JP2002341201A - 光ファイバケーブル - Google Patents

光ファイバケーブル

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伸宏 赤坂
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和男 保苅
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徹也 安冨
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直樹 岡田
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高宏 佐藤
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 積層される光ファイバテープ心線の積層構成
を最適にし、ケーブルコアの断面を囲う円cが最小径の
円になるようにして、光ファイバ心数に対する光ファイ
バケーブルの外径を小さくする。 【解決手段】 複数の光ファイバテープ心線1を積層し
て積層体2とし、積層体2の両側面に積層体2と同じ光
ファイバテープ心線1を添わせてケーブルコア4を形成
し、ケーブルコア4の外周に被覆層を設けた光ファイバ
ケーブルで、光ファイバテープ心線のテープ厚さをa、
テープ幅をb、使用する光ファイバテープ心線の総枚数
をN、積層体の積層数をnとし、側面に添わす光ファイ
バテープ心線の枚数が両側面で異なる場合は、 |(2n−N)×a−b|<a 側面に添わす光ファイバテープ心線の枚数を両側面で同
数とする場合は、 |(2n−N)×a−b|<2a を満たすものとする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、複数枚の光ファイ
バテープ心線を積層して収容する光ファイバケーブルに
関するものである。
【0002】
【従来の技術】多心の光ファイバケーブルとして、周囲
に複数の螺旋状の溝を有するスペーサのそれぞれの溝に
複数枚の光ファイバテープ心線を積層収納したテープス
ロット型のものが知られている。また、比較的に光ファ
イバ心数が少ない多心の光ファイバケーブルでは、光フ
ァイバテープ心線を積層したものをケーブルコアとし、
その外周を被覆層で覆った構造のものが知られている。
これらの光ファイバケーブルに用いられる光ファイバテ
ープ心線は、通常、平行に並べられた複数本の光ファイ
バ素線を一括被覆で被覆して、テープ状にしたものが使
用される。
【0003】図4は、後者の比較的に光ファイバ心数が
少ない光ファイバケーブルを示す図で、図4(A)は斜
視図、図4(B)は横断面図である(特開2000−1
71672参照)。図中、21はケーブルコア、22は
光ファイバテープ心線、23a、23bは介在テープ、
24は押さえ巻き、25はアルミパイプ、26はポリエ
チレンシースである。この図4に示す構造の光ファイバ
ケーブルは、複数枚の光ファイバテープ心線22を積層
し、その両側面に介在テープ23aおよび23bを添わ
せて、その上に押さえ巻き24を巻きつけ、また、長手
方向に捻回してケーブルコア21とし、その外側をアル
ミパイプ25とポリエチレンシース26とからなる被覆
層で覆ったものである。
【0004】積層された光ファイバテープ心線22の両
側面に添わせる介在テープ23a、23bは、光ファイ
バテープ心線22の積層状態を維持するとともに両側面
に側圧が加わらないように保護するものである。介在テ
ープ23a、23bの材料としては、ポリアミド樹脂ま
たはフッ素樹脂等からなる厚さ0.3mm程度のテープ
が使用されている。一方、ケーブルコア21を構成する
光ファイバテープ心線22の積層数は、光ファイバケー
ブルの光ファイバ心数に応じて変わるので、光ファイバ
テープ心線22の積重ねの高さもそれに応じて種々の寸
法となる。また、介在テープ23a、23bの幅は、光
ファイバテープ心線22の積重ね高さに合わせて設計さ
れるので、介在テープ23a、23bも種々の幅のもの
を用意する必要がある。
【0005】また、図4の光ファイバケーブルは、低コ
スト化の要求に応じて提案されているものであるが、介
在テープ23a、23bを添わしているため、その分材
料費が高くなるだけでなく、光ファイバ心数の割には、
介在テープに相当する分だけケーブルコアの横断面積は
