JP2002348460A - 携帯機器の電池パック筐体部材用樹脂組成物および成形品 - Google Patents

携帯機器の電池パック筐体部材用樹脂組成物および成形品

Info

Publication number
JP2002348460A
JP2002348460A JP2001270022A JP2001270022A JP2002348460A JP 2002348460 A JP2002348460 A JP 2002348460A JP 2001270022 A JP2001270022 A JP 2001270022A JP 2001270022 A JP2001270022 A JP 2001270022A JP 2002348460 A JP2002348460 A JP 2002348460A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
battery pack
resin
portable device
resin composition
housing member
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Withdrawn
Application number
JP2001270022A
Other languages
English (en)
Inventor
Hideyuki Umetsu
秀之 梅津
Fumie Shinoda
文恵 篠田
Yoshiki Makabe
芳樹 真壁
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Toray Industries Inc
Original Assignee
Toray Industries Inc
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Toray Industries Inc filed Critical Toray Industries Inc
Priority to JP2001270022A priority Critical patent/JP2002348460A/ja
Publication of JP2002348460A publication Critical patent/JP2002348460A/ja
Withdrawn legal-status Critical Current

Links

Abstract

(57)【要約】 【課題】 薄肉流動性、耐熱性、低そり性に優れた携帯
電話の電池パック筐体部材用樹脂組成物およびそれを成
形してなる成形品の取得を課題とする。 【解決手段】ポリカーボネート系樹脂(A)99.5〜
50重量%と液晶性樹脂(B)0.5〜50重量%とを
配合してなる、その最大投影面の厚さ0.6mm以下で
ある部分が100mm2以上ある携帯機器の電池パック
筐体部材に用いられることを特徴とする携帯機器の電池
パック筐体部材用樹脂組成物。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、薄肉流動性、耐熱
性、低ソリ性に優れ、さらに生産性良好な携帯機器の電
池パック筐体部材用樹脂組成物および成形品に関するも
のである。
【0002】
【従来の技術】最近、小型・軽量化と機器の長時間の駆
動から、リチウムイオン電池をケースに収納した電池パ
ックが、携帯電話、ビデオカメラ、PDA、ノートパソ
コンなどの携帯用機器のバックアップ用電源に広く応用
されている。
【0003】携帯機器用電池は、自動車車内の機器の放
置を考慮した場合、耐熱性として120℃以上が要求さ
れてきている。また、電池の高容量化と携帯機器全体の
軽量化要求から、電池パックの筐体部材の薄肉化が要求
されている。
【0004】従来、電池パックの筐体部材は、材料とし
てゴム変性スチレン−アクリロニトリル共重合体(以下
ABSと略す)、ポリカーボネート(以下PCと略
す)、PCとABSとの樹脂組成物等が用いられてきて
いる。ABSは、熱変形温度(HDT:ASTM−D6
48) が90℃前後であり、耐熱性が不足している。
【0005】またPCやPCとABSとの樹脂組成物の
一部は、熱変形温度は100℃以上であるものの、更な
る薄肉化の要求があった場合、流動性不足であり、流動
性を向上させるために可塑剤等を添加した場合、耐熱性
が低下してしまい、流動性と耐熱性の両立が難しい。
【0006】そこで耐熱性と流動性を両立させた材料と
してスチレン変性ポリフェニレンエーテル系樹脂組成物
からなる電池ケースを備えた電池パックが特開平9−8
2294号公報に開示されている。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、最近、
電池パック自体の小型・軽量化、及びコストダウンの要
求に基づき筐体部材の薄肉化が進み、使用材料の更なる
薄肉成形性が要求されてきている。また電池ケースはそ
れ自体が機器の外部に設置される場合が多く、耐熱性も
重要な特性になってきている。特開平9−82294号
公報に開示されているスチレン変性ポリフェニレンエー
テル系樹脂組成物は、耐熱性が要求に対し、十分とは言
えず、薄肉成形性も更なる改良が要望されている。
【0008】そこで本発明は上記の問題を解決し、射出
成形可能な薄肉流動性、得られた成形品の耐熱性、低ソ
リ性に優れた携帯機器の電池パック筐体用樹脂組成物お
よび成形品を得ることを課題とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明者らは上記課題を
解決すべく鋭意検討した結果、本発明に到達した。すな
わち、本発明は(1)ポリカーボネート系樹脂(A)9
9.5〜50重量%と液晶性樹脂(B)0.5〜50重
量%を配合してなる、その最大投影面の厚さが0.6m
m以下である部分が100mm2以上ある携帯機器の電
池パック筐体部材に用いられることを特徴とする携帯機
器の電池パック筐体部材用樹脂組成物、(2)ポリカー
ボネート系樹脂(A)99.5〜50重量%と液晶性樹
脂(B)0.5〜50重量%の樹脂組成物100重量部
に対し、リン酸エステルを0.1〜30重量部配合して
なる、その最大投影面の厚さが0.6mm以下である部
分が100mm2以上ある携帯機器の電池パック筐体部
材に用いられることを特徴とする携帯機器の電池パック
筐体部材用樹脂組成物、(3)ポリカーボネート系樹脂
(A)がフェノール性末端基(EP)と非フェノール性
末端基(EN)の当量比(EP)/(EN)が1/20以
下のものを用いることを特徴とする上記(1)記載の携
帯機器の電池パック筐体部材用樹脂組成物、(4)ポリ
カーボネート系樹脂単体のガラス転移温度(℃)に対す
る携帯機器の電池パックの筐体部材用樹脂組成物のガラ
ス転移温度(℃)の変化率が5%未満であることを特徴
とする上記(1)記載の携帯機器の電池パック筐体部材
用樹脂組成物、(5)携帯機器の電池パックの筐体部材
用樹脂組成物において液晶性樹脂(B)未配合の樹脂組
成物のガラス転移温度(℃)に対する液晶性樹脂(B)
配合後の樹脂組成物のガラス転移温度(℃)の変化率が
5%未満であることを特徴とする上記(1)〜(3)記
載の携帯機器の電池パック筐体部材用樹脂組成物、
(6)上記(1)〜(5)いずれか記載の携帯機器の電
池パック筐体部材用樹脂組成物を成形してなる携帯機器
の電池パック筐体部材用成形品であって、その成形品の
筐体部の最大投影面の厚さが0.3mm以下の部分が5
0mm2以上あることを特徴とする携帯機器の電池パッ
クの筐体部材用成形品、(7)携帯機器用電池パックの
筐体部材が携帯電話または携帯端末機器の電池パックの
電池収納ケースである上記(6)記載の携帯機器の電池
パックの筐体部材用成形品、および(8)成形品が射出
成形によって得られたものである上記(6)または
(7)記載の携帯機器の電池パックの筐体部材用成形品
を提供するものである。
【0010】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を説明
する。本発明において「重量」とは「質量」を意味す
る。
【0011】本発明で用いるポリカーボネート系樹脂
(A)としては、カーボネート結合を有し、芳香族二価
フェノール系化合物とホスゲン、または炭酸ジエステル
