JP2001060075A - プラズマディスプレイパネルの駆動方法及びその装置 - Google Patents

プラズマディスプレイパネルの駆動方法及びその装置

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JP2001060075A
JP2001060075A JP23501399A JP23501399A JP2001060075A JP 2001060075 A JP2001060075 A JP 2001060075A JP 23501399 A JP23501399 A JP 23501399A JP 23501399 A JP23501399 A JP 23501399A JP 2001060075 A JP2001060075 A JP 2001060075A
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JP
Japan
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discharge
electrode
pulse
plasma display
voltage
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JP23501399A
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English (en)
Inventor
Yuichi Kijima
勇一 木島
Masaharu Ishigaki
正治 石垣
Takashi Sasaki
孝 佐々木
Keizo Suzuki
敬三 鈴木
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Hitachi Ltd
Original Assignee
Hitachi Ltd
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Publication date
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  • Control Of Indicators Other Than Cathode Ray Tubes (AREA)
  • Control Of Gas Discharge Display Tubes (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】プラズマディスプレイパネルに於いて、発光表
示期間に、ひとつの電極に片極性のみパルスを印加し
て、回路コストを低減させ、最後のサスティンパルスを
壁電荷印加する方式にすることにより、予備放電を減ら
し、コントラストを改善させる。 【解決手段】本発明では、サスティン期間中に予備放電
で生じた壁電荷と同じ片極性のパルスを印加することに
より、予備放電で生じた壁電荷を保持し、かつサスティ
ン放電が生じたセルでは、サスティンパルスの最後のパ
ルスをなだらかに戻すことにより、予備放電が終了した
状態と同じにして、予備放電を減らす。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はパーソナルコンピュ
ータやワークステーション等のディスプレイ装置、平面
型の壁掛けテレビジョン、広告や情報等の表示用のディ
スプレイに使用するプラズマディスプレイパネル(以降
PDPとする)の駆動方法及び装置に関する。
【0002】
【従来の技術】AC型PDPは、電極を誘電体層等によ
って被覆し、電荷をその誘電体上に蓄積して放電を制御
し、放電により発生する紫外線で蛍光体を励起して画像
を表示するデバイスである。一般的なAC型PDPは、
1フィールド(1画面)を階調の異なる複数個のサブフ
ィールドに分割し、その重ね合わせによって画像の階調
を表現する。各サブフィールドは、画素(セル)内の電
極近傍の誘電体及び蛍光体上に蓄積した電荷を各画素で
均一にする予備放電期間、発光させるセルを選択する書
き込み放電期間、発光表示を行う発光表示期間に分けら
