JP2002352500A - ディスクチェンジャー装置 - Google Patents

ディスクチェンジャー装置

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JP2002352500A
JP2002352500A JP2001155707A JP2001155707A JP2002352500A JP 2002352500 A JP2002352500 A JP 2002352500A JP 2001155707 A JP2001155707 A JP 2001155707A JP 2001155707 A JP2001155707 A JP 2001155707A JP 2002352500 A JP2002352500 A JP 2002352500A
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JP
Japan
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disk
door
rotary tray
disc
unit
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Application number
JP2001155707A
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Masahisa Kato
真央 加藤
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Kenwood KK
Original Assignee
Kenwood KK
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 本発明の課題は、多数のディスクをロータリ
ートレイ上に装填可能なディスクチェンジャー装置にお
いて、ロータリートレイの動作状態に応じてディスク交
換扉の手動開閉操作を規制できるディスクチェンジャー
装置を提供することである。 【解決手段】 閉スイッチ116a、開スイッチ116
bのON、OFF状態を常時監視し、ロータリートレイ
101が回転移動中に閉スイッチ116a、或いは開ス
イッチ116bがONからOFF(閉から開、或いは開
から閉)にそれぞれ切り替わると、ディスク交換扉開閉
制御モータ115を駆動してディスク交換扉10aを元
の状態に戻す。また、ロータリートレイ101が停止中
に閉スイッチ116a、開スイッチ116bがONから
OFF(閉から開、或いは開から閉)にそれぞれ切り替
わると、ディスク交換扉10aを開方向、或いは閉方向
にそれぞれ移動する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、CDやDVD等の
多数枚ディスクの管理・操作が可能なディスクチェンジ
ャー装置に関する。
【0002】
【従来の技術】近時、CD(Compact Disc)、或い
は、DVD(Digital Versatile Disc)等の複数枚デ
ィスクの管理・操作が可能なディスクチェンジャー装置
が実現されている。このディスクチェンジャー装置は複
数枚のディスクを格納し、これら格納された複数枚のデ
ィスクの中から特定のディスクを指定して再生すること
が可能である。この場合、ディスクの格納形式は様々で
ある。例えば、動径方向に放射状に伸びる複数の溝(以
下、スロットと称する)が形成された回転盤上に、この
スロットに合わせてディスクを立脚させることによりデ
ィスクを保持して格納するロータリートレイが考案され
ている。
【0003】従来のロータリートレイを備えたディスク
チェンジャー装置では、ロータリートレイの動作状態に
拘わらず、ユーザは手動操作によりディスク交換扉を自
由に開閉することができる。また、上記ディスクチェン
ジャ装置は、ディスク交換扉の開閉状態を常時検知する
為に、ディスク交換扉が完全に開いた状態でONとなる
開スイッチ、及び、ディスク交換扉が完全に閉じた状態
でONとなる閉スイッチを備える。
【0004】上記開スイッチがONの状態(ディスク交
換扉が完全に開いた状態)から手動によりディスク交換
扉が閉じられた場合(上記開スイッチはOFF)、ロー
タリートレイが回転していれば、上記内蔵マイクロコン
ピュータはロータリートレイの回転処理を中断し、ロー
タリートレイが停止していれば、手動で閉じた分だけデ
ィスク交換扉は閉じられていた。
【0005】また、上記閉スイッチがONの状態(ディ
スク交換扉が完全に閉じた状態)から手動によりディス
ク交換扉が開かれた場合(上記閉スイッチはOFF)、
ロータリートレイが回転していれば、上記内蔵マイクロ
コンピュータはロータリートレイの回転処理を中断し、
ロータリートレイが停止していれば、手動で開いた分だ
けディスク交換扉が開かれていた。
【0006】図9、図10を参照して、ディスク交換扉
の手動開閉操作時における従来のロータリートレイを備
えたディスクチェンジャー装置の動作を説明する。上記
従来のディスクチェンジャー装置の構成は、後述する本
実施の形態におけるディスクチェンジャー10と同一の
構成であり(図1〜図4参照)、その詳細な説明につい
ては省略する(但し、カッコ書きにより、図1〜図4に
示す本実施例における対応個所を明示する)。
【0007】なお、この従来のディスクチェンジャー装
置に格納可能なディスクの枚数は150枚、200枚
等、設定は自由であり、これら複数枚ディスクは、従来
のディスクチェンジャー装置が具備する回転自在なロー
タリートレイ(図2に示すロータリートレイ101参
照)上に全て保持される。
【0008】始めに、完全に閉じた状態のディスク交換
扉(図1に示すディスク交換扉10a参照)に対して手
動開操作が行われた場合について説明する。図9(a)
は、ロータリートレイの回転移動中に、完全に閉じた状
態のディスク交換扉が手動開操作された際に行われる従
来のディスクチェンジャー装置の動作を説明するフロー
チャートであり、図9(b)は、ロータリートレイの停
止中に、完全に閉じた状態のディスク交換扉が手動開操
作された際に行われる従来のディスクチェンジャー装置
の動作を説明するフローチャートである。
【0009】まず、従来のディスクチェンジャー装置
は、そのディスク交換扉が完全に閉じられた状態(閉ス
イッチはON)であり、更に、ロータリートレイが回転
動作中であるとする。この際、手動によるディスク交換
扉の開操作が可能であるとする。
【0010】従来のディスクチェンジャー装置の内蔵マ
イクロコンピュータ(図4に示すマイクロコンピュータ
106参照)は、閉スイッチ(図2に示す閉スイッチ1
16a参照)がOFFであるか否か、すなわち、ディス
ク交換扉が開方向に移動したか否かを判定する(ステッ
プS900)。
【0011】ステップS900において、閉スイッチが
OFFの場合、すなわち、ディスク交換扉が開方向に移
動した場合(ステップS900;Yes)、マイクロコ
ンピュータは、ディスク交換扉が手動操作されたものと
