JP4641339B2 - 光学系及びそれを用いた光学機器 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、光学系及びそれを用いた光学機器に関し、屈折光学系と回折光学素子を用いて大口径化と結像性能の向上を図った望遠型の撮影レンズとして、銀塩写真カメラ、ビデオカメラ、電子スチルカメラ、デジタルカメラ等の光学機器に好適なものである。
【0002】
【従来の技術】
従来より長焦点距離の撮影光学系に好適なレンズタイプとして、物体側から順に正の屈折力を有する前方レンズ群と、負の屈折力を有する後方レンズ群を有する光学系、所謂望遠レンズが知られている。
【0003】
一般的に焦点距離の長い望遠レンズでは、焦点距離が延びるにしたがって、諸収差のうち、特に軸上色収差及び倍率色収差等の色収差が悪化する傾向にある。これらの色収差を良好に補正する為に、蛍石等の異常部分分散を持った低分散材質を用いた正レンズと高分散材質を用いた負レンズを組み合わせて色消しを行った望遠レンズが種々と提案されている。
【0004】
蛍石等の異常部分分散ガラスは、色収差の補正に関して効果がある反面、加工が難しく又非常に高価であるという欠点があり、比重も異常部分分散を有さない他の低分散ガラスよりも比較的大きく、それを用いるとレンズ系全体が重くなるという欠点もあった。(例えば、蛍石で比重3.18、FK01で比重3.63。これらに対し、異常部分分散性の小さいFK5は比重2.46、BK7で比重2.52である。)そして、異常部分分散ガラスは、表面が比較的傷つき易く、更にFK01等は大口径とすると、急激な温度変化に対して割れ易いという欠点もあった。
【0005】
一方光学系の色収差を補正する方法として、分散の異なる2つの材質の硝材(レンズ)を組み合わせる方法に対して、レンズ面やあるいは光学系の1部に回折作用を有する回折格子を設けた回折光学素子を用いて、色収差を減じる方法がSPIE Vol.1354 International Lens Design Conference(1990)等の文献や特開平4−213421号公報、持開平6−324262号公報、特開平6−331887号そしてUSP5044706号等により開示されている。
【0006】
特開平6−324262号公報では、少なくとも1枚の正の屈折力を持った回折光学素子と、少なくとも1枚の負の屈折力を持った屈折光学素子より構成されたFナンバーF2.8程度の色収差が比較的良好に補正された望遠レンズを開示している。また、特開平6−331887号公報でも同様に、回折光学素子と屈折光学素子を組み合せ、色収差が比較的良好に補正されたFナンバーF2.8程度の望遠レンズを開示している。
【0007】
又、多くの撮影レンズ(光学系)におけるフォーカスは撮影レンズ全体を移動させたり、若しくは撮影レンズの一郎を移動させたりして行っている。このうち撮影レンズが長焦点距離を有する望遠レンズの場合は撮影レンズが大型となり、又、高重量となるため、撮影レンズ全体を移動させてフォーカスを行うのが機構的に困難である。
【0008】
このため、望遠レンズでは一部のレンズ群を移動させてフォーカスを行っているものが多い。このうち撮影レンズの前方レンズ群以外の比較的小型でしかも軽量のレンズ系中の中央部分の一部のレンズ群を移動させてフォーカスを行ったインナーフォーカス式を用いているものが種々と提案されている。
【0009】
例えば、特開昭55−147606号公報では焦点距離300mm、Fナンバー2.8のインナーフォーカス式の望遠レンズを、特開昭59−65820号公報や特開昭59−65821号公報では焦点距離135mm、Fナンバー2.8程度のインナーフォーカス式の望遠レンズを提案している。
【0010】
これらで提案されているインナーフォーカス式の望遠レンズでは何れも物体側より順に正の屈折力の第1群、負の屈折力の第2群、そして正の屈折力の第3群の3つのレンズ群を有し、第2群を光軸上移動させてフォーカスを行っている。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】
