JP2002344190A - 電磁波シールド構造 - Google Patents

電磁波シールド構造

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JP2002344190A JP2001150405A JP2001150405A JP2002344190A JP 2002344190 A JP2002344190 A JP 2002344190A JP 2001150405 A JP2001150405 A JP 2001150405A JP 2001150405 A JP2001150405 A JP 2001150405A JP 2002344190 A JP2002344190 A JP 2002344190A
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terminal
electromagnetic wave
wave shielding
cable
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Mitsuhiro Matsumoto
光弘 松本
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Yazaki Corp
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    • H05K9/0018Casings with provisions to reduce aperture leakages in walls, e.g. terminals, connectors, cables
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    • H01RELECTRICALLY-CONDUCTIVE CONNECTIONS; STRUCTURAL ASSOCIATIONS OF A PLURALITY OF MUTUALLY-INSULATED ELECTRICAL CONNECTING ELEMENTS; COUPLING DEVICES; CURRENT COLLECTORS
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    • H01R13/658High frequency shielding arrangements, e.g. against EMI [Electro-Magnetic Interference] or EMP [Electro-Magnetic Pulse]
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    • H01R4/58Electrically-conductive connections between two or more conductive members in direct contact, i.e. touching one another; Means for effecting or maintaining such contact; Electrically-conductive connections having two or more spaced connecting locations for conductors and using contact members penetrating insulation characterised by the form or material of the contacting members
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【課題】 作業性の良いケーブルの電磁波シールド取り
付け構造。 【解決手段】 シールドケーブル10の端末部を皮剥処
理して露出させた導体11に端子金具16を圧着し、編
組13にシールドターミナル23を接続する。シールド
ターミナル23を導電性の被取付体Bの取付孔bに嵌合
させ、その被取付体Bをアース接地Gしている。シール
ドターミナル23は真円形の円筒体であり、その円筒体
を前記被取付体Bの取付孔bに嵌合させた状態でシール
ドケーブル10と一体にケーブル軸線C−C周りで振り
回し可能に保持される様にしたので、シールドターミナ
ル23や端子金具16の向きに関係なくケーブルの取り
付けができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、特に電気自動車搭
載のモータの入出力端子、あるいは一般電子機器の入出
力端子に電線・ケーブルを接続する部分の電磁波シール