判定し(ステップS901)、ロータリートレイを急停
止して回転処理を中断する(ステップS902)。
【0012】次いで、マイクロコンピュータは、閉スイ
ッチがONであるか否か、すなわち、再びディスク交換
扉が完全に閉じられたか否かを監視し(ステップS90
3)、ディスク交換扉が完全に閉じられた場合、すなわ
ち、閉スイッチがONの場合(ステップS903;Ye
s)、ロータリートレイを1回転してディスクの有無を
検知する検知処理を開始する(ステップS904)。
【0013】ステップS900において、閉スイッチが
OFFでない場合、すなわち、ディスク交換扉が開方向
に移動していない場合(ステップS900;No)、マ
イクロコンピュータは、ロータリートレイの回転動作等
のメカ動作が完了したか否かを判定し(ステップS90
5)、ロータリートレイの回転動作等のメカ動作が完了
した場合(ステップS905;Yes)、一連の処理を
終了する。
【0014】ステップS905において、ロータリート
レイの回転動作等のメカ動作が完了していない場合(ス
テップS905;No)、マイクロコンピュータは、扉
開閉キー(図1に示す扉開閉キー10c参照)が押下さ
れたか否か、すなわち、ディスク交換扉を開く旨の指示
があるか否かを判定する(ステップS906)。
【0015】マイクロコンピュータは、扉開閉キーが押
下された場合(ステップS906;Yes)、ディスク
交換扉の開処理を実行し、扉開閉キーが押下されなかっ
た場合(ステップS906;No)、ステップS900
に移行する。
【0016】次いで、従来のディスクチェンジャー装置
は、そのディスク交換扉が完全に閉じられた状態(閉ス
イッチはON)であり、更に、ロータリートレイが停止
中であるとする。この際、手動による上記ディスク交換
扉の開操作が可能であるとする。
【0017】マイクロコンピュータは、閉スイッチがO
FFであるか否か、すなわち、ディスク交換扉が開方向
に移動したか否かを判定し(ステップS910)、閉ス
イッチがOFFでない場合、すなわち、ディスク交換扉
が開方向に移動していない場合(ステップS910;N
o)、更に、扉開閉キーが押下されたか否か、すなわ
ち、ディスク交換扉を開く旨の指示があるか否かを判定
する(ステップS911)。
【0018】ステップS911において、マイクロコン
ピュータは、扉開閉キーが押下された場合(ステップS
911;Yes)、ディスク交換扉の開処理を開始し、
扉開閉キーが押下されなかった場合(ステップS91
1;No)、ステップS910に移行する。
【0019】ステップS910において、閉スイッチが
OFFの場合、すなわち、ディスク交換扉が開方向に移
動した場合(ステップS910;Yes)、マイクロコ
ンピュータは、ディスク交換扉が手動操作されたものと
判定する(ステップS912)。次いで、マイクロコン
ピュータは、閉スイッチがONであるか否か、すなわ
ち、ディスク交換扉が再び完全に閉じられたか否かを監
視し(ステップS913)、閉スイッチがONの場合、
すなわち、ディスク交換扉が完全に閉じられた場合(ス
テップS913;Yes)、ロータリートレイを1回転
してディスクの有無を検知する検知処理を開始する(ス
テップS914)。
【0020】次いで、完全に開いた状態のディスク交換
扉に対して手動開操作が行われた場合について説明す
る。図10は、完全に開いた状態のディスク交換扉が手
動開操作された際に行われる従来のディスクチェンジャ
ー装置の動作を説明するフローチャートである。
【0021】まず、従来のディスクチェンジャー装置
は、そのディスク交換扉が完全に開いた状態(開スイッ
チはON)であり、更にロータリートレイが停止中であ
るとする。この際、手動による上記ディスク交換扉の閉
操作が可能であるとする。
【0022】マイクロコンピュータは、開スイッチ(図
2に示す開スイッチ116b参照)がOFFであるか否
か、すなわち、ディスク交換扉が閉方向に移動したか否
かを判定し(ステップS100)、開スイッチがOFF
の場合、すなわち、ディスク交換扉が閉方向に移動した
場合(ステップS100;Yes)、ディスク交換扉は
手動操作されたものと判定し(ステップS101)、デ
ィスク交換扉を元の位置に戻すことなく(ステップS1
02)、キー入力待ち状態となる(ステップS10
3)。
【0023】ステップS100において、開スイッチが
OFFでない場合、すなわち、ディスク交換扉が閉方向
に移動していない場合(ステップS100;No)、マ
イクロコンピュータは、ロータリートレイ操作ダイアル
(図1に示すロータリートレイ操作ダイアル10f参
照)が操作されたか否かを判定し(ステップS10
4)、ロータリートレイ操作ダイアルが操作されなかっ
た場合(ステップS104;No)、更に、扉開閉キー
が押下されたか否か、すなわち、ディスク交換扉を閉じ
る旨の指示があるか否かを判定する(ステップS10
5)。
【0024】ステップS105において、扉開閉キーが
押下された場合(ステップS105;Yes)、ディス
ク交換扉の閉処理を開始し、扉開閉キーが押下されなか
った場合(ステップS105;No)、マイクロコンピ
ュータは、ステップS100に移行する。
【0025】ステップS104において、ロータリート
レイ操作ダイアルが操作された場合(ステップS10
4;Yes)、マイクロコンピュータは、ロータリート
レイを回転させ、ロータリートレイ操作ダイアルの操作
により指定されたロータリートレイの位置、すなわち、
その操作により選択された番号のスロットをディスク搬
送位置(図2に示すディスクアーム103に対向するス
ロット位置を参照)まで移動させる(ステップS10
6)。
【0026】次いで、マイクロコンピュータは、開スイ
ッチがOFFであるか否か、すなわち、ディスク交換扉
10aが閉方向に移動したか否かを判定し(ステップS
107)、開スイッチがOFFでない場合、すなわち、
ディスク交換扉が閉方向に移動していない場合(ステッ
プS107;No)、更に、扉開閉キーが押下されたか
否か、すなわち、ディスク交換扉を閉じる旨の指示があ
ったか否かを判定する(ステップS108)。
【0027】ステップS108において、マイクロコン
ピュータは、扉開閉キーが押下された場合(ステップS
108;Yes)、ディスク交換扉の閉処理を開始し、
扉開閉キーが押下されなかった場合(ステップS10
8;No)、ステップS100に移行する。
【0028】ステップS107において、開スイッチが
OFFの場合、すなわち、ディスク交換扉が閉方向に移
動した場合(ステップS107;Yes)、マイクロコ
ンピュータは、ディスク交換扉が手動操作されたものと
判定し(ステップS109)、ステップS106におい
て開始されたロータリートレイの回転移動を中断して
(ステップS110)、ステップS102に移行する。
【0029】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来のディスクチェンジャー装置においては、以下のよう
な問題点があった。従来のディスクチェンジャー装置
