JP2002350723A - 撮像レンズおよびその設計方法 - Google Patents
撮像レンズおよびその設計方法Info
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Abstract
構造で光学特性を著しく高めること。 【解決手段】 レンズ本体1の撮像面6側の第2面をフ
レネル面2に形成するとともに、レンズ本体1の物体側
の第1面または撮像面6側の第2面のうち少なくとも1
面に回折素子3を一体的に形成したことを特徴とする。
Description
の設計方法に係り、特に携帯型のコンピュータ、テレビ
電話、携帯電話等に搭載されるCCD、CMOS等の撮
像素子を利用した撮像装置(例えば、CCDカメラ)に
用いられ、小型軽量化を図ることを可能とした1枚レン
ズ構成の撮像レンズおよびその設計方法に関する。
例えば、携帯型のコンピュータやテレビ電話、携帯電話
等に搭載するためのCCD、CMOS等の撮像素子を利
用したカメラ、例えば、CCDカメラの需要が著しく高
まっている。このようなCCDカメラは、限られた設置
スペースに搭載する必要があることから、小型であり、
かつ、軽量であることが望まれている。
られる撮像レンズも、同様に、小型軽量であることが要
求されている。
ら、1枚のレンズを用いたいわゆる単玉レンズ系が用い
られている。
撮像レンズを示したもので、正レンズからなるレンズ本
体10を有しており、このレンズ本体10の物体側に
は、絞り11が配設されている。また、このレンズ本体
10の像面側には、第1カバーガラス12、第2カバー
ガラス13およびCCDあるいはCMOS等の撮像素子
の受光面である撮像面14が順次配設されている。ここ
で、レンズ本体10の各レンズ面を物体側から順に第1
面、第2面と呼ぶこととする。
されている。
0.0゜、ペッツバル和=0.681 ここで、fは全系の焦点距離(mm)、FNoはFナンバ
ー、2ωは最大画角を示す。また、rはレンズ等の曲率
半径(mm)、dは各光学面間の間隔(mm)、ndは
次の光学面までの間に存在する光学材料(媒質)の屈折
率、νdはアッベ数を示す。
にZ軸、光軸と垂直方向にX軸をとり、光の進行方向を
正とし、k、a4 、a6 を非球面係数としたとき次式で
表している。
来の単玉撮像レンズにおいては、ペッツバル和が大き
く、像面湾曲が大となり良好な像面を得ることができな
いという問題を有している。また、軸上色収差や倍率色
収差、球面収差、非点収差等の各種収差も大きく、各種
収差を適正に補正することができず、良好な光学特性を
得ることができなかった。
ける、光線経路A,B,Cについての倍率色収差を示し
たもので、これによれば、倍率色収差が大きく、特に撮
像レンズの周辺部において、倍率色収差が大きくなり、
レンズ特性の低下を招いていることがわかる。また、前
記撮像レンズにおける、球面収差、非点収差、歪曲収差
を図41に示す。これによれば、球面収差、非点収差、
歪曲収差のいずれも大きく、特に、球面収差および非点
収差が大きく、十分な光学特性を得ることができないこ
とがわかる。
10−73760号公報に開示されるように、屈折レン
ズと一体的に回折素子を形成し、この回折素子により撮
像レンズの色収差を補正するようにした技術がある。
ッツバル和の補正をすることができず、像面湾曲が大き
く発生してしまうという問題を有している。これは、回
折素子はペッツバル和に寄与せず、屈折レンズのみの特
性でペッツバル和が決定されるからである。
で、小型化を図ることができるとともに、簡単な構造で
光学特性を著しく高めることのできる撮像レンズおよび
その設計方法を提供することを目的とするものである。
請求項1に記載の発明に係る撮像レンズは、レンズ本体
の撮像面側の第2面をフレネル面に形成するとともに、
前記レンズ本体の物体側の第1面または撮像面側の第2
面のうち少なくとも1面に回折素子を一体的に形成した
ことを特徴とするものである。