ド構造に関する。
【0002】
【従来の技術】一般に、電気自動車搭載のモータの入出
力端子などに電線・ケーブルを接続する場合、電線・ケ
ーブルから外部に電磁波が漏洩するのを防止し、また逆
に外部から電磁波の影響を受けることから保護するため
に、モータケースなどをアース接地することでシールド
導通を図るようになっている。
【0003】図3および図4は、電磁波シールド構造の
従来技術の代表例として、先に本出願人によって提案さ
れた特開2000−294344号公報に記載のシール
ドコネクタ構造を示している。モータ入出力端子などに
接続される電線・ケーブルはこの場合シールドケーブル
1であって、導体2上に絶縁体3を押出し成形して被覆
し、絶縁体3上に導電性シールドシートである金属製の
編組4を巻き付け、さらにその編組4を埋め込むように
介在させて上から外被のシース5を押出し被覆してなっ
ている。
【0004】シールドケーブル1の端末部では、シース
5を皮剥処理して編組4とこの下層の絶縁体3を露出さ
せ、さらに絶縁体3を皮剥処理して露出させた導体2に
端子金具6がかしめなどして圧着されている。露出させ
た編組4は、シールドコネクタ構造を構成する導電金属
製のシールドターミナル(シールド部材)7に接続され
ている。シールドターミナル7はモータケースなどの被
取付体Bの取付孔bに嵌合して接続されている。そうし
た被取付体Bをアース接地Gすることにより、編組4→
シールドターミナル7→被取付体B→アース接地Gの経
路でシールドケーブル1のシールド導通を図っている。
【0005】図4は、シールドコネクタ構造の主要部材
である上記シールドターミナル7を単体で示す斜視図で
ある。このシールドターミナル7は、プレス絞り加工な
どによって異径段差部を設けた円筒体であり、シールド
ケーブル1の端末部外周に嵌め込み、かしめ圧着などし
てケーブル外周に固定されている。また、図示のよう
に、シールドターミナル7は円筒体の上端に鍔7aを有
し、この鍔7aの一部を切り起こして突片7bを設けて
いる。したがって、ケーブル外周に圧着された状態のシ
ールドターミナル7の円筒体下部に外側から、図3に示
すように編組4を折り返して接触させ、この編組4の折
り返し部に外側から編組保持筒8を被せて固定すること
により、編組4をシールドターミナル7にシールド導通
可能に接続している。
【0006】また、図3に示すように、シールドコネク
タ構造を構成する他の主要部材の1つとして、絶縁材料
またはアルミニウムなどの導電材料で筒体成形されたハ
ウジング9が備わっている。このハウジング9には係止
凹部9aを設けてあって、シールドターミナル7に設け
た上記突片7bをその係止凹部9aに係合させることに
より、シールドターミナル7がケーブル軸線C−C周り
で振り回して動かないように位置決めしている。そのよ
うに特定の方向に向かせて位置決めしたシールドターミ
ナル7の鍔7aをハウジング9に設けたフランジ部9b
と被取付体Bとの間に挟み込み、鍔7aに設けたボルト
孔7cでボルトにより共締めして固定することで、シー
ルドターミナル7を被取付体Bに接続して導通を図って
いる。
【0007】以上のように、かかるシールドコネクタ構
造においては、シールドケーブル1の端末部外周に圧着
したシールドターミナル7をその突片7bでハウジング
9側に位置決めし、このハウジング9と一緒に被取付体
Bにボルトでの共締めにより接続する。それによって、
シールドケーブル1がケーブル軸線C−C周りで振り回
しによって動かないように動作規制すると同時に、軸方
向への抜脱移動ができない状態にして被取付体Bの取付
孔bにセットされる。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】ところで、この図3お
よび図4で示したシールドコネクタ構造にあっては、次
の点に改良の余地を残している。
【0009】1つは、シールドケーブル1の端末部外周
に圧着されたシールドターミナル7が、突片7bをハウ
ジング9側に係合させてケーブル軸線C−C周りで動か
ないように位置決めされていることに起因した問題点で
ある。すなわち、特定の方向へ向かせて位置決めしたシ
ールドターミナル7の向きに合わせ、端子金具6を被取
付体Bのプレート面から所定の出入り距離となるように
導体2にかしめるか、またはシールドターミナル7を固
定した位置から所定の出入り距離となるように導体2に
かしめなければならない。併せて、モータ入出力端子な
どとの接続に備えて端子接続孔6bが適正な方向へ向く
ように導体2にかしめ作業する必要がある。
【0010】すなわち、シールドターミナル7の向きや
位置に合わせて端子金具6が適正な向きや距離の位置で
導体2に圧着されていない場合、出入り寸法やボルト孔
