JP2004066834A - 加圧式のボールペン - Google Patents
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Abstract
【目的】
とぎれやすいインキを使用したボールペンを容易な加圧機構で提供可能とする。
【構成】
インキ収容管には初期筆記でとぎれやすいインキとその後端にインキと追随するフォロアが充填されて、更にインキ収容管の後端にポンピング式の加圧機構が設けられてなる加圧式のボールペンに於いて、加圧機構は、フォロアの後端部が常時密室状態となるように閉塞する弁体を有した弁機構部と、その弁機構部の後方にノックスプリングによってノック棒がインキ収容管に対して常時後方に附勢された状態で、且つ前後退可能に係止されると共に、ノック棒がインキ収容管の内周部に密接するように設けられて、ノック棒を前進させた時に弁体とノック棒との間に形成される空間部を圧縮するノック機構部と、で構成され、ノック棒を前進して空間部を適宜圧縮した状態で、弁体の閉塞状態が解除されるようにノック棒の前端に弁体に当接する凸部が設けられてなる。
【選択図】 図3
とぎれやすいインキを使用したボールペンを容易な加圧機構で提供可能とする。
【構成】
インキ収容管には初期筆記でとぎれやすいインキとその後端にインキと追随するフォロアが充填されて、更にインキ収容管の後端にポンピング式の加圧機構が設けられてなる加圧式のボールペンに於いて、加圧機構は、フォロアの後端部が常時密室状態となるように閉塞する弁体を有した弁機構部と、その弁機構部の後方にノックスプリングによってノック棒がインキ収容管に対して常時後方に附勢された状態で、且つ前後退可能に係止されると共に、ノック棒がインキ収容管の内周部に密接するように設けられて、ノック棒を前進させた時に弁体とノック棒との間に形成される空間部を圧縮するノック機構部と、で構成され、ノック棒を前進して空間部を適宜圧縮した状態で、弁体の閉塞状態が解除されるようにノック棒の前端に弁体に当接する凸部が設けられてなる。
【選択図】 図3
Description
本発明は、初期筆記でインキ切れしやすいインキを使用したボールペン、インキに種々のフィラーが混入されたボールペン、紙面に筆記した筆跡が消しゴムでの擦過により容易に消去できるインキが充填されたボールペン、誤記等を白色のインキで隠蔽することで修正可能とする加圧式のボールペンに関する。
従来、誤記等を修正するために白色顔料を用いた液体塗布具が知られている。又、白色顔料と溶剤が分離しやすい為にこの種の液体塗布具は可撓性のある容器にインキとボール等が封入されており、使用に際して振って攪拌する必要がある。又、インキを吐出する為に容器の側面を押圧して行うが、インキ残量が少なくなった時には容器の側壁を強く押してもインキが吐出されないという苛立たしさがある。又、初期筆記(塗布)でインキがとぎれやすい問題がある。
又、使用する度にキャップを着脱する煩わしさがある。
又、使用する度にキャップを着脱する煩わしさがある。
一般に粘性の低いインキ又は剪断減粘性を有したインキを使用したボールペンは、インキの流出量が多く(筆記濃度を上げるため)インキ収容管の径を太くしてインキの搭載量を多くしている。又、インキの粘度は油性ボールペンのインキに比べて小さいのでインキ収容管に対する流動抵抗は小さい。従って、インキの自重や落下あるいはノック衝撃が加わることによりインキ漏れ(インキ収容管の後端にインキが逆流する)が生じやすい。その為に、通常はインキの後端に筆記時のインキの消耗に追随して移動するが、インキの自重や衝撃に対してインキの逆流を抑制するグリース状のフォロアが、又、必要によりフォロア棒がフォロア内に浸漬されて設けられている。しかしながら、フォロアを設けても上向き筆記をした時にはチップのボール背面のインキが無くなると、インキのヘッドが直に加わる為に顕著な逆流が生じて手や衣服を汚す危険がある。又、インキの粘度が低く流出量が多いが故に、チップ側を下向きにした場合に先端ボールとチップ抱持部の隙間が生じるとインキが滲みでる(直流)問題が存在する。
特に、誤記等を修正するために白色顔料を用いた液体塗布具の場合には、インキの流量を多くすることや、乾燥による目詰まり排除などの理由で、筆圧によって先端ボールが後退する寸法が大きくとってあり、先端ボールの周面とチップのボール抱持部の内面との間の隙間が大きい。
特に、誤記等を修正するために白色顔料を用いた液体塗布具の場合には、インキの流量を多くすることや、乾燥による目詰まり排除などの理由で、筆圧によって先端ボールが後退する寸法が大きくとってあり、先端ボールの周面とチップのボール抱持部の内面との間の隙間が大きい。
本発明は、初期筆記でインキがとぎれやすいインキを使用したボールペン、インキに種々のフィラーが混入されたボールペン、紙面に筆記した筆跡が消しゴムでの擦過により容易に消去できるインキが充填されたボールペン、誤記等を白色のインキで隠蔽することで修正可能とするボールペンなどを加圧作用で支援して筆記可能とする。主として、酸化チタン、高分子中空微粒子等の白色顔料とゲル化剤を含み、顔料の沈降が防止されると共に流動性が損なわれないように配合された白色顔料インキと、ポンピングによる加圧機構を設けることによって、従来のように白色顔料と溶剤とが分離するような問題がなく、従ってインキを攪拌する必要がなく、筆記に際して容器の側面を押圧するようなこともない使い勝手の良い加圧式のボールペンを適正な加圧力を容易に設定して提供可能とする。
