JP2002354736A - 車両用交流発電機 - Google Patents

車両用交流発電機

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JP2002354736A JP2001160392A JP2001160392A JP2002354736A JP 2002354736 A JP2002354736 A JP 2002354736A JP 2001160392 A JP2001160392 A JP 2001160392A JP 2001160392 A JP2001160392 A JP 2001160392A JP 2002354736 A JP2002354736 A JP 2002354736A
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    • H02K2203/06Machines characterised by the wiring leads, i.e. conducting wires for connecting the winding terminations

Abstract

(57)【要約】 【課題】 この発明は、冷却性および電気絶縁性を向上
させ、風騒音を低減できる車両用交流発電機を得る。 【解決手段】 固定子15はスロット15aが毎極毎相
当たり2の割合で形成され、a相巻線、d相巻線、d相
巻線、f相巻線、b相巻線及びe相巻線からなる固定子
巻線41が巻装されている。そして、a相巻線とd相巻
線とが相間渡り部80a-dにより直列に接続されてa’
相巻線を構成し、b相巻線とe相巻線とが相間渡り部8
b-eにより直列に接続されてb’相巻線を構成し、c
相巻線とf相巻線とが相間渡り部80c-fにより直列に
接続されてc’相巻線を構成している。さらに、a’相
巻線、b’相巻線及びc’相巻線がY結線されて三相交
流巻線を構成している。そして、相間渡り部80a-d
80b-e、80c-fが周方向にずれて配列されている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、固定子巻線が毎
極毎相当たり2個のスロットを有する固定子鉄心に巻装
された固定子を備えた車両用交流発電機に関し、特に電
気角で30度の位相差を有する相の巻線同士を接続して
構成される固定子巻線が巻装された固定子構造に関する
ものである。
【0002】
【従来の技術】図24は従来の車両用交流発電機を示す
縦断面図、図25は従来の車両用交流発電機に適用され
る固定子を示す斜視図、図26は従来の車両用交流発電
機における電気回路を示す回路図である。図24および
図25において、従来の車両用交流発電機は、アルミニ
ウム製のフロントブラケット1およびリヤブラケット2
から構成されたケース3と、このケース3内に設けら
れ、一端部にプーリ4が固定されたシャフト6と、この
シャフト6に固定されたランデル型の回転子7と、この
回転子7の軸方向両端部に固定されたファン5と、回転
子7を包囲するようにケース3に固定された固定子8
と、シャフト6の他端部に固定されて回転子7に電流を
供給するスリップリング9と、スリップリング9の表面
に摺動する一対のブラシ10と、このブラシ10を収納
するブラシホルダ11と、固定子8に電気的に接続さ
れ、固定子8で生じた交流を直流に整流する整流器12
A、12Bと、ブラシホルダ11に嵌着されたヒートシ
ンク17に取り付けられて、固定子8で生じた交流電圧
の大きさを調整するレギュレータ18とを備えている。
【0003】そして、回転子7は、電流を流して磁束を
発生する界磁巻線13と、この界磁巻線13を覆うよう
に設けられ、その磁束によって磁極が形成される一対の
ポールコア20、21とを備えている。一対のポールコ
ア20、21は、鉄製で、それぞれ最外径面形状を略台
形形状とする6個の爪状磁極22、23が外周縁部に周
方向に等角ピッチで突設されてなり、これらの爪状磁極
22、23を噛み合わせるように対向させてシャフト6
に固着されている。つまり、この回転子7の磁極数は1
2である。
【0004】また、固定子8は、磁性鋼板の積層体から
なる円筒状の固定子鉄心15と、固定子鉄心15に巻装
された固定子巻線16とから構成されている。そして、
固定子8は、爪状磁極22、23の外周面と固定子鉄心
15の内周面との間に均一なエアギャップを形成するよ
うにフロントブラケット1とリヤブラケット2とに挟持
されている。また、固定子鉄心15には、内周側に開口
するスロット15aが周方向に等角ピッチで72個形成
されている。即ち、スロット15aは毎極毎相当たり2
個の割合で形成され、隣り合うスロット15aは電気角
で30度の位相差を有している。固定子巻線16は、そ
れぞれ連続線を6スロット毎の各スロット15aに波状
に巻装されたa相巻線30a、b相巻線30b、c相巻
線30c、d相巻線30d、e相巻線30eおよびf相
巻線30fから構成されている。そして、a相巻線30
a、b相巻線30bおよびc相巻線30cがY結線され
て第1の三相交流巻線160Aを構成し、d相巻線30
d、e相巻線30eおよびf相巻線30fがY結線され
て第2の三相交流巻線160Bを構成している。第1お
よび第2の三相交流巻線160A、160Bがそれぞれ
整流器12A、12Bに接続されて、図26に示される
電気回路を構成している。
【0005】ここで、固定子巻線16の具体的構造につ
いて図27および図28を参照しつつ説明する。まず、
図27の(a)に示されるように、絶縁被覆された円形
断面の連続銅線からなる2本の導体線32を所定回巻回
して環状の巻線ユニット33aを作製し、引き続いて所
定回巻回して環状の巻線ユニット33bを作製する。つ
いで、図27の(b)に示されるように、2つの巻線ユ
ニット33a、33bを、隣り合うスロット収納部34
aをコイルエンド部34bにより内周側および外周側で
交互に連結する星形に成形し、2本の導体線からなる2
つの星形巻線ユニット34A、34Bを作製する。つい
で、2つの星形巻線ユニット34A、34Bを連結して
いる導体線32の部位で折り返し、図27の(c)に示
されるように、スロット収納部34aが重なり、かつ、
コイルエンド部34bが径方向に相対するように星形巻
線ユニット34A、34Bを重ね合わせ、星形巻線ユニ
ット35を作製する。
【0006】このように作製された星形巻線ユニット3
5が、各スロット収納部34aを1番、7番・・・67
番のスロット15aに収納するように、かつ、その巻線
端を1番と7番のスロット15aから延出するように、
固定子鉄心15に装着されてa相巻線30aとなる。ま
た、星形巻線ユニット35が、各スロット収納部34a
を2番、8番・・・68番のスロット15aに収納する
ように、かつ、その巻線端を38番と44番のスロット
15aから延出するように、固定子鉄心15に装着され
てd相巻線30dとなる。また、星形巻線ユニット35
が、各スロット収納部34aを3番、9番・・・69番
のスロット15aに収納するように、かつ、その巻線端
を15番と21番のスロット15aから延出するよう
に、固定子鉄心15に装着されてc相巻線30cとな
る。また、星形巻線ユニット35が、各スロット収納部
34aを4番、10番・・・70番のスロット15aに
収納するように、かつ、その巻線端を28番と34番の
スロット15aから延出するように、固定子鉄心15に
装着されてf相巻線30fとなる。また、星形巻線ユニ
ット35が、各スロット収納部34aを5番、11番・
・・71番のスロット15aに収納するように、かつ、
その巻線端を5番と11番のスロット15aから延出す
るように、固定子鉄心15に装着されてb相巻線30b
となる。さらに、星形巻線ユニット35が、各スロット
収納部34aを6番、12番・・・72番のスロット1
5aに収納するように、かつ、その巻線端を24番と3
0番のスロット15aから延出するように、固定子鉄心
15に装着されてe相巻線30eとなる。
【0007】そして、図28に示されるように、a相巻
線30aの7番のスロット15aから延出する巻線端
と、b相巻線30bの11番のスロット15aから延出
する巻線端と、c相巻線30cの15番のスロット15
aから延出する巻線端とが、コイルエンド部34bの上
部(固定子鉄心15の軸方向外側)を引き回されて1つ
にまとめられ、締め金31で一体化される。この時、各
導体線32の巻線端の絶縁被膜が除去され、ハンダによ
り電気的に接続されて中性点Nを構成している。これに
より、a相巻線30a、b相巻線30bおよびc巻線3
0cをY結線してなる三相交流巻線160Aが得られ
る。また、d相巻線30dの38番のスロット15aか
ら延出する巻線端と、e相巻線30eの30番のスロッ
ト15aから延出する巻線端と、f相巻線30fの34
番のスロット15aから延出する巻線端とが、コイルエ
ンド部34bの上部を引き回されて1つにまとめられ、
締め金31で一体化される。この時、各導体線32の巻
線端の絶縁被膜が除去され、ハンダにより電気的に接続
されて中性点Nを構成している。これにより、d相巻線
30d、e相巻線30eおよびf巻線30fをY結線し
てなる三相交流巻線160Bが得られる。ここで、a相
巻線30a、b相巻線30bおよびc相巻線30cの残
っている巻線端がそれぞれ口出し線Oa、Ob、Ocを
構成し、d相巻線30d、e相巻線30eおよびf相巻
線30fの残っている巻線端がそれぞれ口出し線Od、
Oe、Ofを構成している。そして、口出し線Oa、O
b、Ocが整流器12Aに接続され、口出し線Od、O
e、Ofが整流器12Bに接続されて図26に示される
回路を構成している。
【0008】なお、a相巻線30aは2本の導体線32
を一括して巻装しているので、同ターン数の巻線を並列
に接続して構成されている。また、a相巻線30aは、
1つのスロット15aから延出した導体線32の束が周
方向の両側に半分づつ振り分けられて巻装されている。
他の巻線30b、30c、30d、30e、30fも同
様に構成されている。そして、a相、b相およびc相巻
線30a、30b、30cはそれぞれ電気角で120度
の位相差が与えられ、d相、e相およびf相巻線30
d、30e、30fはそれぞれ電気角で120度の位相
差が与えられている。さらに、d相、e相およびf相巻
線30d、30e、30fは、a相、b相およびc相巻
線30a、30b、30cに対してそれぞれ電気角で3
0度の位相差が与えられている。
【0009】このように構成された従来の固定子8にお
いては、固定子巻線16が第1および第2の三相交流巻
線160A、160Bから構成され、第1および第2の
三相交流巻線160A、160Bの出力を2つの整流器
12A、12Bで整流している。そこで、整流器12
A、12Bを構成するダイオード12aが12個必要と
なり、コスト増をもたらすことになる。また、2つの整
流器12A、12Bがファン5により形成される冷却風