大きくなり、それに伴って被覆層のサイズが大きくな
る。この結果、光ファイバケーブルの外径が太くなり、
低コスト化も必ずしも十分ではない。
【0006】図5は、図4の光ファイバテープ心線の積
層形態を異ならせた例である(1997年欧州ケーブル
会議予稿集「Proceeding of the Euro Cable Conferen
ce1997」:Communications Cabling ,EC’97,p
158−159参照)。図中、31はケーブルコア、3
2は光ファイバテープ心線、33は抗張力体、34はチ
ューブ、35はシースである。この図5では、4心の光
ファイバテープ心線32を4枚積層し、その両側面を同
じ4心の光ファイバテープ心線を1枚づつ添わせて、合
計6枚の光ファイバテープ心線32を用い、ケーブルコ
ア31としたものである。ケーブルコア31の外側をチ
ューブ34とシース35で覆うことは、図4の場合と同
じである。なお、シース35には、抗張力体33が埋め
込まれている。
【0007】この図5では両側面にも光ファイバテープ
心線を積層するので、図4の構成と比べて、介在テープ
が不要であり、光ファイバケーブルの心数を増やすこと
ができる。しかし、光ファイバテープ心線の積層数と両
側面に添わす光ファイバテープ心線の枚数、および光フ
ァイバテープ心線のテープ厚さ、テープ幅によっては、
ケーブルコア31の矩形状の断面を囲う円が大きくなっ
てしまう。ケーブルコア31を囲う円が大きくなると、
図4の場合と同様に、これを覆う被覆層のサイズが大き
くなり光ファイバケーブルの外径が太くなってしまう。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、上述した事
情に鑑みてなされたもので、積層される光ファイバテー
プ心線の積層構成を最適にし、ケーブルコアの断面を囲
う円が最小径の円になるようにして、光ファイバ心数に
対する光ファイバケーブルの外径を小さくすることを課
題とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明の光ファイバケー
ブルは、複数枚の光ファイバテープ心線を積層して積層
体とし、積層体の両側面に積層体と同じ光ファイバテー
プ心線を添わせてケーブルコアを形成し、ケーブルコア
の外周に被覆層を設けた光ケーブルであって、前記光フ
ァイバテープ心線のテープ厚さをa、テープ幅をb、使
用する光ファイバテープ心線の総枚数をN、積層体の積
層数をnとし、側面に添わす前記光ファイバテープ心線
の枚数が両側面で異なる場合は、 |(2n−N)×a−b|<a 側面に添わす光ファイバテープ心線の枚数を両側面で同
数とする場合は、 |(2n−N)×a−b|<2a を満たすことを特徴とする。
【0010】
【発明の実施の形態】図により本発明の実施の形態を説
明する。図1は、本発明のケーブルコアの最適化を説明
するための図で、図1(A)は光ファイバテープ心線の
断面図、図1(B)は光ファイバテープ心線の積層形態
を示す図、図1(C)は積層形態の最適条件を説明する
グラフを示す。図中、1はファイバテープ心線、1aは
光ファイバ素線、1bはガラス光ファイバ、1cは素線
被覆、1dは一括被覆、2は積層体、3は添え体、aは
テープ厚さ、bはテープ幅を示す。
【0011】図1(A)に示すように、光ファイバテー
プ心線1は、複数本の光ファイバ素線1aを平行に並
べ、一括被覆1dによりテープ化して形成される。光フ
ァイバテープ心線1の光ファイバ素線1aの心数は、2
心、4心、8心、12心、16心等、種々のものがあ
る。光ファイバ素線1aは、公称外径125μmガラス
光ファイバ1bに一次または二次の素線被覆1cを施
し、被覆外径が0.25mm位のものが使用される。光
ファイバテープ心線1は、通常、光ファイバ素線1aを
素線外径に等しいピッチで密に配列したものが用いられ
るが、素線外径より大きいピッチで形成したものを用い
ることもできる。
【0012】図1(B)のケーブルコア4は、複数枚の
光ファイバテープ心線1を積層体2として面方向に積層
し、積層体2の両側面に同様な光ファイバテープ心線1
をテープ面が直行するように添え体3として1枚以上添
わせて構成される。添え体3は、両側で同じ枚数の光フ
ァイバテープ心線1を添わせるか、または異なる枚数
(但し、枚数は1枚異なるだけ)で添わせることができ
る。しかし、バランスの問題から添え体3の光ファイバ
テープ心線1の枚数は、両側で同じ枚数であることが望