ズ本体の撮像面側の第2面をフレネル面とするようにし
ているので、ペッツバル和を補正することができ、像面
湾曲を小さくすることができ、良好な像面を得ることが
できる。また、レンズ本体の物体側の第1面または撮像
面側の第2面のうち少なくとも1面に回折素子を一体的
に形成しているので、回折素子の色分散特性により、色
収差を良好に補正することができ、撮像レンズの光学特
性を著しく向上させることができる。
において、前記回折素子を前記レンズ本体の第2面に一
体的に形成したことを特徴とするものである。
素子をレンズ本体の第2面に一体的に形成するようにし
ているので、回折素子の色分散特性により、色収差を良
好に補正することができ、撮像レンズの光学特性を著し
く向上させることができる。
または請求項2において、前記レンズ本体の第1面を非
球面に形成するとともに、前記レンズ本体の第2面を非
球面フレネル面に形成したことを特徴とするものであ
る。
ズ本体の第1面を非球面に形成するとともに、レンズ本
体の第2面を非球面フレネル面に形成するようにしてい
るので、球面収差等の各種収差を適正に補正することが
でき、撮像レンズの光学特性を著しく向上させることが
できる。
から請求項3のいずれかにおいて、前記レンズ本体は、 (1)1.25<d/f<1.45 但し、 d:レンズ本体の中心厚さ f:レンズ本体の焦点距離 の条件を満足することを特徴とするものである。
(1)を満足することにより、歪曲収差以外の収差を良
好に保ったまま視覚的に違和感のない歪曲収差量に補正
することができる。式(1)において、d/fが1.4
5より大きいと、歪曲収差は正の方向に大きくなり、バ
ックフォーカス距離が短くなる。d/fが1.25より
小さいと負の歪曲収差が大きくなり、歪曲収差を抑えら
れても像面湾曲、軸上色収差、横収差、球面収差等を良
好に補正することができない。
から請求項4のいずれかにおいて、前記レンズ本体は、 (2)0.6<|r2 /r1 |<0.75 但し、 r1 :レンズ本体の第1面の中心曲率半径 r2 :レンズ本体の第2面の中心曲率半径 の条件を満足することを特徴とするものである。
(2)を満足することにより、各種収差のバランスが整
った最適なレンズ形状を得ることができる。式(2)に
おいて、|r2 /r1 |が0.75より大きいか、ある
いは0.6より小さいと、主に球面収差が悪化し、解像
力の低下を招く。
から請求項5のいずれかにおいて、前記レンズ本体の物
体側に絞りを配置し、前記レンズ本体は、 (3)0≦ds/f≦0.4 但し、 ds:絞りの中心とレンズ本体の第1面との間隔 f:レンズ本体の焦点距離 の条件を満足することを特徴とするものである。
(3)を満足することにより、コマ収差を補正しつつ歪
曲収差とのバランスを良好にすることができる。式
(3)において、ds/fが0.4より大であると、コ
マ収差を十分に補正することができず、ds/fが0よ
り小であると、絞りがレンズ本体内に入ってしまい製造
が困難となり好ましくない。
ンズの設計方法は、レンズ本体の撮像面側の第2面をフ
レネル面に形成するとともに、前記レンズ本体の物体側
の第1面または撮像面側の第2面のうち少なくとも1面
に回折素子を一体的に形成したレンズ本体の中心厚さを
決定するための撮像レンズの設計方法において、歪曲収
差を除く各収差を良好に保持した条件下で、d/f値
(但し、dはレンズ本体の中心厚さ、fはレンズ本体の
焦点距離)と|r2 /r1 |値(但し、r1 はレンズ本
体の第1面の中心曲率半径、r2 はレンズ本体の第2面
の中心曲率半径)の組合せが相異なるレンズ本体群につ
いてあらかじめ光線追跡シュミレーションを行ない、こ
れらレンズ本体の歪曲収差を計算して、歪曲収差のd/
fおよび|r2 /r1 |依存性を求め、この関係から、
所望の歪曲収差となるd/fおよび|r2 /r1 |の組
合せを選択し、このd/fおよび|r2 /r1 |の値か
らレンズ本体の中心厚さおよび中心曲率半径を決定する