撮影レンズを銀塩写真カメラに用いたとして、焦点距離を銀塩写真カメラ用に換算して焦点距離300ミリを超えるFナンバー2.8から4程度の超望遠レンズになると、光学系中に回折光学素子を用いて収差補正を行っても、テレ比が0.9程度とするのが限度であり、多くの場合レンズ全長が長くなり、その為レンズ重量が重くなるという問題点が生じてくる。
【0012】
本発明は光学系中に回折光学素子を適切に用いることにより、色収差の諸収差を良好に補正しつつ、テレ比の小さい(レンズ全長の短い)、高い光学性能を有した望遠型の光学系及びそれを用いた光学機器の提供を目的とする。
【0013】
【課題を解決するための手段】
請求項1の発明の光学系は、物体側より順に、正の屈折力を有する第1レンズ群、負の屈折力を有する第2レンズ群、正の屈折力を有する第3レンズ群より構成され、無限遠物体から近距離物体へのフォーカシングに際して前記第2レンズ群が光軸上を像側へ移動し、前記第1レンズ群は、光軸に対して回転対称形状の回折格子からなる正の屈折力を有する回折光学素子と1枚以上の正レンズと1枚以上の負レンズから成り、前記回折光学素子の屈折力をφD、前記第1レンズ群の屈折力をφ1、光学系全体の屈折力をφ、前記第1レンズ群から像面までの距離をLとしたとき、
0.005 < φD/φ1 < 0.05
0.340 ≦ φ/φ1 ≦ 0.405
0.50 < φ×L < 0.75
なる条件式を満足することを特徴としている。
【0014】
請求項2の発明は請求項1の発明において、前記第2レンズ群の屈折力をφ2としたとき、
−1 < φ/φ2 < −0.2
なる条件式を満足することを特徴としている。
【0016】
請求項3の発明の光学機器は請求項1又は2の光学系を有することを特徴としている。
【0017】
【発明の実施の形態】
図1、図3、図5、図7、図9、図11は本発明の後述する光学系の数値実施例1〜6のレンズ断面図である。図2、図4、図6、図8、図10、図12は本発明の光学系の数値実施例1〜6の収差図である。レンズ断面図において、L1は正の屈折力の第1群(第1レンズ群)、L2は負の屈折力の2群(第2レンズ群)、L3は正の屈折力の第3群(第3レンズ群)である。SPは開口絞り、IPは像面である。Gは光学フィルターや保護ガラスやフェースプレート等のガラスブロックである。
【0018】
DOEは光軸に対して回転対称形状の回折格子から成る正の屈折力の回折光学素子(回折面)である。
【0019】
回折光学素子DOEは第1レンズ群中の接合レンズ面に設けているが、他のレンズ面であっても良い。本実施形態の回折光学素子(回折面)は光学系中に用いたとき屈折面と回折面とで、ある基準波長の光線に対する色収差の出方が逆方向に発現するという物理現象を利用している。
【0020】
又、このような回折光学素子は、その周期的構造の周期を変化させることで非球面レンズ的な効果をも持たせて収差を低減させている。
【0021】
本実施形態では、第2群L2を矢印の如く像面側へ移動させることにより無限遠物体から至近物体へのフォーカスを行っている。本実施形態では光束の入射高が高く、比較的収差補正が容易な第1群中に少なくとも1つの回折光学素子DOEを設けると共に第1群の屈折力やレンズ系全体の屈折力を条件式(1)〜(3)の如く設定し、これにより画面全体及び物体距離全般に渡りフォーカスの際の収差変動の少ない高い光学性能を有した光学系を達成している。
【0022】
即ち、本発明の光学系は物体側より順に、正の屈折力を有する第1レンズ群、負の屈折力を有する第2レンズ群、正の屈折力を有する第3レンズ群より構成され無限遠物体から近距離物体へのフォーカシングに際して前記第2レンズ群が光軸上を像側へ移動し、前記第1レンズ群は、光軸に対して回転対称形状の回折格子からなる正の屈折力を有する回折光学素子と1枚以上の正レンズと1枚以上の負レンズから成り
φD :回折光学素子の屈折力
φ1 :第1レンズ群の屈折力
φ :光学系全体の屈折力
L :レンズ全長(第1レンズ群から像面までの距離)
としたとき、
0.005 < φD/φ1 < 0.05 ・・・(1)
0.340 ≦ φ/φ1 ≦ 0.405 ・・・(2)
0.50 < φ×L < 0.75 ・・・(3)