れる。この方式に於いて、各サブフィールドの発光表示
期間で発光表示のための放電は1対の電極に交互に電圧
を印加していた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】AC型PDPの駆動方
法に於いて、放電させるセルと放電させないセルの識別
には壁電荷を利用する。AC型PDPで放電を発生させ
ると放電により印加電圧と逆電位の電荷が蓄積され(以
降壁電荷とする)、この逆電位の壁電荷により、放電維
持電圧をみたせず放電が終了する。
【0004】AC型PDPの駆動方法は、蓄積された壁
電荷の電位と印加する電圧(Vs)の重畳により放電開
始電圧(Vb)を越えて放電を発生させる。一般に印加
電圧Vsは放電開始電圧Vbより低く、壁電荷により放
電させるセルと放電させないセルを識別する。
【0005】通常、AC型PDPの駆動方法は放電を行
う1対の電極に交互に電圧を印加することにより、放電
を繰り返す。このため1対の電極に交互に電圧を印加し
ても、1つの電極に正負の両極性のパルスを印加しても
放電維持回路が2つ必要となり、コスト増の要因となっ
ていた。
【0006】また、この蓄積された壁電荷の状態を各セ
ルで均一にするために、各サブフィールドで予備放電を
行っているが、この予備放電が表示なし(黒)でも発光
するため、コントラストを悪化させていた。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記課題を達成するため
の本発明の構成の概要を簡単に説明すれば以下の通りで
ある。
【0008】すなわち、壁電荷による自己放電を利用
し、1つの電極に片極性のみのパルス状の電圧を繰り返
し印加して、パルス状の電圧の立ち上がりと立ち下がり
にて放電をさせ、放電維持回路を削除させる。
【0009】本発明によれば、この繰り返し放電の前の
予備放電において、壁電荷を蓄積させ、かつこの繰り返
し放電の最後に壁電荷を貯えた状態で終了させるため、
予備放電を毎回行う必要がなく、高コントラストにする
ことが可能となる。
【0010】以下、本発明の構成を列挙すれば、次のと
おりである。
【0011】(1),互いに略平行な複数の第一の電極
群を有する第一の基板と、前記第一の基板と共に放電空
間を形成する第二の基板を備え、前記第一の電極群を覆
う誘電体層と、少なくとも前記第一の電極群と交差し、
かつ互いに略平行な複数の第二の電極群を有したプラズ
マディスプレイパネルで、発光表示のために前記第一の
電極群にパルス状の電圧を繰り返し印加して、前記パル
ス状の電圧の立ち上がりと立ち下がりで放電させるプラ
ズマディスプレイの駆動方法において、前記発光表示の
ための繰り返し放電の少なくとも最後の放電が壁電荷を
保持したまま終了することを特徴とする。
【0012】(2),互いに略平行な複数の第一の電極
群を有する第一の基板と、第一の基板と共に放電空間を
形成する第二の基板を備え、前記第一の電極群に略平行
に配置された第三の電極群と、前記第一及び第三の電極
群を覆う誘電体層と、前記第一及び第三の電極群と略垂
直に交差し、かつ互いに略平行な複数の第二の電極群を
有したプラズマディスプレイパネルで、発光表示のため
に前記第一の電極群あるいは第三の電極群にパルス状の
電圧を繰り返し印加して、前記パルス状の電圧の立ち上
がりと立ち下がりで放電させるプラズマディスプレイの
駆動方法において、前記発光表示のための繰り返し放電
の少なくとも最後の放電が壁電荷を保持したまま終了す
ることを特徴とする。
【0013】(3),(1)又は(2)に記載のプラズ
マディスプレイの駆動方法に於いて、前記発光表示のた
めの繰り返し放電で印加するパルスの極性と前記繰り返
し放電の前に,放電セルを均一な状態にする予備放電の
極性が同じ極性であることを特徴とするプラズマディス
プレイパネルの駆動方法 (4),(1)、(2)、(3)のいずれか1つに記載
のプラズマディスプレイの駆動方法に於いて、前記予備
放電が壁電荷を保持したまま終了することを特徴とす
る。
【0014】(5),(2)、(3)、(4)のいずれ
か1つに記載のプラズマディスプレイパネルの駆動方法