ようにしたことを特徴とするものである。
かじめ求めたd/fおよび|r2 /r1 |の値からレン
ズ本体の中心厚さおよび中心曲率半径を決定するように
しているので、歪曲収差を適正に補正したレンズ本体の
設計を行なうことができる。
ら図38を参照して説明する。
を示したもので、この撮像レンズは、例えば、アモルフ
ァスポリオレフィン等の樹脂からなるレンズ本体1を有
しており、本実施形態においては、図2に示すように、
レンズ本体1の撮像面側の第2面は非球面フレネル面2
とされるとともに、この第2面は回折溝が形成されてお
り、回折素子3が一体化されている。さらに、レンズ本
体1の第1面は非球面に形成されている。
物体側の第1面に形成するようにしてもよいし、レンズ
本体1の第1面および第2面の両方に形成するようにし
てもよい。
絞り4が配置されており、前記レンズ本体1の第2面側
には、カバーガラス5およびCCDあるいはCMOS等
の撮像素子の受光面である撮像面6がそれぞれ配設され
ている。
像面6側の第2面をフレネル面2としているので、ペッ
ツバル和を補正することができ、像面湾曲を小さくする
ことができ、良好な像面を得ることができる。また、レ
ンズ本体1の第1面または第2面のうち少なくとも1面
に回折素子3を一体的に形成しているので、回折素子3
の色分散特性により、色収差を良好に補正することがで
き、撮像レンズの光学特性を著しく向上させることがで
きる。
たもので、本実施形態においても前記実施形態と同様
に、撮像レンズは、レンズ本体1を有しており、このレ
ンズ本体1の撮像面側の第2面は非球面フレネル面2と
されるとともに、この第2面は回折溝が形成されてお
り、回折素子3が一体化されている。さらに、レンズ本
体1の第1面は非球面に形成されている。
絞り4が配置されており、前記レンズ本体1の第2面側
には、カバーガラス5およびCCDあるいはCMOS等
の撮像素子の受光面である撮像面6がそれぞれ配設され
ている。
ズ本体1は、次の条件を満たすようになっている。 (1)1.25<d/f<1.45 (2)0.6<|r2 /r1 |<0.75 (3)0≦ds/f≦0.4 但し、dはレンズ本体の中心厚さ、fはレンズ本体の焦
点距離、r1 はレンズ本体の第1面の中心曲率半径、r
2 はレンズ本体の第2面の中心曲率半径、dsは絞りの
中心とレンズ本体の第1面との間隔である。
を設計する際に、前記式(1)を決定するにあたって、
まず、歪曲収差を除く各収差を良好に保持した条件下
で、d/f値の異なるレンズ本体群についてあらかじめ
光線追跡シュミレーションを行なう。そして、これらレ
ンズ本体の歪曲収差を計算して、歪曲収差のd/f依存
性を求め、この関係から所望の歪曲収差となるd/fの
値を選択し、このd/fの値からレンズ本体の中心厚さ
を決定するようにしている。
の依存関係を示したものであり、一般に、本発明の属す
る技術分野で視覚的に違和感のない歪曲収差量は、−4
%〜2%程度である。そのため、図4に示すように、適
正な歪曲収差量の範囲にあるd/f値を設定すると、図
中大きい枠で囲まれた範囲となる。そして、この範囲内
にあるd/f値に基づいてレンズ本体の中心厚さを決定
するようになっている。
%〜2%程度にするとよい。この条件で、適正な歪曲収
差量の範囲にあるd/f値を設定すると、図4中小さい
枠で囲まれた範囲となる。これを式で表すと次式のよう
になる。 (4)1.28<d/f<1.43 また、同様に、式(2)を決定するにあたって、歪曲収
差を除く各収差を良好に保持した条件下で、|r2 /r
1 |値の異なるレンズ本体群についてあらかじめ光線追
跡シュミレーションを行ない、これらレンズ本体の歪曲
収差を計算して、歪曲収差の|r2 /r1 |依存性を求
め、この関係から所望の歪曲収差となる|r2 /r1 |
の値を選択し、この|r2 /r1 |の値からレンズ本体
の中心曲率半径を決定するようにしている。