通風路に位置しているので、通風抵抗が増大し、冷却風
の流量が減少してしまい、固定子巻線16の冷却性を悪
化させることになる。さらに、発熱部品であるダイオー
ド12aが冷却風通風路の上流側に位置しているので、
ダイオード12aの個数が増えると、暖められた冷却風
が冷却風通風路の下流側に位置する固定子巻線16の冷
却に供せられ、固定子巻線16の冷却性を悪化させるこ
とになる。
【0010】このような不具合を解消するために、図2
9に示されるように、a相、b相、c相、d相、e相お
よびf相巻線30a、30b、30c、30d、30
e、30fを、電気角で30度の位相差をもつ巻線同士
を直列に接続してa’相巻線30a’、b’相巻線30
b’およびc’相巻線30c’を作製し、a’相巻線3
0a’、b’相巻線30b’およびc’相巻線30c’
をY結線して1つの三相交流巻線160Cを構成し、固
定子巻線16Aの出力を1つの整流器12Cで整流する
ことが提案されている。
【0011】ここで、この固定子巻線16Aが巻装され
た固定子8Aについて図30および図31を参照しつつ
説明する。この固定子8Aにおいては、固定子巻線16
Aを構成するa相、b相、c相、d相、e相およびf相
巻線30a、30b、30c、30d、30e、30f
は、上述の固定子8と同様に、星形巻線ユニット35の
各スロット収納部34aを6スロット毎のスロット15
aに収納させて構成されている。そして、a相巻線30
aの7番のスロット15aから延出する巻線端と、d相
巻線30dの38番のスロット15aから延出する巻線
端とが、コイルエンド部34bの上部(固定子鉄心15
の軸方向外側)を引き回されて1つにまとめられ、締め
金31で一体化される。この時、各導体線32の巻線端
の絶縁被膜が除去され、ハンダにより電気的に接続され
ている。これにより、電気角で30度の位相差をもつa
相巻線30aとd相巻線30dとが直列に接続された
a’相巻線30a’を構成する。
【0012】また、b相巻線30bの11番のスロット
15aから延出する巻線端と、e相巻線30eの30番
のスロット15aから延出する巻線端とが、コイルエン
ド部34bの上部(固定子鉄心15の軸方向外側)を引
き回されて1つにまとめられ、締め金31で一体化さ
れ、ハンダにより電気的に接続される。これにより、電
気角で30度の位相差をもつb相巻線30bとe相巻線
30eとが直列に接続されたb’相巻線30b’を構成
する。また、c相巻線30cの15番のスロット15a
から延出する巻線端と、f相巻線30fの34番のスロ
ット15aから延出する巻線端とが、コイルエンド部3
4bの上部(固定子鉄心15の軸方向外側)を引き回さ
れて1つにまとめられ、締め金31で一体化され、ハン
ダにより電気的に接続される。これにより、電気角で3
0度の位相差をもつc相巻線30cとf相巻線30fと
が直列に接続されたc’相巻線30c’を構成する。
【0013】ついで、d相巻線30dの44番のスロッ
ト15aから延出する巻線端と、e相巻線30eの24
番のスロット15aから延出する巻線端と、f相巻線3
0fの28番のスロット15aから延出する巻線端と
が、コイルエンド部34bの上部を引き回されて1つに
まとめられ、締め金31で一体化され、ハンダにより電
気的に接続される。これにより、a’相巻線30a’、
b’相巻線30b’およびc’巻線30c’をY結線し
てなる三相交流巻線160C(固定子巻線16A)が得
られる。
【0014】このように構成された固定子8Aにおいて
は、図31に示されるように、a相巻線30aとd相巻
線30dとの巻線端で構成される相間渡り部36
a-dと、b相巻線30bとe相巻線30eとの巻線端で
構成される相間渡り部36b-eと、c相巻線30cとf
相巻線30fとの巻線端で構成される相間渡り部36
c-fとが固定子鉄心15の径方向に重なって配列されて
いる。さらに、d相巻線30d、e相巻線30eおよび
f相巻線30fの巻線端で構成される中性点結線部37
が相間渡り部36a-d、36b-e、36c-fと径方向で重
なっている。また、a相巻線30a、b相巻線30bお
よびc相巻線30cの残っている巻線端がそれぞれa’
相巻線30a’、b’相巻線30b’およびc’巻線3
0c’の口出し線Oa’、Ob’、Oc’を構成し、中
性点結線部37の接合部が中性点Nを構成している。そ
して、口出し線Oa’、Ob’、Oc’が整流器12C
に接続されて図29に示される回路を構成している。
【0015】
【発明が解決しようとする課題】従来の車両用交流発電
機に適用される固定子8においては、以上述べたよう
に、固定子巻線16が第1および第2の三相交流巻線1
60A、160Bから構成され、第1および第2の三相
交流巻線160A、160Bの出力が2つの整流器12
A、12Bで整流されていた。そこで、整流器12A、
12Bを構成するダイオード12aの個数が増えてしま
い、コスト増をもたらすという不具合があった。また、
ファン5により形成される冷却風通風路における通風抵
抗が増大し、冷却風の流量が減少してしまうとともに、
ダイオード12aの熱により暖められた冷却風が固定子
巻線16の冷却に供せられるので、固定子巻線16の冷
却性が悪化してしまうという不具合があった。
【0016】また、従来の車両用交流発電機に適用され
る固定子8Aにおいては、固定子巻線16Aを1つの三
相交流巻線160Cで構成することで、上述の固定子8
における不具合を解消している。しかし、相間渡り部3
a-d、36b-e、36c-fが固定子鉄心15の径方向に
重なって配列されているので次の不具合が新たに生じて
しまう。相間渡り部36a-d、36b-e、36c-fのなか
の径方向外側の渡り部が冷却風に曝されにくくなり、固
定子巻線16Aが効率的に冷却されず、固定子8Aの温
度上昇を抑えることができなくなる。その結果、固定子
8Aの出力低下を招くことになる。さらに、中性点結線
部37が相間渡り部36a-d、36b-e、36c-fと径方
向に重なっているので、この不具合が助長されることに
なる。ここで、相間渡り部36a-d、36b-e、36c-f
の軸方向高さを変えて相間渡り部36a-d、36b-e、3
c-fを冷却風に曝されるようにすることも考えられ
る。この場合、相間渡り部36a-d、36b-e、36c-f
の軸方向高さが高くなるので、通風抵抗が大きくなり、
風騒音が大きくなってしまう。また、相間渡り部36
a-d、36b-e、36c-fの締め金31(接合部)が近接
しており、振動などに起因して締め金31の短絡が発生
しやすいので、電気絶縁性が悪化してしまう。さらに、
中性点結線部37の接合部が相間渡り部36a-d、36
b-e、36c-fの接合部に近接しているので、この不具合
が助長されることになる。
【0017】この発明は、上記のような課題を解決する
ためになされたもので、毎極毎相当たり2の割合でスロ
ットが形成された固定子鉄心に巻装された6相の巻線
を、電気角で30度の位相差をもつ巻線同士を相間接続
して固定子巻線の出力を1つの整流器で整流できるよう
にし、かつ、電気角で30度の位相差をもつ巻線同士を
接続する相間渡り部を互いに周方向にずらして配置し、
冷却性および電気絶縁性を向上させ、風騒音を低減でき
る車両用交流発電機を得ることを目的とする。
【0018】
【課題を解決するための手段】この発明に係る車両用交
流発電機は、スロットが毎極毎相当たり2の割合で設け
られた環状の固定子鉄心と、上記固定子鉄心に装着され
た固定子巻線とを有する固定子を備えた車両用交流発電
機において、上記固定子巻線は、巻装される上記スロッ
トを1スロットづつずらして6スロット毎の上記スロッ
トに巻装された6つの相巻線を備え、6つの上記相巻線
は、電気角で30度の位相差をもつ2つづつの上記相巻
線同士をそれぞれ相間渡り部により接続されており、上
記相間渡り部が、上記固定子巻線のコイルエンドから軸
方向に離間して、かつ、互いに径方向に重ならないよう
に周方向にずれて配列されているものである。
【0019】また、上記固定子巻線は、電気角で30度
の位相差をもつ2つづつの上記相巻線を上記相間渡り部
により接続してなる3つの接続巻線がY結線されて1つ
の三相交流巻線に構成されているものである。
【0020】また、上記固定子巻線は、電気角で120
度の位相差をもつ3つづつの上記相巻線同士をそれぞれ
Y結線してなる第1および第2の三相交流巻線に構成さ
れ、上記第1および第2の三相交流巻線が、電気角で3
0度の位相差をもつ2つづつの上記相巻線を上記相間渡
り部により接続して並列に構成されているものである。
【0021】また、上記固定子巻線は、電気角で30度
の位相差をもつ2つづつの上記相巻線を上記相間渡り部
により接続してなる3つの接続巻線がΔ結線されて1つ
の三相交流巻線に構成されているものである。
【0022】また、上記相間渡り部が、絶縁被覆された
連続する導体線で構成されているものである。
【0023】また、上記相間渡り部が、上記相巻線から
軸方向に引き出された導体線と、上記コイルエンドから
軸方向に離間した位置で該導体線を接続する接続部材と
から構成されているものである。
【0024】また、上記接続部材が、径方向に関してダ
イオードと重ならないように整流器に一体に形成されて
いるものである。
【0025】また、上記相間渡り部は、上記相巻線から
引き出された導体線の端部同士を溶接してなる接合部を
有し、該接合部が上記コイルエンド上の冷却風通風路に
位置しているものである。
【0026】また、上記導体線の端部が矩形断面に形成
され、該導体線の端部が矩形断面の長辺で構成される側
面を互いに密接させて溶接されているものである。
【0027】また、上記三相交流巻線を構成する中性点
が上記相巻線から引き出された導体線の端部同士を溶接
してなる接合部で構成され、該接合部が上記コイルエン
ド上の冷却風通風路に位置しているものである。
【0028】また、上記接合部は、TIG溶接により形
成されているものである。
【0029】また、上記相間渡り部が、周方向に略均等
に分散されて配置されているものである。
【0030】また、上記固定子のコイルエンドが、上記
相巻線のコイルエンド部を周方向に一様に配列してなる
整列状態に構成されているものである。
【0031】また、上記相巻線が、多数本の短尺の導体
セグメントを連結して構成されているものである。
【0032】また、上記相巻線が、それぞれ1本の連続
導体線を6スロット毎の上記スロット内に内層と外層と
を交互に採るように巻装された複数の波巻き巻線で構成
されているものである。
【0033】また、上記相巻線が、断面円形を有する導
体線で構成されているものである。
【0034】また、上記相巻線が、巻線端で径方向に隣
接する導体線同士を接続し、並列接続されているもので
ある。
【0035】
【発明の実施の形態】以下、この発明の実施の形態を図
について説明する。 実施の形態1.図1はこの発明の実施の形態1に係る車
両用交流発電機を示す縦断面図、図2はこの発明の実施
の形態1に係る車両用交流発電機の固定子を示す斜視