に於いて、前記発光表示にための繰り返し放電の印加パ
ルスが負極性のパルスであることを特徴とする。
【0015】(6),互いに略平行な複数の第一の電極
群を有する第一の基板と、前記第一の基板と共に放電空
間を形成する第二の基板を備え、前記第一の電極群を覆
う誘電体層と、少なくとも前記第一の電極群と交差し、
かつ互いに略平行な複数の第二の電極群を有したプラズ
マディスプレイパネルで、発光表示のために前記第一の
電極群にパルス状の電圧を繰り返し印加して、前記パル
ス状の電圧の立ち上がりと立ち下がりで放電させるプラ
ズマディスプレイの駆動装置において、前記発光表示の
ための繰り返し放電の少なくとも最後の放電が壁電荷を
保持したまま終了することを特徴とする。
【0016】(7),互いに略平行な複数の第一の電極
群を有する第一の基板と、第一の基板と共に放電空間を
形成する第二の基板を備え、前記第一の電極群に略平行
に配置された第三の電極群と、前記第一及び第三の電極
群を覆う誘電体層と、前記第一及び第三の電極群と略垂
直に交差し、かつ互いに略平行な複数の第二の電極群を
有したプラズマディスプレイパネルで、発光表示のため
に前記第一の電極群あるいは第三の電極群にパルス状の
電圧を繰り返し印加して、前記パルス状の電圧の立ち上
がりと立ち下がりで放電させるプラズマディスプレイの
駆動装置において、前記発光表示のための繰り返し放電
の少なくとも最後の放電が壁電荷を保持したまま終了す
ることを特徴とする。
【0017】(8),(6)又は(7)に記載のプラズ
マディスプレイの駆動装置に於いて、前記発光表示のた
めの繰り返し放電で印加するパルスの極性と前記繰り返
し放電の前に放電セルを均一な状態にする予備放電の極
性が同じ極性であることを特徴とする。
【0018】(9),(6)、(7)、(8)のいずれ
か1つに記載のプラズマディスプレイパネルの駆動装置
に於いて、前記予備放電が壁電荷を保持したまま終了す
ることを特徴とする。
【0019】(10),(7)、(8)、(9)のいず
れか1つに記載のプラズマディスプレイパネルの駆動装
置に於いて、前記印加パルスが負極性のパルスであるこ
とを特徴とする。
【0020】
【発明の実施の形態】(第一実施例)以下図1から図6
を用い本発明の実施形態を説明する。
【0021】図2は本発明を適用するPDPの構造の一
部を示す分解斜視図であり、前面ガラス基板21の下面
には第三の電極群である透明なX電極22と、第一の電
極群である透明なY電極23が平行に交互に付設されて
いる。 また、X電極22とY電極23には、それぞれ
Xバス電極24とYバス電極25が積層付設される。さ
らに、X電極22、Y電極23、Xバス電極24、Yバ
ス電極25は誘電体26によって被覆され、さらにMg
O等の保護層27が付設される。
【0022】一方、背面ガラス基板28の上面には、X
電極22、Y電極23と垂直に立体交差する第二の電極
群である電極(以降アドレス電極と称す)29が付設さ
れ、アドレス電極29は誘電体30によって被覆されて
いる。この誘電体30の上には隔壁31がアドレス電極
29と平行に設けられている。さらに、隔壁31の壁面
と誘電体30の上面には蛍光体32が塗布されている。
【0023】図3は図2中の矢印D1の方向から見たP
DPの断面図であり、画素の最小単位であるセル1個を
示している。この図に於いて、アドレス電極29は2つ
の隔壁31の中間に位置し、前面ガラス基板21と背面
ガラス基板28、隔壁31に囲まれた放電空間33には
放電を行わせるためのガスが充填されている。
【0024】図4は図2中の矢印D2の方向からみたP
DPの断面図であり、1個のセルを示している。セルの
境界は概略点線で示す位置であるが、実際には隔壁等に
よって区切られているわけではない。
【0025】図5はPDPのパネルの電極配置と従来の
回路構成を示している。図に示すように、X電極22は
放電維持回路34−Xに、Y電極23はY駆動回路35
と放電維持回路34−Yに、アドレス電極29はアドレ
ス駆動回路36に接続され、それぞれの駆動回路により
電圧が印加される。
【0026】図6は図2に示したPDPに1枚の画を表
