JP3653692B2 - 補強部材 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、建築物内装壁面等に手摺等を取り付ける際、壁板等の補強用としての補強部材に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来壁板等に手摺等を取り付けるためには、図9に示すような手段が用いられる。即ち、この図に示すように、手摺20の先端に設けられたブラケット41と、ナット42と、取付座44等の部品よりなり、取り付けるべき壁面にパッキン45を介して取付座44を固定し、ナット42により取付座44に固定することにより取り付ける。つまり取付座44とパッキン45をその中央の穴44b,45bを通して六角ボルト46およびばか穴44c,45cを通してビス47によりねじ止めして壁に固定する。一方手摺20のブラケット41の端面41bにナット42の端面42bを合わせ締付ボルト43をブラケット41のねじ穴41aにボルト43のねじ43aを螺合してナット42をブラケット41に対し回動可能に取り付ける。
【0003】
上記のようにナット42を取り付けた手摺20を取付座44のねじ44aをナット42のねじ42aに螺合して取り付けることにより、壁面に手摺を固定するものである。
【0004】
このような手段により壁に手摺20を取り付けた場合、壁に対してはボルト46の締付のみにより固定されるため、取り付け後の強度に問題がある。
【0005】
一般に、手摺等を壁に取り付ける場合、家等の建物の内装部分(板張り部分)に取り付けられることになり、壁の板厚は例えば10mm程度と薄く、このように薄い板に直径30mm程の穴をあけてボルトにより固定するために十分な強度が得られない欠点があった。
【0006】
また、手摺等を壁等に取り付ける他の手段として本出願人が開発した特願平10−165861号の固定金具を用いることができる。
【0007】
この固定金具は図10に示す通りの構成で、51は固定金具本体で、中央の部分に円筒状で図において上部から下部に貫通させた空間部51aと、この空間部の内壁面に設けられた凹部51bとを有する。又、この固定金具本体51の空間部内壁面に形成された凹部51bには締付部材52、53が2枚の押え板54、55にピン56、57により夫々回動可能に保持された状態でその一部が空間部51a内に出るように取り付けられている。又、58はスプリングでその両端が夫々締付部材52、53に掛けられ、このスプリング58によって両締付部材の先(空間部51aの側)が互いに開くような力が働いている。又59はねじである。60は締付部材受け部、61、62はいずれも平座金で、これら締付部材受け部60、平座金61、62はボルト63により壁等に固定される。又本体51のパイプ取付部71にはパッキン73を介してパイプ72が固定されている。又90はキャップで固定金具本体51の空間部51aの上側の開口に嵌合される。
【0008】
又、80は締付部材受け部81、パイプ取付部82を有する他の本体で、パイプ取付部82にはパッキン84を介してパイプ83が取り付けられる。
【0009】
また図11は、固定金具本体の部分を組み立てた状態にて示してある。しかしこの図では、図10におけるキャップ90を単なるキャップではなく、手摺83を取り付けるための本体80と同様に締付部材受け部91を有するキャップが用いられておりまた固定金具本体51にはパイプ(手摺)72等は図示していないが、実際にはパイプ72が取り付けられている。
【0010】
この固定金具を用いる場合、前述のようにボルト63を利用して締付部材受け部60を壁に取り付ける。その後に固定金具本体51を図面上方より嵌合し更にキャップ90をに挿入すれば図11に示す状態になる。この状態にて固定金具本体51に上方に向けての力が働いた場合、締付部材52の角の部分が夫々壁に固定されている締付部材受け部60の斜面Aにてかみ合い、抜けることはない。又、キャップ90に上方に力が働いた場合は、締付部材受け部91の斜面Bと締付部材53とがかみ合うためキャップが抜けることがない。
【0011】