6bの姿勢が不向きになってモータ入出力端子などに接
続することが非常に困難もしくは不可となる。そのよう
に、端子金具6を取り付ける圧着作業がシールドターミ
ナル7に関連して一義的に制限されるので、組立作業に
慎重な注意を払う必要が生じ、またそうした煩わしさの
ために作業効率を著しく低下させる不具合がある。
【0011】また問題点の他の1つは、上記したよう
に、シールドターミナル7の突片7bをハウジング9の
係止凹部9aに係合させて位置決めするため、シールド
ターミナル7とハウジング9の両部材間の取り合い上の
寸法精度や位置決め精度、そして被取付体Bに共締めす
るためのボルト孔までの芯−芯間の寸法精度などに加工
の高精度が要求され、部品コストなどを高騰させる不具
合がある。
【0012】したがって、本発明の目的は、組立作業時
に各部材の方向や位置の規制をなくすことで作業性を高
め、各部材の寸法精度についても自由度を高めることが
できる電磁波シールド構造を提供することにある。
【0013】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明にかかる請求項1に記載の電磁波シールド構
造は、シールドケーブル10の端末部の外周に圧着させ
て導電金属製のシールドターミナル(シールド部材)2
3を固定し、かつそのシールドターミナル23の固定位
置から先端の端末部を皮剥処理して導体11および編組
13を露出させ、導体11には端子金具16を圧着して
接続し、編組13には前記シールドターミナル23をシ
ールド導通可能に接続するとともに、そのシールドター
ミナル23を取付孔bに嵌合させて保持する導電性の被
取付体Bをアース接地Gしてなっているものであって、
前記シールドターミナル23は、前記シールドケーブル
10の端末部外周に圧着される真円形の円筒体であり、
その円筒体を前記被取付体Bの取付孔bに嵌合させた状
態で前記シールドケーブル10と一体にケーブル軸線C
−C周りで振り回し可能に保持されていることを特徴と
する。
【0014】以上の構成により、仮組みの段階で、真円
形の円筒体であるシールドターミナル23は取付孔bに
嵌合した状態で自由な回動角度の位置に振り回しできる
ようになっているので、ケーブル軸線C−C周りの一個
所にて位置決め固定する従来構造のように、位置決めの
ための機構を別に設ける必要もなく、部材間における取
り合い寸法精度が不要となって自由度が高まるので、部
品コストなどの面で有利である。
【0015】また、請求項2に記載の電磁波シールド構
造は、前記シールドケーブル10に圧着される前記シー
ルドターミナル23と前記端子金具16との間の寸法距
離を設定する以外は、端子金具16が振り回し角度の位
置決めを無規制で導体11に圧着できることを特徴とす
る。
【0016】以上の構成により、シールドケーブル10
上においてシールドターミナル23と端子金具16を設
定した双方間の寸法距離通りに取り付けさえしておけ
ば、シールドターミナル23に関係なく、端子金具16
の向きなど制限されず自由に導体11にかしめて圧着作
業を能率的に行うことができる。モータ入出力端子など
への接続作業に際して、仮にその端子金具16の向きが
不適正な場合、シールドケーブル10上で圧着固定され
ているシールドターミナル23を被取付体Bの取付孔b
において仮組みの段階で適正な振り回し角度位置まで回
動させて修正する。それにより、端子金具16をモータ
入出力端子などとのボルト結合に好都合の適正な姿勢や
向きにできる。
【0017】また、請求項3に記載の電磁波シールド構
造は、前記シールドターミナル23の円筒体の一端側全
周縁から外側へ漸次拡径したテーパ裾端部23cを設
け、かつそのテーパ裾端部23cに対応して前記取付孔
bの一端側全周縁にテーパ面取部bを設けて、このテ
ーパ面取部bに摺接可能に係合させたテーパ裾端部2
3cがストッパー機能することにより、前記取付孔bに
おける一方向への前記シールドターミナル23の移動を
規制してなっていることを特徴とする。
【0018】以上の構成により、シールドターミナル2
3は円筒体の一端側にテーパ裾端部23cを設けておく
ことで、それに対応して設けた取付孔bのテーパ面取部
に摺接可能に係合させることで、テーパ傾斜角度の
分だけシールドターミナル23がストッパー機能してシ
ールドケーブル10の一方向への抜けを防ぐのに有効で
ある。また、そうしたテーパ摺接係合部によって、シー
ルドケーブル10をシールドターミナル23を伴って仮
組みする段階で、ケーブル軸線C−C周りにおいて振り
回し角度を自由に修正することができる。
【0019】また、請求項4に記載の電磁波シールド構
造は、前記シールドケーブル10の外周にシール性を確
保して嵌合するハウジング21を備え、このハウジング