の条件式を満足するようにしている。
【0023】
ここで屈折力φは焦点距離をfとしたとき
φ=1/f
で表わされるものである。
【0024】
以下、条件式(1)、(2)、(3)の技術的意味について説明する。
【0025】
条件式(1)は回折面DOEと第1群の屈折力の比に関し、条件式(1)の上限を越えて回折面DOEの屈折力が強くなると、球面収差、色の球面収差の諸収差が悪化し、回折面の非球面効果(高次の位相項)では補正しきれなくなる。
【0026】
また、条件式(1)の下限を超えると、軸上色収差がキャンセル(補正)できなくなる。
【0027】
条件式(2)は全系と第1群の屈折力の比に関し、条件式(2)の上限を越えて第1群の屈折力が小さくなると、レンズ全長を短くすることが困難となる。
【0028】
また、条件式(2)の下限を超えると、レンズ全長を短くすることには有利であるが、第1群で発生する球面収差等の諸収差が増大し補正しきれなくなり好ましくない。
【0029】
条件式(3)はテレ比に関し、条件式(3)の上限を超えて光学全長が長くなると、第1群の屈折力が弱まり、必要となる回折光学素子の屈折力も弱まり、所望の波長域における軸上の色収差を補正しきれなくなる。
【0030】
また、条件式(3)の下限を越えて、光学全長が短くなると、第1群で発生する球面収差等の諸収差が増大し補正しきれなくなり好ましくない。
【0031】
尚、さらに好ましくは条件式(1)(3)の数値範囲を以下の如く設定するのが良い。
【0032】
0.008 < φD/φ1 < 0.03 ・・・(1a)
0.654 ≦ φ×L < 0.73 ・・・(3a)
次に本実施形態において第1レンズ群に設けた回折光学面(回折面)について説明する。
【0033】
本発明の実施形態では、正の屈折力の回折面を1面設けた場合を示したが、更に回折面を追加しても良く、これによれば、更に良好な光学性能が得られる。追加する回折面は、正の屈折力であっても負の屈折力であってもよく、特に負の屈折力の回折面を追加する場合は、光学系の像面寄りで瞳近軸光線の入射高が比較的高く、かつ、近軸軸上光線の入射高が比較的低くなる位置に配置するのが良い。これにより、倍率色収差を更に良好に補正することができる。また、各回折面は平面或いは球面レンズに配置してあるが、非球面をベースとしてもよく、両面に施してもよい。更に、接合レンズの接合面に施しても良く、ベースの材質は光を透過するものであれば、特にガラスでなくても良い。
【0034】
特に、第1レンズ群内の回折面については、軸上物点及び軸外物点からの光線が出来るだけ回折面へ垂直に入射するよう、平面または物体側へ凸面を向けたレンズ面あるいは物体へ緩い凹面を向けたレンズ面に設けるのがよく、これにより、回折効率の低下を緩和することが出来る。望ましくは、レンズ面の法線に対し、±15°未満で光線が入射するようなレンズ面に回折面を設定するのが良い。
【0035】
前述の位相形状で表される回折光学面の回折格子形状は、実際には図13に示すようなキノフォーム形状の形態で実現される。
【0036】
図13において1は回折面を設けるベースとなる基材、2は回折格子を形成する光学材料(樹脂部)、3は回折格子(回折面)である。
【0037】
図14は図13に示す回折光学素子の1次回折効率の波長依存性を示している。実際の回折素子の構成は前述した基材1の表面に塗布した樹脂部2に、波長530nmで1次回折効率が100%となるような格子厚dの回折格子3を成形している。
【0038】
図14で明らかなように設計次数での回折効率は最適化した波長530nmから離れるに従って低下する。その低下した分、設計次数近接の次数0次、2次回折光が増大することになり、これがフレアとなって光学系の解像度の低下につながる。
【0039】
そこで本発明では、図15に示すような異なる材質の回折格子を積層状に配置した形態の回折格子形状を実施例の一つとして採用している。
このような構成にすることにより、より広い波長域で高い1次の回折効率を得る構成とすることができる。図16はこの構成での回折光学素子の1次回折効率の波長依存性を示している。
【0040】