歪曲収差の依存関係を示したものであり、歪曲収差量を
−4%〜2%程度にするために、適正な歪曲収差量の範
囲にある|r2 /r1 |値を選択すると、図5中大きい
枠で囲まれた範囲となる。そして、この範囲内にある|
r2 /r1 |値に基づいてレンズ本体の中心曲率半径を
決定するようにしている。
%〜2%程度にするとよい。この条件で、適正な歪曲収
差量の範囲にある|r2 /r1 |値を選択すると、図5
中小さい枠で囲まれた範囲となる。これを式で表すと次
式のようになる。 (5)0.62<|r2 /r1 |<0.72 前記式(1)は歪曲収差以外の収差を良好に保ったまま
視覚的に違和感のない歪曲収差量に補正するための条件
である。式(1)において、d/fが1.45より大き
いと、歪曲収差は正の方向に大きくなり、バックフォー
カス距離が短くなる。d/fが1.25より小さいと負
の歪曲収差が大きくなり、歪曲収差を抑えられても像面
湾曲、軸上色収差、横収差、球面収差等を良好に補正す
ることができない。
が整った最適なレンズ形状にするための条件である。式
(2)において、|r2 /r1 |が0.75より大きい
か、あるいは0.6より小さいと、主に球面収差が悪化
し、解像力の低下を招く。
歪曲収差とのバランスを良好にするための条件である。
式(3)において、ds/fが0.4より大であると、
コマ収差を十分に補正することができず、ds/fが0
より小であると、絞りがレンズ本体内に入ってしまい製
造が困難となり好ましくない。
式(3)の条件を満たすことにより、前記第1実施形態
の場合と比較して、歪曲収差を良好に補正することがで
きる。
8を参照して説明する。
点距離(mm)、FNoはFナンバー、2ωは最大画角を
示す。また、rは光学面の中心曲率半径(mm)、dは
光軸上における各光学面間の間隔(mm)、ndは次の
光学面までの間に存在する光学材料(媒質)の屈折率、
νdはアッベ数を示す。
にZ軸、光軸と垂直方向にX軸をとり、光の進行方向を
正とし、k、a4 、a6 、a8 、a10を非球面係数とし
たとき次式で表している。
am C.Sweattの論文「Mathematical equival
ence between a holographic optical element and an
ultra-high index lens(Optical Society of America,
Vol.69,No.3,March 1979)」による高屈折率法を用いて
回折素子の光学設計を行ない、d線(587.56n
m)の屈折率nd=894.498、アッベ数νd=−
3.45の高屈折率薄膜で回折素子を近似し、一次回折
光を用いた色消しレンズを設計した。 <実施例1>図6は本発明の第1実施例を示したもの
で、本実施例においては、図1に示す第1実施形態の撮
像レンズと同様に、レンズ本体1の第2面をフレネル面
2とするとともに、回折素子3としたものである。
の条件に設定されている。
て、光線経路A,B,Cそれぞれについての倍率色収差
を図7に示す。これによれば、いずれの光線経路におい
ても倍率色収差が低減されていることがわかる。
球面収差、非点収差、歪曲収差を図8に示す。これによ
れば、球面収差、非点収差、歪曲収差のいずれもほぼ満
足できる値となり、十分な光学特性を得ることができる
ことがわかる。 <実施例2>図9は本発明の第2実施例を示したもの
で、本実施例においては、図1に示す第1実施形態の撮
像レンズと同様に、レンズ本体1の第2面をフレネル面
2とするとともに、第2面と一体的に回折素子3を形成
したものであり、さらに、焦点距離fを短くして画角を
拡げた広角レンズである。
の条件に設定されている。
て、光線経路A,B,Cそれぞれについての倍率色収差
を図10に示す。これによれば、いずれの光線経路にお
いても倍率色収差が低減されていることがわかる。
球面収差、非点収差、歪曲収差を図11に示す。これに
よれば、球面収差、非点収差、歪曲収差のいずれもほぼ
