JP2002343083A - 半導体装置 - Google Patents

半導体装置

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JP2002343083A
JP2002343083A JP2001149464A JP2001149464A JP2002343083A JP 2002343083 A JP2002343083 A JP 2002343083A JP 2001149464 A JP2001149464 A JP 2001149464A JP 2001149464 A JP2001149464 A JP 2001149464A JP 2002343083 A JP2002343083 A JP 2002343083A
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supply voltage
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Akira Yamazaki
彰 山崎
Gen Morishita
玄 森下
Yasuhiko Tatewaki
恭彦 帶刀
Nobuyuki Fujii
信行 藤井
Masako Okamoto
真子 岡本
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Mitsubishi Electric Corp
Original Assignee
Mitsubishi Electric Corp
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    • G11INFORMATION STORAGE
    • G11CSTATIC STORES
    • G11C5/00Details of stores covered by group G11C11/00
    • G11C5/14Power supply arrangements, e.g. power down, chip selection or deselection, layout of wirings or power grids, or multiple supply levels
    • G11C5/145Applications of charge pumps; Boosted voltage circuits; Clamp circuits therefor
    • G11C5/146Substrate bias generators

Abstract

(57)【要約】 【課題】 ロジックと同一製造プロセスで制御回路のト
ランジスタを製造し、かつ消費電流を低減することので
きる混載メモリを提供する。 【解決手段】 ロジック電源電圧(VDDL)およびメ
モリ電源電圧(VDDH)に従って、ウェルバイアス電
圧(VBB,VPP)をそれぞれ生成する。DRAMコ
ア(DM)内における制御回路(CTL)に含まれるト
ランジスタを同一半導体基板上に形成されるロジックと
同一製造プロセスで形成されるロジックトランジスタで
構成する。このロジックトランジスタのバックゲート
へ、これらのウェルバイアス電圧(VBB,VPP)を
与える。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は半導体装置に関
し、特に、複数電源で動作する多電源半導体装置に関す
る。より特定的には、この発明は、ロジック回路と同一
半導体基板に集積化される混載メモリに関する。より具
体的には、この発明は、混載メモリの内部電圧発生部の
構成に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、ロジック回路と大記憶容量のDR
AM(ダイナミック・ランダム・アクセス・メモリ)を
同一半導体基板上に集積化するシステムLSI(大規模
集積回路)が普及している。
【0003】図36は、システムLSIの従来の電源構
成を概略的に示す図である。図36において、システム
LSI SLSは、プロセッサなどのロジックLGと、
ロジックLGに対する主記憶として機能するDRAMマ
クロDMを含む。
【0004】DRAMマクロDMは、行列状に配列され
るメモリセルアレイを有するメモリセルアレイMAと、
メモリセルアレイMAの選択行に接続されるメモリセル
のデータの検知、増幅およびラッチを行なうセンスアン
プSAと、メモリセルアレイMAのアドレス指定された
行を選択するためのロウデコーダRDと、DRAMマク
ロの内部動作を制御するための制御回路CTLと、外部
からの電源電圧VDDHを受けて内部電圧VDDS、V
PPおよびVBBを発生する内部電圧発生回路IVGA
を含む。
【0005】内部電圧VDDSは、センスアンプSAの
動作電源電圧として使用される。このセンスアンプ用電
源電圧(アレイ電源電圧)VDDSにより、メモリセル
アレイMAにおけるメモリセルの記憶データのHレベル
の電圧レベルが決定される。
【0006】内部電圧VPPは、ロウデコーダRDを介
してメモリセルアレイMAの選択行に対応して配置され
るワード線に伝達される。この電圧(昇圧電圧)VPP
は、外部からの電源電圧VDDHを、例えばチャージポ
ンプ動作などにより昇圧して生成される。
【0007】内部電圧VBBは、負電圧であり、メモリ
セルアレイMAの基板領域に対してバイアス電圧として
与えられる。この基板バイアス電圧VBBにより、メモ
リセルアレイMAに形成されるメモリセルトランジスタ
のしきい値電圧の安定化および接合容量の低減を図る。
【0008】ロジックLGと制御回路CTLへは、外部
からの電源電圧VDDLが与えられる。通常、ロジック
LGとDRAMマクロDM内の制御回路CTLにおいて
用いられるMOSトランジスタ(絶縁ゲート型電界効果
トランジスタ)は、高速動作のため、しきい値電圧の絶
対値が、DRAMマクロDMのメモリセルアレイMA部
において用いられるMOSトランジスタのしきい値電圧
の絶対値よりも低く設定される。特に、ロジックLGで
用いられるMOSトランジスタとしては、高速動作性お
よび低消費電力のために、しきい値電圧の絶対値の小さ
なMOSトランジスタ(ローVthトランジスタ)が用
いられる。したがって、このロジックLGにおけるMO
Sトランジスタは、オフ状態時におけるリーク電流(オ
フリーク電流)が大きい。
【0009】一方、DRAMマクロDM内の制御回路C
TLで用いられるMOSトランジスタは、ロジックLG
のMOSトランジスタと比べて高速動作をする必要がな
い。したがって、このメモリセルアレイ周辺の制御回路
CTLに含まれるMOSトランジスタのしきい値電圧の
絶対値は、ロジックLGにおけるMOSトランジスタ
(以下、ロジックトランジスタと称す)のしきい値電圧
の絶対値よりも高くてもよい。しかしながら、ロジック
トランジスタと異なるしきい値電圧の絶対値を有するM
OSトランジスタを制御回路CTLに用いる場合、この
ロジックLGと制御回路CTLのMOSトランジスタを
別の製造工程で作製する必要が生じ、製造コストが増大
する。
【0010】したがって、ロジックトランジスタが、こ
の制御回路CTLにおいても用いられる。すなわち、制
御回路CTLのMOSトランジスタとしては、ロジック
LGにおいて用いられるMOSトランジスタと同じサイ
ズ(ゲート絶縁膜膜厚)のMOSトランジスタが用いら
れる。したがって、この制御回路CTLにおけるMOS
トランジスタとして、ロジックトランジスタが使用され
るため、そのオフリーク電流が大きく、DRAMマクロ
DMの制御回路CTLにおけるスタンバイ電流が増大
し、低消費電流を実現することができなくなる。
【0011】ロジックトランジスタのゲート絶縁膜厚
は、低しきい値電圧化のため薄くされており、また、M
OSトランジスタのゲート絶縁膜厚が印加される電源電
圧に応じて決定されるため、ロジックLGおよび制御回
路CTLへ与えられる電源電圧(ロジック電源電圧と称
す)VDDLは、DRAMマクロDMへ与えられる電源
電圧(以下メモリ電源電圧と称す)VDDHよりも低い
電圧である。
【0012】図37(A)は、ロジックLGに含まれる
論理素子の構成の一例を示す図であり、図37(A)に
おいては、CMOS(相補MOS)インバータを代表的
に示す。図37(A)において、ロジックLGのCMO
Sインバータは、ロジック電源ノードと出力ノードの間
に接続されかつそのゲートに入力信号INを受け、さら
に、そのバックゲート(基板領域)がロジック電源ノー
ドに接続されるPチャネルMOSトランジスタPQ1
と、出力ノードと接地ノードの間に接続され、かつその
ゲートに入力信号INを受け、かつさらに、そのバック
ゲート(基板領域)が接地ノードに接続されるNチャネ
ルMOSトランジスタNQ1を含む。ロジック電源ノー
ドに、ロジック電源電圧VDDLが供給され、接地ノー
ドに接地電圧GNDが供給される。
【0013】この図37(A)に示すロジックトランジ
スタPQ1およびNQ1は、そのしきい値電圧の絶対値
は小さく、また、微細化のために、例えば所定の比例縮
小則に従って、ゲート絶縁膜も薄くされている。
【0014】図37(B)は、図37(A)に示すCM
OSインバータの断面構造を概略的に示す図である。図
37(B)において、PチャネルMOSトランジスタP
Q1は、N型不純物領域1001を介してロジック電源
電圧VDDLレベルにバイアスされるNウェル1000
の表面に形成される。このPチャネルMOSトランジス
タPQ1は、Nウェル1000の表面に間をおいて形成
されるP型不純物領域1002および1003と、これ
らの不純物領域1002および1003の間のウェル領
域上に図示しないゲート絶縁膜を介して形成されるゲー
ト電極1004を含む。
【0015】不純物領域1002にロジック電源電圧V
DDLが与えられ、不純物領域1003が出力信号OU
Tを生成する出力ノードに結合される。ゲート電極10
04に入力信号INが与えられる。不純物領域1002
が、ソース領域として機能する。
【0016】NチャネルMOSトランジスタNQ1は、
P型不純物領域1011を介して接地電圧GNDレベル
にバイアスされるPウェル1010表面に形成される。
このNチャネルMOSトランジスタNQ1は、Pウェル
1010の表面に間をおいて形成されるN型不純物領域
1012および1013と、これらの不純物領域101
2および1013の間のウェル領域上に図示しないゲー
ト絶縁膜を介して形成されるゲート電極1014を含
む。
【0017】不純物領域1012が接地ノードに接続さ
れてソースとして機能し、不純物領域1013が出力ノ
ードに接続され、ゲート電極1014が、入力信号IN
を受ける。
【0018】この図37(A)および(B)に示すよう
に、MOSトランジスタPQ1およびNQ1それぞれに
おいて、ソースとバックゲートとを接続して、基板バイ
アス効果を抑制して、高速動作を実現する。
【0019】図38(A)は、DRAMマクロDMにお
けるメモリセルアレイMAおよびセンスアンプSAに含
まれるPチャネルMOSトランジスタの電気的等価回路
を示す図である。図38(A)において、PチャネルM
OSトランジスタPQ2は、ソースにアレイ電源電圧V
DDSを受け、バックゲートに昇圧電圧VPPを受け
る。ゲートへは、その用いられる用途に応じて適当な振
幅の電圧が与えられる。たとえばこのPチャネルMOS
トランジスタPQ2が、図36に示すセンスアンプSA
に含まれるMOSトランジスタの場合、ゲートが、メモ
リセルアレイMAのビット線に接続され、その電圧レベ
ルが、接地電圧、プリチャージ電圧またはアレイ電源電
圧レベルに駆動される。このPチャネルMOSトランジ
スタPQ2は、導通時、ドレインに、アレイ電源電圧V
DDSを伝達する。この基板領域に昇圧電圧VPPを与
えることにより、しきい値電圧の絶対値を大きくして、
アレイ電源電圧VDDSのノイズの影響を小さくしてオ
フ状態とすべきPチャネルMOSトランジスタがオン状
態となるのを防止する。
【0020】また、このPチャネルMOSトランジスタ
PQ2が、選択ワード線に昇圧電圧VPPを伝達するワ
ードドライバに含まれる場合、そのソースには、アレイ
電源電圧VDDSに代えて昇圧電圧VPPが与えられる
か、または振幅VPPの信号が印加される。このような
ワードドライバにおいてPチャネルMOSトランジスタ
が用いられる場合においても、ソースの電圧が最大昇圧
電圧レベルとなるため、基板領域(バックゲート)に対
して昇圧電圧VPPが与えられる。
【0021】図38(B)は、このメモリセルアレイM
AおよびセンスアンプSAに含まれるNチャネルMOS
トランジスタNQ2の電気的等価回路を示す図である。
図38(B)において、NチャネルMOSトランジスタ
NQ2は、ソースが接地ノードに接続され、バックゲー
トに基板バイアス電圧VBBを受ける。ゲートには、用
いられる用途に応じて適当な電圧レベルの信号が与えら
れ、このMOSトランジスタNQ2は、導通時、ドレイ
ンに接地電圧GNDを供給する。
【0022】基板バイアス電圧VBBは、メモリセルア
レイMAに含まれるメモリセルのアクセストランジスタ
のバックゲートへ与えられる。したがって、このNチャ
ネルMOSトランジスタNQ2がメモリセルのアクセス
トランジスタとして利用される場合には、ドレイン/ソ
ースが情報を記憶するストレージノードに接続され、ソ
ース/ドレインがビット線に接続される。ここで、MO
Sトランジスタの場合、ソースおよびドレインはそれら
の電圧レベルに応じて変化する。
【0023】このNチャネルMOSトランジスタNQ2
がワードドライバにおいて用いられる場合には、バック
ゲートに負電圧を受けることにより、しきい値電圧を高
くして、接地ノードのノイズの影響を受けることなく確
実にオフ状態に設定する。
【0024】通常、昇圧電圧VPPは、このメモリセル
アレイMAのメモリセル行に対応して配置されるワード
線WL上に伝達される電圧レベルである。この図38
(B)に示すNチャネルMOSトランジスタは、たとえ
ばワード線を選択状態へ駆動するためのワードドライバ
において用いられる。
【0025】これらの図38(A)および(B)に示す
ように、MOSトランジスタのバックゲートバイアスを
深くすることにより、しきい値電圧の安定化および電源
ノイズ耐性の改善などを図る。
【0026】制御回路CTLにおいては、図37(A)
に示す構成と同様の論理素子が利用される。この場合、
MOSトランジスタのオフリーク電流が大きくなるた
め、オフリーク電流を低減するために、ウェルバイアス
を深くすることにより、そのしきい値電圧の絶対値を大
きくする方法が一般に用いられる。
【0027】図39は、図36に示す制御回路CTLに
含まれる論理素子の構成の一例を示す図である。この図
39において、制御回路CTLの論理素子は、一例とし
て、PチャネルMOSトランジスタPQ3とNチャネル
MOSトランジスタNQ3で形成されるCMOSインバ
ータの構成を備える。PチャネルMOSトランジスタP
Q3のバックゲートへは、VPP発生回路1020から
の昇圧電圧VPPが与えられ、NチャネルMOSトラン
ジスタNQ3のバックゲートへは、VBB発生回路10
30からの負電圧VBBが与えられる。この負電圧VB
Bは、メモリセルアレイMAの基板領域へ与えられる基
板バイアス電圧VBBと同じ電圧であってもよく、また
異なる電圧であってもよい。したがって、以下において
は、内部電圧VBBを、単に、負電圧と称す。
【0028】PチャネルMOSトランジスタPQ3のソ
ースは、ロジック電源ノードに接続され、NチャネルM
OSトランジスタNQ3のソースは接地ノードに接続さ
れる。VPP発生回路1020およびVBB発生回路1
030は、図36に示す内部電圧発生回路INVGに含
まれ、メモリ電源電圧VDDHを動作電源電圧として受
け、たとえばチャージポンプ動作により、それぞれ昇圧
電圧VPPおよび負電圧VBBを生成する。
【0029】昇圧電圧VPPは、ロジック電源電圧VD
DLよりも高い電圧レベルであり、また負電圧VBB
は、接地電圧GNDよりも低い電圧レベルである。した
がってMOSトランジスタPQ3およびNQ3のバック
ゲートバイアスが、バックゲートおよびソースを相互接
続する場合に比べて深くなり、これらのMOSトランジ
スタPQ3およびNQ3のしきい値電圧の絶対値が大き
くなり、オフリーク電流を低減することができる。した
がって、DRAMマクロDMにおいて、制御回路CTL
の構成要素として、ロジックLGに含まれるトランジス
タと同一構造(ゲート絶縁膜の膜厚および材料が同一)
のロジックトランジスタを利用し、そのバックゲートバ
イアスを深くすることにより、オフリーク電流を低減で
き、応じて低スタンバイ電流を実現することができる。
また、制御回路CTLのトランジスタとロジックLGの
トランジスタを同一製造工程で製造することができ、製
造コストを低減することができる。
【0030】
【発明が解決しようとする課題】図40は、図39に示
すDRAMマクロの制御回路CTLに含まれるCMOS
インバータの断面構造を概略的に示す図である。図40
において、MOSトランジスタPQ3は、Nウェル10
40に形成され、NチャネルMOSトランジスタNQ3
は、Pウェル1050に形成される。このNウェル10
40には、N型不純物領域1041を介して、VPP発
生回路1020からの昇圧電圧VPPが与えられ、また
Pウェル1050に対しては、P型不純物領域1051
を介して、VBB発生回路1030からの負電圧VBB
が与えられる。
【0031】PチャネルMOSトランジスタ1040
は、このNウェル1040表面に間をおいて形成される
P型不純物領域1042および1043と、これらの不
純物領域1042および1043の間のNウェル領域表
面上に図示しないゲート絶縁膜を介して形成されるゲー
ト電極1044とを含む。
【0032】NチャネルMOSトランジスタNQ3は、
Pウェル1050の表面に間をおいて形成されるN型不
純物領域1052および1053と、これらの不純物領
域1052および1053の間のPウェル領域表面上に
図示しないゲート絶縁膜を介して形成されるゲート電極
1054とを含む。
【0033】不純物領域1042がロジック電源電圧V
DDLを受け、不純物領域1052が接地電圧GNDを
受ける。不純物領域1043および1053が出力ノー
ドに結合され、ゲート電極1044および1054に
は、入力信号INが与えられる。
【0034】この図40に示すCMOSインバータの構
成の場合、Nウェル1040内において、P型不純物領
域1042をエミッタ、P型不純物領域1043および
Pウェル1050をコレクタ、Nウェル1040をベー
ス領域とする寄生PNPバイポーラトランジスタQ1が
形成される。P型不純物領域1042とN型不純物領域
1041の間には、寄生ダイオードD1が形成される。
寄生PNPバイポーラトランジスタQ1のベース領域と
寄生ダイオードD1のカソード(ノードn1)の間に
は、Nウェル1040の基板抵抗による抵抗R1が存在
する。
【0035】一方、Pウェル1050においては、N型
不純物領域1052をエミッタ、Pウェル1050をベ
ース領域、Nウェル1040をコレクタとする寄生NP
NバイポーラトランジスタQ2が形成される。この寄生
NPNバイポーラトランジスタQ2のベースへは、不純
物領域1051から抵抗R2を介して負電圧VBBが与
えられる。
【0036】このような寄生バイポーラトランジスタが
存在する場合、ロジック電源電圧VDDLが、メモリ電
源電圧VDDHより先に投入された場合、VPP発生回
路1020および1030は動作していないため、昇圧
電圧VPPおよび負電圧VBBは生成されない。この状
態においては、VPP発生回路1020およびVBB発
生回路1030は、出力ハイインピーダンス状態となっ
ている(出力段の電荷転送用MOSトランジスタはオフ
状態にある)。したがって、P型MOSトランジスタP
Q3のウェル電位固定ノードn1(不純物領域104
1)は、昇圧電圧VPPが発生されていないにもかかわ
らず、寄生ダイオードD1により、電圧VDDL−φb
の電位レベルとなる。ここで、φbは、寄生ダイオード
D1の拡散電位を示す。
【0037】このNウェル電位固定ノードn1の電位
は、寄生抵抗R1を介してノードn2へ与えられる。寄