本発明は、上記課題を達成する為に以下の構成を有する。
請求項1に記載の発明に係る加圧式のボールペンは、先端にボールペンのチップと後方にインキ収容管を備え、インキ収容管には初期筆記でインキがとぎれやすいインキとインキの後端にインキと追随するフォロアが充填されて、更にインキ収容管の後端にポンピング式の加圧機構が設けられてなる加圧式のボールペンに於いて、
ポンピング式の加圧機構は、インキ収容管内にフォロアの後端に対面してフォロアの後端部が常時密室状態となるように閉塞する弁体を有した弁機構部と、その弁機構部の後方に、ノックスプリングによってノック棒がインキ収容管に対して常時後方に附勢された状態で、且つ前後退可能にインキ収容管に係止されると共に、ノック棒の外周部がインキ収容管の内周部に密接するように設けられ、ノック棒を前進させた時に弁体とノック棒の前端との間に形成される空間部を圧縮するように設けられたノック機構部とで構成され、ノック棒を前進して空間部を適宜圧縮した状態で、前記弁体の閉塞状態が解除されるようにノック棒の前端に弁体に当接する凸部が設けられてなる。
請求項1に記載の発明に係る加圧式のボールペンは、先端にボールペンのチップと後方にインキ収容管を備え、インキ収容管には初期筆記でインキがとぎれやすいインキとインキの後端にインキと追随するフォロアが充填されて、更にインキ収容管の後端にポンピング式の加圧機構が設けられてなる加圧式のボールペンに於いて、
ポンピング式の加圧機構は、インキ収容管内にフォロアの後端に対面してフォロアの後端部が常時密室状態となるように閉塞する弁体を有した弁機構部と、その弁機構部の後方に、ノックスプリングによってノック棒がインキ収容管に対して常時後方に附勢された状態で、且つ前後退可能にインキ収容管に係止されると共に、ノック棒の外周部がインキ収容管の内周部に密接するように設けられ、ノック棒を前進させた時に弁体とノック棒の前端との間に形成される空間部を圧縮するように設けられたノック機構部とで構成され、ノック棒を前進して空間部を適宜圧縮した状態で、前記弁体の閉塞状態が解除されるようにノック棒の前端に弁体に当接する凸部が設けられてなる。
本発明の加圧式のボールペンの構成及び作用は以上の如くであり、
初期筆記でインキ切れしやすいインキを使用したボールペンが加圧作用に支援されて筆記可能となる。又、少なくとも酸化チタン、高分子中空微粒子等の白色顔料とゲル化剤を含み、顔料の沈降が防止されると共に流動性が損なわれないように配合された白色顔料インキと、ポンピングによる加圧機構を設けることによって、従来のように白色顔料と溶剤とが分離するような問題がなく、従ってインキを攪拌する必要がなく、筆記に際して容器の側面を押圧するようなこともなく、更に煩わしいキャップの着脱もない使い勝手の良い誤記修正用のノック式筆記具が提供可能となる。
又、ノック棒16の前端に設けられた凸部16dが弁体14の後端に当接させることによってインキの特性などによって適正な加圧力が設定可能となる。
又、凸部16dを押圧するスプリング15の強さが所定の強さより強い方にばらついても加圧力が設定維持可能となる。
初期筆記でインキ切れしやすいインキを使用したボールペンが加圧作用に支援されて筆記可能となる。又、少なくとも酸化チタン、高分子中空微粒子等の白色顔料とゲル化剤を含み、顔料の沈降が防止されると共に流動性が損なわれないように配合された白色顔料インキと、ポンピングによる加圧機構を設けることによって、従来のように白色顔料と溶剤とが分離するような問題がなく、従ってインキを攪拌する必要がなく、筆記に際して容器の側面を押圧するようなこともなく、更に煩わしいキャップの着脱もない使い勝手の良い誤記修正用のノック式筆記具が提供可能となる。
又、ノック棒16の前端に設けられた凸部16dが弁体14の後端に当接させることによってインキの特性などによって適正な加圧力が設定可能となる。
又、凸部16dを押圧するスプリング15の強さが所定の強さより強い方にばらついても加圧力が設定維持可能となる。
図1乃至図4は、実施例1であるボールペン5をリフィールとしてノック式筆記具に搭載した状態を示している。このノック式筆記具は、前端及び後端を開口して側面の円周上の一部に後端縁から所要距離前方位置まで連通した軸方向の長い窓孔1dを穿設した軸筒1と、軸筒1の窓孔1dに対向する位置に上方向及び横方向に弾性変位可能な玉部1bを有して当該玉部1bには係止段部1cを設け、又後端部には軸筒1と接合した基部1eを有するクリップ1aを樹脂により一体成形し、又前端を開口したコの字状の基部1eの上端にはスリットに囲まれた箇所を弾性片1fとなし、当該弾性片1fの下端には適宜傾斜面1gが形成されている。又、軸筒1の前端には先軸2が螺合などの手段により着脱可能で固定されている。
また一方、詳細は後述するが、ボールペンの継ぎ手6の前軸部6aにリターンスプリング4を嵌装した状態で軸筒1の後端開口部から軸筒1の内部に挿入して、リターンスプリング4の前端は先軸2の内段部2cに当接させ、後端は継ぎ手6の段部6eに当接させている。
またノック筒3は、前端開口、後端閉塞上の筒体で、外周部の同軸線上に前方から係止突起3a、リブ3b、セーフティ片3cが一体に形成されている。
ノック筒3は、その内孔に上記ボールペン5のインキ収容管10を嵌挿させた状態で軸筒1の後端から挿入されて、係止突起3a、リブ3b、セーフティ片3cが軸筒1の窓孔1dに嵌装し、セーフティ片3cの後端が上記クリップ1aの基部1eに設けた弾性片1fの前端の段部1hに当接して抜け止め係止されている。
ノック筒3は、その内孔に上記ボールペン5のインキ収容管10を嵌挿させた状態で軸筒1の後端から挿入されて、係止突起3a、リブ3b、セーフティ片3cが軸筒1の窓孔1dに嵌装し、セーフティ片3cの後端が上記クリップ1aの基部1eに設けた弾性片1fの前端の段部1hに当接して抜け止め係止されている。
以上により、ノック筒3の後端を前方へ押圧すると係止突起3aがクリップ1aの玉部1bを押し上げてその前方に移動して係止段部1cと係合する状態に位置したときにボールペン5のチップ7が先軸2の先端孔2aから突出する。(図2参照)と共にクリップ1aの先端部を僅かに上方へ又は横方向へ弾性変位させて係止段部1cと係止突起3aの係合を解除してリターンスプリング4によってボールペン5をセーフティ片3cが弾性片1fの段部1hに衝合するまで後退せしめた状態でボールペン5のチップ7が先軸2内部に没入するように各部の寸法を適宜に設定して構成している。尚、ボールペン5の交換は軸筒1から先軸2を外して行うが、ボールペン5の交換をしない使い捨ての場合には、軸筒1と先軸2は一体に形成することができる。
図3及び図4は上述したボールペン5を示している。
先ず図3に示すように、ボールペン5のインキ収容管10内には、低粘度のインキや剪断減粘性を有したインキ、主として白色顔料インキ11が充填され、そのインキの後端にインキの消耗と共にインキと追随するグリース状のフォロア12が充填されている。又、フォロア12はインキと相溶性が無く又インキの蒸発を防止する性能を有している。又、必要に応じてフォロア12内にフォロアと略同等の比重を有する樹脂製のフォロア棒が浸漬される。尚、フォロアは例えばシリコンゴム等の追従体とすることも可能である。
先ず図3に示すように、ボールペン5のインキ収容管10内には、低粘度のインキや剪断減粘性を有したインキ、主として白色顔料インキ11が充填され、そのインキの後端にインキの消耗と共にインキと追随するグリース状のフォロア12が充填されている。又、フォロア12はインキと相溶性が無く又インキの蒸発を防止する性能を有している。又、必要に応じてフォロア12内にフォロアと略同等の比重を有する樹脂製のフォロア棒が浸漬される。尚、フォロアは例えばシリコンゴム等の追従体とすることも可能である。
白色顔料インキ11は、少なくとも酸化チタン、高分子中空微粒子等の白色顔料とゲル化剤を含み、顔料の沈降が防止されると共に流動性が極力損なわれないように配合された白色顔料インキである。又、インキは剪断減粘性を有しているので先端ボールの回転で粘度が低下するのと相まって隠蔽性の高い塗布が可能である。
継ぎ手6は、鍔部6bの前方に前軸部6aが、後方に後軸部6cが形成され、前軸部6a先端のチップ嵌着孔6hに先端ボール8を抱持したチップ7の軸部7aが固着されている。
又、チップ7はインキ流入可能なチャンネルを有した座に先端ボール8が略当接した状態で、先端ボール8が回転自在に抱持されるようカシメられている。
又、チップ7の内孔部にスプリング9が内挿され、チップの軸部7aの後端が適宜カシメられてスプリング9の後端が抜出不能となされている。
又、チップ7はインキ流入可能なチャンネルを有した座に先端ボール8が略当接した状態で、先端ボール8が回転自在に抱持されるようカシメられている。
又、チップ7の内孔部にスプリング9が内挿され、チップの軸部7aの後端が適宜カシメられてスプリング9の後端が抜出不能となされている。
又、スプリング9の先方には直線状の棒軸部9aが形成され、当該棒軸部9aの先端が先端ボール8の背面に押圧状態に当接している。又、先端ボール8はその押圧でチップ7のボール抱持部(カシメ等で形成)の内縁に密接状態と成されている。尚、スプリングの前面に先端ボール8の背面を押圧する押し部材を設けることも、又、上記棒軸部を極細巻きのコイル状となすことも可能である。
また更に、チップを耐磨耗性やインキのシール性能に優れた樹脂成型品となして、先端ボールの背面を押圧するバネ座を一体又は別体のバネ座を設けて構成することも可能である。
また更に、チップを耐磨耗性やインキのシール性能に優れた樹脂成型品となして、先端ボールの背面を押圧するバネ座を一体又は別体のバネ座を設けて構成することも可能である。
又、先端ボール8がボール抱持部の内面に密接することはインキが高粘度であっても筆記先端の乾燥、インキの直流防止に対し極めて重要である。
即ち、本願のような主に誤記修正塗布用のボールペンは、インキの吐出量を多くする為に、筆記用のボールペンに比較して先端ボールの後退する寸法が大きく設定されている。又、必要に応じて先端ボール8を抱持するチップ内面の表面粗さ、カシメによる密接精度を改善する為に内面の研削仕上げ、カシメ精度を上げる為の二次的な塑性加工などが配慮される。又、必要によっては先端ボールとの密接面に表面処理などが配慮される。
即ち、本願のような主に誤記修正塗布用のボールペンは、インキの吐出量を多くする為に、筆記用のボールペンに比較して先端ボールの後退する寸法が大きく設定されている。又、必要に応じて先端ボール8を抱持するチップ内面の表面粗さ、カシメによる密接精度を改善する為に内面の研削仕上げ、カシメ精度を上げる為の二次的な塑性加工などが配慮される。又、必要によっては先端ボールとの密接面に表面処理などが配慮される。
またインキの逆流防止を完璧と成すために、上記チップ嵌着孔6dの後方に弁室を設け、弁室の後部にテーパー状又は球面状の弁体受け座と後方に連通する導孔を形成して、その弁室内に球状の弁体が遊嵌されると共に、チップ7を上向きにした状態で導孔を閉塞してインキの逆流を防止し、下向きにした状態では弁体がチップの後端孔を閉塞しない状態に規制してインキがチップ内孔部に流入するように構成することができる。尚、弁体は弁体受け座に密接する側をテーパー状又は球面状に成した軸状体とすることも可能である。
又、継ぎ手6の鍔部6bの後方には後軸部6cが延設され、後軸部6cの外周には筒状のインキ収容管10がその前端を鍔部6bの後端に当接して圧入固着されている。尚、インキ収容管10は一例として透明のPP樹脂やナイロン樹脂成形品等が使用される。又、実施例は継ぎ手とインキ収容管が別部材で形成されているが、両者を一体の樹脂成形品で形成することも可能である。
又、インキ収容管10の後端にはポンピング式の加圧機構が設けられる。その構成については以下に説明する。
ポンピング式の加圧機構は、インキ収容管内部が密室状態と成される弁機構部と、その弁機構部の後方に形成される空間部を圧縮するように設けられたノック機構部とで構成されている。
先ず、弁機構部は、インキの後端に接触してインキの消耗と共に追随するよう配設されたフォロアの後端に位置して配設される。
ブッシュ13は、軸心部に前端から孔が設けられ、その孔の後端にテーパー状又は球面状の受け座13cが形成されると共に、やや小径と成した孔が後端まで貫通して通気口13dが形成されている。又、前端の孔には、内方に向かって所要箇所で突出した段部13bが設けられ、球状の弁体14が受け座13cに密接する状態に弁体と段部13bとの間にスプリング15が敷設されている。
ところで、上記ブッシュ13の段部13bは、周囲にスリ割り部13a等を設けて弾性変形可能とする片部に形成されており、インキ収容管10内に固定される前段階に於いて容易に弁体14とスプリング15を敷設することができる。
以上によって、常時は、弁体14が受け座13cに密接して通気口13dが閉塞され、フォロア前方のインキ収容管内部が密室状態と成される。
先ず、弁機構部は、インキの後端に接触してインキの消耗と共に追随するよう配設されたフォロアの後端に位置して配設される。
ブッシュ13は、軸心部に前端から孔が設けられ、その孔の後端にテーパー状又は球面状の受け座13cが形成されると共に、やや小径と成した孔が後端まで貫通して通気口13dが形成されている。又、前端の孔には、内方に向かって所要箇所で突出した段部13bが設けられ、球状の弁体14が受け座13cに密接する状態に弁体と段部13bとの間にスプリング15が敷設されている。
ところで、上記ブッシュ13の段部13bは、周囲にスリ割り部13a等を設けて弾性変形可能とする片部に形成されており、インキ収容管10内に固定される前段階に於いて容易に弁体14とスプリング15を敷設することができる。
以上によって、常時は、弁体14が受け座13cに密接して通気口13dが閉塞され、フォロア前方のインキ収容管内部が密室状態と成される。
又、弁機構部の後方にノック機構部が配設される。
インキ収容管10の後端部側面に、後端側から先方に向かって細くなるテーパー状のスリット部10bが形成され、その前端に段部10cを有して軸方向前方所定長さのスリット部10aが形成されている。
又、ノック棒16は、後端に鍔部とその前方に軸部が形成され、鍔部の前端に段部16bが設けられ、軸部外周の略中間に突部16aと軸部外周の略前端に周状の溝部16cが設けられて、その溝部16cに一例としてゴム等の弾性体や弾性のある成形樹脂などより成るシールリング17が止着されている。尚、シールリング17は、気密性、滑り性のよいものが選択される。又、他潤滑剤を介在させるなど配慮される。又、シールリング部は軸部外周に一体に形成することも可能である。
インキ収容管10の後端部側面に、後端側から先方に向かって細くなるテーパー状のスリット部10bが形成され、その前端に段部10cを有して軸方向前方所定長さのスリット部10aが形成されている。
又、ノック棒16は、後端に鍔部とその前方に軸部が形成され、鍔部の前端に段部16bが設けられ、軸部外周の略中間に突部16aと軸部外周の略前端に周状の溝部16cが設けられて、その溝部16cに一例としてゴム等の弾性体や弾性のある成形樹脂などより成るシールリング17が止着されている。尚、シールリング17は、気密性、滑り性のよいものが選択される。又、他潤滑剤を介在させるなど配慮される。又、シールリング部は軸部外周に一体に形成することも可能である。
またノック棒16は、インキ収容管10の後端から挿入され、上記段部16bとインキ収容管10の後端との間にノックスプリング18が敷設されると共に、突部16aが上記テーパー状のスリット部10bを弾性的に拡開して、突部16が段部10cの前面に係止され、ノックスプリング18によってインキ収容管10に対しノック棒16は常時後方に附勢される。又、ノック棒の軸部前方がインキ収容管10の後端孔に嵌入し、シールリング17の外周部が後端孔の内周部に摺接する。そのとき、シールリング17は、スリット部10aの略前端にかかる直前の状態に位置しており、従って、通気口13dとノック棒16の前端との間に形成される空間部11aは外気と連通している。即ち、ノック棒16の前進作動の直前において、インキ収容管10の空間部11aは外気と連通され、ノック棒16が適宜前進した直後においてシールリング17の外周部がインキ収容管の内周部に密接することで外気と遮断され、空間部11aの縮小と共に加圧されるよう構成されている。又、ノック棒16を前進して空間部11aを適宜圧縮した状態で、弁体14の受け座13cとの密接状態が解除されるようにノック棒16の前端に設けられた凸部16dが弁体14の後端に当接する。
また図5及び図6は実施例2であるボールペンを示している。
先ず、図5に示すボールペン19は、軸筒20、チップ25、弁体24、受け座部材22、インキ28、フォロア29、フォロア棒30、軸筒後端に設けられるポンピング式の加圧機構で構成され、また図6に示すボールペンは、弁体と受け座部材及びフォロア棒が除かれて構成されており、いずれも筆記具の最終形態としては先軸部21に被嵌するキャップ(図示せず)が設けられる。
先ず、図5に示すボールペン19は、軸筒20、チップ25、弁体24、受け座部材22、インキ28、フォロア29、フォロア棒30、軸筒後端に設けられるポンピング式の加圧機構で構成され、また図6に示すボールペンは、弁体と受け座部材及びフォロア棒が除かれて構成されており、いずれも筆記具の最終形態としては先軸部21に被嵌するキャップ(図示せず)が設けられる。
軸筒20は樹脂成形品(通常は透明樹脂)で、先方に先細状の先軸部21を一体に有している。又、先端より内孔21aが形成され、内孔の後端には拡開した孔(弁室23となる)があり、その孔の前端に複数箇所でリブ21cが放射状に設けられている。
一方、受け座部材22は、前面にテーパー状または球面状の弁体受け座22aを有し、弁体受け座22aの中心から後端に貫通した導孔22dが設けられている。又、外周部の前方に円周状に凸部22bが、後方に円周状又は突条の係止部22cが形成されている。 受け座部材22は、軸筒20の後端から挿入され、軸筒内孔先方の段部20aに当接して位置決めされると共に、その前方の内孔面に上記凸部22bが密接し、更に係止部22cが後方の内孔面に食い付き状に係止される。
尚、軸筒20の内孔面と受け座部材22の外周部の相互間に溝部と突部を設けて、弾性変形を利用して係止することも可能である。
尚、軸筒20の内孔面と受け座部材22の外周部の相互間に溝部と突部を設けて、弾性変形を利用して係止することも可能である。
以上で、リブ21cの後端となる受け座21dと受け座部材22の前端となる弁体受け座22aとの間に弁室23が形成される。尚、受け座部材22を係止する前に球状の弁体24が挿入されて、弁室23内に弁体24が遊嵌される。尚、弁体は球状に限らず棒状のコマであってもよい。その場合、弁体の前方外周にインキを流通可能とする溝を形成すれ弁室の前端に上記のリブ21cを特に設ける必要はない。
またチップ25は、インキ流入可能なチャンネルを有した座に先端ボール26が略当接した状態で先端ボール26が回転自在に抱持されるようカシメられている。又、チップ内孔25aにスプリング27が内挿され、チップ後方の軸部25bの後端が適宜カシメられて、スプリング27の後端が抜出不能に設けられている。又、スプリング27の先方には直立状の棒軸部27aが形成され、当該棒軸部27aの先端が先端ボール26の背面に押圧状に当接している。尚、先端ボール26はその押圧でチップ25のボール抱持部の内縁に密接状態と成される。
又、チップ25は先軸部21先端の内孔21aに圧着される。
尚、スプリングの前面に先端ボール26の背面を押圧する押し部材を設けることも、又、上記棒軸部を極細巻きのコイル状となすことも可能である。
また更に、チップを耐磨耗性やインキのシール性能に優れた樹脂成形品となして、先端ボールの背面を押圧するバネ座を一体又は別体のバネ座を設けて構成することも可能である。
又、チップ25は先軸部21先端の内孔21aに圧着される。
尚、スプリングの前面に先端ボール26の背面を押圧する押し部材を設けることも、又、上記棒軸部を極細巻きのコイル状となすことも可能である。
また更に、チップを耐磨耗性やインキのシール性能に優れた樹脂成形品となして、先端ボールの背面を押圧するバネ座を一体又は別体のバネ座を設けて構成することも可能である。
以上により、チップ側が下向きの時に弁体24が受け座21dに当接して、インキが導孔22d、弁室23、リブとリブとの間に形成される溝を通じてチップ内孔25aから先端ボール26の背面まで導通する。
軸筒20は、上記導孔22dの後方にインキ収容部を有しており、そのインキ収容部内に低粘度のインキや剪断減粘性を有するインキ、主として白色顔料インキ28が充填され、そのインキの後端にインキの消耗と共にインキと追随するグリース状のフォロア29が充填されている。又、フォロアはインキと相溶性が無く又インキの蒸発を防止する性能を有している。又、必要に応じてフォロア内にフォロアと略同等の比重を有する樹脂製のフォロア棒30が浸漬される。尚、フォロアは例えばシリコンゴム等の追従体とすることも可能である。
又、白色顔料インキ28は、少なくとも酸化チタン、高分子中空微粒子等の白色顔料とゲル化剤を含み、顔料の沈降が防止されると共に流動性が極力損なわれないように配合された白色顔料インキである。又、インキは剪断減粘性を有しているので先端ボールの回転で粘度が低下するのと相まって隠蔽性の高い塗布が可能である。
又、軸筒20の後端にはポンピング式の加圧機構が設けられる。加圧機構の構成については上述した実施例1と同じなので説明は省略する。
(作用)
先ず、図1はノック式筆記具の携帯時を示すものである。この状態から、ノック筒3の後端を前方へ押圧すると係止突起3aがクリップ1aの玉部1bを押し上げてその前方に移動して係止段部1cと係合したときにボールペンリフィール5のチップ7が先軸2の先端孔2aから突出する。(図2参照)
この状態では、インキ収容管10略後端の空間部20はスリット部10aを通じて外気と連通しており、リターンスプリング4とノックスプリング19の設定力はそのようにバランスがとられている。
又、再びノック式筆記具を携帯する時には、クリップ1aの先端部を僅かに上方へ又は横方向へ弾性変位させて係止段部1cと係止突起3aの係合を解除すると、リターンスプリング4によってボールペンリフィール5が後退し、チップ7が先軸2内部に没入する。
先ず、図1はノック式筆記具の携帯時を示すものである。この状態から、ノック筒3の後端を前方へ押圧すると係止突起3aがクリップ1aの玉部1bを押し上げてその前方に移動して係止段部1cと係合したときにボールペンリフィール5のチップ7が先軸2の先端孔2aから突出する。(図2参照)
この状態では、インキ収容管10略後端の空間部20はスリット部10aを通じて外気と連通しており、リターンスプリング4とノックスプリング19の設定力はそのようにバランスがとられている。
又、再びノック式筆記具を携帯する時には、クリップ1aの先端部を僅かに上方へ又は横方向へ弾性変位させて係止段部1cと係止突起3aの係合を解除すると、リターンスプリング4によってボールペンリフィール5が後退し、チップ7が先軸2内部に没入する。
次に、ポンピング式の加圧機構の作用を以下に説明する。
図2に示す状態からノック筒3の後端を押圧して前進すると、継ぎ手6の前端6fが先軸2に設けた段部2bに当接してその前進が阻止されると共に、インキ収容管10に対しノック棒16が前進を開始する。図4に示すように、シールリング17の外周部がインキ収容管10の内周部全周に密接した時点でインキ収容管略後端の空間部11aが外気と遮断されると共に、ノック棒16が更に前進することによってシールリング17の外周部がインキ収容管の内周部に密接して摺動し、空間部11aの縮小と共に内圧が上昇する。又、ノック棒16を前進して空間部11aを適宜圧縮した状態で、弁体14の受け座13cとの密接状態が解除されるようにノック棒16の前端に設けられた凸部16dが弁体14の後端に当接し、加圧された空気が弁体の前方に押し込まれることによって、フォロア112の後端が加圧されてインキのチップ側への流動性が支援される。
図2に示す状態からノック筒3の後端を押圧して前進すると、継ぎ手6の前端6fが先軸2に設けた段部2bに当接してその前進が阻止されると共に、インキ収容管10に対しノック棒16が前進を開始する。図4に示すように、シールリング17の外周部がインキ収容管10の内周部全周に密接した時点でインキ収容管略後端の空間部11aが外気と遮断されると共に、ノック棒16が更に前進することによってシールリング17の外周部がインキ収容管の内周部に密接して摺動し、空間部11aの縮小と共に内圧が上昇する。又、ノック棒16を前進して空間部11aを適宜圧縮した状態で、弁体14の受け座13cとの密接状態が解除されるようにノック棒16の前端に設けられた凸部16dが弁体14の後端に当接し、加圧された空気が弁体の前方に押し込まれることによって、フォロア112の後端が加圧されてインキのチップ側への流動性が支援される。
そのことは、落下衝撃やインキの流動性の悪さ等に起因して先端ボールの周面からインキが離れてしまい連続的なインキの流出がとぎれるのを防止する作用ととぎれた時に回復する作用となる。
又、インキの特性などによって適正な加圧力が設定される。その場合、シールリング17の外周部がインキ収容管10の内周部全周に密接する時の空間部11aの容積とノック棒16の前端に設けられた凸部16dが弁体14の後端に当接した時の空間部11aの容積を幾らにするか、シール部のリーク値などを勘案して設定することが可能となる。
又、凸部16dで弁体14の後端に当接することによって、凸部16dを押圧するスプリング15の強さが所定の強さより強い方にばらついても加圧力が設定維持可能となる。
又、インキの特性などによって適正な加圧力が設定される。その場合、シールリング17の外周部がインキ収容管10の内周部全周に密接する時の空間部11aの容積とノック棒16の前端に設けられた凸部16dが弁体14の後端に当接した時の空間部11aの容積を幾らにするか、シール部のリーク値などを勘案して設定することが可能となる。
又、凸部16dで弁体14の後端に当接することによって、凸部16dを押圧するスプリング15の強さが所定の強さより強い方にばらついても加圧力が設定維持可能となる。
次に、ボールペン5の機能について説明する。
先ず、筆記しない状態ではスプリング9の押圧で先端ボール8がチップ抱持部の内縁に密接されるのでインキ11の直流及び逆流が防止される。又、筆圧により先端ボール8が微小に後退するので隙間を生じてインキが流出可能となり、筆記により先端ボール8の回転でインキが流出されて筆記される。
スプリング9の押圧が無い場合でも、インキの粘度があまり低く過ぎたり、あるいはインキの充填量が多過ぎたり、インキ収容管が太過ぎたりしない場合には、フォロアの後端が加圧されるのでインキが直流や逆流が防止できる。
しかしながら、チップ7を上向きにして筆記したり、ノック式筆記具に搭載した場合のノック衝撃の繰り返しなどを考慮するとインキの直流及び逆流防止のためにスプリング9で押圧することが望ましい。
先ず、筆記しない状態ではスプリング9の押圧で先端ボール8がチップ抱持部の内縁に密接されるのでインキ11の直流及び逆流が防止される。又、筆圧により先端ボール8が微小に後退するので隙間を生じてインキが流出可能となり、筆記により先端ボール8の回転でインキが流出されて筆記される。
スプリング9の押圧が無い場合でも、インキの粘度があまり低く過ぎたり、あるいはインキの充填量が多過ぎたり、インキ収容管が太過ぎたりしない場合には、フォロアの後端が加圧されるのでインキが直流や逆流が防止できる。
しかしながら、チップ7を上向きにして筆記したり、ノック式筆記具に搭載した場合のノック衝撃の繰り返しなどを考慮するとインキの直流及び逆流防止のためにスプリング9で押圧することが望ましい。
又、フォロア棒は、インキ収容管が大径である場合に使用される。即ち、グリース状のフォロアは、インキ収容部が大径の場合に衝撃などの影響で変形を受け破壊されやすいという問題がある。フォロア内にフォロアと略同等の比重を有する樹脂製のフォロア棒を浸漬させることにより剛性を上げることが可能となる。
又、インキの直流及び逆流はスプリングによる先端ボールへの押圧で果たされるが、先端ボールをボール抱持部の内縁にスプリングの押圧によって密接させると共に、その後方に弁体を遊嵌した弁室を設けてチップ上向きで弁体が導孔を閉塞するように併設して設けることで、ボール抱持部の加工バラツキによる先端ボールとの密接不完全状態や、ボール抱持部と先端ボールとの隙間に固形物が付着した場合の密接不完全状態が生じてもインキの逆流が確実に防止できる。
上述したフォロア棒や弁体を有したインキの逆流防止構造は、インキ収容部が大径で逆流しやすい場合や、上向き筆記を繰り返した時や衝撃が掛かった時に性能を発揮するものであって構成要素として必須のものではなく、特に誤記修正用のボールペンは上向きに使用されることはまず無いので必ずしも必要としない。
尚、上述した加圧式のボールペンの作用は、実施例1に沿って説明したが、実施例2の作用もほぼ同じなので説明は省略する。
1 軸筒
1a クリップ
1b 玉部
1c 係止段部
1d 窓孔
1e 基部
1f 弾性片
1g 傾斜面
1h 段部
2 先軸
2a 先端孔
2b 段部
2c 内段部
3 ノック筒
3a 係止突起
3b リブ
3c セーフティ片
4 リターンスプリング
5 ボールペン
6 継ぎ手
6a 前軸部
6b 鍔部
6c 後軸部
6d チップ嵌着孔
6e 段部
6f 前端
7 チップ
8 先端ボール
9 スプリング
9a 棒軸部
10 インキ収容管
10a スリット部
10b テーパー状のスリット部
10c 段部
11 インキ
11a 空間部
12 フォロア
13 ブッシュ
13a スリ割り部
13b 段部
13c 受け座
13d 通気口
14 弁体
15 スプリング
16 ノック棒
16a 突部
16b 段部
16c 溝部
16d 凸部
17 シールリング
18 ノックスプリング
19 ボールペン
20 軸筒
20a 段部
20b 円周部
20c スリット部
20d テーパー状のスリット部
20e 段部
21 先軸部
21a 内孔
21b 孔部
21c リブ
21d 前受け座
22 受け座部材
22a 弁体受け座
22b 凸部
22c 係止部
22d 導孔
23 弁室
24 弁体
25 チップ
25a チップ内孔
25b 軸部
25c カシメ部
26 先端ボール
27 スプリング
27a 棒軸部
28 インキ
29 フォロア
30 フォロア棒
31 ブッシュ
31a スリ割り部
31b 段部
31c 受け座
31d 通気口
32 弁体
33 スプリング
34 ノック棒
34a 突部
34b 段部
34c 溝部
34d 突部
35 シールリング
36 リターンスプリング
37 空間部
38 軸筒
39 先軸部
40 フォロア
1a クリップ
1b 玉部
1c 係止段部
1d 窓孔
1e 基部
1f 弾性片
1g 傾斜面
1h 段部
2 先軸
2a 先端孔
2b 段部
2c 内段部
3 ノック筒
3a 係止突起
3b リブ
3c セーフティ片
4 リターンスプリング
5 ボールペン
6 継ぎ手
6a 前軸部
6b 鍔部
6c 後軸部
6d チップ嵌着孔
6e 段部