示するのに要する1フィールドの動作を示す図である。
本実施例に於いて、1フィールド40は8個のサブフィ
ールド41乃至48に分割され、各サブフィールドは、
セル内に於ける電極近傍の誘電体及び蛍光体上に蓄積し
た電荷の状態を各セルで均一にする予備放電期間41
(42〜48)−A、発光セルを規定する書き込み放電
期間41〜48−B、規定されたセルを所定の明るさで
発光させる発光表示期間41〜48−Cからなる。
【0027】図6に示すように、各サブフィールド毎に
放電回数を変化させているため、発光表示を行う期間の
長さが異なり、異なる明るさの表示ができる。この発光
表示期間41〜48−Cを選択的に発光させることによ
り、表示する画像の階調を表現する。図6はサステイン
パルス数が少ない順に各サブフィールドを配置している
が、サブフィールドの並び順は任意である。
【0028】図1に本発明の第一の実施例を説明する1
つのサブフィールドで各電極に印加する電圧波形を示
す。図1(a)は1本のX電極に印加する電圧波形、図
1(b)は1本のY電極に印加する電圧波形、図1
(c)は1本のアドレス電極に印加する電圧波形であ
る。予備放電期間41(42〜48)−Aでは、X電極
22に負極性のリセットパルス52、Y電極23に正極
性のリセットパルス53を印加する。書き込み放電期間
41〜48−Bには、Y電極23に印加するスキャンパ
ルス55、アドレス電極29に印加するアドレスパルス
56を配する。発光表示期間41〜48−CはX電極2
2にXサステインパルス57,58を印加する。尚、グ
ランド電位(GND)は本装置の基準電位とする。
【0029】予備放電期間41−Aにおいて、X電極2
2に負極性のリセットパルス52とY電極23に正極性
のリセットパルス53が印加された時、X−Y電極の電
位差は、放電開始電圧(Vb)を越えており、放電が発
生する。なお、この放電で生じた壁電荷のうち、過剰に
形成された壁電荷を減らすためにパルスの立ち下がりを
なだらかに戻す。リセットパルス印加後、Y電極23の
近傍では負の電位の壁電荷が蓄積している。なお、リセ
ットパルスはX電極22に負極性のリセットパルス25
のみ印加しても問題ないが、Y電極23に正極性のリセ
ットパルス53を印加した方がY電極上に壁電荷を多く
蓄積できる。
【0030】書き込み放電期間41−Bにおいて、Y電
極23にスキャンパルス55が印加された時、アドレス
電極29にアドレスパルス56を印加すると、Y電極2
3とアドレス電極 29の交点に位置するセルで発光セ
ルを規定するための書き込み放電が起こる。書き込み放
電により選択されたセルでは、Y電極23の近傍では正
の電位の壁電荷が蓄積され、選択されなかったセルでは
Y電極23の近傍では負の電位の壁電荷のままである。
【0031】発光表示期間41−Cにおいて、X電極2
2に負極性のサスティンパルス57が印加された時、書
き込み放電期間に選択されたセルでは、書き込み放電期
間でY電極23の近傍では正の電位の壁電荷が蓄積さ
れ、この正の電位の壁電荷と印加される負の極性のサス
ティンパルスとの電位差が放電開始電圧を越えて、放電
が発生する。
【0032】なお、サスティンパルス57は放電開始電
圧を越えた電圧を設定しても良い。すなわち、書き込み
放電期間で選択されなかったセルでは、Y電極23及び
アドレス電極29上には負電位の壁電荷、X電極22上
には正電位の壁電荷が蓄積されているため、サスティン
期間中にX電極22に放電開始電圧を越える負極性のサ
スティンパルス57を印加しても、書き込み放電期間に
選択されなかったセルでは蓄積された壁電荷のため放電
がおきない。
【0033】なお、サスティンパルス57は壁電荷が十
分に蓄積される電圧、パルス幅を持ち、パルスが立ち下
がる時に、蓄積された壁電荷により、自己消去放電が発
生し、蓄積した壁電荷を消去する。ここで、印加するサ
スティンパルス57の電圧が放電開始電圧を越えない時
は、放電の継続にはこの自己消去放電の後、直ちにサス
ティンパルスを印加し、自己消去放電で生じた空間電荷
を利用して放電を継続する。すなわち、この放電終了か
ら次の印加電圧が加えられる放電休止期間は例えば0.