生ダイオードD1による電位降下により寄生バイポーラ
トランジスタQ1のベース−エミッタ間順方向降下電圧
にほぼ等しいい電圧降下が生じており、さらに、この寄
生抵抗R1においても電圧降下が生じるため、この寄生
バイポーラトランジスタQ1のエミッタ−ベース間が順
方向にバイアスされ、この寄生バイポーラトランジスタ
Q1のエミッタ−コレクタ間に、電流Ic1が流れる。
【0038】この寄生バイポーラトランジスタQ1のコ
レクタ電流Ic1により、寄生NPNバイポーラトラン
ジスタQ2のベース電極ノードn3が接地電圧レベルよ
り高い正電位レベルとなる。このベース電極ノードn3
が正電位となると、寄生バイポーラトランジスタQ2の
ベース−エミッタ間が順方向にバイアスされ、この寄生
バイポーラトランジスタQ2が導通し、コレクタ電流I
c2が寄生バイポーラトランジスタQ2のコレクタ−エ
ミッタ間に流れる。寄生バイポーラトランジスタQ2
は、寄生バイポーラトランジスタQ1から供給されるコ
レクタ電流Ic1をベース電流として受けており、この
コレクタ電流Ic1のhfe倍のコレクタ電流Ic2
が、ロジック電源ノードから不純物領域1042、ウェ
ル電位固定ノードn1、および内部ノードn2を介して
寄生バイポーラトランジスタQ2を流れ、さらに不純物
領域1052を介して接地ノードへ流入する。
【0039】したがって、この寄生バイポーラトランジ
スタQ1およびQ2により形成されるサイリスタがオン
状態となると、ロジック電源ノードに結合される不純物
領域1042から接地ノードに結合される不純物領域1
052に大きな電流が流れる。これらの寄生バイポーラ
トランジスタQ1およびQ2がサイリスタ動作を行な
う、いわゆる「ラッチアップ現象」が生じた場合、この
後、メモリ電源電圧VDDHを投入して、昇圧電圧VP
Pおよび負電圧VBBを発生しても、サイリスタ動作を
停止させることはできない。このような「ラッチアップ
現象」が生じた場合、寄生バイポーラトランジスタのサ
イリスタ動作による大きな電流が流れ、MOSトランジ
スタの破壊、または信号配線の発熱による断線などの問
題が生じる。このようなラッチアップ現象が生じた場
合、電源電圧を遮断することにより、サイリスタ動作を
停止させることができるだけであり、内部で、ラッチア
ップ現象が生じているか否かを外部では、即座に識別す
ることができない。
【0040】このようなシステムLSIにおいて、複数
電源が用いられ、多電源でDRAMコアを駆動する場
合、その電源投入シーケンスは定められていない。実使
用時において、このようなメモリ電源電圧VDDHとロ
ジック電源電圧VDDLが投入される順序は、さまざま
なであり、上述のようなラッチアップ現象が生じる可能
性がある。したがって、DRAMマクロの周辺回路にお
いて、ロジックトランジスタを使用して、そのバックゲ
ートバイアスを調整してしきい値電圧の絶対値を大きく
する構成を利用することができない。このためDRAM
周辺制御回路にロジックトランジスタを利用することが
できず、製造コストを低減することができず、またロジ
ックトランジスタをDRAM周辺制御回路に利用した場
合、ウェルバイアスを調整する事ができず、スタンバイ
電流を低減することができないという問題が生じる。
【0041】それゆえ、この発明の目的は、製造コスト
およびスタンバイ電流をともに低減することのできる多
電源半導体装置を提供することである。
【0042】この発明の他の目的は、電源投入シーケン
スにかかわらずラッチアップ現象を確実に抑制すること
のできる多電源半導体装置を提供することである。
【0043】この発明の特定の目的は、製造コストおよ
びスタンバイ電流を低減できかつ電源投入シーケンスに
かかわらずラッチアップ現象を生じさせることのない信
頼性の高い混載メモリを提供することである。
【0044】
【課題を解決するための手段】この発明の第1の観点に
係る半導体装置は、少なくとも第1および第2の電源電
圧を受け、これら第1および第2の電源電圧それぞれに
従って基板領域に印加される基板バイアス電圧を生成す
る第1および第2のバイアス電圧生成回路を含む。
【0045】好ましくは、第1の電源電圧の投入を検出
して第1の電源投入検出信号を第1のバイアス電圧生成
回路へ与える第1の電源投入検出回路がさらに設けられ
る。第2のバイアス電圧生成回路は、この第1の電源投
入検出信号の活性化時基板電圧生成動作が能動化され
る。
【0046】好ましくは、第1の電源電圧の投入を検出
する第1の電源投入検出回路と、この第1の電源投入検
出回路からの電源投入検出信号に応答して基板バイアス
電圧を接地電圧レベルに設定するクランプ回路が設けら
れる。このクランプ回路は、第2の電源電圧を一方動作
電源電圧として受ける。
【0047】好ましくは、この構成において、第2のバ
イアス電圧生成回路は第1の電源電圧投入検出信号の活
性化に応答して基板バイアス電圧発生動作が能動化され
る。
【0048】また、これに代えて好ましくは、第1およ
び第2の電源電圧の投入をそれぞれ検出する第1および
第2の電源投入検出回路と、第1の電源電圧を動作電源
電圧として受け、この第1の電源投入検出回路からの第
1の電源投入検出信号に応答して基板バイアス電圧を接
地電圧レベルに設定する第1のクランプ回路と、第2の
電源電圧を動作電源電圧として受け、第2の電源投入検
出回路からの第2の電源投入検出信号に応答して基板バ
イアス電圧を接地電圧レベルに設定する第2のクランプ
回路がさらに設けられる。
【0049】好ましくは、第1の電源電圧の投入を検出
する第1の電源投入検出信号の活性化時、第2のバイア
ス電圧生成回路のバイアス電圧生成動作が許容される。
【0050】また、これに代えて好ましくは、第1およ
び第2の電源電圧少なくとも一方が投入されて安定化さ
れるまで、基板バイアス電圧を接地電圧レベルに設定す
る回路がさらに設けられる。
【0051】また、この基板バイアス電圧が所定電圧レ
ベル以上に上昇するのを防止するための上限電圧クラン
プ回路が設けられる。
【0052】この発明の第2の観点に係る半導体装置
は、第1の電源電圧を動作電源電圧として受け、基板領
域へ印加される基板バイアス電圧を生成する基板バイア
ス電圧生成回路と、第1の電源電圧の投入を検出する電
源投入検出回路と、第2の電源電圧を動作電源電圧とし
て受け、電源投入検出信号の活性化時、基板バイアス電
圧を接地電圧レベルにクランプするクランプ回路を含
む。
【0053】好ましくは、第1の電源電圧を動作電源電
圧として受け、電源投入検出信号の活性化時、この基板
バイアス電圧を接地電圧レベルに保持する電位保持回路
がさらに設けられる。
【0054】この発明の第3の観点に係る半導体装置
は、第1および第2の電源電圧に従ってそれぞれ内部電
圧を生成する第1および第2の内部電圧生成回路を含
む。この内部電圧は、第1および第2の電源電圧と電圧
レベルが異なる。
【0055】好ましくは、第1の電源電圧の投入を検出
する第1の電源投入検出回路がさらに設けられる。その
第1の電源投入検出信号の活性化時第2の内部電圧生成
回路の内部電圧生成動作が許容される。
【0056】好ましくは、第1の電源電圧の投入を検出
する電源投入検出回路と、この電源投入検出信号の活性
化時内部電圧を第2の電源電圧レベルに保持する電圧保
持回路とがさらに設けられる。この電圧保持回路は、第
2の電源電圧を動作電源電圧として受ける。
【0057】好ましくは、この構成において、電源投入
検出信号の活性化時、第2の内部電圧生成回路の内部電
圧生成動作が許容される。
【0058】また、これに代えて、好ましくは、さら
に、第1および第2の電源電圧の投入をそれぞれ検出す
る第1および第2の電源投入検出回路と、第1の電源電
圧を動作電源電圧として受け、第1の電源投入検出回路
の出力する第1の電源投入検出信号に応答して内部電圧
を第1の電源電圧レベルに設定する第1の電圧設定回路
と、第2の電源電圧を動作電源電圧として受け、第2の
電源投入検出からの第2の電源投入検出信号に応答して
内部電圧を第2の電源電圧レベルに設定する第2の電圧
設定回路とが設けられる。
【0059】好ましくは、この第1の電源投入検出信号
の活性化時、第2の内部電圧生成回路は、内部電圧発生
動作が許容される。
【0060】また、好ましくは、第1および第2の電源
電圧の少なくとも一方が投入されて安定化されるまで、
内部電圧を第1および第2の電源電圧の一方に設定する
回路が設けられる。
【0061】また、好ましくは、内部電圧が所定電圧以
下に低下するのを防止するための回路がさらに設けられ
る。
【0062】好ましくは、また、内部電圧を第1の電圧
電圧レベルに応じた電圧レベルに設定する第1の電圧設
定回路と、この内部電圧を第2の電源電圧のレベルに応
じた電圧レベルに設定する第2の電圧設定回路とが設け
られる。
【0063】この発明の第4の観点に係る半導体装置
は、第1の電源電圧を動作電源電圧として受けて内部電
圧を生成する内部電圧生成回路と、第1の電源電圧の投
入を検出する電源投入検出回路と、この電源投入検出信
号の活性化に応答して内部電圧を第2の電源電圧レベル
に設定する電圧設定回路を含む。
【0064】この発明の第5の観点に係る半導体装置
は、第1の電源電圧を動作電源電圧として受けて内部電
圧を生成する内部電圧生成回路と、この第1の電源電圧
の投入を検出し該検出結果に従って電源投入検出信号を
生成する電源投入検出回路と、電源投入検出信号の活性
化に応答して内部電圧を第2の電源電圧レベルに設定す
る第1の電圧設定回路と、この電源投入検出信号の活性
化に応答して内部電圧を第1の電源電圧レベルに設定す
る第2の電圧設定回路を含む。
【0065】好ましくは、内部電圧は、第1および第2
の電源電圧よりも電圧レベルの高い昇圧電圧である。
【0066】好ましくは、この半導体装置は半導体記憶
装置であり、第2の電源電圧は、この半導体記憶装置と
同一半導体基板上に集積化されるロジックに印加され
る。
【0067】多電源で動作する半導体装置において、同
一の内部電圧をこれらの多電源電圧を用いて発生するこ
とにより、電源投入シーケンスにかかわらず、内部電圧
を安定に生成することができ、内部電圧ノードがハイイ
ンピーダンス状態となるのを防止することができ、ラッ
チアップ現象の発生を防止することができる。
【0068】また、ラッチアップ現象が発生する可能性
のある電源投入シーケンスに対しては、正規の電源電圧
が投入されるまで内部電圧を所定の電圧レベルに設定す
ることにより、寄生バイポーラトランジスタのベース−
エミッタ間が順方向にバイアスされるのを防止すること
ができ、電源投入シーケンスにかかわらず、寄生バイポ
ーラトランジスタがサイリスタ動作をするのを防止する
ことができる。
【0069】また、1つの電源電圧を利用して内部電圧
を生成する場合において、ラッチアップ現象が発生する
可能性のある電源投入シーケンスの場合には、ラッチア
ップ現象が生じないように、正規の電源電圧が投入され
るまで、この寄生バイポーラトランジスタのベース−エ
ミッタ間を逆バイアス状態に設定するように、内部電圧
を所定電圧レベルに設定することにより、電源投入シー
ケンスにかかわらず、ラッチアップ現象が発生するのを
防止することができる。
【0070】この電源投入シーケンスにかかわらず、ラ
ッチアップ現象の発生を防止することにより、メモリマ
クロの制御回路にロジックトランジスタを利用すること
ができ、かつこの制御回路のロジックトランジスタのし
きい値電圧の絶対値を大きくすることができ、製造コス
トおよびスタンバイ電流をともに低減することができ
る。
【0071】
【発明の実施の形態】[実施の形態1]図1は、この発
明の実施の形態1に従う半導体装置の要部の構成を概略
的に示す図である。図1においては、図36に示す混載
DRAMマクロDMに含まれる内部電圧発生回路IVG
Aの構成を概略的に示す。図1において、内部電圧発生
回路IVGAは、ロジック電源電圧VDDLに従って、
負電圧VBBを発生するVDDL用VBB発生回路1
と、メモリ電源電圧VDDHに従って、この負電圧VB
Bを発生するVDDH用VBB発生回路12を含む。
【0072】これらのVBB発生回路1および2は、同
一領域に与えられる負電圧VBBを発生すればよく、こ
の負電圧VBBが、図36に示すメモリセルアレイMA
の基板領域に印加されてもよく、またこの負電圧VBB
が、メモリセルアレイMAに印加される基板バイアス電
圧と異なる電圧レベルであってもよく、制御回路CTL
に含まれるロジックトランジスタと同じローVthトラ
ンジスタのバックゲートへ与えられればよい。この負電
圧VBBを利用してNチャネルMOSトランジスタのバ
ックバイアスを調整して、しきい値電圧を高くする。
【0073】この図1に示すように、負電圧VBBを発
生するための回路構成として、ロジック電源電圧VDD
Lおよびメモリ電源電圧VDDHそれぞれに従って負電
圧VBBを発生する回路1および2を設けることによ
り、これらの電源電圧VDDLおよびVDDHの投入シ
ーケンスにかかわらず、負電圧VBBを生成することが
できる。たとえロジック電源電圧VDDLが、メモリ電
源電圧VDDHより先に電源投入された場合において
も、負電圧VBBが、ロジック電源電圧VDDLに従っ
て所定の負電圧レベルに設定される。
【0074】したがって、図40において、Pウェル1
050が、ロジック電源電圧VDDLが投入されると、
この負電圧VBBがロジック電源電圧VDDLに従って
生成されて、所定の負電圧レベルに設定されるため、寄
生バイポーラトランジスタQ2のベースが負電圧、エミ
ッタが接地電圧レベルとなり、この寄生バイポーラトラ
ンジスタQ2のベース−エミッタ間は逆バイアス状態に
保持されるため、この寄生バイポーラトランジスタQ2
をオフ状態に維持することができる。したがって、ロジ
ック電源電圧VDDLが、メモリ電源電圧VDDHより
も先に投入されても、VBB発生ノードがフローティン
グ状態とはならず、図40の内部ノードn4は負電圧レ
ベルに駆動されるため、ラッチアップ現象は生じない。
【0075】これにより、制御回路CTLの構成要素の
NチャネルMOSトランジスタにロジックトランジスタ
を使用して、そのバックゲートに負電圧VBBを印加す
ることによりしきい値電圧を高くすることができる。こ
れにより、DRAMマクロの制御回路に、ロジックトラ
ンジスタを使用しても、そのバックゲートバイアスを深
くして、しきい値電圧の絶対値を大きくすることがで
き、製造コストおよび消費電流を低減することができ
る。
【0076】[実施の形態2]図2は、この発明の実施
の形態2に従う内部電圧発生回路の構成を概略的に示す
図である。図2においては、この内部電圧発生回路IV
GAは、実施の形態1におけるVDDL用VBB発生回
路1およびVDDH用VBB発生回路2に加えて、さら
に、以下の構成を備える。すなわち、この内部電圧発生
回路IVGAは、ロジック電源電圧VDDLの投入を検
出し、所定期間Lレベル(活性状態)となる電源投入検
出信号(パワーオンリセット信号)/PORLを生成す
るVDDL用POR発生回路3と、メモリ電源電圧VD
DHの投入を検出し、このメモリ電源電圧投入時所定期
間Lレベルとなる電源投入検出信号(パワーオンリセッ
ト信号)/PORHを生成するVDDH用POR発生回
路4と、これらの電源投入検出信号/PORLおよび/
PORHを受けるNOR回路5と、NOR回路5の出力
信号がHレベルのとき導通し、負電圧出力ノード7の電
圧を接地電圧GNDレベルに設定するVDDL用GND
クランプ回路6を含む。NOR回路5は、ロジック電源
電圧VDDLとノード7の電圧を両動作電源電圧として
受けて動作する。
【0077】電源投入検出信号/PORLおよび/PO
RHは、対応の電源電圧が投入されると、対応の電源電
圧が所定の電圧レベルに到達するかまたは、所定電圧レ
ベルで安定化するまで活性状態のLレベルに保持され
る。これらの電源投入検出信号/PORLおよび/PO
RHは、Lレベルの活性化時、これらの電源電圧VDD
LおよびVDDHを使用する回路の動作を禁止し、それ
らの内部ノードを初期化する。電源投入検出信号/PO
RLおよび/PORHがHレベルとなると、これらの電
源電圧VDDLおよびVDDHを使用する回路の動作が
許可される。
【0078】VBB発生回路1および2は、対応の電源
電圧が投入されると、負電圧生成動作を実行する。これ
らのVBB発生回路1および2は、対応の電源電圧がチ
ャージポンプ動作に関連するMOSトランジスタのしき
い値電圧を越えるとチャージポンプ動作を行なう。この
時、対応の電源電圧が所定値に到達するまで、このチャ
ージポンプ動作は不安定であり、対応の電源電圧が所定
値以上となると有効にチャージポンプ動作を行なって、
バイアス電圧VBBを所定の負電圧レベルにまで低下さ
せる。この対応の電源電圧の投入とともに負電圧発生動
作を行なわせる事により、対応の電源電圧投入時におい
て、電源線と負電圧伝達線または、電源電圧供給ノード
と負電圧供給ノードとの間の容量結合による電源電圧投
入時の負電圧VBBの浮き上がりを防止する。
【0079】NOR回路5は、このパワーオンリセット
信号(電源投入検出信号)/PORLおよび/PORH
がともにLレベルのときに、VDDL用GNDクランプ
回路6を活性化して、負電圧出力ノード7からの負電圧
VBBを接地電圧GNDレベルに設定する。電源投入検
出信号/PORLおよび/PORHの一方がHレベルと
なると、このNOR回路5は、Lレベルの信号を出力
し、VDDL用GNDクランプ回路6のクランプ動作を
停止させる。なお、負電圧VBBは電源投入時において
所定電圧レベルにクランプされるため、以下の説明にお
いては、電圧VBBをバイアス電圧と称す。次に、この
図2に示す内部電圧発生回路の動作を図3および図4に
示す信号波形図を参照して説明する。
【0080】今、図3に示すように、時刻Taにおいて
ロジック電源電圧VDDLが投入されると、VDDL用
POR発生回路3は、この電源投入検出信号/PORL
の初期時、電源電圧VDDLの電圧レベルの上昇に応じ
てその電圧レベルを上昇させた後、次いで、所定期間L
レベルに固定する。このロジック電源電圧VDDLが安
定化すると、VDDL用POR発生回路3は、ロジック
電源電圧投入検出信号/PORLをHレベルに立上げ
て、このロジック電源電圧VDDLを使用する回路のリ
セット状態を解除する。ここで、図3においては、ロジ
ック電源電圧VDDLが所定の電圧レベルに到達しこの
状態で安定化した後、時刻Tbにおいて、ロジック電源
電圧投入検出信号/PORLが、Hレベルに設定され
る。
【0081】この時刻Tbまでの間、NOR回路5は、
その両入力に与えられる電源投入検出信号/PORLお
よび/PORHがともにLレベルであるため、Hレベル
の信号を出力する。この時刻Taから時刻Tbの間、N
OR回路5の出力信号の電圧レベルは、ロジック電源電
圧VDDLの電圧レベルの上昇に応じて上昇するもの
の、VDDL用GNDクランプ回路6は、この電圧上昇
に応じて導通し、ノード7からの電圧VBBを、接地電
圧GNDレベルに固定する。
【0082】一方、時刻Tbにおいて、ロジック電源電
圧投入検出信号/PORLがHレベルに立上がると、N
OR回路5は、Lレベルの信号を出力し、VDDL用G
NDクランプ回路6のクランプ動作を停止させる。この
時刻Tbにおいては、電源投入検出信号/PORLが、
LレベルからHレベルに復帰しており、VDDL用VB
B発生回路1が動作し、安定なロジック電源電圧VDD
Lにしたがって有効にバイアス電圧VBBを発生する。
したがって、時刻Tbからは、このノード7からのバイ
アス電圧VBBが、高速で所定の負電圧レベルに向かっ
て低下する。
【0083】なお、VBB発生回路1がロジック電源電
圧VDDLの投入に従って負電圧生成動作を実行してい
るため、このロジック電源電圧VDDLの投入初期時の
電圧の過渡時において負電圧を不充分に生成する動作が
行なわれ、次いで、安定化されたロジック電源電圧VD
DLに従って有効に負電圧を生成する。この状態におい
ては、不安定な過渡時の負電圧生成期間において、クラ
ンプ回路6により負電圧出力ノード7を接地電圧レベル
にクランプし、寄生バイポーラトランジスタQ2のベー
ス−エミッタ間が順バイアスされるのを確実に防止す
る。
【0084】時刻Tcにおいて、メモリ電源電圧VDD
Hが投入され、応じて、メモリ電源投入検出信号/PO
