JP3212622B2 - 半導体集積回路装置 - Google Patents
半導体集積回路装置Info
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Description
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、半導体集積回路装置
に関し、例えば外部から供給される電源電圧を内部降圧
電圧回路により降圧して内部回路の動作電圧として用い
るRAM(ランダム・アクセス・メモリ)に利用して有
効な技術に関するものである。
に関し、例えば外部から供給される電源電圧を内部降圧
電圧回路により降圧して内部回路の動作電圧として用い
るRAM(ランダム・アクセス・メモリ)に利用して有
効な技術に関するものである。
【0002】
【従来の技術】情報記憶用キャパシタとアドレス選択用
MOSFET(絶縁ゲート型電界効果トランジスタ)か
ら構成されるダイナミック型メモリセルを用いたRAM
(ランダム・アクセス・メモリ)として、(株)サンエ
ンスフォーラム発行『超LSI総合辞典』頁495があ
る。
MOSFET(絶縁ゲート型電界効果トランジスタ)か
ら構成されるダイナミック型メモリセルを用いたRAM
(ランダム・アクセス・メモリ)として、(株)サンエ
ンスフォーラム発行『超LSI総合辞典』頁495があ
る。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】本願出願人において
は、先に複数種類の電池で動作させられることを可能に
したダイナミック型RAMを開発した。この場合、従来
のRAMとの互換性を維持するためには5Vのような比
較的高い電圧の供給を受けても内部回路を動作させる必
要がある。そこで、内部降圧回路を設けて約3V程度の
定電圧を発生させて内部回路を動作させるようにするこ
とを考えた。この場合には、約5Vのような比較的高い
電源電圧から電池電圧のような低い電圧までの広範囲に
わたって安定して内部回路の動作に必要な所望の電流供
給能力を持った内部降圧回路が必要になった。この発明
の目的は、比較的広範囲の電源電圧に対して安定して所
望の電流供給能力を維持するようにされた内部降圧回路
を備えた半導体集積回路装置を提供することにある。こ
の発明の他の目的は、広範囲の外部電源電圧に対して安
定して動作するRAMを備えた半導体集積回路装置を提
供することにある。この発明の前記ならびにそのほかの
目的と新規な特徴は、本明細書の記述および添付図面か
ら明らかになるであろう。
は、先に複数種類の電池で動作させられることを可能に
したダイナミック型RAMを開発した。この場合、従来
のRAMとの互換性を維持するためには5Vのような比
較的高い電圧の供給を受けても内部回路を動作させる必
要がある。そこで、内部降圧回路を設けて約3V程度の
定電圧を発生させて内部回路を動作させるようにするこ
とを考えた。この場合には、約5Vのような比較的高い
電源電圧から電池電圧のような低い電圧までの広範囲に
わたって安定して内部回路の動作に必要な所望の電流供
給能力を持った内部降圧回路が必要になった。この発明
の目的は、比較的広範囲の電源電圧に対して安定して所
望の電流供給能力を維持するようにされた内部降圧回路
を備えた半導体集積回路装置を提供することにある。こ
の発明の他の目的は、広範囲の外部電源電圧に対して安
定して動作するRAMを備えた半導体集積回路装置を提
供することにある。この発明の前記ならびにそのほかの
目的と新規な特徴は、本明細書の記述および添付図面か
ら明らかになるであろう。
【0004】
【課題を解決するための手段】本願において開示される
発明のうち代表的なものの概要を簡単に説明すれば、下
記の通りである。すなわち、基準電圧と出力電圧とを受
ける第1導電型の第1の差動MOSFETの共通ソース
側にバイアス電流を流す電流源を設け、そのドレインに
電流ミラー形態にされた第2導電型の負荷MOSFET
を設けて差動増幅回路を構成し、基準電圧と出力電圧を
受ける第1導電型の第2の差動MOSFETの共通ソー
ス側にバイアス電流を流す電流源を設け、そのドレイン
に第2導電型の一対のMOSFETを設けてゲートに差
動増幅回路の出力信号を供給するとともに一方のドレイ
ンから出力する反転増幅回路を構成し、この反転増幅回
路の増幅信号により第2導電型の出力MOSFETを駆
動して出力電圧を得る。
発明のうち代表的なものの概要を簡単に説明すれば、下
記の通りである。すなわち、基準電圧と出力電圧とを受
ける第1導電型の第1の差動MOSFETの共通ソース
側にバイアス電流を流す電流源を設け、そのドレインに
電流ミラー形態にされた第2導電型の負荷MOSFET
を設けて差動増幅回路を構成し、基準電圧と出力電圧を
受ける第1導電型の第2の差動MOSFETの共通ソー
ス側にバイアス電流を流す電流源を設け、そのドレイン
に第2導電型の一対のMOSFETを設けてゲートに差
動増幅回路の出力信号を供給するとともに一方のドレイ
ンから出力する反転増幅回路を構成し、この反転増幅回
路の増幅信号により第2導電型の出力MOSFETを駆
動して出力電圧を得る。
【0005】
【作用】上記した手段によれば、電源電圧が出力電圧に
対して十分高いときには差動増幅回路と反転増幅回路及
び出力回路によりボルテージフォロワ回路が構成されて
基準電圧に従って出力電圧を得ることができ、電源電圧
が出力電圧付近かそれ以下に低下すると、動作電圧不足
により差動MOSFETが飽和領域で動作して等価的に
ソースとドレインとが短絡された状態となり、負荷MO
SFETのコンダクタンスを反転増幅回路の増幅MOS
FETのコンダクタンスに比により出力MOSFETを
最大コンダクタンスのもとにオン状態になるから低電圧
時での電流供給能力を維持できる。
対して十分高いときには差動増幅回路と反転増幅回路及
び出力回路によりボルテージフォロワ回路が構成されて
基準電圧に従って出力電圧を得ることができ、電源電圧
が出力電圧付近かそれ以下に低下すると、動作電圧不足
により差動MOSFETが飽和領域で動作して等価的に
ソースとドレインとが短絡された状態となり、負荷MO
SFETのコンダクタンスを反転増幅回路の増幅MOS
FETのコンダクタンスに比により出力MOSFETを
最大コンダクタンスのもとにオン状態になるから低電圧
時での電流供給能力を維持できる。
【0006】
【実施例】図1には、この発明に用いられる基準電圧発
生回路の一実施例の回路図が示されている。同図の各回
路素子は、公知の半導体集積回路の製造技術によって、
単結晶シリコンのような1個の半導体基板上において形
成される。同図において、チャンネル部分(バックゲー
ト)に矢印が付加されたMOSFETはPチャンネルM
OSFETである(以下、同じ)。また、この発明では
MOSFETは、IGFET(絶縁ゲート型電界効果ト
ランジスタ)の意味で用いている。
生回路の一実施例の回路図が示されている。同図の各回
路素子は、公知の半導体集積回路の製造技術によって、
単結晶シリコンのような1個の半導体基板上において形
成される。同図において、チャンネル部分(バックゲー
ト)に矢印が付加されたMOSFETはPチャンネルM
OSFETである(以下、同じ)。また、この発明では
MOSFETは、IGFET(絶縁ゲート型電界効果ト
ランジスタ)の意味で用いている。
【0007】PチャンネルMOSFETM1は、そのゲ
ートに回路の接地電圧が与えられることによって基準電
流が形成される。この基準電流はダイオード形態にされ
たNチャンネルMOSFETM2に供給される。このM
OSFETM2には、電流ミラー形態にされた2つのN
チャンネルMOSFETM3とM8が設けられる。MO
SFETM3にはPチャンネルMOSFETM4とM5
からなる電流ミラー回路が設けられる。MOSFETM
8に流れる吸い込み電流を2iに対して、その半分の電
流値にされた押し出し電流iを形成するために、上記M
OSFETM3とM8のサイズ比を1:2として、MO
SFETM4とM5のサイズ比を等しくするか、あるい
はMOSFETM3とM8のサイズ比を等しくして、M
OSFETM4とM5のサイズ比を2:1する。このよ
うにして、MOSFETM5から上記半分の電流値にさ
れた押し出し電流iが形成される。
ートに回路の接地電圧が与えられることによって基準電
流が形成される。この基準電流はダイオード形態にされ
たNチャンネルMOSFETM2に供給される。このM
OSFETM2には、電流ミラー形態にされた2つのN
チャンネルMOSFETM3とM8が設けられる。MO
SFETM3にはPチャンネルMOSFETM4とM5
からなる電流ミラー回路が設けられる。MOSFETM
8に流れる吸い込み電流を2iに対して、その半分の電
流値にされた押し出し電流iを形成するために、上記M
OSFETM3とM8のサイズ比を1:2として、MO
SFETM4とM5のサイズ比を等しくするか、あるい
はMOSFETM3とM8のサイズ比を等しくして、M
OSFETM4とM5のサイズ比を2:1する。このよ
うにして、MOSFETM5から上記半分の電流値にさ
れた押し出し電流iが形成される。
【0008】上記MOSFETM5により形成された電
流iはダイオード接続されたPチャンネルMOSFET
M6を介して上記MOSFETM8に流れるようにMO
SFETM5、M6及びM8が直列接続される。上記M
OSFETM6とM8の接続点には、上記MOSFET
M6に比べてしきい値電圧が高くされたダイオード形態
のPチャンネルMOSFETM7が接続される。このP
チャンネルMOSFETM7は、そのチャンネル領域表
面にイオン打ち込み技術により、チャンネル領域と同一
導電型であるN型が導入されることよって、チャンネル
領域表面の不純物濃度が高くされる。これにより、MO
SFETM7のしきい値電圧はMOSFETM6に比べ
て高く設定される。この場合、PチャンネルMOSFE
TM7は、PチャンネルMOSFETM6と同様に形成
されるPチャンネルMOSFETを基礎にして上記イオ
ン打ち込み技術によりチャンネル表面の不純物濃度を高
くするものであるため、そのしきい値電圧の差は上記プ
ロセスバラツキ分が相殺れてイオン打ち込み量に対応し
た比較的安定したものとすることができる。特に制限さ
れないが、MOSFETM6のしきい値電圧は約0.3
〜0.4Vのように小さく形成され、MOSFETM7
のしきい値電圧は約1.4V程度の大きな電圧に設定さ
れる。
流iはダイオード接続されたPチャンネルMOSFET
M6を介して上記MOSFETM8に流れるようにMO
SFETM5、M6及びM8が直列接続される。上記M
OSFETM6とM8の接続点には、上記MOSFET
M6に比べてしきい値電圧が高くされたダイオード形態
のPチャンネルMOSFETM7が接続される。このP
チャンネルMOSFETM7は、そのチャンネル領域表
面にイオン打ち込み技術により、チャンネル領域と同一
導電型であるN型が導入されることよって、チャンネル
領域表面の不純物濃度が高くされる。これにより、MO
SFETM7のしきい値電圧はMOSFETM6に比べ
て高く設定される。この場合、PチャンネルMOSFE
TM7は、PチャンネルMOSFETM6と同様に形成
