JP2002347607A - 鉄道車両乗降用スロープ - Google Patents

鉄道車両乗降用スロープ

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JP2002347607A
JP2002347607A JP2001158672A JP2001158672A JP2002347607A JP 2002347607 A JP2002347607 A JP 2002347607A JP 2001158672 A JP2001158672 A JP 2001158672A JP 2001158672 A JP2001158672 A JP 2001158672A JP 2002347607 A JP2002347607 A JP 2002347607A
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slope
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Hitoshi Takaura
仁史 高浦
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Kinki Nippon Railway Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 簡易な構成の車内収納タイプの鉄道車両乗降
用スロープの提供。 【解決手段】 鉄道車両乗降時に、車両乗降口2とプラ
ットホームとの間をスロープにて架け渡す鉄道車両乗降
用スロープである。車内床面に、車両長手方向に沿って
設けられたスライドレール6と、このスライドレールに
沿って、乗降口の一側端部2Aから乗降口側にスライド
可能なスライダー7と、このスライダーに対しヒンジ状
に回転可能に取り付けられ、乗降口の前記側端部への収
納状態で略垂直に立てられると共に、乗降口へスライド
された使用状態で、車外プラットホーム側に倒されるス
ロープ板5とを備える。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、鉄道車両の側扉乗
降口に設置されるスロープに関し、特に車椅子を利用さ
れる乗客でも容易に乗降できるスロープに関するもので
ある。
【0002】
【従来の技術】鉄道車両乗降用スロープとして、従来、
例えば特開2000−43718号公報に示されるよう
なスロープが知られている。このスロープは、通常は車
両の側扉外側下部の収納カバー内に収納されているが、
必要時には、昇降用モータで上昇して収納カバーから出
された後、回転用モータでホーム側に回転されて使用さ
れるものである。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来のスロープは、昇降用と回転用の二つのモータを必要
とし、構成が複雑であった。また、上記従来のスロープ
は、車両の外側に取り付けられる車外収納タイプであっ
たから、車両設計の規格との関係で、製作上の制約が大
きかった。
【0004】本発明は、上記事情に鑑みてなされたもの
であり、その主たる目的は、簡易な構成で車内収納タイ
プの鉄道車両乗降用スロープを提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明は、鉄道車両乗降時に、車両乗降口とプラッ
トホームとの間をスロープにて架け渡す鉄道車両乗降用
スロープであって、(1)車内床面に、車両長手方向に
沿って設けられたスライドレールと、(2)このスライ
ドレールに沿って、乗降口の一側端部から乗降口側にス
ライド可能なスライダーと、(3)このスライダーに対
しヒンジ状に回転可能に取り付けられ、乗降口の前記側
端部への収納状態で略垂直に立てられると共に、乗降口
へスライドされた使用状態で、車外プラットホーム側に
倒されるスロープ板とを備えることを特徴とする。
【0006】好ましくは、上記基本構成に加えて、前記
スロープ板は、その基端部が車両長手方向に沿う回転軸
にてスライダーに回転可能に保持されると共に、スライ
ダーの長手方向に沿って相対移動可能で、付勢部材によ
ってスライダーに対しいずれかの方向に付勢されてい