21を前記シールドターミナル23のテーパ裾端部23
cに一方向から当接して係合させるとともに、前記被取
付体Bにボルト結合して固定してなっていることを特徴
とする。
【0020】以上の構成により、ハウジング21はシー
ルドターミナル23に一方向から当接するだけで、両部
材間に組立方向などの規制はなく、従来構造のように両
部材をボルト結合するための取り合いによる芯−芯間の
寸法精度を設定する必要もないので、それだけ組立作業
に制限されず、部品コストなどを下げることができる。
【0021】
【発明の実施の形態】以下、本発明にかかる電磁波シー
ルド構造の実施の形態について、図面を参照して詳細に
説明する。
【0022】図1は、本実施の形態の電磁波シールド構
造を示す組立側面断面図である。図中符号Bで示す被取
付体の材質はアルミニウムなどの金属製であり、本構造
を取り付ける母体として特に限定はないが、具体的には
電気自動車搭載のモータのケースあるいは各種電子・電
気機器の筐体などが挙げられる。たとえば、車体に引き
回されてきた電線・ケーブルをモータケースを被取付体
Bとしてその取付孔bに挿通させ、ケーブル端末の端子
金具16をモータ入出力端子に接続した後、電磁波の影
響から保護するための構造である。
【0023】電線・ケーブルはこの場合、従来例の図3
で示されたものと同様、導体11上に絶縁体12を押出
し成形して被覆し、絶縁体12上に導電性シールドシー
トである金属製の編組13を巻き付け、さらにこの編組
13を埋め込んで介在させるように上から外被のシース
14を押出し被覆したシールドケーブル10である。シ
ールドケーブル10は、車体に引き回されてきて被取付
体Bであるモータケースに臨み、以下の各部材からなる
シールドコネクタ構造20を介して取付孔bに通され、
ケーブル端末の端子金具16をモータ入出力端子に結合
して電気的導通を図る。
【0024】シールドコネクタ構造20は、シールドケ
ーブル10の端末部外周に嵌合する絶縁材料などで成形
されたハウジング21が備わっている。このハウジング
21とシールドケーブル10の両部材間に、ゴム製で筒
状の内側シール部材25を密着して介在させることで両
部材間のシール性を確保している。また、ハウジング2
1は、ほぼ180゜位相する少なくとも2個所にフラン
ジ部21aが設けられ、そのフランジ部21aに貫通さ
せて設けたボルト孔21bにおいて植込ボルト22で被
取付体Bに結合されている。
【0025】また、シールドコネクタ構造20を構成す
る主要部材の1つとして、図2に単体で示す導電性金属
を材料にして異径段差付きの筒体にプレス絞り加工など
された本発明でいうシールド部材であるシールドターミ
ナル23が備わっている。図示のように、シールドター
ミナル23は図でいう下部径が小さい編組接触部23a
となっている。中間胴部23bの外径はその編組接触部
23aよりも大きく、また中間胴部23bの上部は外径
がさらに大きく円錐形状に拡径したテーパ裾端部23c
となっている。
【0026】かかるシールドターミナル23は、シール
ドケーブル10の外被シース14上に嵌め込まれ、かし
めなどして圧着して所定位置に固定されている。シール
ドターミナル23を圧着固定するにあたって予め、ケー
ブル端末部のシース14を皮剥処理して下層の編組13
と絶縁体12を露出させている。編組13の裾端部は折
り返され、その折り返し部13aをシールドターミナル
23の下部の編組接触部23aに外側から接触させてい
る。さらに、その編組13の折り返し部13aを外側か
ら締め込むようにして編組保持筒24を嵌合させ、シー
ルドターミナル23の編組接触部23aと共働して編組
13の折り返し部13aを保持固定している。シールド
ターミナル23の中間胴部23bではその内周面に密着
して上記内側シール部材25が嵌合した形になってい
る。また、その中間胴部23bの外周面にはゴム製でリ
ング形に成形された外側シール部材26が密着して嵌合
し、この外側シール部材26はまた被取付体Bの取付孔
bに密着して嵌合することで、取付孔bにおける所要の
シール性を確保している。
【0027】また、同じくシールドターミナル23にお
いて、その上端のテーパ裾端部23cが取付孔bの上縁
に同一勾配でテーパ加工して設けたテーパ面取部b
面一となるように接触している。このようにしてシール
ドターミナル23の全体は取付孔b内部に嵌合状態でセ
ットされ、上記ハウジング21を上方から覆い被せるよ
うにしてシールドターミナル23に組合せるようになっ
ている。
【0028】したがって、締結ボルト22でハウジング
21を被取付体Bに結合する前の仮組みの段階において
は、シールドケーブル10の外周上に圧着固定されたシ
ールドターミナル23は、シールドケーブル10と一体
