JP2002351394A - プラズマディスプレイパネルの駆動装置 - Google Patents

プラズマディスプレイパネルの駆動装置

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JP2002351394A
JP2002351394A JP2001160542A JP2001160542A JP2002351394A JP 2002351394 A JP2002351394 A JP 2002351394A JP 2001160542 A JP2001160542 A JP 2001160542A JP 2001160542 A JP2001160542 A JP 2001160542A JP 2002351394 A JP2002351394 A JP 2002351394A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 良好な画像表示を行うことが出来るプラズマ
ディスプレイパネルの駆動装置を提供することを目的と
する。 【解決手段】 プラズマディスプレイパネルの行電極
に、サブフィールドに対応した回数だけ維持パルスを印
加することにより放電セルを繰り返し維持放電せしめる
にあたり、これら維持パルス各々の内の最終の維持パル
スの立ち下がり区間における電圧値の変化率をその直前
に印加する維持パルスの立ち下がり区間における電圧値
の変化率よりも緩やかにする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明が属する技術分野】本発明は、マトリクス表示方
式のプラズマディスプレイパネルの駆動方法に関する。
【0002】
【従来の技術】かかるマトリクス表示方式のプラズマデ
ィスプレイパネル(以下、PDPと称する)の一つとして
交流放電型のPDPが知られている。交流放電型のPD
Pは、複数の列電極と、放電ガスが封入されている放電
空間を挟んで上記列電極各々と交叉して配列された複数
の行電極対を備えている。そして、この放電空間を含む
各行電極対と列電極との各交差部に、その放電時におい
て赤色で発光する放電セル、緑色で発光する放電セル、
又は青色で発光する放電セルが形成されている。
【0003】この際、各放電セルは、放電現象を利用し
て発光を行うものである為、所定の輝度で発光する"点
灯状態"と、"消灯状態"の2つの状態しかもたない。つ
まり、2階調分の輝度しか表現出来ないのである。そこ
で、このような放電セルを用いて、入力された映像信号
に対応した中間調の輝度表示を実現させるべく、サブフ
ィールド法を用いた階調駆動を実施する。
【0004】サブフィールド法では、1フィールドの表
示期間をN個のサブフィールドに分割し、各サブフィー
ルドに、放電セルを連続して発光(又は消灯)させるべき
期間を予め割り付けておく。そして、各サブフィールド
毎に放電セル各々をそのサブフィールドに割り当てられ
ている期間だけ、入力映像信号に応じて発光、又は消灯
させるのである。これにより、1フィールド表示期間内
において発光を実施させるサブフィールドの組み合わせ
により、2N(N:サブフィールドの数)段階(以下、階調
と称する)で各種の中間輝度を表現することが可能とな
る。
【0005】ここで、上記サブフィールド法に基づく階
調駆動を実施するにあたり、駆動装置(図示せぬ)は、P
DPに対して各種駆動パルスを印加することにより、放
電セルの各々に種々の放電を生起させる。すなわち、先
ず、駆動装置は、PDPの行電極対にリセットパルスを
印加することにより、全ての放電セルにリセット放電を
生起させる。この際、上記リセット放電により、所定量
の壁電荷が全放電セル内に一様に形成される。次に、駆
動装置は、放電セルを1水平走査ライン(以下、1表示
ラインと称する)分ずつ順次、入力映像信号に応じて選
択的に消去放電させる。この際、選択消去放電の生起さ
れた放電セルではその放電セル内に残留していた壁電荷
が消滅し、この放電セルは"消灯放電セル"に設定され
る。一方、上記選択消去放電の生起されなかった放電セ
ルでは、上記リセット放電によって形成された壁電荷が
そのまま残留することになるので、この放電セルは"点
灯放電セル"に設定される。次に、駆動装置は、全ての
行電極対間に交互に、かつ一斉に各サブフィールドに対
応した回数だけ維持パルスを印加する。かかる維持パル
スの印加に応じて、壁電荷が残留している放電セル、つ
まり"点灯放電セル"に設定された放電セルのみがサブフ
ィールドに対応した期間だけ繰り返し維持放電し、この
維持放電に伴う発光の状態を維持する。尚、"消灯放電
セル"に設定された放電セルでは放電が生起されず、そ
のサブフィールドに対応した期間だけ消灯状態を維持す
る。
【0006】ところが、PDPでは、パネルの温度変
動、表示輝度の推移、経年変化等によって、上述した如
き各種放電によって形成される壁電荷量が一定とはなら
なくなる為、放電の強度にバラツキが生じて表示品質が
劣化するという問題があった。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、上記の問題
を解決するためになされたものであり、常時、良好な画
像表示を行うことが出来るプラズマディスプレイパネル
の駆動装置を提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明の第1の特徴によ
るプラズマディスプレイパネルの駆動装置は、表示ライ
ンに対応した複数の行電極対と前記行電極対の各々に交
叉して配列された複数の列電極とを有し前記行電極対及
び前記列電極の各交差部に画素を担う放電セルが形成さ
れているプラズマディスプレイパネルを、映像信号の1
フィールド表示期間を構成する複数のサブフィールド毎
に駆動するプラズマディスプレイパネルの駆動装置であ
って、前記サブフィールド各々の内の少なくとも1にお
いて全ての前記行電極対の各々に繰り返しリセットパル
スを印加して全ての前記放電セルを繰り返しリセット放
電せしめることにより前記放電セル各々を点灯放電セル
状態及び消灯放電セル状態のいずれか一方に初期化する
リセット手段と、前記サブフィールドの各々において前
記行電極対の一方の行電極に走査パルスを印加すると共
に前記映像信号に対応した画素データパルスを前記列電
極に印加することにより前記放電セルの各々を選択的に
放電せしめて前記放電セルを前記点灯放電セル状態及び
前記消灯放電セル状態のいずれか一方に設定するアドレ
ス手段と、前記サブフィールドの各々において前記行電
極対の各々に前記サブフィールドに対応した回数だけ維
持パルスを印加することにより前記点灯放電セル状態に
ある前記放電セルのみを繰り返し維持放電せしめる発光
維持手段と、を有し、前記維持パルス各々の内の最終の
維持パルスの立ち下がり区間における電圧値の変化率が
少なくともその直前の維持パルスの立ち下がり区間にお
ける電圧値の変化率よりも緩やかである。
【0009】又、本発明の第2の特徴によるプラズマデ
ィスプレイパネルの駆動装置は、表示ラインに対応した
複数の行電極対と前記行電極対の各々に交叉して配列さ
れた複数の列電極とを有し前記行電極対及び前記列電極
の各交差部に画素を担う放電セルが形成されているプラ
ズマディスプレイパネルを、映像信号の1フィールド表
示期間を構成する複数のサブフィールド毎に駆動するプ
ラズマディスプレイパネルの駆動装置であって、前記サ
ブフィールド各々の内の少なくとも1において全ての前
記行電極対の各々に繰り返しリセットパルスを印加して
全ての前記放電セルを繰り返しリセット放電せしめるこ
とにより前記放電セル各々を点灯放電セル状態及び消灯
放電セル状態のいずれか一方に初期化するリセット手段
と、前記サブフィールドの各々において前記行電極対の
一方の行電極に走査パルスを印加すると共に前記映像信
号に対応した画素データパルスを前記列電極に印加する
ことにより前記放電セルの各々を選択的に放電せしめて
前記放電セルを前記点灯放電セル状態及び前記消灯放電
セル状態のいずれか一方に設定するアドレス手段と、前
記サブフィールドの各々において前記行電極対の各々に
前記サブフィールドに対応した回数だけ維持パルスを印
加することにより前記点灯放電セル状態にある前記放電
セルのみを繰り返し維持放電せしめる発光維持手段と、
を有し、前記リセットパルス各々の内の最終のリセット
パルスの立ち下がり区間における電圧値の変化率が少な
くともその直前のリセットパルスの立ち下がり区間にお
ける電圧値の変化率よりも緩やかである。
【0010】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施例を図面を参
照しつつ詳細に説明する。図1は、本発明によるプラズ
マディスプレイ装置の概略構成を示す図である。図1に
おいて、プラズマディスプレイパネルとしてのPDP1
0は、m個の列電極D1〜Dmと、これら列電極各々と交
叉して配列された夫々n個の行電極X1〜Xn及び行電極
1〜Ynを備えている。これら行電極X1〜Xn及び行電
極Y1〜Ynは、夫々一対の行電極Xi(1≦i≦n)及びY
i(1≦i≦n)にて、PDP10における第1表示ライン〜
第n表示ラインを担っている。列電極Dと、行電極X及
びYとの間には、放電ガスが封入されている放電空間が
形成されている。そして、この放電空間を含む各行電極
対と列電極との各交差部に、赤色で放電発光する放電セ
ル、緑色で放電発光する放電セル、又は青色で放電発光
する放電セルが形成される構造となっている。
【0011】A/D変換器1は、駆動制御回路2から供
給されたクロック信号に応じてアナログの入力映像信号
をサンプリングし、これを各画素に対応した例えば4ビ
ットの画素データPDに変換する。画素駆動データ生成