図、図3はこの発明の実施の形態1に係る車両用交流発
電機の固定子における固定子巻線の結線方法を説明する
模式図、図4はこの発明の実施の形態1に係る車両用交
流発電機における電気回路を示す回路図である。なお、
図3において、1、5・・・40はスロット番号を表し
ている。また、各図において、従来装置と同一または相
当部分には同一符号を付し、その説明を省略する。
【0036】図1において、この車両用交流発電機は、
固定子8に代えて図2に示される固定子40を用い、か
つ、固定子40の出力を整流する1つの整流器12を備
えている点を除いて、図24に示される従来の車両用交
流発電機と同様に構成されている。
【0037】この固定子40は、図2に示されるよう
に、固定子鉄心15と、固定子鉄心15に巻装された固
定子巻線41とから構成されている。この固定子巻線4
1は、a相巻線42a、b相巻線42b、c相巻線42
c、d相巻線42d、e相巻線42eおよびf相巻線4
2fから構成されている。
【0038】そして、a相巻線42aは、各スロット収
納部34aをスロット番号1番、7番・・・67番のス
ロット15aに収納するように、かつ、その巻線端をス
ロット番号1番と7番のスロット15aから延出するよ
うに、星形巻線ユニット35を固定子鉄心15に装着し
て構成されている。
【0039】また、d相巻線42dは、各スロット収納
部34aを2番、8番・・・68番のスロット15aに
収納するように、かつ、その巻線端を2番と8番のスロ
ット15aから延出するように、星形巻線ユニット35
を固定子鉄心15に装着して構成されている。
【0040】また、c相巻線42cは、各スロット収納
部34aを3番、9番・・・69番のスロット15aに
収納するように、かつ、その巻線端を21番と27番の
スロット15aから延出するように、星形巻線ユニット
35を固定子鉄心15に装着して構成されている。
【0041】また、f相巻線42fは、各スロット収納
部34aを4番、10番・・・70番のスロット15a
に収納するように、かつ、その巻線端を22番と28番
のスロット15aから延出するように、星形巻線ユニッ
ト35を固定子鉄心15に装着して構成されている。
【0042】また、b相巻線42bは、各スロット収納
部34aを5番、11番・・・71番のスロット15a
に収納するように、かつ、その巻線端を11番と17番
のスロット15aから延出するように、星形巻線ユニッ
ト35を固定子鉄心15に装着して構成されている。
【0043】さらに、e相巻線42eは、各スロット収
納部34aを6番、12番・・・72番のスロット15
aに収納するように、かつ、その巻線端を12番と18
番のスロット15aから延出するように、星形巻線ユニ
ット35を固定子鉄心15に装着して構成されている。
【0044】そして、図3に示されるように、a相巻線
42aの7番のスロット15aから延出する巻線端と、
d相巻線42dの2番のスロット15aから延出する巻
線端とが、コイルエンド部34bの上部(固定子鉄心1
5の軸方向外側)を引き回されて1つにまとめられ、締
め金31で一体化される。この時、各導体線32の巻線
端の絶縁被膜が除去され、ハンダにより電気的に接続さ
れて相間渡り部80a- dを構成している。これにより、
a相巻線42aとd相巻線42dとが直列に接続された
a’相巻線42a’(接続巻線)が形成される。
【0045】また、b相巻線42bの17番のスロット
15aから延出する巻線端と、e相巻線42eの12番
のスロット15aから延出する巻線端とが、同様に、コ
イルエンド部34bの上部(固定子鉄心15の軸方向外
側)を引き回されて1つにまとめられ、締め金31で一
体化され、ハンダにより電気的に接続されて相間渡り部
80b-eを構成している。これにより、b相巻線42b
とe相巻線42eとが直列に接続されたb’相巻線42
b’(接続巻線)が形成される。
【0046】また、c相巻線42cの27番のスロット
15aから延出する巻線端と、f相巻線42fの22番
のスロット15aから延出する巻線端とが、同様に、コ
イルエンド部34bの上部(固定子鉄心15の軸方向外
側)を引き回されて1つにまとめられ、締め金31で一
体化され、ハンダにより電気的に接続されて相間渡り部
80c-fを構成している。これにより、c相巻線42c
とf相巻線42fとが直列に接続されたc’相巻線42
c’(接続巻線)が形成される。
【0047】さらに、d相巻線42dの8番のスロット
15aから延出する巻線端と、e相巻線42eの18番
のスロット15aから延出する巻線端と、f相巻線42
fの28番のスロット15aから延出する巻線端とが、
同様に、コイルエンド部34bの上部を引き回されて1
つにまとめられ、締め金31で一体化され、ハンダによ
り電気的に接続されて中性点結線部81を構成してい
る。これにより、a’相巻線42a’、b’相巻線42
b’およびc’相巻線42c’をY結線してなる三相交
流巻線161が形成される。
【0048】ここで、a相巻線42a、b相巻線42b
およびc相巻線42cの残っている巻線端がそれぞれ
a’相巻線42a’、b’相巻線42b’およびc’相
巻線42c’の口出し線Oa’、Ob’、Oc’を構成
している。また、中性点結線部81の接合部が中性点N
を構成している。また、各巻線42a、42b、42
c、42d、42e、42fのコイルエンド部34bが
固定子巻線41のフロント側およびリヤ側のコイルエン
ド41f、41rを構成している。
【0049】なお、a相巻線42aは2本の導体線32
を一括して巻装しているので、同ターン数の巻線を並列
に接続して構成されている。また、a相巻線42aは、
1つのスロット15aから延出した導体線32の束が周
方向の両側に半分づつ振り分けられて巻装されている。
他の巻線42b、42c、42d、42e、42fも同
様に構成されている。そして、a相、b相およびc相巻
線42a、42b、42cはそれぞれ電気角で1200
度の位相差が与えられ、d相、e相およびf相巻線42
d、42e、42fはそれぞれ電気角で120度の位相
差が与えられている。さらに、d相、e相およびf相巻
線42d、42e、42fは、a相、b相およびc相巻
線42a、42b、42cに対してそれぞれ電気角で3
0度の位相差が与えられている。
【0050】このように構成された固定子40は、口出
し線Oa’、Ob’、Oc’が整流器12に接続されて
図4に示される回路を構成している。
【0051】この実施の形態1によれば、図2に示され
るように、相間渡り部80a-d、80b-e、80c-fが互
いに周方向に離間して配列されている。そこで、相間渡
り部80a-d、80b-e、80c-fが冷却風に曝され、固
定子巻線41が効率的に冷却される。これにより、固定
子40の温度上昇が抑えられ、固定子40の高出力化が
実現される。また、相間渡り部80a-d、80b-e、80
c-fの径方向の重なりがないので、相間渡り部80a-d
80b-e、80c-fの軸方向高さを低くすることができ
る。これにより、通風抵抗が小さくなり、風騒音を抑え
ることができる。また、相間渡り部80a-d、80b-e
80c-fの締め金31(接合部)が周方向に離間してい
るので、振動などに起因する締め金31同士の短絡がな
く、電気絶縁性を向上させることができる。また、中性
点結線部81の接合部を相間渡り部80a-d、80b-e
80c-fの接合部から周方向に離間して配置できるの
で、この点においても、電気絶縁性の悪化が抑えられ
る。
【0052】また、固定子巻線40が円形断面の導体線
32を用いているので、冷却風がコイルエンド部34b
の上部(軸方向外方)をスムーズに流れ、相間渡り部8
a- d、80b-e、80c-fの冷却性が向上される。さら
に、導体線32同士の接触に起因する絶縁被膜の損傷が
抑えられ、電気絶縁性が向上される。また、中性点結線
部81がコイルエンド部34bの上部に位置しているの
で、冷却風が中性点結線部81に直接当たり、固定子巻
線41の温度上昇が抑えられる。
【0053】また、この固定子40の固定子巻線41が
1つの三相交流巻線161で構成されているので、固定
子巻線41の出力を1つの整流器12で整流することが
できる。そこで、整流器12を構成するダイオード12
aの個数が少なくなり、低コスト化を図ることができ
る。また、ファン5により形成される冷却風通風路にお
ける通風抵抗が低減し、冷却風の流量が増加される。同
様に、冷却風がダイオード12aの熱により過度に暖め
られることなく、固定子巻線41の冷却に供せられる。
これにより、固定子巻線41の冷却性が向上され、固定
子40の温度上昇が抑えられ、高出力が実現される。
【0054】なお、上記実施の形態1では、各相の巻線
は2本の導体線32を一括して巻装するものとしている
が、1本の導体線32を所定回巻回して各相の巻線を構
成する固定子であっても、同様の効果を奏する。また、
各相の巻線は、1つのスロット15aから延出した導体
線32の束が周方向の両側に半分づつ振り分けられて巻
装されているものとしているが、各相の巻線を、1つの
スロット15aから延出した導体線32の束を周方向の
一側に6スロット離れたスロット15aに入るように巻
装して各相の巻線を構成する固定子であっても、同様の
効果を奏する。また、上記実施の形態1において、図5
に示されるように、4つのダイオードブリッジを備えた
整流器12Dを用い、固定子巻線41の中性点Nを1つ
のダイオードブリッジに結線するようにしても良い。こ
の場合、車両用交流発電機の高回転域において、三相交
流巻線161の中性点電圧から効率的に出力を取り出す
ことができ、高出力化が図られる。
【0055】実施の形態2.図6はこの発明の実施の形
態2に係る車両用交流発電機の固定子を示す斜視図、図
7はこの発明の実施の形態2に係る車両用交流発電機の
固定子巻線を構成する1相分の巻線の巻装状態を説明す
るリヤ側端面図、図8および図9はそれぞれこの発明の
実施の形態2に係る車両用交流発電機の固定子巻線にお
ける1相分の巻線の構造を説明する要部斜視図、図10
はこの発明の実施の形態2に係る車両用交流発電機の固
定子における固定子巻線の結線状態を説明するリヤ側端
面図である。なお、図7において、実線はリヤ側の配線
を示し、点線はフロント側の配線を示し、黒丸は接合部
を示している。
【0056】図6において、固定子50は、磁性鋼板の
積層体を円筒状に成形された固定子鉄心51と、固定子
鉄心51に巻装された固定子巻線52とから構成されて
いる。固定子鉄心51には、スロット51aが内周側に
開口するように周方向に等角ピッチに96個形成されて
いる。この固定子50は16極の磁極を有する回転子を
装備する車両用交流発電機に搭載されるもので、スロッ
ト51aが毎極毎相当たり2個の割合で形成されてい
る。固定子巻線52は、後述するように、互いに電気角
で30度の位相差をもつa相巻線とd相巻線とが相間渡
り部80a-dで直列に接続されたa’相巻線(接続巻