されるPチャンネルMOSFETを基礎にして上記イオ
ン打ち込み技術によりチャンネル表面の不純物濃度を高
くするものであるため、そのしきい値電圧の差は上記プ
ロセスバラツキ分が相殺れてイオン打ち込み量に対応し
た比較的安定したものとすることができる。特に制限さ
れないが、MOSFETM6のしきい値電圧は約0.3
〜0.4Vのように小さく形成され、MOSFETM7
のしきい値電圧は約1.4V程度の大きな電圧に設定さ
れる。
【0009】上記のようにMOSFETM6とM8の接
続点にMOSFETM7を設けることにより、MOSF
ETM7にはMOSFETM8に流れる電流からMOS
FETM6に流れる電流を差し引いた差電流iが流れる
ようにされる。上記のようにMOSFETM6には電流
iが、MOSFETM8には電流2iが流れるようにさ
れることに応じてMOSFETM7にもMOSFETM
6と同様な電流iが流れるようにされる。このように、
MOSFETM6とM7に同じ電流iを流すようにする
ことによって、ダイオード形成にされたMOSFETM
6のドレイン側のノードN4の電位は、上記2つのMO
SFETM6のしきい値電圧Vth6 とM7のしきい値電
圧Vth7 の差電圧( Vth7 −Vth6 ) に対応した定電圧
とすることができる。上記MOSFETM7のソースを
電源電圧VCCに接続した場合には、ノードN4の電圧
はVCC−( Vth7 −Vth6 ) となる。
続点にMOSFETM7を設けることにより、MOSF
ETM7にはMOSFETM8に流れる電流からMOS
FETM6に流れる電流を差し引いた差電流iが流れる
ようにされる。上記のようにMOSFETM6には電流
iが、MOSFETM8には電流2iが流れるようにさ
れることに応じてMOSFETM7にもMOSFETM
6と同様な電流iが流れるようにされる。このように、
MOSFETM6とM7に同じ電流iを流すようにする
ことによって、ダイオード形成にされたMOSFETM
6のドレイン側のノードN4の電位は、上記2つのMO
SFETM6のしきい値電圧Vth6 とM7のしきい値電
圧Vth7 の差電圧( Vth7 −Vth6 ) に対応した定電圧
とすることができる。上記MOSFETM7のソースを
電源電圧VCCに接続した場合には、ノードN4の電圧
はVCC−( Vth7 −Vth6 ) となる。
【0010】この定電圧は、ソースが上記電源電圧VC
Cに接続されたPチャンネルMOSFETM9のゲート
に供給される。これにより、MOSFETM9のソース
からは定電流irが流れるようにされる。この定電流i
rは、上記MOSFETM9と同一構造にされ、ダイオ
ード接続形態にされた直列MOSFETM10〜M12
に流すようにされる。すなわち、MOSFETM10〜
M12は、MOSFETM9と同一導電型のPチャンネ
ルMOSFETからなり、そのサイズが等しく形成され
る。このように同一構造のMOSFETM10〜M12
には、MOSFETM9と同じ定電流irが流れるよう
にされることに応じて、それぞれソースとゲート間電圧
は、上記MOSFETM9のソース,ゲート間電圧、言
い換えるならば、上記定電圧( Vth7 −Vth6 ) と等し
くなる。そして、MOSFETM12のドレイン側を回
路の接地電位点に接続することによって、MOSFET
M10のソース側からは、3( Vth7 −Vth6 ) からな
る基準電圧VREFを形成することができる。この出力
端子と回路の接地電位点との間には、電源リップル等を
除去する等のためにキャパシタCが設けられる。前記の
ようにMOSFETM6のしきい値電圧を約0.3〜
0.4Vのように小さく形成し、MOSFETM7のし
きい値電圧は約1.4V程度の大きな電圧に形成する
と、約3Vのような基準電圧VREFを得ることができ
る。この基準電圧VREFは、電源電圧VCCの変動の
影響を受けない安定した定電圧となる。なお、電源電圧
VCCが基準電圧VREF以下にまで低下すると、MO
SFETM10〜M12は動作電圧不足によりオフ状態
になる。これに対してMOSFETM9はノードN4の
定電圧により定電流irを形成する動作を行うから、実
質的に飽和状になって基準電圧VREFは電源電圧VC
Cに追従して変化する電圧となる。
Cに接続されたPチャンネルMOSFETM9のゲート
に供給される。これにより、MOSFETM9のソース
からは定電流irが流れるようにされる。この定電流i
rは、上記MOSFETM9と同一構造にされ、ダイオ
ード接続形態にされた直列MOSFETM10〜M12
に流すようにされる。すなわち、MOSFETM10〜
M12は、MOSFETM9と同一導電型のPチャンネ
ルMOSFETからなり、そのサイズが等しく形成され
る。このように同一構造のMOSFETM10〜M12
には、MOSFETM9と同じ定電流irが流れるよう
にされることに応じて、それぞれソースとゲート間電圧
は、上記MOSFETM9のソース,ゲート間電圧、言
い換えるならば、上記定電圧( Vth7 −Vth6 ) と等し
くなる。そして、MOSFETM12のドレイン側を回
路の接地電位点に接続することによって、MOSFET
M10のソース側からは、3( Vth7 −Vth6 ) からな
る基準電圧VREFを形成することができる。この出力
端子と回路の接地電位点との間には、電源リップル等を
除去する等のためにキャパシタCが設けられる。前記の
ようにMOSFETM6のしきい値電圧を約0.3〜
0.4Vのように小さく形成し、MOSFETM7のし
きい値電圧は約1.4V程度の大きな電圧に形成する
と、約3Vのような基準電圧VREFを得ることができ
る。この基準電圧VREFは、電源電圧VCCの変動の
影響を受けない安定した定電圧となる。なお、電源電圧
VCCが基準電圧VREF以下にまで低下すると、MO
SFETM10〜M12は動作電圧不足によりオフ状態
になる。これに対してMOSFETM9はノードN4の
定電圧により定電流irを形成する動作を行うから、実
質的に飽和状になって基準電圧VREFは電源電圧VC
Cに追従して変化する電圧となる。
【0011】図2には、上記基準電圧を用いた内部降圧
回路の一例の回路図が示されている。同図の回路素子に
付された回路記号が前記図1のものと重複しているが、
それぞれは別個の回路記号を持つものであると理解され
たい。上記基準電圧発生回路により形成された出力基準
電圧VREFは、それ自体では電流供給能力を持たな
い。そこで、次のようなボルテージフォロワ回路を用い
て電力増幅動作を行わせる、言い換えるならば、電圧源
として動作させるように低インピーダンスに変換させる
ものである。PチャンネルMOSFETM1は、そのゲ
ートに回路の接地電位が供給されることよって前記同様
に基準となる電流を発生させる。この電流はダイオード
形態のNチャンネルMOSFETM2に供給され、この
MOSFETM2の共通化されたゲートとドレインのノ
ードN1には、電流源を構成するNチャンネルMOSF
ETM7、M9及びM12が電流ミラー形態に接続され
る。
回路の一例の回路図が示されている。同図の回路素子に
付された回路記号が前記図1のものと重複しているが、
それぞれは別個の回路記号を持つものであると理解され
たい。上記基準電圧発生回路により形成された出力基準
電圧VREFは、それ自体では電流供給能力を持たな
い。そこで、次のようなボルテージフォロワ回路を用い
て電力増幅動作を行わせる、言い換えるならば、電圧源
として動作させるように低インピーダンスに変換させる
ものである。PチャンネルMOSFETM1は、そのゲ
ートに回路の接地電位が供給されることよって前記同様
に基準となる電流を発生させる。この電流はダイオード
形態のNチャンネルMOSFETM2に供給され、この
MOSFETM2の共通化されたゲートとドレインのノ
ードN1には、電流源を構成するNチャンネルMOSF
ETM7、M9及びM12が電流ミラー形態に接続され
る。
【0012】電流源としてのMOSFETM7は、次の
差動回路にバイアス電流を流す。NチャンネルMOSF
ETM5とM6は差動形態に接続され、その共通化され
たソースに上記電流源MOSFETM7が設けられる。
差動MOSFETM5とM6のドレインには、電流ミラ
ー形態にされたPチャンネルMOSFETM3とM4が
負荷として設けられる。上記差動MOSFETM5のゲ
ートには、入力電圧として基準電圧VREFが供給され
る。MOSFETM6のドレインから得られる出力電圧
は、反転増幅回路を構成するPチャンネルMOSFET
M8のゲートに供給される。このMOSFETM8のド
レインには、負荷として電流源MOSFETM9が設け
られる。上記反転増幅回路を出力信号はPチャンネルM
OSFETM10とNチャンネルMOSFETM11か
らなるCMOSインバータ回路を介して出力電圧VCL
として出力され、他方において差動MOSFETM6の
ゲートに帰還されることよりボルテージフォロワ回路が
構成される。差動増幅出力回路は基準電圧VREFと出
力電圧VCLとが等しくなるように帰還ループが作用
し、基準電圧VREFに対応した出力電圧VCLを形成
する。
差動回路にバイアス電流を流す。NチャンネルMOSF
ETM5とM6は差動形態に接続され、その共通化され
たソースに上記電流源MOSFETM7が設けられる。
差動MOSFETM5とM6のドレインには、電流ミラ
ー形態にされたPチャンネルMOSFETM3とM4が
負荷として設けられる。上記差動MOSFETM5のゲ
ートには、入力電圧として基準電圧VREFが供給され
る。MOSFETM6のドレインから得られる出力電圧
は、反転増幅回路を構成するPチャンネルMOSFET
M8のゲートに供給される。このMOSFETM8のド
レインには、負荷として電流源MOSFETM9が設け
られる。上記反転増幅回路を出力信号はPチャンネルM
OSFETM10とNチャンネルMOSFETM11か
らなるCMOSインバータ回路を介して出力電圧VCL
として出力され、他方において差動MOSFETM6の
ゲートに帰還されることよりボルテージフォロワ回路が
構成される。差動増幅出力回路は基準電圧VREFと出
力電圧VCLとが等しくなるように帰還ループが作用
し、基準電圧VREFに対応した出力電圧VCLを形成
する。
【0013】なお、上記NチャンネルMOSFETを用
いて高しきい値電圧を持つMOSFETと通常のしきい
値電圧を持つものとの差電圧を回路の接地電位を基準に
して形成し、それを直流増幅回路により増幅させて所望
の出力電圧を得ることも考えられる。しかし、このよう
な増幅回路を用いる場合には、低消費電流化のためには
利得を設定する帰還抵抗の抵抗値を数メガオームのよう
に大きく設定することが必要となり、これをポリシリコ
ン層で形成するならば、寄生容量が増大して増幅回路に
おいて発振が生じる虞れがある。また、この増幅回路の
オープン利得が電源電圧VCCの変動に応じて変動し、
広範囲の動作電圧VCCのともで発振抑制をすることは
極めて困難となる。これに対して、前記実施例のような
基準電圧発生回路においては、直接必要な電圧を得るも
のである。したがって、この基準電圧VREFは、上記
実施例のように単にボルテージフォロワ回路を通して出
