JP4386687B2 - 流動体塗布具及びその製造方法、流動体塗布具における流動液収容管の内圧増加及び加圧解除の方法 - Google Patents

流動体塗布具及びその製造方法、流動体塗布具における流動液収容管の内圧増加及び加圧解除の方法 Download PDF

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本発明は、ボールペンを含む筆記具、修正具、あるいは化粧具等からなる流動体塗布具に関し、より詳しくは、せん断減粘性の油性インキが充填された流動体塗布具及びその製造方法、流動体塗布具における流動液収容管の内圧増加及び加圧解除の方法に関するものである。
従来、書類作成時の誤記を修正する場合には、白色顔料インキを塗布する液体筆記具が一般的に使用されている。この種の液体筆記具は、図示しないが、白色顔料インキを貯える弾性の容器と、この容器のペン先を開閉するキャップとから構成されている。
白色顔料インキは、その白色顔料と溶剤とが分離しやすく、白色顔料が沈降しやすいという特徴を有している。容器内には攪拌用のボールが挿入され、このボールが液体塗布具の使用時に容器が振られることによりその内部を動き回り、白色顔料インキを攪拌するよう機能する(特許文献1参照)。
特開2001−314805号公報
従来の液体筆記具は、以上のように白色顔料インキの白色顔料と溶剤とが分離しやすく、白色顔料が沈降しやすいという問題がある。この問題の解消に際しては、白色顔料インキに、酸化チタン、高分子中空微粒子、白色顔料、及びゲル化剤を含有し、白色顔料の沈降を抑制防止する方法が提案されている。
しかしながら、この方法を採用する場合には、白色顔料の沈降を抑制防止することができるものの、白色顔料インキの粘度が高くなるので、初筆性が悪化するという大きな問題が新たに生じることとなる。また、白色顔料インキの吐き出しを助長するため、インキ収容管を加圧する必要に迫られる。
このインキ収容管の加圧に際しては、(1)加圧ガスの封入や(2)筆記時にノック操作で加圧するという方法が提案されている。しかし、前者(1)の方法の場合には、製造設備が複雑化し、コスト高となる。また、インキ収容管が常時加圧されることになるので、筆記部のシール性に問題のあるときには、未筆記時のインキ漏れを招くおそれが少なくない。また、白色顔料インキの消費に伴い、インキ収容管の内圧が減少する関係上、最後まで白色顔料インキを有効に使用したいときには、初期の加圧を高める必要があるが、そうすると、インキ漏れを招くおそれがより高まるという問題が生じる。
一方、筆記時にノック操作で加圧するという後者(2)の方法の場合には、例えば使用者が遊び等で筆記に関係なくノック操作を繰り返すときには、インキ収容管が連続的に加圧されるので、白色顔料インキが噴き出してしまうおそれがある。さらに、筆記時に白色顔料インキが必要量以上に噴き出し、結果として白色顔料インキの流量調整が困難になるという問題もある。
本発明は、上記に鑑みなされたもので、沈降しやすい流動液の沈降や初塗布性の悪化を抑制防止し、流動液収容管の加圧に際しても製造設備を簡素化することができ、非塗布時の流動液漏れを招くおそれがなく、しかも、流動液が噴き出すおそれのない安価な流動体塗布具及びその製造方法、流動体塗布具における流動液収容管の内圧増加及び加圧解除の方法を提供することを目的としている。
本発明においては、上記課題を解決するため、中空の軸本体にリフィールユニットを収容し、このリフィールユニットを軸本体の軸方向に進退動可能とした流動体塗布具であって、
軸本体の開口した前部からリフィールユニットを出没させるノック機構と、このノック機構の一部に支持されてリフィールユニットに接触する加圧機構とを含み、
リフィールユニットを、流動液が充填される流動液収容管と、この流動液収容管に取り付けられ、塗布時に軸本体の前部から突出する塗布部とから構成して流動液収容管の末端部を開放し、
ノック機構の一部を、流動液収容管の末端部に隙間を介しスライド可能に嵌め入れられる略有底筒形の回転子とし、
加圧機構を、少なくともノック機構の回転子内にスライド可能に嵌め入れられ、流動液収容管の末端部に対向する略筒形のホルダと、回転子とホルダとを接続して流動液収容管の末端部にホルダを付勢するとともに、回転子の内部にホルダが接触する前に全圧縮する加圧スプリングと、ホルダに取り付けられて流動液収容管の末端部に接触し、塗布時には回転子の内面に密接して気体を回転子内に流入不能とし、非塗布時には回転子の内面から離れて気体を回転子内に流入可能とする一つの中空密封体とから構成し、
ノック機構の回転子と加圧機構とにより、塗布時における流動液収容管の内圧を増加し、使用終了時における流動液収容管の加圧を解除するようにしたことを特徴としている。
また、本発明においては上記課題を解決するため、中空の軸本体にリフィールユニットを収容し、このリフィールユニットを軸本体の軸方向に進退動可能とした流動体塗布具であって、
