JP2005302611A - パック電池およびその製造方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】 ケースおよび蓋などの近接部分と略同一の樹脂材料から構成された可動部品を備える場合にあっても、可動部品のスムースな可動性が確保され、且つ、低いコストでの製造が可能であるパック電池およびその製造方法を提供する。
【解決手段】 複数の素電池10が、ともに樹脂材料からなるケース12と蓋体11とで形成される収納空間に収納されており、且つ、ガイド11dによって可動可能に保持されたラッチ部品(可動部品)14を備えてなるパック電池1であって、ラッチ部品14の本体部141は、ケース12および蓋11を構成する樹脂材料と略同一の溶融温度および分子構造を有する樹脂材料からなり、本体部141とケース12、蓋11との近接領域には、その間に、互いの間の溶着を抑制する塗膜142が介挿された状態となっている。
【選択図】 図2

Description

本発明は、パック電池およびその製造方法に関し、特に、樹脂製のケースおよび蓋体と同じく樹脂製材料からなる可動部品を備えたパック電池およびその製造方法に関する。
パック電池は、ケースと蓋との組み合わせによって形成される外装体の内方に、1または複数の素電池と、これら素電池の保護を目的とした保護回路基板などが収納された構成を有する。そして、パック電池では、装着機器の軽量化・薄型化などの要望から、その外装体の一部が取り付け状態で装着機器の外装体の一部を兼ねるようなものもある。このため、このようなパック電池では、装着機器への着脱のためのラッチ部品が備えられている。
パック電池におけるラッチ部品は、機器への着脱のためのラッチ部と、ユーザーが着脱する際に操作する部分であるノブ部や、蓋あるいはケースに設けられたガイドに対して形成されたガイドピンなどが設けられている(例えば、特許文献1参照)。
ところで、パック電池の製造においては、ケースと蓋との接合に超音波溶着法が用いられることが多い。これは、接着剤などを用いて接合を実施する場合などに比べて作業効率が高く、また、工程の管理の容易性などの優位性を有するためである。ただし、従来においては、ケースと蓋との接合に超音波溶着法を用いる場合に、ラッチ部品などをケース、蓋などと異なった材料で構成しておく必要があった。仮に、ラッチ部品などの可動部品をケース、蓋と同一の材料から構成した場合には、ケースと蓋との接合時に、可動部品とこれと近接するケース、蓋あるいはガイドなどとの間も溶着してしまう。
特開平11−162429号公報
しかし、上記のようにケースと蓋との接合時に不所望の溶着が生じないように、可動部品をケースや蓋とは別の樹脂材料から作製することは、材料選択の選択肢を狭めることになり、また、そのために製造コストの上昇をも招くことになる。さらに、例えば、ラッチ部品などの場合には、ノブ部がパック電池の外面に露出されることになるのであるが、ケースや蓋と異なる樹脂材料から形成されていることから、その調色などが異なったものとなる。この場合には、パック電池の外観品質という観点で問題を有する。
本発明は、このような問題を解決しようとなされたものであって、ケースおよび蓋などの近接部分と略同一の樹脂材料から構成された可動部品を備える場合にあっても、可動部品のスムースな可動性が確保され、且つ、低いコストでの製造が可能であるパック電池およびその製造方法を提供することを目的とする。
そこで、本発明は、以下の特徴を備えることとした。
(1)1または複数の素電池が、ともに樹脂材料からなるケースと蓋体とで形成される収納空間に収納されており、且つ、可動可能な状態で可動部品を備えてなるパック電池であって、可動部品は、ケースおよび蓋体を構成する樹脂材料と略同一の溶融温度および分子構造を有する樹脂材料からなり、可動部品における樹脂材料部と、ケースおよび蓋体の少なくとも一方との近接領域には、その間に、互いの間の溶着を抑制する溶着抑制体が介挿されていることを特徴とする。
(2)上記(1)に係るパック電池であって、可動部品の樹脂材料部、ケースおよび蓋体は、ともに同じ熱可塑性樹脂材料から構成されていることを特徴とする。
(3)上記(1)または(2)に係るパック電池であって、可動部品は、ケース、蓋との近接領域において、樹脂材料部の表面に溶着抑制体としての塗膜が積層された構成を有していることを特徴とする。
(4)パック電池の製造方法であって、次のステップを備える。
*収納ステップ;1または複数の素電池を樹脂材料からなるケースに収納する。
