部材16の弾撥
力に抗して後退し、圧力保持室28と加圧室27とが連
通し、過剰圧力が解放される。上記のように、弁機構を
後退・復帰可能に配置すると共に、その弁機構が後退し
た際に、加圧作用が減少或いは解除されるようにしたの
で、空気が直接液体に触れることがない。以上の第2
例、第3例においては、軸本体に液体を収容している
が、この軸本体を前記弁機構近傍で2分割し、それら前
軸と後軸とを組み付けても良い。液体の充填、加圧手段
の組み立てが容易なものとなる。即ち、前軸には液体を
充填すると共にフロートを挿入せしめ、後軸には加圧手
段を装着し、それら、ユニット化された前軸と後軸とを
嵌着することによって組み付けるのである。
【0017】次に、図19〜図22を参照して本発明の
第4例を説明する。軸本体1の内部には、図1の実施例
同様に、リフィル2が配置されている。リフィル2は、
液体3を収容する収容管4と、収容管4の前方に圧入さ
れたボールペンチップ6とから構成されている。ボール
ペンチップ6の前端には、ボール8が回転自在に取り付
けれらているが、コイルスプリングなどの弾撥部材9に
よって、常時前方に付勢されており、ボールペンチップ
6の先端開口部10を塞いでいる。そして、ボールペン
チップ6のボール8を塗布面に当接させると、その当接
力でボール8が後退し、先端開口部10が開放すること
で、収容管4内の液体がボール8の回転と共に吐出す
る。前記液体3の後端部には、収容管4からの液体3の
流出を防止するグリース12が介在しており、そのグリ
ース12には合成樹脂製のフロート13が埋没して配置
されている。軸本体1を構成する前軸14と後軸15の
うち後軸15の後部には、弾撥部材16により後方に付
勢された押圧部材19がその後部を突出させた状態で摺
動自在に配置されているが、実質的には、押圧部材19
の中間部に圧入された弾性部材からなるOリング18
が、後軸15の内面との摺動部となっている。勿論、O
リング18に代えて押圧部材19の外周に周状突起(図
示せず)を一体形成することで同様の作用を呈するよう
にすることも可能である。後軸15の後端部には、尾栓
42が圧入されており、押圧部材19の後軸15からの
飛び出し、脱落を防止している。尚、その尾栓42と押
圧部材19との間には、僅かながら隙間43が形成され
ている。更に、後軸15の内面後部には、縦溝20が形
成されており、常態(押圧部材19の最後退位置)にお
いては、押圧部材19のOリング18がその溝20の中
間部に位置している。即ち、常態においては、縦溝20
と上記隙間43によって、後軸15の内部と外部とが連
通した状態となっている。
【0018】後軸15の中間部であって、リフィル2の
後部には、ゴム状弾性体からなる弁機構21が配置され
ている。弁機構21は、底部22を有する筒状体23で
あり、底部22にはスリットが形成されている。筒状体
23の後部外面には鍔部25が形成されており、後軸の
内面に形成した周状段部26に当接しているが、押圧部
材19を付勢する弾撥部材16の端部によって周状段部
26に押しつけられ、後軸15に対して固定された状態
となっている。上記弁機構21は、図22にに示したよ
うに筒状体23を形成することで、後方部からの圧力に
対してはスリット24が拡開し易く、反対の方向から
(即ち、前方向から)の圧力に対しては拡開しにくい構
造となっており、この作用を増すために、前記第1の例
で示した図6のように、筒状態23の先端部(底部2
2)をほぼ長方形になるように縮径させて、圧力の受け
る部分の面積を小さくすることによって、変形しにくく
することも可能である。弁機構21の材質は、前記実施
例同様である。また、前記グリース12も前記実施例同
様の材質より選択できる。
【0019】次に、動作について説明する。押圧部材1
9を押圧すると、Oリング18が縦溝20を通過した段
階から、加圧室27の加圧が開始される。そして、その
加圧室27の圧力がある程度高まると、弁機構21のス
リット24が拡開し、加圧された空気が圧力保持室28
へと移動する。この移動により、圧力保持室28の圧力
も高まり、その結果、フロート13がグリース12と共
に前進し、液体3が加圧された状態となる。ここで、押
圧部材19の押圧操作を解除すると、弁機構21のスリ
ット24が閉鎖し、加圧室27内が一時的に減圧状態と
なるが、押圧部材19のOリング18が後軸15の縦溝
20に達すると、加圧室27と外部とが連通して、新た
な空気が加圧室27内に入り込み、前記の減圧状態が解
消される。この実施例の場合も、弁機構21は変形可能
なゴム状弾性体より形成しているので、過大な圧力を圧
力保持室28に与えても、スリット24が拡開し、余分
な圧力を加圧室27に戻すと共に、縦溝20から排出さ
れるようになっている。
【0020】図23は本発明の第5例を示している。軸
本体1の内面後方部には、周状段部26が形成されてお
り、その周状段部によって形成される貫通孔41aが形
成されており、周状段部26によって形成される貫通孔
41aの縁部には円周状の突部36が前方に向け形成さ
れている。そして、周状段部26の前面には、周状段部
26の開閉を行う弁機構21が取り付けられている。ま
た、弁機構21の後方であって、軸本体1の後端には、
長手方向に伸縮可能な蛇腹状押圧部材19が凹凸嵌合手
段などによって固定されており、蛇腹状押圧部材19の
天面には、空気取り入れ用の孔19aが形成されてい
る。尚、蛇腹状押圧部材19の好ましい材質としては、
図17にて示した前記実施例(第3例)の場合と同様と
することができ、天然ゴムやブチルゴム、ニトリルゴ
ム、シリコーンゴム、ポリプロピレン、ポリエチレン、
軟質エラストマーなどの伸縮性富む材質が望ましい。こ
の実施例における弁機構21は、図17の場合と同様で
あるので、簡単に説明する。弁機構21は、板状をなし
ており前例同様にゴム状弾性体から形成されている。外
周には、前記第3例の図17及び図18A、18Bの構
造同様に、リング部33が形成されており、リング部3
3の内側には、円弧状の連結部34介して弁部35が形
成されている。また、弁部35の上面には周状段部26
の突部26aと接触する周状突部36が形成されている
(図18A,B及び図23参照)。この実施例では、液
体3やグリース12の粘度が比較的高いため、第4例で
使用したフロート13は採用していない。即ち、グリー
