JP2002346859A - バルブ組付体及びバルブの組付装置 - Google Patents

バルブ組付体及びバルブの組付装置

Info

Publication number
JP2002346859A
JP2002346859A JP2001156116A JP2001156116A JP2002346859A JP 2002346859 A JP2002346859 A JP 2002346859A JP 2001156116 A JP2001156116 A JP 2001156116A JP 2001156116 A JP2001156116 A JP 2001156116A JP 2002346859 A JP2002346859 A JP 2002346859A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
assembly
valve
housing
press
chamber
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2001156116A
Other languages
English (en)
Other versions
JP3991621B2 (ja
Inventor
Tatsuo Toyoda
辰男 豊田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Denso Corp
Original Assignee
Denso Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Denso Corp filed Critical Denso Corp
Priority to JP2001156116A priority Critical patent/JP3991621B2/ja
Publication of JP2002346859A publication Critical patent/JP2002346859A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3991621B2 publication Critical patent/JP3991621B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Abstract

(57)【要約】 【課題】流体の洩れのない品質の安定したバルブ組付体
を組み付けること。 【解決手段】バルブ組付装置10は、ハウジング2内に
コアムービング4を圧入したバルブサブアッシー3とプ
レートマグネチック5とを仮組した状態で、ハウジング
2の取付面21をセット治具16に装着し、加振装置1
8で圧入パンチ17に衝撃を付与することによって、バ
ルブサブアッシー3の自己調芯を行ない、バルブサブア
ッシー3の球面部311をハウジング2の球面受け部2
22に全面的に当接させる。その後、ハウジング2内の
第1室23と第2室24内の流体圧力を測定して所定の
圧力差を確認できれば、加圧プレス機を作動させて圧入
パンチ17をプレートマグネチック5に加圧させて本圧
入を行なう。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、球面部を有する
バルブ組付体及び該バルブを組み付けるバルブの組付装
置に関し、スピードコントロールバルブ又はリニア式ス
ピードコントロールバルブ等のバルブ組付装置に関す
る。ここで、バルブ組付体とは、スピードコントロール
に限らず、ハウジングにバルブを組み付け、プレートマ
グネチックを圧入するように構成されているものであれ
ば、他のバルブでもよい。
【0002】
【従来の技術】従来、リニア式コントロールバルブ(以
下、バルブ組付体70という)は、図6に示すごとく、
ハウジング71と、ハウジング71内に装着されるバル
ブサブアッシー72と、バルブサブアッシー72の一端
側に圧入されるプレートマグネチック73と、バルブサ
ブアッシー72のシャフト72aに固着されてシャフト
72aとともに摺動するコアムービング74と、コアム
ービング74を摺動するためのコイルアッシー75とを
備えて構成され、ハウジング71は、バルブサブアッシ
ー72を挿入することによって、流体の流入する第1室
71aと流体の排出する第2室71bとを形成する。そ
して、コアムービング74の摺動により、第1室71a
と第2室71bとの間に形成される隔壁71cを開閉す