などとを反応させることにより得られる芳香族ホモまた
はコポリカーボネートが挙げられる。
【0012】該芳香族ホモまたはコポリカーボネート
は、メチレンクロライド中1.0g/dlの濃度で20
℃で測定した対数粘度が0.2〜3.0dl/g、特に
0.3〜1.5dl/gの範囲のものが好ましく用いら
れる。ここで二価フェノール系化合物としては、2,2
−ビス(4−ヒドロキシフェニル)プロパン、2,2−
ビス(4−ヒドロキシ−3,5−ジメチルフェニル)プ
ロパン、ビス(4−ヒドロキシフェニル)メタン、1,
1−ビス(4−ヒドロキシフェニル)エタン、2,2−
ビス(4−ヒドロキシフェニル)ブタン、2,2−ビス
(4−ヒドロキシ−3,5−ジフェニル)ブタン、2,
2−ビス(4−ヒドロキシ−3,5−ジエチルフェニ
ル)プロパン、2,2−ビス(4−ヒドロキシ−3,5
−ジエチルフェニル)プロパン、1,1−ビス(4−ヒ
ドロキシフェニル)シクロヘキサン、1−フェニル−
1,1−ビス(4−ヒドロキシフェニル)エタン等が使
用でき、これら単独あるいは混合物として使用すること
ができる。上記中、2,2−ビス(4−ヒドロキシフェ
ニル)プロパンが好ましい。
【0013】なかでも本発明で添加する液晶性樹脂
(B)との極端なエステル交換反応による結晶性低下に
よる剛性低下を抑制するために、芳香族二価フェノール
系化合物とホスゲンを反応させることにより得られるフ
ェノール性末端基(EP)と非フェノール性末端基(E
N)の当量比(EP)/(EN)が1/20以下であるポ
リカーボネート系樹脂を用いることが好ましく、より好
ましくは1/40以下であり、さらに好ましくは1/7
0以下である。
【0014】ポリカーボネート系樹脂の末端基の測定
は、例えば、ポリカーボネート系樹脂を酢酸酸性メチレ
ンクロライドに溶解し、四塩化チタンを加え、生成する
赤色錯体を546nmで測光定量して行なうことができ
る。
【0015】かかる末端基を有するポリカーボネートは
ホスゲン法により製造することができる。
【0016】本発明で用いられる液晶性樹脂(B)は、
異方性溶融相を形成し得る樹脂であり、エステル結合を
有するものが好ましい。例えば芳香族オキシカルボニル
単位、芳香族ジオキシ単位、芳香族および/または脂肪
族ジカルボニル単位、アルキレンジオキシ単位などから
選ばれた構造単位からなり、かつ異方性溶融相を形成す
る液晶性ポリエステル、あるいは、上記構造単位と芳香
族イミノカルボニル単位、芳香族ジイミノ単位、芳香族
イミノオキシ単位などから選ばれた構造単位からなり、
かつ異方性溶融相を形成する液晶性ポリエステルアミド
などである。
【0017】芳香族オキシカルボニル単位としては、例
えば、p−ヒドロキシ安息香酸、6−ヒドロキシ−2−
ナフトエ酸などから生成した構造単位、芳香族ジオキシ
単位としては、例えば、4,4´−ジヒドロキシビフェ
ニル、ハイドロキノン、3,3’,5,5’−テトラメ
チル−4,4’−ジヒドロキシビフェニル、t−ブチル
ハイドロキノン、フェニルハイドロキノン、2,6−ジ
ヒドロキシナフタレン、2,7−ジヒドロキシナフタレ
ン、2,2−ビス(4−ヒドロキシフェニル)プロパン
および4,4’−ジヒドロキシジフェニルエーテルなど
から生成した構造単位、芳香族および/または脂肪族ジ
カルボニル単位としては、例えば、テレフタル酸、イソ
フタル酸、2,6−ナフタレンジカルボン酸、4,4’
−ジフェニルジカルボン酸、1,2−ビス(フェノキ
シ)エタン−4,4’−ジカルボン酸、1,2−ビス
(2−クロルフェノキシ)エタン−4,4’−ジカルボ
ン酸および4,4’ジフェニルエーテルジカルボン酸、
アジピン酸、セバシン酸などから生成した構造単位、ア
ルキレンジオキシ単位としてはエチレングリコール、
1,3−プロピレングリコール、1,4−ブタンジオー
ル等から生成した構造単位(なかでもエチレングリコー
ルから生成した構造単位が好ましい。)、芳香族イミノ
オキシ単位としては、例えば、4−アミノフェノールな
どから生成した構造単位が挙げられる。
【0018】液晶性ポリエステルの具体例としては、p
−ヒドロキシ安息香酸から生成した構造単位および6−
ヒドロキシ−2−ナフトエ酸から生成した構造単位から
なる液晶性ポリエステル、p−ヒドロキシ安息香酸から
生成した構造単位、6−ヒドロキシ−2−ナフトエ酸か
ら生成した構造単位、芳香族ジヒドロキシ化合物および
/または脂肪族ジカルボン酸から生成した構造単位から
なる液晶性ポリエステル、p−ヒドロキシ安息香酸から
生成した構造単位、4,4’−ジヒドロキシビフェニル
から生成した構造単位、テレフタル酸、イソフタル酸等
の芳香族ジカルボン酸および/またはアジピン酸、セバ
シン酸等の脂肪族ジカルボン酸から生成した構造単位か
らなる液晶性ポリエステル、p−ヒドロキシ安息香酸か
ら生成した構造単位、エチレングリコールから生成した
構造単位、テレフタル酸から生成した構造単位からなる
液晶性ポリエステル、p−ヒドロキシ安息香酸から生成
した構造単位、エチレングリコールから生成した構造単
位、テレフタル酸およびイソフタル酸から生成した構造
単位からなる液晶性ポリエステル、p−ヒドロキシ安息
香酸から生成した構造単位、エチレングリコールから生
成した構造単位、4,4’−ジヒドロキシビフェニルか
ら生成した構造単位、テレフタル酸および/またはアジ
ピン酸、セバシン酸等の脂肪族ジカルボンから生成した
構造単位からなる液晶性ポリエステル、p−ヒドロキシ
安息香酸から生成した構造単位、エチレングリコールか
ら生成した構造単位、芳香族ジヒドロキシ化合物から生
成した構造単位、テレフタル酸、イソフタル酸、2,6
−ナフタレンジカルボン酸などの芳香族ジカルボン酸か
ら生成した構造単位からなる液晶性ポリエステルなどが
挙げられる。
【0019】なかでも異方性溶融相を形成する液晶性ポ
リエステルの例としては、下記(I)、(II)、(III)
および(IV)の構造単位からなる液晶性ポリエステル、
または、(I)、(III) および(IV)の構造単位からな
る液晶性ポリエステルなどが好ましく挙げられる。
【0020】特に好ましいのは(I)、(II)、(III)お
よび(IV)の構造単位からなる液晶性ポリエステルであ
る。
【0021】
【化1】
【0022】(ただし式中のR1は
【0023】
【化2】
【0024】から選ばれた1種以上の基を示し、R2は
【0025】
【化3】
【0026】から選ばれた1種以上の基を示す。ただし
式中Xは水素原子または塩素原子を示す。)。
【0027】上記構造単位(I)はp−ヒドロキシ安息香
酸から生成した構造単位であり、構造単位(II)は4,
4’−ジヒドロキシビフェニル、3,3’,5,5’−
テトラメチル−4,4’−ジヒドロキシビフェニル、ハ
イドロキノン、t−ブチルハイドロキノン、フェニルハ
イドロキノン、メチルハイドロキノン、2,6−ジヒド
ロキシナフタレン、2,7−ジヒドロキシナフタレン、
2,2−ビス(4−ヒドロキシフェニル)プロパンおよ
び4,4’−ジヒドロキシジフェニルエーテルから選ば
れた一種以上の芳香族ジヒドロキシ化合物から生成した
構造単位を、構造単位(III)はエチレングリコールから
生成した構造単位を、構造単位(IV)はテレフタル酸、イ
ソフタル酸、4,4’−ジフェニルジカルボン酸、2,
6−ナフタレンジカルボン酸、1,2−ビス(フェノキ
シ)エタン−4,4’−ジカルボン酸、1,2−ビス
(2−クロルフェノキシ)エタン−4,4’−ジカルボ
ン酸および4,4’−ジフェニルエーテルジカルボン酸
から選ばれた一種以上の芳香族ジカルボン酸から生成し
た構造単位を各々示す。これらのうちR1が
【0028】
【化4】
【0029】であり、R2が
【0030】
【化5】
【0031】であるものが特に好ましい。
【0032】本発明に好ましく使用できる液晶性ポリエ
ステルは、上記したように、構造単位(I)、(III)、(IV)
からなる共重合体および上記構造単位(I)、(II)、(II
I)、(IV)からなる共重合体から選択される1種以上であ
り、上記構造単位(I)、(II)、(III)および(IV)の共重合
量は任意である。しかし、本発明の特性を発揮させるた
めには次の共重合量であることが好ましい。
【0033】すなわち、上記構造単位(I)、(II)、(II
I)、(IV)からなる共重合体の場合は、上記構造単位(I)