る。そして、付勢部材の付勢力により、スライダーに対
しスロープ板が最大限相対移動された状態では、スロー
プ板が起立状態とされる一方、付勢部材の付勢力に対抗
して、スライダーに対しスロープ板を逆方向に相対移動
させるに伴って、スロープ板が車外プラットホーム側に
回転して倒されるようスライダーにスロープ板が設けら
れていることを特徴とする鉄道車両乗降用スロープであ
る。
【0007】或いは、前記基本構成に加えて、前記スロ
ープ板の基端部には、車両長手方向に沿って回転軸が固
定されており、この回転軸は、スライダーの長手方向に
沿って相対移動可能に、スライダーに設けられた軸受部
に回転可能に保持されている。また、スロープ板は、付
勢部材によりスライダーに対し、スロープ収納方向とな
る一方向に付勢されており、スロープ板基端部には、ス
ライダーに形成された細長いカム溝に突入されるピンが
設けられている。そして、付勢部材の付勢力により、ス
ライダーに対しスロープ板が前記一方向に最大限相対移
動された状態では、スロープ板が起立状態とされる一
方、付勢部材の付勢力に対抗して、スライダーに対しス
ロープ板を他方向に相対移動させるに伴って、スロープ
板が車外プラットホーム側に回転して倒されるよう前記
カム溝が形成されている。さらに、スロープが収納され
る乗降口の一側端部とは反対側の側端部に、前記他方向
へのスライダーのそれ以上の移動を阻止する当り部が設
けられていることを特徴とする鉄道車両乗降用スロープ
である。
【0008】さらに、上記構成に加えて、前記カム溝
は、前記軸受部の外周部に形成されており、スロープ板
の起立状態では、そのカム溝の一端部側に前記ピンが配
置される一方、スロープ板が倒された状態では、そのカ
ム溝の他端部側に前記ピンが配置される。そして、前記
回転軸の一端部には、シリンダ等が設けられており、こ
のシリンダ等は、車内に設置されたスイッチの操作によ
り往動ないし復動が行われることを特徴とする鉄道車両
乗降用スロープである。
【0009】なお、本発明は、上記各鉄道車両乗降用ス
ロープそのものだけでなく、そのスロープが設置された
鉄道車両であってもよい。
【0010】
【発明の実施の形態】以下、本発明の鉄道車両乗降用ス
ロープについて、実施例に基づき更に詳細に説明する。
【0011】図1及び図2は、本発明の鉄道車両乗降用
スロープの一実施例を示す図であり、図1が収納状態の
斜視図、図2が使用状態の斜視図であり、それぞれ車内
側から見た状態を示している。
【0012】本実施例のスロープは、鉄道車両の側引戸
1の乗降口2付近に設置される。特に、車椅子用乗車ス
ペース3のある乗降口2に設置される。そして、スロー
プは、車両の車両長手方向に沿って可動し、通常時は図
1に示すように戸袋状収納部4に収納されているが、必
要には図2に示すように乗降口2側にスライドして車両
とホームとの間をスロープ(スロープ板5)にて架け渡
すものである。
【0013】スロープを車両長手方向に沿って可動させ
るために、乗降口2付近の車内床面には、車両長手方向
に沿ってスライドレール6が設けられている。このスラ
イドレール6は、スロープを乗降口2に対応させた位置
に移動させて、スロープを車外に出すことができる一
方、その乗降口2の一側端部(左右いずれか一方、例え
ば図1においては乗降口の右側部)2Aで車両の側壁内
側にスロープを収納可能にスライドさせるものである。
それ故、スライドレール6は、乗降口2の一側端部2A
側の側壁内側から、乗降口2の他端(図1においては乗
降口の左側部)2Bに達する程度の長さだけ延出して形
成されている。
【0014】なお、スライドレール6の他端部には、後
述するスライダー7がそれ以上先へ進まないように、当
り部8が設けられている。この当り部8は、図2及び図
3に示すように、スライドレール6の他端を塞ぐもので
あるが、スライドレール6の他端を車両の縦桟等に当て
ることで代用してもよい。
【0015】スライドレール6は、側引戸1用の下レー
ル(サッシ)と平行に形成される。なお、スライドレー
ル6は、側引戸1用の下レールと一体的に設けてもよい
し、別体であってもよい。また、側引戸1が両開きの場
合には、スライドレール6は側引戸1用の下レールより
も車内側に設置される。一方、側引戸1が片開きの場合