この図から分かるように積層構造の回折格子にすることで、設計次数の回折効率は使用波長全域で95%以上の高い回折効率を有している。これにより本発明の撮影光学系は高い解像度が得られ光学性能は更に改善される。
【0041】
なお、ここでの回折光学素子としては、材質を樹脂に限定するものでなく、基材1によっては第1の回折格子4を直接に基材1に形成してもよい。
【0042】
また更に、図17のように積層構造を3層以上の構成にすると、より良好な光学性能を得ることができる。
【0043】
このような構成とすることにより、空気層に触れる部分の回折格子の格子厚を薄くすることが可能となる。それにより回折格子のエッジの壁部分で発生する散乱光によるフレアが低減され、また回折格子に入射する光の入射角の増大に伴う回折効率低下の軽減も可能となり、光学性能は更に改善される。
【0044】
図18は、この構成での回折光学素子の1次回折効率の波長依存性を示している。
【0045】
また、回折格子を図示のような積層構造にすることにより、格子面を外気に触れにくい構成とすることができ、ごみの付着、汚れなどによる画質を劣化させる不要な散乱光の発生を低減することができる。
【0046】
もちろん、本実施例のように回折光学面をレンズの接合面に配置することは、このような観点からも有効である。
【0047】
本発明の目的とする光学系は以上の如く構成することにより達成されるが、さらに、光学性能を良好にするには次の諸条件のうち少なくとも1つを満足させるのが良い。
【0048】
(ア−1)無限遠物体から近距離物体へのフォーカシングに際し、前記第2レンズ群を光軸上像側へ移動させて行い、
φ2 :第2レンズ群の屈折力
としたとき、
−1 < φ/φ2 < −0.2 ・・・(4)
の条件式を満足することである。
【0049】
条件式(4)は全系と第2レンズ群の屈折力の比に関し、条件式(1)〜(3)を満足した上で色収差を含めた諸収差を、フォーカシングによる変動も含め更に良好にし、かつ、オートフォーカス機能を有したカメラに適した軽量でフォーカスの際のレンズ群の繰り出し量の少ない光学系とするためのものである。
【0050】
条件式(4)の上限値を越えて第2レンズ群の屈折力が強まると、その結果第1レンズ群の屈折力も強まり、第2レンズ群のレンズ外径及びフォーカスの際の繰出し量は減少するものの、基準状態での収差とフォーカシングによる収差変動がともに悪化するので、好ましくない。
【0051】
また、条件式(4)の下限を超えて、第2レンズ群の屈折力が弱まると。収差補正上は有利となるものの、レンズ外径及び繰出し量が増加してくるので好ましくない。
【0052】
尚、更に好ましくは条件式(4)の数値範囲を次の如く設定するのが良い。
【0053】
−0.7 < φ/φ2 < −0.25
(ア−2)第2レンズ群は像面側に凹面を向けた1つの負レンズ又は正レンズと負レンズの接合レンズで構成することである。
【0054】
これによればフォーカスを高速に行うことが容易となる。
【0055】
(ア−3)回折面を第1レンズ群中の物体側に凸面を向けた正レンズと像面側に凸面を向けた正レンズとからなる接合レンズの接合面に設けることである。これによれば回折面の回折効果による色収差の補正を効果的に行うことが容易となる。
【0056】
次に本発明の光学系を用いたビデオカメラ(光学機器)の実施形態を図19を用いて説明する。
【0057】
図19において、10はビデオカメラ本体、11は本発明の光学系、12は光学系11によって被写体像を受光するCCD等の撮像素子、13は撮像素子12が受光した被写体像を記録する記録手段、14は不図子の表示素子に表示された被写体像を記録するためのファインダーである。上記表示素子は液晶パネル等によって構成され、撮像素子12上に形成された被写体像が表示される。
【0058】
このように本発明の光学系をビデオカメラ等の光学機器に適用することにより、小型で高い光学性能を有する光学機器を実現している。
【0059】
次に本発明の光学系の数値実施例を示す。数値実施例においてriは物体側より順に第i番目の曲率半径、diは物体側より順に第i番目の面と第i+1番目の面のレンズ厚又は空気間隔、niとνiは各々物体側より順に第i番目の光学部材の屈折率とアッベ数である。又、表−1に前述の条件式と数値実施例との関係を示す。