ましい。
【0013】ケーブルコア4は、光ファイバテープ心線
1の総枚数を、積層体2と側面の添え体3とに最適な形
態で振り分けて配列することにより、最小径の円cに収
めることができる。そして、このケーブルコア4に被覆
層を施してケーブルとした場合に、ケーブル外径を最小
にすることができる。ここで、光ファイバテープ心線1
のテープ厚さをa、テープ幅をb、テープ総数をN、積
層体2の積層数をn、積層体2の対角線距離をD1 、積
層体の両側に跨る添え体3の対角線距離をD2とする。
【0014】ケーブルコア4が最小径の円cに収まるよ
うにするには、D1 とD2 の差が最も小さくなるように
する。
【数1】 最適値はD1 =D2 であるので、このとき、n=(b+
a・N)/2aとなる。しかしながら、nは自然数であ
るので最適の値が選べることはまれで、最適に近い自然
数を選ぶこととなる。
【0015】式(1)は、|D1 2−D2 2|に対して、n
が一次の関数でその変化率は、2a(b+a・N)であ
る。これをグラフ化すると、例えば、図1(C)に示す
ようになる。このグラフで、|D1 2−D2 2|がゼロにな
るのは、n=7.4であるが、nは自然数しかとれない
ので、7か8のうちより有利な方を選択することとな
る。より有利とは、D1 とD2 の差が小さいこと、すな
わち|D1 2−D2 2|が小さいことになる。図1(C)の
例では、nが7と8の中間値7.5より大きいか小さい
かで、nが7になるか8になるかを選定する。なお、|
1 2−D2 2|がゼロになるのが、n=7.5の場合は、
7も8も最適値で、いずれも選定することができる。
【0016】これを選定するには、D1 2−D2 2の絶対値
が、2a(b+a・N)の1/2よりも小さくなるよう
に設定することで、最適なnを選定することができる。
したがって、以下の条件式を設定することができる。 |2a(b+a・N)・n−(b+a・N)2 |<a(b+a・N) |(2n−N)・a−b|<a ・・・・(2) この式(2)は、結果的に|(2n−N)・a−b|
は、ケーブルコアの高さ(a・N)と幅(b+a・N−
a・n)の差と同じで、この差がテープ厚さa以下であ
ると言い換えることもできる。なお、添え体3の枚数を
両側で同じとするには、N−nを必ず偶数とする必要が
あり、上記式(2)は、以下の式(3)となる。 |(2n−N)・a−b|<2a ・・・(3)
【0017】本発明において、テープ厚さa=0.31
mmを一定とし、テープ幅b=1.1mm(4心),
2.1mm(8心),3.6mm(12心)の3種類に
ついて、テープ総数Nに対する積層体の積層数nの最適
範囲を求めると、以下の表の如くになる(○:条件式の
範囲内、×:条件式の範囲外)。
【表1】
【0018】添え体3の光ファイバテープ心線1を両側
で同じ枚数の対称構造とすると、ケーブルコア4を捻回
させる場合、捻回剛体の中心がケーブルコア4の中心に
一致する。このため、添え体3を両側で異なる非対称構
造の場合と比べて、テープの撚り長さが安定し、光ファ
イバの伝送損失が安定化する。また、非対称構造の場合
は、光ファイバテープ心線1の枚数が多い側が、ケーブ
ルコア4の中心に向かう力が大きいため、積層体2の光
ファイバテープ心線1を幅方向に曲げる形となる。これ
は、伝送損失増の一因となる可能性がある。
【0019】また、光ファイバテープ心線1が4心未満
のもの、テープ総数Nが6枚以下の場合は、光ファイバ
心数や積層数nが少なくあまり有効でなく、4心以上の
光ファイバテープ心線1を7枚以上で、ケーブルコア4
を構成するのが望ましい。
【0020】図2は、本発明をだるま型の架空光ファイ
バケーブルに適用した実施の形態を示す図である。図
中、4はケーブルコア、5は支持線、6は抗張力体、7
は被覆層、8は支持線部、9は首部、10はケーブル本
体部、11は隙間である。ケーブルコア4は、従来例の
図4および図5に示したのと同様に、周囲に薄いテープ
を巻きつけて押さえたり、粗巻きを施して押さえたりし
てもよい。また、ケーブルコア4の可撓性の増加および
曲げ損失の抑制のために、200mm〜700mm程度
のピッチでケーブルコア4を長手方向に捻回させること
が望ましい。
【0021】ケーブルコア4と支持線5は、互いに平行
になるようにだるま型の被服層7で被覆される。支持線
5は、被覆層7で覆って支持線部8され、ケーブルコア
4は、被覆層7で覆ってケーブル本体部10とされ、支