にも同様であるが、この場合には、側引戸1の戸袋と反
対側にスロープ5を収納させるのが好ましい。
【0016】スライドレール6には、スライド溝61が
長手方向に沿って連続して形成されている。このスライ
ド溝61の断面形状は特に問わないが、本実施例では例
えば断面略逆T字形状に形成されている(図4)。以上
のような構成のスライドレール6には、スライダー7
が、スライドレール6に沿って進退可能に取り付けられ
ている。
【0017】図3は、スロープ基端部(ヒンジ状部)を
示す部分断面図であり、スライドレール6他端の当り部
8にスライダー7先端が当たるまでスライダー7を移動
させた状態(A)と、その状態から更にスロープ板5を
スライダー7に対し他方向に相対移動させた状態(B)
とを示している。また、図4は、図3におけるX−X断
面図(X)、Y−Y断面図(Y)、Z−Z断面図(Z)
を示している。
【0018】本実施例のスライダー7は、下部に細長い
略矩形状の基体部71が設けられており、その基体部7
1の上部には、複数個の軸受部72が上方に突出して、
基体部71と一体的に設けられている。基体部71の断
面形状は、スライドレール6のスライド溝61と略適合
した形状に形成されている。従って、スライダー7は、
その基体部71がスライド溝61に係合されて、スライ
ドレール6に沿ってスライド可能とされている。なお、
スライダー7の下端部に、所望によりコマ等を設けるこ
とで、スライド溝61との滑りをよくすることができ
る。
【0019】スライダー7の各軸受部72は、基体部7
1の長手方向に軸線を有する略円筒状に形成されてい
る。なお、各軸受部72は、軸受穴の軸線が互いに一致
するよう配置されている。軸受部72の形成個数や配置
個所等は特に問わないが、本実施例では左右両端部とそ
の中間に一以上、略等間隔に互いに離間して配置されて
いる。
【0020】スライダー7の軸受部には、スロープ板5
が回転可能に保持される。このスロープ板5は、車椅子
の幅寸法より広く、車両乗降口2の幅寸法よりも狭い幅
寸法の板材によって形成されている。なお、スロープ板
5の上面には、図2に示すように、適宜、滑り止めの凹
凸51を付すことができる。また、スロープ板5は、単
なる平面板状ではなく、使用時に車両乗降口2とプラッ
トホームとを滑らかに接続するように、適宜の屈曲を施
して形成される。
【0021】スロープ板5の基端部には、スライダー7
の軸受部72に保持される回転軸52が設けられてい
る。本実施例では、スロープ板5の基端部に、略円筒状
の軸保持部53が互いに離間して少なくとも二つ設けら
れ、その軸保持部53間を貫通して回転軸52が設けら
れ、その回転軸52は軸保持部53に固定される。な
お、回転軸52は、スロープ板5の軸保持部53両端部
より突出して設けられている。
【0022】スロープ板5は、その回転軸52をスライ
ダー7の軸受部72に保持されて取り付けられる。軸受
部72と軸保持部53とが互い違いに配置されるよう
に、スライダー7の軸受部72間にスロープ板5の軸保
持部53を配置した状態で、前記回転軸52が軸保持部
53と軸受部72にそれぞれ貫通して取り付けられる。
その際、上述したように、回転軸52は軸保持部53に
対して固定される一方、軸受部72に対しては軸中心に
回転可能で且つ軸方向に相対移動可能に取り付けられ
る。なお、スライダー7に対してスロープ板5を相対移
動可能とするために、図3に示すように、スロープ板5
の軸保持部53は、スライダー7の軸受72間の離間距
離よりも短い長さとされている。
【0023】スロープ板5の軸保持部53と、スライダ
ー7の軸受部72との間には、スライダー7に対しスロ
ープ板5を一方向(スロープ収納方向)に付勢する付勢
部材9が配置されている。本実施例の付勢部材9は、軸
受部72の一端面(基端面)72aと軸保持部53の他
端面(先端面)53bとの間に、やや圧縮状態で入れら
れている。また、本実施例の付勢部材9は、コイルバネ
からなり、回転軸52に外嵌されて取り付けられる。以
上のような構成であるから、コイルバネ9の付勢力によ
って通常は、スロープ板5がスライダー7に対し一方向
へ相対移動させられているが、そのコイルバネ9の付勢
力に対抗してコイルバネ9を圧縮しながら、スライダー
