JPH0773669A - 半導体装置 - Google Patents

半導体装置

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JPH0773669A
JPH0773669A JP5166314A JP16631493A JPH0773669A JP H0773669 A JPH0773669 A JP H0773669A JP 5166314 A JP5166314 A JP 5166314A JP 16631493 A JP16631493 A JP 16631493A JP H0773669 A JPH0773669 A JP H0773669A
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JP
Japan
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power supply
supply voltage
circuit
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JP5166314A
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English (en)
Inventor
Noriaki Kubota
記章 久保田
Shoji Wada
省治 和田
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Hitachi ULSI Engineering Corp
Hitachi Ltd
Original Assignee
Hitachi ULSI Engineering Corp
Hitachi Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 電源電圧変動にともなう少数キャリアの発生
を抑制しうる基板電圧発生回路を提供する。これによ
り、少数キャリアによるメモリセルの情報保持特性の劣
化を防止し、ダイナミック型RAM等の信頼性を高め
る。 【構成】 基板電圧発生回路VBBGに、電源電圧VC
Cの絶対値が所定値を超えたときその出力信号VG1を
選択的にロウレベルとする電源電圧識別回路VLCと、
チャージポンプ容量C1の他方の電極つまり内部ノード
n3と回路の接地電位との間に設けられ電源電圧識別回
路VLCの出力信号VG1に従って選択的に有効とされ
るクランプ手段つまりMOSFETQ1及びQ2とを設
ける。これにより、電源電圧VCCの絶対値が所定値を
超えた場合には、内部ノードn3におけるプリチャージ
レベルを選択的に高くし、内部ノードn3におけるロウ
レベルの目標レベルと基板電圧VBBとの間の電位差を
選択的に小さくして、内部ノードn3のロウレベル変化
にともなうアンダーシュートを抑制する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は半導体装置に関し、例
えば、基板電圧発生回路を備えるダイナミック型RAM
(Random Access Memory:ランダ
ムアクセスメモリ)等に利用して特に有効な技術に関す
るものである。
【0002】
【従来の技術】MOSFET(Metal Oxide
Semiconductor Field Effc
t Transistor:金属酸化物半導体型電界効
果トランジスタ。この明細書では、MOSFETをして
絶縁ゲート型電界効果トランジスタの総称とする)を基
本に構成されるダイナミック型RAMがある。また、こ
のようなダイナミック型RAM等において、半導体基板
に適当な負電位の基板電圧(基板バックバイアス電圧)
を与えることによって半導体基板と各回路素子との間の
寄生容量を制御し、ダイナミック型RAM等の動作を安
定化する方法が公知であり、回路の電源電圧をもとに上
記のような基板電圧を形成する基板電圧発生回路を内蔵
するダイナミック型RAMがある。
【0003】基板電圧発生回路を内蔵するダイナミック
型RAMについては、例えば、特開平3−214669
号公報等に記載されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】上記に記載される従来
のダイナミック型RAMにおいて、基板電圧発生回路V
BBGは、例えば図6に示されるように、所定のパルス
信号n1を形成する発振回路OSCと、その一方の電極
つまり内部ノードn2にインバータN1〜N3を介して
上記パルス信号n1を受けるチャージポンプ容量C1と
を含む。チャージポンプ容量C1の他方の電極つまり内
部ノードn3は、ダイオード形態とされるNチャンネル
MOSFETQ8を介して回路の接地電位に結合され、
ダイオード形態とされるもう1個のNチャンネルMOS
FETQ5を介して基板電圧供給点VBBに結合され
る。これにより、内部ノードn3は、図7に示されるよ
うに、内部ノードn2がパルス信号n1のロウレベルを
受けて電源電圧VCCのようなハイレベルとされると
き、MOSFETQ8のしきい値電圧によりクランプさ
れて+Vthなるプリチャージレベルとされ、内部ノー
ドn2がパルス信号n1のハイレベルを受けて回路の接
地電位のようなロウレベルとされるとき、ほぼ−VCC
+Vthのような負電位とされる。この結果、基板電圧
供給点VBBには、内部ノードn3の負電位よりさらに