軸本体の開口した前部からリフィールユニットを出没させるノック機構と、このノック機構の一部に支持されてリフィールユニットに接触する加圧機構とを含み、
リフィールユニットを、流動液が充填される流動液収容管と、この流動液収容管に取り付けられ、塗布時に軸本体の前部から突出する塗布部とから構成して流動液収容管の末端部を開放し、
ノック機構の一部を、流動液収容管の末端部に隙間を介しスライド可能に嵌め入れられる略有底筒形の回転子とし、
加圧機構を、少なくともノック機構の回転子内にスライド可能に嵌め入れられ、流動液収容管の末端部に対向する略筒形のホルダと、回転子とホルダとを接続して流動液収容管の末端部にホルダを付勢するとともに、回転子の内部にホルダが接触する前に全圧縮する加圧スプリングと、ホルダに取り付けられ、流動液収容管の末端部に接触する第一の中空密封体と、ホルダに取り付けられ、塗布時には回転子の内面に密接して気体を回転子内に流入不能とし、非塗布時には回転子の内面から離れて気体を回転子内に流入可能とする第二の中空密封体とから構成し、
ノック機構の回転子と加圧機構とにより、塗布時における流動液収容管の内圧を増加し、使用終了時における流動液収容管の加圧を解除するようにしたことを特徴としている。
なお、流動液収容管の流動液を、少なくとも顔料とゲル化剤とを含み、塗布時に加圧を要する顔料インキとすることができる。
本発明においては上記課題を解決するため、中空の軸本体にリフィールユニットを収容し、このリフィールユニットを軸本体の軸方向に進退動可能とする流動体塗布具で、軸本体の開口した前部からリフィールユニットを出没させるノック機構と、このノック機構の一部に支持されてリフィールユニットに接触する加圧機構とを含み、
リフィールユニットを、流動液が充填される流動液収容管と、この流動液収容管に取り付けられ、塗布時に軸本体の前部から突出する塗布部とから構成して流動液収容管の末端部を開放し、
ノック機構の一部を、流動液収容管の末端部に隙間を介しスライド可能に嵌め入れられる略有底筒形の回転子とし、
加圧機構を、少なくともノック機構の回転子内にスライド可能に嵌め入れられ、流動液収容管の末端部に対向する略筒形のホルダと、回転子とホルダとを接続して流動液収容管の末端部にホルダを付勢するとともに、回転子の内部にホルダが接触する前に全圧縮する加圧スプリングと、ホルダに取り付けられて流動液収容管の末端部に接触し、塗布時には回転子の内面に密接して気体を回転子内に流入不能とし、非塗布時には回転子の内面から離れて気体を回転子内に流入可能とする中空密封体とから構成する流動体塗布具の製造方法であって、
加圧機構の組み立て時に、ホルダの内部に加圧スプリングを取付リブを介して仮装着し、ホルダを回転子に備わる縮径部に治具を介して圧入し、この際、回転子に備わる拡径部と縮径部との段差面にホルダが接触する前に加圧スプリングを全圧縮させる加圧機構の組み立て工程を含むことを特徴としている。
また、本発明においては上記課題を解決するため、中空の軸本体にリフィールユニットを収容し、このリフィールユニットを軸本体の軸方向に進退動可能とする流動体塗布具で、軸本体の開口した前部からリフィールユニットを出没させるノック機構と、このノック機構の一部に支持されてリフィールユニットに接触する加圧機構とを含み、
リフィールユニットを、流動液が充填される流動液収容管と、この流動液収容管に取り付けられ、塗布時に軸本体の前部から突出する塗布部とから構成して流動液収容管の末端部を開放し、
ノック機構の一部を、流動液収容管の末端部に隙間を介しスライド可能に嵌め入れられる略有底筒形の回転子とし、
加圧機構を、少なくともノック機構の回転子内にスライド可能に嵌め入れられ、流動液収容管の末端部に対向する略筒形のホルダと、回転子とホルダとを接続して流動液収容管の末端部にホルダを付勢するとともに、回転子の内部にホルダが接触する前に全圧縮する加圧スプリングと、ホルダに取り付けられて流動液収容管の末端部に接触し、塗布時には回転子の内面に密接して気体を回転子内に流入不能とし、非塗布時には回転子の内面から離れて気体を回転子内に流入可能とする中空密封体とから構成し、
ホルダの中空密封体により、流動液収容管の末端部に接触し、塗布時には回転子の内面に密接して気体を回転子内に流入不能とし、非塗布時には回転子の内面から離れて気体を回転子内に流入可能とすることを特徴としている。
さらに、加圧機構は、ホルダに取り付けられ、流動液収容管の末端部に接触する第一の中空密封体と、ホルダに取り付けられ、塗布時には回転子の内面に密接して気体を回転子内に流入不能とし、非塗布時には回転子の内面から離れて気体を回転子内に流入可能とする第二の中空密封体とをさらに含むと良い。
ここで、特許請求の範囲における顔料インキには、白色の他、赤、青、黒等の他の色彩の顔料インキが適宜含まれる。回転子は、軸本体の開口した後部から直接露出しても良いし、クリップ付きの飾りやノック棒等を介し間接的に露出するものでも良い。ホルダには、流動液収容管から回転子内に気体が逆流するのを阻止する逆止弁を取り付けても良いし、そうでなくても良い。さらに、流動体塗布具には、少なくともボールペンを含む筆記具、修正具、あるいは化粧具等が含まれる。