力するだけでよいので、上述のような発振の虞れは生じ
なくできる。
いて高しきい値電圧を持つMOSFETと通常のしきい
値電圧を持つものとの差電圧を回路の接地電位を基準に
して形成し、それを直流増幅回路により増幅させて所望
の出力電圧を得ることも考えられる。しかし、このよう
な増幅回路を用いる場合には、低消費電流化のためには
利得を設定する帰還抵抗の抵抗値を数メガオームのよう
に大きく設定することが必要となり、これをポリシリコ
ン層で形成するならば、寄生容量が増大して増幅回路に
おいて発振が生じる虞れがある。また、この増幅回路の
オープン利得が電源電圧VCCの変動に応じて変動し、
広範囲の動作電圧VCCのともで発振抑制をすることは
極めて困難となる。これに対して、前記実施例のような
基準電圧発生回路においては、直接必要な電圧を得るも
のである。したがって、この基準電圧VREFは、上記
実施例のように単にボルテージフォロワ回路を通して出
力するだけでよいので、上述のような発振の虞れは生じ
なくできる。
【0014】図3には、この発明に係る内部降圧回路の
一実施例の回路図が示されている。同図の回路素子に付
された回路記号が前記図1や図2のものと重複している
が、それぞれは別個の回路記号を持つものであると理解
されたい。図2の実施例回路においては、電源電圧VC
Cが降圧電圧VCL付近にまで低下した場合、電流供給
能力が不足してしまうという問題がある。このため、動
作電圧範囲が狭くなってしまい、バッテリーバックアッ
プ動作を降圧電圧VCLとほゞ同じかそれより低い電池
電圧により行うことができなくなってしまう。そこで、
この実施例では、電源電圧VCCが降圧電圧VCL付近
かそれ以下にまで低下した場合でも十分な電流供給能力
を持たせるようにするため次のような回路が付加され
る。
一実施例の回路図が示されている。同図の回路素子に付
された回路記号が前記図1や図2のものと重複している
が、それぞれは別個の回路記号を持つものであると理解
されたい。図2の実施例回路においては、電源電圧VC
Cが降圧電圧VCL付近にまで低下した場合、電流供給
能力が不足してしまうという問題がある。このため、動
作電圧範囲が狭くなってしまい、バッテリーバックアッ
プ動作を降圧電圧VCLとほゞ同じかそれより低い電池
電圧により行うことができなくなってしまう。そこで、
この実施例では、電源電圧VCCが降圧電圧VCL付近
かそれ以下にまで低下した場合でも十分な電流供給能力
を持たせるようにするため次のような回路が付加され
る。
【0015】同図において、MOSFETM1〜M12
は前記図2の回路と同様に、PチャンネルMOSFET
M1は、そのゲートに回路の接地電位が供給されること
よって前記同様に基準となる電流を発生させる。この電
流はダイオード形態のNチャンネルMOSFETM2に
供給され、このMOSFETM2の共通化されたゲート
とドレインのノードN1には、電流源を構成するNチャ
ンネルMOSFETM7、M9及びM12が電流ミラー
形態に接続される。電流源としてのMOSFETM7
は、差動形態にされたNチャンネルMOSFETM5と
M6の共通化されたソースにバイアス電流を流す。差動
MOSFETM5とM6のドレインには、電流ミラー形
態にされたPチャンネルMOSFETM3とM4が負荷
として設けられる。上記差動MOSFETM5のゲート
には、入力電圧として基準電圧VREFが供給される。
MOSFETM6のドレインから得られる出力電圧は、
反転増幅回路を構成するPチャンネルMOSFETM1
4のゲートに供給される。このMOSFETM14のド
レインには、差動形態にされたMOSFETM16を介
して負荷として電流源MOSFETM9が設けられる。
上記反転増幅回路を出力信号はPチャンネルMOSFE
TM10とNチャンネルMOSFETM11からなるC
MOSインバータ回路を介して出力電圧VCLとして出
力され、他方において差動MOSFETM6のゲートに
帰還されることよりボルテージフォロワ回路が構成され
る。CMOSインバータ回路には上記電流源MOSFE
TM12によりバイアス電流が流れるようにされる。こ
の実施例では、上記新たに設けられた差動MOSFET
M16と対をなす差動MOSFETM15にはダミーの
PチャンネルMOSFETM13が設けられる。上記差
動MOSFETM15のゲートには出力電圧VCLが供
給され、差動MOSFETM16のゲートには基準電圧
VREFが供給される。
は前記図2の回路と同様に、PチャンネルMOSFET
M1は、そのゲートに回路の接地電位が供給されること
よって前記同様に基準となる電流を発生させる。この電
流はダイオード形態のNチャンネルMOSFETM2に
供給され、このMOSFETM2の共通化されたゲート
とドレインのノードN1には、電流源を構成するNチャ
ンネルMOSFETM7、M9及びM12が電流ミラー
形態に接続される。電流源としてのMOSFETM7
は、差動形態にされたNチャンネルMOSFETM5と
M6の共通化されたソースにバイアス電流を流す。差動
MOSFETM5とM6のドレインには、電流ミラー形
態にされたPチャンネルMOSFETM3とM4が負荷
として設けられる。上記差動MOSFETM5のゲート
には、入力電圧として基準電圧VREFが供給される。
MOSFETM6のドレインから得られる出力電圧は、
反転増幅回路を構成するPチャンネルMOSFETM1
4のゲートに供給される。このMOSFETM14のド
レインには、差動形態にされたMOSFETM16を介
して負荷として電流源MOSFETM9が設けられる。
上記反転増幅回路を出力信号はPチャンネルMOSFE
TM10とNチャンネルMOSFETM11からなるC
MOSインバータ回路を介して出力電圧VCLとして出
力され、他方において差動MOSFETM6のゲートに
帰還されることよりボルテージフォロワ回路が構成され
る。CMOSインバータ回路には上記電流源MOSFE
TM12によりバイアス電流が流れるようにされる。こ
の実施例では、上記新たに設けられた差動MOSFET
M16と対をなす差動MOSFETM15にはダミーの
PチャンネルMOSFETM13が設けられる。上記差
動MOSFETM15のゲートには出力電圧VCLが供
給され、差動MOSFETM16のゲートには基準電圧
VREFが供給される。
【0016】電源電圧VCCが出力電圧VCLに対して
十分大きいときには、差動MOSFETM5,M6の共
通化されたソースのノードN3と、ドレインのノードN
2及びN4には所定の電位差が生じている。このこと
は、同様な差動MOSFETM15,M16のソースと
ドレインとの電位関係においても同様である。それ故、
図3の内部降圧回路は、図4に示した等価回路のように
動作している。厳密には、差動MOSFETM15とM
16によって電流源MOSFETM9により形成された
バイアス電流が半分ずつ分流されるから、増幅MOSF
ETM14には電流源MOSFETM9により形成され
たバイアス電流の半分の電流が流れるものである。図4
の回路は、前記図2の回路と実質的には同様であり、同
様なインピーダンス変換動作とともに基準電圧VREF
に従って電源電圧VCCを降圧させるという降圧動作を
行うものである。
十分大きいときには、差動MOSFETM5,M6の共
通化されたソースのノードN3と、ドレインのノードN
2及びN4には所定の電位差が生じている。このこと
は、同様な差動MOSFETM15,M16のソースと
ドレインとの電位関係においても同様である。それ故、
図3の内部降圧回路は、図4に示した等価回路のように
動作している。厳密には、差動MOSFETM15とM
16によって電流源MOSFETM9により形成された
バイアス電流が半分ずつ分流されるから、増幅MOSF
ETM14には電流源MOSFETM9により形成され
たバイアス電流の半分の電流が流れるものである。図4
の回路は、前記図2の回路と実質的には同様であり、同
様なインピーダンス変換動作とともに基準電圧VREF
に従って電源電圧VCCを降圧させるという降圧動作を
行うものである。
【0017】電源電圧VCCが出力電圧VCLと同じか
それ以下に低下すると、差動MOSFETM5,M6が
電源電圧VCCの低下に伴い飽和領域で動作することと
なり、共通化されたソース側のノードN3と、ドレイン
側のノードN2及びN4の電位はほゞ等しい電位にされ
る。このことは、同様な差動MOSFETM15,M1
6のソースとドレインとの電位関係においても同様であ
る。それ故、図3の内部降圧回路は、図5に示した等価
回路のように動作することとなる。すなわち、差動MO
SFETM5とM6のソースとドレインとが短絡された
状態となり、電流源MOSFETM7のバイアス電流が
並列形態にされたMOSFETM3とM4からなるMO
SFETM34に流れることなる。同様に、差動MOS
FETM15と1M6のソースとドレインとが短絡され
た状態となり、電流源MOSFETM9のバイアス電流
が並列形態にされたMOSFETM13とM14からな
るMOSFETM134に流れることなる。ここで、M
OSFETM7とM9を同じサイズに形成して同様なバ
イアス電流を流すようにし、等価MOSFETM34の
コンダクタンスを等価MOSFETM134のコンダク
タンスに対して十分大きい比に設定すると、ノードN4
はハイレベルにノードN5はロウレベルにされる。これ
により、Pチャンネル出力MOSFETM10は、ノー
ドN5が回路の接地電位のようなロウレベルにされるこ
とに応じて、最大のコンダクタンスを持つようにされ、
電源電圧VCCに従って大きな電流供給能力を持つ出力
電圧VCLを形成するものとなる。なお、ノードN5の
ロウレベルに応じてNチャンネルMOSFETM11は
実質的にオフ状態になり、出力MOSFETM10はオ
ープンドレイン形式の出力MOSFETとして動作す
る。
それ以下に低下すると、差動MOSFETM5,M6が
電源電圧VCCの低下に伴い飽和領域で動作することと
なり、共通化されたソース側のノードN3と、ドレイン
側のノードN2及びN4の電位はほゞ等しい電位にされ
る。このことは、同様な差動MOSFETM15,M1
6のソースとドレインとの電位関係においても同様であ
る。それ故、図3の内部降圧回路は、図5に示した等価
回路のように動作することとなる。すなわち、差動MO
SFETM5とM6のソースとドレインとが短絡された
状態となり、電流源MOSFETM7のバイアス電流が
並列形態にされたMOSFETM3とM4からなるMO
SFETM34に流れることなる。同様に、差動MOS
FETM15と1M6のソースとドレインとが短絡され
た状態となり、電流源MOSFETM9のバイアス電流
が並列形態にされたMOSFETM13とM14からな
るMOSFETM134に流れることなる。ここで、M
OSFETM7とM9を同じサイズに形成して同様なバ
イアス電流を流すようにし、等価MOSFETM34の
コンダクタンスを等価MOSFETM134のコンダク
タンスに対して十分大きい比に設定すると、ノードN4
はハイレベルにノードN5はロウレベルにされる。これ
により、Pチャンネル出力MOSFETM10は、ノー
ドN5が回路の接地電位のようなロウレベルにされるこ