および(II)の合計は構造単位(I)、(II)および(III)の合
計に対して30〜95モル%が好ましく、40〜85モ
ル%がより好ましい。また、構造単位(III)は構造単位
(I)、(II)および(III)の合計に対して70〜5モル%が
好ましく、60〜15モル%がより好ましい。また、構
造単位(I)の(II)に対するモル比[(I)/(II)]は好まし
くは75/25〜95/5であり、より好ましくは78
/22〜93/7である。また、構造単位(IV)は構造単
位(II)および(III)の合計と実質的に等モルであること
が好ましい。
【0034】一方、上記構造単位(II) を含まない場合
は、流動性の点から上記構造単位(I)は構造単位(I)およ
び(III)の合計に対して40〜90モル%であることが
好ましく、60〜88モル%であることが特に好まし
く、構造単位(IV)は構造単位(III)と実質的に等モルで
あることが好ましい。
【0035】ここで実質的に等モルとは、末端を除くポ
リマー主鎖を構成するユニットが等モルであるが、末端
を構成するユニットとしては必ずしも等モルとは限らな
いことを意味する。
【0036】また液晶性ポリエステルアミドとしては、
上記構造単位(I)〜(IV)以外にp−アミノフェノールか
ら生成したp−イミノフェノキシ単位を含有した異方性
溶融相を形成するポリエステルアミドが好ましい。
【0037】上記好ましく用いることができる液晶性ポ
リエステル、液晶性ポリエステルアミドは、上記構造単
位(I)〜(IV)を構成する成分以外に3,3’−ジフェニ
ルジカルボン酸、2,2’−ジフェニルジカルボン酸な
どの芳香族ジカルボン酸、アジピン酸、アゼライン酸、
セバシン酸、ドデカンジオン酸などの脂肪族ジカルボン
酸、ヘキサヒドロテレフタル酸などの脂環式ジカルボン
酸、クロルハイドロキノン、3,4’−ジヒドロキシビ
フェニル、4,4’−ジヒドロキシジフェニルスルホ
ン、4,4’−ジヒドロキシジフェニルスルフィド、
4,4’−ジヒドロキシベンゾフェノン、3,4’−ジ
ヒドロキシビフェニル等の芳香族ジオール、プロピレン
グリコール、1,4−ブタンジオール、1,6−ヘキサ
ンジオール、ネオペンチルグリコール、1,4−シクロ
ヘキサンジオール、1,4−シクロヘキサンジメタノー
ル等の脂肪族、脂環式ジオールおよびm−ヒドロキシ安
息香酸、2,6−ヒドロキシナフトエ酸などの芳香族ヒ
ドロキシカルボン酸およびp−アミノ安息香酸などを液
晶性を損なわない程度の範囲でさらに共重合せしめるこ
とができる。
【0038】本発明において使用する上記液晶性樹脂
(B)の製造方法は、特に制限がなく、公知のポリエス
テルの重縮合法に準じて製造できる。
【0039】例えば、上記液晶性ポリエステルの製造に
おいて、次の製造方法が好ましく挙げられる。 (1)p−アセトキシ安息香酸および4,4’−ジアセ
トキシビフェニル、ジアセトキシベンゼンなどの芳香族
ジヒドロキシ化合物のジアシル化物と2,6−ナフタレ
ンジカルボン酸、テレフタル酸、イソフタル酸などの芳
香族ジカルボン酸から脱酢酸縮重合反応によって液晶性
ポリエステルを製造する方法。 (2)p−ヒドロキシ安息香酸および4,4’−ジヒド
ロキシビフェニル、ハイドロキノンなどの芳香族ジヒド
ロキシ化合物と2,6−ナフタレンジカルボン酸、テレ
フタル酸、イソフタル酸などの芳香族ジカルボン酸に無
水酢酸を反応させて、フェノール性水酸基をアシル化し
た後、脱酢酸重縮合反応によって液晶性ポリエステルを
製造する方法。 (3)p−ヒドロキシ安息香酸のフェニルエステルおよ
び4,4’−ジヒドロキシビフェニル、ハイドロキノン
などの芳香族ジヒドロキシ化合物と2,6−ナフタレン
ジカルボン酸、テレフタル酸、イソフタル酸などの芳香
族ジカルボン酸のジフェニルエステルから脱フェノール
重縮合反応により液晶性ポリエステルを製造する方法。 (4)p−ヒドロキシ安息香酸および2,6−ナフタレ
ンジカルボン酸、テレフタル酸、イソフタル酸などの芳
香族ジカルボン酸に所定量のジフェニルカーボネートを
反応させて、それぞれジフェニルエステルとした後、
4,4’−ジヒドロキシビフェニル、ハイドロキノンな
どの芳香族ジヒドロキシ化合物を加え、脱フェノール重
縮合反応により液晶性ポリエステルを製造する方法。 (5)ポリエチレンテレフタレートなどのポリエステル
のポリマー、オリゴマーまたはビス(β−ヒドロキシエ
チル)テレフタレートなど芳香族ジカルボン酸のビス
(β−ヒドロキシエチル)エステルの存在下で(1)ま
たは(2)の方法により液晶性ポリエステルを製造する
方法。
【0040】また、本発明における液晶性樹脂(B)の
溶融粘度は0.5〜100Pa・sが好ましく、特に1〜5
0Pa・sがより好ましい。また、流動性により優れた組成
物を得ようとする場合には、溶融粘度を40Pa・s以下と
することが好ましい。
【0041】なお、この溶融粘度は融点(Tm)+10
℃の条件で、ずり速度1,000(1/秒)の条件下で
高化式フローテスターによって測定した値である。
【0042】ここで、融点(Tm)とは示差熱量測定に
おいて、重合を完了したポリマーを室温から20℃/分
の昇温条件で測定した際に観測される吸熱ピーク温度
(Tm1 )の観測後、Tm1 +20℃の温度で5分間保
持した後、20℃/分の降温条件で室温まで一旦冷却し
た後、再度20℃/分の昇温条件で測定した際に観測さ
れる吸熱ピーク温度(Tm2 )を指す。
【0043】液晶性樹脂(B)の融点は、特に限定され
ないが、ポリカーボネート樹脂(A)への分散性の点か
ら好ましくは340℃以下、より好ましくは330℃以
下である。下限については250℃以上が好ましい。さ
らに好ましくは285〜330℃である。
【0044】本発明で用いるポリカーボネート系樹脂
(A)と液晶性樹脂(B)の配合比は、流動性、耐熱性
と低ソリ性のバランスの点から、(A)と(B)の合計
に対し、(A)99.5〜50重量%、(B)0.5〜
50重量%、好ましくは(A)96〜65重量%、
(B)4〜35重量%、より好ましくは(A)93〜7
0重量%、(B)7〜30重量%である。
【0045】また、ポリカーボネート系樹脂(A)に対
し、液晶性樹脂(B)を配合すると一部交換反応が起こ
り、得られる組成物のガラス転移温度(℃)は液晶樹脂
配合前の(A)のガラス転移温度(℃)から変化する
が、本発明の効果を最大限に発揮するためには、(A)
に対する得られた組成物のガラス転移温度(℃)の変化
率が好ましくは5%未満、さらには3%未満であること
が、とりわけ優れた流動性を得る点で好ましい。これ
は、充填材を添加した場合も同様であるが、ただし、リ
ン酸エステル等をはじめとする可塑化効果のある添加剤
を用いた組成物(D)のガラス転移温度(℃)は、液晶
性樹脂(B)未配合でもポリカーボネート系樹脂(A)
単体に対して低下するので、そのような組成物(D)に
さらに液晶性樹脂(B)を添加する場合は、得られた液
晶性樹脂(B)配合の組成物(E)のガラス転移温度
(℃)の変化率は、液晶性樹脂(B)未配合の樹脂組成
物(D)に対するガラス転移温度(℃)の変化率であ
り、その変化率は、好ましくは5%未満、さらには3%
未満である。
【0046】ガラス転移温度(℃)の求め方は、示差熱
量測定において、20℃/分の昇温条件で測定した際に
観測される変曲点をガラス転移温度(℃)とする。樹脂
組成物が複数の樹脂成分からなる場合には複数の変曲点
が観察される場合があるが、対象とする変曲点はポリカ
ーボネート系樹脂(A)由来の変曲点とする。
【0047】また、ポリカーボネート系樹脂(A)中に
おける液晶性樹脂(B)の分散状態については特に規定
されないが、優れた流動性および低ソリ性を発揮するた
めには、成形品の厚み方向の中心部において流れ方向
(粒子の配向方向)に切削した場合、球状分散に近いこ
とが好ましく、具体的には液晶性樹脂粒子の平均アスペ
クト比(粒子の(長径/短径)の平均値)が、6未満が
好ましく、より好ましくは4以下、さらに好ましくは3
以下である。また、粒子の長径を測定した数平均分散径
が、好ましくは0.5μm以上、より好ましくは1〜1
0μm、さらに好ましくは2〜6μmである。液晶性樹
脂のポリカーボネート系樹脂(A)中の分散状態が上記
の範囲内の時に本組成物における最大の効果を発現す
る。