回路30は、4ビットの画素データPDを、図2に示す
如きデータ変換テーブルに従って14ビットの画素駆動
データGDに変換し、これをメモリ4に供給する。 メ
モリ4は、駆動制御回路2から供給されてくる書込信号
に従って上記画素駆動データGDを順次書き込む。かか
る書込動作により1画面(n行、m列)分の書き込みが
終了すると、メモリ4は、この1画面分の画素駆動デー
タGD11-nmを、各ビット桁毎に分割して読み出し、こ
れを1行分(m個)毎に順次アドレスドライバ6に供給す
る。すなわち、先ず、メモリ4は、画素駆動データGD
11-nm各々の第1ビット目のみを抽出し、これらを画素
駆動データビットDB111-nmとして読み出し、これら
を1行分毎に順次アドレスドライバ6に供給する。次
に、メモリ4は、画素駆動データGD11-nm各々の第2
ビット目のみを抽出し、これらを画素駆動データビット
DB211-nmとして読み出し、これらを1行分毎に順次
アドレスドライバ6に供給する。以下、同様にしてメモ
リ4は、画素駆動データGD11-nmの第3ビット目〜第
14ビット目を夫々抽出し、各ビット毎の画素駆動デー
タビットDB3 11-nm〜DB14として読み出し、これ
らを1行分毎に順次アドレスドライバ6に供給する。
【0012】駆動制御回路2は、上記入力映像信号中の
水平及び垂直同期信号に同期して、上記A/D変換器1
に対するクロック信号、及びメモリ4に対する書込・読
出信号を発生する。更に、駆動制御回路2は、かかる水
平及び垂直同期信号に同期して、アドレスドライバ6、
第1サスティンドライバ7及び第2サスティンドライバ
8各々を駆動制御すべき各種タイミング信号を発生す
る。
【0013】アドレスドライバ6は、メモリ4から読み
出された1行分毎の画素駆動データビットDB各々の論
理レベルに対応した電圧を有するm個の画素データパル
スを発生し、これらをPDP10の列電極D1〜Dmに夫
々印加する。第1サスティンドライバ7及び第2サステ
ィンドライバ8各々は、PDP10の放電セル各々に各
種の放電を生起させるべき各種駆動パルスを発生して、
PDP10の行電極X 1〜Xn及びY1〜Ynに印加する。
駆動制御回路2は、図3に示す如き発光駆動フォーマッ
トに従ってPDP10を階調駆動すべく、上記アドレス
ドライバ6、第1サスティンドライバ7及び第2サステ
ィンドライバ8各々を制御する。
【0014】尚、図3に示される発光駆動フォーマット
では、1フィールドの表示期間を14個のサブフィール
ドSF1〜SF14に分割し、各サブフィールドにおい
てPDP10を駆動する。この際、各サブフィールド内
ではアドレス行程Wc及び発光維持行程Icを実施し、先
頭のサブフィールドSF1内においてのみで一斉リセッ
ト行程Rcを実行する。又、最後尾のサブフィールドS
F14においてのみで消去行程Eを実施する。
【0015】図4は、上記一斉リセット行程Rc、アド
レス行程Wc、発光維持行程Ic及び消去行程Eにおいて
上記アドレスドライバ6、第1サスティンドライバ7及
び第2サスティンドライバ8各々がPDP10に印加す
る各種駆動パルスと、その印加タイミングを示す図であ
る。先ず、先頭のサブフィールドSF1において実施さ
れる一斉リセット行程Rcでは、第1サスティンドライ
バ7及び第2サスティンドライバ8各々が、PDP10
の行電極X1〜Xn及びY1〜Yn各々に対して図4に示す
如き波形を有する第1リセットパルスRPx1及びRPY1
を同時に印加する。これにより、PDP10中の全ての
放電セルがリセット放電されて、各放電セル内には一様
に所定量の壁電荷が形成される。そして、上記第1リセ
ットパルスRPx1及びRPY1の印加直後、第1サスティ
ンドライバ7は、図4に示す如き第2リセットパルスR
2を行電極X1〜Xnの各々に同時印加する。更に、こ
の第2リセットパルスRP2の印加直後、第2サスティ
ンドライバ8は、図4に示す如き第3リセットパルスR
3を行電極Y1〜Ynの各々に同時印加する。この際、
上記第2リセットパルスRP2及び第3リセットパルス
RP3が印加される度に、各放電セルにリセット放電が
生起され、その放電空間内には所望量のプライミング粒
子が形成される。
【0016】次に、アドレス行程Wcでは、アドレスド
ライバ6は、メモリ4から供給された1行分(m個)毎の
画素駆動データビットDB各々の論理レベルに応じた電
圧を有する画素データパルスを生成し、m個の画素デー
タパルスからなる画素データパルス群DPを列電極D1
〜Dmに印加する。すなわち、アドレスドライバ6は、
サブフィールドSF1のアドレス行程Wcでは、上記画
素駆動データビットDB111-nm各々の論理レベルに応
じた電圧を有する画素データパルス群DP1を1表示ラ
イン分ずつ(DP11、DP12、DP13、・・・・、DP1
n)順次、列電極D 1〜Dmに印加する。又、サブフィール
ドSF2のアドレス行程Wcでは、上記画素駆動データ
ビットDB211-nm各々の論理レベルに応じた電圧を有
する画素データパルス群DP2を1表示ライン分ずつ
(DP21、DP22、DP23、・・・・、DP2n)順次、列
電極D1〜Dmに印加する。同様にして、サブフィールド
SF3〜SF14各々のアドレス行程Wcにおいて、ア
ドレスドライバ6は、上記画素駆動データビットDB
(DB311-nm〜DB1411-nm)各々の論理レベルに応じ
た電圧を有する画素データパルス群DP(DP3〜DP
14)2を1表示ライン分ずつ順次、列電極D1〜Dm
印加して行く。尚、アドレスドライバ6は、画素駆動デ
ータビットDBが論理レベル"0"である場合には低電圧
(0ボルト)、論理レベル"1"である場合には高電圧の画
素データパルスを生成する。
【0017】更に、上記アドレス行程Wcでは、第2サ
スティンドライバ8が、各画素データパルス群DPの印
加タイミングと同一タイミングにて、図4に示されるが
如き走査パルスSPを発生してこれを行電極Y1〜Yn
と順次印加して行く。この際、走査パルスSPが印加さ
れた"行"と、高電圧の画素データパルスが印加された"
列"との交差部の放電セルにのみ選択的に放電(選択消
去放電)が生じ、その放電セル内に残存していた壁電荷
が消去される。ここで、上記選択消去放電が生起されて
壁電荷を失った放電セルは"消灯放電セル"の状態に設定
される。一方、上記選択消去放電の生起されなかった放
電セル内には壁電荷が残留したままとなるので、この放
電セルは"点灯放電セル"の状態に設定されることにな
る。
【0018】すなわち、アドレス行程Wcの実行によ
り、後述する発光維持行程Icにおいて放電して発光す
る発光セルと、消灯状態のままの非発光セルとが、画素
データに応じて択一的に設定され、いわゆる各放電セル
に対する画素データの書き込みが為されるのである。次
に、サブフィールドSF1〜SF14各々において実施
される発光維持行程Icでは、第1サスティンドライバ
7及び第2サスティンドライバ8が行電極X1〜Xn及び
1〜Ynに対して図4に示されるように交互に維持パル
スIPX及びIPYを繰り返し印加する。尚、かかる発光
維持行程Icにおいて印加する維持パルスIPの回数
は、図3に示す如くされるように各サブフィールド毎に
異なる。
【0019】すなわち、サブフィールドSF1での発光
維持行程Icにおける印加回数を"1"とした場合、 SF1:1 SF2:3 SF3:5 SF4:8 SF5:10 SF6:13 SF7:16 SF8:19 SF9:22 SF10:25 SF11:28 SF12:32 SF13:35 SF14:39 である。
【0020】この際、壁電荷が残留したままとなってい
る放電セル、すなわち上記アドレス行程Wcにおいて"点
灯放電セル"の状態に設定された放電セルのみが、上記
維持パルスIPX及びIPYが印加される度に維持放電
し、各サブフィールド毎に割り当てられた放電回数分だ
け、その維持放電に伴う発光状態を維持する。尚、各サ
ブフィールド毎の発光維持行程Ic内の最後に生起され
る維持放電は、次のサブフィールドのアドレス行程Wc
での選択消去放電を適切に生起させるべく、各放電セル
内に残留する壁電荷の量を適量に調整する役目をも担っ
ている。
【0021】ここで、各放電セルがアドレス行程Wcに
おいて"点灯放電セル"の状態に設定されるか否かは、入
力映像信号に基づいて生成された上記画素駆動データG
Dによって決まる。この際、14ビットの画素駆動デー
タGDとして取り得るパターンは、図2に示されるが如
き15パターンである。図2に示すように、画素駆動デ
ータGDは、その第1ビット〜第14ビット各々の内で
論理レベル"1"となるビットが1つ以下となるビットパ
ターンを有するものである。従って、かかる画素駆動デ
ータGDを用いた駆動によれば、図2の黒丸印にて示す
ように、サブフィールドSF1〜SF14の内の1つの
サブフィールドでのアドレス行程Wcにおいてのみで選
択消去放電が生起される。すなわち、一斉リセット行程
Rcの実行によってPDP10の全放電セル内に形成さ
れた壁電荷が上記選択消去放電の生起されるまでの間残
留するので、その間に存在する連続したサブフィールド
各々での発光維持行程Icにおいて維持放電が生起され
ることになる。つまり、各放電セルは1フィールド期間
内において上記選択消去放電が為されるまでの間、"点
灯放電セル"の状態に保持され、その間に存在するサブ
フィールド(白丸にて示す)で連続して発光するのであ
る。
【0022】そして、最後尾のサブフィールドSF14
のみで実施される消去行程Eでは、アドレスドライバ6
が、消去パルスAPを発生してこれを列電極D1-mの各
々に印加する。更に、第2サスティンドライバ8は、か
かる消去パルスAPの印加タイミングと同時に消去パル
