JP3596002B2 - データ再生装置 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、DVD(Degital Versatile Disc)、CD(Compact Disc) 等の記憶媒体を再生するデータ再生装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来のデータ再生装置には、特開平4ー258847号公報に開示されているCDに記憶された複数の曲のイントロ部分だけを再生させるディスク再生装置のようなものがある。このディスク再生装置は、ディスクの再生時に、操作キーに含められたイントロキーが操作されると、イントロサーチモードに移行し、ディスクに記憶された複数の曲の先頭部分を一定期間づつ順次再生するようになっている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら上記のようなディスク再生装置では、基本的にディスクに記憶された全曲をイントロ再生させるようになっていることから、DVDのようにトラック数の多い記憶媒体では、サーチする対象が多くなってしまい目的とするものを探すのに長時間かかる場合があり、この点で不便である。
【0004】
本発明は、上記事情に鑑みて創案されたものであって、その目的は、トラック数の多い記憶媒体であっても、目的とするものを短時間でサーチができるようにしたデータ再生装置を提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】
本発明は、記憶媒体からデータを読み出し再生する再生部と、前記再生部により再生される記憶媒体のトラックの設定をトラックナンバとして選択入力するためのトラックナンバキーと、前記トラックの設定を現在のトラックから次のトラックに移行するためのスキップキーと、前記トラックナンバキー及び前記スキップキーが同時に入力操作されると、前記トラックの設定を現在のトラックから選択入力されたトラックに移行させ、この移行過程において両トラックの間の各トラックの一部のセクタを順次再生させる再生制御部とを具備することを特徴とする。
【0006】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態を図面を参照して説明する。図1は本発明の実施の形態に係るデータ再生装置のブロック図、図2は同データ再生装置のマイコンにより処理される間引き再生モード割り込みプログラムのフローチャートである。
【0007】
図1に示すように、本発明の実施の形態に係るデータ再生装置Aは、DVD500からデータを読み出し再生する再生部100と、DVD500を回転させる駆動部200と、再生部100により再生させるトラック510の設定をトラックナンバ5100として選択入力するためのトラックナンバキー310と、トラック510の設定を現在のトラック510から次のトラック510に移行するためのスキップキー320と、トラックナンバキー310及びスキップキー320が同時に入力操作されると、トラック510の設定を現在のトラック510から選択入力されたトラック510に移行させ、この移行過程において両トラック510の間の各トラック510の一部のセクタを順次再生させる再生制御部400とを備なえている。なお、図1において、再生部100及び駆動部200を制御する制御回路等については、図示省略されている。以下各部を詳しく説明する。説明の便宜上、DVD500は、511〜515の合計5つのトラック510を有しているものとし、トラック511〜515にはトラックナンバ5101〜5105が付されているものとする。
【0008】
再生部100は、光ピックアップを有しており、この光ピックアップは、再生すべきトラック510に移行してデータを読み出し信号に生成する。再生部100は、前記読み出し信号を再生制御部400に出力する。
【0009】
トラックナンバキー310は、データ再生装置Aのパネルの面上及び図外のリモートコントロール装置の面上に設けられるテンキーであり、トラック切り替えキー300に含まれる。トラックナンバキー310は、トラック510(511〜515)のトラックナンバ5100(5101〜5105)に対応する数字を再生制御部400に選択入力する。
【0010】
スキップキー320は、データ再生装置Aのパネルの面上及び図外のリモートコントロール装置の面上に設けられるキースイッチであり、トラック切り替えキー300に含まれる。スキップキー320は、再生部100により再生されるトラック510の設定を現在のトラック510から次のトラック510に移行するための信号を再生制御部400に入力する。また、スキップキー320は、トラックナンバキー310と同時に入力操作されると、間引き再生モードのON/OFFを選択入力させるものとなる。
【0011】
再生制御部400は、マイコンからなり、CPU410、メモリ420等が内蔵されている。入力ポートには、トラックナンバキー310及びスキップキー320が接続されている。また、この再生制御部400には、駆動部200が接続されている。再生制御部400は、DVD500を駆動部200によって回転させ、再生部100の光ピックアップをトラックナンバキー310又はスキップキー320を通じて入力されたトラック510に移行してDVD500を再生させる。
【0012】
再生制御部400のメモリ420には、図2が示す間引き再生モード割り込みプログラムが記憶されている。このプログラムが予め記憶されていることにより、再生制御部400としての機能が発揮されるようになっている。