7に対してスロープ板5を他方向へ相対移動可能とされ
ている。
【0024】スロープ板5は、コイルバネ9の付勢力に
対抗してスライダー7に対し他方向に相対移動させるに
伴って、車外側に倒れるように構成されている。本実施
例では、スロープ板5のピン54と、スライダー7のカ
ム溝73が係合されて、スロープ板5とスライダー7の
相対移動に伴って、スロープ板5が一定範囲を回動する
よう構成されている。図示例では、中央の軸受部72の
外周部にカム溝73が形成され、このカム溝73にスロ
ープ板5のピン54が係合されることで実現されてい
る。
【0025】スライダー7の軸受部72に形成されたカ
ム溝73は、図3に示すように、軸受部72の長手方向
に沿って細長く形成されている。回転軸52の一端から
他端側を見た場合に、他方向に行くに従って車外側下方
に傾斜した略螺旋状に形成されている。そして、このカ
ム溝73には、スロープ板5の基端側裏面にブラケット
を介して突出して設けられたピン54が、その先端を突
入されている。
【0026】なお、ピン54の直径は、カム溝73の幅
寸法より若干小さく形成されている。また、図示例で
は、カム溝73とピン54との係合を一箇所で行ってい
るが、他の軸受部72にもカム溝73を形成してそれぞ
れにスロープ板5のピン54を突入させることで、複数
箇所で係合させてもよいことは勿論である。
【0027】ところで、スロープ板5に固定の回転軸5
2の一端側には、自在継手55を介してシリンダ等56
のピストンが連結されている。そして、このシリンダ等
56は、車内或いは車外の側面等に設置されたスイッチ
の操作により往動ないし復動が行われる構成とされてい
る。
【0028】次に、本実施例のスロープの使用について
説明する。図1に示すように、スロープは通常、車内の
側壁内側に設けられた戸袋状収納部4に収納されてい
る。なお、スロープ板5は、収納状態では、略垂直に立
てられている。そして、車椅子を利用される乗客、お子
様や高齢者の方、スーツケース等を持つ乗客が乗降する
際などの必要時には、前記スイッチを操作して、スロー
プを図2の使用状態とする。
【0029】すなわち、スイッチが入れられると、シリ
ンダ等56が起動して、回転軸52を他方向へ押し出
す。ところで、回転軸52には、スロープ板5が固定さ
れると共に、この回転軸52はスライダー7の軸受部7
2に保持されている。従って、回転軸52が他方向へ押
し出されることによって、スロープ板5と一体的にスラ
イダー7もスライド溝61に沿って他方向に移動するこ
とになる。
【0030】そして、図3(A)に示すように、スライ
ド溝61他端の当り部8までスライダー7が移動する
と、それ以上他方向へのスライダー7の移動が阻止され
る。その状態で、更に回転軸52が他方向に押し出され
ると、図3(B)に示すように、コイルバネ9の付勢力
に対抗してコイルバネ9を圧縮しながら、スライダー7
に対してスロープ板5付きの回転軸52やその軸保持部
53が他方向に相対的に移動することになる。
【0031】ところで、スロープ板5から突出するピン
54は、スライダー7の軸受部72の外周面に形成され
たカム溝73に突入されている。従って、スライダー7
に対してスロープ板5が他方向に相対移動するのに伴っ
て、ピン54はカム溝73に沿ってその一端側から他端
側に移動することになる。そして、そのカム溝73が所
要形状に傾斜して形成されていることにより、スライダ
ー7に対しスロープ板5が他方向へ相対移動するのに伴
って、スロープ板5が車外側に倒されることになる。
【0032】カム溝73の他端部までピン54が移動さ
れると、シリンダ等56が自動停止される。その状態で
は、車外プラットホーム側に倒されたスロープにて、車
両乗降口2とプラットホームとが架け渡されることにな
る。つまり、スロープ板5の先端がプラットホームの表
面に当接されるまで倒される。なお、その状態では、ス
ロープ板5の基端部が車内床面と滑らかに接続されるよ
うに構成しておく。本実施例では図4に示すように、ス
ライダー7の車内側面に傾斜部74を形成して対応して
いるが、これに代えて、スライドレール6に傾斜部を形
成して対応してもよい。
【0033】一方、図2の使用状態から図1に示すよう