ス12のみで本発明の逆流防止体を構成している。この
実施例の塗布具は、油性インキのボールペンや、糊、修
正液、マニキュアやアイライナーなどの化粧用具として
好適である。
【0021】上記実施例による塗布具の動作は、図17
乃至図18A,Bと同様であるので詳細な説明を省略す
るが、蛇腹状押圧部材19の孔19aを塞ぐようにして
指を押し当て、押圧すると、加圧室27の空気が加圧さ
れ、それによって便器句21の弁部35が押圧され、貫
通孔41aを開放し、圧力保持室28が加圧される。こ
れによって、グリース12が液体3を前方に加圧する。
ここで、蛇腹状押圧部材19の押圧操作を解除すると、
弁部35が再び前記貫通孔41aを封鎖するため、圧力
保持室28内の圧力が保たれる。一方、加圧室27は、
蛇腹状押圧部材19の復帰によって減圧しようとする
が、孔19aが開放されているので、そこから新たな空
気が加圧室へと流入する。
【0022】本発明の第6例を図24を参照して説明す
る。軸本体1の内面後方には、周状段部26が形成され
ており、その貫通孔41aには、弾撥部材50によって
後方に付勢されたボール51が配置されている。即ち、
この実施例の弁機構21はボール弁機構になっている。
そして、そのボール弁機構の後方であって、軸本体1の
後端には、前記第4例と同様な押圧部材19が前後動可
能に配置されている。押圧部材19は弾撥部材16によ
って後方に付勢されている。図中、符号20は軸本体の
後部に形成した縦溝であり、前の実施例同様に空気流通
用の溝である。この実施例ではグリースは使用しておら
ず、周状リブ13aが形成されたフロート13が液体3
の後部に位置している。即ち、この実施例ではフロート
13のみが本発明の逆流防止体を構成している。この実
施例の動作はこれまでの実施例同様であるが、簡単に説
明すれば次のようなものである。即ち、押圧部材19を
押圧すると、加圧室27が加圧され、それによってボー
ル弁機構21のボール51が降下する。そして、加圧さ
れた空気が圧力保持室28内に入り込み、フロート13
を押圧する。押圧部材19による押圧操作を解除する
と、再びボール51が貫通孔41a封鎖するため、圧力
保持室28内の圧力が保たれる。
【0023】図25乃至図30において本発明の第7の
実施例を説明する。この実施例もこれまで述べた実施例
の変形例であるが、この実施例では、押圧部材19から
の押圧力を、摺動子52,回転子53、カム部材54及
び押圧体55を介して弁機構を作動させている。後軸1
5の後部内側には、カム部材54が後軸15に対して回
転不能に固定されており、そのカム部材54には、摺動
子52を介して回転子53が回転自在に配置されてい
る。所謂デビットカムが後軸15の後部内側に配置され
た構成である。回転子53には、押圧部材19が回転自
在に取り付いているが、これらの部材(回転子と押圧部
材)を一体形成できること勿論である。しかし、ピスト
ンとしての押圧部材19の後軸内面に対する回転による
摩擦を少なくするためにも、別部材で構成し、回転自在
に組み付けるのが好ましい。一方、摺動子52の後端
は、後軸15の後端から突出しており、その突出した部
分には押圧部材19が嵌め込まれている。押圧部材19
は、摺動子52の頂部が充分に大きな面積を有している
ならば、特に摺動子52の別体として形成する必要はな
く、摺動子の延長部として形成できる。摺動子52は、
図示のように、後方の小径部52aと大径部52bを有
し、大径部の前端には複数の駒52cが等間隔に円周方
向に設けられており、この駒52cと前記回転子53の
山形傾斜面53aとの接触により作動結合される。
【0024】次に、動作について説明する。押圧部材1
9を弾撥部材16の弾撥力に抗して押圧すると、摺動子
52が前進すると共に、その摺動子52に押されて回転
子53も前進する。その回転子53が最前進位置に達す
ると、回転子53の山形傾斜面53a(図29参照)が
カム部材54の山形傾斜面54aを乗り越えて中間段部
54bに回転子ながら落ち込むように後退し係合する。
この過程で、押圧部材19も回転子53によって、押さ
れて前進するが、回転子53とは回転可能に取りつけら
れているため、押圧部材19はカム部材54に対して回
転はしない。よって、押圧部材19軸本体1に対する摺
動抵抗は、前進する際に発生する直進摺動抵抗のみとな
る。また、押圧部材19の前進移動過程で、Oリング1
8が貫通孔56を通過するが、今時から加圧室27の加
圧が開始される。そして、その加圧室27の圧力がある
程度高まると、これまでの実施例同様に、弁機構21の
スリット24(詳しくは図6参照)が拡開し、加圧され
た空気が圧力保持室28内へと移動する。この移動によ
り、圧力保持室28の圧力も高まり、その結果、フロー
ト13がグリース12と共に前進し、液体3が加圧され
た状態となる。即ち、空気が液体に接触した状態でその
液体が加圧されるのではなく、フロート13やグリース
12が液体3に接触した状態で、その液体3を加圧する
のである。ここで、押圧部から指を離しても回転子53
がカム部材54の中間段部54aに係合しているため、
押圧部材19圧縮された空気圧や、弾撥部材16などに
よって復帰してしまうようなことがない。つまり、加圧
室27、圧力保持室28の双方の空気が加圧された状態
となっている。尚、加圧室27の圧力と圧力保持室28
の圧力が均一になると、弁機構21のスリット24が閉
鎖する。ついで、前記押圧部材19を再度押圧すると、
摺動子52によって再び回転子53が前進し、山形傾斜
面53aがカム部材5の次の山形傾斜面54aを乗り越
え、カム部材54の深溝部54cに位置する。この瞬間
に、回転子53は、押圧部材19と共に、弾撥部材16
や加圧されている加圧室27内の空気の復元力によって
後退する。この時、加圧室27が減圧し、それに伴い圧
力保持室28も減圧しようとするが、弁機構21の弁体
23のスリット24が閉鎖されているため、圧力保持室
28内の圧力は保たれる。また、押圧部材19の復帰過
程で、そのOリング18が後軸15の貫通孔56に達す
ると、加圧室27と外部とが連通されるため、新たな空
気が前記加圧室27内に入り込み、加圧室27内の減圧
状態が解消される。このように、押圧部材19を一定量
前進(後退)させることができるため、圧力保持室内2