るバルブサブアッシー72を軸方向に摺動して第1室7
1aと第2室71bとを開口させ、その開口量(流体の
流入量)を調整することによって、第2室71bから排
出される流体の量を調整できるように構成されていた。
【0003】この構成によるバルブ組付体70は、隔壁
71cをバルブサブアッシー72の一端で押圧すること
によって第1室71aと第2室71bとの間を閉鎖し、
バルブサブアッシー72の一端が隔壁71cから離れる
ことによって流体が流通できることから、バルブサブア
ッシー72の一端が押圧状態で流体の洩れ量を確認する
必要が生じていた。
【0004】従来のバルブ組付体70は、図6に示すよ
うに、ベローズタイプのバルブサブアッシー72が第2
室71b内に配置され、ベローズタイプのバルブサブア
ッシー72と、ハウジング71内の隔壁71cとの相互
に対向する面は平面状に形成されて、バルブサブアッシ
ー72の両端部を隔壁71cの両端縁で支持するように
形成されていた。
【0005】バルブ組付体70のうち、ハウジング71
とコアムービング74が圧入されたバルブサブアッシー
72及びプレートマグネチック73で構成される一次バ
ルブ組付体70Aを組み付ける際には、図7に示すよう
に、テーブル80上に弾性的に支持された受け治具81
の上面に配置された受け板82に、ハウジング71の開
口された一端を下方に向けた一次バルブ組付体70Aの
プレートマグネチック73を載置させ、ハウジング71
の閉口する他端の上面から図示しない加圧プレス機によ
り加圧パンチ83で加圧させることによって、一次バル
ブ組付体70Aを圧入して組み付けていた。
【0006】つまり、ハウジング71の中空部にバルブ
サブアッシー72を、一端が隔壁71cに対向するよう
に挿入し、バルブサブアッシー72の他端にプレートマ
グネチック73を対向させて挿入した状態の一次バルブ
組付体70Aを、ハウジング71の開口部を受け治具8
1に嵌合するように装着した後、加圧プレス機の加圧パ
ンチ83でハウジング71に向かって衝突させることに
よって、一次バルブ組付体70Aの組付を行なってい
た。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかし、従来のバルブ
の組付装置では、バルブサブアッシー72をハウジング
71内に圧入する際、バルブサブアッシー72の一端が
平面状に形成され、隔壁71cとの一端に形成される当
接面が平面に形成されていることから、バルブサブアッ
シー72の装着位置が軸心に対して芯ずれすることによ
って、プレートマグネチック73の圧入時に、相互の当
接面との間に隙間を生じて、第1室71a内の流体が第
2室71b内に流入する虞があった。これによって、流
体の洩れが発生することにより、要求されている品質を
満足しないバルブ組付体70が生産される虞が生じてい
た。
【0008】この発明は、上述の課題を解決するもので
あり、バルブサブアッシーの流体洩れを防止できるバル
ブ組付体を提供するとともに、バルブサブアッシーにプ
レートマグネチックを圧入する際に、芯ずれを調整して
洩れを防止できるように確実に組みつけることのできる
バルブの組付装置を提供することを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】請求項1記載の発明に係
わるバルブ組付体は、バルブサブアッシーがハウジング
に挿入されるとともに一端側にプレートマグネチックが
圧入されて、コイルアッシーの作動でコアムービングを
介して摺動するように構成されている。そして、バルブ
サブアッシーの一端に球面部が形成され、ハウジングの
隔壁に球面部に当接可能な球面受け部が形成されること
から、バルブサブアッシーをハウジングに挿入する際
に、バルブサブアッシーが芯ずれしていても、プレート
マグネチックをバルブサブアッシーに圧入する際に自己
調芯しやすく構成されている。例えば、加圧時に振動を
付与すれば、バルブサブアッシーはハウジングに自己調
芯されて組み付けられる。従って、バルブ組付体は、組
付後において、ハウジング内の第1室から第2室に流入
する流体の洩れ量を所定の規格量内で納めることができ
て、そのため品質を安定することが可能となる。
【0010】請求項2記載の発明に係わるバルブの組付
装置は、ハウジングに挿入されたバルブサブアッシーを
プレートマグネチックの圧入とともに一体的に組み付け
るものあって、ハウジングはセット治具に支持され、ハ
ウジング内にはプレートマグネチックを配置させたバル