【0048】液晶性樹脂(B)中のポリカーボネート系
樹脂(A)の数平均分散径の測定方法は、成形品の厚み
方向の中心部において粒子の配向方向に切削して得られ
たコア層部分の切片を電子透過型顕微鏡(TEM)によ
り観察・写真撮影し、分散粒子100個の平均値をそれ
ぞれ平均アスペクト比および数平均分散径として求め
る。なお、数平均分散粒子径は長径方向で測定するもの
とする。
【0049】本発明において携帯機器の電池パック筐体
部材用樹脂組成物の機械強度その他の特性を付与するた
めに充填剤を使用することが可能であり、特に限定され
るものではないが、繊維状もしくは、板状、粉末状、粒
状など非繊維状の充填剤を使用することができる。具体
的には例えば、ガラス繊維、PAN系やピッチ系の炭素
繊維、ステンレス繊維、アルミニウム繊維や黄銅繊維な
どの金属繊維、芳香族ポリアミド繊維などの有機繊維、
石膏繊維、セラミック繊維、アスベスト繊維、ジルコニ
ア繊維、アルミナ繊維、シリカ繊維、酸化チタン繊維、
炭化ケイ素繊維、ロックウール、チタン酸カリウムウィ
スカー、チタン酸バリウムウィスカー、ほう酸アルミニ
ウムウィスカー、窒化ケイ素ウィスカーなどの繊維状、
ウィスカー状充填剤、マイカ、タルク、カオリン、シリ
カ、炭酸カルシウム、ガラスビーズ、ガラスフレーク、
ガラスマイクロバルーン、クレー、二硫化モリブデン、
ワラステナイト、酸化チタン、酸化亜鉛、ポリリン酸カ
ルシウム、グラファイトなどの粉状、粒状あるいは板状
の充填剤が挙げられる。上記充填剤中、ガラス繊維、炭
素繊維、マイカ、カオリンが好ましく使用される。ガラ
ス繊維の種類は、一般に樹脂の強化用に用いるものなら
特に限定はなく、例えば長繊維タイプや短繊維タイプの
チョップドストランド、ミルドファイバーなどから選択
して用いることができる。また、上記の充填剤は機械強
度と成形品そりのバランスを得るために2種以上を併用
して使用することもでき、例えば、ガラス繊維とマイカ
あるいはカオリン、ガラス繊維とガラスビーズ、炭素繊
維とマイカあるいはカオリン、炭素繊維とミルドファイ
バーあるいはガラスフレーク等が挙げられる。なお、本
発明に使用する上記の充填剤はその表面を公知のカップ
リング剤(例えば、シラン系カップリング剤、チタネー
ト系カップリング剤など)、その他の表面処理剤で処理
して用いることもできる。
【0050】また、ガラス繊維はエチレン/酢酸ビニル
共重合体などの熱可塑性樹脂、エポキシ樹脂などの熱硬
化性樹脂で被覆あるいは集束されていてもよい。
【0051】上記の充填剤の添加量は(A)成分と
(B)成分の合計100重量部に対して通常、0.5〜
100重量部であることが好ましく、より好ましくは1
0〜80重量部、特に好ましくは20〜60重量部であ
る。
【0052】本発明において電池パック筐体部材用樹脂
組成物に薄肉難燃性などの特性を付与するために赤リン
および/または下記一般式(1)で表される燐酸エステ
ルを使用することができる。流動性向上効果の点から、
好ましくはリン酸エステルが用いられる。
【0053】本発明で使用される赤リンは、そのままで
は不安定であり、また、水に徐々に溶解したり、水と徐
々に反応する性質を有するので、これを防止する処理を
施したものが好ましく用いられる。このような赤リンの
処理方法としては、特開平5−229806号公報に記
載の如く赤リンの粉砕を行わず、赤リン表面に水や酸素
との反応性が高い破砕面を形成させずに赤リンを微粒子
化する方法、赤リンに水酸化アルミニウムまたは水酸化
マグネシウムを微量添加して赤リンの酸化を触媒的に抑
制する方法、赤リンをパラフィンやワックスで被覆し、
水分との接触を抑制する方法、ε−カプロラクタムやト
リオキサンと混合することにより安定化させる方法、赤
リンをフェノール系、メラミン系、エポキシ系、不飽和
ポリエステル系などの熱硬化性樹脂で被覆することによ
り安定化させる方法、赤リンを銅、ニッケル、銀、鉄、
アルミニウムおよびチタンなどの金属塩の水溶液で処理
して、赤リン表面に金属リン化合物を析出させて安定化
させる方法、赤リンを水酸化アルミニウム、水酸化マグ
ネシウム、水酸化チタン、水酸化亜鉛などで被覆する方
法、赤リン表面に鉄、コバルト、ニッケル、マンガン、
スズなどで無電解メッキ被覆することにより安定化させ
る方法およびこれらを組合せた方法が挙げられるが、好
ましくは、赤リンの粉砕を行わずに赤リン表面に破砕面
を形成させずに赤リンを微粒子化する方法、赤リンをフ
ェノール系、メラミン系、エポキシ系、不飽和ポリエス
テル系などの熱硬化性樹脂で被覆することにより安定化
させる方法、赤リンを水酸化アルミニウム、水酸化マグ
ネシウム、水酸化チタン、水酸化亜鉛、などで被覆する
ことにより安定化させる方法であり、特に好ましくは、
赤リンの粉砕を行わず、表面に破砕面を形成させずに赤
リンを微粒子化する方法、赤リンをフェノール系、メラ
ミン系、エポキシ系、不飽和ポリエステル系などの熱硬
化性樹脂で被覆することにより安定化させる方法あるい
はこれらの両者を組み合わせた方法である。これらの熱
硬化性樹脂の中で、フェノール系熱硬化性樹脂、エポキ
シ系熱硬化性樹脂で被覆された赤リンが耐湿性の面から
好ましく使用することができ、特に好ましくはフェノー
ル系熱硬化性樹脂で被覆された赤リンである。
【0054】なお、本発明において用いる赤燐として好
ましい赤燐である未粉砕赤燐は、破砕面を形成させずに
製造された赤燐を指す。
【0055】また樹脂に配合される前の赤リンの平均粒
径は、難燃性、機械特性、耐湿熱特性およびリサイクル
使用時の粉砕による赤燐の化学的・物理的劣化を抑える
点から35〜0.01μmのものが好ましく、さらに好
ましくは、30〜0.1μmのものである。
【0056】なお赤燐の平均粒径は、一般的なレーザー
回折式粒度分布測定装置により測定することが可能であ
る。粒度分布測定装置には、湿式法と乾式法があるが、
いずれを用いてもかまわない。湿式法の場合は、赤リン
の分散溶媒として、水を使用することができる。この時
アルコールや中性洗剤により赤リン表面処理を行っても
よい。また分散剤として、ヘキサメタ燐酸ナトリウムや
ピロ燐酸ナトリウムなどの燐酸塩を使用することも可能
である。また分散装置として超音波バスを使用すること
も可能である。
【0057】また本発明で使用される赤リンの平均粒径
は上記のごとくであるが、赤リン中に含有される粒径の
大きな赤リン、すなわち粒径が75μm以上の赤リン
は、難燃性、機械的特性、耐湿熱性、リサイクル性を著
しく低下させるため、粒径が75μm以上の赤リンは分
級とうにより除去することが好ましい。粒径が75μm
以上の赤リン含量は、難燃性、機械的特性、耐湿熱性、
リサイクル性の面から、10重量%以下が好ましく、さ
らに好ましくは8重量%以下、特に好ましくは5重量%
以下である。下限に特に制限はないが、0に近いほど好
ましい。
【0058】ここで赤リンに含有される粒径が75μm
以上の赤リン含量は、75μmのメッシュにより分級す
ることで測定することができる。すなわち赤リン100
gを75μmのメッシュで分級した時の残さ量A(g)
より、粒径が75μm以上の赤リン含量は(A/10
0)×100(%)より算出することができる。
【0059】また、本発明で使用される赤リン(B)の
熱水中で抽出処理した時の導電率(ここで導電率は赤リ
ン5gに純水100mLを加え、例えばオートクレーブ
中で、121℃で100時間抽出処理し、赤リンろ過後
のろ液を250mLに希釈した抽出水の導電率を測定す
る)は、得られる成形品の耐湿性、機械的強度、耐トラ
ッキング性、およびリサイクル性の点から通常0.1〜
1000μS/cmが好ましく、より好ましくは0.1
〜800μS/cm、さらに好ましくは0.1〜500
μS/cmである。
【0060】このような好ましい赤リンの市販品として
は、燐化学工業社製“ノーバエクセル”140、“ノー
バエクセル”F5が挙げられる。
【0061】本発明に使用される燐酸エステルとして
は、下記式(1)で表されるものが挙げられる。
【0062】
【化6】
【0063】まず前記式(1)で表される難燃剤の構造
について説明する。前記式(1)の式中nは0以上の整
数であり、好ましくは0〜10、特に好ましくは0〜5
である。上限は難燃性の点から40以下が好ましい。
【0064】またk、mは、それぞれ0以上2以下の整
数であり、かつk+mは、0以上2以下の整数である
が、好ましくはk、mはそれぞれ0以上1以下の整数、
特に好ましくはk、mはそれぞれ1である。
【0065】また前記式(1)の式中、R1〜R8は同
一または相異なる水素または炭素数1〜5のアルキル基
を表す。ここで炭素数1〜5のアルキル基の具体例とし
ては、メチル基、エチル基、n−プロピル基、イソプロ
ピル基、n−ブチル基、sec−ブチル基、tert−
ブチル基、n−イソプロピル、ネオペンチル、tert
−ペンチル基、2ーイソプロピル、ネオペンチル、te
rt−ペンチル基、3−イソプロピル、ネオペンチル、
tert−ペンチル基、ネオイソプロピル、ネオペンチ
ル、tert−ペンチル基などが挙げられるが、水素、
メチル基、エチル基が好ましく、とりわけ水素が好まし
い。
【0066】またAr1、Ar2、Ar3、Ar4は同
一または相異なる芳香族基あるいはハロゲンを含有しな
い有機残基で置換された芳香族基を表す。かかる芳香族
基としては、ベンゼン骨格、ナフタレン骨格、インデン
骨格、アントラセン骨格を有する芳香族基が挙げられ、
なかでもベンゼン骨格、あるいはナフタレン骨格を有す
るものが好ましい。これらはハロゲンを含有しない有機
残基(好ましくは炭素数1〜8の有機残基)で置換され
ていてもよく、置換基の数にも特に制限はないが、1〜
3個であることが好ましい。具体例としては、フェニル
基、トリル基、キシリル基、クメニル基、メシチル基、
ナフチル基、インデニル基、アントリル基などの芳香族
基が挙げられるが、フェニル基、トリル基、キシリル
基、クメニル基、ナフチル基が好ましく、特にフェニル
基、トリル基、キシリル基が好ましい。
【0067】またYは直接結合、O、S、SO2、C
(CH3)2、CH2、CHPhを表し、Phはフェニ
ル基を表す。
【0068】このような燐酸エステルとしては、大八化
学社製PX−200、PX−201、PX−130、C
R−733S、TPP、CR−741、CR747、T
CP、TXP、CDPから選ばれる1種または2種以上
が使用することができ、好ましくはPX−200、TP
P、CR−733S、CR−741、CR747から選
ばれる1種または2種以上、特に好ましくはPX−20
0、CR−733S、CR−741を使用することがで
きるが、この中で特に好ましくはPX−200である。
【0069】本発明において赤燐および燐酸エステルの
いずれか1種、または2種以上の混合物であってもよ
い。
【0070】上記赤燐および/または燐酸エステルを添
加する場合の添加量は、(A)成分と(B)成分の合計
100重量部に対して、通常、0.1〜30重量部、好
ましくは0.1〜25重量部、より好ましくは1〜20
重量部、さらに好ましくは2〜20重量部である。なか
でも3〜15重量部が、特に好ましい。
【0071】赤燐の添加量が本発明の範囲より少なすぎ
た場合、添加による難燃性付与効果が小さくなり、多す
ぎる場合、かえって燃焼促進剤として働く、または機械
物性が低下する傾向にある。
【0072】燐酸エステルの添加量が本発明の範囲より
多すぎる場合、機械物性の低下およびガス発生による噛
み込み不良あるいはガス焼け等が発生しやすくなる傾向
にあり、少なすぎる場合、添加による難燃性付与効果が
小さい。
【0073】また、赤燐を添加した場合、難燃性の他に
成形時の熱安定性が向上するなどの効果も同時に発現
し、燐酸エステルを添加した場合には、流動性がさらに
向上する。
【0074】本発明の電池パック筐体部材用樹脂組成物
において、赤燐を配合する場合にはさらに赤燐の安定剤
として金属酸化物を添加することにより、押出し、成形
時の安定性や強度、耐熱性、成形品の端子腐食性などを
向上させることができる。このような金属酸化物の具体
例としては、酸化カドミウム、酸化亜鉛、酸化第一銅、
酸化第二銅、酸化第一鉄、酸化第二鉄、酸化コバルト、
酸化マンガン、酸化モリブデン、酸化スズおよび酸化チ
タンなどが挙げられるが、なかでも酸化カドミウム、酸
化第一銅、酸化第二銅、酸化チタンなどのI族および/
またはII族の金属以外の金属酸化物が好ましく、特に酸
化第一銅、酸化第二銅、酸化チタンが好ましいが、I族
および/またはII族の金属酸化物であってもよい。押出
し、成形時の安定性や強度、耐熱性、成形品の端子腐食
性の他に、非着色性をさらに向上させるためには酸化チ
タンが最も好ましい。
【0075】金属酸化物を添加する場合の添加量は機械
物性、成形性の面からポリカーボネート系樹脂(A)お
よび液晶性樹脂(B)の合計100重量部に対して0.
01〜20重量部が好ましく、特に好ましくは0.1〜
10重量部である。
【0076】さらに、本発明の携帯機器の電池パック筐
体部材用樹脂組成物には、酸化防止剤および熱安定剤
(たとえばヒンダードフェノール、ヒドロキノン、ホス
ファイト類およびこれらの置換体など)、紫外線吸収剤
(たとえばレゾルシノール、サリシレート、ベンゾトリ
アゾール、ベンゾフェノンなど)、亜リン酸塩、次亜リ
ン酸塩などの着色防止剤、滑剤、染料(たとえばニグロ
シンなど)および顔料(たとえば硫化カドミウム、フタ
ロシアニンなど)を含む着色剤、滑剤および離型剤(モ
ンタン酸およびその塩、そのエステル、そのハーフエス
テル、ステアリルアルコール、ステアラミドおよびポリ
エチレンワックスなど)、導電剤あるいは着色剤として
カーボンブラック、結晶核剤、可塑剤、その他の難燃剤
(例えばブロム化ポリスチレン、臭素化ポリフェニレン
エーテル、臭素化ポリカーボネート、水酸化マグネシウ
ム、メラミンおよびシアヌール酸またはその塩など)、
難燃助剤、摺動性改良剤(グラファイト、フッ素樹
脂)、帯電防止剤などの通常の添加剤を添加して、所定
の特性をさらに付与することができる。
【0077】また、本発明においては、その他の特性を
付与させるために他の樹脂(例えばABS樹脂、ポリブ
チレンテレフタレート、ポリエチレンテレフタレートな
どのポリエステル樹脂、ポリフェニレンスルフィド、ポ
リエーテルスルフォン、アクリル樹脂、ポリエチレン、
ポリプロピレン、アイオノマー樹脂等)、好ましくはA
BS樹脂、ポリブチレンテレフタレート、ポリエチレン
テレフタレートなどのポリエステル樹脂を配合すること
ができ、その量としては(A)および(B)の合計10
0重量部に対して60重量部以下、好ましくは50重量
部以下、特に好ましくは40重量部以下であることが好
ましい。
【0078】また、更なる特性改良の必要性に応じて無
水マレイン酸などによる酸変性オレフィン系重合体、エ
チレン/プロピレン共重合体、エチレン/1−ブテン共
重合体、エチレン/プロピレン/非共役ジエン共重合
体、エチレン/アクリル酸エチル共重合体、エチレン/
メタクリル酸グリシジル共重合体、エチレン/酢酸ビニ
ル/メタクリル酸グリシジル共重合体およびエチレン/
プロピレン−g−無水マレイン酸共重合体などのオレフ
ィン系共重合体、ポリエステルポリエーテルエラストマ
ー、ポリエステルポリエステルエラストマー等のエラス
トマーから選ばれる1種または2種以上の混合物を添加
して所定の特性をさらに付与することができる。
【0079】本発明の携帯機器の電池パック筐体部材用
樹脂組成物は、通常公知の方法で製造される。例えば、
ポリカーボネート系樹脂(A)および液晶性樹脂(B)
成分中、その他の必要な添加剤および充填材を予備混合
して、またはせずに押出機などに供給して十分溶融混練
することにより調製される。また、充填材を添加する場
合、充填材の繊維の折損を抑制するために好ましくは、
ポリカーボネート系樹脂(A)、液晶性樹脂(B)およ
び添加剤を押出機の元から投入し、充填材をサイドフィ
ーダーを用いて押出機へ供給することにより調整され
る。
【0080】赤燐および/または燐酸エステルを添加す
る場合には、ハンドリング性、分散性を向上させるため
に(A)または(B)で予め、高濃度品を作成し、添加
するマスターペレット法を用いることも可能である。
【0081】携帯機器の電池パック筐体部材用樹脂組成
物を製造するに際し、例えば“ユニメルト”タイプのス
クリューを備えた単軸押出機、二軸、三軸押出機および
ニーダタイプの混練機などを用いて180〜350℃で
溶融混練して組成物とすることができるが、本発明の効
果をより鮮明に発揮するためには溶融加工条件を制御す
ることが好ましい。
【0082】例えば、溶融混練温度については、配合す
る液晶性樹脂(B)の融点以下かつ液晶開始温度以上で
行うことが好ましく、より好ましくは液晶性樹脂(B)
の融点−5℃〜液晶開始温度であり、さらに好ましくは
液晶性樹脂(B)の融点−10℃〜液晶開始温度であ
る。かかる方法で溶融混練する場合には、組成物のガラ
ス転移温度(℃)の変化率を小さくし得る傾向があり、
ひいては発明の効果である流動性を特に効率よく発揮す
ることができる。本発明においては、溶融混練した組成
物を直接成形してもよいが、一旦ペレタイズなどして成
形材料とした後、成形に供することも可能である。
【0083】ここでいう溶融混練温度とは樹脂温度を指
す。例えば、溶融混練、溶融成形などの溶融加工時にお
いては一般的にせん断発熱により樹脂温度がシリンダー
設定温度より高温になるため、シリンダー設定温度を目
的の樹脂温度になるように若干低温に設定するか、ある
いはそれとともに、スクリュー回転数やスクリューアレ
ンジを制御して樹脂温度を上記範囲におさめること、あ
るいはサイドフィーダー備え付けの押出機を用いる場合
には、サイドから液晶性樹脂(B)を配合する全量の一
部もしくは全部を投入する方法が好ましく用いられる。
液晶開始温度の測定は、剪断応力加熱装置(CSS−4
50)により剪断速度1,000(1/秒)、昇温速度
5.0℃/分、対物レンズ60倍において測定し、視野
全体が流動開始する温度を液晶開始温度とした。
【0084】また、携帯機器の電池パック筐体部材用樹
脂組成物を成形するにあたっての成形方法は通常の成形
方法(射出成形、プレス成形、インジェクションプレス
成形など)により、三次元成形品、シート、ケース(筐
体)などに加工することができるが、生産性を考慮した
場合、射出成形あるいはインジェクションプレス成形等
が好ましい。
【0085】かくして得られる成形品は、0.3mm以
下でも十分金型充填可能な薄肉流動性、耐熱性、低ソリ
性に優れることから、その最大投影面の厚さが0.6m
m以下である部分が100mm2以上ある携帯機器の電
池パックの筐体部材用成形品に用いられる。さらには最
大投影面の厚さが0.3mm以下の部分が50mm2以
上ある携帯機器の電池パックの筐体部材用成形品に用い
られる。例えば、デジタルカメラ、カメラ一体型VT
R、携帯用CDおよびMD、携帯電話、PDA、ノート
パソコン等携帯情報端末の電池パックの筐体部材に有用
であり、特に今後薄肉化が進むと思われる携帯電話また
は、携帯端末等の筐体のパックの電池収納ケースに有用
である。なお、筐体部の最大投影面とは、例えば、携帯
電話の電池パックを例にあげるとインナータイプの場合
は、パッケージの最大面部分の投影面積を指し、携帯電
話の外蓋に取り付けられている場合は、携帯電話本体に
接触する外蓋と反対側の部分を指す。
【0086】
【実施例】以下、実施例を挙げて本発明を詳細に説明す
るが、本発明の骨子は以下の実施例にのみ限定されるも
のではない。
【0087】参考例1(ポリカーボネート系樹脂) PC PC−1:ゼネラルエレクトリック社製”レキサン”1
41(フェノール性末端基(EP)と非フェノール性末
端基(EN)の当量比 (EP)/(EN)は、四塩化チ
タン錯体測光定量の結果1/100) PC−2:炭酸ジエステル法を用い、ビスフェノールA
とジフェニルカーボネートとの溶融重合により合成した
もの(メチレンクロライド中1.0g/dlの濃度で2
0℃で測定した対数粘度が0.45dl/g、(EP)
/(EN)=1/3) PC/ABS:上記PC1を55重量%とトヨラック T−5
00(東レ社製)45重量%を2軸押出機(池貝PCM
30)を用いてシリンダー温度(樹脂温度)250℃で
溶融混練した。
【0088】参考例2(液晶性樹脂) LCP−1 p−ヒドロキシ安息香酸995重量部、4,4’−ジヒ
ドロキシビフェニル126重量部、テレフタル酸112
重量部、固有粘度が約0.6dl/gのポリエチレンテ
レフタレ−ト216重量部及び無水酢酸960重量部を
撹拌翼、留出管を備えた反応容器に仕込み、室温から1
50℃まで昇温しながら3時間反応させ、150℃から
250℃まで2時間で昇温し、250℃から320℃ま
で1.5時間で昇温させた後、320℃、1.5時間で
0.5mmHgに減圧し、さらに約0.25時間反応させ重
縮合を行った結果、芳香族オキシカルボニル単位80モ
ル当量、芳香族ジオキシ単位7.5モル当量、エチレン
ジオキシ単位12.5モル当量、芳香族ジカルボン酸単
位20モル当量からなる融点314℃、液晶開始温度2
93℃の18Pa・s(324℃、オリフィス0.5mm直径
×10mm、ずり速度1,000(1/秒))のペレット
を得た。
【0089】(1)薄肉流動性 ROBOSHOTα−30C(ファナック社製)を用い
て表1中成形時樹脂温度として示したシリンダー温度、
金型温度80℃で12mm幅×150mm長×0.3m
m厚の成形品を射出速度300mm/sec、樹脂圧79M
Paで流動長を評価した。
【0090】(2)耐熱性 住友ネスタ−ル射出成形機プロマット40/25(住友
重機械工業(株)製)を用いて表1中成形時樹脂温度と
して示したシリンダー温度、金型温度80℃で3.2m
m幅×127mm長×12.7mm厚の成形品を成形
し、ASTM D648に従って、18.2MPa応力
を与えた時の熱変形温度を測定した。
【0091】(3)低そり性 東芝IS−55EPN(東芝機械(株)社製)を用いて
表1中成形時樹脂温度として示したシリンダー温度、金
型温度80℃で55mm幅×85mm長×0.5mm厚
で成形品中心部に20mm直径×0.25mm厚の部分
を有する名刺型成形品を一点ピンゲートで成形し、その
そり性を見た。評価は、◎:全く反りなし、○:1mm
未満の中心部の浮きあり、×:中心部の1mm以上の盛
り上がり(ソリ)あるいは成形不可とした。
【0092】(4)ガラス転移温度(Tg)変化率 上記(1)で得られた試験片をパーキンエルマー製示差
走査熱量計にて20℃/minでポリカーボネート由来の
変曲点を測定し、液晶性樹脂を配合した組成物(Y)の
ガラス転移点(組成物Tg)を求めた。また、液晶性樹脂未
配合のポリカーボネート系樹脂組成物(X)とする以外
は同様の方法で得られた試験片を用い、同様の方法でガ
ラス転移点(ポリカーボネート由来のTg)を求めた。これ
らの結果に基づき以下の式で変化率を求めた。 変化率(%)=((X−Y)/X)×100 実施例1〜3、比較例1〜5 表1に示した割合でPCM30型2軸押出機(池貝鉄鋼
社製)を用いてポリカーボネート系樹脂(A)、液晶性
樹脂(B)をドライブレンドし、表1中押出時樹脂温度
として示した樹脂温度で溶融混練してペレットとした。
このペレットを上記評価方法ごとに成形品を得た。
【0093】実施例4、比較例6 表1に示した割合でPCM30型2軸押出機(池貝鉄鋼
社製)を用いてポリカーボネート系樹脂(A)、液晶性
樹脂(B)、リン酸エステル(PX−200;大八化学
社製)をドライブレンドし、表1中押出時樹脂温度とし
て示した樹脂温度で溶融混練してペレットとした。この
ペレットを上記評価方法ごとに成形品を得た。
【0094】
【表1】
【0095】表1からも明らかなように本発明の組成物
は比較例に比べ、薄肉流動性、耐熱性、低そり性に優れ
ることから、厚み0.6mm以下の部分が100mm2以上ある成
形品、さらには厚み0.3mm以下の部分が50mm2以上ある携
帯機器の電池パック筐体部材用成形品として優れたもの
が得られることがわかる。
【0096】
【発明の効果】本発明の電池パック筐体部材用樹脂組成
物は、薄肉流動性、耐熱性、低そり性に優れることか
ら、携帯機器の電池パック筐体部材用の成形品として極
めて実用的に用いることができる。
フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) C08L 67/03 C08L 67/03 77/12 77/12 // B29K 69:00 B29K 69:00 Fターム(参考) 4F071 AA48 AA50 AA57 AC15 AH04 AH12 BA01 BB05 BC04 4F206 AA28K AB07 AC07 AH81 AR12 JA07 JF01 JF02 4J002 CF16X CG00W CL08X EW046 GG02 GQ00