満足できる値となり、十分な光学特性を得ることができ
ることがわかる。 <実施例3>図12は本発明の第3実施例を示したもの
で、本実施例においては、図1に示す第1実施形態の撮
像レンズと同様に、レンズ本体1の第2面をフレネル面
2とするとともに、一体的に回折素子3を形成したもの
であり、さらに、Fナンバーを若干暗くして画質の向上
を図るようにしたレンズである。
の条件に設定されている。
て、光線経路A,B,Cそれぞれについての倍率色収差
を図13に示す。これによれば、いずれの光線経路にお
いても倍率色収差が低減されていることがわかる。
球面収差、非点収差、歪曲収差を図14に示す。これに
よれば、球面収差、非点収差、歪曲収差のいずれもほぼ
満足できる値となり、十分な光学特性を得ることができ
ることがわかる。 <実施例4>図15は本発明の第4実施例を示したもの
で、本実施例においては、図1に示す第1実施形態の撮
像レンズと同様に、レンズ本体1の第2面をフレネル面
2とするとともに、一体的に回折素子3を形成したもの
であり、さらに、Fナンバーを若干暗くするとともに画
角を狭くして画質を大きく向上させるようにしたレンズ
である。
の条件に設定されている。
て、光線経路A,B,Cそれぞれについての倍率色収差
を図16に示す。これによれば、いずれの光線経路にお
いても倍率色収差が低減されていることがわかる。
球面収差、非点収差、歪曲収差を図17に示す。これに
よれば、球面収差、非点収差、歪曲収差のいずれもほぼ
満足できる値となり、十分な光学特性を得ることができ
ることがわかる。 <実施例5>図18は本発明の第5実施例を示したもの
で、本実施例においては、図1に示す第1実施形態の撮
像レンズと同様に、レンズ本体1の第2面をフレネル面
2とするとともに、レンズ本体1の第1面と一体的に回
折素子3を形成したものである。
の条件に設定されている。
て、光線経路A,B,Cそれぞれについての倍率色収差
を図19に示す。これによれば、いずれの光線経路にお
いても倍率色収差が低減されていることがわかる。
球面収差、非点収差、歪曲収差を図20に示す。これに
よれば、球面収差、非点収差、歪曲収差のいずれもほぼ
満足できる値となり、十分な光学特性を得ることができ
ることがわかる。 <実施例6>図21は本発明の第6実施例を示したもの
で、本実施例においては、図1に示す第1実施形態の撮
像レンズと同様に、レンズ本体1の第2面をフレネル面
2とするとともに、一体的に回折素子3を形成し、さら
にレンズ本体1の第1面にも回折素子3を一体的に形成
したものである。
の条件に設定されている。
て、光線経路A,B,Cそれぞれについての倍率色収差
を図22に示す。これによれば、いずれの光線経路にお
いても倍率色収差が低減されていることがわかる。
球面収差、非点収差、歪曲収差を図23に示す。これに
よれば、球面収差、非点収差、歪曲収差のいずれもほぼ
満足できる値となり、十分な光学特性を得ることができ
ることがわかる。 <実施例7>図24は本発明の第7実施例を示したもの
で、本実施例においては、図3に示す第2実施形態の撮
像レンズと同様に、レンズ本体1の第2面をフレネル面
2とするとともに、第2面と一体的に回折素子3を形成
したものである。
の条件に設定されている。
記(1)式を満足するものである。
り、前記(2)式を満足するものである。
記(3)式を満足するものである。
ンズにおいて、光線経路A,B,Cそれぞれについての
倍率色収差を図25に示す。これによれば、いずれの光
線経路においても倍率色収差が低減されていることがわ
かる。
球面収差、非点収差、歪曲収差を図26に示す。これに
よれば、球面収差、非点収差、歪曲収差のいずれもほぼ
満足できる値となり、十分な光学特性を得ることができ
ることがわかる。 <実施例8>図27は本発明の第8実施例を示したもの
で、本実施例においては、図3に示す第2実施形態の撮
像レンズと同様に、レンズ本体1の第2面をフレネル面
2とするとともに、第2面と一体的に回折素子3を形成
したものである。
の条件に設定されている。
記(1)式を満足するものである。
り、前記(2)式を満足するものである。
記(3)式を満足するものである。
ンズにおいて、光線経路A,B,Cそれぞれについての
倍率色収差を図28に示す。これによれば、いずれの光
線経路においても倍率色収差が低減されていることがわ
かる。
球面収差、非点収差、歪曲収差を図29に示す。これに
よれば、球面収差、非点収差、歪曲収差のいずれもほぼ
満足できる値となり、十分な光学特性を得ることができ
ることがわかる。 <実施例9>図30は本発明の第9実施例を示したもの
で、本実施例においては、図3に示す第2実施形態の撮
像レンズと同様に、レンズ本体1の第2面をフレネル面
2とするとともに、第2面と一体的に回折素子3を形成
したものである。
の条件に設定されている。
記(1)式を満足するものである。
り、前記(2)式を満足するものである。
記(3)式を満足するものである。
ンズにおいて、光線経路A,B,Cそれぞれについての
倍率色収差を図31に示す。これによれば、いずれの光
線経路においても倍率色収差が低減されていることがわ
かる。
球面収差、非点収差、歪曲収差を図32に示す。これに
よれば、球面収差、非点収差、歪曲収差のいずれもほぼ
満足できる値となり、十分な光学特性を得ることができ
ることがわかる。 <実施例10>図33は本発明の第10実施例を示した
もので、本実施例においては、図3に示す第2実施形態
の撮像レンズと同様に、レンズ本体1の第2面をフレネ
ル面2とするとともに、第2面と一体的に回折素子3を
形成したものである。本実施例においては、レンズ本体
1はガラス材料により形成されている。
下の条件に設定されている。
記(1)式を満足するものである。
り、前記(2)式を満足するものである。
記(3)式を満足するものである。
レンズにおいて、光線経路A,B,Cそれぞれについて
の倍率色収差を図34に示す。これによれば、いずれの
光線経路においても倍率色収差が低減されていることが
わかる。
る、球面収差、非点収差、歪曲収差を図35に示す。こ
れによれば、球面収差、非点収差、歪曲収差のいずれも
ほぼ満足できる値となり、十分な光学特性を得ることが
できることがわかる。 <実施例11>図36は本発明の第11実施例を示した
もので、本実施例においては、図3に示す第2実施形態
の撮像レンズと同様に、レンズ本体1の第2面をフレネ
ル面2とするとともに、第2面と一体的に回折素子3を
形成したものである。本実施例においては、レンズ本体
1はガラス材料により形成されている。
下の条件に設定されている。
記(1)式を満足するものである。
り、前記(2)式を満足するものである。
記(3)式を満足するものである。
レンズにおいて、光線経路A,B,Cそれぞれについて
の倍率色収差を図37に示す。これによれば、いずれの
光線経路においても倍率色収差が低減されていることが
わかる。
る、球面収差、非点収差、歪曲収差を図38に示す。こ
れによれば、球面収差、非点収差、歪曲収差のいずれも
ほぼ満足できる値となり、十分な光学特性を得ることが
できることがわかる。
されるものではなく、必要に応じて種々変更することが
可能である。
に係る撮像レンズは、レンズ本体の撮像面側の第2面を
フレネル面とするようにしているので、ペッツバル和を
補正することができ、像面湾曲を小さくすることがで
き、良好な像面を得ることができる。また、レンズ本体
の物体側の第1面または撮像面側の第2面のうち少なく
とも1面に回折素子を一体的に形成しているので、回折
素子の色分散特性を用いて、色収差を良好に補正するこ
とができ、撮像レンズの光学特性を著しく向上させるこ
とができる。
をレンズ本体の第2面と一体的に形成するようにしてい
るので、回折素子の色分散特性により、色収差を良好に
補正することができ、撮像レンズの光学特性を著しく向
上させることができる。