とに応じて、最大のコンダクタンスを持つようにされ、
電源電圧VCCに従って大きな電流供給能力を持つ出力
電圧VCLを形成するものとなる。なお、ノードN5の
ロウレベルに応じてNチャンネルMOSFETM11は
実質的にオフ状態になり、出力MOSFETM10はオ
ープンドレイン形式の出力MOSFETとして動作す
る。
【0018】図6には、上記図3に示した内部降圧回路
の動作を説明するための動作特性図が示されている。電
源電圧VCCが同図に破線で示すように出力電圧VCL
や基準電圧VREFに対して十分高いレベルのときに
は、出力電圧VCLはそれに無関係に一定の電圧とな
る。これに対して、電源電圧VCCが出力電圧VCLに
一致し、それ以下に低下すると、ノードN5の電位が急
激にロウレベルに低下して、Pチャンネル出力MOSF
ETM10を最大コンダクタンスのもとにオン状態にし
て電流供給を行う。これにより、出力電圧VCLは電源
電圧VCCに追従して低下するものとなる。すなわち、
前記基準電圧VREFにより設定された降圧電圧以下に
なると、自動的に降圧動作を停止して外部から供給され
た電源電圧VCCをそのまま内部回路に伝えるものとな
る。これにより、通常動作状態では、約5Vのような電
源電圧VCCにより動作させ、システム電源が遮断され
た場合のようなスタンバイモードに入ったときに上記約
3Vのような降圧電圧以下の約1.5V程度の電池電圧
を用いてもバックアップさせることができる。
の動作を説明するための動作特性図が示されている。電
源電圧VCCが同図に破線で示すように出力電圧VCL
や基準電圧VREFに対して十分高いレベルのときに
は、出力電圧VCLはそれに無関係に一定の電圧とな
る。これに対して、電源電圧VCCが出力電圧VCLに
一致し、それ以下に低下すると、ノードN5の電位が急
激にロウレベルに低下して、Pチャンネル出力MOSF
ETM10を最大コンダクタンスのもとにオン状態にし
て電流供給を行う。これにより、出力電圧VCLは電源
電圧VCCに追従して低下するものとなる。すなわち、
前記基準電圧VREFにより設定された降圧電圧以下に
なると、自動的に降圧動作を停止して外部から供給され
た電源電圧VCCをそのまま内部回路に伝えるものとな
る。これにより、通常動作状態では、約5Vのような電
源電圧VCCにより動作させ、システム電源が遮断され
た場合のようなスタンバイモードに入ったときに上記約
3Vのような降圧電圧以下の約1.5V程度の電池電圧
を用いてもバックアップさせることができる。
【0019】図7ないし図9には、この発明が適用され
た擬似スタティック型RAMの一実施例の回路図が示さ
れている。図7にはメモリアレイとロウ系の選択回路の
回路図が示され、図8にはセンスアンプ、カラム系選択
回路の回路図が示され、図9には制御系と電源系のブロ
ック図が示されている。以下、MOSFETに付された
回路記号は、前記図1〜図5のものと区別するためにQ
を用いてる。集積回路の構造は、大まかに説明すると次
のようになる。単結晶P型シリコンからなり、かつN型
ウエル領域が形成された半導体基板の表面部分のうち、
活性領域とされた表面部分以外、言い換えると半導体配
線領域、キャパシタ形成領域、及びNチャンネル及びP
チャンネルMOSFETのソース、ドレイン及びチャン
ネル形成領域(ゲート形成領域)とされた表面部分以外
には、公知の選択酸化法によって形成された比較的厚い
厚さのフィールド絶縁膜が形成されている。キャパシタ
形成領域は、特に制限されないが、キャパシタ形成領域
上には、比較的薄い厚さの絶縁膜(酸化膜)を介して1
層目ポリシリコン層が形成されている。1層目ポリシリ
コン層は、フィールド絶縁膜上まで延長されている。1
層目ポリシリコン層の表面には、それ自体の熱酸化によ
って形成された薄い酸化膜が形成されている。キャパシ
タ形成領域における半導体基板表面には、イオン打ち込
み法によるN型領域が形成されること、又は所定の電圧
が供給されることによってチャンネルが形成される。こ
れによって、1層目ポリシリコン層、薄い絶縁膜及びチ
ャンネル領域からなるキャパシタが形成される。フィー
ルド酸化膜上の1層目ポリシリコン層は、1種の配線と
みなされる。チャンネル形成領域上には、薄いゲート酸
化膜を介してゲート電極とするための2層目ポリシリコ
ン層が形成されている。この2層目ポリシリコン層は、
フィールド絶縁膜上及び1層目ポリシリコン層上に延長
される。特に制限されないが、後で説明するメモリアレ
イにおけるワード線は、2層目ポリシリコン層から構成
される。フィールド絶縁膜、1層目及び2層目ポリシリ
コン層によって覆われていない活性領域表面には、それ
らを不純物導入マスクとして使用する公知の不純物導入
技術によってソース、ドレイン及び半導体配線領域が形
成されてる。1層目及び2層目ポリシリコン層上を含む
半導体基板表面に比較的厚い厚さの層間絶縁膜が形成さ
れ、この層間絶縁膜上には、アルミニュウムからなるよ
うな導体層が形成されている。導体層は、その下の絶縁
膜に設けられたコンタクト孔を介してポリシリコン層、
半導体領域に電気的に結合される。後で説明するメモリ
アレイにおける相補データ線は、特に制限されないが、
この層間絶縁膜上に延長された導体層から構成される。
層間絶縁膜上及び導体層上を含む半導体基板表面は、窒
化シリコン膜とフオスフオシリケートガラス膜とからな
るようなファイナルパッシベーション膜によって覆われ
ている。
た擬似スタティック型RAMの一実施例の回路図が示さ
れている。図7にはメモリアレイとロウ系の選択回路の
回路図が示され、図8にはセンスアンプ、カラム系選択
回路の回路図が示され、図9には制御系と電源系のブロ
ック図が示されている。以下、MOSFETに付された
回路記号は、前記図1〜図5のものと区別するためにQ
を用いてる。集積回路の構造は、大まかに説明すると次
のようになる。単結晶P型シリコンからなり、かつN型
ウエル領域が形成された半導体基板の表面部分のうち、
活性領域とされた表面部分以外、言い換えると半導体配
線領域、キャパシタ形成領域、及びNチャンネル及びP
チャンネルMOSFETのソース、ドレイン及びチャン
ネル形成領域(ゲート形成領域)とされた表面部分以外
には、公知の選択酸化法によって形成された比較的厚い
厚さのフィールド絶縁膜が形成されている。キャパシタ
形成領域は、特に制限されないが、キャパシタ形成領域
上には、比較的薄い厚さの絶縁膜(酸化膜)を介して1
層目ポリシリコン層が形成されている。1層目ポリシリ
コン層は、フィールド絶縁膜上まで延長されている。1
層目ポリシリコン層の表面には、それ自体の熱酸化によ
って形成された薄い酸化膜が形成されている。キャパシ
タ形成領域における半導体基板表面には、イオン打ち込
み法によるN型領域が形成されること、又は所定の電圧
が供給されることによってチャンネルが形成される。こ
れによって、1層目ポリシリコン層、薄い絶縁膜及びチ
ャンネル領域からなるキャパシタが形成される。フィー
ルド酸化膜上の1層目ポリシリコン層は、1種の配線と
みなされる。チャンネル形成領域上には、薄いゲート酸
化膜を介してゲート電極とするための2層目ポリシリコ
ン層が形成されている。この2層目ポリシリコン層は、
フィールド絶縁膜上及び1層目ポリシリコン層上に延長
される。特に制限されないが、後で説明するメモリアレ
イにおけるワード線は、2層目ポリシリコン層から構成
される。フィールド絶縁膜、1層目及び2層目ポリシリ
コン層によって覆われていない活性領域表面には、それ
らを不純物導入マスクとして使用する公知の不純物導入
技術によってソース、ドレイン及び半導体配線領域が形
成されてる。1層目及び2層目ポリシリコン層上を含む
半導体基板表面に比較的厚い厚さの層間絶縁膜が形成さ
れ、この層間絶縁膜上には、アルミニュウムからなるよ
うな導体層が形成されている。導体層は、その下の絶縁
膜に設けられたコンタクト孔を介してポリシリコン層、
半導体領域に電気的に結合される。後で説明するメモリ
アレイにおける相補データ線は、特に制限されないが、
この層間絶縁膜上に延長された導体層から構成される。
層間絶縁膜上及び導体層上を含む半導体基板表面は、窒
化シリコン膜とフオスフオシリケートガラス膜とからな
るようなファイナルパッシベーション膜によって覆われ
ている。
【0020】図7において、例示的に示されたメモリア
レイMARYは、特に制限されないが、2交点(折り返
しビット線)方式とされる。同図には、その一対の行が
代表として例示的に示されている。一対の平行に配置さ
れた相補データ線(ビット線又はディジット線)D0,
D0に、アドレス選択用MOSFETQmと情報記憶用
キャパシタCsとで構成された複数のメモリセルのそれ
ぞれの入出力ノードが同図に示すように所定の規則性を
もって配分されて結合されている。
レイMARYは、特に制限されないが、2交点(折り返
しビット線)方式とされる。同図には、その一対の行が
代表として例示的に示されている。一対の平行に配置さ
れた相補データ線(ビット線又はディジット線)D0,
D0に、アドレス選択用MOSFETQmと情報記憶用
キャパシタCsとで構成された複数のメモリセルのそれ
ぞれの入出力ノードが同図に示すように所定の規則性を
もって配分されて結合されている。
【0021】図8において、プリチャージ回路PCは、
代表として示されたMOSFETQ5のように、相補デ
ータ線D0,D0間に設けられたスイッチMOSFET
により構成される。MOSFETQ5は、そのゲートに
チップ非選択状態に発生されるプリチャージ信号pcが
供給されることによって、チップ非選択状態のとき又は
メモリセルが選択状態にされる前にオン状態にされる。
これにより、前の動作サイクルにおいて、後述するセン
スアンプSAの増幅動作による相補データ線D0,D0
のハイレベルとロウレベルを短絡して、相補データ線D
0,D0を約VCL/2(HVC)のプリチャージ電圧
とする。特に制限されないが、チップが比較的長い時間
非選択状態に置かれる場合、上記プリチャージレベル
は、リーク電流等によって低下する。そこで、この実施
例では、スイッチMOSFETQ45及びQ46を設け
て、ハーフプリチャージ電圧HVCを供給するようにす
る。このハーフプリチャージ電圧HVCを形成する電圧
発生回路は、その具体的回路は図示しないが、上記リー
ク電流等を補うよう比較的小さな電流供給能力しか持た
ないようにされる。これによって、消費電力が増大する
のを抑えている。
代表として示されたMOSFETQ5のように、相補デ
ータ線D0,D0間に設けられたスイッチMOSFET
により構成される。MOSFETQ5は、そのゲートに
チップ非選択状態に発生されるプリチャージ信号pcが
供給されることによって、チップ非選択状態のとき又は
メモリセルが選択状態にされる前にオン状態にされる。
これにより、前の動作サイクルにおいて、後述するセン
スアンプSAの増幅動作による相補データ線D0,D0
のハイレベルとロウレベルを短絡して、相補データ線D
0,D0を約VCL/2(HVC)のプリチャージ電圧
とする。特に制限されないが、チップが比較的長い時間
非選択状態に置かれる場合、上記プリチャージレベル
は、リーク電流等によって低下する。そこで、この実施