本発明によれば、流動体塗布具を使用する場合には、ノック機構をノック操作してその一部である回転子をスライドさせる。すると、加圧機構を備えた回転子、及びリフィールユニットが軸本体の前部方向にそれぞれスライドする。このスライドの際、流動液収容管の末端部に第一の中空密封体が接触しているが、回転子の内面と第二の中空密封体とが離れて気体の流通を許容するので、軸本体と回転子内とが連通する。
次いで、流動液収容管が進出すると、軸本体の前部から塗布部が突出し、流動液による塗布が可能な状態となる。軸本体の前部に流動液収容管が接触して停止すると、加圧機構を備えた回転子のみが軸本体の前部方向にスライドし、回転子の内面と第二の中空密封体とが密接して気体の流通を遮断し、軸本体と回転子の連通が規制されて回転子内が加圧可能な状態となる。
こうして回転子が加圧可能な状態となった後、加圧機構を備えた回転子が軸本体の前部方向にスライドすると、回転子内の気体が加圧され、圧縮された気体が流動液収容管の末端部に流れ込み、流動液収容管の内圧が増大する。
流動液の消費に伴い、十分な量の流動液を得られなくなった場合には、被塗布面に塗布部を強く接触させて流動液収容管と回転子をさらに接近させる。すると、流動液収容管が後退して回転子内の気体を加圧し、圧縮された気体が流動液収容管の末端部に流れ込み、流動液収容管の内圧が増大する。
流動体塗布具の使用を終了する場合には、ノック機構をノック操作して回転子を元の位置にスライドさせる。こうすれば、流動体塗布具は、復帰スプリングの復元作用、及びノック機構のカムと条体との解除により、筆記状態から未筆記状態に復帰し、流動液収容管の加圧が解除される。この際、回転子の内面と第二の中空密封体とが離れて気体の流通路を形成するので、軸本体と回転子内とが相互に連通する。この連通作用により、回転子や流動液収容管は加圧されることがない。
以上のように本発明によれば、沈降しやすい流動液の沈降や初塗布性の悪化を有効に抑制防止することができるという効果がある。また、流動液収容管の加圧に際しても、製造設備を簡素化することができ、製造コストを低減することができる。また、非塗布時の流動液漏れを招くおそれや流動液が噴き出すおそれを有効に排除することが可能になる。
また、一の中空密封体を使用すれば、良好な密着性が期待できる。また、第一の中空密封体を使用すれば、良好な密着性、耐クリープ性、耐亀裂性等が期待できる。また、第二の中空密封体を用いれば、良好な密着性、摺動性、耐磨耗性、耐ヨジレ性、組立性等が期待できる。
さらに、加圧機構を組み立てる場合、ホルダの内部に加圧スプリングを取付リブを介して仮装着し、このホルダを回転子の縮径部に治具を介して圧入するが、この際、回転子の拡径面と縮径面との段差面にホルダが接触する前に、加圧スプリングが全圧縮するので、加圧スプリングを確実に取り付けることができる。したがって、加圧機構の組立性を向上させることができる。
以下、図面を参照して本発明の好ましい実施の形態を説明すると、本実施形態における流動体塗布具は、図1ないし図8に示すように、二分割可能な長い軸本体1と、この軸本体1に交換可能に収容されてその軸方向に進退動可能なリフィールユニット10と、軸本体1の開口した前部からリフィールユニット10の先端部を出没させるカーン式のノック機構20と、このノック機構20の一部である回転子22に支持されてリフィールユニット10に接触する加圧機構40とから白色顔料インキ11を塗布する液体筆記具に構成され、ノック機構20の回転子22と加圧機構40とにより、筆記時におけるリフィールユニット10のインキ収容管12の内圧を増加させ、書類作成時の誤記を修正する。
軸本体1は、図1や図2に示すように、相互に螺嵌する先軸2と後軸4とを備え、ポリカーボネート等からなる所定の合成樹脂を使用して中空の透明に成形され、光透過率が30%〜100%、好ましくは50%〜100%、より好ましくは80%以上に設定されており、気体である外気の流入を許容するよう機能する。先軸2は、その開口した前部が先細りの円筒形に成形され、開口した後部が薄肉に形成されてその外周面には締結用の螺子溝3が周方向に螺刻される。
後軸4は、円筒形に成形され、前部内周面には、先軸2の螺子溝3と着脱自在に螺合する螺子溝3Aが周方向に螺刻されており、後部外周面には、止め具であるクリップ5が軸方向に向けて一体成形される。この後軸4の内周面には、螺子溝3Aの後方に位置する略楕円形の脱落防止リブが半径内方向に向けて突設され、この脱落防止リブが所定の間隔で周方向に複数並設される。
リフィールユニット10は、図3に示すように、白色顔料インキ11が充填される透明のインキ収容管12と、このインキ収容管12の先端部に連通して装着され、筆記時に軸本体1の開口した前部から突出する筆記部14とから構成される。