MOSFETQ5のしきい値電圧分だけ高いほぼ−VC
C+2Vthなる負電位の基板電圧VBBが得られる。
【0005】ところが、ダイナミック型RAMの高集積
化・大容量化が進むにしたがって、上記基板電圧発生回
路VBBGには次のような問題点が生じることが本願発
明者等によって明らかとなった。すなわち、ダイナミッ
ク型RAMの動作電源となる電源電圧VCCには、周知
のように、例えばその中心値Vcenつまり+5V(ボ
ルト)を中心にして±10%の変動が許されており、そ
の電位は、最小値Vminつまり+4.5Vから最大値
Vmaxつまり+5.5Vの範囲で変化する。一方、基
板電圧VBBを受けるダイナミック型RAMの半導体基
板には、比較的大きな基板容量が結合され、その容量値
はダイナミック型RAMの高集積化・大容量化が進むに
したがって増大する。このため、基板電圧VBBの電位
は、前述のように電源電圧VCCの関数ではあるもの
の、一旦所定の電位に落ち着いた後は半導体基板の基板
容量に応じて緩やかに変化し、電源電圧VCCの急速な
電位変動に追随することはできない。この間、電源電圧
VCCの電位が最小値Vmin側に変動した場合には問
題とならないが、最大値Vmax側に変動した場合に
は、図7に細い実線で示されるように、内部ノードn3
の電位引き下げ幅つまりはそのロウレベルの目標レベル
が電源電圧VCCの電位に比例して大きくなり、この目
標レベルと基板電圧VBBとの電位差が大きくなって、
MOSFETQ5の拡散電圧VDを超えるアンダーシュ
ートが発生する。
【0006】周知のように、内部ノードn3と基板電圧
供給点VBBとの間に設けられるMOSFETQ5は、
図8に示されるように、例えばP型半導体基板PSUB
に形成されたN型拡散層ND1及びND2をそのドレイ
ン及びソースとし、これらの拡散層の間つまりチャンネ
ルの上層に所定の絶縁膜をはさんで形成されるポリシリ
コンのゲート層FGをそのゲートとする。また、MOS
FETQ5のドレインとなる拡散層ND2は、基板電圧
VBBを受ける半導体基板PSUBといわゆるPN接合
形態とされ、基板電圧供給点VBBが内部ノードn3よ
り高い電位にある通常の状態では逆バイアスされる。し
かし、電源電圧VCCの電位がその最大値Vmax側に
変動し、内部ノードn3にMOSFETQ5つまりは半
導体基板PSUB及び拡散層ND2からなるPN接合の
拡散電圧VDを超えるアンダーシュートが発生した場合
には、半導体基板PSUBと拡散層ND2との間が順バ
イアス状態となり、拡散層ND2から半導体基板PSU
Bに対して少数キャリアつまり電子が送り込まれる。こ
の結果、基板電圧発生回路VBBGに近接して配置され
るメモリセルの情報保持特性が劣化し、最悪の場合には
その保持データが反転して、ダイナミック型RAMの信
頼性が損なわれるものである。
【0007】この発明の目的は、電源電圧変動にともな
う少数キャリアの発生を抑制しうる基板電圧発生回路を
実現することにある。この発明の他の目的は、少数キャ
リアによるメモリセルの情報保持特性の劣化を防止し、
基板電圧発生回路を備えるダイナミック型RAM等の信
頼性を高めることにある。
【0008】この発明の前記ならびにその他の目的と新
規な特徴は、この明細書の記述及び添付図面から明らか
になるであろう。
【0009】
【課題を解決するための手段】本願において開示される
発明のうち代表的なものの概要を簡単に説明すれば、次
の通りである。すなわち、ダイナミック型RAM等に内
蔵されチャージポンプ容量を含む基板電圧発生回路に、
第1の電源電圧の絶対値が所定値を超えたことを識別し
てその出力信号を選択的に有効レベルとする電源電圧識
別回路と、チャージポンプ容量の一方の電極と所定の電
位供給点との間あるいはチャージポンプ容量の他方の電
極と第2の電源電圧との間に設けられ電源電圧識別回路
の出力信号に従って選択的に有効とされるクランプ手段
とを設ける。
【0010】
【作用】上記手段によれば、第1の電源電圧の絶対値が
所定値を超えた場合には、チャージポンプ容量の一方の
電極におけるハイレベルを選択的に制限し、あるいはそ
の他方の電極におけるプリチャージレベルを選択的に大
きくして、チャージポンプ容量の他方の電極におけるロ
ウレベルの目標レベルと基板電圧との間の電位差を小さ
くし、アンダーシュートを抑制することができる。この
結果、基板電圧発生回路による少数キャリアの発生を抑
制し、少数キャリアによるメモリセルの情報保持特性の
劣化を防止して、基板電圧発生回路を備えるダイナミッ
ク型RAM等の信頼性を高めることができる。
【0011】
【実施例】図1には、この発明が適用されたダイナミッ
ク型RAMの一実施例のブロック図が示されている。同
図をもとに、まずこの実施例のダイナミック型RAMの
構成及び動作の概要について説明する。なお、図1の各
ブロックを構成する回路素子は、公知のCMOS(相補
型MOS)集積回路の製造技術により、単結晶シリコン
のような1個の半導体基板上に形成される。
【0012】図1において、この実施例のダイナミック
型RAMは、半導体基板面の大半を占めて配置されるメ
モリアレイMARYをその基本構成要素とする。メモリ
アレイMARYは、同図の垂直方向に平行して配置され
る複数のワード線と、水平方向に平行して配置される複
数組の相補ビット線とを含む。これらのワード線及び相