例では、スイッチMOSFETQ45及びQ46を設け
て、ハーフプリチャージ電圧HVCを供給するようにす
る。このハーフプリチャージ電圧HVCを形成する電圧
発生回路は、その具体的回路は図示しないが、上記リー
ク電流等を補うよう比較的小さな電流供給能力しか持た
ないようにされる。これによって、消費電力が増大する
のを抑えている。
【0022】RAMのチップ非選択状態等により上記プ
リチャージMOSFETQ5等がオン状態にされる前
に、上記センスアンプSAは非動作状態にされる。この
とき、上記相補データ線D0,D0はハイインピーダン
ス状態でハイレベルとロウレベルを保持するものとなっ
ている。また、RAMが動作状態にされると、センスア
ンプSAが動作状態にされる前に上記プリチャージMO
SFETQ5、Q45及びQ46等はオフ状態にされ
る。これにより、相補データ線D0,D0は、ハイイン
ピーダンス状態で上記ハーフプリチャージレベルHVC
を保持するものである。このようなハーフプリチャージ
方式にあっては、相補データ線D0,D0のハイレベル
とロウレベルを単に短絡して形成するものであるので、
低消費電力化が図られる。また、センスアンプSAの増
幅動作において、上記プリチャージレベルを中心として
相補データ線D0,D0がハイレベルとロウレベルのよ
うにコモンモードで変化するので、容量カップリングに
より発生するノイズレベルを低減できるものとなる。
リチャージMOSFETQ5等がオン状態にされる前
に、上記センスアンプSAは非動作状態にされる。この
とき、上記相補データ線D0,D0はハイインピーダン
ス状態でハイレベルとロウレベルを保持するものとなっ
ている。また、RAMが動作状態にされると、センスア
ンプSAが動作状態にされる前に上記プリチャージMO
SFETQ5、Q45及びQ46等はオフ状態にされ
る。これにより、相補データ線D0,D0は、ハイイン
ピーダンス状態で上記ハーフプリチャージレベルHVC
を保持するものである。このようなハーフプリチャージ
方式にあっては、相補データ線D0,D0のハイレベル
とロウレベルを単に短絡して形成するものであるので、
低消費電力化が図られる。また、センスアンプSAの増
幅動作において、上記プリチャージレベルを中心として
相補データ線D0,D0がハイレベルとロウレベルのよ
うにコモンモードで変化するので、容量カップリングに
より発生するノイズレベルを低減できるものとなる。
【0023】センスアンプSAは、その単位回路USA
が例示的に示されており、PチャンネルMOSFETQ
7,Q9と、NチャンネルMOSFETQ6,Q8とか
らなるCMOSラッチ回路で構成され、その一対の入出
力ノードが上記相補データ線D0,D0に結合されてい
る。また、上記ラッチ回路には、特に制限されないが、
並列形態のNチャンネルMOSFETQ12,Q13を
通して電源電圧VCLとPチャンネルMOSFETQ1
4を通して昇圧電圧VCHが供給され、並列形態のNチ
ャンネルMOSFETQ10,Q11を通して回路の接
地電圧VSSが供給される。これらのパワースイッチM
OSFETQ10,Q11及びMOSFETQ12〜Q
14は、同じメモリアレイ(又はメモリマット)内の他
の同様な行に設けられたラッチ回路(単位回路)に対し
て共通に用いられる。言い換えるならば、同じメモリア
レイ内のラッチ回路におけるPチャンネルMOSFET
とNチャンネルMOSFETとはそれぞれそのソースP
S及びSNが共通接続される。上記MOSFETQ1
0,Q12のゲートには、動作サイクルではセンスアン
プSAを活性化させるクロックパルスsc1が印加さ
れ、MOSFETQ11,Q13のゲートには、上記ク
ロックパルスsc1より遅れて形成されるクロックパル
スsc2が印加される。
が例示的に示されており、PチャンネルMOSFETQ
7,Q9と、NチャンネルMOSFETQ6,Q8とか
らなるCMOSラッチ回路で構成され、その一対の入出
力ノードが上記相補データ線D0,D0に結合されてい
る。また、上記ラッチ回路には、特に制限されないが、
並列形態のNチャンネルMOSFETQ12,Q13を
通して電源電圧VCLとPチャンネルMOSFETQ1
4を通して昇圧電圧VCHが供給され、並列形態のNチ
ャンネルMOSFETQ10,Q11を通して回路の接
地電圧VSSが供給される。これらのパワースイッチM
OSFETQ10,Q11及びMOSFETQ12〜Q
14は、同じメモリアレイ(又はメモリマット)内の他
の同様な行に設けられたラッチ回路(単位回路)に対し
て共通に用いられる。言い換えるならば、同じメモリア
レイ内のラッチ回路におけるPチャンネルMOSFET
とNチャンネルMOSFETとはそれぞれそのソースP
S及びSNが共通接続される。上記MOSFETQ1
0,Q12のゲートには、動作サイクルではセンスアン
プSAを活性化させるクロックパルスsc1が印加さ
れ、MOSFETQ11,Q13のゲートには、上記ク
ロックパルスsc1より遅れて形成されるクロックパル
スsc2が印加される。
【0024】これにより、センスアンプSAの動作はま
ず2段階に分けられる。クロックパルスsc1が発生さ
れたとき、すなわち、第1段階においては、比較的小さ
いコンダクタンスを持つMOSFETQ10及びQ12
による電流制限作用によってメモリセルからの一対のデ
ータ線間に与えられた微小読み出し電圧は、不所望なレ
ベル変動を受けることなく増幅される。上記センスアン
プSAでの増幅動作によって相補データ線電位の差があ
る程度大きくされた後、クロックパルスsc2が発生さ
れると、言い換えるならば、第2段階に入ると比較的大
きなコンダクタンスを持つMOSFETQ11,Q13
がオン状態にされる。センスアンプSAの増幅動作は、
MOSFETQ11,Q13がオン状態にされることに
よって速くされる。そして、特に制限されないが、第3
段階にはクロックパルスsc3が発生されて、センスア
ンプのハイレベル側の動作電圧を昇圧電圧VCHに切り
換える。これにより、ハイレベルにされるべきデータ線
の電位を短時間内にVCLのようなハイレベルに到達さ
せることができる。このように3段階に分けて、センス
アンプSAの増幅動作を行わせることによって、相補デ
ータ線における不所望なレベル変化を防止しつつデータ
の高速読み出しとともにその再書き込みを早いタイミン
グで終了させることができる。
ず2段階に分けられる。クロックパルスsc1が発生さ
れたとき、すなわち、第1段階においては、比較的小さ
いコンダクタンスを持つMOSFETQ10及びQ12
による電流制限作用によってメモリセルからの一対のデ
ータ線間に与えられた微小読み出し電圧は、不所望なレ
ベル変動を受けることなく増幅される。上記センスアン
プSAでの増幅動作によって相補データ線電位の差があ
る程度大きくされた後、クロックパルスsc2が発生さ
れると、言い換えるならば、第2段階に入ると比較的大
きなコンダクタンスを持つMOSFETQ11,Q13
がオン状態にされる。センスアンプSAの増幅動作は、
MOSFETQ11,Q13がオン状態にされることに
よって速くされる。そして、特に制限されないが、第3
段階にはクロックパルスsc3が発生されて、センスア
ンプのハイレベル側の動作電圧を昇圧電圧VCHに切り
換える。これにより、ハイレベルにされるべきデータ線
の電位を短時間内にVCLのようなハイレベルに到達さ
せることができる。このように3段階に分けて、センス
アンプSAの増幅動作を行わせることによって、相補デ
ータ線における不所望なレベル変化を防止しつつデータ
の高速読み出しとともにその再書き込みを早いタイミン
グで終了させることができる。
【0025】この実施例における図8のように、センス
アンプにハイレベルを供給するパワースイッチMOSF
ETとして、NチャンネルMOSFETを用いた場合に
は、その素子サイズをPチャンネルMOSFETを用い
た場合に比べて約1/3に低減できる。ただし、Nチャ
ンネルMOSFETを用いた場合には、電圧VCL−V
thまでしか電圧供給ができない。ここでVthは上記Nチ
ャンネルMOSFETのしきい値電圧である。しかしな
がら、PチャンネルMOSFETを用いて昇圧電圧VC
Hを供給する構成を採る場合には、第1及び第2段階で
のセンスアンプの増幅ハイレベルをVCLにする必要が
ないから実質的には何等問題が生じない。これにより、
パワースイッチMOSFETが占める占有面積を小さく
できるものとなる。
アンプにハイレベルを供給するパワースイッチMOSF
ETとして、NチャンネルMOSFETを用いた場合に
は、その素子サイズをPチャンネルMOSFETを用い
た場合に比べて約1/3に低減できる。ただし、Nチャ
ンネルMOSFETを用いた場合には、電圧VCL−V
thまでしか電圧供給ができない。ここでVthは上記Nチ
ャンネルMOSFETのしきい値電圧である。しかしな
がら、PチャンネルMOSFETを用いて昇圧電圧VC
Hを供給する構成を採る場合には、第1及び第2段階で
のセンスアンプの増幅ハイレベルをVCLにする必要が
ないから実質的には何等問題が生じない。これにより、
パワースイッチMOSFETが占める占有面積を小さく
できるものとなる。
【0026】図7において、X(ロウ)アドレスデコー
ダは、特に制限されないが、ゲート回路G1〜G4から
なる第1のアドレスデコーダ回路と、単位回路UXDC
Rのような第2のアドレスデコーダ回路からなるように
2分割されて構成される。同図には、第2のアドレスデ
コーダ回路を構成する1回路分(単位回路)UXDCR
と、第1のアドレスデコーダ回路を構成するノア(NO
R)ゲート回路G1〜G4が示されている。なお、ゲー
ト回路G2とG3は回路記号が省略されている。上記単
位回路UXDCRは、ワード線4本分のデコード信号を
形成する。第1のXデコーダ回路を構成する4個のゲー
ト回路G1〜G4には、下位2ビットのアドレス信号に
対応したワード線選択信号x0,x1の組み合わせによ
り4通りのワード線選択タイミング信号φx0ないしφx3
を形成する。これらのワード線選択タイミング信号φx0
〜φx3は、伝送ゲート上記MOSFETQ20〜Q23
を介して単位のワード線ドライバUWD0〜UWD3に
入力される。
ダは、特に制限されないが、ゲート回路G1〜G4から
なる第1のアドレスデコーダ回路と、単位回路UXDC
Rのような第2のアドレスデコーダ回路からなるように
2分割されて構成される。同図には、第2のアドレスデ
コーダ回路を構成する1回路分(単位回路)UXDCR
と、第1のアドレスデコーダ回路を構成するノア(NO
R)ゲート回路G1〜G4が示されている。なお、ゲー
ト回路G2とG3は回路記号が省略されている。上記単
位回路UXDCRは、ワード線4本分のデコード信号を
形成する。第1のXデコーダ回路を構成する4個のゲー
ト回路G1〜G4には、下位2ビットのアドレス信号に
対応したワード線選択信号x0,x1の組み合わせによ
り4通りのワード線選択タイミング信号φx0ないしφx3
を形成する。これらのワード線選択タイミング信号φx0
〜φx3は、伝送ゲート上記MOSFETQ20〜Q23
を介して単位のワード線ドライバUWD0〜UWD3に
入力される。
【0027】ワード線ドライバWDは、単位回路UWD