RHが、時刻Tcから時刻Tdの間Lレベルに固定され
る。しかしながら、この間において、VDDH用VBB
発生回路2の有効な負電圧生成動作は行なわれないもの
の(不安定なチャージポンプ動作は行なわれている)、
既に、VDDL用VBB発生回路1により、負電圧VB
Bが有効に発生されている。
【0085】時刻TaからTbにおいて、図40に示す
不純物領域1051(内部ノードn4)へは、接地電圧
GNDが与えられている。したがって仮に、図40に示
すVPP発生回路1020が出力ハイインピーダンス状
態であり、Nウェル1040において寄生バイポーラト
ランジスタQ1が導通しても、Pウェル1050は接地
電圧レベルに固定されているため、ノードn3は接地電
圧レベルであり、この寄生バイポーラトランジスタQ2
の、ベース−エミッタ間が順バイアスされるのを防止す
ることができる。
【0086】すなわち、電源電圧が安定化し、負のバイ
アス電圧VBBが安定に生成されるまで、負電圧出力ノ
ード7がハイインピーダンス状態となるのを防止するこ
とができ、応じて図40に示すPウェルにおいて不純物
領域1051の電圧レベルが上昇して、寄生バイポーラ
トランジスタQ2が導通するのを防止する。これによ
り、確実に、ロジック電源電圧VDDLがメモリ電源電
圧VDDHよりも先に投入された場合においても、確実
にラッチアップ現象の発生を防止することができる。
【0087】メモリ電源電圧VDDHが、ロジック電源
電圧VDDLよりも先に投入された場合、電源投入検出
信号/PORLおよび/PORHは、ともにLレベルと
なる期間が存在する。この場合、NOR回路5へは、動
作電源電圧としてロジック電源電圧VDDLが与えられ
ており、NOR回路5の出力信号はLレベルであり、V
DDL用GNDクランプ回路6はクランプ動作を行なわ
ない。しかしながら、この場合、メモリ電源電圧VDD
Hが投入されると、メモリ電源電圧投入検出信号/PO
RHがHレベルとなると、VDDH用VBB発生回路2
が、安定なチャージポンプ動作により、バイアス電圧V
BBを所定の負電圧レベルにまで駆動する。この場合、
VDDH用VBB発生回路2は、メモリ電源電圧VDD
Hの投入とともに不安定ながらチャージポンプ動作を行
なっており、ロジック電源電圧VDDLが供給されるま
でに、このVDDH用VBB発生回路2がチャ−ジポン
プ動作を開始するまでに、負電圧出力ノード7が、仮に
フローティング状態となる期間があっても、この電源投
入シーケンスは、ラッチアップ現象が生じない電圧投入
シーケンスであり、寄生バイポーラトランジスタQ2は
オフ状態を維持しており、確実にラップアップ現象を抑
制することができる。
【0088】図4は、図2に示すNOR回路5およびV
DDL用GNDクランプ回路6の構成の一例を示す図で
ある。図4において、NOR回路5は、電源投入検出信
号/PORLおよび/PORHを受けるOR回路5と、
このOR回路5の出力信号のレベル変換を行なうレベル
変換回路5bを含む。OR回路5aは、ロジック電源電
圧VDDLおよび接地電圧を両動作電源電圧として受け
て動作する。レベル変換回路5bは、ロジック電源電圧
VDDLおよび出力ノード7上の内部電圧VBBを、両
動作電源電圧として受け、このOR回路5aの出力信号
の電圧レベルを変換する。
【0089】OR回路5aは、電源投入検出信号/PO
RLおよび/PORHを受けるNOR回路5aaと、N
OR回路5aaの出力信号を反転するインバータ5ab
を含む。NORゲート5aaおよびインバータ5ab
へ、動作電源電圧としてロジック電源電圧VDDLが与
えられる。
【0090】レベル変換回路5bは、ロジック電源ノー
ドとノードND1の間に接続されかつそのゲートに、O
R回路5aの出力信号を受けるPチャネルMOSトラン
ジスタPT1と、ノードND1とノード7の間に接続さ
れかつそのゲートにOR回路5aの出力信号を受けるN
チャネルMOSトランジスタNT1を含む。Pチャネル
MOSトランジスタPT1のバックゲートおよびソース
がロジック電源ノードに接続され、NチャネルMOSト
ランジスタNT1のバックゲートおよびソースが、出力
ノード7に接続される。
【0091】VDDL用GNDクランプ回路6は、負電
圧出力ノード7と接地ノードの間に接続されかつそのバ
ックゲートが負電圧出力ノード7に接続され、かつその
ゲートがノードND1に接続されるNチャネルMOSト
ランジスタ6aを含む。次に、この図4に示す回路の動
作を図5および図6に示す信号波形図を参照して説明す
る。
【0092】まず、図5を参照して、ロジック電源電圧
VDDLが、メモリ電源電圧VDDHよりも先に与えら
れた場合の動作について説明する。
【0093】図5において、時刻Taにおいて、ロジッ
ク電源電圧VDDLが印加され、ロジック電源電圧VD
DLの電圧レベルが上昇する。このとき、ロジック電源
投入検出信号/PORLは、時刻Taから時刻Tbまで
の期間論理Lレベルを維持する。同様、メモリ電源電圧
VDDHはまだ投入されていないため、メモリ電源投入
検出信号/PORHはLレベルである。したがって、時
刻Taから時刻Tbの間、OR回路5aの出力信号はL
レベルである。応じて、レベル変換回路5bにおいて
は、PチャネルMOSトランジスタPT1が導通し、ノ
ードND1の電圧レベルが、このロジック電源電圧VD
DLの上昇に応じて上昇し、ロジック電源電圧VDDL
の安定化に従って、このノードND1の電圧も、Hレベ
ルで安定化する。
【0094】このノードND1の電圧レベルがクランプ
用のNチャネルMOSトランジスタ6aのしきい値電圧
よりも高くなると、このMOSトランジスタ6aが導通
し、負電圧出力ノード7が接地ノードに結合され、この
負電圧出力ノード7のバイアス電圧VBBは接地電圧G
NDレベルに固定される。
【0095】ロジック電源投入検出信号/PORLが投
入されると、VDDL用VBB発生回路1が動作し、基
板バイアス電圧VBBを、所定の負電圧レベルに駆動す
る。このVDDL用VBB発生回路1は、ロジック電源
電圧VDDLにしたがって負電圧生成を行なっており、
不安定ながら、ロジック電源電圧VDDLの過渡時にお
いても負電圧が生成される。しかしながら、この期間に
おいては、内部の発振回路の発振動作などが不安定であ
り、有効な負電圧生成動作は行なわれず過渡状態にあ
る。ロジック電源電圧VDDLが安定化すると、VDD
L用VBB発生回路1は、有効に負電圧を生成する。
【0096】時刻Tbにおいて、ロジック電源投入検出
信号/PORLがHレベルに立上がると、OR回路5a
の出力信号がHレベルとなり、応じてレベル変換回路5
bにおいてPチャネルMOSトランジスタPT1がオフ
状態、NチャネルMOSトランジスタNT1がオン状態
となる。したがって、このレベル変換回路5bの出力ノ
ードND1の電圧レベルは、負電圧出力ノード7上のバ
イアス電圧VBBに等しい電圧レベルとなり、クランプ
用MOSトランジスタ6aがオフ状態となり、バイアス
電圧VBBは、接地電圧GNDよりも低い負電圧レベル
にまで、駆動される。
【0097】時刻Tcにおいてメモリ電源電圧VDDH
が与えられ、応じて時刻Tdにおいてメモリ電源電圧投
入検出信号/PORHがHレベルに立上がっても、この
状態は変化しない。
【0098】したがって、ロジック電源電圧VDDLが
先に投入された場合、このバイアス電圧VBBが、VD
DL用VBB発生回路1が有効に負電圧を生成するまで
の期間、負電圧出力ノード7の電圧レベルを接地電圧レ
ベルに固定し、この負電圧出力ノード7がハイインピー
ダンス状態となるのを防止する。
【0099】次に、図6を参照して、メモリ電源電圧V
DDHが先に投入された場合の動作について説明する。
【0100】時刻Teにおいてメモリ電源電圧VDDH
が投入され、時刻Tfにおいて、メモリ電源投入検出信
号/PORHがHレベルに立上がる。このメモリ電源投
入検出信号/PORがHレベルとなると、図2に示すV
DDH用VBB発生回路2が有効に動作し(安定に発振
動作およびチャ−ジポンプ動作を行なって負電圧を生成
して)、この負電圧出力ノード7からのバイアス電圧
を、接地電圧GNDから所定の負電位レベルへ駆動す
る。
【0101】時刻Teから時刻Tfにおいて、電源投入
検出信号/PORHおよび/PORLはともにLレベル
である。しかしながら、ロジック電源電圧VDDLはま
だ投入されていないため、OR回路5aの出力信号は、
Lレベルである。また、レベル変換回路5bにおいて
も、ロジック電源電圧VDDLは投入されていないた
め、ノードND1の電圧はLレベルである。
【0102】この状態において、負電圧出力ノード7へ
は、図2に示すVDDH用VBB発生回路2の出力電圧
が与えられ、この負電圧出力ノード7のバイアス電圧V
BBの電圧レベルが低下する。したがって、この負電圧
出力ノード7からの基板バイアス電圧VBBレベルの電
圧レベルが、MOSトランジスタNT1のしきい値電圧
よりも低くなると、NチャネルMOSトランジスタNT
1が、そのゲートが接地電圧レベルであっても、オン状
態となり、ノードND1へは、負電圧出力ノード7の電
圧が伝達され、ノードND1の電圧レベルが、このバイ
アス電圧VBBの電圧レベルの低下とともに低下する。
【0103】この状態においては、したがって、VDD
L用GNDクランプ回路6のクランプ用MOSトランジ
スタ6aは、そのゲートおよびソースが同一電圧レベル
であり、オフ状態を維持する。VDDH用VBB発生回
路2の負電圧生成動作に対して、このクランプ用MOS
トランジスタ6aはなんら影響を及ぼさない。
【0104】時刻Tgにおいて、ロジック電源電圧VD
DLが投入され、時刻Thにおいて、ロジック電源投入
検出信号/PORLがHレベルに立上がる。このロジッ
ク電源電圧VDDLが投入されたときには、既に、VD
DH用VBB発生回路2が安定に動作しており、負電圧
出力ノード7が、VDDH用VBB発生回路2により駆
動されており、この負電圧出力ノード7はフローティン
グ状態となっていない。したがって、この状態におい
て、ロジック電源電圧VDDL投入時においても、ラッ
チアップ現象は生じない。
【0105】このメモリ電源電圧VDDHが先に投入さ
れた時に、クランプ用トランジスタ6aが、オフ状態と
なる。仮にVDDH用VBB発生回路2が、メモリ電源
電圧VDDHにしたがって不安定ながらもチャージポン
プ動作を開始するまでの期間において、負電圧出力ノー
ド7がフローティング状態となっても、メモリ電源電圧
VDDHが先に投入されれば、寄生バイポーラトランジ
スタのサイリスタ動作を防止することができる。
【0106】ロジック電源電圧VDDLが、メモリ電源
電圧VDDHよりも先に投入され、このロジック電源電
圧VDDLの遷移期間中においてまたはロジック電源電
圧VDDLの安定化後において、VDDL用VBB発生
回路1が、有効に負電圧生成動作を開始するまで、基板
バイアス電圧VBBを接地電圧GNDレベルにクランプ
し、このバイアス電圧VBBがフローティング状態とな
り、その電圧レベルが浮上がるのを防止する。これによ
り、確実にラップアップ現象の発生を防止することがで
きる。
【0107】[変更例]図7は、この発明の実施の形態
2の変更例の構成を示す図である。この図7に示す構成
においては、メモリ電源電圧VDDHが、メモリ電源投
入検出信号/PORHとして、NOR回路5へ与えられ
る。他の構成は、図2に示す構成と同じであり、対応す
る部分には同一参照番号を付し、その詳細説明は省略す
る。
【0108】この図7に示す構成の場合、メモリ電源電
圧VDDHは、ロジック電源電圧VDDLよりも電圧レ
ベルは高いため、このNOR回路5に、正確に、論理動
作を行なわせることができる。
【0109】ロジック電源電圧VDDLが、先に投入さ
れた場合、メモリ電源電圧VDDHは、接地電圧レベル
であるため、VDDL用GNDクランプ回路6により、
このVDDL用VBB発生回路1が、バイアス電圧VB
Bを安定に発生するまでの過渡期間、負電圧出力ノード
7を接地電圧レベルに固定する。
【0110】一方、メモリ電源電圧VDDHが、ロジッ
ク電源電圧VDDLよりも先に投入された場合、VDD
L用GNDクランプ回路6は、メモリ電源電圧VDDH
の電圧レベルの上昇とともにオフ状態を維持する。VD
DH用VBB発生回路2が動作し、バイアス電圧VBB
の電圧レベルを低下させる。したがって、このメモリ電
源電圧VDDHが投入されてからVDDH用VBB発生
回路2が安定に動作するまでの過渡期間、この負電圧出
力ノード7が、不安定は状態となる。しかしながら、ロ
ジック電源電圧VDDLは投入されていないため、この
ような、不安定な状態に負電圧出力ノード7が設定され
ても、ラッチアップ現象は生じない。
【0111】以上のように、この発明の実施の形態2に
従えば、メモリ電源電圧投入検出信号およびロジック電
源電圧投入検出信号がともに活性状態のときに、基板バ
イアス電圧接続ノードを接地電圧レベルにクランプする
ように構成しており、負電圧発生動作が行なわれるまで
の過渡期間、この基板バイアス電圧出力ノードが、フロ
ーティング状態となるのを確実に抑制することができ、
ロジック電源電圧VDDLが、メモリ電源電圧VDDH
よりも先に投入されても、確実にラッチアップ現象の発
生を抑制することができる。
【0112】[実施の形態3]図8は、この発明の実施
の形態3に従う内部電圧発生回路の構成を概略的に示す
図である。図8に示す構成においては、VDDL用PO
R発生回路3からのロジック電源電圧投入検出信号/P
ORLに従って、負電圧出力ノード7を接地電圧レベル
にクランプするVDDL用GNDクランプ回路10と、
VDDH用POR発生回路4からのメモリ電源電圧投入
検出信号/PORHに従って、基板バイアス電圧出力ノ
ード7を接地電圧レベルにクランプするVDDH用GN
Dクランプ回路11が設けられる。すなわち、この図8
に示す構成においては、ロジック電源電圧VDDLおよ
びメモリ電源電圧VDDHそれぞれに対応して、負電圧
出力ノード7を接地電圧レベルにクランプするGNDク
ランプ回路が設けられる。
【0113】VDDL用GNDクランプ回路10は、ロ
ジック電源電圧VDDLが投入され、ロジック電源投入
検出信号/PORLがLレベルのときに、この負電圧出
力ノード7を、接地電圧GNDレベルにクランプする。
一方、VDDH用GNDクランプ回路11は、メモリ電
源投入検出信号/PORHがLレベルのときに負電圧出
力ノード7を、接地電圧レベルにクランプする。
【0114】したがって、この図8に示す構成の場合、
メモリ電源電圧VDDHが、ロジック電源電圧VDDL
よりも先に投入された場合においても、このメモリ電源
電圧VDDHの遷移期間中にVDDH用VBB発生回路
2が有効に動作し始めるまで、基板バイアス電圧VBB
を接地電圧GNDにクランプし、ノイズなどにより、ラ
ッチアップ現象が生じるのを防止する。これにより、よ
り確実に、電源投入シーケンスにかかわらず、ラッチア
ップ現象を抑制することができる。
【0115】なお、VBB発生回路1および2は対応の
電源電圧の投入に従って負電圧生成動作を実行してお
り、この構成は、特に断らない限り、以下の実施の形態
においても同様である。
【0116】図9は、図8に示すVDDL用GNDクラ
ンプ回路10およびVDDH用GNDクランプ回路11
の構成の一例である。これらのクランプ回路10および
11の構成は、その用いられる動作電源電圧を除いて同
じであり、図8においては、VDDL用GNDクランプ
回路10の構成を代表的に示す。
【0117】図9において、VDDL用GNDクランプ
回路10は、ロジック電源ノードと内部ノード10dの
間に接続されかつそのゲートにロジック電源投入検出信
号PORLを受けるPチャネルMOSトランジスタ10
aと、内部ノード10dと負電圧出力ノード7の間に接
続されかつそのゲートにロジック電源投入検出信号/P
ORLを受けるNチャネルMOSトランジスタ10b
と、負電圧出力ノード7と接地ノードの間に接続されか
つそのゲートが内部ノード10dに接続されるNチャネ
ルMOSトランジスタ10cを含む。MOSトランジス
タ10aは、そのバックゲートが、ロジック電源ノード
に接続され、MOSトランジスタ10bおよび10c
は、それぞれのバックゲートが、負電圧出力ノード7に
接続される。
【0118】ロジック電源電圧VDDLが、メモリ電源
電圧VDDHよりも先に投入された場合、まず、ロジッ
ク電源投入検出信号/PORLが所定期間Lレベルとな
る。この状態において、MOSトランジスタ10aがオ
ン状態となり、ノード10dが、ロジック電源電圧VD
DLレベルに駆動される。応じて、MOSトランジスタ
10cがオン状態となり、負電圧出力ノード7が、接地
電圧レベルに固定される。
【0119】ロジック電源投入検出信号/PORLがH
レベルとなると、MOSトランジスタ10aがオフ状
態、MOSトランジスタ10bがオン状態となり、内部
ノード10dの電圧レベルは、負電圧出力ノード7の電
圧レベルに保持される。応じて、クランプ用MOSトラ
ンジスタ10cがオフ状態となる。このときには、VD
DL用VDD発生回路1が有効に負電圧発生動作を行な
い、基板バイアス電圧VBBの電圧レベルが低下する。
【0120】一方、メモリ電源電圧VDDHが、ロジッ
ク電源電圧VDDLよりも先に投入された場合、ロジッ
ク電源電圧投入検出信号/PORLはLレベルであり、
またロジック電源電圧VDDLも、Lレベル(接地電圧
レベル)である。この状態において、VDDH用VBB
発生回路2が、メモリ電源電圧VDDHに従って、負電
圧発生動作を開始した場合、バイアス電圧VBBの電圧
レベルが低下する。このバイアス電圧VBBの電圧レベ
ルが低下し、MOSトランジスタ10bのゲート−ソー
ス間電圧が、そのしきい値電圧以上となると、MOSト
ランジスタ10bがオン状態となり、内部ノード10d
へは、このバイアス電圧VBBが伝達される。応じて、
クランプ用MOSトランジスタ10cはオフ状態を維持
し、VDDH用VBB発生回路2の負電圧発生動作に対
し影響を及ぼさない。
【0121】したがって、ロジック電源電圧VDDLお
よびメモリ電源電圧VDDHの投入シーケンスがいずれ
の場合であっても、これらのGNDクランプ回路10お
よび11により、先に投入された電源電圧の過渡期間か
ら、負電圧発生動作が有効に開始されるまでの期間、確
実に、接地電圧レベルに負電圧出力ノード7が保持さ
れ、電源投入シーケンスにかかわらず、ラッチアップ現
象を確実に抑制することができる。
【0122】なお、このVDDH用GNDクランプ回路
11の構成は、図9において、括弧内に示すように、ロ
ジック電源電圧投入検出信号/PORLに代えて、メモ
リ電源電圧投入検出信号/PORHを用い、ロジック電
源電圧VDDLに代えて、メモリ電源電圧VDDHを利
用することにより、その構成が得られる。
【0123】以上のように、この発明の実施の形態3に
従えば、ロジック電源電圧VDDLおよびメモリ電源電
圧VDDHそれぞれに対し、GNDクランプ回路を設け
ており、先に投入された電源電圧の過渡期間から、負電
圧が有効に発生されるまでの期間、確実に、負電圧出力
ノードを接地電圧レベルに固定することができ、その負
電圧出力ノードがフローティング状態となるのを防止す
ることができ、また寄生バイポーラトランジスタのベー
ス−エミッタ間が順バイアスされるのを防止することが
でき、電源投入シーケンスにかかわらず、確実に、ラッ
チアップ現象を抑制することができる。
【0124】[実施の形態4]図10は、この発明の実
施の形態4に従う負電圧発生回路の構成を概略的に示す
図である。この図10に示す負電圧発生回路の構成にお
いては、ロジック電源電圧VDDLに従って負電圧を発
生するVDDL用VBB発生回路15が、VDDH用P
OR発生回路4からのメモリ電源投入検出信号/POR
HがLレベルのときのみ動作可能とされる。メモリ電源
電圧投入検出信号/PORHがHレベルとなると、VD
DL用VBB発生回路15は、その負電圧発生動作が停
止される。この場合には、メモリ電源電圧VDDHに従
って負電圧を発生するVDDH用VBB発生回路2が、
負電圧発生動作を行なう。VDDH用VBB発生回路2
は、メモリ電源電圧VDDHに従って負電圧生成動作を
行なう。
【0125】ロジック電源電圧VDDLが、メモリ電源