2μSである。なお、放電休止期間が2μS以上になる
と空間電荷が減少し、放電の継続が難しくなる。
【0034】サスティンパルスの印加電圧は、本実施例
ではX−Y電極間の放電開始電圧Vb、例えば220V
を印加している。書き込み放電期間で選択されないセル
では、Y電極23の近傍では負の電位の壁電荷が蓄積さ
れており、X電極22に負極性のX―Y電極の放電開始
電圧Vbを印加しても、逆電位の壁電荷により放電開始
電圧を越えず放電が発生しない。なお、自己消去放電が
発生するパルス幅は印加電圧、放電ガス条件、放電電極
間距離等により変化し、この印加電圧ではサスティンパ
ルス幅は2.5μS以上で自己消去放電が発生する。
【0035】最後に印加するサスティンパルス58は、
電圧印加の立ち上がり時の放電後、蓄積された壁電荷の
うち、過剰に形成された壁電荷を減らすためにパルスの
立ち下がりをなだらかに戻す。
【0036】発光表示期間41−Cを終了時では、印加
パルス58の立ち下がりをなだらかに戻すことにより、
予備放電期間41―Aの終了時とほぼ同じような電荷の
状態になる。すなわち、本発明では原理的には、壁電荷
を蓄積させる予備放電は点灯直後一度行えば良い。しか
し、発光表示が行われないセルでは、他のセルの放電に
よる空間電荷により、蓄積された壁電荷が消去されてい
くため、数フィールドに1回は予備放電が必要となる。
【0037】なお、本実施例では各サブフィールド毎に
予備放電期間41〜48−Aを設けていない例で説明し
ているが、設けても問題がない。ただし、本発明では正
常に終了した場合は、リセットパルスに対して逆電位の
壁電荷が蓄積されているため、放電開始電圧を越えず、
放電はおきない。
【0038】以降の書き込み放電期間42〜48−Bは
書き込み放電期間41−Bと発光表示期間42〜48−
Cは発光表示期間41−Cと動作は同じである。なお、
本実施例では、最後のサスティンパルス58のパルスの
立ち下がりをなだらかに戻すことにより、壁電荷をでき
るだけ蓄積した状態としているが、パルス幅を必要以上
に広くしなければ、あるいは印加電圧を低くしてやれ
ば、自己放電は発生せず、壁電荷が保持された状態にな
る。すなわち発光表示期間終了時に壁電荷が形成されて
いれば、どのような方法でも、予備放電の発光が減り、
コントラストが改善できる。
【0039】また、本実施例では発光表示期間41〜4
8−CでX電極22に負極性のパルスを印加している
が、Y電極23に正極性のパルス、あるいはX電極22
に予備放電期間に正極性のリセットパルス、発光表示期
間に正極性のパルスを印加してもコントラストは改善さ
れる。しかし、X電極に負極性のパルスを印加すること
は、蛍光体のイオン衝撃による劣化を減少させ、長寿命
化できる。
【0040】(第二の実施例)図7に本発明の第二の実
施例を説明する1つのサブフィールドで各電極に印加す
る電圧波形を示す。なお、本実施例では本発明を適用す
るプラズマディスプレイの構造は図示しないが、2電極
対向放電型PDPである。なお、2電極対向放電型PD
Pは図2に示した3電極面放電型PDPにおいて、X電
極22がなく、Y電極23とアドレス電極29にて放電
を行う構造である。その他の構造は基本的に3電極面放
電型PDPと同じである。なお、規定しないものは第一
の実施例と同じである。
【0041】図7(a)は1本のY電極に印加する電圧
波形、図7(b)は1本のアドレス電極に印加する電圧
波形である。予備放電期間41−Aでは、 Y電極に正
極性のリセットパルス53を印加する。書き込み放電期
間41〜48−Bには、Y電極23に印加するスキャン
パルス55、アドレス電極29に印加するアドレスパル
ス56を配する。発光表示期間41〜48−CはY電極
23に、Yサステインパルス57を印加する。尚、グラ
ンド電位(GND)は本装置の基準電位とする。
【0042】予備放電期間41−Aにおいて、Y電極2
3に正極性のリセットパルス53の印加された時、A−
Y電極の電位差は、放電開始電圧Vbを越えており、放
電が発生する。なお、この放電を生じた壁電荷のうち、