【0013】
以下、マイコンにより処理される図2に示すプログラムの内容を説明する。トラックナンバキー310及びスキップキー320が同時に入力操作されると図2に示す間引き再生モード割り込みプログラムが処理される。以下、詳しく説明する。
【0014】
まず、現在再生位置のトラック510のトラックナンバ5100<トラックナンバキー310により選択入力されたトラック510のトラックナンバ5100であるか否かを判断する。(S1)。
その結果、現在再生位置のトラックナンバ5100<選択入力されたトラックナンバ5100であると判断した場合、再生部100により再生されるトラック510の設定を現在再生位置のトラック510から選択入力されたトラック510に移行する過程において両トラック510の間の各トラック510の一部のセクタを順次再生させる(S2)。間引き再生が終了するとステップ1の処理に戻る。
【0015】
ステップ1において、現在再生位置のトラックナンバ5100<選択入力されたトラックナンバ5100でないと判断した場合
即ち現在再生位置のトラックナンバ5100≧選択入力されたトラックナンバ5100である場合、
現在再生位置のトラックナンバ5100>選択入力されたトラックナンバ5100であるか否かを判断する(S3)。
現在再生位置のトラックナンバ5100>選択入力されたトラックナンバ5100であると判断した場合、
トラック510の設定を現在再生位置のトラック510から選択入力されたトラック510に移行する過程において両トラック510の間の各トラック510の一部のセクタを順次再生させる(S4)。間引き再生が終了するとステップ1の処理に戻る。
【0016】
ステップ3において、
現在再生位置のトラックナンバ5100>選択入力されたトラックナンバ5100でないと判断した場合
即ち現在再生位置のトラックナンバ5100=選択入力されたトラックナンバ5100である場合、
間引き再生モード割り込みプログラムの処理を終了する。以下、具体的に説明する。
【0017】
例えば、ステップ1において、現在再生位置のトラック510のトラックナンバを5101、選択入力されるトラック510のトラックナンバを5105とする。
【0018】
まず、現在再生位置のトラック511のトラックナンバ5101がトラックナンバキー310により選択入力されたトラック515のトラックナンバ5105よりも小さいか否かを判断する。
その結果、現在再生位置のトラックナンバ5101<選択されたトラックナンバ5105であり小さいと判断するので、
再生部100により再生されるトラック510の設定を現在再生位置のトラック511から選択入力されたトラック515に移行する過程においてトラック511とトラック515の間のトラック512、トラック513、トラック514の一部のセクタをトラック512、トラック513、トラック514の順に再生させる。間引き再生が終了するとステップ1の処理に戻る。
【0019】
次に例えば、ステップ1において、現在再生位置のトラック510のトラックナンバを5105、選択入力されるトラック510のトラックナンバを5101とする。
【0020】
まず、現在再生位置のトラック515のトラックナンバ5105がトラックナンバキー310により選択入力されたトラック511のトラックナンバ5101より小さいか否かを判断する。
その結果、現在再生位置のトラックナンバ5105>選択されたトラックナンバ5101であり大きいと判断するので、ステップ3を処理する。
【0021】
ステップ3において、現在再生位置のトラック515のトラックナンバ5105がトラックナンバキー310により選択入力されたトラック511のトラックナンバ5101より大きいか否かを判断する
現在再生位置のトラック515のトラックナンバ5105>選択入力されたトラック511のトラックナンバ5101であり大きいと判断するので、
再生部100により再生されるトラック510の設定をトラック515からトラック511に移行する過程においてトラック515からトラック511の間のトラック514、トラック513、トラック512の一部のセクタをトラック514、トラック513、トラック512の順に再生させる。間引き再生が終了するとステップ1の処理に戻る。
【0022】
上記のように構成されたデータ再生装置Aによる場合、トラックナンバキー310とスキップキー320とを同時に押すと、間引き再生モードがONと選択入力され、現在再生位置のトラック510のトラックナンバ51100とトラックナンバキー310を通じて選択入力されたトラック510のトラックナンバ5100との大小が比較される。その結果、大きい場合、現在再生位置のトラック510から選択入力されたトラック510まで各トラック510の一部のセクタが順次スキップアップして再生される。小さい場合、現在再生位置のトラック510から選択入力されたトラック510まで各トラック510の一部のセクタが順次スキップダウンして再生される。
【0023】
このように現在のトラック510から選択入力されたトラック510まで間引き再生を行うことから、結果として間引き再生の範囲をユーザーが設定することが可能となり便利である。また、現在のトラック510と選択入力されたトラック510との関係で間引き再生を行う方向が決定することから、通常とは反対に間引き再生をすることが可能となり、結果としてユーザーが間引き再生の方向を設定することが可能となる。
【0024】