8内に加える圧力も、一定量ごと加圧することができ
る。尚、圧力保持室28内の圧力を過大に付与してしま
った場合には、押圧部材19の復帰後、弁体23のスリ
ット24が拡開し、余分な圧力を加圧室27に戻すと共
に、貫通孔56から排出される。
【0025】図31乃至図33は本発明の第8例を示し
ている。軸本体1の前軸14の前方部は縮径されてお
り、その縮径部61には、小径のキャップ29が着脱自
在に取り付けられている。そのキャップ29の外面に
は、後述するコレット部材57と係合する円周凹部60
が形成されている。一方、軸本体1の後軸15の後部内
側には、前記第7例と同様に摺動子52などのデビット
カムが配置されているが、その摺動子52の後部には、
コレット部材57が固定されている。コレット部材57
は、常時は外方向に向け拡開しているが、後軸15の内
面突部58に当接すると縮径するように後端に向けてス
リット57aが形成されている。つまり、このスリット
57aにより、コレット部材57が弾性変形可能なもの
になっている。また、コレット部材57は、図32に示
すように、筒状であり、その内面には、キャップ29の
円周凹部60が嵌合する内周突起59が形成されてい
る。更に、コレット部材57の後端部は、後軸15の後
端部と面を同じくしているか、或いは若干没入して形成
されている。
【0026】次に、使用法について説明する。前軸15
にキャップ29を嵌合させている状態では(図31)、
摺動子52が固定されたコレット部材57が後軸15内
に若干没入しているため、コレット部材57を押圧する
ことができず、従って、摺動子52や回転子53,並び
に、押圧部材19を前進移動させることができない。即
ち、圧力保持室28を加圧することができない。ここ
で、キャップ29を前軸14から外し、コレット部材5
7に嵌め込む。次いで、そのキャップ29を押圧する
と、コレット部材57も前進すると共に、コレット部材
57の外周が後軸15の内面に形成されている内面突起
59当接して狭められる。この動作によって、キャップ
29とコレット57が着脱不能なものとなる。これと同
時に、摺動子52や回転子53、その回転子53に取り
付けられている押圧体55も前進し、前記第7例と同様
に、圧力保持室28内が加圧される。この状態では、キ
ャップ29の頂部が後軸15の後端部より、ほんの僅か
しか突出していない。その結果、キャップ29コレット
部材57との嵌合状態とも相俟って、キャップ29をコ
レット部材57から取り外すことが困難な状態になって
いる。尚、キャップ29の突出量は、回転子53のカム
部材に対する係合作用を解除できるだけ突出していれば
よいものである。具体的には5mm程度突出していれば
よい。使用後、再び、キャップ29を押圧すると、キャ
ップ29は弾撥部材16の復元力によって復帰し、再
び、後軸15から元の状態に突出する。このとき、コレ
ット部材57が拡開し、前記の嵌合が緩められ、その結
果、キャップ29がコレット部材から取り外せる状態に
なり、また、摺動子52や押圧体55なども復帰した状
態になり、加圧室27内の圧力が解除される。即ち、こ
の実施例では、不使用時に於ける不慮の加圧や、使用後
に於ける加圧室内の加圧力が維持されるのを防止してい
る。
【0027】本発明の更に別の実施例(第9例)を図3
4乃至図39を参照して説明する。軸本体1の内部に
は、リフィル2が配置されている。液体3を収容する収
容管4とボールペンチップ6を備えたリフィル2の構成
とその作用はこれまで説明した実施例(例えば図1に示
す第1例)と同様であるので説明を省略する。液体3の
後端部には、収容管4の後部からの液体3の流出を防止
するグリース12が介在しており、そのグリース12に
合成樹脂製のフロート13が埋没されている構成も前記
実施例同様である。軸本体1は前軸14と後軸15とよ
りなり、両者は螺合などの適切な手段により着脱自在に
結合されている他、後軸15の後端には、この実施例で
は、有底筒状の回転部材64が回転自在に取り付けられ
ている。また、後軸15の後方部の側面には、小さな貫
通孔56が形成されている。リフィル2の収容管4の後
方であって、後軸15の中間部内面には、ゴム状弾性体
からなる弁機構21が配置されている。弁機構21は、
図6に示す第1の例同様に、縮径された底部22を有す
る筒状体であるが、底部22にはスリット24が形成さ
れている(図6に示す第1の例参照)。また、筒状弁機
構21の後部外面には、鍔部25が形成されており、後
軸15内に形成された段部72に係合している。
【0028】弁機構21は、前記実施例同様、順次縮径
する筒状体23を形成することによって、後方からの圧
力に対してはスリット24が拡開し易く、逆方向(前方
向)からの圧力に対しては拡開しにくい構造となってい
る。弁機構21の後方には、弁押さえ66が位置してお
り、弁機構21は後軸15の内面に強固に圧入さてお
り、後軸15に対して移動不能となっている。弁押さえ
66には、図37に示すように、弁機構21に空気を送
り込むための貫通孔65が放射状に複数個(図示例では
4個)形成されている。弁押さえ66と対応した後軸1
5の内面には、微細な縦溝73が形成されており、その
縦溝66から連続的に、前記段部72にも微細な横溝7
4が形成されている。即ち、加圧室27と圧力保持室2
8とは、これらの微細な縦溝73と横溝74とで連通し
ている。弁押さえ66には断面が十字状の延長部67が
形成されており、その延長部67には、コイルスプリン
グなどの弾撥部材16によって後方に付勢された押圧部
材29が回転不能ではあるが、前後動可能に係合してい
る。即ち、押圧部材29には、断面十字状の係合孔75
が形成されていて、その係合孔75が延長部67に挿入
され、係合している。ここで、符号18は押圧部材29
に外嵌されたゴム状弾性体からなるOリングであって、
後軸15内に常時摺接している。また、押圧部材29に
は図38のように突起68が対向する2カ所に形成され
ており、回転部材64内に形成された山形状の溝71に
係合している。次に、上記山形状溝71について説明す
る。この山形状の溝71は、回転部材64の内面に形成
された山形状の段部77と、山形状の切り欠き部79が
形成された補助部材78とを組み合わせることによって
構成される。つまり、回転部材64の内面に溝71を形