過剰にに形成された壁電荷を減らすためにパルスの立ち
下がりをなだらかに戻す。
【0043】リセットパルス印加後、Y電極23の近傍
では負の電位の壁電荷が蓄積している。
【0044】書き込み放電期間41〜48−Bにおい
て、Y電極23にスキャンパルス55が印加された時、
アドレス電極29にアドレスパルス56を印加すると、
Y電極23とアドレス電極29の交点に位置するセルで
発光セルを規定するための書き込み放電が起こる。書き
込み放電により選択されたセルでは、Y電極23の近傍
では正の電位の壁電荷が蓄積され、選択されなかったセ
ルではY電極23の近傍では負の電位の壁電荷のままで
ある。
【0045】発光表示期間41〜48−Cにおいて、Y
電極23に正極性のサスティンパルス59が印加された
時、書き込み放電期間に選択されたセルでは、書き込み
放電期間中にY電極23の近傍では正の電位の壁電荷が
蓄積され、この正の電位の壁電荷と印加される正の極性
のサスティンパルスと電位が重畳され、A−Y間の放電
開始電圧Vbを越えて放電が発生する。
【0046】なお、サスティンパルス59は放電開始電
圧を越えた電圧を設定しても良い。すなわち、書き込み
放電期間で選択されなかったセルでは、アドレス電極2
9上には正電位の壁電荷、Y電極23上には負電位の壁
電荷が蓄積されているため、サスティン期間中にY電極
23に放電開始電圧を越える正極性のサスティンパルス
59を印加しても、書き込み放電期間に選択されなかっ
たセルでは蓄積された壁電荷のため放電がおきない。
【0047】なお、サスティンパルス59は壁電荷が十
分に蓄積される電圧、パルス幅を持ち、パルスが立ち下
がる時に、蓄積された壁電荷により、自己消去放電が発
生し、蓄積した壁電荷を消去する。ここで、印加するサ
スティンパルス59の電圧が放電開始電圧を越えない時
は、放電の継続にはこの自己消去放電の後直ちにサステ
ィンパルスを印加し、自己消去放電で生じた空間電荷を
利用して放電を継続する。すなわち、この放電終了から
次の印加電圧が加えられる放電休止期間は0.2μS以
下である。なお、放電休止期間が2μS以上になると空
間電荷が減少し、放電の継続が難しくなる。
【0048】サスティンパルスの印加電圧は、本実施例
ではA−Y電極間の放電開始電圧Vb、例えば220V
を印加している。書き込み放電期間で選択されないセル
では、Y電極23の近傍では負の極性の壁電荷が蓄積さ
れており、A―Y電極の放電開始電圧Vbを印加して
も、逆電位の壁電荷により放電開始電圧を越えず、放電
が発生しない。なお、自己消去放電が発生するパルス幅
は印加電圧、放電ガス条件、放電電極間距離等で変わ
り、この印加電圧ではサスティンパルス幅は2.5μS
以上で自己消去放電が発生する。
【0049】放電を繰り返した後、最後に印加するサス
ティンパルス60は、電圧印加の立ち上がり時の放電
後、蓄積された壁電荷のうち、過剰に形成された壁電荷
を減らすためにパルスの立ち下がりをなだらかに戻す。
【0050】発光表示期間41−Cを終了時では、印加
パルス60の立ち下がりをなだらかに戻すことにより、
予備放電期間41―Aの終了時とほぼ同じような電荷の
状態になる。すなわち、本発明では原理的には、壁電荷
を蓄積させる予備放電は点灯直後一度行えば良い。しか
し、発光表示が行われないセルでは、他のセルの放電に
よる空間電荷により、蓄積された壁電荷が消去されてい
くため、数フィールドに1回は予備放電が必要となる。
【0051】なお、本実施例では各サブフィールド毎に
予備放電期間41〜48−Aを設けていない例で説明し
ているが、設けても問題がない。ただし、本発明では正
常に終了した場合は、リセットパルスに対して逆電位の
壁電荷が蓄積されているため、放電開始電圧を越えず、
放電はおきない。
【0052】以降の書き込み放電期間42〜48−Bは
書き込み放電期間41−Bと発光表示期間42〜48−
Cは発光表示期間41−Cと動作は同じである。
【0053】なお、本実施例では、最後のサスティンパ