線)と、互いに電気角で30度の位相差をもつb相巻線
とe相巻線とが相間渡り部80b-eで直列に接続された
b’相巻線(接続巻線)と、互いに電気角で30度の位
相差をもつc相巻線とf相巻線とが相間渡り部80c-f
で直列に接続されたc’相巻線(接続巻線)とをY結線
(交流結線)して形成された三相交流巻線に構成されて
いる。
【0057】ついで、固定子巻線52を構成する1相分
の巻線構造について図7乃至図9を参照しつつ説明す
る。大導体セグメント45は、絶縁被覆された短尺の矩
形断面の銅線を略U字状に折り曲げ成形されたもので、
一対のスロット収納部45aが略V字状のターン部45
bにより連結されて構成されている。また、小導体セグ
メント46は、絶縁被覆された短尺の矩形断面の銅線を
略U字状に折り曲げ成形されたもので、一対のスロット
収納部46aが略V字状のターン部46bにより連結さ
れて構成されている。なお、説明の便宜上、各スロット
51aには、図7に示されるように、1番から96番の
スロット番号を付し、各スロット51a内の導体セグメ
ント45、46のスロット収納部45a、46aの収納
位置を内周側から1番地、2番地、3番地および4番地
とする。
【0058】そして、小導体セグメント46が、固定子
鉄心51のリヤ側から6スロット離れた各スロット対
(スロット番号n番と(n+6)番とのスロット対)に
挿入される。この時、各スロット対において、小導体セ
グメント46が、n番のスロット51a内の2番地と、
(n+6)番のスロット51a内の3番地とに挿入され
る。ついで、大導体セグメント45が、固定子鉄心51
のリヤ側から6スロット離れた各スロット対(スロット
番号n番と(n+6)番とのスロット対)に挿入され
る。この時、各スロット対において、大導体セグメント
45が、n番のスロット51a内の1番地と、(n+
6)番のスロット51a内の4番地とに挿入される。そ
して、各スロット対の2番地と4番地とからフロント側
に延出する大導体セグメント45および導体セグメント
46の開放端部側が図7中時計回り方向に曲げられ、各
スロット対の1番地と3番地とからフロント側に延出す
る大導体セグメント45および小導体セグメント46の
開放端部側が図7中反時計回り方向に曲げられる。ここ
で、4本のスロット収納部45a、46aが径方向に1
列に並んで各スロット51a内に収納されている。
【0059】ついで、n番のスロット51a内の2番地
からフロント側に延出する小導体セグメント46の開放
端部46cと(n+6)番のスロット51a内の1番地
からフロント側に延出する大導体セグメント45の開放
端部45cとを径方向に重ねてTIG溶接により接合す
る。同様に、n番のスロット51a内の4番地からフロ
ント側に延出する大導体セグメント45の開放端部45
cと(n+6)番のスロット51a内の3番地からフロ
ント側に延出する小導体セグメント46の開放端部46
cとを径方向に重ねてTIG溶接により接合する。これ
により、図7に示されるように、6スロット毎のスロッ
ト51aに巻回された2ターンの重ね巻き巻線が2つ形
成される。この2つの重ね巻き巻線が1相分の巻線に相
当する。
【0060】ここで、固定子鉄心51のリヤ側において
は、図8に示されるように、ターン部45bがターン部
46bを取り囲むように2層に構成されたコイルエンド
部が6スロットピッチ(6P)で周方向に配列されてい
る。一方、固定子鉄心15のフロント側においては、図
8に示されるように、開放端部45c、46cの接合部
43(コイルエンド部)が離間して径方向に1列に並ん
で、2列となって6スロットピッチで周方向に配列され
ている。また、矩形断面の異形導体セグメント47、4
8が、図9に示されるように、1番および7番のスロッ
ト51aにのみ挿入されている。この異形導体セグメン
ト47は、後述する相間渡り結線用および中性点結線用
に用いられ、異形セグメント48は口出し線用として用
いられる。
【0061】なお、図7では、1相分の巻線のみが固定
子鉄心51に巻装されているが、実際には、このように
巻装された1相分の巻線が、挿入するスロット51aを
1スロットづつずらして、6相分巻装されている。つま
り、a相巻線が1番、7番・・・91番のスロット群に
巻装され、d相巻線が2番、8番・・・92番のスロッ
ト群に巻装され、c相巻線が3番、9番・・・93番の
スロット群に巻装され、f相巻線が4番、10番・・・
94番のスロット群に巻装され、b相巻線が5番、11
番・・・95番のスロット群に巻装され、e相巻線が6
番、12番・・・96番のスロット群に巻装されてい
る。そして、a相巻線、b相巻線およびc相巻線が互い
に電気角で120度の位相差を有し、d相巻線、e相巻
線およびf相巻線が互いに電気角で120度の位相差を
有している。また、d相巻線、e相巻線およびf相巻線
が、a相巻線、b相巻線およびc相巻線に対してそれぞ
れ電気角で30度の位相差を有している。
【0062】そして、1番のスロット51aの1番地お
よび2番地からリヤ側に延出する異形セグメント47の
端部と、7番のスロット51aの3番地および4番地か
らリヤ側に延出する異形セグメント48の端部とがa相
巻線の巻線端を構成している。また、8番のスロット5
1aの1番地および2番地からリヤ側に延出する異形セ
グメント47の端部と、14番のスロット51aの3番
地および4番地からリヤ側に延出する異形セグメント4
7の端部とがd相巻線の巻線端を構成している。また、
11番のスロット51aの1番地および2番地からリヤ
側に延出する異形セグメント47の端部と、17番のス
ロット51aの3番地および4番地からリヤ側に延出す
る異形セグメント48の端部とがb相巻線の巻線端を構
成している。また、18番のスロット51aの1番地お
よび2番地からリヤ側に延出する異形セグメント47の
端部と、24番のスロット51aの3番地および4番地
からリヤ側に延出する異形セグメント47の端部とがe
相巻線の巻線端を構成している。また、21番のスロッ
ト51aの1番地および2番地からリヤ側に延出する異
形セグメント47の端部と、27番のスロット51aの
3番地および4番地からリヤ側に延出する異形セグメン
ト48の端部とがc相巻線の巻線端を構成している。さ
らに、28番のスロット51aの1番地および2番地か
らリヤ側に延出する異形セグメント47の端部と、34
番のスロット51aの3番地および4番地からリヤ側に
延出する異形セグメント47の端部とがf相巻線の巻線
端を構成している。
【0063】ついで、図10に示されるように、1番の
スロット51aの1番地および2番地からリヤ側に延出
する異形導体セグメント47と、8番のスロット51a
の1番地および2番地からリヤ側に延出する異形導体セ
グメント47とが、コイルエンド部(ターン部45b、
46b)の上部を引き回されて、異形導体セグメント4
7の端部同士を突き合わされ、TIG溶接により接合さ
れ、相間渡り部80a- dを構成している。これにより、
a相巻線とd相巻線とを直列に接続したa’相巻線(接
続巻線)が形成される。また、異形導体セグメント47
の端部は、矩形断面の長辺で構成される側面を互いに突
き合わせて溶接されている。
【0064】また、11番のスロット51aの1番地お
よび2番地からリヤ側に延出する異形導体セグメント4
7と、18番のスロット51aの1番地および2番地か
らリヤ側に延出する異形導体セグメント47とが、コイ
ルエンド部(ターン部45b、46b)の上部を引き回
されて、異形導体セグメント47の端部同士を突き合わ
され、TIG溶接により接合され、相間渡り部80b-e
を構成している。これにより、b相巻線とe相巻線とを
直列に接続したb’相巻線(接続巻線)が形成される。
また、異形導体セグメント47の端部は、矩形断面の長
辺で構成される側面を互いに突き合わせて溶接されてい
る。
【0065】また、21番のスロット51aの1番地お
よび2番地からリヤ側に延出する異形導体セグメント4
7と、28番のスロット51aの1番地および2番地か
らリヤ側に延出する異形導体セグメント47とが、コイ
ルエンド部(ターン部45b、46b)の上部を引き回
されて、異形導体セグメント47の端部同士を突き合わ
され、TIG溶接により接合され、相間渡り部80c-f
を構成している。これにより、c相巻線とf相巻線とを
直列に接続したc’相巻線(接続巻線)が形成される。
また、異形導体セグメント47の端部は、矩形断面の長
辺で構成される側面を互いに突き合わせて溶接されてい
る。
【0066】さらに、14番のスロット51aの3番地
および4番地からリヤ側に延出する異形導体セグメント
47と、24番のスロット51aの3番地および4番地
からリヤ側に延出する異形導体セグメント47と、34
番のスロット51aの3番地および4番地からリヤ側に
延出する異形導体セグメント47とが、コイルエンド部
(ターン部45b、46b)の上部を引き回されて、異
形導体セグメント47の端部同士を突き合わされ、TI
G溶接により接合され、中性点結線部81を構成してい
る。これにより、a’相巻線、b’相巻線およびc’相
巻線をY結線してなる三相交流巻線からなる固定子巻線
52が得られる。また、異形導体セグメント47の端部
は、矩形断面の長辺で構成される側面を互いに突き合わ
せて溶接されている。
【0067】そして、7番のスロット51aの3番地お
よび4番地からリヤ側に延出する異形セグメント48が
a’相巻線の口出し線Oa’となる。また、17番のス
ロット51aの3番地および4番地からリヤ側に延出す
る異形セグメント48がb’相巻線の口出し線Ob’と
なる。さらに、27番のスロット51aの3番地および
4番地からリヤ側に延出する異形セグメント48がc’
相巻線の口出し線Oc’となる。このように作製された
固定子50は、車両用交流発電機に搭載され、口出し線
Oa’、Ob’、Oc’が整流器12に接続されて、図
4と等価の電気回路を構成する。
【0068】この実施の形態2においては、相間渡り部
80a-d、80b-e、80c-fが互いに周方向に離間して
配列されている。また、相間渡り部80a-d、80b-e
80 c-fの接合部が周方向に離間している。また、中性
点結線部81の接合部を相間渡り部80a-d、80b-e
80c-fの接合部から周方向に離間して配置できる。ま
た、中性点結線部81がコイルエンド部(ターン部45
b、46b)の上部に位置している。また、固定子巻線
52の出力を1つの整流器12で整流することができ
る。従って、この実施の形態2においても、上記実施の
形態1と同様の効果が得られる。
【0069】また、この実施の形態2によれば、大導体
セグメント45および小導体セグメント46を用いてい
る。そこで、固定子鉄心51のリヤ側においては、ター
ン部45b、46bからなるコイルエンド部が2層とな
って、互いに離間して1スロットピッチで周方向に整列
して配列されてコイルエンド52rを構成し、フロント
側においては、開放端部45c、46cの接合部43か
らなるコイルエンド部が互いに離間して、径方向に1列