持線部8とケーブル本体部10とは首部9で連結し、だ
るま型の横断面を有する光ファイバケーブルとする。支
持線5としては、鋼撚り線、FRP等を使用することが
できる。被覆層7の材料としてはポリエチレン等の熱可
塑性樹脂を用い、押出しによって被覆層7を形成する。
【0022】また、ケーブル本体部10の被覆層7の樹
脂中には、2本の鋼線等からなる抗張力体6を長手方向
に埋め込む。この抗張力体6は、熱可塑性樹脂の押出し
時の歪みが緩和することによってケーブル本体部10の
被覆層7が長手方向に収縮しようとするのを阻止する。
なお、抗張力体6の埋め込み位置は、支持線5に最も近
い位置と最も遠い位置の2箇所とすることが望ましい。
そうすることにより、支持線5と2本の抗張力体6がほ
ぼ一平面に並ぶため、光ファイバケーブルをその平面と
垂直な方向には曲げ易くなり、光ファイバケーブルをド
ラムに巻きつけ易くなる。
【0023】光ファイバケーブルは、架線時の張力等が
加わって光ファイバケーブルがわずかに長手方向に伸び
ることがある。その伸びが発生しても光ファイバに直接
張力等が加わることがないように、架線時の張力を負担
する支持線部8に対してケーブル本体部10の長さをわ
ずかに長くする。したがって、支持線部8を直線状にし
て置いたとき、ケーブル本体部10は、それに沿ってわ
ずかに蛇行しながら首部9によって支持線部8に連結さ
れた状態となる。
【0024】光ファイバケーブルの蛇行の程度を大きく
する必要のある時は、首部9の長手方向にスリットを形
成して、非連結部分を間欠的に設けてもよい。また、ケ
ーブル本体部10の被覆層7をチューブ状とし、ケーブ
ルコア4と被覆層7の内壁との間に隙間11を設け、チ
ューブの中でケーブルコア4を蛇行させる。これによ
り、ケーブル本体部10の長さよりもケーブルコア4の
長さをさらに長くでき、光ファイバケーブルに加わった
張力がケーブルコア4に及ばないようにすることができ
る。
【0025】図2に示す光ファイバケーブルを製造する
に当たっては、図1で説明したように、複数枚の光ファ
イバテープ心線1を幅広の面同士が接触する積層体2を
形成すべく供給し、さらにその両側面に同じ光ファイバ
テープ心線1を沿わせてケーブルコア4を形成する。ケ
ーブルコア4の形成と平行して、1本の支持線5および
2本の抗張力体6を供給し、押出し機にてポリエチレン
を押出し、だるま型の被覆層7を成形すれば、ケーブル
コア4と被覆層7の形成を一連の工程で行うことができ
る。なお、ケーブルコア4を長手方向に捻回させる場合
は、ケーブルコアの形成工程を進行軸周りに回転する回
転型とすればよい。
【0026】図3は、本発明を他の光ファイバケーブル
に適用した例を示す図である。図3(A)は押さえ巻き
12を施した円形光ファイバケーブル、図3(B)は鋼
線等の抗張力体13を縦添えした楕円形光ファイバケー
ブルを示す。ケーブルコア4は、いずれも図1で説明し
たように、最小径の円cに収まるように光ファイバテー
プ心線を積層体と添え体との組合せで形成する。被覆層
14は、ポリエチレン等の熱可塑性樹脂による被覆層の
ほか、アルミニウムテープを縦添えした層とポリエチレ
ン層との組合せによるラミネート被覆層とすることもで
きる。
【0027】図2および図3に示した、いずれの光ファ
イバケーブルも、ケーブルコア4の外径を光ファイバ心
数の割には小さくできるので、被覆層7,14の外径を
小さくすることができる。また、従来のように介在テー
プも不要となるので低コスト化を図ることができる。そ
して、積層体の光ファイバテープ心線の幅方向に受ける
側圧は、両側面に配される添え体の光ファイバテープ心
線により保護され、側圧による光ファイバの伝送特性の
低下を抑制することができる。
【0028】本発明の図2の具体例として、4心の光フ
ァイバテープ心線10枚(N=10)を用いて、40心
の光ファイバケーブルを作成した。光ファイバテープ心
線は、テープ厚さ(a=0.31mm)、テープ幅(b
=1.1mm)のものを使用した。ケーブルコア4は、
10枚の光ファイバテープ心線のうち、6枚を積層体2
(n=6)として積層し、その両側面に添え体3として
2枚づつ配列した。このときの、「(2n−N)・a−
b」値は、0.48mmで、2a=2×0.31より以
下となるので、式(3)を満足するものである。
【0029】また、支持線5としては1.4mm×7本
撚りの鋼撚り線を使用し、抗張力体6としては外径0.