0が代表として例示的に示されているように、Pチャン
ネルMOSFETQ26とNチャンネルMOSFETQ
27からなるCMOS駆動回路と、その入力と動作電圧
端子VCHとの間に設けられたPチャンネルMOSFE
TQ24,Q25から構成される。PチャンネルMOS
FETQ24のゲートには前記のようなレベル変換回路
によりレベル変換されたプリチャージ信号wphが供給
される。PチャンネルMOSFETQ25のゲートには
ワード線W0の駆動出力が供給される。すなわち、MO
SFETQ25は、内部降圧電圧VCLに従って形成さ
れたワード線選択タイミング信号φx0がハイレベルにさ
れて、ワード線W0を接地電位のような非選択レベルに
するとき、そのロウレベルを受けてCMOS回路の入力
レベルを高電圧VCHまでプルアップしてPチャンネル
MOSFETQ26を確実にオフ状態にする。これによ
り、非選択のワード線に対応したCMOS駆動回路を構
成するPチャンネルMOSFETQ26とQ27との間
で直流電流が消費されるのを防ぐものである。Xアドレ
スデコーダを上記のように2分割することによって、第
2のXアドレスデコーダ回路を構成する単位回路UXD
CRのピッチ(間隔)とワード線のピッチとを合わせる
ことができる。その結果、無駄な空間が半導体基板上に
生じなくすることができる。
0が代表として例示的に示されているように、Pチャン
ネルMOSFETQ26とNチャンネルMOSFETQ
27からなるCMOS駆動回路と、その入力と動作電圧
端子VCHとの間に設けられたPチャンネルMOSFE
TQ24,Q25から構成される。PチャンネルMOS
FETQ24のゲートには前記のようなレベル変換回路
によりレベル変換されたプリチャージ信号wphが供給
される。PチャンネルMOSFETQ25のゲートには
ワード線W0の駆動出力が供給される。すなわち、MO
SFETQ25は、内部降圧電圧VCLに従って形成さ
れたワード線選択タイミング信号φx0がハイレベルにさ
れて、ワード線W0を接地電位のような非選択レベルに
するとき、そのロウレベルを受けてCMOS回路の入力
レベルを高電圧VCHまでプルアップしてPチャンネル
MOSFETQ26を確実にオフ状態にする。これによ
り、非選択のワード線に対応したCMOS駆動回路を構
成するPチャンネルMOSFETQ26とQ27との間
で直流電流が消費されるのを防ぐものである。Xアドレ
スデコーダを上記のように2分割することによって、第
2のXアドレスデコーダ回路を構成する単位回路UXD
CRのピッチ(間隔)とワード線のピッチとを合わせる
ことができる。その結果、無駄な空間が半導体基板上に
生じなくすることができる。
【0028】ワード線の遠端側と回路の接地電位との間
にはスイッチMOSFETQ1〜Q4等が設けられる。
これらのスイッチMOSFETQ1〜Q4のゲートに
は、それに対応したワード線W0〜W3に供給される選
択信号とは逆相の信号WC0〜WC3が供給される。こ
れにより、選択されたワード線に対応したスイッチMO
SFETのみがオフ状態に、他のスイッチMOSFET
はオン状態にされる。これにより、選択ワード線の立ち
上がりによる容量結合によって非選択ワード線が不所望
に中間電位に持ち上げられてしまうことが防止できる。
にはスイッチMOSFETQ1〜Q4等が設けられる。
これらのスイッチMOSFETQ1〜Q4のゲートに
は、それに対応したワード線W0〜W3に供給される選
択信号とは逆相の信号WC0〜WC3が供給される。こ
れにより、選択されたワード線に対応したスイッチMO
SFETのみがオフ状態に、他のスイッチMOSFET
はオン状態にされる。これにより、選択ワード線の立ち
上がりによる容量結合によって非選択ワード線が不所望
に中間電位に持ち上げられてしまうことが防止できる。
【0029】図8において、ロウ(X)アドレスバッフ
ァR−ADBは、外部端子から供給されたチップイネー
ブル信号CEに基づいて後述する制御回路CONTによ
り形成されたクロックパルス(図示せず)により動作状
態にされ、その動作状態において外部端子から供給され
たアドレス信号A0〜Amを取り込み、それを保持する
ととに上記のような降圧電圧VCLに対応してレベル変
換された内部相補アドレス信号a0〜amを形成して上
記第1及び第2のロウアドレスデコーダに伝える。内部
相補アドレス信号a0〜amは、外部端子から供給され
るアドレス信号A0〜Amに対して一対からなる同相信
号と逆相信号とから構成される。カラム(Y)アドレス
バッファC−ADBは、上記チップイネーブル信号CE
に基づいて形成されたクロックパルス(図示せず)によ
り動作状態にされ、その動作状態において外部端子から
供給されたアドレス信号A0〜Anを取り込み、それを
保持するとともに上記のような降圧電圧VCLに対応し
てレベル変換された内部相補アドレス信号a0〜anを
形成してカラムアドレスデコーダC−DCRに伝える。
内部相補アドレス信号a0〜anは、上記同様に外部端
子から供給されるアドレス信号A0〜Anに対して一対
からなる同相信号と逆相信号とから構成される。
ァR−ADBは、外部端子から供給されたチップイネー
ブル信号CEに基づいて後述する制御回路CONTによ
り形成されたクロックパルス(図示せず)により動作状
態にされ、その動作状態において外部端子から供給され
たアドレス信号A0〜Amを取り込み、それを保持する
ととに上記のような降圧電圧VCLに対応してレベル変
換された内部相補アドレス信号a0〜amを形成して上
記第1及び第2のロウアドレスデコーダに伝える。内部
相補アドレス信号a0〜amは、外部端子から供給され
るアドレス信号A0〜Amに対して一対からなる同相信
号と逆相信号とから構成される。カラム(Y)アドレス
バッファC−ADBは、上記チップイネーブル信号CE
に基づいて形成されたクロックパルス(図示せず)によ
り動作状態にされ、その動作状態において外部端子から
供給されたアドレス信号A0〜Anを取り込み、それを
保持するとともに上記のような降圧電圧VCLに対応し
てレベル変換された内部相補アドレス信号a0〜anを
形成してカラムアドレスデコーダC−DCRに伝える。
内部相補アドレス信号a0〜anは、上記同様に外部端
子から供給されるアドレス信号A0〜Anに対して一対
からなる同相信号と逆相信号とから構成される。
【0030】カラムデコーダC−DCRは、基本的には
上記Xアドレスデコーダと類似のアドレスデコーダ回路
により構成され、クロックパルスC2’により活性化さ
れてカラムアドレスバッファC−ADBから供給される
相補アドレス信号a0〜anを解読してカラムスイッチ
C−SWに供給すべき選択信号を形成する。カラムスイ
ッチC−SWは、代表として示されているNチャンネル
MOSFETQ42,Q43のように、相補データ線D
0,D0と共通相補データ線CD,CDを選択的に結合
させる。これらのMOSFETQ42,Q43のゲート
には、上記カラムデコーダC−DCRからの選択信号が
供給される。上記共通相補データ線CD,CD間には、
上記同様なプリチャージ回路を構成するNチャンネル型
のプリチャージMOSFETQ44が設けられている。
この共通相補データ線CD,CDには、上記単位のセン
スアンプUSAと類似の回路構成のメインアンプMAの
一対の入出力ノードが結合されている。
上記Xアドレスデコーダと類似のアドレスデコーダ回路
により構成され、クロックパルスC2’により活性化さ
れてカラムアドレスバッファC−ADBから供給される
相補アドレス信号a0〜anを解読してカラムスイッチ
C−SWに供給すべき選択信号を形成する。カラムスイ
ッチC−SWは、代表として示されているNチャンネル
MOSFETQ42,Q43のように、相補データ線D
0,D0と共通相補データ線CD,CDを選択的に結合
させる。これらのMOSFETQ42,Q43のゲート
には、上記カラムデコーダC−DCRからの選択信号が
供給される。上記共通相補データ線CD,CD間には、
上記同様なプリチャージ回路を構成するNチャンネル型
のプリチャージMOSFETQ44が設けられている。
この共通相補データ線CD,CDには、上記単位のセン
スアンプUSAと類似の回路構成のメインアンプMAの
一対の入出力ノードが結合されている。
【0031】メイアンプMAの一対の出力ノードMO、
MOの読み出し信号は、データ出力バッファDOBを介
して外部端子Dout から外部へ送出される。読み出し動
作モードならば、データ出力バッファDOBはその活性
化信号docによって動作状態にされ、このとき動作状
態にされるメインアンプMAの増幅出力信号を増幅する
とともに外部電源電圧VCCに対応したレベルにレベル
変換して外部端子Dout へ送出する。書込み動作モード
なら、上記信号docによってデータ出力バッファDO
Bの出力端子Dout はハイインピーダンス状態される。
MOの読み出し信号は、データ出力バッファDOBを介
して外部端子Dout から外部へ送出される。読み出し動
作モードならば、データ出力バッファDOBはその活性
化信号docによって動作状態にされ、このとき動作状
態にされるメインアンプMAの増幅出力信号を増幅する
とともに外部電源電圧VCCに対応したレベルにレベル
変換して外部端子Dout へ送出する。書込み動作モード
なら、上記信号docによってデータ出力バッファDO
Bの出力端子Dout はハイインピーダンス状態される。
【0032】上記共通相補データ線CD,CDは、デー
タ入力バッファDIBの出力端子が結合される。書込み
動作モードならば、データ入力バッファDIBは、その
活性化パルスdicによって動作状態にされ、外部端子
Dinから供給された書込み信号に従った相補書込み信号
を内部降圧電圧VCLに対応したレベルにレベル変換し
て上記共通相補データ線CD,CDに伝えることによ
り、選択されたメモリセルへの書込みが行われる。読み
出し動作モードなら、上記信号dicによってデータ入
力バッファDIBの出力はハイインピーダンス状態にさ
れる。
タ入力バッファDIBの出力端子が結合される。書込み
動作モードならば、データ入力バッファDIBは、その
活性化パルスdicによって動作状態にされ、外部端子
Dinから供給された書込み信号に従った相補書込み信号
を内部降圧電圧VCLに対応したレベルにレベル変換し
て上記共通相補データ線CD,CDに伝えることによ
り、選択されたメモリセルへの書込みが行われる。読み
出し動作モードなら、上記信号dicによってデータ入
力バッファDIBの出力はハイインピーダンス状態にさ
れる。
【0033】図9において、上述した各種タイミング信
号は、制御回路CONTにより形成される。制御回路C
ONTは、上記代表として示された主要なタイミング信
号等のようにRAMの動作に必要な各種タイミング信号
を形成する。すなわち、この制御回路CONTは、外部
端子から供給されたチップイネーブル信号CEとライト
イネーブル信号WEを受けて、上記一連の各種タイミン
グパルスを形成する。特に制限されないが、チップイネ
ーブル信号CEをロウレベルに固定して、アドレス信号
の変化により連続してメモリアクセスを行う場合には、
アドレス信号変化検出回路が設けられる。すなわち、上