ルス60の立ち下がりをなだらかに戻すことにより、壁
電荷を蓄積した状態を保持しているが、パルス幅を必要
以上に広くしなければ、あるいは印加電圧を低くしてや
れば、自己放電は発生せず、壁電荷が保持された状態に
なる。すなわち発光表示期間終了時に壁電荷が保持され
ていれば、どのような方法でも、予備放電を減らしコン
トラストが改善できる。
【0054】また、本実施例では発光表示期間41〜4
8−CでY電極23に正極性のパルスを印加している
が、アドレス電極29に負極性のパルスを印加してもコ
ントラストは改善される。
【0055】
【発明の効果】本発明を適用することによって、コント
ラストの改善が可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施例の1サブフィールド内に
おける駆動波形駆動波形図。
【図2】本発明のPDPの構造の一部を示す分解斜視
図。
【図3】図2中の矢印D1の方向から見たPDPの断面
図。
【図4】図2中の矢印D2の方向から見たPDPの断面
図。
【図5】本発明のPDPの回路構成を示した図。
【図6】1枚の画を構成する1フィールド期間の動作を
示した図。
【図7】本発明の第2の実施例の1サブフィールド内に
おける駆動波形駆動波形図。
【符号の説明】
21…前面ガラス基板、22…X電極、23…Y電極、
24…Xバス電極、25…Yバス電極、26…誘電体、
27…保護層、28…背面ガラス基板、29…アドレス
電極、30…誘電体、31…隔壁、32…蛍光体、33
…放電空間、40…1フィールド、41乃至48…サブ
フィールド、41〜48−A…予備放電期間、41〜4
8−B…書き込み放電期間、41〜48−C…発光表示
期間、52…リセットパルス、53…リセットパルス、
55…スキャンパルス、56…アドレスパルス、57…
Xサステインパルス、58…最後のXサスティンパル
ス、59…Yサステインパルス、60…最後のXサステ
ィンパルス。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 佐々木 孝 神奈川県横浜市戸塚区吉田町292番地 株 式会社日立製作所デジタルメディアグルー プ内 (72)発明者 鈴木 敬三 東京都国分寺市東恋ヶ窪一丁目280番地 株式会社日立製作所中央研究所内 Fターム(参考) 5C080 AA05 BB05 DD03 DD27 DD30 EE29 FF12 GG12 HH02 HH04 HH05 JJ02 JJ04 JJ06

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】互いに略平行な複数の第一の電極群を有す
    る第一の基板と、前記第一の基板と共に放電空間を形成
    する第二の基板を備え、前記第一の電極群を覆う誘電体
    層と、少なくとも前記第一の電極群と交差し、かつ互い
    に略平行な複数の第二の電極群を有したプラズマディス
    プレイパネルで、 発光表示のために前記第一の電極群にパルス状の電圧を
    繰り返し印加して、前記パルス状の電圧の立ち上がりと
    立ち下がりで放電させるプラズマディスプレイの駆動方
    法において、 前記発光表示のための繰り返し放電の少なくとも最後の
    放電が壁電荷を保持したまま終了することを特徴とする
    プラズマディスプレイパネルの駆動方法。
  2. 【請求項2】互いに略平行な複数の第一の電極群を有す
    る第一の基板と、第一の基板と共に放電空間を形成する
    第二の基板を備え、前記第一の電極群に略平行に配置さ
    れた第三の電極群と、前記第一及び第三の電極群を覆う
    誘電体層と、前記第一及び第三の電極群と略垂直に交差
    し、かつ互いに略平行な複数の第二の電極群を有したプ
    ラズマディスプレイパネルで、 発光表示のために前記第一の電極群あるいは第三の電極
    群にパルス状の電圧を繰り返し印加して、前記パルス状
    の電圧の立ち上がりと立ち下がりで放電させるプラズマ