に並んで、1スロットピッチで周方向に2列となって整
列して配列されてコイルエンド52fを構成している。
即ち、固定子巻線52がコイルエンド部を周方向に一様
に配列してなる整列状態(整列巻線)に構成されてい
る。これにより、固定子巻線52が冷却風により効率的
に冷却されるようになり、固定子50の温度上昇を抑え
ることができる。また、相間渡り部80a-d、80b-e
80c-fのおよび中性点結線部81の発熱部となる接合
部がコイルエンド部の上部に位置しているので、接合部
で発生する熱が冷却風により放熱され、固定子50の温
度上昇が抑えられる。
【0070】また、導体セグメント45、46の端部同
士がTIG溶接により接合されているので、発熱要因と
なる不純物の混入が抑えられる。これにより、接合部4
3での発熱量が低減され、固定子50の温度上昇が抑え
られる。また、相間渡り部および中性点結線部の接合部
において、異形導体セグメント47、48の矩形断面の
長辺で構成される側面を密着させてTIG溶接している
ので、接触面積が大きくなるとともに、溶接後の接合部
形状が球状となり、大きな接合強度が得られる。
【0071】また、この固定子巻線52は、重ね巻き巻
線を用いて整列巻線を構成しているので、スロット51
aの1番地と2番地とからリヤ側に延出する導体線が径
方向に隣接し、スロット51aの3番地と4番地とから
リヤ側に延出する導体線が径方向に隣接する。そこで、
相間渡り部および中性点結線部において、径方向に隣接
する導体線同士を接続することで、固定子巻線のターン
数を半分にすることができる。また、スロット51aの
1番地および4番地(あるいは2番地および3番地)に
挿入する導体セグメントの有無に拘わらず、この実施の
形態2による固定子巻線52と同じターン数の固定子巻
線を形成できる。そこで、スロット51aの1番地およ
び4番地(あるいは2番地および3番地)に挿入する導
体セグメントを省略すれば、固定子の性能の低下を抑え
て、材料費を削減できることになる。
【0072】実施の形態3.上記実施の形態2では、異
形導体セグメント47を接合して相間渡り部80a- d
80b-e、80c-fを構成するものとしているが、この実
施の形態3では、図11に示されるように、固定子巻線
52Aにおいて、それぞれ絶縁被覆された1本の連続導
体線を2つの異形導体セグメント47を接合一体化した
形状と同等の形状に成形して構成された異形導体セグメ
ント44を用いて相間渡り部80a-d、80b-e、80
c-fを構成するものとしている。従って、この実施の形
態3による固定子50Aでは、相間渡り部80a-d、8
b-e、80c-fに接合部がないので、固定子の作製が容
易となる。さらに、発熱部である接合部がない分、固定
子の温度上昇が抑えられるとともに、電気絶縁性も向上
される。
【0073】実施の形態4.図12はこの発明の実施の
形態4に係る車両用交流発電機の固定子を示す斜視図、
図13はこの発明の実施の形態4に係る車両用交流発電
機の固定子巻線を構成する1相分の巻線の巻装状態を説
明するリヤ側端面図、図14はこの発明の実施の形態4
に係る車両用交流発電機の固定子における固定子巻線の
結線状態を説明するリヤ側端面図、図15はこの発明の
実施の形態4に係る車両用交流発電機における電気回路
を示す回路図である。なお、図13において、実線はリ
ヤ側の配線を示し、点線はフロント側の配線を示し、黒
丸は接合部を示している。
【0074】この実施の形態4による固定子巻線53を
構成する1相分の巻線構造について図13を参照しつつ
説明する。まず、大導体セグメント45および小導体セ
グメント46が、上記実施の形態2と同様に、固定子鉄
心51のリヤ側から6スロット離れた各スロット対(ス
ロット番号n番と(n+6)番とのスロット対)に挿入
される。そして、各スロット対の2番地と4番地とから
フロント側に延出する大導体セグメント45および導体
セグメント46の開放端部側が図13中時計回り方向に
曲げられ、各スロット対の1番地と3番地とからフロン
ト側に延出する大導体セグメント45および小導体セグ
メント46の開放端部側が図13中反時計回り方向に曲
げられる。ここで、4本のスロット収納部45a、46
aが径方向に1列に並んで各スロット51a内に収納さ
れている。
【0075】なお、1番のスロット51aと7番のスロ
ット51aとのスロット対においては、大導体セグメン
ト45が1番のスロット51aの3番地と7番のスロッ
ト51aの4番地とに挿入され、異形導体セグメント4
7、48が1番のスロット51aの1番地と、7番のス
ロット51aの3番地とにそれぞれ挿入されている。そ
して、異形導体セグメント47が相間渡り用に用いら
れ、異形導体セグメント48が口出し線用に用いられ
る。そして、異形導体セグメント47、48の挿入番地
は図14に示されるように、各相の巻線において同じで
ある。
【0076】ついで、n番のスロット51a内の2番地
からフロント側に延出する小導体セグメント46の開放
端部46cと(n+6)番のスロット51a内の1番地
からフロント側に延出する大導体セグメント45の開放
端部45cとを径方向に重ねてTIG溶接により接合す
る。同様に、n番のスロット51a内の4番地からフロ
ント側に延出する大導体セグメント45の開放端部45
cと(n+6)番のスロット51a内の3番地からフロ
ント側に延出する小導体セグメント46の開放端部46
cとを径方向に重ねてTIG溶接により接合する。これ
により、図13に示されるように、6スロット毎のスロ
ット51aに巻回された4ターンの重ね巻き巻線が形成
される。この重ね巻き巻線が1相分の巻線に相当する。
【0077】なお、図13では、1相分の巻線のみが固
定子鉄心51に巻装されているが、実際には、このよう
に巻装された1相分の巻線が、挿入するスロット51a
を1スロットづつずらして、6相分巻装されている。つ
まり、a相巻線53aが1番、7番・・・91番のスロ
ット群に巻装され、d相巻線53dが2番、8番・・・
92番のスロット群に巻装され、c相巻線53cが3
番、9番・・・93番のスロット群に巻装され、f相巻
線53fが4番、10番・・・94番のスロット群に巻
装され、b相巻線53bが5番、11番・・・95番の
スロット群に巻装され、e相巻線53eが6番、12番
・・・96番のスロット群に巻装されている。そして、
a相巻線53a、b相巻線53bおよびc相巻線53c
が互いに電気角で120度の位相差を有し、d相巻線5
3d、e相巻線53eおよびf相巻線53fが互いに電
気角で120度の位相差を有している。また、d相巻線
53d、e相巻線53eおよびf相巻線53fが、a相
巻線53a、b相巻線53bおよびc相巻線53cに対
してそれぞれ電気角で30度の位相差を有している。
【0078】そして、1番のスロット51aの1番地か
らリヤ側に延出する異形セグメント48の端部と、7番
のスロット51aの3番地からリヤ側に延出する異形セ
グメント47の端部とがa相巻線53aの巻線端を構成
している。また、8番のスロット51aの1番地からリ
ヤ側に延出する異形セグメント48の端部と、14番の
スロット51aの3番地からリヤ側に延出する異形セグ
メント47の端部とがd相巻線53dの巻線端を構成し
ている。また、23番のスロット51aの1番地からリ
ヤ側に延出する異形セグメント48の端部と、29番の
スロット51aの3番地からリヤ側に延出する異形セグ
メント47の端部とがb相巻線53bの巻線端を構成し
ている。また、30番のスロット51aの1番地からリ
ヤ側に延出する異形セグメント48の端部と、36番の
スロット51aの3番地からリヤ側に延出する異形セグ
メント47の端部とがe相巻線53eの巻線端を構成し
ている。また、51番のスロット51aの1番地からリ
ヤ側に延出する異形セグメント48の端部と、57番の
スロット51aの3番地からリヤ側に延出する異形セグ
メント47の端部とがc相巻線53cの巻線端を構成し
ている。さらに、70番のスロット51aの1番地から
リヤ側に延出する異形セグメント48の端部と、76番
のスロット51aの3番地からリヤ側に延出する異形セ
グメント47の端部とがf相巻線53fの巻線端を構成
している。
【0079】ついで、図14に示されるように、7番の
スロット51aの3番地からリヤ側に延出する異形導体
セグメント47と、14番のスロット51aの3番地か
らリヤ側に延出する異形導体セグメント47とが、コイ
ルエンド部(ターン部45b、46b)の上部を引き回
されて、異形導体セグメント47の端部同士を突き合わ
され、TIG溶接により接合され、相間渡り部80a-d
を構成している。これにより、a相巻線53aとd相巻
線53dとを直列に接続したa’相巻線53a’(接続
巻線)が形成される。また、異形導体セグメント47の
端部は、矩形断面の長辺で構成される側面を互いに突き
合わせて溶接されている。
【0080】また、29番のスロット51aの3番地か
らリヤ側に延出する異形導体セグメント47と、36番
のスロット51aの3番地からリヤ側に延出する異形導
体セグメント47とが、コイルエンド部(ターン部45
b、46b)の上部を引き回されて、異形導体セグメン
ト47の端部同士を突き合わされ、TIG溶接により接
合され、相間渡り部80b-eを構成している。これによ
り、b相巻線53bとe相巻線53eとを直列に接続し
たb’相巻線53b’(接続巻線)が形成される。ま
た、異形導体セグメント47の端部は、矩形断面の長辺
で構成される側面を互いに突き合わせて溶接されてい
る。
【0081】また、57番のスロット51aの3番地か
らリヤ側に延出する異形導体セグメント47と、76番
のスロット51aの3番地からリヤ側に延出する異形導
体セグメント47とが、コイルエンド部(ターン部45
b、46b)の上部を引き回されて、異形導体セグメン
ト47の端部同士を突き合わされ、TIG溶接により接
合され、相間渡り部80c-fを構成している。これによ
り、c相巻線53cとf相巻線53fとを直列に接続し
たc’相巻線53c’(接続巻線)が形成される。ま
た、異形導体セグメント47の端部は、矩形断面の長辺
で構成される側面を互いに突き合わせて溶接されてい
る。
【0082】これにより、a’相巻線53a’、b’相
巻線53b’およびc’相巻線53c’をΔ結線(交流
結線)してなる三相交流巻線162からなる固定子巻線
53が得られる。
【0083】そして、1番のスロット51aの1番地お
よび8番のスロット51aの1番地からそれぞれリヤ側
に延出する異形セグメント48がa’相巻線53a’の
口出し線Oa、Odとなる。また、23番のスロット5
1aの1番地および30番のスロット51aの1番地か
らそれぞれリヤ側に延出する異形セグメント48がb’
相巻線53b’の口出し線Ob、Oeとなる。さらに、
51番のスロット51aの1番地および70番のスロッ
ト51aの1番地からそれぞれリヤ側に延出する異形セ
グメント48がc’相巻線53c’の口出し線Oc、O