白色顔料インキ11は、流動性を損なうことのないよう少なくとも酸化チタン、高分子中空微粒子、白色顔料、及びゲル化剤を含有し、粘度が高く、初筆性が悪いので加圧を要するという特徴を有している。この白色顔料インキ11の粘度は、25℃の雰囲気中において、せん断速度400/sの場合には、1000mPa・s以下に設定され、せん断速度5/sの場合には、300mPa・s以上に設定される。これは、白色顔料インキ11の粘度が係る範囲の場合には、白色顔料インキ11を攪拌したり、キャップを取り外したりする必要がなくなるからである。
インキ収容管12は、合成樹脂等の所定の材料を使用して細長い中空の断面略凸字形に成形され、光透過率が30%〜100%、好ましくは50%〜100%、より好ましくは80%以上に設定される。この先細りのインキ収容管12は、材質、構造(単層又は多層)等が特に限定されるものではないが、白色顔料インキ11の残量確認等に優れる観点から、光透過率50%以上、具体的には、ASTM D792による光線透過率50%以上が好ましく、より好ましくは80%以上が良い。
インキ収容管12の材料としては、例えば光透過率80%以上となるポリプロピレン(PP)、ポリエチレン(PE)、環状ポリオレフィン、ポリメチルペンテン、ポリエチレンテレフタレート(PET)、ポリブチレンテレフタレート(PBT)、ポリスチレン(PS)、ポリカーボネート(PC)、アクリロニトリル−ブタジエン−スチレン共重合体(ABS)、ナイロン樹脂(ポリアミド)、ポリエチレンイミド(PEI)、ポリフェニレンサルファイド(PPS)、ポリスルホン(PSU)、脂肪族ポリケトン、ポリエーテルサルフォン(PES)、ポリアリレート(PAR)、ポリフェニレンエーテル(PPE)、シリコーンエラストマー、オレフィン系エラストマー、ポリ塩化ビニル、ポリ塩化ビニリデン等の熱可塑性樹脂があげられる。これらの中でも、光透過率50%以上、より好ましくは80%以上となる材料の使用が望ましい。特に、耐溶剤性、視認性、経済性の観点から、ナイロン樹脂(ポリアミド)が最適である。
インキ収容管12は、その後部にグリース状のフォロワ13が充填され、末端部が開口して開放される。フォロワ13は、白色顔料インキ11の後方に位置して追従し、白色顔料インキ11の溶剤揮発を抑制防止するよう機能する。このフォロワ13は、インキ収容管12の内径が大きい場合には、ポリプロピレン等からなる樹脂製のフロートが適宜充填される。
筆記部14は、インキ収容管12の細長い先端部に嵌着される先細りの先端カバー15を備え、この先端カバー15には、回転可能なボール16を出没可能に嵌合支持するチップ17が内蔵される。このインキ収容管12に連通したチップ17のボール16には、SUS製の押し棒が付勢スプリングにより後方から弾圧付勢され、この押し棒の弾発機能により、ボール16がチップ17の開口した先端部を筆記時に開放して白色顔料インキ11を流出させ、未筆記時に閉塞するよう機能する。
ノック機構20は、図1、図2、図4ないし図8に示すように、軸本体1とインキ収容管12との間に介在される復帰スプリング21と、インキ収容管12の末端部に隙間を介しスライド可能に嵌入される回転子22と、この回転子22の外周面に間隔をおいて突設される複数のカム35と、軸本体1の内周面後部に間隔をおいて突設される複数の条体37とから構成される。
復帰スプリング21は、コイルバネからなり、インキ収容管12の先端部に嵌入されて軸本体1の開口した前部周縁に接触し、インキ収容管12を軸本体1の後部方向に弾圧付勢する。
回転子22は、ポリアセタール、ポリオキシメチレン、ポリホルムアルデヒド等からなる合成樹脂を使用して略有底円筒形に成形され、閉じた底部には、軸本体1の開口した後部から露出するノック棒23が着脱自在・相対回転可能に嵌合されるとともに、このノック棒23には、ノック操作用の天冠24が嵌着されており、この天冠24のノック操作の度に所定の回転角度で回転する。
回転子22は、拡径部25と縮径部26とを連続して備えた中空の略凸字形に形成され、内部が外気(空気)用の加圧室(体積減少空間)27に形成されるとともに、内周面が開口方向から閉じた底部方向にかけて最拡径面28、拡径面29、縮径面30、及び最縮径面31に形成されており、軸本体1からの脱落が後軸4の脱落防止リブにより有効に規制される。
回転子22の拡径部25と縮径部26との段差面には、連続した複数の鋸歯32が周方向に周設される。また、最拡径面28と拡径面29との間、拡径面29と縮径面30との間、縮径面30と最縮径面31との間には、テーパ状の段差面がそれぞれ形成される。
このような構成の回転子22は、筆記時には、軸本体1の前部方向にスライドし、インキ収容管12の末端部に深く嵌合して近接し、インキ収容管12の末端部に対する加圧効果を発揮する。これに対し、未筆記時には、インキ収容管12の末端部に浅く嵌合し、インキ収容管12の末端部と加圧室27との間に大きな隙間を形成する。
ノック棒23は、ABS樹脂等を用いて略円筒形に形成され、回転子22の段差面に接触する対向接触面に、鋸歯32と完全又は不完全に噛合する複数の駆動歯33が周方向に連続して周設される。このノック棒23の外周面には、複数のガイドリブ34が所定の間隔をおいて突設され、各ガイドリブ34が複数の条体37間にスライド可能に挿入されるとともに、軸本体1後部の内周縁に係合してノック棒23の軸本体1後部からの脱落を有効に規制する。
各カム35は、図5に示すように、回転子22の軸方向に略線条に形成され、末端面が周方向に直線的に切り欠かれて係合爪36に傾斜形成されており、複数の条体37間にスライド可能に嵌入される。また、各条体37は、同図に示すように、軸本体1の軸方向に向けてカム35のガイド機能を果たすよう略線条に形成され、先端面が周方向に切り欠かれて係合歯38を形成しており、この係合歯38がカム35の係合爪36と噛合する。
このようなノック機構20は、図1、図2、図5に示すように、筆記時には、ノック棒23の駆動歯33が回転子22の鋸歯32に圧接して駆動力を付与することにより、回転子22が複数の条体37に案内されつつインキ収容管12方向にスライドして所定の角度(例えば、30°以下、好ましくは18°〜30°)で回転し、カム35の係合爪36と条体37の係合歯38とが噛合し、軸本体1の前部から突出したリフィールユニット10の筆記部14を後退不能(規制)とするとともに、回転子22の加圧室27からインキ収容管12に外気を導くよう機能する。
これに対し、未筆記時には、回転した回転子22が所定の角度(例えば、30°以下、好ましくは18°〜30°)でさらに回転し、カム35が条体37の係合歯38を乗り越えて噛合を解除し、回転子22が反インキ収容管方向にスライドして各カム35を複数の条体37間に位置させ、軸本体1の前部から突出した筆記部14を後退可能とする。
加圧機構40は、図1、図2、図6ないし図8に示すように、ノック機構20の回転子22内にスライド可能に嵌入されてインキ収容管12の末端面に対向するシール用のゴムホルダ41と、このゴムホルダ41と回転子22との間に介在する加圧スプリング42と、ゴムホルダ41の外周面に嵌合され、インキ収容管12の末端内周面に着脱自在に嵌合密接する気密確保用のシールゴム43と、ゴムホルダ41の外周面に嵌合され、筆記時には回転子22の内周面に密接して外気を回転子22内に流入不能とし、未筆記時には回転子22の内周面から離れて外気を回転子22内に流入可能とする気密確保用のOリング44とから構成される。
ゴムホルダ41は、ポリアセタール、ポリオキシメチレン、ポリホルムアルデヒド等からなる合成樹脂を使用して略円筒形に成形され、外周面には、複数の嵌合溝が周方向に切り欠かれる。
加圧スプリング42は、弾発力が復帰スプリング21よりも大きいコイルバネからなり、ゴムホルダ41を支持してインキ収容管12の末端部方向に弾圧付勢するよう機能する。この加圧スプリング42は、その一端部がゴムホルダ41の内部に取付リブを介して挿入接続され、他端部が回転子22の縮径部26に取付リブを介して挿入接続されており、回転子22の拡径面29と縮径面30との間の段差面にゴムホルダ41が後退して接触する前に全圧縮する(図6ないし図8参照)。
加圧スプリング42と復帰スプリング21とは、ノック機構20のノック操作終了後に軸本体1から突出した筆記部14のボール16を押圧してリフィールユニット10を後退させる場合における反発力が3〜15N、好ましくは5Nに設定される。これは、加圧スプリング42と復帰スプリング21の反発力が3〜15Nの範囲内ならば、筆記時に筆記部14が筆圧でフワフワすることがなく、しっかりとした筆記感を使用者に与えることができるからである。
シールゴム43は、耐熱性、耐寒性、耐オゾン性、電気特性、耐油性等に優れる弾性材料のシリコーンゴムやNBR等を使用してエンドレスのリングに成形され、ゴムホルダ41のリフィールユニット10側の嵌合溝に嵌合される。このシールゴム43は、インキ収容管12やゴムホルダ41に対する密着性、耐クリープ性、耐亀裂性等の観点から、ショアA硬度が50〜90、好ましくは50〜80、より好ましくは70に設定される。
さらに、Oリング44は、耐熱性、耐寒性、耐オゾン性、電気特性、耐油性等に優れる弾性材料のシリコーンゴムやNBR等を使用してエンドレスのリングに成形され、ゴムホルダ41の回転子22側の嵌合溝に嵌合される。このOリング44は、回転子22やゴムホルダ41に対する密着性、摺動性、耐磨耗性、耐ヨジレ性、組立性等の観点から、ショアA硬度が50〜90、好ましくは50〜80、より好ましくは70に設定される。
このようなOリング44は、筆記時には、回転子22の拡径面29に変形密接して軸本体1内の外気を回転子22内に流入不能とし、この回転子22の加圧室27からインキ収容管12の末端部に対して圧縮された外気を流入させる。そして、未筆記時には、回転子22の拡径面29に隙間を介して対向し、外気を回転子22内に流入可能とする。
上記構成において、流動体塗布具により筆記しない場合には、回転子22の拡径面29とゴムホルダ41のOリング44とが相互に離隔して外気の流通路を区画形成するので、軸本体1の内部と回転子22の加圧室27とが相互に連通する。この連通作用により、回転子22の加圧室27やインキ収容管12は加圧されることがない(図1参照)。
次に、流動体塗布具を使用して筆記する場合には、ノック機構20の天冠24をノック操作してノック棒23をスライドさせれば良い。すると、ノック棒23、加圧機構40を内蔵した回転子22、及びリフィールユニット10が軸本体1の前部方向にそれぞれスライドする。このスライドの際、インキ収容管12の末端内周面にシールゴム43が密接しているが、回転子22の拡径面29とゴムホルダ41のOリング44とが未だ離隔して外気を流通させるので、軸本体1の内部と回転子22の加圧室27とが相互に連通する。
次いで、インキ収容管12が復帰スプリング21を圧縮しながら徐々に進出し、軸本体1の前部から筆記部14が突出し、白色顔料インキ11による筆記が可能な状態となる。この際、軸本体1の前部にインキ収容管12の先端部が接触して停止すると、ノック棒23、加圧機構40を内蔵した回転子22のみが軸本体1の前部方向にそれぞれスライドし、インキ収容管12の末端部に浅く嵌合していた回転子22が深く嵌合し、回転子22の拡径面29とゴムホルダ41のOリング44とが密接して外気の流通を遮断し、軸本体1と回転子22の連通が規制されて回転子22の加圧室27が加圧可能な密閉状態となる。
こうして軸本体1と回転子22の連通が規制された後、ノック棒23、加圧機構40を内蔵した回転子22のみが軸本体1の前部方向にさらにスライドすると、加圧室27の外気が徐々に加圧され、圧縮された加圧室27の外気がインキ収容管12の末端部にゴムホルダ41内を経由して流入し、インキ収容管12の内圧が増加する(図2参照)。
この際、回転子22が複数の条体37よりも前方に位置して所定の角度で回転し、カム35の係合爪36と条体37の係合歯38とが噛合し、軸本体1の前部から突出した筆記部14が後退不能となる。
次いで、白色顔料インキ11の消費に伴い、十分な量の白色顔料インキ11を得られなくなった場合には、筆記面に筆記部14を圧接してインキ収容管12と回転子22をさらに接近させれば良い。
すると、インキ収容管12が軸本体1の後部方向に後退して嵌合した回転子22の加圧室27における外気を加圧し、圧縮された加圧室27の外気がインキ収容管12の末端部にゴムホルダ41内を経由して流入し、インキ収容管12の内圧が増加することとなる。
次に、流動体塗布具の使用を終了する場合には、ノック機構20の天冠24を再度ノック操作してノック棒23をスライドさせれば良い。こうすれば、流動体塗布具は、圧縮された復帰スプリング21の復帰作用、及びカム35の係合爪36と条体37の係合歯38との噛合解除により、図2の筆記状態から図1の未筆記状態に復帰し、インキ収容管12の加圧が解除される。
流動体塗布具のリフィールユニット10を交換したい場合には、後軸4を回して先軸2と後軸4とを分離し、先軸2の中から使用済みのリフィールユニット10を復帰スプリング21と共に取り出せば良い。こうすれば、インキ収容管12とシールゴム43とが着脱自在に嵌合しているだけなので、リフィールユニット10を簡単に交換することができる。
上記構成によれば、白色顔料インキ11に、酸化チタン、高分子中空微粒子、白色顔料、及びゲル化剤を含有するので、白色顔料の沈降をきわめて有効に抑制防止することができる。また、白色顔料インキ11を攪拌したり、キャップを取り外す煩わしさがない。
また、回転子22の加圧室27を利用してインキ収容管12を加圧するので、白色顔料インキ11の吐き出しを助長し、白色顔料インキ11の初筆性を著しく向上させることができる。このインキ収容管12の加圧に際しては、加圧ガスを封入する必要が全くないので、製造設備を簡素化し、大幅なコスト削減を図ることができる。
また、インキ収容管12を常時加圧する必要がないので、例え筆記部14のシール性に問題のある場合でも、未筆記時のインキ漏れを招くおそれが実に少ない。また、白色顔料インキ11を消費し、最後まで白色顔料インキ11を有効に使用したい場合には、筆記面に筆記部14を圧接してインキ収容管12と回転子22を接近させれば、加圧室27の外気を加圧することが可能になる。これにより、加圧を十分に高めることができ、インキ漏れを招くおそれを有効に排除することが可能になる。
また、使用者が遊び等で筆記に関係なくノック操作を繰り返す場合、ノック操作の度にインキ収容管12が加圧されたり、加圧が解除されるので、インキ収容管12が連続的に加圧されることがない。したがって、白色顔料インキ11が噴き出したり、白色顔料インキ11が必要以上に供給等され、白色顔料インキ11の流量調整が困難になるという問題をきわめて有効に解消することが可能になる。
また、ノック機構20の回転子22に加圧機構40が支持され、リフィールユニット10の末端部に加圧機構40、嵌着部材、又は被覆部材等が何ら一体的に設けられることがないので、リフィールユニット10が著しく安価となり、しかも、リフィールユニット10の交換の容易化が大いに期待できる。