    ディスプレイの駆動方法において、 前記発光表示のための繰り返し放電の少なくとも最後の
    放電が壁電荷を保持したまま終了することを特徴とする
    プラズマディスプレイパネルの駆動方法。
  3. 【請求項3】請求項1又は2に記載のプラズマディスプ
    レイの駆動方法に於いて、前記発光表示のための繰り返
    し放電で印加するパルスの極性と前記繰り返し放電の前
    に放電セルを均一な状態にする予備放電の極性が同じ極
    性であることを特徴とするプラズマディスプレイパネル
    の駆動方法。
  4. 【請求項4】請求項1から3のいずれか1項に記載のプ
    ラズマディスプレイの駆動方法に於いて、前記発光表示
    のための繰り返し放電で印加するパルスの極性と前記繰
    り返し放電の前に、放電セルを均一な状態にする予備放
    電が壁電荷を保持したまま終了することを特徴とするプ
    ラズマディスプレイパネルの駆動方法。
  5. 【請求項5】請求項2から4のいずれか1項に記載のプ
    ラズマディスプレイパネルの駆動方法に於いて、前記発
    光表示にための繰り返し放電の印加パルスが負極性のパ
    ルスであることを特徴とするプラズマディスプレイの駆
    動方法。
  6. 【請求項6】互いに略平行な複数の第一の電極群を有す
    る第一の基板と、前記第一の基板と共に放電空間を形成
    する第二の基板を備え、前記第一の電極群を覆う誘電体
    層と、少なくとも前記第一の電極群と交差し、かつ互い
    に略平行な複数の第二の電極群を有したプラズマディス
    プレイパネルで、 発光表示のために前記第一の電極群にパルス状の電圧を
    繰り返し印加して、前記パルス状の電圧の立ち上がりと
    立ち下がりで放電させるプラズマディスプレイの駆動装
    置において、 前記発光表示のための繰り返し放電の少なくとも最後の
    放電が壁電荷を保持したまま終了することを特徴とする
    プラズマディスプレイパネルの駆動装置。
  7. 【請求項7】互いに略平行な複数の第一の電極群を有す
    る第一の基板と、第一の基板と共に放電空間を形成する
    第二の基板を備え、前記第一の電極群に略平行に配置さ
    れた第三の電極群と、前記第一及び第三の電極群を覆う
    誘電体層と、前記第一及び第三の電極群と略垂直に交差
    し、かつ互いに略平行な複数の第二の電極群を有したプ
    ラズマディスプレイパネルで、 発光表示のために前記第一の電極群あるいは第三の電極
    群にパルス状の電圧を繰り返し印加して、前記パルス状
    の電圧の立ち上がりと立ち下がりで放電させるプラズマ
    ディスプレイの駆動装置において、 前記発光表示のための繰り返し放電の少なくとも最後の
    放電が壁電荷を保持したまま終了することを特徴とする
    プラズマディスプレイパネルの駆動装置。
  8. 【請求項8】請求項6又は7に記載のプラズマディスプ
    レイの駆動装置に於いて、前記発光表示のための繰り返
    し放電で印加するパルスの極性と前記繰り返し放電の前
    に放電セルを均一な状態にする予備放電の極性が同じ極
    性であることを特徴とするプラズマディスプレイパネル
    の駆動装置。
  9. 【請求項9】請求項6から8のいずれか1項に記載のプ
    ラズマディスプレイパネルの駆動装置に於いて、前記発
    光表示のための繰り返し放電で印加するパルスの極性と
    前記繰り返し放電の前に、放電セルを均一な状態にする
    予備放電が壁電荷を保持したまま終了することを特徴と
    するプラズマディスプレイパネルの駆動装置。
  10. 【請求項10】請求項7から9のいずれか1項に記載の
    プラズマディスプレイパネルの駆動装置に於いて、前記
    印加パルスが負極性のパルスであることを特徴とするプ
    ラズマディスプレイの駆動装置。
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