体の第1面を非球面に形成するとともに、第2面を非球
面フレネル面に形成するようにしているので、球面収差
等の各種収差を適正に補正することができ、撮像レンズ
の光学特性を著しく向上させることができる。
(1)を満足することにより、歪曲収差以外の収差を良
好に保ったまま視覚的に違和感のない歪曲収差量に補正
することができる。
を満足することにより、各種収差のバランスが整った最
適なレンズ形状を得ることができる。
を満足することにより、コマ収差を補正しつつ歪曲収差
とのバランスを良好にすることができる。
ンズの設計方法は、あらかじめ求めたd/fおよび|r
2 /r1 |の値からレンズ本体の中心厚さおよび中心曲
率半径を決定するようにしているので、歪曲収差を適正
に補正したレンズ本体の設計を行なうことができる等の
効果を奏する。
す概略構成図
す概略構成図
する歪曲収差の関係を示すグラフ
1 |に対する歪曲収差の関係を示すグラフ
構成図
曲収差を示す説明図
構成図
図
歪曲収差を示す説明図
略構成図
明図
差、歪曲収差を示す説明図
略構成図
明図
差、歪曲収差を示す説明図
略構成図
明図
差、歪曲収差を示す説明図
略構成図
明図
差、歪曲収差を示す説明図
略構成図
明図
差、歪曲収差を示す説明図
略構成図
明図
差、歪曲収差を示す説明図
略構成図
明図
差、歪曲収差を示す説明図
概略構成図
明図
差、歪曲収差を示す説明図
概略構成図
明図
差、歪曲収差を示す説明図
明図
差、歪曲収差を示す説明図
1)
ンズの設計方法は、レンズ本体の撮像面側の第2面をフ
レネル面に形成するとともに、前記レンズ本体の物体側
の第1面または撮像面側の第2面のうち少なくとも1面
に回折素子を一体的に形成したレンズ本体の中心厚さお
よび中心曲率半径を決定するための撮像レンズの設計方
法において、歪曲収差を除く各収差を良好に保持した条
件下で、d/f値(但し、dはレンズ本体の中心厚さ、
fはレンズ本体の焦点距離)と|r2 /r1 |値(但
し、r1 はレンズ本体の第1面の中心曲率半径、r2 は
レンズ本体の第2面の中心曲率半径)の組合せが相異な
るレンズ本体群についてあらかじめ光線追跡シュミレー
ションを行ない、これらレンズ本体の歪曲収差を計算し
て、歪曲収差のd/fおよび|r2 /r1 |依存性を求
め、この関係から、所望の歪曲収差となるd/fおよび
|r2 /r1 |の組合せを選択し、このd/fおよび|
r2/r1 |の値からレンズ本体の中心厚さおよび中心
曲率半径を決定するようにしたことを特徴とするもので
ある。
Claims (7)
- 【請求項1】 レンズ本体の撮像面側の第2面をフレネ
ル面に形成するとともに、前記レンズ本体の物体側の第
1面または撮像面側の第2面のうち少なくとも1面に回
折素子を一体的に形成したことを特徴とする撮像レン
ズ。 - 【請求項2】 前記回折素子を前記レンズ本体の第2面
に一体的に形成したことを特徴とする請求項1に記載の
撮像レンズ。 - 【請求項3】 前記レンズ本体の第1面を非球面に形成
するとともに、前記レンズ本体の第2面を非球面フレネ
ル面に形成したことを特徴とする請求項1または請求項
2に記載の撮像レンズ。 - 【請求項4】 前記レンズ本体は、 (1)1.25<d/f<1.45 但し、 d:レンズ本体の中心厚さ f:レンズ本体の焦点距離 の条件を満足することを特徴とする請求項1から請求項
3のいずれかに記載の撮像レンズ。 - 【請求項5】 前記レンズ本体は、 (2)0.6<|r2 /r1 |<0.75 但し、 r1 :レンズ本体の第1面の中心曲率半径 r2 :レンズ本体の第2面の中心曲率半径の条件を満足
することを特徴とする請求項1から請求項4のいずれか
に記載の撮像レンズ。 - 【請求項6】 前記レンズ本体の物体側に絞りを配置
し、前記レンズ本体は、 (3)0≦ds/f≦0.4 但し、 ds:絞りの中心とレンズ本体の第1面との間隔 f:レンズ本体の焦点距離 の条件を満足することを特徴とする請求項1から請求項