fとなる。
【0084】このように作製された固定子50Bは、図
12に示されるように、固定子巻線53の相間渡り部8
a-d、80b-e、80c-fが径方向に重なることなく周
方向に略均等に分散して配置されている。そして、この
固定子50Bは、車両用交流発電機に搭載され、口出し
線Oa、Od、Ob、Oe、Oc、Ofが整流器12に
接続されて、図15に示す電気回路を構成する。
【0085】この実施の形態4においては、相間渡り部
80a-d、80b-e、80c-fが互いに周方向に離間して
配列されている。また、相間渡り部80a-d、80b-e
80 c-fの接合部が周方向に離間している。また、固定
子巻線53の出力を1つの整流器12で整流することが
できる。従って、この実施の形態4においても、上記実
施の形態2と同様の効果が得られる。
【0086】また、この実施の形態4によれば、a’相
巻線53a’、b’相巻線53b’およびc’相巻線5
3c’がΔ結線されているので、中性点結線部が不要と
なり、固定子の作製が容易となるとともに、コイルエン
ドが簡素化され、電気絶縁性が向上される。また、相間
渡り部80a-d、80b-e、80c-fが周方向に略均等に
分散して配置されているので、コイルエンド部の上部に
おける通風バランスが改善され、固定子の温度上昇が抑
えられる。
【0087】なお、固定子鉄心51のリヤ側において
は、ターン部45b、46bからなるコイルエンド部が
2層となって、互いに離間して1スロットピッチで周方
向に整列して配列されてコイルエンド53rを構成し、
フロント側においては、開放端部45c、46cの接合
部43からなるコイルエンド部が互いに離間して、径方
向に1列に並んで、1スロットピッチで周方向に2列と
なって整列して配列されてコイルエンド53fを構成し
ている。即ち、固定子巻線53が、上記実施の形態2と
同様に、コイルエンド部を周方向に一様に配列してなる
整列状態(整列巻線)に構成されているので、上記実施
の形態2と同様の効果が得られる。
【0088】実施の形態5.図16はこの発明の実施の
形態5に係る車両用交流発電機の固定子を示す斜視図、
図17はこの発明の実施の形態5に係る車両用交流発電
機の固定子巻線を構成する1相分の巻線の巻装状態を説
明するリヤ側端面図、図18はこの発明の実施の形態5
に係る車両用交流発電機の固定子における固定子巻線の
結線状態を説明するリヤ側端面図、図19はこの発明の
実施の形態5に係る車両用交流発電機の固定子における
固定子巻線の相間渡り部が構成された整流器を示す斜視
図であり、図19の(a)はそのフロント側から見た斜
視図、図19の(b)はそのリヤ側から見た斜視図であ
る。図20はこの発明の実施の形態5に係る車両用交流
発電機における電気回路を示す回路図である。なお、図
17において、実線はリヤ側の配線を示し、点線はフロ
ント側の配線を示し、黒丸は接合部を示している。
【0089】この実施の形態5による固定子巻線54を
構成する1相分の巻線構造について図17を参照しつつ
説明する。a相巻線54aは、それぞれ絶縁被覆された
矩形断面の連続銅線からなる1本の導体線55からなる
第1乃至第6巻線61〜66から構成されている。そし
て、第1巻線61は、1本の導体線55をスロット番号
1番から91番まで6スロット毎のスロット51aに、
1番地と2番地とを交互に採るように波巻きして構成さ
れている。また、第2巻線62は、1本の導体線55を
スロット番号1番から91番まで6スロット毎のスロッ
ト51aに、2番地と1番地とを交互に採るように波巻
きして構成されている。また、第3巻線63は、1本の
導体線55をスロット番号1番から91番まで6スロッ
ト毎のスロット51aに、3番地と4番地とを交互に採
るように波巻きして構成されている。また、第4巻線6
4は、1本の導体線55をスロット番号1番から91番
まで6スロット毎のスロット51aに、4番地と3番地
とを交互に採るように波巻きして構成されている。ま
た、第5巻線65は、1本の導体線55をスロット番号
1番から91番まで6スロット毎のスロット51aに、
5番地と6番地とを交互に採るように波巻きして構成さ
れている。また、第6巻線66は、1本の導体線55を
スロット番号1番から91番まで6スロット毎のスロッ
ト51aに、6番地と5番地とを交互に採るように波巻
きして構成されている。そして、各スロット51a内に
は、導体線55が矩形断面の長手方向を径方向に揃えて
径方向に1列に6本並んで配列されている。なお、第1
乃至第6巻線61〜66はそれぞれ導体線55の両端を
接合して1ターンの波巻き巻線となっている。また、第
2巻線62、第4巻線64および第6巻線66は、第1
巻線61、第3巻線63および第5巻線65に対してそ
れぞれ電気角で180度ずらして反転巻装されている。
【0090】そして、固定子鉄心51のリヤ側におい
て、91番と1番とのスロット51aから延出する第
1、第3および第5巻線61、63、65の導体線55
の部位を切断し、1番と7番とのスロット51aから延
出する第2、第4および第6巻線62、64、66の導
体線55の部位を切断する。ついで、91番のスロット
51aの4番地から延出する第3巻線63の切断端と、
1番のスロット51aの1番地から延出する第1巻線6
1の切断端とを接合する。また、91番のスロット51
aの6番地から延出する第5巻線65の切断端と、1番
のスロット51aの3番地から延出する第3巻線63の
切断端とを接合する。また、1番のスロット51aの4
番地から延出する第4巻線64の切断端と、7番のスロ
ット51aの1番地から延出する第2巻線62の切断端
とを接合する。また、1番のスロット51aの6番地か
ら延出する第6巻線66の切断端と、7番のスロット5
1aの3番地から延出する第4巻線64の切断端とを接
合する。さらに、91番のスロット51aの2番地から
延出する第1巻線61の切断端と、1番のスロット51
aの2番地から延出する第2巻線62の切断端とを接合
する。これにより、第1乃至第6巻線61〜66が直列
に接続された6ターンの波巻き巻線(a相巻線54a)
が形成される。このa相巻線54aは、1番のスロット
51aの5番地から延出する第5巻線65の切断端を中
性点引出線(Na)とし、7番のスロット51aの5番
地から延出する第6巻線66の切断端を口出し線(O
a)とする。
【0091】同様にして、導体線55が巻装されるスロ
ット51aを1スロットづつずらしてd相巻線54d、
c相巻線54c、f相巻線54f、b相巻線54bおよ
びe相巻線54eが形成される。なお、a相巻線54a
が1番、7番・・・91番のスロット群に巻装され、d
相巻線54dが2番、8番・・・92番のスロット群に
巻装され、c相巻線54cが3番、9番・・・93番の
スロット群に巻装され、f相巻線54fが4番、10番
・・・94番のスロット群に巻装され、b相巻線54b
が5番、11番・・・95番のスロット群に巻装され、
e相巻線54eが6番、12番・・・96番のスロット
群に巻装されている。また、d相巻線54d、e相巻線
54eおよびf相巻線54fは、a相巻線54a、b相
巻線54bおよびc相巻線54cに対してそれぞれ電気
角で30度の位相差を有している。
【0092】ついで、図18に示されるように、1番の
スロット51aの5番地から延出するa相巻線54aの
中性点引出線(Na)と、17番のスロット51aの5
番地から延出するb相巻線54aの中性点引出線(N
b)と、33番のスロット51aの5番地から延出する
c相巻線54aの中性点引出線(Nc)とが、コイルエ
ンド部の上部を引き回され、端部同士を突き合わされ、
TIG溶接により接合され、中性点結線部81を構成し
ている。これにより、a相巻線54a、b相巻線54b
およびc相巻線54cがY結線されて三相交流巻線16
3Aを構成している。なお、各端部は、矩形断面の長辺
で構成される側面を互いに突き合わせて溶接されてい
る。
【0093】同様に、14番のスロット51aの5番地
から延出するd相巻線54dの中性点引出線(Nd)
と、30番のスロット51aの5番地から延出するe相
巻線54eの中性点引出線(Ne)と、46番のスロッ
ト51aの5番地から延出するf相巻線54fの中性点
引出線(Nf)とが、コイルエンド部の上部を引き回さ
れ、端部同士を突き合わされ、TIG溶接により接合さ
れ、中性点結線部81を構成している。これにより、d
相巻線54d、e相巻線54eおよびf相巻線54fが
Y結線されて三相交流巻線163Bを構成している。な
お、各端部は、矩形断面の長辺で構成される側面を互い
に突き合わせて溶接されている。
【0094】この固定子50Cは、図16に示されるよ
うに、2つの三相交流巻線163A、163Bからなる
固定子巻線54が固定子鉄心51に巻装されて構成され
ている。そして、a相巻線54aの口出し線Oaとd相
巻線54dの口出し線Odとが近接して軸方向に延出し
ている。また、b相巻線54bの口出し線Obとe相巻
線54eの口出し線Oeとが近接して軸方向に延出して
いる。さらに、c相巻線54cの口出し線Ocとf相巻
線54fの口出し線Ofとが近接して軸方向に延出して
いる。この固定子50Cは、車両用交流発電機に搭載さ
れて、口出し線Oa、Odをまとめ、口出し線Ob、O
eをまとめ、口出し線Oc、Ofをまとめて、整流器1
2Eに接続する。これにより、図20に示されるよう
に、2つの三相交流巻線163A、163Bが並列に整
流器12Eに接続された電気回路を構成する。
【0095】ここで、整流器12Eの構成について、図
19の(a)(b)を参照しつつ説明する。正極側冷却
板121は、馬蹄形に形成され、3つのダイオード12
aが主面上に周方向に所定間隔を持って配設されてい
る。そして、放熱フィン121aが背面(主面と逆側の
面)に放射状に立設されている。また、負極側冷却板1
22は、馬蹄形に形成され、3つのダイオード12aが
その主面上に周方向に所定間隔を持って配設されてい
る。サーキットボード123は、接続端子124a、1
24d、124b、124e、124c、124f、接
続端子124a、124d間を連結する渡り導体125
a-d、接続端子124b、124e間を連結する渡り導
体125b-e、接続端子124c、124f間を連結す
る渡り導体125c-f、ダイオード連結用端子126等
が樹脂によりインサート成形されて構成されている。な
お、サーキットボード123は、ブラシホルダ11が一
体に形成されている。また、接続端子124a、124
b、124cが各端子126にインサート導体(図示せ
ず)により接続されている。
【0096】そして、正極側および負極側冷却板12
1、122が、互いの主面をシャフト6と直交する平面
上に位置するように同軸に配置され、サーキットボード
123が正極側および負極側冷却板121、122の主
面上に重なって配置されている。この時、正極側冷却板
121の主面上に配設された各ダイオード12aは、負
極側冷却板122の主面上に配設された各ダイオード1