記アドレスバッファR−ADBとC−ADBにより形成
された内部アドレス信号を排他的論理和回路を用いて構
成されたアドレス信号変換検出回路に入力し、いずれか
1ビットのアドレス信号が変化された場合でも、それを
検出パルスをチップイネーブル信号に代りに用いて内部
のプリチャージ(リセット)と前記のようなRAMの動
作に必要なクロックパルスを形成する。
号は、制御回路CONTにより形成される。制御回路C
ONTは、上記代表として示された主要なタイミング信
号等のようにRAMの動作に必要な各種タイミング信号
を形成する。すなわち、この制御回路CONTは、外部
端子から供給されたチップイネーブル信号CEとライト
イネーブル信号WEを受けて、上記一連の各種タイミン
グパルスを形成する。特に制限されないが、チップイネ
ーブル信号CEをロウレベルに固定して、アドレス信号
の変化により連続してメモリアクセスを行う場合には、
アドレス信号変化検出回路が設けられる。すなわち、上
記アドレスバッファR−ADBとC−ADBにより形成
された内部アドレス信号を排他的論理和回路を用いて構
成されたアドレス信号変換検出回路に入力し、いずれか
1ビットのアドレス信号が変化された場合でも、それを
検出パルスをチップイネーブル信号に代りに用いて内部
のプリチャージ(リセット)と前記のようなRAMの動
作に必要なクロックパルスを形成する。
【0034】回路記号REFCで示されているのは、自
動リフレッシュ回路であり、リフレッシュアドレスカウ
ンタ等を含んでいる。この自動リフレッシュ回路REF
Cは、特に制限されないが、リフレッシュ制御信号RF
SHとチップイネーブル信号CEとを受ける論理回路に
より、オートリフレッシュとセルフリフレッシュを識別
してCEをクロックとするオートリフレッシュと、内部
のタイマー回路によるセルフリフレッシュを行う。
動リフレッシュ回路であり、リフレッシュアドレスカウ
ンタ等を含んでいる。この自動リフレッシュ回路REF
Cは、特に制限されないが、リフレッシュ制御信号RF
SHとチップイネーブル信号CEとを受ける論理回路に
より、オートリフレッシュとセルフリフレッシュを識別
してCEをクロックとするオートリフレッシュと、内部
のタイマー回路によるセルフリフレッシュを行う。
【0035】内部降圧回路VCLGは、前記図1ないし
図3により示された回路により構成され、外部端子から
供給される電源電圧VCCを受けて、約3Vのような安
定化された内部降圧電圧VCLを発生させる。この場
合、外部端子から供給される電源電圧VCCが上記約3
V以下に低下すると、内部降圧回路VCLGは前記のよ
うに降圧動作を自動的に停止して電源電圧VCCをその
まま出力電圧VCLとして出力させる。これにより、約
1.5Vのような低い電池電圧が内部降圧回路によって
更に低下させることなく、そのまま内部回路に供給され
るのでバッテリーバックアップ動作を効率よく行うこと
ができる。内部昇圧回路VCHGは、この安定化された
内部降圧電圧VCLに基づいて形成されるパルス信号を
受けて、ワード線の選択動作及びセンスアンプに必要な
昇圧電圧を形成する。基板電圧発生回路VBGは、特に
制限されないが、上記安定化された内部降圧電圧VCL
に基づいて形成されるパルス信号を受けて、基板に与え
る負のバイアス電圧−Vbbを発生させる。
図3により示された回路により構成され、外部端子から
供給される電源電圧VCCを受けて、約3Vのような安
定化された内部降圧電圧VCLを発生させる。この場
合、外部端子から供給される電源電圧VCCが上記約3
V以下に低下すると、内部降圧回路VCLGは前記のよ
うに降圧動作を自動的に停止して電源電圧VCCをその
まま出力電圧VCLとして出力させる。これにより、約
1.5Vのような低い電池電圧が内部降圧回路によって
更に低下させることなく、そのまま内部回路に供給され
るのでバッテリーバックアップ動作を効率よく行うこと
ができる。内部昇圧回路VCHGは、この安定化された
内部降圧電圧VCLに基づいて形成されるパルス信号を
受けて、ワード線の選択動作及びセンスアンプに必要な
昇圧電圧を形成する。基板電圧発生回路VBGは、特に
制限されないが、上記安定化された内部降圧電圧VCL
に基づいて形成されるパルス信号を受けて、基板に与え
る負のバイアス電圧−Vbbを発生させる。
【0036】上記の実施例から得られる作用効果は、下
記の通りである。すなわち、 (1) 基準電圧と出力電圧とを受ける第1導電型の第
1の差動MOSFETの共通ソース側にバイアス電流を
流す電流源を設け、そのドレインに電流ミラー形態にさ
れた第2導電型の負荷MOSFETを設けて差動増幅回
路を構成し、基準電圧と出力電圧を受ける第1導電型の
第2の差動MOSFETの共通ソース側にバイアス電流
を流す電流源を設け、そのドレインに第2導電型の一対
のMOSFETを設けてゲートに差動増幅回路の出力信
号を供給するとともに一方のドレインから出力する反転
増幅回路を構成し、この反転増幅回路の増幅信号により
第2導電型の出力MOSFETを駆動して出力電圧を得
る。この構成においては、電源電圧が出力電圧に対して
十分高いときには差動増幅回路と反転増幅回路及び出力
回路によりボルテージフォロワ回路が構成されて基準電
圧に従って出力電圧を得ることができ、電源電圧が出力
電圧付近かそれ以下に低下すると、動作電圧不足により
差動MOSFETが飽和領域で動作して等価的にソース
とドレインとが短絡された状態となり、負荷MOSFE
Tのコンダクタンスを反転増幅回路の増幅MOSFET
のコンダクタンスに比により出力MOSFETを最大コ
ンダクタンスのもとにオン状態になるから低電圧時での
電流供給能力を維持できるという効果が得られる。 (2) 上記基準電圧として、ゲートとソース間に定電
圧を受けて定電流を形成する第1のMOSFETと同じ
構造のMOSFETを用い、それに上記定電流を流すと
ともにダイオード形態にして複数個を直列接続し、これ
ら複数の直列MOSFETによるゲート,ソース間電圧
を基準電圧として用いる。この構成では、基準電圧発生
回路の基準電圧も低電圧領域では電源電圧に追従して変
化するので上記(1)のようなボルテージフォロワ回路
がそのまま利用できるので上記広範囲の動作電圧にわた
って発振の防止することができるという効果が得られ
る。 (3) 上記(1)により、比較的高い電圧より降圧電
圧以下では自動的に電源電圧に追従して変化して安定し
た電流供給能力を持つ内部降圧回路が得られるので、内
部降圧電圧で動作するとともにそれ以下の低電圧でバッ
テリーバックアップさせるRAMを得ることができると
いう効果が得られる。
記の通りである。すなわち、 (1) 基準電圧と出力電圧とを受ける第1導電型の第
1の差動MOSFETの共通ソース側にバイアス電流を
流す電流源を設け、そのドレインに電流ミラー形態にさ
れた第2導電型の負荷MOSFETを設けて差動増幅回
路を構成し、基準電圧と出力電圧を受ける第1導電型の
第2の差動MOSFETの共通ソース側にバイアス電流
を流す電流源を設け、そのドレインに第2導電型の一対
のMOSFETを設けてゲートに差動増幅回路の出力信
号を供給するとともに一方のドレインから出力する反転
増幅回路を構成し、この反転増幅回路の増幅信号により
第2導電型の出力MOSFETを駆動して出力電圧を得
る。この構成においては、電源電圧が出力電圧に対して
十分高いときには差動増幅回路と反転増幅回路及び出力
回路によりボルテージフォロワ回路が構成されて基準電
圧に従って出力電圧を得ることができ、電源電圧が出力
電圧付近かそれ以下に低下すると、動作電圧不足により
差動MOSFETが飽和領域で動作して等価的にソース
とドレインとが短絡された状態となり、負荷MOSFE
Tのコンダクタンスを反転増幅回路の増幅MOSFET
のコンダクタンスに比により出力MOSFETを最大コ
ンダクタンスのもとにオン状態になるから低電圧時での
電流供給能力を維持できるという効果が得られる。 (2) 上記基準電圧として、ゲートとソース間に定電
圧を受けて定電流を形成する第1のMOSFETと同じ
構造のMOSFETを用い、それに上記定電流を流すと
ともにダイオード形態にして複数個を直列接続し、これ
ら複数の直列MOSFETによるゲート,ソース間電圧
を基準電圧として用いる。この構成では、基準電圧発生
回路の基準電圧も低電圧領域では電源電圧に追従して変
化するので上記(1)のようなボルテージフォロワ回路
がそのまま利用できるので上記広範囲の動作電圧にわた
って発振の防止することができるという効果が得られ
る。 (3) 上記(1)により、比較的高い電圧より降圧電
圧以下では自動的に電源電圧に追従して変化して安定し
た電流供給能力を持つ内部降圧回路が得られるので、内
部降圧電圧で動作するとともにそれ以下の低電圧でバッ
テリーバックアップさせるRAMを得ることができると
いう効果が得られる。
【0037】以上本発明者によってなされた発明を実施
例に基づき具体的に説明したが、本願発明は前記実施例
に限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲
で種々変更可能であることはいうまでもない。例えば、
図1において、MOSFETM6とM7のゲート電極の
導電型を変えることにより、しきい値電圧に差を持たせ
てシリコンバンドギャップに従った定電圧を発生させる
ものであってもよい。このように定電流irを形成する
MOSFETM9のゲートに供給される定電圧を発生さ
せる回路は種々の実施形態を採ることができるものであ
る。基準電圧VREFを発生させるMOSFETの数
は、必要な出力電圧VREFに応じて1〜複数個にすれ
ばよい。図3において、出力CMOS回路のNチャンネ
ルMOSFETM11と電流源12を省略して、適当な
高抵抗に置き換えるものであってもよい。また、負の電
源電圧を用いる場合には、MOSFETの導電型を逆に
構成すればよい。図7〜図9のRAMにおいて、アドレ
スバッファやアドレスデコーダは、CMOS等のように
MOSFETにより構成されるもの他、CMOS回路に
バイポーラ型トランジスタを組み合わせたBi−CMO
S回路を用いるものであってもよい。RAMは、X系と
Y系のアドレス信号をアドレスストローブ信号に同期し
て時系列的に入力するダイナミック型RAMであっても
よい。この発明は、内部降圧回路を持つダイナミック型
RAMや擬似スタティック型RAMの他、内部降圧回路
を含む各種半導体集積回路装置に広く利用できるもので
ある。
例に基づき具体的に説明したが、本願発明は前記実施例
に限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲
で種々変更可能であることはいうまでもない。例えば、
図1において、MOSFETM6とM7のゲート電極の
導電型を変えることにより、しきい値電圧に差を持たせ
てシリコンバンドギャップに従った定電圧を発生させる
ものであってもよい。このように定電流irを形成する
MOSFETM9のゲートに供給される定電圧を発生さ
せる回路は種々の実施形態を採ることができるものであ
る。基準電圧VREFを発生させるMOSFETの数
は、必要な出力電圧VREFに応じて1〜複数個にすれ
ばよい。図3において、出力CMOS回路のNチャンネ