ブサブアッシーが挿入され、ハウジングの上方には前記
プレートマグネチックを押圧する圧入パンチ、前記ハウ
ジングの下方に配置される受け治具とを有して構成され
ている。
【0011】前記バルブサブアッシーを前記ハウジング
に装着し、前記圧入パンチで前記バルブサブアッシーに
前記プレートマグネチックを仮圧入する。その際に、前
記バルブサブアッシーに振動を付与することによって、
前記バルブサブアッシーの球面部が前記ハウジングの球
面受け部に対して自己調芯される。そして、前記バルブ
サブアッシーの球面部が前記ハウジングの球面受け部に
自己調芯されて組み付けられたことを確認手段で確認で
きれば、前記圧入パンチで本圧入を行なうようにしたこ
とから、バルブサブアッシーは隔壁に確実に当接できて
隔壁とバルブサブアッシーとの間での流体の洩れを防止
できて、品質の安定したバルブ組付体を提供することが
できる。
【0012】請求項3記載の発明では、前記確認手段
が、前記バルブサブアッシーの球面部と前記ハウジング
の球面受け部における流体の洩れ量を検出することによ
って行なわれることから、所定量の流体の洩れ量を確認
した上で本圧入を行なうことができることとなる。
【0013】請求項4記載の発明では、前記確認手段
が、前記ハウジング内に形成される第1室と、前記第1
室に隔壁を間にして形成される第2室とにそれぞれ連通
する流路を配設するとともに、前記第1室と前記第2室
との流体圧力差を検出する洩れ量検査治具として構成さ
れていることから、相互室内の圧力状態を確認すること
ができ、洩れ量を確認することができる。
【0014】さらに請求項5記載の発明では、前記加振
装置は、圧入パンチを介してバルブサブアッシーに振動
を付与するように配設されていれば、例え、バルブサブ
アッシーが芯ずれしていたとしても、振動はバルブサブ
アッシーに伝達されて、バルブサブアッシーに衝撃を与
えることによってバルブサブアッシーの自己調芯作用を
行ない、球面部を隔壁の球面受け部全面に当接すること
ができる。
【0015】
【発明の実施の形態】以下、本発明の一実施形態を図面
に基づいて説明する。図1に示すように、実施形態のバ
ルブ組付体1は、リニア式スピードコントロールバルブ
を示すものであり、バルブサブアッシー3を挿入するハ
ウジング2と、軸心にシャフトを挿通しハウジング内に
挿入可能なバルブサブアッシー3と、バルブサブアッシ
ー3のシャフトの一端に圧入される磁性材のコアムービ
ング4と、コアムービング4の回りに圧入されてバルブ
サブアッシー3の一端側に装着する磁性材のプレートマ
グネチック5と、筒状に形成されてコアムービング4を
内蔵しコアムービング4を磁気力で作動させるコイルア
ッシー6と、を備えて構成されている。
【0016】ハウジング2は、図3に示すように、一端
が開口された中空筒状に形成され、バルブサブアッシー
3とプレートマグネチック5とを圧入して組み付ける際
に、装着されるセット治具13に装着可能な取付面21
を側部一端に設け、内部に中空部221が形成された隔
壁部22を有するとともに、バルブサブアッシー3が挿
入されることによって隔壁部22の内部側に形成される
第1室23、隔壁部22の外部側でバルブサブアッシー
3が配置される第2室24と、第1室23に連接する流
入口25と、第2室24に連接する流出口26とを有し
て形成されている。さらに第1室23と第2室24との
間に形成される隔壁部22の先端には、バルブサブアッ
シー3の一端に形成された球面部311の一部を支持す
る球面受け部222が形成されている。
【0017】バルブサブアッシー3は、図4に示すよう
に、隔壁部22の中空部221を塞ぐように形成された
球面部311を一端に有するバルブ本体31と、バルブ
本体31に外嵌して段付円環状のプレート32、バルブ
本体31とプレート32との間に嵌合されるダイヤフラ
ム33と、ダイヤフラム33の一端側でプレート32に
内嵌される内プレート34と、バルブ本体31の球面部
311と反対側の面に配置されるリード35と、バルブ
本体31のリード35側端面から軸心方向に外方に延設
するシャフト36とを有し、それぞれ順に組み付けられ
て構成され、シャフト36にコアムービング4が圧入さ
れる。
【0018】プレートマグネチック5は段付円筒状に形
成されて、一端がバルブサブアッシー3の内プレート3
4の一端を押圧する大径部51と、コアムービング4を
内嵌し、コイルアッシー6を外嵌する小径部52とを有
し、大径部51の下面が押圧面53として形成され、コ