このような固定金具を用いて手摺等を取り付ける場合も、その締付部材受け部60は、ボルト63にて固定されているのみであるため、壁の強度の点で問題がある。
【0012】
【発明が解決しようとする課題】
前述の図8又は図9に示すような手段を用いて手摺等を壁に取り付ける場合、いずれも壁板に穴をあけて、この穴を利用してボルトにて締めつけて固定している。
【0013】
そのため壁板の穴を形成した部分つまり手摺等を取り付けた部分の強度が弱くなる欠点があった。
【0014】
本発明は、上記欠点を解消するためになされたものであって、穴をあけた部分の強度を補うためのものであって、取り付けが簡単であり、しかも穴の周囲を均等に、十分に補強することを可能にする補強部材を提供するものである。
【0015】
【課題を解決するための手段】
本発明の補強部材は、取付ナットの外周面にナット周辺に向けて開閉可能に取り付けられている補強桟(一般に複数等間隔に設けられる)と、この補強桟を開く方向に作用するばね部材とを有する補強部と、壁に固定される固定座とを備えていて、取付ナット、補強桟、ばね部材とよりなる補強部を補強桟を閉じた状態にて壁に開けられた穴より挿入し、この補強部の挿入により補強桟がばねの力により壁の挿入側とは反対側にて開いた後にこの反対側の面に接するようにし、又固定座を壁の穴に固定し取り付け、更に取付ナットに螺合してパイプ(手摺)等を取り付ける為に用いられるボルトを固定座から挿入して取付ナットに螺合して締付固定するものである。
【0016】
これによって、本発明の補強部材の補強桟は、壁の反対側の面に圧着されこれによって補強作用を有することになる。
【0017】
ここで、補強桟を複数用いると共に等間隔に配置すれば、十分な補強が可能になり又均等な補強が可能になる。
【0018】
【発明の実施の形態】
次に本発明の実施の形態を説明する。
【0019】
図1は本発明の補強部材を用いて手摺を取り付けた状態を示す図、図2は本発明の補強部材の構成を示す図で、(A)は分解斜視図、(B)は組み立てた状態を示す図である。
【0020】
本発明の補強部材は、図2の(A)に示すように、補強桟1と、取付ナット2と、固定座3と、ばね部材4と、取付棒5とよりなり、図2の(B)のように組み立てた構造のものである。
【0021】
また、図3、図4、図5 図6、図7は本発明の補強部材を壁に取り付けるための操作(取付手順)を示す図である。
【0022】
まず手順の第1として図3に示すように手摺等を取り付けるべき壁10に穴10aをあけ、この穴10aに取付棒5を用いて補強部材を挿入する。また手順の第2として補強部材を十分挿入すると、図4に示すように補強桟1等が壁10の外まで挿入され、ばね部材4の働きにより補強桟1が開かれると共に固定座3を壁10に取り付ける。更に手順の第3として図5のように取付棒5を手前(矢印方向)に引き、手順の第4として図6のように補強桟1が壁10の外側(手摺を取り付ける側とは反対側)に圧着させる。ここで、固定座3をまわし固定座3のねじ3aと取付ナット2の他のねじ2bとにより取付ナット2と固定座3とを結合させる。その後、手順の第5として取付ナット2のねじ2aに取り付けられていた取付棒5を抜き取る。取付棒5を抜き取った後に取付棒5のねじ5aとは反対側に設けてある突起(マイナスドライバー)5bと固定座3に形成されている溝3bとを嵌合させ、取付棒5を利用して取付ナット2を固定座3に対し十分な締め付けを行なって、両者を確実に固定する。これにより、図7に示すように本発明の補強部材は、壁10に固定される。
【0023】
このようにして、壁10に固定された本発明の補強部材にボルトを用いて、例えば前述の図10に示す固定金具の締付部材受け部60等を固定する。つまり前述の固定金具の締付部材受け部60平座金61、62をボルト63を本発明の補強部材の取付ナット2に螺合することにより、本発明の補強部材と締付部材受け部60とは一体になり両者は壁10に動き得ないように取り付けられる。ここで前述の固定金具の本体51を嵌合固定させれば、図1に示すように手摺が壁10に取り付けられることになる。
【0024】