補ビット線の交点には、情報蓄積キャパシタ及びアドレ
ス選択MOSFETからなる多数のダイナミック型メモ
リセルが格子状に配置される。
【0013】メモリアレイMARYを構成する複数のワ
ード線は、XアドレスデコーダXDに結合され、択一的
にハイレベルの選択状態とされる。Xアドレスデコーダ
XDには、XアドレスバッファXBからi+1ビットの
内部アドレス信号X0〜Xiが供給され、タイミング発
生回路TGから内部制御信号XDGが供給される。ま
た、XアドレスバッファXBには、アドレス入力端子A
0〜Aiを介してXアドレス信号AX0〜AXiが時分
割的に供給され、タイミング発生回路TGから内部制御
信号XLが供給される。
【0014】XアドレスバッファXBは、アドレス入力
端子A0〜Aiを介して供給されるXアドレス信号AX
0〜AXiを内部制御信号XLに従って取り込み、保持
するとともに、これらのXアドレス信号をもとに内部ア
ドレス信号X0〜Xiを形成して、Xアドレスデコーダ
XDに供給する。XアドレスデコーダXDは、内部制御
信号XDGがハイレベルとされることで選択的に動作状
態とされ、内部アドレス信号X0〜Xiをデコードし
て、メモリアレイMARYの対応するワード線を択一的
にハイレベルの選択状態とする。
【0015】次に、メモリアレイMARYを構成する複
数組の相補ビット線は、センスアンプSAの対応する単
位回路に結合される。センスアンプSAには、タイミン
グ発生回路TGから図示されない内部制御信号PAが供
給される。
【0016】センスアンプSAは、メモリアレイMAR
Yの各相補ビット線に対応して設けられる複数の単位回
路を含む。これらの単位回路のそれぞれは、一対のCM
OSインバータが交差接続されてなる単位増幅回路と、
メモリアレイMARYの対応する相補ビット線と相補共
通データ線CD*(ここで、例えば非反転共通データ線
CDTと反転共通データ線CDBとをあわせて相補ビッ
ト線CD*のように*を付して表す。また、それが有効
とされるとき選択的にハイレベルとされるいわゆる非反
転信号等については、その名称の末尾にTを付して表
し、それが有効とされるとき選択的にロウレベルとされ
るいわゆる反転信号等については、その名称の末尾にB
を付して表す。以下同様)との間に設けられる一対のス
イッチMOSFETとを含む。このうち、各単位回路の
単位増幅回路には、内部制御信号PAに従って選択的に
オン状態とされる一対の駆動MOSFETを介して、回
路の電源電圧及び接地電位が選択的に供給される。ま
た、各単位回路のスイッチMOSFET対のゲートはそ
れぞれ共通結合され、YアドレスデコーダYDから対応
するビット線選択信号がそれぞれ供給される。
【0017】センスアンプSAの各単位回路を構成する
単位増幅回路は、内部制御信号PAがハイレベルとされ
ることで選択的にかつ一斉に動作状態とされ、メモリア
レイMARYの選択されたワード線に結合される複数の
メモリセルから対応する相補ビット線を介して出力され
る微小読み出し信号を増幅して、ハイレベル又はロウレ
ベルの2値読み出し信号とする。一方、各単位回路を構
成するスイッチMOSFET対は、対応するビット線選
択信号がハイレベルとされることで選択的にオン状態と
され、メモリアレイMARYの対応する1組の相補ビッ
ト線と相補共通データ線CD*とを選択的に接続状態と
する。
【0018】YアドレスデコーダYDには、Yアドレス
バッファYBからi+1ビットの内部アドレス信号Y0
〜Yiが供給され、タイミング発生回路TGから内部制
御信号YDGが供給される。また、Yアドレスバッファ
YBには、アドレス入力端子A0〜Aiを介してYアド
レス信号AY0〜AYiが時分割的に供給され、タイミ
ング発生回路TGから内部制御信号YLが供給される。
【0019】YアドレスバッファYBは、アドレス入力
端子A0〜Aiを介して供給されるYアドレス信号AY
0〜AYiを内部制御信号YLに従って取り込み、保持
するとともに、これらのYアドレス信号をもとに内部ア
ドレス信号Y0〜Yiを形成して、Yアドレスデコーダ
YDに供給する。YアドレスデコーダYDは、内部制御
信号YDGがハイレベルとされることで選択的に動作状
態とされ、内部アドレス信号Y0〜Yiをデコードし
て、対応するビット線選択信号を択一的にハイレベルと
する。これらのビット選択信号は、前述のように、セン
スアンプSAの対応するスイッチMOSFET対のゲー
トに供給される。
【0020】メモリアレイMARYの指定された相補ビ
ット線が選択的に接続される相補共通データ線CD*
は、データ入出力回路IOに結合される。データ入出力
回路IOは、図示されないライトアンプ及びメインアン
プならびにデータ入力バッファ及びデータ出力バッファ
を含む。このうち、ライトアンプの出力端子ならびにメ
インアンプの入力端子は、相補共通データ線CD*に共
通結合される。ライトアンプの入力端子は、データ入力
バッファの出力端子に結合され、データ入力バッファの
入力端子はデータ入力端子Dinに結合される。また、
メインアンプの出力端子は、データ出力バッファの入力
端子に結合され、データ出力バッファの出力端子は、デ
ータ出力端子Doutに結合される。
【0021】データ入出力回路IOのデータ入力バッフ
ァは、ダイナミック型RAMが書き込みモードで選択状
態とされるとき、データ入力端子Dinを介して供給さ
れる書き込みデータを取り込み、ライトアンプに伝達す