スEPを発生してこれを行電極Y1〜Yn各々に印加す
る。これら消去パルスAP及びEPの同時印加により、
PDP10における全放電セル内において消去放電が生
起され、全ての放電セル内に残存している壁電荷が消滅
する。
【0023】従って、図2に示す如き15パターンから
なる画素駆動データGDを用いて図3に示す発光駆動フ
ォーマットに従った駆動を実施すれば、{0、1、4、9、17、2
7、40、56、75、97、122、150、182、217、255}なる15段階分
の中間輝度が表現可能となり、PDP10の画面上には
入力映像信号に対応した表示画像が表れることになる。
【0024】図5は、上記リセットパルスRP、走査パ
ルスSP、維持パルスIP及び消去パルスEPを発生す
る第1サスティンドライバ7及び第2サスティンドライ
バ8各々の内部構成を示す図である。図5に示すよう
に、第1サスティンドライバ7には、上記リセットパル
スRP Xを発生する為のリセットパルス発生回路RX、
及び上記維持パルスIPXを発生する為の維持パルス発
生回路IXが設けられている。
【0025】リセットパルス発生回路RXは、直流の電
圧VRを発生する直流電源B2、スイッチング素子S
7、及び抵抗R1から構成される。直流電源B2の正側
端子はアース電位に設定されており、その負側端子は上
記スイッチング素子S7に接続されている。スイッチン
グ素子S7は、駆動制御回路2から供給されたスイッチ
ング信号SW7が論理レベル"1"である期間中に限りオ
ン状態となり、直流電源B2の負側端子電圧である電圧
−VRを抵抗R1を介して行電極Xに印加する。
【0026】リセットパルス発生回路RXは、図6に示
す如きシーケンスに従って上記スイッチング素子S7を
オフ状態−オン状態−オフ状態に順次切り換えるべきス
イッチング信号SW7が駆動制御回路2から供給される
と、図6に示す如きその立ち下がり変化が緩やかな負極
性の第1リセットパルスRPx1を発生する。維持パルス
発生回路IXは、直流の電圧VSを発生する直流電源B
1、スイッチング素子S1〜S4、コイルL1及びL
2、ダイオードD1及びD2、及びコンデンサC1から
構成される。スイッチング素子S1は、駆動制御回路2
から供給されたスイッチング信号SW1が論理レベル"
1"である期間中に限りオン状態となり、コンデンサC
1の一端上の電位をコイルL1、ダイオードD1を介し
て行電極Xに印加する。スイッチング素子S2は、駆動
制御回路2から供給されたスイッチング信号SW2が論
理レベル"1"である期間中に限りオン状態となり、行電
極X上の電位をコイルL2、及びダイオードD2を介し
てコンデンサC1の一端に印加する。スイッチング素子
S3は、駆動制御回路2から供給されたスイッチング信
号SW3が論理レベル"1"である期間中に限りオン状態
となり、上記直流電源B1が発生した電圧VSを行電極
Xに印加する。スイッチング素子S4は、駆動制御回路
2から供給されたスイッチング信号SW4が論理レベ
ル"1"である期間中に限りオン状態となり、行電極Xを
アース電位に設定する。
【0027】維持パルス発生回路IXは、図7に示す如
きスイッチングシーケンスSSXに従って推移するスイ
ッチング信号SW1〜SW4に応じて、維持パルスIP
Xを発生する。すなわち、先ず、論理レベル"1"のスイ
ッチ信号SW1に応じて、スイッチング素子S1のみが
オン状態となり、コンデンサC1に蓄えられていた電荷
に伴う電流がコイルL1、ダイオードD1、行電極Xを
介して放電セルに流れ込む。これにより、行電極X上の
電圧は図7に示す如く徐々に上昇して行く。次に、論理
レベル"1"のスイッチ信号SW3に応じて、スイッチン
グ素子S3のみがオン状態となり、直流電源B1の電圧
Sが直に行電極Xに印加される。これにより、行電極
X上の電圧は図7に示す如く電圧VSとなる。次に、論
理レベル"1"のスイッチ信号SW2に応じてスイッチン
グ素子S2のみがオン状態となり、行電極X及びY間の
負荷容量C0に蓄えられていた電荷に伴う電流がコイル
L2、ダイオードD2を介してコンデンサC1に流れ込
む。これにより、行電極X上の電圧は図7に示す如く徐
々に下降して行く。
【0028】駆動制御回路2は、上記スイッチングシー
ケンスSSXに従った制御を、前述した如く各サブフィ
ールド毎に割り当てられた放電回数に応じた回数だけ周
期的に繰り返し実行する。これにより、維持パルス発生
回路IXは、図7に示す如き波形を有する維持パルスI
Xを、各サブフィールドに割り当てられた放電回数に
応じた回数だけ図4に示す如く繰り返し発生する。
【0029】一方、第2サスティンドライバ8には、図
5に示す如くリセットパルスRPYを発生する為のリセ
ットパルス発生回路RY、上記走査パルスSPを発生す
る為の走査パルス発生回路SY、及び上記維持パルスI
Y及びIPYEを発生する為の維持パルス発生回路IY
が設けられている。リセットパルス発生回路RYは、直
流の電圧VRを発生する直流電源B4、スイッチング素
子S15〜S17、ダイオードD10、抵抗R2及びR
3から構成される。直流電源B4の負側端子は接地され
ており、その正側端子は上記スイッチング素子S17に
接続されている。スイッチング素子S17は、駆動制御
回路2から供給されたスイッチング信号SW17が論理
レベル"1"である期間中に限りオン状態となり、直流電
源B4の正側端子電圧である電圧VRを抵抗R3を介し
てライン20上に印加する。ダイオードD10は、その
カソード端がアース電位に設定されている。抵抗R2の
一端にはダイオードD10のアノード端が接続されてお
り、その他端にはスイッチング素子S16が接続されて
いる。スイッチング素子S16は、駆動制御回路2から
供給されたスイッチング信号SW16が論理レベル"1"
である期間中に限りオン状態となり、抵抗R2の他端と
ライン12とを接続する。
【0030】リセットパルス発生回路RYは、図6に示
す如く上記スイッチング素子S17をオフ状態−オン状
態−オフ状態に順次切り換えるべきスイッチング信号S
W17が駆動制御回路2から供給されると、図6に示す
如きその立ち上がり変化が緩やかな正極性の第1リセッ
トパルスRPY1を発生する。走査パルス発生回路SY
は、各行電極Y1〜Yn毎に設けられており、夫々、直流
の電圧Vhを発生する直流電源B5、スイッチング素子
S21、S22、ダイオードD5及びD6から構成され
る。スイッチング素子S21は、駆動制御回路2から供
給されたスイッチング信号SW21が論理レベル"1"で
ある期間中に限りオン状態となり、直流電源B5の正側
端子と、ダイオードD5のアノード端を行電極Yに夫々
接続する。スイッチング素子S22は、駆動制御回路2
から供給されたスイッチング信号SW22が論理レベ
ル"1"である期間中に限りオン状態となり、直流電源B
5の負側端子と、ダイオードD6のカソード端を行電極
Yに夫々接続する。この際、駆動制御回路2は、論理レ
ベル"0"のスイッチング信号SW21及び論理レベル"
1"のスイッチング信号SW22を順次、行電極Y1〜Y
n各々に対応した走査パルス発生回路SYの各々に供給
して行く。かかるスイッチング信号SW21及びSW2
2が供給された走査パルス発生回路SYでは、スイッチ
ング素子S22がオン状態、S21がオフ状態となる。
これにより、この走査パルス発生回路SYに対応した行
電極Y上には、図4に示す如き電圧−V hを有する負極
性の走査パルスSPが発生する。
【0031】上記維持パルス発生回路IYは、直流の電
圧VSを発生する直流電源B3、スイッチング素子S1
1〜S14、コイルL3及びL4、ダイオードD3及び
D4、及びコンデンサC2から構成される。スイッチン
グ素子S11は、駆動制御回路2から供給されたスイッ
チング信号SW11が論理レベル"1"である期間中に限
りオン状態となり、コンデンサC2の一端上の電位をコ
イルL3、ダイオードD3を介してライン12上に印加
する。スイッチング素子S12は、駆動制御回路2から
供給されたスイッチング信号SW12が論理レベル"1"
である期間中に限りオン状態となり、上記ライン12上
の電位をコイルL4、及びダイオードD4を介してコン
デンサC2の一端に印加する。スイッチング素子S13
は、駆動制御回路2から供給されたスイッチング信号S
W13が論理レベル"1"である期間中に限りオン状態と
なり、上記直流電源B3が発生した電圧VSを上記ライ
ン12上に印加する。スイッチング素子S14は、駆動
制御回路2から供給されたスイッチング信号SW14が
論理レベル"1"である期間中に限りオン状態となり、上
記ライン12をアース電位に設定する。
【0032】維持パルス発生回路IYは、図7に示す如
きスイッチングシーケンスSSYに従って推移するスイ
ッチング信号SW11〜SW14に応じて、維持パルス
IP Yを発生する。すなわち、先ず、論理レベル"1"の
スイッチ信号SW11に応じて、スイッチング素子S1
1のみがオン状態となる。この際、コンデンサC2に蓄
えられていた電荷に伴う電流がコイルL3、ダイオード
D3、スイッチング素子S11、スイッチング素子S1
5及びS21を介して行電極Yに流れ込む。これによ
り、行電極Y上の電圧は図7に示す如く徐々に上昇して
行く。次に、論理レベル"1"のスイッチ信号SW13に
応じて、スイッチング素子S13のみがオン状態とな
り、直流電源B3の電圧VSが直に行電極Yに印加され
る。これにより、行電極Y上の電圧は図7に示す如く電
圧VSとなる。次に、論理レベル"1"のスイッチ信号S
W12に応じてスイッチング素子S12のみがオン状態
となり、行電極X及びY間の負荷容量C0に蓄えられて
いた電荷に伴う電流がコイルL4、ダイオードD4を介
してコンデンサC2に流れ込む。これにより、行電極Y
