JP3142680B2 - ソレノイドバルブ - Google Patents

ソレノイドバルブ

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JP3142680B2
JP3142680B2 JP05048736A JP4873693A JP3142680B2 JP 3142680 B2 JP3142680 B2 JP 3142680B2 JP 05048736 A JP05048736 A JP 05048736A JP 4873693 A JP4873693 A JP 4873693A JP 3142680 B2 JP3142680 B2 JP 3142680B2
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栄司 西本
幸三 松崎
博一 岡本
峰幸 成瀬
修一 中田
祐樹 武内
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、自動車の電子制御オー
トマチックトランスミッション用等に用いられるポペッ
ト型油圧ソレノイドバルブに関するものである。
【0002】
【従来の技術】自動車用のポペット型油圧ソレノイドバ
ルブは、多くの種類のものがある。例えば、3ポート2
ポジションのポペット型油圧ソレノイドバルブの場合、
図7に示すように、ケーシング5内に上下に移動自在に
配置されたボール4に先端が当接するピン13と一体に
かしめられたプランジャ6がスプリング11とソレノイ
ドコイル2の電磁力によってスリーブ56内で上下する
ようにされている。ボール4を上下に挟んで対向してT
ポートに連通するTポート側シート面41およびPポー
トに連通するPポート側シート面42が設けられ、ボー
ルが保持される空間43が図示されていないアクチュエ
ータに圧油を給排するためのAポートに連通するように
されている。
【0003】ソレノイドコイル2が非通電時はプランジ
ャ6を介してスプリング11によってPポート側シート
面42にボール4が着座されてAポートとTポートが連
通するようにされ、また、ソレノイドコイル通電時は電
磁力によってプランジャ6はスプリング11力に打ち勝
って上方へ吸引され、ボール4も上方に移動しTポート
側シート面41にボールが着座されてAポートとPポー
トが連通するようにされることによって圧油流路の切換
えが行われる。
【0004】従来このような3ポート2ポジションのポ
ペット型油圧ソレノイドバルブは、Pポート側シート面
42を有するPポート側シート44a、このシートとボ
ールが移動するための空間43を形成する開口凹部、ま
たは開口凹部と一体になったTポート側シート面を有す
るTポート側シート44b、下端がTポート側シート4
4bの上面44cに当接し上端がガイド3の下端3aに
当接し、Tポート側シート44bとガイド3間にTポー
ト空間46を構成するするケーシングの鍔部5a、プラ
ンジャ6の径方向の動きを規制するとともにソレノイド
コイル2が巻かれたコイルボビン45の下側端面45a
に当接して磁路を構成するガイド3、コイルボビン4
5、端子カバー30、波ばね47、および、蓋体10を
順次積層し、筒状のケーシング5の上部端でかしめ固定
されている。
【0005】端子カバー30(コイルボビン45)と蓋
体10間の波ばね47は組付軸方向の安定をはかる。な
お、端子カバー30はコイルと蓋体やケーシング等との
短絡を防止するためのものであり、コイルボビンと一体
成形されているものもある。プランジャ6の上端のステ
ータ7は前述のケーシング5側に固定されている。そし
てケーシング5、ガイド3、プランジャ6、ステータ
7、蓋体10により磁気回路を形成するようにされてい
る。15はコイルに接続された端子である。
【0006】このような構造のソレノイドバルブの性能
は、プランジャおよびボールの移動量によって決定され
る。プランジャ6はボール4がPポート側シート面42
に着座した位置を下限としステータ7に当接した位置で
上限となる。そこで、プランジャストロークは図7にお
いて、プランジャの上端48とステータ下端49との間
の長さになる。プランジャ下端の寸法はPポート側シー
ト面42からのボール4、ピン13およびプランジャ6
の寸法によって定まる。ステータ下端の寸法はPポート
側シート面44cより、Tポート側シート44b、ケー
シング鍔部5a下端からケーシング上段部5cまで、蓋
体10およびステータ7の累積寸法によって決まる。ま
た、ボール4の上下移動ストロークは、ボールがPポー
ト側シート位置とTポート側シートに着座した位置との
間の長さとなる。
【0007】また、2ポート2ポジションのポペット型
油圧ソレノイドバルブの場合について簡単に説明する
と、図8に示すように、ボール4がかしめられて一体と
なったプランジャ6がスプリング11とソレノイドコイ
ル2の電磁力によってスリーブ56内に上下するように
されており、中心に高圧ポート51を有するシート52
の上方の空間53が低圧ポート53a側に連通されてい