る。この書き込みデータは、ライトアンプによって所定
の相補書き込み信号とされた後、相補共通データ線CD
*を介してメモリアレイMARYの選択された1個のメ
モリセルに書き込まれる。一方、データ入出力回路IO
のメインアンプは、ダイナミック型RAMが読み出しモ
ードで選択状態とされるとき、メモリアレイMARYの
選択されたメモリセルから相補共通データ線CD*を介
して出力される2値読み出し信号をさらに増幅して、デ
ータ出力バッファに伝達する。この読み出しデータは、
データ出力バッファからデータ出力端子Doutを介し
て外部送出される。
【0022】タイミング発生回路TGは、外部から起動
制御信号として供給されるロウアドレスストローブ信号
RASB,カラムアドレスストローブ信号CASB及び
ライトイネーブル信号WEBをもとに上記各種の内部制
御信号を選択的に形成し、ダイナミック型RAMの各部
に供給する。
【0023】この実施例のダイナミック型RAMは、さ
らに、基板電圧発生回路VBBGを備える。この基板電
圧発生回路VBBGは、電源電圧VCC(第1の電源電
圧)をもとに所定の負電位の基板電圧VBBを形成し
て、ダイナミック型RAMの半導体基板つまりP型半導
体基板PSUBに供給する。基板電圧発生回路VBBG
の具体的構成については、後で詳細に説明する。
【0024】図2には、図1のダイナミック型RAMに
含まれる基板電圧発生回路VBBGの第1の実施例の回
路図が示され、図3には、その一実施例の信号波形図が
示されている。これらの図をもとに、この実施例のダイ
ナミック型RAMに含まれる基板電圧発生回路VBBG
の具体的構成及び動作ならびにその特徴について説明す
る。なお、以下の回路図において、そのチャンネル(バ
ックゲート)部に矢印が付されるMOSFETはPチャ
ンネル型であって、矢印の付されないNチャンネルMO
SFETと区別して示される。
【0025】図2において、基板電圧発生回路VBBG
は、発振回路OSC及び電源電圧識別回路VLCならび
にチャージポンプ回路CPを備える。このうち、発振回
路OSCは、奇数個のインバータが環状に直列結合され
てなるリングオシレータを含み、これらのインバータの
信号伝達時間に見合った所定の周波数を有するパルス信
号n1を形成して、チャージポンプ回路CPに供給す
る。
【0026】一方、電源電圧識別回路VLCは、電源電
圧VCCの電位をモニタして、電源電圧VCCの絶対値
が所定値を超えたときその出力信号VG1を選択的に有
効レベルつまりロウレベルとする。この実施例におい
て、電源電圧VCCは、その中心値Vcenが+5Vと
され、最小値Vminつまり+4.5Vから最大値Vm
axつまり+5.5Vの間における±10%の電位変動
を許される。このため、電源電圧識別回路VLCの出力
信号VG1は、図3に示されるように、電源電圧VCC
の電位が最小値Vminから中心値Vcenの間にある
とき電源電圧VCCのようなハイレベルとされ、中心値
Vcenから最大値Vmaxの間にあるとき有効レベル
つまり基板電圧VBBのようなロウレベルとされる。
【0027】次に、チャージポンプ回路CPは、所定の
静電容量値を有するチャージポンプ容量C1と、発振回
路OSCの出力端子とチャージポンプ容量C1の一方の
電極つまり内部ノードn2との間に直列形態に設けられ
る3個のインバータN1〜N3とを含む。チャージポン
プ容量C1の他方の電極つまり内部ノードn3は、ダイ
オード形態とされるm+1個つまり2個のNチャンネル
MOSFETQ3及びQ4(第1のMOSFET)を介
して回路の接地電位(第2の電源電圧)に結合される。
また、ダイオード形態とされるm個つまり1個のNチャ
ンネルMOSFETQ1(第2のMOSFET)とこの
MOSFETQ1に直列形態に設けられるNチャンネル
MOSFETQ2(第3のMOSFET)とを介して回
路の接地電位に結合され、さらにダイオード形態とされ
るNチャンネルMOSFETQ5を介して基板電圧供給
点VBBに結合される。MOSFETQ2のゲートに
は、上記電源電圧識別回路VLCの出力信号VG1が供
給される。
【0028】これにより、MOSFETQ2は、電源電
圧識別回路VLCの出力信号VG1が電源電圧VCCの
ようなハイレベルとされるとき、言い換えるならば電源
電圧VCCの電位がその最小値Vminから中心値Vc
enの間にあるときオン状態とされ、電源電圧識別回路
VLCの出力信号VG1が基板電圧VBBのようなロウ
レベルとされるとき、言い換えるならば電源電圧VCC
の電位がその中心値Vcenから最大値Vmaxの間に
あるときオフ状態とされる。また、ダイオード形態とさ
れるMOSFETQ1は、このMOSFETQ2がオン
状態とされるとき内部ノードn3に対するクランプ素子
として有効に作用し、MOSFETQ2がオフ状態とさ
れるとき実質的に無効とされる。MOSFETQ3及び
Q4は、内部ノードn3に対するクランプ素子として常
に有効に作用する。
【0029】発振回路OSCの出力信号つまりパルス信
号n1がロウレベルとされ、チャージポンプ容量C1の
一方の電極つまり内部ノードn2が電源電圧VCCのよ
うなハイレベルとされるとき、チャージポンプ容量C1
の他方の電極つまり内部ノードn3は、そのチャージポ
ンプ作用により押し上げられ、電源電圧VCCのような
ハイレベルになろうとする。このとき、電源電圧VCC