上の電圧は図7に示す如く徐々に下降して行く。
【0033】駆動制御回路2は、上記スイッチングシー
ケンスSSYに従った制御を前述した如く各サブフィー
ルド毎に割り当てられた放電回数に応じた回数だけ周期
的に繰り返し実行する。これにより、維持パルス発生回
路IYは、図7に示す如き波形を有する維持パルスIP
Yを図4に示す如く繰り返し発生する。ただし、駆動制
御回路2は、発光維持行程Ic内の最後尾に限り、図7
に示す如きスイッチングシーケンスSSYEに従った制御
を実行する。これにより、維持パルス発生回路IYは、
サブフィールドSF1〜SF14各々の発光維持行程I
c内において繰り返し発生する維持パルスの内の最終の
維持パルスIPYEのみを発生する。
【0034】以下に、維持パルスIPYEの発生動作につ
いて図7を参照しつつ説明する。上記スイッチングシー
ケンスSSYEに従った制御により、先ず、論理レベル"
1"のスイッチ信号SW11が維持パルス発生回路IY
に供給され、スイッチング素子S11のみがオン状態と
なる。この際、コンデンサC2に蓄えられていた電荷に
伴う電流がコイルL3、ダイオードD3、スイッチング
素子S11、スイッチング素子S15及びS21を介し
て行電極Yに流れ込む。これにより、行電極Y上の電圧
は上昇して行く。次に、論理レベル"1"のスイッチ信号
SW13に応じて、スイッチング素子S13のみがオン
状態となり、直流電源B3の電圧V Sが直に行電極Yに
印加される。これにより、行電極Y上の電圧は電圧VS
になる。次に、論理レベル"1"のスイッチ信号SW12
に応じてスイッチング素子S12のみがオン状態とな
り、行電極X及びY間の負荷容量C0に蓄えられていた
電荷に伴う電流がコイルL4、ダイオードD4を介して
コンデンサC2に流れ込む。これにより、行電極Y上の
電圧は図7に示す如く徐々に低下して行く(共振立ち下
がり区間Tb1)。そして、この電圧低下中において、駆
動制御回路2は、スイッチ信号SW12を論理レベル"
0"、スイッチ信号SW16を論理レベル"1"に切り換
える。すると、抵抗R2及びダイオードD10からなる
直列回路がライン12上に接続され、この間、行電極Y
上における電圧低下は図7に示す如く更に緩やかなもの
となる(抵抗立ち下がり区間Tb2)。
【0035】従って、上記維持パルスIPYEの立ち下が
り区間(Tb1+Tb2)における電圧値の変化率は、その直
前に印加される維持パルスIPY又はIPXの立ち下がり
区間Tbでの電圧値の変化率に比して緩やかになる。こ
こで、発光維持行程Icの最後尾に印加する維持パルス
に応じて生起される放電(図7に示すDS1、DS2)
は、アドレス行程Wcでの選択消去放電を適切に生じさ
せるべく、放電セル内に残留する壁電荷の量を適量に調
整する役目をも担っている。ところが、かかる最終の維
持パルスの立ち下がり区間における電圧推移が他の維持
パルスと同様に急峻であり、かつ、この最終の維持パル
スが印加される直前に放電セル内に残留している壁電荷
の量が多いと、以下の如き問題が生じる。
【0036】例えば、1サブフィールドでの発光負荷
(1画面内において維持放電の生起される放電セルの数)
が大きい場合には維持パルスの波形が歪み、残留する壁
電荷の量が例えば多くなる。又、所定時間に亘り維持放
電の生起された放電セルに隣接している放電セルが消灯
状態から点灯状態になった場合には放電し易くなってい
る為、多くの壁電荷が形成される。このように、放電セ
ル内に残留している壁電荷量が多いと、発光維持行程I
c内の最終の維持パルスの立ち下がり区間で生起される
放電DS2が比較的強い放電となり、多くの壁電荷が消
滅してしまうのである。従って、アドレス行程Wcでの
選択消去放電を適切に生起させるほどの量の壁電荷を残
留させることが出来なくなるという問題が生じる。
【0037】一方、放電セル内に残留している壁電荷が
少ない場合にも以下の如き問題が生じる。例えば、1画
面内において維持放電が生起される放電セルの数、いわ
ゆる発光負荷が小さい場合には維持パルスの歪みもなく
なり、それに伴い放電セル内に残留する壁電荷も少なく
なる。又、所定時間に亘り維持放電の生起された放電セ
ルでは、放電が起こりにくくなっているので、これを再
び維持放電せしめた際に形成される壁電荷の量も少な
い。又、PDP10の温度が高くなる場合、あるいはP
DP10による連続表示時間が長くなった場合にも同様
に放電が起こりにくくなっているので、維持放電によっ
て形成される壁電荷の量も少なくなる。このように、放
電セル内の残留壁電荷の量が少ない状態において、発光
維持行程Icにて最終の維持放電が生起されると、この
維持放電を生起させるべく印加された最終の維持パルス
の立ち下がり区間で生起される放電DS2は比較的弱い
ものとなり、少量の壁電荷が消滅する。ところが、この
際、放電セル内に残留している壁電荷の量が元々少ない
ので、そこから少量の壁電荷が消滅しただけでも、上記
選択消去放電を適切に生じさせるほどの壁電荷量を確保
することが困難となる。
【0038】そこで、本発明においては、図7に示す如
く、各発光維持行程Icの最後尾に印加する維持パルス
IPYEの立ち下がり区間(Tb1+Tb2)での電圧値の変化
率を、その直前の維持パルスIPYの立ち下がり区間で
の電圧値の変化率よりも緩やかにしたのである。このよ
うに、発光維持行程Icの最後尾に印加する維持パルス
IPYEの立ち下がり区間における電圧推移を緩やかにす
ると、この立ち下がり区間で生起される放電DS2が弱
まる。よって、例え放電セル内に多くの壁電荷が残留し
ていても、この放電DS2が微弱なものとなるので、壁
電荷の消滅量が抑制され、アドレス行程Wcにおいて選
択放電を適切に生じさせる程度の適量の壁電荷を残留さ
せることが可能となる。又、放電セル内に残留する壁電
荷の量が少ない場合には、上記の如き立ち下がり区間で
生起される放電DS2が更に微弱なものとなるので、上
述した如き適量の壁電荷量を残留させることが可能とな
る。
【0039】従って、本発明によれば、各アドレス行程
Wcの直前において、各放電セル内に、このアドレス行
程Wcでの選択放電を正しく生起させるべき適量の壁電
荷を形成させることが出来る。よって、アドレス行程W
cにおいて入力映像信号に対応した適切な選択放電が生
起されるようになるので、表示品質の劣化を抑制するこ
とが可能となる。
【0040】又、上記実施例においては、発光維持行程
Icの最後尾に印加する維持パルスIPYEのみ、その立
ち下がり区間における電圧値の変化率を緩やかなものに
している。しかしながら、サブフィールドSF1では、
更に、一斉リセット行程Rc内の最後尾で印加する第3
リセットパルスRP3の立ち下がり区間における電圧値
の変化率を緩やかにする。尚、かかる第3リセットパル
スRP3は、上記維持パルス発生回路IY及びリセット
パルス発生回路RYにおいて生成され、上記第2リセッ
トパルスRP2は、上記維持パルス発生回路IXによっ
て生成される。
【0041】すなわち、維持パルス発生回路IXは、図
6に示す如きスイッチングシーケンスSRXに従って推
移するスイッチング信号SW1〜SW4に応じて、第2
リセットパルスRP2を発生する。すなわち、先ず、論
理レベル"1"のスイッチ信号SW1に応じて、スイッチ
ング素子S1のみがオン状態となり、コンデンサC1に
蓄えられていた電荷に伴う電流がコイルL1、ダイオー
ドD1、行電極Xを介して放電セルに流れ込む。これに
より、行電極X上の電圧は図6に示す如く徐々に上昇し
て行く。次に、論理レベル"1"のスイッチ信号SW3に
応じて、スイッチング素子S3のみがオン状態となり、
直流電源B1の電圧VSが直に行電極Xに印加される。
これにより、行電極X上の電圧は図6に示す如く電圧V
Sとなる。次に、論理レベル"1"のスイッチ信号SW2
に応じてスイッチング素子S2のみがオン状態となり、
行電極X及びY間の負荷容量C0に蓄えられていた電荷
に伴う電流がコイルL2、ダイオードD2を介してコン
デンサC1に流れ込む。従って、行電極X上の電圧は図
6に示す如く徐々に下降して行く。
【0042】以上の如き動作により、図6に示す如き波
形を有する正極性の第2リセットパルスRP2が行電極
X上に生成される。その後、維持パルス発生回路IY
は、図6に示す如きスイッチングシーケンスSRYに従
って推移するスイッチング信号SW11〜SW14及び
SW16に応じて、第3リセットパルスRP3を発生す
る。すなわち、先ず、論理レベル"1"のスイッチ信号S
W11に応じて、スイッチング素子S11のみがオン状
態となる。この際、コンデンサC2に蓄えられていた電
荷に伴う電流がコイルL3、ダイオードD3、スイッチ
ング素子S11、スイッチング素子S15及びS21を
介して行電極Yに流れ込む。これにより、行電極Y上の
電圧は上昇して行く。次に、論理レベル"1"のスイッチ
信号SW13に応じて、スイッチング素子S13のみが
オン状態となり、直流電源B3の電圧VSが直に行電極
Yに印加される。これにより、行電極Y上の電圧は電圧
Sになる。次に、論理レベル"1"のスイッチ信号SW
12に応じてスイッチング素子S12のみがオン状態と
なり、行電極X及びY間の負荷容量C0に蓄えられてい
た電荷に伴う電流がコイルL4、ダイオードD4を介し
てコンデンサC2に流れ込む。これにより、行電極Y上
の電圧は図6に示す如く徐々に低下して行く(共振立ち
下がり区間Tb1)。そして、この電圧低下中に、スイッ
チ信号SW16が論理レベル"1"に切り換わる。する
と、抵抗R2及びダイオードD10からなる直列回路が
ライン12上に接続され、この間、行電極Y上における
電圧低下は図6に示す如く更に緩やかなものとなる(抵
抗立ち下がり区間Tb2)。
【0043】以上の如き動作により、図6に示す如く、