は、ロータリートレイの回転移動中にディスク交換扉が
手動操作により開閉されると、その開閉操作が行われた
時点で回転移動中のロータリートレイを緊急停止させて
いた。この時、内蔵マイクロコンピュータにより管理さ
れたロータリートレイの位置データと、緊急停止した実
際のロータリートレイの位置とが一致しなくなり、マイ
クロコンピュータが有するロータリートレイ上のディス
ク有無情報が無効となっていた。従って、ディスク交換
扉が完全に閉じられた後、マイクロコンピュータは、内
蔵メモリに記憶されていたそれまでのディスクの全装填
データを自動的に一旦クリアし、ロータリートレイを回
転させてディスクの有無を再び検知し直していたので、
非効率的であり、時間の無駄であった。
【0030】本発明の課題は、多数のディスクをロータ
リートレイ上に装填可能なディスクチェンジャー装置に
おいて、ロータリートレイの動作状態に応じてディスク
交換扉の手動開閉操作を規制できるディスクチェンジャ
ー装置を提供することである。
【0031】
【課題を解決するための手段】請求項1記載の発明は、
情報が記録された複数のディスクを格納すると共に、所
定の方向に移動自在なディスク格納部と、前記ディスク
格納部に対してディスクを交換する際に開閉される扉部
と、前記扉部を開閉駆動する駆動手段と、前記扉部の開
閉状態を検知する扉部検知手段と、前記ディスク格納部
が移動中であるか否かを検知する格納部検知手段と、を
備えたディスクチェンジャー装置において、前記格納部
検知手段によりディスク格納部が移動中であると検知さ
れた際、前記扉部検知手段により前記扉部が閉状態から
開状態になったことが検知されると、該扉部を閉状態に
戻し、前記扉部検知手段により前記扉部が開状態から閉
状態になったことが検知されると、該扉部を開状態に戻
すように前記駆動手段を制御する制御手段を備えたこと
を特徴とする。
【0032】
【発明の実施の形態】以下、図1〜図8を参照して本発
明を適用したディスクチェンジャー10について詳細に
説明する。ディスクチェンジャー10は、200枚のデ
ィスクを格納することができるものとするが、格納可能
なディスク枚数は200枚に限らず、100枚、150
枚等、自由である。また、本実施の形態においては、デ
ィスクチェンジャー10が格納するディスクとしてCD
を想定して説明するが、CDに限らず、DVD等であっ
ても良い。
【0033】まず、構成を説明する。図1は、本発明を
適用したディスクチェンジャー10の前面部を示す図で
ある。図1に示すように、ディスクチェンジャー10の
前面部にはディスク交換扉10a、表示装置10b、及
び操作キーとして、扉開閉キー10c、再生キー10
d、停止キー10e、ロータリートレイ操作ダイアル1
0f、テンキー10g等が配設されている。なお、ディ
スクチェンジャー10、及びディスク交換扉10aは、
それぞれ、請求項1記載のディスクチェンジャー装置、
及び扉部と同じ機能を備える。
【0034】ディスク交換扉10aは、扉開閉キー10
cのキー操作等により開閉され、ディスク交換扉10a
が開いた状態で、所定枚数のディスクの交換が可能とな
る。また、後述するように、表示装置10bは、マイク
ロコンピュータ106から出力された各種表示データ
(例えば、再生中あるいは一時停止中等の動作状態、デ
ィスク交換扉10a中央に位置するスロット番号、再生
中ディスクのスロット番号等)を表示する。
【0035】再生キー10dは、ユーザによるキー操作
に応じて、予め指定されたスロット上にあるディスクの
データを再生する旨の指示信号をマイクロコンピュータ
106に出力する。また、停止キー10eは、ユーザに
よるキー操作に応じて、現在実行中のディスク再生処理
を停止する旨の指示信号をマイクロコンピュータ106
に出力する。
【0036】ロータリートレイ操作ダイアル10fは、
ユーザによるダイアル操作に応じて、ロータリートレイ
101の回転動作を指示する旨の指示信号をマイクロコ
ンピュータ106に出力する。また、テンキー10g
は、ユーザによるキー操作に応じて、再生処理されるデ
ィスクが装填されたスロット番号や、それら各ディスク
において再生されるトラック番号(曲番号)等をマイク
ロコンピュータ106に出力する。
【0037】図2は、複数ディスクを収納する収納部1
00の概略構成を示す要部上面図である。図2に示すよ
うに、収納部100は、ロータリートレイ101、ロー
タリートレイ制御モータ102、ディスクアーム10
3、センサ支持板104、第1〜第3センサ104a〜
104c、及び、ディスク有無検出センサ104d、デ
ィスク交換扉開閉制御モータ115、閉スイッチ116
a、開スイッチ116b等が基板105上部に配設さ
れ、図中符号〜に示すラインは、図4に示すマイク
ロコンピュータ106、及びその周辺回路に接続され
る。
【0038】ここで、ロータリートレイ101、ディス
ク交換扉開閉制御モータ115は、それぞれ、請求項1
記載のディスク格納部、駆動手段と同じ機能を備える。
更に、閉スイッチ116a、開スイッチ116bは、請
求項1記載の扉部検知手段が有する機能と同じ機能を備
えると共に、第1センサ104a、第2センサ104b
は、請求項1記載の格納部検知手段と同じ機能を備え
る。
【0039】ロータリートレイ101は、その中心から
動径方向に伸びる200個のスロットを備えると共に、
これらスロット上にディスクを立脚させることによって
ディスクを保持して格納するものであり、基板105中
央部に装着される。また、ロータリートレイ101は、
ロータリートレイ制御モータ102が供給する動力によ
って回転動作を行う。
【0040】ロータリートレイ制御モータ102は、図
中符号に示すラインを介してロータリートレイ制御モ
ータドライバ110から出力される制御信号に応じてロ
ータリートレイ101を駆動し、ロータリートレイ10
1に正確な回転動作を行わせる。
【0041】ディスクアーム103は、図中符号に示
すラインを介してディスクアーム制御モータドライバ1
11から出力される制御信号に応じて動作する。すなわ
ち、上記制御信号に応じて、ディスクアーム103に対
向するディスク搬送位置にあるスロット上のディスクを
枚引き出し、このディスクを図示しない再生装置にセッ
トし、その再生後、再びロータリートレイ101内の所
定の場所に格納する。
【0042】次いで、第1センサ104a〜第3センサ
104c、及び、ディスク有無検出センサ104dにつ
いて説明する。第1センサ104a〜第3センサ104
c、及び、ディスク有無検出センサ104dは、ディス
ク交換扉10aが開いている際においても動作し、ディ
スク交換扉10aが開いているか閉じているかに拘わら
ず、後述する信号PH1〜PH3、及びディスク有無検
出信号をマイクロコンピュータ106に常時出力する。
【0043】第1、第2センサ104a、104bは基
板105上にあり、かつ、ロータリートレイ101の下
部に設置される。これらは、ロータリートレイ101上
のディスクの各格納場所(スロット)を検出すると共