イルアッシー6のコイルが励磁されることによってコア
ムービング4との間に磁束が流れてプレートマグネチッ
ク5に対してコアムービング4を摺動させる。そして、
コアムービング4が摺動することによって、バルブサブ
アッシー3の球面部311が隔壁部22の球面支持部2
7に対して接近又は離隔する。
【0019】コイルアッシー6は、図1に示すように、
ボビン61に巻回されるコイル62とボビン61コイル
の端面側、コイル62を内嵌する位置に配置されるヨー
ク63・64とを有し、コイル62の一端が外部へ接続
するための外部コネクタ部65に延設される。
【0020】上記のように構成されるバルブ組付体1
は、ハウジング2とコアムービング4を装着したバルブ
サブアッシー3と、プレートマグネチック5とを、図2
に示すようなバルブ組付装置10によって、バルブサブ
アッシー3の球面部311とハウジング2の球面受け部
222が当接した状態で流体の洩れのないように組みつ
ける。そして、バルブ組付装置10によって組み付けら
れたハウジング2、コアムービング4を装着したバルブ
サブアッシー3、プレートマグネチック5を一次バルブ
組付体1Aとする。
【0021】本発明のバルブ組付装置10は、一次バル
ブ組付体1Aを組み付けるものであり、図示しない加圧
プレス機と加圧プレス機内に配置されるバルブ組付治具
11とを備えて構成されている。
【0022】バルブ組付治具11は、断面コ字形に形成
されたワーク支持台12と、ワーク支持台12にコイル
ばね14・ガイドシャフト15を介して支持されて上下
方向に移動可能に配置されるとともに一次バルブ組付体
1Aが仮組された状態でハウジング2を装着するセット
治具13と、ワーク支持台12に支持されてハウジング
2の下端面を受ける受け治具16と、ワーク支持台12
の上部に上下移動可能に案内された圧入パンチ17と、
ハウジング2に振動を付与する加振装置18とを有して
構成されている。
【0023】セット治具13は、ハウジング2を装着す
るとともに、ハウジング2内の流入口25と流出口26
に連接する流体通路131・132を形成して第1室2
3と第2室24との流体の圧力を図示しない計測器で計
測することによって、流体の洩れ検査を行なう洩れ検査
治具を兼用している。
【0024】受け治具16は、ワーク支持台12の下部
で上下動可能に配置されるとともに、ハウジング2の底
面に当接可能に配置され、段付円柱状に形成されてい
る。
【0025】圧入パンチ17は、ハウジング2の開口部
に嵌入可能に円筒状に形成され、一端に、プレートマグ
ネチック5の上面縁部54を押圧する押圧面171が円
環状に形成され、その内部に凹部172を有して、凹部
172内にバルブサブアッシー3のシャフトを弾性的に
押圧する押圧部材19を摺動可能に配置させている。
【0026】加振装置18は、加圧プレス機に支持され
る支持部181と支持部181内を摺動するシャフト部
182からなり、シャフト部182が圧入パンチ17に
衝撃を付与することにより圧入パンチ17に振動を付与
させる。加振装置18はバルブサブアッシー3に振動を
付与できればどの位置に配置させてもよいが、実施形態
においては、圧入パンチ17の上方に配置させて、図示
しない加圧プレス機の加圧部から負荷を受けるように構
成されている。
【0027】次に、上記のように構成されたバルブ組付
装置10で一次バルブ組付体1Aを組み付ける作用につ
いて説明する。まず、ハウジング2の開口部側からコア
ムービング4が圧入されたバルブサブアッシー3を挿入
し、シャフト16を挿通するとともに、プレートマグネ
チック5の押圧面53をバルブサブアッシー3の内プレ
ート34の上面に対向させるようにプレートマグネチッ
ク5を挿通させて、一次バルブ組付体1Aを仮組付す
る。この状態では、バルブサブアッシー3の球面部31
1は、ハウジング2に形成される隔壁部22の球面受け
部222に芯ずれのまま当接している虞のあることか
ら、球面部311と球面受け部311とは一部に隙間が
生じている可能性が高い。
【0028】次に、図2に示すように、セット治具13
にバルブサブアッシー3及びプレートマグネチック5が
仮組されたハウジング2を装着する。セット治具13は
ワーク支持台12にコイルばね14によって支持され上
下移動可能に配置されている。ハウジング2は、ハウジ
ング2の流入口25及び流出口26とを、セット治具1
33の流体流路131、132に連接するするように、
その取付面21をセット治具13の取付部133に取り
付ける。そして、ハウジング2の上部開口部に圧入パン