その立ち下がり区間(Tb1+Tb2)での電圧値の変化率が
第2リセットパルスRP2の立ち下がり区間での電圧値
の変化率よりも緩やかな第3リセットパルスRP3が全
ての行電極Y上に印加される。かかる第3リセットパル
スRP3が全ての行電極Y上に印加されると、全放電セ
ル内においてリセット放電が生起され、その放電空間内
にプライミング粒子が発生する。更に、第3リセットパ
ルスRP3の立ち下がり区間(Tb1+Tb2)において微弱
な放電が生起され、全放電セル内には、SF1のアドレ
ス行程Wcでの選択放電を正しく生起させるべき適量の
壁電荷が形成されるようになる。
【0044】尚、上記実施例においては、第3リセット
パルスRP3及び維持パルスIPYEの立ち下がり区間で
の電圧値の変化率を緩やかにするにあたり、主に、抵抗
立ち下がり区間Tb2でその電圧値の変化率を緩やかにし
ている。しかしながら、共振立ち下がり区間Tb1のみ、
あるいは、この共振立ち下がり区間Tb1及び抵抗立ち下
がり区間Tb2の両方で、電圧推移を緩やかにしても良
い。
【0045】図8は、本発明の他の実施例によるプラズ
マディスプレイ装置の構成を示す図である。尚、図8に
示されるプラズマディスプレイ装置においては、A/D
変換器1、画素駆動データ生成回路30、メモリ4、ア
ドレスドライバ6、第1サスティンドライバ7及びPD
P10なる構成は図1に示されるものと同一であるの
で、その説明は省略する。更に、図8に示すプラズマデ
ィスプレイ装置では、駆動制御回路2'が図2〜図4に
て説明した駆動方法に従ってPDP10を駆動する点も
図1に示されるプラズマディスプレイ装置と同様である
ので、その説明も省略する。
【0046】すなわち、図8に示すプラズマディスプレ
イ装置は、図1に示す装置に、パネル温度センサ81、
累積表示時間タイマ82、発光負荷測定回路83、及び
点灯状態反転検出回路84を追加したものである。更
に、図1に示す及び第2サスティンドライバ8に代わ
り、図9に示す如き内部構成を有する第2サスティンド
ライバ8'を採用している。
【0047】第2サスティンドライバ8'は、リセット
パルス発生回路RY'を除く、維持パルス発生回路IY
及び走査パルス発生回路SY各々の構成は、図5に示す
第2サスティンドライバ8のものと同一である。上記リ
セットパルス発生回路RY'では、図5に示すリセット
パルス発生回路RYにおいて用いられている抵抗R2に
代わり、駆動制御回路2'から供給された電圧変化率調
整信号VCに応じてその抵抗値を変更する可変抵抗VL
を採用している。
【0048】上記パネル温度センサ81は、PDP10
の近傍位置に設置されており、このPDP10のパネル
温度を検出して得たパネル温度情報を駆動制御回路2'
に供給する。累積表示時間タイマ82は、このプラズマ
ディスプレイ装置の製造後、第1回目の電源投入によっ
て最初の画像表示が為されてから現時点までの画像表示
時間の累積を計時し、その累積表示時間を示す情報を駆
動制御回路2'に供給する。発光負荷測定回路83は、
画素駆動データ生成回路30から供給された画素駆動デ
ータGDに基づいて、1つのサブフィールド内において
維持放電発光する放電セルの数を求め、これを発光負荷
の大きさを表す発光負荷情報として駆動制御回路2'に
供給する。点灯状態反転検出回路84は、先ず、上記画
素データPDに基づき、PDP10の全放電セルの内か
ら所定時間に亘り連続して"点灯放電セル"状態になる放
電セルの各々を求める。ここで、かかる放電セルに隣接
して形成されている放電セルが"消灯放電セル"状態か
ら"点灯放電セル"状態に推移したら、点灯状態反転検出
回路84は、点灯状態反転検出信号を駆動制御回路2'
に供給する。
【0049】駆動制御回路2'は、上記パネル温度情
報、累積表示時間情報、発光負荷情報、又は点灯状態反
転検出信号に基づき、各サブフィールドのアドレス行程
Wcの直前にPDP10に印加する駆動パルス(維持パル
スIPYE、第3リセットパルスRP3)の立ち下がり区間
での電圧値の変化率を制御する。例えば、駆動制御回路
2'は、PDP10のパネル温度が比較的高い、又は累
積表示時間が大、又は発光負荷が大きい、あるいは上記
点灯状態反転検出信号の発生頻度が高いほど、リセット
パルス発生回路RY'の可変抵抗VLの抵抗値を高くす
る。すると、可変抵抗VLの抵抗値に応じた分だけ、一
斉リセット行程Rcの最後尾にて印加される第3リセッ
トパルスRP3及び各発光維持行程Icの最後尾に印加さ
れる維持パルスIPYE各々の抵抗立ち下がり区間Tb2で
の電圧値の変化率が緩やかになる。この際、立ち下がり
区間Tb2での電圧推移が緩やかになるほど、この立ち下
がり区間で生じる放電が弱くなり、消滅する壁電荷の量
も減少する。つまり、PDP10のパネル温度、累積表
示時間、発光負荷の大きさ、又は上記点灯状態反転検出
信号の発生頻度等の状況に応じて、上記立ち下がり区間
において消滅させる壁電荷の量を調整することが出来る
のである。
【0050】よって、図8及び図9に示す構成によれ
ば、上述した如き各種状況に追従させて、各放電セル内
に残留する壁電荷の量を、アドレス行程Wcの選択放電
を適切に生起させるべき適量に調整することが可能とな
る。尚、上記実施例においては、可変抵抗VLの抵抗値
を制御することにより、第3リセットパルスRP3及び
維持パルスIPYE各々の抵抗立ち下がり区間Tb2での電
圧値の変化率を調整しているが、かかる調整方法に限定
されるものではない。
【0051】例えば、図10に示す如く、維持パルスI
YE(又は第3リセットパルスRP3)の抵抗立ち下がり
区間Tb2の期間自体をPDP10のパネル温度、累積表
示時間、発光負荷の大きさ、又は上記点灯状態反転検出
信号の発生頻度に応じて調整しても良い。つまり、図7
(又は図6)に示す如きスイッチングシーケンスSS
YE(又はSRY)に従って維持パルスIPYE(又は第3リセ
ットパルスRP3)を生成するにあたり、駆動制御回路
2'は、スイッチング信号SW16の論理レベル"1"で
ある期間を変更する。例えば、PDP10のパネル温度
が高い、又は累積表示時間が大、又は発光負荷が大き
い、あるいは上記点灯状態反転検出信号の発生頻度が高
い場合には、図10(a)に示す如くスイッチング信号S
W16の論理レベル"1"である期間を長くして抵抗立ち
下がり区間Tb2の期間を長くする。これにより、抵抗立
ち下がり区間Tb2において生起させる放電が弱くなり、
壁電荷の消滅量が少なくなる。一方、PDP10のパネ
ル温度が低い、又は累積表示時間が小、又は発光負荷が
小さい、あるいは上記点灯状態反転検出信号の発生頻度
が低い場合には、図10(b)に示す如くスイッチング信
号SW16の論理レベル"1"である期間を短くすること
により、抵抗立ち下がり区間Tb2の期間を図10(a)に
比して短くする。これにより、上記抵抗立ち下がり区間
Tb2において生起させる放電が強くなり、壁電荷の消滅
量が多くなる。
【0052】又、維持パルスIPYE(又は第3リセット
パルスRP3)の抵抗立ち下がり区間Tb2を変更する代わ
りに、維持パルスIPYE(又は第3リセットパルスR
3)のパルス幅自体を変更するようにしても良い。つま
り、図7(又は図6)に示す如きスイッチングシーケンス
SSYE(又はSRY)に従って維持パルスIPYE(又は第3
リセットパルスRP3)を生成するにあたり、駆動制御回
路2'は、スイッチング信号SW13の論理レベル"1"
である期間を変更する。例えば、PDP10のパネル温
度が低い、又は累積表示時間が短い、又は発光負荷が小
さい、あるいは上記点灯状態反転検出信号の発生頻度が
低い場合には、図11(a)に示す如くスイッチング信号
SW16の論理レベル"1"である期間を短くして維持パ
ルスIPYE(又は第3リセットパルスRP3)のパルス幅
を短くする。一方、PDP10のパネル温度が高い、又
は累積表示時間が大、又は発光負荷が大きい、あるいは
上記点灯状態反転検出信号の発生頻度が高い場合には、
図11(b)に示す如くスイッチング信号SW16の論理
レベル"1"である期間を図11(a)に比して短くする。
これにより行電極上に印加される維持パルスIPYE(又
は第3リセットパルスRP3)のパルス幅は、図11(a)
に比して長くなる。すなわち、PDP10のパネル温度
が高い、又は累積表示時間が長い、又は発光負荷が大き
い、あるいは上記点灯状態反転検出信号の発生頻度が高
い場合には、図11(b)に示す如く、行電極Yに電圧V
sを印加しつづける時間を長くして壁電荷の形成量を増
やすのである。
【0053】又、上述した如き維持パルスIPYE(又は
第3リセットパルスRP3)のパルス幅の変更、及び立ち
下がり区間での電圧値の変化率の変更動作を併用して実
行するようにしても良い。又、上記実施例においては、
サブフィールド法に基づく階調駆動として、図2〜図4
に示す如き階調駆動方法を採用しているが、本発明が適
用される階調駆動方法としてはこれに限定されるもので
はない。
【0054】又、上記実施例においては、サブフィール
ド法として、予め全放電セル内に壁電荷を形成させてお
き(一斉リセット行程Rc)、各放電セル内の壁電荷を入
力映像信号に応じて選択的に消去する(アドレス行程W
c)という、いわゆる選択消去アドレス法を採用してい
る。しかしながら、本発明は、サブフィールド法とし
て、予め全放電セル内の壁電荷を消滅させておき、入力
映像信号に応じて各放電セル内に選択的に壁電荷を形成
させる、いわゆる選択書込アドレス法を採用したものに
も同様に適用可能である。
【0055】
【発明の効果】以上詳述した如く、本発明においては、
一斉リセット行程及び発光維持行程各々の最後尾で放電
を生起させるべく印加する最終のリセットパルス及び維