2aと径方向に対向するようになっている。そして、径
方向に対向する各対のダイオード12aの接続端子がそ
れぞれサーキットボード123の端子126に接続され
て、図20に示されるように3つのダイオードブリッジ
を構成している。
【0097】上述の接続端子124a、124d、12
4b、124e、124c、124fおよび渡り導体1
25a-d、125b-e、125c-fが各相間渡り部の接続
部材に相当している。そして、接続端子124a、12
4d、124b、124e、124c、124fが口出
し線Oa、Od、Ob、Oe、Oc、Ofの引出位置に
対応するように配置されているとともに、ダイオード1
2aと径方向に重ならないように周方向にずらされて配
置されている。
【0098】そこで、リヤ側のコイルエンドから軸方向
に真っ直ぐに引き出された口出し線Oa、Odは、先端
に取付穴を有するターミナル(図示せず)が取り付けら
れ、取付ねじ(図示せず)を該取付穴に通して接続端子
124a、124dにそれぞれ締着固定される。また、
リヤ側のコイルエンドから軸方向に真っ直ぐに引き出さ
れた口出し線Ob、Oeは、先端に取付穴を有するター
ミナル(図示せず)が取り付けられ、取付ねじ(図示せ
ず)を該取付穴に通して接続端子124b、124eに
それぞれ締着固定される。さらに、リヤ側のコイルエン
ドから軸方向に真っ直ぐに引き出された口出し線Oc、
Ofは、先端に取付穴を有するターミナル(図示せず)
が取り付けられ、取付ねじ(図示せず)を該取付穴に通
して接続端子124c、124fにそれぞれ締着固定さ
れる。これにより、三相交流巻線163A、163Bが
整流器12Eに接続される。なお、a相巻線54aとd
相巻線54dとの相間渡り部は、口出し線Oa、Odと
接続端子124a、124dと渡り導体125a-dとか
ら構成され、b相巻線54bとe相巻線54eとの相間
渡り部は、口出し線Ob、Oeと接続端子124b、1
24eと渡り導体125b-eとから構成され、c相巻線
54cとf相巻線54fとの相間渡り部は、口出し線O
c、Ofと接続端子124c、124fと渡り導体12
c-fとから構成されている。
【0099】ここで、固定子巻線54は図21に示され
る巻線アッセンブリ56を用いて構成することができ
る。この巻線アッセンブリ56は、1スロットピッチで
平行に配列された12本の導体線55を、同時に同一平
面上で雷状に折り畳んで作製される。雷状に折り畳まれ
た各導体線55は、図22に示されるように、ターン部
55bで連結された直線状のスロット収納部55aが6
スロットピッチ(6P)で配列された平面上パターンに
折り曲げ成形されている。隣り合うスロット収納部55
aが、ターン部55bにより、導体線55の幅(w)分
ずらされている。巻線アッセンブリ56は、このように
折り曲げ成形された2本の導体線55を図23に示され
るように6スロットピッチずらしてスロット収納部55
aを重ねられて配列された導体線55の対が、1スロッ
トピッチづつずらして6対配列されて構成されている。
このように構成された巻線アッセンブリ56が3層に重
ねられて固定子鉄心51に装着される。各導体線55は
6スロット数毎にスロット51a内でスロット深さ方向
に内層と外層とを交互に採るように巻装され、図17に
おける第1乃至第6巻線61〜66を構成する。そし
て、図17に示される結線方法に基づいて結線され、第
1乃至第6巻線61〜66を直列に接続してなる6ター
ンの巻き巻き巻線からなるa相巻線54a、b相巻線5
4b、c相巻線54c、d相巻線54d、e相巻線54
e、f相巻線54fが構成される。さらに、図18に示
される結線方法に基づいて結線されて作製され、固定子
巻線54が構成される。
【0100】このように作製された固定子50Cは、固
定子巻線54の各相間渡り部が径方向に重なることなく
周方向に分散して配置されている。また、固定子巻線5
4の出力を1つの整流器12Eで整流することができ
る。従って、この実施の形態5においても、上記実施の
形態2と同様の効果が得られる。
【0101】また、この実施の形態5によれば、各相間
渡り部の接続端子124a、124d、124b、12
4e、124c、124fが口出し線Oa、Od、O
b、Oe、Oc、Ofの引出位置に対応するように整流
器12Eに形成されているので、固定子巻線54のコイ
ルエンド部の上部の通風抵抗が小さくなり、冷却風の風
量が多くなる。これにより、固定子巻線54の冷却性が
向上される。また、各相間渡り部を形成するために口出
し線Oa、Od、Ob、Oe、Oc、Ofを構成する導
体線55を曲げ成形する必要がなく、固定子の組み付け
性が向上される。さらに、2つの三相交流巻線163
A、163Bを別々の整流器で整流する仕様にも簡易に
対応することができる。また、接続端子124a、12
4d、124b、124e、124c、124fが整流
器12Dのダイオード12aと径方向に重ならないよう
に周方向にずらされているので、ダイオード12aの熱
が冷却風を介して接続端子124a、124d、124
b、124e、124c、124fに伝達されにくく、
固定子巻線54の温度上昇が抑えられる。
【0102】また、固定子巻線54が巻線アッセンブリ
56で構成されているので、固定子鉄心51の両端側
で、同一形状に形成されたターン部55b(コイルエン
ド部)が径方向および周方向に互いに離間して、径方向
に1列に重なって、1スロットピッチで周方向に3列と
なって整然と配列されて、整列状態のフロント側および
リヤ側のコイルエンド54f、54rを構成している。
従って、固定子巻線54が整列巻線となり、上記実施の
形態2と同様の効果が得られる。また、固定子巻線54
が連続線の導体線55で作製されているので、短尺の導
体セグメントを用いる上記実施の形態2に比べて、接合
箇所が著しく削減され、電気絶縁性が著しく向上される
とともに、固定子の冷却性も向上する。
【0103】なお、上記実施の形態2〜5では、矩形断
面の導体線を用いて作製した固定子巻線について説明し
ているが、円形断面の導体線を用いて作製した固定子巻
線を用いても、同様の効果を奏する。この場合、冷却風
がスムーズに流れるので、相間渡り部の冷却性が向上さ
れる。さらに、導体線同士の接触に起因する絶縁被膜の
損傷が抑えられ、電気絶縁性が向上される。
【0104】
【発明の効果】この発明は、以上のように構成されてい
るので、以下に記載されるような効果を奏する。
【0105】この発明によれば、スロットが毎極毎相当
たり2の割合で設けられた環状の固定子鉄心と、上記固
定子鉄心に装着された固定子巻線とを有する固定子を備
えた車両用交流発電機において、上記固定子巻線は、巻
装される上記スロットを1スロットづつずらして6スロ
ット毎の上記スロットに巻装された6つの相巻線を備
え、6つの上記相巻線は、電気角で30度の位相差をも
つ2つづつの上記相巻線同士をそれぞれ相間渡り部によ
り接続されており、上記相間渡り部が、上記固定子巻線
のコイルエンドから軸方向に離間して、かつ、互いに径
方向に重ならないように周方向にずれて配列されている
ので、固定子の冷却性および電気絶縁性が向上され、か
つ、風騒音が低減される車両用交流発電機が得られる。
【0106】また、上記固定子巻線は、電気角で30度
の位相差をもつ2つづつの上記相巻線を上記相間渡り部
により接続してなる3つの接続巻線がY結線されて1つ
の三相交流巻線に構成されているので、中性点Nの出力
を取り出して高出力を実現できる。
【0107】また、上記固定子巻線は、電気角で120
度の位相差をもつ3つづつの上記相巻線同士をそれぞれ
Y結線してなる第1および第2の三相交流巻線に構成さ
れ、上記第1および第2の三相交流巻線が、電気角で3
0度の位相差をもつ2つづつの上記相巻線を上記相間渡
り部により接続して並列に構成されているので、固定子
巻線の出力を単一の整流器で整流する仕様から固定子巻
線の出力を2つの整流器で整流する仕様に簡易に対応す
ることができる。
【0108】また、上記固定子巻線は、電気角で30度
の位相差をもつ2つづつの上記相巻線を上記相間渡り部
により接続してなる3つの接続巻線がΔ結線されて1つ
の三相交流巻線に構成されているので、中性点の接続が
不要となり、コイルエンドが簡略化され、電気絶縁性が
向上される。
【0109】また、上記相間渡り部が、絶縁被覆された
連続する導体線で構成されているので、接合作業が不要
となるとともに、電気絶縁性が向上される。
【0110】また、上記相間渡り部が、上記相巻線から
軸方向に引き出された導体線と、上記コイルエンドから
軸方向に離間した位置で該導体線を接続する接続部材と
から構成されているので、導体線を曲げてコイルエンド
に沿って周方向に延在させる導体線の成形作業が不要と
なる。
【0111】また、上記接続部材が、径方向に関してダ
イオードと重ならないように整流器に一体に形成されて
いるので、ダイオードの熱が冷却風を介して接続部材に
伝達されず、固定子の温度上昇が抑えられる。
【0112】また、上記相間渡り部は、上記相巻線から
引き出された導体線の端部同士を溶接してなる接合部を
有し、該接合部が上記コイルエンド上の冷却風通風路に
位置しているので、発熱部である接合部が冷却風に曝さ
れ、固定子の温度上昇が抑えられる。
【0113】また、上記導体線の端部が矩形断面に形成
され、該導体線の端部が矩形断面の長辺で構成される側
面を互いに密接させて溶接されているので、大きな接合
強度が得られる。
【0114】また、上記三相交流巻線を構成する中性点
が上記相巻線から引き出された導体線の端部同士を溶接
してなる接合部で構成され、該接合部が上記コイルエン
ド上の冷却風通風路に位置しているので、発熱部である
接合部が冷却風に曝され、固定子の温度上昇が抑えられ
る。
【0115】また、上記接合部は、TIG溶接により形
成されているので、接合部の接合強度が大きくなる。
【0116】また、上記相間渡り部が、周方向に略均等
に分散されて配置されているので、冷却風の通風バラン
スが優れ、固定子の温度上昇が抑えられる。
【0117】また、上記固定子のコイルエンドが、上記
相巻線のコイルエンド部を周方向に一様に配列してなる
整列状態に構成されているので、コイルエンドが効率的
に冷却され、固定子の温度上昇が抑えられる。
【0118】また、上記相巻線が、多数本の短尺の導体
セグメントを連結して構成されているので、整列状態の
コイルエンドを簡易に構成できる。
【0119】また、上記相巻線が、それぞれ1本の連続
導体線を6スロット毎の上記スロット内に内層と外層と
を交互に採るように巻装された複数の波巻き巻線で構成
されているので、コイルエンドにおける接合箇所が著し
く少なくなり、コイルエンドの冷却効率が向上される。
【0120】また、上記相巻線が、断面円形を有する導
体線で構成されているので、冷却風がスムーズに流れ、
固定子の温度上昇を抑えることができるとともに、導体
線同士の接触による絶縁被膜の損傷が抑えられ、電気絶
縁性が向上される。