チ17を挿入して、加振装置18のシャフト部182を
圧入パンチ17の上面に当てる。この際、圧入パンチ1
7の押圧面171はプレートマグネチック5の大径部5
1の上面縁部54の全周面に対向させる。
【0029】この状態で、加圧プレス機の加圧部を加振
装置18のシャフト部182に衝撃を付与することによ
って、プレートマグネチック5及びバルブサブアッシー
3に衝撃を与えて仮圧入すると、バルブサブアッシー3
はハウジング2に対して垂直方向に自己調芯される。つ
まり、バルブサブアッシー3が調芯されることによっ
て、バルブ本体31の球面部311が隔壁部22の球面
受け部222の対向面に全周面にわたって当接されて隙
間をなくすことができる。なお仮圧入の状態では、圧入
パンチ17の押圧面171とプレートマグネチック5の
上面縁部54との間に僅かな隙間を有している。
【0030】次に、バルブサブアッシー3がハウジング
2に調芯されて組み付けられたことを確認するために、
ハウジング2内の第1室23と第2室24との流体圧力
を図示しない計測器で測定する。流体が気体であれば、
第1室23を大気側に接続し第2室24を負圧側にセッ
トする。そして負圧側から流体通路132を介して第2
室24内の空気を吸引する。もし、バルブサブアッシー
3と隔壁部22との間に空気の洩れがあれば、第1室2
3側の大気が第2室24内に流入されて、第1室23と
第2室24との圧力差はほぼ変わらず、洩れがなけれ
ば、第1室23と第2室との間には所定の圧力差が生じ
ることとなって、バルブサブアッシー3はハウジング2
に確実に組み付けられたこととなる。従って、次に加圧
プレス機を作動させて本圧入をすることになる。本圧入
では圧入パンチ17の押圧面171はプレートマグネチ
ック5の上面縁部54を押圧してプレートマグネチック
5をバルブサブアッシー3に圧入し、バルブサブアッシ
ー3はハウジング2に圧入されることになる。
【0031】これによって、一次バルブ組付体1Aが組
み込まれ、さらに、その後の工程でコイルアッシー6が
組み込まれてバルブ組付体1が形成される。
【0032】なお、上記のバルブ組付装置10において
は、加振装置18を圧入パンチ17の上方でなく、ハウ
ジング2の下方に配設することもできる。このバルブ組
付装置10Aは、図5に示すように、図示しないワーク
支持台に支持された受け治具16Aが、ハウジング2、
コアムービング4が圧入されたバルブサブアッシー3、
プレートマグネチック5からなる一次バルブ組付体1A
を内部に挿入し、圧入パンチ17がプレートマグネチッ
ク5を上方から加圧可能に構成されている。受け治具1
6Aにはハウジング2の第1室23、第2室24に連通
する流体流路161・162が形成され、流体流路16
1・162の一端に計測器を取りつけて洩れ検査治具を
兼用している。
【0033】受け治具16Aの下方には、図示しないワ
ーク支持台に支持された加振装置18Aが配設されてい
る。加振装置18Aは、受け治具16Aの下方への移動
を規制するストッパ92を配置するテーブルと91、受
け治具16Aの下方に突出するピン部163を弾性的に
押圧する押上部材93と、押上部材93を上下移動させ
るカム94とを有して構成されている。受け治具16の
ピン部163の回りには受け治具16Aに装着された一
次バルブ組付体1Aを上方に付勢するコイルばね95が
巻装され、ピン部163と押上部材93との間には、押
上部材93をカム94側に押圧するように付勢するコイ
ルばね96が配置されている。
【0034】カム94はモータによって回転され、押上
部材93を上下動させるとコイルばね96が伸縮して受
け治具16Aのピン部163に振動を付与し、受け治具
16Aからハウジング2を介してバルブサブアッシー3
に伝達される。
【0035】加振装置18Aによる受け治具16Aへの
振動付与は、圧入パンチ17がプレートマグネチック5
を上方から仮圧入した後行ない、これによって、バルブ
サブアッシー3が自己調芯されて、バルブサブアッシー
3の球面部311とハウジング2の球面受け部222が
全周面で当接可能となる。そして、加振装置18Aが受
け治具16Aへの振動付与を行なった後、洩れ検査治具
を兼用する受け治具16Aにおいて、負圧側の流体流路
162側から空気を吸引することによって、第1室23
と第2室24との圧力差を計測する。所定内の圧力差を
確認できれば、一次バルブ組付体1A内を固定するため
の本圧入を行なうため、加圧プレス機が作動され、圧入
パンチ17がプレートマグネチック5を押圧することと