の電位が最小値Vminから中心値Vcenの間にあり
MOSFETQ2がオン状態にあると、内部ノードn3
のハイレベルつまりプリチャージレベルは、図3の左側
に示されるように、先にMOSFETQ1のしきい値電
圧によってクランプされ、+Vthとなる。また、この
とき、電源電圧VCCの電位が中心値Vcenから最大
値Vmaxの間にありMOSFETQ2がオフ状態にあ
ると、内部ノードn3のプリチャージレベルは、図3の
右側に示されるように、MOSFETQ3及びQ4の合
成しきい値電圧によってクランプされ、+2Vthとな
る。
【0030】このように、この実施例の基板電圧発生回
路VBBGでは、チャージポンプ容量C1の他方の電極
と回路の接地電位との間に、電源電圧VCCの絶対値つ
まりは電源電圧識別回路VLCの出力信号VG1に従っ
て選択的に有効とされるクランプ手段つまりMOSFE
TQ1及びQ2が設けられ、チャージポンプ容量C1の
一方の電極つまり内部ノードn2がハイレベルとされる
ときにおけるその他方の電極つまり内部ノードn3のプ
リチャージレベルは、電源電圧VCCの絶対値つまりは
電源電圧識別回路VLCの出力信号VG1に従って選択
的に+Vth又は+2Vthに切り換えられるものとさ
れる。なお、内部ノードn3の電位が+Vth又は+2
Vthのようなプリチャージレベルとされるとき、ダイ
オード形態とされるもう1個のMOSFETQ5は逆バ
イアスされた形となり、基板電圧VBBは内部ノードn
3のプリチャージレベルの影響を受けない。
【0031】次に、発振回路OSCの出力信号つまりパ
ルス信号n1がハイレベルに変化され、内部ノードn2
がロウレベルに変化されると、内部ノードn3は、チャ
ージポンプ容量C1のチャージポンプ作用によって所定
のロウレベルに引き下げられる。このとき、電源電圧V
CCが最小値Vminから中心値Vcenの間にありM
OSFETQ2がオン状態にあると、内部ノードn3の
ロウレベルは、そのプリチャージレベルつまり+Vth
からほぼ電源電圧VCC分だけ引き下げられ、−VCC
+Vthとなる。また、このとき、電源電圧VCCが中
心値Vcenから最大値Vmaxの間にありMOSFE
TQ2がオフ状態にあると、内部ノードn3のロウレベ
ルは、そのプリチャージレベルつまり+2Vthからほ
ぼ電源電圧VCC分だけ引き下げられ、−VCC+2V
thとなる。
【0032】なお、チャージポンプ容量C1のチャージ
ポンプ作用による内部ノードn3の電位引き下げ幅VD
は、実際には、チャージポンプ容量C1の静電容量をC
1とし、内部ノードn3に結合される寄生容量の値をC
3とするとき、 VD=VCC×C1/(C1+C3) となって、内部ノードn3における寄生容量の影響を受
ける。しかし、この明細書では、内部ノードn3に結合
される寄生容量の値C3を充分に小さなものとみなし、
電位引き下げ幅VDは上記のようにほぼVCCとした。
【0033】内部ノードn3が−VCC+Vth又は−
VCC+2Vthのようなロウレベルとされるとき、ダ
イオード形態とされるMOSFETQ1ならびにQ3及
びQ4は逆バイアス状態となってオフ状態とされ、MO
SFETQ5は順バイアス状態となってオン状態とされ
る。このため、基板電圧供給点VBBには言わば負の電
荷が送り込まれ、こ基板電圧VBBは、内部ノードn3
のロウレベルよりMOSFETQ5のしきい値電圧分だ
け高い所定の負電位つまり−VCC+2Vth又は−V
CC+3Vthになろうとする。周知のように、高集積
化・大容量化が進んだダイナミック型RAMの半導体基
板PSUBには、比較的大きな値の基板容量が結合され
る。したがって、チャージポンプ容量C1のチャージポ
ンプ作用による基板電圧VBBの電位変化は、チャージ
ポンプ容量C1によって送り込まれる負電荷の量と基板
容量の値とに応じて徐々にその目標値つまり−VCC+
2Vth又は−VCC+3Vthへと向かっていく。
【0034】ところで、基板電圧VBBの電位が目標値
に落ち着いた後、例えば電源電圧VCCの電位がその最
小値minに近い値から最大値maxに近い値に変化し
た場合、従来の基板電圧発生回路では、内部ノードn3
の電位引き下げ幅が電源電圧VCCの電位に応じて拡大
し、そのロウレベルの目標レベルと基板電圧VBBとの
電位差が大きくなって、比較的大きなアンダーシュート
が生じ、少数キャリアが発生した。ところが、この実施
例の基板電圧発生回路VBBGでは、前述のように、電
源電圧VCCの電位上昇を受けて電源電圧識別回路VL
Cの出力信号VG1がロウレベルとされ、MOSFET
Q1がクランプ素子として作用しなくなって、内部ノー
ドn3のプリチャージレベルが+Vthから+2Vth
に切り換えられる。このため、内部ノードn3の電位引
き下げ幅自体は変わらないもののその目標レベルが上昇
し、この目標レベルと基板電圧VBBとの間の電位差が
圧縮されて、内部ノードn3のロウレベル変化にともな
うアンダーシュートが抑制される。この結果、基板電圧
発生回路VBBGによる少数キャリアの発生を抑制し、
少数キャリアによるメモリセルの情報保持特性の劣化を
防止して、ダイナミック型RAM等の信頼性を高めるこ
とができるものとなる。
【0035】図4には、図1のダイナミック型RAMに
含まれる基板電圧発生回路VBBGの第2の実施例の回
路図が示され、図5には、その一実施例の信号波形図が
示されている。なお、この実施例は、前記図2及び図3