*配置ステップ;前記素電池が収納されたケースの開口部に対して、ケースと同じ樹脂材料からなる蓋体を配置する。
*接合ステップ;ケースと蓋体との合わせ部分に超音波エネルギを印加して、ケースと蓋体とを接合する。
そして、ケースおよび蓋体の少なくとも一方には、可動可能な状態で可動部品を備え、可動部品には、ケースおよび蓋体を構成する樹脂材料と略同一の溶融温度および分子構造を有する樹脂材料からなるものを用い、少なくとも接合ステップの前に、可動部品を構成する樹脂材料部と、ケースおよび蓋体の少なくとも一方との近接領域において、その間に、互いの間の溶着を抑制する溶着抑制体を介挿させておくことを特徴とする。
ここで、「略同一の溶融温度および分子構造」とは、間に溶着抑制体を介挿させなかった場合には近接する部分間が超音波の印加によって溶着される範囲のものを示している。
(5)上記(4)に係るパック電池の製造方法であって、可動部品の樹脂材料部、ケースおよび蓋体には、ともに同じ熱可塑性樹脂材料から構成されたものを用い、近接領域における可動部品の樹脂材料部の表面には、溶着抑制体としての塗膜が積層されていることを特徴とする。
本発明に係るパック電池およびその製造方法では、可動部品の樹脂材料部とケースおよび蓋体の少なくとも一方との近接領域において、その間に溶着抑制体を介挿させた構成としているので、ケースと蓋体との接合時に可動部品と近接部分とが溶着してしまうことがない。また、可動部品を構成する樹脂材料としてこれに近接するケースおよび蓋体を構成する樹脂材料と同一、または、溶融温度および分子構造等が近い材料を用いているので、製造コストの低減を図ることができる。
従って、本発明に係るパック電池では、可動部品のスムースな可動性を確保できるとともに、ケースおよび蓋と可動部品とが略同一の樹脂材料から構成されているので、低コストで製造することができ、且つ、調色などの観点から高い外観品質を有する。
なお、具体的な溶着抑制体としては、可動部品における樹脂材料部の表面に積層さてた塗膜や、逆に可動部品に近接するケースおよび蓋の少なくとも一方における表面に積層させた塗膜などとすることができる。また、溶着抑制体は、必ずしも可動部品あるいはこれとの近接部分との何れかの表面に形成した塗膜である必要はなく、間に溶融温度や分子構造の異なる別個の部材を介挿させておいてもよい。この場合には、可動部品およびこれに近接する部分に用いられる樹脂材料と溶融温度および分子構造が異なる物質を用いておくことが望ましい。例えば、溶着抑制体の材料として可動部品等の樹脂材料と溶融温度が25℃程度以上異なる材料を用いれば、超音波溶着の際に可動部品とこれに近接する領域との間の溶着が確実に抑制されることになる。
以下では、本発明を実施するための最良の形態について、ノートPC500に装着するパック電池1を一例として、図面を用い説明する。なお、本実施の形態は、本発明の一例にすぎず、本発明が特徴とする範囲内であれば適宜変更可能である。
(パック電池1の構成)
本実施の形態に係るパック電池1の構成について、図1および図2を用いて説明する。
図1に示すように、パック電池1は、蓋11とケース12とが接合され、略矩形の外観形状を有する。ここで、蓋11およびケース12は、ともに同じ樹脂材料(例えば、ポリカーボネート、ABS樹脂など)から構成されており、超音波溶着法によって接合されている。そして、これらの外周面には、ノートPC500との電力および信号の入出力などを行うためのコネクタ13と、パック電池1をノートPC500に対し装着する際のラッチ部14aが露出されている。
また、パック電池1の外周面には、パック電池1をノートPCに着脱する際に、ラッチ部14aの可動のためのユーザーの操作部分としてのノブ部14cも露出されている。
図2に示すように、パック電池1は、蓋11とケース12との接合によって形成される内部領域には、6つの角型密閉二次電池(以下では、単に「電池」と記載する。)10と、これら電池10およびコネクタ13の双方に接合され充放電時におけるその間の電力流通制御を司る制御回路基板(不図示)とが収納されている。
6つの電池10は、例えば、内部配線等によって3直2並で接続されている。制御回路基板とともに、電池10の接合については、従来から用いられている一般的な構成によってなされているので、説明および図示を省略する。なお、収納される電池10には特に限定はないが、例えば、ニッケル−カドミウム(Ni−Cd)二次電池やニッケル−水素(Ni−MH)二次電池等などのアルカリ二次電池、リチウムイオン二次電池やリチウムポリマー二次電池などの非水系二次電池、さらには、鉛二次電池などを採用することができる。