に、スロープを収納するためには、前記スイッチを操作
すればよい。スロープ収納側にスイッチが入れられる
と、シリンダ等56が起動して、回転軸52を一方向へ
引き戻す。これにより、まず、コイルバネ9の圧縮を解
くように、図3(B)の状態から同図(A)の状態ま
で、スライダー7に対してスロープ板5が相対移動し
て、スライダー7の軸受部72の他端面72bに、スロ
ープ板5の軸保持部53の一端面53aが当接される。
なお、これに伴い、カム溝73とピン54との作用によ
って、スロープ板5が起立状態に回転されることにな
る。
【0034】そして、その後さらに回転軸52が一方向
に引き戻されると、回転軸52と一体の軸保持部53が
スライダー7の軸受部72に当てられているので、スロ
ープ板5と共にスライダー7も一方向に引き戻されるこ
とになる。そして、図1に示すように、戸袋状収納部4
にスロープ板5が完全に収納されると、シリンダ等56
が自動停止されることになる。
【0035】なお、本発明の車両乗降用スロープは、上
記実施例の構成に限らず適宜変更可能である。例えば、
上記実施例では、スライダー7の軸受部72外周のカム
溝73と、スロープ板5のピン54との間の係合でスロ
ープ板5を回転させる形式であったが、回転軸52と軸
受部72との間等、その他の個所に同様の構成を設けて
対応してもよい。
【0036】さらに、上記実施例では、スロープ板5側
の回転軸52を往復動させて、スライダー7をそれに追
従させる構成であったが、これとは逆に、スライダー7
を往復動させて、そのスライダー7にスロープ板5を追
従させるようにしてもよい。この場合には、各軸受部7
2の他端面72bと軸保持部53の一端面53aとの間
にコイルバネ9を配置しておく。そして、スライダー7
が当り部8に当たる直前に、まずスロープ板5の他方向
への移動を阻止する。すると、その後はコイルバネ9を
圧縮しながらスロープ板5に対してスライダー7が他方
向に相対移動するので、それに伴ってスロープ板5を回
転させればよい。
【0037】また、上記実施例では、回転軸52は軸保
持部53に対し固定し、軸受部72に対し回転可能とし
たが、これとは逆に、軸保持部53に対し回転可能で、
軸受部72に対し固定的に設けてもよい。この場合に
は、回転軸52の往復動は、スライダー7側を移動させ
ることになるので、前述した構成を採用すればよい。
【0038】さらに、上記実施例では、シリンダ等56
のスイッチを切り替えて自動的にスロープを出し入れさ
せる構成について述べたが、シリンダ等56をなくして
手動でスロープを出し入れする構成としてもよい。この
場合には、スロープの必要時には、戸袋状収納部4から
スロープ板5を手で引き出せばよい。これにより、スラ
イドレール6に沿ってスライダー7が移動することで、
スロープ板5が乗降口2側に引き出される。そして、そ
の後は前記実施例の場合と同様に、スライド溝61他端
の当り部8に当接するまでスライダー7を引き出してス
ライダー7のそれ以上の移動を阻止した状態で、スロー
プ板5のみを更に他方向に移動させつつ車外プラットホ
ーム側に回転させればよい。なお、手動の場合には所望
により、カム溝73とピン54を省略したり、コイルバ
ネ9を省略したりしてもよい。
【0039】また、上記実施例において、シリンダ等5
6の操作と、側引戸1のスイッチとの間に関連付けを行
うことで、側引戸1が開いていない状態では、スロープ
のスイッチを操作してもスロープを出せなくしたり、或
いは逆にスロープが出ている状態では側引戸1を閉めら
れなくしたりするのが好ましい。さらに、上記実施例で
は、基本的には、乗降口2の側引戸1が開いた後に操作
する例について説明したが、側引戸1の開閉に伴って、
スロープを自動で出し入れするよう構成してもよい。
【0040】
【発明の効果】以上詳述したように、本発明の鉄道車両
乗降用スロープによれば、簡易な構成で、車内収納タイ
プの鉄道車両乗降用スロープを設置することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の鉄道車両乗降用スロープの一実施例を
示す斜視図であり、スロープの収納状態を示している。
【図2】図1の鉄道車両乗降用スロープを示す斜視図で
あり、スロープの使用状態を示している。