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】ポリカーボネート系樹脂(A)99.5〜
    50重量%と液晶性樹脂(B)0.5〜50重量%を配
    合してなる、その最大投影面の厚さが0.6mm以下で
    ある部分が100mm2以上ある携帯機器の電池パック
    筐体部材に用いられることを特徴とする携帯機器の電池
    パック筐体部材用樹脂組成物。
  2. 【請求項2】ポリカーボネート系樹脂(A)99.5〜
    50重量%と液晶性樹脂(B)0.5〜50重量%の樹
    脂組成物100重量部に対し、リン酸エステルを0.1
    〜30重量部配合してなる、その最大投影面の厚さが
    0.6mm以下である部分が100mm2以上ある携帯
    機器の電池パック筐体部材に用いられることを特徴とす
    る携帯機器の電池パック筐体部材用樹脂組成物。
  3. 【請求項3】ポリカーボネート系樹脂(A)がフェノー
    ル性末端基(EP)と非フェノール性末端基(EN)の当
    量比(EP)/(EN)が1/20以下のものを用いるこ
    とを特徴とする請求項1または2記載の携帯機器の電池
    パック筐体部材用樹脂組成物。
  4. 【請求項4】ポリカーボネート系樹脂単体のガラス転移
    温度(℃)に対する携帯機器の電池パックの筐体部材用
    樹脂組成物のガラス転移温度(℃)の変化率が5%未満
    であることを特徴とする請求項1記載の携帯機器の電池
    パック筐体部材用樹脂組成物。
  5. 【請求項5】携帯機器の電池パックの筐体部材用樹脂組
    成物において液晶性樹脂(B)未配合の樹脂組成物のガ
    ラス転移温度(℃)に対する液晶性樹脂(B)配合後の
    樹脂組成物のガラス転移温度(℃)の変化率が5%未満
    であることを特徴とする請求項1〜3いずれか記載の携
    帯機器の電池パック筐体部材用樹脂組成物。
  6. 【請求項6】請求項1〜5いずれか記載の携帯機器の電
    池パック筐体部材用樹脂組成物を成形してなる携帯機器
    の電池パック筐体部材用成形品であって、その成形品の
    筐体部の最大投影面の厚さが0.3mm以下の部分が5
    0mm2以上あることを特徴とする携帯機器の電池パッ
    クの筐体部材用成形品。
  7. 【請求項7】携帯機器用電池パックの筐体部材が携帯電
    話または携帯端末機器の電池パックの電池収納ケースで
    ある請求項5記載の携帯機器の電池パックの筐体部材用
    成形品。
  8. 【請求項8】成形品が射出成形によって得られたもので
    ある請求項6または7記載の携帯機器の電池パックの筐
    体部材用成形品。
JP2001270022A 2001-03-21 2001-09-06 携帯機器の電池パック筐体部材用樹脂組成物および成形品 Withdrawn JP2002348460A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2001270022A JP2002348460A (ja) 2001-03-21 2001-09-06 携帯機器の電池パック筐体部材用樹脂組成物および成形品