なる。
【0036】なお、上記の形態に限らず、バルブサブア
ッシー3への振動付与は、例えば、木ハンマやプラスチ
ックハンマで、セット治具又は受け治具あるいはハウジ
ング2を直接たたいて衝撃を加えることもでき、この場
合、上述の加振装置18又は18Aを取り除くことがで
きる。
【0037】上述のように、実施形態のバルブ組付体1
は、バルブサブアッシー3がハウジング2に挿入される
とともに一端側にプレートマグネチック5が圧入され
て、コイルアッシー6の作動でコアムービング4を介し
て摺動するように構成される。そして、バルブサブアッ
シー3の一端に球面部311が形成され、ハウジング2
の隔壁部22に球面部311に当接可能な球面受け部2
22が形成されることから、バルブサブアッシー3をハ
ウジング2に挿入する際に、バルブサブアッシー3が芯
ずれしていても、プレートマグネチック5をバルブサブ
アッシー3に圧入する際に自己調芯しやすく構成されて
いる。例えば、加圧時に振動を付与すれば、バルブサブ
アッシー3はハウジング2に自己調芯されて組み付けら
れる。従って、バルブ組付体1は、組付後において、ハ
ウジング2内の第1室23と第2室24との流体の洩れ
量を所定の規格量内に納めることができて、そのため品
質を安定することが可能となる。
【0038】また、実施形態のバルブの組付装置10
は、ハウジング2に挿入されたバルブサブアッシー3を
プレートマグネチック5の圧入とともに一体的に組み付
けるものあって、バルブサブアッシー3をハウジング2
に装着し、圧入パンチ17でバルブサブアッシー3にプ
レートマグネチック5を仮圧入する。その際に、バルブ
サブアッシー3に振動を付与することによって、バルブ
サブアッシー3の球面部311がハウジング2の球面受
け部222に対して自己調芯される。そして、バルブサ
ブアッシー3の球面部311がハウジング22の球面受
け部222に組み付けられたことを第1室23と第2室
24内の圧力差で確認することによって、圧入パンチ1
7で本圧入を行なうようにしたことから、バルブサブア
ッシー3は隔壁部22に確実に当接できて隔壁部22と
バルブサブアッシー3との間での流体の洩れを防止でき
て、品質の安定したバルブ組付体1を提供することがで
きる。
【0039】そして、洩れ検査治具を兼用するセット治
具13が、バルブサブアッシー3の球面部311とハウ
ジング2の球面受け部222における流体の洩れ量を検
出することによって行なわれることから、所定量の流体
の洩れ量を確認した上で本圧入を行なうことができるこ
ととなる。
【0040】さらに、セット治具13に一対の流体流路
131・132をハウジング2の第1室23と第2室2
4に連接すれば、第1室23を大気側に接続し、第2室
24を負圧側に接続して、負圧側から空気を吸引すれ
ば、第1室23と第2室24との圧力差を測定すること
ができ、洩れ量を確認することができる。
【0041】また、加振装置18は、圧入パンチ17を
介してバルブサブアッシー3に振動を付与するように配
設されていれば、例え、バルブサブアッシー3が芯ずれ
していたとしても、振動はバルブサブアッシー3に伝達
されて、バルブサブアッシー3に衝撃を与えることによ
ってバルブサブアッシー3の自己調芯作用を行ない、球
面部311を隔壁部22の球面受け部222全面に当接
することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一形態によるバルブ組付体を示す側面
断面図である。
【図2】本発明の一形態によるバルブ組付装置を示す側
面断面図である。
【図3】図2におけるハウジングをセット治具に装着し
た状態を示す一部側面断面図である。
【図4】ハウジングに挿入するバルブサブアッシーとプ
レートマグネチックを示す分解断面図である。
【図5】加振装置を下方に配置したバルブ組付装置を示
す簡略正面断面図である。
【図6】従来のバルブ組付体を示す側面断面図である。
【図7】従来のバルブ組付体を組み付けるバルブ組付装
置を示す簡略断面図である。
【符号の説明】
1…バルブ組付体 1A…一次バルブ組付体 2…ハウジング 22…隔壁部 222…球面受け部 23…第1室 24…第2室 25…流入口 26…流出口 3…バルブサブアッシー 311…球面部 4…コアムービング 5…プレートマグネチック 6…コイルアッシー 10…バルブ組付装置 12…ワーク支持台 13…セット治具 131・132…流体流路 16…受け治具 17…圧入パンチ 18…加振装置