6f 前端
7 チップ
8 先端ボール
9 スプリング
9a 棒軸部
10 インキ収容管
10a スリット部
10b テーパー状のスリット部
10c 段部
11 インキ
11a 空間部
12 フォロア
13 ブッシュ
13a スリ割り部
13b 段部
13c 受け座
13d 通気口
14 弁体
15 スプリング
16 ノック棒
16a 突部
16b 段部
16c 溝部
16d 凸部
17 シールリング
18 ノックスプリング
19 ボールペン
20 軸筒
20a 段部
20b 円周部
20c スリット部
20d テーパー状のスリット部
20e 段部
21 先軸部
21a 内孔
21b 孔部
21c リブ
21d 前受け座
22 受け座部材
22a 弁体受け座
22b 凸部
22c 係止部
22d 導孔
23 弁室
24 弁体
25 チップ
25a チップ内孔
25b 軸部
25c カシメ部
26 先端ボール
27 スプリング
27a 棒軸部
28 インキ
29 フォロア
30 フォロア棒
31 ブッシュ
31a スリ割り部
31b 段部
31c 受け座
31d 通気口
32 弁体
33 スプリング
34 ノック棒
34a 突部
34b 段部
34c 溝部
34d 突部
35 シールリング
36 リターンスプリング
37 空間部
38 軸筒
39 先軸部
40 フォロア
Claims (1)
- 先端にボールペンのチップと後方にインキ収容管を備え、インキ収容管には初期筆記でインキがとぎれやすいインキとインキの後端にインキと追随するフォロアが充填されて、更にインキ収容管の後端にポンピング式の加圧機構が設けられてなる加圧式のボールペンに於いて、
前記ポンピング式の加圧機構は、インキ収容管内にフォロアの後端に対面してフォロアの後端部が常時密室状態となるように閉塞する弁体を有した弁機構部と、
その弁機構部の後方に、ノックスプリングによってノック棒がインキ収容管に対して常時後方に附勢された状態で、且つ前後退可能にインキ収容管に係止されると共に、ノック棒の外周部がインキ収容管の内周部に密接するように設けられ、ノック棒を前進させた時に弁体とノック棒の前端との間に形成される空間部を圧縮するように設けられたノック機構部とで構成され、
ノック棒を前進して空間部を適宜圧縮した状態で、前記弁体の閉塞状態が解除されるようにノック棒の前端に弁体に当接する凸部が設けられたことを特徴とする加圧式のボールペン。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2003353390A JP2004066834A (ja) | 2003-10-14 | 2003-10-14 | 加圧式のボールペン |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2003353390A JP2004066834A (ja) | 2003-10-14 | 2003-10-14 | 加圧式のボールペン |
Related Parent Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2002112383A Division JP2003305983A (ja) | 2002-04-15 | 2002-04-15 | 加圧式のボールペン |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2004066834A true JP2004066834A (ja) | 2004-03-04 |
Family
ID=32025887
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2003353390A Withdrawn JP2004066834A (ja) | 2003-10-14 | 2003-10-14 | 加圧式のボールペン |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2004066834A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2009202513A (ja) * | 2008-02-29 | 2009-09-10 | Pilot Corporation | 加圧式筆記具 |
CN101920618A (zh) * | 2009-06-15 | 2010-12-22 | 株式会社寿 | 笔具的笔夹安装结构 |
-
2003
- 2003-10-14 JP JP2003353390A patent/JP2004066834A/ja not_active Withdrawn
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2009202513A (ja) * | 2008-02-29 | 2009-09-10 | Pilot Corporation | 加圧式筆記具 |
CN101920618A (zh) * | 2009-06-15 | 2010-12-22 | 株式会社寿 | 笔具的笔夹安装结构 |
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