成することは、特に射出成形などの手段によって成形す
ることは困難であり、そのため、二部品から構成し、そ
れらを組み付けることで前記溝を構成している。ここ
で、更に、前記山形状の溝71について詳述すると、そ
の溝71は、ストレート状の溝69と傾斜状の溝70が
交互に連接されている。符号29は、前記実施例同様キ
ャップであるが、前軸14に着脱自在に取り付けられる
ものであり、内側にはボール8に当接し、開口部10を
封鎖するゴム状のパッキン37が圧入・固定されてい
る。グリース12および弁機構21の材質は、前記の実
施例と同様の材料を採用できる。
【0029】次に動作について説明する。回転部材64
を回転させると、押圧部材29も回転しようとするが、
延長部67に係合押しているため、回転はできない。し
かし、押圧部材64の突起68が、回転部材64の連続
した山形状の溝71に係合しているため、溝71に従っ
て前進する。具体的には、回転部材64を時計回り方向
に回転させると、突起68(押圧部材29)が傾斜状の
溝部70に沿って、前記弾撥部材16の弾撥力に抗しな
がらも前進する。押圧部材29の前進過程で押圧部材2
9のOリング18が後軸15の貫通孔56を通過し、こ
の時から加圧室27の加圧が開始される。そして、その
加圧室27の圧力がある程度高まると、弁機構21のス
リット24が拡開し、加圧された空気が圧力保持室28
内へと移動する。この移動により、圧力保持室28の圧
力も高まり、その結果、フロート13がグリース12と
共に前進し、液体3が加圧された状態となる。即ち、空
気が液体に接触した状態で、その液体を加圧するのでは
なく、フロート13やグリース12が液体に接触した状
態で、その液体を加圧するのである。そして、加圧室2
7内の圧力と圧力保持室28内の圧力とが同じくなる
と、弁機構21のスリット24が閉鎖する。ここで、押
圧部材29の突起68が溝部70の前端に達すると、ス
トレート状の溝部69にその突起68が位置し、その結
果、押圧部材29は弾撥部材16の弾撥力や加圧されて
いる加圧室27内の空気の復元力により、一気に後退す
る。この時、加圧室27が減圧し、それに伴い圧力保持
室28も減圧しようとするが、弁機構21のスリット2
4が閉鎖されているため、圧力保持室28内の圧力は保
たれる。また、押圧部材29の復帰過程で、Oリング1
8が、後軸15の貫通孔56に達すると、加圧室27と
外部とが連通されるため、新たな空気が加圧室27内に
入り込み、加圧室27内の減圧状態が解消される。押圧
部材29の復帰後においては、圧力保持室28と加圧室
27とが微細な横溝74および縦溝73で連通されてい
るため、圧力保持室28内の加圧された空気は、微細な
横溝74と縦溝73を経て徐々に貫通孔56から排出さ
れる。また、弁機構21を変形可能なゴム状弾性体より
構成しているため、過大な圧力を圧力保持室に付与させ
てしまった場合には、押圧部材29の復帰後、加圧され
た空気は、弁機構21のスリット24も拡開し、余分な
圧力を加圧室27に戻すと共に、貫通孔56から排出さ
れる。
【0030】上記第9例の変形例を、第10例として図
40乃至図42を参照して説明するが、第9例と同様な
構成は、その説明を省略する。この実施例では、弁機構
21はフィルム状の弁部材80を有している。具体的に
は、後軸15の中間部には、弁機構21が固定されてお
り、その中心部には、貫通孔21aが形成されていい
る。そして、その底面22にはポリエチレンなどの材質
よりなるフィルム部材80が、貫通孔21aを塞ぐよう
に接着或いは熱溶着されて接着部82を形成している
が、一部は非接着部となっている。そして、この非接着
部が加圧された空気の取り入れ口81となっている。一
方、後軸15の後端には、押圧部材29前後動可能に配
置されており、その押圧部材29の前方には、後軸15
の内面に摺接するOリング16が外嵌されている。即
ち、押圧部材29と弁機構21との間には、弾撥部材1
6が張設されており、押圧部材29を後方に付勢してい
る。尚、符号20は加圧室27と外部とを連通する溝部
であり、符号73と74は加圧室27と圧力保持室28
とを連通するそれぞれ縦溝と横溝である。
【0031】この第10例の動作は次の通りである。押
圧部材29を押圧すると、加圧室27内の空気が加圧さ
れ、フィルム部材80の空気取り入れ口81が開放す
る。この開放により、圧力保持室28内も加圧され、液
体3も加圧される。ここで、押圧部材29の押圧操作を
解除すると、押圧部材29は、弾撥部材16の弾撥力に
よって後退すると共に、前記フィルム部材80の空気取
り入れ口81が、自らの復帰力と圧力保持室28内の圧
力でもって閉鎖する。尚、前記押圧部材29が完全に復
帰する直前に、前記加圧室27と外部とが溝部20によ
って連通し、加圧室27内へと空気が流れ込む。また、
第9例と同様に、押圧部材29の復帰後のおいては、圧
力保持室28と加圧室27とが微細な横溝74と縦溝7
3で連通されているため、圧力保持室28内の加圧され
た空気は、微細な横溝74と縦溝73を経て徐々に溝部
20から排出される。尚、弁機構としては、上記例の他
にボール弁機構や、平板部材を自らの弾性力で付勢する
平弁機構とすることも可能である。
【0032】尚、上記いずれの実施例の場合も、リフィ
ル2を採用した構成では、リフィル2の材質としてナイ
ロン樹脂を採用することが望ましい。ナイロン樹脂材質
は、他の樹脂材質、例えばポリエチレンやポリプロピレ
ンに比べ、耐溶剤性が強く、使用する溶剤による膨潤や
内容液の透過減量などが防止できる。本発明の第11例
を図43乃至図46を参照して説明する。軸本体1の内
部には、リフィル2が収容されており、その配置や構造
は前記実施例と同様である。液体3の後部には、収容管
4の後部からの液体3をの流出を防止する2種類のグリ
ース12(水性グリース12a、油性グリース12b)
が介在しており、グリース12には合成樹脂製のフロー
ト13が埋没して設けてある。但し、このフロート13
は液体3やグリース12の粘度が高い場合や、リフィル
2の内径が小さい場合には削除できるし、フロート13
を収容管にある程度の圧入力で内接させた場合にはグリ
ースを削除できること、前記実施例と同様である。軸本
体1の後軸15の後部内側には、弾撥部材16によって
後方に付勢された押圧体55が摺動自在に配置されてい