Applications Claiming Priority (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2001-81743 2001-03-21
JP2001081743 2001-03-21
JP2001270022A JP2002348460A (ja) 2001-03-21 2001-09-06 携帯機器の電池パック筐体部材用樹脂組成物および成形品

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2002348460A true JP2002348460A (ja) 2002-12-04

Family

ID=26611744

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2001270022A Withdrawn JP2002348460A (ja) 2001-03-21 2001-09-06 携帯機器の電池パック筐体部材用樹脂組成物および成形品

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2002348460A (ja)

Cited By (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2005302611A (ja) * 2004-04-14 2005-10-27 Sanyo Electric Co Ltd パック電池およびその製造方法
WO2007055305A1 (ja) * 2005-11-11 2007-05-18 Mitsubishi Engineering-Plastics Corporation 薄肉成形品用ポリカーボネート樹脂組成物、ならびに薄肉成形品及びその製造方法
WO2013157345A1 (ja) * 2012-04-20 2013-10-24 三菱エンジニアリングプラスチックス株式会社 ポリカーボネート樹脂組成物
JP2013224348A (ja) * 2012-04-20 2013-10-31 Mitsubishi Engineering Plastics Corp ポリカーボネート樹脂組成物
JP2013224349A (ja) * 2012-04-20 2013-10-31 Mitsubishi Engineering Plastics Corp ポリカーボネート樹脂組成物
JP2013256553A (ja) * 2012-06-11 2013-12-26 Mitsubishi Engineering Plastics Corp ポリカーボネート樹脂組成物

Cited By (8)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2005302611A (ja) * 2004-04-14 2005-10-27 Sanyo Electric Co Ltd パック電池およびその製造方法
JP4573564B2 (ja) * 2004-04-14 2010-11-04 三洋電機株式会社 パック電池およびその製造方法
WO2007055305A1 (ja) * 2005-11-11 2007-05-18 Mitsubishi Engineering-Plastics Corporation 薄肉成形品用ポリカーボネート樹脂組成物、ならびに薄肉成形品及びその製造方法
WO2013157345A1 (ja) * 2012-04-20 2013-10-24 三菱エンジニアリングプラスチックス株式会社 ポリカーボネート樹脂組成物
JP2013224348A (ja) * 2012-04-20 2013-10-31 Mitsubishi Engineering Plastics Corp ポリカーボネート樹脂組成物
JP2013224349A (ja) * 2012-04-20 2013-10-31 Mitsubishi Engineering Plastics Corp ポリカーボネート樹脂組成物
US9499695B2 (en) 2012-04-20 2016-11-22 Mitsubishi Engineering-Plastics Corporation Polycarbonate resin composition
JP2013256553A (ja) * 2012-06-11 2013-12-26 Mitsubishi Engineering Plastics Corp ポリカーボネート樹脂組成物

Similar Documents

Publication Publication Date Title
EP1359187B1 (en) A flame retardant resin composition
EP1389514B2 (en) Tablet, process for producing the same, and molded article obtained therefrom
TW201041956A (en) Thermoplastic resin composition, method for producing the same, and molded article obtained from the same
JP4389312B2 (ja) 繊維強化樹脂組成物の製造方法
JP4196647B2 (ja) アンテナ部品用錠剤、アンテナ部品およびその製造方法
JP4258887B2 (ja) 熱可塑性樹脂組成物およびその製造方法
JP2001081318A (ja) 難燃性ポリアミド樹脂組成物およびその成形品
JP2004175812A (ja) 放熱部材用錠剤、放熱部材およびその製造方法
JP4427830B2 (ja) 繊維強化樹脂組成物および成形品
JP2002348460A (ja) 携帯機器の電池パック筐体部材用樹脂組成物および成形品
JP2000281885A (ja) 帯電防止用途向け液晶性樹脂組成物
JP4724896B2 (ja) 熱可塑性樹脂組成物および成形品
JP2003113314A (ja) 熱可塑性樹脂組成物および成形品ならびにシャーシまたは筐体
JP2002249656A (ja) 薄肉情報記録媒体部品用樹脂組成物および成形品
JP4395900B2 (ja) 熱可塑性樹脂組成物および成形品
JP4655315B2 (ja) 熱可塑性樹脂組成物および成形品
JP4543449B2 (ja) 光学系駆動装置用部品
JP2000159999A (ja) 筐体用繊維強化樹脂組成物および筐体
JP2000230117A (ja) 難燃性樹脂組成物、その長繊維ペレットおよびその成形品
JP4529206B2 (ja) 繊維強化樹脂組成物および成形品
JP2006274068A (ja) 液晶性樹脂組成物およびそれからなる成形品
JP3941248B2 (ja) 熱可塑性樹脂組成物、その製造方法およびそれからなる成形品
JP4824894B2 (ja) 燃料電池用セパレーターおよびその製造方法
JP3948241B2 (ja) 溶融成形用錠剤、その製造方法およびそれから得られる成形品
JP2003071869A (ja) 成形品の製造方法ならびに成形品

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Effective date: 20080826

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

A761 Written withdrawal of application

Effective date: 20100909

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A761