になって軸線C−C周りで多少の振り回しが可能な状態
となっている。
【0029】次に、以上の構成による本実施の形態の電
磁波シールド構造について、組立態様および組立後の作
用について説明する。
【0030】シールドケーブル10の端末部において、
最外被のシース14を皮剥処理して下層の編組13と絶
縁体12を露出させ、またその露出した絶縁体12を皮
剥処理して導体11を露出させて次工程のシールドター
ミナル23のセットに備える。
【0031】シールドターミナル23はシールドケーブ
ル10の外周に嵌め込まれ、編組接触部23aをかしめ
などしてシース14の外周面に圧着して固定される。そ
の固定位置は先端部の露出している導体11の端面から
所定の距離に設定されている。続いて、その導体11に
端子金具16を圧着部16aでかしめて圧着する。シー
ルドターミナル23と端子金具16との間の距離が設定
通りで、あるいは取付孔bからの端子金具16の出入り
寸法などが決めてありさえすれば、端子金具16の端子
接続孔16bが多少不向きな方向へ向いていようともこ
の段階で差し支えない。
【0032】再びシールドターミナル23において、シ
ールドケーブル10の露出させた編組13を折り返して
その折り返し部13aをシールドターミナル23の編組
接触部23aに外側から接触させる。そうした編組13
の折り返し部13aに外側から編組保持筒24を被せる
ようにして嵌合させ、シールドターミナル23の編組接
触部23aと共働して挟み込んで編組13の折り返し部
13aを保持固定する。その際、シールドターミナル2
3の中間胴部23bと編組保持筒24との間に外側シー
ル部材26を外嵌させてセットする。
【0033】続いて、内側シール部材25をシールドケ
ーブル10の外周に嵌め込み、シールドターミナル23
の中間胴部23bの内周に嵌合させてセットし、またそ
れら各部材の上から覆い被せるようにしてハウジング2
1をシールドケーブル10の外周に嵌め込む。このよう
にシールドケーブル10の外周に仮組みしたシールドコ
ネクタ構造20の全体を被取付体Bの取付孔bに落とし
込み、最終工程の締結ボルト22による固定に備える。
【0034】仮組みのシールドコネクタ構造20全体を
被取付体Bの取付孔bに落とし込んだ際、取付孔bから
出た端子金具16の端子接続孔16bの向きが、これか
ら接続しようとするモータ入出力端子に対して接続が不
適である場合、適切な方向となるまでシールドコネクタ
構造20の全体を軸線C−C周りで振り回すことができ
る。そのとき、シールドターミナル23の上端テーパ裾
端部23cは取付孔bの上縁のテーパ面取部bに摺接
して、端子金具16の端子接続孔16bが適切な向きに
なるまで振り回すことができる。
【0035】そうした後にハウジング21をフランジ部
21aにおいて締結ボルト22で被取付体Bに締結して
固定することにより、シールドコネクタ構造20を介し
てシールドケーブル10が被取付体Bの取付孔bにセッ
トされる。端子金具16はその端子接続孔16bで図示
しないボルトによってモータ入出力端子などに結合さ
れ、シールドケーブル10が電気的に接続される。被取
付体Bはアース接地Gされているので、シールドケーブ
ル10はその編組13の折り返し部13aからシールド
ターミナル23→被取付体B→アース接地Gの経路でシ
ールド導通が図られる。
【0036】以上から理解されるように、シールドコネ
クタ構造20を仮組みする段階で、シールドケーブル1
0のシース外周に圧着固定されるシールドターミナル2
3に対して、出入り寸法さえ設定通りになっておれば、
端子金具16をケーブル軸線C−C周りにおいて自由な
振り回し角度や向きで導体11にかしめ作業を行うこと
ができ、それだけ作業に制限を受けず、組立効率が高ま
る。
【0037】また、上記各部材の加工精度においても、
少なくともハウジング21に対してシールドターミナル
23を所定の振り回し角度位置に一元的に位置決めする
といった従来構造のような制限は解消される。さらに
は、シールドターミナル23とハウジング21のフラン
ジ部21aに設けたボルト孔21bとの寸法的な対応性
も不要となり、取り合い精度や位置決め精度において部
材加工がそれだけ簡易化できる利点がある。
【0038】
【発明の効果】以上説明したように、本発明にかかる請
求項1に記載の電磁波シールド構造は、仮組みの段階
で、真円形の円筒体であるシールド部材(シールドター
ミナル)は取付孔に嵌合した状態で自由な回動角度の位
置に振り回しできるようになっているので、ケーブル軸
線周りの一個所にて位置決め固定する従来構造のよう
に、位置決めのための機構を別に設ける必要もなく、部
材間における取り合い寸法精度が不要となって自由度が
高まるので、部品コストなどの面で有利である。