るが、実質的には、押圧体55の中間部に圧入された弾
性体よりなるOリング16が、後軸15の内面との摺動
部材となっている。このOリング16は、押圧体55の
外周に形成した周状突起(図示せず)に置き換えること
ができる。
【0033】後軸15の後部内側には、カム部材54
(図45及び46参照)が後軸15に対して回転不能に
固定されており、そのカム部材54には、摺動子52を
介して回転子53が回転自在に配置されている。この摺
動子52と回転子53は、いずれも前記第7例の実施例
として示した図29図及び図30に示したものと同様で
ある。このように、所謂デビットカムが後軸15の後部
内側に配置されている。回転子53には押圧体55が回
転自在に取り付けられているが、これら回転子53と押
圧体55は一体形成することもできるが、後軸内面に対
する押圧体の回転による摩擦力をなくすためには別部材
で構成して回転自在に組み付けるのが望ましい。摺動子
52の後端は、後軸15の後端から突出しており、その
突出部には押圧部材19が嵌め込まれている。更に、後
軸15の後部内面には、縦溝20が形成されており、常
態(押圧部材19の最後退位置)においては、前記押圧
体55のOリング16が縦溝20の後方に位置してお
り、この縦溝によって常態ではこの後軸15の内部と外
部が連通されている。この後軸15の縦溝20とOリン
グ16および押圧体55との位置関係は前記第2例にて
図示した図14と同様であるので重複を避ける意味で図
示及び説明を省略する。後軸15の中間部であって、リ
フィル2の後部には、ゴム状弾性体からなる弁機構21
が配置されている。その弁機構21は、図1や図15と
同様であるのでこれらの図面を参照して説明すれば、縮
径された底部22にはスリット24が形成され、後部外
面には鍔部25が形成されて、後軸15内面の周状段部
26に押し付けられ、後軸に対して固定されている。弁
機構21は順次縮径する筒状体23を形成することで、
その筒状体の方向(塗布具の後方)からの圧力に対して
はスリット24が拡開し易く、逆方向からの圧力に対し
ては拡開しにくい構造となっている。即ち、圧力の受け
る部分の面積を小さくすることで変形しにくくしてい
る。この弁機構21を後軸の中間部に配置することで、
後軸15内は加圧室27と圧力保持室28が形成され
る。これらの構造も前記実施例(例えば第1例)と同様
である。
【0034】ところで、前軸14には、前軸14を覆う
ようにキャップ29が着脱自在に取り付けられている
が、キャップ29の内部にはボールペンチップ6の外径
より若干小径の内径を有する内キャップ29aが一体形
成されている。即ち、内キャップ29aはボールペンチ
ップ6と着脱可能となっており、装着された状態では、
ボールペンチップ6を密封した状態となる。尚、内キャ
ップ29aの内側にゴム状弾性体のOリング(図示せ
ず)を介在させてボールペンチップ6を密封させること
もできるが、着脱操作によって脱落する危険性があるの
で、本実施例のようにキャップ29に内キャップ29a
を一体形成することでボールペンチップ6を密封させる
ことが好ましい。また、密封状態を確実にするために内
キャップ29aの内面、或いはボールペンチップ6の外
面に周状突起を形成して互いに嵌合することも可能であ
る。グリース12の具体例としては、既に述べた前の実
施例同様であってよく、シリコーンや流動パラフィン、
ポリブデン、アルファーオレフィンなど採用できる。ま
た、弁機構21の材質としても前記実施例同様のものを
採用でき、ニトリルゴムやスチレンブタジエンラバー、
シリコーンゴム、フッ素ゴム、ブチルゴムなどが採用で
きる。更に、前記収容管4の材質としては、前記第11
例の説明の最後部に記載したようにナイロン樹脂が最も
好ましいものとして記載したが、使用する内容液や溶剤
に応じて、ナイロン樹脂の表面にアルミ蒸着や酸化珪素
蒸着を施したもの、樹脂中にアルミ粉末やガラス粉末を
混入させたもの、或いはステンレスや真鍮などの金属材
質や、ナイロン以外の樹脂、例えばフッ素などの樹脂も
採用できる。
【0035】以上の説明とこれまでの種々の実施例の説
明からこの第11例の動作については理解されたものと
思われるが、図43乃至図46と、図29及び図30を
参照して動作について簡単に説明する。押圧部材19を
弾撥部材16に抗して押圧すると、摺動子52が前進す
ると共に、摺動子に押されて回転子53も前進する。回
転子53が最前進位置に達すると、回転子53の山形傾
斜53aがカム部材54の山形傾斜面54aを乗り越
え、溝部54cに回転子しながら落ち込むように後退す
る。この過程で、弾撥部材16で後方付勢されている前
記押圧体55も回転子53によって押されて前進する
が、回転子53に対して回転可能となっているので、押
圧体55はカム部材54に対して回転はしない。従っ
て、押圧体55の軸体1内面に対する摺動抵抗は、前進
する際に発生する直進摺動抵抗のみとなる。また、押圧
体55の前進移動過程で、Oリング16が貫通孔20を
通過するが、この時から加圧室27の加圧が開始され
る。そして、その加圧室27の圧力がある程度高まる
と、弁機構21のスリット24が拡開し、加圧された空
気が圧力保持室28内へと移動する。この移動により、
圧力保持室28の圧力も高まり、その結果、フロート1
3がグリース12と共に前進し、液体3が加圧される。
このように、空気が液体に接触してその液体が加圧され
るのではなく、本発明では、フロート13やグリース1
2が液体に接触した状態で、その液体を加圧する構成と
なっている。尚、押圧体55の復帰過程で、Oリング1
6が貫通孔20に達すると、加圧室27と外部とが連通
するので、新たな空気が加圧室27に入り込み、加圧室
内の減圧状態が解消される。従って、押圧体55を一定
量前進お(後退)させることができるので、圧力保持室
28への圧力も一定量毎に加圧できる。また、弁機構2
1をゴム状弾性体より形成しているため、過大な圧力を
圧力保持室28に付与してしまったときには、押圧体5
5の復帰後、弁機構21のスリット24が拡開し、余分
な圧力を加圧室27に戻すと共に、前記貫通孔20から
排出されるようになっている。
【0036】図47乃至図49は、上記第11例におけ
る塗布具の変形例(第12例)であり、具体的には弁機
構21に関する新たな実施例を示している。従って、図