持パルスの立ち下がり区間での電圧値の変化率をその直
前に印加するパルスよりも緩やかにしている。かかる構
成により、上記一斉リセット行程及び発光維持行程各々
の最後尾に印加される最終のリセットパルス及び維持パ
ルス各々の立ち下がり区間で生じる放電が弱まる。従っ
て、パネル温度、発光負荷の大きさ、経年変化等の影響
により放電セル内に多くの壁電荷が形成されてしまう場
合においても、上記立ち下がり区間で生じる放電によっ
て適切な量だけ壁電荷を消失させることが可能となる。
よって、アドレス行程の直前に、壁電荷の残留量を適量
に調整することが出来るので、このアドレス行程では入
力映像信号に対応した適切な選択放電が生起されるよう
になる。
【0056】従って、本発明によれば、パネルの温度、
発光負荷の大きさ、経年変化等に拘わらず、常時、入力
映像信号に対応した良好な画像表示を行うことが可能と
なる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明によるプラズマディスプレイ装置の概略
構成を示す図である。
【図2】画素駆動データ生成回路30のデータ変換テー
ブル、及び1フィールド表示期間内での発光駆動パター
ンの一例を示す図である。
【図3】発光駆動フォーマットの一例を示す図である。
【図4】PDP10に印加される各種駆動パルスと、そ
の印加タイミングの一例を示す図である。
【図5】図1に示す第1サスティンドライバ7及び第2
サスティンドライバ8各々の内部構成の一例を示す図で
ある。
【図6】PDP10に印加される各種リセットパルス
と、各リセットパルスを生成する際のスイッチングシー
ケンスの一例を示す図である。
【図7】PDP10に印加される各種維持パルスと、各
維持パルスを生成する際のスイッチングシーケンスの一
例を示す図である。
【図8】本発明の他の実施例によるプラズマディスプレ
イ装置の構成を示す図である。
【図9】図8に示す第1サスティンドライバ7及び第2
サスティンドライバ8'各々の内部構成の一例を示す図
である。
【図10】図8に示すプラズマディスプレイ装置におい
て、維持パルスIPYE又は第3リセットパルスRP3
立ち下がり区間長を変更する際のスイッチングシーケン
スの一例を示す図である。
【図11】図8に示すプラズマディスプレイ装置におい
て、維持パルスIPYE又は第3リセットパルスRP3
パルス幅を変更する際のスイッチングシーケンスの一例
を示す図である。
【主要部分の符号の説明】
2、2' 駆動制御回路 6 アドレスドライバ 7 第1サスティンドライバ 8、8' 第2サスティンドライバ 10 PDP 81 パネル温度センサ 82 累積表示時間タイマ 83 発光負荷測定回路 84 点灯状態反転検出回路
フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) H04N 5/66 101 G09G 3/28 B (72)発明者 北川 満志 静岡県袋井市鷲巣字西ノ谷15番地の1 静 岡パイオニア株式会社内 Fターム(参考) 5C058 AA11 BA04 BA35 5C080 AA05 BB05 DD03 FF12 HH05 JJ02 JJ03 JJ04

Claims (34)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 表示ラインに対応した複数の行電極対と
    前記行電極対の各々に交叉して配列された複数の列電極
    とを有し前記行電極対及び前記列電極の各交差部に画素
    を担う放電セルが形成されているプラズマディスプレイ
    パネルを、映像信号の1フィールド表示期間を構成する
    複数のサブフィールド毎に駆動するプラズマディスプレ
    イパネルの駆動装置であって、 前記サブフィールド各々の内の少なくとも1において全
    ての前記行電極対の各々に繰り返しリセットパルスを印
    加して全ての前記放電セルを繰り返しリセット放電せし
    めることにより前記放電セル各々を点灯放電セル状態及
    び消灯放電セル状態のいずれか一方に初期化するリセッ
    ト手段と、前記サブフィールドの各々において前記行電
    極対の一方の行電極に走査パルスを印加すると共に前記
    映像信号に対応した画素データパルスを前記列電極に印
    加することにより前記放電セルの各々を選択的に放電せ
    しめて前記放電セルを前記点灯放電セル状態及び前記消
    灯放電セル状態のいずれか一方に設定するアドレス手段
    と、前記サブフィールドの各々において前記行電極対の
    各々に前記サブフィールドに対応した回数だけ維持パル
    スを印加することにより前記点灯放電セル状態にある前
    記放電セルのみを繰り返し維持放電せしめる発光維持手
    段と、を有し、 前記維持パルス各々の内の最終の維持パルスの立ち下が
    り区間における電圧値の変化率が少なくともその直前の
    維持パルスの立ち下がり区間における電圧値の変化率よ
    りも緩やかであることを特徴とするプラズマディスプレ
    イパネルの駆動装置。
  2. 【請求項2】 表示ラインに対応した複数の行電極対と
    前記行電極対の各々に交叉して配列された複数の列電極
    とを有し前記行電極対及び前記列電極の各交差部に画素
    を担う放電セルが形成されているプラズマディスプレイ
    パネルを、映像信号の1フィールド表示期間を構成する
    複数のサブフィールド毎に駆動するプラズマディスプレ
    イパネルの駆動装置であって、 前記サブフィールド各々の内の少なくとも1において全
    ての前記行電極対の各々に繰り返しリセットパルスを印
    加して全ての前記放電セルを繰り返しリセット放電せし
    めることにより前記放電セル各々を点灯放電セル状態及
    び消灯放電セル状態のいずれか一方に初期化するリセッ
    ト手段と、前記サブフィールドの各々において前記行電
    極対の一方の行電極に走査パルスを印加すると共に前記
    映像信号に対応した画素データパルスを前記列電極に印
    加することにより前記放電セルの各々を選択的に放電せ
    しめて前記放電セルを前記点灯放電セル状態及び前記消
    灯放電セル状態のいずれか一方に設定するアドレス手段
    と、前記サブフィールドの各々において前記行電極対の
    各々に前記サブフィールドに対応した回数だけ維持パル
    スを印加することにより前記点灯放電セル状態にある前
    記放電セルのみを繰り返し維持放電せしめる発光維持手
    段と、を有し、 前記リセットパルス各々の内の最終のリセットパルスの
    立ち下がり区間における電圧値の変化率が少なくともそ
    の直前のリセットパルスの立ち下がり区間における電圧
    値の変化率よりも緩やかであることを特徴とするプラズ
    マディスプレイパネルの駆動装置。
  3. 【請求項3】 表示ラインに対応した複数の行電極対と
    前記行電極対の各々に交叉して配列された複数の列電極
    とを有し前記行電極対及び前記列電極の各交差部に画素
    を担う放電セルが形成されているプラズマディスプレイ
    パネルを、映像信号の1フィールド表示期間を構成する
    複数のサブフィールド毎に駆動するプラズマディスプレ
    イパネルの駆動装置であって、 前記サブフィールド各々の内の少なくとも1において全
    ての前記行電極対の各々に繰り返しリセットパルスを印
    加して全ての前記放電セルを繰り返しリセット放電せし
    めることにより前記放電セル各々を点灯放電セル状態及
    び消灯放電セル状態のいずれか一方に初期化するリセッ
    ト手段と、前記サブフィールドの各々において前記行電
    極対の一方の行電極に走査パルスを印加すると共に前記
    映像信号に対応した画素データパルスを前記列電極に印
    加することにより前記放電セルの各々を選択的に放電せ
    しめて前記放電セルを前記点灯放電セル状態及び前記消
    灯放電セル状態のいずれか一方に設定するアドレス手段
    と、前記サブフィールドの各々において前記行電極対の
    各々に前記サブフィールドに対応した回数だけ維持パル
    スを印加することにより前記点灯放電セル状態にある前
    記放電セルのみを繰り返し維持放電せしめる発光維持手
    段と、 前記プラズマディスプレイパネルのパネル温度を検出す
    る温度検出手段と、を有し、 前記発光維持手段は、前記パネル温度に応じて前記維持
    パルス各々の内の最終の維持パルスの立ち下がり区間に
    おける電圧値の変化率を変更することを特徴とするプラ
    ズマディスプレイパネルの駆動装置。
  4. 【請求項4】 前記発光維持手段は、前記パネル温度が
    高い場合には低い場合に比して前記最終の維持パルスの
    立ち下がり区間における電圧値の変化率を緩やかにする
    ことを特徴とする請求項3記載のプラズマディスプレイ
    パネルの駆動装置。
  5. 【請求項5】 前記発光維持手段は、前記パネル温度に
    応じて前記最終の維持パルスのパルス幅を変更すること
    を特徴とする請求項3記載のプラズマディスプレイパネ
    ルの駆動装置。
  6. 【請求項6】 前記発光維持手段は、前記パネル温度が
    高い場合には低い場合に比して前記最終の維持パルスの
    パルス幅を長くすることを特徴とする請求項5記載のプ
    ラズマディスプレイパネルの駆動装置。
  7. 【請求項7】 表示ラインに対応した複数の行電極対と
    前記行電極対の各々に交叉して配列された複数の列電極
    とを有し前記行電極対及び前記列電極の各交差部に画素