【0060】
実施例の回折面の位相形状ψは、次式によって表される。
ψ(h,m)=(2π/mλ0)(C2h2+C4h4+C6h6…)
ここに、
h:光軸に対して垂直方向の高さ
m:回折光の回折次数
λ0:設計波長
Ci:位相係数(i=1,2,3…)
である。
【0061】
各実施例において、回折光の回折次数mは1であり、設計波長λ0はd線の波長(587.56nm)である。
【0062】
また、任意の波長λ、任意の回折次数mに対する回折面Dの屈折力φDは、最も低次の位相係数C1を用いて次のように表わすことができる。
【0063】
φD(λ,m)=−2C1mλ/λ0
【0064】
【外1】
【0065】
【外2】
【0066】
【外3】
【0067】
【外4】
【0068】
【外5】
【0069】
【外6】
【0070】
【表1】
【0071】
【発明の効果】
本発明によれば以上のように光学系中に回折光学素子を適切に用いることにより、色収差当の諸収差を良好に補正しつつ、テレ比の小さい(レンズ全長の短い)、高い光学性能を有した望遠型の光学系及びそれを用いた光学機器を達成することができる。
【0072】
この他本発明によれば、大口径比でありながら、色収差を始めとする諸収差を良好に補正しながら、軽量・コンパクト・高画質な回折光学素子を有した光学系を達成することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の光学系の数値実施例1のレンズ断面図
【図2】本発明の光学系の数値実施例1の収差図
【図3】本発明の光学系の数値実施例2のレンズ断面図
【図4】本発明の光学系の数値実施例2の収差図
【図5】本発明の光学系の数値実施例3のレンズ断面図
【図6】本発明の光学系の数値実施例3の収差図
【図7】本発明の数光学系の値実施例4のレンズ断面図
【図8】本発明の光学系の数値実施例4の収差図
【図9】本発明の光学系の数値実施例5のレンズ断面図
【図10】本発明の光学系の数値実施例5の収差図
【図11】本発明の光学系の数値実施例6のレンズ断面図
【図12】本発明の光学系の数値実施例6の収差図
【図13】 本発明における単層回折格子の断面模式図
【図14】 本発明における単層回折格子の回折効率を示すグラフ
【図15】 本発明における積層回折格子の断面模式図
【図16】 本発明における積層回折格子の回折効率を示すグラフ
【図17】 本発明における3積層回折格子の断面模式図
【図18】 本発明における3積層回折格子の回折効率を示すグラフ
【図19】 本発明の光学機器の要部概略図
【符号の説明】
L1 第1レンズ群
L2 第2レンズ群
L3 第3レンズ群
DOE 回折光学素子
SP 絞り
G ガラスブロック
ΔS サジタル像面
ΔM メリディオナル像面
d d線
g g線

Claims (3)

  1. 物体側より順に、正の屈折力を有する第1レンズ群、負の屈折力を有する第2レンズ群、正の屈折力を有する第3レンズ群より構成され、無限遠物体から近距離物体へのフォーカシングに際して前記第2レンズ群が光軸上を像側へ移動し、前記第1レンズ群は、光軸に対して回転対称形状の回折格子からなる正の屈折力を有する回折光学素子と1枚以上の正レンズと1枚以上の負レンズから成り、前記回折光学素子の屈折力をφD、前記第1レンズ群の屈折力をφ1、光学系全体の屈折力をφ、前記第1レンズ群から像面までの距離をLとしたとき、
    0.005 < φD/φ1 < 0.05
    0.340 ≦ φ/φ1 ≦ 0.405
    0.50 < φ×L < 0.75
    なる条件式を満足することを特徴とする光学系。
  2. 前記第2レンズ群の屈折力をφ2としたとき、
    −1 < φ/φ2 < −0.2
    なる条件式を満足することを特徴とする請求項1の光学系。
  3. 請求項1又は2の光学系を有することを特徴とする光学機器。
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