電圧VDDHよりも先に投入された場合には、メモリ電
源投入検出信号/PORHはLレベルを維持するため、
VDDL用VBB発生回路15が動作し、負電圧出力ノ
ード7に、負電圧を生成する。この場合に、ロジック電
源電圧VDDLが先に投入されていても、バイアス電圧
VBBが負電圧レベルに駆動され、負電圧出力ノード7
はフロティング状態とはならないため、ラッチアップ現
象は抑制される。
【0126】続いて、メモリ電源電圧VDDHが投入さ
れると、VDDH用POR発生回路4からのメモリ電源
投入検出信号/PORHが所定期間経過後に、Hレベル
となる。応じて、VDDL用VBB発生回路15が、負
電圧発生動作を停止する。一方、VDDH用VBB発生
回路2が有効に負電圧生成動作を実行する。
【0127】これにより、VDDL用VBB発生回路1
5およびVDDH用VBB発生回路2がともに動作し、
この基板バイアス電圧VBBが、必要以上に深い電圧レ
ベルとなるのを防止し、不必要に、消費電力が消費され
るのを防止する。また、スタンバイ時において、VDD
H用VBB発生回路2のみが動作するため、スタンバイ
電流を低減することができる。
【0128】図11は、図10に示すVDDL用VBB
発生回路15の構成の一例を概略的に示す図である。図
11において、VDDL用VBB発生回路15は、ロジ
ック電源電圧VDDLを動作電源電圧として受け、メモ
リ電源投入検出信号/PORHがLレベルのときに発振
動作を行なう発振回路15aと、発振回路15aの出力
する発振信号OSCに従ってチャージポンプ動作を行な
って、負電圧を負電圧出力ノード7に生成するチャージ
ポンプ15bを含む。このチャージポンプ15bも、動
作電源電圧として、ロジック電源電圧VDDLを受け
る。
【0129】発振回路15aは、たとえば、奇数段のリ
ング状に接続されるリングオシレータで構成され、初段
のインバータに代えて、メモリ電源投入検出信号/PO
RHと最終段のインバータの出力信号を受けるNOR回
路が用いられる。メモリ電源電圧投入検出信号/POR
HがHレベルとなると、この初段のNOR回路の出力信
号がLレベルに固定され、リングオシレータの発振動作
が停止される。
【0130】以上のように、この発明の実施の形態4に
従えば、ロジック電源電圧に従って負電圧を発生する回
路を、メモリ電源投入検出信号が活性状態のときのみ動
作可能としており、基板バイアスが深くなるのを防止す
るとともに、消費電流を低減することができる。
【0131】[実施の形態5]図12は、この発明の実
施の形態5に従う内部電圧発生回路INVGに含まれる
負電圧発生回路の構成を概略的に示す図である。この図
12に示す負電圧発生回路の構成においては、図2に示
す負電圧発生回路に含まれるVDDL用VBB発生回路
1に代えて、図10に示すVDDL用VBB発生回路1
5が用いられる。この図12に示す負電圧発生回路の他
の構成は、図2に示す負電圧発生回路の構成と同じであ
り、対応する部分には同一参照番号を付し、その詳細説
明は省略する。
【0132】この図12に示す負電圧発生回路の構成に
おいては、VDDL用VBB発生回路15は、VDDH
用POR発生回路4からのパワーオンリセット信号(電
源投入検出信号)/PORHがLレベルのときにのみイ
ネーブルされて負電圧VBBを生成する。電源投入検出
信号/PORHがHレベルとなると、このVDDL用V
BB発生回路15の動作が停止され、VDDH用VBB
発生回路2が負電圧発生動作を行なう。VDDH用VB
B発生回路2は、メモリ電源電圧VDDHに従って負電
圧生成動作を実行する。したがって、図12に示す構成
の場合、図2に示す負電圧発生回路の効果に加えて、図
10に示す負電圧発生回路の効果を得ることができる。
【0133】[実施の形態6]図13は、この発明の実
施の形態6に従う負電圧発生回路の構成を概略的に示す
図である。この負電圧発生回路は、先の実施の形態1か
ら5と同様、内部電圧発生回路INVGに含まれる。
【0134】この図13に示す負電圧発生回路の構成に
おいては、図12に示す負電圧発生回路の構成に加え
て、さらに、VDDH用POR発生回路4からの電源投
入検出信号/PORHに応答して負電圧出力ノード7を
接地電圧レベルにクランプするVDDH用GNDクラン
プ回路11が設けられる。この図13に示す負電圧発生
回路の他の構成は、図12に示す負電圧発生回路の構成
と同じであり、対応する部分には同一参照番号を付し、
その詳細説明は省略する。
【0135】VDDH用GNDクランプ回路11の構成
は、図8に示すVDDH用GNDクランプ回路11と同
じであり、その具体的構成は、図9に示す構成と同様の
構成を用いて実現される。
【0136】この図13に示す負電圧発生回路の構成の
場合、VDDL用GNDクランプ回路6が、電源投入検
出信号/PORLおよび/PORHがともに活性状態の
ときに、負電圧出力ノード7を接地電圧レベルにクラン
プする。一方、VDDH用GNDクランプ回路11は、
メモリ電源投入検出信号/PORHがLレベルのとき
に、負電圧出力ノード7を接地電圧レベルにクランプす
る。したがって、電源電圧VDDLおよびVDDHの投
入シーケンスにかかわらず、この電源電圧の投入直後の
過渡期間においては、負電圧出力ノード7は、VDDL
用GNDクランプ回路6またはVDDH用GNDクラン
プ回路11により、接地電圧レベルに固定され、フロー
ティング状態または不安定な電圧状態となるのが防止さ
れる。
【0137】したがって、電源投入シーケンスにかかわ
らず、確実に、電源投入の過渡期間において負電圧出力
ノード7がフローティング状態となるのを防止でき、寄
生バイポーラトランジスタのベース−エミッタ間が順バ
イアスされるのを防止することができ、ラッチアップ現
象を抑制できる。
【0138】また、メモリ電源電圧VDDHが投入され
て安定化し、メモリ電源投入検出信号/PORHがHレ
ベルとなると、VDDL用VBB発生回路15が非活性
状態に保持される。したがって、先の実施の形態4およ
び5と同様、消費電流を低減することができ、また基板
バイアス電圧VBBが、必要以上に深い負電位レベルに
駆動されるのを防止することができ、応じて消費電流を
低減することができる。
【0139】また、メモリ電源電圧VDDHが投入され
ると、VDDH用VBBクランプ回路11が負電圧出力
ノード7を接地電圧レベルにクランプする。ロジック電
源電圧VDDLが先に投入された場合、所定期間経過後
にロジック電源投入検出信号/PORLがHレベルに立
上がり、VDDL用クランプ回路6によるクランプ動作
が終了する。このメモリ電源電圧VDDHの投入に応答
しメモリ電源投入検出信号/PORHが所定期間Lレベ
ルとなり、VDDH用GNDクランプ回路11がクラン
プ動作を行なう。
【0140】VDDL用VBB発生回路15により負電
圧が生成されており、このVDDH経路用GNDクラン
プ回路11の経路において貫通電流が流れるが、このV
DDL用VBB発生回路15の電荷供給能力を小さくす
ることにより、このクランプ回路11における貫通電流
を充分に小さくすることはできる。メモリ電源投入検出
信号/PORHがHレベルに立上がると、VDDL用V
BB発生回路15は、負電圧生成動作を停止し、また、
VDDH用GNDクランプ回路11もクランプ動作を停
止し、VDDH用VBB発生回路2により安定に負電圧
が生成される。
【0141】この構成においても、負電圧出力ノード7
が電源投入の過渡時においてフロティング状態となるの
を防止することができ、ラッチアップ現象が生じるのを
防止することができる。
【0142】[変更例]図14は、この発明の実施の形
態6に従う負電圧発生回路の変更例の構成を概略的に示
す図である。この図14に示す負電圧発生回路は、図8
に示す負電圧発生回路と以下の点において異なってい
る。すなわち、VDDL用VBB発生回路15が、VD
DL用VBB発生回路1に代えて用いられる。VDDL
用VBB発生回路15は、メモリ電源投入検出信号/P
ORHがLレベルのときにイネーブルされて、ロジック
電源電圧VDDLの投入後、負電圧を発生する。この図
14に示す負電圧発生回路の他の構成は、図12に示す
負電圧発生回路の構成と同じであり、対応する部分には
同一参照番号を付し、その詳細説明は省略する。
【0143】この図14に示す負電圧発生回路の構成に
おいて、ロジック電源電圧VDDLが先に投入された場
合、VDDL用GNDクランプ回路10により、負電圧
出力ノード7が、所定期間(ロジック電源電圧投入検出
信号/PORLが活性状態の期間)、接地電圧レベルに
固定される。一方、メモリ電源電圧VDDHが、先に投
入された場合には、VDDH用GNDクランプ回路11
により、メモリ電源投入検出信号/PORHが活性状態
の間、負電圧出力ノード7が接地電圧レベルにクランプ
される。
【0144】したがって、電源投入シーケンスにかかわ
らず、負電圧出力ノード7がフローティング状態となる
のを防止することができ、寄生バイポーラトランジスタ
Q2のベース−エミッタ間が順バイアスされるの防止す
ることができ、ラッチアップ現象を確実に抑制すること
ができる。また、メモリ電源投入検出信号/PORHが
Hレベルとなると、VDDL用VBB発生回路15は、
負電圧発生動作が禁止されるため、負電圧発生のための
消費電流を低減することができ、応じてスタンバイ電流
を低減することができる。
【0145】以上のように、この発明の実施の形態6に
従えば、電源投入シーケンスにかかわらず、負電圧出力
ノードを、この電源電圧変化の過渡期において接地電圧
レベルに固定(クランプ)し、かつメモリ電源電圧が安
定化すると、VDDL用VBB発生回路の動作を停止さ
せており、電源投入シーケンスにかかわらずラッチアッ
プ現象を確実に抑制することができ、かつ消費電流を低
減することができる。また、加えて、基板バイアス電圧
VBBが、より深い負電位レベルに駆動されるのを防止
でき、応じて消費電流を低減することができる。
【0146】[実施の形態7]図15は、この発明の実
施の形態7に従う負電圧発生回路の構成を概略的に示す
図である。この図15に示す負電圧発生回路において
は、負電圧出力ノード7に対し、基板バイアス電圧VB
Bが、所定電圧レベル以上に浮き上がるのを防止するた
めのクランプ回路20が設けられる。このクランプ回路
20は、ゲート、ドレインおよびバックゲートが負電圧
出力ノード7に接続されかつそのソースが接地ノードに
接続されるNチャネルMOSトランジスタ20aで構成
される。
【0147】このMOSトランジスタ20aは、しきい
値電圧Vthを有し、負電圧出力ノード7からのバイア
ス電圧VBBが、しきい値電圧Vth以上に上昇するの
を防止する。この負電圧出力ノード7に対しては、図1
に示す実施の形態1と同様、VDDL用VBB発生回路
1およびVDDH用VBB発生回路2が設けられる。
【0148】MOSトランジスタ20aは、ゲートおよ
びドレインおよびバックゲートが相互接続されており、
ダイオードとして動作する。したがって、負電圧出力ノ
ード7の電圧レベルが、このMOSトランジスタ20a
のしきい値電圧Vth以上となると、MOSトランジス
タ20aが導通し、バイアス電圧VBBの電圧レベルを
低下させる。。
【0149】一方、この負電圧出力ノード7の電圧レベ
ルが、MOSトランジスタ20aのしきい値電圧Vth
よりも低くなると、MOSトランジスタ20aは非導通
状態を維持する。したがって、このクランプ回路20に
より、負電圧出力ノード7の電圧レベルが、しきい値電
圧Vthレベル以上に上昇するのを防止することができ
る。
【0150】この負電圧出力ノード7は、図40に示す
不純物領域1051に結合されており、したがって、こ
のMOSトランジスタ20aのしきい値電圧Vthが、
寄生バイポーラトランジスタQ2の順方向降下電圧Vb
e以下であれば、寄生バイポーラトランジスタQ2が導
通するのを防止することができ、ラッチアップ現象を抑
制することができる。
【0151】この寄生バイポーラトランジスタQ2のベ
ース−エミッタ間順方向降下電圧Vbeが、Pウェル1
050とN型不純物領域1052の間の拡散電位であ
り、このMOSトランジスタ20aのしきい値電圧Vt
hと同程度とすることができ、また、このMOSトラン
ジスタ20aの基板領域(バックゲート)とソース不純
物領域の不純物濃度を調整することにより、そのしきい
値電圧Vthを寄生バイポーラトランジスタQ2のベー
ス−エミッタ間順方向降下電圧Vbe、すなわちPN接
合拡散電位よりも低くすることができ、確実に、寄生バ
イポーラトランジスタQ2が導通するのを防止すること
ができる。
【0152】なお、MOSトランジスタ20aのバック
ゲートと不純物領域の間のPN接合によりダイオードが
形成されており、その拡散電位φ以上にバイアス電圧V
BBが上昇すると、このMOSトランジスタ20aが導
通する。通常拡散電位φはしきい値電圧Vthよりも低
いため、バイアス電圧VBBを、しきい値電圧Vthよ
りも低い電位レベルにクランプする事ができ、確実に寄
生バイポーラトランジスタのベースーエミッタ間が順バ
イアスされるのを防止する事ができる。特に拡散電位φ
は、基板領域と不純物領域の間のPN接合により与えら
れ、寄生バイポーラトランジスタのベース−エミッタ間
領域の順方向降下電圧とほぼ同程度であり、このダイオ
ード接続されたMOSトランジスタをクランプ素子とし
て利用する事により、確実に、寄生バイポーラトランジ
スタが導通するのを防止する事ができる。
【0153】なお、図15に示す構成においては、Nチ
ャネルMOSトランジスタがダイオード接続されてクラ
ンプ素子として用いられている。しかしながら、ダイオ
ード接続されたPチャネルMOSトランジスタがクラン
プ素子として用いられても良い。
【0154】以上のように、この発明の実施の形態7に
従えば、1個のMOSトランジスタを負電圧出力ノード
の上限電圧をクランプする素子として利用しており、電
源投入シーケンスにかかわらず、寄生バイポーラトラン
ジスタがサイリスタ動作をするのを防止することがで
き、確実にラッチアップ現象を抑制することができる。
また、単に、1つのMOSトランジスタを用いているだ
けであり、回路面積を低減することができる。
【0155】[実施の形態8]図16は、この発明の実
施の形態8に従う負電圧発生回路の構成を概略的に示す
図である。図16において負電圧発生回路は、メモリ電
源電圧VDDHに従ってバイアス電圧VBBを発生する
VDD用VBB発生回路2と、メモリ電源電圧VDDH
の投入を検出するVDDH用POR発生回路4と、VD
DH用POR発生回路4からのメモリ電源投入検出信号
/PORHが活性状態(Lレベル)のとき負電圧出力ノ
ード7を接地電圧レベルにクランプするVDDL用GN
Dクランプ回路21を含む。このVDDL用GNDクラ
ンプ回路21は、ロジック電源電圧VDDLを、一方動
作電源電圧として受ける。
【0156】VDDL用GNDクランプ回路21の具体
的構成は、図9に示すVDDL用GNDクランプ回路1
0の構成と同じである。次に、この図16に示す負電圧
発生回路の動作を図17に示すタイミング図を参照して
説明する。なお、以下の説明において、VDDH用VB
B発生回路2が、メモリ電源投入検出信号/PORHの
非活性化に応答して、負電圧生成動作を行なう場合の動
作について説明する。しかしながら、このVDDH用V
BB発生回路2は、メモリ電源電圧VDDHに従って負
電圧を生成しても良い。この場合においては、メモリ電
源電圧VDDHが安定化されると、VDDH用VBB発
生回路2が有効に負電圧生成動作を行なう。
【0157】時刻T0においてロジック電源電圧VDD
Lが投入される。このときまだ、メモリ電源電圧VDD
Hは投入されていない。この状態においては、メモリ電
源電圧投入検出信号/PORHはLレベルであり、VD
DL用GNDクランプ回路21が動作し、この負電圧出
力ノード7の電圧VBBを、接地電圧レベルに固定す
る。
【0158】時刻T1においてメモリ電源電圧VDDH
が投入され、時刻T2において、メモリ電源投入検出信
号/PORHがHレベルに立上がる。このメモリ電源投
入検出信号/PORHの立上がりに応答して、VDDL
用GNDクランプ回路21がクランプ動作を停止する。
一方、VDDH用VBB発生回路2は、この時刻T2か
ら、安定なメモリ電源電圧に従って有効に負電圧発生動
作を開始し、負電圧出力ノード7の電圧レベルを低下さ
せる。したがって、このロジック電源電圧VDDLが、
メモリ電源電圧VDDHよりも先に投入された場合にお
いても、VDDH用VBB発生回路2が有効に負電圧を
生成するまでの過渡期間、負電圧出力ノード7を接地電
圧レベルに固定する。これにより、負電圧出力ノード7
が、ロジック電源電圧VDDLが先に投入された場合に
おいてフローティング状態となるのは確実に抑制され、
ラッチアップ現象を防止することができる。
【0159】次に、図18を参照して、メモリ電源電圧
VDDHが、ロジック電源電圧VDDLよりも先に投入
された場合の動作について説明する。図18において、
時刻T0において、メモリ電源電圧VDDHが投入さ
れ、時刻T2において、メモリ電源投入検出信号/PO
RHがHレベルに立上がる。VDDL用GNDクランプ
回路21は、このLレベルのメモリ電源投入検出信号/
PORHに従ってクランプ動作がイネーブルされる。
【0160】しかしながら、ロジック電源電圧VDDL
はまだ投入されていないため、このVDDL用GNDク
ランプ回路21において、図9に示すPチャネルMOS
トランジスタ10aは、十分にオン状態とならず、図9
に示す内部ノード10dが、PチャネルMOSトランジ
スタ10aのしきい値電圧の絶対値|Vthp|レベル
にクランプされる。この状態において、内部ノード10
dの電圧レベルが最大、ロジック電源ノードの電圧レベ
ルよりも、PチャネルMOSトランジスタ10aのしき
い値電圧の絶対値|Vthp|だけ高い電圧レベルに設
定される。したがって、クランプ用のNチャネルMOS
トランジスタ10cが、ほぼオン状態とオフ状態の中間
状態となり、負電圧出力ノード7の電圧レベルが、接地
電圧レベルよりも浮き上がるのを防止することができ
る。
【0161】負電圧出力ノード7が負電圧レベルに駆動
されると、このVDDL用GNDクランプ回路21のク
ランプトランジスタがオフ状態となり、VDDH用VB
B発生回路2の負電圧生成動作に対しては影響は及ぼさ
ない。
【0162】時刻T2において、メモリ電源投入検出信
号/PORHがHレベルに立上がると、VDDH用VB
B発生回路2が安定なメモリ電源電圧に従って動作して
有効に負電圧生成動作を実行し、負電圧出力ノード7の
電圧レベルを低下させる。この後、ロジック電源電圧V
DDLが投入されても、既に、VDDL用GNDクラン
プ回路21のクランプ動作は禁止されており、このVD
DH用VBB発生回路2の負電圧発生動作に対し、何
ら、ロジック電源電圧VDDLは、影響を及ぼさない。
【0163】したがって、このメモリ電源電圧投入検出
信号/PORHがLレベルのときに、電源ノイズによ
り、ロジック電源ノードの電圧レベルが上昇した場合、
このVDDL用GNDクランプ回路21において、内部
ノード10dが、このノイズレベルに応じて上昇し、応
じてクランプ用のMOSトランジスタ10cが導通し、
負電圧出力ノード7は、接地電圧レベルに保持される。
したがって、このようなロジック電源ノードに対し電源
ノイズが発生した場合においても、確実に、負電圧出力
ノード7を接地電圧レベルに固定でき、図40に示す寄
生バイポーラトランジスタQ2のベース−エミッタ間が
順方向にバイアスされるのを確実に防止することができ
る。
【0164】以上のように、この発明の実施の形態8に
従えば、メモリ電源電圧に従って負電圧を発生する回路
を設け、かつメモリ電源電圧投入検出信号が活性状態の
とき、この負電圧出力ノードを接地電圧レベルにクラン
プするクランプ回路へ、ロジック電源電圧を与えてお
り、ロジック電源電圧が先に投入されても確実に、負電
圧出力ノードを接地電圧レベルに固定することができ、
ラッチアップ現象を抑制することができる。また、負電
圧発生回路の構成要素数も低減することができ、応じて
回路レイアウト面積および消費電流を低減することがで
きる。
【0165】なお、VDDL用GNDクランプ回路21
において、このレベル変換用のPチャネルMOSトラン
ジスタのしきい値電圧の絶対値を、負電圧出力ノードク
ランプ用のNチャネルMOSトランジスタのしきい値電
圧よりも十分大きくすることにより、VDDH用VBB
発生回路2がメモリ電源投入検出信号に応答して負電圧
生成動作を行なう場合においても、確実に、負電圧出力
ノードを、メモリ電源電圧が先に投入された場合におい
ても、接地電圧レベルにクランプすることができる。
【0166】[実施の形態9]図19は、この発明の実
施の形態9に従う負電圧発生回路の構成を概略的に示す
図である。図19に示す負電圧発生回路は、以下の点に
おいて、図16に示す負電圧発生回路の構成と異なって
いる。すなわち、メモリ電源投入検出信号/PORHの
活性化時、負電圧出力ノード7を接地電圧レベルに固定
するVDDH用GNDクランプ回路11が、VDDL用
GNDクランプ回路21と並列に設けられる。他の構成
は、図16に示す構成と同じであり、対応する部分には
同一参照番号を付し、その詳細説明は省略する。
【0167】VDDH用GNDクランプ回路11は、そ
の構成は、図9に示すGNDクランプ回路の構成と同様
である。
【0168】この図19に示す負電圧発生回路におい
て、メモリ電源電圧VDDHが、ロジック電源電圧VD
DLよりも先に投入された場合、メモリ電源電圧投入検
出信号/PORHがLレベルの間、VDDH用GNDク
ランプ回路11により、負電圧出力ノード7を、接地電
圧レベルに保持することができる。一方、ロジック電源
電圧VDDLが、メモリ電源電圧VDDHよりも先に投
入された場合には、VDDL用GNDクランプ回路21
により、負電圧出力ノード7が、接地電圧レベルに保持
される。したがって、電源電圧VDDLおよびVDDH
の投入シーケンスにかかわらず、この先に投入された電
源電圧の遷移期間中においては、確実に負電圧出力ノー
ド7を接地電圧レベルに保持することができ、VDDH
用VBB発生回路2が有効に動作し、負電圧出力ノード
7に負電圧が生成されるまでの期間、確実に、負電圧出
力ノード7を接地電圧レベルに固定することができ、ラ
ッチアップ現象を、電源投入シーケンスにかかわらず確
実に抑制することができる。
【0169】以上のように、この発明の実施の形態9に
従えば、メモリ電源投入検出信号の活性状態の間、VD
DL用GNDクランプ回路およびVDDH用GNDクラ
ンプ回路をともに動作させるように構成しており、メモ
リ電源電圧に従って負電圧を有効に発生させるまでの過
渡期間、確実に、電源投入シーケンスにかかわらず負電
圧出力ノードを接地電圧レベルに保持することができ、
ラッチアップ現象を電源投入シーケンスにかかわらず確
実に抑制することができる。
【0170】[実施の形態10]図20は、この発明の
実施の形態10に従う内部電圧発生回路の構成を概略的
に示す図である。図20においては、この内部電圧発生
回路INVGに含まれる、昇圧電圧VPPを発生する昇
圧電圧発生回路の構成を概略的に示す。
【0171】図20において、この昇圧電圧発生回路
は、ロジック電源電圧VDDLに従って昇圧電圧VPP
を高電圧出力ノード37に生成するVDDL用VPP発
生回路31と、メモリ電源電圧VDDHに従って、昇圧
VPPを、高電圧出力ノード37に生成するVDDH用
VPP発生回路32を含む。これらのVPP発生回路3
1および32は、キャパシタを利用してチャージポンプ
動作を行なって、対応の電源電圧VDDLおよびVDD
Hから昇圧電圧VPPを生成する。
【0172】この図20に示す昇圧電圧発生回路の構成
において、ロジック電源電圧VDDLが、メモリ電源電
圧VDDHよりも先に投入された場合、VDDL用VP
P発生回路31により、ロジック電源電圧VDDLに従
って昇圧電圧VPPを生成することができる。したがっ
て、図40に示す構成において、不純物領域1041
(ウェル電位固定ノードn1)の電圧レベルを、不純物
領域1042の電圧レベルよりも高くすることができ、
寄生ダイオードD1を非導通状態に保持でき、応じて寄
生バイポーラトランジスタQ1のベース−エミッタ間が
順方向にバイアスされるのを防止することができる。こ
れにより、寄生バイポーラトランジスタQ1およびQ2
による寄生サイリスタが点弧されることはない。したが
って、ロジック電源電圧VDDLを、メモリ電源電圧V
DDHよりも先に投入しても、ラッチアップ現象を抑制
することができる。
【0173】メモリ電源電圧VDDHが先に投入された
場合には、ロジック電源電圧VDDLは、接地電圧レベ
ルであり、同様、寄生バイポーラトランジスタQ1のベ
ース−エミッタ間を逆バイアス状態に保持することがで
き、また、寄生サイリスタがオン状態となるのを防止で
き、ラッチアップ現象を抑制することができる。
【0174】なお、昇圧電圧VPPを発生する回路31
および32においても、特に断らない限り、対応の電源
電圧の投入に従ってチャージポンプ動作を行なって昇圧
電圧を発生する。
【0175】以上のように、この発明の実施の形態10
に従えば、ロジック電源電圧およびメモリ電源電圧それ
ぞれに従って昇圧電圧VPPを発生する回路を設けてお
り、電源投入シーケンスにかかわらず、確実にラッチア
ップ現象を抑制することができる。
【0176】[実施の形態11]図21は、この発明の
実施の形態11に従う内部電圧発生回路INVGに含ま
れる昇圧電圧発生回路(以下、単に昇圧電圧発生回路と
称す)の構成を概略的に示す図である。図21におい
て、昇圧電圧発生回路は、図20に示すVDDL用VP
P発生回路31およびVDDH用VPP発生回路32に
加えて、さらに、ロジック電源電圧VDDLの投入を検
出し、ロジック電源投入検出信号/PORLを生成する
VDDL用POR発生回路33と、メモリ電源電圧VD
DHの投入を検出し、該検出結果に従ってメモリ電源投
入検出信号/PORHを生成するVDDH用POR発生
回路34と、電源投入検出信号/PORLおよび/PO
RHを受けるNOR回路35と、NOR回路35の出力
信号に従って選択的に昇圧電圧出力ノード37を、ロジ
ック電源電圧VDDLレベルにプリチャージするVDD
Lプリチャージ回路36を含む。
【0177】NOR回路35およびVDDLプリチャー
ジ回路36は、動作電源電圧として、ロジック電源電圧
VDDLを受ける。VDDLプリチャージ回路36は、
NOR回路35の出力信号がHレベルのとき、すなわち
電源投入検出信号/PORLおよび/PORHがともに
Lレベルのときに、プリチャージ動作を行なう。次に、
この図21に示す昇圧電圧発生回路の動作を、図22お
よび図23に示すタイミング図を参照して説明する。
【0178】まず、図22を参照して、メモリ電源電圧
VDDHが、ロジック電源電圧VDDLよりも先に投入
された場合の動作について説明する。
【0179】時刻T10において、メモリ電源電圧VD
DHが投入され、その電圧レベルが上昇する。ロジック
電源電圧VDDLは投入されていないため、ロジック電
源電圧投入検出信号/PORLはLレベルである。この
状態において、NOR回路35の入力へは、Lレベルの
信号が与えられる。しかしながら、ロジック電源電圧V
DDLは、Lレベルであり、このNOR回路35の出力
信号はLレベルであり、VDDLプリチャージ回路36
は、プリチャージ動作は行なわない。
【0180】この状態において、時刻T11において、
メモリ電源投入検出信号/PORHがHレベルに立上が
り、VDDH用VPP発生回路32が、安定なメモリ電
源電圧VDDHに従って、有効に昇圧電圧発生動作を行
ない、昇圧電圧VPPの電圧レベルが、メモリ電源電圧
VDDHよりも高い電圧レベルに保持される。
【0181】時刻T12において、ロジック電源電圧V
DDLが与えられ、時刻T13において、ロジック電源
電圧投入検出信号/PORLがHレベルに立上がる。こ
の状態において、ロジック電源電圧VDDLが時刻T1
2において投入されても、そのときには、メモリ電源投
入検出信号/PORHはHレベルであり、NOR回路3
5の出力信号はLレベルであり、VDDLプリチャージ
回路36のプリチャージ動作は禁止される。したがっ
て、確実に、高電圧出力ノード37に発生する昇圧電圧
VPPの電圧レベルを、VDDH用VPP発生回路32
により、昇圧し、またVDDL用VPP発生回路31
が、ロジック電源電圧VDDLが投入されると、昇圧動
作を行なう。ロジック電源電圧VDDLが安定化すると
ロジック電源電圧投入検出信号/PORLがHレベルと
なる。
【0182】従って、この状態においては、VPP発生
回路31および32が昇圧電圧VPPを生成する。
【0183】ここで、負電圧発生回路の場合と同様、こ
れらのVPP発生回路31および32は、対応の電源電
圧VDDLおよびVDDHが投入されると、その投入さ
れた電源電圧に従って、昇圧動作を行なうように構成さ
れる。電源電圧VDDLおよびVDDHが不安定な期
間、昇圧電圧生成動作は不安定となる。この電源電圧の
過渡期間において有効に昇圧電圧が生成されるまで高電
圧出力ノード37を所定の電圧レベルに保持することに
より、図40に示す寄生バイポーラトランジスタQ1の
ベース−エミッタ間が順バイアスされるのを防止するこ
とができ、寄生サイリスタが導通するのを防止すること
ができる。
【0184】この電源電圧の投入に従って昇圧電圧生成
動作を行なうことにより、安定な電源電圧に従って昇圧
電圧を生成して急激に昇圧電圧VPPの電圧レベルが変
化するのを防止する。これにより結合ノイズなどによる
悪影響を防止し、安定に昇圧電圧VPPを所定の電圧レ
ベルにまで駆動する。
【0185】次に、図23を参照して、ロジック電源電
圧VDDLが、メモリ電源電圧VDDHよりも先に投入
された場合の動作について説明する。
【0186】時刻T15において、ロジック電源電圧V
DDLが投入され、その電圧レベルが上昇する。ロジッ
ク電源投入検出信号/PORLは、Lレベルであり、ま
た、メモリ電源電圧VDDHは投入されていないため、
メモリ電源投入検出信号/PORHもLレベルである。
したがって、NOR回路35の出力信号が、このロジッ
ク電源電圧VDDLの電圧レベル上昇に応じてその電圧
レベルが上昇し、VDDLプリチャージ回路36がプリ
チャージ動作を行ない。高電圧出力ノード37の昇圧電
圧VPPの電圧レベルを、ロジック電源電圧VDDLレ
ベルにプリチャージする。
【0187】時刻T16において、ロジック電源投入検
出信号/PORLがHレベルに立上がり、VDDL用V
PP発生回路31が、有効に昇圧電圧発生動作を行な
い、高電圧出力ノード37の昇圧電圧VPPの電圧レベ
ルを、所定の電圧レベルまで上昇させる。このときに
は、NOR回路35の出力信号は、ロジック電源電圧投
入検出信号/PORLの立上がりに応答してLレベルと
なり、VDDLプリチャージ回路36のプリチャージ動
作は停止される。したがって、確実に、高電圧出力ノー
ドの電圧VPPを所定の昇圧電圧レベルにまで駆動する
ことができる。
【0188】時刻T17において、メモリ電源電圧VD
DHが投入され、時刻T18において、メモリ電源電圧
投入検出信号/PORHがHレベルに立上がる。これに
より、昇圧電圧VPPが、2つのVPP発生回路31お
よび32により、安定に生成される。
【0189】時刻T15から時刻T16の期間、高電圧
出力ノード37は、ロジック電源電圧VDDLレベルに
保持される。したがって、図40に示すウェル電位固定
ノードn1が、ロジック電源電圧VDDLレベルであ
り、ダイオード素子D1のアノードおよびカソード間の
電圧差はなく、寄生ダイオードD1をオフ状態に保持す
ることができる。また、Nウェル1040内において、
寄生バイポーラトランジスタQ1のベース電極ノードn
2は、ほぼ、ロジック電源電圧VDDLレベルであり、
この寄生バイポーラトランジスタQ1のベース−エミッ
タ間が順方向にバイアスされるのを防止することができ
る(Nウェル1040が、VDDLプリチャージ回路3
6により、ロジック電源電圧VDDLレベルにプリチャ
ージされるため)。したがって、このロジック電源電圧
VDDLが、メモリ電源電圧VDDHよりも先に投入さ
れた場合においても、確実に、寄生バイポーラトランジ
スタQ1がオン状態となるのを防止でき、ラッチアップ
現象を確実に抑制することができる。
【0190】なお、以下の説明において、VPP発生回
路31および32は、特に断らない限り、対応の電源投
入検出信号と独立に対応の電源電圧に従って昇圧電圧生
成動作を行なう。従って、対応の電源電圧が所定電圧
(しきい値電圧レベル)以上に上昇しない場合において
は、チャージポンプ動作が行なわれず、また続いてチャ
ージポンプ動作が行なわれる場合、対応の電源電圧の電
圧レベルが不充分であれば、不充分な電荷供給動作が行
なわれ、不安定な昇圧動作が行われる。以下の説明にお
いて、有効に昇圧電圧を生成するという動作は、チャー
ジポンプ動作が安定に行なわれて昇圧電圧が生成される
状態を示す。
【0191】図24は、図21に示すVDDLプリチャ
ージ回路36の構成の一例を示す図である。図24にお
いて、VDDLプリチャージ回路36は、NOR回路3
5の出力信号がHレベルのときにイネーブルされて所定
の周期で発振動作を行なう発振回路36aと、発振回路
36aの出力信号に従ってチャージポンプ動作を行な
い、ロジック電源電圧VDDLよりも高い電圧を生成す
るチャージポンプ36bと、チャージポンプ36bの出
力電圧に従って選択的に導通し、ロジック電源ノードの
ロジック電源電圧VDDLを、導通時高電圧出力ノード
37に伝達するNチャネルMOSトランジスタ36cを
含む。
【0192】発振回路36aおよびチャージポンプ36
bは、ロジック電源電圧VDDLを動作電源電圧として
受ける。このチャージポンプ36bは、通常のキャパシ
タを利用するチャージポンプ回路で構成され、MOSト
ランジスタ36cのゲート容量をロジック電源電圧VD
DLよりも高い電圧レベルに駆動する。このチャージポ
ンプ36bは、MOSトランジスタ36cのゲート容量
を充電することを要求されるだけであり、その電荷供給
能力は十分小さくすることができ、消費電流は十分小さ
くすることができる。チャージポンプ36bは、MOS
トランジスタ36cのゲート電圧を、VDDL+Vth
nの電圧レベルに駆動する。ここで、Vthnは、MO
Sトランジスタ36cのしきい値電圧である。これによ
り、高電圧出力ノード37に、ロジック電源電圧VDD
Lを伝達することができる。
【0193】チャージポンプ36bは、非活性化時、そ
の出力電圧が接地電圧レベルまたはロジック電源電圧V
DDLレベルに維持される。したがって、このMOSト
ランジスタ36cは、高電圧出力ノード37に、昇圧電
圧VPPが生成され、その電圧レベルが上昇する場合に
は、オフ状態を維持し、高電圧出力ノード37から、ロ
ジック電源ノードへ、電流が流れるのを防止する。
【0194】なお、この図24に示す構成において、N
OR回路35の出力信号がLレベルとなると、MOSト
ランジスタ36cのゲートロジック電源ノードに結合す
るPチャネルMOSトランジスタがさらに設けられても
よい。昇圧電圧VPPがロジック電源電圧VDDLより
も高い電圧レベルに駆動されるとき、このMOSトラン
ジスタ36cをオフ状態とでき、また、そのゲート−ド
レイン間の電圧を小さくすることができ、MOSトラン
ジスタ36cの耐用特性を十分保証することができる。
これに代えて、NOR回路35の出力信号を受けるイン
バータと、このインバータの出力信号に従って、MOS
トランジスタ36cのゲートを接地電圧レベルに固定す
るNチャネルMOSトランジスタとがさらに設けられて
もよい。このインバータは、ロジック電源電圧VDDL
を動作電源電圧として受ける。
【0195】[変更例]図25は、この発明の実施の形
態11の変更例の構成を概略的に示す図である。図25
に示す昇圧電圧発生回路の構成においては、メモリ電源
電圧VDDHが、メモリ電源投入検出信号/PORHに
代えて、NOR回路35へ与えられる。他の構成は、図
21に示す構成と同じであり、対応する部分には同一参
照番号を付し、その詳細説明は省略する。
【0196】この図25に示す構成においても、ロジッ
ク電源電圧VDDLが、メモリ電源電圧VDDHよりも
先に投入された場合には、NOR回路35およびVDD
Lプリチャージ回路36により、高電圧出力ノード37
をロジック電源電圧VDDLレベルにプリチャージする
ことができ、また、メモリ電源電圧VDDHが先に投入
された場合には、VDDLプリチャージ回路36が非動
作状態であり、その出力段のMOSトランジスタ36c
は、ゲートおよびソースがロジック電源電圧VDDLを
受けているため接地電圧レベルとなり、高電圧出力ノー
ド37のプリチャージ動作は行なわれず、VDDH用V
PP発生回路32が、高電圧出力ノード37に昇圧電圧
を生成する動作に対し悪影響を及ぼすのを防止すること
ができる。VDDH用VPP発生回路32がメモリ電源
電圧VDDHに従って有効に昇圧電圧生成動作を行なっ
て、高電圧出力ノード37の電圧レベルを上昇させる。
【0197】以上のように、この発明の実施の形態11
に従えば、ロジック電源電圧が先に投入された場合に
は、昇圧電圧が安定に発生されるまで、この高電圧出力
ノードを、ロジック電源電圧レベルにプリチャージする
ように構成しており、ロジック電源電圧が先に投入され
た場合においても、確実に寄生バイポーラトランジスタ
をオフ状態に維持することができ、ラッチアップ現象を
抑制することができる。
【0198】[実施の形態12]図26は、この発明の
実施の形態12に従う昇圧電圧発生回路の構成を概略的
に示す図である。この図26に示す昇圧電圧発生回路
は、図21に示す昇圧電圧発生回路と以下の点において
異なっている。すなわち、VDDL用POR発生回路3
3からのロジック電源投入検出信号/PORLがLレベ
ルのとき高電圧出力ノード37をロジック電源電圧VD
DLレベルにプリチャージするVDDLプリチャージ回
路40と、VDDH用POR発生回路34からのメモリ
電源投入検出信号/PORHがLレベルのときに高電圧
出力ノード37を、メモリ電源電圧VDDHレベルにプ
リチャージするVDDHプリチャージ回路41とが設け
られる。これらのプリチャージ回路40および41を、
図21に示すNOR回路35およびVDDLプリチャー
ジ回路36に代えて利用する。
【0199】この図26に示す昇圧電圧発生回路の構成
の場合、ロジック電源電圧VDDLが先に投入された場
合には、VDDLプリチャージ回路40により、高電圧
出力ノード37が、ロジック電源電圧VDDLレベルに
プリチャージされる。ロジック電源電圧VDDL投入
後、VDDL用VPP発生回路31により、有効に昇圧
動作が行なわれるまでの期間、高電圧出力ノード37を
ロジック電源電圧VDDLレベルに保持する。
【0200】一方、メモリ電源電圧VDDHが先に投入
された場合には、メモリ電源投入検出信号/PORHが
Lレベルの間、VDDHプリチャージ回路41により、
高電圧出力ノード37が、メモリ電源電圧VDDHレベ
ルにプリチャージされ、このVDDH用VPP発生回路
32が、有効に昇圧電圧を発生するまでの期間、この高
電圧出力ノード37がフローティング状態となるのを防
止する。
【0201】したがって、ロジック電源電圧VDDLお
よびメモリ電源電圧VDDHの投入シーケンスにかかわ
らず、その高電圧出力ノード37がフローティング状態
となるのを防止でき、応じて図40に示す寄生バイポー
ラトランジスタQ1のベース−エミッタ間が順方向にバ
イアスされるのを防止することができ、電源投入シーケ
ンスにかかわらず確実に、ラッチアップ現象を抑制する
ことができる。
【0202】図27は、図26に示すVDDLプリチャ
ージ回路40およびVDDHプリチャージ回路41の構
成の一例を示す図である。図27において、これらのプ
リチャージ回路40および41は同一構成を有し、それ
らに与えられる電源投入検出信号および電源電圧が異な
るだけであり、VDDLプリチャージ回路40の構成を
示し、VDDHプリチャージ回路41の構成について
は、括弧内において対応の電源電圧および電源投入検出
信号を示す。
【0203】図27において、VDDLプリチャージ回
路40は、ロジック電源投入検出信号/PORLがLレ
ベルのときに発振動作を行なう発振回路40aと、発振
回路40aの発振信号に従ってキャパシタを利用するチ
ャージポンプ動作を行ないロジック電源電圧VDDLよ
りも高い電圧を生成するチャージポンプ40bと、チャ
ージポンプ40bの出力電圧に従って、選択的に導通
し、ロジック電源ノードのロジック電源電圧VDDLを
高電圧出力ノード37に伝達するNチャネルMOSトラ
ンジスタ40cを含む。
【0204】発振回路40aは、偶数段の縦続接続され
るインバータIVと、このインバータIVの最終段のイ
ンバータの出力信号とロジック電源投入検出信号/PO
RLとを受けるNOR回路NGと、インバータ列の最終
段のインバータIVの出力信号を反転してチャージポン
プ40bへ与えるインバータIVGを含む。
【0205】発振回路40aおよびチャージポンプ回路
40bは、動作電源電圧としてロジック電源電圧VDD
Lを受ける。
【0206】ロジック電源投入検出信号/PORLがL
レベルのとき、NOR回路NGは、インバータとして動
作する。したがって、このロジック電源電圧VDDLの
電圧レベルの上昇に従って、NOR回路NGおよびイン
バータIVの列によりリングオシレータが形成され、所
定の周期で発振動作を行ない、インバータIVGを介し
て、波形整形された発振信号がチャージポンプ40bへ
与えられる。
【0207】チャージポンプ40bは、発振回路40a
からの発振信号に従ってチャージポンプ動作を行なっ
て、ロジック電源電圧VDDLよりも高い電圧を生成し
て、MOSトランジスタ40cのゲートへ与える。この
MOSトランジスタ40cはチャージポンプ40bから
のチャージポンプ電圧に従って導通し、高電圧出力ノー
ド37に、ロジック電源電圧VDDLを伝達する。
【0208】ロジック電源投入検出信号/PORLがH
レベルとなると、NOR回路NGの出力信号がLレベル
に固定され、発振回路40aの発振動作が停止され、チ
ャージポンプ40bもチャージポンプ動作を停止する。
このときには、VDDL用VPP発生回路31により、
昇圧動作が有効に行なわれて、高電圧出力ノード37か
らの昇圧電圧VPPが、ロジック電源電圧VDDLより
も高い電圧レベルとなる。したがって、チャージポンプ
40bの出力電圧が、ロジック電源電圧VDDLレベル
であっても、MOSトランジスタ40cはオフ状態とな
り、昇圧電圧VPPの電圧レベルに対し悪影響を及ぼさ
ない。
【0209】なお、この図27に示すVDDLプリチャ
ージ回路40の構成において、ロジック電源投入検出信
号/PORLの反転信号を利用して、MOSトランジス
タ40cのゲートを接地ノードに接続するNチャネルM
OSトランジスタがさらに設けられてもよく、またロジ
ック電源投入検出信号/PORLの反転信号を利用し
て、MOSトランジスタ40cのゲートをロジック電源
ノードに出力するPチャネルMOSトランジスタがさら
に設けられてもよい。
【0210】以上のように、この発明の実施の形態12
に従えば、ロジック電源投入検出信号およびメモリ電源
投入検出信号それぞれに従って、高電圧出力ノードを、
ロジック電源電圧またはメモリ電源電圧レベルにプリチ
ャージするように構成している。したがって、先に投入
された電源電圧レベルに、この高電圧出力ノード37の
電圧レベルをプリチャージすることができ、電源投入の
過渡時において昇圧電圧VPPの電圧レベルが不安定な
ときに、確実に高電圧出力ノードを所定電圧レベルに固
定することができる。これにより、電源投入シーケンス
にかかわらず、寄生バイポーラトランジスタQ1を確実
にオフ状態に保持でき、ラッチアップ現象を電源投入シ
ーケンスにかかわらず、確実に抑制することができる。
【0211】[実施の形態13]図28は、この発明の
実施の形態13に従う昇圧電圧発生回路の構成を概略的
に示す図である。図28において、昇圧電圧発生回路
は、メモリ電源電圧VDDHから昇圧電圧VPPを生成
するVDDH用VPP発生回路32と、メモリ電源電圧
VDDHの投入を検出するVDDH用POR発生回路3
4と、メモリ電源投入検出信号/PORHがLレベルの
ときにイネーブルされ、ロジック電源電圧VDDLに従
って昇圧電圧VPPを発生するVDDL用VPP発生回
路45を含む。VPP発生回路32は、メモリ電源投入
検出信号/PORHと独立に、メモリ電源電圧VDDH
に従って高電圧出力ノード37に昇圧電圧VPPを生成
する。
【0212】この図28に示す昇圧電圧発生回路の構成
においては、ロジック電源電圧VDDLが、メモリ電源
電圧VDDHよりも先に投入された場合、メモリ電源投
入検出信号/PORHはLレベルであるため、VDDL
用VPP発生回路45が動作し、ロジック電源電圧VD
DLに従って高電圧出力ノード37に昇圧電圧VPPを
生成する。次いで、メモリ電源電圧VDDHが投入され
ると、VDDH用VPP発生回路32が、このメモリ電
源電圧VDDHに従って昇圧動作を行なう。メモリ電源
電圧VDDHの投入から所定期間が経過しメモリ電源電
圧VDDHが安定化すると、VDDH用POR発生回路
34からのメモリ電源投入検出信号/PORHがHレベ
ルとなり、VDDL用VPP発生回路45が、昇圧電圧
発生動作を停止する。したがって、この状態において
は、VDDH用VPP発生回路32により、昇圧電圧V
PPが生成される。
【0213】一方、メモリ電源電圧VDDHがロジック
電源電圧VDDLよりも先に投入された場合には、VD
DH用VPP発生回路32が、このメモリ電源電圧VD
DHに従って昇圧電圧VPPを生成する。メモリ電源電
圧VDDHが、安定化すると、メモリ電源投入検出信号
/PORHがHレベルとなり、VDDL用VPP発生回
路45をディスエーブル状態に設定する。したがって、
この後、ロジック電源電圧VDDLが投入されても、こ
のVDDL用VPP発生回路45は昇圧動作が停止され
ており、昇圧電圧VPPは、VDDH用VPP発生回路
32により生成される。
【0214】この図28に示す昇圧電圧発生回路の構成
においても、ロジック電源電圧VDDLが、メモリ電源
電圧VDDHよりも先に投入された場合には、このメモ
リ電源電圧VDDHが安定化するまで、VDDL用VP
P発生回路45により昇圧電圧VPPを生成しており、
したがって、高電圧出力ノード37がフローティング状
態または不安定な状態となるのを防止でき、確実にラッ
チアップ現象が生じるのを防止することができる。
【0215】また、メモリ電源電圧VDDHが安定化す
ると、昇圧電圧VPPは、VDDH用VPP発生回路3
2により生成されるだけであり、このVDDL用VPP
発生回路45の消費電流を低減することができ、応じて
スタンバイ電流を低減することができる。また、VDD
H用VPP発生回路32のみを用いて、昇圧電圧VPP
を生成しており、この昇圧電圧VPPが不必要に高くな
るのを防止することができ、不必要に高い昇圧電圧を生
成することが抑制され、応じて消費電流がまた低減され
る。
【0216】なお、この図28に示す昇圧電圧発生回路
の構成の場合、VPP発生回路32および45は、それ
ぞれ電源電圧VDDHおよびVDDLの投入に従って昇
圧動作を行なって昇圧電圧VPPを生成している。しか
しながら、このVDDH用VPP発生回路32の昇圧電
圧発生動作を、メモリ電源投入検出信号/PORHがH
レベルとなるとイネーブルするように構成されてもよ
い。
【0217】以上のように、この発明の実施の形態13
に従えば、ロジック電源電圧に従って昇圧電圧を発生す
る回路を、メモリ電源投入検出信号がLレベルの期間の
み能動化しており、回路レイアウト面積および消費電流
を低減して確実にラッチアップ現象を抑制することがで
きる。
【0218】[実施の形態14]図29は、この発明の
実施の形態14に従う昇圧電圧発生回路の構成を概略的
に示す図である。この図29に示す昇圧電圧発生回路
は、図21に示す昇圧電圧発生回路と以下の点において
異なっている。すなわち、ロジック電源電圧VDDLに
従って昇圧電圧VPPを発生するVDDL用VPP発生
回路31に代えて、メモリ電源投入検出信号/PORH
がLレベルのときのみ能動化されて、ロジック電源電圧
VDDLに従って昇圧電圧VPPを発生するVDDL用
VPP発生回路45が用いられる。この図29に示す昇
圧電圧発生回路の他の構成は、図21に示す昇圧電圧発
生回路の構成と同じであり、対応する部分には同一参照
番号を付し、その詳細説明は省略する。
【0219】この図29に示す昇圧電圧発生回路の構成
においては、VDDL用VPP発生回路45は、ロジッ
ク電源電圧VDDLが先に投入されたときにのみ、昇圧
電圧VPPを生成する。メモリ電源電圧VDDHが投入
されて、メモリ電源投入検出信号/PORHがHレベル
となると、このVDDL用VPP発生回路45は、昇圧
電圧生成動作を停止する。したがって、この図29に示
す昇圧電圧発生回路の場合、図21に示す昇圧電圧発生
回路よりも、さらに消費電流を低減することができる。
【0220】また、図21に示す昇圧電圧発生回路と同
様の効果を得ることができる。 [実施の形態15]図30は、この発明の実施の形態1
5に従う昇圧電圧発生回路の構成を概略的に示す図であ
る。この図30に示す昇圧電圧発生回路は、図29に示
す昇圧電圧発生回路の構成と以下の点において異なって
いる。すなわち、VDDH用POR発生回路34からの
メモリ電源投入検出信号/PORHがLレベルのとき
に、高電圧出力ノード37を、メモリ電源電圧VDDH
レベルにプリチャージするVDDHプリチャージ回路4
1がさらに設けられる。この図30に示す昇圧電圧発生
回路の他の構成は、図29に示す昇圧電圧発生回路の構
成と同じであり、対応する部分には同一参照番号を付
し、その詳細説明は省略する。
【0221】ロジック電源電圧VDDLが、メモリ電源
電圧VDDHよりも先に投入された場合には、VDDL
用VPP発生回路45が、ロジック電源電圧VDDLに
従って、昇圧動作を行なって昇圧電圧VPPを高電圧出
力ノード37に生成する。このとき、ロジック電源投入
検出信号/PORLおよびメモリ電源投入検出信号/P
ORHがともにLレベルの期間、VDDLプリチャージ
回路36は、高電圧出力ノード37を、ロジック電源電
圧VDDLレベルにプリチャージする。ロジック電源投
入検出信号/PORLがHレベルとなると、VDDLプ
リチャージ回路36は、プリチャージ動作を停止する。
一方、メモリ電源投入検出信号/PORHが依然Lレベ
ルの時には、VDDL用VPP発生回路45が昇圧動作
を行ない、この高電圧出力ノード37の電圧レベルを上
昇させる。
【0222】メモリ電源電圧VDDHが投入されると、
VDDH用VPP発生回路32が、このメモリ電源電圧
VDDHに従って昇圧動作を行なう。メモリ電源投入検
出信号/PORHがLレベルであるため、VDDHプリ
チャージ回路41が、プリチャージ動作を行ない、この
高電圧出力ノード37を、メモリ電源電圧VDDHレベ
ルにプリチャージする。
【0223】このときには、VDDL用VPP発生回路
45が、昇圧動作を行なっており、VDDL用VPP発
生回路45の発生する昇圧電圧VPPが、メモリ電源電
圧VDDHよりも高い電圧レベルのときには、VDDL
用VPP発生回路45から、VDDHプリチャージ回路
41を介してメモリ電源ノードへ電流が流れる。しかし
ながら、このVDDL用VPP発生回路45の電荷供給
能力が小さく、メモリ電源電圧VDDH投入時、この高
電圧出力ノード37の電圧レベルが、ロジック電源電圧
VDDLよりも少し高い電圧レベルであり、かつメモリ
電源電圧VDDHよりも低い電圧レベルの場合には、こ
のVDDHプリチャージ回路41は、VDDL用VPP
発生回路45の出力電圧の影響を受けることなく、確実
に、高電圧出力ノード37を、メモリ電源電圧VDDH
レベルにプリチャージする。これにより不必要な貫通電
流が生じるのを防止することができる。
【0224】この時、VDDH用VPP発生回路32
が、メモリ電源電圧に従って昇圧動作を実行しているも
のの、メモリ電源電圧VDDHの過渡期においては、そ
の昇圧動作は不安定であり、このVDDHプリチャージ
回路41を用いて高電圧ノード37の電圧レベルが不安
定な電圧レベルとなるのを防止する。
【0225】次いで、メモリ電源投入検出信号/POR
HがHレベルとなると、VDDL用VPP発生回路45
が、昇圧動作を停止し、また、VDDHプリチャージ回
路41もプリチャージ動作を停止する。一方、VDDH
用VPP発生回路32が、安定なメモリ電源電圧VDD
Hを利用して昇圧動作を行なって、高速で、昇圧電圧V
PPを所定電圧レベルにまで上昇させる。
【0226】したがって、この図30に示す構成の場
合、ロジック電源電圧VDDLを先に投入した場合、こ
のVDDL用VPP発生回路45の電荷駆動能力によっ
ては、VDDHプリチャージ回路41のプリチャージ動
作時に、電流がメモリ電源ノードへVDDHプリチャー
ジ回路回路41を介して流れ込むことが考えられるもの
の、高電圧出力ノード37を、確実に、ロジック電源電
圧VDDLレベル以上に設定することができ、ラッチア
ップ現象を確実に抑制することができる。また、このよ
うな貫通電流は、VDDL用VPP発生回路45の電荷
供給能力を調整する事により充分に抑制する事ができ
る。また、ロジック電源電圧VDDLとメモリ電源電圧
VDDHの投入シーケンスにおいて、その時間差は、き
わめて短く、消費電流も、充分に小さくすることができ
る。
【0227】一方、メモリ電源電圧VDDHが先にロジ
ック電源電圧よりも投入された場合には、VDDHプリ
チャージ回路41が、メモリ電源投入検出信号/POR
HがLレベルの間、高電圧出力ノード37を、メモリ電
源電圧VDDHレベルにプリチャージする。その間、ロ
ジック電源電圧VDDLは投入されていないため、VD
DLプリチャージ回路36は動作せず、また、VDDL
用VPP発生回路45も昇圧動作は行なわない。
【0228】このとき、VDDH用VPP発生回路32
が、メモリ電源電圧VDDHに従って昇圧動作を行な
う。しかしながら、この電源投入時の過渡時において高
電圧出力ノード37が不安定な電圧レベルになるを、V
DDLプリチャージ回路41により高電圧出力ノード3
7をメモリ電源電圧VDDHにプリチャージする事によ
り防止し、また、高電圧出力ノード37をメモリ電源電
圧レベルにプリチャージする事により、VDDH用VP
P発生回路32が有効に昇圧動作を行なう場合において
高速で高電圧出力ノード37の電圧レベルを所望の高電
圧レベルにまで駆動する事ができる。
【0229】メモリ電源投入検出信号/PORHがHレ
ベルとなると、VDDL用VPP発生回路45の昇圧動
作はディスエーブルされ、また、NOR回路35の出力
信号がLレベルとなり、VDDLプリチャージ回路36
のプリチャージ動作もディスエーブルされる。したがっ
て、このメモリ電源投入検出信号/PORHがHレベル
となると、安定なメモリ電源電源VDDを使用して、V
DDH用VPP発生回路32が、高速で、この高電圧出
力ノード37の昇圧電圧VPPを所定電圧レベルまで駆
動する。
【0230】したがって、この図30に示す昇圧電圧発
生回路の構成においても、スタンバイ電流を低減でき、
また昇圧電圧VPPを不必要に昇圧する必要がなく、消
費電流を低減できる。
【0231】また、このVDDLプリチャージ回路36
およびVDDHプリチャージ回路41の構成において、
その内部のチャージポンプが発生するプリチャージ用M
OSトランジスタ(40c)のゲート電圧のレベルを、
出力MOSトランジスタ(40c)のしきい値電圧分高
い電圧レベル(VDDL+VthまたはVDDH+Vt
h)の電圧レベルに設定することにより、このVDDL
プリチャージ回路36およびVDDHプリチャージ回路
41において、高電圧出力ノード37の電圧レベルが、
ロジック電源電圧VDDLまたはメモリ電源電圧VDD
Hよりも高くなった場合には、この出力段のMOSトラ
ンジスタをオフ状態にでき、電流の対応の電源ノードへ
の流入を防止することができる。
【0232】[変更例]図31は、この発明の実施の形
態15の変更例の構成を概略的に示す図である。この図
31に示す昇圧電圧発生回路は、図30に示す昇圧電圧
発生回路と以下の点においてその構成が異なっている。
すなわち、NOR回路35およびVDDLプリチャージ
回路36に代えて、ロジック電源投入検出信号/POR
LがLレベルのときに活性化され、高電圧出力ノード3
7をロジック電源電圧VDDLレベルにプリチャージす
るVDDLプリチャージ回路43が設けられる。この図
31に示す昇圧電圧発生回路の他の構成は、図30に示
す昇圧電圧発生回路の構成と同じであり、対応する部分
には同一参照番号を付し、その詳細説明は省略する。
【0233】この図31に示す昇圧電圧発生回路の構成
において、ロジック電源電圧VDDLが、先に投入され
た場合には、ロジック電源投入検出信号/PORLがL
レベルの期間、VDDLプリチャージ回路40が高電圧
出力ノード37を、ロジック電源電圧VDDLレベルに
プリチャージする。このとき、メモリ電源投入検出信号
/PORHはLレベルであるため、VDDL用VPP発
生回路45が、ロジック電源電圧VDDLに従って昇圧
動作を行なって、高電圧出力ノード37に昇圧電圧VP
Pを生成する。次いで、メモリ電源電圧VDDHが投入
されると、VDDH用VPP発生回路32が、このメモ
リ電源電圧VDDHに従って昇圧動作を行なう。
【0234】メモリ電源電圧VDDHの投入されその電
圧レベルが安定化するとまたはメモリ電源電圧VDDH
投入後所定時間が経過すると、メモリ電源投入検出信号
/PORHがHレベルとなり、VDDL用VPP発生回
路45の昇圧動作が停止される。一方、このメモリ電源
投入検出信号/PORHがLレベルの期間、VDDHプ
リチャージ回路41がプリチャージ動作を行なう。この
ときには、既に、ロジック電源投入検出信号/PORL
はHレベルに立上がっており、VDDLプリチャージ回
路40は、プリチャージ動作を停止している。このVD
DHプリチャージ回路41は、VDDH用VPP発生回
路32が、過渡状態のメモリ電源電圧VDDHに従って
昇圧動作を行なう場合、このメモリ電源電圧VDDHが
安定化し、有効な昇圧動作を行なう時点まで、高電圧出
力ノード37を、メモリ電源電圧VDDHレベルにプリ
チャージする。このVDDH用VPP発生回路32の有
効な昇圧動作が行なわれるまでの期間、高電圧出力ノー
ド37をメモリ電源電圧VDDHレベルにプリチャージ
して、高電圧出力ノード37の電圧が不安定となるのを
防止する。
【0235】したがって、VDDL用VPP発生回路4
5の昇圧動作により、この高電圧出力ノード37の電圧
レベルが、メモリ電源電圧投入時においてメモリ電源電
圧VDDHレベル以下の電圧レベルにまでプリチャージ
されていれば、VDDHプリチャージ回路41は確実
に、この高電圧出力ノード37を、メモリ電源電圧VD
DHレベルにプリチャージする。
【0236】また、たとえ、このVDDL用VPP発生
回路45の昇圧動作により、高電圧出力ノード37の昇
圧電圧VPPの電圧レベルが、メモリ電源電圧VDDH
レベルよりも高くなっている場合においても、先の図3
0に示す構成と同様、図27に示す出力段のMOSトラ
ンジスタのゲート電圧が、VDDH+Vthレベルに設
定されていれば、この出力段のMOSトランジスタ(4
0c)が導通するのを防止でき、VDDL用VPP発生
回路45の昇圧動作に悪影響を及ぼさない。また、この
場合には、VDDHプリチャージ回路41は、出力段の
MOSトランジスタ(40c)が、プリチャージは行な
わない。
【0237】一方、メモリ電源電圧VDDHが先に投入
された場合には、このメモリ電源電圧VDDHの過渡状
態時に、VDDHプリチャージ回路41がプリチャージ
動作を行なって、高電圧出力ノード37を、メモリ電源
電圧VDDHレベルにプリチャージする。メモリ電源電
圧VDDHが安定化し、VDDH用VPP発生回路32
が、安定に昇圧動作を行なって昇圧電圧VPPを発生す
るときには、メモリ電源投入検出信号/PORHはHレ
ベルとなり、VDDHプリチャージ回路41のプリチャ
ージ動作は停止される。
【0238】次いで、ロジック電源電圧VDDLが投入
されると、VDDLプリチャージ回路40がこのロジッ
ク電源投入検出信号/PORLがLレベルの期間、活性
化され、プリチャージ動作を行なおうとする。しかしな
がら、先に投入されたメモリ電源電圧に従って、高電圧
出力ノード37は、VDDH用VPP発生回路32によ
り昇圧されており、VDDLプリチャージ回路40のプ
リチャージ動作は禁止され、高電圧出力ノード37から
の昇圧電圧VPPに対するVDDLプリチャージ回路4
0のプリチャージ動作は影響を及ぼさない。
【0239】ロジック電源投入検出信号/PORLがH
レベルとなると、VDDLプリチャージ回路40はディ
スエーブル状態とされ、内部のチャージポンプが非活性
化され、出力駆動段のMOSトランジスタは確実にオフ
状態とされる。
【0240】以上のように、この発明の実施の形態15
に従えば、不安定な電源電圧に従って昇圧動作が行なわ
れる期間、電源投入検出信号に従って高電圧出力ノード
を所定の電圧レベルにプリチャージするように構成して
おり、高電圧出力ノードがフローティング状態または不
安定な電圧状態となるのを防止でき、確実に、寄生バイ
ポーラトランジスタをオフ状態として、ラッチアップ現
象を抑制することができる。
【0241】また、ロジック電源電圧を用いて昇圧電圧
を生成する回路を、メモリ電源投入検出信号のLレベル
の期間のみ動作させるように構成しており、消費電流を
低減することができる。
【0242】[実施の形態16]図32は、この発明の
実施の形態16に従う昇圧電圧発生回路の構成を示す図
である。この図32に示す昇圧電圧発生回路は、図20
に示す昇圧電圧発生回路の構成と以下の点において異な
っている。すなわち、高電圧出力ノード37に対し、プ
リチャージ回路50および51が設けられる。プリチャ
ージ回路50は、ゲート、ドレインおよびバックゲート
がロジック電源ノードに接続され、そのソースが、高電
圧出力ノード37に接続されるNチャネルMOSトラン
ジスタ50aで構成される。一方、プリチャージ回路5
1は、ゲート、ドレインおよびバックゲートが、メモリ
電源ノードに接続されかつそのソースが、高電圧出力ノ
ード37に接続されるNチャネルMOSトランジスタ5
1aを含む。
【0243】これらのMOSトランジスタ50aおよび
51aは、ダイオード接続されており、ダイオードモー
ドで動作する。プリチャージ回路50は、ロジック電源
電圧VDDLの投入時、この高電圧出力ノード37の下
限電圧を、VDDL−Vthnの電圧レベルに設定し、
またプリチャージ回路51は、メモリ電源電圧VDDH
の投入時、高電圧出力ノード37の下限電圧値を、VD
DH−Vthnの電圧レベルに設定する。ここで、Vt
hnは、MOSトランジスタ50aおよび51aのしき
い値電圧を示す。
【0244】高電圧出力ノード37の昇圧電圧VPP
が、昇圧動作により、電圧VDDL−Vthn以上とな
ると、このMOSトランジスタ50aは、オフ状態とな
り、またMOSトランジスタ51aは、この高電圧出力
ノードの昇圧電圧VPPがVDDH−Vthn以上の電
圧レベルとなるとオフ状態となる。したがって、これら
のプリチャージ回路50および51は、それぞれ、先に
投入された電源電圧に従って、対応のVPP発生回路の
昇圧動作が不十分なときに、高電圧出力ノードを、対応
の電源電圧に応じた電圧レベルにプリチャージする。昇
圧動作が安定化し、この昇圧電圧VPPの電圧レベルが
対応の電源電圧レベルに応じた電圧レベルとなると、こ
れらのプリチャージ回路50および51は、非導通状態
となり、昇圧動作に悪影響は及ぼさない。
【0245】昇圧動作開始時において、高電圧出力ノー
ド37を先に投入された電源電圧レベルにプリチャージ
することにより、高電圧出力ノード37の電圧の昇圧動
作を補助することができ、高速で昇圧電圧VPPを所定
の電圧レベルに駆動することができる。また電源投入シ
ーケンスにかかわらず、高電圧出力ノード37の電圧レ
ベルを先に投入された電源電圧に応じた電圧レベルにそ
の下限値を設定する事により、寄生バイポーラトランジ
スタQ1のベ−ス−エミッタ間が順バイアスされるのを
防止する事ができる。
【0246】また、NチャネルMOSトランジスタを下
限電圧クランプ素子として利用する事により、バックゲ
ート(基板領域)を対応の電源ノードに接続する事がで
き、バックゲートに昇圧電圧を印加する必要がなく、電
源投入時においてこれらの下限電圧クランプトランジス
タのバックゲートが、フロティング状態となるのを防止
する事ができ、確実に高電圧出力ノードを所定電圧レベ
ルにクランプする事ができる。
【0247】また、バックゲートを電源ノードに接続す
る事により、これらのMOSトランジスタのPN接合の
拡散電位によりクランプ電圧レベルを設定する事がで
き、そのしきい値電圧を利用する構成よりもさらにクラ
ンプ電圧レベルを高くする事ができ、より確実に寄生バ
イポーラトランジスタのベース−エミッタ間が順バイア
スされるのを防止する事ができる。
【0248】なお、図32において、プリチャージ回路
50および51として、NチャネルMOSトランジスタ
50aおよび51aが用いられている。しかしながら、
これらのプリチャージ回路50および51に対し、ダイ
オード接続されたPチャネルMOSトランジスタが用い
られてもよい。このプリチャージ回路50および51と
して、ダイオード接続されたPチャネルMOSトランジ
スタを利用する場合、高電圧出力ノード37は、VDD
L−Vthpの電圧レベルまたはVDDH−Vthpの
電圧レベルにプリチャージされる(クランプされる)。
【0249】この図32に示す昇圧電圧発生回路の構成
の場合、電源投入シーケンスにかかわらず、高電圧出力
ノード37を、先に投入された電源電圧に応じた電圧レ
ベルにプリチャージすることができ、確実に、ラッチア
ップ現象を抑制することができる。また、各プリチャー
ジ回路を、1つのMOSトランジスタで構成しており、
回路レイアウト面積を低減することができる。
【0250】[実施の形態17]図33は、この発明の
実施の形態17に従う昇圧電圧発生回路の構成を概略的
に示す図である。この図33に示す昇圧電圧発生回路
は、高電圧出力ノード37へはVDDH用VPP発生回
路34により電荷が供給されて、昇圧電圧VPPが生成
される。ロジック電源電圧VDDLを受けるVDDL用
VPP発生回路は設けられない。
【0251】この昇圧電圧発生回路は、さらに、VDD
H用VPP発生回路32からのメモリ電源投入検出信号
/PORHがLレベルのときに、高電圧出力ノード37
をロジック電源電圧VDDLレベルにプリチャージする
VDDLプリチャージ回路55を含む。そのVDDLプ
リチャージ回路55は、その構成は、図27に示すプリ
チャージ回路の構成と同様である。
【0252】この図33に示す昇圧電圧発生回路におい
ては、ロジック電源電圧VDDLが、メモリ電源電圧V
DDHよりも先に投入された場合には、メモリ電源投入
検出信号/PORHがLレベルであるため、VDDLプ
リチャージ回路55が、高電圧出力ノード37を、ロジ
ック電源電圧VDDLレベルにプリチャージする。次い
で、メモリ電源電圧VDDHが投入されると、VDDH
用VPP発生回路34が、このメモリ電源電圧VDDH
に従って動作する。メモリ電源電圧VDDHが安定化す
ると、メモリ電源投入検出信号/PORHがHレベルと
なり、VDDLプリチャージ回路55のプリチャージ動
作が完了する。
【0253】メモリ電源電圧VDDL投入後、メモリ電
源電圧VDDHに従って有効に昇圧動作が行なわれるま
での期間、先に投入されたロジック電源電圧VDDLに
従って高電圧出力ノード37の電圧レベルを保持する。
これにより、ロジック電源電圧VDDLが先に投入され
た場合においても、高電圧出力ノード37の電圧レベル
が不安定となるまたは所定電圧レベル以下に低下するの
を防止することができ、寄生バイポーラトランジスタQ
1のベース−エミッタ間が順方向にバイアスされるのを
防止することができる。
【0254】VDDH用VPP発生回路34が、メモリ
電源電圧VDDHに従って昇圧動作を行なう場合、メモ
リ電源電圧VDDHの過渡状態時においては、VDDH
用VPP発生回路34に含まれる発振回路の発振信号
は、所定の電圧レベルの間で変化しておらず、過渡状態
であり、このVDDH用VPP発生回路34の動作は不
安定である。この不安定な期間、VDDLプリチャージ
回路55により、高電圧出力ノード37を、ロジック電
源電圧VDDLレベルにプリチャージする。これによ
り、ロジック電源電圧VDDLが先に投入された場合に
おいても、高電圧出力ノード37は、過渡期間において
ロジック電源電圧VDDLレベルにプリチャージされる
ため、図40に示す寄生バイポーラトランジスタQ1の
ベース−エミッタ間が、順方向にバイアスされるのを防
止でき、ラッチアップ現象を確実に抑制することができ
る。
【0255】メモリ電源投入検出信号/PORHがHレ
ベルとなると、VDDH用VPP発生回路34が、安定
化されたメモリ電源電圧VDDHを用いて昇圧動作を行
なう。これにより、高電圧出力ノード37の昇圧電圧V
PPの電圧レベルがプリチャージ電圧レベルからさらに
上昇する。
【0256】メモリ電源電圧VDDHが先に投入された
場合には、VDDH用VPP発生回路34が動作し、高
電圧出力ノード37に対し電荷を供給する。メモリ電源
電圧VDDHが所定電圧レベル以上となり、VDDH用
VPP発生回路34が有効に、昇圧動作を開始し、メモ
リ電源電圧VDDHが安定化され、VDDH用VPP発
生回路34が安定に昇圧動作を行なうときには、メモリ
電源投入検出信号/PORHがHレベルにある。したが
って、この後に、ロジック電源電圧VDDLが投入され
ても、VDDLプリチャージ回路55は、プリチャージ
動作が禁止されており、確実に、VDDH用VPP発生
回路34は、高電圧出力ノード37を所定の電圧レベル
にまで駆動する。この場合においても、メモリ電源電圧
VDDHが先に投入された場合、ロジック電源電圧VD
DLは接地電圧レベルであり、図40に示す寄生バイポ
ーラトランジスタQ1のベース−エミッタ間が順方向に
バイアスされるのを防止することができる。
【0257】この図33に示す構成の場合、単に、メモ
リ電源電圧VDDHを利用して昇圧電圧VPPを生成し
ており、ロジック電源電圧VDDLを使用して昇圧電圧
VPPを生成するための回路は使用されていないため、
昇圧動作を行なう回路の数が低減され、回路レイアウト
面積が低減され、また消費電流も低減される。
【0258】[実施の形態18]図34は、この発明の
実施の形態18に従う昇圧電圧発生回路の構成を概略的
に示す図である。この図34に示す昇圧電圧発生回路の
構成は、以下の点で、図33に示す昇圧電圧発生回路の
構成と異なる。すなわち、図34に示す昇圧電圧発生回
路においては、VDDLプリチャージ回路55と並列
に、メモリ電源投入検出信号/PORHがLレベルのと
きに高電圧出力ノード37を、メモリ電源電圧VDDH
レベルへプリチャージするVDDHプリチャージ回路5
7がさらに設けられる。図34に示す昇圧電圧発生回路
の他の構成は、図33に示す昇圧電圧発生回路の構成と
同じであり、対応する部分には同一参照番号を付し、そ
の詳細説明は省略する。
【0259】この図34に示す昇圧電圧発生回路におい
ては、メモリ電源電圧VDDHが先に投入された場合、
VDDHプリチャージ回路57が、メモリ電源投入検出
信号/PORHがLレベルの期間、高電圧出力ノード3
7を、メモリ電源電圧VDDHレベルにプリチャージす
る。したがって、このメモリ電源電圧VDDHが投入さ
れ、VDDH用VPP発生回路の動作が過渡状態にあ
り、その出力電圧が不安定な期間、高電圧出力ノード3
7を、VDDHプリチャージ回路57により、メモリ電
源電圧VDDHレベルにプリチャージして保持する。こ
れにより、高電圧出力ノード37の電圧レベルを安定化
させ、電源投入後の過渡時における、ノイズなどによる
寄生バイポーラトランジスタQ1の導通を防止する。
【0260】一方、ロジック電源電圧VDDLが先に投
入された場合には、VDDLプリチャージ回路55によ
り、高電圧出力ノード37を、ロジック電源電圧VDD
Lレベルにプリチャージする。VDDLプリチャージ回
路55は、メモリ電源電圧VDDHが投入され、VDD
H用VPP発生回路34が、有効に昇圧動作を開始する
まで、プリチャージ動作を維持する。また、VDDHプ
チャージ回路57が、メモリ電源投入検出信号/POR
HがLレベルであるため、プリチャ−ジ動作を行なう。
従って、この期間においては2つのプリチャージ回路5
5および572に従って高電圧出力ノード37がプリチ
ャージされる。
【0261】これらのプリチャージ回路55および57
は、図27に示すプリチャージ回路と同様の構成を有し
ており、VDDLプリチャージ回路55の出力段のトラ
ンジスタ(40c)のゲート電圧がVDDL+Vth程
度の電圧レベルであれば、メモリ電源電圧VDDHの電
圧レベルが上昇し、VDDHプリチャージ回路57の出
力電圧レベルがVDDLプリチャージ回路55の出力電
圧レベルよりも高くなっても、メモリ電源ノードからロ
ジック電源ノードへの電流が流入するのを防止すること
ができる。
【0262】メモリ電源投入検出信号/PORHがHレ
ベルとなり、VDDH用VPP発生回路34が安定なメ
モリ電源電圧VDDHに従って昇圧動作を開始したとき
には、その高電圧出力ノード37は、VDDH用VPP
発生回路34により、所定の電圧レベルにまで駆動され
る。
【0263】したがって、この図34に示す昇圧電圧発
生回路を用いた場合、電源投入シーケンスにかかわらず
確実に、高電圧出力ノード37の電圧が安定に駆動され
るまで、高電圧出力ノード37をロジック電源電圧また
はメモリ電源電圧レベルにプリチャージでき、確実に、
電源投入シーケンスにかかわらず、寄生バイポーラトラ
ンジスタQ1のベース−エミッタ間が順バイアスされる
の防止することができ、ラッチアップ現象を抑制するこ
とができる。また、1つのVPP発生回路を利用してい
るだけであり、消費電流を低減することができる。
【0264】[実施の形態19]図35は、この発明の
実施の形態19に従うDRAMマクロの要部の構成を概
略的に示す図である。図35において、内部電圧発生回
路INVGにおいては、ロジック電源電圧VDDLおよ
びメモリ電源電圧VDDHに従って、負電圧(基板バイ
アス電圧)VBBを発生するVBB発生回路60と、ロ
ジック電源電圧VDDLとメモリ電源電圧VDDHに従
って昇圧電圧VPPを発生するVPP発生回路65を含
む。これらのVBB発生回路60からの負電圧VBBお
よびVPP発生回路65からの昇圧電圧VPPは、制御
回路CTLに含まれるロジックトランジスタの基板領域
へウェルバイアス(バックゲートバイアス)として与え
られる。
【0265】VBB発生回路60からの負電圧VBB
は、メモリセルアレイMAの基板領域へ与えられる基板
バイアス電圧と同一電圧レベルであってもよく、また異
なる電圧レベルであってもよい。また、VPP発生回路
65の発生する昇圧電圧VPPは、図示しないロウデコ
ーダへ与えられるワード線駆動用の高電圧と同一電圧レ
ベルであってもよく、また異なる電圧レベルであっても
よい。
【0266】制御回路CTLにおいては、図示しないロ
ジックと同一製造工程で作成されたロジックトランジス
タが構成要素として用いられる。このロジックトランジ
スタは従って、しきい値電圧の絶対値の小さいローVt
hトランジスタである。
【0267】VBB発生回路60およびVPP発生回路
65は、それぞれ、先の実施の形態1から18において
説明した回路構成のいずれかを備え、それぞれ、電源投
入時のラッチアップ現象を抑制する機構を備えており、
安定にバイアス電圧VBBおよびVPPを生成して、制
御回路CTL内のロジックトランジスタのバックゲート
へ与える。これにより、制御回路CTLのロジックトラ
ンジスタを、ラッチアップ現象を生じさせることなく安
定に動作させることができ、そのしきい値電圧の調整に
より、スタンバイ電流を低減することができ、製造コス
トおよび消費電流の小さな、安定に動作するDRAMマ
クロを実現することができる。
【0268】なお、上述の説明において、ロジックと混
載されるDRAMを一例として示している。しかしなが
ら、複数電源を用いるCMOSプロセスで形成される半
導体装置であれば、本発明は適用可能である。
【0269】
【発明の効果】以上のように、この発明に従えば、複数
電源で動作する半導体装置において、電源投入時、内部
電圧出力ノードがフローティング状態または不安定な状
態となるのを防止するように構成しており、電源投入
時、寄生バイポーラトランジスタが導通するのを防止で
き、ラッチアップ現象を確実に抑制することができる。
【0270】すなわち、第1および第2の電源電圧に従
ってそれぞれ、基板バイアス電圧を生成することによ
り、これらの電源電圧の投入シーケンスにかかわらず確
実に、この基板バイアス電圧ノードがフローティング状
態または不安定な状態となるのを防止でき、応じて、寄
生バイポーラトランジスタが導通するのを防止できる。
【0271】また、第1の電源電圧の投入検出信号の活
性化時、第2の基板バイアス電圧生成回路のバイアス電
圧生成動作を許容することにより、この第1の電源投入
検出信号の活性化時、第2のバイアス電圧生成回路で基
板バイアス電圧を生成することにより、ラッチアップ現
象の生じる可能性のある電源投入シーケンスで電源電圧
が印加された場合においても、寄生バイポーラトランジ
スタが導通状態となるのを防止でき、安定に、ラッチア
ップ現象を防止して基板バイアス電圧を生成することが
できる。
【0272】また、この第1の電源投入検出信号の活性
化時、第2の電源電圧を動作電源電圧として受けるクラ
ンプ回路により、基板バイアス電圧を接地電圧レベルに
設定することにより、ラッチアップ現象が生じる可能性
のある電源投入シーケンスで電源電圧が印加された場合
においても、バイアス電圧出力ノードがフロティング状
態または不安定な状態となるのを防止することができ、
寄生バイポーラトランジスタのベース−エミッタ間が順
方向にバイアスされるのを防止することができる。
【0273】また、第1の電源投入検出信号の活性化
時、第2のバイアス電圧生成回路のバイアス電圧生成動
作を許容することにより、ラッチアップ現象が生じる可
能性のあるシーケンスで電源電圧が印加された場合にお
いても、安定にラッチアップ現象を生じさせることな
く、基板バイアス電圧を生成することができる。
【0274】また、第1および第2の電源投入検出信号
に応答してそれぞれ、基板バイアス電圧を接地電圧レベ
ルにクランプする第1および第2のクランプ回路を設け
ることにより、電源投入シーケンスにかかわらず、負電
圧出力ノードが不安定な状態時において確実に基板バイ
アス電圧を、接地電圧レベルに保持することができ、寄
生バイポーラトランジスタが電源投入時オン状態へ駆動
されるのを防止できる。
【0275】また、このとき、第1の電源投入検出信号
の活性化時、この第2のバイアス電圧生成回路のバイア
ス電圧発生動作を許容することにより、寄生バイポーラ
トランジスタが導通する可能性のある時にのみ第2のバ
イアス電圧生成回路を動作させることができ、不必要
に、バイアス電圧生成回路が動作して電流を消費するの
を防止できる。
【0276】また、第1および第2の電源電圧の少なく
とも一方が投入されて安定化されるまで基板バイアス電
圧を接地電圧に設定することにより、不安定な状態にバ
イアス電圧出力ノードが置かれるのを防止しする事がで
き、バイアス電圧出力ノードに接続される基板内部ノー
ドの電位が変動し、寄生バイポーラトランジスタがオン
状態となるのを防止することができる。
【0277】また、基板バイアス電圧が所定電圧以上に
上昇するのを防止する回路を設けることにより、電源電
圧投入時において寄生バイポーラトランジスタのベース
−エミッタ間が順方向にバイアスされるのを確実に防止
することができる。
【0278】また、第1の電源電圧に従って基板バイア
ス電圧を生成し、この第1の電源電圧の投入時に、第2
の電源電圧で動作するクランプ回路を動作させて、基板
バイアス電圧を接地電圧レベルにクランプすることによ
り、第1の電源電圧が投入されて基板バイアス電圧が安
定に生成されるまで、この基板バイアス電圧を接地電圧
レベルにクランプすることができ、電源投入シーケンス
にかかわらず、基板バイアス電圧出力ノードが不安定と
なってその電圧レベルが変動するのを防止でき、応じて
寄生バイポーラトランジスタがオン状態となるのを防止
できる。また回路構成要素数を低減でき、消費電流およ
びレイアウト面積を低減することができる。