    を担う放電セルが形成されているプラズマディスプレイ
    パネルを、映像信号の1フィールド表示期間を構成する
    複数のサブフィールド毎に駆動するプラズマディスプレ
    イパネルの駆動装置であって、 前記サブフィールド各々の内の少なくとも1において全
    ての前記行電極対の各々に繰り返しリセットパルスを印
    加して全ての前記放電セルを繰り返しリセット放電せし
    めることにより前記放電セル各々を点灯放電セル状態及
    び消灯放電セル状態のいずれか一方に初期化するリセッ
    ト手段と、前記サブフィールドの各々において前記行電
    極対の一方の行電極に走査パルスを印加すると共に前記
    映像信号に対応した画素データパルスを前記列電極に印
    加することにより前記放電セルの各々を選択的に放電せ
    しめて前記放電セルを前記点灯放電セル状態及び前記消
    灯放電セル状態のいずれか一方に設定するアドレス手段
    と、前記サブフィールドの各々において前記行電極対の
    各々に前記サブフィールドに対応した回数だけ維持パル
    スを印加することにより前記点灯放電セル状態にある前
    記放電セルのみを繰り返し維持放電せしめる発光維持手
    段と、 前記プラズマディスプレイパネルのパネル温度を検出す
    る温度検出手段と、を有し、 前記リセット手段は、前記パネル温度に応じて前記リセ
    ットパルス各々の内の最終のリセットパルスの立ち下が
    り区間における電圧値の変化率を変更することを特徴と
    するプラズマディスプレイパネルの駆動装置。
  8. 【請求項8】 前記リセット手段は、前記パネル温度が
    高い場合には低い場合に比して前記最終のリセットパル
    スの立ち下がり区間における電圧値の変化率を緩やかに
    することを特徴とする請求項7記載のプラズマディスプ
    レイパネルの駆動装置。
  9. 【請求項9】 前記リセット手段は、前記パネル温度に
    応じて前記最終のリセットパルスのパルス幅を変更する
    ことを特徴とする請求項7記載のプラズマディスプレイ
    パネルの駆動装置。
  10. 【請求項10】 前記リセット手段は、前記パネル温度
    が高い場合には低い場合に比して前記最終のリセットパ
    ルスのパルス幅を長くすることを特徴とする請求項9記
    載のプラズマディスプレイパネルの駆動装置。
  11. 【請求項11】 表示ラインに対応した複数の行電極対
    と前記行電極対の各々に交叉して配列された複数の列電
    極とを有し前記行電極対及び前記列電極の各交差部に画
    素を担う放電セルが形成されているプラズマディスプレ
    イパネルを、映像信号の1フィールド表示期間を構成す
    る複数のサブフィールド毎に駆動するプラズマディスプ
    レイパネルの駆動装置であって、 前記サブフィールド各々の内の少なくとも1において全
    ての前記行電極対の各々に繰り返しリセットパルスを印
    加して全ての前記放電セルを繰り返しリセット放電せし
    めることにより前記放電セル各々を点灯放電セル状態及
    び消灯放電セル状態のいずれか一方に初期化するリセッ
    ト手段と、前記サブフィールドの各々において前記行電
    極対の一方の行電極に走査パルスを印加すると共に前記
    映像信号に対応した画素データパルスを前記列電極に印
    加することにより前記放電セルの各々を選択的に放電せ
    しめて前記放電セルを前記点灯放電セル状態及び前記消
    灯放電セル状態のいずれか一方に設定するアドレス手段
    と、前記サブフィールドの各々において前記行電極対の
    各々に前記サブフィールドに対応した回数だけ維持パル
    スを印加することにより前記点灯放電セル状態にある前
    記放電セルのみを繰り返し維持放電せしめる発光維持手
    段と、 前記プラズマディスプレイパネルの累積表示時間を計時
    するタイマと、を有し、 前記発光維持手段は、前記累積表示時間に応じて前記維
    持パルス各々の内の最終の維持パルスの立ち下がり区間
    における電圧値の変化率を変更することを特徴とするプ
    ラズマディスプレイパネルの駆動装置。
  12. 【請求項12】 前記発光維持手段は、前記累積表示時
    間が大なる場合には小なる場合に比して前記最終の維持
    パルスの立ち下がり区間における電圧値の変化率を緩や
    かにすることを特徴とする請求項11記載のプラズマデ
    ィスプレイパネルの駆動装置。
  13. 【請求項13】 前記発光維持手段は、前記累積表示時
    間に応じて前記最終の維持パルスのパルス幅を変更する
    ことを特徴とする請求項11記載のプラズマディスプレ
    イパネルの駆動装置。
  14. 【請求項14】 前記発光維持手段は、前記累積表示時
    間が大なる場合には小なる場合に比して前記最終の維持
    パルスのパルス幅を長くすることを特徴とする請求項1
    3記載のプラズマディスプレイパネルの駆動装置。
  15. 【請求項15】 表示ラインに対応した複数の行電極対
    と前記行電極対の各々に交叉して配列された複数の列電
    極とを有し前記行電極対及び前記列電極の各交差部に画
    素を担う放電セルが形成されているプラズマディスプレ
    イパネルを、映像信号の1フィールド表示期間を構成す
    る複数のサブフィールド毎に駆動するプラズマディスプ
    レイパネルの駆動装置であって、 前記サブフィールド各々の内の少なくとも1において全
    ての前記行電極対の各々に繰り返しリセットパルスを印
    加して全ての前記放電セルを繰り返しリセット放電せし
    めることにより前記放電セル各々を点灯放電セル状態及
    び消灯放電セル状態のいずれか一方に初期化するリセッ
    ト手段と、前記サブフィールドの各々において前記行電
    極対の一方の行電極に走査パルスを印加すると共に前記
    映像信号に対応した画素データパルスを前記列電極に印
    加することにより前記放電セルの各々を選択的に放電せ
    しめて前記放電セルを前記点灯放電セル状態及び前記消
    灯放電セル状態のいずれか一方に設定するアドレス手段
    と、前記サブフィールドの各々において前記行電極対の
    各々に前記サブフィールドに対応した回数だけ維持パル
    スを印加することにより前記点灯放電セル状態にある前
    記放電セルのみを繰り返し維持放電せしめる発光維持手
    段と、 前記プラズマディスプレイパネルの累積表示時間を計時
    するタイマと、を有し、 前記リセット手段は、前記累積表示時間に応じて前記リ
    セットパルス各々の内の最終のリセットパルスの立ち下
    がり区間における電圧値の変化率を変更することを特徴
    とするプラズマディスプレイパネルの駆動装置。
  16. 【請求項16】 前記リセット手段は、前記累積表示時
    間が大なる場合には小なる場合に比して前記最終のリセ
    ットパルスの立ち下がり区間における電圧値の変化率を
    緩やかにすることを特徴とする請求項15記載のプラズ
    マディスプレイパネルの駆動装置。
  17. 【請求項17】 前記リセット手段は、前記累積表示時
    間に応じて前記最終のリセットパルスのパルス幅を変更
    することを特徴とする請求項15記載のプラズマディス
    プレイパネルの駆動装置。
  18. 【請求項18】 前記リセット手段は、前記累積表示時
    間が大なる場合には小なる場合に比して前記最終のリセ
    ットパルスのパルス幅を長くすることを特徴とする請求
    項17記載のプラズマディスプレイパネルの駆動装置。
  19. 【請求項19】 表示ラインに対応した複数の行電極対
    と前記行電極対の各々に交叉して配列された複数の列電
    極とを有し前記行電極対及び前記列電極の各交差部に画
    素を担う放電セルが形成されているプラズマディスプレ
    イパネルを、映像信号の1フィールド表示期間を構成す
    る複数のサブフィールド毎に駆動するプラズマディスプ
    レイパネルの駆動装置であって、 前記サブフィールド各々の内の少なくとも1において全
    ての前記行電極対の各々に繰り返しリセットパルスを印
    加して全ての前記放電セルを繰り返しリセット放電せし
    めることにより前記放電セル各々を点灯放電セル状態及
    び消灯放電セル状態のいずれか一方に初期化するリセッ
    ト手段と、前記サブフィールドの各々において前記行電
    極対の一方の行電極に走査パルスを印加すると共に前記
    映像信号に対応した画素データパルスを前記列電極に印
    加することにより前記放電セルの各々を選択的に放電せ
    しめて前記放電セルを前記点灯放電セル状態及び前記消
    灯放電セル状態のいずれか一方に設定するアドレス手段
    と、前記サブフィールドの各々において前記行電極対の
    各々に前記サブフィールドに対応した回数だけ維持パル
    スを印加することにより前記点灯放電セル状態にある前
    記放電セルのみを繰り返し維持放電せしめる発光維持手
    段と、 前記サブフィールド毎に前記維持放電の生起される前記
    放電セルの数を求めその放電セル数に基づいて発光負荷
    の大きさを測定する発光負荷測定手段と、を有し、 前記発光維持手段は、前記発光負荷の大きさに応じて前
    記維持パルス各々の内の最終の維持パルスの立ち下がり
    区間における電圧値の変化率を変更することを特徴とす
    るプラズマディスプレイパネルの駆動装置。