に、ロータリートレイ101の回転方向の検出を行う。
【0044】第1、第2センサ104a、104bは、
ロータリートレイ101の回転中心軸から放射状に伸び
る2つの異なる動径上(図示略)にそれぞれ位置し、更
に、ロータリートレイ101の回転中心からの距離がそ
れぞれ異なるように設置される。また、第1、第2セン
サ104a、104bの設置位置は、ロータリートレイ
101の回転動作によって、第1センサ104aから出
力される信号PH1と、第2センサ104bから出力さ
れる信号PH2とが、互いに1/4周期ずれて発生する
ように設定されるものである(図3参照)。
【0045】第1センサ104aは、図中符号に示す
ラインを介してロータリートレイ101の回転動作によ
る信号PH1をマイクロコンピュータ106に出力し、
第2センサ104bも、図中符号に示すラインを介し
てロータリートレイ101の回転動作による信号PH2
をマイクロコンピュータ106に出力する。
【0046】第3センサ104cは、基板105上に配
設され、ロータリートレイ101の位置を判別する。第
3センサ104cは、ロータリートレイ101の回転動
作によってゲート信号PH3を発生させ、図中符号に
示すラインを介してこのゲート信号PH3をマイクロコ
ンピュータ106に出力する。
【0047】ディスク有無検出センサ104dは、セン
サ支持板104上にあると共に、ロータリートレイ10
1の上部に設置され、ロータリートレイ101上のディ
スクの有無を検出する。ディスク有無検出センサ104
dは、図中符号に示すラインを介してディスクの有無
を示す検出信号をマイクロコンピュータ106に出力す
る。
【0048】次に、ロータリートレイ101、及びそこ
に格納された各ディスクの位置を、第1〜第3センサ1
04a〜104c、及びディスク有無検出センサ104
dからの出力信号に基づいて判別する判別方法を、図3
(a)、(b)を参照しながら詳細に説明する。
【0049】図3(a)は、第1〜第3センサ104a
〜104cが出力する信号PH1〜PH3のタイミング
チャートであり、図3(b)は、第1、第2センサ10
4a、104bが出力する信号PH1、PH2と、ディ
スク有無検出センサ104dが出力するディスク有無検
出信号のタイミングチャートである。
【0050】信号PH1は、第1センサ104aから出
力されるパルス信号であり、信号PH2は、信号PH1
より1/4周期遅れて第2センサ104bから出力され
るパルス信号である。信号PH1、PH2は、ロータリ
ートレイ101の回転動作に応じて出力されるものであ
り、“High”、及び“Low”の2種類のレベルの
みを有するビット信号である。また、信号PH3は、第
3センサ104cからマイクロコンピュータ106へ出
力されるゲート信号である。
【0051】図中符号C1〜C5は、マイクロコンピュ
ータ106が一枚単位のディスク格納場所(ロータリー
トレイ101に予め形成されたスロット)をカウントす
るカウントタイミングを示す。このカウントタイミング
は、信号PH1、PH2が共に“Low”となる場合に
のみ生じるものであり、それ以外の場合には、カウント
タイミングは生じない。
【0052】なお、図中符号C1〜C5に示すカウント
タイミングは、実際の動作時に生じる複数のカウントタ
イミングの一部を例示したものである。
【0053】また、信号PH3は、ロータリートレイ1
01に固有のゲート長を有するゲート信号であり、例え
ば、図3(a)に示す信号PH3の“Low”区間は、
ロータリートレイ101に形成された上記スロット3つ
分のゲート長を有する区間に対応している。すなわち、
ロータリートレイ101には予め複数の区間が設けら
れ、これら各区間内に形成されたスロットの数は互いに
全て異なる。信号PH3は、この複数区間に対応したゲ
ート長を有する信号である。そこで、信号PH3の“L
ow”区間内に包含される上記カウントタイミングの数
(スロットの数)が計数されることにより、ロータリー
トレイ101の位置が検出可能となる。
【0054】また、信号PH1、PH2の位相は互いに
1/4周期ずれており、ロータリートレイ101の回転
方向が逆転すれば、この位相も逆転して図3(a)の信
号PH1と信号PH2の信号が入れ替わる。すなわち、
信号PH1、PH2の位相からロータリートレイ101
の回転方向を検出することが可能となる。
【0055】例えば、ロータリートレイ101が回転
し、図中符号C1に示すカウントタイミングの後、図中
符号A1に示すタイミングにシフトしたとする。この時
のロータリートレイ101の回転方向を右向きとし、そ
の逆方向を左向きとする。すなわち、信号PH1、PH
2が共に“Low”のカウントタイミングの後、ロータ
リートレイ101が右方向に回転すると、信号PH1が
“High”に切り替わり、左向きに回転すると、信号
PH2が“High”に切り替わる。
【0056】図3(b)に示すように、ディスク有無検
出センサ104dは、“High”信号を標準信号とし
て出力する。ロータリートレイ101の回転動作による
上記カウントタイミングの発生時、このカウントタイミ
ングに対応するロータリートレイ101上のディスク格
納場所にディスクが格納されていれば、ディスク有無検
出センサ104dは、上記標準信号の出力を継続すると
共に、マイクロコンピュータ106はRAM106aに
このデータを記憶する。
【0057】それに対し、ロータリートレイ101の回
転動作による上記カウントタイミングの発生時、このカ
ウントタイミングに対応するロータリートレイ101上
のディスク格納場所にディスクが格納されていなけれ
ば、ディスク有無検出センサ104dは“Low”信号
1パルス分を出力すると共に、マイクロコンピュータ1
06はRAM106aにこのデータを記憶する。
【0058】再び、図2に戻って説明する。閉スイッチ
116a、開スイッチ116bは、ディスク交換扉10
aの上部あるいは下部に設けられ、ディスク交換扉10
aの位置に応じてON、OFF動作する。また、閉スイ
ッチ116a、開スイッチ116bは、図中符号、
に示すラインを介して上記ON、OFF状態を示す信号
をマイクロコンピュータ106や周辺機器に出力する。
【0059】閉スイッチ116aは、図中符号Dに示す
ディスク交換扉10aの先端部が、ディスク交換扉10
aの閉方向に移動して図中符号A4に示す境界を超えた
際にONとなり、開スイッチ116bは、図中符号Dに
示すディスク交換扉10aの先端部が、ディスク交換扉
10aの開方向に移動して図中符号B4に示す境界を超
えた際にONとなる。
【0060】次いで、図4を参照して、ディスクチェン
ジャー10の内部回路について詳細に説明する。図4
は、ディスクチェンジャー10の内部回路を示す概略ブ
ロック図である。
【0061】図4によれば、ディスクチェンジャー10
は、マイクロコンピュータ106、RAM106a、入
力部107、表示部108、ディスク交換扉開閉制御モ
ータドライバ109、ロータリートレイ制御モータドラ
イバ110、ディスクアーム制御モータドライバ11
1、DSP112、ピックアップユニット113、ロー