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 隔壁を間にして流体が流通する第1室と
    第2室を形成するハウジングと、前記ハウジング内に挿
    入されるとともに軸心にシャフトを挿通して一端側にコ
    アムービングを装着するバルブサブアッシーと、前記コ
    アムービングの回りに配設されて前記バルブサブアッシ
    ーに圧入されるプレートマグネチックと、前記コアムー
    ビングを作動するコイルアッシーとを有して構成される
    バルブ組付体であって、 前記バルブサブアッシーは、前記隔壁に対向する面に球
    面部を有して形成され、 前記ハウジングは、前記隔壁に、前記球面部に当接可能
    な球面受け部を有して形成されることを特徴とするバル
    ブ組付体。
  2. 【請求項2】 一端が球面部を有して形成されるバルブ
    を組み付けたバルブサブアッシーと、前記バルブサブア
    ッシーの球面部に対向する球面受け部を有して前記バル
    ブサブアッシーを装着するハウジングと、前記バルブア
    ッシーに圧入されるコアムービングと、前記ハウジング
    に内嵌されるとともに前記コアムービングを摺動案内す
    るプレートマグネチックととを有する一次バルブ組付体
    を組み付けるバルブの組付装置であって、 前記ハウジングを装着するセット治具と、前記プレート
    マグネチックを押圧する圧入パンチと、前記ハウジング
    の下方に配置される受け治具と、前記バルブサブアッシ
    ーに振動を付与する加振装置とを有し、 前記バルブサブアッシーを前記ハウジングに仮圧入した
    後、前記加振装置により前記バルブサブアッシーに振動
    を付与することによって、前記バルブサブアッシーの球
    面部が前記ハウジングの球面受け部に調芯可能に作用さ
    れ、 前記バルブサブアッシーの球面部が、確認手段によって
    前記ハウジングの球面受け部に組み付けられたことを確
    認後、前記圧入パンチで前記バルブサブアッシーに前記
    プレートマグネチックを本圧入するように構成されたこ
    とを特徴とするバルブの組付装置。
  3. 【請求項3】 前記確認手段が、前記バルブサブアッシ
    ーの球面部と前記ハウジングの球面受け部における流体
    の洩れ量を検出することによって行なわれることを特徴
    とする請求項2記載のバルブの組付装置。
  4. 【請求項4】 前記確認手段が、前記ハウジング内に形
    成される第1室と、前記第1室に隔壁を間にして形成さ
    れる第2室とにそれぞれ連通する流路を配設するととも
    に、前記第1室と前記第2室との流体圧力差を検出する
    洩れ量検査治具として構成されていることを特徴とする
    請求項2又は3記載のバルブの組付装置。
  5. 【請求項5】 前記加振装置が、前記圧入パンチを介し
    て前記バルブサブアッシーに振動を付与するように構成
    されていることを特徴とする請求項2,3又は4記載の
    バルブの組付装置。
JP2001156116A 2001-05-24 2001-05-24 バルブの組付装置 Expired - Fee Related JP3991621B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2001156116A JP3991621B2 (ja) 2001-05-24 2001-05-24 バルブの組付装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2001156116A JP3991621B2 (ja) 2001-05-24 2001-05-24 バルブの組付装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2002346859A true JP2002346859A (ja) 2002-12-04
JP3991621B2 JP3991621B2 (ja) 2007-10-17