蓋11には、上記ラッチ部14aおよびノブ部14cが設けられたラッチ部品14が取り付けられている。ラッチ部品14には、この他にピン部14bが設けられており、全体が蓋11およびケース12の構成材料と同一の樹脂材料から本体部141(図3参照。)が構成されている。ラッチ部品14のピン部14bは、蓋11の内壁面に一体に形成されたガイド部11dのガイド孔11dhに挿入され、間にスプリング15が介挿され取り付けられている。なお、ガイド部11dについては、蓋11に一体に成形されていることから、ラッチ部品14と同一の樹脂材料から構成されていることになる。
また、ラッチ部品14のノブ部14cは、蓋11の該当部分に設けられたノブ孔11eに挿入されることになる。
蓋11には、ラッチ部品14のラッチ部14aが出没するのとは反対側の箇所に、3つの爪部11aが形成されている。この爪部11aは、図1に示すノートPC500の電池格納部分500aに臨む壁面に3つの凹部500bが形成されている。図1に示すように、パック電池1は、3つの爪部11aと2つのラッチ部14aによって、ノートPC500の電池格納部分500aに装着されることになる。ラッチ部品14におけるラッチ部14aは、蓋11に設けられたラッチ孔11cを通して、出没できる構成とされる。
蓋11とケース12とは、互いの端面11b、12aどうしを突合せ、突き合わせた部分に対して超音波を印加することで接合されている。これについては、後述する。
(ラッチ部品14の構成)
次に、本実施の形態で最も特徴的な部分であるラッチ部品14の構成について、図3を用いて説明する。
図3に示すように、ラッチ部品14には、上述のようにラッチ部14a、ピン部14b、ノブ部14cが設けられているのであるが、拡大断面部分に示すように、各部14a、14b、14cにおいては、ラッチ部品14は樹脂材料からなる本体部141とこれの表面をコートする塗膜142とから構成されている。なお、塗膜142の形成については、ラッチ部品14の作製の容易性および塗膜142形成の確実性等を考慮して、ラッチ部品14の表面全体に形成することにしてもよい。
塗膜142は、上述のように超音波溶着法を用いて蓋11とケース12とを接合する際にも、ラッチ部品14の各部14a、14b、14cがこれに近接する蓋11の各部(例えば、ピン部14bであればガイド部11dが対応)に溶着するのを抑制する機能を有するものであって、例えば、構成する材料にはアクリルやウレタンなどの材料を用いることができる。
また、塗膜142の厚みについては、超音波の印加時において、ラッチ部品14の各部14a、14b、14cとこれに近接する蓋11の各部などとの間の溶着が抑制される範囲であればよく、本実施の形態においては、吹き付け塗装による一般的な膜厚みである8〜15μmとしている。
(ラッチ部品14と近接部分との配置関係)
上記構成を有するラッチ部品14を組み込んだ際のラッチ部品14とその近接部分との配置関係について、図4を用いて説明する。図4は、(a)が図1におけるA−A断面を示す断面図であり、(b)が図1におけるB−B断面を示す断面図である。
図4(a)に示すように、ラッチ部品14におけるノブ部14cは、蓋11のノブ孔11eを臨む周壁11fに近接することになるが、当該図の拡大部分に示すように、ラッチ部品14のノブ部14cにおける本体部141と蓋11の周壁11fとの間には、塗膜142が介挿された状態となる。即ち、この塗膜142の介在によって、蓋11とラッチ部品14との間は、蓋11とケース12との超音波溶着の際にもその溶着が抑制される。
図4(b)に示すように、ラッチ部品14のラッチ部14aと蓋11およびケース12との間、さらには、ラッチ部品14のピン部14bと蓋11のガイド部11dのガイド孔11dhの内周面との間についても、蓋11などと同一の樹脂材料からなる本体部141と上記各部分との間に塗膜142が介挿された状態となっている。これより、上述のように、蓋11とケース12とを超音波溶着する際にも、上記各間の溶着が確実に抑制されることになる。
(ラッチ部品14を備えるパック電池1の優位性)
以上の構成を有する本実施の形態に係るパック電池1では、次のような優位性を有する。
本実施の形態に係るパック電池1においては、樹脂材料からなる本体部141の表面が溶着抑制体としての塗膜142で覆うことでラッチ部品14が構成されている。これより、パック電池1の製造においては、ラッチ部品14の本体部141を構成する樹脂材料として蓋11およびケース12と同じ材料を用いた場合にも、蓋11とケース12との超音波溶着時にラッチ部品14がこれに近接する部分との間で溶着を生じることはない。これは、同じ樹脂材料からなるラッチ部品14の本体部141と、蓋11(ガイド部11dを含む。)およびケース12の樹脂材料が同じであっても、その間にアクリルやウレタンからなる塗膜142を介挿させることで、超音波印加時においても、ラッチ部品14の本体部141の樹脂材料と近接する部分の樹脂材料とが混ざり合うことがないため、その間の溶着が抑制されるものである。
従って、パック電池1では、その製造において可動部品の使用材料に対する制約が少なくなり、製造過程における煩雑さを回避しうるので、従来のパック電池に比べて製造コストを低減するのに優位である。
超音波溶着法を用いた樹脂の溶着では、原則として同じ種類の熱可塑性樹脂材料からなる部材どうしが溶着することになるが、本実施の形態に係るラッチ部品14のように表面に塗膜142を形成することで、その表面が改質された状態となる。このため、ラッチ部品14は、その表面において、近接する蓋11やケース12とは溶融温度、溶融インデックス(フロー)弾性係数(剛性)などが異なってくる。これらの相違点に起因して、本実施の形態では、超音波印加時におけるラッチ部品14とこれに近接する各部分との間の溶着が抑制されることになる。
また、本実施の形態に係るパック電池1では、可動部品であるラッチ部品14の本体部141を蓋11、ケース12等と同一の樹脂材料を用いて形成しているので、ラッチ部品14のノブ部14cがパック電池1の外部に露出されていても、高い外観品質が維持される。即ち、従来のパック電池においては、蓋とケースとの超音波溶着の際に可動部品とこれに近接する蓋やケースとの間での溶着を抑制するのに、可動部品に蓋やケースなどとは異なる溶融温度、分子構造を有する樹脂材料を用いることが必要とされていた。そのため、パック電池1では、従来のパック電池に比べて高い外観品質を有する。
また、本実施の形態に係るパック電池1では、可動部品であるラッチ部品14を、樹脂材料からなる本体部141の表面に塗膜142を被膜して形成することとしているので、本体部141の形成時に多少の傷などが存在していても、塗膜142の形成において、その修正を実施することが可能となる。これより、パック電池1の製造では、歩留まりの向上も図ることが可能となる。
(パック電池1の製造方法)
次に、上記パック電池1を製造する方法について、図2、3、5などを用いて説明する。
1.ラッチ部品14の作製
図3に示すように、ラッチ部品14は、先ず樹脂成形法などによって本体部141を作製する。このとき、本体部141のサイズについては、この後に被覆する塗膜142の膜厚み(例えば、8〜15μm)の分を考慮しておく。
本体部141が完成したら、その表面全体に塗膜142を被覆する。この塗膜142の被覆には、一般的に用いられている吹き付け塗装法などを用いることができる。この後、塗膜142を十分に乾燥させて、ラッチ部品14が完成する。
2.電池10、ラッチ部品14等の収納
次に、図2に示すように、上記作製されたラッチ部品14をスプリング15とともに、蓋11の所定の箇所に取り付ける。このとき、ラッチ部品14と蓋11の各部(例えば、ガイド部11dやノブ孔11eなど)とは、ラッチ部品14の可動に支障のない程度に近接状態となる。
また、同図に示すように、ケース12の内方空間には、コネクタ13が予め接続された制御回路基板(不図示)および6つの電池10を収納する。このとき、上述のように、6つの電池は、3直2並に接続される。
3.蓋11とケース12との接合
上記のように各部品(電池10、ラッチ部品14等)を収納した後、蓋11とケース12との各端面11b、12aどうしを突合せ、突合せた状態を維持し、次のように超音波を印加して接合する。
図5に示すように、端面11b、12aどうしが付き合わされた状態の蓋11とケース12とを台座1001の上に載置する。そして、ケース12の主面に超音波ホーン1002を押し当て、蓋11およびケース12に超音波を印加する。この超音波の印加条件等に関しては、通常行われている電池の製造での条件と変わりはないので、説明を省略する。
このようにして、蓋11の端面11bとケース12の端面12aとが溶着接合されることになる。そして、この超音波の印加によっても、塗膜142の存在により、ラッチ部品14とこれに近接する蓋11の各部(ガイド部11d、ノブ孔11e等)との間に溶着を生じることはない。
(その他の事項)
上記実施の形態は、本発明の構成および作用・効果を説明する上で、一例として用いたものであって、本発明は、これに限定を受けるものではない。例えば、蓋11、ケース12の内方に収納される電池については、その種類、形態、収納数などを適宜変更することが可能である。
また、上記実施の形態では、可動部品としてラッチ部品14を備えるパック電池1を用いて説明したが、本発明における可動部品がラッチ部品14に限定を受けるものではない。例えば、パック電池に備えられるスイッチの操作部分や、電池搬送用のハンドルのヒンジ部品、その他冷却口の開閉蓋などにも適用可能である。そして、可動部品は、必ずしも蓋11およびケース12で形成される内部空間に収納されるものでなくてもよく、その外方に露出されたものでもよい。
また、上記実施の形態においては、溶着抑制体の一例として、アクリル、ウレタンからなる塗膜142を採用したが、溶着抑制体としては、ラッチ部品14の本体部141や蓋11を構成する樹脂材料(ABS樹脂)とは分子構造および溶融温度等の異なる樹脂材料、ステアリン酸亜鉛、ステアリン酸塩、シリコン等の離型剤、ワックス、エステル等の潤滑剤などを用いることもできる。この場合に、これら溶着抑制体を可動部品の構成要素の一部とする必要は必ずしもなく、可動部品を樹脂材料から構成しておき、これと蓋などの近接部分との間に上記溶着抑制体が介挿するように塗布しておくだけでもよい。ただし、少なくともパック電池の製造過程において、超音波を外装体に印加する時点では、溶着抑制体が介挿された状態に維持しておく必要がある。
本発明は、装着機器に対応してラッチ部品などの可動部品を備える場合にも、低コストで高い品質を有するパック電池を実現する上で有効な技術である。
実施の形態に係るパック電池1を示す外観斜視図である。 パック電池1の構成を示す展開斜視図である。 パック電池1に備えられているラッチ部品14を示す斜視図である。 ラッチ部品14とこれに近接する周辺部品との配置関係を示すパック電池1の一部断面図である。 パック電池1の製造において、蓋11とケース12との超音波接合の過程を示す工程図である。
符号の説明
1.パック電池
10.素電池
11.蓋
12.ケース
13.コネクタ
14.ラッチ部品
15.スプリング
141.本体部
142.塗膜
1002.超音波ホーン

Claims (5)

  1. 1または複数の素電池が、ともに樹脂材料からなるケースと蓋体とで形成される収納空間に収納されており、且つ、可動可能な状態で可動部品を備えてなるパック電池であって、
    前記可動部品は、前記ケースおよび蓋体を構成する樹脂材料と略同一の溶融温度および分子構造を有する樹脂材料からなり、
    前記可動部品を構成する樹脂材料部と、前記ケースおよび蓋体の少なくとも一方との近接領域には、その間に、互いの間の溶着を抑制する溶着抑制体が介挿されている
    ことを特徴とするパック電池。
  2. 前記可動部品の樹脂材料部、ケースおよび蓋体は、ともに同じ熱可塑性樹脂材料から構成されている
    ことを特徴とする請求項1に記載のパック電池。
  3. 前記可動部品は、前記近接領域において、前記樹脂材料部の表面に溶着抑制体としての塗膜が積層された構成を有する
    ことを特徴とする請求項1または2に記載のパック電池。
  4. 1または複数の素電池を樹脂材料からなるケースに収納する収納ステップと、
    前記素電池が収納されたケースの開口部に対して、当該ケースと同じ樹脂材料からなる蓋体を配置する配置ステップと、
    前記ケースと蓋体との合わせ部分に超音波エネルギを印加して、前記ケースと蓋体とを接合する接合ステップとを有するパック電池の製造方法であって、
    前記ケースおよび蓋体の少なくとも一方には、可動可能な状態で可動部品を備え、
    前記可動部品は、前記ケースおよび蓋体を構成する樹脂材料と略同一の溶融温度および分子構造を有する樹脂材料からなり、
    少なくとも前記接合ステップの前には、前記可動部品を構成する樹脂材料部と、前記ケースおよび蓋体の少なくとも一方との近接領域において、その間に、互いの間の溶着を抑制する溶着抑制体を介挿させておく
    ことを特徴とするパック電池の製造方法。
  5. 前記可動部品の樹脂材料部、ケースおよび蓋体には、ともに同じ熱可塑性樹脂材料から構成されたものを用い、
    前記近接領域における前記可動部品の樹脂材料部の表面には、溶着抑制体としての塗膜が積層されている
    ことを特徴とする請求項4に記載のパック電池の製造方法。
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