ド/アンロードSW114、及び、ディスク交換扉開閉
制御モータ115等によって構成され、入力部107、
表示部108、ピックアップユニット113、ロード/
アンロードSW114、及び、ディスク交換扉開閉制御
モータ115を除く各部は、複数のバスによって接続さ
れる。
【0062】マイクロコンピュータ106は、図中符号
〜に示すラインを介して第1〜第3センサ104a
〜104c、及びディスク有無検出センサ104dから
出力された信号を受信し、これら受信した信号に基づい
てロータリートレイ101の動作を制御するための各種
位置データを算出し、RAM106aにこの位置データ
を記憶する。
【0063】マイクロコンピュータ106は、後述する
入力部107が備える各種操作キーおよび操作ダイアル
(図1参照)の操作による操作信号に応じて、ディスク
交換扉10aの開閉動作、ロータリートレイ101の回
転動作、ディスクアーム103の動作、或いはディスク
がセットされた再生装置(図示略)が行う再生処理等を
制御する。
【0064】マイクロコンピュータ106は、上記した
ように、第1センサ104a〜第3センサ104c、及
びディスク有無検出センサ104dからの出力信号に基
づいて、スロット番号を更新し、ロータリートレイ10
1の回転方向およびディスク有無等を判定する。
【0065】マイクロコンピュータ106は、第1セン
サ104a、或いは第2センサ104bから出力された
信号PH1、或いは信号PH2に基づいて、ロータリー
トレイ101が現在回転移動中であるか否かを判定する
と共に、閉スイッチ116a、開スイッチ116bから
出力されたON、OFF信号に基づいて、ディスク交換
扉10aの開閉状態を判定する。
【0066】マイクロコンピュータ106は、ディスク
交換扉開閉制御モータ115に対する駆動指示信号を出
力せずに、閉スイッチ116a、或いは開スイッチ11
6bのON、OFF信号が切り替わった場合、ディスク
交換扉10aが手動操作されたと判定する。
【0067】マイクロコンピュータ106は、ロータリ
ートレイ101が回転中に手動によりディスク交換扉1
0aが開かれた場合(すなわち、閉スイッチ116aが
ONからOFFに切り替わった場合)、ディスク交換扉
開閉制御モータ115を駆動して、ディスク交換扉10
aを元の閉じた状態(すなわち、閉スイッチ116aが
ONの状態)に戻す。
【0068】マイクロコンピュータ106は、ロータリ
ートレイ101が回転中に手動によりディスク交換扉1
0aが閉じられた場合(すなわち、開スイッチ116b
がONからOFFに切り替わった場合)、ディスク交換
扉開閉制御モータ115を駆動して、ディスク交換扉1
0aを元の開いた状態(すなわち、開スイッチ116b
がONの状態)に戻す。
【0069】マイクロコンピュータ106は、ロータリ
ートレイ101が停止中に手動によりディスク交換扉1
0aが開かれた場合(すなわち、閉スイッチ116aが
ONからOFFに切り替わった場合)、ディスク交換扉
開閉制御モータ115を駆動して、ディスク交換扉10
aが完全に開くまで(すなわち、開スイッチ116bが
ONになるまで)ディスク交換扉10aを開方向に移動
する。
【0070】マイクロコンピュータ106は、ロータリ
ートレイ101が停止中に手動によりディスク交換扉1
0aが閉じられた場合(すなわち、開スイッチ116b
がONからOFFに切り替わった場合)、ディスク交換
扉開閉制御モータ115を駆動して、ディスク交換扉1
0aが完全に閉じるまで(すなわち、閉スイッチ116
aがONになるまで)ディスク交換扉10aを閉方向に
移動する。
【0071】RAM106aは、ディスクチェンジャー
10の制御を行う為の主制御プログラムや、このプログ
ラムに係る各種アプリケーションプログラムを格納する
とともに、これら各種プログラムの実行ファイルやその
実行に際して生じる各種データ等を一時的に記憶するワ
ークエリアを形成する。特に、第1〜第3センサ104
a〜104cから出力された各スロットの位置データ
や、ディスク有無検出センサ104dから出力されたデ
ィスク有無データを記憶すると共に、これら各センサか
らの信号に基づいてマイクロコンピュータ106が算出
した各種データ等を記憶する。
【0072】入力部107は、ディスク交換扉10aの
開閉を指示する扉開閉キー10c、ディスクの再生処理
を指示する再生キー10d、再生処理の停止を指示する
停止キー10e、ロータリートレイの回転動作を指示す
るロータリートレイ操作ダイアル10fや、再生ディス
クが装填されたスロット番号の選択およびディスク上の
トラック番号の選択等を行う為のテンキー10g等、デ
ィスクチェンジャー10の操作に係る各種操作キーおよ
び操作ダイアル等を具備する。そして、これら操作キー
が操作されると、各キーにおける操作信号をマイクロコ
ンピュータ106に出力する。
【0073】表示部108は、LCD(Liquid Crysta
l Display)等の表示装置10bを有する。この表示部
108は、マイクロコンピュータ106から出力された
各種表示データを表示装置10bに表示する。例えば、
再生中ディスクのトラック番号や、再生中ディスクのT
OCデータ、或いはディスクチェンジャー10の各種動
作モード(回転移動中、或いはディスク検索中等)や、
ディスク交換扉10aの開閉状態等を表示する。
【0074】ディスク交換扉開閉制御モータドライバ1
09は、マイクロコンピュータ106から出力された制
御信号に基づいて、ディスクチェンジャー10の前面部
に設けられたディスク交換扉10aを開閉する為のディ
スク交換扉開閉制御モータ115(図2参照)を駆動す
る。
【0075】ロータリートレイ制御モータドライバ11
0は、マイクロコンピュータ106から出力された制御
信号に基づいて、ロータリートレイ101を回転させる
為のロータリートレイ制御モータ102を駆動する。
【0076】ディスクアーム制御モータドライバ111
は、マイクロコンピュータ106から出力された制御信
号に基づいて、ディスクアーム103を動作させる為の
ディスクアーム制御モータ(図示略)を駆動する。
【0077】DSP(Digital Signal Processor)4
6は、後述するピックアップユニット113から出力さ
れた符号化デジタルデータをマイクロコンピュータ10
6が処理可能なデータ形式に高速変換し、マイクロコン
ピュータ106に出力する。
【0078】ピックアップユニット113は、上記再生
装置(図示略)にセットされたディスクに予め記録され
た各種TOCデータやデジタル音楽データ等を抽出して
増幅し、その増幅したデータをDSP112に出力す
る。
【0079】ロード/アンロードSW114は、上記図
示しない再生装置にセットされたディスクに記録済みの
各種TOCデータ等をダウンロードするか、或いは、上
記再生装置からディスクを開放する際、既にダウンロー
ドされた上記TOCデータ等をクリアするか、を指示す
る信号をマイクロコンピュータ106に出力する。
【0080】また、ディスクチェンジャー10は、外部
記録装置と接続することが可能である。この場合、マイ
クロコンピュータ106は、ディスクからの再生データ
を、この接続された外部記録装置に出力し、この外部記
録装置が備える所定の記録媒体に記録させることが可能
である。
【0081】次に、図5〜図8を参照して、本発明を適
用したディスクチェンジャー10の動作の説明をする。
始めに、完全に閉じた状態のディスク交換扉10aに対
して手動開操作が行われた場合について説明する。
【0082】図5(a)は、ロータリートレイ101の
回転移動中に、完全に閉じた状態のディスク交換扉10
aが手動開操作された際に行われるディスクチェンジャ
ー10の動作を説明するフローチャートであり、図5
(b)は、ロータリートレイ101の停止中に、完全に
閉じた状態のディスク交換扉10aが手動開操作された
際に行われるディスクチェンジャー10の動作を説明す
るフローチャートである。
【0083】まず、ディスクチェンジャー10は、ディ
スク交換扉10aが完全に閉じられた状態(閉スイッチ
116aはON)であり、更にロータリートレイ101
が回転動作中であるとする。この際、手動によるディス
ク交換扉10aの開操作が可能であるとする。
【0084】マイクロコンピュータ106は、閉スイッ
チ116aがOFFであるか否か、すなわち、ディスク
交換扉10aが開方向に移動したか否かを判定する(ス
テップS500)。
【0085】ステップS500において、閉スイッチ1
16aがOFFの場合(図6(a)の図中符号A1に示
すディスク交換扉10aの状態を参照)、すなわち、デ
ィスク交換扉10aが開方向に移動した場合(ステップ
S500;Yes)、マイクロコンピュータ106は、
ディスク交換扉10aが手動操作されたものと判定し
(ステップS501)、ディスク交換扉開閉制御モータ
115を駆動して、ディスク交換扉10aを図6(b)
の図中符号A2に示す閉方向に移動させる(ステップS
502)。
【0086】次いで、マイクロコンピュータ106は、
閉スイッチ116aがONであるか否か、すなわちディ
スク交換扉10aが完全に閉じられたか否かを監視し
(ステップS503)、閉スイッチ116aがONの場
合、すなわちディスク交換扉が完全に閉じられた場合
(ステップS503;Yes)、ディスク交換扉開閉制
御モータ115を停止して(ステップS504)、ディ
スク交換扉10aを閉状態に保持する(ステップS50
5)。
【0087】ステップS500において、閉スイッチ1
16aがOFFでない場合、すなわち、ディスク交換扉
10aが開方向に移動していない場合(ステップS50
0;No)、マイクロコンピュータ106は、ロータリ
ートレイ101の回転動作等のメカ動作が完了したか否
かを判定し(ステップS506)、ロータリートレイ1
01の回転動作等のメカ動作が完了した場合(ステップ
S506;Yes)、一連の処理を終了する。
【0088】ステップS506において、ロータリート
レイ101の回転動作等のメカ動作が完了していない場
合(ステップS506;No)、マイクロコンピュータ
106は、扉開閉キー10cが押下されたか否か、すな
わち、ディスク交換扉10aを開く旨の指示があるか否
かを判定する(ステップS507)。マイクロコンピュ
ータ106は、扉開閉キー10cが押下されなかった場
合、すなわち、ディスク交換扉10aを開く旨の指示が
なかった場合(ステップS507;No)、ステップS
500に移行し、扉開閉キー10cが押下された場合
(ステップS507;Yes)、ディスク交換扉10a
の開処理を実行する。
【0089】次いで、ディスクチェンジャー10は、デ
ィスク交換扉10aが完全に閉じられた状態(閉スイッ
チ116aはON)であり、更にロータリートレイ10
1が停止中であるとする。この際、手動によるディスク
交換扉10aの開操作が可能であるとする。
【0090】マイクロコンピュータ106は、閉スイッ
チ116aがOFFであるか否か、すなわち、ディスク
交換扉10aが開方向に移動したか否かを判定し(ステ
ップS510)、閉スイッチ116aがOFFでない場
合、すなわち、ディスク交換扉10aが開方向に移動し
ていない場合(ステップS510;No)、扉開閉キー
10cが押下されたか否か、すなわち、ディスク交換扉
10aを開く旨の指示信号があるか否かを判定する(ス
テップS511)。
【0091】ステップS511においてマイクロコンピ
ュータ106は、扉開閉キー10cが押下された場合、
すなわち、ディスク交換扉10aを開く旨の指示信号が
あった場合(ステップS511;Yes)、ディスク交
換扉10aの開処理を開始し、扉開閉キー10cが押下
されなかった場合(ステップS511;No)、ステッ
プS510に移行する。
【0092】ステップS510において、閉スイッチ1
16aがOFFになった場合(図6(a)の図中符号A
1に示すディスク交換扉10aの状態を参照)、すなわ
ち、ディスク交換扉10aが開方向に移動した場合(ス
テップS510;Yes)、マイクロコンピュータ10
6は、ディスク交換扉10aが手動操作されたものと判
定し(ステップS912)、ディスク交換扉開閉制御モ
ータ115を駆動して、ディスク交換扉10aを図6
(c)の図中符号A3に示す開方向に移動させる(ステ
ップS513)。
【0093】次いで、マイクロコンピュータ106は、
開スイッチ116bがONであるか否か、すなわちディ
スク交換扉10aが完全に開かれたか否かを監視し(ス
テップS514)、開スイッチ116bがONの場合、
すなわちディスク交換扉10aが完全に開かれた場合
(ステップS514;Yes)、ディスク交換扉開閉制
御モータ115を停止して、ディスク交換扉10aを開
状態に保持する(ステップS515)。
【0094】次に、完全に開いた状態のディスク交換扉
10aに対して手動開操作が行われた場合について説明
する。図7は、完全に開いた状態のディスク交換扉10
aが手動開操作された際に行われるディスクチェンジャ
ー10の動作を説明するフローチャートである。
【0095】まず、ディスクチェンジャー10は、ディ
スク交換扉10aが完全に開かれた状態(開スイッチ1
16bはON)であり、更にロータリートレイ101が
停止中であるとする。この際、手動による上記ディスク
交換扉10aの閉操作が可能であるとする。
【0096】マイクロコンピュータ106は、開スイッ
チ116bがOFFであるか否か、すなわち、ディスク
交換扉10aが閉方向に移動したか否かを判定し(ステ
ップS700)、開スイッチ116bがOFFの場合
(図8(a)の図中符号B1に示すディスク交換扉10
aの状態を参照)、すなわち、ディスク交換扉10aが
閉方向に移動した場合(ステップS700;Yes)、
ディスク交換扉10aが手動操作されたものと判定する
(ステップS701)。この際、ロータリートレイ10
1は停止中なので、マイクロコンピュータ106は、デ
ィスク交換扉開閉制御モータ115を駆動して、ディス
ク交換扉10aを図8(c)の図中符号B3に示す閉方
向に移動させる(ステップS702)。