【0121】また、上記相巻線が、巻線端で径方向に隣
接する導体線同士を接続し、並列接続されているので、
相巻線のターン数を簡易に半分にすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 この発明の実施の形態1に係る車両用交流発
電機を示す縦断面図である。
【図2】 この発明の実施の形態1に係る車両用交流発
電機の固定子を示す斜視図である。
【図3】 この発明の実施の形態1に係る車両用交流発
電機の固定子における固定子巻線の結線方法を説明する
模式図である。
【図4】 この発明の実施の形態1に係る車両用交流発
電機における電気回路を示す回路図である。
【図5】 この発明の実施の形態1に係る車両用交流発
電機の実施態様の電気回路を示す回路図である。
【図6】 この発明の実施の形態2に係る車両用交流発
電機の固定子を示す斜視図である。
【図7】 この発明の実施の形態2に係る車両用交流発
電機の固定子巻線を構成する1相分の巻線の巻装状態を
説明するリヤ側端面図である。
【図8】 この発明の実施の形態2に係る車両用交流発
電機の固定子巻線における1相分の巻線の構造を説明す
る要部斜視図である。
【図9】 この発明の実施の形態2に係る車両用交流発
電機の固定子巻線における1相分の巻線の構造を説明す
る要部斜視図である。
【図10】 この発明の実施の形態2に係る車両用交流
発電機の固定子における固定子巻線の結線状態を説明す
るリヤ側端面図である。
【図11】 この発明の実施の形態3に係る車両用交流
発電機の固定子を示す斜視図である。
【図12】 この発明の実施の形態4に係る車両用交流
発電機の固定子を示す斜視図である。
【図13】 この発明の実施の形態4に係る車両用交流
発電機の固定子巻線を構成する1相分の巻線の巻装状態
を説明するリヤ側端面図である。
【図14】 この発明の実施の形態4に係る車両用交流
発電機の固定子における固定子巻線の結線状態を説明す
るリヤ側端面図である。
【図15】 この発明の実施の形態4に係る車両用交流
発電機における電気回路を示す回路図である。
【図16】 この発明の実施の形態5に係る車両用交流
発電機の固定子を示す斜視図である。
【図17】 この発明の実施の形態5に係る車両用交流
発電機の固定子巻線を構成する1相分の巻線の巻装状態
を説明するリヤ側端面図である。
【図18】 この発明の実施の形態5に係る車両用交流
発電機の固定子における固定子巻線の結線状態を説明す
るリヤ側端面図である。
【図19】 この発明の実施の形態5に係る車両用交流
発電機の固定子における固定子巻線の相間渡り部が構成
された整流器を示す斜視図である。
【図20】 この発明の実施の形態5に係る車両用交流
発電機における電気回路を示す回路図である。
【図21】 この発明の実施の形態5に係る車両用交流
発電機の固定子に適用される固定子巻線を構成する巻線
アッセンブリを示す側面図である。
【図22】 図21に示される巻線アッセンブリを構成
する導体線の要部を説明する斜視図である。
【図23】 図21に示される巻線アッセンブリを構成
する導体線の配列を説明する斜視図である。
【図24】 従来の車両用交流発電機を示す縦断面図で
ある。
【図25】 従来の車両用交流発電機に適用される固定
子を示す斜視図である。
【図26】 従来の車両用交流発電機における電気回路
を示す回路図である。
【図27】 従来の車両用交流発電機の固定子に適用さ
れる固定子巻線を構成する星形巻線ユニットの製造方法
を説明する図である。
【図28】 従来の車両用交流発電機の固定子における
固定子巻線の結線方法を説明する模式図である。
【図29】 従来の他の車両用交流発電機における電気
回路を示す回路図である。
【図30】 従来の他の車両用交流発電機の固定子にお
ける固定子巻線の結線方法を説明する模式図である。
【図31】 従来の他の車両用交流発電機の固定子を示
す斜視図である。
【符号の説明】
12、12D、12E 整流器、12a ダイオード、
15、51 固定子鉄心、15a、51a スロット、
32 導体線、40、50、50A、50B、50c
固定子、41、52、52A、53、54 固定子巻
線、42a、53a、54a a相巻線、42b、53
b、54b b相巻線、42c、53c、54c c相
巻線、42d、53d、54d d相巻線、42e、5
3e、54e e相巻線、42f、53f、54f f
相巻線、44 導体線、45 大導体セグメント、46
小導体セグメント、55 導体線、80a-d、8
b-e、80c-f 相間渡り部、81 中性点結線部、1
61 三相交流巻線。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) H02K 15/04 H02K 19/22 5H619 19/22 11/00 Y Fターム(参考) 5H002 AA00 AA10 AB04 AB06 5H603 AA04 AA12 BB02 BB07 BB12 CA01 CA05 CB02 CB03 CB04 CB19 CC05 CC17 CD02 CD06 CD22 CD33 CE01 CE02 EE01 5H604 AA03 BB03 BB08 BB14 CC01 CC05 CC15 PB01 QB15 5H611 AA09 BB02 BB04 TT03 UA01 5H615 AA01 BB02 BB05 BB14 PP01 PP08 PP13 PP14 PP15 QQ02 QQ12 QQ27 SS04 SS16 5H619 AA00 AA04 AA11 BB02 BB06 BB17 PP01 PP04 PP14 PP19 PP20 PP32

Claims (17)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 スロットが毎極毎相当たり2の割合で設
    けられた環状の固定子鉄心と、上記固定子鉄心に装着さ
    れた固定子巻線とを有する固定子を備えた車両用交流発
    電機において、 上記固定子巻線は、巻装される上記スロットを1スロッ
    トづつずらして6スロット毎の上記スロットに巻装され
    た6つの相巻線を備え、 6つの上記相巻線は、電気角で30度の位相差をもつ2
    つづつの上記相巻線同士をそれぞれ相間渡り部により接
    続されており、 上記相間渡り部が、上記固定子巻線のコイルエンドから
    軸方向に離間して、かつ、互いに径方向に重ならないよ
    うに周方向にずれて配列されていることを特徴とする車
    両用交流発電機。
  2. 【請求項2】 上記固定子巻線は、電気角で30度の位
    相差をもつ2つづつの上記相巻線を上記相間渡り部によ
    り接続してなる3つの接続巻線がY結線されて1つの三
    相交流巻線に構成されていることを特徴とする請求項1
    記載の車両用交流発電機。
  3. 【請求項3】 上記固定子巻線は、電気角で120度の
    位相差をもつ3つづつの上記相巻線同士をそれぞれY結
    線してなる第1および第2の三相交流巻線に構成され、
    上記第1および第2の三相交流巻線が、電気角で30度
    の位相差をもつ2つづつの上記相巻線を上記相間渡り部
    により接続して並列に構成されていることを特徴とする
    請求項1記載の車両用交流発電機。
  4. 【請求項4】 上記固定子巻線は、電気角で30度の位
    相差をもつ2つづつの上記相巻線を上記相間渡り部によ
    り接続してなる3つの接続巻線がΔ結線されて1つの三
    相交流巻線に構成されていることを特徴とする請求項1
    記載の車両用交流発電機。
  5. 【請求項5】 上記相間渡り部が、絶縁被覆された連続
    する導体線で構成されていることを特徴とする請求項1
    乃至請求項4にいずれかに記載の車両用交流発電機。
  6. 【請求項6】 上記相間渡り部が、上記相巻線から軸方
    向に引き出された導体線と、上記コイルエンドから軸方
    向に離間した位置で該導体線を接続する接続部材とから
    構成されていることを特徴とする請求項1乃至請求項4
    にいずれかに記載の車両用交流発電機。
  7. 【請求項7】 上記接続部材が、径方向に関してダイオ
    ードと重ならないように整流器に一体に形成されている
    ことを特徴とする請求項6記載の車両用交流発電機。
  8. 【請求項8】 上記相間渡り部は、上記相巻線から引き
    出された導体線の端部同士を溶接してなる接合部を有
    し、該接合部が上記コイルエンド上の冷却風通風路に位
    置していることを特徴とする請求項1乃至請求項4のい
    ずれかに記載の車両用交流発電機。
  9. 【請求項9】 上記導体線の端部が矩形断面に形成さ
    れ、該導体線の端部が矩形断面の長辺で構成される側面
    を互いに密接させて溶接されていることを特徴とする請
    求項8記載の車両用交流発電機。
  10. 【請求項10】 上記三相交流巻線を構成する中性点が
    上記相巻線から引き出された導体線の端部同士を溶接し
    てなる接合部で構成され、該接合部が上記コイルエンド
    上の冷却風通風路に位置していることを特徴とする請求
    項2または請求項3記載の車両用交流発電機。
  11. 【請求項11】 上記接合部は、TIG溶接により形成
    されていることを特徴とする請求項8乃至請求項10の
    いずれかに記載の車両用交流発電機。
  12. 【請求項12】 上記相間渡り部が、周方向に略均等に
    分散されて配置されていることを特徴とする請求項1乃
    至請求項11の何れかに記載の車両用交流発電機。
  13. 【請求項13】 上記固定子のコイルエンドが、上記相
    巻線のコイルエンド部を周方向に一様に配列してなる整
    列状態に構成されていることを特徴とする請求項1乃至
    請求項12の何れかに記載の車両用交流発電機。
  14. 【請求項14】 上記相巻線が、多数本の短尺の導体セ
    グメントを連結して構成されていることを特徴とする請
    求項13記載の車両用交流発電機。
  15. 【請求項15】 上記相巻線が、それぞれ1本の連続導
    体線を6スロット毎の上記スロット内に内層と外層とを
    交互に採るように巻装された複数の波巻き巻線で構成さ
    れていることを特徴とする請求項13記載の車両用交流
    発電機。
  16. 【請求項16】 上記相巻線が、断面円形を有する導体
    線で構成されていることを特徴とする請求項13乃至請
    求項16のいずれかに記載の車両用交流発電機。
  17. 【請求項17】 上記相巻線が、巻線端で径方向に隣接
    する導体線同士を接続し、並列接続されていることを特
    徴とする請求項13乃至請求項16のいずれかに記載の
    車両用交流発電機。
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