また、シールゴム43をシリコーンゴムやNBR等を使用して弾性のリングに成形し、かつショアA硬度を50〜90の範囲に設定するので、良好な密着性、耐クリープ性、耐亀裂性等が期待できる。また、Oリング44をシリコーンゴムやNBR等を使用して弾性のリングに成形し、かつショアA硬度を50〜90の範囲に設定するので、良好な密着性、摺動性、耐磨耗性、耐ヨジレ性、組立性等が期待できる。
さらに、加圧機構40を組み立てる場合、ゴムホルダ41の内部に加圧スプリング42を取付リブを介して仮装着し、このゴムホルダ41を回転子22の縮径部26に治具を介して圧入するが、この際、回転子22の拡径面29と縮径面30との段差面にゴムホルダ41が接触する前に、加圧スプリング42が全圧縮する(図7参照)ので、加圧スプリング42を確実に取り付けることができる。したがって、加圧機構40の組立性を大幅に向上させることができる。
さらにまた、回転子22の内部にゴムホルダ41を加圧スプリング42により確実に支持させるので、使用時の衝撃等により、ゴムホルダ41が脱落するのを有効に防止することができる。
なお、上記実施形態ではゴムホルダ41の外周面に複数の嵌合溝を形成したが、この複数の嵌合溝を省略しても良い。また、ノック棒23に天冠24を嵌着したが、天冠24の代わりとしてノック棒23にクリップ5付きのキャップ等を着脱自在に嵌合しても良い。
本発明に係る流動体塗布具の実施形態における未筆記時の状態を示す部分断面説明図である。 本発明に係る流動体塗布具の実施形態における筆記時の状態を示す部分断面説明図である。 本発明に係る流動体塗布具の実施形態におけるリフィールユニットを示す部分断面説明図である。 本発明に係る流動体塗布具の実施形態におけるノック機構のカムを示す展開説明図である。 本発明に係る流動体塗布具の実施形態におけるノック機構のカムと条体を示す説明図である。 本発明に係る流動体塗布具の実施形態における加圧機構の組立当初の状態を示す断面説明図である。 本発明に係る流動体塗布具の実施形態における回転子と加圧機構を示す断面説明図である。 本発明に係る流動体塗布具の実施形態における加圧機構の組立後の状態を示す断面説明図である。
符号の説明
1 軸本体
10 リフィールユニット
11 白色顔料インキ(流動液、顔料インキ)
12 インキ収容管(流動液収容管)
13 フォロワ
14 筆記部(塗布部)
17 チップ
20 ノック機構
21 復帰スプリング
22 回転子(ノック機構の一部)
25 拡径部
26 縮径部
27 加圧室
29 拡径面
30 縮径面
31 最縮径面
32 鋸歯
33 駆動歯
35 カム
36 係合爪
37 条体
38 係合歯
40 加圧機構
41 ゴムホルダ(ホルダ)
42 加圧スプリング
43 シールゴム(第一の中空密封体)
44 Oリング(第二の中空密封体)

Claims (6)

  1. 中空の軸本体にリフィールユニットを収容し、このリフィールユニットを軸本体の軸方向に進退動可能とした流動体塗布具であって、
    軸本体の開口した前部からリフィールユニットを出没させるノック機構と、このノック機構の一部に支持されてリフィールユニットに接触する加圧機構とを含み、
    リフィールユニットを、流動液が充填される流動液収容管と、この流動液収容管に取り付けられ、塗布時に軸本体の前部から突出する塗布部とから構成して流動液収容管の末端部を開放し、
    ノック機構の一部を、流動液収容管の末端部に隙間を介しスライド可能に嵌め入れられる略有底筒形の回転子とし、
    加圧機構を、少なくともノック機構の回転子内にスライド可能に嵌め入れられ、流動液収容管の末端部に対向する略筒形のホルダと、回転子とホルダとを接続して流動液収容管の末端部にホルダを付勢するとともに、回転子の内部にホルダが接触する前に全圧縮する加圧スプリングと、ホルダに取り付けられて流動液収容管の末端部に接触し、塗布時には回転子の内面に密接して気体を回転子内に流入不能とし、非塗布時には回転子の内面から離れて気体を回転子内に流入可能とする一つの中空密封体とから構成し、
    ノック機構の回転子と加圧機構とにより、塗布時における流動液収容管の内圧を増加し、使用終了時における流動液収容管の加圧を解除するようにしたことを特徴とする流動体塗布具。
  2. 中空の軸本体にリフィールユニットを収容し、このリフィールユニットを軸本体の軸方向に進退動可能とした流動体塗布具であって、
    軸本体の開口した前部からリフィールユニットを出没させるノック機構と、このノック機構の一部に支持されてリフィールユニットに接触する加圧機構とを含み、
    リフィールユニットを、流動液が充填される流動液収容管と、この流動液収容管に取り付けられ、塗布時に軸本体の前部から突出する塗布部とから構成して流動液収容管の末端部を開放し、
    ノック機構の一部を、流動液収容管の末端部に隙間を介しスライド可能に嵌め入れられる略有底筒形の回転子とし、