の実施例を基本的に踏襲するものであるため、これと異
なる部分についてのみ説明を追加する。
【0036】図4において、基板電圧発生回路VBBG
のチャージポンプ回路CPを構成するチャージポンプ容
量C1の一方の電極つまり内部ノードn2は、ダイオー
ド形態とされるn個つまり1個のNチャンネルMOSF
ETQ6(第5のMOSFET)とこのMOSFETQ
6に直列形態に設けられるPチャンネルMOSFETQ
10(第6のMOSFET)とを介して所定の電位供給
点VXに結合される。MOSFETQ10のゲートに
は、電源電圧識別回路VLCの出力信号VG2が供給さ
れる。この実施例において、電位供給点VXにおける電
位は、電源電圧VCCの電位VCCよりNチャンネルM
OSFETのしきい値電圧の2倍分だけ低い電位つまり
VCC−2Vthとされる。また、電源電圧識別回路V
LCの出力信号VG2は、図5に示されるように、電源
電圧VCCの電位がその最小値Vminから中心値Vc
enの間にあるとき電源電圧VCCのようなハイレベル
とされ、その中心値Vcenから最大値Vmaxの間に
あるとき有効レベルつまり回路の接地電位のようなロウ
レベルとされる。
【0037】これにより、MOSFETQ10は、電源
電圧識別回路VLCの出力信号VG2がロウレベルとさ
れるとき、言い換えるならば電源電圧VCCの電位がそ
の中心値Vcenから最大値Vmaxの間にあるとき選
択的にオン状態となり、このMOSFETQ10のオン
状態を受けてMOSFETQ6が選択的に内部ノードn
2に対するクランプ素子として有効に作用する。電源電
圧識別回路VLCの出力信号VG2がハイレベルとされ
るとき、言い換えるならば電源電圧VCCの電位がその
最小値minから中心値Vcenの間にあるとき、MO
SFETQ10はオフ状態となり、MOSFETQ6は
実質的に無効となる。
【0038】次に、チャージポンプ回路CPを構成する
チャージポンプ容量C1の他方の電極つまり内部ノード
n3は、ダイオード形態とされるm個つまり1個のNチ
ャンネルMOSFETQ7(第4のMOSFET)を介
して回路の接地電位に結合されるとともに、ダイオード
形態とされるもう1個のNチャンネルMOSFETQ5
を介して基板電圧供給点VBBに結合される。MOSF
ETQ7及びQ5は、内部ノードn3に対するクランプ
素子として定常的に作用する。
【0039】発振回路OSCの出力信号つまりパルス信
号n1がロウレベルとされるとき、チャージポンプ容量
C1の一方の電極つまり内部ノードn2は電源電圧VC
Cのようなハイレベルになろうとする。このとき、電源
電圧VCCの電位が最小値Vminから中心値Vcen
の間にありMOSFETQ10がオフ状態にあると、内
部ノードn2のハイレベルは、図5の左側に示されるよ
うに、電源電圧VCCまで上昇する。しかし、このと
き、電源電圧VCCの電位が中心値Vcenから最大値
Vmaxの間にありMOSFETQ10がオン状態にあ
ると、MOSFETQ6がクランプ素子として作用する
ため、内部ノードn2のハイレベルは、図5の右側に示
されるように、電位供給点VXよりMOSFETQ6の
しきい値電圧分だけ高い電位つまりVCC−Vthでク
ランプされる。
【0040】このように、この実施例の基板電圧発生回
路VBBGでは、チャージポンプ容量C1の一方の電極
と所定の電位供給点VXとの間に、電源電圧VCCの絶
対値つまりは電源電圧識別回路VLCの出力信号VG2
に従って選択的に有効とされるクランプ手段つまりMO
SFETQ6及びQ10が設けられ、パルス信号n1が
ロウレベルとされるときにおける内部ノードn2のハイ
レベルは、電源電圧VCCの絶対値つまりは電源電圧識
別回路VLCの出力信号VG2に従って選択的にVCC
又はVCC−Vthに切り換えられるものとされる。
【0041】内部ノードn2が上記VCC又はVCC−
Vthのようなハイレベルとされるとき、チャージポン
プ容量C1の他方の電極つまり内部ノードn3は、その
チャージポンプ作用によって押し上げられ、同じような
ハイレベルになろうとする。しかし、内部ノードn3と
回路の接地電位との間には、前述のように、定常的にク
ランプ素子として作用するMOSFETQ7が設けられ
るため、内部ノードn3のハイレベルつまりプリチャー
ジレベルは、このMOSFETQ7のしきい値電圧によ
ってクランプされ、+Vthとなる。このとき、ダイオ
ード形態とされるもう1個のMOSFETQ5は逆バイ
アス状態とされ、基板電圧VBBは内部ノードn3のプ
リチャージレベルの影響を受けない。
【0042】一方、発振回路OSCの出力信号つまりパ
ルス信号n1がハイレベルに変化されると、内部ノード
n2が回路の接地電位のようなロウレベルに変化され、
内部ノードn3は、チャージポンプ容量C1のチャージ
ポンプ作用によって所定のロウレベルに引き下げられ
る。このとき、電源電圧VCCが最小値Vminから中
心値Vcenの間にありMOSFETQ10がオフ状態
にあると、内部ノードn3の電位引き下げ幅VDは、内
部ノードn2のハイレベルとロウレベルとの間の電位差
つまりVCCとなり、内部ノードn3のロウレベルは−
VCC+Vthとなる。また、このとき、電源電圧VC
Cが中心値Vcenから最大値Vmaxの間にありMO
SFETQ10がオン状態にあると、内部ノードn3の
電位引き下げ幅VDは、内部ノードn2のハイレベルと