【0097】次いでマイクロコンピュータ106は、閉
スイッチ116aがONであるか否か、すなわち、ディ
スク交換扉10aが完全に閉じられたか否かを判定し
(ステップS703)、閉スイッチ116aがONの場
合、すなわち、ディスク交換扉10aが完全に閉じられ
た場合(ステップS703;Yes)、ディスク交換扉
開閉制御モータ115を停止してディスク交換扉10a
を完全に閉じた状態に保持する(ステップS704)。
【0098】ステップS703において、閉スイッチ1
16aがONでない場合、すなわち、ディスク交換扉1
0aが完全に閉じられていない場合(ステップS70
3;No)、マイクロコンピュータ106は、扉開閉キ
ー10cが押下されたか否か、すなわち、ディスク交換
扉10aの開要求があるか否かを判定し(ステップS7
05)、扉開閉キー10cが押下された場合、ディスク
交換扉10aの開処理を開始し、扉開閉キー10cが押
下されなかった場合、ステップS703に移行する。
【0099】ステップS700において、閉スイッチ1
16aがOFFでない場合(ステップS700;N
o)、マイクロコンピュータ106は、ロータリートレ
イ操作ダイアル10fが操作されたか否かを判定し(ス
テップS706)、ロータリートレイ操作ダイアル10
fが操作されなかった場合(ステップS706;N
o)、更に、扉開閉キー10cが押下されたか否か、す
なわち、ディスク交換扉10aを閉じる旨の指示がある
か否かを判定する(ステップS707)。
【0100】ステップS707において、扉開閉キー1
0cが押下された場合(ステップS707;Yes)、
ディスク交換扉10aの閉処理を開始し、扉開閉キー1
0cが押下されなかった場合(ステップS707;N
o)、マイクロコンピュータ106は、ステップS70
0に移行する。
【0101】ステップS706において、ロータリート
レイ操作ダイアル10fが操作された場合(ステップS
706;Yes)、マイクロコンピュータ106は、ロ
ータリートレイ101を回転させ、ロータリートレイ操
作ダイアルの操作により指定されたロータリートレイの
位置、すなわち、その操作により選択された番号のスロ
ットをディスク搬送位置(図2に示すディスクアーム1
03に対向するスロット位置)まで移動させる(ステッ
プS708)。
【0102】次いで、マイクロコンピュータ106は、
開スイッチ116bがOFFであるか否か、すなわち、
ディスク交換扉10aが閉方向に移動したか否かを判定
し(ステップS709)、開スイッチ116bがOFF
でない場合、すなわち、ディスク交換扉10aが閉方向
に移動していない場合(ステップS709;No)、更
に、扉開閉キー10cが押下されたか否か、すなわち、
ディスク交換扉10aを閉じる旨の指示があるか否かを
判定する(ステップS710)。
【0103】ステップS710においてマイクロコンピ
ュータ106は、扉開閉キー10cが押下された場合
(ステップS710;Yes)、ディスク交換扉10a
の閉処理を開始し、扉開閉キー10cが押下されなかっ
た場合(ステップS710;No)、ステップS700
に移行する。
【0104】ステップS709において、開スイッチ1
16bがOFFの場合(図8(a)の図中符号B1に示
すディスク交換扉10aの状態を参照)、すなわち、デ
ィスク交換扉10aが閉方向に移動した場合(ステップ
S709;Yes)、マイクロコンピュータ106は、
ディスク交換扉10aが手動操作されたものと判定し
(ステップS711)、ディスク交換扉開閉制御モータ
115を駆動して、ディスク交換扉10aを図8(b)
の図中符号B2に示す開方向に移動させる(ステップS
712)。
【0105】次いでマイクロコンピュータ106は、開
スイッチ116bがONであるか否か、すなわち、ディ
スク交換扉10aが完全に開かれたか否かを監視し(ス
テップS713)、開スイッチ116bがONの場合、
すなわち、ディスク交換扉10aが完全に開かれた場合
(ステップS713;Yes)、ディスク交換扉開閉制
御モータ115を停止する(ステップS714)。
【0106】以上説明したように、本発明を適用したデ
ィスクチェンジャー10は、閉スイッチ116a、開ス
イッチ116bのON・OFF状態を常時監視する。デ
ィスクチェンジャー10は、ディスク交換扉10aが完
全に閉じた状態(閉スイッチ116aがON)におい
て、ロータリートレイ101が回転移動中にディスク交
換扉10aが開方向に移動すると(閉スイッチ116a
がOFFになると)、ディスク交換扉開閉制御モータ1
15を駆動してディスク交換扉10aを閉方向に移動し
て元の閉じた状態に戻す。また、ディスクチェンジャー
10は、ディスク交換扉10aが完全に閉じた状態(閉
スイッチ116aがON)において、ロータリートレイ
101が停止中にディスク交換扉10aが開方向に移動
すると(閉スイッチ116aがOFFになると)、ディ
スク交換扉10aを開方向に移動する。
【0107】更に、ディスク交換扉10aが完全に開い
た状態(開スイッチ116bがON)において、ロータ
リートレイ101が回転移動中にディスク交換扉10a
が閉方向に移動すると(開スイッチ116bがOFFに
なると)、ディスク交換扉開閉制御モータ115を駆動
してディスク交換扉10aを開方向に移動して元の開い
た状態に戻す。また、ディスクチェンジャー10は、デ
ィスク交換扉10aが完全に開いた状態(開スイッチ1
16bがON)において、ロータリートレイ101が停
止中にディスク交換扉10aが閉方向に移動すると(開
スイッチ116bがOFFになると)、ディスク交換扉
10aを閉方向に移動する。
【0108】従って、完全に閉じた状態、或いは完全に
開いた状態のディスク交換扉10aがロータリートレイ
101の回転移動中に手動操作により開かれる、或いは
閉じられる際、ロータリートレイ101が緊急停止され
ることなく、ディスク交換扉開閉制御モータ115の駆
動によりディスク交換扉10aが元の閉じた状態、或い
は開いた状態にそれぞれ移動されるので、それまで記憶
されていたディスクの全装填データをクリアしロータリ
ートレイ101を回転させてディスクの有無を再び検知
し直す必要がなくなるので、再検知に要する時間を省く
ことができ、使い勝手のよいディスクチェンジャー10
が実現できる。
【0109】更に、完全に閉じた状態、或いは完全に開
いた状態のディスク交換扉10aがロータリートレイ1
01の停止中に手動操作により開かれる、或いは閉じら
れる際、ディスク交換扉開閉制御モータ115が駆動す
ることにより手動で移動された方向にディスク交換扉1
0aが自動的に移動されるので、ディスク交換扉10a
の開閉機構に対する負担、及び手動操作に要する労力の
軽減が図られる。
【0110】なお、本発明は、上記実施の形態の内容に
限定されるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範
囲で適宜変更可能である。例えば、本実施の形態におい
ては、ディスクチェンジャー10に装填するディスクと
してCDを想定したが、それに限るものではなく、DV
DやCD―R(CD-Recordable)、或いはCD―RW(C
D-ReWritable)等に対しても適用可能である。
【0111】また、ディスクチェンジャー10に格納可
能なディスクの枚数は200枚に限るものではなく、3
00枚、或いは400枚等、ロータリートレイ101や
スロットの配置間隔に応じて種々設定可能である。
【0112】上記のように、このディスクチェンジャー
装置によれば、完全に閉じた状態、或いは完全に開いた
状態の扉部がディスク格納部の回転移動中に手動操作に
より開かれる、或いは閉じられる際、ディスク格納部が
緊急停止されることなく、駆動手段により扉部が元の閉
じた状態、或いは開いた状態にそれぞれ戻されるので、
それまで記憶されていたディスクの全装填データをクリ
アしディスク格納部を回転させてディスクの有無を再び
検知し直す必要がなく、再検知に要する時間を省くこと
ができて、使い勝手のよいディスクチェンジャー装置が
実現できる。
【0113】
【発明の効果】この発明によれば、多数のディスクをロ
ータリートレイ上に装填可能なディスクチェンジャー装
置において、ロータリートレイの動作状態に応じてディ
スク交換扉の手動開閉操作を規制できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明を適用したディスクチェンジャー10の
前面部を示す図である。
【図2】本発明を適用したディスクチェンジャー10が
備える複数ディスクを収納する収納部100の概略構成
を示す要部上面図である。
【図3】(a)は、図2に示す第1〜第3センサ104
a〜104cが出力する信号PH1〜PH3のタイミン
グチャートであり、(b)は、図2に示す第1、第2セ
ンサ104a、104bが出力する信号PH1、PH2
と、ディスク有無検出センサ104dが出力するディス
ク有無検出信号のタイミングチャートである。
【図4】本発明を適用したディスクチェンジャー10の
内部回路を示す概略ブロック図である。
【図5】(a)は、ロータリートレイ101の回転移動
中に、完全に閉じた状態のディスク交換扉10aが手動
開操作された際に行われるディスクチェンジャー10の
動作を説明するフローチャートであり、(b)は、ロー
タリートレイ101の停止中に、完全に閉じた状態のデ
ィスク交換扉10aが手動開操作された際に行われるデ
ィスクチェンジャー10の動作を説明するフローチャー
トである。
【図6】(a)は、本発明を適用したディスクチェンジ
ャー10において、完全に閉じた状態のディスク交換扉
10aが手動により僅かに開かれた状態を示す図であ
り、(b)は、ロータリートレイ101の回転動作中に
ディスク交換扉10aが手動により開かれた際、ディス
ク交換扉開閉制御モータ115の駆動によりディスク交
換扉10aが完全に閉じられた状態を示す図であり、
(c)は、ロータリートレイ101の停止中にディスク
交換扉10aが手動により開かれた際、ディスク交換扉
開閉制御モータ115の駆動によりディスク交換扉10
aが開かれる様子を示す図である。
【図7】完全に開いた状態のディスク交換扉10aが手
動開操作された際に行われるディスクチェンジャー10
の動作を説明するフローチャートである。
【図8】(a)は、本発明を適用したディスクチェンジ
ャー10において、完全に開いた状態のディスク交換扉
10aが手動により僅かに閉じられた状態を示す図であ
り、(b)は、ロータリートレイ101の回転動作中に
ディスク交換扉10aが手動により閉じられた際、ディ
スク交換扉開閉制御モータ115の駆動によりディスク
交換扉10aが完全に開かれた状態を示す図であり、
(c)は、ロータリートレイ101の停止中にディスク
交換扉10aが手動により閉じられた際、ディスク交換
扉開閉制御モータ115の駆動によりディスク交換扉1
0aが閉じられる様子を示す図である。
【図9】(a)は、ロータリートレイの回転移動中に、
完全に閉じた状態のディスク交換扉が手動開操作された
際に行われる従来のディスクチェンジャー装置の動作を
説明するフローチャートであり、(b)は、ロータリー
トレイの停止中に、完全に閉じた状態のディスク交換扉
が手動開操作された際に行われる従来のディスクチェン
ジャー装置の動作を説明するフローチャートである。
【図10】完全に開いた状態のディスク交換扉が手動開
操作された際に行われる従来のディスクチェンジャー装
置の動作を説明するフローチャートである。
【符号の説明】
10 ディスクチェンジャー 10a ディスク交換扉 10b 表示装置 10c 扉開閉キー 10d 再生キー 10e 停止キー 10f ロータリートレイ操作ダイアル 10g テンキー 100 ディスク収納部 101 ロータリートレイ 102 ロータリートレイ制御モータ 103 ディスクアーム 104 センサ支持板 104a 第1センサ 104b 第2センサ 104c 第3センサ 104d ディスク有無検出センサ 105 基板 106 マイクロコンピュータ 106a RAM 107 入力部 108 表示部 109 ディスク交換扉開閉制御モータドライバ109 110 ロータリートレイ制御モータドライバ 111 ディスクアーム制御モータドライバ 112 DSP 113 ピックアップユニット 114 ロード/アンロードSW 115 ディスク交換扉開閉制御モータ 116a 閉スイッチ 116b 開スイッチ

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】情報が記録された複数のディスクを格納す
    ると共に、所定の方向に移動自在なディスク格納部と、 前記ディスク格納部に対してディスクを交換する際に開
    閉される扉部と、 前記扉部を開閉駆動する駆動手段と、 前記扉部の開閉状態を検知する扉部検知手段と、 前記ディスク格納部が移動中であるか否かを検知する格
    納部検知手段と、 を備えたディスクチェンジャー装置において、 前記格納部検知手段によりディスク格納部が移動中であ
    ると検知された際、前記扉部検知手段により前記扉部が
    閉状態から開状態になったことが検知されると、該扉部
    を閉状態に戻し、前記扉部検知手段により前記扉部が開
    状態から閉状態になったことが検知されると、該扉部を
    開状態に戻すように前記駆動手段を制御する制御手段を
    備えたことを特徴とするディスクチェンジャー装置。
  2. 【請求項2】前記制御手段は、 前記格納部検知手段によりディスク格納部が移動中では
    ないと検知された際、前記扉部検知手段により前記扉部
    が閉状態から開状態になったことが検知されると、該扉
    部を開方向に移動し、前記扉部検知手段により前記扉部
    が開状態から閉状態になったことが検知されると、該扉
    部を閉方向に移動するように前記駆動手段を制御するこ
    とを特徴とする請求項1記載のディスクチェンジャー装
    置。
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