【0039】また、請求項2に記載の電磁波シールド構
造は、シールドケーブル上においてシールド部材と端子
金具を設定した双方間の寸法距離通りに取り付けさえし
ておけば、シールド部材に関係なく、端子金具の向きな
ど制限されず自由に導体にかしめて圧着作業を能率的に
行うことができる。モータ入出力端子などへの接続作業
に際して、仮にその端子金具の向きが不適正な場合、シ
ールドケーブル上で圧着固定されているシールド部材を
被取付体の取付孔において仮組みの段階で適正な振り回
し角度位置まで回動させて修正する。それにより、端子
金具をモータ入出力端子などとのボルト結合に好都合の
適正な姿勢や向きにできる。
【0040】また、請求項3に記載の電磁波シールド構
造は、シールド部材は円筒体の一端側にテーパ裾端部を
設けておくことで、それに対応して設けた取付孔のテー
パ面取り部に摺接可能に係合させることで、テーパ傾斜
角度の分だけシールド部材がストッパー機能してシール
ドケーブルの一方向への抜けを防ぐのに有効である。ま
た、そうしたテーパ摺接係合部によってシールド部材を
伴って一体にシールドケーブルを仮組みの段階でケーブ
ル軸線周りで振り回し角度を自由に修正できる。
【0041】また、請求項4に記載の電磁波シールド構
造は、ハウジングはシールド部材に一方向から当接する
だけで、両部材間に組立方向などの規制はなく、従来構
造のように両部材をボルト結合するための取り合いによ
る芯−芯間の寸法精度を設定する必要もないので、それ
だけ組立作業に制限されず、部品コストなどを下げるの
に有効である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明にかかる電磁波シールド構造の実施の形
態を示す側面断面図である。
【図2】同実施の形態の主要部材であるシールドターミ
ナルを示す半裁断面図である。
【図3】従来例の電磁波シールド構造を示す側面断面図
である。
【図4】その従来例のシールドターミナルを示す斜視図
である。
【符号の説明】
10 シールドケーブル 11 導体 12 絶縁体 13 編組 13a 編組の折り返し部 14 シース 16 端子金具 16a 圧着部 16b 端子接続孔 20 シールドコネクタ構造 21 ハウジング 23 シールドターミナル(シールド部材) 23a 編組接触部 23c テーパ裾端部 24 編組保持筒 25 内側シール部材 26 外側シール部材 B 被取付体 b 取付孔 b テーパ面取部

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 シールドケーブルの端末部の外周に圧着
    させて導電金属製のシールド部材を固定し、かつそのシ
    ールド部材の固定位置から先端の端末部を皮剥処理して
    導体および編組を露出させ、導体には端子金具を圧着し
    て接続し、編組には前記シールド部材をシールド導通可
    能に接続するとともに、そのシールド部材を取付孔に嵌
    合させて保持する導電性の被取付体をアース接地してな
    っている電磁波シールド構造であって、 前記シールド部材は、前記シールドケーブルの端末部外
    周に圧着される真円形の円筒体であり、その円筒体を前
    記被取付体の取付孔に嵌合させた状態で前記シールドケ
    ーブルと一体にケーブル軸線周りで振り回し可能に保持
    されていることを特徴とする電磁波シールド構造。
  2. 【請求項2】 前記シールドケーブルに圧着される前記
    シールド部材と前記端子金具との間の寸法距離を設定す
    る以外は、端子金具が振り回し角度の位置決めを無規制
    で導体に圧着できるようにしたことを特徴とする請求項
    1に記載の電磁波シールド構造。
  3. 【請求項3】 前記シールド部材の円筒体の一端側全周
    縁から外側へ漸次拡径したテーパ裾端部を設け、かつそ
    のテーパ裾端部に対応して前記取付孔の一端側全周縁に
    テーパ面取部を設けて、このテーパ面取部に摺接可能に
    係合させたテーパ裾端部がストッパー機能することによ
    り、前記取付孔における一方向への前記シールド部材の
    移動を規制してなっていることを特徴とする請求項1ま
    たは2に記載の電磁波シールド構造。
  4. 【請求項4】 前記シールドケーブルの外周にシール性
    を確保して嵌合するハウジングを備え、このハウジング
    を前記シールド部材のテーパ裾端部に一方向から当接し
    て係合させるとともに、前記被取付体にボルト結合して
    固定してなっていることを特徴とする請求項1,2また
    は3に記載の電磁波シールド構造。
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