Family

ID=19000169

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2001156116A Expired - Fee Related JP3991621B2 (ja) 2001-05-24 2001-05-24 バルブの組付装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3991621B2 (ja)

Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN103157978A (zh) * 2013-03-05 2013-06-19 南京梅山冶金发展有限公司 一种罗茨风机密封件及轴承压入装置
CN105619050A (zh) * 2016-01-27 2016-06-01 诸暨市润拓机械自动化科技有限公司 四通管端盖铆接机
CN108817909A (zh) * 2018-09-07 2018-11-16 芜湖全程智能科技有限公司 一种刹车卡钳支架涂油压装导向杆装置压紧机构
CN114850829A (zh) * 2022-07-05 2022-08-05 杭州沃镭智能科技股份有限公司 一种电磁阀衔铁组件的压装方法及装置
CN115635284A (zh) * 2022-11-02 2023-01-24 山东威达重工股份有限公司 汽车发动机缸盖单向阀压装装置

Families Citing this family (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN106736400B (zh) * 2016-12-08 2018-10-16 芜湖全程智能科技有限公司 用于abs电磁阀过渡套收口组件与阀套装配的设备
CN106441066B (zh) * 2016-12-08 2018-12-18 芜湖全程智能科技有限公司 用于abs电磁阀阀杆组件行程检测的设备
CN106441191B (zh) * 2016-12-08 2019-02-12 芜湖全程智能科技有限公司 Abs电磁阀阀杆组件行程检测方法

Cited By (9)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN103157978A (zh) * 2013-03-05 2013-06-19 南京梅山冶金发展有限公司 一种罗茨风机密封件及轴承压入装置
CN105619050A (zh) * 2016-01-27 2016-06-01 诸暨市润拓机械自动化科技有限公司 四通管端盖铆接机
CN105619050B (zh) * 2016-01-27 2023-09-29 诸暨市润拓机械自动化科技有限公司 四通管端盖铆接机
CN108817909A (zh) * 2018-09-07 2018-11-16 芜湖全程智能科技有限公司 一种刹车卡钳支架涂油压装导向杆装置压紧机构
CN108817909B (zh) * 2018-09-07 2020-08-21 芜湖全程智能科技有限公司 一种刹车卡钳支架涂油压装导向杆装置压紧机构
CN114850829A (zh) * 2022-07-05 2022-08-05 杭州沃镭智能科技股份有限公司 一种电磁阀衔铁组件的压装方法及装置
CN114850829B (zh) * 2022-07-05 2022-10-25 杭州沃镭智能科技股份有限公司 一种电磁阀衔铁组件的压装装置
CN115635284A (zh) * 2022-11-02 2023-01-24 山东威达重工股份有限公司 汽车发动机缸盖单向阀压装装置
CN115635284B (zh) * 2022-11-02 2023-07-14 山东威达重工股份有限公司 汽车发动机缸盖单向阀压装装置

Also Published As

Publication number Publication date
JP3991621B2 (ja) 2007-10-17

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP4137953B2 (ja) 永久磁石型動電式振動発生機
JP2000045903A (ja) 燃料噴射弁、そのための前制御弁および前制御弁を組立てる方法
JP2002346859A (ja) バルブ組付体及びバルブの組付装置
JP2000240826A (ja) 方向制御シート弁およびその組み立て方法
KR20160034805A (ko) 전자밸브
KR100564723B1 (ko) 압력제어밸브
JP4038452B2 (ja) 比例電磁弁
JPH0893947A (ja) 電磁弁装置およびその製造方法
JP3142680B2 (ja) ソレノイドバルブ
JP5468932B2 (ja) 電磁式制御弁
KR102518266B1 (ko) 가스용 솔레노이드 밸브
JPH07113434A (ja) 減衰力調整式ショックアブソーバ
JP4081366B2 (ja) 電磁比例弁とその組立方法
JP3222167B2 (ja) 電磁弁
US20220252178A1 (en) Solenoid valve and method of adjusting of a magnetic drive for a solenoid valve
JP2003074736A (ja) 電磁弁
JP2006283599A (ja) 制御弁および容量可変型圧縮機および冷凍サイクル装置
JP3982358B2 (ja) 電磁弁装置
JP3412967B2 (ja) 制御弁
KR20040086073A (ko) 제어밸브 및 제어밸브의 제조방법
JP6757074B2 (ja) 可変容量型圧縮機用制御弁
CN107178492B (zh) 变排量压缩机的控制阀
US4494559A (en) Negative pressure control apparatus
JP3321520B2 (ja) ソレノイド
JP2002305109A (ja) 電磁装置

Legal Events

Date Code Title Description
A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20070417

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20070522

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20070703

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20070716

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100803

Year of fee payment: 3

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees