JP2002345686A - 便器用締結具 - Google Patents

便器用締結具

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JP2002345686A
JP2002345686A JP2001151988A JP2001151988A JP2002345686A JP 2002345686 A JP2002345686 A JP 2002345686A JP 2001151988 A JP2001151988 A JP 2001151988A JP 2001151988 A JP2001151988 A JP 2001151988A JP 2002345686 A JP2002345686 A JP 2002345686A
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shaped member
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toilet
male screw
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JP2001151988A
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Yoshiro Terada
義郎 寺田
Yoshihisa Takei
嘉久 武井
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Toto Ltd
Nifco Inc
Original Assignee
Toto Ltd
Nifco Inc
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【課題】棒状部材と筒部材との間のガタツキ発生を確実
になくして付帯ユニットの取付状態をより安定化できる
ようにし同時に固定強度を多少なりとも増大可能にす
る。 【解決手段】改良構造は、棒状部材10が係合部13を
雄ねじで13a形成し、かつ筒部材20内に挿通される
自由端側に設けられて自身を回動するための操作手段1
4を有している点、係止部33が棒状部材10の筒部材
20内への挿通により雄ねじ13aと係合し、かつ操作
手段14を介した棒状部材10の回動により雄ねじ13
aを増す締め可能な雌ねじ状爪33aを有している点に
ある。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、便器分野におい
て、特に付帯ユニットを便器本体に取り付ける便器用締
結具に関するものである。
【0002】
【従来の技術】洋式便器では、便器本体に対し暖房、香
り、洗浄及び乾燥(ウオシュレット「登録商標」)等の
付加機能が付帯ユニットとして取り付けられる。この付
帯ユニットは、位置的に便座側となる関係で便座及び蓋
と共に構成されることが多い。取付構造的には、便器本
体が機能及び材質的な関係で取付部分が厚くなっている
点と、保守点検等に配慮しなければならない。このた
め、締結具としては、耐腐食性に優れていることに加
え、便器本体側への設置操作や着脱操作性、多機能化す
るほど重くなることから固定強度、更に外観特性等から
も工夫が必要となる。
【0003】図9は付帯ユニットに用いられる従来締結
具及び取付構造例を示している。符号50は便器本体側
の取付部分である。ここには上下貫通した取付穴50a
が設けられている。符号51は付帯ユニット側の取付部
分である。ここには下開口した取付穴51aが設けられ
ている。そして、この締結具60は、棒状部材61と、
ナット62を有した筒部材63と、筒部材63に組み付
けられるロック部材64とからなる。棒状部材61は、
上部61aが取付穴51aに螺合されて付帯ユニットの
取付部分51の下面から突設される。筒部材63に挿入
される外周部分には、鍔状の係合部61bが上下方向複
数段に設けられている。筒部材63は、上外周に突設さ
れたフランジ部63aと、フランジ部63a側の外周に
設けられてナット63と螺合する雄ねじ63bと、略中
間径方向に切り欠かれた対の開口63cと、開口63c
を上下に区画するよう設けられている掛止め片63dと
を有している。ロック部材64は、下リング部64a上
に設けられた対の弾性片64bと、弾性片64bの上内
面側に設けられて係合部61bに係脱する半鍔状の係止
部64c及び掛止め片63dに係脱する凹部64dとを
有している。
【0004】取付作業では、複数の締結具が用いられ、
図9(a)の如く各締結具のうち、棒状部材61が付帯
ユニット側に螺合構造により取り付けられ、筒部材63
が便器本体側にナット62を介して取り付けられる。
又、ロック部材64は、筒部材63に凹部64dと掛止
め片63dの係合を介し組み付けられる。この状態か
ら、作業者は、棒状部材61が筒部材63へ挿通される
よう付帯ユニットを便器本体上に載せる。すると、付帯
ユニットは、図9(b)に示される如く、棒状部材61
が付帯ユニットの荷重等により筒部材63内へ押し込ま
れ、係合部61bの鍔が係止部61bに当たり弾性片6
4bを揺動変位しつつ対応する箇所の係止部61bの半
鍔と係合し便器本体に取り付けられる。この締結具50
は、例えば、設置作業が付帯ユニットを便器本体上に載
せるだけであるため取付作業性に優れ、棒状部材61が
見えず、筒部材63の先端側も便器本体の見えない箇所
にあるため外観特性も優れている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】上記締結具50の固定
強度は、締結具50の使用個数、係合部61bの鍔と係
止部64bの半鍔との係合力、弾性片64bの弾性力に
比例する。また、係合構造的には、図9の模式拡大部に
示す如く、棒状部材61側の係合部61bの鍔65が係
止部64cの半鍔66を順に乗り越えて適位置の半鍔6
6と係合される関係であるため、鍔65及び半鍔66の
間の隙間Sに加え、鍔65の半鍔66への係合が付帯ユ
ニット(取付部分51)を便器本体(取付部分50)に
密着したときと一致しないことも起き、その結果、付帯
ユニットが便器本体に対し鍔65等のピッチに応じた分
だけガタついたり、所定の固定強度を充足できないこと
もある。このようなガタツキは取付操作後に修正しょう
としても不可能である。なお、締結具50は、締結操作
性を悪化することなく固定強度をより増大したい。
【0006】本発明は、上記した課題を解消することを
目的としている。具体的には、棒状部材と筒部材との間
のガタツキ発生の虞を確実になくして付帯ユニットの取
付状態をより安定化できるようにし、同時に締結具の使
用数を増やしたり締結操作を低下させることなく固定強
度を多少なりとも増大可能にすることにある。他の目的
は、以下に説明する内容の中で順次明らかにして行く。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
本発明は、図1〜図5に例示される如く、便器本体(側
の取付部1)に付帯ユニット(側の取付部2)を着脱可
能に結合するもので、前記付帯ユニットに突設されて軸
外周に係合部13を有する棒状部材10と、前記便器本
体の取付孔1aに取り付けられて内部に挿通される前記
棒状部材10の係合部13を露出する開口25aを有す
る筒部材20と、前記筒部材20に組み付けられて筒軸
方向に配置される弾性片32及び該弾性片32に設けら
れて前記開口25aを介し前記棒状部材10の係合部1
3に係脱される係止部33を有するロック部材30とか
らなる便器用締結具4において、前記棒状部材10は、
前記係合部13を雄ねじ13aで形成し、かつ前記筒部
材20内に挿通される自由端側に設けられて自身を回動
するための操作手段14を有しており、前記係止部33
は、前記棒状部材10の筒部材20内への挿通により前
記雄ねじと係合し、かつ前記操作手段14を介した棒状
部材10の回動により前記雄ねじ13aを増す締め可能
な雌ねじ状爪33aで形成されていることを特徴として
いる。
【0008】以上の締結具を用いて付帯ユニットを便器
本体に結合する場合は、付帯ユニット側の棒状部材10
が便器本体側の筒部材20に所定荷重により挿通され
る。すると、棒状部材10の雄ねじ13aは、筒部材2
0に組み付けられたロック部材30の弾性片32の揺動
を伴って雌ねじ状爪33aを乗り越えて係合される。そ
の後、棒状部材10は、操作手段14を介し雄ねじ13
aの締め付け方向へ回動されると、連続しているねじ部
分が雌ねじ状爪33aに増す締めされ、筒部材20との
間にガタツキなく抜け止め固定され、雄ねじ13aの連
続性により固定強度も向上される。従って、この構造で
は、上記した従来品の利点に加え、従来の係止部64c
の半鍔と係合部61bの鍔とによる係合に起因する不安
定要因を簡易かつ確実に解消できる。なお、この種の締
結具は、保守点検及び交換性の観点から、ロック部材3
0を筒部材20の筒軸方向へ移動することにより、弾性
片32が外側へ揺動変位して係止部33の係合部23に
対する係合を解除できるようになっている。しかし、数
十年という長期間使用されると、その係合を解除する関
係部分が変形したりして正常に係合解除できなくなる虞
も考えられる。この構造では、万が一そのような事態に
なっても、棒状部材10を操作手段14を介し前記した
増す締め方向と反対に回動し、係止部33に対する係合
部13の係合を解除することができる利点もある。
【0009】以上の発明は、請求項2〜6のように具体
化されることがより好ましい。即ち、・請求項2〜4は
前記操作手段14を特定したものである。操作手段14
は、棒状部材10の自由端面の工具用係合溝14a、自
由端側を略平板状にした工具用掴み部14b、由端側周
囲の工具用係合穴14cの何れであってもよい。係合溝
14aはドライバー等を用い、掴み部14bはペンチや
ニッパー等を用い、係合穴14cは各種の棒材等を用い
ることができる。要は、何れもが簡単な構成であり、汎
用性工具8A〜8Cにて棒状部材10を回動できる利点
がある。・請求項5は、前記した雄ねじ13aと雌ねじ
状爪33aとが係合解除可能な点と、棒状部材10が雄
ねじ13aを爪33aに係合した状態で筒部材20の筒
内又は筒外に操作手段14を露出する点を特定したもの
である。これらは、締結具4が保守点検及び交換性に優
れ、又、操作手段14が目視されるため棒状部材10を
より簡単に回動できる利点がある。・請求項6は、棒状
部材10の付帯ユニットに対する取付例を明らかにした
ものである。この構造では、例えば、図9の構造に対し
棒状部材10を付帯ユニットに迅速に取り付けできる利
点がある。
【0010】
【発明の実施の形態】本発明の好適な形態を添付図面に
基づいて説明する。図1と図2は形態の締結具を用いて
便座ユニットを便器本体に取り付ける操作例を示し、図
3〜図6は締結具の構成部材を示している。図3は筒部
材であり、同(a)は正面図、同(b)は上面図、同
(c)は(b)のA−A線断面図である。図4はロック
部材を示し、同(a)は上面図、同(b)は(a)B−
B線断面図である。図5は棒状部材を示し、同(a)は
正面図、同(b)は下面図である。図6は筒部材を便器
本体に取り付けるナットを示し、同(a)は正面図、同
(b)は下面図、同(c)は(b)のC−C線断面図で
ある。図7(a)と(b)は棒状部材の2つの変形例を
示している。図8は図7(a)の棒状部材を図2(a)
と同じ態様で示している。以下の説明では、先ず、本発
明の締結具が用いられる便器本体及び付帯ユニットにつ
いて概説した後、締結具の形態を詳述し、使用要領や作
動及び利点に言及する。
【0011】(便器形態)本発明用途の便器は洋式タイ
プのものである。便器本体上には、例えば、洗浄及び乾
燥(ウオシュレット「登録商標」)等の付帯ユニットが
取り付けられている。この付帯ユニットは、通常、便座
及び蓋を一体的に有しており、荷重がその分重くなって
いる。このような便器構造において、図1と図2及び図
8は、便器本体側の取付部1と付帯ユニット側の取付部
2を示している。取付部1は、便器本体の前側上部に位
置し、比較的厚くなっている。ここには、上下に貫通し
た取付孔1aが合計4個設けられており、本発明の締結
具4の筒部材20が取り付けられる。取付部2は、付帯
ユニットの厚板状となっている前側に位置し、取付部1
に直接又はパッキン3を介在して面接状態に配置され
る。ここには、取付孔1aに対応した位置及び個数の凹
所2b付の取付孔2aが設けられ、本発明の棒状部材1
0が下へ突設された状態に取り付けられる。なお、以下
の説明では、理解し易くするため取付部1を便器本体
と、取付部2を付帯ユニットと称する。
【0012】(締結具形態)図1〜図6の締結具4は、
主部材が棒状部材10、筒部材20、ロック部材30か
ら構成されると共に、筒部材20を便器本体1に取り付
けるために使用されるナット5を有している。各部材
は、耐腐食性の樹脂成形品であり、例えば、ポリプロピ
レン樹脂や硝子繊維入りポリプロピレン等の複合強化樹
脂により形成されている。但し、材質的にはこれ以外で
あっても差し支えない。
【0013】ここで、棒状部材10は、図2と図5の如
く、頭部11及び軸部12を有したボルト構造からな
る。頭部11は円形又は丸形タイプである。軸部12
は、筒部材20内に収まる長さであり、係合部13及び
操作手段14を有している。係合部13は、軸部中、略
中間から自由端側の間の部分に雄ねじ13aとして連続
形成されている。操作手段14は、軸部12の自由端面
にあって、径方向に所定の深さに形成された工具用係合
溝14aとして設けられている。これに対し、図7の変
形例の棒状部材10は、軸部12の全寸を延長した延長
軸部15を有し、筒部材20から若干突出される。そし
て、図7(a)では、操作手段14として延長軸部15
の自由端側に掴み部14bを設けた例である。この掴み
部14bは、ベンチ等で掴み易い平板状に形成されてい
る。図7(b)では、操作手段として延長軸部15の自
由端側周囲に係合穴14cを設けた例である。この係合
穴14cは凹状をなし、細い操作棒を差し込むことがで
きる。
【0014】以上の棒状部材10は、付帯ユニット2の
取付孔2aに突設され、吊り下げられた状態で上下動不
能かつ回動可能に取り付けられる。この取付構造は、付
帯ユニット形状等に応じ色々な形態が採用されるが、形
態例の如く頭部11が受け部2bに入れられ上から目視
不能に覆われることが好ましい。
【0015】筒部材20は、図1と図3の如く、内部2
1を上下貫通し、棒状部材10の軸部12を差込可能な
筒である。形状的には、上下方向に沿って、上端周囲に
設けられたフランジ部22、フランジ部22の真下に位
置する筒部分23と、筒部分23の下部分に設けられた
雌ねじ24、その下側の筒部分に設けられて径方向に貫
通している開口25、開口25を上下2分するよう設け
られた掛止め部26、開口25より下筒部を形成してい
る先端筒部分27からなる。このうち、フランジ部22
は、取付孔1aに差し込まれる筒部材20を抜け止めす
る。筒部分23は、取付孔1a内に収まる部分であり、
対象取付孔1aつまり便器本体1の取付箇所の厚さに応
じて設定される。雄ねじ24は、ナット5と共に筒部材
20の便器本体1に対する取付手段となる。開口25
は、左右対に設けられていると共に、掛止め部26の存
在により上開口25aと下開口25bとに区画されてい
る。掛止め部26は、外面が筒周囲より若干外へ張り出
し、内面が筒内と略面一となっている。先端筒部分27
は、開口25周囲の筒部分よりも少し細く形成され、取
付孔1aに挿通し易くなっている。先端筒部分27と開
口25との間の筒外周には、開口25の幅にほぼ一致し
て上下に延びるガイド用窪み部28が設けられている。
なお、先端筒部分27の内径は、図7の棒状部材10を
用いる場合、図8の如く延長軸部15の外径と同じか若
干径大に形成される。
【0016】以上の筒部材20は、取付孔1aに差し込
まれ、孔外に達した雄ねじ24にナット5を螺合操作し
て便器本体1に取り付けられる。ナット5は、図6の如
く、締め付けが過剰になって便器本体1の対応部を傷付
けることを防ぐ安全機能付のものである。構造的には、
上端面に複数の当接突起6aを有して雄ねじ24に螺合
されるナット本体6と、ナット本体6に組み付けられて
ナット本体6を角形筒部分7aを介し回動操作し、ナッ
ト本体6の締め付けトルクが所定大になった時点を感知
可能なカバー7とからなる。但し、締結具4はナット5
に代え、単一部材からなる通常ナットを用いても差し支
えない。このように、筒部材20をナット5又は単一ナ
ットで取り付ける構造では、雄ねじ24が形成される部
分の長さに応じ、便器本体1の厚さが異なっても締結具
4を共通に用いることができる。
【0017】ロック部材30は、図1や図2と図4の如
く下側のリング部31、リング部31上に左右対に立設
された弾性片32、各弾性片32に設けられて係合部1
3と係脱する係止部33及び掛止め部26と係脱する凹
部35並びに拡開ガイド用突起34等を有している。リ
ング部31の中心孔31aは、筒部材20の先端筒部分
27を挿通可能な径になっている。各弾性片32は、窪
み部28に対応した板幅をなし、中心孔31aに先端筒
部分27を挿通した状態で、窪み部28で位置出しされ
て先端筒部分27から開口25に沿って配置される。係
止部33は、弾性片32の先端内側に設けられ、棒状部
材10が筒部材20内へ押し込められたとき、係合部1
3と係合して抜け止め係止する箇所であり、上開口25
aから筒部材20内へ配置される。また、係止部33
は、前記雄ねじ13aのねじ形状に対応した雌ねじ状の
複数の爪33a、要は雄ねじ13aと螺合する雌ねじ形
状の爪33aで形成されている。各凹部35は、掛止め
部26を受け入れるよう外に窪んでおり、両弾性片32
の間の寸法が一番大きくなる箇所である。凹部35と爪
33aとの間は、凹部35が弾性片32の揺動変位を伴
って掛止め部26から係合解除されたとき、掛止め部2
6に乗り上げられる保持部36が設けられている。突起
34は、上に向かって次第に外側へ広がる上テーパー面
を有している。
【0018】(使用要領)以上の締結具4は、付帯ユニ
ット2を便器本体1に着脱可能に取り付ける。この場
合、棒状部材10は上記した如く付帯ユニット2に取り
付けられ、筒部材20は上記した如く便器本体1に取り
付けられる。そして、ロック部材30は、便器本体1に
取り付けられた筒部材20に対し組み付けられる。この
操作では、筒部材20の自由端側つまり先端筒部分27
を両弾性片32の間から中心孔31aに挿入するように
し、その状態からロック部材30を雄ねじ24側へ押し
上げる。すると、両弾性片32は、先端の係止部33が
下開口25bに達した段階から、突起34の存在により
互いに離れる方向つまり外側へ弾性変位されつつ窪み部
28を上移動し、突起34が下開口25bに落ち込んだ
とき、元の垂直状態に復元される。この状態では、係止
部33が上開口25a内に入り込むと共に、凹部35が
掛止め部26と係合して抜け止めされる。図1は、この
ようにしてロック部材30が筒部材20に組み付けられ
た状態を示している。
【0019】(作動)次に、付帯ユニット2が便器本体
1に取付操作される。この場合は、付帯ユニット2が図
1の如く持ち上げられ、棒状部材10を筒部材20の内
部21に入れるよう位置決めされる。付帯ユニット2
は、その状態から下降されて便器本体1の対応部に載せ
られると、先ず、雄ねじ13aの先端ねじ部が最上部の
爪33aに当たった後、雄ねじ13aが付帯ユニット2
の荷重による弾性片32の外側への弾性変位を伴って複
数の爪33aと係合する。図2(a)と図8は、このよ
うにして付帯ユニット2が便器本体1に対し取り付けら
れた状態を示している。この構造では、最終処理とし
て、棒状部材10が雄ねじ13aを雌ねじ状爪33aに
増す締めされよう回動操作される。即ち、棒状部材10
の回動操作では、図2の係合溝14aの場合にドライバ
ー等の工具8Aが、図7(a)と図8の掴み部14bの
場合にペンチ等の工具8Bが、図7(b)の係合穴14
cの場合に差込棒等の工具8Cが用いられる。そして、
図2の形態では、筒部材20の先端筒内に差し込んで係
合溝14aに係合し、雄ねじ13aが雌ねじ状の爪33
aに増す締めされる方向へ回動操作される。図7の各形
態では、筒部材20の先端から突出している係合溝14
aや係合穴14cに対応工具8Bや8Cを係合し、雄ね
じ13aが雌ねじ状の爪33aに増す締めされる方向へ
回動操作される。これは、雄ねじ13aと複数の爪33
aとの螺合状態を確実にし、かつ雌ねじ状爪33aに対
する雄ねじ13aの増す締め作動を得るものである。こ
のように付帯ユニット2は、雄ねじ13aの雌ねじ状爪
33aに対する増す締め作用により、便器本体1の対応
部にパッキン3を介在し(パッキン3を省略する場合は
直に)所定の密着力で固定される。係合構造的には、雄
ねじ13aと雌ねじ状爪33aの螺合による係合である
ことから、図9の如く鍔と半鍔との係合に比べて課題に
述べたようなガタツキ発生や強度不足のない安定した固
定状態となる。
【0020】以上の付帯ユニット2は、長期使用により
修理や交換、又、機能追加された新品と交換のため便器
本体1から外したいこともある。その場合は、図2
(b)の如く筒部材20に対するロック部材30の係
合、つまり掛止め部26と凹部35との係合を解除し、
付帯ユニット2を便器本体1から持ち上げる。この操作
要領は、例えば図2(a)の状態において、人差し指と
中指をリング部31に引っ掛け、親指を筒部材20の先
端に当て、人差し指及び中指を親指側へ引っ張る。する
と、ロック部材30は、凹部35が弾性片32の外方向
への揺動変位を伴って掛止め部26から外れた後、保持
部36が掛止め部26に乗り上げる。弾性片32は、そ
の乗り上げにより揺動変位した拡開状態に保持される。
雌ねじ状爪33aは、凹部35が掛止め部26から外れ
た時点で雄ねじ13aとの螺合又は係合を解放する。こ
のため、この構造では、雌ねじ状爪33aと雄ねじ13
aとによる安定かつ強い固定力が得られ、かつ該固定力
を簡単な操作により解放できる。
【0021】なお、本発明は、請求項1に特定される技
術要件を具備しておればよい。細部的には、例えば、便
器形態・荷重・コスト等に応じ、筒部材20の便器本体
1への取付構造、開口25と弾性片32との個数等につ
いて適宜に変形される。
【0022】
【発明の効果】以上説明したとおり、本発明の便器用締
結具は、棒状部材と筒部材が雄ねじと雌ねじ状爪との螺
合構造で係合され、同時に、棒状部材が自身を回動する
操作手段を有し、該操作手段を介し雄ねじを増す締め可
能にしたことから、取付操作性、着脱性、外観性等を維
持しながら、従来の付帯ユニットと便器本体との間にお
けるガタツキ発生要因を解消して、付帯ユニットの取付
状態を安定かつ確実にでき、それによって適用される便
器品質及び信頼性を向上できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 発明形態例の締結具と便器との関係を示す構
成図である。
【図2】 図1の付帯ユニットの取付状態を示す構成図
である。
【図3】 図1の締結具を構成している筒部材の細部図
である。
【図4】 図1の締結具を構成しているロック部材の細
部図である。
【図5】 図1の締結具を構成している棒状部材の細部
図である。
【図6】 図1の締結具を構成しているナットの細部図
である。
【図7】 上記棒状部材を変形した2例を示す図であ
る。
【図8】 図7(a)の棒状部材を図2(a)に対応さ
せて示す図である。
【図9】 従来の便器用締結具の問題を説明するための
図である。
【符号の説明】
1…便器本体(又はその取付部で、1aは取付孔) 2…付帯ユニット(又はその取付部で、2aは取付穴) 4…締結具 10…棒状部材(11は頭部、12は軸部) 13…係合部(13aは雄ねじ) 14…操作手段(14aは係合溝、14bは掴み部、1
4cは係合穴) 20…筒部材 25…開口(25aは上開口、25bは下開口) 26…掛止め部 30…ロック部材 32…弾性片 33…係止部(33aは雌ねじ状爪) 35…凹部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 武井 嘉久 神奈川県横浜市戸塚区舞岡町184番地1 株式会社ニフコ内 Fターム(参考) 2D037 AA14 2D038 JC02

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 便器本体に付帯ユニットを着脱可能に結
    合するもので、前記付帯ユニットに突設されて軸外周に
    係合部を有する棒状部材と、前記便器本体の取付孔に取
    り付けられて内部に挿通される前記棒状部材の係合部を
    露出する開口を有する筒部材と、前記筒部材に組み付け
    られて筒軸方向に配置される弾性片及び該弾性片に設け
    られて前記開口を介し前記棒状部材の係合部に係脱され
    る係止部を有するロック部材とからなる便器用締結具に
    おいて、 前記棒状部材は、前記係合部を雄ねじで形成し、かつ前
    記筒部材内に挿通される自由端側に設けられて自身を回
    動するための操作手段を有しており、 前記係止部は、前記棒状部材の筒部材内への挿通により
    前記雄ねじと係合し、かつ前記操作手段を介した棒状部
    材の回動により前記雄ねじを増す締め可能な雌ねじ状爪
    で形成されている、ことを特徴とする便器用締結具。
  2. 【請求項2】 前記操作手段は、前記棒状部材の自由端
    面に設けられた工具用係合溝である請求項1に記載の便
    器用締結具。
  3. 【請求項3】 前記操作手段は、前記棒状部材の自由端
    側を略平板状にした工具用掴み部である請求項1に記載
    の便器用締結具。
  4. 【請求項4】 前記操作手段は、前記棒状部材の自由端
    側周囲に設けられた工具用係合穴である請求項1に記載
    の便器用締結具。
  5. 【請求項5】 前記ロック部材は前記筒部材の筒軸方向
    へ移動することにより前記爪の前記雄ねじに対する係合
    を解除し、前記棒状部材は前記雄ねじを前記爪に係合し
    た状態で前記筒部材の筒内又は筒外に前記操作手段を露
    出する請求項1から4の何れかに記載の便器用締結具。
  6. 【請求項6】 前記棒状部材は上部に頭部を有し、前記
    付帯ユニットは取付孔を有し、前記棒状部材が前記取付
    孔に対し前記頭部を目視不能に配置した状態で上下動不
    能かつ回動可能に取り付けられる請求項1から5の何れ
    かに記載の便器用締結具。
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Citations (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH0246308A (ja) * 1988-08-04 1990-02-15 Wataru Machida 緩み止めネジ
JP2001098612A (ja) * 1999-09-29 2001-04-10 Nifco Inc 便器付帯設備の取付構造

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