ルMOSFETM11と電流源12を省略して、適当な
高抵抗に置き換えるものであってもよい。また、負の電
源電圧を用いる場合には、MOSFETの導電型を逆に
構成すればよい。図7〜図9のRAMにおいて、アドレ
スバッファやアドレスデコーダは、CMOS等のように
MOSFETにより構成されるもの他、CMOS回路に
バイポーラ型トランジスタを組み合わせたBi−CMO
S回路を用いるものであってもよい。RAMは、X系と
Y系のアドレス信号をアドレスストローブ信号に同期し
て時系列的に入力するダイナミック型RAMであっても
よい。この発明は、内部降圧回路を持つダイナミック型
RAMや擬似スタティック型RAMの他、内部降圧回路
を含む各種半導体集積回路装置に広く利用できるもので
ある。
【0038】
【発明の効果】本願において開示される発明のうち代表
的なものによって得られる効果を簡単に説明すれば、下
記の通りである。すなわち、基準電圧と出力電圧とを受
ける第1導電型の第1の差動MOSFETの共通ソース
側にバイアス電流を流す電流源を設け、そのドレインに
電流ミラー形態にされた第2導電型の負荷MOSFET
を設けて差動増幅回路を構成し、基準電圧と出力電圧を
受ける第1導電型の第2の差動MOSFETの共通ソー
ス側にバイアス電流を流す電流源を設け、そのドレイン
に第2導電型の一対のMOSFETを設けてゲートに差
動増幅回路の出力信号を供給するとともに一方のドレイ
ンから出力する反転増幅回路を構成し、この反転増幅回
路の増幅信号により第2導電型の出力MOSFETを駆
動して出力電圧を得る。この構成においては、電源電圧
が出力電圧に対して十分高いときには差動増幅回路と反
転増幅回路及び出力回路によりボルテージフォロワ回路
が構成されて基準電圧に従って出力電圧を得ることがで
き、電源電圧が出力電圧付近かそれ以下に低下すると、
動作電圧不足により差動MOSFETが飽和領域で動作
して等価的にソースとドレインとが短絡された状態とな
り、負荷MOSFETのコンダクタンスを反転増幅回路
の増幅MOSFETのコンダクタンスに比により出力M
OSFETを最大コンダクタンスのもとにオン状態にな
るから低電圧時での電流供給能力を維持できる。
的なものによって得られる効果を簡単に説明すれば、下
記の通りである。すなわち、基準電圧と出力電圧とを受
ける第1導電型の第1の差動MOSFETの共通ソース
側にバイアス電流を流す電流源を設け、そのドレインに
電流ミラー形態にされた第2導電型の負荷MOSFET
を設けて差動増幅回路を構成し、基準電圧と出力電圧を
受ける第1導電型の第2の差動MOSFETの共通ソー
ス側にバイアス電流を流す電流源を設け、そのドレイン
に第2導電型の一対のMOSFETを設けてゲートに差
動増幅回路の出力信号を供給するとともに一方のドレイ
ンから出力する反転増幅回路を構成し、この反転増幅回
路の増幅信号により第2導電型の出力MOSFETを駆
動して出力電圧を得る。この構成においては、電源電圧
が出力電圧に対して十分高いときには差動増幅回路と反
転増幅回路及び出力回路によりボルテージフォロワ回路
が構成されて基準電圧に従って出力電圧を得ることがで
き、電源電圧が出力電圧付近かそれ以下に低下すると、
動作電圧不足により差動MOSFETが飽和領域で動作
して等価的にソースとドレインとが短絡された状態とな
り、負荷MOSFETのコンダクタンスを反転増幅回路
の増幅MOSFETのコンダクタンスに比により出力M
OSFETを最大コンダクタンスのもとにオン状態にな
るから低電圧時での電流供給能力を維持できる。
【図1】この発明に用いられる基準電圧発生回路の一実
施例を示す回路図である。
施例を示す回路図である。
【図2】上記基準電圧を用いた内部降圧回路の一例を示
す回路図である。
す回路図である。
【図3】この発明に係る内部降圧回路の一実施例を示す
回路図である。
回路図である。
【図4】図3に示した内部降圧回路の動作の一例を説明
するための等価回路図である。
するための等価回路図である。
【図5】図3に示した内部降圧回路の動作を他の一例を
説明するための等価回路図である。
説明するための等価回路図である。
【図6】図3に示した内部降圧回路の動作を説明するた
めの動作特性図である。
めの動作特性図である。
【図7】この発明が適用された擬似スタティック型RA
Mの一実施例を示すメモリアレイとロウ系の選択回路の
回路図である。
Mの一実施例を示すメモリアレイとロウ系の選択回路の
回路図である。
【図8】この発明が適用された擬似スタティック型RA
Mの一実施例を示すセンスアンプ、カラム系選択回路の
回路図である。
Mの一実施例を示すセンスアンプ、カラム系選択回路の
回路図である。
【図9】この発明が適用された擬似スタティック型RA
Mの一実施例を示す制御系と電源系のブロック図であ
る。
Mの一実施例を示す制御系と電源系のブロック図であ
る。
M1〜M16,Q1〜Q46…MOSFET、MARY
…メモリアレイ、WD…ワード線ドライバ、PC…プリ
チャージ回路、USA…センスアンプ単位回路、SA…
センスアンプ、MA…メインアンプ、C−SW…カラム
スイッチ、ADB…アドレスバッファ、R−DCR…X
系アドレスデコーダ、C−DCR…Y系アドレスデコー
ダ、CONT…制御回路、REFC…自動リフレッシュ
回路、DOB…データ出力バッファ、DIB…データ入
力バッファ、VBG…基板バイアス発生回路、G1〜G
4…ゲート回路、UWD0〜UWD3…ワード線ドライ
バ単位回路、VCLG…内部降圧回路、VCHG…内部
昇圧回路。
…メモリアレイ、WD…ワード線ドライバ、PC…プリ
チャージ回路、USA…センスアンプ単位回路、SA…
センスアンプ、MA…メインアンプ、C−SW…カラム
スイッチ、ADB…アドレスバッファ、R−DCR…X
系アドレスデコーダ、C−DCR…Y系アドレスデコー
ダ、CONT…制御回路、REFC…自動リフレッシュ
回路、DOB…データ出力バッファ、DIB…データ入
力バッファ、VBG…基板バイアス発生回路、G1〜G
4…ゲート回路、UWD0〜UWD3…ワード線ドライ
バ単位回路、VCLG…内部降圧回路、VCHG…内部
昇圧回路。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G11C 11/40 - 11/41
Claims (5)
- 【請求項1】 基準電圧と出力電圧とを受ける第1導電
型の第1の差動MOSFETと、その共通ソース側に設
けられた電流源と、上記第1の差動MOSFETのドレ
インに設けられ電流ミラー形態にされた第2導電型の負
荷MOSFETとからなる差動増幅回路と、基準電圧と
出力電圧を受ける第1導電型の第2の差動MOSFET
と、その共通ソース側に設けられた電流源と、上記第2
の差動MOSFETのドレインに設けられ、そのゲート
に差動増幅回路の出力信号が供給された第2導電型の一
対のMOSFETとからなり、上記一対のMOSFET
のうちの一方のドレインから増幅信号を出力する反転増
幅回路と、上記反転増幅回路の増幅信号を受けて出力信
号を形成する第2導電型の出力MOSFETとからなる
内部降圧回路を備えてなることを特徴とする半導体集積
回路装置。 - 【請求項2】 上記基準電圧は、ゲートとソース間に定
電圧を受けて定電流を形成する第1のMOSFETと、
上記第1のMOSFETと同じ構造のMOSFETであ
って上記定電流を流すようにされたダイオード形態の1
ないし複数の直列MOSFETとを含み、上記1ないし
複数の直列MOSFETによるゲート,ソース間電圧を
出力電圧とする基準電圧発生回路により形成されるもの
であることを特徴とする請求項1の半導体集積回路装
置。 - 【請求項3】 上記負荷MOSFETのコンダクタンス
は、反転増幅回路の対応する一対のMOSFETのコン
ダクタンスに比べて大きく設定されるものであることを
特徴とする請求項1の半導体集積回路装置。 - 【請求項4】 上記出力MOSFETには第1導電型の
出力MOSFETが直列形態に接続されたCMOS出力
回路を構成するとともに、電流源によりバイアス電流が
流れるようにされるものであることを特徴とする請求項
1又は請求項3の半導体集積回路装置。 - 【請求項5】 上記内部降圧電圧は、ダイナミック型メ
モリセルを用いつつバッテリーバックアップ機能を備え
たRAMに用いられるものであることを特徴とする請求
項2の半導体集積回路装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP41211190A JP3212622B2 (ja) | 1990-12-19 | 1990-12-19 | 半導体集積回路装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP41211190A JP3212622B2 (ja) | 1990-12-19 | 1990-12-19 | 半導体集積回路装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0737381A JPH0737381A (ja) | 1995-02-07 |
JP3212622B2 true JP3212622B2 (ja) | 2001-09-25 |
Family
ID=18520994
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP41211190A Expired - Fee Related JP3212622B2 (ja) | 1990-12-19 | 1990-12-19 | 半導体集積回路装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3212622B2 (ja) |
Families Citing this family (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH1166890A (ja) | 1997-08-12 | 1999-03-09 | Mitsubishi Electric Corp | 半導体集積回路装置 |
JP2002312043A (ja) | 2001-04-10 | 2002-10-25 | Ricoh Co Ltd | ボルテージレギュレータ |
JP4613112B2 (ja) * | 2005-07-22 | 2011-01-12 | 富士フイルム株式会社 | レギュレータ回路 |
JP2010097344A (ja) * | 2008-10-15 | 2010-04-30 | Elpida Memory Inc | 半導体装置 |
-
1990
- 1990-12-19 JP JP41211190A patent/JP3212622B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
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JPH0737381A (ja) | 1995-02-07 |
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