尚、図1において、本発明の補強部材を取り付ける壁10と奥壁11の間隔tは異なっており、長さtが補強桟の長さよりも小である場合、補強桟を挿入することができない。したがって補強桟の長さの異なる補強部材を用意し、長さtに応じて使いわけることが望ましい。この場合短い補強桟の補強部材でも補強は可能である。また最も望ましい長さの補強桟を備えた補強部材を用い、長さtが補強桟よりも小である場合、補強桟を適当な長さに切断して使用してもよい。
【0025】
また、壁10は板厚が、例えば5mm〜25mmの間の各種のものが用いられる。そのため板厚により固定座3は厚板に応じてねじ3aの長さが適切な長さのものを用いる必要がある。又図8に示すように固定座3のねじを例えば10mm程度の通常のねじ3Aの先に二つ又は三つに分断されたねじ3B、3Cを(長さ15mm程度)を有するねじとし、板厚に応じて、3B、3Cを切断して用いることも可能である。
【0026】
ここで、壁10の手摺が取り付けられた面と反対側の面に、本発明の補強部材の補強桟が開いた状態にて壁10に圧着されるため、壁10に対し十分な補強作用が得られる。しかも図2に示すように8枚の補強桟がほぼ等間隔に配置され壁に圧着されるため、壁は穴のまわりの広い範囲にわたって、比較的均等に補強される。
【0027】
尚補強桟は8枚に限ることなく、枚数が多ければそれだけ補強効果が大になる。したがって壁の厚さに応じて適切な補強効果が得られるようになし得る。
【0028】
図1は図10に示す固定金属を用いて手摺等を壁に取り付ける場合について示してあるが、例えば図9に示す手段による手摺等の取り付けの際にも本発明の補強部材を用いることができる。
【0029】
即ち、図9において取付座44とパッキン45をボルト46により壁に取付ける際に、壁に本発明の補強部材を取付けた後に、ナット2にボルト46を螺合することにより本発明の補強部材と取付座44、パッキン45とを一体に取付け、取付座のねじ44aに手摺20等を組み合わせたナット42を螺合することにより本発明の補強部材と取付座44等を一体化して壁に取付けることにより補強効果を得ることができる。
【0030】
以上述べた二つの手摺等の取付手段のほかに、一般にボルトを利用して壁に手摺等を固定する場合すべてに本発明の補強部材は適用可能であり、そして補強部材を得ることが可能である。
【0031】
【発明の効果】
本発明の補強部材によれば、従来補強が困難なつまり部品の挿入取付けが不可能な壁の裏面に簡単な作業により取付けが可能である。これによって板厚の薄い壁の補強が可能になる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の補強部材を壁に取付た状態を示す図
【図2】 本発明の補強部材の分解斜視図
【図3】 本発明の補強部材の取付手順を示しその第1を示す図
【図4】 同取付手順の第2を示す図
【図5】 同取付手順の第3を示す図
【図6】 同取付手順の第4を示す図
【図7】 同取付手順の第5を示す図
【図8】 本発明の補強部材の固定座の他の形状を示す図
【図9】 従来の手摺の取付手段を示す図
【図10】 従来他の手摺の取付手段を示す図
【図11】 図10に示す取付手段の一部を拡大して示した図
【符号の説明】
1 補強桟
2 取付ナット
3 固定座
4 ばね部材
5 取付棒
Claims (2)
- 取付ナットと、前記取付ナットの外周面に開閉可能に取り付けられた補強桟と、前記補強桟を開く方向に作用するばね部材とを一体にした補強部と、固定座とよりなり、パイプ等を取り付けるために壁にあけられた穴より取付ナット、補強桟、ばね部材を一体にした補強部を挿入することによりばね部材の作用により補強桟が開き壁の反対側に圧着させ又、前記固定座を取り付けた後にパイプを取り付けるためのボルトを前記ナットに固定することを特徴とする補強部材。
- 前記ナットに取り付け可能な取付棒を更に備え、前記取付棒を前記ナットに取り付けて前記壁の穴への一体化された取付ナット、補強桟、ばね部材と固定座との取り付け作業を行なった後に前記取付棒をはずすようにしたことを特徴とする請求項1の補強部材。
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