【0279】また、さらに、第1の電源電圧を受けて、
この電源投入検出信号の活性化時、基板バイアス電圧を
接地電圧レベルにクランプすることにより、確実に、電
源投入シーケンスにかかわらず、電源投入後の過渡時に
おいて、基板バイアス電圧を接地電圧レベルに固定で
き、寄生バイポーラトランジスタが電源投入時において
オン状態となるのを防止できる。
【0280】また、第1および第2の電源電圧に従って
それぞれ内部電圧を発生する回路を設けることにより、
電源投入シーケンスにかかわらず、確実に、内部電圧を
生成することができ、内部電圧ノードがフローティング
状態または電圧が不安定な状態となるのを防止できる。
【0281】また、第1の電源電圧の投入時、この電源
投入検出信号の活性化時のみ、第2の内部電圧生成回路
の動作を許容することにより、不必要に回路が動作し
て、消費電流が増大するのを抑制することができる。
【0282】また、第1の電源電圧の投入検出信号の活
性化時、内部信号の電源電圧を動作電源電圧として受け
る電圧設定回路により、この内部電圧を第2の電源電圧
レベルに設定することにより、電源投入シーケンスが変
更される場合においても、内部電圧を所定電圧レベルに
保持でき、内部電圧ノードのフローティング状態などを
防止でき、寄生バイポーラトランジスタが導通するのを
防止できる。
【0283】また、このとき、第1の電源電圧の投入を
検出する電源投入検出信号の活性化時に、第2の内部電
圧生成回路の動作を許容することにより、内部電圧生成
回路が不必要に動作して電流を消費するのを防止するこ
とができる。
【0284】また、第1および第2の電源投入検出回路
を設け、これらの電源投入検出信号の活性化時、それぞ
れ第1および第2の電源電圧レベルに内部電圧をクラン
プする回路を設けることにより、電源投入のシーケンス
にかかわらず、この電源投入の過渡時において、内部電
圧を安定な電圧レベルに保持することができ、寄生バイ
ポーラトランジスタがオン状態となるのを防止すること
ができる。
【0285】また、この第1の電源投入検出信号の活性
化時、第2の内部電圧生成回路の内部動作発生を許容す
ることにより、不必要に、内部電圧生成回路が動作する
のを防止でき、消費電流を低減することができる。
【0286】また、第1および第2の電源電圧の少なく
とも一方が投入されて安定化されるまで、その内部電圧
を、第1および第2の電源電圧の安定な電圧に設定する
ことにより、電源投入シーケンスにかかわらず、内部電
圧出力ノードが不安定な状態となるのを防止する事がで
き、寄生バイポーラトランジスタが導通するのを防止す
る事ができ、また、内部電圧を安定に生成することがで
きる。
【0287】また、内部電圧が所定電圧以下に低下する
のを防止する回路をさらに設けることにより、電源投入
時において内部電圧が低下し、寄生バイポーラトランジ
スタがオン状態となるのを防止でき、ラッチアップ現象
を抑制することができる。
【0288】また、内部電圧をそれぞれ第1および第2
の電源電圧レベルに応じた電圧レベルにクランプするク
ランプ回路を設けることにより、外部電源電圧の投入シ
ーケンスにかかわらず、内部電圧の電圧レベルを所定電
圧レベル以上に設定することができ、寄生バイポーラト
ランジスタがオン状態となるのを防止することができ
る。
【0289】また、第1の電源電圧から内部電圧を生成
する回路に対し、第2の電源電圧に従ってこの第1の電
源電圧の投入を検出する電源投入検出信号の活性化時第
2の電源電圧レベルにプリチャージする回路を設けるこ
とにより、第2の電源電圧が先に投入された場合におい
ても、安定に、内部電圧ノードを第2の電源電圧レベル
に固定して、この電圧レベルがフローティング状態とさ
れるのを防止でき、応じて寄生バイポーラトランジスタ
のベース−エミッタ間が順方向にバイアスされるのを防
止することができる。
【0290】また、第1の電源電圧に従って内部電圧を
生成する回路に対し、第1の電源電圧の投入を検出する
第1の電源投入検出信号の活性化時、この内部電圧を第
2の電源電圧レベルにプリチャージしかつ第1の電源電
圧の投入を検出する電源投入検出信号の活性化時第1の
電源電圧レベルに設定する第2の電圧設定回路を設ける
ことにより、第1および第2の電源電圧の投入シーケン
スにかかわらず、確実に内部電圧ノードを過渡時に所定
の電圧レベルに安定化させることができ、電源投入時、
寄生バイポーラトランジスタがオン状態となるのを防止
することができる。
【0291】また、内部電圧が電源電圧よりも高い昇圧
電圧レベルの時に、安定に電源投入シーケンスにかかわ
らず、寄生バイポーラトランジスタをオン状態とするこ
となく、昇圧電圧を基板バイアス電圧として印加する事
ができる。
【0292】また、第2および第1の電源電圧を、同一
半導体基板上に集積化されるロジックおよび半導体装置
へそれぞれ与えられる電源電圧として利用することによ
り、半導体記憶装置内で、制御回路にロジックと同一の
トランジスタを利用して、しきい値電圧調整により、ラ
ッチアップ現象を生じさせることなくしきい値電圧を大
きくして消費電流を低減することができ、同一製造工程
で、半導体記憶装置とロジックとを製造することがで
き、製造コストを低減することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 この発明の実施の形態1に従う負電圧発生回
路の構成を概略的に示す図である。
【図2】 この発明の実施の形態2に従う負電圧発生回
路の構成を概略的に示す図である。
【図3】 図2に示す負電圧発生回路の動作を示す信号
波形図である。
【図4】 図2に示すNOR回路およびVDDL用GN
Dクランプ回路の具体的構成の一例を示す図である。
【図5】 図4に示す回路の動作を示す信号波形図であ
る。
【図6】 図4に示す回路の動作を示す信号波形図であ
る。
【図7】 この発明の実施の形態2の変更例に従う負電
圧発生回路の構成を概略的に示す図である。
【図8】 この発明の実施の形態3に従う負電圧発生回
路の構成を概略的に示す図である。
【図9】 図8に示すGNDクランプ回路の構成の一例
を示す図である。
【図10】 この発明の実施の形態4に従う負電圧発生
回路の構成を概略的に示す図である。
【図11】 図10に示すVDDL用VBB発生回路の
構成の一例を示す概略的に示す図である。
【図12】 この発明の実施の形態5に従う負電圧発生
回路の構成を概略的に示す図である。
【図13】 この発明の実施の形態6に従う負電圧発生
回路の構成を概略的に示す図である。
【図14】 この発明の実施の形態6の変更例の構成を
概略的に示す図である。
【図15】 この発明の実施の形態7に従う負電圧発生
回路の構成を概略的に示す図である。
【図16】 この発明の実施の形態8に従う負電圧発生
回路の構成を概略的に示す図である。
【図17】 図16に示す負電圧発生回路の動作を示す
信号波形図である。
【図18】 図16に示す負電圧発生回路の動作を示す
信号波形図である。
【図19】 この発明の実施の形態9に従う負電圧発生
回路の構成を概略的に示す図である。
【図20】 この発明の実施の形態10に従う昇圧電圧
発生回路の構成を概略的に示す図である。
【図21】 この発明の実施の形態11に従う昇圧電圧
発生回路の構成を概略的に示す図である。
【図22】 図21に示す昇圧電圧発生回路の動作を示
す信号波形図である。
【図23】 図21に示す昇圧電圧発生回路の動作を示
す信号波形図である。
【図24】 図21に示すVDDLプリチャージ回路の
構成の一例を示す図である。
【図25】 この発明の実施の形態11の変更例の構成
を概略的に示す図である。
【図26】 この発明の実施の形態12に従う昇圧電圧
発生回路の構成を概略的に示す図である。
【図27】 図26に示すプリチャージ回路の構成の一
例を示す図である。
【図28】 この発明の実施の形態13に従う昇圧電圧
発生回路の構成を概略的に示す図である。
【図29】 この発明の実施の形態14に従う昇圧電圧
発生回路の構成を概略的に示す図である。
【図30】 この発明の実施の形態15に従う昇圧電圧
発生回路の構成を概略的に示す図である。
【図31】 この発明の実施の形態15の変更例に従う
昇圧電圧発生回路の変更例の構成を概略的に示す図であ
る。
【図32】 この発明の実施の形態16に従う昇圧電圧
発生回路の構成を概略的に示す図である。
【図33】 この発明の実施の形態17に従う昇圧電圧
発生回路の構成を概略的に示す図である。
【図34】 この発明の実施の形態18に従う昇圧電圧
発生回路の構成を概略的に示す図である。
【図35】 この発明の実施の形態19に従う内部電圧
発生回路の構成を概略的に示す図である。
【図36】 従来のシステムLSIの全体の構成を概略
的に示す図である。
【図37】 (A)は、図36に示すロジック回路の論
理素子の構成の一例を示し、(B)は、図37(A)に
示す論理素子の断面構造を概略的に示す図である。
【図38】 図36に示すDRAMコアのメモリアレイ
およびセンスアンプにおけるトランジスタの接続を概略
的に示す図である。
【図39】 従来のDRAMコアの制御回路の論理素子
の印加電圧を示す図である。
【図40】 図39に示すCMOSインバータの断面構
造を概略的に示す図である。
【符号の説明】
1 VDDL用VBB発生回路、2 VDDH用VBB
発生回路、3 VDDL用POR発生回路、4 VDD
H用POR発生回路、5 NOR回路、6 VDDL用
GNDクランプ回路、7 負電圧出力ノード、10 V
DDL用GNDクランプ回路、11 VDDH用GND
クランプ回路、15 VDDL用VBB発生回路、20
クランプ回路、21 VDDL用GNDクランプ回
路、31VDDL用VPP発生回路、31 VDDL用
VPP発生回路、32 VDDH用VPP発生回路、3
3 VDDL用POR発生回路、34 VDDH用PO
R発生回路、35 NOR回路、36 VDDLプリチ
ャージ回路、37 昇圧電圧出力ノード、40 VDD
Lプリチャージ回路、41 VDDHプリチャージ回
路、45 VDDL用VPP発生回路、50,51 プ
リチャージ回路、50a,51a MOSトランジス
タ、55 VDDLプリチャージ回路、57 VDDH
プリチャージ回路、60 VBB発生回路、65 VP
P発生回路。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 帶刀 恭彦 東京都千代田区丸の内二丁目2番3号 三 菱電機株式会社内 (72)発明者 藤井 信行 東京都千代田区丸の内二丁目2番3号 三 菱電機株式会社内 (72)発明者 岡本 真子 兵庫県伊丹市荻野1丁目132番地 大王電 機株式会社内 Fターム(参考) 5F038 BG06 BG09 EZ20 5M024 AA20 AA32 AA49 AA96 BB15 BB29 BB32 BB37 FF02 FF03 FF05 FF12 FF13 FF22 GG13 KK35 PP01 PP02 PP03 PP05 PP07

Claims (23)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 少なくとも第1および第2の電源電圧を
    受けて動作する半導体装置であって、 前記第1の電源電圧に従って、基板領域に印加される基
    板バイアス電圧を生成する第1のバイアス電圧生成回
    路、および前記第2の電源電圧に従って、前記基板バイ
    アス電圧を生成する第2のバイアス電圧生成回路を備え
    る、半導体装置。
  2. 【請求項2】 前記第1の電源電圧の投入を検出し、該
    検出結果に従って第1の電源投入検出信号を前記第1の
    バイアス電圧生成回路へ与える第1の電源投入検出回路
    をさらに備え、前記第2のバイアス電圧生成回路は、前
    記第1の電源投入検出信号の活性化時基板バイアス電圧
    生成動作が能動化される、請求項1記載の半導体装置。
  3. 【請求項3】 前記第1の電源電圧の投入を検出する第
    1の電源投入検出回路、および前記第1の電源投入検出
    回路からの電源投入検出信号に応答して、前記基板バイ
    アス電圧を接地電圧レベルに設定するクランプ回路をさ
    らに備え、前記クランプ回路は、前記第2の電源電圧を
    一方動作電源電圧として受ける、請求項1記載の半導体
    装置。
  4. 【請求項4】 前記第2のバイアス電圧生成回路は、前
    記第1の電源投入検出信号の活性化に応答して前記基板
    バイアス電圧を生成する動作が能動化される、請求項3
    記載の半導体装置。
  5. 【請求項5】 前記第1の電源電圧の投入を検出する第
    1の電源投入検出回路、 前記第2の電源電圧の投入を検出する第2の電源投入検
    出回路および前記第1の電源投入検出回路の出力する第
    1の電源投入検出信号に応答して、前記基板バイアス電
    圧を接地電圧レベルに設定する第1のクランプ回路を備
    え、前記第1のクランプ回路は、前記第1の電源電圧を
    一方動作電源電圧として受け、さらに前記第2の電源投
    入検出回路からの第2の電源投入検出信号に応答して、
    前記基板バイアス電圧を前記接地電圧レベルに設定する
    第2のクランプ回路を備え、前記第2のクランプ回路
    は、前記第2の電源電圧を一方動作電源電圧として受け
    る、請求項1記載の半導体装置。
  6. 【請求項6】 前記第2のバイアス電圧生成回路は、前
    記第1の電源投入検出信号の活性化時、前記基板バイア
    ス電圧を生成する動作が許容される、請求項5記載の半
    導体装置。
  7. 【請求項7】 前記第1および第2の電源電圧の少なく
    とも一方が投入されて安定化されるまで、前記基板バイ
    アス電圧を、前記接地電圧レベルに設定する回路をさら
    に備える、請求項1記載の半導体装置。
  8. 【請求項8】 前記基板バイアス電圧の上限電圧レベル
    を、所定電圧レベルにクランプする回路をさらに備え
    る、請求項1記載の半導体装置。
  9. 【請求項9】 少なくとも第1の電源電圧と第2の電源
    電圧を受けて動作する半導体装置であって、 前記第1の電源電圧を一方動作電源電圧として受けて、
    基板領域へ印加される基板バイアス電圧を生成する基板
    バイアス電圧生成回路、 前記第1の電源電圧の投入を検出し、該検出結果に従っ
    て電源投入検出信号を生成する電源投入検出回路、およ
    び前記第2の電源電圧を動作電源電圧として受けて前記
    電源投入検出信号の活性化時前記基板バイアス電圧を接
    地電圧レベルにクランプするクランプ回路を備える、半
    導体装置。
  10. 【請求項10】 前記第1の電源電圧を動作電源電圧と
    して受けて、前記電源投入検出信号の活性化時、前記基
    板バイアス電圧を前記接地電圧レベルに保持する電位保
    持回路をさらに備える、請求項9記載の半導体装置。
  11. 【請求項11】 少なくとも第1および第2の電源電圧
    を受けて動作する半導体装置であって、 前記第1の電源電圧に従って、前記第1および第2の電
    源電圧と電圧レベルの異なる内部電圧を生成する第1の
    内部電圧生成回路、および前記第2の電源電圧に従って
    前記内部電圧を生成する第2の内部電圧生成回路を備え
    る、半導体装置。
  12. 【請求項12】 前記第1の電源電圧の投入を検出し、
    該検出結果に従って第1の電源投入検出信号を生成して
    前記第1の内部電圧生成回路へ与える第1の電源投入検
    出回路をさらに備え、前記第2の内部電圧生成回路は、
    前記第1の電源投入検出信号の活性化時前記内部電圧の
    発生動作が許容される、請求項11記載の半導体装置。
  13. 【請求項13】 前記第1の電源電圧の投入を検出し、
    該検出結果に従って電源投入検出信号を生成する電源投
    入検出回路、および前記第2の電源電圧を一方動作電源
    電圧として受け、前記電源投入検出回路からの電源投入
    検出信号に応答して前記内部電圧を前記第2の電源電圧
    レベルに設定する電圧保持回路をさらに備える、請求項
    11記載の半導体装置。
  14. 【請求項14】 前記電源投入検出信号の活性化時、前
    記第2の内部電圧生成回路は前記内部電圧生成動作が許
    容される、請求項13記載の半導体装置。
  15. 【請求項15】 前記第1の電源投入を検出し、該検出
    結果に従って第1の電源投入検出信号を生成する第1の
    電源投入検出回路、 前記第2の電源電圧の投入を検出し、該検出結果に従っ
    て第2の電源投入検出信号を生成する第2の電源投入検
    出回路、 前記第1の電源電圧を動作電源電圧として受け、前記第
    1の電源投入検出回路からの第1の電源投入検出信号に
    応答して、前記内部電圧を前記第1の電源電圧レベルに
    設定する第1の電圧設定回路、および前記第2の電源電
    圧を動作電源電圧として受け、前記第2の電源投入検出
    回路からの第2の電源投入検出信号に応答して前記内部
    電圧を前記第2の電源電圧レベルに設定する第2の電圧
    設定回路をさらに備える、請求項11記載の半導体装
    置。
  16. 【請求項16】 前記第1の電源投入検出信号の活性化
    時、前記第2の内部電圧生成回路は、前記内部電圧の発
    生動作が許容される、請求項15記載の半導体装置。
  17. 【請求項17】 前記第1および第2の電源電圧の少な
    くとも一方が投入されて安定化されるまで、前記内部電
    圧を前記第1および第2の電源電圧の一方の電圧レベル
    に設定する回路をさらに備える、請求項11記載の半導
    体装置。
  18. 【請求項18】 前記内部電圧が所定電圧レベル以下に
    低下するのを防止するためのクランプ回路をさらに備え
    る、請求項11記載の半導体装置。
  19. 【請求項19】 前記第1の電源電圧の投入に応答し
    て、前記内部電圧を前記第1の電源電圧レベルに応じた
    電圧レベルに設定する第1の電圧設定回路、 前記第2の電源電圧の投入に応答して、前記内部電圧を
    前記第2の電源電圧レベルに対応した電圧レベルに設定
    する第2の電圧設定回路をさらに備える、請求項11記
    載の半導体装置。
  20. 【請求項20】 少なくとも第1の電源電圧と第2の電
    源電圧とを受けて動作する半導体装置であって、 前記第1の電源電圧を一方動作電源電圧として受け、前
    記第1および第2の電源電圧と電圧レベルの異なる内部
    電圧を生成する内部電圧生成回路、 前記第1の電源電圧の投入を検出し、該検出結果に従っ
    て電源投入検出信号を生成する電源投入検出回路、およ
    び前記電源投入検出信号の活性化に応答して、前記内部
    電圧を前記第2の電源電圧レベルに設定する電圧設定回
    路を備える、半導体装置。
  21. 【請求項21】 少なくとも第1の電源電圧と第2の電
    源電圧とを受けて動作する半導体装置であって、 前記第1の電源電圧を動作電源電圧として受けて内部電
    圧を生成する内部電圧生成回路、 前記第1の電源電圧の投入を検出し、該検出結果に従っ
    て電源投入検出信号を生成する電源投入検出回路、 前記電源投入検出信号の活性化に応答して、前記内部電
    圧を前記第2の電源電圧レベルに設定する第1の電圧設
    定回路、および前記電源投入検出信号の活性化時、前記
    内部電圧を前記第1の電源電圧レベルに設定する第2の
    電圧設定回路を備える、半導体装置。
  22. 【請求項22】 前記内部電圧は、前記第1および第2
    の電源電圧よりも電圧レベルの高い昇圧電圧である、請
    求項11から21のいずれかに記載の半導体装置。
  23. 【請求項23】 前記半導体装置は、半導体記憶装置で
    あり、前記第2の電源電圧は、前記半導体記憶装置と同
    一半導体基板上に集積化されるロジックへ印加される、
    請求項1、9、11、20、および21のいずれかに記
    載の半導体装置。
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