7mmの鋼線を使用した。被覆層7はポリエチレンを押
出しによって加工し、そのケーブル本体部10は、外径
を10mm、内径を5.5mmのチューブ状とした。こ
の光ファイバケーブルを架空支持させて使用したが、機
械的強度および光ファイバの伝送特性に全く問題はなか
った。
【0030】
【発明の効果】以上の説明から明らかなように、本発明
によれば、積層体として積層される光ファイバテープ心
線の側面に介在テープを添わす必要がなく、光ファイバ
心数の割にはケーブルコアの外径を小さくすることがで
き、その結果、被覆層を含めた光ファイバケーブルの全
体外径を小さくすることができるので、低コストで光フ
ァイバケーブルを構成することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明を説明するための概略図である。
【図2】本発明の実施の形態を示す光ファイバケーブル
の断面図である。
【図3】本発明の他の実施の形態を示す光ファイバケー
ブルの断面図である。
【図4】従来の光ファイバケーブルの断面図である。
【図5】従来の他の光ファイバケーブルの断面図であ
る。
【符号の説明】
1…ファイバテープ心線、1a…光ファイバ素線、1b
…ガラス光ファイバ、1c…素線被覆、1d…一括被
覆、2…積層体、3…添え体、4…ケーブルコア、5…
支持線、6…抗張力体、7…被覆層、8…支持線部、9
…首部、10…ケーブル本体部、11…隙間。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (71)出願人 000005186 株式会社フジクラ 東京都江東区木場1丁目5番1号 (71)出願人 000005120 日立電線株式会社 東京都千代田区大手町一丁目6番1号 (72)発明者 石川 弘樹 神奈川県横浜市栄区田谷町1番地 住友電 気工業株式会社横浜製作所内 (72)発明者 横川 知行 神奈川県横浜市栄区田谷町1番地 住友電 気工業株式会社横浜製作所内 (72)発明者 赤坂 伸宏 神奈川県横浜市栄区田谷町1番地 住友電 気工業株式会社横浜製作所内 (72)発明者 保苅 和男 東京都千代田区大手町二丁目3番1号 日 本電信電話株式会社内 (72)発明者 安冨 徹也 東京都千代田区丸の内2丁目6番1号 古 河電気工業株式会社内 (72)発明者 岡田 直樹 千葉県佐倉市六崎1440番地 株式会社フジ クラ佐倉事業所内 (72)発明者 佐藤 高宏 茨城県日立市日高町5丁目1番1号 日立 電線株式会社日高工場内 Fターム(参考) 2H001 BB16 BB19 DD06 DD09 DD11 DD21 HH02 KK02 KK06 KK17 KK22

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数枚の光ファイバテープ心線を積層し
    て積層体とし、前記積層体の両側面に前記積層体と同じ
    光ファイバテープ心線を添わせてケーブルコアを形成
    し、前記ケーブルコアの外周に被覆層を設けた光ファイ
    バケーブルであって、 前記光ファイバテープ心線のテープ厚さをa、テープ幅
    をb、使用する光ファイバテープ心線の総枚数をN、前
    記積層体の積層数をnとし、側面に添わす前記光ファイ
    バテープ心線の枚数が両側面で異なる場合は、 |(2n−N)×a−b|<a を満たすことを特徴とする光ファイバケーブル。
  2. 【請求項2】 複数枚の光ファイバテープ心線を積層し
    て積層体とし、前記積層体の両側面に前記積層体と同じ
    光ファイバテープ心線を添わせてケーブルコアを形成
    し、前記ケーブルコアの外周に被覆層を設けた光ファイ
    バケーブルであって、 前記光ファイバテープ心線のテープ厚さをa、テープ幅
    をb、使用する光ファイバテープ心線の総枚数をN、前
    記積層体の積層数をnとし、側面に添わす前記光ファイ
    バテープ心線の枚数を両側面で同数とする場合は、 |(2n−N)×a−b|<2a を満たすことを特徴とする光ファイバケーブル。
  3. 【請求項3】 前記ケーブルコアと平行に複数本の抗張
    力体と1本の支持線を配し、一括してだるま型の被覆層
    で覆ったことを特徴とする請求項1または請求項2に記
    載の光ファイバケーブル。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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WO2011068163A1 (ja) * 2009-12-02 2011-06-09 株式会社フジクラ 光ファイバケーブル
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