ロウレベルとの間の電位差つまりVCC−Vthとな
り、内部ノードn3のロウレベルは、−(VCC−Vt
h)+Vthつまり−VCC+2Vthとなる。
【0043】内部ノードn3が−VCC+Vth又は−
VCC+2Vthのようなロウレベルとされるとき、M
OSFETQ7は逆バイアス状態となってオフ状態とさ
れ、MOSFETQ5は順バイアス状態となってオン状
態とされる。このため、基板電圧供給点VBBには負の
電荷が送り込まれ、基板電圧VBBは、内部ノードn3
のロウレベルよりMOSFETQ5のしきい値電圧分だ
け高い所定の負電位つまり−VCC+2Vth又は−V
CC+3Vthとされる。
【0044】以上のように、この実施例の基板電圧発生
回路では、電源電圧VCCの電位がその最小値Vmin
に近い値から最大値Vmaxに近い値に変化した場合、
内部ノードn3のプリチャージレベル自体は変わらない
ものの、その電位引き下げ幅が選択的にVCCからVC
C−Vthに切り換えられる。このため、結果的に内部
ノードn3におけるロウレベルの目標レベルが選択的に
上昇し、この目標レベルと基板電圧VBBとの間の電位
差が選択的に圧縮されて、内部ノードn3のロウレベル
変化にともなうアンダーシュートが抑制され、前記第1
の実施例と同様な効果を得ることができるものとなる。
【0045】以上の二つの実施例に示されるように、こ
の発明を基板電圧発生回路を備えるダイナミック型RA
M等の半導体装置に適用することで、次のような作用効
果を得ることができる。すなわち、 (1)ダイナミック型RAM等に内蔵されチャージポン
プ容量を含む基板電圧発生回路に、第1の電源電圧の絶
対値が所定値を超えたことを識別してその出力信号を選
択的に有効レベルとする電源電圧識別回路と、チャージ
ポンプ容量の一方の電極と所定の電位供給点との間ある
いはチャージポンプ容量の他方の電極と第2の電源電圧
との間に設けられ電源電圧識別回路の出力信号に従って
選択的に有効とされるクランプ手段とを設けることで、
第1の電源電圧の絶対値が所定値を超えた場合には、チ
ャージポンプ容量の一方の電極におけるハイレベルを選
択的に制限し、あるいはその他方の電極におけるプリチ
ャージレベルを選択的に大きくして、他方の電極におけ
るロウレベルの目標レベルと基板電圧との間の電位差を
選択的に小さくすることができるという効果が得られ
る。
【0046】(2)上記(1)項により、チャージポン
プ容量の他方の電極におけるアンダーシュートを抑制
し、基板電圧発生回路による少数キャリアの発生を抑制
することができるという効果が得られる。 (3)上記(1)項及び(2)項により、少数キャリア
によるメモリセルの情報保持特性の劣化を防止して、基
板電圧発生回路を備えるダイナミック型RAM等の信頼
性を高めることができるという効果が得られる。
【0047】以上、本発明者によってなされた発明を実
施例に基づき具体的に説明したが、この発明は、上記実
施例に限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない
範囲で種々変更可能であることは言うまでもない。例え
ば、図1において、ダイナミック型RAMは、比較的大
きな電流供給能力と比較的小さな電流供給能力をそれぞ
れ有する2個の基板電圧発生回路を備えることができ
る。また、ダイナミック型RAMは、そのメモリアレイ
MARYが複数のサブメモリアレイに分割されるいわゆ
るアレイ分割方式を採ることができるし、そのセンスア
ンプSAが両側に配置された一対のメモリアレイによっ
て共有されるいわゆるシェアドセンス方式を採ることも
できる。さらに、ダイナミック型RAMは、複数ビット
の記憶データを同時に入力又は出力するいわゆる多ビッ
ト構成を採ることができるし、そのブロック構成や起動
制御信号及びアドレス信号の組み合わせならびに電源電
圧の極性及び絶対値等は、この実施例による制約を受け
ない。
【0048】図2ないし図5において、基板電圧発生回
路VBBGは、例えばダイナミック型RAMが選択状態
とされることを条件に選択的に動作状態とすることがで
きるし、基板電圧VBBの電位をモニタする基板電圧セ
ンサの出力信号に従って選択的に動作状態としてもよ
い。チャージポンプ容量C1の一方の電極つまり内部ノ
ードn2と電位供給点VXとの間あるいはその他方の電
極つまり内部ノードn3と回路の接地電位との間に設け
られるクランプ用MOSFETの数は、必要となる基板
電圧VBBの電位に応じて任意に設定することができ
る。電源電圧識別回路VLCの出力信号VG1又はVG
2が有効レベルとされる電源電圧VCCの電位条件は、
これらの実施例による制約を受けない。さらに、基板電
圧発生回路VBBGの具体的な回路構成や基板電圧VB
Bの具体的な電位ならびにMOSFETの導電型等は、
種々の実施形態を採りうる。
【0049】以上の説明では、主として本発明者によっ
てなされた発明をその背景となった利用分野であるダイ
ナミック型RAMに適用した場合について説明したが、
それに限定されるものではなく、例えば、ダイナミック
型RAMを基本構成とする擬似スタティック型RAM等
の各種メモリ集積回路装置やこのようなメモリ集積回路
装置を内蔵する論理集積回路装置等にも適用できる。こ
の発明は、少なくとも基板電圧発生回路を備える半導体
装置に広く適用できる。
【0050】
【発明の効果】本願において開示される発明のうち代表