【図3】図1の鉄道車両乗降用スロープの基端部を示す
部分断面図であり、(A)は、スライドレールの他端に
スライダー先端が当たるまでスライダーを移動させた状
態を示し、(B)は、その状態から更にスロープ板を他
方向に移動させた状態を示している。
【図4】図3の所定部分の断面図であり、(X)はX−
X断面図、(Y)はY−Y断面図、(Z)はZ−Z断面
図を示している。
【符号の説明】
1 側引戸 2 車両乗降口 2A 乗降口の一側端部 5 スロープ板 6 スライドレール 7 スライダー 8 当り部 9 付勢部材(コイルバネ) 52 回転軸 54 ピン 56 シリンダ等 72 軸受部 73 カム溝

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 鉄道車両乗降時に、車両乗降口とプラッ
    トホームとの間をスロープにて架け渡す鉄道車両乗降用
    スロープであって、 車内床面に、車両長手方向に沿って設けられたスライド
    レールと、 このスライドレールに沿って、乗降口の一側端部から乗
    降口側にスライド可能なスライダーと、 このスライダーに対しヒンジ状に回転可能に取り付けら
    れ、乗降口の前記側端部への収納状態で略垂直に立てら
    れると共に、乗降口へスライドされた使用状態で、車外
    プラットホーム側に倒されるスロープ板とを備えること
    を特徴とする鉄道車両乗降用スロープ。
  2. 【請求項2】 前記スロープ板は、その基端部が車両長
    手方向に沿う回転軸にてスライダーに回転可能に保持さ
    れると共に、スライダーの長手方向に沿って相対移動可
    能で、付勢部材によってスライダーに対しいずれかの方
    向に付勢されており、 付勢部材の付勢力により、スライダーに対しスロープ板
    が最大限相対移動された状態では、スロープ板が起立状
    態とされる一方、付勢部材の付勢力に対抗して、スライ
    ダーに対しスロープ板を逆方向に相対移動させるに伴っ
    て、スロープ板が車外プラットホーム側に回転して倒さ
    れるようスライダーにスロープ板が設けられていること
    を特徴とする請求項1に記載の鉄道車両乗降用スロー
    プ。
  3. 【請求項3】 前記スロープ板の基端部には、車両長手
    方向に沿って回転軸が固定されており、 この回転軸は、スライダーの長手方向に沿って相対移動
    可能に、スライダーに設けられた軸受部に回転可能に保
    持され、 スロープ板は、付勢部材によりスライダーに対し、スロ
    ープ収納方向となる一方向に付勢されており、 スロープ板基端部には、スライダーに形成された細長い
    カム溝に突入されるピンが設けられており、 付勢部材の付勢力により、スライダーに対しスロープ板
    が前記一方向に最大限相対移動された状態では、スロー
    プ板が起立状態とされる一方、付勢部材の付勢力に対抗
    して、スライダーに対しスロープ板を他方向に相対移動
    させるに伴って、スロープ板が車外プラットホーム側に
    回転して倒されるよう前記カム溝が形成されており、 スロープが収納される乗降口の一側端部とは反対側の側
    端部に、前記他方向へのスライダーのそれ以上の移動を
    阻止する当り部が設けられていることを特徴とする請求
    項1に記載の鉄道車両乗降用スロープ。
  4. 【請求項4】 前記カム溝は、前記軸受部の外周部に形
    成されており、 スロープ板の起立状態では、そのカム溝の一端部側に前
    記ピンが配置される一方、スロープ板が倒された状態で
    は、そのカム溝の他端部側に前記ピンが配置され、 前記回転軸の一端部には、シリンダ等が設けられてお
    り、 このシリンダ等は、車内に設置されたスイッチの操作に
    より往動ないし復動が行われることを特徴とする請求項
    3に記載の鉄道車両乗降用スロープ。
  5. 【請求項5】 請求項1から請求項4までのいずれかに
    記載の鉄道車両乗降用スロープが設置されたことを特徴
    とする鉄道車両。
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