さらに、既存のキースイッチであるトラックナンバキー310及びスキップキー320を利用して間引き再生モードのON/OFFの選択入力を行っていることからハードウェアに変更はなく低コスト化及び高性能化を図る上でもメリットがある。
【0025】
また、データ再生装置Aの間引き再生モードのON/OFFを選択入力するスキップキー320を次のように設計変更してもかまわない。即ちスキップキー320だけに止まらず、他のキースイッチを用いて構成してもかまわない。また、データ再生装置Aは間引き再生を行う入力部として既存のキースイッチを利用したが、間引き再生モードのON/OFFを選択入力する入力装置を新たに設けてもかまわない。
【0026】
なお、本発明の実施の形態に係るデータ再生装置Aによる場合、DVD500用のデータ再生装置だけに止まらず、CD、MD等の光学的記憶媒体、リムーバブルディスク等の磁気的記憶媒体等を再生させるデータ再生装置Aにも適用可能である。
【0027】
【発明の効果】
本発明の請求項1に係るデータ再生装置は、記憶媒体からデータを読み出し再生する再生部と、前記再生部により再生される記憶媒体のトラックの設定をトラックナンバとして選択入力するためのトラックナンバキーと、前記トラックの設定を現在のトラックから次のトラックに移行するためのスキップキーと、前記トラックナンバキー及び前記スキップキーが同時に入力操作されると、前記トラックの設定を現在のトラックから選択入力されたトラックに移行させ、この移行過程において両トラックの間の各トラックの一部のセクタを順次再生させる再生制御部とを具備する。
【0028】
よって、本発明の請求項1に係るデータ再生装置による場合、現在のトラックから選択されたトラックまでの間引き再生を行うことから、結果として、間引き再生の範囲を設定することが可能となり。また、現在のトラックと選択入力されたトラックとの関係で間引き再生が行われる方向が決定することから、通常とは反対に間引き再生をすることが可能となり、結果としてユーザーが間引き再生の方向を設定することが可能となる。さらに、既存のキースイッチであるトラックナンバキー及びスキップキーを利用して間引き再生のON/OFFを選択入力することからハードウェアに変更はなく低コスト化及び高性能化を図る上でもメリットがある。
【0029】
本発明の請求項2に係るデータ再生装置は、記憶媒体からデータを読み出し再生する再生部と、前記記憶媒体のトラックのうち再生すべきトラックを選択入力するためのトラック切り替えキーと、前記トラック切り替えキーを通じて前記トラックが選択入力されると、再生すべきトラックを現在のトラックから選択入力されたトラックに移行させ、この移行過程において両トラックの間の各トラックの一部のセクタを順次再生させる間引き再生機能を有する再生制御部とを具備する。
【0030】
よって、本発明の請求項2に係るデータ再生装置による場合、現在のトラックから選択されたトラックまでの間引き再生を行うことから、結果として、間引き再生の範囲を設定することが可能となる。さらに、トラック切り替えキーを新たに設けることも可能であり、請求項1と比べて、操作性を向上させることが可能となる。
【0031】
本発明の請求項3に係るデータ再生装置は、請求項1又は2記載のデータ再生装置において、前記再生制御部は、前記トラックの一部のセクタを再生させる場合に、そのトラックの内容が容易に把握することが可能な時間だけ前記トラックの一部のセクタを再生させるようになっている。
【0032】
よって、本発明の請求項3に係るデータ再生装置による場合、前記トラックの一部のセクタを再生させるだけで、当該トラックに記憶された内容を容易に把握することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は、本発明の実施の形態に係るデータ再生装置のブロック図である。
【図2】図2は、同データ再生装置のマイコンにより処理される間引き再生モード割り込みプログラムのフローチャートである。
【符号の説明】
100 再生部
310 トラックナンバキー
320 スキップキー
400 再生制御部
Claims (3)
- 記憶媒体からデータを読み出し再生する再生部と、前記再生部により再生される記憶媒体のトラックの設定をトラックナンバとして選択入力するためのトラックナンバキーと、前記トラックの設定を現在のトラックから次のトラックに移行するためのスキップキーと、前記トラックナンバキー及び前記スキップキーが同時に入力操作されると、前記トラックの設定を現在のトラックから選択入力されたトラックに移行させ、この移行過程において両トラックの間の各トラックの一部のセクタを順次再生させる再生制御部とを具備することを特徴とするデータ再生装置。
- 記憶媒体からデータを読み出し再生する再生部と、前記記憶媒体のトラックのうち再生すべきトラックを選択入力するためのトラック切り替えキーと、前記トラック切り替えキーを通じて前記トラックが選択入力されると、再生すべきトラックを現在のトラックから選択入力されたトラックに移行させ、この移行過程において両トラックの間の各トラックの一部のセクタを順次再生させる間引き再生機能を有する再生制御部とを具備することを特徴とするデータ再生装置。
- 請求項1又は2記載のデータ再生装置において、前記再生制御部は、前記トラックの一部のセクタを再生させる場合に、そのトラックの内容が容易に把握することが可能な時間だけ前記トラックの一部のセクタを再生させるようになっていることを特徴とするデータ再生装置。
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