5のいずれかに記載の撮像レンズ。 - 【請求項7】 レンズ本体の撮像面側の第2面をフレネ
ル面に形成するとともに、前記レンズ本体の物体側の第
1面または撮像面側の第2面のうち少なくとも1面に回
折素子を一体的に形成したレンズ本体の中心厚さを決定
するための撮像レンズの設計方法において、歪曲収差を
除く各収差を良好に保持した条件下で、d/f値(但
し、dはレンズ本体の中心厚さ、fはレンズ本体の焦点
距離)と|r2 /r1 |値(但し、r1 はレンズ本体の
第1面の中心曲率半径、r2 はレンズ本体の第2面の中
心曲率半径)の組合せが相異なるレンズ本体群について
あらかじめ光線追跡シュミレーションを行ない、これら
レンズ本体の歪曲収差を計算して、歪曲収差のd/fお
よび|r2 /r1 |依存性を求め、この関係から、所望
の歪曲収差となるd/fおよび|r2 /r1 |の組合せ
を選択し、このd/fおよび|r2 /r1 |の値からレ
ンズ本体の中心厚さおよび中心曲率半径を決定するよう
にしたことを特徴とする撮像レンズの設計方法。
Priority Applications (2)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2001279634A JP2002350723A (ja) | 2001-03-21 | 2001-09-14 | 撮像レンズおよびその設計方法 |
US10/242,077 US6724545B2 (en) | 2001-09-14 | 2002-09-12 | Image pickup lens and design method thereof |
Applications Claiming Priority (3)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2001080711 | 2001-03-21 | ||
JP2001-80711 | 2001-03-21 | ||
JP2001279634A JP2002350723A (ja) | 2001-03-21 | 2001-09-14 | 撮像レンズおよびその設計方法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2002350723A true JP2002350723A (ja) | 2002-12-04 |
Family
ID=26611670
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2001279634A Pending JP2002350723A (ja) | 2001-03-21 | 2001-09-14 | 撮像レンズおよびその設計方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2002350723A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2011518341A (ja) * | 2008-02-29 | 2011-06-23 | グローバル バイオニック オプティクス リミテッド | 単一レンズの拡張被写界深度の撮像システム |
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JPH06230275A (ja) * | 1993-02-01 | 1994-08-19 | Matsushita Electric Ind Co Ltd | 広角レンズ |
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-
2001
- 2001-09-14 JP JP2001279634A patent/JP2002350723A/ja active Pending
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