    加圧機構を、少なくともノック機構の回転子内にスライド可能に嵌め入れられ、流動液収容管の末端部に対向する略筒形のホルダと、回転子とホルダとを接続して流動液収容管の末端部にホルダを付勢するとともに、回転子の内部にホルダが接触する前に全圧縮する加圧スプリングと、ホルダに取り付けられ、流動液収容管の末端部に接触する第一の中空密封体と、ホルダに取り付けられ、塗布時には回転子の内面に密接して気体を回転子内に流入不能とし、非塗布時には回転子の内面から離れて気体を回転子内に流入可能とする第二の中空密封体とから構成し、
    ノック機構の回転子と加圧機構とにより、塗布時における流動液収容管の内圧を増加し、使用終了時における流動液収容管の加圧を解除するようにしたことを特徴とする流動体塗布具。
  3. 流動液収容管の流動液を、少なくとも顔料とゲル化剤とを含み、塗布時に加圧を要する顔料インキとした請求項1又は2記載の流動体塗布具。
  4. ノック機構の残部を、軸本体と流動液収容管との間に介在される復帰スプリングと、回転子の外面に間隔をおいて形成される複数のカムと、軸本体の内面後部に間隔をおいて形成される複数の条体とから構成し、各カムを回転子の軸方向に略線条に形成してその末端部を係合爪に傾斜形成するとともに、各条体を軸本体の軸方向に向けてその先端部を係合歯に切り欠き形成し、
    塗布時には回転子を回転させてカムの係合爪と条体の係合歯とを噛み合わせ、軸本体の前部から突出したリフィールユニットの塗布部を後退不能とし、非塗布時には回転子を回転させてカムと条体との噛み合わせを解除し、各カムを複数の条体間に位置させ、かつ軸本体の前部から突出したリフィールユニットの塗布部を後退可能とする請求項1、2又は3記載の流動体塗布具。
  5. 中空の軸本体にリフィールユニットを収容し、このリフィールユニットを軸本体の軸方向に進退動可能とする流動体塗布具で、軸本体の開口した前部からリフィールユニットを出没させるノック機構と、このノック機構の一部に支持されてリフィールユニットに接触する加圧機構とを含み、
    リフィールユニットを、流動液が充填される流動液収容管と、この流動液収容管に取り付けられ、塗布時に軸本体の前部から突出する塗布部とから構成して流動液収容管の末端部を開放し、
    ノック機構の一部を、流動液収容管の末端部に隙間を介しスライド可能に嵌め入れられる略有底筒形の回転子とし、
    加圧機構を、少なくともノック機構の回転子内にスライド可能に嵌め入れられ、流動液収容管の末端部に対向する略筒形のホルダと、回転子とホルダとを接続して流動液収容管の末端部にホルダを付勢するとともに、回転子の内部にホルダが接触する前に全圧縮する加圧スプリングと、ホルダに取り付けられて流動液収容管の末端部に接触し、塗布時には回転子の内面に密接して気体を回転子内に流入不能とし、非塗布時には回転子の内面から離れて気体を回転子内に流入可能とする中空密封体とから構成する流動体塗布具の製造方法であって、
    加圧機構の組み立て時に、ホルダの内部に加圧スプリングを取付リブを介して仮装着し、ホルダを回転子に備わる縮径部に治具を介して圧入し、この際、回転子に備わる拡径部と縮径部との段差面にホルダが接触する前に加圧スプリングを全圧縮させる加圧機構の組み立て工程を含むことを特徴とする流動体塗布具の製造方法。
  6. 中空の軸本体にリフィールユニットを収容し、このリフィールユニットを軸本体の軸方向に進退動可能とする流動体塗布具で、軸本体の開口した前部からリフィールユニットを出没させるノック機構と、このノック機構の一部に支持されてリフィールユニットに接触する加圧機構とを含み、
    リフィールユニットを、流動液が充填される流動液収容管と、この流動液収容管に取り付けられ、塗布時に軸本体の前部から突出する塗布部とから構成して流動液収容管の末端部を開放し、
    ノック機構の一部を、流動液収容管の末端部に隙間を介しスライド可能に嵌め入れられる略有底筒形の回転子とし、
    加圧機構を、少なくともノック機構の回転子内にスライド可能に嵌め入れられ、流動液収容管の末端部に対向する略筒形のホルダと、回転子とホルダとを接続して流動液収容管の末端部にホルダを付勢するとともに、回転子の内部にホルダが接触する前に全圧縮する加圧スプリングと、ホルダに取り付けられて流動液収容管の末端部に接触し、塗布時には回転子の内面に密接して気体を回転子内に流入不能とし、非塗布時には回転子の内面から離れて気体を回転子内に流入可能とする中空密封体とから構成し、
    ホルダの中空密封体により、流動液収容管の末端部に接触し、塗布時には回転子の内面に密接して気体を回転子内に流入不能とし、非塗布時には回転子の内面から離れて気体を回転子内に流入可能とすることを特徴とする流動体塗布具における流動液収容管の内圧増加及び加圧解除の方法。
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