的なものによって得られる効果を簡単に説明すれば、下
記の通りである。すなわち、ダイナミック型RAM等に
内蔵されチャージポンプ容量を含む基板電圧発生回路
に、第1の電源電圧の絶対値が所定値を超えたことを識
別してその出力信号を選択的に有効レベルとする電源電
圧識別回路と、チャージポンプ容量の一方の電極と所定
の電位供給点との間あるいはチャージポンプ容量の他方
の電極と第2の電源電圧との間に設けられ電源電圧識別
回路の出力信号に従って選択的に有効とされるクランプ
手段とを設けることで、第1の電源電圧の絶対値が所定
値を超えた場合には、チャージポンプ容量の一方の電極
におけるハイレベルを選択的に制限しあるいはその他方
の電極におけるプリチャージレベルを選択的に大きくし
て、他方の電極におけるロウレベルの目標レベルと基板
電圧との電位差を小さくし、アンダーシュートを抑制す
ることができる。この結果、基板電圧発生回路による少
数キャリアの発生を抑制し、少数キャリアによるメモリ
セルの情報保持特性の劣化を防止して、基板電圧発生回
路を備えるダイナミック型RAM等の信頼性を高めるこ
とができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明が適用されたダイナミック型RAMの
一実施例を示すブロック図である。
【図2】図1のダイナミック型RAMに含まれる基板電
圧発生回路の第1の実施例を示す回路図である。
【図3】図2の基板電圧発生回路の一実施例を示す信号
波形図である。
【図4】図1のダイナミック型RAMに含まれる基板電
圧発生回路の第2の実施例を示す回路図である。
【図5】図4の基板電圧発生回路の一実施例を示す信号
波形図である。
【図6】従来のダイナミック型RAMに含まれる基板電
圧発生回路の一例を示す回路図である。
【図7】図6の基板電圧発生回路の一例を示す信号波形
図である。
【図8】図6の基板電圧発生回路の一例を示す部分的な
断面構造図である。
【符号の説明】
MARY・・・メモリアレイ、XD・・・Xアドレスデ
コーダ、XB・・・Xアドレスバッファ、SA・・・セ
ンスアンプ、YD・・・Yアドレスデコーダ、YB・・
・Yアドレスバッファ、IO・・・データ入出力回路、
TG・・・タイミング発生回路、VBBG・・・基板電
圧発生回路。OSC・・・発振回路、VLC・・・電源
電圧識別回路、CP・・・チャージポンプ回路、C1・
・・チャージポンプ容量、Q1〜Q8・・・Nチャンネ
ルMOSFET、Q10・・・PチャンネルMOSFE
T、N1〜N3・・・インバータ。PSUB・・・P型
半導体基板、ND1〜ND2・・・N型拡散層、FG・
・・ゲート層。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 和田 省治 東京都小平市上水本町5丁目20番1号 日 立超エル・エス・アイ・エンジニアリング 株式会社内

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 その一方の電極に所定のパルス信号を受
    けるチャージポンプ容量と、上記チャージポンプ容量の
    一方の電極と所定の電位供給点との間あるいは上記チャ
    ージポンプ容量の他方の電極と第2の電源電圧との間に
    設けられ第1の電源電圧の絶対値に応じて選択的に有効
    とされるクランプ手段とを含む基板電圧発生回路を具備
    することを特徴とする半導体装置。
  2. 【請求項2】 上記半導体装置は、上記チャージポンプ
    容量の他方の電極と第2の電源電圧との間に直列形態に
    設けられかつそれぞれダイオード形態とされるm+1個
    の第1のMOSFETと、第1の電源電圧の絶対値が所
    定値を超えたことを識別してその出力信号を選択的に有
    効レベルとする電源電圧識別回路とを具備するものであ
    って、上記クランプ手段は、上記チャージポンプ容量の
    他方の電極と第2の電源電圧との間に直列形態に設けら
    れかつそれぞれダイオード形態とされるm個の第2のM
    OSFETならびに上記電源電圧識別回路の出力信号に
    従って選択的にオン状態とされる第3のMOSFETか
    らなるものであることを特徴とする請求項1の半導体装
    置。
  3. 【請求項3】 上記半導体装置は、上記チャージポンプ
    容量の他方の電極と第2の電源電圧との間に直列形態に
    設けられかつそれぞれダイオード形態とされるm個の第
    4のMOSFETと、第1の電源電圧の絶対値が所定値
    を超えたことを識別してその出力信号を選択的に有効レ
    ベルとする電源電圧識別回路とを具備するものであっ
    て、上記クランプ手段は、上記チャージポンプ容量の一
    方の電極と所定の電位供給点との間に直列形態に設けら
    れかつそれぞれダイオード形態とされるn個の第5のM
    OSFETならびに上記電源電圧識別回路の出力信号に
    従って選択的にオン状態とされる第6のMOSFETか
    らなるものであることを特徴とする請求項1の半導体装
    置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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