  20. 【請求項20】 前記発光維持手段は、前記発光負荷が
    大なる場合には小なる場合に比して前記最終の維持パル
    スの立ち下がり区間における電圧値の変化率を緩やかに
    することを特徴とする請求項19記載のプラズマディス
    プレイパネルの駆動装置。
  21. 【請求項21】 前記発光維持手段は、前記発光負荷の
    大きさに応じて前記最終の維持パルスのパルス幅を変更
    することを特徴とする請求項19記載のプラズマディス
    プレイパネルの駆動装置。
  22. 【請求項22】 前記発光維持手段は、前記発光負荷が
    大なる場合には小なる場合に比して前記最終の維持パル
    スのパルス幅を長くすることを特徴とする請求項21記
    載のプラズマディスプレイパネルの駆動装置。
  23. 【請求項23】 表示ラインに対応した複数の行電極対
    と前記行電極対の各々に交叉して配列された複数の列電
    極とを有し前記行電極対及び前記列電極の各交差部に画
    素を担う放電セルが形成されているプラズマディスプレ
    イパネルを、映像信号の1フィールド表示期間を構成す
    る複数のサブフィールド毎に駆動するプラズマディスプ
    レイパネルの駆動装置であって、 前記サブフィールド各々の内の少なくとも1において全
    ての前記行電極対の各々に繰り返しリセットパルスを印
    加して全ての前記放電セルを繰り返しリセット放電せし
    めることにより前記放電セル各々を点灯放電セル状態及
    び消灯放電セル状態のいずれか一方に初期化するリセッ
    ト手段と、前記サブフィールドの各々において前記行電
    極対の一方の行電極に走査パルスを印加すると共に前記
    映像信号に対応した画素データパルスを前記列電極に印
    加することにより前記放電セルの各々を選択的に放電せ
    しめて前記放電セルを前記点灯放電セル状態及び前記消
    灯放電セル状態のいずれか一方に設定するアドレス手段
    と、前記サブフィールドの各々において前記行電極対の
    各々に前記サブフィールドに対応した回数だけ維持パル
    スを印加することにより前記点灯放電セル状態にある前
    記放電セルのみを繰り返し維持放電せしめる発光維持手
    段と、前記サブフィールド毎に前記維持放電の生起され
    る前記放電セルの数を求めその放電セル数に基づいて発
    光負荷の大きさを測定する発光負荷測定手段と、を有
    し、 前記リセット手段は、前記発光負荷の大きさに応じて前
    記リセットパルス各々の内の最終のリセットパルスの立
    ち下がり区間における電圧値の変化率を変更することを
    特徴とするプラズマディスプレイパネルの駆動装置。
  24. 【請求項24】 前記リセット手段は、前記発光負荷が
    大なる場合には小なる場合に比して前記最終のリセット
    パルスの立ち下がり区間における電圧値の変化率を緩や
    かにすることを特徴とする請求項23記載のプラズマデ
    ィスプレイパネルの駆動装置。
  25. 【請求項25】 前記リセット手段は、前記発光負荷の
    大きさに応じて前記最終のリセットパルスのパルス幅を
    変更することを特徴とする請求項23記載のプラズマデ
    ィスプレイパネルの駆動装置。
  26. 【請求項26】 前記リセット手段は、前記発光負荷が
    大なる場合には小なる場合に比して前記最終のリセット
    パルスのパルス幅を長くすることを特徴とする請求項2
    5記載のプラズマディスプレイパネルの駆動装置。
  27. 【請求項27】 表示ラインに対応した複数の行電極対
    と前記行電極対の各々に交叉して配列された複数の列電
    極とを有し前記行電極対及び前記列電極の各交差部に画
    素を担う放電セルが形成されているプラズマディスプレ
    イパネルを、映像信号の1フィールド表示期間を構成す
    る複数のサブフィールド毎に駆動するプラズマディスプ
    レイパネルの駆動装置であって、 前記サブフィールド各々の内の少なくとも1において全
    ての前記行電極対の各々に繰り返しリセットパルスを印
    加して全ての前記放電セルを繰り返しリセット放電せし
    めることにより前記放電セル各々を点灯放電セル状態及
    び消灯放電セル状態のいずれか一方に初期化するリセッ
    ト手段と、前記サブフィールドの各々において前記行電
    極対の一方の行電極に走査パルスを印加すると共に前記
    映像信号に対応した画素データパルスを前記列電極に印
    加することにより前記放電セルの各々を選択的に放電せ
    しめて前記放電セルを前記点灯放電セル状態及び前記消
    灯放電セル状態のいずれか一方に設定するアドレス手段
    と、前記サブフィールドの各々において前記行電極対の
    各々に前記サブフィールドに対応した回数だけ維持パル
    スを印加することにより前記点灯放電セル状態にある前
    記放電セルのみを繰り返し維持放電せしめる発光維持手
    段と、 所定時間に亘り連続して前記点灯放電セル状態になる前
    記放電セルを検出しその放電セルに隣接して形成されて
    いる前記放電セルが前記消灯放電セル状態から前記点灯
    放電セル状態に推移したら点灯状態反転信号を発生する
    点灯状態反転検出手段と、を有し、 前記発光維持手段は、前記点灯状態反転信号の発生度合
    いに応じて前記維持パルス各々の内の最終の維持パルス
    の立ち下がり区間における電圧値の変化率を変更するこ
    とを特徴とするプラズマディスプレイパネルの駆動装
    置。
  28. 【請求項28】 前記発光維持手段は、前記点灯状態反
    転信号の発生度合いが高い場合には低い場合に比して前
    記最終の維持パルスの立ち下がり区間における電圧値の
    変化率を緩やかにすることを特徴とする請求項27記載
    のプラズマディスプレイパネルの駆動装置。
  29. 【請求項29】 前記発光維持手段は、前記点灯状態反
    転信号の発生度合いに応じて前記最終の維持パルスのパ
    ルス幅を変更することを特徴とする請求項27記載のプ
    ラズマディスプレイパネルの駆動装置。
  30. 【請求項30】 前記発光維持手段は、前記点灯状態反
    転信号の発生度合いが高い場合には低い場合に比して前
    記最終の維持パルスのパルス幅を長くすることを特徴と
    する請求項29記載のプラズマディスプレイパネルの駆
    動装置。
  31. 【請求項31】 表示ラインに対応した複数の行電極対
    と前記行電極対の各々に交叉して配列された複数の列電
    極とを有し前記行電極対及び前記列電極の各交差部に画
    素を担う放電セルが形成されているプラズマディスプレ
    イパネルを、映像信号の1フィールド表示期間を構成す
    る複数のサブフィールド毎に駆動するプラズマディスプ
    レイパネルの駆動装置であって、 前記サブフィールド各々の内の少なくとも1において全
    ての前記行電極対の各々に繰り返しリセットパルスを印
    加して全ての前記放電セルを繰り返しリセット放電せし
    めることにより前記放電セル各々を点灯放電セル状態及
    び消灯放電セル状態のいずれか一方に初期化するリセッ
    ト手段と、前記サブフィールドの各々において前記行電
    極対の一方の行電極に走査パルスを印加すると共に前記
    映像信号に対応した画素データパルスを前記列電極に印
    加することにより前記放電セルの各々を選択的に放電せ
    しめて前記放電セルを前記点灯放電セル状態及び前記消
    灯放電セル状態のいずれか一方に設定するアドレス手段
    と、前記サブフィールドの各々において前記行電極対の
    各々に前記サブフィールドに対応した回数だけ維持パル
    スを印加することにより前記点灯放電セル状態にある前
    記放電セルのみを繰り返し維持放電せしめる発光維持手
    段と、 所定時間に亘り連続して前記点灯放電セル状態になる前
    記放電セルを検出しその放電セルに隣接して形成されて
    いる前記放電セルが前記消灯放電セル状態から前記点灯
    放電セル状態に推移したら点灯状態反転信号を発生する
    点灯状態反転検出手段と、を有し、 前記リセット手段は、前記点灯状態反転信号の発生度合
    いに応じて前記リセットパルス各々の内の最終のリセッ
    トパルスの立ち下がり区間における電圧値の変化率を変
    更することを特徴とするプラズマディスプレイパネルの
    駆動装置。
  32. 【請求項32】 前記リセット手段は、前記点灯状態反
    転信号の発生度合いが高い場合には低い場合に比して前
    記最終のリセットパルスの立ち下がり区間における電圧
    値の変化率を緩やかにすることを特徴とする請求項31
    記載のプラズマディスプレイパネルの駆動装置。
  33. 【請求項33】 前記リセット手段は、前記点灯状態反
    転信号の発生度合いに応じて前記最終のリセットパルス
    のパルス幅を変更することを特徴とする請求項31記載
    のプラズマディスプレイパネルの駆動装置。
  34. 【請求項34】 前記リセット手段は、前記点灯状態反
    転信号の発生度合いが高い場合には低い場合に比して前
    記最終のリセットパルスのパルス幅を長くすることを特
    徴とする請求項33記載のプラズマディスプレイパネル
    の駆動装置。
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