43も併用参照しながら本第12例について説明する。
リフィル2の後部には、ゴム状弾性体からなる一体若し
くは別体にて形成された弁機構21が2個配置されてい
る。弁機構21の中心部分に位置する第1の弁機構21
は、縮径された底部22を有する筒状体23であり底部
22にはスリット24が形成されている。また、第1の
弁機構21の反対側には、第2の弁機構91が形成され
ている。第2の弁機構91も縮径された底部92有する
筒状体93であり、その底部92にはスリット94が形
成されている。ここで、第2の第2の弁機構91は前記
第1の弁機構21よりも小さく形成されているが、それ
らの肉厚はほぼ一定となるように形成されている。即
ち、肉厚は一定でも、第2の弁機構91は、小さいが故
に、第1の弁機構21よりも相対的に硬くなっている。
即ち、第2の弁機構91のスリット94は、第1の弁機
構のスリット24よりも拡開しにくいものとなってい
る。これらの弁機構21,91は、順次縮径する筒状体
23,93とすることで、その筒状体の方向からの圧力
に対しては前記スリット24,94が拡開し易く、逆の
方向からの圧力に対しては、拡開しにくい構造となって
いる。その他の構造はこれまで説明した前記実施例の場
合と同様である。
【0037】上記の構成において、作動を説明すれば次
の通りである。即ち、押圧体(図43参照)55の前進
過程で、Oリング18が貫通孔20を通過するが、この
時から加圧室27の加圧が開始し、その圧力がある程度
高まると、第1の弁機構21のスリット24が拡開し、
加圧された空気が圧力保持室28へと移動し、この移行
により、圧力保持室28の圧力も高まり、その結果、フ
ロート13がグリース12と共に前進し、液体3が加圧
される。従って、空気が液体に接触した状態でその液体
が加圧されるのではなく、フロート13がグリース12
が液体に接触した状態で、その液体を加圧するのであ
り、特に、衛生面が重要視される化粧料や、揮発性の高
い、例えば、修正液などの液体を使用する場合には、特
に有効な手段となる。尚、この時、第2の弁機構91
は、小さいが故に、そのスリット94は閉鎖状態を保
ち、従って、スリット94から加圧された空気が入り込
むことはない。次いで、押圧部材19の押圧操作を解除
すると、第1の弁機構21のスリット24が閉鎖し、加
圧室27内が一時的に減圧状態となるが、押圧部材19
のOリング18が軸本体1の貫通孔である縦溝20に達
すると、加圧室27と外部とが連通するため、新たな空
気が加圧室27内に入り込み、減圧状態が解消される。
尚、加圧室27が一時的に減圧状態となっても、第2の
弁機構91は、前記の通り、小さく形成されているの
で、多少の減圧では拡開しない。ここで、圧力保持室2
8内に、過剰なまでの圧力を付与してしまった場合に
は、第2の弁機構91のスリット94が拡開し、余分な
圧力が加圧室27に戻されると共に、貫通孔としての縦
溝20から排出される。また、不使用状態において、気
温の急激な上昇によって圧力保持室28の内圧が急に高
まった場合にも、上記第2の弁機構91のスリット94
が拡開し、高まり過ぎた圧力を減少させる。
【0038】これまでの実施例は、押圧部材19又はそ
れに相当する部材を軸本体1の後端部に配置して軸筒の
後端部から押圧する方式の、所謂後端ノック式と通称さ
れる構造と作動を有するものであるが、図51乃至図5
7の実施例は、押圧部材となるものを軸筒の側壁部に設
けた、所謂サイドノック式の構造である。基本的な構造
と作動はこれまでに述べた前記実施例と大同小異であ
る。以下、この第13例について説明する。先ず、図5
0乃至図55において、前軸14の中間部側面には窓孔
100が形成されており、その窓孔100には、径方向
に移動が可能な押圧駒109が配置されている。押圧駒
109の側面の四隅には、脚部109aが形成されてい
る(図52参照)。脚部109aの下端部は、リフィル
2に一体に固定されたスライド部材95の傾斜面95a
に当接・係合している。このスライド部材95は、図5
3に示すように、その両側に傾斜面95aが4カ所形成
されている。また、傾斜面95aの内側には、リフィル
2(収容管4)を一体的に固定する係合突部98が形成
されている。勿論、この係合突部98が収容管4の中間
部の外面に凹所4aとして形成されている。しかし、図
54に示すように、リフィル2の収容管4とスライド部
材95とを射出成形などの手段により一体成形すること
も可能である。組立による工数や、金型の製作が1つと
なり、安価な製品の提供が可能となる。符号29は、キ
ャップであるが、その内側にはボール8が当接するパッ
キン37が設けてある。
【0039】上記構成による塗布具の動作を簡単に説明
する。押圧駒109を押圧すると、脚部93が軸本体1
の径方向に移動し、スライド部材95を後方に移動させ
ようとする。この作用により、スライド部材95に固定
されたリフィル2が弾撥部材16の弾撥力に抗して後退
する。また、リフィル2の後退で筒状部材92も後退
し、この後退移動過程で筒状部材92の加圧が開始され
る。そして、加圧室27の圧力がある程度高まると、弁
機構21のスリット24(詳細は図6参照)が拡開し、
加圧された空気が圧力保持室28へと移動し、これによ
って、圧力保持室28の圧力が高まり、その結果、フロ
ート13が不リース12と共に前進し、液体3が加圧さ
れた状態となる。そして、加圧室27の圧力と圧力保持
室の圧力とが同じくなると、弁機構21のスリット24
が閉鎖する。ここで、押圧駒109から指を離し、押圧
動作を解除すると、リフィル2は、弾撥部材16や加圧
されている加圧室27内の空気の復元力によって後退す
る。この時、加圧室27が減圧し、それの伴い圧力保持
室28も減圧しようとするが、弁機構21のスリット2
4が閉鎖されているので、圧力保持室28内の圧力は保
たれる。また、これまでの実施例同様に、リフィル2の
復帰過程で、筒状部材92のOリング18が、後軸15
の貫通孔56に達すると、加圧室27と外部とが連通す
るため、新たな空気が加圧室27に入り込み、加圧室内
27の減圧状態が解消される。弁機構21を変形可能な
ゴム状弾性体で形成しているため、過大な圧力を圧力保
持室28に付与してしまった場合には、押圧体の復帰後
に弁機構のスリット24が拡開して余分圧力を加圧室2
7に戻し、且つ貫通孔56から排出される。