る。ソレノイドコイル2が非通電時にはスプリング11
によってプランジャ先端のボール4をシート52に着座
させて高圧ポート51を閉塞する。また、ソレノイドコ
イル通電時は電磁力によりプランジャ6はスプリング力
に打ち勝って上方へ吸引され、シート52からボール4
が離脱し高圧ポートからの圧油が低圧側に連通するよう
にされ、圧油の切換えが行われる。
【0008】ケーシング5の下端55にシート52の上
端周囲部が挟持され、かしめられるとともに、シート面
上にボール保持部と低圧側空間53を作るようにされた
鍔部5aを有するケーシング5内に、上方より鍔部5a
に当接するガイド3、コイルボビン54、コイルボビン
の上端面に当接するT字状の断面をもつステータ58を
順次積層し、筒状のケーシング上部とステータ上縁部と
がかしめられ固定されている。そこで、図8の場合のプ
ランジャストロークは図7の場合と同様にプランジャの
上端48とステータ下端49との間の長さになる。プラ
ンジャ上端の寸法はシート面52aからのボール4およ
びプランジャ寸法によって定まる。ステータ下端寸法は
シート面52aより、ケーシング鍔部5a下端からケー
シング上段部5cまで、およびステータ58の累積寸法
によって決まる。また、ボール4の上下移動ストローク
は、ボールがシートに着座した位置とプランジャ6がス
テータ58に当接した位置との間の長さとなる。なお、
前述の図7での端子カバー30は図8においては、コイ
ルボビンと一体にされており、ステータ58とコイルボ
ビン54間にはスリーブ56が挿入されている。また、
プラグインの雄雌アダプターのハウジング59を設け、
ソレノイドコイル2からのリード線60をハウジング5
9に設けられたコネクタ端子61に接続している。
【0009】自動車の電子制御オートマチックトランス
ミッション用のポペット型油圧ソレノイドバルブは高速
応答性、高精度の制御が要求され、また、量産に適し、
性能にばらつきがないことが望まれる。この性能を確保
するためには、ボールの上下移動ストロークのばらつき
を小さくするとともに、ボールの上下移動ストロークを
プランジャストロークより短く、かつ可能な限りプラン
ジャストロークと一致させることが要求される。しか
し、前述したように従来のポペット型油圧ソレノイドバ
ルブの構成においては、プランジャのストロークは、各
部品の寸法誤差および組み付け誤差がすべて累積するた
め、大きくばらつくこととなり、ソレノイドバルブの高
精度な制御および、量産時の安定な特性を得られないと
いう問題があった。
【0010】そこで、プランジャストロークのばらつき
を減らすため、図7に示すようにステータ7に調整ねじ
50を設け、プランジャストロークを調整できるように
したり、あるいは図8に示すような場合にはステータの
首下寸法を変えたものを幾つか用意し、選別して組付け
るなどしていた。しかしながら、前述のストローク寸法
の精度向上対策は、組立工程、部品点数の増大を招き、
性能上のばらつきが依然として大きく安定した性能が得
にくく、また量産に適さず、コストアップにもなるとい
う問題があった。
【0011】そこで、実開平3−43183号等におい
ては、2ポート2ポジションソレノイドバルブのシート
面とプランジャの径方向の動きを規制するガイドとを一
体に樹脂により成形し、ガイドの内径と同径のプランジ
ャの摺動面が形成されるガイドの内径部上方の小径部
と、小径部より内径の大きい大径部と、大径部と小径部
で形成された肩部と、を設け、小径部にプランジャを摺
動自在に挿入し、プランジャの上端が当接可能にされか
つ磁路の一部を形成するステータを大経部に肩部位置ま
で挿入している。
【0012】即ち、プランジャストロークはシート面、
ボール、プランジャ、ステータ等の構成部品寸法および
組立寸法によって決まる。また、シート面を上向きに一
体に成形され、プランジャ下端の寸法は一体成形された
シート面とボールおよびプランジャ寸法によって決ま
る。プランジャの上端の寸法はステータで決定される。
ステータは樹脂で一体成形されたボビン内径肩部に当接
されており、結果としてボビンに一体に設けられたシー
ト面と肩部の寸法で決まる。このように、プランジャ上
端と下端位置はシート面を基準として寸法が決まるの
で、プランジャストロークはボビンと一体成形されたシ
ート面と肩部間の寸法により決まる。さらに、ボビン成
形時にシート面とプランジャおよびステータの入る穴を
成形用金型で同時に成形する。よって、ステータの入り
込む穴の肩部からシート面までの長さが成形用の金型の
寸法で決定されるので、各寸法の精度がさらに向上す
る。
【0013】かかる構造のものについて詳細を説明する
と、例えば、図9乃至図11に示すように、ボビン1は
ソレノイドコイル2巻線部1k、ガイド3、ボール4の
シート面1d、およびポート部を有するシート1g、コ
ネクタ取付部1hで樹脂一体成形されており、巻線部に
ソレノイドコイルが巻回されている。
【0014】ボビン内径部は下側に小径部1aを、上側
に大径部1bを有し、小径部と大径部の境界部で肩部1
cを有している。ガイド3は磁性体よりなり、ソレノイ
ドコイルの外部磁路の一部を構成する。シート1gは出
口側ポートと連通するボール4の移動する空間1eを形
成し、ボールが着座可能となっているシート面1d、シ
ート面と連通する入口側ポート1fとを有しており、図
11に示すように、特にシート面1dとボビン内径の肩
部1cとの間の寸法Lの寸法精度を確保できるようにし
て成形されている。コネクタ取付部1hは外部の電磁弁
駆動信号と接続するための電導部材31とともにコイル
ボビンに樹脂一体成形されており、この電導部材31の
コイル側一端はボビン巻線部に巻回されたソレノイドコ
イル2の端部とハンダ付け、または、溶接、圧着等の方
法により接続されている。同様にソレノイドコイル2の
他端はアース端子2aに接続されており、アース端子2
aは蓋体10に溶接されボディアースされている。な
お、32はコネクタハウジングである。
【0015】バルブ全体を収納するケーシング5の下端
段部5aにボビン1のガイド3の端部が当接するように
してボビンがケーシングに挿入されている。ボビン内径
小径部1aに、軸方向自在に摺動可能に設けられたプラ
ンジャ6が設けられている。プランジャ6は下端に軸穴
6aを有しボール4がかしめ等により固定され、ボール
4がボビンに一体成形されたシート面1d上に着座可能
に配置されている。プランジャ6と同心に、ボビン内径
大径部1bには磁性体よりなるステータ7が挿入されて
おり、プランジャ6との間に非磁性体よりなるスペーサ
8が挟持されている。プランジャ6とステータ7との吸
着面の軸方向にそれぞれ穴6b、7bを設け、この穴6
b、7bに非磁性体よりなるスプリング11が装着され
ている。
【0016】ステータ上部の小径部7aにコイルばね9
が装着されている。ステータ7の小径部7aを逃がした
磁性体よりなる概略リング状の蓋体10がケーシング上
段部5cとケーシング上部かしめ5b部間に挟持されて
おり、この蓋体10によってコイルばね9がステータ側
に付勢するようにされている。ケーシング5の下端段部
5aと上部かしめ部5b間にソレノイドコイル2が巻回
されたボビン1、ステータ7、コイルばね9、蓋体10
が順に積層され、コイルばね9により軸方向に固定、密
封されている。ステータ7とボビンシート面1d間に、
ボール4、プランジャ6、スプリング11が挟持され、
スプリング11によってボール4がシート面1dに押し
つけられ着座されている。
【0017】ケーシング5、ガイド3、プランジャ6、
ステータ7、蓋体10とで、磁路が形成されている。プ
ランジャ6はソレノイドコイル2を励磁することによる
ことでスペーサ8を挟んでステータ7に吸着し、消磁時
にはプランジャ6がステータより離脱する。
【0018】ソレノイドコイル2に電流が流れていない
ときは、スプリング11の力でシート面1dがボール4
によって塞がれているので入口ポート1fの圧油は出口
ポートには流れない。なお、本発明のようなソレノイド
バルブの使用圧力は一般に低く、使用される圧力もスプ
リング力11より低い圧力で使用される。一方、ソレノ
イドコイル2に電流が流れるとプランジャ6、ボール3
は、スプリング11に逆らって上方へ吸引され、ボール
は、シート面1dを離れる。このとき入口ポート1fの
圧油は、シート面1dとボールの間を通って出口ポート
1eに流出する。
【0019】
【発明が解決しようとする課題】ところで、従来は、前
述したように、ケーシング5によって固定される各部品
は一個の平あるいは波スプリングによって軸方向の振動
防止をはかっていた。しかし、シートと一体に樹脂成形
したボビン内径に肩部を設け、ステータを肩部に当接す
るようにしたので、ボビンおよびステータの両方を固定
するための工夫が必要となる。そこで、前述の図2にお
いては蓋体10とステータ7間にコイルスプリング9を
設けステータ7がボビンの内径肩部1cに当接するよう
にした。ケシーシングのかしめ力は蓋体10、スプリン
グ9、ステータ段部7c、ステータ7、ボビン肩部1
c、ボビン1、ボビンと一体成形されたガイド3、ケー
シングの下端段部5aとによって発生させ、軸方向の隙
間が生じないようにスプリング9が働く。
【0020】しかしながら、この場合、蓋体10とステ
ータ7との間にスプリング9を挿入するので、ステータ
7は縦長の小径部7aを必要とする。このため、磁路面
積が小さくなり、磁気飽和により吸引力が小さくなる。
さらに、ボビン内径肩部の面圧が過大になるという問題
があった。また、前述したように、ストローク寸法の精
度を上げるため2ポート2ポジションソレノイドバルブ
の場合は、一つのシートと一体に樹脂成形したボビン内
径に肩部を設け、ステータを肩部に当接させているが、
3ポート2ポジションソレノイドバルブのように対向す
る二つのシートを有する場合についての示唆や開示はな
い。
【0021】本発明は、従来技術の有するこのような問
題点に鑑みてなされたものであり、その目的とするとこ
ろは、シートと一体に樹脂成形したボビン内径に肩部を
設け、ステータを肩部に当接するようにした場合に、ス
テータの肩部への付勢力とボビンを収納するケーシング
のかしめ力を異ならせそれぞれ適切な軸方向力を与える
とともに、ステータの磁路面積を確保し、肩部に過大な
面圧を与えないことである。さらには、対向する二つの
シートを有する場合であっても、プランジャストローク
を簡単、確実にばらつきなく組付けられるようにするこ
とである。これにより、部品点数が少なくて組付けがし
易く量産に適した、安定な特性を有するポペット型油圧
ソレノイドバルブを提供しようとするものである。
【0022】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、請求項1に係る発明においては、ソレノイドコイル
の電磁力とスプリングによって往復動するプランジャを
介して、プランジャと同芯に圧油の供給路又は排出路間
に設けられた一又は複数のシート面にボールを着座また
は離脱させることにより、圧油の分配または給排を行う
ポペット型油圧ソレノイドバルブにおいて、ソレノイド
コイルを構成するボビンには、少なくとも一のシート面
とプランジャの径方向の動きを規制するガイドとが一体
に樹脂により成形され、かつガイドの内径と同径であっ
てプランジャの摺動面が形成されるガイドの内径部上方
の小径部と、小径部より内径の大きい大径部と、大径部
と小径部で形成された肩部とを設ける。さらに、小径部
にプランジャを摺動自在に挿入し、プランジャの上端が
当接可能にされかつ磁路の一部を形成するようにされた
ステータを大径部に肩部位置にまで挿入する。さらにボ
ビンのステータ側端面に当接し磁路を形成するリング状
の蓋体と、内径部がステータの外方に設けられた段部に
当接可能にされ外径部が蓋体と略同径の略ドーナツ形円
盤状の平ばねと、を順次積層し、ボビンとバルブ全体を
収納するケーシング間に平ばねを弾性力をもつように挟
持固定する。さらに、平ばねによりステータを肩部に付
勢するようにすることにより、ステータの肩部への付勢
力とボビンを収納するケーシングのかしめ力を異ならせ
それぞれ適切な軸方向力を与え、ステータの磁路面積を
確保し、肩部に過大な面圧を与えないようにした。
【0023】また、請求項2に係る発明においては、ソ
レノイドコイルの電磁力とスプリングによって往復動す
るプランジャを介して、プランジャと同芯に圧油の供給
路又は排出路間に設けられた一又は複数のシート面にボ
ールを着座または離脱させることにより、圧油の分配ま
たは給排を行うポペット型油圧ソレノイドバルブにおい
て、ソレノイドコイルを構成するボビンは、少なくとも
一のシート面とプランジャの径方向の動きを規制するガ
イドとが一体に樹脂により成形され、かつガイドの内径
と同径であってプランジャの摺動面が形成されるガイド
の内径部上方の小径部と、小径部より内径の大きい大径
部と、大径部と小径部で形成された肩部とを設ける。さ
らに、小径部に前記プランジャが摺動自在に挿入され、
プランジャの上端が当接可能にされかつ磁路の一部を形
成するようにされたステータが大径部に肩部位置にまで
挿入する。さらにボビンのステータ側端面に当接するリ
ング状の波ばねである外リングと、磁路を形成するリン
グ状の蓋体と、を順次積層し、ボビンとバルブ全体を収
納するケーシング間に外リングを弾性力を持つように挟
持固定し、かつ、ステータの外方に設けられた段部と蓋
体との間に弾性力をもつように挟持固定されたリング状
の波ばねである内リングを設ける。さらに、外リングと
内リングを例えば放射状の接続部により一体にするのが
よい。
【0024】また、請求項3に係る発明においては、ソ
レノイドコイルの電磁力とスプリングによって往復動す
るプランジャを介して、プランジャと同芯に、圧油の供
給路又は排出路間に相対して設けられた二つのシート面
にボールを着座または離脱させることにより、圧油の分
配または給排を行うポペット型油圧ソレノイドバルブに
おいて、ソレノイドコイルを構成するボビンは、シート
面の一つとプランジャの径方向の動きを規制するガイド
とが一体に樹脂により成形され、かつガイドの内径と同
径であってプランジャの摺動面が形成されるガイドの内
径部上方の小径部と、該小径部より内径の大きい大径部
と、大径部と小径部で形成された肩部と、一体にされた
シート面を含む開口凹部を形成するボビン端面とを設け
る。さらに、小径部にプランジャを摺動自在に挿入し、
プランジャの上端が当接可能にされかつ磁路の一部を形
成するようにされたステータを大径部に肩部位置まで挿
入する。さらに、ボビンと一体にされたシート面と同芯
に対向してボールを挟んで第2のシート面を形成するよ
うにボビン端面に当接する第2のシートを設けることに
より、対向する二つのシートを有する場合であっても、
プランジャストロークを簡単、確実にばらつきなく組付
けられるようにした。さらに、このソレノイドバルブ
に、前述の平ばね又は波ばねが設けるのがよい(請求項
4)。
【0025】
【作用】請求項1の発明においては、ボビンとステータ
が一つの平ばねで二種の別々の力で押さえられる。平ば
ねの小径部はステータをボビン肩部に押しつけるように
働き、大径部はボビン外周部でケーシングによりかしめ
軸方向に移動しないように働く。また、ステータの外径
を小さくしないような平ばねを使用するので、磁路面積
を絞ることがない。
【0026】請求項2の発明においては、ボビンとステ
ータが内リングと外リングの波ばねで別々の力で押さえ
られる。内リングはステータをボビン肩部に押しつける
ように働き、外リングはボビン外周部でケーシングによ
りかしめ軸方向に移動しないように働く。また、厚みの
薄い波ばねを使用するので、磁路面積の絞る量が少な
い。外リングと内リングの波ばねの弾性力は種々の設定
が可能であり、適切な軸方向力を与えることができる。
また内リングと外リングを例えば放射状の接続部で一体
にしたので取扱が簡単である。
【0027】3ポート2ポジションソレノイドバルブの
場合には、ボビン下端面に開口する凹部(開口凹部)を
形成するようにし、この開口凹部上側にシート面が下向
きになるように一体に成形される。ボビン端面に第二の
シートが当接される。プランジャの下端寸法はボビン下
端に当接する第二のシート面およびボール、ピン、プラ
ンジャ等の寸法によって決まる。一方プランジャの上端
の寸法はステータで決定されるが、ステータは樹脂で一
体成形されたボビン内径肩部に当接されており、結果と
してボビンに一体に設けられた一のシート面と肩部の寸
法で決まる。このように、プランジャ上端と下端位置は
一のシート面を基準として寸法が決まるので、プランジ
ャストロークは一体成形された一のシート面と肩部間の
寸法および一のシート面と第二のシート側のボビン端面
間の寸法により決まる。
【0028】ボビン成形時に一のシート面とボビン端
面、プランジャおよびステータの入る穴を同時に成形す
る。このとき、ボビンの端面からステータの入り込む穴
の肩部までの長さおよびボビンの端面から一のシート面
までの長さが成形用の金型の寸法で決定されるので、各
寸法の精度がよくなる。また、第二のシートも精度よく
製作でき、端面で当接させればよいので、組立時のボビ
ン側シート面と第二のシート面との位置精度も良くな
る。
【0029】
【実施例】実施例について図面を参照して説明する。図
1及び図2はこの軸方向の固定構造に関する請求項1に
係る実施例である。図1は図10と同じ2ポジション2
ポートバルブであり、図10とはステータ押さえスプリ
ング部分が異なるので図10と同じ部分については説明
を省略する。なお、端子部は省略してある。図2に示す
ように、ステータ7の小径部7a′を逃がすように内径
部16aをくり抜き、外形の一部を切り欠いたドーナツ
形円板状に成形された弾性のある薄い平ばね16の外縁
部16b(外径部)を図1に示すように、ケーシング5
と内径がステータ外径部と同径にされた蓋体20間に挟
持してかしめられる。ステータ7の小径部7a′周辺の
段部7c′に平ばね16の内径部16aが当接されてい
る。そして、ケーシング上部かしめ部5b、平ばね1
6、蓋体20、端子カバー30、ボビン1、ボビンと一
体成形されたガイド3、ケーシングの下端段部5aが軸
方向に平ばねの外径部の弾性力によって付勢固定され
る。一方、平ばねの内径部16aはステータ7をボビン
肩部1cに押しつけるように働き、ステータを軸方向に
固定する。このように、ボビンとステータが一つの平ば
ねで二種の別々の力で押さえられる。よって、ボビン内
径肩部受圧力が軽減して肩部の変形をなくすことがで
き、かつ、ステータの磁路面積を確保できる。
【0030】図3及び図4は本発明の請求項3に係る実
施例であり、3ポート2ポジションソレノイドバルブに
適用した場合である。前述した図7と同じ部分は説明を
省略する。図3、図4において、ボビン21はソレノイ
ドコイル2巻線部21k、ガイド3、Tポート側シート
21n、ガイド3とTポート側シート21n間に設けら
れた低圧空隙部21p、Tポート側シート面21dを含
み下向きの凹部を形成する開口凹部21qとが樹脂一体
成形されており、巻線部にはソレノイドコイル2が巻回
されている。
【0031】ボビン内径部は下側に小径部21aを、上
側に大径部21bを有し、小径部と大径部の境界部で肩
部21cを有している。ガイド3は小径部21aの下側
に同心に設けられており、ソレノイドコイルの外部磁路
の一部を構成する。Tポート側シート21nは下面にボ
ール4が着座可能にされたシート面21dを有し、上部
にTポートに連通する低圧空隙部21pおよび下部に開
口凹部21qが設けられている。特に、Tポート側シー
ト面21dとステータ7の入り込む肩部21c間の寸法
L1の寸法精度を確保出来るようにして成形され、同時
に、Tポート側シート面21dとこのシート面に対向し
て設けられるPポート側シート12が当接するボビン2
1の下端面21mまでの寸法L2の寸法精度を確保出来
るようにして成形されている。
【0032】バルブ全体を収納するケーシング5の下段
部5dに円板状の非磁性体であるPポート側シート12
がケーシング下端部5dを折り曲げ、かしめによって固
定され、シート上面12bにボビン21の下端面21m
が当接するようにボビン21がケーシング5内に挿入さ
れている。Pポート側シート12とTポート側シート面
21dを含む開口凹部21qにボール4がPポート側シ
ート面12aまたはTポート側シート面21dに着座可
能に配置されている。ボール4に当接するピン13が設
けられたプランジャ26がボビンの小径部21aに軸方
向に摺動自在に挿入され、ステータ7がボビンの大径部
21bに挿入されている。スプリング11がプランジャ
26の一端に当接してステータ7のスプリング穴7bに
付勢して組付られている。ステータ7の外方に設けられ
た小径部7a′段部7c′およびボビン21上端部21
sに当接して端子カバー30、波ばね29、蓋体10が
順次積層され、蓋体10がケーシング上段部5cとケー
シング上部かしめ5b部間に固定されている。
【0033】波ばね29によりボビン21がPポート側
シート上面12bに当接され、また、ステータ7がボビ
ン21内部の肩部21cに当接され軸方向に固定されて
いる。Pポート側シート12は圧油を給排する図示され
ていないバルブブロック等に当接して取付られるが、バ
ルブブロックとPポート側シート間の圧油の漏れを防ぐ
ために弾性材料で成形されたシールプレート14が取付
られている。
【0034】ケーシング5、ガイド3、プランジャ2
6、ステータ7、蓋体10は磁性材料よりなり、磁路を
形成する。端子15は外部の電磁弁駆動信号と接続する
ようにされ、ボビン巻線部に巻回されたソレノイドコイ
ル2の端部とハンダ付け、または、溶接、圧着等の方法
により接続されている。
【0035】ソレノイドコイル2に電流が流れていない
ときは、プランジャ26、ピン13、ボール4はスプリ
ング11によってボールがPポート側シート12のシー
ト面12aを完全にふさぐまで下に押し下げられる。こ
のときの油の流れは、Pポートからの圧油は、シールプ
レート14中心孔14aからPポート側シートのシート
面12aへ至るものの、ボール4が穴を完全にシールし
ているため、流れない。 また、Aポート側の圧油は、
シールプレート14側孔14bより、Pポート側シート
12の側孔12c、Pポート側シート12およびボビン
のTポート側シート21n間の開口凹部21qを通り、
ボール4とシート面21dの間隙を通って、低圧空隙部
21pに流出し、ケーシング5にあけられたTポート穴
より外部へ流出する。
【0036】一方、ソレノイドコイル2に電流が流れる
とプランジャ26、ピン13、ボール4は、スプリング
11に逆らって上方へ吸引され、ボール4は、Pポート
側シートのシート面12aを離れ、ボビン側のシート面
21dに着座する。このとき油の流れは、Pポートの圧
油は、シールプレート中心孔14aからPポート側シー
トのシート面とボール4の間隙を通って、ボビンの下向
き開口凹部21qを通り、Pポート側シートの側孔12
c、シールプレートの側孔14bを通り、Aポートへ至
る。
【0037】図5、図6は本発明の請求項2に係る波ば
ねを示す。前述の図1による方法ではケーシング5と蓋
体20間に平ばねを挟持し、平ばねの平面部の弾性を利
用したが、本発明においては蓋体と端子カバー(または
ボビン)間、蓋体とステータ間に二重の波ばねを挟持す
るようにしたものである。図5、図6において、波ばね
17は軸方向に複数の波状形状18をもった、同軸、同
平面に外リング17aと内リング17bの互いにばね力
が異なる2つの波ばねを有し、この波ばねの外リングと
内リングが放射状の接続部19によって一体にされてい
る。前述した図3に示した波ばね29に代えて本実施例
波ばねが使用される。図3を参照して説明すると、蓋体
10はケーシング上段部5cとケーシング上部かしめ5
b部間に固定されており、この蓋体10とボビン21間
に端子カバー30を介して波ばね29に代えて、波ばね
17の外リング17aが挟持され、蓋体10とステータ
7間に波ばね17の内リング17bが挟持されており、
ボビン、ステータそれぞれに同時にかつ異なった荷重が
加えられる。その他につていは前述したと同様なので説
明を省略する。
【0038】なお、ボール4は、一般に磁性体、また
は、非磁性体の鋼材が用いられているが、原価低減や低
騒音化を目的として、硬度を上げたふっ素ゴムを始めと
する耐久性の優れた樹脂を、代わりに用いることも可能
である。ボビンと一体成形されるシートは、使用条件に
より、図7に示したようにボビンと同材質のものを同時
成形したり、図3に示したように金属等の別材質のもの
を成形時に組み込む。また、成形時の位置決め精度、お
よび耐久性は、耐熱性を有し、硬度があり、熱収縮率の
小さい樹脂、例えば、直鎖型PPS樹脂(ポリフェニレ
ンサルファイド樹脂)により成形することで、この特長
は更に改善される。これに、硝子繊維を含有させたもの
を使用すれば更に効果は高まる。
【0039】
【発明の効果】本発明は、上述のとおり構成されている
ので、次に記載する効果を奏する。
【0040】ボビンのシート面とボビン内径肩部間及び
ボビン端面が樹脂で一体成形されたソレノイドバルブに
おいて、平ばね又は波ばねを用いケーシングのかしめに
よって発生する軸方向の力をボビン押しつけ力とステー
タ押しつけ力のそれぞれの必要軸力に応じた値で付勢す
るようにしたので、ボビン側の軸力が不足せず、ケーシ
ング、ガイド、ステータ、第二のシート等間のガタが無
くなり、作動不良もなく耐久性能が向上した。また、ス
テータ側の軸力が大き過ぎてボビン肩部に過大な面圧が
かかり潰れたり破損したりすることがなくなり、一段と
耐久性の高いソレノイドバルブを提供するものとなっ
た。
【0041】また、2個必要なばねを簡単な構造の1個
の波ばね、または、平ばね等の板状のばねを用い、か
つ、別々なばね力を加えるようにしたので、厚みが薄
く、また、ステータ部の径部を縮小して磁路面積を絞る
ようなことがなくなり、磁気効率が良いソレノイドバル
ブを提供することとなった。また、コストが下がり、さ
らに、ばねの組立、および、位置決めも容易となり、精
度も確保できる。平ばねに対し波ばねは弾性力を容易に
設定できるので管理が容易である。
【0042】ボビンの一のシート面とボビン内径肩部間
及びボビン端面が樹脂で一体成形され、ボビン側のシー
ト面とボビン内径肩部間の寸法や第二のシート面とボビ
ン内径肩部間の寸法が高精度に仕上がるので、各部品の
寸法を測定せずに、一定寸法の部品として組み立てるだ
けで寸法精度が確保され、特にプランジャストローク、
ボールストロークとも寸法精度を向上させることがで
き、二つのシート面を有する3ポート2ポジションソレ
ノイドバルブの場合であっても制御性が一段と向上す
る。また、樹脂成形時に金型を使用し高精度の寸法が確
保されるので、部品間のばらつきも全くなくなり、より
量産に適する。
【0043】また、開口凹部や油の流路も一体樹脂成形
するため、また、第二のシートも構造が簡単であるた
め、複雑な加工部品が省略でき、さらに、直鎖型PPS
樹脂を用いた場合には強度が増すので、従来ボビンとプ
ランジャの間に設けたスリーブが不用となるなど大幅な
コストダウンとなる。
【0044】以上述べたように、本発明によれば、ボビ
ンをケーシングに固定する軸方向力と、ステータを肩部
に付勢する軸方向力を異ならせ適切な軸方向力を提供
し、構造も簡単であり、また、3ポート2ポジションソ
レノイドバルブの場合でもプランジャストロークを簡
単、確実にばらつきなく組付られるようになり、組付が
し易く、部品点数の少ない、量産に適した、安定な特性
を有するポペット型油圧ソレノイドバルブを提供するも
のとなった。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の請求項1に係るポペット形ソレノイド
バルブ(2ポート2ポジション)の実施例を示す断面図
である。
【図2】図1に使用される平ばねの斜視図である。
【図3】本発明の請求項3に係るポペット形ソレノイド
バルブ(3ポート2ポジション)の実施例を示す断面図
である。
【図4】図3におけるボビンの断面図である。
【図5】本発明の請求項2に係る実施例を示す波ばねの
平面図である。
【図6】図5の波ばねの斜視図である。
【図7】従来のポペット形ソレノイドバルブ(3ポート
2ポジション)の断面図である。
【図8】従来のポペット形ソレノイドバルブ(2ポート
2ポジション)の断面図である。
【図9】従来のポペット形ソレノイドバルブ(2ポート
2ポジション)の上面図である。
【図10】図9のA−A断面図である。
【図11】図10におけるボビンの断面図である。
【符号の説明】
1、21 ボビン 1a、21a 小径部 1b、21b 大径部 1c、21c 肩部 1d、21d ボビンと一体にされたシート面 1g、21n ボビンと一体にされたシート 2 ソレノイドコイル 3 ガイド 4 ボール 5 ケーシング 6 プランジャ 7 ステータ 7c′ ステータ外方の段部 10、20 蓋体 11 スプリング 12 第二のシート(Pポート側シート) 12a 第二のシート面(Pポート側シート) 16 平ばね 16a 内径部 16b 外径部(内縁部) 17 波ばね 17a 外リング 17b 内リング 19 接続部 21m ボビン端面 21q 開口凹部(ボールの移動する空間)
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 成瀬 峰幸 富山県富山市石金20番地 株式会社不二 越内 (72)発明者 中田 修一 富山県富山市石金20番地 株式会社不二 越内 (72)発明者 武内 祐樹 富山県富山市石金20番地 株式会社不二 越内 (56)参考文献 特開 平3−204486(JP,A) 特開 平2−248785(JP,A) 特開 平3−157576(JP,A) 特開 平6−74356(JP,A) 実開 平2−72880(JP,U) 実開 平3−43183(JP,U) 実開 昭63−184278(JP,U) 実開 平2−58178(JP,U) 実開 平2−145370(JP,U) 実開 平2−145369(JP,U) 実開 平3−43182(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) F16K 31/06 - 31/11

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ソレノイドコイルの電磁力とスプリング
    によって往復動するプランジャを介して、前記プランジ
    ャと同芯に圧油の供給路又は排出路間に設けられた一又
    は複数のシート面にボールを着座または離脱させること
    により、圧油の分配または給排を行うポペット型油圧ソ
    レノイドバルブにおいて、前記ソレノイドコイルを構成
    するボビンは、少なくとも一の前記シート面と前記プラ
    ンジャの径方向の動きを規制するガイドとが一体に樹脂
    により成形され、かつ前記ガイドの内径と同径であって
    前記プランジャの摺動面が形成される前記ガイドの内径
    部上方の小径部と、該小径部より内径の大きい大径部
    と、該大径部と前記小径部で形成された肩部と、を有
    し、前記小径部に前記プランジャが摺動自在に挿入さ
    れ、前記プランジャの上端が当接可能にされかつ磁路の
    一部を形成するようにされたステータが前記大径部に前
    記肩部位置にまで挿入され、さらに前記ボビンのステー
    タ側端面に当接し磁路を形成するリング状の蓋体と、内
    径部が前記ステータの外方に設けられた段部に当接可能
    にされ外径部が前記蓋体と略同径の略ドーナツ形円盤状
    の平ばねと、が順次積層され前記ボビンとバルブ全体を
    収納するケーシング間に前記平ばねが弾性力をもって挟
    持固定され、さらに、前記平ばねにより前記ステータが
    前記肩部に付勢されていることを特徴とするソレノイド
    バルブ。
  2. 【請求項2】 ソレノイドコイルの電磁力とスプリング
    によって往復動するプランジャを介して、前記プランジ
    ャと同芯に圧油の供給路又は排出路間に設けられた一又
    は複数のシート面にボールを着座または離脱させること
    により、圧油の分配または給排を行うポペット型油圧ソ
    レノイドバルブにおいて、前記ソレノイドコイルを構成
    するボビンは、少なくとも一の前記シート面と前記プラ
    ンジャの径方向の動きを規制するガイドとが一体に樹脂
    により成形され、かつ前記ガイドの内径と同径であって
    前記プランジャの摺動面が形成される前記ガイドの内径
    部上方の小径部と、該小径部より内径の大きい大径部
    と、該大径部と前記小径部で形成された肩部と、を有
    し、前記小径部に前記プランジャが摺動自在に挿入さ
    れ、前記プランジャの上端が当接可能にされかつ磁路の
    一部を形成するようにされたステータが前記大径部に前
    記肩部位置にまで挿入され、さらに前記ボビンのステー
    タ側端面に当接するリング状の波ばねである外リング
    と、磁路を形成するリング状の蓋体と、が順次積層され
    前記ボビンとバルブ全体を収納するケーシング間に前記
    外リングが弾性力をもって挟持固定され、かつ、前記ス
    テータの外方に設けられた段部と前記蓋体との間に弾性
    力をもって挟持固定されたリング状の波ばねである内リ
    ングが設けられ、前記外リングと内リングは接続部を介
    して一体にされていることを特徴とするソレノイドバル
    ブ。
  3. 【請求項3】 ソレノイドコイルの電磁力とスプリング
    によって往復動するプランジャを介して、前記プランジ
    ャと同芯に圧油の供給路又は排出路間に相対して設けら
    れた二つのシート面にボールを着座または離脱させるこ
    とにより、圧油の分配または給排を行うポペット型油圧
    ソレノイドバルブにおいて、前記ソレノイドコイルを構
    成するボビンは、前記シート面の一つと前記プランジャ
    の径方向の動きを規制するガイドとが一体に樹脂により
    成形され、かつ前記ガイドの内径と同径であって前記プ
    ランジャの摺動面が形成される前記ガイドの内径部上方
    の小径部と、該小径部より内径の大きい大径部と、該大
    径部と前記小径部で形成された肩部と、前記一体にされ
    たシート面を含む開口凹部を形成するボビン端面と、を
    有し、前記小径部に前記プランジャが摺動自在に挿入さ
    れ、前記プランジャの上端が当接可能にされかつ磁路の
    一部を形成するようにされたステータが前記大径部に前
    記肩部位置にまで挿入され、さらに、前記ボビンと一体
    にされたシート面と同芯に対向して前記ボールを挟んで
    第2のシート面を形成するように前記ボビン端面に当接
    する第2のシートが設けられていることを特徴とするソ
    レノイドバルブ。
  4. 【請求項4】 前記ソレノイドバルブは請求項1又は2
    記載の前記平ばね又は前記波ばねが設けられていること
    を特徴とする請求項3記載のソレノイドバルブ。
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