【0040】図56及び図57は上記第13例(図50
乃至図54)の変形例(第14例)である。上記第13
例と同様な構成は、その説明を省略する。軸本体1の径
方向に対して移動可能な押圧駒109の四隅には、短い
脚部93が形成されたが、側面の中央部分には、屈曲形
成されたヒンジ部111が形成されている。そして、ヒ
ンジ部111の他方の端部には、軸本体1の前軸14内
に形成された内面突起14aに係合する規制板113が
形成されている。また、リフィル2の収容管4の側面に
はヒンジ部111の屈曲部110が当接する突起112
が形成されている。尚、図示例ではリフィル2の先端
に、これまでに実施例のボール8に代えて、繊維束体よ
りなる筆毛120が取り付けられている。この塗布具を
マニキュアや修正筆として使用する場合に有効な例であ
る。また、毛筆の周りには、液体の乾燥物ゴミなどが付
着し易いために、前軸14の先端開口部10の内面に
は、円周状突起121が形成されて、これによってリフ
ィル2が前後動するたびに、筆毛120の回収に付着し
た異物が掻き落とされるようになっている。この変形例
の作動は、押圧駒109を径方向に押圧すると、ヒンジ
部111が畳まれると共に、屈曲部110が後方に移動
する。そして、屈曲部110によって、突部112を介
して収容管4(リフィル2)が後方に押圧される。この
時から加圧室27の加圧動作が開始されるが、それら液
体への加圧作用などは前記第13例と同様なので、その
説明を省略する。尚、押圧駒109の押圧操作を解除す
ると、弾撥部材16によってリフィル2が前進し、収容
管4の突部112によって屈折部111も前進せられ、
その結果、押圧駒109も径方向に上昇することにな
る。
【0041】
【発明の効果】本発明は、軸本体内に液体が収容され、
また、その軸本体の後方には前記液体を加圧する加圧手
段が配置された塗布具であって、前記液体の後部に、そ
の液体の減少に伴って移動する逆流防止体を配置すると
共に、その逆流防止体と前記加圧手段との間に弁機構を
配置したことを第1の要旨とし、軸本体内に液体が収容
され、また、その軸本体の後方には前記液体を加圧する
加圧手段が配置された塗布具であって、前記液体の後部
に、その液体の減少に伴って移動する逆流防止体を配置
すると共に、その逆流防止体と前記加圧手段との間に弁
機構を配置し、また、その弁機構を後退・復帰可能に配
置すると共に、その弁機構が後退した際、前記加圧作用
が減少し、若しくは解除されるようにしたことを第2の
要旨とし、軸本体内に液体が収容され、また、その軸本
体の後方には前記液体を加圧する加圧手段が配置された
塗布具であって、前記液体の後部に、その液体の減少に
伴って移動する逆流防止体を配置すると共に、その逆流
防止体の後部には弁機構を配置し、その弁機構を介して
前記液体を加圧したことを第3の要旨とし、軸本体内に
液体が収容され、また、その軸本体の後方には前記液体
を加圧する加圧手段が配置された塗布具であって、前記
液体の後部に、その液体の減少に伴って移動する逆流防
止体を配置すると共に、その逆流防止体と前記加圧手段
との間に、前記液体の方向に向かって開閉する第1の弁
機構と、加圧手段の方向に向かって開閉する第2の弁機
構とを配置し、上記第1の弁機構よりも上記第2の弁機
構の閉鎖力を強くしたことを第4の要旨としたので、空
気が、直接、液体に触れることがなく、もって、液体の
固化や変質を防止することができる。
【図の簡単な説明】
【図1】本発明の第1例を示す縦断面図。
【図2】図1の要部拡大図(チップとチップホルダーと
の嵌合部)。
【図3】フロートを示す斜視図。
【図4】図1の要部外観斜視図
【図5】押圧部材を示す外観正面図。
【図6】弁機構を示す外観斜視図である。
【図7】図1の要部拡大図(軸本体とリフィルとの嵌合
部)。
【図8】弁機構の動作を示す要部拡大図(通常、加圧
時)。
【図9】弁機構の動作を示す要部拡大図(過加圧時)。
【図10】フロートの動作を示す縦断面図である。
【図11】本発明の第2例を示す縦断面図。
【図12】押圧部材の外観正面図。
【図13】図11の13−13線横断面図。
【図14】図11の14−14線断面図。
【図15】図6同様弁機構の構造を示す斜視図。
【図16】図11の16−16線断面図。
【図17】本発明の第3例を示す要部縦断面図。
【図18】図Aは弁機構の平面図であり、図Bはその構
造を示す断面図。
【図19】本発明の第4例を示す縦断面図。
【図20】図19の要部拡大図。
【図21】フロートの変形例を示す断面図。
【図22】弁機構の構成例を示す斜視図。
【図23】本発明の第5例を示す要部縦断面図。
【図24】本発明の第6例を示す要部縦断面図。
【図25】本発明の第7例を示す縦断面図。
【図26】動作を示す要部の縦断面図。
【図27】カム部材を示す縦断面図。
【図28】図27の底面図。
【図29】回転子の斜視図。
【図30】摺動子の斜視図。
【図31】本発明の第8例を示す縦断面図。
【図32】コレット部材を示す斜視図。
【図33】動作を示す要部縦断面図。
【図34】本発明の第9例を示す縦断面図。
【図35】弁機構の斜視図。
【図36】図35のA部拡大図。
【図37】図35の37−37線断面図。
【図38】押圧部材の構成を示す分解斜視図。
【図39】図35の回転部材の一部破断の斜視図。
【図40】本発明の第10例を示す要部縦断面図。
【図41】弁機構の底面図。
【図42】図40の42−42線断面図。
【図43】本発明の第11例を示す縦断面図。
【図44】ボールペンチップ部を示す要部拡大図。
【図45】カム部材の縦断面図。
【図46】図45の正面図。
【図47】本発明の第12例であって、第11例の弁機
構の変形例を示す要部拡大図。
【図48】弁機構の拡大斜視図。
【図49】弁機構の拡大斜視図。
【図50】本発明の第13例を示す縦断面図。
【図51】図50の50−50線断面図。
【図52】押圧駒を示す斜視図。
【図53】スライド部材を示す斜視図。
【図54】スライド部材を収容管と一体形成した斜視
図。
【図55】動作を示す縦断面図。
【図56】第13例の変形例を示す縦断面図。
【図57】図56の内部機構を示す要部外観図。
【符号の説明】
1 軸本体 2 リフィル 3 液体 4 収容管 5 チップホルダー 6 ボールペンチップ 7 円周リブ 8 ボール 9 弾撥部材 10 先端開口部 11 周壁 12 グリース 13 フロート 14 前軸 15 後軸 16 弾撥部材 17 ピストン部材 18 Oリング 19 押圧部 20 縦溝 21 弁部材 22 底部 23 筒状部 24 スリット 25 鍔部 26 周状段部 27 加圧室 28 圧力保持室 29 キャップ 30 周状突起 31 縦リブ 33 リング部 34 連結部 35 弁部 36 周状突起 37 パッキン 40 溝部 41 弁押さえ 42 尾栓 43 隙間 51 ボール 52 摺動子 53 回転子 54 カム部材 55 押圧体 56 貫通孔 57 コレット部材 58 内面突部 59 内周突起 60 円周凹部 61 縮径部 66 弁押さえ 67 延長部 68 突起 69 ストレート状の溝 70 傾斜状の溝 71 山形状の溝 72 段部 73 縦溝 74 横溝 75 係合孔 77 段部 78 補助部材 79 切り欠き部 80 弁部材 81 取り入れ口 91 第2の弁機構 92 底部 93 筒状体 94 スリット 95 スライド部材 98 係合突起 100 窓孔 109 押圧駒 110 屈曲部 111 ヒンジ部 112 突起 113 規制板 120 筆毛 121 円周状突起
フロントページの続き (31)優先権主張番号 特願2000−188668(P2000−188668) (32)優先日 平成12年6月23日(2000.6.23) (33)優先権主張国 日本(JP) (31)優先権主張番号 特願2000−363754(P2000−363754) (32)優先日 平成12年11月29日(2000.11.29) (33)優先権主張国 日本(JP) (31)優先権主張番号 特願2000−394280(P2000−394280) (32)優先日 平成12年12月26日(2000.12.26) (33)優先権主張国 日本(JP) (31)優先権主張番号 特願2001−20816(P2001−20816) (32)優先日 平成13年1月29日(2001.1.29) (33)優先権主張国 日本(JP) (31)優先権主張番号 特願2001−97846(P2001−97846) (32)優先日 平成13年3月30日(2001.3.30) (33)優先権主張国 日本(JP) (72)発明者 山谷 高志 埼玉県草加市吉町4−1−8 ぺんてる株 式会社草加工場内 Fターム(参考) 2C350 GA04 HA15 KA10 KC01 KC16 KC17 KD09 NA10 NA11 4F042 AA01 FA23 FA28 FA34 FA39

Claims (12)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 軸本体内に液体が収容され、また、その
    軸本体の後方には前記液体を加圧する加圧手段が配置さ
    れた塗布具であって、前記液体の後部に、その液体の減
    少に伴って移動する逆流防止体を配置すると共に、その
    逆流防止体と前記加圧手段との間に弁機構を配置したこ
    とを特徴とする塗布具。
  2. 【請求項2】 前記逆流防止体を液体と固体とより構成
    したことを特徴とする請求項1記載の塗布具。
  3. 【請求項3】 前記固体の逆流防止体を大径部と小径部
    とから構成したことを特徴とする請求項2記載の塗布
    具。
  4. 【請求項4】 上記軸本体の内部には、リフィルが配置
    され、上記リフィルは液体を収容する収容管と、その収
    容管の前方に圧入されたチップホルダーと、そのチップ
    ホルダーの前方に圧入されたボールとを有し、上記液体
    の後端部には、上記収容管の後部からの液体の流出を防
    止する2種類のグリース12が介在しており、そのグリ
    ースには合成樹脂製のフロートが埋没されててなる、請
    求項1の塗布具。
  5. 【請求項5】 上記二種類のグリースは水性グリースと
    油性グリースである、請求項4の塗布具。
  6. 【請求項6】 上記フロートは、前部に小径部を有し後
    部に大径部を有し、上記小径部は上記チップホルダの最
    小内径よりも大きな直径を有している請求項4の塗布
    具。
  7. 【請求項7】 上記弁機構をゴム状弾性筒体より形成す
    ると共に、そのゴム状弾性筒体を前方に向け順次縮径さ
    せたことを特徴とする請求項1記載の塗布具。
  8. 【請求項8】 軸本体内に液体が収容され、また、その
    軸本体の後方には前記液体を加圧する加圧手段が配置さ
    れた塗布具であって、前記液体の後部に、その液体の減
    少に伴って移動する逆流防止体を配置すると共に、その
    逆流防止体と前記加圧手段との間に弁機構を配置し、ま
    た、その弁機構を後退・復帰可能に配置すると共に、そ
    の弁機構が後退した際、前記加圧作用が減少し、若しく
    は解除されるようにしたことを特徴とする塗布具。
  9. 【請求項9】 上記弁機構をゴム状弾性体より形成した
    請求項8に記載の塗布具。
  10. 【請求項10】 軸本体内に液体が収容され、また、そ
    の軸本体の後方には前記液体を加圧する加圧手段が配置
    された塗布具であって、前記液体の後部に、その液体の
    減少に伴って移動する逆流防止体を配置すると共に、そ
    の逆流防止体の後部には弁機構を配置し、その弁機構を
    介して前記液体を加圧したことを特徴とする塗布具。
  11. 【請求項11】 上記弁機構を境に存在する前方の空間
    部と後方の空間部とを微細な貫通孔で連通してなる請求
    項10の塗布具。
  12. 【請求項12】 軸本体内に液体が収容され、また、そ
    の軸本体の後方には前記液体を加圧する加圧手段が配置
    された塗布具であって、前記液体の後部に、その液体の
    減少に伴って移動する逆流防止体を配置すると共に、そ
    の逆流防止体と前記加圧手段との間に、前記液体の方向
    に向かって開閉する第1の弁機構と、加圧手段の方向に
    向かって開閉する第2の弁機構とを配置し、上記第1の
    弁機構よりも上記第2の弁機構の閉鎖力を強くしたこと
    を特徴とする塗布具。
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